JP7753758B2 - チャック付き紙容器 - Google Patents
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Description
また、符号の添え字のaは、チャック付き紙容器80の裏がわ部分の要素を示し、添え字のbは表がわ部分の要素を示す。添え字のaとbとの両方がある要素において、添え字がない符号は、aとbの両方を含むことがある。
さらに、使用者がチャック付き紙容器90を、手指で開封手段を初期開封する際に、開封しやすいチャック付き紙容器90を提供する。
すなわち、本開示のチャック付き紙容器90は、
紙基材層782を含む積層シート78からなるブランク板10が組み上げられるチャック付き紙容器90において、
前記ブランク板10は、少なくとも表がわブランク板10bと裏がわブランク板10aを含み、
前記チャック付き紙容器90の上部に、前記表がわブランク板10bと前記裏がわブランク板10aとが重ね合わせて接合される上部重ね合わせ板34、及び前記上部重ね合わせ板34の下がわに連設される天面板33とからなる天部71と、
前記上部重ね合わせ板34の左右両がわに連設される天部の側部板41と、
前記天部71の左右両がわに連設される天部がわ突出部74と、
前記天部71の下がわに備わる胴部72と、
前記胴部72の下がわに備わる底部73と、
前記上部重ね合わせ板34及び前記天部の側部板41の上縁部21に開封掴み代57と、
前記開封掴み代57の下がわに位置し、前記上部重ね合わせ板34及び前記天部の側部板41を、横断する易開封シール部53と、
前記易開封シール部53の下がわに位置し、前記上部重ね合わせ板34及び前記天部の側部板41を横断するチャックテープ61と、
少なくとも前記表がわブランク板10bまたは前記裏がわブランク板10aの、前記上縁部21に開封切っ掛け部55を備えている。
前記表がわブランク板10bと前記裏がわブランク板10aの両方の上縁部21に、開封切っ掛け部55が備わっていてもよい。
前記開封切っ掛け部55は、切除部551を含んでもよい。
前記表がわブランク板10bに設けられる表がわ切除部551bと、前記裏がわブランク板10aに設けられる裏がわ切除部551aとは、重ならなくてもよい。
前記開封切っ掛け部55は、切込部552を含んでもよい。
前記切込部552は、並列する2本以上であってもよい。
すなわち、本開示のチャック付き紙容器90のブランク板10には、上縁部21に、すなわち易開封シール部53の上がわに開封切っ掛け部55が設けられている。使用者が、内容物の入ったチャック付き紙容器90の天部71に設けられる易開封シール部53を開封する際に、開封切っ掛け部55の作用により、易開封シール部53の上がわにある表がわ開封掴み代57bと、裏がわ開封掴み代57aとの間に、間隙を形成できる。そのために、使用者は、表がわ開封掴み代57bと、裏がわ開封掴み代57aとの間に、手指を差し込みしやすくなるので、表がわ開封掴み代57bと裏がわ開封掴み代57aは、手指で掴みやすくなる。
なお、各図においては、分かり易くする為に、部材の大きさや比率を変更または誇張して記載することがある。また、見やすさの為に説明上不要な部分や繰り返しとなる符号は省略することがある。
<ブランク板>
本態様のチャック付き紙容器90のブランク板10を、図1A、図1Bに示す。図1Aは、裏がわブランク板10aを表し、図1Bは表がわブランク板10bを表す。なお、裏がわブランク板10aと表がわブランク板10bの2枚を、合わせてブランク板10と記述する。
図1Bの表がわブランク板10bの図面の上がわである表がわ上縁部21bが、チャック付き紙容器90の上がわとなる。
図1A、図1Bは、夫々の上縁部21a、21bを基準にして、後述する一部構成要素(例えば、開封切っ掛け部55など)を除いて、線対称となっており、裏がわブランク板10aと表がわブランク板10bの内面同士を、位置を合わせて重ね合わせると、各構成要素(後述する各形成板、線、シール部、チャックテープ接合部など)は重なり合う。
チャック付き紙容器90においても、その上縁部21がわを上がわとし、下縁部26がわを下がわとする。
また、天部71に設けられた各構成要素の上下方向を説明する際に、天部がわとの記載は上縁部21がわを示し、底部73に設けられた各構成要素の上下方向を説明する際に、底部がわとの記載は下縁部26がわを示すこともある。
また、裏がわブランク板10aと表がわブランク板10bとは、材質(層構成)、製造方法も同じである。
また、表がわブランク板10bは、その幅方向の中央部を通る鉛直線を対称軸として左右対称な形状である。なお、積層シート78については、後ほど説明する。
それらの表がわ横折り曲げ線22b、23b、24b、25bは、おのおのが表がわ上縁部21b及び表がわ下縁部26bに平行であることが望ましい。
即ち、おのおの表がわブランク板10bの側縁部11bに近い方の縦折り曲げ線が表がわ第一縦折り曲げ線12bであり、表がわブランク板10bの側縁部11bに遠い方の縦折り曲げ線が表がわ第二縦折り曲げ線13bである。
それらの表がわ縦折り曲げ線12b、13bは、おのおのが表がわブランク板10bの側縁部11bに略平行であることが望ましい。
さらに、表がわ天部がわ斜め折り曲げ線17bは、上記の表がわ第二天部交点Fbと、表がわ第一縦折り曲げ線12bと表がわ第一横折り曲げ線22bとの交点である表がわ第一天部交点Ebとを結び、さらに表がわ側縁部11bまで延伸している。そして、表がわ側縁部11bと表がわ天部がわ斜め折り曲げ線17bの交点が、表がわ天部がわ斜め折り曲げ線17bの終点である。
さらに、表がわ底部がわ斜め折り曲げ線18bは、上記の表がわ第二底部交点Hbと、表がわ第一縦折り曲げ線12bと表がわ第四横折り曲げ線25bとの交点である表がわ第一底部交点Gbとを結び、さらに表がわ側縁部11bまで延伸している。そして、表がわ側縁部11bと表がわ底部がわ斜め折り曲げ線18bの交点が、表がわ底部がわ斜め折り曲げ線18bの終点である。
さらに、表がわ底部がわ斜め折り曲げ線18bは、表がわ第一底部交点Gbとは接せず、その近傍は存在しなくてもよい。あるいは、表がわ底部がわ斜め折り曲げ線18bは、表がわ第一底部交点Gbと表がわ側縁部11bとの間は、存在しなくてもよい。
また、罫線加工を実施する前に、積層シート78をシート断ちしてもよい。あるいは、積層シート78はロール状で罫線加工の工程に供給されてもよい。
また、罫線加工と打ち抜き加工の順番は問わない。同時に加工してもよい。
そのような形態では、チャックテープ61の開閉及び、内容物の取り出しが容易となる。また、チャックテープ61の長さを短くすることができる。
図2を参照にして、易開封シール部53について説明する。易開封シール部53は、チャック付き紙容器90の天部71を封止する作用がある。さらに、内容物を取り出すために、チャック付き紙容器90の天部71を開封する際に、容易に剥離できて、取り出し用開口部56を形成できる作用がある。そのため、鋏などの道具を使用しなくても、使用者の手指でチャック付き紙容器90を開封できる。
その適切な剥離強度を設定するためには、易開封シール部53が接合される界面、すなわち、ブランク板10の内面に易剥離加工部54が設けられる。易剥離加工部54により、易開封シール部53の剥離強度が適切に設定される。
この基剤の樹脂には、例えば、エチルセルロース、環化ゴム、アクリル系樹脂などを使用することができ、離型剤には、例えば、シリコーン樹脂、ポリエチレンワックス、大豆レシチン、高級脂肪酸アマイドなどを使用することができる。抗ヒートシール剤を塗布する場合、その塗布量は少なくてよく、厚みにして、0.3μm以上、2μm以下が適切である。
その間隔が15mmを超えると、チャック付き紙容器90の天部71を全面開口した際の開口部が小さくなり、内容物が取り出しにくくなることがある。
チャックテープ61は、雄型チャックテープ61mと雌型チャックテープ61fとが、それぞれ押出成形にて成形されており、雄型チャックテープ嵌合部63mと、雌型チャックテープ嵌合部63fとが嵌合されている。
チャック付き紙容器90の組み立ての手順は後ほど説明するが、その手順のうち、ここではチャックテープ61の接合手順を説明する。
その際に、予め雄型チャックテープ61mと雌型チャックテープ61fとが、雄型チャックテープ嵌合部63mと、雌型チャックテープ嵌合部63fとで嵌合されたチャックテープ61がこの部分に挿入される。そして、同時に2枚のブランク板10の外面がわからチャックテープ接合部52が加熱、加圧される。そして、ブランク板10とチャックテープ61とが、ヒートシールされる。(図10A、図10B参照)。
ブランク板10に用いる積層シート78は、前述したように、少なくとも紙基材層782を積層し、少なくとも最内層の熱可塑性樹脂層783としてポリエチレンなどの熱可塑性樹脂を積層した積層シート78を用いる。さらに、中間層には必要に応じて、水蒸気や酸素やその他の物質のバリア層785や、強度向上層などを設けることができる。
具体例として、上質紙、カップ原紙、ミルクカートン原紙などを好適に使用することができ、その坪量は、80g/m2以上、320g/m2以下の範囲が適切である。
(外面がわ) 最外層の熱可塑性樹脂層781 / 紙基材層782 /
最内層の熱可塑性樹脂層783 (内面がわ)
(外面がわ) 紙基材層782 / 最内層の熱可塑性樹脂層783 (内面がわ)
図9Aに示した3層からなるブランク板10から、最外層の熱可塑性樹脂層781を除外した層構成である。
(外面がわ) 最外層の熱可塑性樹脂層781 / 紙基材層782 / 中間の接着層 784 / バリア層785 / 最内層の熱可塑性樹脂層783 (内面がわ)
(外面がわ) 紙基材層782 / 中間の接着層 784 / バリア層785 /
最内層の熱可塑性樹脂層783 (内面がわ)
図9Cに示した5層からなるブランク板10から、最外層の熱可塑性樹脂層781を除外した層構成である。
本態様の開封切っ掛け部55は、切除部551であり、積層シート78の全層に渡って切除されている。すなわち、ブランク板10の外形が矩形状から、上縁部21が部分的に切り取られている。このように、開封切っ掛け部55が上縁部21に設けられることで、チャック付き紙容器90が完成した際に、その天部71に、開封切っ掛け部55が、使用者が利用できる位置に配置される。
裏がわ切除部551aは、後述する易開封シール部53に重ならないことが望ましく、易剥離加工部54には重なってもよく、重ならなくてもよい。なお、後述する各種の開封切っ掛け部55についても同様である。
以下に、チャック付き紙容器90のブランク板10から、中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91が作製され、さらに中間段階のチャック付き紙容器(起函状態)92が作製され、そして内容物が充填されたチャック付き紙容器90の包装体が完成させられるまでの手順の概要を説明する。
上述の2枚のブランク板10が重ね合された際に、チャックテープ接合部52同士が重なる位置に、予め雄型チャックテープ61mと雌型チャックテープ61fとが嵌合されたチャックテープ61が挿入され、2枚のブランク板10のそれぞれの外面がわからチャックテープ接合部52が加熱、加圧されヒートシールされる。
また、裏がわブランク板10aに裏がわチャックテープ61aとして、雄型チャックテープ61mが接合されている。雄型チャックテープ61mは、ブランク板10に接合される雄型チャックテープ体部62mと、雌型チャックテープ61fと嵌合する凸部を有する雄型チャックテープ嵌合部63mを含んでいる。
また、裏がわブランク板10aに裏がわチャックテープ61aとして、雌型チャックテープ61fが接合されている。雌型チャックテープ61fは、ブランク板10に接合される雌型チャックテープ体部62fと、雄型チャックテープ61mと嵌合する凹部を有する雌型チャックテープ嵌合部63fを含んでいる。
この中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91の底部73の開口部からマンドレルが差し込まれて、上部重ね合わせ板34が残されて、その下がわの天面板33が、第一横折り曲げ線22により前後に広げられて、上部重ね合わせ板34が上方向に起立させられる。
次に、上方向に起立する上部重ね合わせ板34が、背面がわ(裏がわ天面板33aがわ)に折り曲げて寝かされて、左右両がわに突出する天部がわ突出部74が、側面板32の方向に折り曲げられて、胴部72に接合される。
この際に、天部がわ突出部74の折り曲げ部76が折り曲げられる。その際に、折り曲げ部76の折り曲げ加工を確実に行うために、天部71の内がわ及び又は外がわから、折り曲げ部76の近傍(当接を含む)に補助部材を接触させてもよい。
また、天部がわ突出部74の先端部以外の箇所が、チャック付き紙容器90の胴部72に接合されてもよい。その場合は、天部がわ突出部74の先端部は、チャック付き紙容器90の胴部72に接合されなくてもよい。
なお、紙を主体とした柔軟性がある積層シート78からなるチャック付き紙容器90であるため、完全な直方体形状とならないので、略直方体形状としている。
完成した内容物入りチャック付き紙容器90の包装体の天部71を、内容物を取り出すために開口するまでの手順を説明する。
まず、胴部72に接合されている天部がわ突出部74が引き剥がされる。そして天部がわ突出部74が上方に持ち上げられることで、天部がわ側部板41が起立し、それにあわせて上部重ね合わせ板34も起立する。そして、天部がわ側部板41と、上部重ね合わせ板34とは、ほぼ同一面をなす。天部がわ側部板41と天部がわ側部板41を合わせて、以前に説明したように天部フラップ45と呼ぶ。
上記のように、チャックテープ61の雄型チャックテープ61mと雌型チャックテープ61fが解離することで、取り出し用開口部56が形成される。図8に、天部71が開口されたチャック付き紙容器94が示されている。
図11Bは、本態様の中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91を示しており、その前工程の本態様のブランク板10を準備する。本態様のブランク板10には、開封切っ掛け部55が備わっている。その開封切っ掛け部55は、表がわブランク板10bの表がわ上縁部21bに設けられた表がわ切除部551bである。表がわ切除部551bの形状は、本実施形態の第一の態様の裏がわ切除部551aと同じ半円形状である。なお、裏がわブランク板10aには、裏がわ開封切っ掛け部55aは設けられていない。
図11Cは、本態様の中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91を示しており、その前工程の本態様のブランク板10を準備する。本態様のブランク板10には、開封切っ掛け部55が備わっている。その開封切っ掛け部55は、裏がわブランク板10aの裏がわ上縁部21aに設けられた裏がわ切除部551aである。なお、裏がわ切除部551aは、表がわブランク板10bにて遮られているので、目視ができないために、かくれ線(破線)で表されている。なお、表がわブランク板10bには、表がわ開封切っ掛け部55bは設けられていない。
図11Dは、本態様の中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91を示しており、その前工程の本態様のブランク板10を準備する。本態様のブランク板10には、開封切っ掛け部55が備わっている。その開封切っ掛け部55は、裏がわブランク板10aの裏がわ上縁部21aに設けられた裏がわ切除部551aである。なお、裏がわ切除部551aは、表がわブランク板10bにて遮られているので、目視ができないために、かくれ線(破線)で表されている。なお、表がわブランク板10bには、表がわ開封切っ掛け部55bは設けられていない。
図11Eは、本態様の中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91を示しており、その前工程の本態様のブランク板10を準備する。本態様のブランク板10には、開封切っ掛け部55が備わっている。その開封切っ掛け部55は、裏がわブランク板10aの裏がわ上縁部21aに設けられた裏がわ切除部551aである。なお、裏がわ切除部551aは、表がわブランク板10bにて遮られているので、目視ができないために、かくれ線(破線)で表されている。なお、表がわブランク板10bには、表がわ開封切っ掛け部55bは設けられていない。
図11Fは、本態様の中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91を示しており、その前工程の本態様のブランク板10を準備する。本態様のブランク板10には、開封切っ掛け部55が備わっている。その開封切っ掛け部55は、裏がわブランク板10aの裏がわ上縁部21aに設けられた裏がわ切除部551aと、表がわブランク板10bの表がわ上縁部21bに設けられた表がわ切除部551bとである。なお、裏がわ切除部551aは、表がわブランク板10bにて遮られているので、目視ができないために、かくれ線(破線)で表されている。
さらに、表がわ切除部551bは、チャック付き紙容器90の表がわから見て、チャック付き紙容器90の幅方向の中央部より左がわに位置しており、表がわ上縁部21bに半円形状に切除されている。また、表がわ切除部551bの形状は、本態様の裏がわ切除部551aと同様である。
このようにすることで、両がわ開封掴み代57を同時に掴めるので、素早く易開封シール部53を剥離できる。
図11Gは、本態様の中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91を示しており、その前工程の本態様のブランク板10を準備する。本態様のブランク板10には、開封切っ掛け部55が備わっている。その開封切っ掛け部55は、裏がわブランク板10aの裏がわ上縁部21aに設けられた裏がわ切除部551aと、表がわブランク板10bの表がわ上縁部21bに設けられた表がわ切除部551bとである。なお、裏がわ切除部551aは、表がわブランク板10bにて遮られているので、目視ができないために、かくれ線(破線)で表されている。
さらに、表がわ切除部551bは、チャック付き紙容器90の表がわから見て、チャック付き紙容器90の幅方向の中央部より左がわに位置しており、表がわ上縁部21bに矩形状に切除されている。また、表がわ切除部551bの形状は、本態様の裏がわ切除部551aと同様である。
このようにすることで、両がわ開封掴み代57を同時に掴めるので、素早く易開封シール部53を剥離できる。
図11Hは、本態様の中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91を示しており、その前工程の本態様のブランク板10を準備する。本態様のブランク板10には、開封切っ掛け部55が備わっている。その開封切っ掛け部55は、裏がわブランク板10aの裏がわ上縁部21aに設けられた裏がわ切除部551aと、表がわブランク板10bの表がわ上縁部21bに設けられた表がわ切除部551bとである。なお、裏がわ切除部551aの一部分は、表がわブランク板10bにて遮られているので、目視ができないために、かくれ線(破線)で表されている。
さらに、表がわ切除部551bは、チャック付き紙容器90の表がわから見て、チャック付き紙容器90の幅方向の中央部より左がわに位置しており、裏がわ上縁部21aに矩形状に切除されている。また、表がわ切除部551bの形状は、本態様の裏がわ切除部551aと同様である。
また、表裏両がわ開封掴み代57を同時に掴めるので、素早く易開封シール部53を剥離できる。
図12Aは、本態様の中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91を示しており、その前工程の本態様のブランク板10を準備する。本態様のブランク板10には、開封切っ掛け部55が備わっている。その開封切っ掛け部55は、裏がわブランク板10aの裏がわ上縁部21aに設けられた裏がわ切込部552aである。なお、裏がわ切込部552aは、表がわブランク板10bにて遮られているので、目視ができないために、かくれ線(破線)で表されている。また、裏がわ切込部552aは、裏がわブランク板10aの積層シート78の全層に渡って切断されている。
裏がわ切込部552aの始端部は裏がわ上縁部21aであり、終端部は易開封シール部53近傍であるが、接しないことが望ましい。
なお、裏がわ切込部552aは、チャック付き紙容器90の幅方向の略中央部に位置しなくてもよく、左右どちらかに寄ってもよい。
図12Bは、本態様の中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)91を示しており、その前工程の本態様のブランク板10を準備する。本態様のブランク板10には、開封切っ掛け部55が備わっている。その開封切っ掛け部55は、裏がわブランク板10aの裏がわ上縁部21aに設けられた裏がわ切込部552aと、表がわブランク板10bの表がわ上縁部21bに設けられた表がわ切込部552bとである。なお、裏がわ切込部552aは、表がわブランク板10bにて遮られているので、目視ができないために、かくれ線(破線)で表されている。また、切込部552は、ブランク板10の積層シート78の全層に渡って切断されている。
さらに、表がわ切込部552bは、チャック付き紙容器90の表がわから見て、チャック付き紙容器90の幅方向の左寄りに位置している。また、表がわ切込部552bの形状は、本態様の裏がわ切込部552aと同様である。
また、2本の表がわ切込部552bの間にある表がわ上縁部21bを、使用者が、表がわ(前がわ)方向かつ下向きに押し下げる。そうすると、2本の表がわ切込部552bの終端部を結ぶ線を折り曲げ線として、その折り曲げ線と、2本の表がわ切込部552bと、表がわ上縁部21bに囲まれた領域の表がわ開封掴み代57bが外がわに折れ曲がる。
表裏両がわの切込部552は、それぞれ3本以上が存在してもよく、そのうち適切な2本の切込部552が用いられてもよい。
実施例1では、第一実施形態の第一の態様に相当する図1A、図1Bのブランク板10を用いて、図4に示したチャック付き紙容器90を作製した。裏がわブランク板10aには、裏がわ開封切っ掛け部55aとして、裏がわ切除部551aが設けられた。
(外面がわ)
絵柄等印刷層(紙基材層782の外面にグラビア印刷) /
紙基材層782(液体紙容器用原紙150g/m2 日本製紙) /
中間の接着層784(EMAA 20μm 三井・ダウポリケミカル
N0908N) /
バリア層785(シリカ蒸着PET 12μm 大日本印刷
IB-PET-UBP) /
最内層の熱可塑性樹脂層783(LDPE 40μm 日本ポリエチレン
LC520)
(内面がわ)
なお、本実施例では、先に紙基材層782が単層の状態にて絵柄等が印刷されている。しかし、積層シート78が完成した後に、積層シート78の表がわに絵柄等が印刷されてもよい。
そのチャックテープ61は、チャック付き紙容器90にヒートシールされる面の樹脂層がLLDPEで形成され、その反対がわの面の樹脂層がMDPEで形成され、また、雄型チャックテープ嵌合部63m及び雌型チャックテープ嵌合部63fは、いずれもLLDPEで形成されたもので、チャックテープ体部62の幅がいずれも7mmのものを用いた。
また、下がわの下縁部26にはそれぞれ幅が10mmの底部がわシール代37を設けられた。
上部重ね合わせ板34の下に天面板33による天部71と、さらに水平方向の断面(底面に略平行な平面)が略矩形状の胴部72が続き、底部73が略矩形状に開口する中間段階のチャック付き紙容器(起函状態)92が形成された。(図3参照)。
また、天部がわ突出部74の先端がわを、チャック付き紙容器90の内がわ方向(天部がわ突出部74を折り曲げる前では下方向)に折り曲げて、天部がわ突出部74と胴部72を接合しやすくした。
上記のようにして、本実施例のチャック付き紙容器90が作製された。
本実施例では、第一実施形態の第二の態様に相当する、図11Bに示すように表がわブランク板10bに表がわ切除部551bが設けられたブランク板10を用いて、チャック付き紙容器90が作製された。裏がわブランク板10aには、裏がわ開封切っ掛け部55aは設けられなかった。表がわ切除部551bの形状は、実施例1の裏がわ切除部551aと同様であった。その他のブランク板10の形状、積層シート78の層構成、チャック付き紙容器90の作製方法などは、実施例1と同様であった。
本実施例では、第一実施形態の第三の態様に相当する、図11Cに示すように、裏がわブランク板10aの裏がわ上縁部21aの略中央部に裏がわ切除部551aが設けられたブランク板10を用いて、チャック付き紙容器90が作製された。裏がわ切除部551aの大きさは、縦が4mmで、横は30mmであった。表がわブランク板10bには表がわ開封切っ掛け部55bは設けられなかった。その他のブランク板10の形状、積層シート78の層構成、チャック付き紙容器90の作製方法などは、実施例1と同様であった。
本実施例では、第一実施形態の第四の態様に相当する、図11Dに示すように、裏がわブランク板10aの裏がわ上縁部21aの略中央部に裏がわ切除部551aが設けられたブランク板10を用いて、チャック付き紙容器90が作製された。裏がわ切除部551aと易開封シール部53とは、1mmが離間していた。裏がわ切除部551aは円弧であり、その半径は20mmであった。表がわブランク板10bには表がわ開封切っ掛け部55bは設けられなかった。その他のブランク板10の形状、積層シート78の層構成、チャック付き紙容器90の作製方法などは、実施例1と同様であった。
本実施例では、第一実施形態の第五の態様に相当する、図11Eに示すように、裏がわブランク板10aの裏がわ上縁部21aに裏がわ切除部551aが設けられたブランク板10を用いて、チャック付き紙容器90が作製された。裏がわ切除部551aの大きさは、縦が4mmで、横は115mmであった。表がわブランク板10bには表がわ開封切っ掛け部55bは設けられなかった。その他のブランク板10の形状、積層シート78の層構成、チャック付き紙容器90の作製方法などは、実施例1と同様であった。
本実施例では、第一実施形態の第六の態様に相当する、図11Fに示すように、裏がわブランク板10aの裏がわ上縁部21aに裏がわ切除部551aが設けられ、表がわブランク板10bの表がわ上縁部21bに表がわ切除部551bが設けられたブランク板10を用いて、チャック付き紙容器90が作製された。
その他のブランク板10の形状、積層シート78の層構成、チャック付き紙容器90の作製方法などは、実施例1と同様であった。
本実施例では、第一実施形態の第七の態様に相当する、図11Gに示すように、裏がわブランク板10aの裏がわ上縁部21aに裏がわ切除部551aが設けられ、表がわブランク板10bの表がわ上縁部21bに表がわ切除部551bが設けられたブランク板10を用いて、チャック付き紙容器90が作製された。
その他のブランク板10の形状、積層シート78の層構成、チャック付き紙容器90の作製方法などは、実施例1と同様であった。
本実施例では、第一実施形態の第八の態様に相当する、図11Hに示すように、裏がわブランク板10aの裏がわ上縁部21aに裏がわ切除部551aが設けられ、表がわブランク板10bの表がわ上縁部21bに表がわ切除部551bが設けられたブランク板10を用いて、チャック付き紙容器90が作製された。
その他のブランク板10の形状、積層シート78の層構成、チャック付き紙容器90の作製方法などは、実施例1と同様であった。
本実施例では、第二実施形態の第一の態様に相当する、図12Aに示すように、裏がわブランク板10aの裏がわ上縁部21aに裏がわ切込部552aが設けられたブランク板10を用いて、チャック付き紙容器90が作製された。
その他のブランク板10の形状、積層シート78の層構成、チャック付き紙容器90の作製方法などは、実施例1と同様であった。
本実施例では、第二実施形態の第二の態様に相当する、図12Bに示すように、裏がわブランク板10aの裏がわ上縁部21aに裏がわ切込部552aが設けられ、表がわブランク板10bの表がわ上縁部21bに表がわ切込部552bが設けられたブランク板10を用いて、チャック付き紙容器90が作製された。
表がわ切込部552bの形状は、縦方向長さが4mmの直線状であり、2本が設けられた。配置は、一方の表がわ切込部552bは、チャック付き紙容器90の幅方向の中央部から5mm左がわの位置であった。他方の裏がわ切込部552aは、チャック付き紙容器90の幅方向の中央部から25mm左がわの位置であった。
その他のブランク板10の形状、積層シート78の層構成、チャック付き紙容器90の作製方法などは、実施例1と同様であった。
比較例では、図13に示したような1枚のブランク板81を用いて、図14に示したチャック付き紙容器80が作製された。完成したチャック付き紙容器80の外形の大きさは、実施例と略同じであった。ブランク板81の積層シートの層構成は、実施例1と同じであった。
実施例1から10と、比較例のサンプルを各50個作製した。内容物にはスナック菓子を充填した。
次に、表がわ易開封加工線851bと表がわチャックテープ861bの間の表がわ開封掴み代857bと、裏がわ易開封加工線851aと裏がわチャックテープ861aの間の裏がわ開封掴み代857aとを、それぞれ人の指で掴み、チャック付き紙容器80の外がわ方向に拡げようとした。
10a 裏がわブランク板
10b 表がわブランク板
11 側縁部
12 第一縦折り曲げ線
13 第二縦折り曲げ線
14 第二縦折り曲げ仮想線
15 天部がわ突出部折り曲げ線
17 天部がわ斜め折り曲げ線
18 底部がわ斜め折り曲げ線
21 上縁部
22 第一横折り曲げ線
23 第二横折り曲げ線
24 第三横折り曲げ線
25 第四横折り曲げ線
26 下縁部
31 壁面板
32 側面板
33 天面板
34 上部重ね合わせ板
35 底面板
36 側縁部がわシール代
37 底部がわシール代
38 天部がわ突出部代
41 天部の側部板
43 底部がわ突出部代
45 天部フラップ
52 チャックテープ接合部
53 易開封シール部
54 易剥離加工部
55 開封切っ掛け部
551 切除部
552 切込部
56 取り出し用開口部
57 開封掴み代
571 初期開封後開封掴み代
61 チャックテープ
62 チャックテープ体部
63 チャックテープ嵌合部
71 チャック付き紙容器の天部
72 チャック付き紙容器の胴部
72d 胴部の稜部
73 チャック付き紙容器の底部
74 天部がわ突出部
76 天部がわ突出部の折り曲げ部
78 積層シート
781 最外層の熱可塑性樹脂層
782 紙基材層
783 最内層の熱可塑性樹脂層
784 中間の接着層
785 バリア層
80 従来技術のチャック付き紙容器
81 ブランク板
81a 裏がわブランク板
81b 表がわブランク板
821 中間横折り曲げ線(半折り線)
831 壁面板
834 上部重ね合わせ板
841 天部の側部板
851 易開封加工線
856 取り出し用開口部
857 開封掴み代
861 チャックテープ
871 天部
872 胴部
874 天部がわ突出部
877 ノッチ
90 本開示のチャック付き紙容器
91 本開示の中間段階のチャック付き紙容器(平面状態)
92 本開示の中間段階のチャック付き紙容器(起函状態)
93 本開示の天部がわ突出部が引き起こされた状態のチャック付き紙容器
94 本開示の天部が開口された状態のチャック付き紙容器
A 中間段階のチャック付き紙容器(起函状態)の拡大図の領域
C チャックテープ接合箇所の拡大断面図の切断位置
E 第一天部交点(第一縦折り曲げ線と第一横折り曲げ線との交点)
F 第二天部交点(第二縦折り曲げ線と第二横折り曲げ線との交点)
G 第一底部交点(第一縦折り曲げ線と第四横折り曲げ線との交点)
H 第二底部交点(第二縦折り曲げ線と第三横折り曲げ線との交点)
Claims (7)
- 紙基材層を含む積層シートからなるブランク板が組み上げられるチャック付き紙容器において、
前記ブランク板は、少なくとも表がわブランク板と裏がわブランク板を含み、
前記チャック付き紙容器の上部に、前記表がわブランク板と前記裏がわブランク板とが重ね合わせて接合される上部重ね合わせ板、及び前記上部重ね合わせ板の下がわに連設される天面板とからなる天部と、
前記上部重ね合わせ板の左右両がわに連設される天部の側部板と、
前記天部の左右両がわに連設される天部がわ突出部と、
前記天部の下がわに備わる胴部と、
前記胴部の下がわに備わる底部と、
前記上部重ね合わせ板及び前記天部の側部板の上縁部に開封掴み代と、
前記開封掴み代の下がわに位置し、前記上部重ね合わせ板及び前記天部の側部板を、横断する易開封シール部と、
前記易開封シール部の下がわに位置し、前記上部重ね合わせ板及び前記天部の側部板を横断するチャックテープと、
少なくとも前記表がわブランク板または前記裏がわブランク板の、前記上縁部に開封切っ掛け部を備え、
前記開封切っ掛け部は、切除部であるチャック付き紙容器。 - 前記表がわブランク板と前記裏がわブランク板の両方の上縁部に、前記切除部が備わる請求項1に記載のチャック付き紙容器。
- 前記表がわブランク板に設けられる表がわ切除部と、前記裏がわブランク板に設けられる裏がわ切除部とは、重ならない請求項2に記載のチャック付き紙容器。
- 紙基材層を含む積層シートからなるブランク板が組み上げられるチャック付き紙容器において、
前記紙基材層の坪量は、80g/m 2 以上、320g/m 2 以下であり、
前記ブランク板は、少なくとも表がわブランク板と裏がわブランク板を含み、
前記チャック付き紙容器の上部に、前記表がわブランク板と前記裏がわブランク板とが重ね合わせて接合される上部重ね合わせ板、及び前記上部重ね合わせ板の下がわに連設される天面板とからなる天部と、
前記上部重ね合わせ板の左右両がわに連設される天部の側部板と、
前記天部の左右両がわに連設される天部がわ突出部と、
前記天部の下がわに備わる胴部と、
前記胴部の下がわに備わる底部と、
前記上部重ね合わせ板及び前記天部の側部板の上縁部に開封掴み代と、
前記開封掴み代の下がわに位置し、前記上部重ね合わせ板及び前記天部の側部板を、横断する易開封シール部と、
前記易開封シール部の下がわに位置し、前記上部重ね合わせ板及び前記天部の側部板を横断するチャックテープと、
少なくとも前記表がわブランク板または前記裏がわブランク板の、前記上縁部に開封切っ掛け部を備え、
前記開封切っ掛け部は、切込部であるチャック付き紙容器。 - 前記切込部は、並列する2本以上である請求項4に記載のチャック付き紙容器。
- 前記表がわブランク板と前記裏がわブランク板の両方の上縁部に、前記切込部が備わる請求項4または5のいずれか一項に記載のチャック付き紙容器。
- 前記表がわブランク板に設けられる表がわ切込部と、前記裏がわブランク板に設けられる裏がわ切込部とは、重ならない請求項6に記載のチャック付き紙容器。
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