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JP7748240B2 - 吸排気システム - Google Patents
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JP7748240B2 - 吸排気システム - Google Patents

吸排気システム

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Description

本発明は、吸排気システムに関する。
エンジンでは、煤等の粒子状物質の排出量を所定の水準以下に抑えることが要求されている。そこで、特許文献1に開示されているように、エンジンと接続される排気流路には、フィルタが設けられる。フィルタによって排気ガス中の煤等の粒子状物質が捕集される。
特開2020-023893号公報
ところで、フィルタの捕集効率は、フィルタの気孔に異物が詰まることに伴って上昇していく。ゆえに、フィルタの捕集効率は、新品時には低く、フィルタを使用する過程で上昇していく。ここで、粒子状物質の排出量をより低減するために、フィルタを新品に交換した後等の状況において、フィルタの捕集効率を迅速に上昇させることが望ましいと考えられる。
そこで、本発明は、フィルタの捕集効率を迅速に上昇させることが可能な吸排気システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の一実施の形態に係る吸排気システムは、
クランク室を有するエンジンと、
前記エンジンと接続される吸気流路と、
前記エンジンと接続される排気流路と、
前記排気流路に設けられるフィルタと、
前記クランク室と前記吸気流路とを接続するブローバイ流路と、
制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、
1つまたは複数のプロセッサと、
前記プロセッサに接続される1つまたは複数のメモリと、
を有し、
前記プロセッサは、前記排気流路のうち前記フィルタより上流側の圧力と前記フィルタより下流側の圧力との差圧が基準差圧より小さい場合、前記差圧が前記基準差圧より大きい場合と比べて、前記ブローバイ流路を流通するブローバイガスの流量であるブローバイ流量を増加させるブローバイ増量制御を実行することを含む処理を実行する。
本発明によれば、フィルタの捕集効率を迅速に上昇させることが可能となる。
図1は、本発明の実施形態に係る吸排気システムの概略構成を示す模式図である。 図2は、本発明の実施形態に係る制御装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 図3は、本発明の実施形態に係る制御装置が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図4は、比較例に係る吸排気システムにおけるフィルタ交換後の捕集効率の推移の一例を示す図である。 図5は、本発明の実施形態に係る吸排気システムにおけるフィルタ交換後の捕集効率の推移の一例を示す図である。 図6は、変形例に係る吸排気システムの概略構成を示す模式図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す具体的な寸法、材料、数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
<吸排気システムの構成>
図1および図2を参照して、本発明の実施形態に係る吸排気システム1の構成について説明する。
図1は、吸排気システム1の概略構成を示す模式図である。吸排気システム1は、車両100に搭載される。図1に示されるように、吸排気システム1は、エンジン10と、吸気流路20と、排気流路30と、ブローバイ流路40と、制御装置50とを備える。
エンジン10は、複数のシリンダ11が対向して配される水平対向エンジンである。ただし、エンジン10は、水平対向エンジン以外のエンジンであってもよい。シリンダ11内には、ピストン12が摺動可能に設けられる。シリンダ11の内周面とピストン12の冠面とによって燃焼室13が区画される。ピストン12には、コネクティングロッド14の一端が連結される。コネクティングロッド14の他端は、クランクシャフト15に連結される。クランクシャフト15は、クランク室16内の不図示の軸受に回転自在に軸支される。
各シリンダ11には、吸気ポート17および排気ポート18が形成される。吸気ポート17および排気ポート18は、燃焼室13と連通する。燃焼室13は、吸気ポート17を介して吸気流路20と連通しており、排気ポート18を介して排気流路30と連通している。吸気ポート17は、不図示の吸気バルブにより開閉される。排気ポート18は、不図示の排気バルブにより開閉される。吸気バルブおよび排気バルブが駆動されることにより、燃焼室13への吸気の供給、および、燃焼室13からの排気の排出が行われる。
吸気流路20は、エンジン10と接続される。吸気流路20は、エンジン10の燃焼室13に供給される空気である吸気が流通する流路である。吸気流路20には、エアクリーナ21が設けられている。エアクリーナ21は、吸気流路20に取り込まれた空気に含まれる異物を除去する。吸気流路20のうちエアクリーナ21より下流側には、スロットルバルブ22が設けられる。スロットルバルブ22は、吸気流路20を通って、エンジン10に送られる吸気の流量を調整する。エンジン10に送られる吸気の流量は、スロットルバルブ22の開度に応じて変化する。
吸気流路20のうちスロットルバルブ22より下流側には、インテークマニホールド20aが設けられる。インテークマニホールド20aは、エンジン10の各シリンダ11に向けて分岐し、各シリンダ11の吸気ポート17と接続される。吸気流路20に取り込まれた空気は、エアクリーナ21を通過した後、スロットルバルブ22を通過してエンジン10に送られる。
排気流路30は、エンジン10と接続される。排気流路30は、エンジン10の燃焼室13から排出される排気が流通する流路である。排気流路30のうち上流側には、エキゾーストマニホールド30aが設けられる。エキゾーストマニホールド30aは、エンジン10の各シリンダ11に向けて分岐し、各シリンダ11の排気ポート18と接続される。
排気流路30のうちエキゾーストマニホールド30aより下流側には、フィルタ31が設けられる。フィルタ31は、排気ガス中の煤等の粒子状物質を捕集する。フィルタ31は、例えば、パティキュレートフィルタとも呼ばれる。排気流路30のうちフィルタ31より下流側には、マフラ32が設けられる。マフラ32は、排気ガスが排出される際の音を低減する。排気流路30では、エンジン10から排出された排気は、フィルタ31およびマフラ32をこの順に通過して、排出される。
排気流路30には、差圧センサ33と、温度センサ34と、酸素センサ35と、空燃比センサ36とが設けられる。差圧センサ33は、排気流路30のうちフィルタ31より上流側の圧力とフィルタ31より下流側の圧力との差圧を検出する。差圧センサ33により検出される上記の差圧は、具体的には、排気流路30のうちフィルタ31より上流側の排気ガスの圧力とフィルタ31より下流側の排気ガスの圧力との差圧である。以下では、差圧センサ33により検出される上記の差圧を、単にフィルタ31の差圧とも呼ぶ。温度センサ34は、排気流路30を流通する排気ガスの温度を検出する。例えば、温度センサ34は、排気流路30のうちフィルタ31より上流側の排気ガスの温度を検出する。酸素センサ35は、排気流路30中の酸素濃度を検出する。例えば、酸素センサ35は、排気流路30のうちフィルタ31より上流側の酸素濃度を検出する。空燃比センサ36は、排気流路30を流通する排気ガスの空燃比を検出する。
ブローバイ流路40は、エンジン10のクランク室16と吸気流路20とを接続する。ここで、ピストン12とシリンダ11の隙間からクランク室16に未燃焼ガスまたは燃焼ガスが漏出することがある。クランク室16に漏出したガスはブローバイガスと呼ばれる。吸排気システム1では、クランク室16に漏出したブローバイガスが、ブローバイ流路40を介して、クランク室16から吸気流路20に還流する。ブローバイ流路40は、吸気流路20のうちスロットルバルブ22より下流側と接続される。以下では、ブローバイ流路40において、クランク室16側を上流側と呼び、吸気流路20側を下流側と呼ぶ。
ブローバイ流路40には、上流側から順に流量調整弁41と、逆止弁42とが設けられる。流量調整弁41の開度が変化することによって、ブローバイ流路40を流通するブローバイガスの流量であるブローバイ流量が変化する。逆止弁42は、ブローバイ流路40から吸気流路20に向かうガスの流れを許可し、吸気流路20からブローバイ流路40に向かうガスの流れを制限する。それにより、ブローバイ流路40の圧力が吸気流路20の圧力よりも高い場合、ブローバイガスが、ブローバイ流路40を介して、クランク室16から吸気流路20に還流する。一方、吸気流路20の圧力がブローバイ流路40の圧力よりも高い場合、吸気流路20からブローバイ流路40への吸気の逆流が防止される。
制御装置50は、1つまたは複数のプロセッサ50aと、プロセッサ50aに接続される1つまたは複数のメモリ50bと、を有する。プロセッサ50aは、例えば、CPU(Central Processing Unit)を含む。メモリ50bは、例えば、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)などを含む。ROMは、CPUが使用するプログラムおよび演算パラメータ等を記憶する記憶素子である。RAMは、CPUにより実行される処理に用いられる変数およびパラメータ等のデータを一時記憶する記憶素子である。
制御装置50は、吸排気システム1に設けられる各装置と通信を行う。例えば、制御装置50は、差圧センサ33、温度センサ34、酸素センサ35、空燃比センサ36および流量調整弁41と通信を行う。制御装置50と各装置との通信は、例えば、CAN(Controller Area Network)通信を用いて実現される。
図2は、制御装置50の機能構成の一例を示すブロック図である。例えば、図2に示されるように、制御装置50は、取得部51と、制御部52とを有する。なお、取得部51または制御部52により行われる以下で説明する処理を含む各種処理は、プロセッサ50aによって実行され得る。詳細には、メモリ50bに記憶されているプログラムをプロセッサ50aが実行することにより、各種処理が実行される。
取得部51は、制御部52が行う処理において用いられる各種情報を取得し、制御部52へ出力する。例えば、取得部51は、差圧センサ33、温度センサ34、酸素センサ35および空燃比センサ36から情報を取得する。
制御部52は、吸排気システム1内の各装置の動作を制御する。特に、制御部52は、流量調整弁41の開度を制御することによって、ブローバイ流路40を流通するブローバイガスの流量であるブローバイ流量を制御する。
なお、本実施形態に係る制御装置50が有する機能は複数の装置に分割されてもよく、複数の機能が1つの装置によって実現されてもよい。制御装置50が有する機能が複数の装置に分割される場合、当該複数の装置は、CAN等の通信バスを介して、互いに接続されてもよい。
<吸排気システムの動作>
続いて、図3~図5を参照して、本発明の実施形態に係る吸排気システム1の動作について説明する。
本実施形態では、制御部52は、排気流路30のうちフィルタ31より上流側の圧力とフィルタ31より下流側の圧力との差圧(つまり、フィルタ31の差圧)に基づいて、ブローバイ流量を制御する。それにより、後述するように、フィルタ31の捕集効率を迅速に上昇させることが実現される。以下、図3を参照して、フィルタ31の差圧が基準差圧より小さい場合、フィルタ31の差圧が基準差圧より大きい場合と比べてブローバイ流量を増加させるブローバイ増量制御が実行される例を説明する。ただし、後述するように、制御部52が行う処理は、図3に示される例に限定されない。
図3は、制御装置50が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。図3に示される制御フローは、例えば、フィルタ31の交換が行われ、フィルタ31が新品になった場合に開始される。
図3に示される制御フローが開始されると、まず、ステップS101において、取得部51は、フィルタ31の差圧を差圧センサ33から取得する。
次に、ステップS102において、制御部52は、フィルタ31の差圧が基準差圧より小さいか否かを判定する。ここで、フィルタ31の差圧が大きいほど、フィルタ31の捕集効率は高くなる。例えば、新品のフィルタ31の気孔には異物が詰まっていないので、フィルタ31の捕集効率は低い。この場合、フィルタ31の差圧は小さくなっている。そして、フィルタ31を使用する過程で、フィルタ31の気孔に異物が詰まり、フィルタ31の捕集効率が上昇していく。それに伴い、フィルタ31の差圧も大きくなっていく。
ステップS102の基準差圧は、フィルタ31の捕集効率が目標効率となる場合の差圧である。ゆえに、フィルタ31の差圧が基準差圧より小さい場合、フィルタ31の捕集効率が目標効率よりも低いと判断できる。一方、フィルタ31の差圧が基準差圧より大きい場合、フィルタ31の捕集効率が目標効率よりも高いと判断できる。基準差圧は、フィルタ31の捕集効率が目標効率より高いか否かを判断できる値に設定され、フィルタ31の仕様等に応じて適宜設定される。
フィルタ31の差圧が基準差圧より大きいと判定された場合(ステップS102でNO)、処理はステップS103に進む。なお、フィルタ31の差圧が基準差圧と一致する場合には、ステップS103に進んでもよく、ステップS104に進んでもよい。ステップS103において、制御部52は通常制御を実行し、図3に示される制御フローは終了する。
通常制御は、ブローバイ流量を、ブローバイ増量制御におけるブローバイ流量と比べて小さな所定の流量にする制御である。例えば、制御部52は、通常制御において、流量調整弁41の開度を、ブローバイ増量制御における開度と比べて小さな所定の開度に制御する。
フィルタ31の差圧が基準差圧より小さいと判定された場合(ステップS102でYES)、処理はステップS104に進む。ステップS104において、制御部52は、ブローバイ増量制御の禁止条件が満たされているか否かを判定する。
ブローバイ増量制御によれば、後述するように、フィルタ31の捕集効率を迅速に上昇させることが実現される。しかしながら、ブローバイ増量制御を禁止した方が好ましい状況も存在する。禁止条件は、そのような状況においてブローバイ増量制御を禁止するための条件である。
例えば、禁止条件は、排気流路30を流通する排気ガスの温度が基準温度より低いことであってもよい。ブローバイ増量制御では、吸気流路20に還流されてエンジン10の燃焼室13に供給されるエンジンオイルの量が増える。燃焼室13に供給されたエンジンオイルの一部は、排気流路30において燃焼し得る。ゆえに、排気流路30を流通する排気ガスの温度が過度に低い場合、排気流路30においてエンジンオイルの燃焼が十分に行われず、未燃のエンジンオイルが排出され得る。よって、未燃のエンジンオイルの排出を抑制するために、排気流路30を流通する排気ガスの温度が基準温度より低い場合、ブローバイ増量制御を禁止することが好ましい。排気流路30を流通する排気ガスの温度は、例えば、温度センサ34から取得され得る。
また、例えば、禁止条件は、排気流路30中の酸素濃度が基準濃度より低いことであってもよい。上述したように、燃焼室13に供給されたエンジンオイルの一部は、排気流路30において燃焼し得る。ゆえに、排気流路30中の酸素濃度が過度に低い場合、排気流路30においてエンジンオイルの燃焼が十分に行われず、未燃のエンジンオイルが排出され得る。よって、未燃のエンジンオイルの排出を抑制するために、排気流路30中の酸素濃度が基準濃度より低い場合、ブローバイ増量制御を禁止することが好ましい。排気流路30中の酸素濃度は、例えば、酸素センサ35から取得され得る。
また、例えば、禁止条件は、エンジン10の運転状態が特定の状態であることであってもよい。燃焼室13に供給されたエンジンオイルの一部は、燃焼室13内において燃焼し得る。ゆえに、エンジン10の運転状態が、燃焼室13内での燃焼が生じにくい特定の状態である場合、燃焼室13内においてエンジンオイルの燃焼が十分に行われず、未燃のエンジンオイルが排出され得る。上記の特定の状態としては、例えば、空燃比が不安定である場合等である。空燃比は、例えば、空燃比センサ36から取得され得る。よって、未燃のエンジンオイルの排出を抑制するために、エンジン10の運転状態が特定の状態である場合、ブローバイ増量制御を禁止することが好ましい。
なお、ブローバイ増量制御の禁止条件は、上述した複数の条件のうちのいずれか1つまたは2つ以上が満たされることであってもよく、上述した複数の条件の全てが満たされることであってもよい。また、ブローバイ増量制御の禁止条件は、上記で説明した例に限定されない。
ブローバイ増量制御の禁止条件が満たされていると判定された場合(ステップS104でYES)、処理はステップS105に進む。ステップS105において、制御部52は通常制御を実行し、処理はステップS101に戻る。
ブローバイ増量制御の禁止条件が満たされていないと判定された場合(ステップS104でNO)、処理はステップS106に進む。ステップS106において、制御部52はブローバイ増量制御を実行し、処理はステップS101に戻る。
ブローバイ増量制御は、ブローバイ流量を、通常制御におけるブローバイ流量と比べて増加させる制御である。例えば、制御部52は、ブローバイ増量制御において、流量調整弁41の開度を、通常制御における開度と比べて大きくする。
上記のように、図3の制御フローでは、制御部52は、フィルタ31の差圧が基準差圧より小さい場合、フィルタ31の差圧が基準差圧より大きい場合と比べてブローバイ流量を増加させるブローバイ増量制御を実行する。ブローバイ増量制御が実行されると、吸気流路20に還流されてエンジン10の燃焼室13に供給されるエンジンオイルの量が増える。
ここで、エンジンオイルに含まれるカルシウム、亜鉛または硫黄等の成分が燃焼する際に、粒子状物質であるアッシュが燃え残りとして生成される。アッシュは、煤と異なり、フィルタ31に捕集された場合、フィルタ31に堆積し続ける。ゆえに、フィルタ31の気孔にアッシュが詰まり、フィルタ31の捕集効率が上昇する。ブローバイ増量制御が実行されると、アッシュの時間あたりの生成量が増えるので、フィルタ31におけるアッシュの堆積量の増加速度が大きくなる。ゆえに、フィルタ31の捕集効率の上昇速度が大きくなる。それにより、フィルタ31の交換直後等のフィルタ31の捕集効率が低い状況において、フィルタ31の捕集効率を迅速に上昇させることができる。
なお、上述したように、フィルタ31の捕集効率の上昇に伴い、フィルタ31の差圧も上昇する。ゆえに、図3の制御フローにおいて、ブローバイ増量制御が実行されることによって、フィルタ31の捕集効率が目標効率を上回り、フィルタ31の差圧が基準差圧を上回った場合、ステップS102でNOと判定され、ブローバイ増量制御が終了する。
図4は、比較例に係る吸排気システムにおけるフィルタ交換後の捕集効率の推移の一例を示す図である。比較例では、本実施形態のブローバイ増量制御が実行されず、通常制御のみが実行される。つまり、比較例では、本実施形態と異なり、フィルタ31の差圧に基づくブローバイ流量の制御が行われない。ゆえに、フィルタ交換後において、通常制御が実行され、フィルタ31におけるアッシュの堆積量は通常制御と対応する増加速度で増加する。よって、フィルタ31の捕集効率も通常制御と対応する上昇速度で上昇する。図4の例では、フィルタ交換後において、フィルタ31の捕集効率が時点T1において目標効率に到達している。
図5は、本実施形態に係る吸排気システム1におけるフィルタ交換後の捕集効率の推移の一例を示す図である。なお、図5では、図4中の比較例における捕集効率の推移が二点鎖線により示されている。上述したように、本実施形態では、フィルタ31の差圧が基準差圧より小さい場合、ブローバイ増量制御が実行される。ゆえに、フィルタ31の捕集効率が目標効率よりも低くなっているフィルタ交換後において、ブローバイ増量制御が実行される。それにより、フィルタ交換後において、フィルタ31におけるアッシュの堆積量は通常制御と対応する増加速度よりも大きな増加速度で増加する。よって、フィルタ31の捕集効率も通常制御と対応する上昇速度よりも大きな上昇速度で上昇する。図5の例では、フィルタ交換後において、フィルタ31の捕集効率が時点T1よりも前の時点T2において目標効率に到達している。このように、本実施形態によれば、フィルタ交換後等において、フィルタ31の捕集効率を迅速に上昇させることができる。
上記では、図1を参照して、吸排気システム1の構成について説明した。ただし、本発明に係る吸排気システムの構成は、図1の例に限定されず、上述した吸排気システム1に対して構成要素の削除、変更または追加が適宜行われてもよい。例えば、本発明に係る吸排気システムの構成は、図6に示される構成であってもよい。
図6は、変形例に係る吸排気システム1Aの概略構成を示す模式図である。吸排気システム1Aでは、上述した吸排気システム1と比較して、ブローバイ流路40に加えて、ブローバイ流路60が設けられる点が異なる。
ブローバイ流路60は、エンジン10のクランク室16と吸気流路20とを接続する。吸排気システム1Aでは、クランク室16から吸気流路20にブローバイ流路40を介して還流するブローバイガスの流れに加えて、クランク室16から吸気流路20にブローバイ流路60を介して還流するブローバイガスの流れも生じる。ブローバイ流路60は、吸気流路20のうちエアクリーナ21より下流側、かつ、スロットルバルブ22より上流側と接続される。
ブローバイ流路60には、流量調整弁61が設けられる。流量調整弁61の開度が変化することによって、ブローバイ流路60を流通するブローバイガスの流量であるブローバイ流量が変化する。流量調整弁61の開度は、制御装置50によって制御される。制御装置50の制御部52は、流量調整弁41の開度に加えて、流量調整弁61の開度も制御する。それにより、ブローバイ流路40およびブローバイ流路60を流通するブローバイガスの流量であるブローバイ流量を制御することができる。例えば、制御部52は、ブローバイ増量制御において、流量調整弁41の開度、および、流量調整弁61の開度の双方を、通常制御における開度と比べて大きくする。それにより、上述した吸排気システム1と同様に、フィルタ交換後等において、フィルタ31の捕集効率を迅速に上昇させることができる。
上記では、フィルタ31の差圧が基準差圧より小さい場合、フィルタ31の差圧が基準差圧より大きい場合と比べてブローバイ流量を増加させるブローバイ増量制御が実行される例を説明した。ただし、制御部52は、フィルタ31の差圧に基づいてブローバイ流量を制御すればよく、制御部52が行う処理は、図3に示される例に限定されない。例えば、上記の例ではフィルタ31の差圧に応じてブローバイ流量が2段階で変化したが、制御部52は、フィルタ31の差圧に応じて、ブローバイ流量を3段階以上の段階で変化させてもよい。また、例えば、制御部52は、フィルタ31の差圧に応じて、ブローバイ流量を連続的に変化させてもよい。これらの場合において、制御部52は、フィルタ31の差圧が小さくなるほど、ブローバイ流量を大きくする。
<吸排気システムの効果>
続いて、本発明の実施形態に係る吸排気システム1の効果について説明する。
本実施形態に係る吸排気システム1では、プロセッサ50aは、排気流路30のうちフィルタ31より上流側の圧力とフィルタ31より下流側の圧力との差圧に基づいて、ブローバイ流路40を流通するブローバイガスの流量であるブローバイ流量を制御することを含む処理を実行する。それにより、フィルタ31の現在の捕集効率に応じて、フィルタ31におけるアッシュの堆積量の増加速度を変化させることができる。ゆえに、フィルタ31の現在の捕集効率に応じて、フィルタ31の捕集効率の上昇速度を変化させることができる。よって、フィルタ31の捕集効率を迅速に上昇させることができる。
また、本実施形態に係る吸排気システム1では、プロセッサ50aは、フィルタ31の差圧が基準差圧より小さい場合、フィルタ31の差圧が基準差圧より大きい場合と比べてブローバイ流量を増加させるブローバイ増量制御を実行することを含む処理を実行することが好ましい。それにより、フィルタ31の捕集効率が目標効率よりも低くなっているフィルタ交換後等において、フィルタ31におけるアッシュの堆積量の増加速度を大きくすることができる。ゆえに、フィルタ交換後等において、フィルタ31の捕集効率の上昇速度を大きくすることができる。よって、フィルタ交換後等において、フィルタ31の捕集効率を迅速に上昇させることが適切に実現される。
また、本実施形態に係る吸排気システム1では、プロセッサ50aは、排気流路30を流通する排気ガスの温度が基準温度より低い場合、ブローバイ増量制御を禁止することを含む処理を実行することが好ましい。それにより、排気流路30を流通する排気ガスの温度が低く、排気流路30においてエンジンオイルの燃焼が行われにくい場合に、ブローバイ増量制御を禁止することができる。ゆえに、排気流路30を流通する排気ガスの温度に基づいて、未燃のエンジンオイルの排出を抑制することができる。
また、本実施形態に係る吸排気システム1では、プロセッサ50aは、排気流路30中の酸素濃度が基準濃度より低い場合、ブローバイ増量制御を禁止することを含む処理を実行することが好ましい。それにより、排気流路30中の酸素濃度が低く、排気流路30においてエンジンオイルの燃焼が行われにくい場合に、ブローバイ増量制御を禁止することができる。ゆえに、排気流路30中の酸素濃度に基づいて、未燃のエンジンオイルの排出を抑制することができる。
また、本実施形態に係る吸排気システム1では、プロセッサ50aは、エンジン10の運転状態が特定の状態である場合、ブローバイ増量制御を禁止することを含む処理を実行することが好ましい。それにより、燃焼室13内においてエンジンオイルの燃焼が行われにくい場合に、ブローバイ増量制御を禁止することができる。ゆえに、エンジン10の運転状態に基づいて、未燃のエンジンオイルの排出を抑制することができる。
以上、添付図面を参照しつつ本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されないことは勿論であり、特許請求の範囲に記載された範疇における各種の変更例または修正例についても、本発明の技術的範囲に属することは言うまでもない。
例えば、本明細書においてフローチャートを用いて説明した処理は、必ずしもフローチャートに示された順序で実行されなくてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
1 吸排気システム
1A 吸排気システム
10 エンジン
11 シリンダ
12 ピストン
13 燃焼室
14 コネクティングロッド
15 クランクシャフト
16 クランク室
17 吸気ポート
18 排気ポート
20 吸気流路
21 エアクリーナ
22 スロットルバルブ
30 排気流路
31 フィルタ
32 マフラ
33 差圧センサ
34 温度センサ
35 酸素センサ
36 空燃比センサ
40 ブローバイ流路
41 流量調整弁
42 逆止弁
50 制御装置
50a プロセッサ
50b メモリ
51 取得部
52 制御部
60 ブローバイ流路
61 流量調整弁
100 車両

Claims (3)

  1. クランク室を有するエンジンと、
    前記エンジンと接続される吸気流路と、
    前記エンジンと接続される排気流路と、
    前記排気流路に設けられるフィルタと、
    前記クランク室と前記吸気流路とを接続するブローバイ流路と、
    制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    1つまたは複数のプロセッサと、
    前記プロセッサに接続される1つまたは複数のメモリと、
    を有し、
    前記プロセッサは、前記排気流路のうち前記フィルタより上流側の圧力と前記フィルタより下流側の圧力との差圧が基準差圧より小さい場合、前記差圧が前記基準差圧より大きい場合と比べて、前記ブローバイ流路を流通するブローバイガスの流量であるブローバイ流量を増加させるブローバイ増量制御を実行することを含む処理を実行する、
    吸排気システム。
  2. 前記プロセッサは、前記排気流路を流通する排気ガスの温度が基準温度より低い場合、前記ブローバイ増量制御を禁止することを含む処理を実行する、
    請求項に記載の吸排気システム。
  3. 前記プロセッサは、前記排気流路中の酸素濃度が基準濃度より低い場合、前記ブローバイ増量制御を禁止することを含む処理を実行する、
    請求項またはに記載の吸排気システム。
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