[第1の形態]
以下、第1の形態にかかる決済システムについて、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は、商業施設に適用され、記録媒体を利用して決済を行うシステムである。なお、以下では、商業施設にて商品の購入等を行うユーザを、「利用者」とし、商業施設の店員や決済システムの管理を行うユーザを、「管理者」とする。また、以下の説明および添付図面では、記録媒体を、単に「媒体」と記載する場合がある。
本形態の決済システム100は、例えば、図1に示すように、入口と出口とが設けられている商業施設200に適用されるシステムである。商業施設200は、特定の施設の一例である。商業施設200は、例えば、スーパーマーケットや衣料品店等の物販店舗、スポーツジムや医療施設等のサービス提供店舗、レストランや喫茶店等の飲食物提供店舗、で構成され、複数の店舗や自動販売機等を含む複合施設であっても良い。
本形態の決済システム100は、商業施設200の入口側に配置される発行機1と、商業施設200の内部の各店舗等に配置される端末装置2と、商業施設200の出口側に配置される精算機3と、サーバ4と、再発行機5と、登録機6と、を、それぞれ1台以上含む。決済システム100に含まれる全ての発行機1、端末装置2、精算機3、再発行機5、登録機6は、サーバ4と通信可能に設けられる。なお、サーバ4は、商業施設200内に設けられても良いし、インターネット上のクラウドサーバ等の外部の装置であっても良いし、複数の装置の協働で構成されていても良い。
発行機1は、例えば、図2に示すように、決済情報の入力を受け付けて記録媒体300を発行する。発行機1は、入力手段10と、認証情報受付手段14と、媒体出力手段15と、を備える。入力手段10は、カード情報取得手段11と、マネー情報取得手段12と、現金受付手段13と、のうちの少なくとも1つを有する。端末装置2は、記録媒体300を受け付けて仮決済を実行する。端末装置2は、媒体読取手段21と、利用者認証手段22と、商品情報取得手段23と、を備える。精算機3は、記録媒体300を受け付けて本決済を実行する。精算機3は、媒体読取手段31と、利用者認証手段32と、媒体回収手段33と、を備える。
なお、本明細書では、クレジットカード等による購入手続きにおいてカード会社に情報を送信して決済を要求する処理等の、実際に決済が行われる処理を「本決済」とし、実際の決済は行われず、商業施設200内での購入に関する情報を更新する処理を「仮決済」とする。
本形態の決済システム100にて利用される記録媒体300は、少なくとも情報を記録する機能を備え、利用者によって携帯可能な媒体である。記録媒体300は、例えば、ICチップを含むカードやリストバンド、携帯端末、である。記録媒体300は、さらに通信機能を有していても良く、例えば、商業施設200内に配置されるビーコンとの通信によって、位置情報を取得する機能を有していても良い。また、記録媒体300は、単に、所定の情報が記録されたバーコードやQRコード(登録商標)等のコード情報が貼付された、カードやリストバンドであっても良い。
サーバ4は、利用者データベース(以下、「利用者DB」とする)41と、登録データベース(以下、「登録DB」とする)42と、を備える。利用者DB41は、商業施設200を利用中の利用者の情報を記憶するためのデータベースである。登録DB42は、商業施設200への再入場のための情報を記憶するためのデータベースである。
再発行機5は、記録媒体300の紛失時の再発行を行う。再発行機5は、利用者認証手段51と、媒体出力手段52と、を備える。再発行機5は、発行機の一例である。登録機6は、生体情報の登録指示を受け付ける。登録機6は、媒体読取手段61と、生体情報受付手段62と、を備える。なお、再発行機5による再発行の機能や、登録機6による登録機能は、発行機1が兼ねても良い。
発行機1のカード情報取得手段11とマネー情報取得手段12と現金受付手段13とは、利用者の決済情報の入力を受け付ける。カード情報取得手段11は、クレジットカード、デビットカード等のカード情報を取得する。マネー情報取得手段12は、電子マネーに関する情報を取得する。現金受付手段13は、現金の入力を受け付ける。
発行機1の媒体出力手段15と再発行機5の媒体出力手段52は、サーバ4から受信した情報に基づいて、必要な情報を記録した記録媒体300を、機外に排出することで発行する。端末装置2の媒体読取手段21と精算機3の媒体読取手段31と登録機6の媒体読取手段61は、記録媒体300に記録されている情報を読み取る。精算機3の媒体回収手段33は、記録媒体300を回収して、回収した記録媒体300に記録されている情報を削除する。
発行機1の認証情報受付手段14は、利用者認証のための情報である認証情報の入力を受け付ける。端末装置2の利用者認証手段22と精算機3の利用者認証手段32は、認証情報の入力を受け付け、発行機1の認証情報受付手段14で受け付けた情報を用いて利用者の認証を実行する。
また、商品情報取得手段23は、利用者による購入指示を受け付けて、その購入商品および購入金額を特定する。登録機6の生体情報受付手段62は、利用者の生体情報の入力を受け付け、受け付けた情報をサーバ4に送信する。認証情報や生体情報については、後述する。
商業施設200を利用する利用者は、発行機1にて発行された記録媒体300を携帯して商業施設200に入り、商業施設200にて物品の購入やサービスの提供を受ける際に、その記録媒体300を利用して端末装置2にて仮決済し、その記録媒体300を利用して精算機3にて本決済した後に商業施設200から出る。なお、発行機1や端末装置2、精算機3、再発行機5、登録機6は、さらに、利用者に情報を伝えるためのディスプレイや音声発生装置を備えると良い。
続いて、決済システム100における決済のための手順について、シーケンス図を参照して説明する。まず、発行機1による記録媒体300の発行手順について、図3のシーケンス図を参照して説明する。
利用者は、発行機1に対して、記録媒体300の発行指示を入力する(A01)。発行機1は、A01の指示に応じて、利用者に、決済情報の入力を要求する(A02)。決済情報は、例えば、カード情報、電子マネー情報、現金、であり、利用者は、カード情報取得手段11とマネー情報取得手段12と現金受付手段13とのうちの1つ以上を利用して、決済情報を入力する(A03)。A03は、決済方法入力処理の一例である。
発行機1は、入力された決済情報が有効であるか否かを確認する(A04)。発行機1は、例えば、カード情報取得手段11にてカード情報を取得した場合、該当するカード会社等に問い合わせを行い、当該カードが有効期限内であるか否かの情報、および、有効であれば、その時点で利用可能な利用限度額の情報を取得する。なお、発行機1は、さらに、商業施設200内で利用可能な仮の利用限度額の設定を受け付けても良い。
また、発行機1は、例えば、マネー情報取得手段12にて電子マネー情報を受信した場合、該当する電子マネー会社に問い合わせを行い、当該電子マネーの利用限度額またはチャージ残金額等の情報を取得する。また、発行機1は、プリペイドカードやチャージ型の電子マネーの決済情報を受け付けた場合、一旦、チャージされている全額を引き出して、商業施設200内で利用するための預かり金として預かる。なお、発行機1は、預かり金の金額の指定を受け付けても良い。また、発行機1は、現金受付手段13にて現金の入力を受け付けた場合、その現金を預かり金として預かり、入金額の情報を取得する。
発行機1は、提示されたクレジットカードやポストペイ型の電子マネーの情報が有効であればその決済情報が有効であると判断する。あるいは、発行機1は、所定金額以上の利用限度額が有る場合に、その決済情報が有効であると判断しても良い。また、発行機1は、所定金額以上の預かり金の入力を受け付けた場合に、その決済情報が有効であると判断する。
そして、入力された決済情報が有効であると判断した場合(alt:[有効])、有効であると判断した決済情報と、その決済情報での利用可能金額の情報と、をサーバ4に送信する(A11)。利用可能金額は、入力された決済情報に対応する金額情報、すなわち、カードや電子マネーの利用限度額、または預かり金の金額、である。
サーバ4は、発行機1から決済情報を受信した場合、その決済情報の利用者を識別するための識別情報であるIDを決定し(A12)、決定したIDの情報を発行機1に送信する(A13)。サーバ4は、決定したIDと決済情報と利用可能金額とを互いに関連付けて、利用者DB41に記憶する(A14)。A14は、登録処理の一例である。
利用者DB41には、例えば、図4に示すように、A12にて決定したID410ごとに、発行日時411と、決済情報412と、利用可能金額413と、認証情報414と、購入情報415と、が関連付けられて、1つのレコードとして記憶される。発行日時411は、記録媒体300を発行した日時を示す情報である。決済情報412と利用可能金額413とは、A11にて発行機1から受信した情報である。認証情報414と購入情報415については、後述する。
なお、IDの決定は、発行機1が行っても良い。その場合、発行機1は、決定したIDの情報をA11にて他の情報とともにサーバ4に送信し、サーバ4は、受信した情報を利用者DB41に記憶すれば良い。
発行機1は、A13にてサーバ4から受信したIDを、発行予定の記録媒体300に記録する(A15)。さらに、発行機1は、認証情報の入力を行うか否かを、利用者に問い合わせる(A16)。認証情報は、商業施設200内で記録媒体300を利用する際に、利用者を認証するための情報であり、例えば、利用者の生体情報、利用者によって設定可能な暗証情報、である。認証情報が記憶されている場合、後述するように、認証に成功しない限り、仮決済や本決済が行われない。なお、本形態では、認証情報の入力は任意であり、入力を希望しない利用者は、認証情報の入力をスキップすることができる。
発行機1の認証情報受付手段14は、生体情報として、例えば、顔、指紋、掌紋、虹彩、静脈等の生体の一部を示す画像情報、または、声紋情報、を受け付け可能である。また、発行機1の認証情報受付手段14は、暗証情報として、例えば、パスワード、暗証番号、サイン等の筆跡画像、を受け付け可能である。発行機1は、認証情報受付手段14の有する機能に応じて、受け付け可能な認証情報の入力を受け付ける。
認証情報受付手段14への情報の入力を受け付けた場合(alt:[入力有])、発行機1は、認証情報受付手段14にて取得した情報を当該利用者の認証情報として取得し(A21)、A13にて受信したIDと取得した認証情報とをサーバ4に送信する(A22)。A21は、発行認証入力処理の一例である。サーバ4は、受信した認証情報を、受信したIDに対応する認証情報414として、利用者DB41に記憶する(A23)。A23は、登録処理の一例である。
なお、本形態の発行機1は、A21にて複数の認証情報を受付可能であっても良い。つまり、サーバ4は、1つのID410に関連付けて、複数の認証情報414を利用者DB41に記憶可能であっても良い。複数の認証情報414は、例えば、1人の利用者を認証する複数の認証情報であっても良いし、複数人の利用者の認証情報であっても良い。そして、複数の認証情報を受け付けた場合、後述する認証を行う各装置は、記憶されている複数の認証情報414の全てについて認証に成功した場合に認証成功としても良いし、複数の認証情報414のいずれか1つでも認証に成功すれば認証成功としても良い。また、いずれの認証方法を用いるかを選択可能であっても良い。
また、発行機1は、受け付けた決済情報の種類によって、認証情報の入力を必須としても良い。具体的には、発行機1は、クレジットカードを示すカード情報等のポストペイ情報を受け付けた場合には、認証情報の入力を要求し、現金やプリペイドカード等のプリペイド情報を受け付けた場合には、認証情報の入力を要求しない、としても良い。
発行機1は、A21の送信の後、または、認証情報を入力しないと決定した場合、A15にてIDを記録させた記録媒体300を、媒体出力手段15によって機外へ排出することで発行する(A31)。A31は、発行処理の一例である。利用者は、排出された記録媒体300を携帯して、商業施設200に入る。
なお、発行機1は、入口ゲートの機能を兼ねていても良い。例えば、発行機1は、発行した記録媒体300が発行機1から持ち去られた後に、入口ゲートを開放するとしても良い。あるいは、発行機1にて発行された記録媒体300を入口ゲートに読み取らせることで入口ゲートが開放される、としても良い。また、発行機1は、記録媒体300を発行した後、所定の待機時間が経過しても記録媒体300が持ち去られなかった場合、記録媒体300を回収して入口ゲートを開放しないとしても良い。また、入口ゲートは無くても良い。つまり、利用者は、記録媒体300の発行の有無にかかわらず、商業施設200に入ることができても良い。
一方、受け付けた決済情報が無効であると判断した場合(alt:[無効])、発行機1は、決済情報が無効である旨を利用者に通知して(A41)、受け付けた決済情報を消去する(A42)。A42は、キャンセル処理の一例である。この場合、発行機1は、記録媒体300の発行を行わない。
なお、決済情報が有効であるか否かの判断は、発行機1に代えて、サーバ4が行っても良い。その場合、発行機1は、A04に代えて、A03にて受け付けた決済情報をサーバ4に送信し、判断結果の情報をサーバ4から受信することで、以後の手順を決定する。サーバ4は、例えば、利用者DB41に既に記憶されている決済方法と同じポストペイ情報を受け付けた場合には、その決済情報を無効であると判断しても良い。
また、発行機1は、1つの記録媒体300に対して、複数の決済情報の入力を受け付け可能であっても良い。発行機1は、有効な決済情報が複数入力された場合は、全ての有効な決済情報をサーバ4に送信し、サーバ4は、1つのIDに関連付けて、複数の決済情報を記憶する。
また、発行機1は、複数の決済情報を受け付けた場合、決済情報ごとに認証情報を受け付け可能であっても良い。発行機1は、例えば、親のクレジットカードと現金との決済情報の入力を受け付けて親子で商業施設200に入った利用者について、クレジットカードでの決済には親の認証情報のみを入力して、親のみが利用できるようにし、現金での決済には、親と子との両方の認証情報を入力して、親と子のいずれも利用できるようにする、という指示を受け付け可能であっても良い。
次に、端末装置2による記録媒体300を用いた手順について、説明する。利用者は、商業施設200内で商品やサービスを購入するための仮決済を行う場合と、仮決済済みの商品やサービスを返品する場合とに、端末装置2を利用する。まず、端末装置2を利用した仮決済手順について、図5のシーケンス図を参照して説明する。
利用者は、端末装置2に記録媒体300の読み取りを指示する(B01)。端末装置2の媒体読取手段21は、記録媒体300から記録されているIDを読み取る(B02)。B02は、端末読取処理の一例である。端末装置2は、読み取ったIDをサーバ4に送信する(B03)。サーバ4は、記憶している利用者DB41から、端末装置2から送信されたIDに関連付けて記憶されている情報を読み出す(B04)。
サーバ4は、利用者DB41に基づいて、端末装置2から送信されたIDが有効であるか否かを判断する。利用者DB41に当該IDに関連付けられた情報が記憶されている場合、IDが有効であると判断して(alt:[ID有効])、サーバ4は、そのIDに関連付けて記憶されている各情報のうち、少なくとも、決済情報412と利用可能金額413と認証情報414と購入情報415とを端末装置2に送信する(B11)。
端末装置2は、サーバ4から受信した情報に基づいて、決済情報412として複数の決済方法が記憶されているか否かを判断する。複数の決済方法が記憶されている場合(opt:[決済方法複数])、端末装置2は、今回の購入にどの決済方法を用いるかを、利用者に問い合わせる(B12)。そして、端末装置2は、利用者の指示に基づいて、それら複数の決済方法の中から決済に用いる決済方法を選択する(B13)。B13は、選択処理の一例である。記憶されている決済方法が1つのみであれば、端末装置2は、その決済方法を用いると決定する。
なお、端末装置2は、決済情報412として複数の決済方法が記憶されている場合、B13にて、複数の決済方法の選択、および選択された複数の決済方法での支払い割合の設定を、受け付け可能であっても良い。端末装置2は、例えば、複数の決済方法で均等に支払う、いわゆる割り勘の指示を受け付け可能であっても良い。また、端末装置2は、選択された複数の決済方法のそれぞれに、支払金額の指定を受け付け可能であっても良い。このようにすることで、決済の自由度を高めることができる。
端末装置2は、決定した決済方法に認証情報414が設定されているか否かを判断する。認証情報414が設定されていると判断した場合(opt:[認証情報有])、端末装置2は、利用者に認証情報の入力を要求する(B15)。さらに、端末装置2は、利用者認証手段22を介して利用者による認証情報の入力を受け付けて(B16)、B11にて取得した情報に含まれる認証情報414に基づいて、認証を行う(B17)。B16は、端末認証入力処理の一例である。認証情報の入力を受け付けて、利用者DB41の情報と照合することで、記録媒体300が第三者に盗用されるリスクが低減される。
認証に成功したと判断した場合、あるいは、認証情報414が設定されていないと判断した場合(alt:[認証OKまたは認証情報無])、端末装置2は、購入指示等の利用者の指示を受け付け可能となる(B21)。利用者は、端末装置2を利用して、購入対象の商品またはサービスを指定して、購入指示を入力する(B22)。これにより端末装置2は、購入対象の商品やサービスを特定する。B22は、特定処理の一例である。購入指示は、例えば、商品タグの読み取り、メニュー画面へのタッチ、買い物かごの指定、によって行われる。
端末装置2は、利用者による購入指示に基づいて、購入情報を取得する(B23)。購入情報は、少なくとも商品やサービスの購入金額の情報を含み、商品やサービスを識別する情報および購入個数の情報を含むことが望ましい。また、商業施設200内に複数の店舗が有る場合には、購入情報は、購入先の店舗を示す情報も含まれることが望ましい。
そして、端末装置2は、B11にて取得した情報に含まれる利用可能金額413に基づいて、仮決済可能であるか否かを判断する。具体的には、端末装置2は、購入情報の購入金額と、選択された決済方法に関連付けられている利用可能金額413と、に基づいて、仮決済可能であるか否かを判断する。仮決済可能であると判断した場合(alt:[仮決済可能])、端末装置2は、購入情報とIDとをサーバ4に送信する(B24)。決済方法が選択されている場合は、端末装置2は、選択された決済方法を示す情報も、サーバ4に送信する。
なお、仮決済時の決済方法の選択は任意であっても良い。つまり、端末装置2は、複数の決済方法が記憶されていても、決済方法を選択せずに仮決済を行う指示を受け付け可能であっても良い。その場合、端末装置2は、仮決済可能か否かの判断を、例えば、複数の利用可能金額413の合計額に基づいて行っても良い。決済方法が未選択であれば、決済システム100は、後述する本決済時に決済方法の選択を受け付ける。あるいは、端末装置2は、例えば、決済方法の選択を受け付けないまま認証情報の入力を受け付けた場合、入力された認証情報に基づいて、自動的に決済方法を決定可能であっても良い。
サーバ4は、端末装置2から受信した情報に基づいて、利用者DB41を更新する(B25)。B25は、仮決済処理の一例である。具体的には、サーバ4は、受信したIDに関連付けられた購入情報415として、端末装置2から受信した情報を追加し、利用可能金額413を、購入情報415の金額を差し引いた金額に変更する。この時点では、決済予定の金額が利用者DB41に記憶されているのみであって、実際の決済は行われていない。サーバ4は、利用者DB41の更新後、仮決済完了を端末装置2に通知する(B26)。端末装置2は、B26の通知を受けて、仮決済完了を利用者に通知する(B27)。
選択された決済方法に関連付けられている利用可能金額413に基づいて、仮決済不可能であると判断した場合(alt:[仮決済不可能])、端末装置2は、仮決済不可能を利用者に通知する(B28)。端末装置2は、他の決済方法の選択指示や現金の追加入力を受け付け可能であっても良い。
一方、B17の認証に失敗したと判断した場合(alt:[認証NG])、端末装置2は、利用者に認証失敗を通知する(B31)。端末装置2は、認証情報の再入力を受け付け可能であっても良い。B27、B28、B31のいずれかの通知の後、端末装置2は、B01にて受け付けた記録媒体300を利用者に返却する(B32)。
また、サーバ4は、B04にて読み出した利用者DB41に端末装置2から送信されたIDに関連付けられた情報が記憶されていない場合、当該IDが無効であると判断して(alt:[ID無効])、記録媒体300が無効であることを端末装置2に通知する(B41)。記録媒体300に記録されたIDが無効になるのは、例えば、記録媒体300の再発行を受け付けた場合、記録媒体300の有効期限を過ぎた場合、である。IDが無効になる場合の詳細に付いては、後述する。
端末装置2は、B41の通知を受けて、記録媒体300が無効であることを利用者に通知する(B42)。端末装置2は、その記録媒体300を回収しても良いし、返却しても良い。端末装置2は、無効な記録媒体300が使われたことを管理者に報告しても良い。
なお、利用者の認証の処理や、仮決済可能であるか否かの判断は、端末装置2に代えて、サーバ4が行っても良い。その場合、端末装置2は、B16にて受け付けた認証情報をサーバ4に送信し、認証結果の情報をサーバ4から受信する。また、端末装置2は、利用者による購入指示に基づく購入情報をサーバ4に送信して、仮決済可能であるか否かの判断結果の情報をサーバ4から受信する。また、サーバ4は、B11では、IDが有効であるか否かの情報のみを端末装置2に送信する。
次に、端末装置2を利用した仮決済後の商品の返品手順について、図6のシーケンス図を参照して説明する。なお、以下では、図5に示した仮決済手順の場合と同様の手順については、図5と同じ符号を付し、説明を簡略化する。
返品手順においても、端末装置2は、記録媒体300の読み取り指示を受け付け(B01)、記録媒体300からIDを読み出して(B02)、サーバ4に送信する(B03)。さらに、端末装置2は、サーバ4が利用者DB41から読み出した情報(B04)を取得して(B11)、必要であれば、認証を行う(B15~B17)。
認証に成功したと判断した場合、あるいは、認証情報414が設定されていないと判断した場合(alt:[認証OKまたは認証情報無])、端末装置2は、利用者による指示を受け付け可能となる(B21)。
受け付けた指示が返品手順の指示であった場合(C01)、端末装置2は、B11にてサーバ4から受信した購入情報に基づいて、仮決済済みの商品の一覧を表示して(C02)、利用者による返品対象の商品の選択を受け付ける。利用者は、端末装置2に表示された返品可能な商品の一覧のうち、返品対象の商品を選択して返品指示を行う(C11)。
なお、端末装置2は、C02にて、返品可能な商品は選択可能に表示し、返品不可の商品は表示しない。あるいは、端末装置2は、返品不可の商品を選択不可能な態様で表示しても良い。すなわち、端末装置2は、返品不可の商品の返品指示を受け付けない。
そのために、サーバ4は、購入情報415として、返品可能な商品と返品不可の商品とを区別する情報を付加した情報を記憶する。具体的には、本形態の決済システム100は、例えば、提供済みの飲食物やサービスの返品を受け付けない。例えば、飲食物やサービスの提供時に管理者が提供済み情報を専用の装置に入力し、サーバ4にその情報を送信させることで、サーバ4は、返品不可の商品の情報を取得できる。サーバ4は、B11では、購入情報として、返品可能な商品の情報のみを送信し返品不可の商品の情報を送信しないとしても良いし、返品可能か否かの情報を付加した購入情報を送信するとしても良い。返品ができない商品については返品を受け付けないようにすることで、商品の特性にあった運用を図ることができる。
端末装置2は、商品ごとの返品指示を受け付け、選択された商品の情報を含む返品情報とIDとをサーバ4に送信する(C12)。サーバ4は、受信した情報に基づいて、利用者DB41を更新する(C13)。C13は、返品処理の一例である。具体的には、サーバ4は、当該IDに関連付けられた購入情報415から返品された商品の情報を削除し、その商品の金額を利用可能金額413に加える。サーバ4は、利用者DB41の更新後、返品完了を端末装置2に通知する(C14)。端末装置2は、C14の通知を受けて、返品完了を利用者に通知する(C15)。
本形態の決済システム100では、端末装置2での仮決済手順において、利用者DB41の購入情報415を更新するのみであって、実際の決済は完了していない。端末装置2が返品の指示を受け付けて購入情報415を再度更新することとすれば、本決済済みの商品を返品する場合に比較して、カード会社や電子マネー会社に対する手続きは不要であることから、商品の返品手続きは簡単になる。
なお、端末装置2は、返品対象として選択された商品が正しく返品されたことを、管理者によって確認された後に、サーバ4に返品情報を送信するとしても良い。あるいは、返品ボックス等への商品の投入を受け付けて、返品ボックス等が、返品された商品を確認しても良い。
なお、返品手順においても、端末装置2は、認証に失敗した場合には、認証失敗を通知して(B31)、返品の指示を受け付けない。C15の通知の後、または、B31の後、端末装置2は、B01にて受け付けた記録媒体300を返却する(B32)。また、読み取りが指示された記録媒体300のIDが無効であれば(B41)、端末装置2は、無効を通知する(B42)。端末装置2は、記録媒体300を回収しても良いし、返却しても良い。
次に、精算機3による本決済手順について、図7のシーケンス図を参照して説明する。利用者は、商業施設200内での買い物や飲食が終了し、商業施設200から出る際に、精算機3を利用して本決済を行う。
利用者は、精算機3に記録媒体300の読み取りを指示する(D01)。精算機3の媒体読取手段31は、指示された記録媒体300から記録されているIDを読み取る(D02)。D02は、精算読取処理の一例である。精算機3は、読み取ったIDをサーバ4に送信する(D03)。サーバ4は、記憶している利用者DB41から、精算機3から送信されたIDに関連付けて記憶されている情報を読み出す(D04)。
サーバ4は、利用者DB41に基づいて、精算機3から送信されたIDが有効であるか否かを判断する。IDが有効であれば(alt:[ID有効])、サーバ4は、そのIDに関連付けられている各情報のうち、少なくとも、決済情報412と利用可能金額413と認証情報414と購入情報415とを精算機3に送信する(D11)。D01~D04、D11は、端末装置2によるB01~B04、B11(図5、図6)と同様の処理である。
精算機3は、サーバ4から受信した情報に認証情報414が含まれていると判断した場合(opt:[認証情報有])、利用者に認証情報の入力を要求する(D15)。さらに、精算機3は、利用者認証手段32にて利用者による認証情報の入力を受け付け(D16)、D11にて取得した情報に含まれる認証情報414に基づいて、認証を行う(D17)。D16は、精算認証入力処理の一例である。D15~D17は、端末装置2によるB15~B17と同様の処理である。
認証に成功したと判断した場合、あるいは、認証情報414が設定されていないと判断した場合(alt:[認証OKまたは認証情報無])、精算機3は、購入情報415を確認する。そして、精算機3は、複数の決済方法が記憶されており、かつ、決済方法が未選択の購入情報415が有ると判断した場合(alt:[決済方法未選択])、購入情報ごとに決済方法の選択を要求し(D21)、決済方法の選択を受け付ける(D22)。D22は、選択処理の一例である。
なお、精算機3は、端末装置2と同様に、1つの購入情報に対して、複数の決済方法の選択や選択された各決済方法での支払い割合の設定を受け付け可能であっても良い。また、精算機3は、端末装置2にて決済方法の指定を受け付け済みであった場合にも、その決済方法の変更指示を受け付け可能であっても良い。
本形態の決済システム100では、発行機1にて複数の決済方法の入力が可能であり、端末装置2または精算機3にて決済方法の選択を受け付けるので、決済方法の自由度が高い。例えば、プリペイド方式の決済方法で決済可能な購入情報415についてはプリペイド方式の決済方法を選択し、プリペイド方式の決済方法で決済不可能な購入情報415についてはポストペイ方式の決済方法を選択する、という選択が可能となる。
そして、精算機3は、D11にてサーバ4から受信した購入情報415と、D22にて受け付けた決済方法の情報と、に基づいて、決済方法ごとの精算額を取得して表示する(D31)。D31は、取得処理の一例である。
精算機3は、利用者による本決済の指示を受け付けたら(D32)、本決済を実行する(D33)。D33は、本決済処理の一例である。精算機3は、例えば、利用する決済方法がクレジットカードや電子マネーであれば、カード会社等に情報を送信し、決済を完了させる。また、利用する決済方法がプリペイドカードであれば、精算機3は、カードの入力を受け付けて、受け付けた預かり金から精算額を差し引いた残金をカードへ返却する処理を行う。また、利用する決済方法が現金であれば、精算機3は、受付済みの現金から精算額を差し引いた残金を返金する。
本決済が完了したら、精算機3は、本決済情報をサーバ4に送信する(D34)。サーバ4は、全ての購入情報415について本決済が完了した場合、そのIDに関連付けられた情報を利用者DB41から削除し、利用者DB41を更新する(D35)。なお、サーバ4は、本決済が完了した利用者の情報を削除せず、例えば、本決済完了の情報を付加して利用者DB41に記憶しておいても良いし、利用者DB41とは別のデータベースに記憶しても良い。
なお、認証や精算額の算出、本決済の処理は、精算機3に代えて、サーバ4が行っても良い。その場合、精算機3は、利用者から入力された認証情報や指定された決済方法の情報をサーバ4に送信し、サーバ4は、認証結果や精算結果を精算機3に送信する。
精算機3は、本決済の完了した購入情報415の領収書を印刷し(D36)、印刷済みの領収書を発行する(D37)。さらに、全ての購入情報415について本決済が完了したら、精算機3は、媒体回収手段33にて記録媒体300を回収する(D38)。なお、精算機3は、購入情報415のうちの一部のみの本決済の指示や、本決済のキャンセルの指示を受け付け可能であっても良く、その場合は、記録媒体300を返却する。
なお、精算機3は、出口ゲートの機能を兼ねていても良い。例えば、精算機3は、全ての購入情報415について本決済が完了し、記録媒体300を回収した後に、出口ゲートを開放するとしても良い。また、精算機3は、記録媒体300の通過を検出する機能を備え、記録媒体300の通過を検出した場合に出口ゲートを閉止して、記録媒体300の持ち出しを制限しても良い。
一方、D17の認証に失敗したと判断した場合(alt:[認証NG])、精算機3は、認証失敗を通知して(D41)、記録媒体300を返却する(D42)。また、サーバ4は、精算機3から受信したIDが無効であると判断した場合(alt:[ID無効])、記録媒体300が無効であることを精算機3に通知する(D51)。精算機3は、D51の通知を受けて、記録媒体300が無効であることを利用者に通知する(D52)。精算機3は、その記録媒体300を回収しても良いし、利用者に返却しても良い。精算機3は、無効な記録媒体300が使われたことを管理者に報告しても良い。
ここまで、決済システム100による、記録媒体300の発行から精算までの手順を説明した。次に、精算前の記録媒体300を商業施設200内で紛失した場合に、記録媒体300を再発行する手順について説明する。再発行機5による記録媒体300の再発行手順について、図8のシーケンス図を参照して説明する。
利用者は、再発行機5に対して、記録媒体300の再発行指示を入力する(E01)。再発行機5は、E01の指示に応じて、利用者に、認証情報の入力を要求する(E02)。認証情報は、発行機1にて記録媒体300の発行時に、A21にて取得した情報であり、サーバ4の利用者DB41に記憶されている情報である。利用者は、利用者認証手段51にて認証情報を入力する(E03)。この場合の認証情報は、利用者情報の一例であり、E03は、利用者入力処理の一例である。
再発行機5は、入力された認証情報をサーバ4に送信する(E04)。サーバ4は、利用者DB41を検索し、受信した認証情報に該当する認証情報414が記憶されているIDが有るか否かを判断する(E05)。
本形態の決済システム100では、記録媒体300の発行時に認証情報の入力を行っており、入力された認証情報がサーバ4に記憶されていることを条件として、記録媒体300の再発行が可能となる。つまり、認証情報414が利用者DB41に記憶されていない利用者は、記録媒体300を紛失した場合でも、記録媒体300の再発行はできない。
また、記録媒体300の再発行の指示は、認証情報414として、利用者の生体情報が記憶されている場合に限って受け付けるとしても良い。記録媒体300の再発行のためには、認証情報414が、利用者を特定できる情報であることが求められる。例えば、認証情報414が暗証番号等である場合は、必ずしも利用者を特定できるとは限らないことから、再発行の指示を受け付けないとしても良い。
該当するIDが有ると判断した場合(alt:[ID有])、サーバ4は、新たなIDを決定し(E11)、利用者DB41中のIDを新たなIDに書き換える(E12)。E12は、書換処理の一例である。
つまり、サーバ4は、記録媒体300を再発行する場合、元のIDに関連付けられた各情報を新たなIDに関連付け、元のIDを削除する。これにより、元のIDは、無効なIDとなり、元の記録媒体300は、たとえ後で見つかったとしても利用できないことから、紛失した記録媒体300の不正利用を防止できる。一方、元のIDに関連付けられていた購入情報415等の各情報は、新たなIDに関連付けられて記憶されることから、未払いのリスクは低減される。
さらに、サーバ4は、E11にて決定した新たなIDを再発行機5に送信する(E13)。再発行機5は、受信したIDを新たな記録媒体300に記録して(E14)、媒体出力手段52によって機外へ排出することで、その記録媒体300を発行する(E15)。E15は、再発行処理の一例である。利用者は、再発行された記録媒体300を携帯して、継続して商業施設200を利用できる。つまり、利用者は、記録媒体300を紛失しても、認証情報に基づいて記録媒体300の再発行が可能であり、紛失前に登録した各情報を継続して利用できる。
一方、受信した認証情報に該当する認証情報414が、利用者DB41から検索されなかった場合(alt:[ID無])、サーバ4は、ID無しを再発行機5に通知する(E21)。再発行機5は、再発行不可を利用者に通知し(E22)、記録媒体300を発行しない。再発行機5は、認証情報の再入力を促しても良い。
ここまで、商業施設200に入る度に決済情報を入力して記録媒体300を発行し、発行した記録媒体300を携帯して商業施設200を利用する場合の手順について説明した。本形態の決済システム100では、発行機1にて記録媒体300を発行させて商業施設200に入った後、登録機6を用いて決済情報と利用者の生体情報とを関連付けて登録させることで、次回以降の入場時には決済情報の入力を省くことができる。登録機6による生体情報の登録手順について、図9のシーケンス図を参照して説明する。
利用者は、商業施設200内に配置されている登録機6に、発行機1にて発行させた記録媒体300の読み取りを指示する(F01)ことで、登録手順の開始を指示する。登録機6の媒体読取手段61は、記録媒体300からIDを読み取る(F02)。F02は、登録読取処理の一例である。登録機6は、読み取ったIDをサーバ4に送信する(F03)。サーバ4は、記憶している利用者DB41から、登録機6から送信されたIDに関連付けて記憶されている情報を読み出す(F04)。F01~F04は、端末装置2によるB01~B04(図5、図6)と同様の処理である。
サーバ4は、登録機6から送信されたIDに関連付けて、利用者DB41に適切な決済情報412が記憶されているか否かを判断する。例えば、サーバ4は、利用可能金額413が所定金額以上である場合に、適切な決済情報412であると判断しても良い。
適切な決済情報412が記憶されていると判断した場合(alt:[決済情報有])、サーバ4は、情報有りを登録機6に通知する(F11)。登録機6は、F11の通知を受けて、利用者に生体情報の入力を要求する(F12)。利用者は、登録機6の生体情報受付手段62を利用して、生体情報を入力する(F13)。F13は、生体入力処理の一例である。
登録機6は、入力された生体情報とIDとをサーバ4に送信する(F14)。サーバ4は、受信した生体情報を、F04にて読み出した利用者DB41の情報に含まれる決済情報412と関連付けて、登録DB42に記憶する(F15)。F15は、生体登録処理の一例である。
登録DB42は、例えば、図10に示すように、固有の登録番号420に関連付けて、登録日時421と、生体情報422と、決済情報423と、ID424と、が1つのレコードとして記憶される。登録日時421は、登録指示を受け付けて、登録を行った日時を示す情報である。生体情報422は、F13にて入力された情報である。決済情報423は、F04にて読み出した決済情報412と同じ情報であっても良いし、決済情報412として複数の情報が記憶されている場合には、決済情報412の一部であっても良い。ID424は、利用者DB41と関連付けるための情報であり、ここでは、F03にて登録機6から受信した情報である。
なお、記録媒体300の発行時に、発行機1は、認証情報受付手段14にて生体情報を受け付けることが可能である(図3のA21)。利用者DB41の認証情報414として生体情報が記憶されている場合、登録機6は、発行機1に入力された認証情報414を生体情報として登録する指示を受け付け可能であっても良い。認証情報414を生体情報とする指示を受け付けた場合、登録機6は、F13の入力を行わず、F14にて、認証情報414を生体情報とすることを示す情報をサーバ4に送信すれば良い。サーバ4は、認証情報414を生体情報422として登録DB42に記憶する。
サーバ4は、登録DB42への記憶が完了したら、登録完了を登録機6に通知する(F16)。登録機6は、利用者に、登録完了を通知する(F17)。登録機6は、例えば、登録された登録番号420を利用者に通知しても良い。
一方、F04にて読み出した利用者DB41の情報に適切な決済情報412が記憶されていないと判断した場合(alt:[決済情報無])、サーバ4は、適切な決済情報が無いことを登録機6に通知する(F21)。登録機6は、適切な決済情報が入力されていないために、生体情報の登録ができないことを利用者に通知する(F22)。登録機6は、決済情報の追加入力を受け付け可能であっても良い。
F17またはF22の通知の後、登録機6は、F01にて受け付けた記録媒体300を返却する(F31)。生体情報の登録後であっても、発行済みの記録媒体300を携帯する利用者は、前述した手順によって記録媒体300を利用した仮決済や精算を行うことができる。
なお、生体情報を登録した利用者は、生体情報を用いて端末装置2や精算機3を利用できることから、登録機6は、生体情報の登録が完了した場合、記録媒体300を回収するとしても良い。また、登録機6は、記録媒体300の回収指示、登録済みの生体情報や決済情報の変更指示を受け付け可能であっても良い。
生体情報を登録した利用者は、以後、登録した生体情報を利用して、記録媒体300を利用せずに商業施設200を利用できる。つまり、その利用者は、例えば、発行機1での記録媒体300の発行を行うことなく入場しても良い。次に、生体情報が登録されている利用者による、生体情報を利用して仮決済や精算を行う手順について、図11のシーケンス図を参照して説明する。
生体情報を利用した手順では、端末装置2や精算機3は、記録媒体300の読み取り指示(図5や図6のB01、図7のD01)に代えて、生体情報による認証指示を受け付ける(G01)。そして、端末装置2や精算機3は、生体情報の入力を受け付け(G02)、受け付けた生体情報をサーバ4に送信する(G03)。端末装置2によるG02は、端末検出処理の一例であり、精算機3によるG02は、精算検出処理の一例である。
サーバ4は、登録DB42の生体情報422を用いて、生体認証を行い、この利用者の生体情報が登録されているか否かを判断する(G04)。具体的には、サーバ4は、登録済みの生体情報422の中に、G03で受信した情報と一致すると判断できる情報が有るか否かを判断する。生体認証によって利用者を特定することで、記録媒体300を読み取ることなく、利用者を高精度に識別できる。
生体情報422が登録されていると判断した場合(alt:[登録有])、サーバ4は、登録されている生体情報422に関連付けて、登録DB42にID424が記憶されているか否かを判断する(G11)。IDを発行済みであると判断した場合(alt:[ID発行済])、サーバ4は、ID424と同じID410に関連付けられているレコードを、利用者DB41から読み出す(G12)。
発行機1にて記録媒体300の発行手続きを行って商業施設200に入った場合、記録媒体300の発行時にIDが決定されており、そのIDが利用者DB41と登録DB42とに記憶されている。一方、精算機3にて本決済を完了した場合、前述したように、サーバ4は、利用者DB41を更新してID410を削除する(図7のD35)。サーバ4は、その利用者の情報が登録DB42にも登録されている場合、登録DB42のID424の情報も削除する。その後、発行機1での記録媒体300の発行手続きを行っていない場合、その利用者のIDは、利用者DB41にも登録DB42にも記憶されていない。
IDを未発行であると判断した場合(alt:[ID未発行])、サーバ4は、新たなIDを決定する(G13)。さらに、サーバ4は、決定したIDを登録DB42のID424に記憶するとともに、そのIDを利用者DB41のID410とし、登録DB42の情報に基づいて各情報を記憶したレコードを利用者DB41に作成する(G14)。つまり、発行機1にて記録媒体300の発行の手続きを行わずに商業施設200に入った利用者であっても、入場後、端末装置2を初めて利用する際に、登録されている生体情報を用いて決済情報が特定され、新たなIDが発行される。
サーバ4は、G12にて利用者DB41から読み出した情報、あるいは、G14にて利用者DB41に記憶した情報を、G03にて情報を送信した端末装置2または精算機3に送信する(G21)。G21は、図5や図6のB11、図7のD11と同様の処理である。これにより、端末装置2または精算機3は、利用者の指示を受け付け(G22)、受け付けた指示に基づいて、前述した処理と同様の処理を行う(ref)。
例えば、端末装置2は、前述した仮決済手順(図5)のB12~B13、B22~B28、または、前述した返品手順(図6)のC01~C17の処理を行う。この場合のB25は、生体仮決済処理の一例である。つまり、生体情報を登録した利用者は、記録媒体300を携帯する必要が無く、生体情報を利用して商業施設200を利用できる。
また、精算機3は、前述した本決済手順(図7)のD21~D37の処理を行う。この場合のD31は、生体取得処理の一例であり、D33は、生体本決済処理の一例である。なお、サーバ4は、本決済を完了して利用者DB41から本決済されたレコードを削除する場合、削除対象のID410に対応するID424のみを登録DB42から削除し、登録DB42の他の情報を削除しない。
一方、G03にて受信した生体情報に一致する情報を、登録DB42の生体情報422から検索できなかった場合(alt:[登録無])、サーバ4は、登録無しを端末装置2または精算機3に通知する(G31)。端末装置2または精算機3は、G31の通知を受け取った場合、生体情報を利用しての仮決済または精算が不可能であることを、利用者に通知する(G32)。端末装置2または精算機3は、生体情報の再入力を受け付けても良い。
これにより、生体情報を登録した利用者は、次回以降の商業施設200への入場の際には、記録媒体300を発行させるために決済情報を入力する手間が必要なく、生体情報を用いて商業施設200を利用できる。
なお、入口側と出口側にゲートを設ける場合、決済システム100は、生体情報を登録した利用者であっても、発行機1での入場手続きを要するとしても良い。発行機1は、例えば、生体情報を登録した利用者による入場手続きの指示を受け付けた場合、図11のG01~G04と同様の手順を行い、サーバ4によって登録有りと判断された場合に、ゲートを開放するとしても良い。この場合、サーバ4は、この利用者のIDを決定して利用者DB41に記憶する。また、端末装置2と精算機3とは、IDが発行済みであることを条件として指示を受け付けるとしても良い。
次に、サーバ4によって実行される自動決済処理の手順について、図12のフローチャートを参照して説明する。自動決済処理は、精算機3による本決済を行うことなく商業施設200から出たと想定される利用者の情報に基づいて、自動的に本決済を行う処理である。自動決済処理は、毎日の営業時間の終了後等の定期的に、あるいは、管理者による実行指示に基づいて、サーバ4によって実行される。
自動決済処理を開始すると、サーバ4は、利用者DB41を読み出し(H01)、本決済が終了していないまま、有効期限が切れているIDの情報を利用者DB41から抽出する(H02)。H02は、抽出処理の一例である。
例えば、記録媒体300の有効期限が当日限りであって、1日の営業終了後に自動決済処理を実行した場合、サーバ4は、H02にて、利用者DB41に記憶されたままとなっているIDの情報を抽出する。また、前述したように、利用者DB41の記憶時には、サーバ4は、発行したID410に関連付けて発行日時411を記憶する。サーバ4は、H01に読み出した利用者DB41に記憶されている発行日時411からの経過時間が所定の有効期間を過ぎている場合、H02では、そのID410を抽出対象とする。この場合、発行日時411は、期限情報の一例である。
そして、サーバ4は、抽出されたIDが有るか否かを判断する(H03)。抽出されたIDが有ると判断した場合(H03:YES)、サーバ4は、抽出されたIDの1つについて、本決済を行う(H05)。H05は、強制決済処理の一例である。
サーバ4は、記憶されている決済方法がクレジットカードや電子マネー等のポストペイ情報であれば、カード会社等に情報を送信して決済を完了する。また、記憶されている決済方法がプリペイド情報や現金であれば、サーバ4は、受付済みの預かり金から精算額を差し引いた残金を決済後預かり金として保管すると決定する。なお、利用者の住所やメールアドレス等が分かっている場合には、領収情報等を郵送または電子メールで送信するとしても良い。
サーバ4は、本決済の完了したIDを無効のIDとする(H06)。サーバ4は、当該IDに関連付けられた情報を利用者DB41から削除しても良いし、当該IDに関連付けて自動決済済み情報を付加して利用者DB41を更新しても良いし、自動決済を行ったIDとして利用者DB41とは別のデータベースに記憶しても良い。
サーバ4は、H02にて抽出されたIDが他に有るか否かを判断する(H11)。他にも有ると判断した場合(H11:YES)、サーバ4は、H05に進み、他のIDについても本決済を行う。H02にてIDが抽出されなかったと判断した場合(H03:NO)、または、抽出された全てのIDの処理が終了したと判断した場合(H11:NO)、サーバ4は、自動決済処理を終了する。
例えば、記録媒体300を紛失して再発行を受けることなく利用者が商業施設200から出た場合、精算機3での精算が行われていない可能性が高い。本形態の決済システム100は、仮決済の情報を利用者DB41に記憶し、有効期限の切れたIDについて自動的に本決済を行うので、利用者が商業施設200から出た後も本決済を自動的に行うことができ、未払いを防ぐことができる。
以上詳細に説明したように、本形態の決済システム100によれば、商業施設200の入口側の発行機1において有効な決済方法が入力された場合に、利用者のID410をその決済方法を示す決済情報412と関連付けて登録する。そして、商業施設200内の店舗等に配置された端末装置2において、その決済情報412に基づいて決済可能な範囲での商品等の購入指示に基づく購入情報415を、そのID410と関連付けて記憶する。さらに、商業施設200の出口側の精算機3において、そのID410に関連付けられた決済方法で、そのIDに関連付けられた購入情報415に基づく精算額を自動決済する。これにより、あらかじめ登録された決済情報412に基づいて、商業施設200内で商品を提供した後も確実に決済されるので、窃盗ないし無銭飲食等の未払いのリスクの低減が期待できる。
さらに、本形態の決済システム100では、利用者DB41をサーバ4に記憶し、発行機1と端末装置2と精算機3とは、サーバ4から受信した情報を利用して各処理を実行する。サーバ4に各情報を記憶することで、記録媒体300に全ての情報を記録する場合に比較して、記録媒体300に記録する情報量が少なく、シンプルな構成の記録媒体300を利用可能となる。また、サーバ4を利用することで、決済情報412等の情報の安全性が高められ、記録媒体300を紛失した場合でも、再発行や自動決済が可能となる。
[第2の形態]
続いて、第2の形態にかかる決済システムについて、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は、初めから生体情報の入力を要求し、記録媒体300を利用しない。この点、初回には記録媒体300を利用し、生体情報の登録を受け付けた場合に、次回以降は記録媒体300を発行しなくても生体情報を利用できる第1の形態とは異なる。第1の形態と同様の手順については、同じ符号を付して説明を省略する。
本形態の決済システム500は、図13に示すように、発行機501と、端末装置502と、精算機503と、サーバ504と、を含む。発行機501は、第1の形態の発行機1と同様に、カード情報取得手段11と、マネー情報取得手段12と、現金受付手段13と、のうちの少なくとも1つを有する入力手段10を有する。さらに、発行機1は、生体情報を受け付けるための生体情報受付手段514を備える。端末装置502は、生体情報受付手段521と、第1の形態の端末装置2と同様の商品情報取得手段23と、を備える。精算機503は、生体情報受付手段531を備える。サーバ504は、第1の形態のサーバ4と同様に、利用者DB41と、登録DB42と、を記憶する。
なお、本形態では、記録媒体300を利用しないので、記録媒体300に情報を書き込む手段や、記録媒体300から情報を読み出す手段は、不要である。また、本形態の決済システム500は、再発行機5や登録機6を含まない。
次に、本形態の決済システム500における決済のための手順について、シーケンス図を参照して説明する。本形態においても、利用者は、商業施設200に入る前に、発行機501によって利用者を識別するIDを決定して、利用者DB41に登録させるための手続きを行う。本形態の発行機501によるIDの発行手順について、図14のシーケンス図を参照して説明する。
利用者は、発行機501に対して、発行手続き開始の指示を入力する(J01)。発行機501は、J01の指示に応じて、利用者に、決済情報を要求する(J02)。利用者は、カード情報取得手段11とマネー情報取得手段12と現金受付手段13とのうちの1以上を利用して、決済情報を入力する(J03)。発行機501は、入力された決済情報が有効であるか否かを確認する(J04)。J02~J04は、第1の形態のA02~A04(図3)と同様の処理である。
入力された決済情報が有効であると判断した場合(alt:[有効])、発行機501は、この決済情報に関連付けられる利用者の生体情報の入力を要求する(J11)。利用者は、発行機501の生体情報受付手段514を利用して、生体情報を入力する(J12)。J12は、発行生体入力処理の一例である。J12にて入力される生体情報は、第1の属性の生体情報の一例である。発行機501は、J03にて受け付けた決済情報とJ12にて入力された生体情報とをサーバ504に送信して、IDの決定と利用者DB41への登録とを要求する(J13)。
サーバ504は、発行機501から決済情報と生体情報とを受信した場合、新たなIDを決定して(J14)、利用者DB41に記憶する(J15)。J15は、登録処理の一例である。本形態の利用者DB41では、認証情報414として生体情報が記憶される。さらに、サーバ504は、決定したIDの情報を発行機501に送信する(J16)。なお、サーバ504は、受信した生体情報が既に登録済みの生体情報と一致していないことを確認した場合にIDを決定するとしても良い。
J16の後、発行機501は、登録された1つの生体情報に関連付けて追加の生体情報を登録する指示と、手続きを終了する指示と、を受け付け可能となる。追加の生体情報を登録する指示を受け付けた場合(opt:[追加要求]、J21)、発行機501は、生体情報の入力を受け付け(J22)、入力された生体情報とJ16にて受信したIDの情報とをサーバ504に送信する(J23)。J22は、発行生体入力処理の一例であり、J22にて入力される生体情報は、第2の属性の生体情報の一例である。
サーバ504は、IDの情報とともに生体情報を受信した場合、そのIDに関連付けて生体情報を利用者DB41に記憶する(J24)。J24は、登録処理の一例である。つまり、本形態の利用者DB41には、例えば、図15に示すように、第1の形態と同様にID410ごとに、発行日時411と、決済情報412と、利用可能金額413と、購入情報415と、が関連付けられて、1つのレコードとして記憶される。さらに、そのレコードには、J13にて受け付けた生体情報である第1生体情報451と、J23にて受け付けた生体情報である第2生体情報452と、が記憶される。なお、発行機501は、複数の第2生体情報を受け付け可能であっても良い。
利用者は、例えば、1人で複数種類の生体情報を登録することができる。また、例えば、親子等の複数人で商業施設200に入る場合、親の生体情報を第1生体情報451として、親の決済情報と親の生体情報とを関連付けるとともに、子の生体情報を第2生体情報452として、親の生体情報と関連付けて登録することで、子の生体情報を用いての商品の購入手続きが可能となる。なお、第2生体情報を受け付ける場合、第2生体情報の利用が可能となる決済情報の指定を受け付け可能であっても良い。また、例えば、第2生体情報で利用可能な決済情報は、プリペイド方式の決済情報のみであって、ポストペイ方式の決済情報を含まない、としても良い。
手続きを終了する指示を受け付けた場合(J31)、発行機501は、手続き終了を通知して(J32)、処理を終了する。一方、J03にて入力された決済情報が無効であると判断した場合(alt:[無効])、発行機501は、無効を通知して(J41)、処理を終了する。
なお、本形態では、発行機501は、第1の形態の登録機6の機能を兼ねても良い。例えば、利用者は、入力した生体情報を、今回の商業施設200の利用に限って使用するか、次回以降も使用できるように登録するかを選択可能であっても良い。そして、登録することが選択された場合、発行機501は、生体情報の登録指示をサーバ504に送信することで、登録DB42の生体情報422としても記憶させることができる。1つのIDに関連付けて複数の生体情報が登録されている場合には、サーバ504は、全ての生体情報を登録しても良いし、第1生体情報のみを登録しても良い。一方、登録しないことを選択した利用者は、次回の入場時にも、発行機501を利用して決済情報と生体情報とを入力する必要がある。
また、本形態でも、発行機501とは別に、第1の形態の登録機6と同様の装置を備えていても良い。その場合、登録機6は、第1の形態と同様に利用者DB41に記憶されている生体情報の登録指示を受け付け、サーバ504に登録指示を示す情報を送信する。
次に、端末装置502や精算機503を利用する場合の手順について説明する。本形態の端末装置502や精算機503は、第1の形態において、生体情報を登録済みの利用者が生体情報を用いて端末装置2や精算機3を利用する場合の処理(図11)と同様の処理を実行する。以下では、図11のシーケンス図を参照して簡単に説明する。
利用者は、端末装置502や精算機503にて利用開始を指示し(G01)、生体情報受付手段521や生体情報受付手段531を利用して、生体情報を入力する(G02)。端末装置502または精算機503は、入力された生体情報をサーバ504に送信し、生体認証を要求する(G03)。サーバ504は、生体情報を受信したら、利用者DB41または登録DB42に記憶されている各生体情報を用いて、生体認証を行う(G04)。すなわち、サーバ504は、受信した生体情報と一致すると判断できる情報を、利用者DB41や登録DB42から検索する。
そして、いずれかのDBに一致する情報が有ると判断した場合(alt:[登録有])、サーバ504は、その生体情報に関連付けて、今回の入場を示すIDを発行済みであるか否かを判断する(G11)。具体的には、サーバ504は、G03にて受け付けた生体情報が利用者DB41に記憶されているか否かを判断する。なお、サーバ504は、受け付けた生体情報に対して、まず利用者DB41を検索し、利用者DB41に該当する生体情報が見つからなかった場合に登録DB42を検索する、としても良い。
IDを発行済みであると判断した場合(alt:[ID発行済])、サーバ504は、そのIDに関連付けられている各情報を利用者DB41から読み出す(G12)。発行機501にてIDが発行済みとなっている利用者は、生体情報を利用して端末装置502や精算機503を利用することができる。
一方、受け付けた生体情報が、登録DB42には記憶されているものの利用者DB41には記憶されていないと判断した場合(alt:[ID未発行])、サーバ504は、IDを決定して(G13)、利用者DB41に記憶する(G14)。発行機501でのIDの発行の手続きを行わずに入場した利用者であっても、登録DB42に生体情報が登録されていれば、初めて端末装置502を利用する際にIDが決定される。
サーバ504は、利用者DB41に基づいて、その生体情報に関連付けられている各情報を、G03にて生体情報を送信した端末装置502または精算機503に送信する(G21)。端末装置502または精算機503は、利用者の指示を受け付け可能となる(G22)。なお、G03にて受信した生体情報が、利用者DB41に第2生体情報452として記憶されている情報である場合、サーバ504は、G21にて、その第2生体情報452にて利用可能に設定されている決済情報を送信する。
端末装置502または精算機503は、利用者の指示に基づいて、第1の形態と同様の処理を行う(ref)。具体的には、端末装置502は、第1の形態の端末装置2による仮決済手順(図5)のB12~B13およびB22~B28、または、返品手順(図6)のC01~C17と同様の処理を行う。この場合のB25は、仮決済処理の一例である。また、精算機503は、第1の形態の精算機3による本決済手順(図7)のD21~D37と同様の処理を行う。この場合のD31は、取得処理の一例であり、D33は、本決済処理の一例である。
一方、受信した生体情報と一致する情報が利用者DB41にも登録DB42にも無いと判断した場合(alt:[登録無])、サーバ504は、生体情報が登録されていないことを、G03の情報を送信した装置に送信する(G31)。これにより、端末装置502または精算機503は、利用が不可能であることを利用者に通知する(G32)。端末装置502または精算機503は、発行機501にて決済情報と生体情報とを入力するよう、利用者に促しても良い。さらに、本形態のサーバ504は、第1の形態のサーバ4と同様に適宜、自動決済処理を実行する。
以上詳細に説明したように、第2の形態の決済システム500によれば、第1生体情報451を識別情報として決済情報412に関連付けて利用者DB41に記憶するので、端末装置502や精算機503では生体情報によって利用者を高精度で特定できる。従って、第1の形態と同様に、施設内で商品を提供した後も確実に決済され、窃盗ないし無銭飲食等の未払いのリスクを低減できる。
また、第1および第2の形態の決済システム100、500によれば、精算時の無人化が図られるため、人件費を削減でき、人手不足の解消も期待できる。また、発行機1、501、端末装置2、502、精算機3、503をマルチ言語に対応させることで、各言語に対応できる人材を確保する手間を省くことが期待できる。
特に、第2の形態の決済システム500では、入口で生体情報の入力を要求して登録することから、記録媒体300を必要とせず、記録媒体300の紛失等による決済情報の盗用のリスクは低減される。一方、第1の形態の決済システム100では、記録媒体300を用いることで生体認証のための構成が必須ではないことから、システム構成が簡易なものとなり、各装置での処理が短時間となる可能性が高い。
なお、第1および第2の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。従って、本発明は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。
例えば、第1の形態では、発行機1と精算機3とを別の装置としたが、例えば、図16に示すように、発行機1の機能と精算機3の機能とを兼ね備えた決済装置8が有っても良い。この決済装置8は、発行機1の各手段11~15と、精算機の各手段31~33とに加え、利用者の選択を受け付ける選択受付手段81を備える。決済装置8は、利用者の利用開始の指示を受け付けるとまず、選択受付手段81にて、入場の処理を行うか、精算の処理を行うか、の選択を受け付け、利用者の選択に基づいて、発行機1と同様の手順、または、精算機3と同様の手順、のいずれかを実行する。選択受付手段81によって受け付けた指示に基づく手順の選択は、機能選択処理の一例である。つまり、決済装置8は、入場が選択されたことを条件として、図5に示した仮決済手順、または、図6に示した返品手順、のいずれかと同様の処理を実行する。また、決済装置8は、精算が選択されたことを条件として、図7に示した本決済手順と同様の処理を実行する。なお、第2の形態の発行機501と精算機503との機能を兼ね備える決済装置が有っても良い。
また、例えば、サーバ4、504は、決済システム100、500に含まれる特定の装置でなくても良い。例えば、発行機1、501や精算機3、503のうちの1台または複数台の協働でサーバ4、504の機能を兼ねても良い。例えば、利用者DB41として1つのデータベースとして記憶する代わりに、認証情報と決済情報と購入情報とをそれぞれ別の装置に記憶しても良い。
また、第1の形態では、例えば、サーバ4に利用者DB41を記憶する代わりに、各利用者の情報をその利用者に発行した記録媒体300に記憶しても良い。つまり、IDだけでなく、決済情報や購入情報等の情報を記録媒体300に書き込み、精算機3による精算を完了しない限り商業施設200から出ることができないシステムとしても良い。ただし、情報の安全性や自動決済の実現のためには、これらの情報はサーバ4等で集中的に管理する方が好ましい。
また、第1の形態では、認証情報を利用しないとしても良い。つまり、発行機1の認証情報受付手段14、端末装置2の利用者認証手段22、精算機3の利用者認証手段32は、いずれも、無くても良い。その場合、記録媒体300の紛失時の再発行はできないが、端末装置2や精算機3に認証に必要な機能を備える必要が無く、端末装置2や精算機3での処理が簡易なものとなる可能性が高い。
また、第1および第2の形態では、生体情報の登録は受け付けなくても良い。つまり、商業施設200に入る度に決済情報の入力を受け付けるシステムであっても良い。また、発行したIDの有効期限は、無くても良い。その場合、サーバ4、504は、自動決済処理を実行しなくて良い。例えば、出口側にゲートを設け、精算機3、503での本決済を行わずに商業施設200から出ることが困難な構成としても良い。
また、第1および第2の形態では、決済情報として、複数の決済方法が入力可能であるとしたが、1つの決済方法のみとしても良い。例えば、決済方法ごとにそれぞれのIDを決定する構成としても良い。また、複数の決済方法が登録されている場合、決済方法ごとに認証情報の設定が可能であるとしたが、できなくても良い。また、1つの購入情報に対して、複数の決済方法を利用可能であるとしたが、できなくても良い。また、複数の決済方法が選択された場合の支払い割合の設定は、できなくても良い。また、1つの決済方法に関連付けて複数の認証情報や生体情報を登録可能であるとしたが、できなくても良い。
また、第1および第2の形態に開示されている任意のシーケンス図やフローチャートにおいて、任意の複数の手順やステップにおける複数の処理は、処理内容に矛盾が生じない範囲で、任意に実行順序を変更できる、または並列に実行できる。
また、第1および第2の形態に開示されている処理は、単一のCPU、複数のCPU、ASICなどのハードウェア、またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。また、第1および第2の形態に開示されている処理は、その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体、または方法等の種々の態様で実現することができる。