JP7745401B2 - 耐火被覆材吹付装置 - Google Patents
耐火被覆材吹付装置Info
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Description
特許文献1には、耐火被覆材であるロックウールと、結合剤であるセメントスラリーを混合して吹付可能なノズルを備えた耐火被覆材吹付システムが開示されている。
図9は、H型鋼からなる梁Bに対して耐火被覆材Fを吹き付ける吹付ロボット100を示している。図9に示すように、吹付ロボット100は、耐火被覆材(ロックウール)を噴射する噴射ノズル101と、噴射ノズル101に対してロックウール及びセメントスラリーを供給する供給ホース102と、噴射ノズル101を保持するとともに、噴射ノズル101の位置制御及び角度制御を行うロボットアーム103と、ロボットアーム103を梁の延長方向に摺動させる横行装置104と、を有している。ロボットアーム103及び横行装置104は、噴射ノズル101が、梁Bに対して予め設定された経路及び角度で移動するように制御される。
また、制御装置は、被吹付面と吹付方向とのなす角度が小さくなるほど吹付口の位置変更速度が小さくなるように保持装置を制御する。これにより、被吹付面と吹付方向のなす角度が小さいことによって被吹付面に対する耐火被覆材の付着性が低下してしまう場合であっても、噴射装置の位置変更速度を小さくすることにより、被吹付面に適切な量の耐火被覆材を付着させることができ、吹付作業の品質の向上を図ることが可能となる。
上記構成によれば、梁が支持する天井等に吹付口が当接して損傷してしまうことがない。また、吹付口から噴射される耐火被覆材を、結合剤と適切に混合した状態で被吹付面に対して付着させることができる。すなわち、吹付対象点と吹付口との間の距離が小さすぎると、耐火被覆材と結合剤との混合状態が不十分となるとともに、被吹付面に対する耐火被覆材の吹付状態にムラが生じる。一方、吹付対象点と吹付口との間の距離が大きすぎると、耐火被覆材が吹付対象点以外の場所に拡散してしまい、耐火被覆材を必要以上に消費してしまう。そこで、吹付対象点と吹付口との間の距離を適切な距離(例えば、400mm~600mm)に保持するように保持装置を制御することにより、吹付作業の品質の安定化と耐火被覆材の浪費防止を図ることが可能となる。
上記構成によれば、天井を支持する梁の下フランジの上面に対して、自動的に吹付作業を行うことができるとともに、吹付作業の品質の向上を図ることが可能となる。
上記構成によれば、標準的な位置変更速度に対して所定の減速係数を乗算するという単純な演算を行うことによって、梁に対する吹付作業の品質の向上を図ることが可能となる。
図1は、吹付装置1の全体構成を示す図である。吹付装置1は、噴射装置10と、ロボットアーム20と、昇降装置30と、走行装置40と、制御装置50と、から主に構成されている。吹付装置1は、噴射装置10の先端の吹付口11から、耐火被覆材Fを噴射する。このとき吹付口11は、ロボットアーム20によって保持された状態で、昇降装置30及び走行装置40によって予め定められた経路で移動する。これにより、吹付装置1による耐火被覆材Fの自動吹付作業が行われる。
図1においてタンク13及びポンプ14は、走行装置40に搭載されて移動可能に示されているが、タンク13及びポンプ14を走行装置40に搭載せずに離れた位置に設置し、ホース12を延長することによって吹付口11に耐火被覆材Fを供給してもよい。
ロボットアーム20は、保持装置に相当する。
通信装置53は、吹付装置1の設定パラメータを外部から入力可能な通信インターフェースである。
図2は、耐火被覆材Fの吹付対象であって、H型鋼からなる梁Bを示している。図2に示すように、梁Bは、鉛直面を有するウェブB1と、ウェブB1の上端でウェブB1と連結する上フランジB2と、上フランジB2と対向し、ウェブB1の下端でウェブB1と連結する下フランジB3を有し、水平方向に延びている。
梁Bは、上フランジB2の上面B2aにおいて天井Cと当接した状態で天井Cを支持している。
次に、吹付装置1が、梁Bに対して耐火被覆材Fを吹き付ける場合の吹付方法について、制御装置50の機能構成とともに説明する。
図3は、制御装置50の機能構成を示している。図3に示すように、制御装置50は、ウェブ吹付制御部54と、下フランジ上面吹付制御部55と、上フランジ下面吹付制御部56と、設定入力部57と、を有し、図8を参照して後述する吹付制御処理を実行する。
ウェブ吹付制御部54は、第一の吹付制御部に相当する。
なお、図5Cは、吹付対象点と吹付口11との間の距離がL1の場合における減衰係数テーブルを示しているが、吹付対象点と吹付口11との間の距離に応じて複数の減衰係数テーブルを備えていてもよい。下フランジ上面吹付制御部55は、吹付対象点と吹付口11との間の距離と梁せいとに基づく最大吹付度で吹き付けを行うようにロボットアーム20を制御する。
図6Aは、標準速度Vsで吹付口11が移動するようにロボットアーム20を制御した場合における耐火被覆材Fの付着状態を示している。図6Aに示すように、吹付口11が標準速度Vsで位置変更するようにロボットアーム20を制御した場合、下フランジB3の上面B3aにおける耐火被覆材Fの付着量は、ウェブB1の側面B1a、及び上フランジB2の下面B2bにおける付着量よりも少ない。すなわち、被吹付面に対する耐火被覆材Fの付着性の低下が認められる。
なお、図5Cでは、減速係数Kが設定Aから設定Dの4段階で規定されている場合を示しているが、これに限定されない。すなわち、5段階以上の減速係数Kが設定されてもよい。
下フランジ上面吹付制御部55は、第二の吹付制御部に相当する。
上フランジ下面吹付制御部56は、第一の吹付制御部に相当する。
次に、吹付制御処理の流れについて説明する。
図8は、制御装置50によって実行される吹付制御処理の流れを示している。なお、吹付制御処理の実行に先立って、設定パラメータが設定入力部57を介して入力されて、記憶装置52に記憶されていることとして説明する。
図8に示すように、制御装置50のプロセッサ51は、記憶装置52から躯体の三次元データと設定パラメータを読み込む(ステップS10)。三次元データは、BIM(Building Information Modeling)データである。すなわち三次元データは、建物の躯体を構成する建材の寸法形状に関するデータを含んでいる。プロセッサ51は、三次元データに基づいて、梁Bに対して耐火被覆材Fを吹き付ける経路、順序及び吹付口11の移動速度等を決定する。
また、上述した実施形態において、下フランジ上面吹付制御部55は、減速係数テーブルを参照して吹付口11の位置変更速度を決定することとして説明したが、減速係数テーブルを参照することなく、所定の演算によって位置変更速度求めることとしてもよい。
10 噴射装置
11 吹付口
12 ホース
13 タンク
14 ポンプ
20 ロボットアーム(保持装置)
21 吹付口保持部
22 上アーム
23 下アーム
24 可動機構
24A 第一可動機構
24B 第二可動機構
30 昇降装置
40 走行装置
41 車輪
50 制御装置
51 プロセッサ
52 記憶装置
53 通信装置
54 ウェブ吹付制御部
55 下フランジ上面吹付制御部
56 上フランジ下面吹付制御部
57 設定入力部
100 吹付ロボット
101 噴射ノズル
102 供給ホース
103 ロボットアーム
104 横行装置
B 梁
B1 ウェブ
B1a 側面
B2 上フランジ
B2a 上面
B2b 下面
B3 下フランジ
B3a 上面
B3b 下面
C 天井
F 耐火被覆材
Claims (4)
- H型鋼からなる梁に耐火被覆材を吹き付ける耐火被覆材吹付装置であって、
前記耐火被覆材を吹付方向に向けて噴射する吹付口を有する噴射装置と、
前記吹付口を保持するとともに、前記吹付口の位置及び前記吹付方向を変更可能な保持装置と、
前記梁を含む躯体の三次元データに基づいて前記噴射装置及び前記保持装置を制御する制御装置と、を有し、
前記制御装置は、前記梁の被吹付面と前記吹付方向とのなす角度が90度より小さくなるほど前記吹付口の位置変更速度が小さくなるように前記保持装置を制御し、
前記被吹付面と前記吹付方向とのなす角度が、吹付対象点と前記吹付口との間の距離と、前記梁の高さ寸法と、前記吹付口の外形寸法と、に基づいて、前記梁の支持物に前記吹付口が当接しない範囲で最大吹付角度となるように、前記保持装置を制御することを特徴とする耐火被覆材吹付装置。 - 前記制御装置は、前記吹付口が前記梁の上フランジの上面よりも下方に位置し、前記被吹付面上の前記吹付対象点と前記吹付口との間の距離が一定の距離となるように前記保持装置を制御することを特徴とする請求項1に記載の耐火被覆材吹付装置。
- 前記梁は、鉛直面を有するウェブと、前記ウェブの下端で前記ウェブと連結する下フランジと、を備え、
前記制御装置は、前記下フランジの上面と前記吹付方向とのなす角度が90度より小さくなるほど前記吹付口の位置変更速度が小さくなるように前記保持装置を制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の耐火被覆材吹付装置。 - 前記制御装置は、
前記ウェブに対して前記吹付口の位置変更速度が一定の標準速度となるように前記保持装置を制御する第一の吹付制御部と、
前記下フランジの上面に対して前記吹付口の位置変更速度が前記標準速度に対して所定の減速係数を乗算した速度となるように前記保持装置を制御する第二の吹付制御部と、を有することを特徴とする請求項3に記載の耐火被覆材吹付装置。
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