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JP7746266B2 - 新規ピロール化合物 - Google Patents
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JP7746266B2 - 新規ピロール化合物 - Google Patents

新規ピロール化合物

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JP7746266B2 JP2022533481A JP2022533481A JP7746266B2 JP 7746266 B2 JP7746266 B2 JP 7746266B2 JP 2022533481 A JP2022533481 A JP 2022533481A JP 2022533481 A JP2022533481 A JP 2022533481A JP 7746266 B2 JP7746266 B2 JP 7746266B2
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Description

本出願は、2019年12月3日に出願された中国特許出願CN 201911256772.0の利益を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
発明の分野
本発明は、医薬化学の分野に関する。より具体的には、本発明は一連の新規ピロール化合物ならびにその調製方法および使用に関する。
発明の背景
侵襲性真菌感染症(IFI)はヒトの健康に対する最も深刻な脅威の1つとなっており、世界中で平均年間150万人を超える命が奪われている。真菌感染症は健康な人にも起こるが、ほとんどの真菌感染症は免疫不全患者から生じるので、真菌を標的とした抗真菌薬はIFI治療の主要な手段である。免疫抑制薬の適用、並びに、腫瘍放射線療法、化学療法、静脈内留置および長期ICU治療を受けている患者数の増加に伴い、IFIは、その年々増加する罹患率および死亡率のため、ますます注目を集めている。しかし、臨床的に一般的な抗真菌薬は限られており、主にアゾール、ポリエン、エキノカンジンおよび5-フルオロシトシンが挙げられる〔Biochem Pharmacol、2017、133:86-96〕。
アゾールは最も一般的に使用される抗真菌薬であり、化学構造に応じてイミダゾールとトリアゾールに分類できる。イミダゾール系薬剤(ミコナゾール、ケトコナゾールなど)は最初に開発され、高い抗真菌活性を有するが、これらはそれらの高い毒性のために外用に限定される。後にトリアゾール系薬剤が開発されたが、これらはIFIの治療に生体内投与することが可能であり、主にシトクロムP450酵素依存機構による14-αラノステロール脱メチル化酵素(CYP51)の阻害によるものである。真菌膜においてラノステロールのエルゴステロールへの変換が阻害され、有害なステロールが真菌細胞に蓄積するため、真菌の増殖・複製が阻害される。アゾール系薬剤の主な問題点は、薬剤耐性と人体におけるCYP51の相同酵素(CYP3A4、CYP2C9など)に対する阻害である。それらはいくつかの薬剤と薬剤相互作用を引き起こす傾向がある。ポリエン系薬剤は外膜にステロールを有する真菌にのみ有効であり、その正確な抗真菌メカニズムは依然として不明である。ポリエン系薬剤の中でも、アンホテリシンBはこれまで最も有効な抗IFI薬であるが、発熱、悪寒、腎毒性などの重篤な毒性および副作用を有する〔Med Mycol,2017,55(1):118-124〕。エキノカンジン化合物は、β-グルカンを阻害することによって細胞壁の合成を阻害する。臨床使用されているエキノカンジン系薬剤はカスポファンギン、ミカファンギン、アニデュラファンギンの3剤のみであるが、これらは抗菌スペクトルが狭く、クリプトコッカスに対しては効果がなく、消化管に吸収されにくく、1日1回の静脈内投与のみで生体内の薬剤濃度を維持できる。さらに、遺伝子変異によるエキノカンジン耐性真菌の発生も、そのような薬剤の使用を制限している〔Lancet、2003、362(9390):1142-1151〕。5-フルオロシトシンはRNAおよびDNAの主要成分の一つピリミジンのアナログであり、主に細胞内ピリミジン代謝、および、DNA、RNA、タンパク質の合成を干渉することにより細胞増殖を阻害する。上記の4つの主要な抗菌薬に加えて、比較的高い抗真菌活性を有する一連の新規ピロール化合物もWO2009/130481に開示されている。
国際公開第2009/130481号
Biochem Pharmacol、2017、133:86-96 Med Mycol,2017,55(1):118-124 Lancet、2003、362(9390):1142-1151
したがって、医学的処置はIFIにとって重要なストラテジーである。しかし、薬剤の種類が限られ、薬剤耐性、毒性、副作用が深刻化しているため、新規抗真菌薬の開発に対する需要がさらに急務となっている。そのため、臨床使用にあたっては、積極的な治療効果を患者にもたらすために、新たな抗真菌薬が早急に必要とされている。
発明の概要
本発明は、式(1)で示される構造を有する一連の化合物、若しくは、その光学異性体、結晶形、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物を提供する。
ここで、「*」はキラル中心であり、
は、H、C1~C6アルキル、(C1~C3)アルコキシル-(C2~C3)アルキル-、(C3~C6)シクロアルキル-(C1~C3)アルキル-、C3~C6シクロアルキルまたはハロゲン化C1~C6アルキルであり、
は、H、C1~C3アルキルまたはC3~C6シクロアルキルであり、
は、Hまたはハロゲンであり、
は、H、ハロゲン、C1~C3アルキル、C3~C6シクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールであり、ここで、前記アリールまたは前記ヘテロアリールは、以下の1~3個の置換基:ハロゲン、C1~C3アルキル、C3~C6シクロアルキル、C1~C3アルコキシル、ハロゲン化C1~C3アルキルまたはハロゲン化C1~C3アルコキシルで置換されていてもよく、いくつかの置換基で置換されている場合、置換基は同じであっても異なっていてもよく、
は、H、Me、OMeまたはハロゲンであり、
Wは、-O-または-NR-であり、ここで、Rは、H、C1~C3アルキルまたはC3~C6シクロアルキルであり、
Qは-O-または-NR-であり、ここで、Rは、H、C1~C3アルキル、C3~C6シクロアルキル、(C3~C6)シクロアルキル-(C1~C3)アルキル-、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールであり、ここで、前記アリールまたは前記ヘテロアリールは、以下の1~3個のラジカル:ハロゲン、C1~C3アルキル、C3~C6シクロアルキル、C1~C3アルコキシル、ハロゲン化C1~C3アルキルまたはハロゲン化C1~C3アルコキシルによって置換されていてもよく、いくつかの置換基によって置換されている場合、前記置換基は同じであっても異なっていてもよい。
別の実施形態では、前記式(1)において、Rは、H、Me、Et、n-Pr、i-Pr、t-Bu、-CHCHOMe
である。
別の実施形態では、前記式(1)において、Rは、H、Me、Etまたは

である。
別の実施形態では、前記式(1)において、Rは、HまたはFである。
別の実施形態では、前記式(1)において、Rは、
であり、ここで、R、Rは、独立して、H、ハロゲン、C1~C3アルキル、C3~C6シクロアルキル、C1~C3アルコキシル、ハロゲン化C1~C3アルキルまたはハロゲン化C1~C3アルコキシルである。
別の実施形態では、前記式(1)において、Rは、H、F、ClまたはOMeである。
別の実施形態では、前記式(1)において、Wは、-O-または-NMe-である。
別の実施形態では、前記式(1)において、Qは、-O-または-NR-であり、ここで、Rは、H、Me、Et、n-Pr、I-Pr、t-Bu、i-Bu、
であり、R1011は、独立して、H、ハロゲン、C1~C3アルキル、C3~C6シクロアルキル、C1~C3アルコキシル、ハロゲン化C1~C3アルキルまたはハロゲン化C1~C3アルコキシルである。
本発明のいくつかの実施形態では、上記の化合物、異性体または薬学的に許容される塩は
である。
本発明の別の目的は、薬学的に許容される賦形剤または担体、および、式(1)の化合物、若しくは、その光学異性体、結晶形、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物を活性医薬成分として含む医薬組成物を提供することである。
本発明の別の目的は、真菌感染および関連疾患の治療のための化合物またはその光学異性体、薬学的に許容される無機または有機塩の使用を提供することである。
本発明の特許請求の範囲についてのさらなる説明を提供するために、本発明の上記の一般的な説明および以下の詳細な説明は、典型例かつ具体例であることを理解されたい。
定義と説明
特に明記しない限り、本明細書で使用される以下の用語および語句は、以下のように示される意味を有することが意図される。特定の用語または語句は特定の定義がない場合、不明確または不明瞭であると見なされるべきではなく、通常の定義にしたがって理解されるべきである。本明細書に記載の製品名は、対応する製品またはその活性医薬成分を指すことを意図する。本明細書で採用される「薬学的に許容される」という用語は、信頼できる医薬的判断の範囲内で、過剰な毒性、刺激、アレルギー反応または他の問題または合併症を伴わず、かつ妥当な利益/リスク比に見合う、ヒトおよび動物組織への曝露に適用可能な化合物、組合せおよび/または調製物に対する用語を意味する。
「薬学的に許容される塩」という用語は、適用生物体に大きな刺激を引き起こさず、化合物の生物活性および特性を消失させない化合物の存在形態を指す。いくつかの特定の態様において、薬学的に許容される塩は、式(1)の化合物と、酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、硫酸、リン酸、硝酸、リン酸および他の無機酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、シュウ酸、トリフルオロ酢酸、リンゴ酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、ピクリン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸および他の有機酸、ならびにアスパラギン酸、グルタミン酸および他の酸性アミノ酸との反応によって得られる。
薬学的に許容される塩についての言及は、溶媒付加形態または結晶形、特に溶媒和物または多形を含むことを理解されたい。溶媒和物は化学量論的または非化学量論的溶媒を含み、水、エタノールなどの薬学的に許容される溶媒との結晶化の際に選択的に形成される。水和物は溶媒が水である場合に形成され、アルコラートは溶媒がエタノールである場合に形成される。式(1)の化合物の溶媒和物を、本明細書中に特定される方法によって調製または形成することが好都合である。例えば、水/有機溶媒の混合溶媒中で、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、エタノールまたはメタノールを含むがこれらに限定されるものではない有機溶媒を用いて再結晶することによって、式(1)の化合物の水和物を調製することが好都合である。それに加えて、本明細書で言及される化合物は、非溶媒和形態および溶媒和形態の両方で存在し得る。言い換えると、本明細書中に提供される化合物および方法について、溶媒和形態は、非溶媒和形態と同等であると考えられる。
他の具体的な例では、式(1)の化合物が非晶質、粉砕およびナノ粒子形態を含むがこれらに限定されるものではない異なる形態に調製される。また、式(1)の化合物は結晶形態を含み、多形を有していてもよい。多形は、同じ元素組成中の化合物の異なる格子配置を含む。多形は通常、X線回折パターン、赤外分光法、融点、密度、硬度、結晶形、光学特性および電気特性、安定性および溶解度において異なる。再結晶溶媒、結晶化速度および保存温度のような様々な因子により、単結晶形が優位となり得る。
別の態様では、式(1)の化合物がラセミ体、ラセミ混合物、単一エナンチオマー、ジアステレオマーまたは単一ジアステレオマーの形態で現れ得るように、1または複数の立体中心を有する可能性がある。分子上の各置換基の特性に応じて、不斉中心が存在してもよい。このような不斉中心の各々は2つの光学異性体を独立して生成し、光学異性体およびジアステレオマーの全ての可能な混合物、ならびに純粋または部分的に純粋な化合物は、本発明の範囲内である。本発明は、これらの化合物の全てのそのような異性体形態を含む。
特に断らない限り、立体中心の絶対配置は、楔形結合
と破線結合
で表され、楔形結合または破線結合
は、波線
で表される。
本発明において特定される化合物は、そのような化合物を構成する1個または数個の原子において、不自然な割合で原子同位体を含む可能性がある。例えば、トリチウム(H)、I-125(125I)またはC-14(14C)のような、放射性同位体を用いて化合物を標識することができる。本発明において特定される化合物の全ての同位体組成物は、それらが放射性であるか否かにかかわらず、本発明の範囲内である。
本発明において特定される化合物およびその薬学的に許容される塩は、本発明において特定される化合物のための薬学的に許容される賦形剤または担体、ならびに安全かつ有効な量範囲におけるその薬学的に許容される塩を含む、種々の調製物に調製され得る。ここで、「安全かつ有効な量」とは、化合物の量が重篤な副作用を引き起こすことなく患者の状態を有意に改善するのに十分であることを意味する。化合物の前記安全かつ有効な量は、年齢、状態、および治療経過、ならびに患者の他の具体的な状態によって決定される。
「薬理学的に許容される賦形剤または担体」とは、ヒトでの使用に適用可能であり、十分な純度および十分に低い毒性を有さなければならない、1または複数の適合性の固体または液体の充填剤またはゲル物質を意味する。薬理学的に許容される賦形剤または担体はセルロースおよびその誘導体(例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロースナトリウム、酢酸セルロースなど)、ゼラチン、タルク、個体潤滑剤(例えば、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム)、硫酸カルシウム、植物油(例えば、大豆油、ゴマ油、落花生油、オリーブ油など)、ポリオール(例えば、プロピレングリコール、グリセロール、マンニトール、ソルビトールなど)、乳化剤(例えば、Tween(登録商標))、湿潤剤(例えば、ドデシル硫酸ナトリウム)、着色剤、香味剤、安定剤、抗酸化剤、防腐剤、パイロジェンフリーの水などを含む。
本発明において特定される化合物は、経口、直腸、非経口(静脈内、筋肉内、または皮下)、または局所的に投与され得る。
特に明記しない限り、「アルキル」という用語は、C1~C6直鎖および分岐鎖を含む飽和脂肪族基を示す。C1~C4低級アルキル、例えば、メチル、エチル、プロピル、2-プロピル、n-ブチル、イソブチル、tert-ブチルが好ましい。本明細書で使用される「アルキル」は、非置換および置換アルキル、特に1個または数個のハロゲン原子で置換されたアルキルを含む。好適なアルキルは、CH、CHCH、CF、CHF、CHCHPr、Pr、Bu、Bu、またはBuである。
「シクロアルキル」は、C3~C6全炭素単環脂肪族基、C6~C12二環脂肪族基、C6~C12架橋環脂肪族基、またはC6~C12スパイラル環脂肪族基を指し、ここで、1または複数の環は1または複数の二重結合を含み得るが、それらのいずれも完全に共役したπ電子系を有さない。例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキサン、シクロヘキサジエンなどである。
「アルコキシル」は、酸素によってマトリックスに結合されるアルキル-O-基を指す。(C1~C3)アルコキシル-(C2~C3)アルキル-は(C1~C3)アルコキシルと-(C2~C3)アルキルとの結合によって形成される基であり、(C2~C3)アルキルによってマトリックスに結合される。(C3~C6)シクロアルキル-(C1~C3)アルキル-は(C3~C6)シクロアルキルと(C2~C3)アルキルの結合によって形成される基であり、(C1~C3)アルキルによってマトリックスに結合される。
「アリール」は、芳香族単環式または多環式系を指す。好ましいアリールとしてはフェニルが挙げられるが、これらに限定されるものではない。「ヘテロアリール」は、1個または数個の環状原子を含む芳香族単環式または多環式基を指す。好ましいC5~C10ヘテロアリールはピリジニル、ピラジニル、フリル、チエニル、ピリミジニル、ピリドン、オキサゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、フラザニル、ピロリル、トリアゾリル、1,2,4-チアジアゾリル、ピリダジニル、キノキサリニル、フタラジニル、ヒドロキシインドリル、イミダゾ[1,2-a]ピリジニル、イミダゾ[2,1-b]チアゾリル、ベンゾフラザニル、インドリル、アザインドリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチエニル、キノリニル、イミダゾリル、チエノピリジニル、キナゾリニル、チエノピリミジニル、ピロロピリジニル、イミダゾロピリジン、イソキノリニル、ベンゾアクラジニル、1,2,4-トリアジニル、ベンゾチアゾリル、および、これらの酸化物、を含むが、これらに限定されるものではない。
特に明記しない限り、「ヘテロシクロアルキル」という用語は、炭素原子およびヘテロ原子である窒素、酸素または硫黄から構成される飽和または部分飽和の非芳香族環式基を指す。このような環式基は、単環式または多環式基であってもよい。本発明において、ヘテロシクロアルキル中のヘテロ原子数は好ましくは1、2、3または4であり、ヘテロシクロアルキル中の窒素、炭素または硫黄原子を人為的に酸化することができる。窒素原子は第三級アミンまたは第四級アンモニウム塩を形成するために、他の基によって任意に置換され得る。ヘテロシクロアルキルの例としてはアジリジニル、アゼチジン-1-イル、N-アルキルアゼチジン-3-イル、テトラヒドロフラン-2-イル、テトラヒドロフラン-3-イル、モルホリン-4-イル、チオモルホリン-4-イル、チオモルホリン-S-オキシド-4-イル、ピペリジン-1-イル、N-アルキルピペリジン-4-イル、ピロリジン-1-イル、N-アルキルピロリジン-2-イル、ピペラジン-1-イル、4-アルキルピペラジン-1-イルなど、を含むが、これらに限定されるものではない。
特に明記しない限り、用語「ハロゲン化」または「ハロゲン」自体、または別の置換基の一部としては、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素原子を指す。さらに、「ハロゲン化アルキル」は、モノハロゲン化アルキルまたはポリハロゲン化アルキルを含むことが意図される。例えば、「ハロゲン化C1~C3アルキル」はトリフルオロメチル、2,2,2-トリフルオロエチル、2-クロロプロピルおよび3-ブロモプロピルなどを含むことが意図されるが、これらに限定されるものではない。
「員環」という用語は、任意の環構造を含む。「員」という用語は、環を構成する骨格原子の数を意味する。例えば、シクロヘキシル、ピリジニル、ピラニル、およびチオピラニルは6員環であり、シクロペンチル、ピロリル、フリル、およびチエニルは5員環である。
「フラグメント」という用語は、分子の特定の部分または官能基を指す。化学フラグメントは、通常、分子中に含まれるかまたは吸着された化学的実体とみなされる。
化合物の調製
式(1)の化合物を調製する方法は以下に詳細に記載されるが、これらの具体的な方法は本発明に対するいかなる限定も構成しない。
式(1)の化合物は上記のように、標準的な合成技術または周知の技術を本明細書の技術と組み合わせることによって合成することができる。それに加え、本明細書に記載の溶媒、温度、その他の反応条件を変更することができる。表1に列挙される化合物を合成するために使用される出発原料は合成され得るか、または商業的供給源、例えば、Aldrich Chemical Co(Milwaukee、WI)またはSigma Chemical Co(StLouis、Mo)から入手され得るが、これらに限定されるものではない。本明細書で特定される化合物および異なる置換基を有する他の関連化合物は、March、Advanced Organic Chemistry 4th Ed(Wiley 1992);Carey and Sundberg、Advanced Organic Chemistry 4th Ed.、Vols.AおよびB(Plenum 2000、2001)、Green and Wuts、ProtectiveGroups in Organic Synthesis 3rd Ed.、(Wiley 1999)によって見出される方法を含む周知の技術および原料によって合成することができる。化合物の一般的な調製方法は適切な試薬を使用し、本明細書中に提供される分子式に異なる基を導入することによって変更させることができる。
1の態様において、本明細書中に特定される化合物は、このプロセスにおいて周知の方法によって調製される。ただし、反応物、溶媒、アルカリ、使用する化合物の量、反応温度、反応時間等の方法の条件は、以下の説明に限定されるものではない。本発明で特定される化合物はまた、本明細書に記載されるか、またはこの分野で公知の種々の合成方法を任意に組み合わせることによって簡便に調製され得、そしてこのような組み合わせは、本発明が属する分野の技術者が実施することが容易である。一方で、本発明はまた、以下に、方法Aとして記載される、式(1)で示される化合物の方法を提供する。
方法Aは以下の工程を含む。まず、化合物A1はアルカリ性条件下で化合物A2と反応して化合物A3を形成し、化合物A3は強アルカリの影響下で化合物A4にさらに変換される。次いで、化合物A4から保護基を除去して化合物A5を形成し、化合物A5が適当な原料と反応して化合物A7を形成する。最後に、化合物A7は化合物A8と反応して標的化合物A9を形成する。
上記の反応では、W、R、R、R、R、RとRは上記で定義された通りである。
なお、本発明で言及した上記の特徴、または実施例で言及した特徴は、ランダムに組み合わせることができる。本明細書によって開示される全ての特性は任意の組み合わせ形態と組み合わせて使用することができ、本明細書によって開示される各特性は同じ、等しい、または同様の目的で提供される任意の代替特性によって置き換えることができる。したがって、特に明記しない限り、開示された特性は、同等または類似の特性のための一般的な例にすぎない。
上記の化合物、方法および薬物の組み合わせの全ての特定の態様、特徴および利点は本発明の内容を明らかにするために、以下の説明において詳細に詳述される。以下の詳細な説明および実施例は参照のためにのみ使用される特定の実施例を記載することが、本明細書において理解されるべきである。本発明の説明内容を読んだ後、この分野の技術者は本発明に様々な変更または修正を加えることができ、これらの同等の状況も、本出願によって限定される範囲内にある。
全ての実施例について、H-NMRはVian Mercury 400NMR分光計によって記録され、化学シフトはδ(ppm)で表され、特定されない場合、分離のためのシリカゲルは200~300であり、溶離液比率は体積比とした。
本発明では、以下の略語が使用される。ACNはアセトニトリルであり、Arはアルゴンであり、CDClは重水素化クロロホルムであり、CDODは重水素化メタノールであり、(COCl)は塩化オキサリルであり、DCMはジクロロメタンであり、DIPEAはジイソプロピルエチルアミンであり、DioxまたはDioxaneは1,4-ジオキサンであり、DMFはジメチルホルムアミドであり、DMSOはジメチルスルホキシドであり、EAまたはEtOAcは酢酸エチルであり、EtOHはエタノールであり、hは時間であり、H2は水素であり、HOAcは酢酸であり、KCOは炭酸カリウムであり、KIはヨウ化カリウムであり、KPOはリン酸カリウムであり、LC-MSは液相クロマトグラフィー-質量分析であり、LiOHは水酸化リチウムであり、mLはメタノールであり、MeOHはメタノールであり、MgClは塩化マグネシウムであり、minは分であり、MSは質量分析であり、NaBH(OAc)はトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムであり、NaHは水素化ナトリウムであり、NaNOは亜硝酸ナトリウムであり、NaSOは硫酸ナトリウムであり、NMRは核磁気共鳴であり、PD(dba)はトリス(ジベンジリデンアセトン)-ジパラジウムであり、PEは石油エーテルであり、SOClはジクロロスルホキシドであり、t-BuONaはナトリウムtert-ブトキシドであり、TEAはトリエチルアミン、THFはテトラヒドロフラン、Tolueneはトルエンであり、TsClはp-トルエンスルホニルクロリドであり、Xantphosは4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテンである。
具体例
実施例1:化合物1
合成経路
工程1:化合物1-1の調製
tert-ブチル3-ヒドロキシメチルピペラジン-1-ホルメート(1.0g、4.63mmol)および1,2-ジフルオロ-4-ニトロベンゼン(809mg、5.1mmol)をDMF(20mL)に溶解する。この溶液にDIPEA(1.8g、13.89mmol)を加え、120℃に加熱して一晩反応させる。LC-MSでのモニターによる反応の終了後、反応系に水(100mL)を加え、EA(50mL×2)で抽出する。次いで有機相を合わせ、飽和塩水(50mL)ですすぎ、無水NaSOで乾燥させた後、濾液を濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(PE/EA=10/1~5/1)で処理し、黄色固形化合物(600mg、収率60%)が得られる。ESI-MS m/z:356.1[M+H]
工程2:化合物1-2の調製
化合物1-1(3.6g、10mmol)をDMF(30mL)に溶解し、この溶液に氷塩浴中でNaH(60%含量、440mg、11mmol)を加える。反応物を80℃に一晩加熱し、LC-MSでのモニターによる反応の終了後、反応溶液を冷却し、氷水(100mL)に注ぎ、EA(50mL×2)で抽出し、次いで有機相を合わせ、水(150mL×2)および飽和塩水(50mL)で連続的にすすぎ、無水NaSOで乾燥させた後、濾液を濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(PE/EA=20/1~10/1)で処理し、黄色固形化合物(2.1g、収率62%)が得られる。ESI-MS m/z:336.1[M+H]
工程3:化合物1-3の調製
化合物1-2(2.0g、6.0mmol)をEA(40mL)に溶解する。この溶液にHCl/dioxane溶液(4.0M、10mL)を加え、室温で3時間撹拌し、LC-MSでのモニターによる反応の終了後、反応溶液を直接濃縮し、黄色固形粗生成物(2.0g、収率100%)を得、精製せずに次の反応に直接使用する。ESI-MS m/z:236.1[M+H]
工程4:化合物1-4の合成
前工程で得られた粗生成物1-3(2.0g、6.0mmol)をジエチレングリコールジメチルエーテル(20mL)に懸濁する。この溶液に2-クロロ-5-フルオロピリミジン(875mg,6.6mmol)と無水KCO(4.15g,30mmol)を加え、100℃に加熱して6時間反応させる。LC-MSでのモニターによる反応の終了後、反応溶液を冷却して濾過し、得られた濾過ケーキを冷水(10mL)でパルプ化し、溶液を濾過し、得られた濾過ケーキを水、PEで連続的にすすぎ、乾燥した後、黄色固形物(1.6g、収率80%)が得られる。ESI-MS m/z:332.1[M+H]
工程5:化合物1~5の調製
前工程で得られた粗生成物1-4(1.6g、4.8mmol)をMeOH(20mL)に溶解する。この溶液にPd/C(10%、200mg)を加えて室温で一晩反応させる。LC-MSでのモニターによる反応の終了後、反応溶液を濾過し、濾液を濃縮し、淡黄色固形物(1.1g、収率79%)が得られる。ESI-MS m/z:302.1[M+H]
工程6:化合物1の調製
前工程で得られた粗生成物1-5(300mg,1mmol)をDCM(20mL)に溶解する。Arの保護下で、この溶液にTEA(202mg、2.0mmol)を加え、氷塩浴で0℃に冷却した後、2-(1,5-ジメチル-3-フェニル-1H-ピロール-2-イル)-2-オキソアセチルクロリドのDCM溶液(合成方法についてはWO2009130481を参照、314mg、1.2mmol)を滴下し、室温で30分間反応させる。LC-MSでのモニターによる反応の終了後、反応溶液に氷水を加えて反応を停止させ、分離した後、水相をDCM(20mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、無水NaSOで乾燥し、濾過した後、濾液を濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=100/1~20/1)で精製し、淡黄色固形物(260mg、収率49%)が得られる。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ:10.25(s,1H),8.79(s,2H),7.55-7.43(m,5H),7.17-7.08(m,2H),6.79(d,J=8.9Hz,1H),6.32(s,1H),4.58(dd,J=12.1,1.5Hz,1H),4.21(d,J=11.5Hz,1H),3.87(t,J=9.8Hz,1H),3.78(s,3H),3.64(d,J=11.6Hz,1H),2.96(t,J=9.9Hz,1H),2.79(d,J=12.1,2H),2.61-2.51(m,2H),2.19(s,3H);ESI-MS m/z:527.2[M+H]
異なるキラル原料またはキラル分離法により、以下に示す構造式を有する化合物1の2つの光学異性体が得ることができる。
実施例2:化合物2
調製経路:
工程1:化合物2-1の調製
化合物1-3(705mg、3.0mmol)、2-ブロモ-4,6-ジメチルピリジン(670mg、3.6mmol)、ナトリウムtert-ブトキシド(721mg、7.5mmol)、およびBINAP(187mg、0.3mmol)をToluene(50mL)に溶解する。Arの保護下で、この溶液を100℃に加熱して一晩反応させる。LC-MSでのモニターによる反応の終了後、反応溶液を濾過し、濾液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(PE/EA=10/1~2/1)により精製し、黄色固形物(360mg、収率35%)が得られる。ESI-MS m/z:341.1[M+H]
工程2:化合物2-2の調製
前工程で得られた粗生成物2-1(360mg、1.06mmol)をMeOH(20mL)に溶解する。この溶液にPd/C(10%、50mg)を加え、Hを導入し、室温で一晩反応させる。LC-MSでのモニターによる反応の終了後、反応溶液を濾過し、濾液を濃縮し、淡黄色固形粗生成物(270mg、収率82%)が得られる。ESI-MS m/z:311.1[M+H]
工程3:化合物2の調製
前工程で得られた粗生成物2-2(250mg,0.8mmol)をDCM(20mL)に溶解する。Arの保護下で、この溶液にTEA(162mg,1.6mmol)を加え、氷塩浴で0℃に冷却した後、2-(1,5-ジメチル-3-フェニル-1H-ピロール-2-イル)-2-オキソアセチルクロリドのDCM溶液(合成方法についてはWO2009130481を参照、261mg,1mmol)を滴下し、室温で30分間反応させる。LC-MSでのモニターによる反応の終了後、反応溶液に氷水を加えて反応を停止させ、分離した後、水相をDCM(20mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、無水NaSOで乾燥し、濾過した後、濾液を濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(CHCl/MeOH=100/1~20/1)で精製し、淡黄色固形物(160mg、収率37%)が得られる。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ:10.20(s,1H),7.54-7.42(m,5H),7.16-7.06(m,2H),6.78(d,J=8.9Hz,1H),6.66(s,1H),6.40(s,1H),6.25(s,1H),4.54(dd,J=11.5,1.5Hz,1H),4.25(d,J=11.5Hz,1H),3.89(t,J=9.8Hz,1H),3.76(s,3H),3.60(d,J=11.6Hz,1H),2.9(t,J=9.9Hz,1H),2.76(d,J=11.9Hz,2H),2.65-2.50(m,5H),2.45(s,3H),2.19(s,3H);ESI-MS m/z:536.2[m+H]
異なるキラル原料またはキラル分離法により、以下に示す構造式を有する化合物2の2つの光学異性体を得ることができる。
実施例3:化合物3
化合物3は、原料である2-ブロモ-4、6-ジメチルピリジンを2-ブロモ-6-メチルピリジンに置き換えて実施例2と同様の調製方法によって得られる。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ:10.22(s,1H),7.56-7.41(m,6H),7.15(s,1H),7.04(d,J=8.9Hz,1H),6.77(d,J=8.9Hz,1H),6.67(d,J=8.9Hz,1H),6.41(d,J=8.9Hz,1H),6.24(s,1H),4.55(dd,J=11.5,1.5Hz,1H),4.26(d,J=11.5Hz,1H),3.88(t,J=9.8Hz,1H),3.80(s,3H),3.63(d,J=11.6Hz,1H),2.95(t,J=9.9Hz,1H),2.77(d,J=11.7Hz,2H),2.62-2.51(m,2H),2.45(s,3H),2.19(s,3H);ESI-MS m/z:522.2[m+H]
実施例4:化合物4
化合物4は、原料である2-クロロ-5-フルオロピリミジンを2-クロロピリミジンに置き換えて実施例1と同様の調製方法によって得られる。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ:10.23(s,1H),8.50(d,J=9.3Hz,2H),7.56-7.43(m,5H),7.13(s,1H),7.02(d,J=8.8Hz,1H),6.87-6.80(m,2H),6.25(s,1H),4.52 (dd,J=11.0,1.5 Hz,1H),4.23 (d,J=11.2 Hz,1H),3.86 (t,J=9.8 Hz,1H),3.81 (s,3H),3.62 (d,J=11.5 Hz,1H),2.96 (t,J=9.9 Hz,1H),2.80 (d,J=11。7 Hz,2H),2.65-2.53 (m,2H),2.19 (s,3H); ESI-MS m/z: 509.2 [m+H]
実施例5:化合物5
化合物5は、原料である2-ブロモ-4,6-ジメチルピリジンを2-ブロモピリジンに置き換えて実施例2と同様の調製方法によって得られる。
H NMR (400 MHz,DMSO-d) δ: 10.22 (s,1H),8.12 (d,J=9.5 Hz,1H),7.56-7.41 (m,6H),7.15 (s,1H),7.04 (d,J=8.9 Hz,1H),6.83-6.73 (m,2H),6.63 (d,J=8.9 Hz,1H),6.24 (s,1H),4.53 (dd,J=11.2,1.5 Hz,1H),4.25 (d,J=11.3 Hz,1H),3.87 (t,J=9.8 Hz,1H),3.79 (s,3H),3.62 (d,J=11.0 Hz,1H),2.96 (t,J=9。9 Hz,1H),2.78 (d,J=11.7 Hz,2H),2.62-2.53 (m,2H),2.18 (s,3H); ESI-MS m/z: 508.2 [m+H] .。
実施例6:化合物6
調製経路:
工程1:化合物6-1の調製
化合物1-3(705mg、3.0mmol)およびイソブチルアルデヒド(325mg、4.5mmol)を1,2-ジクロロエタン(30mL)に溶解する。溶液にHOAcを加え、室温で1時間撹拌し、NaBH(OAc)を加えて室温で一晩反応を行わせる。LC-MSでのモニターによる反応の終了後、反応溶液をDCMで希釈し、飽和NaHCO水溶液ですすぎ、分離し、次いで有機相を濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=100/1~20/1)で精製し、黄色固形物(350mg、収率40%)が得られる。ESI-MS m/z: 292.1[M+H]
工程2:化合物6-2の調製
前工程で得られた粗生成物6-1(300mg、1.03mmol)をMeOH(20mL)に溶解する。この溶液にPd/C(10%、60mg)を加え、Hを導入し、室温で一晩反応させる。LC-MSでのモニターによる反応の終了後、反応溶液を濾過し、濾液を濃縮し、淡黄色固形物(200mg、収率74%)が得られる。ESI-MS m/z: 262.1[M+H]
工程3:化合物6の調製
前工程で得られた粗生成物6-2(200mg,0.76mmol)をDCM(20mL)に溶解する。Arの保護下で、この溶液にTEA(162mg,1.6mmol)を加え、氷塩浴で0℃に冷却した後、2-(1,5-ジメチル-3-フェニル-1H-ピロール-2-イル)-2-オキソアセチルクロリドのDCM溶液(合成方法についてはWO2009130481を参照、260mg,1mmol)を滴下し、室温で30分間反応させる。LC-MSでのモニターによる反応の終了後、反応溶液に氷水を加えて反応を停止させ、分離した後、水相をDCM(20mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、無水Na SOで乾燥し、濾過した後、濾液を濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=100/1~20/1)で精製し、淡黄色固形物(120mg、収率32%)が得られる。
H NMR (400 MHz,DMSO-d) δ: 10.25 (s,1H),7.54-7.42 (m,5H),7.11 (s,1H),7.03 (d,J=9.5 Hz,1H),6.78 (d,J=9.4 Hz,1H),6.25 (s,1H),4.54 (dd,J=11.5,1.5 Hz,1H),4.25 (d,J=11.5 Hz,1H),3.89 (s,3H),3.21-3.15(m,1H),2.96 (t,J=9.9 Hz,1H),2.76 (d,J=11.9 Hz,2H),2.61-2.50 (m,2H),2.19 (s,3H),2.09- 2.00 (m,2H),1.65-1.55 (m,2H),0.91 (ss,6H); ESI-MS m/z: 487.2 [M+H]
実施例7:化合物7
化合物7は、原料であるイソブチルアルデヒドをシクロプロピルホルムアルデヒドに置き換えて実施例6と同様の製造方法により得られる。
H NMR (400 MHz,DMSO-d) δ: 10.23 (s,1H),7.55-7.43 (m,5H),7.12 (s,1H),7.02 (d,J=9.5 Hz,1H),6.79 (d,J=9.4 Hz,1H),6.24 (s,1H),4.53 (dd,J=11.5,1.5 Hz,1H),4.23 (d,J=11.5 Hz,1H),3.87 (s,3H),3.21-3.13(m,1H),2.95 (t,J=9.9 Hz,1H),2.74 (d,J=11.9 Hz,2H),2.61-2.52 (m,2H),2.18 (s,3H),2.09- 2.01 (m,2H),1.63~1.53(m,1H),1.15~1.23(m,1H),0.55~0.45(m,2H),0.32~0.23(m,2H); ESI‐MS m/z:485.2[M+H]
実施例8:化合物8
化合物8は、原料であるイソブチルアルデヒドをピバルアルデヒドに置き換えて実施例6と同様の調製方法によって得られる。
H NMR(400 MHz,DMSO-d) δ: 10.24 (s,1H),7.54-7.43 (m,5H),7.10 (s,1H),7.01 (d,J=9.5 Hz,1H),6.77 (d,J=9.4 Hz,1H),6.25 (s,1H),4.52 (dd,J=11.5,1.5 Hz,1H),4.24 (d,J=11.5 Hz,1H),3.86 (s,3H),3.20-3.12 (m,1H),2.92 (t,J=9.9 Hz,1H),2.72 (d,J=11.9 Hz,2H),2.60-2.49 (m,2H),2.17 (s,3H),2.10- 2.01 (m,2H),1.65-1.52 (m,1H),1.15-1.02(m,9H);ESI-MS m/z:501.2[M+H]
実施例9:化合物9
化合物9は、原料である3,4-ジフルオロニトロベンゼンを2,4,5-トリフルオロニトロベンゼンに置き換えて実施例1と同様の調製方法によって得られる。
H NMR (400 MHz,DMSO-d) δ: 10.28 (s,1H),8.78 (s,2H),7.53-7.42 (m,5H),7.06 (s,1H),6.93 (d,J=10.2 Hz,1H),6.30 (s,1H),4.57 (dd,J=11.1,1.5 Hz,1H),4.21 (d,J=11.5 Hz,1H),3.86 (t,J=9.7 Hz,1H),3.79 (s,3H),3.65 (d,J=11.6 Hz,1H),2.95 (t,J=9.9 Hz,1H),2.78 (d,J=12.1,2H),2.61-2.52 (m,2H),2.19 (s,3H); ESI-MS m/z: 545.2 [M+H]
実施例10:化合物10
化合物10は、原料である3,4-ジフルオロニトロベンゼンを2-ニトロ-4,5-ジフルオロトルエンに置き換えて実施例1と同様の製造方法により得られる。
H NMR (400 MHz,DMSO-d) δ: 10.26 (s,1H),8.78 (s,2H),7.53-7.43 (m,5H),7.03 (s,1H),6.87 (s,1H),6.26 (s,1H),4.57 (dd,J=11.1,1.5 Hz,1H),4.21 (d,J=11.5 Hz,1H),3.86 (t,J=9.7 Hz,1H),3.79 (s,3H),3.65 (d,J=11.6 Hz,1H),2.95 (t,J=9.9 Hz,1H),2.78 (d,J=12.1,2H),2.61-2.50 (m,2H),2.19 (s,3H),2 .11 (s,3H); ESI-MS m/z: 541.2 [M+H]
実施例11:化合物11
化合物11は、原料である3,4-ジフルオロニトロベンゼンを2-ニトロ-4,5-ジフルオロアニソールに置き換えて実施例1と同様の調製方法によって得られる。
H NMR (400 MHz,DMSO-d) δ: 10.25 (s,1H),8.77 (s,2H),7.53-7.42 (m,5H),7.09 (s,1H),6.55 (s,1H),6.26 (s,1H),4.58 (dd,J=11.2,1.5 Hz,1H),4.22 (d,J=11.5 Hz,1H),3.87-3.82 (m,4H),3.79 (s,3H),3.65 (d,J=11.5 Hz,1H),2.95 (t,J=9.5 Hz,1H),2.78 (d,J=11.6,2H),2.62-2.50 (m,2H),2.17 (s,3H); ESI-MS m /z: 557.2 [M+H]
実施例12:化合物12
調製経路:
工程1:化合物12-1の調製
tert-ブチル4-(2-フルオロ-4-ニトロフェニル)-3-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-1-ホルメート(3.55g、10mmol)をDCM(50mL)に溶解する。この溶液にDIPEA(2.6g、20mmol)およびTsCl(2.3g、12mmol)を連続的に添加し、室温で撹拌して一晩反応させる。LC-MSでのモニターによる反応の終了後、反応溶液に水(50mL)に加え、分離する。次いで水層をDCM(30mL)で抽出し、一方、有機相を合わせ、水(50mL)および飽和塩水(50mL)で連続的にすすぎ、NaSOで乾燥させ、濾過した後、濾液を濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(PE/EA=20/1~5/1)によって処理し、淡黄色ゼリー状物(4.0g、収率78%)が得られる。ESI-MS m/z: 510.1[M+H]
工程2:化合物12-2の調製
化合物12-1(1.4g、2.75mmol)をEtOH(20mL)に溶解し、次いで、この溶液にメチルアミンアルコール溶液(25%~30%、1.8g、約55mmol)を加え、密閉チューブ中で80℃で一晩反応を行う。LC-MSでのモニターによる反応の終了後、反応溶液を濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(PE/EA=5/1~1/1)によって精製し、黄色ゼリー状物(480mg、収率50%)が得られる。ESI-MS m/z: 349.1[M+H]
工程3:化合物12-3の調製
化合物12-2(3.48g、10.0ミリモル)をEA(50mL)に溶解し、次いでこの溶液にHCl/dioxane(4.0M、15mL)を加え、室温で3時間撹拌する。LC-MSでのモニターによる反応の終了後、反応溶液を直接濃縮し、黄色固形粗生成物(3.5g、収率100%)を得、精製せずに次の反応に直接使用する。ESI-MS m/z: 249.1[M+H]
工程4:化合物12-4の調製
前工程で得られた粗生成物12-3(2.1g、6.0mmol)をジエチレングリコールジメチルエーテル(20mL)に懸濁する。懸濁液に2-クロロ-5-フルオロピリミジン(875mg、6.6mmol)と無水KCO(4.15g、30mmol)を加え、100℃に加熱して6時間反応させ、LC-MSでのモニターによる反応の終了後、反応溶液を冷却濾過し、得られた濾過ケーキを冷水(10mL)でパルプ化し、この溶液を濾過し、得られた濾過ケーキを水およびPEで連続的にすすぎ、乾燥し、黄色固形物(1.5g、収率72%)が得られる。ESI-MS m/z: 345.1[M+H]
工程5:化合物12-5の調製
前工程で得られた粗生成物12-4(1.5g、4.36mmol)をメタノール(20mL)に溶解する。この溶液にPd/C(10%、200mg)を加え、Hを導入し、室温で一晩反応させる。LC-MSでのモニターによる反応の終了後、反応溶液を濾過し、濾液を濃縮し、淡黄色固形物(1.0g、収率73%)が得られる。ESI-MS m/z: 315.1[M+H]
工程6:化合物12の調製
前工程で得られた粗生成物12-5(167mg,0.5mmol)をDCM(15mL)に溶解する。Arの保護下で、この溶液にTEA(101mg,1.0mmol)を加え、氷塩浴で0℃に冷却した後、2-(1,5-ジメチル-3-フェニル-1H-ピロール-2-イル)-2-オキソアセチルクロリドのDCM溶液(合成方法については、WO2009130481を参照、167mg、0.6mmol)を滴下し、室温で30分間反応させる。LC-MSでのモニターによる反応の終了後、反応溶液に氷水を加えて反応を停止させ、分離した後、水相をDCM(20mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、無水NaSOで乾燥し、濾過した後、濾液を濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=100/1~20/1)で精製し、淡黄色固形物(100mg、収率37%)を得る。
H NMR (400 MHz,DMSO-d) δ: 10.25 (s,1H),8.76 (s,2H),7.55-7.43 (m,5H),6.71-6.65 (m,3H),6.25 (s,1H),3.86 (s,3H),3.64 (d,J=12.3 Hz,1H),3.22-3.11 (m,2H),3.02 (d,J=10.1 Hz,2H),2.97-2.81 (m,3H),2.75-2.65 (m,4H),2.19 (s,3H); ESI-MS m/z: 540.2 [m+H]
異なるキラル原料またはキラル分離法によって、以下に示す構造式を有する化合物12の2つの光学異性体を得ることができる。
実施例13:化合物13
調製経路:
工程1:化合物13-1の調製
化合物12-3(745mg、3.0mmol)、2-ブロモ-4,6-ジメチルピリジン(670mg、3.6mmol)、ナトリウムtert-ブトキシド(721mg、7.5mmol)、BINAP(187mg、0.3mmol)をトルエン(50mL)に溶解する。Arの保護下で、この溶液を100℃に加熱して一晩反応させ、LC-MSでのモニターによる反応の終了後、反応溶液を濾過し、濾液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(PE/EA=10/1~3/1)により精製し、黄色固形物(300mg、収率28%)が得られる。ESI-MS m/z: 354.1[M+H]
工程2:化合物13-2の調製
前工程で得られた化合物13-1(300mg、0.85mmol)をMeOH(20mL)に溶解する。この溶液にPd/C(10%、60mg)を加え、Hを導入し、室温で一晩反応させる。LC-MSでのモニターによる反応の終了後、反応溶液を濾過し、濾液を濃縮し、淡黄色固形粗生成物(200mg、収率72%)が得られる。ESI-MS m/z: 324.1[M+H]
工程3:化合物13の調製
前工程で得られた粗生成物13-2(200mg,0.62mmol)をDCM(20mL)に溶解する。Arの保護下で、この溶液にTEA(132mg,1.3mmol)を加え、氷塩浴で0℃に冷却した後、2-(1,5-ジメチル-3-フェニル-1H-ピロール-2-イル)-2-オキソアセチルクロリドのDCM溶液(合成方法についてはWO2009130481を参照、261mg,1mmol)を滴下し、室温で30分間反応させる。LC-MSでのモニターによる反応の終了後、反応溶液に氷水を加えて反応を停止させ、分離した後、水相をDCM(20mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、無水NaSOで乾燥し、濾過し、濾液を濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=100/1~20/1)で精製し、淡黄色固形物(100mg、収率29%)が得られる。
H NMR (400 MHz,DMSO-d) δ: 10.22 (s,1H),7.54-7.42 (m,5H),6.75-7.68 (m,4H),6.43 (s,1H),6.25 (s,1H),3.85 (s,3H),3.65 (d,J=11.8 Hz,1H),3.20-3.10 (m,2H),3.01 (d,J=9.8 Hz,2H),2.97-2.81 (m,3H),2.75-2.65 (m,4H),2.50 (s,3H),2.46 (s,3H),2.19 (s,3H); ESI-MS m/z: 549.2 [M+H]
異なるキラル原料またはキラル分離法により、以下に示す構造式を有する化合物13の2つの光学異性体を得ることができる。
実施例14:化合物14
調製経路:
工程1:化合物14-1の調製
ジエチル5-メチル-3-フェニル-1H-ピロール-2,4-ジカルボキシレート(6g、20mmol)をTHF(50mL)に溶解する。この溶液を氷塩浴によって0℃に冷却し、NaH(1.2g、30mmol、60%)をバッチに加え、室温に加熱し、1時間撹拌した後、この溶液を再度0℃に冷却し、Mel(8.5g、60mmol)を加えて室温で一晩反応させる。LC-MSでのモニターによる反応の終了後、反応溶液に冷希塩酸を加えて反応を停止させ(pH約7~8)、濃縮する。次いで、残渣をDCM(80mL)に添加し、溶液を分離した後、水相をDCM(50mL*2)で抽出し、有機相を合わせ、水(100mL)および飽和塩水(100mL)で連続的にすすぎ、NaSOによって乾燥し、濾過し、濾液を濃縮し、淡黄色固形物(5.9g、収率90%)を得、次の反応に直接使用する。ESI-MS m/z: 330.1 [M+H]
工程2:化合物14-2の調製
化合物14-1(5.9g、18mmol)をEtOH(100mL)に溶解する。この溶液にNaOH(4.32g、108mmol)の水溶液(100mL)を加え、還流するまで加熱して一晩反応させる。LC-MSでのモニターによる反応の終了後、ロータリーエバポレーションによりEtOHを除去し、この溶液を氷塩浴中で濃塩酸によりpH=2に調整して固形沈殿物を生成し、1時間撹拌し、濾過する。次いで濾過ケーキを水およびPEで連続的にすすぎ、乾燥し、淡黄色固形物(3.4g、収率70%)が得られる。粗生成物は、次の反応に直接使用する。ESI-MS m/z: 274.1[M+H]
工程3:化合物14-3の調製
化合物14-2(5.8g、21.2mmol)をエタノールアミン(15mL)に懸濁する。この溶液をArの保護下で175℃に加熱して1時間反応させる。LC-MSでのモニターによる反応の終了後、反応溶液を冷却し、水(30mL)で希釈し、EA(20mL×2)で抽出し、次いで有機相を合わせ、水(20mL)および飽和塩水(20mL)で連続的にすすぎ、乾燥し、濃縮し、次いで残渣を中性アルミナカラムクロマトグラフィーによって処理し、オフホワイトの固形物(2.8g、収率71%)が得られる。ESI-MS m/z: 186.1[M+H]
工程4:化合物14-4の調製
化合物14-3(556mg、3mmol)をDCM(10mL)に溶解する。Arの保護下で、この溶液を氷塩浴により0℃に冷却し、次いで(COCl)(419mg、3.3ミリモル)を滴下して室温で1時間反応させる。LC-MSでのモニターによる反応の終了後、反応溶液を濃縮し、褐色がかった黄色油状物(248mg、収率90%)を得、次の反応に直接使用する。
工程5:化合物14の調製
化合物1-5(300mg、1mmol)をDCM(20mL)に溶解する。Arの保護下で、この溶液にTEA(202mg、2.0mmol)を加え、氷塩浴で0℃に冷却した後、化合物14-4(331mg、1.2mmol)を滴下して室温で30分間反応させる。LC-MSでのモニターによる反応の終了後、反応溶液に氷水を加えて反応を停止させ、分離する。次いで、水相をDCM(20mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、無水NaSOで乾燥し、濾過した後、濾液を濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=100/1~20/1)で精製し、淡黄色固形物(270mg、収率50%)が得られる。
H NMR (400 MHz、DMSO-d) δ: 10.26 (s,1H),8.79 (s,2H),7.55-7.43 (m,5H),7.17-7.08 (m,2H),6.79 (d,J=9.2 Hz,1H),6.32 (s,1H),4.57 (dd,J=12.1,1.5 Hz,1H),4.25-4.15 (m,3H),3.87 (t,J=9.8 Hz,1H),3.64 (d,J=11.6 Hz,1H),2.96 (t,J=9.9 Hz,1H),2.76 (d,J=12.1,2H),2.62-2.52 (m,2H),2.18 (s,3H),1.22 (t,3H); ESI-MS m/z: 541.2 [M+H]
実施例15:化合物15
化合物15は、原料であるヨードエタンをイソブチルブロミドに置き換えて実施例14と同様の製造方法により得られる。
H NMR (400 MHz,DMSO-d) δ: 10.25 (s,1H),8.78 (s,2H),7.55-7.43 (m,5H),7.15-7.06 (m,2H),6.78 (d,J=9.2 Hz,1H),6.28 (s,1H),4.57 (dd,J=12.1,1.5 Hz,1H),4.25-4.15 (m,3H),3.86 (t,J=9.8 Hz,1H),3.64 (d,J=11.6 Hz,1H),2.96 (t,J=9.9 Hz,1H),2.76 (d,J=12.1,2H),2.57-2.48 (m,2H),2.18 (s,3H),2.02-1.98 (m,1H),1.12 (ss,6H); ESI-MS m/z: 569.2 [M+H]
実施例16:化合物16
化合物16は、原料であるヨードエタンを2-ブロモエチルメチルエーテルに置き換えて実施例14と同様の製造方法によって得られる。
H NMR (400 MHz,DMSO-d) δ: 10.27 (s,1H),8.78 (s,2H),7.55-7.43 (m,5H),7.17-7.05 (m,2H),6.78 (d,J=9.8 Hz,1H),6.32 (s,1H),4.56-4.45 (m,2H),4.25-4.15 (m,2H),3.87 (t,J=9.8 Hz,1H),3.65-3.54 (m,3H),3.32 (s,3H),2.96 (t,J=9.9 Hz,1H),2.75 (d,J=11.8,2H),2.61-2.51 (m,2H),2.18 (s,3H); ESI-MS m/z: 571.2 [M+H]
実施例17:化合物17
調製経路:
工程1:化合物17-1の調製
2-フロン酸(11.2g、0.1mol)をDCM(150mL)に溶解する。この溶液にSOCl(36ml、0.5mol)を加え、反応を室温で一晩行う。LC-MSでのモニターによる反応の終了後、反応溶液を濃縮し、淡褐色ゼリー状物(13g、収率100%)を得、次の反応に直接使用する。
工程2:化合物17-2の調製
マロン酸モノエチルのカリウム塩(13.4g、78.5mmol)をACN(80mL)に溶解する。この溶液にTEA(11.7mL、84.3mmol)および無水MgCl(9.12g、95.8mmol)を10℃で連続的に加え、室温で2.5時間反応させた後、反応溶液を0℃に冷却し、化合物17-1(5g、38.3mmol)のACN溶液(30mL)を滴下して室温で一晩反応させる。LC-MSでのモニターによる反応の終了後、反応溶液を濃縮し、残渣トルエンを溶解のために加熱還流し、冷却し、0~5℃で13%希塩酸(50mL)で酸性化し、約15分間撹拌し、分離する。次いで、有機相を希塩酸(50mL×2)および水(25mL×2)で連続的にすすぎ、濃縮し、次いで、残渣をカラムクロマトグラフィー(PE/EA=10/1~4/1)によって処理し、灰色がかった黄色固形物(5g、収率72%)が得られる。ESI-MS m/z:183.1[M+H]
工程3:化合物17-3の調製
化合物17-2(9.1g、50mmol)をHOAc(25mL)に溶解する。NaNO(4.5g、65ミリモル)水溶液(30mL)を0~5℃に保ちながら1時間ゆっくり滴下し、滴下過程で固形物が析出した後、室温まで加熱し、約30分間撹拌反応し、水(200mL)を加え、さらに約30分間撹拌する。LC-MSでのモニターによる反応の終了後、反応溶液を濾過し、濾液をDCM(50mL×2)で抽出する。次いで有機相を合わせ、水(50mL×2)および飽和塩水(50mL×2)で連続的にすすぎ、NaSOで乾燥し、濾過し、次いで濾液を濃縮し、淡黄色固形物(7g、収率66%)が得られる。ESI-MS m/z:212.1[M+H]
工程4:化合物17-4の調製
アセチルEA(7.25g,56mmol)、亜鉛粉末(9.8g,151mmol)およびNaOAc(10.2g,121mmol)をHOAcに溶解する。この溶液を60℃に加熱し、化合物7-3のHOAc溶液(10.6g、50mmol)を3バッチで90℃程度まで急速に昇温しながら激しい撹拌下で加え、温度を60~75℃に維持しながら3時間反応させ、亜鉛粉末(4.9g、75mmol)を補充して約1時間反応を継続させる。LC-MSでのモニターによる反応の終了後、反応溶液を冷却し、濾過し、濾液をトルエンとの共沸により濃縮して残留HOAcを除去し、水(200mL)およびEA(50mL)を加えて撹拌し、分離する。次いで、水相をEA(30mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、重炭酸ナトリウム水溶液(100mL×2)、水(100mL×2)および飽和塩水(100mL×2)で連続的にすすぎ、無水NaSOで乾燥し、濾過した後、濾液を濃縮し、残渣をDCM/PE(1/6、15mL)でパルプ化し、濾過し、淡黄色固形物(5.8g、収率40%)が得られる。ESI-MS m/z:292.1[M+H]
工程5:化合物17-5の調製
化合物17-4(5.8g、20mmol)をTHF(50mL)に溶解する。この溶液を氷塩浴で0℃に冷却し、NaH(1.2g、30mmol、60%)をバッチで加え、室温に加熱し、1時間撹拌した後、この溶液を再度0℃に冷却し、Mel(8.5g、60mmol)を加えて室温で一晩反応させる。LC-MSでのモニターによる反応の終了後、反応溶液に冷希塩酸を加えて反応を停止し(pH約7~8)、濃縮する。次いで、残渣をDCM(80mL)に添加し、この溶液を分離した後、水相をDCM(50mL*2)で抽出し、有機相を合わせ、水(100mL)および飽和塩水(100mL)で連続的にすすぎ、NaSOで乾燥し、濾過し、濾液を濃縮し、淡黄色固形物(5.5g、収率90%)を得、次の反応に直接使用する。ESI-MS m/z:306.1[M+H]
工程6:化合物17-6の調製
化合物17-5(5.5g、18mmol)をEtOH(100mL)に溶解する。この溶液にNaOH(4.32g、108mmol)の水溶液(100mL)を加え、還流するまで加熱して一晩反応させる。LC-MSでのモニターによる反応の終了後、ロータリーエバポレーションによりEtOHを除去し、この溶液を氷塩浴中で濃塩酸によりpH=2に調整して固形沈殿物を生成し、1時間撹拌し、濾過する。次いで濾過ケーキを水およびPEで連続的にすすぎ、乾燥し、淡黄色固形物(2.5g、収率55%)が得られる。粗生成物は、次の反応に直接使用する。ESI-MS m/z:250.1[M+H]
工程7:化合物17-7の調製
化合物17-6(2.5g、10mmol)をエタノールアミン(10mL)に懸濁する。この溶液をArの保護下で175℃に加熱して1時間反応させる。LC-MSでのモニターによる反応の終了後、反応溶液を冷却し、水(30mL)で希釈し、EA(20mL×2)で抽出し、次いで有機相を合わせ、水(20mL)および飽和塩水(20mL)で連続的にすすぎ、乾燥し、濃縮し、次いで残渣を中性アルミナカラムクロマトグラフィー(PE/EA=10/1~4/1)で処理し、オフホワイトの固形物(805mg、収率50%)が得られる。ESI-MS m/z:162.1[M+H]
工程8:化合物17-8の調製
化合物17-7(805mg、5mmol)をDCM(10mL)に溶解する。この溶液をArの保護下で氷塩浴によって0℃に冷却し、次いで塩化オキサリル(700mg、5.5mmol)を滴下して室温で1時間反応させる。LC-MSでのモニターによる反応の終了後、反応溶液を濃縮し、茶褐色がかった黄色油状物(1.13g、収率90%)を得、次の反応に直接使用する。
工程9:化合物17の調製
化合物1~5(300mg,1mmol)をDCM(20mL)に溶解する。Arの保護下で、この溶液にTEA(202mg、2.0mmol)を加え、氷塩浴で0℃に冷却した後、2-(3-(フラン-2-イル)-1,5-ジメチル-1H-ピロリン-2-イル)-2-オキソアセチルクロリド(化合物17-8、300mg、1.2mmol)のDCM溶液を加えて室温で30分間反応させる。LC-MSでのモニターによる反応の終了後、反応溶液に氷水を加えて反応を停止させ、分離する。次いで油相をDCM(20mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、NaSOで乾燥し、濾過し、次いで濾液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=100/1~20/1)で精製し、淡黄色固形物(200mg、収率39%)が得られる。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ:10.25(s,1H),8.79(s,2H),7.72(s,1H),7.17-7.08(m,3H),6.76-6.68(m,2H),6.18(s,1H),4.56(dd,J=11.3,1.5Hz,1H),4.20(d,J=11.5Hz,1H),3.87(t,J=9.8Hz,1H),3.78(s,3H),3.64(d,J=11.6Hz,1H),2.96(t,J=9.9Hz,1H),2.78(d,J=12.1,2H),2.61-2.53(m,2H),2.16(s,3H);ESI-MS m/z:517.2[m+H]
実施例18:化合物18
化合物18は、原料2-フロインを3-チオフェンマロン酸に置き換えた、実施例17と同様の調製方法によって得られる。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ:10.27(s,1H),8.79(s,2H),7.95(d,J=2.3Hz,1H),7.85(dd,J=11.5,2.3Hz,1H),7.38(dd,J=11.3,2.4Hz,1H),7.17-7.08(m,2H),6.76(d,J=11.2Hz,1H),6.22(s,1H),4.56(dd,J=11.3,1.5Hz,1H),4.20(d,J=11.5Hz,1H),3.87(t,J=9.8Hz,1H),3.78(s,3H),3.66(d,J=11.6Hz,1H),2.95(t,J=9.9Hz,1H),2.77(d,J=12.1,2H),2.61-2.52(m,2H),2.17(s,3H);ESI-MS m/z:533.2[m+H]
実施例19:化合物19
化合物19は、原料である2-フロン酸をニコチン酸に置き換えて実施例17と同様の調製方法によって得られる。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ:10.28(s,1H),9.13(s,1H),8.79(s,2H),8.73(d,J=11.5Hz,1H),8.42(d,J=10.8Hz,1H),7.55-7.52(m,1H),7.18-7.07(m,2H),6.79(d,J=11.2Hz,1H),6.21(s,1H),4.55(dd,J=11.3,1.5Hz,1H),4.21(d,J=11.5Hz,1H),3.86(t,J=9.8Hz,1H),3.79(s,3H),3.67(d,J=11.6Hz,1H),2.96(t,J=8.9Hz,1H),2.76(d,J=11.5,2H),2.60-2.50(m,2H),2.18(s,3H);ESI-MS m/z:528.2[M+H]
実施例20:in vitro最小発育阻止濃度(MIC)試験
本試験に用いた菌株をサブロー・ブドウ糖寒天培地に接種し、35℃で5日間培養する。次いで、0.85%滅菌生理食塩水で希釈した0.2%のTween(登録商標)1mLをサブロー・ブドウ糖寒天培地に加え、プレートを振とうした後、プレート表面から採取した溶液を滅菌試験管に移し、菌を含む上清を、完全懸濁液で滅菌試験管に移し、0.4×10CFU/mL~5×10CFU/mLの濃度の希釈液を調製する。本明細書で調製される菌株の希釈液は、1:100の比率でRPMI 1640培養培地中に希釈される。このような生物学的懸濁液を、薬物希釈液を含むプレートのウェルに加えられる。全てのプレートを35℃で24~48時間インキュベートし、そして485nmの波長の光を、各ウェルについてモニターして、菌株の増殖を評価する。化合物のMICは以下のように定義される。薬物を含まないネガティブコントロールと比較して、菌株の80%を超えるものに対して増殖を阻害することができる最低薬物濃度。AはMIC値>0.1μg/mL、Bは0.1μg/mL≧MIC値>0.01μg/mL、CはMIC値<0.01μg/mLを示す。
上記表のデータは臨床的に適用された抗真菌薬イトラコナゾールと比較して、本発明において特定される化合物はより強いin vitro最小発育阻止濃度を有し、これは新規な抗真菌薬を開発するために非常に有意であることを明らかにする。

Claims (11)

  1. 式(1)の化合物、若しくは、その光学異性体、結晶形、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物。
    ここで、「*」はキラル中心であり、
    は、H、C1~C6アルキル、(C1~C3)アルコキシル-(C2~C3)アルキル-、(C3~C6)シクロアルキル-(C1~C3)アルキル-、C3~C6シクロアルキルまたはハロゲン化C1~C6アルキルであり、
    は、H、C1~C3アルキルまたはC3~C6シクロアルキルであり、
    は、Hまたはハロゲンであり、
    は、H、ハロゲン、C1~C3アルキル、C3~C6シクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールであり、ここで、前記アリールまたは前記ヘテロアリールは、以下の1~3個の置換基、ハロゲン、C1~C3アルキル、C3~C6シクロアルキル、C1~C3アルコキシル、ハロゲン化C1~C3アルキルまたはハロゲン化C1~C3アルコキシルによって置換されていてもよく、いくつかの置換基で置換される場合、置換基は同じであっても異なっていてもよい、
    は、H、Me、OMe、またはハロゲンであり、
    Wは、-O-または-NR-であり、ここで、Rは、H、C1~C3アルキルまたはC3~C6シクロアルキルであり、
    Qは、-O-または-NR-であり、ここで、Rは、H、C1~C3アルキル、C3~C6シクロアルキル、イソブチル、
    (C3~C6)シクロアルキル-(C1~C3)アルキル-、複素環式アルキル、アリールまたはヘテロアリールであり、ここで、前記アリールまたは前記ヘテロアリールは、以下の1~3個の置換基:ハロゲン、C1~C3アルキル、C3~C6シクロアルキル、C1~C3アルコキシル、ハロゲン化C1~C3アルキルまたはハロゲン化C1~C3アルコキシルによって置換されていてもよく、いくつかの置換基で置換される場合、置換基は同じであっても異なっていてもよい、式(1)の化合物、若しくは、その光学異性体、結晶形、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物。
  2. 前記式(1)において、Rは、H、Me、Et、n-Pr、i-Pr、t-Bu、-CHCHOMe、
    である請求項1に記載の化合物。
  3. 前記式(1)において、Rは、H、Me、Etまたは
    である請求項1または2に記載の化合物。
  4. 前記式(1)において、Rは、HまたはFである請求項1~3のいずれか1項に記載の化合物。
  5. 前記式(1)において、Rは、
    であり、Rは、独立して、H、ハロゲン、C1~C3アルキル、C3~C6シクロアルキル、C1~C3アルコキシル、ハロゲン化C1~C3アルキルまたはハロゲン化C1~C3アルコキシルである、請求項1~4のいずれか1項に記載の化合物。
  6. 前記式(1)において、Rは、H、F、ClまたはOMeである請求項1~5のいずれか1項に記載の化合物。
  7. 前記式(1)において、Wは、-O-または-NMe-である請求項1~6のいずれか1項に記載の化合物。
  8. 前記式(1)において、Qは、-O-または-NR-であり、Rは、H、Me、Et、n-Pr、I-r、
    であり、R1011は、独立して、H、ハロゲン、C1~C3アルキル、C3~C6シクロアルキル、C1~C3アルコキシル、ハロゲン化C1~C3アルキルまたはハロゲン化C1~C3アルコキシルである請求項1~7のいずれか1項に記載の化合物。
  9. 前記化合物は、
    である、請求項1~5のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  10. 請求項1~5のいずれか1項に記載の化合物、若しくは、その光学異性体、結晶形、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物を有効成分として含む医薬組成物。
  11. 記医薬組成物が真菌感染症を予防または治療するために使用される、請求項10に記載の医薬組成物。
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