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JP7747475B2 - レーザースキャン装置、レーザースキャン方法およびレーザースキャン用プログラム - Google Patents
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JP7747475B2 - レーザースキャン装置、レーザースキャン方法およびレーザースキャン用プログラム - Google Patents

レーザースキャン装置、レーザースキャン方法およびレーザースキャン用プログラム

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Description

本発明は、レーザースキャンの技術に関する。
レーザースキャン装置としては、回転体を回転させつつ、そこからレーザースキャン光を照射する構造が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2021-47068号公報
レーザースキャンは、放射状に行われるので、遠方に行くほどレーザースキャンピッチ(隣接するスキャン光の間隔)は広くなる。そのため、遠方ではスキャン密度が低下する。この問題を回避する方法として、スキャンの速度を遅くする方法(第1の方法)、あるいはスキャン光の発光間隔を短くする方法(第2の方法)が考えられる。
第1の方法として、光学系を回転させる形式において、スキャン光の発光間隔はそのままで、回転を遅くする方法が考えられる。ここで、回転はモータによって行われるが、モータの回転を遅くした場合、回転のムラが顕在化する。この回転のムラは、角度の計測精度に悪影響を与える。
モータの駆動方法やギア構造を工夫することで、上記の回転のムラを抑える方法も考えられるが、高コストとなる。第2の方法、すなわちスキャン光の発光間隔を短くする方法は、発光部分の高コスト化および大規模化が問題となる。
このような背景において、本発明は、低コストでレーザースキャンのスキャン密度を高める技術の提供を目的とする。
本発明は、レーザースキャンの範囲を決定する回転体と、前記回転体の回転軸と直交する方向の回転軸の回りを回転する他の回転体と、前記回転体の回転を制御する制御手段とを備え、前記回転体は、水平回転し、前記他の回転体は鉛直回転し、前記他の回転体が鉛直回転しつつレーザースキャン光を鉛直角の方向にパルス発光することで、前記レーザースキャン光の走査が行われ、前記回転体を回転させながら前記レーザースキャンを行うことで、前記レーザースキャン光の走査が特定の間隔で行われ、前記制御手段は、重複するレーザースキャン範囲に対する複数回のレーザースキャンを行うために重複する角度範囲での複数回の繰り返しの回転を前記回転体に行わせ、前記複数回の回転における回転の開始位置は順次ずれており、前記ずれは、前記特定の間隔よりも短い距離に対応するレーザースキャン装置である。
本発明において、前記繰り返しの回数をM(Mは、2以上の自然数)、前記特定の間隔に対応する角度範囲をΔθとした場合に、前記ずれに対応する角度範囲がΔθ/Mである態様が挙げられる。
本発明は、レーザースキャンの範囲を決定する回転体と、前記回転体の回転軸と直交する方向の回転軸の回りを回転する他の回転体と、を備えたレーザースキャン装置を用いたレーザースキャン方法であって、前記回転体は、水平回転し、前記他の回転体は鉛直回転し、前記他の回転体が鉛直回転しつつレーザースキャン光を鉛直角の方向にパルス発光することで、前記レーザースキャン光の走査が行われ、前記回転体を回転させながら前記レーザースキャンを行うことで、前記レーザースキャン光の走査が特定の間隔で行われ、重複するレーザースキャン範囲に対する複数回のレーザースキャンを行うために重複する角度範囲での複数回の繰り返しの回転を前記回転体に行わせ、前記複数回の回転における回転の開始位置は順次ずれており、前記ずれは、前記特定の間隔よりも短い距離に対応するレーザースキャン方法として把握することもできる。
本発明は、レーザースキャンの範囲を決定する回転体と、前記回転体の回転軸と直交する方向の回転軸の回りを回転する他の回転体と、を備えたレーザースキャン装置を用いたレーザースキャンを制御するコンピュータに読み取らせて実行させるレーザースキャン用プログラムであって、 前記回転体は、水平回転し、前記他の回転体は鉛直回転し、前記他の回転体が鉛直回転しつつレーザースキャン光を鉛直角の方向にパルス発光することで、前記レーザースキャン光の走査が行われ、コンピュータに前記回転体を回転させながら前記レーザースキャンを行うことで、前記レーザースキャン光の走査を特定の間隔で行われせる制御を行わせ、前記制御では、重複するレーザースキャン範囲に対する複数回のレーザースキャンを行うために重複する角度範囲での複数回の繰り返しの回転を前記回転体に行わせ、前記複数回の回転における回転の開始位置は順次ずれており、前記ずれは、前記特定の間隔よりも短い距離に対応するレーザースキャン用プログラムとして把握することもできる。
本発明によれば、低コストでレーザースキャンのスキャン密度を高めることができる。
レーザースキャン装置の外観図である。 レーザースキャン装置のブロック図である。 レーザースキャンにおけるビームの配列の状態を示すイメージ図である。 レーザースキャンにおけるビームの配列の状態を示すイメージ図である。 スキャンのタイミングを制御する回路の回路ブロック図である。 レーザースキャンにおけるビームの配列の状態を示すイメージ図である。 水平回転の制御のタイミングを示す図である。 レーザースキャンにおけるビームの配列の状態を示すイメージ図である。 レーザースキャンにおけるビームの配列の状態を示すイメージ図である。 レーザースキャンの概要を示すイメージ図である。 処理の手順の一例を示すフローチャートである。
(概要)
図1には、レーザースキャン装置(レーザースキャナ)100の外観が示されている。レーザースキャン装置100は、三脚111、三脚111の上部に固定されたベース部112、ベース部112上で水平回転が可能な回転体である水平回転部113、水平回転部113に対して鉛直回転が可能な回転体である鉛直回転部114を備えている。
鉛直回転部114は、レーザースキャン光の放射と受光を行う光学部115を備えている。光学部115からレーザースキャン光がパルス発光される。このパルス発光は、鉛直回転部114が回転しながら、その回転軸(水平方向に延長する軸)に直交する方向(面)に沿って行われる。この場合、光学部115から鉛直角の方向に沿ってレーザースキャン光がパルス発光される。
水平回転部113を水平回転させ、且つ、鉛直回転部114を鉛直回転させながら、光学部115からレーザースキャン光をパルス発光させ、対象物からのその反射光を受光することで、レーザースキャンが行われる。この例では、鉛直回転が相対的に高速で行われ、水平回転が相対的に低速で行われる。
すなわち、鉛直回転部114を鉛直回転させながら、光学部115からレーザースキャン光をパルス発光させることで、鉛直角方向に沿ったスキャン(縦方向のスキャン)が行われ、同時に水平回転部113が水平回転することで、この鉛直角方向に沿ったスキャン線(走査線)が水平角方向に沿ってずれるようにして移動する。なお、鉛直回転時に水平回転も同時に行なわれるので、鉛直角方向に沿ったスキャンは完全に鉛直方向に沿っておらず、僅かであるが少し斜めの線に沿って行われる。なお、水平回転部113が回転しなければ、鉛直角方向に沿ったスキャンは鉛直方向に沿ったものとなる。
水平回転部113と鉛直回転部114の回転は、モータにより行われる。水平回転部113の水平回転角と、鉛直回転部114の鉛直回転角は、エンコーダにより精密に計測さる。
レーザースキャン光は、1条のパルス測距光であり、一つのレーザースキャン光により、当該レーザースキャン光が当たった反射点であるスキャン点の測距が行われる。この測距値とレーザースキャン光の方向から、レーザースキャン装置100に対するスキャン点の位置が算出される。
ここで、絶対座標系におけるレーザー100の外部標定要素(位置と姿勢)が既知であれば、絶対座標系におけるスキャン点の位置が判明する。絶対座標系は、地図やGNSSで利用される座標系である。絶対座標系では、例えば、緯度、経度、標高によって位置が記述される。
レーザースキャン装置100から出力されるレーザースキャン点群の形態としては、各点(各スキャン点)に係る距離と方向のデータを出力する形態が挙げられる。レーザースキャン装置100の内部において、特定の座標系における各点の位置を計算し、各点の3次元座標位置を点群データとして出力する形態も可能である。また、レーザースキャン点群のデータには、各スキャン点の輝度(反射光の強度)の情報も含まれている。
水平回転部113の前面には、カメラ110(図2参照)の光学系116が配置されている。このカメラ110により、レーザースキャンの対象を撮影できる。レーザースキャン装置100におけるカメラ110の外部標定要素(位置と姿勢)は既知であり、カメラ110が撮影した画像とレーザースキャン点群を関連付けることができる。例えば、カメラ110が撮影した画像中にレーザースキャン点群を重ねて表示した点群画像を得ることができる。
水平回転と鉛直回転の回転速度、およびレーザースキャン光の発光間隔を調整することで、レーザースキャンの密度の設定および調整が行われる。なお、遠方になる程、レーザースキャン光の間隔(レーザースキャン点の中心位置の間隔)は広くなり、またレーザースキャン光のビーム断面積が大きくなる。
光学部115の光軸がレーザースキャン光の光軸となる。またこの光軸がレーザースキャン光のビームの中心の方向として把握される。またこの光軸の延長線上がレーザースキャン点、すなわちレーザースキャン光の反射中心の点となる。
図2は、レーザースキャン装置100のブロック図である。レーザースキャン装置100は、発光部101、受光部102、測距部103、方向取得部104、発光制御部105、駆動制御部106、スキャン条件設定部107、通信装置108、タッチパネルディスプレイ109、カメラ110、位置算出部111を備える。
レーザースキャン装置100は、CPUを含むコンピュータを備え、このコンピュータにより、方向取得部104、発光制御部105、駆動制御部106、スキャン条件設定部107、位置算出部111の一部または全部が実現される。これら機能部の一部を専用の電子回路によって構成してもよい。なお後述するように、本実施形態では、駆動制御部106の一部は、図5に示す構成を有する専用の電子回路により構成されている。
発光部101は、レーザースキャン光の発光を行う発光素子、発光に関係する光学系と周辺回路を有する。受光部102は、レーザースキャン光の受光を行う受光素子、受光に関係する光学系と周辺回路を有する。
測距部103は、レーザースキャン装置100からレーザースキャン光の反射点までの距離を算出する。この例では、レーザースキャン装置100の内部に基準光路が設けられている。発光素子から出力されたレーザースキャン光は2分岐され、一方がレーザースキャン光として光学部115から対象に照射され、他方が参照光として上記基準光路に導かれる。
対象から反射され、光学部115から取り込まれたレーザースキャン光と上記基準光路を伝搬した参照光とが合成され、受光部102に入力される。レーザースキャン光と参照光は、伝搬距離が異なり、最初に参照光が受光素子で検出され、次いでレーザースキャン光が受光素子で検出される。
ここで、受光素子の出力波形を見ると、参照光の検出波形が最初に出力され、ついで時間差をおいてレーザースキャン光の検出波形が出力される。この2つの波形の位相差(時間差)からレーザースキャン光の反射点までの距離が算出される。なお、レーザースキャン光の飛翔時間から距離を算出する形態も可能である。
方向取得部104は、レーザースキャン光の光軸の方向を取得する。光軸の方向は、水平方向の角度と鉛直方向の角度を計測することで得る。方向取得部104は、水平角検出部104aと鉛直角検出部104bを有する。
水平角検出部104aは、水平回転部113の水平回転角を検出する。水平回転は、鉛直方向を回転軸とする回転である。角度の検出は、エンコーダにより行われる。ここで利用するエンコーダは、例えば検出精度が10秒以下のものを用いる。例えば17bitの分解能のものであれば、角度分解能は約10秒弱となる。なお、10秒の角度分解能は、100m先における水平方向の距離で約5mmとなる。
鉛直角検出部104bは、鉛直回転部114の鉛直回転角を検出する。鉛直回転は、水平方向を回転軸とする回転である。角度の検出は、エンコーダにより行われる。エンコーダの性能に関しては、水平回転角の場合と同じである。
水平回転部113の水平回転角と鉛直回転部115の鉛直回転角を計測することで、レーザースキャン装置100から見たレーザースキャン光の光軸の方向、すなわちスキャン点の方向が判る。
発光制御部105は、発光部101におけるレーザースキャン光の発光タイミングの制御を行う。以下、この制御の詳細を説明する。レーザースキャンは、水平回転部113を水平回転させ、且つ、鉛直回転部114を鉛直回転させながら、光学部105からレーザースキャン光をパルス発光させ、その反射光を光学部115受光することで行われる。
図3は、従来技術におけるレーザースキャン光の配列の状態を示すイメージ図である。図3には、横長の楕円形のビーム断面形状のレーザー光が点々と照射される場合が示されている。図3の場合、鉛直方向に上から下、または下から上に向けて点々とレーザースキャン光が走査されつつ照射され、その走査列(スキャン線)がn列目⇒n+1列目⇒・・・・と水平方向に列がずれながら繰り返されることでレーザースキャンが行なわれる。ここで、ビームの有効範囲は、強度がピークから半分になる範囲として定義される。
なお、鉛直スキャンが行われているタイミングで水平回転部113は継続してゆっくりと回転している。よって、正確には、鉛直スキャンは少し斜めの線に沿って行われる。すなわち、鉛直スキャンの走査線は少し斜めになる。この少し斜めの鉛直スキャンが水平にずれながら行われる。
前述したように、距離が遠くなるとスキャン点の間隔が開いてくる。一例であるが、150m先で鉛直方向(上下方向)におけるスキャン点の間隔は、約80mmとなる。もちろん、これはレーザースキャン装置の仕様によるが、低コストのレーザースキャン装置程、このスキャン点の間隔の問題は顕在化する。
ここで、例えば40mm×40mmの大きさの反射プリズムを計測対象とする場合を考える。この場合、当該反射プリズムが鉛直方向で隣接するスキャン光の隙間に位置し、有効な反射が得られない可能性が生じる。また、ビームの広がりにより、反射が得られたとしても、鉛直方向における計測点の数が足りず、要求される測位の精度は得られない。これは、反射プリズムを対象にする場合に限定されず、精密な測位が要求される対象物について同様に指摘できる。
反射プリズムを対象とした精密な測位では、当該反射プリズムから5点×5点以上といった多数の計測点(スキャン点)を得、その平均や重心の位置を求める手法により測位の精度を出す必要がある。上記の場合、要求される精度は得られない。
そこで、本実施形態では、n列目とn+1列目とで、鉛直スキャンのタイミングをずらす。図4にその一例を示す。この場合、縦スキャンの間隔は同じであり、スキャン点の位置、すなわち発光のタイミングをn列目とn+1列目とでずらす。なお、nは1から始まる自然数である。
すなわち、パルス発光されるレーザースキャン光のパルス間隔は同じであるが、n列目とn+1列目を比較すると、鉛直角の方向において点々と照射されるレーザースキャン光の位置(位相)をずらしている。このずれを調整することで、鉛直方向の並びで見た場合に、n列目のレーザースキャン光の各ビームの隙間にn+1列目のレーザースキャン光の各ビームが位置する状態を実現する。
見方を変えると、鉛直角の方向で見た場合に、n列目のレーザースキャン光の各ビームの発光位置の隙間に、n+1列目のレーザースキャン光の各ビームの発光位置がくるようにする。これにより、n列目とn+1列目の2列で考えた場合、n列目の発光位置の隙間がn+1列目の発光により埋められ補間された状態となる。
例えば、1列目と2列目において、上記のズレをパルス間隔の半分(位相差半周期)とする。この場合、鉛直角の方向で考えて、1列目のレーザースキャン光の照射位置(スキャン点)の隙間の中間位置が、2列目のレーザースキャン光の照射位置によって埋められる。言い換えると、鉛直角の方向で考えて、1回転目のレーザースキャン光の発光位置の隙間が、2回転目のレーザースキャン光の発光位置によって補間される。
同様の考え方は、3列以上の場合にも適用できる。例えば、1列目と2列目と3列目において、上記のズレ(位相差)をパルス間隔の1/3とする。この場合、鉛直角の方向で考えて、1列目のレーザースキャン光の照射位置の隙間が、2列目および3列目のレーザースキャン光の照射位置によって補間される。言い換えると、鉛直角の方向で考えて、1回転目のレーザースキャン光の発光位置の隙間が、2回転目と3回転目のレーザースキャン光の発光位置によって補間される。
図5に上述した処理を行うための回路ブロック図を示す。図5の回路は、スキャン制御部105の一例である。この例では、鉛直回転部114の鉛直回転角を検出するエンコーダから、鉛直角の角度情報であるV角エンコーダデータと、縦回転1周毎に1回出力されるインデックスデータの2種類のデータが出力される。インデックスデータは、例えばレーザースキャン点群が得られない方向に光学部115が向いたタイミングで出力される。このレーザースキャン点群が得られない方向としては、鉛直下やレーザースキャン光の光軸が水平回転部113と干渉する方向が挙げられる。
図5の構成では、V角エンコーダデータがフリップフロップ(FF)回路に入力される。V角エンコーダは、図2の鉛直角検出部104bの一例であり、この場合は発光部101での発光を制御する周期信号を発生する手段でもある。FF回路は、多段に設けられ、複数の遅延したV角エンコーダデータを生成する。この多段に構成されたFF回路により、位相が少しずつずれたV角エンコーダデータが得られる。各V角エンコーダデータは、同じ周波数で位相がずれた周期信号である。
これらV角エンコーダデータの内の一つがマルチプレサ(MUX)において選択され、選択されたエンコーダデータに基づき、発光部101の発光素子であるレーザーダイオード(LD)への駆動電圧の供給のタイミングが決められる。V角エンコーダデータは、定速回転する鉛直回転部114の回転に従って得られる周期信号であり、この周期信号に従って発光素子が周期的に発光し、パルス発光が行われる。
また、V角エンコーダデータに基づき、レーザースキャン装置100が備えるCPUにより、鉛直角(V角)が計算される。
例えば、発光部102における発光の間隔(パルス発光の間隔)をΔtとし、FF回路は4段であり、FF回路1段における遅延(位相差)をΔt/4とする。この場合、マルチプレサ(MUX)において、インデックス信号が入力する毎に選択するFF回路からの出力を1段ずつずらして選択する。
すなわち、鉛直回転部114の回転制御において、n回転目は1段目のFF回路の出力が選択され、それに基づく発光制御が行われ、n+1回転目は2段目のFF回路の出力が選択され、それに基づく発光制御が行われ、n+2回転目は3段目のFF回路の出力が選択され、それに基づく発光制御が行われ、n+3回転目は4段目のFF回路の出力が選択され、それに基づく発光制御が行われ、n+4回転目は元に戻って1段目のFF回路の出力が選択され、それに基づく発光制御が行われ、・・・・といった発光制御が行われる。
この場合、n回転目とn+1回転目では、同じパルス周波数で発光のタイミングがΔt/4ずれる。同様に、n+1回転目とn+2回転目では、同じパルス周波数で発光のタイミングがΔt/4ずれる。つまり隣接する縦のスキャン点の並びが縦方向において(スキャン点の間隔)/4の距離でずれる。
また上記の例において、発光間隔をΔt、1段目と3段目のFF回路の出力をインデックス毎に選択すると、n回転目とn+1回転目では、同じパルス周波数で発光のタイミングがΔt/2ずれる。この場合のスキャンパターンが図4に例示されている。
この方式によれば、一つの縦列(鉛直角方向に延長する列)で見た場合、スキャン点の間隔は狭くならない。しかしながら、隣接する2つの縦列を見ると、間隔は同じでスキャン点が縦方向(鉛直角の方向)でずれる。このため、複数の縦列で見た場合、縦方向(鉛直角方向)におけるスキャン密度を高めることができる。
なお、上記の場合、n回転目とn+1回転目において、発光タイミングのずれ以外は同じ条件でスキャンを行う必要がある。
以上を一般化すると下記のようになる。nとmを1から始まる自然数とすると、n回転目におけるパルス発光のタイミングは第1の周期信号により決められ、第1の周期信号~第(m+1)の周期信号のぞれぞれは、周波数が同じで位相がずれており、(n+m)回転目におけるパルス発光のタイミングは第(m+1)の周期信号により決められ、パルス発光の周期(発光間隔)をTとして、第mの周期信号と第(m+1)の周期信号との位相差は、T/(m+1)となる。
例えば、n=1、m=1であれば、1回転目におけるパルス発光のタイミングは第1の周期信号により決められ、第1の周期信号~前記第2の周期信号のぞれぞれは、周波数が同じで位相がずれており、2回転目におけるパルス発光のタイミングは第2の周期信号により決められ、パルス発光の周期をTとして、第1の周期信号と第2の周期信号との位相差は、T/2となる。
また例えば、n=1、m=3であれば、1回転目におけるパルス発光のタイミングは第1の周期信号により決められ、第1の周期信号~前記第4の周期信号のぞれぞれは、周波数が同じで位相がずれており、4回転目におけるパルス発光のタイミングは第4の周期信号により決められ、パルス発光の周期をTとして、第4の周期信号と第3の周期信号との位相差は、T/4となる。
例えば、上記の方法に加えて、水平方向のスキャン密度を高めることで、図6に例示するように2次元面内でのスキャン密度を高めることができる。水平方向のスキャン密度を高めるための制御は、後述の水平回転駆動制御部106aにより実現される。
図5には、エンコーダが計測した角度のデータを基準に発光のタイミングを決める回路の例が示されている。他の発光のタイミングを決める方法として、発光制御用の基準クロック信号を用いる形態もある。この場合、発光が行われると、その時刻における角度データが取得される。この方法に図5の手法を適用することもできる。
この場合、発光制御用の基準クロック信号を多段のFF回路に入力し、多段に位相がずれた基準クロック信号を得る。そして、図5の場合と同様に、V角エンコーダから1回転毎に出力されるインデックスデータに基づいてFF回路の出力を選択する。この場合も上記と同様の効果が得られる。
駆動制御部106は、水平回転部113の水平回転と鉛直回転部114の鉛直回転を制御する。駆動制御部106は、水平回転駆動制御部106aと鉛直回転駆動制御部106bを有する。水平回転駆動制御部106aは、水平回転を行うためのモータの駆動制御を行う。鉛直回転駆動制御部106bは、鉛直回転部114の鉛直回転を行うためのモータの駆動制御を行う。
また、水平回転駆動制御部106aは、以下の制御を行う。レーザースキャンでは、特定の範囲を繰り返しスキャンする場合がある。例えば、粗なスキャン密度のレーザースキャンにより反射プリズムを探索し、ついで当該反射プリズムに絞った高密度なレーザースキャンを行い、当該反射プリズムの精密な測位を行う場合がある。
この場合、当該反射プリズムに狙いを定めて、狭い範囲に対する複数回のレーザースキャンを行う。このような場合、水平回転駆動制御部106aは以下の制御を行う。
いま、ある特定の範囲を2回スキャンする場合を想定する。例えば、水平角40°~45°の範囲を2回スキャンするとする。なお、水平角は鉛直上方から見て北を0°として時計回り方向に計測される角度とする。
まず、1回目のレーザースキャンを行う。すなわち、鉛直回転部114を鉛直回転させながら水平回転部を水平角40°~45°の範囲で回転させつつレーザースキャンを行う。この際、図5に関連して説明した鉛直角方向のスキャン密度の向上させる手法を併用してもよい。
次に2回目のレーザースキャンを行う。2回目のレーザースキャンでは、1回目のスキャンが開始された水平角の位置に戻り、そこから開始される。この際、本実施形態では、まったく同じ位置に戻らず、少しずれた位置に戻り、そこからレーザースキャンを開始する。なお、2回目のスキャン周波数は1回目と同じである。また、ずらした分全体のスキャン範囲が少しずれるが、ほとんど部分で1回目のレーザースキャンと2回目のレーザースキャンとは重複する。
この様子を図7に示す。図7には、1回目の水平方向におけるレーザースキャンの開始位置(水平角の位置)と2回目の水平方向におけるレーザースキャンの開始位置(水平角の位置)をずらした場合が示されている。1回目のレーザースキャンと2回目のレーザースキャンは重複するが、開始位置をずらすことで、1回目のスキャンにおいて隣接するレーザースキャン走査光の隙間が、2回目のスキャンにおけるレーザースキャン走査光によって埋められる。なお、開始位置以外に関しては。1回目のレーザースキャンと2回目のレーザースキャンは同じ条件で行われる。
図7には、1回目のレーザースキャンを開始する水平角の位置をθ1、2回目のレーザースキャンを開始する水平角の位置をθ2、水平方向におけるスキャンの間隔がΔθである場合に、θ1<θ2として、θ2=(θ1+Δθ/2)とした場合が示されている。
この場合、1回目のレーザースキャン光の鉛直角方向の走査線の水平角の位置と、2回目のレーザースキャン光の鉛直角方向の走査線の水平角の位置は、Δθ/2ずれる。水平角の方向におけるレーザースキャン光(縦列のレーザースキャン走査光)の間隔は、Δθであるので、水平角の方向において、1回目のレーザースキャンの隙間を埋める形で2回目のレーザースキャンが行われる。
この結果、水平角の方向における1回目と2回目のレーザースキャンを重ねると、スキャン密度が1回のみのレーザースキャンを行った場合の2倍となる。
同様の原理により、1回目のレーザースキャンを開始する水平角の位置をθ1、2回目のレーザースキャンを開始する水平角の位置をθ2、3回目のレーザースキャンを開始する水平角の位置をθ3、水平方向におけるスキャンの間隔がΔθである場合に、θ1<θ2<θ3として、順次ずらす角度をΔθ/3とする。この場合、θ2=(θ1+Δθ/3)、θ3=(θ2+Δθ/3)として、1回目~3回目までの3回のレーザースキャンを行うことで、水平角の方向におけるスキャン密度が1回のみのレーザースキャンを行った場合の3倍となる。
一般化すると、水平角の方向で繰り返されるレーザースキャンの回数をM回、水平方向におけるスキャンの間隔がΔθである場合に、Δθ/Mの角度差でスタート位置を順次ずらしながら、同じ対象に対するM回のレーザースキャンを繰り返し行う。これにより、水平方向におけるスキャン密度をM倍にできる。なお、Mは、2以上の自然数である。また、M>2なので、ずらす角度はΔθより小さくなる。
Mはレーザースキャン光のビームが最低限重なるように選択する。例えば、ある距離において、1回のレーザースキャンでは、水平方向におけるレーザースキャン光のビームが重ならず、隙間があるとする。この場合、Mはレーザースキャン光のビームが最低限重なるように選択する。こうすることで、上記M回のレーザースキャンにより、レーザースキャン光の隙間が生じない状態が得られる。
以下、この作用効果を別の観点から説明する。図8には、ある距離離れた位置における水平方向におけるレーザースキャン光のビームの分布状態が示されている。ここでは、視点の位置から見た見開き角によって水平方向における寸法が表示されている。なお、100m先において、10秒の見開き角が約5mmの距離に相当する。
図8の場合、レーザースキャン光のビーム断面形状は、水平方向に長軸を有する楕円形であり、着目している距離において、ビーム断面の水平方向の長さは40秒である。そして、このレーザースキャン光のビームがΔθ=80秒の間隔で水平方向において並んでいる場合が示されている。この場合、水平方向で隣接するレーザースキャン光には隙間がある。なお、図8には、縦方向(鉛直角の方向)では、ビームが近接して位置している状態が示されている。
この場合、例えば上記のスキャン開始位置をずらす角度をΔθ/2=40秒に設定する。すると、図8が1回目のレーザースキャンであるとすると、図9に示すように、2回目のレーザースキャンの角度位置が40秒ずれ、図9に示すように1回目のレーザースキャンにおける水平方向における隙間が埋まる。
同様の原理により、Δθを20秒に設定し、3回目のレーザースキャンを行うと、更に水平方向における隙間が埋まったレーザースキャンが可能となる。なお、Δθの下限は、水平回転部113の水平角の位置決め精度によってきまる。θ1>θ2とするパターンも可能である。
スキャン条件設定部107は、レーザースキャンに係る各種条件の設定を行う。例えば、上述した鉛直角方向におけるスキャン密度を上げるレーザースキャンモードへの設定、水平角方向におけるスキャン密度を上げるレーザースキャンモードへの設定、両手法を併用したレーザースキャンモードの設定がスキャン条件設定部107において行われる。
通信装置108は、外部の機器との間で通信を行う。通信は、例えば無線LANの規格を用いて行われる。有線、携帯電話回線、光通信を用いる形態も可能である。タッチパネルディスプレイ109は、レーザースキャン装置100のUI(ユーザインターフェース)として機能する。タッチパネルディスプレイ109を用いてレーザースキャン装置100の各種の操作や設定が行われる。また、タッチパネルディスプレイ109にレーザースキャン装置100の動作に係る各種の情報が表示される。
カメラ110は、デジタルカメラである。カメラ110は、静止画と動画の撮影が可能である。位置算出部111は、各レーザースキャン点の位置を算出する。レーザースキャン点の位置は、レーザースキャン装置100の光学原点から見た当該レーザースキャン点までの距離と当該レーザースキャン点の方向に基づいて算出される。レーザースキャン点の位置の算出は、外部のPCやサーバにおいて行ってもよい。各点の位置を記述する座標系は、例えば絶対座標系が利用される。この場合、絶対座標系におけるレーザースキャン装置100の外部標定要素が既知である必要がある。
(処理の一例)
以下、レーザースキャン装置100を用いたレーザースキャンの一例を説明する。図10は、レーザースキャンが行われる現場の状況を示す概念図である。まず、処理に先立ち、レーザースキャン装置100とターゲットとなる反射プリズム300,301の設置を行う。
ここでは、レーザースキャン装置100の位置が未知で、反射プリズム300,301を既知の位置に設置し、後方交会法によりレーザースキャン装置100の位置と姿勢を求める場合を説明する。反射プリズムの数は、2つに限定されず、3以上であってもよい。反射プリズムの代わりに、再帰反射ピーズや再帰反射体を用いた他の形式の反射ターゲットを用いることもできる。
レーザースキャン装置100の位置と姿勢を求めた後、レーザースキャン装置100を用いて、例えば建物400等の測量対象に対するレーザースキャンを行う。これは、通常の作業であるので、ここでは説明を省略する。
上記の場合とは逆に、レーザースキャン装置100の位置が既知で、反射プリズム300,301の位置が未知であり、反射プリズム300,301の測位を行うことも可能である。
図11に処理の手順の一例を示す。図11に示す処理を実行するプログラムは、適当な記憶媒体に記憶され、レーザースキャン装置100が内蔵するコンピュータにより実行さえる。図11の処理を外部のコンピュータで行い、レーザースキャン装置100を外部から制御する形態も可能である。
処理が開始されると、まず第1のレーザースキャン条件の設定が行われる(ステップS101)。第1のレーザースキャンは、反射プリズム300,301を含む広い範囲(例えば全周)を対象に行われる。
第1のレーザースキャンは、反射プリズム300,301を捕捉できればよく、比較的粗いスキャン密度で行われる。例えば、第1のレーザースキャンでは、反射プリズム300,301に4点程度の入射が見込まれる条件でスキャン密度を設定する。例えば、反射プリズム300,301に対して、水平角方向で2点、鉛直角方向で2点の入射が見込まれるスキャンの条件が挙げられる。
やや余裕がなくなるが、水平角方向で1点、鉛直角方向で2点の入射が見込まれるスキャンの条件、水平角方向で2点、鉛直角方向で1点の入射が見込まれるスキャンの条件、といったものも可能である。
第1のレーザースキャンのスキャン密度を上げると、より確実に反射プリズム300,301を捕捉できるが、スキャンに要する時間と電力が増大する。この点を鑑みて、第1のレーザースキャンの条件を設定する。
次に、レーザースキャン装置100を用いて、第1のレーザースキャンを行う(ステップS102)。次に、第1のレーザースキャンによって得たレーザースキャン点群(レーザースキャンデータ)の中から、反射光の強度が予め定めた閾値以上の点を抽出する。これにより、反射プリズム300,301からの反射光の検出が行われる(ステップS103)。プリズムからの反射光は極めて、受光の強度が強い為、極めて強い反射光を閾値にする事で、他の構造物との判別を行う事が出来る。こうして、レーザースキャン装置100から見た反射プリズム300,301の方向と距離を得る。
なお、反射光が強すぎ、受光部102の入力オーバーにより距離情報が正確に得られない場合は、誤差を含んだ凡その距離情報を得る。
また、第1のレーザースキャンにおいて、レーザースキャン光の出力を弱くする、減光フィルタを用いて入力光の強度を落とす、といった工夫を行い、反射プリズムからの強い反射光により受光部102が飽和しないようにする方法もある。
反射プリズム300,301の反射面は鏡面であり、その反射率は高いので、その反射光は、他の対象物からの反射光よりも強度が高い。このことを利用して、反射プリズム300,301からの反射を識別する。この際、カメラ110が撮影した画像を用い、画像認識から反射プリズム300,301を識別する手法も可能である。
反射プリズム301,301を検出したら、反射プリズム300,301の精密測位に特化した第2のレーザースキャンの条件を設定する(ステップS104)。この処理では、図4、図6に関連して説明した鉛直角方向におけるスキャン密度を高めるモード、および図8、図9に関連して説明した水平角方向におけるスキャン密度を高めるモードの一方または両方を用い、第1のレーザースキャンよりもスキャン密度を高めた第2のレーザースキャンの条件の設定が行われる。
以下、第2のレーザースキャンの条件の一例を説明する。ここでは、反射プリズム300に対する第2のレーザースキャン条件について説明する。この場合、まずステップS103において得た反射プリズム300のレーザースキャン装置100からの距離からその位置で必要なレーザースキャン密度を計算する。
例えば、反射プリズム300が50mm角で、そこで10×10(計100点)のスキャン点を確保したいとする。他方において、反射プリズム300の位置における鉛直角方向(縦方向)におけるスキャン密度が2点/50mmであったとする。
この場合、縦方向のスキャン密度を5倍の10点/50mmに増やすことで、上記の目的を達成する。そこで、鉛直角方向におけるスキャン点の密度を5倍にするための、図4に関連して説明した方法を用いる。
ここで、鉛直回転におけるスキャンの間隔がΔtであるとする。この場合、図5のFF回路を用いて、n+1周目の鉛直回転のスキャン開始時刻をn周目の開始時刻を基準としてΔt/5ずらす。
こうすることで、隣接する鉛直スキャン点の列が、スキャン間隔の1/5の距離で鉛直回転の方向(鉛直方向)でずれ、5列の縦列で見た場合における鉛直回転方向(鉛直方向)におけるスキャン密度が5倍となる。
他方において、水平方向におけるスキャン密度が2点/50mm、すなわちスキャン点の間隔が25mmであるとする。この密度を5倍にするために、反射プリズム300に狙いを定めた選択的(局所的)なレーザースキャンを5回行う。この際、図7~図9に関連して説明した方法により、最終的に得られる水平方向におけるスキャン点の間隔を5mmとする。
すなわち、上記のスキャン間隔25mmを角度に換算した値をαとし、1回目の第2のレーザースキャンの開始水平角度位置をθとすると、2回目の第2のレーザースキャンの開始水平角度位置をθ+α/5、3回目の第2のレーザースキャンの開始水平角度位置をθ+2α/5、4回目の第2のレーザースキャンの開始水平角度位置をθ+3α/5、5回目の第2のレーザースキャンの開始水平角度位置をθ+4α/5とする。こうすることで、水平角方向における最終的なスキャン密度が10点/50mmとなる。
実際には、鉛直角方向におけるスキャン密度は、縦1列(鉛直角方向の1列)で見た場合、増えていない。よって、その点を勘案して、水平角方向のスキャン密度を高めに設定し、最終的に目標とするスキャン密度が得られるように設定する。
以上述べた鉛直角方向におけるスキャン密度の設定、および水平角方向におけるスキャン密度の設定は、スキャン光の間隔、スキャン光のビームの形状、要求されるスキャン密度を勘案して決められる。
ここでは、反射プリズム300に対する第2のレーザースキャンの条件を設定する例を説明したが。同様に反射プリズム301に対する第2のレーザースキャンの設定も行われる。
第2のレーザースキャンの条件を設定したら、第2のレーザースキャンを行う(ステップS105)。第2のレーザースキャンでは、第1のレーザースキャンに比較してより高密度なレーザースキャンが行われる。
第2のレーザースキャンを行ったら、その結果に基づく反射プリズム300,301の精密な測位を行う。例えば、反射プリズムから10×10点のスキャン点を得たとする。この場合、計100点の測位点の平均から当該反射プリズムの位置を求める。あるいは反射強度を加味した100点の加重平均から当該反射プリズムの位置を求める。
(優位性)
例えば、図5の回路構成は、FPGAを用いて低コストで実現できる。図9の制御は、ソフトウェアを用意すれば実現でき、新たなハードウェアは必要としない。総じて、レーザースキャン装置の基本スペックをそのまま生かし、低コストでスキャン密度を高めることができる。
(その他)
2軸の回転軸を有するレーザースキャン装置として、鉛直回転が相対的に低速で行われ、水平回転が相対的に高速で行われる態様も可能である。この場合、水平回転部の駆動に図4に関連して説明した方法を適用し、鉛直回転部の駆動に図7~9に関連して説明した方法を適用する形態も可能である。
レーザースキャン装置100を90°横に倒した構造のレーザースキャン装置への適用も可能である。この場合、水平回転部113が鉛直回転し、鉛直回転部114が水平回転する。例えば、移動体に搭載するレーザースキャン装置にこのような形式のものがある。この倒す角度は、90°に限定されず、45°や60°の場合もあり得る。
本明細書で開示する発明は、図1に示す2軸で回転する回転部を備えるレーザースキャン装置以外の構造に適用することも可能である。例えば、鉛直回転部114が回転せず、鉛直回転部114の部分にポリゴンミラーやガルバノミラーによるスキャン光学系、あるいは半導体デバイスを用いた電子式のスキャン光学系を採用した構造が考えられる。この場合において、水平回転部113の駆動に本明細書において開示する発明を適用できる。
移動体に配置されるレーザースキャン装置において、1つの回転部のみを備えた構造がある。このレーザースキャン装置は、特定の面に沿ったレーザースキャンしか行わないが、移動体が移動することで、広範囲なレーザースキャンが行われる。このような構造のレーザースキャン装置の回転部の駆動に本明細書において開示する発明を適用できる。
図5に例示する第1のパルス発光のタイミングを決める信号から第2のパルス発光のタイミングを決める信号を生成する方法、更に第nのパルス発光のタイミングを決める信号を生成する方法は簡素であり有用であるが、他の方法を採用することもできる。
例えば、所定の位相差を付けて第1のパルス発光のタイミングを決める信号を生成する第1の信号発生回路、第2のパルス発光のタイミングを決める信号を生成する第2の信号発生回路、・・・第nのパルス発光のタイミングを決める信号を生成する第nの信号発生回路を用意する。そして、図5に関連して説明した場合と同様に1回転毎に所定の位相差でずれた信号を選択し、図4に例示するようなスキャンビームのパターンを得る。
レーザースキャン装置100を用いた全周スキャンに図7~図9に関連して説明した手法を適用し、全周スキャンのスキャン密度を高めることもできる。この場合、通常の全周スキャンを2回以上繰り返す。この際、水平回転部113を複数回360°回転させるが、n回目の回転の開始位置とn+1回目の回転の開始位置をずらす。ずらす方法は、図7~図9に関連して説明した場合と同じである。
例えば、水平角方向のスキャン密度を2倍にするのであれば、水平回転部113を2回転させる。この際、1回目のスタート角度位置と2回目のスタート角度位置を水平角方向のスキャン点の間隔(発光位置の間隔)の半分に対応する角度でずらす。
例えば、水平角方向のスキャン密度を3倍にするのであれば、水平回転部113を3回転させる。この際、1回目のスタート角度位置と2回目のスタート角度位置を水平角方向のスキャン点の間隔の1/3に対応する角度でずらす。また、2回目のスタート角度位置と3回目のスタート角度位置を水平角方向のスキャン点の間隔の1/3に対応する角度でずらす。
この方法は、スキャンに要する時間は長くなるが、水平角方向のスキャン密度を高めることができる。
100…レーザースキャン装置、111…三脚、112…ベース部、113…水平回転部、114…鉛直回転部、115…レーザースキャン光の放射と受光を行う光学部、116…カメラの光学系、300…反射プリズム、301…反射プリズム、400…レーザースキャンの対象となる建物。

Claims (4)

  1. レーザースキャンの範囲を決定する回転体と、
    前記回転体の回転軸と直交する方向の回転軸の回りを回転する他の回転体と、
    前記回転体の回転を制御する制御手段と
    を備え、
    前記回転体は、水平回転し、
    前記他の回転体は鉛直回転し、
    前記他の回転体が鉛直回転しつつレーザースキャン光を鉛直角の方向にパルス発光することで、前記レーザースキャン光の走査が行われ、
    前記回転体を回転させながら前記レーザースキャンを行うことで、前記レーザースキャン光の走査が特定の間隔で行われ、
    前記制御手段は、重複するレーザースキャン範囲に対する複数回のレーザースキャンを行うために重複する角度範囲での複数回の繰り返しの回転を前記回転体に行わせ、
    前記複数回の回転における回転の開始位置は順次ずれており、
    前記ずれは、前記特定の間隔よりも短い距離に対応するレーザースキャン装置。
  2. 前記繰り返しの回数をM(Mは、2以上の自然数)、
    前記特定の間隔に対応する角度範囲をΔθ
    とした場合に、
    前記ずれに対応する角度範囲がΔθ/Mである請求項1に記載のレーザースキャン装置。
  3. レーザースキャンの範囲を決定する回転体と、
    前記回転体の回転軸と直交する方向の回転軸の回りを回転する他の回転体と、
    を備えたレーザースキャン装置を用いたレーザースキャン方法であって、
    前記回転体は、水平回転し、
    前記他の回転体は鉛直回転し、
    前記他の回転体が鉛直回転しつつレーザースキャン光を鉛直角の方向にパルス発光することで、前記レーザースキャン光の走査が行われ、
    前記回転体を回転させながら前記レーザースキャンを行うことで、前記レーザースキャン光の走査が特定の間隔で行われ、
    重複するレーザースキャン範囲に対する複数回のレーザースキャンを行うために重複する角度範囲での複数回の繰り返しの回転を前記回転体に行わせ、
    前記複数回の回転における回転の開始位置は順次ずれており、
    前記ずれは、前記特定の間隔よりも短い距離に対応するレーザースキャン方法。
  4. レーザースキャンの範囲を決定する回転体と、
    前記回転体の回転軸と直交する方向の回転軸の回りを回転する他の回転体と、
    を備えたレーザースキャン装置を用いたレーザースキャンを制御するコンピュータに読み取らせて実行させるレーザースキャン用プログラムであって、
    前記回転体は、水平回転し、
    前記他の回転体は鉛直回転し、
    前記他の回転体が鉛直回転しつつレーザースキャン光を鉛直角の方向にパルス発光することで、前記レーザースキャン光の走査が行われ、
    コンピュータに
    前記回転体を回転させながら前記レーザースキャンを行うことで、前記レーザースキャン光の走査を特定の間隔で行われせる制御を行わせ、
    前記制御では、重複するレーザースキャン範囲に対する複数回のレーザースキャンを行うために重複する角度範囲での複数回の繰り返しの回転を前記回転体に行わせ、
    前記複数回の回転における回転の開始位置は順次ずれており、
    前記ずれは、前記特定の間隔よりも短い距離に対応するレーザースキャン用プログラム。
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