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JP7753758B2 - チャック付き紙容器 - Google Patents
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JP7753758B2 - チャック付き紙容器 - Google Patents

チャック付き紙容器

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JP7753758B2 JP2021160181A JP2021160181A JP7753758B2 JP 7753758 B2 JP7753758 B2 JP 7753758B2 JP 2021160181 A JP2021160181 A JP 2021160181A JP 2021160181 A JP2021160181 A JP 2021160181A JP 7753758 B2 JP7753758 B2 JP 7753758B2
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Description

本開示は、チャック付き紙容器に関し、特に立体形状を有し、自立性を備えた紙容器の分野において、チャック付き紙容器の開口部を開口しやすいチャック付き紙容器に関する。
従来、チャック付き紙容器として、特許文献1のような技術が開示されている。すなわち、直方体形状の紙容器の上部にチャックを設けており、内容物を取り出す際にはチャックを開けて、内容物の取り出しが終了したらチャックを閉じることができる。
上記の技術により、内容物の保護や、紙容器転倒時の内容物の零れを防止できる。また、紙容器であることから、内容物を消費後の容器の減容化や、廃棄が容易である。図13に、従来技術のチャック付き紙容器80の製造に用いるブランク板81を示し、図14に従来技術のチャック付き紙容器80の斜視図を、図15に天部を開口した状態の斜視図を示す。
なお、今後特段の説明がない場合は、図14を参照に、表がわ壁面板831bを正面として、チャック付き紙容器80の表がわ、裏がわ、左がわ、右がわ、上がわ、下がわを示すものとする。本開示のチャック付き紙容器90においても、同様とする。
また、従来技術の説明を行う際に使用する符号は、本開示と区別するために、80番代又は800番代としている。
また、符号の添え字のaは、チャック付き紙容器80の裏がわ部分の要素を示し、添え字のbは表がわ部分の要素を示す。添え字のaとbとの両方がある要素において、添え字がない符号は、aとbの両方を含むことがある。
特許文献1に記載されたチャック付き紙容器80においては、その天部871を開口し、内容物を取り出す際には、まず天面がわ突出部874が胴部872から取り外され、次に易開封加工線851が切断されたのち、チャックテープ861の雄型と雌型の嵌合部が解離されて、取り出し用開口部856が開口される。(図15参照)。そして、取り出し用開口部856を通して、内容物が取り出される。
チャックテープ861を開く際に、表がわチャックテープ861bの上がわの表がわ開封掴み代857bと、裏がわのチャックテープ861aの上がわの裏がわ開封掴み代857bを、それぞれ手指で掴んで、チャック付き紙容器80の前後方向に開く。その際に、表がわ開封掴み代857bと裏がわ開封掴み代857aが密着して、隙間が無くなることがあった。そのため、手指を差し込みにくくなるので、チャックテープ861を解離しにくくなり、チャック付き紙容器80が開口されにくいことがあった。
チャック付き紙容器80を製造する際に、ブランク板81の中間横折り曲げ線821が折り曲げられる工程が存在するが、その際に近傍に位置する易開封加工線851が誤って折り曲げられる虞れがあった。また、易開封加工線851は、ブランク板81の強度が弱い部分であり、その他の製造工程でも、誤って易開封加工線851が折り曲げられると、チャック付き紙容器80の作製が難しくなり、ブランク板81が不良品となり廃棄されることがあった。
特開2005-178833号公報
本開示は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、チャック付き紙容器90において、その初期開封の手段として易開封加工線に代わる開封手段を用いている。そして、その開封手段により、チャック付き紙容器90が製造される際に、失敗が少なくなり、ブランク板10の損失が少なくなるチャック付き紙容器90を提供することが課題である。
さらに、使用者がチャック付き紙容器90を、手指で開封手段を初期開封する際に、開封しやすいチャック付き紙容器90を提供する。
上記の課題は、本開示の以下の実施形態により解決することができる。
すなわち、本開示のチャック付き紙容器90は、
紙基材層782を含む積層シート78からなるブランク板10が組み上げられるチャック付き紙容器90において、
前記ブランク板10は、少なくとも表がわブランク板10bと裏がわブランク板10aを含み、
前記チャック付き紙容器90の上部に、前記表がわブランク板10bと前記裏がわブランク板10aとが重ね合わせて接合される上部重ね合わせ板34、及び前記上部重ね合わせ板34の下がわに連設される天面板33とからなる天部71と、
前記上部重ね合わせ板34の左右両がわに連設される天部の側部板41と、
前記天部71の左右両がわに連設される天部がわ突出部74と、
前記天部71の下がわに備わる胴部72と、
前記胴部72の下がわに備わる底部73と、
前記上部重ね合わせ板34及び前記天部の側部板41の上縁部21に開封掴み代57と、
前記開封掴み代57の下がわに位置し、前記上部重ね合わせ板34及び前記天部の側部板41を、横断する易開封シール部53と、
前記易開封シール部53の下がわに位置し、前記上部重ね合わせ板34及び前記天部の側部板41を横断するチャックテープ61と、
少なくとも前記表がわブランク板10bまたは前記裏がわブランク板10aの、前記上縁部21に開封切っ掛け部55を備えている。
また、本開示のチャック付き紙容器90において、
前記表がわブランク板10bと前記裏がわブランク板10aの両方の上縁部21に、開封切っ掛け部55が備わっていてもよい。
また、本開示のチャック付き紙容器90において、
前記開封切っ掛け部55は、切除部551を含んでもよい。
また、本開示のチャック付き紙容器90において、
前記表がわブランク板10bに設けられる表がわ切除部551bと、前記裏がわブランク板10aに設けられる裏がわ切除部551aとは、重ならなくてもよい。
また、本開示のチャック付き紙容器90において、
前記開封切っ掛け部55は、切込部552を含んでもよい。
また、本開示のチャック付き紙容器90において、
前記切込部552は、並列する2本以上であってもよい。
上述した本開示の実施形態によれば、以下のチャック付き紙容器を提供できる。
すなわち、本開示のチャック付き紙容器90のブランク板10には、上縁部21に、すなわち易開封シール部53の上がわに開封切っ掛け部55が設けられている。使用者が、内容物の入ったチャック付き紙容器90の天部71に設けられる易開封シール部53を開封する際に、開封切っ掛け部55の作用により、易開封シール部53の上がわにある表がわ開封掴み代57bと、裏がわ開封掴み代57aとの間に、間隙を形成できる。そのために、使用者は、表がわ開封掴み代57bと、裏がわ開封掴み代57aとの間に、手指を差し込みしやすくなるので、表がわ開封掴み代57bと裏がわ開封掴み代57aは、手指で掴みやすくなる。
表がわ開封掴み代57bと裏がわ開封掴み代57aのそれぞれを、使用者が手指で掴んで、チャック付き紙容器の前後方向に開くと、易開封シール部53が剥離する。そのため、使用者がチャック付き紙容器90の易開封シール部53を剥離して、内容物を取り出す際に、開口しやすいチャック付き紙容器90を提供できる。
本開示の第一実施形態の第一の態様のチャック付き紙容器90の製造に用いる裏がわブランク板10aの展開図である。 本開示の第一実施形態の第一の態様のチャック付き紙容器90の製造に用いる表がわブランク板10bの展開図である。 図1A、図1Bに示したブランク板10を用いてチャック付き紙容器90を作製する際の中間段階の紙容器(平面状態)91の形状を示す正面図である。 図1A、図1Bに示したブランク板10を用いてチャック付き紙容器90を作製する際の中間段階の紙容器(起函状態)92の形状を示す斜視図である。 図1A、図1Bに示したブランク板10を用いて作製したチャック付き紙容器90の斜視図である。 図4に示したチャック付き紙容器90の側面図である。 図4に示したチャック付き紙容器90の平面図である。 天部がわ突出部74が引き起こされたチャック付き紙容器93の斜視図である。 天部71が開口されたチャック付き紙容器94の斜視図である。 ブランク板10の一態様の積層シート78の断面図である。 ブランク板10の他の態様の積層シート78の断面図である。 ブランク板10のさらに他の態様の積層シート78の断面図である。 ブランク板10のさらに他の態様の積層シート78の断面図である。 ブランク板10とチャックテープ61との接合部の一態様の拡大断面図である。(図2 断面位置C-C参照)。 ブランク板10とチャックテープ61との接合部の他の態様の拡大断面図である。(図2 断面位置C-C参照)。 第一実施形態の第一の態様のチャック付き紙容器90の中間段階の紙容器(平面状態)の部分拡大図である。(図2のA部の拡大図)。 第一実施形態の第二の態様のチャック付き紙容器90の中間段階の紙容器(平面状態)の部分拡大図である。(図2のA部の拡大図)。 第一実施形態の第三の態様のチャック付き紙容器90の中間段階の紙容器(平面状態)の部分拡大図である。(図2のA部の拡大図)。 第一実施形態の第四の態様のチャック付き紙容器90の中間段階の紙容器(平面状態)の部分拡大図である。(図2のA部の拡大図)。 第一実施形態の第五の態様のチャック付き紙容器90の中間段階の紙容器(平面状態)の部分拡大図である。(図2のA部の拡大図)。 第一実施形態の第六の態様のチャック付き紙容器90の中間段階の紙容器(平面状態)の部分拡大図である。(図2のA部の拡大図)。 第一実施形態の第七の態様のチャック付き紙容器90の中間段階の紙容器(平面状態)の部分拡大図である。(図2のA部の拡大図)。 第一実施形態の第八の態様のチャック付き紙容器90の中間段階の紙容器(平面状態)の部分拡大図である。(図2のA部の拡大図)。 第二実施形態の第一の態様のチャック付き紙容器90の中間段階の紙容器(平面状態)の部分拡大図である。(図2のA部の拡大図)。 第二実施形態の第二の態様のチャック付き紙容器90の中間段階の紙容器(平面状態)の部分拡大図である。(図2のA部の拡大図)。 従来技術のチャック付き紙容器80の製造に用いるブランク板81の展開図である。 従来技術のチャック付き紙容器80の斜視図である。 図14に示したチャック付き紙容器80の天部871を開口した状態の斜視図である。
以下、本開示について図面を用いながら説明する。但し、本開示はこれら具体的に示された形態や、各種の具体的に記載された構造に限定されるものではない。
なお、各図においては、分かり易くする為に、部材の大きさや比率を変更または誇張して記載することがある。また、見やすさの為に説明上不要な部分や繰り返しとなる符号は省略することがある。
また、本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値および材料名は、実施の形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用することができる。本明細書において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば平行や直交、垂直等の用語については、厳密に意味するところに加え、実質的に同じ状態も含むものとする。
本開示のチャック付き紙容器90のブランク板10は、紙基材層782が積層され、また少なくとも最内層としてポリエチレンなどの熱可塑性樹脂が積層された積層シート78を用いて、外形を矩形状に形成するとともに、ブランク板10の中に設けられた各種の折り曲げ線により、チャック付き紙容器90の形成に必要な各部の形成板が区画されて構成されている。
<第一実施形態の第一の態様>
<ブランク板>
本態様のチャック付き紙容器90のブランク板10を、図1A、図1Bに示す。図1Aは、裏がわブランク板10aを表し、図1Bは表がわブランク板10bを表す。なお、裏がわブランク板10aと表がわブランク板10bの2枚を、合わせてブランク板10と記述する。
また特段の説明がない限り、後述されるブランク板10の各構成要素において、各符号の添え字のaは裏がわブランク板10aの要素を示し、添え字のbは表がわブランク板10bの要素を示す。添え字のaとbの両方がある要素において、添え字がない符号は、aとbの両方を含むことがある。
図1Aの裏がわブランク板10aの図面の下がわである裏がわ上縁部21aが、チャック付き紙容器90の上がわとなる。
図1Bの表がわブランク板10bの図面の上がわである表がわ上縁部21bが、チャック付き紙容器90の上がわとなる。
図1A、図1Bとも、図面の表面がわが、チャック付き紙容器90を組み立てた際の外面がわとなり、裏面がわが内面がわとなる。
図1A、図1Bは、夫々の上縁部21a、21bを基準にして、後述する一部構成要素(例えば、開封切っ掛け部55など)を除いて、線対称となっており、裏がわブランク板10aと表がわブランク板10bの内面同士を、位置を合わせて重ね合わせると、各構成要素(後述する各形成板、線、シール部、チャックテープ接合部など)は重なり合う。
位置を合わせて重ねられた上述の裏がわブランク板10aと表がわブランク板10bが接合されて、図2のような中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91が作製されて、さらに図3のような中間段階のチャック付き紙容器(起函状態)92が作製されて、チャック付き紙容器90の完成に向けて手順が進んでいくが、この製造方法については、後述する。
今後特段の記述がない場合は、図1Bを参照として、表がわブランク板10bの上下左右を示すものとする。裏がわブランク板10aについても、その上縁部21aを上がわとして説明する。従って図1Aでは、上下が逆となる。
チャック付き紙容器90においても、その上縁部21がわを上がわとし、下縁部26がわを下がわとする。
なお、形成されたチャック付き紙容器90は、後ほど説明するが、上がわから順次、天部71、胴部72、底部73で構成されており、上述の上がわを天部がわと、下がわを底部がわと称することもある。(図4参照)。
また、天部71に設けられた各構成要素の上下方向を説明する際に、天部がわとの記載は上縁部21がわを示し、底部73に設けられた各構成要素の上下方向を説明する際に、底部がわとの記載は下縁部26がわを示すこともある。
上述のように、裏がわブランク板10aと表がわブランク板10bは、上下にほぼ線対称の形状であるので、ブランク板10の説明については、表がわブランク板10bで説明する。
また、裏がわブランク板10aと表がわブランク板10bとは、材質(層構成)、製造方法も同じである。
本態様のチャック付き紙容器90の表がわブランク板10bは、少なくとも基材の紙を積層し、少なくとも最内層としてポリエチレンなどの熱可塑性樹脂を積層した積層シート78を用いて、外形を略矩形状に形成している。図1Bを参照にして、上がわを表がわ上縁部21b、左右の両がわを表がわ側縁部11b、下がわを表がわ下縁部26bとする。
また、表がわブランク板10bは、その幅方向の中央部を通る鉛直線を対称軸として左右対称な形状である。なお、積層シート78については、後ほど説明する。
表がわブランク板10bには、表がわ上縁部21bがわから順次、横断方向に存在する表がわ第一横折り曲げ線22b、表がわ第二横折り曲げ線23b、表がわ第三横折り曲げ線24b、表がわ第四横折り曲げ線25bが設けられている。
それらの表がわ横折り曲げ線22b、23b、24b、25bは、おのおのが表がわ上縁部21b及び表がわ下縁部26bに平行であることが望ましい。
表がわブランク板10bには、左がわから順次、縦断する表がわ第一縦折り曲げ線12bと、表がわ第二縦折り曲げ線13bと、表がわ第二縦折り曲げ線13bと、表がわ第一縦折り曲げ線12bが設けられている。
即ち、おのおの表がわブランク板10bの側縁部11bに近い方の縦折り曲げ線が表がわ第一縦折り曲げ線12bであり、表がわブランク板10bの側縁部11bに遠い方の縦折り曲げ線が表がわ第二縦折り曲げ線13bである。
それらの表がわ縦折り曲げ線12b、13bは、おのおのが表がわブランク板10bの側縁部11bに略平行であることが望ましい。
さらに、表がわ天部がわ斜め折り曲げ線17b、表がわ底部がわ斜め折り曲げ線18b、が、それぞれ左右に一対で設けられており、チャック付き紙容器90の形成に必要な各部の形成板が区画されて構成されている。
表がわ天部がわ斜め折り曲げ線17bは、表がわ第二縦折り曲げ線13bと、表がわ第二横折り曲げ線23bとの交点である、表がわ第二天部交点Fbを起点としている。
さらに、表がわ天部がわ斜め折り曲げ線17bは、上記の表がわ第二天部交点Fbと、表がわ第一縦折り曲げ線12bと表がわ第一横折り曲げ線22bとの交点である表がわ第一天部交点Ebとを結び、さらに表がわ側縁部11bまで延伸している。そして、表がわ側縁部11bと表がわ天部がわ斜め折り曲げ線17bの交点が、表がわ天部がわ斜め折り曲げ線17bの終点である。
表がわ底部がわ斜め折り曲げ線18bは、表がわ第二縦折り曲げ線13bと、表がわ第三横折り曲げ線24bとの交点である、表がわ第二底部交点Hbを起点としている。
さらに、表がわ底部がわ斜め折り曲げ線18bは、上記の表がわ第二底部交点Hbと、表がわ第一縦折り曲げ線12bと表がわ第四横折り曲げ線25bとの交点である表がわ第一底部交点Gbとを結び、さらに表がわ側縁部11bまで延伸している。そして、表がわ側縁部11bと表がわ底部がわ斜め折り曲げ線18bの交点が、表がわ底部がわ斜め折り曲げ線18bの終点である。
なお、表がわ天部がわ斜め折り曲げ線17bは、表がわ第二天部交点Fbとは接せずに、近傍に位置してもよい。さらに、表がわ底部がわ斜め折り曲げ線18bは、表がわ第二底部交点Hbとは接せずに、近傍に位置してもよい。
また、表がわ天部がわ斜め折り曲げ線17bは、表がわ第一天部交点Ebとは接せず、その近傍は存在しなくてもよい。あるいは、表がわ天部がわ斜め折り曲げ線17bは、表がわ第一天部交点Ebと表がわ側縁部11bとの間は、存在しなくてもよい。
さらに、表がわ底部がわ斜め折り曲げ線18bは、表がわ第一底部交点Gbとは接せず、その近傍は存在しなくてもよい。あるいは、表がわ底部がわ斜め折り曲げ線18bは、表がわ第一底部交点Gbと表がわ側縁部11bとの間は、存在しなくてもよい。
上記の各々の表がわの斜め折り曲げ線と各々の交点とが、接せずに近傍に位置することにより、充分な折り曲げ性能を有しつつ、なおかつ特定な箇所に折り曲げ線の過度な集中がなく、表がわブランク板10bの積層シートの強度の低下を防ぐことができる。
表がわブランク板10bの左右の両がわの側縁部11bには、表がわ側縁部がわシール代36bが表がわ第一縦折り曲げ線12bを介して形成されている。
また、表がわブランク板10bの下がわに位置する表がわ下縁部26bには、表がわ底部がわシール代37bが、表がわ第四横折り曲げ線25bを介して形成されている。
また、表がわブランク板10bには、その最も上がわに位置する表がわ上縁部21bより下がわ方向に順次、各部の形成板が設けられている。
主要部について説明すると、表がわ上縁部21bの中央領域の下がわに、表がわ上部重ね合わせ板34bが設けられている。その表がわ上部重ね合わせ板34bの下がわに、表がわ第一横折り曲げ線22bを介して、表がわ天面板33bが連設されている。その表がわ天面板33bの下がわに、表がわ第二横折り曲げ線23bを介して、表がわ壁面板31bが連設されている。その表がわ壁面板31bの下がわに、表がわ第三横折り曲げ線24bを介して、表がわ底面板35bが連設されている。
また、表がわ上部重ね合わせ板34bの左右の両がわの外方には、表がわ第二縦折り曲げ線13bを介して、表がわ天部の側部板41bが連設されている。
また、表がわ天面板33bの左右の両がわの外方には、表がわ第二縦折り曲げ線13bを介して、表がわ天部がわ突出部代38bが連設されている。
また、表がわ壁面板31bの左右の両がわの外方には、表がわ第二縦折り曲げ線13bを介して、表がわ側面板32bが連設されている。
また、表がわ底面板35bの左右の両がわの外方には、表がわ第二縦折り曲げ線13bを介して、表がわ底部がわ突出部代43bが連設されている。
また、それぞれの表がわ天部の側部板41bの下がわに、表がわ第一横折り曲げ線22bを介して、表がわ天部がわ突出部代38bが連設されている。その表がわ天部がわ突出部代38bの下がわに、表がわ第二横折り曲げ線23bを介して、表がわ側面板32bが連設されている。その表がわ側面板32bの下がわに、表がわ第三横折り曲げ線24bを介して、表がわ底部がわ突出部代43bが連設されている。
上記の表がわ底面板35bと、その左右両がわの表がわ底部がわ突出部代43bの下がわに、表がわ底部がわシール代37bが連設されている。
上記の表がわ天部の側部板41bと、表がわ天部がわ突出部代38bと、表がわ側面板32bと、表がわ底部がわ突出部代43bとの左右の外がわには、表がわ第一縦折り曲げ線12bを介して、表がわ側縁部がわシール代36bが連設されている。
さらに、裏がわブランク板10aの裏がわ上縁部21aにおいて、幅方向の略中央部には、裏がわ開封切っ掛け部55aが設けられる。この裏がわ開封切っ掛け部55aは、裏がわブランク板10aの積層シート78が全層に渡って切除される裏がわ切除部551aである。本態様では、表がわブランク板10bには、表がわ開封切っ掛け部55bは設けられない。
本態様のブランク板10への折り曲げ線を付与する加工(罫線加工)は、積層シート78が完成してから罫線加工して、その後にチャック付き紙容器90を製造する機械に積層シートを供給する。あるいは、罫線加工はチャック付き紙容器90を製造する機械にて実施してもよい。
罫線加工の方法としては、プラテン方式、ロータリーダイ方式など公知の方法から、適切な方法が採用される。
また、罫線加工を実施する前に、積層シート78をシート断ちしてもよい。あるいは、積層シート78はロール状で罫線加工の工程に供給されてもよい。
また、積層シート78を打ち抜いて、ブランク板10を製造する打ち抜き工程について説明する。前記打ち抜き工程は、プラテン方式、ロータリーダイ方式など公知の方法から、適切な方法が選択される。ロール状の積層シート78から直接にブランク板10を形成してもよく、一度枚葉にシート断ちしてから、打ち抜いてもよい。
また、罫線加工と打ち抜き加工の順番は問わない。同時に加工してもよい。
また、所定のロール幅にスリットしたロール状の積層シート78を、チャック付き紙容器90を製造する機械に供給し、ロール状の積層シート78の横断方向に切断し、ブランク板10が作製されてもよい。
また、裏がわブランク板10aは、表がわブランク板10bと、線対称で同一形状である。言い替えれば、ブランク板の層構成が逆になっているほぼ同一形状のブランク板である。
図2は、図1A、図1Bに示したブランク板10を用いてチャック付き紙容器90を製造する際の、中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91の形状を示す正面図である。最上部が図1Bに示した表がわブランク板10bの上縁部21bであり、その裏がわには、裏がわブランク板10aが備えられている。裏がわブランク板10aは目視できないが、透視とすると表がわブランク板10bとほぼ同形状となる。但し、一部構成要素、例えば、開封切っ掛け部55などを含むブランク板10では、表がわブランク板10bと、裏がわブランク板10aとの形状が、異なることがある。
なお、図2では、裏がわブランク板10aと表がわブランク板10bが重なっており、各構成要素は、製造上のバラツキの範囲で、図面を透視すると同じ位置関係であるので、「表がわ」の表記及び添え字を、説明の際に省略することがある。
中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91の上部の拡大図を、図11Aに示す。図2に記載された領域Aの拡大図である。裏がわブランク板10aの裏がわ上縁部21aには、裏がわ開封切っ掛け部55aとして、裏がわ切除部551aが設けられている。裏がわ切除部551aは、裏がわ易開封シール部53とは重ならない。また、裏がわ切除部551aは、裏がわ易剥離加工部54aとは、重なってもよく、重ならなくてもよい。なお、裏がわ切除部551aは、表がわブランク板10bにて遮られているので、目視ができないために、かくれ線(破線)で表されている。
上部重ね合わせ板34及び表がわ天部の側部板41には、上述の2枚のブランク板10が互いに重なり合う所定の位置に、横断方向の密封手段としての易開封シール部53、およびチャックテープ接合部52とが、上縁部21がわから順次に設けられている。なお、チャックテープ接合部52とは、チャックテープ61が接合されるブランク板10の相当箇所である。
図2を参照にして、開封切っ掛け部55について説明する。使用者が、内容物の入ったチャック付き紙容器90の天部71を初期開封する際に、まずは、天部71にある易開封シール部53を剥離して、チャックテープ61を露出させる。その際には、それぞれの表がわ開封掴み代57bと裏がわ開封掴み代57aを手指で掴み、チャック付き紙容器の前後方向に開くと、易開封シール部53が剥離される。
その際に、従来技術のチャック付き紙容器80では、表がわ開封掴み代857bと、裏がわ開封掴み代857aとが密着しており、その間に、間隙が生じていないか、生じていても僅かな隙間の場合があり、使用者が手指を差し込み難かった。
ここで、裏がわ切除部551aが存在すると、その裏がわ切除部551aに相対する領域である表がわ上部重ね合わせ板34bの領域は、表がわブランク板10bのみが存在する領域である。そのため、この領域では、表がわ上部重ね合わせ板34bだけを、使用者の手指で容易に掴むことができる。使用者が掴んだ表がわ上部重ね合わせ34bが表がわ方向に引っ張りつつ下方向に折り曲げられると、表がわブランク板10bの表がわ開封掴み代57bと、裏がわブランク板10aの裏がわ開封掴み代57aとの間に間隙が生じる。その間隙に使用者が手指を差し込んで、容易に易開封シール部53を剥離できる。
横断方向の密封手段としての易開封シール部53は、相対することになる表がわ易開封シール部53bと裏がわ易開封シール部53aとが接合されて形成される。その接合は、チャック付き紙容器90の全幅に渡って横断するように接合されるため、チャック付き紙容器90の密閉が保たれる。易開封シール部53が上縁部21に略平行であると、易開封シール部53の長さを短くすることができる。
さらに、チャックテープ61は、上縁部21に略平行であることが望ましい。
そのような形態では、チャックテープ61の開閉及び、内容物の取り出しが容易となる。また、チャックテープ61の長さを短くすることができる。
<易開封シール部>
図2を参照にして、易開封シール部53について説明する。易開封シール部53は、チャック付き紙容器90の天部71を封止する作用がある。さらに、内容物を取り出すために、チャック付き紙容器90の天部71を開封する際に、容易に剥離できて、取り出し用開口部56を形成できる作用がある。そのため、鋏などの道具を使用しなくても、使用者の手指でチャック付き紙容器90を開封できる。
易開封シール部53が使用者の手指で容易に開封できるためには、易開封シール部53は、適切な剥離強度(上限)にてシールされていなくてはならない。さらに、内容物の適切な密閉性を有するには、適切な剥離強度(下限)を有することが望ましい。その剥離強度は1N/15mm以上、20N/15mm以下が好ましい。より好ましくは、5N/15mm以上、15N/15mm以下である。
その適切な剥離強度を設定するためには、易開封シール部53が接合される界面、すなわち、ブランク板10の内面に易剥離加工部54が設けられる。易剥離加工部54により、易開封シール部53の剥離強度が適切に設定される。
上記のような適切な剥離強度を有する易開封シール部53を得るための易剥離加工部54は、グラビア印刷またはフレキソ印刷など手段でパターン状に、イージーピール性の熱接着性樹脂や、抗ヒートシール剤と呼ばれる樹脂の塗布液が塗布、乾燥されて形成される。
易剥離加工部54がイージーピール性の熱接着性樹脂で形成される場合は、そのイージーピール性の熱接着性樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレンやエチレン-酢酸ビニル共重合体などのポリオレフィン系樹脂に、ポリスチレン、塩素化ポリプロピレン、ポリブテン-1、無機または有機の充填剤、ポリエチレンワックス、脂肪酸アマイドなどを、添加剤として適宜に混合した樹脂組成物などが使用されてもよい。
上記の無機または有機の充填剤は、無機の充填剤としては、シリカ、炭酸カルシウム、タルク、カオリン、クレー、酸化チタン、アルミナ、水酸化アルミニウムなどの粉末を使用することができ、特にシリカの粉末が好ましい。また、有機の充填剤としては、メラミン樹脂、尿素樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレン、フッ化エチレン系樹脂、シリコーン樹脂などの粉末を使用することができる。
上記の樹脂組成物中の上記の添加剤の含有量は、4質量%以上、40質量%以下が好ましく、添加剤の含有量が4質量%未満の場合は、剥離強度が強くなり、良好な易開封シール部53(易剥離性)が得られず、また、添加剤の含有量が40質量%を超える場合は、剥離強度が弱くなりすぎるため好ましくない。
上記のようなイージーピール性の熱接着性樹脂の塗布量は、乾燥時の塗布量で2g/m2以上、8g/m2以下が好ましく、3g/m2以上、5g/m2以下が更に好ましい。
また、易剥離加工部54を抗ヒートシール剤で形成する場合は、その抗ヒートシール剤としては、基剤の樹脂に離型剤を適宜の量で混合した樹脂組成物を使用することができる。
この基剤の樹脂には、例えば、エチルセルロース、環化ゴム、アクリル系樹脂などを使用することができ、離型剤には、例えば、シリコーン樹脂、ポリエチレンワックス、大豆レシチン、高級脂肪酸アマイドなどを使用することができる。抗ヒートシール剤を塗布する場合、その塗布量は少なくてよく、厚みにして、0.3μm以上、2μm以下が適切である。
なお、易剥離加工部54は、ブランク板10の内面同士の接合力を弱くするものであるから、強固に接合したい箇所には設けないことが望ましい。本実施形態では、図11Aに示すように、側縁部がわのシール代36の領域には、易剥離加工部54が掛からないことが望ましい。製造上のバラツキを考慮すると、側縁部がわシール代36と易剥離加工部54は離間していてもよい。その離間している間隔は0.5mm以上、15mm以下であってもよい。
その間隔が0.5mm未満であると、製造上のバラツキにより、側縁部がわシール代36bと易剥離加工部54が重なってしまう虞れがある。
その間隔が15mmを超えると、チャック付き紙容器90の天部71を全面開口した際の開口部が小さくなり、内容物が取り出しにくくなることがある。
また、易剥離加工部54の上下方向の長さ(高さ)は、易開封シール部53の上下方向の長さ(高さ)より、0.5mm以上、5mm以下の範囲で大きくもよい。これは、製造時の誤差により、易剥離加工部54及び又は易開封シール部53が、所定の位置からずれても、易開封シール部53が易剥離加工部54の領域から外れないためである。そのため、易開封シール部53の幅は所定の幅で保たれるので、剥離強度が安定する。なお、その大きさが0.5mm未満であると、易開封シール部53が易剥離加工部54の領域から外れる虞れがある。さらに、その大きさが5mmを超えると、易剥離加工部54とチャックテープ接合部52とが干渉し、後述するチャックテープ61とブランク板10との接合を阻害する虞れがある。
なお、本態様では、易開封シール部53の剥離強度が適切に設定されるために、上述したように易剥離加工部54が設けられている。しかし、他の方法にて、剥離強度が適切に設定される場合には、易剥離加工部54は必ずしも設ける必要は無い。他の方法の例示として、易開封シール部53のヒートシール条件(温度、時間、加圧力等)が適切に設定されてもよい。あるいは、易開封シール部53の領域で、ドット形状、ストライプ形状等にして、実質的のヒートシール面積を減少させつつ、剥離強度が設定されてもよい。
<チャックテープ>
チャックテープ61は、雄型チャックテープ61mと雌型チャックテープ61fとが、それぞれ押出成形にて成形されており、雄型チャックテープ嵌合部63mと、雌型チャックテープ嵌合部63fとが嵌合されている。
<チャックテープの接合手順>
チャック付き紙容器90の組み立ての手順は後ほど説明するが、その手順のうち、ここではチャックテープ61の接合手順を説明する。
チャックテープ接合部52は、この場合、チャック付き紙容器90を組み立てる際のチャックテープ61の接合予定部である。
裏がわブランク板10aと表がわブランク板10bとが重ね合わされて、側縁部がわシール代36同士、及び易開封シール部53同士がヒートシールされる。
その際に、予め雄型チャックテープ61mと雌型チャックテープ61fとが、雄型チャックテープ嵌合部63mと、雌型チャックテープ嵌合部63fとで嵌合されたチャックテープ61がこの部分に挿入される。そして、同時に2枚のブランク板10の外面がわからチャックテープ接合部52が加熱、加圧される。そして、ブランク板10とチャックテープ61とが、ヒートシールされる。(図10A、図10B参照)。
なお、チャックテープ61のブランク板10への接合は、上記のようなヒートシールに限らず、接着剤や接着テープなど、その他の方法にて接合されてもよい。
このような方法でチャックテープ61がヒートシールされることにより、雄型チャックテープ61mと雌型チャックテープ61fとを別々にチャックテープ接合部52にヒートシールする方法と比較して、ヒートシールの位置ずれが少なくなり、また、取り付け工程が簡略化されるので、生産効率よくチャックテープ61を取り付けることができる。
<ブランク板の積層シート>
ブランク板10に用いる積層シート78は、前述したように、少なくとも紙基材層782を積層し、少なくとも最内層の熱可塑性樹脂層783としてポリエチレンなどの熱可塑性樹脂を積層した積層シート78を用いる。さらに、中間層には必要に応じて、水蒸気や酸素やその他の物質のバリア層785や、強度向上層などを設けることができる。
また、本態様のチャック付き紙容器90に絵柄等の印刷層を設ける場合、通常は紙基材層782の外がわに印刷するが、仮に紙基材層782の印刷適性が良くない場合は、例えば、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムなどの合成樹脂フィルムに絵柄等の印刷層を設け、そのフィルムを紙基材層782の外がわのいずれかの層に積層することもできる。
紙基材層782について説明する。紙基材層782は、剛性があり、且つ、折り曲げ線などで折り曲げた時、割れの生じにくい紙が好ましいが、特に限定はされずチャック付き紙容器90に充填される内容物に応じて、耐水性(サイズ度)なども考慮して適するものを適宜に選定して使用することができる。
具体例として、上質紙、カップ原紙、ミルクカートン原紙などを好適に使用することができ、その坪量は、80g/m2以上、320g/m2以下の範囲が適切である。
最内層、及び必要に応じて最外層、中間層に用いられる熱可塑性樹脂層(シーラント層)について説明する。熱可塑性樹脂層(シーラント層)の樹脂としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)のほか、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、シングルサイト触媒を用いて重合したエチレン・α-オレフィン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン・アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン・メタクリル酸のランダム共重合体(EMAA)、エチレン・アクリル酸メチル共重合体(EMA)、エチレン・アクリル酸エチル共重合体(EEA)、アイオノマー、そして、ポリプロピレン及びその共重合体、ポリエステル系樹脂などを使用することができ、これらの中から、充填される内容物や、保管及び使用される条件に応じて、適するものを適宜に選定して使用することができる。
上記の熱可塑性樹脂のうち、特にエチレン・アクリル酸メチル共重合体(EMA)及びエチレン・メタクリル酸のランダム共重合体(EMAA)は、押し出しコートなどの加工時の熱安定性、各種の基材に対する接着性、低温ヒートシール性などに優れると共に、薄膜形成性にも優れているので、厚みをそれほど必要としない最外層の熱可塑性樹脂層を、例えば、6μm以上、10μm以下の比較的薄い厚さで押し出しコートして積層することも容易であり、プラスチック材料の使用比率を低減できると同時に、コスト面でもメリットを得ることができる。
以上のような最内層、及び必要に応じて最外層、中間層の熱可塑性樹脂層(シーラント層)は、その積層面に必要に応じてアンカーコート、コロナ処理、フレーム(火炎)処理などの易接着性処理を施した後、その上に樹脂を押し出しコートして積層できるほか、熱可塑性樹脂を予めフィルム状に製膜しておいて、そのフィルムを公知のドライラミネート又は押し出しラミネート(サンドイッチラミネート)などで貼り合わせて積層することができる。
積層シート78の中間層にバリア層785を積層する場合、バリア層785としては、アルミニウム箔などの金属箔のほか、アルミニウム、シリカ、アルミナなどの金属又は無機酸化物を二軸延伸PETフィルム、二軸延伸ナイロンフィルム(ONyフィルム)、二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPPフィルム)などの基材フィルムに、厚み20~100nmに蒸着した蒸着フィルムなどを使用することができる。あるいは、エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物(以下、EVOHと表記することがある。)フィルム、ナイロンMXD6の二軸延伸フィルム、ポリアクリロニトリルフィルム、そして、ポリ塩化ビニリデンの塗膜層を設けたPETフィルム、ONyフィルム、OPPフィルムなどを使用することができる。
このようなバリア層785は、通常、紙基材層782の内がわの面に積層することが、そのバリア性を効果的に利用できる点で好ましいが、バリア層785にアルミニウムなどの金属箔や金属蒸着フィルムを使用した場合は、そのメタリック感をデザインにも利用するため、紙基材層782の外がわの面に積層することもできる。バリア層785の積層は、公知のドライラミネート又は押し出しラミネート(サンドイッチラミネート)などにより容易に積層することができる。
本実施形態のチャック付き紙容器90のブランク板10の積層シート78の層構成を例示する。積層シート78の断面図を、図9A、図9B、図9C、図9Dに示す。
図9Aは、3層からなるブランク板10の積層シート78の断面図であり、その層構成は、以下の通りであり、「/」は互いに隣接する層同士の境界を意味する。
(外面がわ) 最外層の熱可塑性樹脂層781 / 紙基材層782 /
最内層の熱可塑性樹脂層783 (内面がわ)
図9Bは、2層からなるブランク板10の積層シート78の断面図であり、その層構成は、以下の通りである。
(外面がわ) 紙基材層782 / 最内層の熱可塑性樹脂層783 (内面がわ)
図9Aに示した3層からなるブランク板10から、最外層の熱可塑性樹脂層781を除外した層構成である。
また、ブランク板10にバリア性(水蒸気、酸素、保香性など)を要求する場合は、バリア層785を備えることができる。図9Cは、5層ならなるブランク板10の積層シート78の断面図であり、その層構成は、以下の通りである。
(外面がわ) 最外層の熱可塑性樹脂層781 / 紙基材層782 / 中間の接着層 784 / バリア層785 / 最内層の熱可塑性樹脂層783 (内面がわ)
図9Dは、4層からなるブランク板10の積層シート78の断面図であり、その層構成は、以下の通りである。
(外面がわ) 紙基材層782 / 中間の接着層 784 / バリア層785 /
最内層の熱可塑性樹脂層783 (内面がわ)
図9Cに示した5層からなるブランク板10から、最外層の熱可塑性樹脂層781を除外した層構成である。
上記の各積層シート78の各層間の接合は、公知のドライラミネート、押出コーティング、接着剤などにより行われる。なお、各層間の接合のための層は、厚さが薄いため、示していないことがある。
<開封切っ掛け部>
本態様の開封切っ掛け部55は、切除部551であり、積層シート78の全層に渡って切除されている。すなわち、ブランク板10の外形が矩形状から、上縁部21が部分的に切り取られている。このように、開封切っ掛け部55が上縁部21に設けられることで、チャック付き紙容器90が完成した際に、その天部71に、開封切っ掛け部55が、使用者が利用できる位置に配置される。
本態様の開封切っ掛け部55は図1Aに示す通り、裏がわ上縁部21aの幅方向の略中央部に半円形状に切り取られ裏がわ切除部551aとなっている。裏がわ切除部551aは、後述する易開封シール部53とは重なっていない。また、図1Bに示すように表がわブランク板10bには、開封切っ掛け部55は設けられていない。
裏がわ切除部551aが半円形状であるので、その加工がしやすく、さらに、角部を有しないので、角部に応力が集中せずに、不用意な亀裂が生じにくい。
開封切っ掛け部55は、易開封シール部53を初期開封する際に用いられる。そのために、目立たせる必要がなく、表がわのデザイン性が重視される場合は、開封切っ掛け部55は、表がわブランク板10bには設けられずに、裏がわブランク板10aには設けられてもよい。
裏がわ切除部551aは、後述する易開封シール部53に重ならないことが望ましく、易剥離加工部54には重なってもよく、重ならなくてもよい。なお、後述する各種の開封切っ掛け部55についても同様である。
なお、切除部551は、ブランク板10の打ち抜き加工と同時に加工されてもよく、打ち抜き加工の後に加工されてもよい。
また、切除部551の形状は、本実施形態、及び他の実施形態に記載の形状にはとらわれずに、多角形状、角部を有しない曲線形状など、適宜な形状で構わない。また、設けられる数量も、一方のブランク板10について1つ若しくは2つ以上で、適宜選定されても構わない。
<チャック付き紙容器の作製>
以下に、チャック付き紙容器90のブランク板10から、中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91が作製され、さらに中間段階のチャック付き紙容器(起函状態)92が作製され、そして内容物が充填されたチャック付き紙容器90の包装体が完成させられるまでの手順の概要を説明する。
<中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)の作製>
上述の2枚のブランク板10が重ね合された際に、チャックテープ接合部52同士が重なる位置に、予め雄型チャックテープ61mと雌型チャックテープ61fとが嵌合されたチャックテープ61が挿入され、2枚のブランク板10のそれぞれの外面がわからチャックテープ接合部52が加熱、加圧されヒートシールされる。
次いで易開封シール部53の内面同士がヒートシールされ、ブランク板10の側縁部11に隣接したそれぞれの側縁部がわシール代36の内面同士がヒートシールされる。そして、中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91は、下縁部26が開口する袋状に形成される。
チャック付き紙容器90は、実際の製造の際には特に限定はされないが、生産性をよくするため、紙容器の組み立てと、内容物の充填と、各接合箇所のシールとをインラインで行う装置を用いてもよい。
その装置において、ロール状に巻き上げられた長尺の印刷済み積層シート78を繰り出して、紙容器が横につながった形式で、折り曲げ線の加工、及びチャックテープ61の挿入及びヒートシール、側縁部がわシール代36のヒートシール、易開封シール部53のヒートシールなどを行ってもよい。なお、所望のチャック付き紙容器90が得られるならば、上記工程の順番以外でも構わない。
ここで、本態様のチャック付き紙容器90の上部重ね合わせ板34の形状と、天部の側部板41の形状を、図2を参照にして説明する。
上部重ね合わせ板34の左右両がわには天部の側部板41が連設されている。ここではこれらの3枚の形成板を合わせて、天部フラップ45と称する。天部フラップ45には、上縁部21がわから順次に、開封掴み代57、易開封シール部53、チャックテープ61が設けられており、チャックテープ61の下がわには、第一横折り曲げ線22が位置している。なお、裏がわ開封掴み代57aの裏がわ上縁部21aには、開封切っ掛け部55の一つの態様としての裏がわ切除部551aが設けられている。なお、裏がわ切除部551aは、表がわブランク板10bに遮られて、目視できないので、かくれ線(破線)で表わされている。
裏がわ切除部551aと易開封シール部53とは、重ならないことが望ましい。裏がわ切除部551aと易開封シール部53とが重なると、当該部分の易開封シール部53の幅が減少して、シールが弱くなる。そのために、裏がわ切除部551aと易開封シール部53との最も近い距離は、0.5mm以上であってもよい。そのようにすることで、裏がわ切除部551a及び又は易開封シール部53の加工の際に、位置のずれが生じても、両者が重なる虞れが低くなる。
ところで、中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91において、チャックテープ61とブランク板10が接合された箇所である、チャックテープ61の接合箇所の拡大断面図を図10A、図10Bに示す。その切断箇所は、図2の断面位置C-Cに示されている。ここでは、ブランク板10は、図9Dの4層の積層シート78で例示する。
図10Aでは、表がわブランク板10bに表がわチャックテープ61bとして、雌型チャックテープ61fが接合されている。雌型チャックテープ61fは、ブランク板10に接合される雌型チャックテープ体部62fと、雄型チャックテープ61mと嵌合する凹部を有する雌型チャックテープ嵌合部63fを含んでいる。
また、裏がわブランク板10aに裏がわチャックテープ61aとして、雄型チャックテープ61mが接合されている。雄型チャックテープ61mは、ブランク板10に接合される雄型チャックテープ体部62mと、雌型チャックテープ61fと嵌合する凸部を有する雄型チャックテープ嵌合部63mを含んでいる。
図10Bでは、表がわブランク板10bに表がわチャックテープ61bとして、雄型チャックテープ61mが接合されている。雄型チャックテープ61mは、ブランク板10に接合される雄型チャックテープ体部62mと、雌型チャックテープ61fと嵌合する凸部を有する雄型チャックテープ嵌合部63mを含んでいる。
また、裏がわブランク板10aに裏がわチャックテープ61aとして、雌型チャックテープ61fが接合されている。雌型チャックテープ61fは、ブランク板10に接合される雌型チャックテープ体部62fと、雄型チャックテープ61mと嵌合する凹部を有する雌型チャックテープ嵌合部63fを含んでいる。
なお、表がわブランク板10bに、雄型チャックテープ61mが接合されるか、あるいは雌型チャックテープ61fが接合されるかは、チャック付き紙容器90の要求性能や、チャック付き紙容器90の製造装置の仕様などにより、適宜選定される。
<中間段階のチャック付き紙容器(起函状態)の作製>
この中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91の底部73の開口部からマンドレルが差し込まれて、上部重ね合わせ板34が残されて、その下がわの天面板33が、第一横折り曲げ線22により前後に広げられて、上部重ね合わせ板34が上方向に起立させられる。
ここで、胴部72の稜部72dの折り曲げ加工を確実に行うために、胴部72の内がわ及び又は外がわから、稜部72dの近傍(当接を含む)に補助部材を接触させてもよい。
上部重ね合わせ板34の下がわに天面板33による天部71と、さら胴部72が続き、底部73が略矩形状に開口する中間段階のチャック付き紙容器(起函状態)92が形成される。この段階では図3のように、上部重ね合わせ板34は、上方向に起立している。
なお、設計では胴部72の水平断面の形状及び底部73の開口の形状は、矩形状を想定しているが、紙を主体とした柔軟性がある積層シート78からなるチャック付き紙容器90であるため、完全な矩形状とならない場合を含め、略矩形状としている。
<チャック付き紙容器の成形・充填>
次に、上方向に起立する上部重ね合わせ板34が、背面がわ(裏がわ天面板33aがわ)に折り曲げて寝かされて、左右両がわに突出する天部がわ突出部74が、側面板32の方向に折り曲げられて、胴部72に接合される。
この際に、天部がわ突出部74の折り曲げ部76が折り曲げられる。その際に、折り曲げ部76の折り曲げ加工を確実に行うために、天部71の内がわ及び又は外がわから、折り曲げ部76の近傍(当接を含む)に補助部材を接触させてもよい。
天部がわ突出部74が胴部72に接合される方法は、接着剤(ホットメルト等)を使用する方法、接着テープを使用する方法、機械的に接合する方法(係合させるもの、接合具を用いるもの)などでもよい。また、ブランク板10の最外層に熱可塑性樹脂層(シーラント層)が備えられる場合は、その熱可塑性樹脂層(シーラント層)がヒートシールされる方法がある。後述する底部がわ突出部の接合も、同様な方法が用いられる。
なお、天部がわ突出部74の先端部が、チャック付き紙容器90の胴部72に接合されてもよい。
また、天部がわ突出部74の先端部以外の箇所が、チャック付き紙容器90の胴部72に接合されてもよい。その場合は、天部がわ突出部74の先端部は、チャック付き紙容器90の胴部72に接合されなくてもよい。
上記のように形成された中間段階のチャック付き紙容器(起函状態)92の底部73が上に向けられて、開口する底部73から内容物が充填され、次いで、底部73が折り曲げられて、底部がわシール代37同士が合掌シール形式でヒートシールされる。
その後、接合された底部がわシール代37が、背面がわ(裏がわ底面板35aがわ)に折り曲げて寝かされて、左右両がわの突出する底部がわ突出部が底面板35がわに折り曲げられて接合されることにより、略直方体形状のチャック付き紙容器90の包装体が完成する。
図4は、本態様のチャック付き紙容器90を示す斜視図である。図5は、図4に示したチャック付き紙容器90の側面図である。図6は、図4に示したチャック付き紙容器90の平面図である。
図4に示したチャック付き紙容器90は、外形を略直方体形状に形成したものであり、その胴部72の稜部72dを備えている。
なお、紙を主体とした柔軟性がある積層シート78からなるチャック付き紙容器90であるため、完全な直方体形状とならないので、略直方体形状としている。
<チャック付き紙容器の内容物取り出しのための開口動作>
完成した内容物入りチャック付き紙容器90の包装体の天部71を、内容物を取り出すために開口するまでの手順を説明する。
まず、胴部72に接合されている天部がわ突出部74が引き剥がされる。そして天部がわ突出部74が上方に持ち上げられることで、天部がわ側部板41が起立し、それにあわせて上部重ね合わせ板34も起立する。そして、天部がわ側部板41と、上部重ね合わせ板34とは、ほぼ同一面をなす。天部がわ側部板41と天部がわ側部板41を合わせて、以前に説明したように天部フラップ45と呼ぶ。
使用者が、チャック付き紙容器90の初期開封を行うために、表裏両がわの開封掴み代57を手指で掴み、表がわ開封掴み代57aと裏がわ開封掴み代57aとを、外がわ方向(前後方向)に拡げることにより、易開封シール部53を剥離する。
ここで、使用者が表裏両がわ開封掴み代57をつかむ際には、表裏両がわの開封掴み代57の間に間隙を設け、手指を差し込まなくてはならない。本態様では、裏がわ切除部551aが存在する。そして、裏がわ切除部551aに相対する位置では、表がわ開封掴み代57bの内がわは露出しているので、使用者が表がわ開封掴み代57を手指で掴むことができる。そして、使用者が表がわ開封掴み代57bを表がわ(前がわ)方向かつ下向きに変形させることで、表裏両がわの開封掴み代57の間に間隙が生じる。その間隙に、手指を挿入することで、両手でそれぞれの開封掴み代57を掴み、外がわ方向(前後方向)に拡げることで、易開封シール部53を剥離して、チャック付き紙容器90の初期開封が完了する。
次に、チャック付き紙容器90の初期開封後に、チャックテープ61が開封される。ここで、表がわ上縁部21bと、表がわチャックテープ61bとの間の領域を表がわ初期開封後開封掴み代571bとする。また、裏がわ上縁部21aと裏がわチャックテープ61bとの間の領域を裏がわ初期開封後開封掴み代571aとする。初期開封後開封掴み代571は、開封掴み代57と、易開封シール部53と、及びチャックテープ61と易開封シール部53との間の領域を含む。
表裏の初期開封後開封掴み代571を使用者が手指で掴み、チャック付き紙容器90の外がわ方向(前後方向)に拡げる。そうすることで、上部重ね合わせ板34と左右両がわの天部の側部板41に設けられたチャックテープ61が解離する。
このチャックテープ61の開口動作の際に、ブランク板10の左右両がわの側縁部11の近傍のチャックテープ61の端部は、それぞれの側縁部がわシール代36まで略全幅に渡って開口する。なお、側縁部がわシール代36は剥離しない。
上記のように、チャックテープ61の雄型チャックテープ61mと雌型チャックテープ61fが解離することで、取り出し用開口部56が形成される。図8に、天部71が開口されたチャック付き紙容器94が示されている。
易開封シール部53の剥離の動作と、チャックテープ61の解離の動作は、一連の動作で行ってもよい。または、易開封シール部53の剥離の動作が完了してから、チャックテープ61の解離の動作を行ってもよい。
<第一実施形態の第二の態様>
図11Bは、本態様の中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91を示しており、その前工程の本態様のブランク板10を準備する。本態様のブランク板10には、開封切っ掛け部55が備わっている。その開封切っ掛け部55は、表がわブランク板10bの表がわ上縁部21bに設けられた表がわ切除部551bである。表がわ切除部551bの形状は、本実施形態の第一の態様の裏がわ切除部551aと同じ半円形状である。なお、裏がわブランク板10aには、裏がわ開封切っ掛け部55aは設けられていない。
本態様では、開封切っ掛け部55は、表がわブランク板10bに設けられているので、チャック付き紙容器90が組み上げられても、容易に目視できる。そのため、開封切っ掛け部55の所在位置が明示される。
なお、以降の他の実施形態の説明において、裏がわブランク板10aにのみ裏がわ開封切っ掛け部55aが備えられており、表がわブランク板10bには表がわ開封切っ掛け部55bが備えられていないことがある。その場合には、裏がわ開封切っ掛け部55aと同様の形状である表がわ開封切っ掛け部55bを備えていて、裏がわブランク板10aには裏がわ開封切っ掛け部55aが設けられない実施形態も可能であり、作用は本態様と同様である。
開封切っ掛け部55以外のブランク板10の形状は、本実施形態の第一の態様と同様である。ブランク板10の積層シート78の層構成、チャック付き紙容器90の作製方法、チャック付き紙容器90の充填方法などは、本実施形態の第一の態様と同様である。
本態様のブランク板10が組み上げられて、チャック付き紙容器90が作製される。そして、内容物が充填されたチャック付き紙容器90が作製される。その後、内容物が充填されたチャック付き紙容器90が初期開封される際に、天部がわ突出部74が引き起こされた状態のチャック付き紙容器93となる。
天部がわ突出部74が引き起こされた状態のチャック付き紙容器93において、表がわ切除部551bに相対する位置では、裏がわ開封掴み代57aの内がわは露出している。その位置では、裏がわ開封掴み代57aの表裏面が露出しているので、容易に使用者は手指で掴むことができる。そして、使用者が裏がわ開封掴み代57aを裏がわ(後がわ)方向かつ下向きに変形させることで、表裏両がわの開封掴み代57の間に間隙が生じる。その間隙に、手指を挿入することで、両手でそれぞれの開封掴み代57を掴み、外がわ方向(前後方向)に拡げることで、易開封シール部53を剥離して、チャック付き紙容器90の初期開封が完了する。
<第一実施形態の第三の態様>
図11Cは、本態様の中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91を示しており、その前工程の本態様のブランク板10を準備する。本態様のブランク板10には、開封切っ掛け部55が備わっている。その開封切っ掛け部55は、裏がわブランク板10aの裏がわ上縁部21aに設けられた裏がわ切除部551aである。なお、裏がわ切除部551aは、表がわブランク板10bにて遮られているので、目視ができないために、かくれ線(破線)で表されている。なお、表がわブランク板10bには、表がわ開封切っ掛け部55bは設けられていない。
裏がわ切除部551aは、チャック付き紙容器90の幅方向の略中央部に位置し、その形状は、横方向に長い矩形状である。横方向の長さは20mm以上であり、2本の裏がわ第二縦折り曲げ線13aを超えない。そのために、使用者が手指を差し込む際には充分な大きさであり、かつ裏がわ切除部551aが大きすぎないために、天部フラップ45の強度が保たれやすい。
また、矩形状の裏がわ切除部551aの易開封シール部53がわの2つの角部は、丸みをつけてもよい。このようにすることで、角部に応力が集中せずに、不用意な亀裂が生じにくい。
開封切っ掛け部55の以外のブランク板10の形状は、本実施形態の第一の態様と同様である。ブランク板10の積層シート78の層構成、チャック付き紙容器90の作製方法、チャック付き紙容器90の充填方法などは、本実施形態の第一の態様と同様である。
本態様のブランク板10が組み上げられて、チャック付き紙容器90が作製される。そして、内容物が充填されたチャック付き紙容器90が作製される。その後、内容物が充填されたチャック付き紙容器90が初期開封される際に、天部がわ突出部74が引き起こされた状態のチャック付き紙容器93となる。
天部がわ突出部74が引き起こされた状態のチャック付き紙容器93において、裏がわ切除部551aに相対する位置では、表がわ開封掴み代57bの内がわは露出している。その位置では、表がわ開封掴み代57bの表裏面が露出しているので、容易に使用者は手指で掴むことができる。そして、使用者が表がわ開封掴み代57bを表がわ(前がわ)方向かつ下向きに変形させることで、表裏両がわの開封掴み代57の間に間隙が生じる。その間隙に、手指を挿入することで、両手でそれぞれの開封掴み代57を掴み、外がわ方向(前後方向)に拡げることで、易開封シール部53を剥離して、チャック付き紙容器90の初期開封が完了する。
<第一実施形態の第四の態様>
図11Dは、本態様の中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91を示しており、その前工程の本態様のブランク板10を準備する。本態様のブランク板10には、開封切っ掛け部55が備わっている。その開封切っ掛け部55は、裏がわブランク板10aの裏がわ上縁部21aに設けられた裏がわ切除部551aである。なお、裏がわ切除部551aは、表がわブランク板10bにて遮られているので、目視ができないために、かくれ線(破線)で表されている。なお、表がわブランク板10bには、表がわ開封切っ掛け部55bは設けられていない。
裏がわ切除部551bは、チャック付き紙容器90の幅方向の略中央部に位置し、その形状は、本実施形態の第一の態様の半円形状よりも半径の大きい円弧である。本態様では、本実施形態の第一の態様の半円形状の裏がわ切除部551aよりも領域が大きくなるため、使用者が、手指で表がわ開封掴み代57bを掴みやすい。また、裏がわ切除部551aは角部を有しないので、角部に応力が集中せずに、不用意な亀裂が生じにくい。
開封切っ掛け部55以外のブランク板10の形状は、本実施形態の第一の態様と同様である。ブランク板10の積層シート78の層構成、チャック付き紙容器90の作製方法、チャック付き紙容器90の充填方法などは、本実施形態の第一の態様と同様である。
本態様のブランク板10が組み上げられて、チャック付き紙容器90が作製される。そして、内容物が充填されたチャック付き紙容器90が作製される。その後、内容物が充填されたチャック付き紙容器90が初期開封される際に、天部がわ突出部74が引き起こされた状態のチャック付き紙容器93となる。
天部がわ突出部74が引き起こされた状態のチャック付き紙容器93において、表がわ切除部551bに相対する位置では、裏がわ開封掴み代57aの内がわは露出している。その位置では、裏がわ開封掴み代57の表裏面が露出しているので、容易に使用者は手指で掴むことができる。そして、使用者が裏がわ開封掴み代57aを裏がわ(後がわ)方向かつ下向きに変形させることで、表裏両がわの開封掴み代57の間に間隙が生じる。その間隙に、手指を挿入することで、両手でそれぞれの開封掴み代57を掴み、外がわ方向(前後方向)に拡げることで、易開封シール部53を剥離して、チャック付き紙容器90の初期開封が完了する。
<第一実施形態の第五の態様>
図11Eは、本態様の中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91を示しており、その前工程の本態様のブランク板10を準備する。本態様のブランク板10には、開封切っ掛け部55が備わっている。その開封切っ掛け部55は、裏がわブランク板10aの裏がわ上縁部21aに設けられた裏がわ切除部551aである。なお、裏がわ切除部551aは、表がわブランク板10bにて遮られているので、目視ができないために、かくれ線(破線)で表されている。なお、表がわブランク板10bには、表がわ開封切っ掛け部55bは設けられていない。
裏がわ切除部551bは、チャック付き紙容器90の幅方向の略中央部に位置し、その形状は、横方向に長い矩形状である。その両がわの辺は、それぞれが裏がわ第二縦折り曲げ線13aを超えているが、裏がわ第一縦折り曲げ線12aには至らない。そのために、使用者が易開封シール部53を剥離する際には、側縁部がわシール代36がわから内方に向けて剥離するために、剥離に必要な力が少なくて済み、円滑に剥離できる。
開封切っ掛け部55以外の形状は、第一実施形態の第一の態様と同じである。ブランク板10の積層シート78の層構成、チャック付き紙容器90の作製方法、チャック付き紙容器90の充填方法などは、第一実施形態の第一の態様と同様である。
本態様のブランク板10が組み上げられて、チャック付き紙容器90が作製される。そして、内容物が充填されたチャック付き紙容器90が作製される。その後、内容物が充填されたチャック付き紙容器90が初期開封される際に、天部がわ突出部74が引き起こされた状態のチャック付き紙容器93となる。
天部がわ突出部74が引き起こされた状態のチャック付き紙容器93において、裏がわ切除部551aに相対する位置では、表がわ開封掴み代57bの内がわは露出している。その位置では、表がわ開封掴み代57bの表裏面が露出しているので、容易に使用者は手指で掴むことができる。そして、生産者が表がわ開封掴み代57bを表がわ(前がわ)方向かつ下向きに変形させることで、表裏両がわの開封掴み代57の間に間隙が生じる。その間隙に、手指を挿入することで、両手でそれぞれの開封掴み代57を掴み、外がわ方向(前後方向)に拡げることで、易開封シール部53を剥離して、チャック付き紙容器90の初期開封が完了する。
<第一実施形態の第六の態様>
図11Fは、本態様の中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91を示しており、その前工程の本態様のブランク板10を準備する。本態様のブランク板10には、開封切っ掛け部55が備わっている。その開封切っ掛け部55は、裏がわブランク板10aの裏がわ上縁部21aに設けられた裏がわ切除部551aと、表がわブランク板10bの表がわ上縁部21bに設けられた表がわ切除部551bとである。なお、裏がわ切除部551aは、表がわブランク板10bにて遮られているので、目視ができないために、かくれ線(破線)で表されている。
裏がわ切除部551aは、チャック付き紙容器90の表がわから見て、チャック付き紙容器90の幅方向の中央部より右がわに位置しており、裏がわ上縁部21aに半円形状に切除されている。また、裏がわ切除部551aの形状は、本実施形態の第一の態様の裏がわ切除部551aと同様である。
さらに、表がわ切除部551bは、チャック付き紙容器90の表がわから見て、チャック付き紙容器90の幅方向の中央部より左がわに位置しており、表がわ上縁部21bに半円形状に切除されている。また、表がわ切除部551bの形状は、本態様の裏がわ切除部551aと同様である。
本態様では、裏がわ切除部551aの領域と表がわ切除部551bの領域とは、重なっていない。また、裏がわ切除部551aと表がわ切除部551bとの左右の位置関係は逆になってもよい。また、表がわ切除部551bと裏がわ切除部551aとは、左右両がわ分かれて位置しなくてもよく、どちらか一方に位置してもよい。また、一方のブランク板10の上縁部21に複数の切除部551が設けられてもよい。
本態様では、裏がわ切除部551aが半円形状であるので、その加工がしやすい。さらに、裏がわ切除部551aは角部を有しないので、角部に応力が集中せずに、不用意な亀裂が生じにくい。
このようにすることで、両がわ開封掴み代57を同時に掴めるので、素早く易開封シール部53を剥離できる。
開封切っ掛け部55の以外のブランク板10の形状は、本実施形態の第一の態様と同様である。ブランク板10の積層シート78の層構成、チャック付き紙容器90の作製方法、チャック付き紙容器90の充填方法などは、本実施形態の第一の態様と同様である。
本態様のブランク板10が組み上げられて、チャック付き紙容器90が作製される。そして、内容物が充填されたチャック付き紙容器90が作製される。その後、内容物が充填されたチャック付き紙容器90が初期開封される際に、天部がわ突出部74が引き起こされた状態のチャック付き紙容器93となる。
天部がわ突出部74が引き起こされた状態のチャック付き紙容器93において、表がわ切除部551bに相対する位置では、裏がわ開封掴み代57aの内がわは露出している。その位置では、裏がわ開封掴み代57aの表裏面が露出しているので、使用者は容易に手指で掴むことができる。さらに、裏がわ切除部551aに相対する位置では、表がわ開封掴み代57bの内がわは露出している。その位置では、表がわ開封掴み代57bの表裏面が露出しているので、使用者は容易に手指で掴むことができる。使用者が裏がわの開封掴み代57aと表がわの開封掴み代57bとを同時に掴み、両手で外がわ方向(前後方向)に拡げることで、易開封シール部53を剥離して、チャック付き紙容器90の初期開封が完了する。
<第一実施形態の第七の態様>
図11Gは、本態様の中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91を示しており、その前工程の本態様のブランク板10を準備する。本態様のブランク板10には、開封切っ掛け部55が備わっている。その開封切っ掛け部55は、裏がわブランク板10aの裏がわ上縁部21aに設けられた裏がわ切除部551aと、表がわブランク板10bの表がわ上縁部21bに設けられた表がわ切除部551bとである。なお、裏がわ切除部551aは、表がわブランク板10bにて遮られているので、目視ができないために、かくれ線(破線)で表されている。
裏がわ切除部551aは、チャック付き紙容器90の表がわから見て、チャック付き紙容器90の幅方向の中央部より右がわに位置しており、裏がわ上縁部21aに矩形状に切除されている。また、裏がわ切除部551aの形状は、本実施形態の第三の態様の裏がわ切除部551aと同様である。
さらに、表がわ切除部551bは、チャック付き紙容器90の表がわから見て、チャック付き紙容器90の幅方向の中央部より左がわに位置しており、表がわ上縁部21bに矩形状に切除されている。また、表がわ切除部551bの形状は、本態様の裏がわ切除部551aと同様である。
裏がわ切除部551a及び表がわ切除部551bは、それぞれが横方向の長さは20mm以上であり、各々の裏がわ第二縦折り曲げ線13を超えない。そのために、使用者が手指を差し込む際には充分な大きさであり、かつ切除部551が大きすぎないために、天部フラップ45の強度が保たれやすい。
このようにすることで、両がわ開封掴み代57を同時に掴めるので、素早く易開封シール部53を剥離できる。
開封切っ掛け部55以外のブランク板10の形状は、第一実施形態の第一の態様と同様である。ブランク板10の積層シート78の層構成、チャック付き紙容器90の作製方法、チャック付き紙容器90の充填方法などは、第一実施形態の第一の態様と同様である。
本態様のブランク板10が組み上げられて、チャック付き紙容器90が作製される。そして、内容物が充填されたチャック付き紙容器90が作製される。その後、内容物が充填されたチャック付き紙容器90が初期開封される際に、天部がわ突出部74が引き起こされた状態のチャック付き紙容器93となる。
天部がわ突出部74が引き起こされた状態のチャック付き紙容器93において、表がわ切除部551bに相対する位置では、裏がわ開封掴み代57aの内がわは露出している。その位置では、裏がわ開封掴み代57aの表裏面が露出しているので、使用者は容易に手指で掴むことができる。さらに、裏がわ切除部551aに相対する位置では、表がわ開封掴み代57bの内がわは露出している。その位置では、表がわ開封掴み代57bの表裏面が露出しているので、使用者は容易に手指で掴むことができる。使用者が、裏がわの開封掴み代57aと表がわの開封掴み代57bとを同時に掴み、両手で外がわ方向(前後方向)に拡げることで、易開封シール部53を剥離して、チャック付き紙容器90の初期開封が完了する。
<第一実施形態の第八の態様>
図11Hは、本態様の中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91を示しており、その前工程の本態様のブランク板10を準備する。本態様のブランク板10には、開封切っ掛け部55が備わっている。その開封切っ掛け部55は、裏がわブランク板10aの裏がわ上縁部21aに設けられた裏がわ切除部551aと、表がわブランク板10bの表がわ上縁部21bに設けられた表がわ切除部551bとである。なお、裏がわ切除部551aの一部分は、表がわブランク板10bにて遮られているので、目視ができないために、かくれ線(破線)で表されている。
裏がわ切除部551aは、チャック付き紙容器90の表がわから見て、チャック付き紙容器90の幅方向の中央部より右がわに位置しており、裏がわ上縁部21aに矩形状に切除されている。また、裏がわ切除部551aの形状は、本実施形態の第三の態様の裏がわ切除部551aと同様である。
さらに、表がわ切除部551bは、チャック付き紙容器90の表がわから見て、チャック付き紙容器90の幅方向の中央部より左がわに位置しており、裏がわ上縁部21aに矩形状に切除されている。また、表がわ切除部551bの形状は、本態様の裏がわ切除部551aと同様である。
裏がわ切除部551a及び表がわ切除部551bは、それぞれが横方向の長さは20mm以上であり、各々の第二縦折り曲げ線13を超えない。そのために、使用者が手指を差し込む際には充分な大きさであり、かつ裏がわ切除部551aが大きすぎないために、天部フラップ45の強度が保たれやすい。
裏がわ切除部551aと表がわ切除部551bとは、部分的に重なっており、全面的には重なっていない。このようにすることで、裏がわ切除部551aと表がわ切除部551bとが重なった部分は、上部重ね合わせ板34が全層に渡って切除されているので、上縁部21に明確な切除部551が視認される。そのために、開封切っ掛け部55が明確である。
また、表裏両がわ開封掴み代57を同時に掴めるので、素早く易開封シール部53を剥離できる。
開封切っ掛け部55以外のブランク板10の形状は、第一実施形態の第一の態様と同様である。ブランク板10の積層シート78の層構成、チャック付き紙容器90の作製方法、チャック付き紙容器90の充填方法などは、第一実施形態の第一の態様と同様である。
本態様のブランク板10が組み上げられて、チャック付き紙容器90が作製される。そして、内容物が充填されたチャック付き紙容器90が作製される。その後、内容物が充填されたチャック付き紙容器90が初期開封される際に、天部がわ突出部74が引き起こされた状態のチャック付き紙容器93となる。
天部がわ突出部74が引き起こされた状態のチャック付き紙容器93において、表がわ切除部551bに相対する位置では、裏がわ開封掴み代57aの内がわは露出している。その位置では、裏がわ開封掴み代57aの表裏面が露出しているので、使用者は容易に手指で掴むことができる。さらに、裏がわ切除部551aに相対する位置では、表がわ開封掴み代57bの内がわは露出している。その位置では、表がわ開封掴み代57bの表裏面が露出しているので、使用者は容易に手指で掴むことができる。使用者が、裏がわの開封掴み代57aと表がわの開封掴み代57bとを同時に掴み、両手で外がわ方向(前後方向)に拡げることで、易開封シール部53を剥離して、チャック付き紙容器90の初期開封が完了する。
<第二実施形態の第一の態様>
図12Aは、本態様の中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91を示しており、その前工程の本態様のブランク板10を準備する。本態様のブランク板10には、開封切っ掛け部55が備わっている。その開封切っ掛け部55は、裏がわブランク板10aの裏がわ上縁部21aに設けられた裏がわ切込部552aである。なお、裏がわ切込部552aは、表がわブランク板10bにて遮られているので、目視ができないために、かくれ線(破線)で表されている。また、裏がわ切込部552aは、裏がわブランク板10aの積層シート78の全層に渡って切断されている。
裏がわ切込部552aは、チャック付き紙容器90の幅方向の略中央部に位置し、その形状は、縦方向の直線状の切込線であり、少なくともチャック付き紙容器90の横方向に2本が並列に配置される。なお、表がわブランク板10bには、表がわ開封切っ掛け部55bは設けられていない。
裏がわ切込部552aの始端部は裏がわ上縁部21aであり、終端部は易開封シール部53近傍であるが、接しないことが望ましい。
開封切っ掛け部55以外のブランク板10の形状は、本実施形態の第一の態様と同様である。ブランク板10の積層シート78の層構成、チャック付き紙容器90の作製方法、チャック付き紙容器90の充填方法などは、第一実施形態の第一の態様と同様である。
本態様のブランク板10が組み上げられて、チャック付き紙容器90が作製される。そして、内容物が充填されたチャック付き紙容器90が作製される。その後、内容物が充填されたチャック付き紙容器90が初期開封される際に、天部がわ突出部74が引き起こされた状態のチャック付き紙容器93となる。
天部がわ突出部74が引き起こされた状態のチャック付き紙容器93において、2本の裏がわ切込部552aの間にある裏がわ上縁部21aを、使用者が、裏がわ(後がわ)方向かつ下向きに押し下げる。そうすると、2本の裏がわ切込部552aの終端部を結ぶ線を折り曲げ線として、その折り曲げ線と、2本の裏がわ切込部552aと、裏がわ上縁部21aに囲まれた領域の裏がわ開封掴み代57aが外がわに折れ曲がる。そして、表裏両がわの開封掴み代57の間に間隙が生じる。その間隙に、使用者が手指を挿入して、両手でそれぞれの開封掴み代57を掴み、外がわ方向(前後方向)に拡げることで、易開封シール部53を剥離して、チャック付き紙容器90の初期開封が完了する。
なお、裏がわ切込部552aは、チャック付き紙容器90の幅方向の略中央部に位置しなくてもよく、左右どちらかに寄ってもよい。
また、2本の裏がわ切込部552aの間隔は10mm以上が望ましく、その場合は、使用者の手指が掛けやすくなる。また、2本の裏がわ切込部552aの間隔は60mm以下が望ましく、その場合は、2本の裏がわ切込部552aの終端部の間の折り曲げ線が折り曲げやすい。
なお、本実施形態では、切込部552の形状は直線状の例で説明したが、切込部552は直線に限らず、円弧、曲線、角部を有する線などで、適宜選択されてもよい。
<第二実施形態の第二の態様>
図12Bは、本態様の中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91を示しており、その前工程の本態様のブランク板10を準備する。本態様のブランク板10には、開封切っ掛け部55が備わっている。その開封切っ掛け部55は、裏がわブランク板10aの裏がわ上縁部21aに設けられた裏がわ切込部552aと、表がわブランク板10bの表がわ上縁部21bに設けられた表がわ切込部552bとである。なお、裏がわ切込部552aは、表がわブランク板10bにて遮られているので、目視ができないために、かくれ線(破線)で表されている。また、切込部552は、ブランク板10の積層シート78の全層に渡って切断されている。
裏がわ切込部552aは、チャック付き紙容器90の表がわから見て、チャック付き紙容器90の幅方向の右寄りに位置している。その形状は、縦方向の直線状の切込線であり、少なくともチャック付き紙容器90の横方向に2本が並列に配置される。また、裏がわ切込部552aの形状は、本実施形態の第一の態様の裏がわ切込部552aと同様である。
さらに、表がわ切込部552bは、チャック付き紙容器90の表がわから見て、チャック付き紙容器90の幅方向の左寄りに位置している。また、表がわ切込部552bの形状は、本態様の裏がわ切込部552aと同様である。
開封切っ掛け部55以外のブランク板10の形状は、本実施形態の第一の態様と同様である。ブランク板10の積層シート78の層構成、チャック付き紙容器90の作製方法、チャック付き紙容器90の充填方法などは、第一実施形態の第一の態様と同様である。
本態様のブランク板10が組み上げられて、チャック付き紙容器90が作製される。そして、内容物が充填されたチャック付き紙容器90が作製される。その後、内容物が充填されたチャック付き紙容器90が初期開封される際に、天部がわ突出部74が引き起こされた状態のチャック付き紙容器93となる。
天部がわ突出部74が引き起こされた状態のチャック付き紙容器93において、2本の裏がわ切込部552aの間にある裏がわ上縁部21aを、使用者が、裏がわ(後がわ)方向かつ下向きに押し下げる。そうすると、2本の裏がわ切込部552aの終端部を結ぶ線を折り曲げ線として、上記の折り曲げ線と、2本の裏がわ切込部552aと、裏がわ上縁部21aに囲まれた領域の裏がわ開封掴み代57aが外がわに折れ曲がる。
また、2本の表がわ切込部552bの間にある表がわ上縁部21bを、使用者が、表がわ(前がわ)方向かつ下向きに押し下げる。そうすると、2本の表がわ切込部552bの終端部を結ぶ線を折り曲げ線として、その折り曲げ線と、2本の表がわ切込部552bと、表がわ上縁部21bに囲まれた領域の表がわ開封掴み代57bが外がわに折れ曲がる。
そして、表裏両がわの開封掴み代57の間に間隙が生じる。その間隙に、使用者が手指を挿入して、両手でそれぞれの開封掴み代57を掴み、外がわ方向(前後方向)に拡げることで、易開封シール部53を剥離して、チャック付き紙容器90の初期開封が完了する。
なお、それぞれの表裏両がわ切込部552は、チャック付き紙容器90の幅方向の左右両がわに分かれて位置しなくてもよく、左右どちらかに寄ってもよい。
また、2本のそれぞれの表裏両がわ切込部552の間隔は10mm以上が望ましく、使用者の手指が掛けやすくなる。また、2本の裏がわ切込部552aの間隔は60mm以下が望ましく2本のそれぞれの表裏両がわ切込部552の終端部の間の折り曲げ線が折り曲げやすい。
2本の表がわ切込部552bの間の領域と、2本の裏がわ切込部552aの間の領域とは、図12Bのように、重なってもよい。あるいは、重ならなくてもよい。
表裏両がわの切込部552は、それぞれ3本以上が存在してもよく、そのうち適切な2本の切込部552が用いられてもよい。
なお、今まで説明したチャック付き紙容器90の実施形態では、切除部551若しくは切込部552のどちらか一方の形態が設けられている。しかし、チャック紙容器90には切除部551と切込部552の両方の形態が設けられてもよい。表がわブランク板10bに表がわ切除部551bと表がわ切込部552bの両方が設けられてもよい。あるいは、表がわブランク板10bに表がわ切除部551bが設けられて、裏がわブランク板10aに裏がわ切込部552aが設けられてもよい。また、表がわブランク板10bには、1つ若しくは2つ以上の表がわ開封切っ掛け部55bが設けられてもよい。
裏がわブランク板10aに裏がわ切除部551aが設けられており、さらに、表がわブランク板10bにおいて、上記の裏がわ切除部551bに相対する領域を挟むように、並列の2本の表がわ切込部552bが設けられてもよい。この場合、使用者がチャック付き紙容器90を初期開封する際に、裏がわ切除部551aの領域を利用して、表がわ開封掴み代57bの表裏両がわの面を手指で掴みやすくなっている。その領域は、並列の2本の表がわ切込部552aの間の領域であり、使用者がその領域を掴んで表がわ(前がわ)に変形させると、その領域は容易に折り曲がる。そして、裏がわ開封掴み代57aと表がわ開封掴み代57bとの間隙が大きくなり、易開封シール部53を剥離することが容易になる。
なお、上記の記載において、表がわブランク板10bと裏がわブランク板10aに設けられる開封切っ掛け部55は、固定されるものではなく、一方のブランク板10と、他方のブランク板10の組み合わせの例示であり、表裏が入れ替わっても構わない。
以下に、実施例を挙げて本開示の実施形態を更に具体的に説明する。
<実施例1>
実施例1では、第一実施形態の第一の態様に相当する図1A、図1Bのブランク板10を用いて、図4に示したチャック付き紙容器90を作製した。裏がわブランク板10aには、裏がわ開封切っ掛け部55aとして、裏がわ切除部551aが設けられた。
図1A、図1Bの2枚のブランク板10を準備して、その内面同士が位置を合わされて重ね合され、図2のように、対向する両がわの側縁部がわシール代36がヒートシールされ、また、易開封シール部53もヒートシールされた。あわせてチャックテープ61もヒートシールされた。そのようにして、底部がわシール代37が未シールである中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91が作製された。
ブランク板10の積層シート78は、下記の構成とした。図9Dにその積層シート78の断面図を示すが、絵柄等印刷層、易剥離加工部54は図示していない。なお、「/」は互いに隣接する層同士の境界を意味する。
(外面がわ)
絵柄等印刷層(紙基材層782の外面にグラビア印刷) /
紙基材層782(液体紙容器用原紙150g/m2 日本製紙) /
中間の接着層784(EMAA 20μm 三井・ダウポリケミカル
N0908N) /
バリア層785(シリカ蒸着PET 12μm 大日本印刷
IB-PET-UBP) /
最内層の熱可塑性樹脂層783(LDPE 40μm 日本ポリエチレン
LC520)
(内面がわ)
上記の積層シート78の製造方法について説明する。まず、ロール状の紙基材層782が繰り出され、所定の位置に、所定の絵柄や文字がグラビア印刷されて、再びロール状に巻き上げられた。
次の工程で、上記のロール状の紙基材層782が繰り出され、紙基材層782の内面がわに、バリア層785(シリカ蒸着PET 12μm)が、溶融した中間の接着層784(EMAA 20μm)を中間に介在させて、押出ラミネート(サンドイッチラミネート)により積層された。
次に、バリア層785の紙基材層782の反対がわ(内面がわ)に、押出ラミネートにより、最内層の熱可塑性樹脂層783(LDPE 40μm)が形成されて、再びロール状に巻き上げられた。
また、各接合層間には接合力を向上させるための、必要に応じてアンカーコート処理、コロナ処理、フレーム処理(火炎処理)などを実施してもよい。あるいは、溶融した樹脂にオゾン処理などをしてもよい。
次に、ロール状の積層シート78が繰り出されて、最内層の熱可塑性樹脂層783の内面がわの所定の箇所に、易剥離加工部54がグラビア印刷にて設けられて、再びロール状に巻き上げられた。
なお、本実施例では、先に紙基材層782が単層の状態にて絵柄等が印刷されている。しかし、積層シート78が完成した後に、積層シート78の表がわに絵柄等が印刷されてもよい。
次に、ロール状の積層シート78が繰り出されて、罫線加工、及び打ち抜き加工などが施されて、ブランク板10が完成した。
チャック付き紙容器90の上部重ね合わせ板34及び天部の側部板41の内面に、ヒートシールされて取り付けられるチャックテープ61は、雄型チャックテープ61m及び雌型チャックテープ61fとも、ヒートシールされるチャックテープ体部62が2層の層構成である。
そのチャックテープ61は、チャック付き紙容器90にヒートシールされる面の樹脂層がLLDPEで形成され、その反対がわの面の樹脂層がMDPEで形成され、また、雄型チャックテープ嵌合部63m及び雌型チャックテープ嵌合部63fは、いずれもLLDPEで形成されたもので、チャックテープ体部62の幅がいずれも7mmのものを用いた。
裏がわブランク板10a及び表がわブランク板10bの寸法は、縦250mm、横189mmの矩形状で、周囲の端縁部にシール代として、両がわの側縁部11には幅7mmの側縁部がわシール代36が設けられた。
また、下がわの下縁部26にはそれぞれ幅が10mmの底部がわシール代37を設けられた。
また、上部重ね合わせ板34及び天部の側部板41の上縁部21に上下方向の長さ(短手方向)が5mmの開封掴み代57が設けられ、開封掴み代57の下がわには、上下方向の長さ(短手方向)が3mmの易開封シール部53が設けられた。易開封シール部53は、側縁部がわシール代36と、及び側縁部がわシール代36の近傍を除いて、易剥離加工部54の領域でシールされた。
また、裏がわ開封掴み代57aには、裏がわ上縁部21aの幅方向の略中央部に半径4mmの半円形状の裏がわ切除部551aが設けられた。表がわ開封掴み代57bには、表がわ開封切っ掛け部55bは設けられなかった。
ブランク板10には、上縁部21から下がわ方向に順次、上部重ね合わせ板34、第一横折り曲げ線22、天面板33、第二横折り曲げ線23、壁面板31、第三横折り曲げ線24、底面板35がこの順に設けられた。
また、上部重ね合わせ板34の両がわの外方には、第二縦折り曲げ線13を介して、天部の側部板41が設けられた。さらに、天面板33の両がわの外方には、第二縦折り曲げ線13を介して、天部がわ突出部代38が設けられた。また、壁面板31の両がわの外方には、第二縦折り曲げ線13を介して、側面板32が設けられた。さらに、底面板35の両がわの外方には、第二縦折り曲げ線13を介して、底部がわ突出部代43が設けられた。
また、易開封シール部53の下がわで、上部重ね合わせ板34及び天部の側部板41の内面で天部71を横断する方向に、チャックテープ61がヒートシールされた。ここで、上縁部21とチャックテープ61との間隔は、18mmであった。なお、チャックテープ61と第一横折り曲げ線22との間隔は、20mmであった。上記のように、中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91が作製された。(図2参照)。
次いで、この中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91が、未シール状態の底部がわシール代37の開口部からマンドレルが差し込まれて、上部重ね合わせ板34が残されて、その下がわの天面板33が第一横折り曲げ線22により前後に広げられて、上部重ね合わせ板34が上方向に起立させられた。
上部重ね合わせ板34の下に天面板33による天部71と、さらに水平方向の断面(底面に略平行な平面)が略矩形状の胴部72が続き、底部73が略矩形状に開口する中間段階のチャック付き紙容器(起函状態)92が形成された。(図3参照)。
そして、重ね合わされた上部重ね合わせ板34が、裏がわ天面板33aがわに折り曲げられた。その後、天部71の左右両がわに連設された天部がわ突出部74が、胴部72へ接合された。その接合にはホットメルトが用いられた。
また、天部がわ突出部74の先端がわを、チャック付き紙容器90の内がわ方向(天部がわ突出部74を折り曲げる前では下方向)に折り曲げて、天部がわ突出部74と胴部72を接合しやすくした。
天部がわ突出部74を胴部72への接合する際に、天部がわ突出部74の折り曲げ部76を介した、天部71と天部がわ突出部74とが成す角度を略直角とした。
完成後の略直方体形状の紙容器の寸法が、幅が95mm、高さが120mm、奥行きが80mmとなるように形成した。
上記のようにして、本実施例のチャック付き紙容器90が作製された。
<実施例2>
本実施例では、第一実施形態の第二の態様に相当する、図11Bに示すように表がわブランク板10bに表がわ切除部551bが設けられたブランク板10を用いて、チャック付き紙容器90が作製された。裏がわブランク板10aには、裏がわ開封切っ掛け部55aは設けられなかった。表がわ切除部551bの形状は、実施例1の裏がわ切除部551aと同様であった。その他のブランク板10の形状、積層シート78の層構成、チャック付き紙容器90の作製方法などは、実施例1と同様であった。
<実施例3>
本実施例では、第一実施形態の第三の態様に相当する、図11Cに示すように、裏がわブランク板10aの裏がわ上縁部21aの略中央部に裏がわ切除部551aが設けられたブランク板10を用いて、チャック付き紙容器90が作製された。裏がわ切除部551aの大きさは、縦が4mmで、横は30mmであった。表がわブランク板10bには表がわ開封切っ掛け部55bは設けられなかった。その他のブランク板10の形状、積層シート78の層構成、チャック付き紙容器90の作製方法などは、実施例1と同様であった。
<実施例4>
本実施例では、第一実施形態の第四の態様に相当する、図11Dに示すように、裏がわブランク板10aの裏がわ上縁部21aの略中央部に裏がわ切除部551aが設けられたブランク板10を用いて、チャック付き紙容器90が作製された。裏がわ切除部551aと易開封シール部53とは、1mmが離間していた。裏がわ切除部551aは円弧であり、その半径は20mmであった。表がわブランク板10bには表がわ開封切っ掛け部55bは設けられなかった。その他のブランク板10の形状、積層シート78の層構成、チャック付き紙容器90の作製方法などは、実施例1と同様であった。
<実施例5>
本実施例では、第一実施形態の第五の態様に相当する、図11Eに示すように、裏がわブランク板10aの裏がわ上縁部21aに裏がわ切除部551aが設けられたブランク板10を用いて、チャック付き紙容器90が作製された。裏がわ切除部551aの大きさは、縦が4mmで、横は115mmであった。表がわブランク板10bには表がわ開封切っ掛け部55bは設けられなかった。その他のブランク板10の形状、積層シート78の層構成、チャック付き紙容器90の作製方法などは、実施例1と同様であった。
<実施例6>
本実施例では、第一実施形態の第六の態様に相当する、図11Fに示すように、裏がわブランク板10aの裏がわ上縁部21aに裏がわ切除部551aが設けられ、表がわブランク板10bの表がわ上縁部21bに表がわ切除部551bが設けられたブランク板10を用いて、チャック付き紙容器90が作製された。
裏がわ切除部551aの形状は、実施例1の裏がわ切除部551aの形状と同様である。配置は、半円形状の中心点がチャック付き紙容器90の幅方向の中央部から10mm右がわの位置である。表がわ切除部551bの形状は、実施例2の表がわ切除部551bの形状と同様である。配置は、半円形状の中心点がチャック付き紙容器90の幅方向の中央部から10mm左がわの位置である。
その他のブランク板10の形状、積層シート78の層構成、チャック付き紙容器90の作製方法などは、実施例1と同様であった。
<実施例7>
本実施例では、第一実施形態の第七の態様に相当する、図11Gに示すように、裏がわブランク板10aの裏がわ上縁部21aに裏がわ切除部551aが設けられ、表がわブランク板10bの表がわ上縁部21bに表がわ切除部551bが設けられたブランク板10を用いて、チャック付き紙容器90が作製された。
裏がわ切除部551aの形状は、実施例3の裏がわ切除部551aの形状と同様であった。配置は、矩形の左辺がチャック付き紙容器90の幅方向の中央部から5mm右がわの位置であった。表がわ切除部551bの形状は、実施例3の裏がわ切除部551aの形状と同様であった。配置は、矩形の右辺がチャック付き紙容器90の幅方向の中央部から5mm左がわの位置であった。本実施例では、裏がわ切除部551aと表がわ切除部551bとは、重なっていなかった。
その他のブランク板10の形状、積層シート78の層構成、チャック付き紙容器90の作製方法などは、実施例1と同様であった。
<実施例8>
本実施例では、第一実施形態の第八の態様に相当する、図11Hに示すように、裏がわブランク板10aの裏がわ上縁部21aに裏がわ切除部551aが設けられ、表がわブランク板10bの表がわ上縁部21bに表がわ切除部551bが設けられたブランク板10を用いて、チャック付き紙容器90が作製された。
裏がわ切除部551aの形状は、実施例3の裏がわ切除部551aの形状と同様であった。配置は、矩形の左辺がチャック付き紙容器90の幅方向の中央部から5mm左がわの位置であった。表がわ切除部551bの形状は、実施例3の裏がわ切除部551aの形状と同様であった。配置は、矩形の右辺がチャック付き紙容器90の幅方向の中央部から5mm右がわの位置であった。本実施例では、裏がわ切除部551aと表がわ切除部551bとは、左右の幅方向で、10mmが重なっている。
その他のブランク板10の形状、積層シート78の層構成、チャック付き紙容器90の作製方法などは、実施例1と同様であった。
<実施例9>
本実施例では、第二実施形態の第一の態様に相当する、図12Aに示すように、裏がわブランク板10aの裏がわ上縁部21aに裏がわ切込部552aが設けられたブランク板10を用いて、チャック付き紙容器90が作製された。
裏がわ切込部552aの形状は、縦方向長さが4mmであり、2本が設けられた。配置は、一方の裏がわ切込部552aは、チャック付き紙容器90の幅方向の中央部から15mm左がわの位置であった。他方の裏がわ切込部552aは、チャック付き紙容器90の幅方向の中央部から15mm右がわの位置であった。したがって、2本の裏がわ切込部552aの間隔は30mmであった。表がわブランク板10bには表がわ開封切っ掛け部55bは設けられなかった。
その他のブランク板10の形状、積層シート78の層構成、チャック付き紙容器90の作製方法などは、実施例1と同様であった。
<実施例10>
本実施例では、第二実施形態の第二の態様に相当する、図12Bに示すように、裏がわブランク板10aの裏がわ上縁部21aに裏がわ切込部552aが設けられ、表がわブランク板10bの表がわ上縁部21bに表がわ切込部552bが設けられたブランク板10を用いて、チャック付き紙容器90が作製された。
裏がわ切込部552aの形状は、縦方向長さが4mmであり、2本が設けられた。配置は、一方の裏がわ切込部552aは、チャック付き紙容器90の幅方向の中央部から5mm右がわの位置であった。他方の裏がわ切込部552aは、チャック付き紙容器90の幅方向の中央部から25mm右がわの位置であった。
表がわ切込部552bの形状は、縦方向長さが4mmの直線状であり、2本が設けられた。配置は、一方の表がわ切込部552bは、チャック付き紙容器90の幅方向の中央部から5mm左がわの位置であった。他方の裏がわ切込部552aは、チャック付き紙容器90の幅方向の中央部から25mm左がわの位置であった。
その他のブランク板10の形状、積層シート78の層構成、チャック付き紙容器90の作製方法などは、実施例1と同様であった。
<比較例>
比較例では、図13に示したような1枚のブランク板81を用いて、図14に示したチャック付き紙容器80が作製された。完成したチャック付き紙容器80の外形の大きさは、実施例と略同じであった。ブランク板81の積層シートの層構成は、実施例1と同じであった。
<評価>
実施例1から10と、比較例のサンプルを各50個作製した。内容物にはスナック菓子を充填した。
実施例1から10のサンプルにおいて、使用者が易開封シール部53を初期開封する際に、操作を行い、表がわ上縁部21bと易開封シール部53との間の表がわ開封掴み代57bと、裏がわ上縁部21aと易開封シール部53との間の裏がわ開封掴み代57aとの間に間隙が設けられた。そして、使用者が表がわ開封掴み代57bと裏がわ開封掴み代57aとをそれぞれ手指で掴み、チャック付き紙容器90の外がわ方向(前後方向)に拡げた。
その際に、使用者は開封掴み代57を充分に掴むことができたので、易開封シール部53を容易に剥離することができた。そして、チャック付き紙容器90の初期開封ができた。
チャック付き紙容器90の初期開封後に、チャックテープ61が開封された。ここで、表がわ上縁部21bと、表がわチャックテープ61bとの間の領域を表がわ初期開封後開封掴み代571bとした。また、裏がわ上縁部21aと裏がわチャックテープ61bとの間の領域を裏がわ初期開封後開封掴み代571aとした。表裏の初期開封後開封掴み代571を、使用者が手指で掴み、チャック付き紙容器90の外がわ方向(前後方向)に拡げた。そうすることで、上部重ね合わせ板34と左右両がわの天部の側部板41とに設けられたチャックテープ61を容易に解離することができた。
比較例のチャック付き紙容器80では、天部の側部板841に初期開封手段として設けられたノッチ877と、上部重ね合わせ板834と天部の側部板841に設けられた易開封加工線851により、中間横折り曲げ線(半折り線)821を含む部分を切り取って開封することができた。
次に、表がわ易開封加工線851bと表がわチャックテープ861bの間の表がわ開封掴み代857bと、裏がわ易開封加工線851aと裏がわチャックテープ861aの間の裏がわ開封掴み代857aとを、それぞれ人の指で掴み、チャック付き紙容器80の外がわ方向に拡げようとした。
比較例のチャック付き紙容器80では、開封切っ掛け部が設けられていないので、表がわ開封掴み代857bと裏がわ開封掴み代857aとの間に間隙が無いか、あってもごく僅かであった。そのため、表がわ開封掴み代857bと裏がわ開封掴み代857aとの間に手の指を差し込むことは容易ではなかった。開封のために、表がわ開封掴み代857bと裏がわ開封掴み代857aとの間に手指の爪を差し込んでこじ開けたり、平板状の道具を差し込んでこじ開けたりしたので、チャックテープ861の解離に時間が必要となる場合があった。
また、上記のようにチャックテープ61が解離された実施例1から10のチャック付き紙容器90の包装体について、内容物の取り出し適性、およびチャックによる再封性をテストした。
チャックテープ61の嵌合が容易に解離されて、チャック付き紙容器90の上部が略全幅に渡って開口され、取り出し用開口部56が形成された。その取り出し用開口部56を経て、内部に充填されたスナック菓子を容易に取り出すことができた。
また、内容物の一部を取り出した後に、実施例1から10のチャック付き紙容器90の包装体は、容易にチャックテープ61が再嵌合されて、再封された。そして、残りの内容物は適切に保存された。
さらに、本開示のチャック付き紙容器90は、チャック付き紙容器90の全体の質量に対する紙の質量比率は、紙容器としての基準である51質量%以上を充分に満たすものであった。
10 ブランク板
10a 裏がわブランク板
10b 表がわブランク板
11 側縁部
12 第一縦折り曲げ線
13 第二縦折り曲げ線
14 第二縦折り曲げ仮想線
15 天部がわ突出部折り曲げ線
17 天部がわ斜め折り曲げ線
18 底部がわ斜め折り曲げ線
21 上縁部
22 第一横折り曲げ線
23 第二横折り曲げ線
24 第三横折り曲げ線
25 第四横折り曲げ線
26 下縁部
31 壁面板
32 側面板
33 天面板
34 上部重ね合わせ板
35 底面板
36 側縁部がわシール代
37 底部がわシール代
38 天部がわ突出部代
41 天部の側部板
43 底部がわ突出部代
45 天部フラップ
52 チャックテープ接合部
53 易開封シール部
54 易剥離加工部
55 開封切っ掛け部
551 切除部
552 切込部
56 取り出し用開口部
57 開封掴み代
571 初期開封後開封掴み代

61 チャックテープ
62 チャックテープ体部
63 チャックテープ嵌合部
71 チャック付き紙容器の天部
72 チャック付き紙容器の胴部
72d 胴部の稜部
73 チャック付き紙容器の底部
74 天部がわ突出部
76 天部がわ突出部の折り曲げ部
78 積層シート
781 最外層の熱可塑性樹脂層
782 紙基材層
783 最内層の熱可塑性樹脂層
784 中間の接着層
785 バリア層
80 従来技術のチャック付き紙容器
81 ブランク板
81a 裏がわブランク板
81b 表がわブランク板
821 中間横折り曲げ線(半折り線)
831 壁面板
834 上部重ね合わせ板
841 天部の側部板
851 易開封加工線
856 取り出し用開口部
857 開封掴み代
861 チャックテープ
871 天部
872 胴部
874 天部がわ突出部
877 ノッチ
90 本開示のチャック付き紙容器
91 本開示の中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)
92 本開示の中間段階のチャック付き紙容器(起函状態)
93 本開示の天部がわ突出部が引き起こされた状態のチャック付き紙容器
94 本開示の天部が開口された状態のチャック付き紙容器

A 中間段階のチャック付き紙容器(起函状態)の拡大図の領域
C チャックテープ接合箇所の拡大断面図の切断位置
E 第一天部交点(第一縦折り曲げ線と第一横折り曲げ線との交点)
F 第二天部交点(第二縦折り曲げ線と第二横折り曲げ線との交点)
G 第一底部交点(第一縦折り曲げ線と第四横折り曲げ線との交点)
H 第二底部交点(第二縦折り曲げ線と第三横折り曲げ線との交点)

Claims (7)

  1. 紙基材層を含む積層シートからなるブランク板が組み上げられるチャック付き紙容器において、
    前記ブランク板は、少なくとも表がわブランク板と裏がわブランク板を含み、
    前記チャック付き紙容器の上部に、前記表がわブランク板と前記裏がわブランク板とが重ね合わせて接合される上部重ね合わせ板、及び前記上部重ね合わせ板の下がわに連設される天面板とからなる天部と、
    前記上部重ね合わせ板の左右両がわに連設される天部の側部板と、
    前記天部の左右両がわに連設される天部がわ突出部と、
    前記天部の下がわに備わる胴部と、
    前記胴部の下がわに備わる底部と、
    前記上部重ね合わせ板及び前記天部の側部板の上縁部に開封掴み代と、
    前記開封掴み代の下がわに位置し、前記上部重ね合わせ板及び前記天部の側部板を、横断する易開封シール部と、
    前記易開封シール部の下がわに位置し、前記上部重ね合わせ板及び前記天部の側部板を横断するチャックテープと、
    少なくとも前記表がわブランク板または前記裏がわブランク板の、前記上縁部に開封切っ掛け部を備え
    前記開封切っ掛け部は、切除部であるチャック付き紙容器。
  2. 前記表がわブランク板と前記裏がわブランク板の両方の上縁部に、前記切除部が備わる請求項1に記載のチャック付き紙容器。
  3. 前記表がわブランク板に設けられる表がわ切除部と、前記裏がわブランク板に設けられる裏がわ切除部とは、重ならない請求項に記載のチャック付き紙容器。
  4. 紙基材層を含む積層シートからなるブランク板が組み上げられるチャック付き紙容器において、
    前記紙基材層の坪量は、80g/m 2 以上、320g/m 2 以下であり、
    前記ブランク板は、少なくとも表がわブランク板と裏がわブランク板を含み、
    前記チャック付き紙容器の上部に、前記表がわブランク板と前記裏がわブランク板とが重ね合わせて接合される上部重ね合わせ板、及び前記上部重ね合わせ板の下がわに連設される天面板とからなる天部と、
    前記上部重ね合わせ板の左右両がわに連設される天部の側部板と、
    前記天部の左右両がわに連設される天部がわ突出部と、
    前記天部の下がわに備わる胴部と、
    前記胴部の下がわに備わる底部と、
    前記上部重ね合わせ板及び前記天部の側部板の上縁部に開封掴み代と、
    前記開封掴み代の下がわに位置し、前記上部重ね合わせ板及び前記天部の側部板を、横断する易開封シール部と、
    前記易開封シール部の下がわに位置し、前記上部重ね合わせ板及び前記天部の側部板を横断するチャックテープと、
    少なくとも前記表がわブランク板または前記裏がわブランク板の、前記上縁部に開封切っ掛け部を備え
    前記開封切っ掛け部は、切込部であるチャック付き紙容器。
  5. 前記切込部は、並列する2本以上である請求項4に記載のチャック付き紙容器。
  6. 前記表がわブランク板と前記裏がわブランク板の両方の上縁部に、前記切込部が備わる請求項4または5のいずれか一項に記載のチャック付き紙容器。
  7. 前記表がわブランク板に設けられる表がわ切込部と、前記裏がわブランク板に設けられる裏がわ切込部とは、重ならない請求項に記載のチャック付き紙容器。
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