JP7745766B2 - ステータ、電動機、圧縮機、冷凍サイクル装置及びステータの製造方法 - Google Patents
ステータ、電動機、圧縮機、冷凍サイクル装置及びステータの製造方法Info
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Description
そこで、巻き乱れを防止するために把持部の把持力を上げると、把持部の把持力により銅導線よりも軟らかいアルミニウム導線に圧痕が生じ、圧痕が生じたアルミニウム導線の断面には、圧痕が生じていないアルミニウム導線の断面よりも大きな応力が発生するので、圧痕が生じない場合と比較してアルミニウム導線が断線しやすいという課題がある。
図1及び図2を用いて、冷凍サイクル装置1が空気調和機である場合における、冷凍サイクル装置1の構成及び動作について説明する。
圧縮機2は、冷媒回路7から吸入した冷媒を高温高圧に圧縮し、圧縮した冷媒を四方弁6へ吐出する。
四方弁6は、暖房運転と冷房運転とにおいて冷媒の流れを切り替える。
凝縮器3は、圧縮機2により圧縮された冷媒との間で熱交換を行うことにより、圧縮された冷媒を放熱させることで、当該冷媒を液化させる。
減圧装置4は、凝縮器3で放熱した冷媒を膨張させる。
蒸発器5は、減圧装置4で膨張した冷媒との間で熱交換を行うことにより、膨張した冷媒を加熱することで、当該冷媒を気化させる。
制御部8は、リモコン等の入力装置からの指示に基づいて、冷凍サイクル装置1の全体の制御することにより冷媒の流れを制御する。制御部8は、例えば、圧縮機2の周波数制御、四方弁6の制御を行う。制御部8は、例えば、アナログ回路、デジタル回路、CPU(Central Processing Unit)及びメモリ、又はこれらのうちの2つ以上の組み合わせにより構成され、冷凍サイクル装置1内に設けてもよく、別の筐体内に設けてもよい。
圧縮機2を駆動させることによって、圧縮機2から圧縮された冷媒が吐出する。圧縮機2から吐出された冷媒は、四方弁6を介して凝縮器3として機能する第1熱交換器9に流れ込む。第1熱交換器9では、流れ込んだ冷媒との間で熱交換が行われて、冷媒を放熱する。第1熱交換器9から送り出された冷媒は、減圧装置4によって膨張する。減圧装置4によって膨張した冷媒は、蒸発器5として機能する第2熱交換器10に流れ込む。第2熱交換器10では、流れ込んだ冷媒との間で熱交換が行われて、冷媒を加熱する。第2熱交換器10から送り出された冷媒は、四方弁6を介して圧縮機2に流れ込み、圧縮された冷媒となって、再び圧縮機2から吐出し、このサイクルが繰り返される。
圧縮機2を駆動させることによって、圧縮機2から圧縮された冷媒が吐出する。圧縮機2から吐出された冷媒は、四方弁6を介して凝縮器3として機能する第2熱交換器10に流れ込む。第2熱交換器10では、流れ込んだ冷媒との間で熱交換が行われて、冷媒を放熱する。第2熱交換器10から送り出された冷媒は、減圧装置4によって膨張する。減圧装置4によって膨張した冷媒は、蒸発器5として機能する第1熱交換器9に流れ込む。第1熱交換器9では、流れ込んだ冷媒との間で熱交換が行われて、冷媒を加熱する。第1熱交換器9から送り出された冷媒は、四方弁6を介して圧縮機2に流れ込み、圧縮された冷媒となって、再び圧縮機2から吐出し、このサイクルが繰り返される。
ここで、ベーン溝は、シリンダ室に連通するように半径方向に延びるようにシリンダ21に設けられ、さらに、シリンダ21を軸方向に貫通する。ベーン背圧室は、円形の空間であり、ベーン溝とシリンダ21の外周面との間に設けられる。
圧縮機2の起動時は、密閉容器11の内部とシリンダ室の圧力に差がないため、ベーンは、ベーンスプリングによってローリングピストン22に押し付けられる。圧縮機2の運転中は、密閉容器11の内側の圧力はシリンダ室の圧力と比較して高いため、ベーンをローリングピストン22に押し付ける力が働く。
副軸受24は、クランク軸13の偏心軸部27よりも下側の部分である副軸部29を回転自在に軸支し、シリンダ室及びベーン溝及びベーン背圧室の下側を閉鎖する。
吐出マフラ25は、主軸受23の外側に配置され、シリンダ室から吐出弁を介して密閉容器11の内部に冷媒を放出する。
シリンダ21、主軸受23及び副軸受24の材質は、例えば、ねずみ鋳鉄、焼結鋼、炭素鋼等、ローリングピストン22の材質は、例えば、クロム等を含有する合金鋼等、ベーンの材質は、例えば、高速度工具鋼等である。
まず、端子19からリード線18を介して電動機12に電力を供給することにより、クランク軸13が回転し、ローリングピストン22がシリンダ21の内部で偏心回転する。シリンダ室の内部は、ローリングピストン22及びベーンにより2つの空間に分割される。クランク軸13が回転することにより、これら2つの空間の容積が変化する。一方の空間では、徐々に容積が拡大することにより、吸入マフラ14から吸入管16及び吸入ポート26を介して冷媒が吸入される。他方の空間では、徐々に容積が縮小することにより、空間内の冷媒が圧縮され、吐出マフラ25から吐出弁及び吐出マフラ25を介して密閉容器11の内側に吐出される。密閉容器11の内側に吐出された冷媒は、電動機12を介して吐出管17から密閉容器11の外側へ吐出される。
図3に示すように、ロータ31は、ロータコア32と、図示しないロータバーと、エンドリング33とを備える。
ロータコア32は、円柱形状であり、周方向に沿って図示しないスロット部が等間隔に設けられている。ロータコア32は、予め定められた形状に打ち抜かれた厚さが0.1~1.5mmの複数の電磁鋼鈑を軸方向に積層し、カシメ、溶接等により固定して製造される。ロータコア32には、軸方向に図示しない貫通孔が形成され、吐出マフラ25から密閉容器11の内側へ吐出されるガス冷媒の通路となる。
ロータバーは、電気誘導体であり、軸方向に長さ、周方向に幅、径方向に厚さを有し、スロット部に充填又は挿入される。ロータバーは、例えば、アルミニウム等で形成される。
エンドリング33は、ロータバーの両端を短絡する。
ステータコア34は、中空の円筒形状であり、周方向に沿ってティース部36が等間隔に設けられている。ステータコア34は、予め定められた形状に打ち抜かれた厚さが0.1~1.5mmの複数の電磁鋼鈑を軸方向に積層し、カシメ、溶接等により固定して製造される。ステータコア34の外周には、周方向に図示しない切欠が等間隔に形成され、吐出マフラ25から密閉容器11の内側へ吐出されるガス冷媒の通路及び電動機12から密閉容器11の底部に戻る冷凍機油20の通路となる。
導線は、銅かアルミニウムで構成されている。銅及びアルミニウムの硬さは、それぞれ異なり、硬さをビッカース硬さとした場合、銅はおおよそ50~60HV、アルミニウムはおおよそ20~30HVである。つまり、硬さの異なる導線のうち硬い導線は銅導線、硬さの異なる導線のうち軟らかい導線はアルミニウム導線である。
ステップS1にて、導線61C、導線61A及び電気絶縁性を有する材料を用意する。以下の説明では、電気絶縁性を有する材料をポリアミドイミドとして説明する。
そして、ステップS2にて、導線61C及び導線61Aを焼き鈍しする。
そして、ステップS3にて、ステップS2で焼き鈍しした導線61C及び導線61Aを軟化させる。
そして、ステップS4にて、ステップS3で軟化させた導線61C及び導線61Aにポリアミドイミドを塗布する。
そして、ステップS5にて、ステップS4でポリアミドイミドを塗布した導線61C及び導線61Aを焼付することで絶縁被膜62C及び絶縁被膜62Aを生成し、被覆線材63C及び被覆線材63Aとする。
ここで、導線61Aの線径64Aと導線61Cの線径64Cは同一であり、絶縁被膜62Aの厚さ65Aは絶縁被膜62Cの厚さ65Cよりも厚くなるように絶縁被膜62C及び絶縁被膜62Aは生成される。
そしてステップS6にて、ステップS5で製造された被覆線材63C及び被覆線材63Aを後述する把持部51を用いて同時に把持する。
そして、ステップS7にて、把持部51を駆動させることにより、ティース部36に予め定められた巻線方式で被覆線材63C及び被覆線材63Aを巻回する。巻線方式は、例えば、集中巻、同心巻、重ね巻、波巻等である。
ステップS1からステップS7により、本実施の形態におけるコイル35を完成させる。図4に示すコイル35は、ティース部36に同心巻で被覆線材63C及び被覆線材63Aを巻回している。
しかし、各導線の硬さが異なるため、把持部51の把持力による各導線の変形量に差が発生し、各線と把持部51との接触にも差が発生する。このような理由により、各線が把持部51から抜けやすくなり巻き乱れが発生してしまう恐れがあった。
そこで、巻き乱れを防止するために把持部51の把持力を上げると、把持部51の把持力により導線71Cよりも軟らかい導線71Aに圧痕が生じ、圧痕が生じた導線71Aの断面には、圧痕が生じていない導線71Aの断面よりも大きな応力が発生するので、圧痕が生じない場合と比較して導線71Aが断線しやすい。
上述のように、導線71Aが断線しやすいという課題に加えて、把持部51の把持力を増大させた場合、把持部51の把持部51と各線の絶縁被膜とが接触する面積が、絶縁被膜72Cの表面より絶縁被膜72Aの表面で大きくなるため、絶縁被膜72Cより絶縁被膜72Aは、把持部51の把持力の影響を広範囲で受ける。そのため、絶縁被膜の表面において把持部51の把持部51が接触し、把持部51の把持力の影響を受けることで、当該表面に変形や傷などが生じ、圧痕や亀裂を誘発する要因となり、絶縁被膜72Aの絶縁耐力が担保されにくい。
ここで、当該厚さの差分だけ絶縁被膜62Aが厚いため、従来例と比較して、絶縁被膜62Aの表面に変形や傷などが生じ、圧痕や亀裂が誘発された場合においても、絶縁被膜62Aの絶縁耐力が担保される。このように、コイル35は、導線61Aが断線しにくく、絶縁被膜62Aの絶縁耐力が担保されるため、コイル35における短絡や焼損の発生を抑制することができる。
図11に示すように、巻線80は、2本の被覆線材を備え、被覆線材は、硬さの異なる導線と、硬さの異なる導線の周囲を覆う絶縁被膜を備える。硬さの異なる導線のうち、軟らかい導線の線径は硬い導線の線径より大きく、軟らかい導線の周囲を覆う絶縁被膜の厚さは、硬い導線の周囲を覆う絶縁被膜の厚さよりも厚い。つまり、実施の形態2における巻線80は、実施の形態1における巻線60と比較して硬さの異なる導線のうち、軟らかい導線の線径は硬い導線の線径より大きい点が異なる。
巻き乱れを防止するために、把持部51の把持力を増大させた場合、把持部51の把持力により導線81Cよりも軟らかい導線81Aに圧痕が生じ、圧痕が生じた導線81Aの断面には、圧痕が生じていない導線81Aの断面よりも大きな応力が発生する。ここで、実施の形態1における導線61Aの線径64Aと比較して、本実施の形態における導線81Aの線径84Aが大きいため、圧痕が生じる導線81Aの断面積が大きくなる。つまり、実施の形態1と比較して、導線81Aの断面に発生する応力が小さくなる、その結果、導線81Aが断線しにくくなる。このように、本実施の形態のコイルは、導線81Aが断線しにくく、絶縁被膜82Aの絶縁耐力が担保されるため、本実施の形態コイルにおける短絡や焼損の発生を抑制することができる。
図12に示すように、巻線90は、2本の被覆線材を備え、被覆線材は、硬さの異なる導線と、硬さの異なる導線の周囲を覆う絶縁被膜を備える。硬さの異なる導線のうち、軟らかい導線の線径は硬い導線の線径より小さく、軟らかい導線の周囲を覆う絶縁被膜の厚さは、硬い導線の周囲を覆う絶縁被膜の厚さよりも厚い、さらに、2本の被覆線材の線径は同一である。つまり、実施の形態3における巻線90は、実施の形態1における巻線60と比較して2本の被覆線材の線径は同一である点が異なる。
ここで、当該厚さの差分だけ絶縁被膜92Aが厚いため、従来例と比較して、絶縁被膜92Aの表面に変形や傷などが生じ、圧痕や亀裂が誘発された場合においても、絶縁被膜92Aの絶縁耐力が担保される。このように、本実施の形態のコイルは、絶縁被膜92Aの絶縁耐力が担保されるため、本実施の形態コイルにおける短絡や焼損の発生を抑制することができる。
Claims (10)
- 円筒形状のステータコアと、
硬さの異なる第1の導線及び第2の導線のうち前記第2の導線よりも硬い前記第1の導線及び前記第1の導線の周囲を覆う絶縁被膜を有する第1の被覆線材と、
前記第2の導線及び前記第1の導線の周囲を覆う絶縁被膜の厚さよりも厚い、前記第2の導線の周囲を覆う絶縁被膜を有する第2の被覆線材と、
を備え、
前記第1の被覆線材及び前記第2の被覆線材は、前記ステータコアの周方向に沿って設けられた複数のティース部に混在して巻回されている、
ステータ。 - 前記第2の導線の断面積は、前記第1の導線の断面積よりも大きい、
請求項1に記載のステータ。 - 前記第1の被覆線材及び前記第2の被覆線材の断面積は等しい、
請求項1に記載のステータ。 - 前記第1の導線は銅、前記第2の導線はアルミニウム、並びに、前記第1の導線の周囲を覆う絶縁被膜及び前記第2の導線の周囲を覆う絶縁被膜は、ポリアミドイミド、ポリエステルイミド、ポリエステル、ポリウレタン及びホルマールのいずれかにより構成される、
請求項1~3のいずれか1項に記載のステータ。 - 前記第1の被覆線材及び前記第2の被覆線材の断面形状は、円形及び四角形のいずれかである、
請求項1~3のいずれか1項に記載のステータ。 - 請求項1~3のいずれか1項に記載のステータと、
前記ステータにより生じる磁界を用いて回転するロータと、
を備える、
電動機。 - 請求項6に記載の電動機と、
流体を吸入するための吸入管と、流体を吐出するための吐出管とを備える密閉容器と、
前記電動機により駆動し、前記吸入管を介して吸入した流体を圧縮し、圧縮した流体を前記吐出管を介して吐出する圧縮要素と、
を備える、
圧縮機。 - 前記流体は冷媒であり、
前記冷媒は、R32、R125、R134a、R407C、R410A等のHFC(HydroFluoroCarbon)系冷媒、R1123、R1132(E)、R1132(Z)、R1132a、R1141、R1234yf、R1234ze(E)、R1234ze(Z)等のHFO(HydroFluoroOlefin)系冷媒、R290(プロパン)、R600a(イソブタン)、R744(二酸化炭素)、R717(アンモニア)等の自然冷媒のうち少なくとも1種類以上の冷媒である、
請求項7に記載の圧縮機。 - 請求項8に記載の圧縮機と、
流体を液化させる凝縮器と、
圧縮した流体の圧力を下げる減圧装置と、
流体を気化させる蒸発器と、
を備える、
冷凍サイクル装置。 - 硬さの異なる第1の導線及び第2の導線のうち前記第2の導線よりも硬い前記第1の導線及び前記第1の導線の周囲を覆う絶縁被膜を有する第1の被覆線材と、前記第2の導線及び前記第1の導線の周囲を覆う絶縁被膜の厚さよりも厚い、前記第2の導線の周囲を覆う絶縁被膜を有する第2の被覆線材と、を生成するステップと、
前記第1の被覆線材及び前記第2の被覆線材を、円筒形状のステータコアの周方向に沿って設けられた複数のティース部に混在して巻回するステップと、
を備える、ステータの製造方法。
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| PCT/JP2022/026587 WO2024009350A1 (ja) | 2022-07-04 | 2022-07-04 | ステータ、電動機、圧縮機、冷凍サイクル装置及びステータの製造方法 |
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