JP7744388B2 - 中空撚線 - Google Patents
中空撚線Info
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Description
図1-3に、中空撚線2が示されている。この中空撚線2は、金属材料から形成されている。好ましい金属は、ステンレススチールである。この中空撚線2は、長尺である。図1において矢印A1は、この中空撚線2の長さ方向を表す。図1において、右側は中空撚線2の前方であり、左側は中空撚線2の後方である。この中空撚線2が所定長さに切断され、医療機器の部品として用いられうる。この中空撚線2の一端に加えられたトルクが、他端へと伝わる。
(1)断面の輪郭内に画かれうる直線である。
(2)長軸Maと直交する直線である。
図5において、矢印Laは長軸Maの長さを表し、矢印Liは短軸Miの長さを表す。長さLiは、長さLaより短い。換言すれば、第一素線10の断面は、方向性を有する。
D = (Dc + Di) / 2
本発明では、中空撚線2の厚みTは、下記の数式によって算出される。
T = (Dc - Di) / 2
図7に、他の実施形態に係る中空撚線22が示されている。この中空撚線22は、第一層24及び第二層26を有している。第二層26は、第一層24の外側に位置している。第一層24は、複数の第一素線28が撚られることで形成されている。第二層26は、複数の第二素線30が撚られることで形成されている。第一層24の構成は、図1-6に示された第一層4のそれと、同じである。
図8に、さらに他の実施形態に係る中空撚線36が示されている。この中空撚線36は、第一層38、第二層40及び第三層42を有している。第二層40は、第一層38の外側に位置している。第三層42は、第二層40の外側に位置している。第一層38は、複数の第一素線44が撚られることで形成されている。第二層40は、複数の第二素線46が撚られることで形成されている。第三層42は、複数の第三素線48が撚られることで形成されている。
[実施例1]
その材質がSUS304である鋼材に、異形ダイスによる伸線加工と、圧延加工とを施して、素線を得た。この素線の断面形状は、楕円であった。この素線の、短軸の長さLiは0.075mmであり、長軸の長さLaは0.170mmであった。芯線の上で6本の素線を撚って、第一層を形成した。この第一層の撚り方向はZ方向であった。この第一層の撚り角度の絶対値は、74°であった。この第一層の上にて6本の素線を撚って、第二層を形成した。この第二層の撚り方向はS方向であった。この第二層の撚り角度の絶対値は、74°であった。これらの素線からなる撚線を、後熱処理に供した。この撚線を、所定長さに切断した。この撚線から芯線を抜き取り、実施例1の中空撚線を得た。この中空撚線の、外径Dcは1.30mmであり、内径Diは1.00mmであった。この中空撚線は、図6に示された断面形状を有していた。
長軸の長さLaが0.180mmである素線を用いた他は実施例1と同様にして、実施例2の中空撚線を得た。
断面が矩形である素線(すなわち平線)を用いた他は実施例1と同様にして、比較例1の中空撚線を得た。
トルク伝達性は、中空撚線の基端側を回転させたときの、基端側の回転角と先端側の回転角との差によって評価される。図10に示されるように、二重スパイラル部54、第一ストレート部56及び第二ストレート部58を有する硬質パイプ60が準備される。二重スパイラル部54の直径は、200mmである。この硬質パイプ60に、中空撚線62が通される。この中空撚線62の基端側64に、図10において矢印A2で示される方向に、回転力が負荷される。これにより、中空撚線62の先端側66は、矢印A3で示されるように回転する。基端側64の回転角と先端側66の回転角とが、同時に測定される。
図12に示されるように、中空撚線68の第一端70の近傍をチャック72で固定した。このチャック72から、中空撚線68の第二端74までの距離は、100mmであった。中空撚線68は自重で湾曲し、第二端74が下方へ移動した。この移動距離Lを、測定した。この移動距離Lが、指数として下記の表1に示されている。この指数が小さい中空撚線68の剛性は、大きい。この指数が小さい中空撚線68は、プッシャビリティに優れる。
[実施例3]
その材質がSUS304である鋼材に、異形ダイスによる伸線加工と、圧延加工とを施して、素線を得た。この素線の断面形状は、楕円であった。この素線の、短軸の長さLiは0.045mmであり、長軸の長さLaは0.270mmであった。芯線の上で8本の素線を撚って、第一層を形成した。この第一層の撚り方向はZ方向であった。この第一層の撚り角度の絶対値は、67°であった。この第一層の上にて8本の素線を撚って、第二層を形成した。この第二層の撚り方向はS方向であった。この第二層の撚り角度の絶対値は、67°であった。この第二層の上にて8本の素線を撚って、第三層を形成した。この第三層の撚り方向はZ方向であった。この第三層の撚り角度の絶対値は、67°であった。これらの素線からなる撚線を、後熱処理に供した。この撚線を、所定長さに切断した。この撚線から芯線を抜き取り、実施例3の中空撚線を得た。この中空撚線の、外径Dcは1.77mmであり、内径Diは1.50mmであった。この中空撚線は、図9に示された断面形状を有していた。
断面が矩形である素線(すなわち平線)を用いた他は実施例3と同様にして、比較例2の中空撚線を得た。
実験1と同様の方法で、中空撚線のトルク伝達性を評価した。この結果が、下記の表2に示されている。
実験1と同様の方法で、中空撚線のプッシャビリティを評価した。この結果が、下記の表2に示されている。
以下の項目のそれぞれは、好ましい実施形態を開示する。
3本以上の第一素線が撚られることで形成された第一層と、
3本以上の第二素線が撚られることで形成されており上記第一層の外側又は内側に位置する第二層とを備えた中空撚線であって、
それぞれの第一素線の断面形状が、長軸及び短軸を含む非円形であり、
上記長軸が、上記中空撚線の長さ方向に対して傾斜しており、
上記中空撚線の長さ方向において、前方の第一素線の位置と、この前方の第一素線に隣接する後方の第一素線の位置とが、オーバーラップする、中空撚線。
上記前方の第一素線の位置と、上記後方の第一素線の位置との、オーバーラップ距離が、上記長軸の長さの1.0%以上20%以下である、項目1に記載の中空撚線。
それぞれの第二素線の断面形状が、長軸及び短軸を含む非円形であり、
上記長軸が、上記中空撚線の長さ方向に対して傾斜しており、
上記中空撚線の長さ方向において、前方の第二素線の位置と、この前方の第二素線に隣接する後方の第二素線の位置とが、オーバーラップする、項目1又は2に記載の中空撚線。
上記前方の第二素線の位置と、上記後方の第二素線の位置との、オーバーラップ距離が、上記長軸の長さの1.0%以上20%以下である、項目3に記載の中空撚線。
上記第二素線の長軸の傾斜方向が、上記第一素線の長軸の傾斜方向と逆である、項目3又は4に記載の中空撚線。
上記第二素線の撚り方向が、上記第一素線の撚り方向と逆である、項目1から5のいずれかに記載の中空撚線。
上記第一素線の撚り角度が85°以下であり、上記第二素線の撚り角度が85°以下である、項目1から6のいずれかに記載の中空撚線。
3本以上の第三素線が撚られることで形成されており上記第一層及び上記第二層の外側又は内側に位置する第三層をさらに備えた、項目1から7のいずれかに記載の中空撚線。
それぞれの第三素線の断面形状が、長軸及び短軸を含む非円形であり、
上記長軸が、上記中空撚線の長さ方向に対して傾斜しており、
上記中空撚線の長さ方向において、前方の第三素線の位置と、この前方の第三素線に隣接する後方の第三素線の位置とが、オーバーラップする、項目8に記載の中空撚線。
上記第二層が上記第一層の外側に位置しており、
上記第三層が上記第二層の外側に位置しており、
上記第二素線の撚り方向が、上記第一素線の撚り方向と逆であり、
上記第三素線の撚り方向が、上記第一素線の撚り方向と同じである、項目8又は9に記載の中空撚線。
4・・・第一層
6・・・第二層
10・・・第一素線
10a・・・前方の第一素線
10b・・・後方の第一素線
12・・・第二素線
12a・・・前方の第二素線
12b・・・後方の第二素線
22・・・中空撚線
24・・・第一層
26・・・第二層
28・・・第一素線
30・・・第二素線
30a・・・前方の第二素線
30b・・・後方の第二素線
36・・・中空撚線
38・・・第一層
40・・・第二層
42・・・第三層
44・・・第一素線
46・・・第二素線
48・・・第三素線
48a・・・前方の第三素線
48b・・・後方の第三素線
Claims (10)
- 3本以上の第一素線が撚られることで形成された第一層と、
3本以上の第二素線が撚られることで形成されており上記第一層の外側又は内側に位置する第二層とを備えた中空撚線であって、
それぞれの第一素線の断面形状が、長軸及び短軸を含む非円形であって、かつこの断面形状の輪郭がいずれの箇所においても外向きに凸な曲線であり、
上記長軸が、上記中空撚線の長さ方向に対して傾斜しており、
上記中空撚線の長さ方向において、前方の第一素線の位置と、この前方の第一素線に隣接する後方の第一素線の位置とが、オーバーラップする、中空撚線。 - 上記前方の第一素線の位置と、上記後方の第一素線の位置との、オーバーラップ距離が、上記長軸の長さの1.0%以上20%以下である、請求項1に記載の中空撚線。
- それぞれの第二素線の断面形状が、長軸及び短軸を含む非円形であって、かつこの断面形状の輪郭がいずれの箇所においても外向きに凸な曲線であり、
上記長軸が、上記中空撚線の長さ方向に対して傾斜しており、
上記中空撚線の長さ方向において、前方の第二素線の位置と、この前方の第二素線に隣接する後方の第二素線の位置とが、オーバーラップする、請求項1又は2に記載の中空撚線。 - 上記前方の第二素線の位置と、上記後方の第二素線の位置との、オーバーラップ距離が、上記長軸の長さの1.0%以上20%以下である、請求項3に記載の中空撚線。
- 上記第二素線の長軸の傾斜方向が、上記第一素線の長軸の傾斜方向と逆である、請求項3に記載の中空撚線。
- 上記第二素線の撚り方向が、上記第一素線の撚り方向と逆である、請求項1又は2に記載の中空撚線。
- 上記第一素線の撚り角度が85°以下であり、上記第二素線の撚り角度が85°以下である、請求項1又は2に記載の中空撚線。
- 3本以上の第三素線が撚られることで形成されており上記第一層及び上記第二層の外側又は内側に位置する第三層をさらに備えた、請求項1又は2に記載の中空撚線。
- それぞれの第三素線の断面形状が、長軸及び短軸を含む非円形であって、かつこの断面形状の輪郭がいずれの箇所においても外向きに凸な曲線であり、
上記長軸が、上記中空撚線の長さ方向に対して傾斜しており、
上記中空撚線の長さ方向において、前方の第三素線の位置と、この前方の第三素線に隣接する後方の第三素線の位置とが、オーバーラップする、請求項8に記載の中空撚線。 - 上記第二層が上記第一層の外側に位置しており、
上記第三層が上記第二層の外側に位置しており、
上記第二素線の撚り方向が、上記第一素線の撚り方向と逆であり、
上記第三素線の撚り方向が、上記第一素線の撚り方向と同じである、請求項8に記載の中空撚線。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2023130835A Active JP7744388B2 (ja) | 2023-08-10 | 2023-08-10 | 中空撚線 |
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Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019107326A (ja) | 2017-12-20 | 2019-07-04 | トクセン工業株式会社 | 中空撚線 |
| JP2021171344A (ja) | 2020-04-27 | 2021-11-01 | マルホ発條工業株式会社 | 処置具およびトルクコイル |
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- 2023-08-10 JP JP2023130835A patent/JP7744388B2/ja active Active
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