JP7750166B2 - 反射型フォトマスクの製造方法 - Google Patents
反射型フォトマスクの製造方法Info
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Description
1.基板と、
該基板上に形成され、極端紫外線領域光である露光光を反射する多層反射膜と、
該多層反射膜上に形成された、前記多層反射膜を保護するための保護膜と、
該保護膜上に形成され、タンタルを含有し、厚さが50nm以上74nm以下であり、前記露光光を吸収する光吸収膜と、
該光吸収膜上に、該光吸収膜に接して形成され、該光吸収膜をドライエッチングによってパターン形成する際のハードマスクとして機能するハードマスク膜と
を備え、
前記ハードマスク膜が、前記基板から最も離間する側に設けられた第1層と、第2層とからなる多層で構成され、
前記第1層が、ケイ素と酸素とからなる、クロムを含有しない材料で形成され、前記第2層が、クロムと窒素とを含有し、ケイ素を含有しない材料で形成されている反射型フォトマスクブランクから、前記光吸収膜のパターンを備える反射型フォトマスクを製造する方法であって、
前記第1層の材料の、ケイ素含有率が34原子%以上56原子%以下、前記第1層の厚さが2nm以上12nm以下であり、かつ前記第2層の材料の、クロム含有率が33原子%以上85原子%以下、窒素含有率が12原子%以上49原子%以下、前記第2層の厚さが10nm以上16nm以下であり、
(A)前記ハードマスク膜の前記基板から離間する側に接して、レジスト膜を形成する工程と、
(A1)前記レジスト膜を、硫酸と過酸化水素水との混合液で剥離する工程と、
(A2)前記(A1)工程でレジスト膜を剥離した後、レジスト膜が剥離された前記ハードマスク膜の前記基板から離間する側に接して、レジスト膜を再形成する工程と、
(B)前記(A2)工程で再形成したレジスト膜をパターニングして、レジストパターンを形成する工程と、
(C)該レジストパターンをエッチングマスクとして、前記第1層を、フッ素系ガスを用いたドライエッチングによりパターニングして、第1層のパターンを形成する工程と、
(D)前記レジストパターンを除去する工程と、
(E)前記第1層のパターンをエッチングマスクとして、前記第2層を、塩素系ガスを用いたドライエッチングによりパターニングして、第2層のパターンを形成する工程と、
(F)前記第2層のパターンをエッチングマスクとして、前記光吸収膜を、フッ素系ガスを用いたドライエッチングによりパターニングして、幅が25nm以下のラインパターンを含む光吸収膜のパターンを形成すると同時に、前記第1層のパターンを除去する工程と、
(G)前記第2層のパターンを、塩素系ガスを用いたドライエッチングにより除去する工程と
を含むことを特徴とする反射型フォトマスクの製造方法。
2.基板と、
該基板上に形成され、極端紫外線領域光である露光光を反射する多層反射膜と、
該多層反射膜上に形成された、前記多層反射膜を保護するための保護膜と、
該保護膜上に形成され、タンタルを含有し、厚さが50nm以上74nm以下であり、前記露光光を吸収する光吸収膜と、
該光吸収膜上に、該光吸収膜に接して形成され、該光吸収膜をドライエッチングによってパターン形成する際のハードマスクとして機能するハードマスク膜と、
前記ハードマスク膜上に、該ハードマスク膜に接して形成されたレジスト膜と
を備え、
前記ハードマスク膜が、前記基板から最も離間する側に設けられた第1層と、第2層とからなる多層で構成され、
前記第1層が、ケイ素と酸素とからなる、クロムを含有しない材料で形成され、前記第2層が、クロムと窒素とを含有し、ケイ素を含有しない材料で形成されている反射型フォトマスクブランクから、前記光吸収膜のパターンを備える反射型フォトマスクを製造する方法であって、
前記第1層の材料の、ケイ素含有率が34原子%以上56原子%以下、前記第1層の厚さが2nm以上12nm以下であり、かつ前記第2層の材料の、クロム含有率が33原子%以上85原子%以下、窒素含有率が12原子%以上49原子%以下、前記第2層の厚さが10nm以上16nm以下であり、
(A1)前記レジスト膜を、硫酸と過酸化水素水との混合液で剥離する工程と、
(A2)前記(A1)工程でレジスト膜を剥離した後、レジスト膜が剥離された前記ハードマスク膜の前記基板から離間する側に接して、レジスト膜を再形成する工程と、
(B)前記(A2)工程で再形成したレジスト膜をパターニングして、レジストパターンを形成する工程と、
(C)該レジストパターンをエッチングマスクとして、前記第1層を、フッ素系ガスを用いたドライエッチングによりパターニングして、第1層のパターンを形成する工程と、
(D)前記レジストパターンを除去する工程と、
(E)前記第1層のパターンをエッチングマスクとして、前記第2層を、塩素系ガスを用いたドライエッチングによりパターニングして、第2層のパターンを形成する工程と、
(F)前記第2層のパターンをエッチングマスクとして、前記光吸収膜を、フッ素系ガスを用いたドライエッチングによりパターニングして、幅が25nm以下のラインパターンを含む光吸収膜のパターンを形成すると同時に、前記第1層のパターンを除去する工程と、
(G)前記第2層のパターンを、塩素系ガスを用いたドライエッチングにより除去する工程と
を含むことを特徴とする反射型フォトマスクの製造方法。
3.前記レジスト膜の厚さが58nm以下であることを特徴とする1又は2に記載の製造方法。
4.前記第2層の材料が、更に、酸素を含有し、酸素含有率が40原子%以下であることを特徴とする1又は2に記載の製造方法。
5.前記第2層の材料が、更に、炭素を含有し、炭素含有率が20原子%以下であることを特徴とする4に記載の製造方法。
本発明の第1の態様の反射型フォトマスクブランクは、基板と、基板上に形成され、極端紫外線領域光である露光光を反射する多層反射膜と、多層反射膜上に形成された、多層反射膜を保護するための保護膜と、保護膜上に形成され、極端紫外線領域光である露光光を吸収する光吸収膜と、光吸収膜上に、光吸収膜に接して形成され、光吸収膜をドライエッチングによってパターン形成する際のハードマスクとして機能するハードマスク膜とを備える。このハードマスク膜は、基板から最も離間する側に設けられた第1層と、第2層とを含む多層で構成されている膜(積層膜)である。
基板の種類やサイズに特に制限はなく、反射型フォトマスクブランク及び反射型フォトマスクの基板は、露光波長において、透明であっても、透明でなくてもよい。基板には、例えば、石英基板などのガラス基板を用いることができる。また、基板には、例えば、SEMI規格において規定されている、6インチ角、厚さ0.25インチの6025基板と呼ばれる基板が好適である。6025基板は、SI単位系を用いた場合、通常、152mm角、厚さ6.35mmの基板と表記される。
多層反射膜は、極端紫外線領域光である露光光を反射する膜である。多層反射膜は、好ましくは基板に接して形成される。この極端紫外線領域光は、EUV光と呼ばれ、EUV光の波長は13~14nmであり、EUV光は、通常、波長が13.5nm程度の光である。多層反射膜を構成する材料は、塩素系ガス(例えば、Cl2ガスのみ、又はCl2ガスとO2ガスとの混合ガス)を用いたドライエッチング(塩素系ドライエッチング)に対して耐性を有し、かつフッ素系ガス(例えば、CF4ガス又はSF6ガス)を用いたドライエッチング(フッ素系ドライエッチング)で除去可能な材料であることが好ましい。多層反射膜を構成する材料として具体的には、例えば、モリブデン(Mo)、シリコン(Si)などが挙げられる。多層反射膜としては、一般に、モリブデン(Mo)層とケイ素(Si)層とが交互に20~60層程度積層された積層膜(Si/Mo積層膜)が用いられる。多層反射膜の厚さは、200nm以上、特に220nm以上であることが好ましく、340nm以下、特に280nm以下であることが好ましい。
保護膜は、多層反射膜を保護するための膜である。保護膜は、好ましくは多層反射膜に接して形成される。保護膜は、例えば、反射型フォトマスクへの加工における洗浄や、反射型フォトマスクの修正などにおいて、多層反射膜を保護するために設けられる。また、保護膜には、光吸収膜をエッチングによりパターニングするときの多層反射膜の保護や、多層反射膜の酸化を防止する機能を有するものが好ましい。保護膜を構成する材料は、光吸収膜とはエッチング特性が異なる材料であることが好ましく、具体的には、塩素系ドライエッチングに対して耐性を有する材料であることが好ましい。保護膜を構成する材料として具体的には、例えば、ルテニウム(Ru)を含有する材料が挙げられる。保護膜は、単層膜であっても、多層膜(例えば、2~4層で構成された膜)であってもよく、また、傾斜組成を有する膜であってもよい。保護膜の厚さは、1nm以上であることが好ましく、また、20nm以下であることが好ましい。
光吸収膜は、極端紫外線領域光である露光光を吸収する膜である。光吸収膜は、好ましくは保護膜に接して形成される。光吸収膜は、塩素系ドライエッチングに対して耐性を有し、フッ素系ドライエッチングで除去可能な材料であることが好ましい。光吸収膜は、タンタル(Ta)を含有する材料で形成されていることが好ましい。タンタルを含有する材料として具体的には、例えば、タンタル単体(Ta)、タンタル(Ta)と、酸素(O)、窒素(N)、ホウ素(B)などから選ばれる1種以上とを含有するタンタル化合物が挙げられる。このようなものとしては、例えば、タンタルからなる材料(Ta)、タンタルと酸素とからなる材料(TaO)、タンタルと窒素とからなる材料(TaN)、タンタルとホウ素とからなる材料(TaB)、タンタルと酸素と窒素とからなる材料(TaON)、タンタルと酸素とホウ素とからなる材料(TaOB)、タンタルと窒素とホウ素とからなる材料(TaNB)、タンタルと酸素と窒素とホウ素とからなる材料(TaONB)が挙げられる。光吸収膜は、単層膜であっても、多層膜(例えば、2~4層で構成された膜)であってもよく、また、傾斜組成を有する膜であってもよい。光吸収膜の厚さは、30nm以上、特に40nm以上、とりわけ50nm以上であることが好ましく、100nm以下、特に80nm以下、とりわけ74nm以下であることが好ましい。
本発明のハードマスク膜は、基板から最も離間する側に設けられた第1層と、基板から最も離間する側以外に設けられた第2層とを含む多層で構成されている。ハードマスク膜は、2層で構成されているものに限られず、3層以上で構成されていてもよく、例えば、3層、4層又は5層で構成されているものであってもよい。第2層は、基板に最も近い側に設けられていることが好ましい。
第1層の材料は、ケイ素を含有し、クロムを含有しない材料である。第1層は、レジスト膜と接触する層であり、レジスト膜の剥離、洗浄などにおいて、硫酸と過酸化水素水との混合液(硫酸過水、SPM)や、アンモニア添加水(アンモニア添加過酸化水素水(APM))と接触する層である。また、第1層は、第2層のエッチングにおけるエッチングマスク(ハードマスク)として機能する層である。
第2層の材料は、クロムを含有し、ケイ素を含有しない材料である。第2層は、光吸収膜のエッチングにおけるエッチングマスク(ハードマスク)として機能する層である。
レジスト膜は、電子線で描画する電子線レジストでも、光で描画するフォトレジストでもよいが、化学増幅型レジストが好ましい。化学増幅型レジストは、ポジ型でもネガ型でもよく、例えば、ヒドロキシスチレン系の樹脂、(メタ)アクリル酸系樹脂などのベース樹脂と、酸発生剤とを含有し、必要に応じて、架橋剤、クエンチャー、界面活性剤などを添加したものが挙げられる。
152mm角、厚さ約6mmの石英基板上に、多層反射膜と、保護膜と、光吸収膜と、第1層及び第2層からなるハードマスク膜とを、順に積層して、図1に示されるような、反射型フォトマスクブランク(第1の態様の反射型フォトマスクブランク)を製造した。
第1層のケイ素と酸素の比率を変更した以外は、実施例1と同様にして、反射型フォトマスクブランクを得た。第1層及び第2層の組成、第1層及び第2層の厚さを表1に示す。
第1層及び第2層の厚さを変更した以外は、実施例1と同様にして、反射型フォトマスクブランクを得た。第1層及び第2層の組成、第1層及び第2層の厚さを表1に示す。
第2層の形成を以下のように変更した以外は、実施例3と同様にして、反射型フォトマスクブランクを得た。第2層は、ターゲットとして、クロムターゲットを用い、スパッタガスとして、アルゴンガスと窒素ガスを用い、ターゲットへの印加電力を調整すると共に、スパッタガスの流量を調整してスパッタリングを行って、窒化クロム(CrN)層を形成した。第1層及び第2層の組成、第1層及び第2層の厚さを表1に示す。
第1層の厚さを変更し、第2層のクロムと窒素と酸素の比率を変更した以外は、実施例1と同様にして、反射型フォトマスクブランクを得た。第1層及び第2層の組成、第1層及び第2層の厚さを表1に示す。
第1層及び第2層の厚さを変更した以外は、実施例2と同様にして、反射型フォトマスクブランクを得た。第1層及び第2層の組成、第1層及び第2層の厚さを表1に示す。
第2層の形成を以下のように変更した以外は、実施例5と同様にして、反射型フォトマスクブランクを得た。第2層は、ターゲットとして、クロムターゲットを用い、スパッタガスとして、アルゴンガスと窒素ガスと二酸化炭素ガスを用い、ターゲットへの印加電力を調整すると共に、スパッタガスの流量を調整してスパッタリングを行って、窒化酸化炭化クロム(CrNOC)層を形成した。第1層及び第2層の組成、第1層及び第2層の厚さを表1に示す。
第1層の厚さを変更した以外は、実施例1と同様にして、反射型フォトマスクブランクを得た。第1層及び第2層の組成、第1層及び第2層の厚さを表1に示す。
第1層のケイ素と酸素の比率と、厚さを変更した以外は、実施例1と同様にして、反射型フォトマスクブランクを得た。第1層及び第2層の組成、第1層及び第2層の厚さを表1に示す。
第1層のケイ素と酸素の比率と、厚さ、及び第2層のクロムと窒素の比率と、厚さを変更して、実施例4と同様にして、反射型フォトマスクブランクを得た。第1層及び第2層の組成、第1層及び第2層の厚さを表1に示す。
クロムを含有し、ケイ素を含有しない材料で形成された層のみからなるハードマスク膜(第2層のみからなるハードマスク膜に相当)を、光吸収膜上に形成した以外は、実施例5と同様にして、反射型フォトマスクブランクを得た。ハードマスク膜の組成及び厚さを表1に示す。
実施例1~10で得られた反射型フォトマスクブランクを用いて、フッ素系ドライエッチングにより、第1層が消失するまでの時間(クリアタイム)を測定した。フッ素系ドライエッチングのクリアタイムは、第1層に対して下記条件(条件1)でドライエッチングを行い、終点検出までの時間(エンドポイントまでの時間)とした。結果を表2に示す。
装置:ICP(Inductively Coupled Plasma(誘導結合プラズマ))方式
ガス:SF6ガス+O2ガス+Heガス
ガス圧力:5.0mTorr(0.66Pa)
ICP電力:400W
実施例1~10及び比較例1で得られた反射型フォトマスクブランクについて、第1層のフッ素系ドライエッチングのクリアタイムの測定後に、塩素系ドライエッチングにより、第2層が消失するまでの時間(クリアタイム)を測定した。塩素系ドライエッチングのクリアタイムは、第2層に対して下記条件(条件2)でドライエッチングを行い、終点検出までの時間(エンドポイントまでの時間)とした。結果を表2に示す。
装置:ICP(Inductively Coupled Plasma(誘導結合プラズマ))方式
ガス:Cl2ガス+O2ガス
ガス圧力:3.0mTorr(0.40Pa)
ICP電力:350W
実施例1~10で得られた反射型フォトマスクブランクを用いて、フッ素系ドライエッチングにより、第1層が消失するまでに、レジスト膜が減少する量(厚さ)を測定した。まず、第1層上に、ポジ型化学増幅型電子線レジストをスピンコートして、厚さ60nmのレジスト膜を形成した。次に、電子線描画装置を用いて、ドーズ量100μC/cm2で、長辺100,000nm、短辺60nmの孤立ラインパターンを計20本描画した。次に、熱処理装置を用いて、115℃で14分間熱処理(PEB:Post Exposure Bake)を行った。次に、パドル現像で、42秒間現像処理を行い、レジストパターンを形成した。次に、レジストパターンをエッチングマスクとして、第1層に対してフッ素系ドライエッチングを、前述した条件1で、20%のオーバーエッチングで行い、第1層のパターンを形成した。その後、第1層のパターン上に残存したレジストパターンの厚さを測定し、減少した厚さを算出した。結果を表3に示す。レジストパターンの厚さは、原子間力顕微鏡(AFM:Atomic Force Microscope)を用いて測定し、測定範囲は200nm×200nmの正方形領域とした(以下同じ)。
実施例1~10で得られた反射型フォトマスクブランクを用いて、塩素系ドライエッチングにより、第2層が消失するまでに、第1層が減少する量(厚さ)を測定した。まず、第1層上に、ポジ型化学増幅型電子線レジストをスピンコートして、厚さ60nmのレジスト膜を形成した。次に、電子線描画装置を用いて、ドーズ量100μC/cm2で、長辺100,000nm、短辺60nmの孤立ラインパターンを計20本描画した。次に、熱処理装置を用いて、115℃で14分間熱処理(PEB:Post Exposure Bake)を行った。次に、パドル現像で、42秒間現像処理を行い、レジストパターンを形成した。次に、レジストパターンをエッチングマスクとして、第1層に対してフッ素系ドライエッチングを、前述した条件1で、20%のオーバーエッチングで行い、第1層のパターンを形成した。次に、残存しているレジストパターンを、硫酸過水(硫酸と過酸化水素水(硫酸:過酸化水素水=3:1の混合液)による洗浄によって除去した。次に、第1層のパターンをエッチングマスクとして、第2層に対して塩素系ドライエッチングを、前述した条件2で、300%のオーバーエッチングで行い、第2層のパターンを形成した。その後、第2層のパターン上に残存した第1層のパターンの厚さを測定し、減少した厚さを算出した。結果を表3に示す。第1層の厚さは、X線回折装置を用いて測定した。その結果、実施例1~10で得られた反射型フォトマスクブランクのいずれも、第2層の塩素系ドライエッチングにおいて第1層が完全に消失することがないことが確認された。
比較例1で得られた反射型フォトマスクブランクを用いて、塩素系ドライエッチングにより、第2層が消失するまでに、レジスト膜が減少する量(厚さ)を測定した。まず、第2層上に、ポジ型化学増幅型電子線レジストをスピンコートして、厚さ60nmのレジスト膜を形成した。次に、電子線描画装置を用いて、ドーズ量100μC/cm2で、長辺100,000nm、短辺60nmの孤立ラインパターンを計20本描画した。次に、熱処理装置を用いて、115℃で14分間熱処理(PEB:Post Exposure Bake)を行った。次に、パドル現像で、42秒間現像処理を行い、レジストパターンを形成した。次に、レジストパターンをエッチングマスクとして、第2層に対して塩素系ドライエッチングを、前述した条件2で、300%のオーバーエッチングで行い、第2層のパターンを形成した。その後、第2層のパターン上に残存したレジストパターンの厚さを測定し、減少した厚さを算出した。結果を表3に示す。
実施例1~10で得られた反射型フォトマスクブランクのハードマスク膜(第1層)上に、ポジ型化学増幅型電子線レジストをスピンコートしてレジスト膜を形成して、図2に示されるような、レジスト膜を有する反射型フォトマスクブランク(第2の態様の反射型フォトマスクブランク)を得た。このレジスト膜の厚さは、前述した、フッ素系ドライエッチング後に、厚さ20nmのレジストパターンが残存する厚さであり、かつ、用いたレジスト材料で、レジスト膜を安定した厚さで形成できる厚さの下限である40nm以上の厚さとした。レジスト膜の厚さを表4に示す。
装置:ICP(Inductively Coupled Plasma(誘導結合プラズマ))方式
ガス:SF6ガス+Heガス
ガス圧力:4.0mTorr(0.53Pa)
ICP電力:400W
比較例1で得られた反射型フォトマスクブランクのハードマスク膜上に、ポジ型化学増幅型電子線レジストをスピンコートしてレジスト膜を形成して反射型フォトマスクブランクを得た。このレジスト膜の厚さは、前述した、塩素系ドライエッチング後に、厚さ20nmのレジストパターンが残存する厚さであり、かつ、用いたレジスト材料で、レジスト膜を安定した厚さで形成できる厚さの下限である40nm以上の厚さとした。レジスト膜の厚さを表4に示す。
ハードマスク膜上に形成したレジスト膜を、硫酸過水で洗浄して剥離して、その後、レジストを再形成したときの孤立ラインパターンのアシストパターンに相当する微細パターンの解像限界を評価した。実施例1~10及び比較例1で得られた反射型フォトマスクブランクのハードマスク膜上に形成したレジスト膜を、一旦、硫酸過水で洗浄して剥離し、再度、同様の方法でハードマスク膜上にレジスト膜を形成した後、レジストパターンを形成した以外は、実施例11~20及び比較例2と同様の方法で反射型フォトマスクを得、外観検査装置を用いて、実施例と同様の方法で、テストパターンの解像限界を評価した。結果を表4に示す。
2 多層反射膜
3 保護膜
4 光吸収膜
4a 光吸収膜のパターン
5 ハードマスク膜
5a ハードマスク膜のパターン
51 第1層
51a 第1層のパターン
52 第2層
52a 第2層のパターン
6 レジスト膜
6a レジストパターン
101、102 反射型フォトマスクブランク
200 反射型フォトマスク
Claims (5)
- 基板と、
該基板上に形成され、極端紫外線領域光である露光光を反射する多層反射膜と、
該多層反射膜上に形成された、前記多層反射膜を保護するための保護膜と、
該保護膜上に形成され、タンタルを含有し、厚さが50nm以上74nm以下であり、前記露光光を吸収する光吸収膜と、
該光吸収膜上に、該光吸収膜に接して形成され、該光吸収膜をドライエッチングによってパターン形成する際のハードマスクとして機能するハードマスク膜と
を備え、
前記ハードマスク膜が、前記基板から最も離間する側に設けられた第1層と、第2層とからなる多層で構成され、
前記第1層が、ケイ素と酸素とからなる、クロムを含有しない材料で形成され、前記第2層が、クロムと窒素とを含有し、ケイ素を含有しない材料で形成されている反射型フォトマスクブランクから、前記光吸収膜のパターンを備える反射型フォトマスクを製造する方法であって、
前記第1層の材料の、ケイ素含有率が34原子%以上56原子%以下、前記第1層の厚さが2nm以上12nm以下であり、かつ前記第2層の材料の、クロム含有率が33原子%以上85原子%以下、窒素含有率が12原子%以上49原子%以下、前記第2層の厚さが10nm以上16nm以下であり、
(A)前記ハードマスク膜の前記基板から離間する側に接して、レジスト膜を形成する工程と、
(A1)前記レジスト膜を、硫酸と過酸化水素水との混合液で剥離する工程と、
(A2)前記(A1)工程でレジスト膜を剥離した後、レジスト膜が剥離された前記ハードマスク膜の前記基板から離間する側に接して、レジスト膜を再形成する工程と、
(B)前記(A2)工程で再形成したレジスト膜をパターニングして、レジストパターンを形成する工程と、
(C)該レジストパターンをエッチングマスクとして、前記第1層を、フッ素系ガスを用いたドライエッチングによりパターニングして、第1層のパターンを形成する工程と、
(D)前記レジストパターンを除去する工程と、
(E)前記第1層のパターンをエッチングマスクとして、前記第2層を、塩素系ガスを用いたドライエッチングによりパターニングして、第2層のパターンを形成する工程と、
(F)前記第2層のパターンをエッチングマスクとして、前記光吸収膜を、フッ素系ガスを用いたドライエッチングによりパターニングして、幅が25nm以下のラインパターンを含む光吸収膜のパターンを形成すると同時に、前記第1層のパターンを除去する工程と、
(G)前記第2層のパターンを、塩素系ガスを用いたドライエッチングにより除去する工程と
を含むことを特徴とする反射型フォトマスクの製造方法。 - 基板と、
該基板上に形成され、極端紫外線領域光である露光光を反射する多層反射膜と、
該多層反射膜上に形成された、前記多層反射膜を保護するための保護膜と、
該保護膜上に形成され、タンタルを含有し、厚さが50nm以上74nm以下であり、前記露光光を吸収する光吸収膜と、
該光吸収膜上に、該光吸収膜に接して形成され、該光吸収膜をドライエッチングによってパターン形成する際のハードマスクとして機能するハードマスク膜と、
前記ハードマスク膜上に、該ハードマスク膜に接して形成されたレジスト膜と
を備え、
前記ハードマスク膜が、前記基板から最も離間する側に設けられた第1層と、第2層とからなる多層で構成され、
前記第1層が、ケイ素と酸素とからなる、クロムを含有しない材料で形成され、前記第2層が、クロムと窒素とを含有し、ケイ素を含有しない材料で形成されている反射型フォトマスクブランクから、前記光吸収膜のパターンを備える反射型フォトマスクを製造する方法であって、
前記第1層の材料の、ケイ素含有率が34原子%以上56原子%以下、前記第1層の厚さが2nm以上12nm以下であり、かつ前記第2層の材料の、クロム含有率が33原子%以上85原子%以下、窒素含有率が12原子%以上49原子%以下、前記第2層の厚さが10nm以上16nm以下であり、
(A1)前記レジスト膜を、硫酸と過酸化水素水との混合液で剥離する工程と、
(A2)前記(A1)工程でレジスト膜を剥離した後、レジスト膜が剥離された前記ハードマスク膜の前記基板から離間する側に接して、レジスト膜を再形成する工程と、
(B)前記(A2)工程で再形成したレジスト膜をパターニングして、レジストパターンを形成する工程と、
(C)該レジストパターンをエッチングマスクとして、前記第1層を、フッ素系ガスを用いたドライエッチングによりパターニングして、第1層のパターンを形成する工程と、
(D)前記レジストパターンを除去する工程と、
(E)前記第1層のパターンをエッチングマスクとして、前記第2層を、塩素系ガスを用いたドライエッチングによりパターニングして、第2層のパターンを形成する工程と、
(F)前記第2層のパターンをエッチングマスクとして、前記光吸収膜を、フッ素系ガスを用いたドライエッチングによりパターニングして、幅が25nm以下のラインパターンを含む光吸収膜のパターンを形成すると同時に、前記第1層のパターンを除去する工程と、
(G)前記第2層のパターンを、塩素系ガスを用いたドライエッチングにより除去する工程と
を含むことを特徴とする反射型フォトマスクの製造方法。 - 前記レジスト膜の厚さが58nm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の製造方法。
- 前記第2層の材料が、更に、酸素を含有し、酸素含有率が40原子%以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の製造方法。
- 前記第2層の材料が、更に、炭素を含有し、炭素含有率が20原子%以下であることを特徴とする請求項4に記載の製造方法。
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