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JP7743722B2 - メディア状態検知装置及び画像形成装置 - Google Patents
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JP7743722B2 - メディア状態検知装置及び画像形成装置 - Google Patents

メディア状態検知装置及び画像形成装置

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Description

本発明は、印刷用紙などのシート状のメディアの状態を検知するメディア状態検知装置及びそれを備えた画像形成装置に関する。
従来、印刷用紙などのシート状のメディアに、インクジェット記録方式で画像を形成する画像形成装置において、メディアを円筒状のメディア保持部の表面で保持し、メディア保持部を回転させることによってメディアを搬送するものが知られている(例えば特許文献1)。この種の画像形成装置において、インク着弾時の位置ズレを小さくして高品質な画像を形成するためには、インクジェットヘッドとメディアとの間隔を小さくすることが好ましい。例えば、上記間隔は、1mm程度に設定されることもある。
ところが、メディアは、周囲の環境温度や、裏面印刷時における表面への印刷状態、搬送経路の状態などによって膨張したり収縮したりする。その結果、メディアがメディア保持部から浮き上がってしまい、インクジェットヘッドに衝突する可能性がある。メディアがインクジェットヘッドに衝突すると、インクジェットヘッドが破損してしまう可能性がある。そのような破損を未然に防ぐためには、メディアがインクジェットヘッドに突入する前に、メディアがメディア保持部から浮き上がった状態であるか否かを検知することが必要となる。
特許文献1に開示されている従来の画像形成装置は、メディア保持部の表面に平行なレーザー光を照射し、そのレーザー光が遮光されたか否かによってメディアの浮きを検知する構成を有している。また、この画像形成装置は、メディア保持部の表面に窪み部が設けられており、その窪み部に温度差のある空気層が出来やすい構造となっている。窪み部に温度差のある空気層が出来ると、レーザー光の揺らぎが発生し、メディアの状態を誤検知してしまう可能性がある。そのため、従来の画像形成装置は、メディア保持部の温度が予め定められた閾値を超えた場合に、ファンを駆動して窪み部に対する送風を行うことでレーザー光による誤検知を防ぐようにしている。
特開2011-207559号公報
しかしながら、上述した従来の画像形成装置のように、ファンを駆動して窪み部へ送風を行うだけでは不十分であり、レーザー光による誤検知を完全に防ぐことはできない。それは、次のような理由による。
第1に、画像形成装置は、メディアに対して画像形成を行う際、メディア保持部を加熱することにより、メディア保持部の表面温度を周囲の環境温度よりも高い温度に保持している。そのため、ファンを用いて周囲の低い温度の空気をメディア保持部の表面に吹き付けたとしても、メディア保持部の表面近傍には依然として高温の空気層と低温の空気層とが出来てしまい、レーザー光の揺らぎを防ぐことができず、誤検知が生じる。
第2に、高温状態に加熱されたメディア保持部の表面温度は外部の様々な要因によって温度ムラが生じる。例えば、メディア保持部の両端が外気に晒されている場合には、メディア保持部の両端部が中央部よりも低い温度になりやすい傾向がある。また、複数のメディアに対する連続印刷を行うと、メディア保持部に近接して配置される定着部などの発熱により、メディア保持部の表面に温度ムラが生じる。しかし、ファンを用いて周囲の低い温度の空気をメディア保持部の表面に吹き付けるだけでは、レーザー光の表面近傍における温度ムラを適切に解消することができない。そのため、依然としてレーザー光の揺らぎを防ぐことができず、誤検知が生じる。
そこで本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、レーザー光の揺らぎの発生を良好に防ぎ、メディアの状態を正確に検知できるようにしたメディア状態検知装置、及び、それを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、所定の搬送経路に沿って搬送されるシート状のメディアの状態を検知するメディア状態検知装置であって、前記メディアを保持した状態で前記メディアを前記搬送経路に沿って搬送するメディア保持部と、前記搬送経路の幅方向一端側に配置され、前記メディア保持部のメディア保持面から所定高さの位置にレーザー光を照射する投光部と、前記レーザー光を受光する受光部と、前記受光部による前記レーザー光の受光状態に応じて前記メディアの状態を検知する検知部と、前記レーザー光が通る空間の温度を所定温度に昇温させて保持する温度調整機構と、を備え、前記温度調整機構は、前記レーザー光の光路周辺空間の空気を加熱する光路加熱部と、前記光路加熱部によって加熱された空気を前記レーザー光の光路に向けて吹き付ける送風部と、前記送風部の下流側に、前記送風部から吹き出される空気を前記搬送経路の幅方向に向けて流すための風向板と、を備えることを特徴とする構成である。
請求項2に係る発明は、所定の搬送経路に沿って搬送されるシート状のメディアの状態を検知するメディア状態検知装置であって、前記メディアを保持した状態で前記メディアを前記搬送経路に沿って搬送するメディア保持部と、前記搬送経路の幅方向一端側に配置され、前記メディア保持部のメディア保持面から所定高さの位置にレーザー光を照射する投光部と、前記レーザー光を受光する受光部と、前記受光部による前記レーザー光の受光状態に応じて前記メディアの状態を検知する検知部と、前記レーザー光が通る空間の温度を所定温度に昇温させて保持する温度調整機構と、を備え、前記温度調整機構は、前記レーザー光の光路周辺空間の空気を加熱する光路加熱部と、前記光路加熱部によって加熱された空気を前記レーザー光の光路に向けて吹き付ける送風部と、を備え、前記光路加熱部は、前記送風部の上流側空間を加熱する上流側ヒーターと、前記送風部の下流側空間を加熱する下流側ヒーターと、を備えることを特徴とする構成である。
請求項3に係る発明は、所定の搬送経路に沿って搬送されるシート状のメディアの状態を検知するメディア状態検知装置であって、前記メディアを保持した状態で前記メディアを前記搬送経路に沿って搬送するメディア保持部と、前記搬送経路の幅方向一端側に配置され、前記メディア保持部のメディア保持面から所定高さの位置にレーザー光を照射する投光部と、前記レーザー光を受光する受光部と、前記受光部による前記レーザー光の受光状態に応じて前記メディアの状態を検知する検知部と、前記メディア又は前記メディア保持部の温度を検出する温度検出部と、前記温度検出部によって検出される温度に応じて、前記レーザー光が通る空間の温度を所定温度に昇温させて保持する温度調整機構と、を備え、前記温度検出部は、前記搬送経路の幅方向において複数箇所の温度を検出し、前記温度調整機構は、前記レーザー光の光路周辺空間の空気を加熱する光路加熱部を備え、前記光路加熱部は、前記幅方向に沿って配置される複数のヒーターを有し、前記温度検出部によって検出される前記複数箇所の温度に基づき、前記複数のヒーターの加熱温度を個別に調整することを特徴とする構成である。
請求項4に係る発明は、所定の搬送経路に沿って搬送されるシート状のメディアの状態を検知するメディア状態検知装置であって、前記メディアを保持した状態で前記メディアを前記搬送経路に沿って搬送するメディア保持部と、前記搬送経路の幅方向一端側に配置され、前記メディア保持部のメディア保持面から所定高さの位置にレーザー光を照射する投光部と、前記レーザー光を受光する受光部と、前記受光部による前記レーザー光の受光状態に応じて前記メディアの状態を検知する検知部と、前記メディア又は前記メディア保持部の温度を検出する温度検出部と、前記温度検出部によって検出される温度に応じて、前記レーザー光が通る空間の温度を所定温度に昇温させて保持する温度調整機構と、を備え、前記温度調整機構は、前記レーザー光の光路周辺空間の空気を加熱する光路加熱部と、前記光路加熱部によって加熱された空気を前記レーザー光の光路に向けて吹き付ける送風部と、を備え、前記送風部は、前記温度検出部によって検出される温度に応じて風量を調整することを特徴とする構成である。
請求項に係る発明は、請求項1又は2のメディア状態検知装置において、前記メディア又は前記メディア保持部の温度を検出する温度検出部、を更に備え、前記温度調整機構は、前記温度検出部によって検出される温度に応じて前記所定温度を設定することを特徴とする構成である。
請求項に係る発明は、請求項のメディア状態検知装置において、前記温度調整機構は、前記温度検出部によって検出される温度を前記所定温度に設定することを特徴とする構成である。
請求項に係る発明は、請求項のメディア状態検知装置において、前記温度調整機構は、前記光路加熱部によって加熱された空気を前記レーザー光の光路に向けて吹き付ける送風部を更に備えることを特徴とする構成である。
請求項に係る発明は、請求項1、2、4、又は7のメディア状態検知装置において、前記送風部は、前記レーザー光が通る高さの位置よりも更に高い位置から前記メディア保持面に向けて空気を吹き付けることを特徴とする構成である。
請求項に係る発明は、請求項のメディア状態検知装置において、前記光路加熱部は、前記温度検出部によって検出される温度に応じて加熱温度を調整することを特徴とする構成である。
請求項10に係る発明は、請求項又はのメディア状態検知装置において、前記温度検出部は、前記搬送経路に直交する幅方向において複数箇所の温度を検出し、前記送風部は、前記幅方向に沿って配置される複数のファンを備え、前記温度検出部によって検出される前記複数箇所の温度に基づき、前記複数のファンの風量を個別に調整することを特徴とする構成である。
請求項11に係る発明は、請求項1乃至10のいずれかのメディア状態検知装置において、前記メディア保持部を加熱するメディア保持加熱部、を更に備えることを特徴とする構成である。
請求項12に係る発明は、画像形成装置であって、請求項1乃至11のいずれかに記載のメディア状態検知装置と、前記投光部及び前記受光部よりも前記搬送経路の下流側に設けられ、前記メディアに対してインクを吐出するインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドを駆動して印刷動作を行わせる制御部と、を備えることを特徴とする構成である。
請求項13に係る発明は、請求項12の画像形成装置において、前記制御部は、前記メディア状態検知装置の前記検知部によって前記メディアが前記メディア保持部から浮いた状態であることが検知された場合に印刷動作を停止させることを特徴とする構成である。
請求項14に係る発明は、請求項12又は13の画像形成装置において、前記制御部は、印刷設定に基づき、前記メディア保持部の温度を設定することを特徴とする構成である。
請求項15に係る発明は、請求項12乃至14のいずれかの画像形成装置において、前記制御部は、印刷設定に基づき、前記温度調整機構における前記所定温度を設定することを特徴とする構成である。
請求項16に係る発明は、請求項14又は15の画像形成装置において、前記印刷設定は、印刷対象画像の印字率を含むことを特徴とする構成である。
請求項17に係る発明は、請求項14乃至16のいずれかの画像形成装置において、前記印刷設定は、前記メディアの種類を含むことを特徴とする構成である。
請求項18に係る発明は、請求項14乃至17のいずれかの画像形成装置において、前記印刷設定は、片面印刷と両面印刷のいずれか一方の指定を含むことを特徴とする構成である。
請求項19に係る発明は、請求項14乃至18のいずれかの画像形成装置において、前記印刷設定は、印刷速度を含むことを特徴とする構成である。
本発明によれば、レーザー光の揺らぎの発生を良好に防ぎ、メディアの状態を正確に検知することができるようになる。
画像形成装置の全体構成の一例を示す概略図である。 メディア保持部に対する投光部及び受光部の設置態様を例示する図である。 メディア保持部に対する温度調整機構及び温度検出部の設置態様を示す図である。 温度調整機構の内部構造を示す断面図である。 温度調整機構の内部構造を示す断面図である。 送風部の下方位置に設けられる風向板を拡大して示す図である。 複数の温度検出センサーのそれぞれで検出した温度の例を示す図である。 画像形成装置の制御機構の一例を示すブロック図である。 画像形成装置の動作手順を示すフローチャートである。
以下、本発明に関する好ましい実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下に説明する実施形態において互いに共通する要素には同一符号を付しており、それらについての重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態における画像形成装置1の全体構成の一例を示す概略図である。この画像形成装置1は、印刷用紙などのシート状のメディアを所定の搬送経路に沿って搬送し、メディアが所定位置を通過する際にインクジェット記録方式でメディアに画像を形成する装置である。尚、図1では、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の4色のインクを用いてメディアにカラー画像を形成することが可能な装置を例示している。
図1に示すように、画像形成装置1は、メディア供給部10と、画像形成部20と、メディア排出部30と、制御部40とを有している。この画像形成装置1は、図示を省略する外部の端末装置とネットワークを介して接続されており、そのような端末装置から印刷対象となる印刷データを取得し、シート状のメディア9に対して画像を形成する。
メディア供給部10は、メディアトレー11と、供給機構12とを有している。メディアトレー11は、複数枚のメディア9を載置可能に設けられたプレート状の部材である。メディアトレー11は、載置されたメディア9の枚数に応じて上下方向に移動可能に設けられている。そして、メディアトレー11に載置された複数枚のメディア9のうち、上下方向の最上部にあるメディア9は、供給機構12によって1枚ずつ取り出され、搬送経路に沿って搬送される位置に保持される。
供給機構12は、複数(本例では、2つ)のローラ12a,12bと、搬送ベルト12cとを有している。搬送ベルト12cは、長手方向の両端が接続された無端ベルトとして形成されている。搬送ベルト12cは、ローラ12a,12bに張架されている。そして、ローラ12a,12bのうち一方のローラが回転駆動することで、搬送ベルト12cは、2つのローラ12a,12bの間を循環移動する。これにより、搬送ベルト12cに載置された1枚のメディア9が搬送経路の下流側に向けて搬送される。
また、供給機構12は、ローラ12a,12bを回転駆動する不図示の駆動部や、メディアトレー11に載置された複数枚のメディア9のうち、最上部にある1枚のメディア9を取り出して搬送ベルト12cに渡すピックアップ機構を有している。そして、供給機構12は、搬送ベルト12cに載置されたメディア9を画像形成部20に向けて搬送し、画像形成部20へ給紙する。
画像形成部20は、メディア保持部21と、受け渡しユニット22と、温度検出部23と、メディア状態検知装置2と、印刷ユニット25と、定着部26と、排出機構27と、メディア反転部28とを有している。
メディア保持部21は、円筒状ドラムとして形成されている。メディア保持部21は、不図示の駆動モータにより、矢印R方向に回転する。メディア保持部21の外周面には、メディア供給部10から供給されたメディア9が保持される。具体的には、メディア9は、メディア保持部21の外周面に貼り付いた状態に保持される。そのため、メディア保持部21の表面(外周面)は、メディア9を保持するメディア保持面として機能する。そして、メディア保持部21は、矢印R方向に回転することにより、メディア保持部21の外周面によって形成される円弧状の搬送経路に沿ってメディア9を搬送する。したがって、メディア保持部21によって保持されたメディア9の搬送方向は、メディア保持部21の回転方向Rに一致する。また、メディア保持部21の外周面には、温度検出部23、メディア状態検知装置2、印刷ユニット25及び定着部26が対向して配置されている。
更に、メディア保持部21の内側には、ヒーター29が設けられている。このヒーター29は、メディア保持部21を加熱するためのメディア保持加熱部である。画像形成装置1は、所定温度(例えば80℃程度)に加熱して溶融させたインクを吐出することにより、メディア9に画像形成を行う。メディア9に着弾したインクは、メディア9の温度によって広がり方が変わる。そのため、インクによるドット径を一定の状態にするためには、メディア9に対してインクを吐出する前に、メディア9を所定温度(例えば43℃程度)に加熱しておくことが必要となる。メディア9の温度が所定温度よりも低い場合には、メディア9に付着したインクが直ぐに硬化してしまい、ドット径が小さくなる。反対に、メディア9の温度が所定温度よりも高い場合には、メディア9に付着したインクが広がり過ぎるため、ドット径が大きくなる。そこで、ヒーター29は、インクによるドット径を一定の状態に安定させるため、メディア保持部21の内部で発熱することにより、メディア保持部21の表面を加熱し、それによってメディア9を所定温度(例えば43℃程度)に加熱する。
受け渡しユニット22は、メディア供給部10の供給機構12とメディア保持部21との間に介在する位置に設けられている。受け渡しユニット22は、爪部22aと、円筒状の受け渡しドラム22b等を有している。爪部22aは、供給機構12により搬送されたメディア9の一端を担持する。受け渡しドラム22bは、爪部22aに担持されたメディア9をメディア保持部21に向けて誘導する。これにより、メディア9は、受け渡しユニット22を介して供給機構12からメディア保持部21の外周面に受け渡される。
メディア9の搬送方向において受け渡しドラム22bの下流側には、メディア保持部21によって保持されたメディア9の状態を検知するメディア状態検知装置2が設けられている。メディア状態検知装置2は、温度検出部23と、投光部5と、受光部6と、温度調整機構24とを備えている。温度検出部23は、メディア9の搬送方向において、投光部5、受光部6及び温度調整機構24の上流側に配置されている。温度検出部23は、メディア保持部21に保持されて搬送されるメディア9の温度又はメディア保持部21の表面(外周面)の温度を検出する。温度検出部23による温度検出方式は、接触式であっても良いし、非接触式であっても良い。そして、メディア9の搬送方向において温度検出部23の下流側には、投光部5と、受光部6と、温度調整機構24とが同じ位置に設けられている。投光部5及び受光部6は、レーザー光を用いて、メディア保持部21によって保持されるメディア9がメディア保持部21の表面から浮いた状態となっているか否かを検知する。温度調整機構24は、レーザー光が通る空間の温度を所定温度に昇温させて保持する。これにより、レーザー光の揺らぎの発生を防止し、メディア9の状態を検知する際の誤検知を防止する。尚、メディア状態検知装置2の詳細については後述する。
メディア9の搬送方向においてメディア状態検知装置2の下流側には、印刷ユニット25が設けられている。印刷ユニット25は、メディア9の搬送方向の上流側から順に、イエロー(Y)のインクを吐出するインクジェットヘッド25Yと、マゼンダ(M)のインクを吐出するインクジェットヘッド25Mと、シアン(C)のインクを吐出するインクジェットヘッド25Cと、ブラック(K)のインクを吐出するインクジェットヘッド25Kとを配置している。
それらインクジェットヘッド25Y,25M,24C,25Kは、メディア保持部21の軸方向(搬送経路の幅方向)においてメディア9の全体を覆う長さ(幅)に設定されている。すなわち、画像形成装置1は、ワンパス方式のラインヘッド型インクジェット記録装置である。また、インクジェットヘッド25Y,25M,25C,25Kは、各色のインクを所定温度(例えば80℃程度)に加熱して溶融させた状態で保持し、制御部40によって駆動されることにより、溶融させたインクをメディア保持部21によって搬送されるメディア9の表面に向けて吐出する。そして、メディア9に着弾するインクの位置ズレを小さくするため、インクジェットヘッドとメディアとの間隔が小さくなっており、例えば1~3mm程度の間隔となっている。
メディア9の搬送方向において印刷ユニット25の下流側には、定着部26が配置されている。定着部26は、メディア9に吐出されたインクを硬化させてメディア9に定着させる。このような定着部26として、例えばメディア9に紫外線を照射するものを用いることができる。この場合、定着部26は、紫外線を、メディア保持部21によって搬送されるメディア9に向けて照射し、メディア9に吐出されたインクを硬化させる。これにより、定着部26は、メディア9に形成された画像を定着させることができる。
尚、定着部26としては紫外線を照射するものに限定されるものではなく、インクの性質に応じてインクを硬化させる性質を有するエネルギー線を照射するものであればよく、光源もエネルギー線の波長などに応じて適宜置換される。また、定着部26としては、紫外線等の光を照射するものに限定されるものではない。例えば、定着部26は、メディア9に熱を与えることでインクを乾燥させたり、インクに化学的な変化を起こさせる液体を付与したりすることにより、画像をメディア9に定着させるものであっても構わない。
メディア9の搬送方向において定着部26の下流側には、排出機構27と、メディア反転部28とが設けられている。
排出機構27は、メディア保持部21により搬送されるメディア9を、メディア排出部30とメディア反転部28とのいずれか一方に向けて搬送する。排出機構27は、円筒状の分離ドラム27aと、排出ベルト27bとを有している。分離ドラム27aは、メディア保持部21に保持されているメディア9をメディア保持部21の外周面から分離させる。そして、分離ドラム27aは、メディア9を排出ベルト27b又はメディア反転部28へ誘導する。
分離ドラム27aは、片面印刷時におけるフェースアップ排出を行う場合に、メディア9を排出ベルト27bに誘導する。また、分離ドラム27aは、片面印刷時におけるフェースダウン排出及び両面印刷を行う場合に、メディア9をメディア反転部28に誘導する。
排出ベルト27bは、供給機構12の搬送ベルト12cと同様に、無端ベルトとして形成される。排出ベルト27bは、複数のローラにより回転可能に支持されている。排出ベルト27bは、分離ドラム27aから渡されるメディア9をメディア排出部30へ送り出す。
メディア反転部28は、複数の反転ローラ28a,28bと、反転ベルト28cとを有している。フェースダウン排紙を行う場合、メディア反転部28は、分離ドラム27aから誘導されたメディア9の表裏を反転させ、排出機構27へ搬送する。これにより、メディア9は、画像が形成された面が上下方向の下方を向いた状態でメディア排出部30に搬送される。
また、両面印刷を行う場合、メディア反転部28は、分離ドラム27aから誘導されたメディア9の表裏を反転し、再びメディア保持部21の外周面に搬送する。これにより、メディア9は、メディア保持部21によって保持された状態で搬送され、再び温度検出部23、メディア状態検知装置2、印刷ユニット25及び定着部26を通過する。
メディア排出部30は、排出機構27によって画像形成部20から送り出されたメディア9を格納する。メディア排出部30は、平板状の回収トレー31を有している。そして、メディア排出部30は、回収トレー31上に画像が形成されたメディア9を載置する。
上記のような画像形成装置1は、メディア9に画像形成を行うとき、インクジェットヘッド25Y,25M,24C,25Kとメディア9との間隔が小さいため、メディア保持部21によって搬送されるメディア9が印刷ユニット25に到達する前に、メディア状態検知装置2においてメディア9がメディア保持部21の表面から浮いた状態となっているか否かを検知する。
図2は、メディア保持部21に対する投光部5及び受光部6の設置態様を例示する図である。尚、図2では、メディア保持部21、投光部5及び受光部6のみを図示しており、メディア保持部21の周囲に配置されるその他の部材の図示を省略している。図2に示すように、投光部5は、メディア保持部21の軸方向(搬送経路の幅方向)の一端側に配置され、メディア保持部21の表面から所定高さの位置に、メディア保持部21の表面と平行なレーザー光7を照射する。受光部6は、メディア保持部21の軸方向(搬送経路の幅方向)の他端側に配置され、投光部5から照射されるレーザー光7を受光する。
図2に示すように、メディア9がメディア保持部21の表面から浮き上がった部分9aを有しており、その浮き上がった部分9aの高さがレーザー光7の通る高さ位置を超えている場合、その浮き上がった部分9aが投光部5と受光部6との間を通過するときにレーザー光7を遮光する。これにより、メディア状態検知装置2は、メディア9がメディア保持部21から浮いた状態であることを検知する。
図3は、メディア保持部21に対する温度調整機構24及び温度検出部23の設置態様を示す図である。尚、図3では、メディア保持部21、温度検出部23、投光部5、受光部6及び温度調整機構24を図示しており、メディア保持部21の周囲に配置されるその他の部材の図示を省略している。図3に示すように、上述した温度検出部23は、メディア保持部21の軸方向(搬送経路の幅方向)に沿って所定間隔で配置される複数の温度検出センサー23a,23b,23c,23d,23eを備えている。そのため、温度検出部23は、搬送経路の幅方向の複数箇所においてメディア保持部21又はメディア9の温度を同時に検出することが可能である。
温度調整機構24は、メディア保持部21の回転方向Rにおいて投光部5と受光部6と同じ位置に設けられる。この温度調整機構24は、投光部5から受光部6までの間でレーザー光7が通る空間(光路周辺空間)を覆うケーシング50を有している。ケーシング50の上部には、ケーシング50の内部に空気を導入するための空気導入部51が設けられている。例えば、空気導入部51は、ケーシング50の上部に形成される複数の開口窓によって構成される。そして、温度調整機構24は、ケーシング50の内部においてレーザー光7が通る部分に所定温度に昇温させた空気を吹き付けるようにしている。
図4は、温度調整機構24の内部構造を示す断面図である。尚、図4は、メディア9の搬送方向の断面を示している。図4に示すように、投光部5から照射されるレーザー光7は、メディア保持部21の表面21aから所定高さHの位置にある。この高さHは、インクジェットヘッド25Y,25M,24C,25Kとメディア保持部21との間隔と同じ高さであるか、又は、その間隔よりも低い高さとなるように設定されている。これにより、インクジェットヘッド25Y,25M,24C,25Kに対して衝突する可能性がある状態にまで浮き上がったメディア9を検知することができるようになる。
また、図4に示すように、温度調整機構24は、ケーシング50の内部に、レーザー光7の光路を加熱するための光路加熱部53と、光路加熱部53によって加熱された空気をレーザー光7の光路に向けて吹き付ける送風部52とを備えている。また、温度調整機構24は、ケーシング50の内部が仕切り壁57によって上下2つの空間に仕切られている。仕切り壁57には、それら2つの空間を連通させる開口部58が形成されている。送風部52は、その開口部58が形成された位置の仕切り壁57に配置されている。この送風部52は、例えばファンやブロアなどの送風機によって構成され、上側の空間から下側の空間に向かって空気を送風する。そのため、温度調整機構24の内部に設けられた2つの空間は、上側の上流側空間R1と、下側の下流側空間R2とに区別される。上述した空気導入部51は上流側空間R1に連通している。そのため、送風部52が作動すると、外部の空気は、空気導入部51から温度調整機構24の上流側空間R1に流入する。そして上流側空間R1に流入した空気は、送風部52によって上流側空間R1から下流側空間R2に流れ込み、その後、メディア保持部21との隙間から外部へ放出される。
光路加熱部53は、上流側空間R1と下流側空間R2のそれぞれにおいてレーザー光7の光路に吹き付けられる空気を加熱する。そのため、光路加熱部53は、上流側空間R1に配置される上流側ヒーター54と、下流側空間R2に配置される下流側ヒーター55とを備えている。上流側ヒーター54は、上流側空間R1の空気を加熱する。下流側ヒーター55は、下流側空間R2の空気を加熱する。したがって、温度調整機構24は、空気導入部51から流入する空気を、上流側空間R1において一次加熱し、更に下流側空間R2において二次加熱することができる。尚、上流側ヒーター54が空気を加熱する際の加熱温度(ヒーターの温度)と、下流側ヒーター55が空気を加熱する際の加熱温度(ヒーターの温度)とは個別に制御可能である。
送風部52は、メディア保持部21の法線方向からメディア保持部21の表面21aに向けて送風する。このとき、送風部52は、上流側ヒーター54で一次加熱され、外部の環境温度よりも昇温した空気を下流側空間R2に送り込むことができる。そして下流側空間R2に送り込まれた空気は、レーザー光7の光路に到達するまでの間に更に下流側ヒーター55によって二次加熱され、更に昇温する。そのため、送風部52は、下流側空間R2においてレーザー光7が通る空間を外部の環境温度よりも高い所定温度に昇温させた状態で保持することができる。
また、温度調整機構24は、光路加熱部53及び送風部52のそれぞれを制御することにより、レーザー光7が通る空間の温度を調整することができる。例えば、上流側ヒーター54及び下流側ヒーター55の加熱温度を上昇させることにより、レーザー光7が通る空間の温度を上げることができる。この場合、上流側ヒーター54と下流側ヒーター55との双方の加熱温度を上昇させても良いし、いずれか一方の加熱温度を上昇させるようにしても良い。また、送風部52による風量を低下させることによっても、レーザー光7が通る空間の温度を上げることができる。これとは反対に、上流側ヒーター54及び下流側ヒーター55の加熱温度を低下させることにより、レーザー光7が通る空間の温度を下げることができる。この場合、上流側ヒーター54と下流側ヒーター55との双方の加熱温度を低下させても良いし、いずれか一方の加熱温度を低下させるようにしても良い。また、送風部52による風量を上昇させることによっても、レーザー光7が通る空間の温度を低下させることができる。
また、温度調整機構24は、下流側空間R2において送風部52の下方位置に、風向板56を備えている。この風向板56は、例えば、ケーシング50に設けられた支持部材561によって送風部52の下方位置に支持されている。風向板56は、送風部52からメディア保持部21の表面21aに向けて吹き出される風量の一部を搬送経路の幅方向に偏向させ、レーザー光7の光路の全域に亘って温度調整された空気を行き渡らせる機能を有している。
図5は、温度調整機構24の内部構造を示す断面図であり、メディア9の搬送方向に直交する方向(搬送経路の幅方向)の断面を示している。図5に示すように、上流側ヒーター54及び下流側ヒーター55は、搬送経路の幅方向において複数箇所に設置されている。すなわち、光路加熱部53は、搬送経路の幅方向に沿って複数の上流側ヒーター54及び下流側ヒーター55を備える構成である。これら複数の上流側ヒーター54及び下流側ヒーター55は、搬送経路の幅方向に略等間隔で設置される。尚、図5では、搬送経路の幅方向に、5つの上流側ヒーター54及び下流側ヒーター55を設けた例を示しているが、上流側ヒーター54及び下流側ヒーター55の数はこれに限られるものではない。また、図5では、搬送経路の幅方向において、上流側ヒーター54と下流側ヒーター55とが同じ位置に設けられる場合を例示しているが、上流側ヒーター54及び下流側ヒーター55は、搬送経路の幅方向において必ずしも同じ位置に設けられていなくても構わない。
また、送風部52も、搬送経路の幅方向において複数箇所に設置されている。すなわち、温度調整機構24は、搬送経路の幅方向に沿って複数の送風部52を備える構成である。これら複数の送風部52は、搬送経路の幅方向に略等間隔で設置される。図5では、搬送経路の幅方向において上流側ヒーター54及び下流側ヒーター55が設けられている位置と略同一の位置に複数の送風部52が設けられた例を示している。ただし、これに限られるものではなく、送風部52の位置は必ずしも上流側ヒーター54及び下流側ヒーター55の位置に一致していなくても良い。また、図5では、搬送経路の幅方向に、5つの送風部52を設けた例を示しているが、送風部52の数はこれに限られるものではない。
また、図5に示すように、各送風部52の下方位置には、上述した風向板56が設けられる。すなわち、風向板56は、複数の送風部52のそれぞれの下方位置に設けられている。
図6は、1つの送風部52の下方位置に設けられる風向板56を拡大して示す図である。図6に示すように、送風部52の下方位置に設けられる風向板56は、互いに異なる方向に傾斜した一対の板部材56a,56bを備えている。これら一対の板部材56a,56bは、送風部52の下方において所定間隔離れた位置に配置されている。
板部材56aは、送風部52の下方において投光部5寄りの位置に設けられ、送風部52から吹き出される空気の流れを投光部5側に偏向させるように、投光部5に向かって傾斜している。そのため、送風部52から吹き付けられて板部材56aに当たる風は、矢印F2で示すように、投光部5が位置する方向に流れる。また、板部材56bは、送風部52の下方において受光部6寄りの位置に設けられ、送風部52から吹き出される空気の流れを受光部6側に偏向させるように、受光部6に向かって傾斜している。そのため、送風部52から吹き付けられて板部材56bに当たる風は、矢印F3で示すように、受光部6が位置する方向に流れる。更に、一対の板部材56a,56bは、搬送経路の幅方向において所定間隔を隔てて配置されている。そのため、一対の板部材56a,56bの間を通る空気を、矢印F1で示すように、メディア保持部21の表面に対して直角方向から吹き付けることができる。したがって、風向板56は、送風部52から下流側空間R2に流入してくる空気を、レーザー光7の光路に対して略均等に吹き付けることができる。
そして、メディア状態検知装置2は、温度検出部23によって検出されるメディア保持部21又はメディア9の温度に応じて、ケーシング50内部のレーザー光7が通る空間の温度設定を行い、その設定された温度となるように光路加熱部53及び送風部52を駆動する。例えば、メディア状態検知装置2は、メディア保持部21又はメディア9の温度に一致するようにレーザー光7が通る空間の温度設定を行う。これにより、ケーシング50の内部において、送風部52によってレーザー光7が通る空間に吹き付けられる空気の温度は、メディア保持部21又はメディア9の表面温度に一致する。そのため、送風部52及び風向板56によってレーザー光7の光路に対して均等に吹き付けられる風が、メディア保持部21の表面近傍に空気の対流が生じることを抑制することが可能である。そして、レーザー光7の光路近傍には、送風部52によって吹き付けられる所定温度に加熱された空気のみによる単一の空気層を形成することができる。つまり、レーザー光7の光路近傍において互いに温度が異なる複数の空気層が形成されてしまうこと良好に防ぐことが可能であり、レーザー光7の揺らぎの発生を未然に防止することができる。それ故、メディア9の状態を検知する際の誤検知を良好に防ぐことができる。
レーザー光7の揺らぎを防止するためには、メディア保持部21又はメディア9の温度よりも高温の空気を吹き付ければ良い。そのため、レーザー光7が通る空間の温度設定を行う際には必ずしもメディア保持部21又はメディア9の表面温度に一致する温度に設定するものに限られない。例えば、メディア状態検知装置2は、レーザー光7が通る空間の温度を、メディア保持部21又はメディア9の表面温度よりも高い温度に設定するものであっても構わない。
また、温度検出部23は、上述したように搬送経路の幅方向に複数の温度検出センサー23a,23b,23c,23d,23eを備えている。そのため、温度検出部23は、搬送経路の幅方向における複数箇所の温度を検出することができる。そして、メディア状態検知装置2は、搬送経路の幅方向において温度ムラが生じている場合には、その幅方向に沿って設けられている複数の光路加熱部53及び送風部52を個別に制御することにより、温度ムラを解消してレーザー光7の揺らぎを防止することができる。
図7は、複数の温度検出センサー23a,23b,23c,23d,23eのそれぞれで検出した温度の例を示す図である。例えば図7(a)に示すように、各温度検出センサー23a,23b,23c,23d,23eによって検出される温度が略同一の温度である場合、メディア保持部21は、搬送経路の幅方向において両端部及び中央部が均等に加熱されていることになる。この場合、メディア状態検知装置2は、各温度検出センサー23a,23b,23c,23d,23eで検出された温度に基づき、搬送経路の幅方向に配置されている複数の上流側ヒーター54に対して同じ加熱温度を設定すると共に、複数の下流側ヒーター55に対しても同じ加熱温度を設定する。また、この場合、メディア状態検知装置2は、搬送経路の幅方向に配置されている複数の送風部52に対して同じ風量を設定する。つまり、メディア状態検知装置2は、メディア保持部21の表面において幅方向に温度ムラが生じていない場合には、メディア保持部21の幅方向において均等に昇温させた空気をレーザー光7の光路に吹き付ける。これにより、メディア9の状態を検知する際の誤検知を防ぐことができる。
これに対し、例えば図7(b)に示すように、各温度検出センサー23a,23b,23c,23d,23eによって検出される温度が略同一の温度ではなく、メディア保持部21の両端部の温度が中央部の温度よりも低くなることがある。この場合、メディア保持部21の表面において幅方向に温度ムラが生じている。このような温度ムラが生じている場合、メディア状態検知装置2は、各温度検出センサー23a,23b,23c,23d,23eで検出された温度に基づき、搬送経路の幅方向の両端部の温度を中央部よりも昇温させるように温度調整を行う。具体的には、搬送経路の幅方向の両端部に与える熱量を、中央部に与える熱量よりも高くすることにより、そのような温度ムラを解消することができる。例えば、メディア状態検知装置2は、搬送経路の幅方向の端部側に配置されている上流側ヒーター54の加熱温度を中央に配置されている上流側ヒーター54の加熱温度よりも高い温度に設定する。また、メディア状態検知装置2は、搬送経路の幅方向の端部側に配置されている下流側ヒーター55の加熱温度を中央に配置されている下流側ヒーター55の加熱温度よりも高い温度に設定する。更に、メディア状態検知装置2は、搬送経路の幅方向の端部側に配置されている送風部52の風量を中央に配置されている送風部52の風量よりも低下させる。これにより、レーザー光7が通る空間において搬送経路の幅方向の両端部の温度を中央部と同程度の温度に昇温させることができ、温度ムラを解消することができる。したがって、レーザー光7の揺らぎを防止し、メディア9の状態を検知する際の誤検知を防ぐことができる。
また、図7(b)に示すように温度ムラが生じていると、メディア保持部21によって保持されるメディア9にインクが吐出されると、インクの広がり方がメディア9の両端部と中央部とで異なる広がり方となり、画質劣化を生じさせてしまう可能性がある。しかし、上述したようにメディア状態検知装置2が、搬送経路の幅方向の両端部の温度を中央部と同程度の温度に昇温させることにより、メディア9の両端部の温度も中央部と同程度の温度まで昇温する。その結果、メディア9がインクジェットヘッド25Y,25M,24C,25Kに突入する前に、メディア9の表面における温度ムラを解消することが可能であり、メディア9の表面にインクが吐出された際に画質劣化が生じることを抑制することができる。
尚、上記においては、搬送経路の幅方向の両端部の温度が中央部の温度よりも低い場合の温度ムラを説明したが、搬送経路の幅方向の中央部の温度が両端部の温度よりも低い場合の温度ムラが生じることもある。そのような場合であっても、メディア状態検知装置2は、レーザー光7が通る空間において搬送経路の幅方向の中央部の温度を両端部と同程度の温度に昇温させることができるため、温度ムラを解消することができる。
次に、上記のようなメディア状態検知装置2を含む画像形成装置1の制御機構について説明する。図8は、画像形成装置1の制御機構の一例を示すブロック図である。画像形成装置1は、メディア供給部10、画像形成部20、メディア排出部30及びメディア状態検知装置2を制御するための制御部40を備えている。制御部40は、例えば図示を省略するCPUなどのハードウェアプロセッサと、メモリとを備えている。そして制御部40は、ハードウェアプロセッサが所定のプログラムを実行することにより、ジョブ制御部41、温度設定部45、及び、検知部46として機能する。このうち、温度設定部45及び検知部46は、メディア状態検知装置2に含まれる機能である。
ジョブ制御部41は、画像形成装置1における印刷ジョブの実行を制御する。すなわち、ジョブ制御部41は、メディア供給部10、画像形成部20及びメディア排出部30のそれぞれの動作を制御することにより、メディア9に対する画像形成動作を統括的に制御する。このジョブ制御部41は、印刷データ取得部42と、印刷設定解析部43と、ジョブ実行部44とを備えている。
印刷データ取得部42は、印刷対象となる印刷データを取得する。例えば、印刷データ取得部42は、ネットワークを介して外部の端末装置から印刷データを取得する。
印刷設定解析部43は、印刷データに含まれる設定情報を解析し、その設定情報に基づいて、メディア供給部10、画像形成部20及びメディア排出部30の各部に反映させる印刷設定を決定する。そして印刷設定解析部43は、その印刷設定を各部に反映させる処理を行う。例えば、印刷設定解析部43において決定される印刷設定には、印刷対象画像の印字率、メディア9の種類、片面印刷と両面印刷のいずれか一方の指定、印刷速度、メディア保持部21の目標温度などがある。このうち、メディア9の種類は、印刷データに含まれる設定情報において予め指定されており、また、片面印刷と両面印刷のいずれか一方の指定も設定情報に予め含まれている。そのため、印刷設定解析部43は、設定情報に基づき、メディア9の種類と、片面印刷と両面印刷のいずれか一方の指定とを決定する。また、印刷設定解析部43は、印刷データに基づいて印刷対象画像の印字率を算出することにより印字率を決定すると共に、メディア9の種類に基づいて印刷速度及びメディア保持部21の目標温度を決定する。ここで、印刷速度は、メディア9を搬送経路に沿って搬送する速度である。また、印刷設定解析部43は、印刷設定を決定すると、その印刷設定を各部に反映させるだけでなく、その印刷設定を温度設定部45へ出力する。
ジョブ実行部44は、印刷ジョブの実行開始に伴い、各部の動作を制御する。すなわち、ジョブ実行部44は、印刷設定が反映された状態でメディア供給部10、画像形成部20及びメディア排出部30のそれぞれを同期させて駆動することにより、メディア供給部10からメディア9を供給して画像形成部20においてメディア9に対する画像形成を行い、画像形成されたメディア9をメディア排出部30に排出する動作を制御する。このとき、ジョブ実行部44は、メディア保持部21のヒーター29を駆動し、メディア保持部21の表面温度が印刷設定において指定された目標温度となるように制御する。また、ジョブ実行部44は、印字率に応じて定着部26の定着強度を設定する。尚、定着部26の定着強度が強くなるほど、定着部26の発熱量が大きくなり、メディア保持部21の温度が上昇する。更に、ジョブ実行部44は、搬送経路に沿って搬送されるメディア9が印刷ユニット25を通過する際に、インクジェットヘッド25Y,25M,24C,25Kを駆動し、メディア9の表面にインクを吐出して画像を形成する。
また、ジョブ実行部44は、印刷ジョブの実行中、温度検出部23によって検出されるメディア保持部21又はメディア9の温度を取得し、その温度に基づいてメディア保持部21のヒーター29を制御する。印刷ジョブの実行開始時にメディア保持部21の表面温度が目標温度に保持されていたとしても、印刷ジョブの実行が継続されると、メディア保持部21の表面温度が変動する。そのような変動を低減させるべく、ジョブ実行部44は、印刷ジョブの実行中、温度検出部23によって検出される温度に基づき、メディア保持部21のヒーター29をフィードバック制御する。例えば、メディア9に対して両面印刷が行われる場合、第1面に対して画像が形成されたメディア9がメディア反転部28において表裏反転され、再び印刷ユニット25に向けて搬送される。このとき、第1面に画像が形成されることによってメディア9の温度が上昇している。そのため、ジョブ実行部44は、温度検出部23によって検出されるメディア9の温度に基づき、メディア保持部21の表面温度を低下させるように、ヒーター29による加熱温度を低下させる制御を行うようにしても良い。
温度設定部45は、温度調整機構24に対する温度設定を行う。ジョブ実行部44による印刷ジョブの実行が開始される前に、温度設定部45は、印刷設定解析部43から印刷設定を取得する。そのため、温度設定部45は、その印刷設定に基づき、温度調整機構24に対して、レーザー光7が通る空間の温度を初期設定する。例えば、温度設定部45は、レーザー光7が通る空間の温度が、メディア保持部21の目標温度に一致するように初期設定を行う。上述したように、メディア保持部21の目標温度は、メディア9の種類に応じて決定される。そのため、温度設定部45は、メディア9の種類に基づいてレーザー光7が通る空間の温度を初期設定するものであっても構わない。このような初期設定は、印刷ジョブの実行が開始される前に行われる。
また、温度設定部45は、ジョブ実行部44によって印刷ジョブの実行が開始された後、温度検出部23によって検出されるメディア保持部21又はメディア9の温度に基づいて温度設定を変更する。例えば、温度設定部45は、メディア保持部21又はメディア9の温度に一致するように温度調整機構24の温度設定を変更する。このような温度設定の変更により、ジョブの実行中にメディア保持部21又はメディア9の温度が変動したとしても、温度検出部23によって検出される温度に応じてレーザー光7が通る空間に吹き付けられる空気の温度を適宜調整することができる。そのため、ジョブの実行中に、レーザー光7の揺らぎを良好に防止することができる。また、例えば、温度検出部23によって温度ムラが検出された場合、温度設定部45は、その温度ムラを解消できるように温度設定を変更する。そのため、温度ムラを解消するように温度調整された空気をレーザー光7が通る空間に吹き付けることが可能であり、温度ムラによるレーザー光7の揺らぎを良好に防止することができる。
また、温度設定部45は、ジョブ実行部44によって印刷ジョブの実行が開始された後、印刷設定に基づいて温度設定を変更することもできる。例えば、先に搬送されたメディア9の印字率が所定値よりも高い場合、次のメディア9が搬送される際にはメディア保持部21の温度が目標温度よりも高温状態となっていることがある。そのため、温度設定部45は、先に搬送されたメディア9の印字率に基づき、次のメディア9が搬送されるときに温度調整機構24の温度設定を変更するようにしても良い。
また、メディア9に対して両面印刷が行われる場合、第1面に対する画像形成が行われると、メディア9の温度が上昇する。そのため、温度設定部45は、印刷設定において両面印刷が指定されている場合、第1面に対する画像形成が行われた後に温度調整機構24の温度設定を変更するようにしても良い。
更に、印刷ジョブ実行中の印刷速度が所定値よりも低速である場合、メディア保持部21の温度が上昇しやすくなる。そのため、温度設定部45は、印刷設定に含まれる印刷速度に基づき、温度調整機構24の温度設定を適宜変更するようにしても良い。
検知部46は、受光部6が受光するレーザー光7に基づいてメディア9の状態を検知する。具体的には、検知部46は、受光部6がレーザー光7を受光しない状態となったときにメディア9がメディア保持部21の表面から所定量浮き上がった状態であることを検知する。検知部46は、メディア9が所定量浮き上がった状態であることを検知すると、その検知結果をジョブ制御部41へ出力する。
ジョブ制御部41は、ジョブの実行中に検知部46によってメディア9が所定量浮き上がった状態であることが検知されると、ジョブ実行部44によるジョブの実行を強制的に停止させる。つまり、ジョブ制御部41は、メディア保持部21から浮き上がったメディア9が印刷ユニット25に突入する前に、ジョブの実行を停止させるのである。これにより、メディア9の搬送が停止されるため、メディア保持部21から浮き上がった状態のメディア9がインクジェットヘッド25Y,25M,24C,25Kに衝突することがない。したがって、インクジェットヘッド25Y,25M,24C,25Kの破損を未然に防止することができる。
次に、上記のように構成される画像形成装置1の動作について説明する。図9は、画像形成装置1の動作手順を示すフローチャートである。尚、図9のフローチャートに基づく動作手順は、制御部40のハードウェアプロセッサが所定のプログラムを実行することにより実現される。
画像形成装置1は、この処理を開始すると、まず印刷データを取得する(ステップS10)。画像形成装置1は、その印刷データに含まれる設定情報を解析し、その設定情報に基づいて印刷設定を決定する(ステップS11)。続いて、画像形成装置1は、印刷設定に基づく初期設定を行う。すなわち、画像形成装置1は、メディア保持部21の目標温度を設定し(ステップS12)、温度調整機構24の温度設定を行う(ステップS13)。例えば、画像形成装置1は、メディア保持部21の目標温度と同じ温度を、温度調整機構24の温度として設定する。また、画像形成装置1は、その他の印刷設定を各部に反映させる(ステップS14)。
その後、画像形成装置1は、印刷ジョブの実行を開始する(ステップS15)。これにより、メディア9の搬送が開始され、メディア9が印刷ユニット25を通過する際にインクによる画像形成が行われる。印刷ジョブの実行を開始すると、画像形成装置1は、温度検出部23による温度検出を行い、メディア保持部21又はメディア9の温度を測定する(ステップS16)。そして、画像形成装置1は、温度検出部23によって検出される温度に基づき、温度調整機構24の温度設定を変更する必要があるか否かを判断する(ステップS17)。温度調整機構24の温度設定を変更する必要がある場合(ステップS17でYES)、画像形成装置1は、温度調整機構24の温度設定を変更する(ステップS18)。例えば、メディア保持部21又はメディア9の表面に温度ムラが生じていれば、その温度ムラを解消することができるように温度調整機構24の温度設定を変更する。このとき、画像形成装置1は、搬送経路の幅方向の両端部と中央部とで異なる温度設定に変更しても良い。そして、画像形成装置1は、変更後の温度設定に基づき、光路加熱部53の加熱温度を変更し(ステップS19)、更に送風部52の風量を変更する(ステップS20)。ただし、画像形成装置1は、光路加熱部53の加熱温度のみを変更するものであっても良いし、また、送風部52の風量のみを変更するものであっても良い。また、画像形成装置1は、光路加熱部53の加熱温度を変更する際、上流側ヒーター54と下流側ヒーター55の双方の加熱温度を変更するものであっても良いし、いずれか一方の加熱温度のみを変更するものであっても良い。
一方、温度調整機構24の温度設定を変更する必要がない場合(ステップS17でNO)、画像形成装置1は、ステップS18~S20の処理をスキップする。この場合、温度調整機構24の温度設定は変更されない。例えば、メディア保持部21又はメディア9の表面温度が予め設定された目標温度に達しており、しかも温度ムラが生じていない場合、画像形成装置1は、温度調整機構24の温度設定を変更せず、メディア保持部21又はメディア9の表面温度と同じ温度に昇温させた空気を、レーザー光7が通る空間に吹き付ける動作を継続する。
その後、画像形成装置1は、印刷ジョブの実行が終了したか否かを判断する(ステップS21)。印刷ジョブの実行が終了していない場合(ステップS21でNO)、画像形成装置1は、検知部46によってメディア9が浮いた状態であることが検知されたか否かを判断する(ステップS22)。メディア9が浮いた状態であることが検知されていない場合(ステップS22でNO)、画像形成装置1による処理は、ステップS16に戻る。そして上述した処理を繰り返す。そのため、印刷ジョブの実行中に、メディア保持部21又はメディア9の表面に温度ムラが生じてくれば、その都度、温度ムラを解消すべく温度調整機構24の温度設定が変更される。
また、印刷ジョブの実行中に、検知部46によってメディア9が浮いた状態であることが検知された場合(ステップS22でYES)、画像形成装置1は、印刷ジョブの実行を強制的に停止する(ステップS23)。すなわち、画像形成装置1は、メディア保持部21から浮き上がった状態のメディア9が印刷ユニット25に突入する前に、印刷ジョブに基づく印刷動作を停止する。したがって、インクジェットヘッド25Y,25M,24C,25Kが破損してしまうことを防止することができる。
一方、検知部46によってメディア9が浮いた状態であることが検知されることなく、印刷ジョブの実行が終了した場合(ステップS21でYES)、画像形成装置1による処理が正常に終了する。
以上のように、本実施形態の画像形成装置1は、インクジェットヘッド25Y,25M,24C,25Kの破損を防止するため、所定の搬送経路に沿って搬送されるシート状のメディア9の状態を検知するメディア状態検知装置2を備えている。このメディア状態検知装置2は、上述したように、メディア9を保持した状態でメディアを搬送経路に沿って搬送するメディア保持部21と、搬送経路の幅方向一端側に配置され、メディア保持部21の表面から所定高さの位置にレーザー光7を照射する投光部5と、搬送経路の幅方向他端側において投光部5と対向するように配置され、レーザー光7を受光する受光部6と、受光部6によるレーザー光7の受光状態に応じてメディア9の状態を検知する検知部46と、レーザー光7が通る空間の温度を所定温度に昇温させて保持する温度調整機構24と、を備えている。
このようなメディア状態検知装置2は、レーザー光7が通る空間の温度を所定温度に昇温させて保持するため、メディア保持部21の表面近傍に高温の空気層と低温の空気層とが出来てしまうことを防止することができる。その結果、レーザー光7の揺らぎを良好に防ぐことができ、検知部46によってメディア9の状態を正確に検知することができるようになる。
また、メディア状態検知装置2は、搬送経路の幅方向において温度ムラが生じている場合には、搬送経路の幅方向の複数箇所に配置されている光路加熱部53及び送風部52のそれぞれを個別に制御することにより、搬送経路の幅方向の温度ムラを解消することができるように構成されている。そのため、温度ムラによるレーザー光7の揺らぎを良好に防ぎ、メディア9の状態を正確に検知することが可能である。
(変形例)
以上、本発明に関する好ましい実施形態について説明した。しかし、本発明は、上記実施形態において説明した内容のものに限られるものではなく、種々の変形例が適用可能である。
例えば上記実施形態では、メディア保持部21が円筒状ドラムとして形成され、駆動モータによって回転することにより、メディア9を円弧状の搬送経路に沿って搬送する形態を例示した。しかし、メディア保持部21は、必ずしも円筒状ドラムとして形成されるものに限られず、また、メディア9の搬送経路も円弧状の経路に限られない。例えば、メディア保持部21は、直線方向の搬送経路に沿ってメディア9を搬送するものであっても構わない。
また、上記実施形態では、温度調整機構24に光路加熱部53と送風部52とが設けられる形態を例示した。しかし、温度調整機構24は、レーザー光7が通る空間の温度を所定温度に昇温させて保持することができれば良いため、光路加熱部53のみを備える構成であっても構わない。
1 画像形成装置
2 メディア状態検知装置
5 投光部
6 受光部
7 レーザー光
9 メディア
21 メディア保持部
23 温度検出部
24 温度調整機構
25 印刷ユニット
25Y,25M,24C,25K インクジェットヘッド
29 ヒーター(メディア保持加熱部)
46 検知部
52 送風部
53 光路加熱部
54 上流側ヒーター
55 下流側ヒーター
56 風向板

Claims (19)

  1. 所定の搬送経路に沿って搬送されるシート状のメディアの状態を検知するメディア状態検知装置であって、
    前記メディアを保持した状態で前記メディアを前記搬送経路に沿って搬送するメディア保持部と、
    前記搬送経路の幅方向一端側に配置され、前記メディア保持部のメディア保持面から所定高さの位置にレーザー光を照射する投光部と、
    前記レーザー光を受光する受光部と、
    前記受光部による前記レーザー光の受光状態に応じて前記メディアの状態を検知する検知部と、
    前記レーザー光が通る空間の温度を所定温度に昇温させて保持する温度調整機構と、
    を備え
    前記温度調整機構は、
    前記レーザー光の光路周辺空間の空気を加熱する光路加熱部と、
    前記光路加熱部によって加熱された空気を前記レーザー光の光路に向けて吹き付ける送風部と、
    前記送風部の下流側に、前記送風部から吹き出される空気を前記搬送経路の幅方向に向けて流すための風向板と、
    を備えることを特徴とするメディア状態検知装置。
  2. 所定の搬送経路に沿って搬送されるシート状のメディアの状態を検知するメディア状態検知装置であって、
    前記メディアを保持した状態で前記メディアを前記搬送経路に沿って搬送するメディア保持部と、
    前記搬送経路の幅方向一端側に配置され、前記メディア保持部のメディア保持面から所定高さの位置にレーザー光を照射する投光部と、
    前記レーザー光を受光する受光部と、
    前記受光部による前記レーザー光の受光状態に応じて前記メディアの状態を検知する検知部と、
    前記レーザー光が通る空間の温度を所定温度に昇温させて保持する温度調整機構と、
    を備え
    前記温度調整機構は、
    前記レーザー光の光路周辺空間の空気を加熱する光路加熱部と、
    前記光路加熱部によって加熱された空気を前記レーザー光の光路に向けて吹き付ける送風部と、
    を備え、
    前記光路加熱部は、
    前記送風部の上流側空間を加熱する上流側ヒーターと、
    前記送風部の下流側空間を加熱する下流側ヒーターと、
    を備えることを特徴とするメディア状態検知装置。
  3. 所定の搬送経路に沿って搬送されるシート状のメディアの状態を検知するメディア状態検知装置であって、
    前記メディアを保持した状態で前記メディアを前記搬送経路に沿って搬送するメディア保持部と、
    前記搬送経路の幅方向一端側に配置され、前記メディア保持部のメディア保持面から所定高さの位置にレーザー光を照射する投光部と、
    前記レーザー光を受光する受光部と、
    前記受光部による前記レーザー光の受光状態に応じて前記メディアの状態を検知する検知部と、
    前記メディア又は前記メディア保持部の温度を検出する温度検出部と、
    前記温度検出部によって検出される温度に応じて、前記レーザー光が通る空間の温度を所定温度に昇温させて保持する温度調整機構と、
    を備え
    前記温度検出部は、前記搬送経路の幅方向において複数箇所の温度を検出し、
    前記温度調整機構は、前記レーザー光の光路周辺空間の空気を加熱する光路加熱部を備え、
    前記光路加熱部は、前記幅方向に沿って配置される複数のヒーターを有し、前記温度検出部によって検出される前記複数箇所の温度に基づき、前記複数のヒーターの加熱温度を個別に調整することを特徴とするメディア状態検知装置。
  4. 所定の搬送経路に沿って搬送されるシート状のメディアの状態を検知するメディア状態検知装置であって、
    前記メディアを保持した状態で前記メディアを前記搬送経路に沿って搬送するメディア保持部と、
    前記搬送経路の幅方向一端側に配置され、前記メディア保持部のメディア保持面から所定高さの位置にレーザー光を照射する投光部と、
    前記レーザー光を受光する受光部と、
    前記受光部による前記レーザー光の受光状態に応じて前記メディアの状態を検知する検知部と、
    前記メディア又は前記メディア保持部の温度を検出する温度検出部と、
    前記温度検出部によって検出される温度に応じて、前記レーザー光が通る空間の温度を所定温度に昇温させて保持する温度調整機構と、
    を備え
    前記温度調整機構は、
    前記レーザー光の光路周辺空間の空気を加熱する光路加熱部と、
    前記光路加熱部によって加熱された空気を前記レーザー光の光路に向けて吹き付ける送風部と、
    を備え、
    前記送風部は、前記温度検出部によって検出される温度に応じて風量を調整することを特徴とするメディア状態検知装置。
  5. 前記メディア又は前記メディア保持部の温度を検出する温度検出部、
    を更に備え、
    前記温度調整機構は、前記温度検出部によって検出される温度に応じて前記所定温度を設定することを特徴とする請求項1又は2に記載のメディア状態検知装置。
  6. 前記温度調整機構は、前記温度検出部によって検出される温度を前記所定温度に設定することを特徴とする請求項に記載のメディア状態検知装置。
  7. 前記温度調整機構は、前記光路加熱部によって加熱された空気を前記レーザー光の光路に向けて吹き付ける送風部を更に備えることを特徴とする請求項に記載のメディア状態検知装置。
  8. 前記送風部は、前記レーザー光が通る高さの位置よりも更に高い位置から前記メディア保持面に向けて空気を吹き付けることを特徴とする請求項1、2、4、又は7に記載のメディア状態検知装置。
  9. 前記光路加熱部は、前記温度検出部によって検出される温度に応じて加熱温度を調整することを特徴とする請求項に記載のメディア状態検知装置。
  10. 前記温度検出部は、前記搬送経路に直交する幅方向において複数箇所の温度を検出し、
    前記送風部は、前記幅方向に沿って配置される複数のファンを備え、前記温度検出部によって検出される前記複数箇所の温度に基づき、前記複数のファンの風量を個別に調整することを特徴とする請求項又はに記載のメディア状態検知装置。
  11. 前記メディア保持部を加熱するメディア保持加熱部、
    を更に備えることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載のメディア状態検知装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれかに記載のメディア状態検知装置と、
    前記投光部及び前記受光部よりも前記搬送経路の下流側に設けられ、前記メディアに対してインクを吐出するインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドを駆動して印刷動作を行わせる制御部と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  13. 前記制御部は、前記メディア状態検知装置の前記検知部によって前記メディアが前記メディア保持部から浮いた状態であることが検知された場合に印刷動作を停止させることを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 前記制御部は、印刷設定に基づき、前記メディア保持部の温度を設定することを特徴とする請求項12又は13に記載の画像形成装置。
  15. 前記制御部は、印刷設定に基づき、前記温度調整機構における前記所定温度を設定することを特徴とする請求項12乃至14のいずれかに記載の画像形成装置。
  16. 前記印刷設定は、印刷対象画像の印字率を含むことを特徴とする請求項14又は15に記載の画像形成装置。
  17. 前記印刷設定は、前記メディアの種類を含むことを特徴とする請求項14乃至16のいずれかに記載の画像形成装置。
  18. 前記印刷設定は、片面印刷と両面印刷のいずれか一方の指定を含むことを特徴とする請求項14乃至17のいずれかに記載の画像形成装置。
  19. 前記印刷設定は、印刷速度を含むことを特徴とする請求項14乃至18のいずれかに記載の画像形成装置。
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