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JP7748256B2 - 収納家具 - Google Patents
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JP7748256B2 - 収納家具 - Google Patents

収納家具

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Description

本願発明は、ロッカーのような箱型の収納家具に関するものである。
収納家具の一例としてロッカーがあり、ロッカーは様々な形態で様々な用途に使用されている。例えば、大きさについて見ると、コインロッカーに代表されるように、高さと間口が数十センチの単位収納部が上下左右に多連に配置されたものや、コート類も収納できる180センチの程度の高さの単位収納部が左右に複数連接されたものなどがある。
施錠方式について見ると、キーによって解施錠される機械錠を備えたものや、使用者が任意に解錠番号を設定できるダイアル錠を設けたもの、カードのタッチやテンキーのプッシュ操作で解錠する電子錠を設けたものなどがある。機械錠と電子錠とを組み合わせることも広く行われている。
さて、近年、オフィスにおいてワーキングスタイルが大きく変化しており、デスクはあるものの個々のワーカーは自席を持たないフリーアドレス方式(ノンテリトリアル方式)が広く普及している。特定の曜日又は必要なときだけ出勤する勤務方式も広く普及しているが、この場合は、オフィスでは、基本的にフリーアドレス方式になっていることが多い。
フリーアドレス方式のワーキングスタイルでも、勤務時間中に私物を保管したり、個人が管理している支給物を退勤後に保管しておいたりする必要があるため、フリーアドレス方式のワーキングスタイルを取るオフィスでは、殆ど例外なく個人用のロッカーを設置している。
もとより、フリーアドレス方式でなくてもロッカーはオフィスの必需品に近い什器として使用されているが、フリーアドレス方式のオフィスで使用されるロッカーの特徴として、高さ及び間口が数十センチの大きさの単位収納部が上下左右に並んだ多連式になっている点と、ノートパソコンや資料などの秘密性が高い物品を収納するため、セキュリティ機能を高めている点とが挙げられる。
特定の単位収納部は特定人に割り当てられているので、扉の開閉は基本的には特定の人しかできないが、非出勤日に個人宛の郵便物を投入したり、連絡書を各人の単位収納部に投入したりすることが必要である。使用者が出勤していても、扉を閉じたままで封筒類やメール便などの物品を格納したいという要望もある。
そこで、扉に投函口を設けて、施錠状態で封筒類や書類を内部に投入できるようにすることが行われており、その例として、特許文献1には、扉の上部に左右長手の投函口を設けることが開示されている。この特許文献1において、扉の裏面には、投函物を受けるトレーが配置されている。
特開2020-081731号公報
特許文献1のように、扉の裏面に投函物を受けるトレー(投函物収納部)を設けると、トレーは収納庫本体の収納部に入り込むことになるため、収納庫本体の収納部にその前端まで物品が配置されていると、トレーが物品につかえてしまい、扉を閉じることができなくなったり、扉を強引に閉めてトレー又は物品を破損させたりするおそれがある。
オフィス用のロッカーでは、投函口を扉の自由端部の近くに上下長手の姿勢で設けて、収納庫本体における収納部の一部を投函物収納部と成すことも行われており、この場合は、扉の裏面に投函物収納部となるトレーを設けることはないが、扉裏面に小物を入れるトレーやボトル類を格納するトレーを設けることは行われており、これらのトレーが物品に当たる現象は見られている。
本願発明はこのような現状を背景に成されたものであり、扉の裏面にトレー等の突出物が配置されている収納家具において、突出部と物品との干渉を回避できる技術を開示せんとするものである。
本願発明は様々な構成を含んでおり、その典型を各請求項で特定している。請求項1の発明は上位概念を成すもので、
「前向きに開口した収納部を有する収納庫本体と、
前記収納部を開閉する回動式の扉と、
を備え、
前記収納部の底面のうち前端寄りの部位に、前記扉が閉じた状態で当該扉の裏面部又は前記扉の裏面に設けられた扉裏収納部が前記収納部に配置した物品と干渉しないように前記物品の配置位置について使用者の注意を喚起させる目印として、前記収納部の底面を構成する底板に上向き又は下向きに突設された左右長手のリブが配置されている
という構成になっている。
扉の裏面に引手などを配置するボックス部を設けて扉を中空に構成することがあり、また、既述のとおり扉の裏面にトレーを取り付けて扉裏収納部と成すことがあるが、本願発明でいう「扉の裏面部」は、ボックス部やロックユニットのように扉自体を構成する部分と、扉の機能とは別の機能として設けられるトレーとの両方を含んでいる。
請求項の発明も上位概念を成すもので、
前向きに開口した収納部を有する収納庫本体と、
前記収納部を開閉する回動式の扉と、
を備え、
前記収納部の底面のうち前端寄りの部位に、前記扉が閉じた状態で当該扉の裏面部又は前記扉の裏面に設けられた扉裏収納部が前記収納部に配置した物品と干渉しないように前記物品の配置位置について使用者の注意を喚起させる目印として、前記収納部の底面を構成する底板に形成された上向きの突起又は下向き溝若しくは穴が配置されている」
という構成になっている。この場合、突起、溝、穴は短いものが左右に断続的に並べて形成されていてもよい。また、突起又は溝の場合は、左右に長く形成されていてもよい。
請求項の発明は、請求項1又は2において、
「前記扉の裏面には、前記扉裏収納部を構成するトレーが取り付けられ、
前記干渉抑制部は、前記物品が前記トレーと干渉しない位置に配置できるように設定されている」
という構成になっている。
請求項の発明は、請求項1~3のうちのいずれかにおいて、
「1つの収納庫本体に複数の収納部が、上下方向若しくは左右方向に、又は上下左右の両方向に設けられて、
各収納部には、それぞれ前記扉が設けられている」
という構成になっている。
人が収納家具を使用するに当たって、扉の裏面部に突出物などがあっても、収納庫本体の収納部は物品の配置にフルに使用できるという認識に支配されてしまって(思い込んで)、奥行きの大きい物品をその前端が収納部の前端近くに位置した状態で配置したり、物品群を収納部の前端近くまで並べて配置したりして、結果として扉の裏面部が物品につかえて扉を閉じることができなくなったり、無理に閉じて扉やその裏面に設けたトレー又は物品を破損したりすることがある。
これに対して本願発明では、干渉抑制部として機能する目印によって使用者に注意を促して、使用者は物品を安全に収納できるエリアを把握できるため、扉の裏面部又は前記扉の裏面に設けられた扉裏収納部が衝突してしまうエリアまで物品をはみ出した状態に配置することを無くして、物品が安全なエリアに収納されるように誘導できる。従って、扉を閉じることができなくなる現象や、無理に閉じて裏面部のトレーや物品を破損してしまうような事態を防止して、収納家具を安全に使用できる。
干渉抑制部として請求項1,2のように人が視認できる目印を採用すると、構造を簡単にしつつ注意喚起機能を確保できる利点がある。この場合、請求項のように、目印として突起又は溝若しくは穴を採用すると、物品で擦られても消えず耐久性が高い利点がある。目印として突起を採用すると、物品のストッパーとしても機能させうるため、干渉抑制機能を更に向上できる。
請求項のように目印としてリブを形成すると、プレス加工で容易に形成できる利点や棚板を補強できる利点がある。また、請求項と同様に、擦られても消えずに耐久性が高い利点がある。また、請求項と同様に、上向きに突設すると物品に対するストッパーとして機能して干渉抑制機能を更に向上できる利点もある。
扉の裏面に物品収納用のトレーを設けると、閉扉状態でトレーが収納部に入り込むため、収納部に載置した物品にトレーが当たりやすくなるが、請求項のように、物品がトレーと干渉しないように配置位置を規定するように干渉抑制部としての目印を設けると、トレーと物品との干渉を回避できるため特に好適である。
請求項の構成では、収納庫本体は共用されるため、全体としてコストを抑制できる。また、室内でのレイアウトは自由なあるため、フリーアドレス方式のオフィスに好適である。
(A)は実施形態に係るロッカーの外観斜視図、(B)は部分的な正面図である。 全体の構成部材を示す分離斜視図である。 (A)は部分的な分離斜視図、(B)は(A)のB-B視方向から見た断面図である。 扉を裏側から見た斜視図である。 扉を外した状態での部分的な斜視図である。 (A)は一部の扉を省略した部分正面図、(B)は第2サイド仕切り具の斜視図である。 (A)は第2収納部の箇所の分離斜視図、(B)は受け部材の箇所の斜視図、(C)は(A)のC-C視断面図、(D)は(C)と同じ箇所の別例図である。 (A)は扉の部分的な裏面図、(B)は(A)のB-B視断面図、(C)は(A)のC-C視断面図、(D)は扉の上部に投函口を設けた別例の縦断側面図である。 (A)は左部分の平面図、(B)は図8(A)のIXB-IXB 視断面図である。
次に、本願発明を多連式ロッカーに適用した実施形態を図面に基づいて説明する。以下では、方向を特定するため前後・左右の文言を使用するが、前後方向は奥行き方向であり、左右方向は間口方向である。
(1).ロッカーの基本構造
先ず、主として図1~4を参照してロッカーの基本構造を説明する。本実施形態のロッカーはスチール製であり、図1,2に示すように、前向きに開口した収納庫本体1と、その前面に配置された5段2列の10個の扉2とを有している。従って、本実施形態のロッカーは10個の単位収納部で構成されている。
図2に示すように、収納庫本体1は、左右の側板3と天板4、底板5、背板6とで外形が構成されており、内部をセンター仕切り板7で左右に仕切り、センター仕切り板7の左右両側の空間に4枚の棚板8を配置している。なお、底板5は最下段の棚板とみることもできる。側板3とセンター仕切り板7と底板5は、左右長手の2本のベースフレーム9に連結されている。
図2に示すように、天板4の左右側縁と後縁には下向きの段落ち部4aを形成しており、この段落ち部4aに、側板3及び背板6の上端に形成した上片3a,6aを重ねてスポット溶接している。また、左右側板3の後端に内向きの後ろ片3bを形成しており、この後ろ片3bを背板6の後面に重ねてスポット溶接している。センター仕切り板7の後端は、背板6に設けたブラケット部10に嵌合させている。
左右側板3の下端には内向きの下片3cが形成されており、下片3cがベースフレーム9にスポット溶接されている。底板5は、側板3の下片3cに嵌合していると共に、ベースフレーム9にも嵌合している。センター仕切り板7の下端も、ベースフレーム9に嵌合している。図示は省略するが、センター仕切り板7の上端は、天板4の下面に溶接されたブラケット片に嵌合している。
図3に示すように、棚板8(底板5も含む。以下、同じ)は、下向きの前框片8aと左右の下向き側片8bと下向き後ろ片(図示せず)を備えており、左右の側縁が、側板3の内面及びセンター仕切り板7の側面に溶接された前後2つの受け金具11で支持されている。
受け金具11は、その上部と側板3又はセンター仕切り板7との間に若干の隙間が空くようにクランク状に形成されており、下半部が側板3又はセンター仕切り板7に溶接されている一方、上端には内向き支持片11aを形成している。そして、受け金具11と側板3又はセンター仕切り板7との間に形成された隙間に棚板8の側片8bを上から差し込んで、受け金具11に形成された角形の係合穴12に、棚板8の側片8bに膨出形成したダボ8cを係合させることにより、棚板8を上向き抜け不能で前後ずれ不能に保持している。
扉2は、その右側縁を支点にして水平回動する。そこで、図2,3に示すように、天板4の前框4cと各棚板8における前框片8aの右端部とに、扉2を水平回動自在に保持するヒンジ13を取り付けている。
側板3の前端には、平断面コ字の前枠部14が曲げ形成されている一方、センター仕切り板7の前端にも中空角形の前枠部15が形成されており、扉2は、閉じた状態で自由端が前枠部14,15に前から重なっている。
図4に示すように、扉2の四周には、アッパ、サイド、ロアの折り返し片2a,2b,2cが形成されており、アッパ折り返し片2aの右端部がヒンジ13にピン(図示せず)で連結されている。また、扉2のうち自由端寄りの部位でかつ上下中途高さ部位に、ロックユニット16が固定されている。ロックユニット16の前面は扉2の前に露出しており、露出した前面に、例えば図1に示すように、テンキー17と鍵穴18とつまみ19とを設けている。
図4に戻って説明すると、ロックユニット16には、テンキー17の操作によって解錠される電子錠と、キーの操作で解施錠される機械錠とが内蔵されており、電子錠のデッドボルト20は水平動自在に配置されて、機械錠のデッドボルト21は回動自在に配置されている。そこで、左側板3の前枠部14とセンター仕切り板7の前枠部15とに、電子錠のデッドボルト20が嵌脱する切欠き係合部22と、機械錠のデッドボルト21が嵌脱するロック穴23とを形成している。
更に、図4に一部を示すように、ロックユニット16には水平回動式のラッチ爪24が装着されている一方、図7(B)に明示するように、前枠部14とセンター仕切り板7の前枠部15とには、樹脂製の受け部材25が固定されており、受け部材25に、ラッチ爪24がその回動によって係脱する係合部25aを形成している。なお、図5では受け部材25は簡略表示しており、図2,3では受け部材25は表示していない。
扉2の裏面のうち自由端寄りの部位に、メガネケースのような小物を入れる左右長手で浅皿状の第1トレー26と、水筒やペットボトルを収納できる深い第2トレー27とを配置している。これらトレー26,27は常備しておいてもよいし、いずれか一方又は両方をオプション品としておいてもよい。
(2).通常収納部
収納庫本体1の各単位収納部に物品を収納できるが、本実施形態では、単位収納部のうち左側の部位に、ブックエンド状の第1仕切り具29を配置し、第1仕切り具29の右側の広い空間を第1収納部30と成している。そして、第1仕切り具29は前後長手の1枚の第1仕切り板(起立板)29aを有しており、仕切り板29aと右左側板3又はセンター仕切り板7との間の部位を、ノートパソコン31やタブレット端末などの電子機器を収納できる第2収納部32と成している。第2収納部32の横幅は、数十mm(例えば40~60mm程度)になっている。
図7(A)に明示するように、第1仕切り具29は、棚板8に重なる底板29bとその下方に突出した前後2枚ずつの位置決め突起33,34を備えている。他方、棚板8には、位置決め突起33,34が嵌合する位置決め穴35,36を2対ずつ形成している。従って、第1仕切り具29は左右の2か所の位置に付け替え可能であり、これにより、第2収納部32の左右幅を2段階に広狭変更できる。
この場合、後ろに位置した位置決め突起34及び位置決め穴36は同じ前後長さであるが、前に位置した位置決め突起33及び位置決め穴35のうち左に位置したものは、後ろの位置決め突起34及び位置決め穴36よりも前後長さは短くて、前に位置した位置決め突起33及び位置決め穴35のうち右に位置したものは、後ろの位置決め突起34及び位置決め穴36よりも前後長さは長くなっている。このため、第1仕切り具29は、側板3との間に空間が空いた状態でしか棚板8に取り付けることができない。従って、第1仕切り具29の取り付け間違いを防止できる。
図5に示すように、側板3及びセンター仕切り板7の前端部に、チャンネル状で縦型の配線ダクト37を装着して、この配線ダクト37の上部にコンセント38を取り付けている。従って、ノートパソコン31等の電子機器の充電を行える。本実施形態のコンセント38は2口タイプであるが、1口又は3口以上であってもよい。配線ダクト37には、コンセント38に加えて充電用USBポートを設けることも可能である。配線ダクト37は、側板3及びセンター仕切り板7に溶接で固定したブラケット(図示せず)に、図3(B)と同様の方法で取り付けることができる。
コンセント38は、図5に一点鎖線で示すように、棚板8の前部でかつ左寄り部位に配置したり、単位収納部の上内面に配置したりすることも可能である(背板6に設けてもよい。)。なお、コンセント37に、電源用のUSBポートを設けることも可能である。
図7(A)の第1仕切り具29は金属板製を想定しており、位置決め突起33,34は切り起こしによって形成しているが、第1仕切り具29を合成樹脂製とすることも可能であり、この場合は、切り起こしによる穴は現れない。なお、位置決め突起33,34を爪状に形成して、簡単には外れないように構成することも可能である。第1仕切り具29の前角部はカットされている。このため、ノートパソコン31等の物品の出し入れを容易に行える。
(3).投函物収納部
例えば図5に示すように、単位収納部の右側部には、トレー状又はブックエンド状の第2仕切り具39を装着しており、第1仕切り具29と第2仕切り具39との間の空間が第1収納部30になっている。第1収納部30は、単位収納部の間口寸法の3/4程度の範囲を占めている。
図6(B)に明示するように、第2仕切り具39は、右側板3又はセンター仕切り板7から離れた第2仕切り板39aと、第2仕切り板39aの下端に一体に繋がった水平姿勢の底板39bとを有して正面視L形に形成されており、第2仕切り板39aとセンター仕切り板7又は右側板3との間の部位を投函物収納部(第3収納部)40と成している。
投函物収納部40の左右幅は例えば50~60mm程度で、第2収納部32の最大幅と同じ程度になっている。第2仕切り具39は合成樹脂製であるが、金属板製とすることも可能である。
第2仕切り具39において、底板39bから前後一対ずつの位置決め突起42を下向きに突設している一方、棚板8には、位置決め突起42が嵌まる位置決め穴43を設けている。従って、第2仕切り具39は第1仕切り具29と同じ着脱式である。第2仕切り具39において、底板39bの前端は仕切り板39aの前端よりも後ろに位置しているが、底板39bと仕切り板39aの前端とを揃えてもよい。この点は、第1仕切り具29も同様である。
図4や図8(A)に示すように、扉2のうち回動支点に寄った部位の裏面には、上下長手の枠体44を装着している。枠体44は合成樹脂製であり、上下に長い投函口45が形成されて、この投函口45を塞ぐ内開き方式の複数段(4段)のカバー46を装着している。投函口45は扉2にも開口している。投函口45は枠体44において左側に寄せられており、従って、枠体44のうち投函口45よりも右側の部位には幅広になっている。カバー46の段数は任意に設定できる。
枠体44には、その外周と投函口45とを囲うように周リブ47が形成されており、投函口45の右側には、2条の周リブ47を繋ぐ横リブ48が形成されている。なお、リブ47,48は補強のためのものであるので、無くてもよい。枠体44の右端を扉2の右折り返し片2bに当てたことにより、投函口45が枠体44のうち左側に寄っているが、枠体44は、左右中央部に投函口45が開口した形態と成すことも可能である。
枠体44の固定手段としては、扉2の裏面に接着剤又は両面粘着テープで接着する方法や、扉2の裏面に固定した押さえ片で押さえ保持する方法、或いは、扉2の裏面に固定したナットや板材にビスで螺着する方法などを採用できる。図8に明示するように、扉2の裏面の右上角部に逆L形の補強材49を配置している。この補強材49との干渉を回避するため、枠体44の上部は狭くなっている。
各カバー46の左側縁には、それぞれ上下複数段の軸支突起46aを左向きに突設している一方、枠体44には、軸支突起46aを上下から挟む軸受部50,51,52が形成されており、軸受部50,51,52と軸支突起46aとに支軸53が挿通している。
軸受部50,51,52は、下端に端板54を設けた上向き開口軸受部50と、上下とも端板がないオープン軸受部51と、上下両端に端板54を設けたクローズド軸受部52とで構成されており、上向き開口軸受部50とクローズド軸受部52との端板54に支軸53が貫通して(図8(C)参照)、オープン軸受部51に、カバー46を閉じ方向に付勢するねじりコイルばね55が被嵌している(図8(B)参照)。従って、各カバー46は、ばね55に抗して独立して開閉し得る。
図9(B)に明示するように、カバー46の先端(自由端)と投函口45の右内側面との間には、数mmの隙間の投入スリット56が空いている。そして、図9(B)に示すように、第2仕切り具39の第2仕切り板39bをカバー46の先端の真後ろの部位に位置させることにより、カバー46の後ろに投函物収納部40が配置されている。
(4).干渉抑制部
図5を参照して述べたように、第2収納部32と投函物収納部40との間の部位が既述の第1収納部30になっているが、扉2の裏面にトレー26,27を後ろ向きに突設すると、扉2を閉じた状態でトレー26,27が第1収納部30に入り込む。このため、第1収納部30に配置した物品58の前端が棚板8の前端近くに位置していると、トレー26,27が物品58に当たって扉2を閉めることができず、無理に閉めようとすると扉2を破損させてしまうおそれがある。
そこで、トレー26,27が当たることなく物品58を配置できるデッドラインを示す目印(干渉抑制部表示手段として、図7(A)(C)に示すように、棚板8に左右長手のリブ59を上向きに膨出形成している。すなわち、物品58を安全に配置できるエリアの前端を視覚的に把握せしめる手段として、リブ59を形成している。
図7(D)に示すように、リブ59を下向きに膨出形成することも可能であるが、(C)のようにリブ59を上向きに突設すると、リブ59にストッパー機能を持たせることができるため、物品58のはみ出しを確実に防止できる利点がある。リブ59に彩色すると、更に効果的である。
物品58を安全に配置できるエリアの表示手段としては、図5に一点鎖線鎖線の平行斜線で示すように、配置エリアを彩色することも可能である。或いは、配置エリアは彩色せずに、その手前の干渉エリアを彩色することも可能である。
実施形態の場合、トレー26,27は扉2の自由端側に寄せて配置されているため、トレー26,27よりも右側の部位では、物品58は棚板8の前端まで配置できる。従って、トレー26,27と干渉するエリアのみに彩色したり、トレー26,27と干渉するエリアのみをリブ59で囲ったりすることにより、単位収納部を有効利用しつつ扉2の損傷を防止できる。表示手段としては、リブ59と彩色とを併用してもよい。
図8(D)に示す変形例では、投函口45と投入スリット56とが、扉2の上端部に左右長手の姿勢で形成されている。投入スリット56は、カバー46の下に配置している。扉2の裏面部には、前後のトレー(壁材)63,64を配置して厚物収納部65と薄物収納部66を形成している。
この実施形態では、扉2を閉じた状態でトレー63,64が収納部に入り込むため、収納部に配置した物品58を、その前端が棚板8の前端近くに位置した状態で後ろ向き移動不能に配置すると、トレー64が物品58に衝突する事態が生じやすいが、本実施形態では、リブ59を平面視でトレー64の後ろに配置することにより、トレー64が物品58に衝突することを防止できる。
本願発明は、他にも様々に具体化できる。例えば、左右横長のスリットを断続的に形成することも可能である。
また、例えば、実施形態は5段2列のタイプに適用したが、1列のみで多段の構成や、多段で3列以上の構成など、単位収納部の配置態様は任意に設定できる。1つのロッカーに、高さが異なる複数種類の単位収納部を配置することも可能である。
本願発明は、ロッカー等の収納家具に適用できる。従って、産業上利用できる。
1 収納庫本体
2 扉
8 棚板(単位収納部の底板)
26,27 扉裏収納部を構成するトレー
29 第1仕切り具
30 第1収納部
32 第2収納部
39 第2仕切り具
40 投函物収納部(第3収納部)
45 投函口
56 投入スリット
58 通常収納部に配置される通常物品
59 目印(干渉抑制部)としてのリブ
60 厚物投函物
61 薄物投函物
64 扉の投函物収納部を構成するトレー

Claims (4)

  1. 前向きに開口した収納部を有する収納庫本体と、
    前記収納部を開閉する回動式の扉と、
    を備え、
    前記収納部の底面のうち前端寄りの部位に、前記扉が閉じた状態で当該扉の裏面部又は前記扉の裏面に設けられた扉裏収納部が前記収納部に配置した物品と干渉しないように前記物品の配置位置について使用者の注意を喚起させる目印として、前記収納部の底面を構成する底板に上向き又は下向きに突設された左右長手のリブが配置されている、
    収納家具。
  2. 前向きに開口した収納部を有する収納庫本体と、
    前記収納部を開閉する回動式の扉と、
    を備え、
    前記収納部の底面のうち前端寄りの部位に、前記扉が閉じた状態で当該扉の裏面部又は前記扉の裏面に設けられた扉裏収納部が前記収納部に配置した物品と干渉しないように前記物品の配置位置について使用者の注意を喚起させる目印として、前記収納部の底面を構成する底板に形成された上向きの突起又は下向き溝若しくは穴が配置されている、
    納家具。
  3. 前記扉の裏面には、前記扉裏収納部を構成するトレーが取り付けられ、
    前記目印は、前記物品が前記トレーと干渉しない位置に配置できるように設定されている、
    請求項1又は2に記載した収納家具。
  4. 1つの収納庫本体に複数の収納部が、上下方向若しくは左右方向に、又は上下左右の両方向に設けられて、
    各収納部には、それぞれ前記扉が設けられている、
    請求項1~3のうちのいずれかに記載した収納家具。
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