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JP7757192B2 - グランドフレア、ガス化設備およびグランドフレアの運転方法 - Google Patents
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JP7757192B2 - グランドフレア、ガス化設備およびグランドフレアの運転方法 - Google Patents

グランドフレア、ガス化設備およびグランドフレアの運転方法

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Description

本開示は、グランドフレア、ガス化設備およびグランドフレアの運転方法に関する。
可燃性ガスを焼却処理する設備として、グランドフレアが知られている。グランドフレアは、煙筒と、煙筒の下方に設置されたバーナとを備えており、可燃性ガスをバーナにて燃焼し、燃焼排ガスを煙筒より大気へ放出する(特許文献1参照)。特許文献1では、LNGタンクに接続される供給管から3つの分岐配管に分岐させている。第1の分岐配管から第1ステージの1つの可燃性ガスが供給され、第2の分岐配管から第2ステージの3つのバーナに可燃性ガスが供給され、第3の分岐配管から第3ステージの3つのバーナに可燃性ガスが供給される。
特許文献1では、煙突で燃焼の音が共鳴することで低周波音(低周波振動)が発生することを避けるために、異なるステージのバーナ間で供給される可燃性ガスの流量が同等となるように調整している。具体的には、可燃性ガスの流動抵抗を調整する流動抵抗調整部を分岐配管に設け、可燃性ガスの流量を調整することが開示されている。
特開2015-001361号公報
しかしながら、異なるステージのバーナ間で供給される可燃性ガスの流量を同等とする場合、煙筒の中心側のバーナほど火炎長が長くなる傾向となる。これは、グランドフレアでは風防に設置された空気取込口から燃焼用空気を取り込んでいるため、煙筒の中心側のバーナになるほど空気が行き届きにくくなるためである。
火炎長が長くなると煙筒上部から火炎が飛び出してしまうため、煙筒の外部から視認できる状態となってしまう。そして、外部から火炎が視認できないように煙筒を長くすると、グランドフレアが大型化してしまう。また、煙筒の直径を小さくしてバーナ1本あたりの可燃性ガスの流量を多くすると火炎長が長くなってしまうため、グランドフレアを小型化することが困難となる。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、可燃性ガスを燃焼する際の火炎長を短くして小型化をすることが可能なグランドフレア、ガス化設備およびグランドフレアの運転方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示は以下の手段を採用する。
本開示の一態様に係るグランドフレアは、中心軸に沿って筒状に延びる煙筒と、可燃性ガス流路から可燃性ガスを導いて第1バーナから前記煙筒へ前記可燃性ガスを噴出させる第1燃焼部と、前記可燃性ガス流路から前記可燃性ガスを導いて第2バーナから前記煙筒の下方へ前記可燃性ガスを噴出させる第2燃焼部と、を備え、前記中心軸から前記第1バーナまでの第1距離よりも、前記中心軸から前記第2バーナまでの第2距離が長く、前記第1バーナが前記煙筒に噴出させる前記可燃性ガスの第1流量よりも、前記第2バーナが前記煙筒に噴出させる前記可燃性ガスの第2流量が多い。
本開示の一態様に係るグランドフレアの運転方法は、グランドフレアの運転方法であって、可燃性ガス流路から可燃性ガスを導いて第1バーナから中心軸に沿って筒状に延びる煙筒へ前記可燃性ガスを噴出させる第1燃焼工程と、前記可燃性ガス流路から前記可燃性ガスを導いて第2バーナから前記煙筒へ前記可燃性ガスを噴出させる第2燃焼工程と、を備え、前記中心軸から前記第1バーナまでの第1距離よりも、前記中心軸から前記第2バーナまでの第2距離が長く、前記第1バーナが前記煙筒に噴出させる前記可燃性ガスの第1流量よりも、前記第2バーナが前記煙筒に噴出させる前記可燃性ガスの第2流量が多い。
本開示によれば、可燃性ガスを燃焼する際の火炎長を短くして小型化をすることが可能なグランドフレア、ガス化設備およびグランドフレアの運転方法を提供することができる。
本開示の一実施形態に係るIGCCを示した概略構成図である。 本開示の一実施形態に係るグランドフレアを示す縦断面図である。 図2に示すグランドフレアのA-A矢視断面図である。 可燃性ガス供給系統を示した概略構成図である。 制御部が実行する処理を示すフローチャートである。 可燃性ガスの圧力および流量の時間変化を示すグラフである。 第1比較例のグランドフレアを示す縦断面図である。 第2比較例のグランドフレアを示す縦断面図である。
以下に、本開示にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
図1には、ガス化設備を含むガス化複合発電設備の一例として石炭ガス化複合発電設備(以下「IGCC」という。IGCCはIntegrated Coal Gasification Combined Cycleの省略形。)1が示されている。IGCC1の石炭ガス化炉(上流側設備、ガス化炉)10は、図示しないミルによって粉砕された石炭(微粉炭)を石炭ガス化炉内に投入して部分燃焼させてガス化し、可燃性ガスを生成する。
なお、以下の説明では、微粉炭から可燃性ガスを生成する石炭ガス化炉10を例示する。本開示のガス化炉は、炭素含有固体燃料が好適に用いられるが、石炭以外では、例えば、間伐材、廃材木、流木、草類、廃棄物、汚泥、タイヤ等のバイオマス燃料や廃棄物由来燃料など、他の炭素含有固体燃料をガス化するものにも適用可能である。また、本開示のガス化炉は、IGCCとして生成した生成ガスを、ガス精製設備で精製して燃料ガスとした後、ガスタービン設備に供給して発電を行っているが、発電用に限らず、所望の化学物質を得る化学プラント用のガス発生炉にも適用可能である。
図1に示すように、IGCC1は、主な構成要素として、燃料である微粉炭を供給する給炭装置20と、ガス化剤とともに供給された微粉炭(炭素含有固体燃料)をガス化して可燃性ガスを生成する石炭ガス化炉10と、可燃性ガスとともに排出されるチャー(石炭の未反応分と灰分による粉体)を分離・回収して石炭ガス化炉10に再投入するチャー回収装置30と、可燃性ガスを精製してガス中から不純物を取り除くガス精製設備40と、精製された可燃性ガスの少なくとも一部を燃焼させることで回転駆動するガスタービン設備50と、ガスタービン設備50から排出される高温の燃焼排ガス中の熱を回収して蒸気を生成する排熱回収ボイラ(HRSG)60と、排熱回収ボイラ60やガス化炉10から供給される蒸気により回転駆動される蒸気タービン70とを具備して構成される。
石炭ガス化炉10には、例えば空気吹き二段噴流床ガス化炉と呼ばれる方式の炉が採用されている。この石炭ガス化炉10は、高温燃焼を得るコンバスタ部と、その高温ガスを有効利用してガス化反応を行うリダクタ部と、による二段構成とされ、酸化剤とともに導入した微粉炭を部分燃焼させることでガス化させて可燃性ガスを含む生成ガスを生成する装置である。石炭ガス化炉10で生成した生成ガスは可燃性ガスとともに微粒子状態のチャーを含むため、開閉弁12を備えた可燃性ガス供給系統11を介して、後述するチャー回収装置30へと導かれる。
ここで使用する酸化剤としては、空気、酸素富化空気、酸素、水蒸気等を例示でき、例えばガスタービン設備50から供給される圧縮空気と、空気分離装置(ASU)80から供給される酸素とを混合して使用されてもよい。
空気分離装置80と石炭ガス化炉10のコンバスタ部との間は、イナートガス供給流路81及び酸素供給流路83により接続されている。イナートガス供給流路81は、空気分離装置80で得られた窒素ガス(イナートガス)をコンバスタ部へ供給する配管流路であり、流路途中にはイナートガス流量調整弁82が設けられている。また、酸素供給流路83は、空気分離装置80で得られた酸素ガスをコンバスタ部へ供給する配管流路であり、流路途中には酸素流量調整弁84が設けられている。
コンバスタ部には、後述するガスタービン設備50の圧縮機52から、酸化剤として抽気した圧縮空気の供給を受ける空気供給流路55が接続されている。この空気供給流路55は、流路途中に設けた空気流量調整弁56を備えている。
石炭ガス化炉10で生成された生成ガスは、チャーを含んだ状態でチャー回収装置30へ導かれる。チャー回収装置30は、例えば、集塵装置としてサイクロン31とポーラスフィルタ32とが連結管33を介して直列に接続された構成とされ、上流側に設置されたサイクロン31で粒子を分離除去させた可燃性ガス成分がポーラスフィルタ32へ導入される。
なお、ポーラスフィルタ32は、サイクロン31の後流側に設置されたフィルタであり、可燃性ガス中の微細チャーを回収する設備である。チャー回収装置30では、集塵して可燃性ガスから分離されたチャーが、図示しない供給ホッパで一時的に貯留される。そして、供給ホッパからイナートガス供給流路81より供給されるイナートガスによりチャー戻しラインを介してガス化炉に供給される。
チャー回収装置30でチャーを分離除去された可燃性ガスは、可燃性ガス供給系統34を介してガス精製設備40へ導かれる。このガス精製設備40では、可燃性ガスを精製して硫黄化合物や窒素化合物などの不純物を取り除き、ガスタービン設備50の燃料ガスに適した性状の可燃性ガスとする。
ガス精製設備40で生成された可燃性ガス(燃料ガス)は、可燃性ガス供給系統41を介してガスタービン設備50の燃焼器51に供給され、圧縮機52から導入した圧縮空気を用いて燃焼させられる。
可燃性ガスが燃焼すると、高温高圧の燃焼ガスが生成されて燃焼器51からガスタービン53へ供給される。この結果、高温高圧の燃焼ガスが膨張することで仕事をしてガスタービン53を回転駆動するとともに、高温の燃焼排ガスが排出される。そして、ガスタービン53の軸回転出力は、発電機71や圧縮機52の回転駆動源として使用される。
なお、圧縮機52から供給される圧縮空気は、可燃性ガス燃焼用として燃焼器51へ供給されるだけでなく、一部が抽気されて抽気空気昇圧器54で昇圧された後、空気供給流路55を通って石炭ガス化炉10の酸化剤としても使用される。
ガスタービン53で仕事をした燃焼排ガスは、排熱回収ボイラ60へ導かれる。この排熱回収ボイラ60は、燃焼排ガスが保有する熱を回収して給水から蒸気を生成する設備である。すなわち、排熱回収ボイラ60では、燃焼排ガスと給水との熱交換により蒸気を生成し、生成された蒸気は蒸気タービン70へ供給され、蒸気タービン70が回転駆動し、温度低下した燃焼排ガスは必要な処理を施した後に大気へ放出される。
こうして駆動されたガスタービン53及び蒸気タービン70は、例えば同軸の発電機71を回転駆動して発電する駆動源となる。なお、ガスタービン53及び蒸気タービン70は、各々専用の発電機71を回転駆動するようにしてもよく、特に限定されることはない。
次に、IGCC1について、起動時における石炭ガス化炉10からの生成ガスの処理について説明する。
ガス精製設備40の下流側には分岐点Jが設けられており、可燃性ガス供給系統41から分岐してグランドフレア100と接続されるグランドフレア用流路(可燃性ガス流路)91が設けられている。グランドフレア用流路91及び可燃性ガス供給系統41には、それぞれ、流路切替用の開閉弁92,13が設けられている。また、グランドフレア用流路91には、グランドフレア100の入口側に入口弁97が設けられている。
上記のように構成されたIGCC1において、プラントの起動時や、ガスタービン設備50の緊急停止時など、石炭ガス化炉10からの可燃性ガスを、燃焼器51に受け入れることができない場合がある。そのような場合に、石炭ガス化炉10からの可燃性ガスをグランドフレア100に導いて生成ガスの焼却処理を行う。このとき、開閉弁13は閉とされ、開閉弁92及び入口弁97が開とされる。
ガスタービン設備50の運転が可能な状態になると、燃焼器51入口の可燃性ガス供給系統41に設置された開閉弁13は閉から開とされ、グランドフレア用流路91に設けられた流路切替用の開閉弁92及び入口弁97が開から閉とされる。これにより、燃焼器51入口上流でのJ点にて、グランドフレア100に至るグランドフレア用流路91へ流通していた生成ガスが、J点から燃焼器51入口側へ流通するように切り替えられる。
次に、図2を参照して、グランドフレア100について詳細に説明する。図2は、本開示の一実施形態に係るグランドフレア100を示す縦断面図である。図3は、図2に示すグランドフレア100のA-A矢視断面図である。図2は、図3に示すグランドフレア100のB-B矢視断面図となっている。図4は、可燃性ガス供給系統を示した概略構成図である。
図2から図4に示すように、グランドフレア100は、燃焼部(第1燃焼部)110と、燃焼部120と、燃焼部130と、燃焼部(第2燃焼部)140と、燃焼部(第2燃焼部)150と、煙筒160と、風防170と、制御部180と、圧力センサPTと、を備える。
図2において、燃焼部110の上方、燃焼部140の上方、燃焼部150の上方に示す複数のハッチング部分は、可燃性ガスが燃焼して発生する火炎を示している。後述する図7,図8も同様である。
燃焼部110は、グランドフレア用流路91から可燃性ガスを導いてバーナ(第1バーナ)111から煙筒160の下方空間に可燃性ガスを噴出させる装置である。燃焼部110は、バーナ111と、分岐配管112と、第1開閉弁113と、オリフィス(第1流量調整部)114と、を有する。グランドフレア100は、1つの燃焼部110を有する。図3に示すように、バーナ111は、中心軸Cに直交する水平面において、中心軸Cの位置に配置される。
燃焼部110は、第1開閉弁113を開状態とすることにより、グランドフレア用流路91から分岐配管112に可燃性ガスを導き、バーナ111から煙筒160へ可燃性ガスを噴出させる。オリフィス114は、グランドフレア用流路91とバーナ111との間の分岐配管112に配置され、バーナ111が煙筒160に噴出させる可燃性ガスの流量を規定する。
燃焼部120は、グランドフレア用流路91から可燃性ガスを導いてバーナ(第1バーナ)121から煙筒160の下方空間に可燃性ガスを噴出させる装置である。燃焼部120は、バーナ121と、分岐配管122と、第2開閉弁123と、オリフィス124と、を有する。グランドフレア100は、3つの燃焼部120を有する。図3に示すように、バーナ121は、中心軸Cに直交する水平面において、中心軸Cからの距離がL1となる位置に中心軸C回りに120度の間隔で3箇所に配置される。
燃焼部120は、第2開閉弁123を開状態とすることにより、グランドフレア用流路91から分岐配管122に可燃性ガスを導き、バーナ121から煙筒160へ可燃性ガスを噴出させる。オリフィス124は、グランドフレア用流路91とバーナ121との間の分岐配管122に配置され、バーナ121が煙筒160に噴出させる可燃性ガスの流量を規定する。
燃焼部130は、グランドフレア用流路91から可燃性ガスを導いてバーナ(第1バーナ)131から煙筒160の下方空間に可燃性ガスを噴出させる装置である。燃焼部130は、バーナ131と、分岐配管132と、第3開閉弁133と、オリフィス134と、を有する。グランドフレア100は、3つの燃焼部130を有する。図3に示すように、バーナ131は、中心軸Cに直交する水平面において、中心軸Cからの距離がL1となる位置に中心軸C回りに120度の間隔で3箇所に配置される。3つのバーナ121および3つのバーナ131は、中心軸C回りに交互に配置される。
燃焼部130は、第3開閉弁133を開状態とすることにより、グランドフレア用流路91から分岐配管132に可燃性ガスを導き、バーナ131から煙筒160へ可燃性ガスを噴出させる。オリフィス134は、グランドフレア用流路91とバーナ131との間の分岐配管132に配置され、バーナ131が煙筒160に噴出させる可燃性ガスの流量を規定する。
燃焼部140は、グランドフレア用流路91から可燃性ガスを導いてバーナ(第2バーナ)141から煙筒160の下方空間に可燃性ガスを噴出させる装置である。燃焼部140は、バーナ141と、分岐配管142と、第4開閉弁143と、オリフィス(第2流量調整部)144と、を有する。グランドフレア100は、3つの燃焼部140を有する。図3に示すように、バーナ141は、中心軸Cに直交する水平面において、中心軸Cからの距離がL2となる位置に中心軸C回りに120度の間隔で3箇所に配置される。図3に示すように、距離L2は、距離L1よりも長い。
燃焼部140は、第4開閉弁143を開状態とすることにより、グランドフレア用流路91から分岐配管142に可燃性ガスを導き、バーナ141から煙筒160へ可燃性ガスを噴出させる。オリフィス144は、グランドフレア用流路91とバーナ141との間の分岐配管142に配置され、バーナ141が煙筒160に噴出させる可燃性ガスの流量を規定する。
燃焼部150は、グランドフレア用流路91から可燃性ガスを導いてバーナ(第2バーナ)151から煙筒160の下方空間に可燃性ガスを噴出させる装置である。燃焼部150は、バーナ151と、分岐配管152と、第5開閉弁153と、オリフィス(第2流量調整部)154と、を有する。グランドフレア100は、3つの燃焼部150を有する。図3に示すように、バーナ151は、中心軸Cに直交する水平面において、中心軸Cからの距離がL2となる位置に中心軸C回りに120度の間隔で3箇所に配置される。
図3に示すように、3つのバーナ141および3つのバーナ151は、中心軸C回りに交互に配置される。3つのバーナ141および3つのバーナ151は、中心軸Cに直交する水平面において、グランドフレア100が備える複数のバーナのうち中心軸Cからの距離が最も長くなる最外周の位置に配置される。
燃焼部150は、第5開閉弁153を開状態とすることにより、グランドフレア用流路91から分岐配管152に可燃性ガスを導き、バーナ151から煙筒160へ可燃性ガスを噴出させる。オリフィス154は、グランドフレア用流路91とバーナ151との間の分岐配管152に配置され、バーナ151が煙筒160に噴出させる可燃性ガスの流量を規定する。
煙筒160は、鉛直方向に延びる中心軸Cに沿って円筒状に延びる構造体である。煙筒160の内部は空洞となっており、バーナ111,121,131,141,151によって燃焼した可燃性ガスの燃焼排ガスが鉛直上方に向けて流れるようになっている。煙筒160の上端は、開放されており、この上端から燃焼排ガスが大気へと放出される。
煙筒160の鉛直方向下方は開放されており、この位置に複数のバーナ111,121,131,141,151が配置されている。バーナ111,121,131,141,151は、石炭ガス化炉10(図1参照)から導かれた可燃性ガスを燃焼する。各バーナの着火および消火等の制御は、制御部180によって行われる。
風防170は、煙筒160の外周側から煙筒160の下端に燃焼用空気Acを導く装置である。風防170は、煙筒160に固定される上側部材171と、煙筒160の下端から中心軸Cに沿って間隔を空けて配置される下側部材172とを有する。風防170は、上側部材171の内周面と下側部材172の外周面との間から中心軸Cに沿って下方から上方に向けて燃焼用空気Acを導入する。
また、風防170は、上側部材171の内側に導かれた燃焼用空気Acを、煙筒160の外周面と下側部材172の内周面との間から中心軸Cに沿って上方から下方に導く。煙筒160の下端に導かれた燃焼用空気Acは、煙筒160の外周側から中心軸Cに向けて導かれ、煙筒160の内部に供給される。煙筒160の内部に供給された燃焼用空気Acは、中心軸Cに沿って下方から上方に導かれ、バーナ111,121,131を含む複数のバーナから噴出する可燃性ガスの燃焼に用いられる。
制御部180は、グランドフレア100の各部を制御する装置である。制御部180は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体等から構成されている。そして、各種機能を実現するための一連の処理は、一例として、プログラムの形式で記憶媒体等に記憶されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、各種機能が実現される。
なお、プログラムは、ROMやその他の記憶媒体に予めインストールしておく形態や、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等が適用されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等である。
圧力センサPTは、グランドフレア用流路91を流通する可燃性ガスの圧力値Paを検出するセンサである。圧力センサPTは、分岐配管112,122,132,142,152に分岐する前のグランドフレア用流路91に設けられている。圧力センサPTは、検出した圧力値Paを制御部180に伝達する。
次に、グランドフレア100の動作について図5および図6を参照して説明する。図5は、制御部180が実行する処理を示すフローチャートである。図6は、可燃性ガスの圧力および流量の時間変化を示すグラフである。図6において、流量値Faは、グランドフレア用流路91を流通する可燃性ガスの流量を示す。
制御部180は、ガスタービン設備50の緊急停止など、生成ガスの焼却処理の開始に応答して、本フローチャートの処理を開始する。図6において、本フローチャートの処理を開始するタイミングは時刻T1である。本フローチャートの処理を開始する時点において、第1開閉弁113,第2開閉弁123,第3開閉弁133,第4開閉弁143,第5開閉弁153は、いずれも閉状態に維持されている。ステップS101で、制御部180は、第1開閉弁113を開くよう第1開閉弁113を制御する。図6に示すように、処理すべき生成ガス量が増加傾向にあるため、グランドフレア用流路91の可燃性ガスの圧力値Paは、時刻T2に至るまで漸次増加する。
ステップS102で、制御部180は、圧力センサPTが検出する圧力値Paが第1圧力値P1を上回るかどうかを判断し、YESであればステップS103に処理を進め、NOであればステップS102の判断を継続する。図6において、制御部180がステップS102でYESと判断するタイミングは時刻T2である。
ステップS103で、制御部180は、第2開閉弁123を開くよう第2開閉弁123を制御する。図6に示すように、第2開閉弁123を開くことにより、時刻T2の直後にグランドフレア用流路91から分岐配管122へ可燃性ガスが流入して圧力値Paが減少する。その後、処理すべき生成ガス量が増加傾向にあるため、グランドフレア用流路91の可燃性ガスの圧力値Paは、時刻T3に至るまで漸次増加する。
ステップS104で、制御部180は、圧力センサPTが検出する圧力値Paが第2圧力値P2を上回るかどうかを判断し、YESであればステップS105に処理を進め、NOであればステップS104の判断を継続する。図6において、制御部180がステップS104でYESと判断するタイミングは時刻T3である。
ステップS105で、制御部180は、第3開閉弁133を開くよう第3開閉弁133を制御する。図6に示すように、第3開閉弁133を開くことにより、時刻T3の直後にグランドフレア用流路91から分岐配管132へ可燃性ガスが流入して圧力値Paが減少する。その後、処理すべき生成ガス量が増加傾向にあるため、グランドフレア用流路91の可燃性ガスの圧力値Paは、時刻T4に至るまで漸次増加する。
ステップS106で、制御部180は、圧力センサPTが検出する圧力値Paが第3圧力値P3を上回るかどうかを判断し、YESであればステップS107に処理を進め、NOであればステップS106の判断を継続する。図6において、制御部180がステップS106でYESと判断するタイミングは時刻T4である。
ステップS107で、制御部180は、第4開閉弁143を開くよう第4開閉弁143を制御する。図6に示すように、第4開閉弁143を開くことにより、時刻T4の直後にグランドフレア用流路91から分岐配管142へ可燃性ガスが流入して圧力値Paが減少する。その後、処理すべき生成ガス量が増加傾向にあるため、グランドフレア用流路91の可燃性ガスの圧力値Paは、時刻T5に至るまで漸次増加する。
ステップS108で、制御部180は、圧力センサPTが検出する圧力値Paが第4圧力値P4を上回るかどうかを判断し、YESであればステップS109に処理を進め、NOであればステップS108の判断を継続する。図6において、制御部180がステップS108でYESと判断するタイミングは時刻T5である。
ステップS109で、制御部180は、第5開閉弁153を開くよう第5開閉弁153を制御する。図6に示すように、第5開閉弁153を開くことにより、時刻T5の直後にグランドフレア用流路91から分岐配管122へ可燃性ガスが流入して圧力値Paが減少する。その後、処理すべき生成ガス量が増加傾向にあるため、グランドフレア用流路91の可燃性ガスの圧力値Paは、漸次増加する。
以上にフローチャートの処理により、生成ガスの焼却処理が開始される。制御部180は、本フローチャートの処理を実行することにより、グランドフレア用流路91の可燃性ガスの圧力値Paが増大するのに応じて開とする開閉弁を増加させるよう制御する。すなわち、燃焼を行うバーナの数を増加させるように制御する。図6に示すように、グランドフレア用流路91を流通する可燃性ガスの流量値Faが増加するのに応じて圧力センサPTが検出する圧力値Paが増加し、第2開閉弁123,第3開閉弁133,第4開閉弁143,第5開閉弁153の順に開状態となる。
次に、バーナ111,121,131,141,151から煙筒160に噴出する可燃性ガスの流量の調整について説明する。本実施形態では、可燃性ガスをグランドフレア100で燃焼する際に、中心軸Cの位置に配置されるバーナ111の火炎長が他のバーナの火炎長よりも長くならないように可燃性ガスの流量を調整する。
本実施形態の燃焼部110,120,130,140,150は、開閉弁113,123,133,143,153を全て開状態とした場合に、以下の式(1)から(3)の全ての関係を満たすように、オリフィス114,124,134,144,154の流路断面積が予め設定されている。
ここで、バーナ111,121,131,141,151が煙筒160に噴出する可燃性ガスの流量をそれぞれF1,F2,F3,F4,F5とする。バーナ121,131は、それぞれ3つずつ存在するが、1つのバーナ121,131が噴出する可燃性ガスの流量がF2,F3である。同様に、バーナ141,151は、それぞれ3つずつ存在するが、1つのバーナ141,151が噴出する可燃性ガスの流量がF4,F5である。
F1=F2=F3 (1)
F4=F5 (2)
F1<F4 (3)
式(1)は、バーナ111,121,131から煙筒160に噴出させる可燃性ガスの流量を同一流量とすることを示す。式(2)は、バーナ141,151が煙筒160に噴出する可燃性ガスの流量を同一流量とすることを示す。式(3)は、バーナ111,121,131が煙筒160に噴出させる可燃性ガスの流量よりも、バーナ141,151が煙筒160に噴出させる可燃性ガスの流量が多いことを示す。式(3)を満たすように、オリフィス114,124,134の流路断面積は、オリフィス144,154の流路断面積よりも小さく設定されている。
また、本実施形態の燃焼部110,120,130,140,150は、更に以下の式(4)を満たすように、オリフィス114,124,134,144,154の流路断面積を予め設定するのが好ましい。
1.5≦F4/F1≦2.0 (4)
式(4)は、バーナ141,151が煙筒160に噴出させる可燃性ガスの流量(第2流量)を、バーナ111,121,131が煙筒160に噴出させる可燃性ガスの流量(第1流量)の1.5倍以上かつ2.0倍以下とすることを示す。
図2に示すように、式(1)~(4)を満たすように流量F1,F2,F3,F4を設定することにより、バーナ111の中心軸Cに沿った火炎長Lf1とバーナ141の中心軸Cに沿った火炎長Lf4とバーナ151の中心軸Cに沿った火炎長Lf5とを同等の長さとすることができる。
図2に示すように、中心軸Cとバーナ111の位置は一致しており、中心軸Cからバーナ141,151までは距離L2だけ離れている。そのため、バーナ141,151に供給される燃焼用空気の供給量よりもバーナ111に供給される燃焼用空気の供給量が少なくなる。一方、バーナ111が煙筒160に噴出させる可燃性ガスの流量F1よりも、バーナ141,151が煙筒160に噴出させる可燃性ガスの流量F4,F5が多い。
これにより、バーナ141,151が煙筒160に噴出させる可燃性ガスの流量とバーナ111が煙筒に噴出させる可燃性ガスの流量とを同等にする場合に比べ、バーナ111から噴出した可燃性ガスが燃焼する際の火炎長を短くすることができる。
また、バーナ141の中心軸Cに沿った火炎長とバーナ151の中心軸Cに沿った火炎長も、Lf1,Lf4,Lf5と同等の長さとすることができる。また、バーナ111,121,131,141,151の火炎長を、バーナ111,121,131,141,151の先端から煙筒160の先端までの中心軸Cに沿った長さLcよりも短くすることができる。
ここで、本実施形態の比較例について説明する。図7は、第1比較例のグランドフレア100Aを示す縦断面図である。図8は、第2比較例のグランドフレア100Bを示す縦断面図である。
第1比較例のグランドフレア100Aは、本実施形態のグランドフレア100において、バーナ111,121,131,141,151が煙筒160に噴出する可燃性ガスの流量F1,F2,F3,F4,F5を以下の式(5)を満たすようにした例である。
F1=F2=F3=F4=F5 (5)
式(5)は、バーナ111,121,131,141,151が煙筒160に噴出する可燃性ガスの流量F1,F2,F3,F4,F5を同一とすることを示す。この場合、可燃性ガスの流量F1,F4,F5が同一であるのに対して、バーナ141,151に供給される燃焼用空気の供給量よりもバーナ111に供給される燃焼用空気の供給量が少なくなる。そのため、バーナ111から噴出する可燃性ガスの燃焼が十分に行われず、本実施形態に比べて火炎長Lf1が長くなる。火炎長Lf1が長さLcよりも長くなってしまうと、煙筒160の先端から火炎が視認できる状態となってしまう。
第2比較例のグランドフレア100Bは、本実施形態のグランドフレア100において、バーナ111,121,131,141,151が煙筒160に噴出する可燃性ガスの流量F1,F2,F3,F4,F5を前述した式(1)~(3)に加え、以下の式(6)を満たすようにした例である。
F4/F1>2.0 (6)
式(6)は、バーナ141,151が煙筒160に噴出させる可燃性ガスの流量(第2流量)を、バーナ111,121,131が煙筒160に噴出させる可燃性ガスの流量(第1流量)の2.0倍より多くすることを示す。この場合、流量F1に対して流量F4,F5が多くなりすぎ、バーナ141,151から噴出する可燃性ガスの噴出量が過大となる。そのため、本実施形態に比べて火炎長Lf4,Lf5が長くなる。火炎長Lf4,Lf5が長さLcよりも長くなってしまうと、煙筒160の先端から火炎が視認できる状態となってしまう。
以上の説明において、バーナ111,121,131が煙筒160に噴出する可燃性ガスの流量F1,F2,F3,F4,F5は式(1)~(3)の関係を満たすものとしたが、他の態様であってもよい。例えば、流量F1,F2,F3,F4,F5は、以下の式(7)~(9)の関係を満たすようにしてもよい。
F2=F3 (7)
F4=F5 (8)
F1<F2<F4 (9)
式(7)~(9)は、バーナ121,131の流量F2,F3と、バーナ141,151の流量F4,F5をそれぞれ等しくしたものである。また、バーナ141,バーナ121,バーナ111の順に、中心軸Cに近づくに従って段階的に可燃性ガスの流量を減少させるものである。中心軸Cに近づくに従って段階的に可燃性ガスの流量を減少させることにより、中心軸Cに近づくに従って段階的に減少する燃焼用空気の流量との比率を同等に維持し、火炎長の変動を安定化させることができる。
以上説明した本実施形態によれば、以下の作用および効果を奏する。
本実施形態のグランドフレア100によれば、可燃性ガスは、グランドフレア用流路91から燃焼部110および燃焼部140,150に導かれる。燃焼部110は、可燃性ガスを導いてバーナ111から煙筒160の下方に可燃性ガスを噴出させる。燃焼部140,150は、可燃性ガスを導いてバーナ141,151から煙筒160の下方空間に可燃性ガスを噴出させる。
本実施形態のグランドフレア100によれば、中心軸Cからバーナ111までの距離よりも、中心軸Cからバーナ141,151までの距離が長い。そのため、バーナ141,151に供給される燃焼用空気の供給量よりもバーナ111に供給される燃焼用空気の供給量が少なくなる。一方、バーナ111が煙筒160に噴出させる可燃性ガスの流量F1よりも、バーナ141,151が煙筒160に噴出させる可燃性ガスの流量F4,F5が多い。
これにより、バーナ111が煙筒160に噴出させる可燃性ガスの流量F1とバーナ141,151が煙筒160に噴出させる可燃性ガスの流量F4,F5とを同等にする場合に比べ、バーナ111から噴出した可燃性ガスが燃焼する際の火炎長Lf1を短くすることができる。そして、火炎長に応じた長さの煙筒160とすることにより、グランドフレア100を小型化することができる。
また、本実施形態のグランドフレア100によれば、燃焼部110が有するオリフィス114によりバーナ111が煙筒160に噴出させる可燃性ガスを流量F1に調整し、燃焼部140,150が有するオリフィス144,154によりバーナ141,151が煙筒160に噴出させる可燃性ガスを流量F4,F5に調整することができる。
また、本実施形態のグランドフレア100によれば、中心軸Cに直交する水平面において、中心軸Cの位置に配置されるバーナ111が煙筒160に噴出させる可燃性ガスの流量F1よりも、最外周の位置に配置されるバーナ141,151が煙筒160に噴出させる可燃性ガスの流量F4,F5を多くする。これにより、バーナ111が煙筒160に噴出させる可燃性ガスの流量F1とバーナ141,151が煙筒160に噴出させる可燃性ガスの流量F4,F5とを同等にする場合に比べ、バーナ111から噴出した可燃性ガスが燃焼する際の火炎長Lf1を短くすることができる。
また、本実施形態のグランドフレア100によれば、風防170により煙筒160の外周側から煙筒160の下端に導かれる燃焼用空気を用いて、バーナ111およびバーナ141,151が噴出させる可燃性ガスを燃焼させることができる。
また、本実施形態のグランドフレア100によれば、流量F4,F5を流量F1の1.5倍以上かつ2.0倍以下とすることで、バーナ111から噴出した可燃性ガスが燃焼する際の火炎長Lf1と、バーナ141,151から噴出した可燃性ガスが燃焼する際の火炎長Lf4,Lf5との差を所望の範囲に維持することができる。
以上説明した各実施形態に記載のグランドフレア100は、例えば以下のように把握される。
本開示の一態様に係るグランドフレア(100)は、中心軸(C)に沿って筒状に延びる煙筒(160)と、可燃性ガス流路(91)から可燃性ガスを導いて第1バーナ(111)から前記煙筒へ前記可燃性ガスを噴出させる第1燃焼部(110)と、前記可燃性ガス流路から前記煙筒の下方に前記可燃性ガスを導いて第2バーナ(141,151)から前記煙筒へ前記可燃性ガスを噴出させる第2燃焼部(140,150)と、を備え、前記中心軸から前記第1バーナまでの第1距離よりも、前記中心軸から前記第2バーナまでの第2距離が長く、前記第1バーナが前記煙筒に噴出させる前記可燃性ガスの第1流量よりも、前記第2バーナが前記煙筒に噴出させる前記可燃性ガスの第2流量が多い。
本開示の一態様に係るグランドフレアによれば、可燃性ガスは、可燃性ガス流路から第1燃焼部および第2燃焼部に導かれる。第1燃焼部は、可燃性ガスを導いて第1バーナから煙筒へ可燃性ガスを噴出させる。第2燃焼部は、可燃性ガスを導いて第2バーナから煙筒へ可燃性ガスを噴出させる。
本開示の一態様に係るグランドフレアによれば、中心軸から第1バーナまでの第1距離よりも、中心軸から第2バーナまでの第2距離が長い。そのため、第2バーナに供給される燃焼用空気の供給量よりも第1バーナに供給される燃焼用空気の供給量が少なくなる。一方、第1バーナが煙筒に噴出させる可燃性ガスの第1流量よりも、第2バーナが煙筒に噴出させる可燃性ガスの第2流量が多い。
これにより、第1バーナが煙筒に噴出させる可燃性ガスの流量と第2バーナが煙筒に噴出させる可燃性ガスの流量とを同等にする場合に比べ、第1バーナから噴出した可燃性ガスが燃焼する際の火炎長を短くすることができる。そして、火炎長に応じた長さの煙筒とすることにより、グランドフレアを小型化することができる。
本開示の一態様に係るグランドフレアにおいて、前記第1燃焼部は、前記可燃性ガス流路と前記第1バーナとの間に配置されるとともに前記第1バーナが前記煙筒に噴出させる前記可燃性ガスを前記第1流量に調整する第1流量調整部(114)を有し、前記第2燃焼部は、前記可燃性ガス流路と前記第2バーナとの間に配置されるとともに前記第2バーナが前記煙筒に噴出させる前記可燃性ガスを前記第2流量に調整する第2流量調整部(144,154)を有する構成としてもよい。
本構成のグランドフレアによれば、第1燃焼部が有する第1流量調整部により第1バーナが煙筒に噴出させる可燃性ガスを前記第1流量に調整し、第2燃焼部が有する第2流量調整部により第2バーナが煙筒に噴出させる可燃性ガスを前記第2流量に調整することができる。
本開示の一態様に係るグランドフレアにおいて、前記第1バーナおよび前記第2バーナを含む複数のバーナを備え、前記第1バーナは、前記中心軸に直交する水平面において、前記中心軸の位置に配置され、前記第2バーナは、前記水平面において、複数の前記バーナのうち前記中心軸からの距離が最も長くなる最外周の位置に配置される構成としてもよい。
本構成のグランドフレアによれば、中心軸に直交する水平面において、中心軸の位置に配置される第1バーナが煙筒に噴出させる可燃性ガスの第1流量よりも、最外周の位置に配置される第2バーナが煙筒に噴出させる可燃性ガスの第2流量を多くする。これにより、第1バーナが煙筒に噴出させる可燃性ガスの流量と第2バーナが煙筒に噴出させる可燃性ガスの流量とを同等にする場合に比べ、第1バーナから噴出した可燃性ガスが燃焼する際の火炎長を短くすることができる。
本開示の一態様に係るグランドフレアにおいて、前記煙筒の外周側から前記煙筒の下端に燃焼用空気を導く風防(170)を備える構成としてもよい。
本構成のグランドフレアによれば、風防により煙筒の外周側から煙筒の下端に導かれる燃焼用空気を用いて、第1バーナおよび第2バーナが噴出させる可燃性ガスを燃焼させることができる。
本開示の一態様に係るグランドフレアにおいて、前記第2流量は、前記第1流量の1.5倍以上かつ2.0倍以下である構成としてもよい。
本構成のグランドフレアによれば、第2流量を第1流量の1.5倍以上かつ2.0倍以下とすることで、第1バーナから噴出した可燃性ガスが燃焼する際の火炎長と、第2バーナから噴出した可燃性ガスが燃焼する際の火炎長との差を所望の範囲に維持することができる。
以上説明した各実施形態に記載のガス化設備は、例えば以下のように把握される。
本開示の一態様に係るガス化設備(1)は、炭素含有固体燃料をガス化して可燃性ガスを生成するガス化炉(10)と、前記ガス化炉から供給される前記可燃性ガスを焼却処理する上記のいずれに記載のグランドフレアと、を備えている。
本開示の一態様に係るガス化設備によれば、炭素含有固体燃料をガス化して生成された可燃性ガスを燃焼する際の火炎長を短くしてグランドフレアの小型化をすることができる。
本開示の一態様に係るガス化設備において、炭素含有固体燃料をガス化して可燃性ガスを生成するガス化炉と、上記のいずれかに記載のグランドフレアと、前記ガス化炉で生成した前記可燃性ガスの少なくとも一部を燃焼させることで回転駆動するガスタービン設備と、前記ガスタービン設備によって駆動される発電機と、を備える構成としてもよい。
本構成のガス化設備によれば、炭素含有固体燃料をガス化して生成された可燃性ガスを燃焼させることによりガスタービン設備を回転駆動し、ガスタービン設備によって駆動される発電機により発電を行うことができる。
以上説明した各実施形態に記載のグランドフレアの運転方法、例えば以下のように把握される。
本開示の一態様に係るグランドフレアの運転方法は、可燃性ガス流路から可燃性ガスを導いて第1バーナから中心軸に沿って筒状に延びる煙筒へ前記可燃性ガスを噴出させる第1燃焼工程と、前記可燃性ガス流路から前記可燃性ガスを導いて第2バーナから前記煙筒へ前記可燃性ガスを噴出させる第2燃焼工程と、を備え、前記中心軸から前記第1バーナまでの第1距離よりも、前記中心軸から前記第2バーナまでの第2距離が長く、前記第1バーナが前記煙筒に噴出させる前記可燃性ガスの第1流量よりも、前記第2バーナが前記煙筒に噴出させる前記可燃性ガスの第2流量が多い。
本開示の一態様に係るグランドフレアの運転方法によれば、供給源から供給される可燃性ガスは、可燃性ガス流路から第1燃焼部および第2燃焼部に導かれる。第1燃焼部は、可燃性ガスを導いて第1バーナから煙筒に下方に可燃性ガスを噴出させる。第2燃焼部は、可燃性ガスを導いて第2バーナから煙筒に下方に可燃性ガスを噴出させる。
本開示の一態様に係るグランドフレアの運転方法によれば、中心軸から第1バーナまでの第1距離よりも、中心軸から第2バーナまでの第2距離が長い。そのため、第2バーナに供給される燃焼用空気の供給量よりも第1バーナに供給される燃焼用空気の供給量が少なくなる。一方、第1バーナが煙筒に噴出させる可燃性ガスの第1流量よりも、第2バーナが煙筒に噴出させる可燃性ガスの第2流量が多い。
これにより、第1バーナが煙筒に噴出させる可燃性ガスの流量と第1バーナが煙筒に噴出させる可燃性ガスの流量とを同等にする場合に比べ、第1バーナから噴出した可燃性ガスが燃焼する際の火炎長を短くすることができる。そして、火炎長に応じた長さの煙筒とすることにより、グランドフレアを小型化することができる。
1 IGCC
10 石炭ガス化炉
11 可燃性ガス供給系統
12 開閉弁
20 給炭装置
30 チャー回収装置
31 サイクロン
32 ポーラスフィルタ
33 連結管
34 可燃性ガス供給系統
40 ガス精製設備
41 可燃性ガス供給系統
50 ガスタービン設備
51 燃焼器
52 圧縮機
53 ガスタービン
54 抽気空気昇圧器
55 空気供給流路
60 排熱回収ボイラ
70 蒸気タービン
71 発電機
80 空気分離装置(ASU)
81 イナートガス供給流路
82 イナートガス流量調整弁
83 酸素供給流路
84 酸素流量調整弁
91 グランドフレア用流路
92 開閉弁
97 入口弁
100,100A,100B グランドフレア
110,120,130,140,150 燃焼部
111,121,131,141,151 バーナ
112,122,132,142,152 分岐配管
113 第1開閉弁
123 第2開閉弁
133 第3開閉弁
143 第4開閉弁
153 第5開閉弁
114,124,134,144,154 オリフィス(流量調整部)
160 煙筒
170 風防
171 風防(上側部材)
172 風防(下側部材)
180 制御部
Ac 燃焼用空気
C 中心軸
Fa 流量値
Lf1,Lf4,Lf5 火炎長
PT 圧力センサ

Claims (8)

  1. 中心軸に沿って筒状に延びる煙筒と、
    可燃性ガス流路から可燃性ガスを導いて第1バーナから前記煙筒へ前記可燃性ガスを噴出させる第1燃焼部と、
    前記可燃性ガス流路から前記可燃性ガスを導いて第2バーナから前記煙筒へ前記可燃性ガスを噴出させる第2燃焼部と、を備え、
    前記中心軸から前記第1バーナまでの第1距離よりも、前記中心軸から前記第2バーナまでの第2距離が長く、
    前記第1バーナが前記煙筒に噴出させる前記可燃性ガスの第1流量よりも、前記第2バーナが前記煙筒に噴出させる前記可燃性ガスの第2流量が多いグランドフレア。
  2. 前記第1燃焼部は、前記可燃性ガス流路と前記第1バーナとの間に配置されるとともに前記第1バーナが前記煙筒に噴出させる前記可燃性ガスを前記第1流量に調整する第1流量調整部を有し、
    前記第2燃焼部は、前記可燃性ガス流路と前記第2バーナとの間に配置されるとともに前記第2バーナが前記煙筒に噴出させる前記可燃性ガスを前記第2流量に調整する第2流量調整部を有する請求項1に記載のグランドフレア。
  3. 前記煙筒の外周側から前記煙筒の下端に燃焼用空気を導く風防を備える請求項1または請求項2に記載のグランドフレア。
  4. 前記第1バーナおよび前記第2バーナを含む複数のバーナを備え、
    前記第1バーナは、前記中心軸に直交する水平面において、前記中心軸の位置に配置され、
    前記第2バーナは、前記水平面において、複数の前記バーナのうち前記中心軸からの距離が最も長くなる最外周の位置に配置される請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のグランドフレア。
  5. 前記第2流量は、前記第1流量の1.5倍以上かつ2.0倍以下である請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のグランドフレア。
  6. 炭素含有固体燃料をガス化して可燃性ガスを生成するガス化炉と、
    前記ガス化炉から供給される前記可燃性ガスを焼却処理する請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のグランドフレアと、を備えていることを特徴とするガス化設備。
  7. 前記ガス化炉で生成した前記可燃性ガスの少なくとも一部を燃焼させることで回転駆動するガスタービン設備と、
    前記ガスタービン設備によって駆動される発電機と、を備える請求項6に記載のガス化設備。
  8. グランドフレアの運転方法であって、
    可燃性ガス流路から可燃性ガスを導いて第1バーナから中心軸に沿って筒状に延びる煙筒へ前記可燃性ガスを噴出させる第1燃焼工程と、
    前記可燃性ガス流路から前記可燃性ガスを導いて第2バーナから前記煙筒へ前記可燃性ガスを噴出させる第2燃焼工程と、を備え、
    前記中心軸から前記第1バーナまでの第1距離よりも、前記中心軸から前記第2バーナまでの第2距離が長く、
    前記第1バーナが前記煙筒に噴出させる前記可燃性ガスの第1流量よりも、前記第2バーナが前記煙筒に噴出させる前記可燃性ガスの第2流量が多いグランドフレアの運転方法。
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