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JP7743303B2 - 保持テーブル、それを備える加工装置、及び、加工方法 - Google Patents
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JP7743303B2 - 保持テーブル、それを備える加工装置、及び、加工方法 - Google Patents

保持テーブル、それを備える加工装置、及び、加工方法

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Description

本発明は、インゴットを吸引保持する保持面を有した保持テーブルと、それを備えた加工装置に関するものであり、より詳しくは、保持面の損傷を防ぐための技術に関する。
従来、例えば特許文献1、2に開示されるように、SiCインゴットからSiCウェーハを切り出す際に、従来のワイヤーソーに代えてレーザ加工装置を利用する方法が知られている。SiC等の硬質材のインゴットは、その下側面が保持テーブルの保持面に載置されて保持され、上方からレーザビームを照射して所定の位置に集光させることで、ウェーハに分割する際の起点となる層(分離層)が形成される。
このような、レーザ加工装置を利用することで、ワイヤーソーでSiCウェーハを切り出すものと比較して、切り代を少なくできる上、加工速度が上がり生産性を向上できる。
特開2015-032771号公報 特開2015-223589号公報
インゴットは、例えばSiCの場合にはφ6インチサイズで数kgと重く、また特に硬質材からなる硬度が高いインゴットについては、作業者が保持テーブルにインゴットを載置する際に、インゴットの角等が保持テーブルの保持面に接触し、保持面が削られて損傷してしまうおそれがある。
そして、保持テーブルの保持面が削られてしまうと、インゴットを水平に保持できず、例えば、所望の位置にレーザビームが集光されずに高精度な加工が施せないという問題が生じてしまう。
本発明は、以上の問題に鑑み、インゴットを保持する保持テーブルについて、保持面の損傷を防止するための新規な技術を提案するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
本発明の一態様によれば、インゴットを吸引保持する保持面を有する保持テーブルであって、該保持面には、該インゴットを支持する3以上の支持ピンが進退可能に設けられ、該保持面には該インゴットを吸引する複数の細孔と、該支持ピンがそれぞれ挿入される挿入孔と、が形成され、該保持テーブルには、一端側が複数の該細孔と該支持ピンの後端側の空圧室にそれぞれ連通するとともに、他端側がエアー吸引源又はエアー供給源に対し切り替え自在に接続される流路が形成され、該流路を該エアー供給源に接続して該空圧室にエアーを供給することで、該支持ピンは先端が該保持面から突出支持位置に位置づけられ、該支持ピンの先端で該インゴットを支持可能とし、該流路を該エアー吸引源に接続して該空圧室を減圧することで、該支持ピンは先端が該挿入孔に埋設する退避位置に緩やかに位置づけられ、該インゴットが該保持面で支持されるとともに、該インゴットが複数の該細孔に作用する負圧によって該保持面で吸引保持される、保持テーブルとする。
また、本発明の一態様によれば、該支持ピンは、弾性部材により退避位置に移動する向きに付勢され、該空圧室にエアーが供給されない際に、該支持ピンが該退避位置に位置付けられる、こととする。
また、本発明の一態様によれば、保持テーブルを備える加工装置とする。
また、本発明の一態様によれば、インゴットからウェーハを分離する加工方法であって、3以上の複数の支持ピンを保持テーブルの保持面から突出させる支持ピン突出ステップと、該支持ピンの先端にインゴットを載置して、該保持面の上方で該支持ピンによりインゴットを支持するステップと、該支持ピンを該保持面に埋没させるように緩やかに移動させるとともに、該インゴットを該保持面に載置して該保持面にて該インゴットを吸引保持する保持ステップと、レーザビームを該インゴットの所定の高さ位置に集光させるとともに、該保持テーブルを該レーザビームに対して相対的に水平移動させ、該インゴット内に分離層を形成するレーザ照射ステップと、を有する加工方法とする。
本発明の構成によれば、インゴットを保持面で保持する前に、保持面から突出する複数の支持ピンの先端にインゴットを載置し、保持面の上方で支持ピンによりインゴットを支持し、その後、支持ピンの先端を保持面に埋設する退避位置に緩やかに位置づけることで、インゴットを保持面にて保持することとする。これにより、保持テーブルでインゴットを保持するまでの過程において、インゴットが保持面に衝突するなどして保持面を損傷させてしまう不具合発生を防止できる。
本発明に係る保持テーブルを備えるレーザ加工装置の例について示す図。 本発明に係る保持テーブルの平面図。 (A)は待機状態における支持ピンの状態について説明する断面図。(B)は支持ピンが突出した状態について説明する断面図。 支持ピンにてインゴットを支持した状態について説明する図。 保持面にてインゴットを吸引保持した状態について説明する図。 加工方法の各ステップについて説明するフローチャート。 レーザ照射ステップについて説明する図。
図1は、本発明に係る保持テーブル10を備えるレーザ加工装置1の例について示す図である。レーザ加工装置1は、レーザビームを照射するレーザビーム照射機構20と、インゴット3を上面に保持する保持テーブル40と、を有する。
レーザ加工装置1は、直方体状の基台11を有し、基台11の上面には、保持テーブル40をX軸方向に加工送りすると共に、Y軸方向に割り出し送りする移動機構12が設けられる。
移動機構12は、保持テーブル40をレーザビーム照射機構20に対してY軸方向に相対移動させるY軸移動機構12Yと、X軸方向に相対移動させるX軸移動機構12Xと、を有して構成される。
保持テーブル40は、保持テーブル40の保持面42に垂直な方向に伸長する回転軸により回転可能(θ方向回転)に設けられる。保持テーブル40の上面は、詳しくは後述するエアー吸引源52(図3(A))に接続され、インゴット3を吸引保持する保持面42として構成される。
基台11において移動機構12の後方には、立壁部13が立設されている。立壁部13の前面からアーム部14が水平方向に突出しており、アーム部14の先端側には保持テーブル40に対向するようにレーザビーム照射機構20が構成されている。
レーザビーム照射機構20は、加工ヘッド22を有している。アーム部14及び加工ヘッド22内には、レーザビーム照射機構20の光学系等が設けられている。レーザビーム照射機構20の光学系は、レーザビームを発生させる発振器、発生したレーザビームを反射させるミラー、レーザビームをインゴットに集光する集光レンズなどを有して構成され、インゴット3の所定の位置にレーザビームを集光させることで、ウェーハに分割する際の起点となる分離層が形成される。
アーム部14は、Z軸移動機構18を介して立壁部13に支持され、Z軸移動機構18によるアーム部14のZ軸方向の移動に伴って、アーム部14の先端に配置された加工ヘッド22がZ軸方向に移動する。加工ヘッド22の側方には、インゴット3の表面を撮像する撮像カメラ24が設けられる。
以上の構成において、例えば、インゴット3がSiCインゴットである場合には、SiCに透過性を有する波長のレーザビームをインゴット3の所定の高さ位置に集光させるとともに、保持テーブル40をレーザビームに対してXY方向に相対的に水平移動させる。これにより、インゴット3内の所定の高さ位置に炭素とケイ素とが混在する分離層が形成され、この分離層を起点としてウェーハが分離される。
なお、インゴット3としては、保持テーブル40の保持面42と比較して硬度の高いSiCインゴットに限定されるものではなく、保持テーブル40の保持面42と比較して硬度が低いものであってもよい。いずれのインゴット3についても、保持面42の損傷を防ぐことができる点で、本発明は有効なものとなる。
次に、図2及び図3(A)(B)に示す保持テーブル40の構成について説明する。
保持テーブル40は、ベース41と、ベース41の上部に設置されて保持面42を露出させるプレート43と、を有して構成される。
プレート43は、円盤状の多孔質材で構成され、その上面によってインゴット3を吸引保持する保持面42が構成される。保持面42には、インゴット3の下面3b(図4)に当接し、インゴット3を下側から支持する6本の支持ピン44,44が上下方向に進退可能に設けられる。
なお、本実施例では、図2に示すように、6本の支持ピン44を等間隔で周状に配置し、安定してインゴット3を保持できることとしたが、支持ピン44の本数については、3本以上としてインゴット3を水平に支持できるものであればよく、特に限定されるものではない。
図2及び図3(A)に示すように、保持面42にはインゴット3の下面3b(図4)を吸引する複数の細孔45と、支持ピン44がそれぞれ挿入される複数の挿入孔46と、が形成される。
本実施例では、多孔質材で構成されるプレート43そのものにより細孔45が構成され、ベース41の流路41aを通じた吸引にて細孔45に負圧を生じさせることで、保持面42が吸引保持面として構成される。
図3(A)(B)に示すように、流路41aは、制御弁51を介してエアー吸引源52に接続されており、制御弁51を開くことにより、保持面42を吸引保持面として機能させることができる。
流路41aは、制御弁53を介してエアー供給源54にも接続されており、制御弁53を開くことにより、保持面42に正圧を生じさせ、保持面42からインゴット3を離す方向の浮力を生じさせることができる。
保持テーブル40のベース41には、支持ピン44のピストン部44sを摺動可能に内装するシリンダー部41sが形成されている。シリンダー部41s内には、支持ピン44のピストン部44sの上側に当接し、支持ピン44を下方に付勢する弾性部材55が収容される。ピストン部44sは軸状に構成され、その上側の平坦面から支持ピン44が上方に突設される。
シリンダー部41sにおいて、ピストン部44sよりも上側の空間は、弾性部材55が収容されるバネ室41bとして構成され、ピストン部44sよりも下側の空間は、エアーの供給と排出が行なわれる空圧室41kとして構成される。弾性部材55は、例えば、支持ピン44の周囲を取り囲む圧縮バネにて構成される。
弾性部材55の下端はピストン部44sの上部に当接し、支持ピン44全体を下方に向けて付勢する。図3(A)に示すように、インゴット3が支持されない待機状態や、図5に示すように、保持面42でインゴット3を保持する際には、弾性部材55の付勢により支持ピン44の先端が挿入孔46内に完全に入り込み、保持面42から突出しないものとなる。
なお、図3(A)に示すように、インゴット3が支持されない待機状態において、弾性部材55によって支持ピン44が挿入孔46に挿入されることで、保持面42には突起物が存在しない状態とすることができ、支持ピン44が他の部材に衝突して損傷することや、他の部材を損傷させてしまう不具合を防止することができる。また、上記の構成の他、弾性部材55を省略することや、弾性部材55にて支持ピン44が保持面42から突出する方向に付勢することとしてもよい。
ピストン部44sの下側の底面は、空圧室41k側に面しており、エアーの圧力を受ける受圧面として構成される。図3(B)に示すように、空圧室41kは、流路41aと接続されており、制御弁53が開かれてエアー供給源54に接続されると、空圧室41kの圧力が高まり、弾性部材55の付勢力に抗してピストン部44sが押し上げられ、支持ピン44の先端が挿入孔46から上方に突出する。
図3(B)及び図4に示すように、インゴット3を保持テーブル40に搬入する際には、空圧室41kにエアーが供給され、挿入孔46から支持ピン44の先端を突出させる。これにより、支持ピン44は先端が保持面42から突出する支持位置に位置づけられ、先端でインゴット3が支持可能な状態となる。
また、図3(A)に示すように、シリンダー部41sの空圧室41kは、流路41aと接続されており、図4の状態から制御弁53が閉じられるとともに、制御弁51が開かれて空圧室41kがエアー吸引源52と接続されると、空圧室41kが減圧し、図5に示すように、支持ピン44は先端が保持面42の挿入孔46内に埋没する退避位置に緩やかに位置づけられるとともに、インゴット3が下降して下面3bが保持面42に載置されて吸引保持される。
次に、以上の構成とする保持テーブル、及び、加工装置を用いた加工方法について説明する。図6は、加工方法の手順について示すフローチャートである。
<支持ピン突出ステップ>
まず、図3(B)に示すように、制御弁53を開き、エアー供給源54から空圧室41kにエアーを供給し、弾性部材55の付勢力に抗して複数の支持ピン44を保持面42から突出させる。
<支持ステップ>
次いで、図4に示すように、複数の支持ピン44の先端にインゴット3を載置して、保持面42の上方で支持ピン44によりインゴット3を支持する。支持ピン44の先端は保持面42から突出しているので、インゴット3を保持面42に接触させることなく、支持ピン44にて支持することができる。これにより、インゴット3が保持面42に衝突するなどして保持面42を損傷させてしまう不具合発生を防止できる。
なお、インゴット3は、作業者により支持ピン44の先端の載置されることとするほか、搬送装置によって搬送されて支持ピン44の先端に載置されることとしてもよい。いずれの場合においても、インゴット3による保持面42の損傷を避けることができる。
<保持ステップ>
次に、図5に示すように、制御弁53を閉じてエアー供給源54から空圧室41kへのエアーの供給を停止するとともに、制御弁51を開いてエアー吸引源52により空圧室41kの減圧を行う。これにより、各支持ピン44の先端が緩やかに挿入孔46へと引き込まれるとともに、インゴット3の下面3bが保持面42に載置される。
また、制御弁51が開かれることで、保持面42にも負圧が生じており、インゴット3の下面3bが保持面にて吸引保持される。
<レーザ照射ステップ>
次に、図7に示すように、レーザビームLをインゴット3の所定の高さ位置に集光させるとともに、保持テーブル40をレーザビームLに対してXY方向に相対的に水平移動させる。これにより、インゴット3内の所定の高さ位置に分離層Bを形成する。
<分離ステップ>
次いで、図7に示すように、吸着保持パット72を有する分離装置70にて分離層Bの上側の部分をウェーハ2として分離し、搬出する。ウェーハ2を分離して残されたインゴット3は、その上面が研削や研磨されることにより平坦化される。なお、この平坦化は、インゴット3を保持している保持テーブル40にて実施してもよいし、保持テーブル40の吸引保持を解除するとともにインゴット3を別の研削装置等に搬送して平坦化することとしてもよい。平坦化後は、再び、レーザビームLを照射して分離層Bを形成する。
インゴット3の厚みが所定の厚みになるまで、分離層Bの形成、ウェーハ2の分離、インゴット3の上面の平坦化が繰り返される。インゴット3の厚みが所定の厚みになった後は、制御弁53を開いてエアー供給源54から保持面42、及び、空圧室41kへのエアーを供給することで、保持面42に正圧を生じさせ、支持ピン44を上昇させてインゴット3の残りの部分を保持面42から剥離させる。
以上のようにして本発明を実施することができる。
即ち、インゴット3が搬入される際には、インゴット3を保持面42で保持する前に、保持面42から突出する複数の支持ピン44の先端にインゴット3を載置し、保持面42の上方で支持ピンによりインゴット3を支持し、その後、支持ピン44の先端を保持面42に埋設する退避位置に緩やかに位置づけることで、インゴット3が保持面42にて保持される。これにより、保持テーブル40でインゴット3を保持するまでの過程において、インゴット3で保持テーブル40の保持面42を損傷することを防ぐことができる。
1 レーザ加工装置
2 ウェーハ
3 インゴット
3b 下面
10 保持テーブル
11 基台
12 移動機構
13 立壁部
14 アーム部
18 軸移動機構
20 レーザビーム照射機構
22 加工ヘッド
24 撮像カメラ
40 保持テーブル
41 ベース
41a 流路
41b バネ室
41k 空圧室
41s シリンダー部
42 保持面
43 プレート
44 支持ピン
44s ピストン部
45 細孔
46 挿入孔
51 制御弁
52 エアー吸引源
53 制御弁
54 エアー供給源
55 弾性部材
70 分離装置
71 吸着保持パット
B 分離層
L レーザビーム

Claims (4)

  1. インゴットを吸引保持する保持面を有する保持テーブルであって、
    該保持面には、該インゴットを支持する3以上の支持ピンが進退可能に設けられ、
    該保持面には該インゴットを吸引する複数の細孔と、該支持ピンがそれぞれ挿入される挿入孔と、が形成され、
    該保持テーブルには、
    一端側が複数の該細孔と該支持ピンの後端側の空圧室にそれぞれ連通するとともに、
    他端側がエアー吸引源又はエアー供給源に対し切り替え自在に接続される流路が形成され、
    該流路を該エアー供給源に接続して該空圧室にエアーを供給することで、該支持ピンは先端が該保持面から突出支持位置に位置づけられ、該支持ピンの先端で該インゴットを支持可能とし、
    該流路を該エアー吸引源に接続して該空圧室を減圧することで、該支持ピンは先端が該挿入孔に埋設する退避位置に緩やかに位置づけられ、該インゴットが該保持面で支持されるとともに、該インゴットが複数の該細孔に作用する負圧によって該保持面で吸引保持される、保持テーブル。
  2. 該支持ピンは、弾性部材により退避位置に移動する向きに付勢され、
    該空圧室にエアーが供給されない際に、該支持ピンが該退避位置に位置付けられる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の保持テーブル。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の保持テーブルを備える加工装置。
  4. インゴットからウェーハを分離する加工方法であって、
    3以上の複数の支持ピンを保持テーブルの保持面から突出させる支持ピン突出ステップと、
    該支持ピンの先端にインゴットを載置して、該保持面の上方で該支持ピンによりインゴットを支持するステップと、
    該支持ピンを該保持面に埋没させるように緩やかに移動させるとともに、該インゴットを該保持面に載置して該保持面にて該インゴットを吸引保持する保持ステップと、
    レーザビームを該インゴットの所定の高さ位置に集光させるとともに、該保持テーブルを該レーザビームに対して相対的に水平移動させ、該インゴット内に分離層を形成するレーザ照射ステップと、
    を有する加工方法。
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