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JP7743779B2 - 橋梁データ抽出装置、橋梁データ抽出方法、及びプログラム - Google Patents
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JP7743779B2 - 橋梁データ抽出装置、橋梁データ抽出方法、及びプログラム - Google Patents

橋梁データ抽出装置、橋梁データ抽出方法、及びプログラム

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Description

技術分野は、橋梁を表す点群データを抽出する橋梁データ抽出装置、橋梁データ抽出方法、及びプログラムに関する。
非特許文献1には、地上設置型のレーザスキャナを用いて生成された点群データと、自立型無人航空機が撮像した画像から生成された点群データとを用いて、橋梁の3次元モデルを生成する技術が開示されている。また、非特許文献1の技術によれば、点群データからノイズを除去する機能が開示されている。
塚田義典,外4名、"点群データを用いた橋梁の3次元モデルの生成に関する研究," 知能と情報, vol.27, No.5, pp.796-812, 2015.
しかしながら、非特許文献1には、人物などの移動体と計測誤差による外れ値などのノイズを除去する機能について開示されているだけである。すなわち、橋梁と橋梁周辺に存在する橋梁以外の自然物、構造物などが存在する対象領域(空間)を計測して得られた点群データから、橋梁の点群データを精度よく抽出する機能については開示されていない。
一つの側面として、対象領域を表す点群データから橋梁を表す点群データを精度よく抽出する、橋梁データ抽出装置、橋梁データ抽出方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、一つの側面における橋梁データ抽出装置は、
橋梁を含む対象領域を表す対象領域点群データに含まれる点と、前記点の周囲のあらかじめ設定された範囲に含まれる複数の点とを用いて決定された前記点の方向が水平方向と見做せた場合、前記点が前記橋梁の橋脚又は橋台を表す下層部点群データであると判定する、判定部と、
前記対象領域点群データに含まれる点の点間の距離に基づいて分割処理を実行し、分割結果に基づいて、前記橋梁を表す橋梁点群データを選定する、選定部と、
を有することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、一つの側面における橋梁データ抽出方法は、
コンピュータが、
橋梁を含む対象領域を表す対象領域点群データに含まれる点と、前記点の周囲のあらかじめ設定された範囲に含まれる複数の点とを用いて決定された前記点の方向が水平方向と見做せた場合、前記点が前記橋梁の橋脚又は橋台を表す下層部点群データであると判定し、
前記対象領域点群データに含まれる点の点間の距離に基づいて分割処理を実行し、分割結果に基づいて、前記橋梁を表す橋梁点群データを選定する
ことを特徴とする。
さらに、上記目的を達成するため、一側面におけるプログラムは、
コンピュータに、
橋梁を含む対象領域を表す対象領域点群データに含まれる点と、前記点の周囲のあらかじめ設定された範囲に含まれる複数の点とを用いて決定された前記点の方向が水平方向と見做せた場合、前記点が前記橋梁の橋脚又は橋台を表す下層部点群データであると判定させ、
前記対象領域点群データに含まれる点の点間の距離に基づいて分割処理を実行し、分割結果に基づいて、前記橋梁を表す橋梁点群データを選定させる
ことを特徴とする。
一つの側面として、対象領域を表す点群データから橋梁を表す点群データを精度よく抽出できる。
図1は、実施形態1における橋梁データ抽出装置の一例を説明するための図である。 図2は、実施形態1における橋梁データ抽出装置を有するシステムの一例を説明するための図である。 図3は、点群データを取得する対象領域の一例を説明するための図である。 図4は、水平判定の説明をするための図である。 図5は、実施形態1における橋梁データ抽出装置の動作の一例を説明するための図である。 図6は、判定処理の動作の一例を説明するための図である。 図7は、選定処理の動作の一例を説明するための図である。 図8は、実施形態2における橋梁データ抽出装置の一例を説明するための図である。 図9は、実施形態2における橋梁データ抽出装置の動作の一例を説明するための図である。 図10は、実施形態3における橋梁データ抽出装置の一例を説明するための図である。 図11は、実施形態3における橋梁データ抽出装置の動作の一例を説明するための図である。 図12は、実施形態4における橋梁データ抽出装置の一例を説明するための図である。 図13は、実施形態4における橋梁データ抽出装置の動作の一例を説明するための図である。 図14は、実施形態1から4における橋梁データ抽出装置を実現するコンピュータの一例を説明するための図である。
以下、図面を参照して実施形態について説明する。なお、以下で説明する図面において、同一の機能又は対応する機能を有する要素には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略することもある。
(実施形態1)
図1を用いて実施形態1における橋梁データ抽出装置10の構成について説明する。図1は、実施形態1における橋梁データ抽出装置の一例を説明するための図である。
[装置構成]
図1に示す橋梁データ抽出装置10は、対象領域を表す点群データから橋梁を表す点群データを精度よく抽出する装置である。また、図1に示すように橋梁データ抽出装置10は、判定部11と、選定部12とを有する。
判定部11は、橋梁を含む対象領域を表す対象領域点群データに含まれる点と、点の周囲のあらかじめ設定された範囲に含まれる複数の点とを用いて決定された点の方向が、水平方向と見做せた場合(水平方向が優位であると判定された場合)、点が橋梁の橋脚又は橋台を表す下層部点群データであると判定する。
橋脚又は橋台は、いずれも水平面に対して鉛直と見做せるような側面を有している。そのため、橋梁の下層部(橋脚又は橋台)を表す下層部点群データに含まれる点とその点の近傍の複数の点により決定した方向、例えば法線の方向は、水平方向と見做せる方向となる。したがって、法線の方向が平方向と見做せる方向であるか否かを判定することで、対象領域点群データに含まれる点が下層部点群データに含まれていることが判定できる。
選定部12は、対象領域点群データに含まれる点の点間の距離に基づいて分割処理(同種の特徴を持つ集団に分割する処理)を実行し、分割結果に基づいて、橋梁を表す橋梁点群データを選定する。その分割処理は、対象領域点群データのうち、相互に位置が近いと判定できる複数の点を一つの集団にまとめる処理であるということもできる。この場合に、近いとは、対象領域点群データに含まれる点の点間の距離を相対的に比較した結果を表す。
具体的に、選定部12は、対象領域点群データに含まれる点の点間の距離に基づいてクラスタリング処理をしてクラスタを生成し、下層部点群データに含まれる点を有するクラスタを選定し、選定したクラスタに含まれる点が橋梁を表す橋梁点群データに含まれていると判定する。
対象領域点群データに含まれる点の点間の距離に基づいてクラスタリング処理をしたクラスタと、下層部点群データと、を用いて、橋梁の下層部に対応する橋梁点群データを取得するので、橋梁以外の自然物、構造物などの点群データを除去できる。その結果、橋梁の下層部に対応する橋梁点群データを精度よく抽出できる。
[システム構成]
図2を用いて実施形態1における橋梁データ抽出装置10の構成を詳細に説明する。図2は、実施形態1における橋梁データ抽出装置を有するシステム200の一例を説明するための図である。
システム200は、橋梁データ抽出装置10と、センサ20と、記憶装置30とを有する。橋梁データ抽出装置10は、取得部13と、方向算出部14と、判定部11と、選定部12とを有する。
橋梁データ抽出装置10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、又はFPGA(Field-Programmable Gate Array)などのプログラマブルなデバイス、又はGPU(Graphics Processing Unit)、又はそれらのうちのいずれか一つ以上を搭載した回路、サーバコンピュータ、パーソナルコンピュータ、モバイル端末などの情報処理装置である。
センサ20は、対象領域を計測し、計測した結果を用いて対象領域点群データを生成する。センサ20は、あらかじめ設定された画角を有する範囲を計測する。
具体的には、センサ20は、計測可能な範囲を計測し、計測結果を用いて点群データを生成する。センサ20は、例えば、Light Detection and Ranging(LiDAR)センサなどである。
また、LiDARセンサには傾斜計を設けてもよい。傾斜計は、傾斜計により鉛直方向、鉛直方向に対する物体の傾きなどを計測する。
また、LiDARセンサは、あらかじめ傾斜計を用いて水平に設置するものとする。例えば、LiDARセンサが三脚を用いて支持されている場合、三脚の脚の長さを調整することによりLiDARセンサを水平に設置するものとする。ただし、センサ20は、LiDARセンサに限定されない。
また、LiDARセンサの代わりとして、撮像装置と画像処理装置を用いて点群データを作成してもよい。その場合、まず、撮像装置が撮像した対象領域の画像を複数取得する。次に、取得した複数の画像を、画像処理装置にインストールされたStructure from Motion(SfM)ソフトウェアで処理し、対象領域の点群データを生成する。ただし、点群データの生成は、上述した処理に限定されない。
センサ20は、図2の例では、橋梁データ抽出装置10の外部に設けられているが、橋梁データ抽出装置10の内部に設けられていてもよい。
対象領域点群データについて説明する。図3は、点群データを取得する対象領域の一例を説明するための図である。図3の例では、対象領域1(対象空間)には、地表2上に、橋梁3、自然物4、構造物5、センサ20が存在している。ただし、対象領域は、図3に示す対象領域1に限定されない。
地表2は、実際には平面ではないが、説明を分かり易くするために、便宜的に平面とする。また、地表2は、実際には傾斜していてもよい。
橋梁3は、上層部6と下層部7(7a、7b)とを有する。上層部6は、桁と床板などの部材から構成される。下層部7(7a、7b)は、橋脚又は橋台などである。なお、図3では、橋梁3の構造を分かり易くするために、便宜的に上層部6と下層部7を用いている。
自然物4は、図3の例では植物である。構造物5は、図3の例では中・高層の建物である。ただし、自然物4と構造物5の種類、大きさ、数、位置などは、図3の例に限定されない。
点群データとは、複数の点の集合を、3次元座標系で表したデータである。図3に示したセンサ20がLiDARセンサである場合、点群データは、例えば、センサ20の位置を原点とする3次元座標系で表される。
図3の例では、3次元座標系は、水平方向をx軸とy軸とで表し、鉛直方向をz軸で表している。具体的には、x軸は、図3の横方向を表し、y軸は、図3の奥行方向を表している。また、z軸は、図3の例では水平面に対して垂直(鉛直)方向としている。また、3次元座標系がx軸、y軸、z軸で表される場合、点群データは、点の位置をx座標値、y座標値、z座標値を用いて表す。
ただし、点群データは、例えば、ボクセルデータ、深度画像などを用いて表現されてもよい。また、点群データは、上述した3次元座標系、ボクセルデータ、深度画像以外を用いて表現されてもよい。
なお、以降の説明では、3次元座標系は、センサ20が設置されている位置を原点とし、x軸とy軸は水平方向を表し、z軸は鉛直方向を表すものとする。
また、LiDARセンサは、必ずしも水平に設置される必要はない。理由は、LiDARセンサが水平に設置されていなくても、座標変換処理をすることで、x軸とy軸が水平方向を表し、z軸が鉛直方向を表す座標系に変換できるからである。座標変換処理には、一般的に知られている処理を用いる。
記憶装置30は、対象領域点群データから橋梁を表す点群データを抽出した結果である橋梁点群データを記憶する。また、記憶装置30は、橋梁点群データの他に、例えば、橋梁点群データを取得する処理の途中で生成されたデータ、対象領域点群データなどを記憶してもよい。
記憶装置30は、例えば、データベース、サーバコンピュータ、パーソナルコンピュータ、モバイル端末のメモリなどである。
図2の例では、記憶装置30は、橋梁データ抽出装置10の外部に設けられているが、橋梁データ抽出装置10の内部に設けられていてもよい。
橋梁データ抽出装置について具体的に説明する。
取得部13は、下層部7の一部又は全部を計測した点群データ(対象領域点群データP)を取得し、取得した対象領域点群データPを方向算出部14へ出力する。
取得部13は、対象領域点群データPをリアルタイムに取得してもよいし、記憶装置30などの記憶装置に格納されている対象領域点群データPを取得してもよい。
また、対象領域点群データPは、センサ20の計測位置を変えて計測した複数の点群データを統合したものでもよい。
対象領域点群データPは、数1のように表すことができる。また、数1において、対象領域点群データPに含まれる各点をpiと表す。点piの位置(3次元座標)は(xi,yi,zi)と表す。
(数1)
P={pi,i=1,2,3,…,N}
pi=(xi,yi,zi)
方向算出部14は、対象領域点群データPを用いて、対象領域点群データPに含まれる点piごとに、点piそれぞれに設定するための方向を算出する。具体的には、まず、方向算出部14は、対象領域点群データPを取得する。
次に、方向算出部14は、対象領域点群データPに含まれる点piごとに方向を算出する。方向算出部14は、例えば、対象領域点群データPに含まれる点piと、点piの近傍の複数の点(対象点の周囲の複数の点)とを用いて法線を算出する。近傍とは、対象の点の周囲にあらかじめ設定された範囲である。近傍は、ある点からの距離が、近傍であることを判定する基準を満たしている範囲であってもよい。該基準は、例えば、距離が所定の閾値よりも短いという基準である。
なお、対象領域点群データPにおける点の間が、スプライン曲線などを用いて補間されている場合、法線は、該スプライン曲線における法線方向としてもよい。
なお、点に設定する方向は、法線方向だけでなく、法線方向からy軸の方向に所定の角度分傾いている方向で表してもよい。点における方向の表し方は、法線を用いる表し方に限定されない。
次に、方向算出部14は、対象領域点群データPの点piそれぞれに、点piごとに算出した方向を表す情報(方向情報)を追加する。なお、以降において、数1に示した対象領域点群データPに方向情報を追加した情報を、数2に示すように対象領域点群データP´と表す。
(数2)
P´={p´i,i=1,2,3,…,N}
p´i=(xi,yi,zi,vector(Ni))
数2における情報p´iは、対象領域点群データP´に含まれる。また、vector(Ni)は、点piごとに算出した方向情報を追加した情報である。vector(Ni)は、例えば、法線単位ベクトルなどを表している。
以降、法線単位ベクトルを用いて処理を説明するが、法線方向は、必ずしも、単位ベクトルでなくともよい。ベクトルが単位ベクトルでない場合には、ベクトルにおける水平方向を表す成分の大きさと、鉛直方向を表す成分の大きさとを比較することにより、後述する処理を実現することができる。
判定部について説明する。
判定部11は、水平判定部15と、サイズ判定部16とを有する。
水平判定部について説明する。
水平判定部15は、方向情報が追加された対象領域点群データP´の情報p´iそれぞれの方向情報に基づいて、下層部に対応する点群データ(下層部点群データC)を選定する。
具体的には、まず、水平判定部15は、対象領域点群データP´を取得する。次に、水平判定部15は、対象領域点群データP´の方向情報に基づいて、下層部7を表す下層部点群データCを選定する。
例えば、方向情報が法線単位ベクトルである場合、水平判定部15は、法線単位ベクトルの水平成分(図3のx軸とy軸で表される水平の成分)の大きさを算出し、算出した水平成分の大きさに基づいて、対象領域点群データP´に含まれる点から下層部7を表す点選定する。
水平判定部15は、詳細には、対象領域点群データP´に含まれる対象の点の法線単位ベクトルの水平成分の大きさが、あらかじめ設定した水平閾値(Horizontal Threshold)より大きい場合、対象の点を下層部7の候補とする。
橋脚又は橋台の側面は、図3に示す下層部7a、7bのように鉛直な側面を有している可能性が高い。このような場合、下層部7a、7bにおいて、対象の点の法線単位ベクトルは、鉛直成分よりも水平成分が優位となる(水平成分が大きくなる)ので、対象の点が橋脚又は橋台の側面の点の候補かを判定できる。
水平閾値は、橋脚又は橋台の側面に対応する点であるか否かを判定するための値である。水平閾値は、実験、シミュレーションにより決定することが考えられる。水平閾値は、例えば、0.5と設定することが考えられる。
また、下層部点群データCは数3と表すことがでる。数3に示すHorizontal関数は、法線単位ベクトルから水平成分を算出する関数である。
(数3)
C={p´i|Horizontal(vector(Ni))> Horizontal Thresholdを満たすi}
なお、下層部点群データCは対象領域点群データPの部分集合であるため、対象領域点群データPのフィールドとして下層部点群データCに該当する点を区別するようなフラグ情報を新たに付与してもよい。
サイズ判定部について説明する。
サイズ判定部16は、下層部点群データCに含まれる点の点間の距離に基づくクラスタリング処理を実行してクラスタを生成し、生成したクラスタに属する点に基づいて、下層部点群データCを再選定し、下層部点群データC´を生成する。
具体的には、まず、サイズ判定部16は、下層部点群データCに含まれる点群に対して、例えば、ユークリッドクラスタリング処理などを実行してクラスタを生成する。
次に、サイズ判定部16は、生成したクラスタごとに、クラスタに属する点の個数と、あらかじめ設定されたサイズ閾値とを比較する。次に、サイズ判定部16は、クラスタに属する点の個数がサイズ閾値より大きいクラスタを選定する。
サイズ閾値は、橋脚又は橋台の側面のサイズに基づいて決定する。サイズ閾値は、例えば、実験、シミュレーションなどにより決定する。
上述した、クラスタに属する点の個数とサイズ閾値とを比較してクラスタを選定する処理は、下層部点群データCのうち、下層部7から離れた位置の点を除去する処理である。すなわち、下層部点群データCから、下層部7以外の自然物4、構造物5などの点(ノイズ)を除去する処理である。言い換えれば、下層部7に対応する点を抽出する処理といえる。
したがって、クラスタに属する点の個数とサイズ閾値とを比較してクラスタを選定する処理をすることで、下層部点群データCから下層部7に対応する点を精度よく抽出ができる。
図4は、水平判定の説明をするための図である。図4の例では、下層部7a、7bはそれぞれ四角柱で表されている。また、図4の例では、下層部7a、7bの側面はz軸に平行な面であると想定する。
図4の矢印nv1は、下層部7aの側面上の点の法線単位ベクトルを表している。図4の矢印nv2は、下層部7bの側面上の点の法線単位ベクトルを表している。図4の矢印nv3は、上層部6の床板が有する点の法線単位ベクトルを表している。図4の矢印nv4は、自然物4が有する点の法線単位ベクトルを表している。図4の矢印nv5は、構造物5が有する点の法線単位ベクトルを表している。図4の矢印nv6は、地表2が有する点の法線単位ベクトルを表している。
また、矢印nv1からnv6について、法線単位ベクトルの水平成分を算出すると、図4の例では、矢印nv1、2、5は水平方向を向いているので、水平成分の大きさがサイズ閾値となる。
また、上述した、クラスタに属する点の個数とサイズ閾値とを比較してクラスタを選定する処理以外に、次のような処理によりクラスタを選定してもよい。
例えば、サイズ判定部16は、あらかじめ設定された面積の範囲内の点数で構成されるクラスタだけを選定する。
上述した、あらかじめ設定された面積の範囲内の点数で構成されるクラスタだけを選定する処理は、下層部点群データCのうち、ある範囲を有するサイズであるものを下層部と判定する処理である。例えば、橋脚のサイズがあらかじめ把握できている場合、点の個数により、下層部7以外の自然物4、構造物5などの点(ノイズ)を除去する処理である。
なお、クラスタ内の点の個数の代わりに、クラスタに属する点を用いてメッシュを構成し、構成したメッシュの面積を用いてもよい。
次に、サイズ判定部16は、選定したクラスタに含まれる点を用いて、下層部点群データC´を生成する。ただし、上述したサイズ判定部16の処理は実行しなくてもよい。
選定部について説明する。
選定部12は、高さ限定部17と、クラスタリング部18と、クラスタ選定部19とを有する。
高さ限定部17は、対象領域点群データP又は対象領域点群データP´に対して、後述する高さ情報に基づいて前処理を実行して、クラスタリング部18で用いる点群データQを抽出する。
具体的には、まず、高さ限定部17は、対象領域点群データPと下層部点群データC(サイズ判定部16無しの場合)、又は、対象領域点群データPと下層部点群データC´(サイズ判定部16有の場合)を取得する。次に、高さ限定部17は、下層部点群データC又は下層部点群データC´に基づいて高さ閾値(高さ情報)を生成する。
高さの閾値は、下層部点群データC又は下層部点群データC´に含まれる点の中で、最も大きいz座標値である。なお、高さの閾値は、橋脚又は橋台の高さに基づいてあらかじめ設定してもよい。
次に、高さ限定部17は、対象領域点群データP又は対象領域点群データP´に含まれる点のうち、点のz座標値が、高さ閾値以上の点を抽出する。その後、高さ限定部17は、抽出した点を、クラスタリング部18で用いる点群データQとする。
なお、高さ限定部17の処理は実行しなくてもよい。その場合、クラスタリング部18は、点群データQとして、下層部点群データC又は下層部点群データC´を用いる。
クラスタリング部18は、点群データQを用いてクラスタリング処理を実行する。具体的には、まず、クラスタリング部18は点群データQを取得する。
次に、クラスタリング部18は、点群データQに含まれる点を用いて、点間の距離に基づいた、ユークリッドクラスタリング処理を実行してクラスタを生成する。
なお、点群データQに対して実行したクラスタリング処理により得られるクラスタBjは数4のように表す。
(数4)
Bj(j=1,2,3,…,M)
クラスタ選定部19は、クラスタBjに属する点が、下層部点群データC又は下層部点群データC´に一つでも含まれているクラスタを選定する。そして、クラスタ選定部19は、選定したクラスタに属する点を用いて、点群データB(橋梁点群データ)を生成する。
[装置動作]
次に、実施形態1における橋梁データ抽出装置の動作について図5を用いて説明する。図5は、実施形態1における橋梁データ抽出装置の動作を説明するための図である。以下の説明においては、適宜図を参照する。また、実施形態1では、橋梁データ抽出装置を動作させることによって、橋梁データ抽出方法が実施される。よって、実施形態1における橋梁データ抽出方法の説明は、以下の橋梁データ抽出装置の動作説明に代える。
図5に示すように、最初に、取得部13は、下層部7の一部又は全部を計測した点群データ(対象領域点群データP)を取得し、取得した対象領域点群データPを方向算出部14へ出力する(ステップA1)。
次に、方向算出部14は、対象領域点群データPを用いて、対象領域点群データPに含まれる点piごとに、点piそれぞれに設定するための方向を算出する(ステップA2)。
具体的には、ステップA2において、まず、方向算出部14は、対象領域点群データPを取得する。次に、ステップA2において、方向算出部14は、対象領域点群データPに含まれる点piごとに方向を算出する。
次に、判定部11は、点piそれぞれに設定された方向が水平方向と見做せた場合(水平方向が優位であると判定された場合)、点piが下層部点群データCに含まれると判定する(ステップA3:判定処理)。
次に、選定部12は、対象領域点群データPに含まれる点の点間の距離に基づいて分割処理(同種の特徴を持つ集団に分割する処理)を実行し、分割結果に基づいて、橋梁を表す橋梁点群データを選定する(ステップA4:選定処理)。
判定処理(ステップA3)について具体的に説明する。
図6は、判定処理の動作の一例を説明するための図である。図6に示すように、最初に、水平判定部15は、方向情報が追加された対象領域点群データP´の情報p´iそれぞれの方向情報に基づいて、下層部7に対応する下層部点群データCを選定する(ステップB1)。
具体的には、ステップB1において、まず、水平判定部15は、対象領域点群データP´を取得する。次に、ステップB1において、水平判定部15は、対象領域点群データP´の方向情報に基づいて、下層部7を表す下層部点群データCを選定する。
例えば、方向情報が法線単位ベクトルである場合、水平判定部15は、法線単位ベクトルの水平成分(図3のx軸とy軸で表される水平方向の成分)の大きさを算出し、算出した水平成分の大きさに基づいて、対象領域点群データP´に含まれる点から下層部7を表す点を選定する。
水平判定部15は、詳細には、対象領域点群データP´に含まれる対象の点の法線単位ベクトルの水平成分の大きさが、あらかじめ設定した水平閾値(Horizontal Threshold)より大きい場合、対象の点を下層部7の候補とする。
橋脚又は橋台の側面は、図3に示すような下層部7a、7bに示すように鉛直な側面を有している可能性が高い。このような場合、下層部7a、7bにおいて、対象の点の法線単位ベクトルは、鉛直成分よりも水平成分が優位である(水平成分が大きくなる)ので、対象の点を橋脚又は橋台の側面の候補として選定できる。
次に、サイズ判定部16は、下層部点群データCに含まれる点の点間の距離に基づくクラスタリング処理を実行してクラスタを生成し、クラスタに属する点に基づいて、下層部点群データCを再選定し、下層部点群データC´を生成する(ステップB2)。
具体的には、ステップB2において、まず、サイズ判定部16は、下層部点群データCに含まれる点群に対して、例えば、ユークリッドクラスタリング処理などを実行してクラスタを生成する。
次に、ステップB2において、サイズ判定部16は、生成したクラスタごとに、クラスタに属する点の個数と、あらかじめ設定されたサイズ閾値とを比較する。次に、ステップB2において、サイズ判定部16は、クラスタに属する点の個数がサイズ閾値より大きいクラスタを選定する。
次に、ステップB2において、サイズ判定部16は、選定したクラスタに含まれる点を下層部点群データC´とする。ただし、上述したステップB2の処理は実行しなくてもよい。
上述した、クラスタに属する点の個数とサイズ閾値とを比較してクラスタを選定する処理は、下層部点群データCのうち、下層部7から離れた位置の点を除去する処理である。すなわち、下層部点群データCから、下層部7以外の自然物4、構造物5などの点(ノイズ)を除去する処理である。言い換えれば、下層部7に対応する点を抽出する処理といえる。
したがって、クラスタに属する点の個数とサイズ閾値とを比較してクラスタを選定する処理をすることで、下層部点群データCから下層部7に対応する点を精度よく抽出ができる。
また、上述した、クラスタに属する点の個数とサイズ閾値とを比較してクラスタを選定する処理以外に、次のような処理によりクラスタを選定してもよい。
例えば、サイズ判定部16は、あらかじめ設定された面積の範囲内の点数で構成されるクラスタだけを選定する。
上述した、あらかじめ設定された面積の範囲内の点数で構成されるクラスタだけを選定する処理は、下層部点群データCのうち、ある範囲を有するサイズであるものを下層部と判定する処理である。例えば、橋脚のサイズがあらかじめ把握できている場合、点の個数により、下層部7以外の自然物4、構造物5などの点(ノイズ)を除去する処理である。
なお、クラスタ内の点の個数の代わりに、クラスタに属する点を用いてメッシュを構成し、構成したメッシュの面積を用いてもよい。
選定処理(ステップA4)について具体的に説明する。
図7は、選定処理の動作の一例を説明するための図である。図7に示すように、最初に、高さ限定部17は、対象領域点群データP又は対象領域点群データP´に対して、後述する高さ情報に基づいて前処理を実行して、クラスタリング部18で用いる点群データQを抽出する(ステップC1)。
具体的には、ステップC1において、まず、高さ限定部17は、対象領域点群データPと下層部点群データC(サイズ判定部16無しの場合)、又は、対象領域点群データPと下層部点群データC´(サイズ判定部16有の場合)を取得する。
次に、ステップC1において、高さ限定部17は、下層部点群データC又は下層部点群データC´に基づいて高さ閾値(高さ情報)を生成する。高さの閾値は、下層部点群データC又は下層部点群データC´に含まれる点の中で、最も大きいz座標値である。なお、高さの閾値は、橋脚又は橋台の高さに基づいてあらかじめ設定してもよい。
次に、ステップC1において、高さ限定部17は、対象領域点群データP又は対象領域点群データP´に含まれる点のうち、点のz座標値が、高さ閾値以上の点を抽出する。
その後、ステップC1において、高さ限定部17は、抽出した点を用いて、クラスタリング部18で用いる点群データQを抽出する。
なお、高さ限定部17の処理は実行しなくてもよい。その場合、クラスタリング部18は、点群データQとして、下層部点群データC又は下層部点群データC´を用いる。
次に、クラスタリング部18は、点群データQを用いてクラスタリング処理を実行する(ステップC2)。
具体的には、ステップC2において、まず、クラスタリング部18は点群データQを取得する。
次に、ステップC2において、クラスタリング部18は、点群データQに含まれる点を用いて、点間の距離に基づいた、ユークリッドクラスタリング処理を実行してクラスタBjを生成する。
次に、クラスタ選定部19は、クラスタBjに属する点が、下層部点群データC又は下層部点群データC´に一つでも含まれているクラスタを選定し、選定したクラスタに属する点を点群データB(橋梁点群データ)とする(ステップC3)。
[実施形態1の効果]
実施形態1によれば、橋梁を含む対象領域を表す対象領域点群データに含まれる点に設定された方向が、水平方向と見做せた場合(水平方向が優位であると判定された場合)、その点が橋梁の橋脚又は橋台を表す下層部点群データに含まれていると判定できる。
すなわち、橋脚又は橋台は、いずれも水平面に対して鉛直と見做せるような側面を有している。そのため、橋脚又は橋台を表す下層部点群データに含まれる点とその点の近傍の複数の点により決定した方向、例えば法線の方向は、水平方向と見做せる方向である。したがって、法線の方向を用いることで、点が下層部点群データに含まれていることが判定できる。
また、対象領域点群データに含まれる点の点間の距離に基づいて分割処理(同種の特徴を持つ集団に分割する処理)を実行し、分割結果に基づいて、橋梁を表す橋梁点群データを選定できる。
具体的には、対象領域点群データに含まれる点の点間の距離に基づいてクラスタリング処理をしてクラスタを生成し、下層部点群データに含まれる点を有するクラスタを選定し、選定したクラスタに含まれる点を、橋梁を表す橋梁点群データとする。
したがって、対象領域点群データに含まれる点の点間の距離に基づいてクラスタリング処理をしたクラスタと、下層部点群データと、を用いて、橋梁の下層部に対応する橋梁点群データを取得するので、橋梁以外の自然物、構造物などのノイズとなる点群データを除去できる。その結果、橋梁の下層部に対応する橋梁点群データを精度よく抽出できる。
(実施形態2)
図8を用いて実施形態2における橋梁データ抽出装置80の構成について説明する。図8は、実施形態2の橋梁データ抽出装置の一例を説明するための図である。
[システム構成]
図8に示す橋梁データ抽出装置80は、対象領域を表す点群データから橋梁を表す点群データを精度よく抽出する装置である。また、図8に示すように橋梁データ抽出装置80は、取得部13と、方向算出部14と、判定部11と、除去部81と、選定部82とを有する。
取得部13、方向算出部14、判定部11については、実施形態1で既に説明をしたので、取得部13、方向算出部14、判定部11の説明は省略する。
除去部81は、対象領域点群データP又は対象領域点群データP´から、下層部点群データC又は下層部点群データC´を除去する。
具体的には、除去部81は、まず、対象領域点群データP又は対象領域点群データP´と、下層部点群データC又は下層部点群データC´を取得する。
次に、除去部81は、対象領域点群データP又は対象領域点群データP´から下層部点群データC又は下層部点群データC´を除去して点群データD(下層部(橋梁又は橋台)に対応する点群がない点群データ)とする。次に、除去部81は、点群データDを選定部82へ出力する。
選定部82は、点群データDに含まれる点の点間の距離に基づいてクラスタリング処理をしてクラスタを生成し、生成したクラスタに属する点と、下層部点群データC又は下層部点群データC´に含まれる点とを用いて、点群データB(橋梁点群データ)を生成する。
具体的には、選定部82は、まず、点群データDと、下層部点群データC又は下層部点群データC´を取得する。次に、選定部82は、点群データDに含まれる点の点間の距離に基づいてユークリッドクラスタリング処理をしてクラスタを生成する。
次に、選定部82は、生成したクラスタに属する点それぞれに対して、下層部点群データC又は下層部点群データC´に含まれる点との距離を算出する。
次に、選定部82は、算出した距離と、あらかじめ設定した距離閾値とを比較し、算出した距離が距離閾値以下である場合(距離が近い場合)、距離閾値以下となった距離の点を含むクラスタを選定する。そして、選定部82は、選定したクラスタに属する点を点群データB(橋梁点群データ)とする。
[装置動作]
次に、実施形態2における橋梁データ抽出装置の動作について図9を用いて説明する。図9は、実施形態2における橋梁データ抽出装置の動作の一例を説明するための図である。以下の説明においては、適宜図を参照する。また、実施形態2では、橋梁データ抽出装置を動作させることによって、橋梁データ抽出方法が実施される。よって、実施形態2における橋梁データ抽出方法の説明は、以下の橋梁データ抽出装置の動作説明に代える。
実施形態2では、図9に示すステップA1からA3、ステップD1からD2の処理が実行される。ステップA1からA3の処理については既に説明をしたので、ステップA1からA3の処理の説明は省略する。
図9に示すように、最初に、除去部81は、対象領域点群データP又は対象領域点群データP´から、下層部点群データC又は下層部点群データC´を除去する(ステップD1)。
具体的には、ステップD1において、まず、除去部81は、対象領域点群データP又は対象領域点群データP´と、下層部点群データC又は下層部点群データC´を取得する。
次に、ステップD1において、除去部81は、対象領域点群データP又は対象領域点群データP´から下層部点群データC又は下層部点群データC´を除去して点群データD(下層部(橋梁又は橋台)に対応する点群がない点群データ)を生成する。
次に、選定部82は、生成した点群データDに含まれる点の点間の距離に基づいてクラスタリング処理をしてクラスタを生成する(ステップD2)。
具体的には、ステップD2において、選定部82は、まず、点群データDと、下層部点群データC又は下層部点群データC´を取得する。次に、ステップD2において、選定部82は、点群データDに含まれる点の点間の距離に基づいてクラスタリング処理をしてクラスタを生成する。
次に、ステップD2において、選定部82は、生成したクラスタに属する点それぞれに対して、下層部点群データC又は下層部点群データC´に含まれる点との距離を算出する。
次に、ステップD2において、選定部82は、算出した距離と、あらかじめ設定した距離閾値とを比較し、算出した距離が距離閾値以下である場合(距離が近い場合)、距離閾値以下となった距離の点を含むクラスタを選定する。そして、選定部82は、選定したクラスタに属する点を点群データB(橋梁点群データ)とする。
[実施形態2の効果]
実施形態2によれば、対象領域点群データから下層部点群データを除去した点群データDに含まれる点の点間の距離に基づいてクラスタリング処理を実行することで、上層部6(桁及び床板)の点と、地表2の点と、下層部7(7a、7b)の点とが同じクラスタに属していても、上層部6の点と、地表2の点とを別のクラスタに分離できる。したがって、地表2に対応する点群データが存在する場合でも、橋梁点群データを精度よく抽出できる。
(実施形態3)
図10を用いて実施形態3における橋梁データ抽出装置100の構成について説明する。図10は、実施形態3における橋梁データ抽出装置の一例を説明するための図である。
[システム構成]
図10に示す橋梁データ抽出装置100は、対象領域を表す点群データから橋梁を表す点群データを精度よく抽出する装置である。また、図10に示すように橋梁データ抽出装置100は、取得部13と、方向算出部14と、判定部11と、選定部12と、橋梁判定部101とを有する。
取得部13、方向算出部14、判定部11、選定部12については、実施形態1、2で既に説明をしたので、取得部13、方向算出部14、判定部11、選定部12の説明は省略する。
橋梁判定部101は、点群データBに含まれる点の点間の距離に基づいてクラスタリング処理を実行して生成されたクラスタに属する点の方向が鉛直方向と見做せた場合、点が属しているクラスタに含まれる点を、橋梁を表す橋梁点群データ(点群データA)とする。
具体的には、橋梁判定部101は、まず、点群データBを取得する。次に、橋梁判定部101は、点群データBに含まれる点の点間の距離に基づいて、ユークリッドクラスタリング処理を実行し、クラスタを生成する。
なお、橋梁判定部101におけるクラスタリング処理は、選定部12のクラスタリング処理と同じであるため、選定部12で生成したクラスタBjを用いてもよい。
次に、橋梁判定部101は、クラスタに属する点の法線に基づいて、橋梁に相当するクラスタかどうかを判定する。橋梁判定部101は、クラスタに属する点の法線の鉛直成分を算出し、法線の鉛直成分が、あらかじめ設定された鉛直閾値より大きいか否かを判定する。鉛直閾値は、例えば、0.5にすることが考えられる。
次に、橋梁判定部101は、クラスタに属する点の方向が鉛直方向と見做せた場合、点が属しているクラスタに含まれる点を、橋梁を表す橋梁点群データ(点群データA)とする。
[装置動作]
次に、実施形態3における橋梁データ抽出装置の動作について図11を用いて説明する。図11は、実施形態3における橋梁データ抽出装置の動作の一例を説明するための図である。以下の説明においては、適宜図を参照する。また、実施形態3では、橋梁データ抽出装置を動作させることによって、橋梁データ抽出方法が実施される。よって、実施形態3における橋梁データ抽出方法の説明は、以下の橋梁データ抽出装置の動作説明に代える。
実施形態3では、図11に示すステップA1からA4、ステップE1の処理が実行される。ステップA1からA4の処理については既に説明をしたので、ステップA1からA4の処理の説明は省略する。
図11に示すように、最初に、橋梁判定部101は、点群データBに含まれる点の点間の距離に基づいてユークリッドクラスタリング処理を実行してクラスタを生成する。次に、橋梁判定部101は、生成されたクラスタに属する点の方向が鉛直方向と見做せた場合、点が属しているクラスタに含まれる点を、橋梁を表す橋梁点群データ(点群データA)とする(ステップE1)。
具体的には、ステップE1において、まず、橋梁判定部101は、まず、点群データBを取得する。次に、ステップE1において、橋梁判定部101は、点群データBに含まれる点の点間の距離に基づいて、ユークリッドクラスタリング処理を実行し、クラスタを生成する。
なお、橋梁判定部101におけるクラスタリング処理は、選定部12のクラスタリング処理と同じであるため、選定部12で生成したクラスタBjを用いてもよい。
次に、ステップE1において、橋梁判定部101は、クラスタに属する点の法線に基づいて、橋梁に相当するクラスタかどうかを判定する。橋梁判定部101は、クラスタに属する点の法線の鉛直成分を算出し、法線の鉛直成分が、あらかじめ設定された鉛直閾値より大きいか否かを判定する。
次に、ステップE1において、橋梁判定部101は、クラスタに属する点の方向が鉛直方向と見做せた場合、点が属しているクラスタに含まれる点を、橋梁を表す橋梁点群データ(点群データA)とする。
[実施形態3の効果]
図3に示すように橋梁3は、下層部7(橋脚又は橋台)で上層部6(桁及び床板)を支えている。また、図4の上層部6(桁及び床板)の法線単位ベクトルを表す矢印nv3は鉛直成分が大きい。
そうすると、下層部7の側面の法線単位ベクトルを表す矢印nv1、2のように水平成分が大きい点を有するクラスタと、上層部6の法線単位ベクトルを表す矢印nv3のように鉛直成分が大きい点を有するクラスタとを、橋梁を表すクラスタと判定することができる。
したがって、上層部6と下層部7の点を含む橋梁点群データを、対象領域点群データから抽出できる。
(実施形態4)
図12を用いて実施形態4における橋梁データ抽出装置120の構成について説明する。図12は、実施形態4における橋梁データ抽出装置の一例を説明するための図である。
[システム構成]
図12に示す橋梁データ抽出装置120は、対象領域を表す点群データから橋梁を表す点群データを精度よく抽出する装置である。また、図12に示すように橋梁データ抽出装置120は、取得部13と、方向算出部14と、判定部11と、除去部81と、選定部82と、橋梁判定部101とを有する。
取得部13、方向算出部14、判定部11、除去部81、選定部82、橋梁判定部101については、実施形態1、2、3で既に説明をしたので、取得部13、方向算出部14、判定部11、除去部81、選定部82、橋梁判定部101の説明は省略する。
[装置動作]
次に、実施形態4における橋梁データ抽出装置の動作について図13を用いて説明する。図13は、実施形態4における橋梁データ抽出装置の動作の一例を説明するための図である。以下の説明においては、適宜図を参照する。また、実施形態4では、橋梁データ抽出装置を動作させることによって、橋梁データ抽出方法が実施される。よって、実施形態4における橋梁データ抽出方法の説明は、以下の橋梁データ抽出装置の動作説明に代える。
実施形態4では、図13に示すステップA1からA3、ステップD1からD2、ステップE1の処理が実行される。ステップA1からA3、ステップD1からD2、ステップE1の処理については既に説明をしたので、ステップA1からA3、ステップD1からD2、ステップE1の処理の説明は省略する。
[実施形態4の効果]
実施形態4によれば、地表2に対応する点群データが存在する場合でも、橋梁点群データを精度よく抽出できる。
実施形態4によれば、上層部6と下層部7の点を含む橋梁点群データを、対象領域点群データから抽出できる。
[プログラム]
実施形態1におけるプログラムは、コンピュータに、図5に示すステップA1からA4、図6に示すステップB1からB2、図7に示すステップC1からC3を実行させるプログラムであればよい。
実施形態2におけるプログラムは、コンピュータに、図9に示すステップA1からA3、ステップD1からD2を実行させるプログラムであればよい。
実施形態3におけるプログラムは、コンピュータに、図9に示すステップA1からA4、ステップE1を実行させるプログラムであればよい。
実施形態4におけるプログラムは、コンピュータに、図13に示すステップA1からA3、ステップD1からD2、ステップE1を実行させるプログラムであればよい。
上述したプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、実施形態1から4における橋梁データ抽出装置と橋梁データ抽出方法とを実現することができる。
実施形態1の場合、コンピュータのプロセッサは、取得部13、方向算出部14、判定部11(水平判定部15、サイズ判定部16)、選定部12(高さ限定部17、クラスタリング部18、クラスタ選定部19)として機能し、処理を行なう。
実施形態2の場合、コンピュータのプロセッサは、取得部13、方向算出部14、判定部11、除去部81、選定部82として機能し、処理を行なう。
実施形態3の場合、コンピュータのプロセッサは、取得部13、方向算出部14、判定部11、選定部12、橋梁判定部101として機能し、処理を行なう。
実施形態4の場合、コンピュータのプロセッサは、取得部13、方向算出部14、判定部11、除去部81、選定部82、橋梁判定部101として機能し、処理を行なう。
また、実施形態1から4におけるプログラムは、複数のコンピュータによって構築されたコンピュータシステムによって実行されてもよい。この場合は、例えば、各コンピュータが、それぞれ、取得部13、方向算出部14、判定部11、選定部12、除去部81、選定部82、橋梁判定部101のいずれかとして機能してもよい。
[物理構成]
ここで、実施形態1から4におけるプログラムを実行することによって、橋梁データ抽出装置を実現するコンピュータについて図14を用いて説明する。図14は、実施形態1から4における橋梁データ抽出装置を実現するコンピュータの一例を説明するための図である。
図14に示すように、コンピュータ110は、CPU111と、メインメモリ112と、記憶装置113と、入力インターフェイス114と、表示コントローラ115と、データリーダ/ライタ116と、通信インターフェイス117とを備える。これらの各部は、バス121を介して、互いにデータ通信可能に接続される。なお、コンピュータ110は、CPU111に加えて、又はCPU111に代えて、GPU、又はFPGAを備えていてもよい。
CPU111は、記憶装置113に格納された、実施形態におけるプログラム(コード)をメインメモリ112に展開し、これらを所定順序で実行することにより、各種の演算を実施する。メインメモリ112は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性の記憶装置である。また、実施形態におけるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体122に格納された状態で提供される。なお、実施形態におけるプログラムは、通信インターフェイス117を介して接続されたインターネット上で流通するものであってもよい。なお、記録媒体122は、不揮発性記録媒体である。
また、記憶装置113の具体例としては、ハードディスクドライブの他、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置があげられる。入力インターフェイス114は、CPU111と、キーボード及びマウスといった入力機器118との間のデータ伝送を仲介する。表示コントローラ115は、ディスプレイ装置119と接続され、ディスプレイ装置119での表示を制御する。
データリーダ/ライタ116は、CPU111と記録媒体122との間のデータ伝送を仲介し、記録媒体122からのプログラムの読み出し、及びコンピュータ110における処理結果の記録媒体122への書き込みを実行する。通信インターフェイス117は、CPU111と、他のコンピュータとの間のデータ伝送を仲介する。
また、記録媒体122の具体例としては、CF(Compact Flash(登録商標))及びSD(Secure Digital)などの汎用的な半導体記憶デバイス、フレキシブルディスク(Flexible Disk)などの磁気記録媒体、又はCD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの光学記録媒体があげられる。
なお、実施形態における橋梁データ抽出装置は、プログラムがインストールされたコンピュータではなく、各部に対応したハードウェアを用いることによっても実現可能である。さらに、橋梁データ抽出装置は、一部がプログラムで実現され、残りの部分がハードウェアで実現されていてもよい。
以上、実施形態を参照して発明を説明したが、発明は上述した実施形態に限定されるものではない。発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
上述した記載によれば、対象領域を表す点群データから橋梁を表す点群データを精度よく抽出できる。また、橋梁の分析が必要な分野において有用である。
1 対象領域
2 地表
3 橋梁
4 自然物
5 構造物
6 上層部
7、7a、7b 下層部
10、80、100、120 橋梁データ抽出装置
11 判定部
12、82 選定部
13 取得部
14 方向算出部
15 水平判定部
16 サイズ判定部
17 高さ限定部
18 クラスタリング部
19 クラスタ選定部
20 センサ
30 記憶装置
81 除去部
101 橋梁判定部
110 コンピュータ
111 CPU
112 メインメモリ
113 記憶装置
114 入力インターフェイス
115 表示コントローラ
116 データリーダ/ライタ
117 通信インターフェイス
118 入力機器
119 ディスプレイ装置
121 バス
122 記録媒体
200 システム

Claims (9)

  1. 橋梁を含む対象領域を表す対象領域点群データに含まれる点と、前記点の周囲のあらかじめ設定された範囲に含まれる複数の点とを用いて決定された前記点の方向が水平方向と見做せた場合、前記点が前記橋梁の橋脚又は橋台を表す下層部点群データであると判定する、判定手段と、
    前記対象領域点群データに含まれる点の点間の距離に基づいて分割処理を実行し、分割結果に基づいて、前記橋梁を表す橋梁点群データを選定する、選定手段と、
    を有する橋梁データ抽出装置。
  2. 請求項1に記載の橋梁データ抽出装置であって、
    前記判定手段は、前記方向が法線単位ベクトルである場合、前記法線単位ベクトルの水平成分の大きさを算出し、算出した前記水平成分の大きさに基づいて、前記点が、前記下層部点群データに含まれるかを判定する
    橋梁データ抽出装置。
  3. 請求項1又は2に記載の橋梁データ抽出装置であって、
    前記判定手段は、前記下層部点群データに含まれる点の点間の距離に基づいてクラスタリング処理を実行してクラスタを生成し、生成した前記クラスタに属する点に基づいて、前記下層部点群データを生成する
    橋梁データ抽出装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一つに記載の橋梁データ抽出装置であって、
    前記選定手段は、前記対象領域点群データに含まれる点の点間の距離に基づいてクラスタリング処理をしてクラスタを生成し、前記下層部点群データに含まれる点を含むクラスタを選定し、選定したクラスタに含まれる点を前記橋梁点群データとする
    橋梁データ抽出装置。
  5. 請求項4に記載の橋梁データ抽出装置であって、
    前記判定手段は、前記下層部点群データに含まれる点に基づいて、前記対象領域点群データに含まれる点を、鉛直方向の高さで限定するための高さ情報を生成し、前記高さ情報に基づいて、前記クラスタリング処理で用いる点群データを抽出する
    橋梁データ抽出装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一つに記載の橋梁データ抽出装置であって、
    前記選定手段は、前記対象領域点群データから前記下層部点群データを除去した点群データに含まれる点の点間の距離に基づいてクラスタリング処理をしてクラスタを生成し、前記下層部点群データに含まれる点に基づいて前記クラスタを選定し、選定しクラスタに属する点を前記橋梁点群データとする
    橋梁データ抽出装置。
  7. 請求項に記載の橋梁データ抽出装置であって、
    前記選定したクラスタに属する点の点間の距離に基づいてクラスタリング処理を実行して生成されたクラスタに属する点の方向が鉛直方向と見做せた場合、点が属しているクラスタに含まれる点を前記橋梁点群データとする
    橋梁データ抽出装置。
  8. コンピュータが、
    橋梁を含む対象領域を表す対象領域点群データに含まれる点と、前記点の周囲のあらかじめ設定された範囲に含まれる複数の点とを用いて決定された前記点の方向が水平方向と見做せた場合、前記点が前記橋梁の橋脚又は橋台を表す下層部点群データであると判定し、
    前記対象領域点群データに含まれる点の点間の距離に基づいて分割処理を実行し、分割結果に基づいて、前記橋梁を表す橋梁点群データを選定する
    橋梁データ抽出方法。
  9. コンピュータに、
    橋梁を含む対象領域を表す対象領域点群データに含まれる点と、前記点の周囲のあらかじめ設定された範囲に含まれる複数の点とを用いて決定された前記点の方向が水平方向と見做せた場合、前記点が前記橋梁の橋脚又は橋台を表す下層部点群データであると判定させ、
    前記対象領域点群データに含まれる点の点間の距離に基づいて分割処理を実行し、分割結果に基づいて、前記橋梁を表す橋梁点群データを選定させる
    プログラム。
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