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JP7758968B2 - 波長変換装置 - Google Patents
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JP7758968B2 - 波長変換装置 - Google Patents

波長変換装置

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Description

本開示は、二次非線形光学効果を応用した波長変換装置に関する。
二次非線形光学効果を応用した波長変換技術は、光通信における光信号の波長変換、光加工、医療、生物工学など、様々な分野で利用されている。波長変換の対象となる光の波長域は、紫外域から可視域、赤外域、テラヘルツ域に及び、二次非線形光学効果を応用した波長変換技術は、半導体レーザでは直接出力できない波長域の光の生成にしばしば利用される。一方、この二次非線形光学効果を応用した波長変換技術は、半導体レーザによって直接生成することが可能な波長帯であっても、それだけでは十分なパワーが得られない場合には利用され得る。例えば、光通信システムにおいては、後述する差周波発生による波長変換や、パラメトリック効果を利用した増幅を行う際に、この二次非線形光学効果を応用した波長変換技術が利用される。これらの波長変換技術を行う波長変換装置では、二次非線形光学効果に基づいた波長変換素子が組み込まれる。波長変換素子に適用される代表的な材料には、大きな非線形定数を有するニオブ酸リチウム(LiNbO)が挙げられ、LiNbOを適用した周期分極反転光導波路構造を有する波長変換装置は、その波長変換効率の高さから、市販されている光源に広く適用されている。
以下に、二次非線形光学効果を応用した波長変換の原理について述べる。二次非線形光学効果では、波長λの光と波長λの光を二次非線形媒質に入力し、新たな波長λを発生させる。このような波長変換のうち、(式1)で表される波長変換は、和周波発生(Sum Frequency Generation:以下、SFGという)と呼ばれる。
1/λ=1/λ+1/λ (式1)
特に、λ=λを満たす波長変換は、第2高調波発生(Second Harmonic Generation:以下、SHGという)と呼ばれる。
一方、(式2)を満たす波長変換は、差周波発生(Difference Frequency Generation
:以下、DFGという。)と呼ばれる。
1/λ=1/λ-1/λ (式2)
このDFGにおける波長λの光は励起光、波長λの光は信号光、波長λの光はアイドラ光と呼ばれる。さらに、二次非線形媒質を共振器の中に入れてλのみ入力し、(式2)を満たすλおよびλを発生させる、光パラメトリック増幅器を構成することもできる。
近年、通信分野で用いられる波長変換装置は、波長変換効率の向上により、二次非線形光学効果による光増幅が可能となっている。この光増幅を行う光増幅器は、位相感応光増幅器(Phase Sensitive Amplifier:以下、PSAという)と呼ばれ、入力光の信号ノイ
ズ比を劣化させることなく増幅することが可能であることから、従来まで多用されてきたエルビウム添加光ファイバ増幅器(Erbium-Doped Fiber Amplifier:以下、EDFAという)に代わる長距離伝送用光増幅器として期待されている。
PSAでは、2つの光増幅動作が知られている。1つは、二次非線形媒質へ信号光及び信号光の半分の波長を有する励起光を入力し、信号光を増幅する縮退パラメトリック増幅を利用した動作である(例えば、非特許文献1参照)。もう1つは、信号光とアイドラ光のペア及び信号光とアイドラ光の和周波となる波長を有する励起光を入力し、信号光及びアイドラ光を増幅する非縮退パラメトリック増幅を利用した動作である(例えば、非特許文献2参照)。信号光とアイドラ光のペアは、上述のDFGによって生成される。
通信分野において二次非線形光学効果に基づいた波長変換技術を用いる場合、主にDFG及びパラメトリック増幅が用いられる。DFG及びパラメトリック増幅では、信号光及びアイドラ光が1.55μm帯の通信波長帯に存在するため、励起光は0.78μm帯の光であることが要求される。この通信波長帯の半分の波長を有する励起光は、通信波長帯の光源を波長変換したSHG光を用いることが一般的である。そして、このような励起光に対しては、PSAなどの光増幅装置において高利得・低ノイズ性を実現するという観点から、高パワー・低ノイズ性が要求されている。
図1は、SHGにより、入力光の第2高調波(SHG光)を発生させる波長変換装置100の基本構成を示した図である。波長変換装置100は、励起光101に対して波長変換を行う波長変換素子102と、波長変換素子102から出力される波長変換光103のみを透過させる光学フィルタ104と、波長変換素子102の温度を制御する温調器105とを含む。波長変換素子102に入力光101を入力すると、位相整合条件を満たす波長において最も効率的に変換される波長変換光103が出力される。このとき、波長変換素子102からは、励起光101の残留成分である残留励起光106も同時に出力され得る。この残留励起光106は、PSAなどの光増幅装置の励起光として入力されると光増幅特性に悪影響を及ぼすため、光学フィルタ104によって除去される。また、波長変換素子102における波長変換では、波長変換素子102の温度に波長変換特性が依存するため、温調器105によって、位相整合条件を維持するように温度制御される。温調器105は、例えば、ペルチェ素子やヒータなどであり得る。
PSAなどの光増幅器における光増幅では、励起光として波長変換装置(例えば、図1に示される波長変換装置100)によって生成された波長変換光(例えば、図1に示される波長変換光103)が用いられ得る。この場合、光増幅器によって生成される増幅光の安定性を確保するため、入力される励起光(波長変換光)は、安定したパワーを有する光であることが求められる。しかしながら、温調器(例えば、図1に示される温調器105)を作動させていても、環境温度の揺らぎなどによる波長変換素子の温度変動や光損失などにより、満足されていた位相整合条件が崩れ、波長変換光のパワーが不安定となり得る。そのため、これらの不安定性・変動を補償する必要がある。
図2は、従来技術による、波長変換光を安定化させるための波長変換装置200の構成を示す図である。波長変換装置200は、図1に示される波長変換装置100の構成に加え、出力された波長変換光103の一部を分波する分波器201と、分波器201によって分波された波長変換光103の一部を検波する検波器202と、検波器202の出力に対し、波長変換光103の位相ノイズの揺らぎを安定化するための平均化を行う平均化装置203と、平均化装置203の出力に基づいて、演算により温調器105の温度制御を行うためのフィードバック信号を生成し、温調器105にフィードバック信号を送信する演算装置204と、をさらに含む。このように構成された波長変換装置200では、定期的に一定間隔で波長変換素子102の温度が正負の方向に離調され、温度の離調に伴って生じる波長変換光103のパワー変動に基づいて、温調器105がフィードバック制御されるように構成されている。
図3は、波長変換素子の温度が離調した場合の波長変換光の挙動を示した図であり、図3(a)は、波長変換装置の位相制御曲線の温度依存性を、図3(b)は、図3(a)のピーク近傍の拡大図を、図3(c)は、離調温度と波長変換光の出力との関係を、それぞれ示している。なお、図中では、位相整合条件を満足する温度をT、Tから高温側に変動した波長変換素子の温度をT+ΔT、Tから低温側に変動した波長変換素子の温度をT-ΔTとして、それぞれ示している。また、図3(b)では、位相整合波長が破線で示されている。図3(a)に示される通り、波長変換素子における位相整合曲線は、波長変換素子の温度に対して線形にシフトする。その単位温度当たりの波長シフト量は、概ね、波長変換素子に適用される二次非線形媒質の物理パラメータによって決まると言ってよい。従来技術である波長変換装置200では、このような特性に基づき、波長変換素子102の温度を定期的に正負の方向に離調し、図3(c)に示されるようなパワーの変動(変化量)から波長変換素子102の温度変動を演算する。そして、演算の結果に基づいてフィードバック信号を生成し、温調器105をフィードバック信号によって制御することで、出力される波長変換光103のパワーをさらに安定化させている。
しかしながら、このような従来技術による波長変換装置200の構成では、波長変換光103の一部を分波することが必要であるため、波長変換光103のパワー減衰が生じるという課題がある。この減衰する分のパワーを補償するために、従来ではEDFAなどの光増幅器により、励起光101を増幅するといった施策が行われている。しかしながら、このような方法では、励起光101の増幅過程で自然放出光が励起光101に混入し、この自然放出光がパラメトリック過程を経て波長変換光のノイズを引き起こすといった課題があることが知られている。
T. Umeki, O. Tadanaga, A. Takada, and M. Asobe, "Phase sensitive degenerate parametric amplification using directly-bonded PPLN ridge waveguides,"Optics Express Vol.19, No.7, pp.6326-6332, 2011 T. Umeki, O. Tadanaga, M. Asobe, Y. Miyamoto, and H. Takenouchi, "First demonstration of high-order QAM signal amplification in PPLN-based phase sensitive amplifier," Optics Express Vol.22, No.3, pp.2473-2482, 2014
本開示は、上記のような課題に対して鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、SFGによる波長変換を行う波長変換装置であって、出力される波長変換光のパワー減衰を従来よりも抑制することが可能な波長変換装置を提供することにある。
上記のような課題に対し、本開示では、励起光を入力し、和周波発生によって波長変換光を出力する波長変換装置であって、二次非線形光学効果に基づいて波長変換を行う波長変換素子と、波長変換素子の温度を制御する温調器と、波長変換素子を透過する残留励起光のパワー検出する検波器と、検波器の出力に基づいて温調器に対する制御信号を生成する演算装置と、を備え、演算装置は、温調器に波長変換素子の温度を離調させる制御信号を生成し、波長変換素子の温度の離調に応答して生じる残留励起光のパワー変動に基づいて波長変換素子の温度変動を演算し、温度変動に基づいて、波長変換素子の温度が波長変換素子の位相整合条件の変動を補正する温度となるように温調器を制御するための制御信号を生成するように構成される波長変換装置を提供する。
SHGにより、入力光の第2高調波(SHG光)を発生させる波長変換装置の基本構成を示した図である。 従来技術による、波長変換光を安定化させるための波長変換装置の構成を示す図である。 波長変換素子の温度が離調した場合の波長変換光の挙動を示した図であり、図3(a)は、波長変換装置の位相制御曲線の温度依存性を、図3(b)は、図3(a)のピーク近傍の拡大図を、図3(c)は、離調温度と波長変換光の出力との関係を、それぞれ示している。 位相整合波長近傍における波長変換光及び残留励起光のパワースペクトルを示す図である。 本開示の一実施形態における波長変換装置の構成を示す図である。 本開示の一実施形態における波長変換装置の構成を示す図である。 本開示の一実施形態における波長変換装置の構成を示す図である。
以下に、図面を参照しながら本開示の種々の実施形態について詳細に説明する。同一又は類似の参照符号は、同一又は類似の要素を示し重複する説明を省略する場合がある。以下の説明は、一例であって本開示の一実施形態の要旨を逸脱しない限り、一部の構成を省略若しくは変形し、又は追加の構成とともに実施することができる。
本開示による波長変換装置は、定期的に波長変換素子の温度を離調し、その離調によるパワー変動に基づいて温調器をフィードバック制御するという点では、従来技術と同様である。しかしながら、本開示による波長変換装置は、従来は光学フィルタ等により除去していた残留励起光を検波し、定期的な離調に伴う残留励起光のパワー変動に基づいてフィードバック制御されるという点で、従来技術とは異なる。
なお、本明細書の説明では、例として、波長変換装置はSHGによる波長変換光を生成するものとして説明するが、これに限定はされず、SFGに基づく波長変換装置であれば、同様の効果を奏する。
SHGに基づく波長変換では、上述の通り、励起光の一部が残留励起光として波長変換素子を透過し、波長変換光(この場合、SHG光)と同時に出力され得る。しかし、残留励起光のエネルギーの一部は、波長変換光に移行するため、波長変換素子を透過した残留励起光には位相整合条件を満たす波長近傍においてパワーが減衰する(この現象はポンプディプレッションと呼ばれる)。本発明者らは、このポンプディプレッションによるパワー減衰に着目し、この現象に基づいて、従来技術と同様に波長変換素子の温度をフィードバック制御できることを見出した。
図4は、位相整合波長近傍における波長変換光及び残留励起光のパワースペクトルを示す図である。なお、図中における各スペクトルは、後述する波長変換装置500を用いた場合のスペクトルである。また、図中では、図3と同様に、位相整合条件を満足する温度をT、Tから高温側に変動した波長変換素子の温度をT+ΔT、Tから低温側に変動した波長変換素子の温度をT-ΔTとして、それぞれ示している。図中に示される通り、残留励起光のパワースペクトルは、波長変換素子の温度がTであるとき、位相整合波長においてディップ(極小値)を示す分布であり、波長変換光と同様に、温度の変動に応じて線形にシフトする。そして、そのシフト量は、波長変換光のシフト量と一致していることが分かる。すなわち、波長変換素子の位相整合条件がどの程度ずれているかをモニタするためには、波長変換光に限らず、残留励起光をモニタすることによっても判断が可能であると言える。本開示による波長変換装置は、このような原理に基づき、残留励起光をモニタすることによって波長変換素子の温度を制御する構成となっている。
(第1の実施形態)
以下に、本開示の第1の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。本実施形態における波長変換装置は、上述の波長変換装置200と同様の基本構成を有する波長変換装置であるが、従来、光学フィルタで除去していた残留励起光を分波し、検波に用いているように構成されている。
図5は、本開示の一実施形態における波長変換装置500の構成を示す図である。本実施形態における波長変換装置500は、励起光101を含む入力光101に対して波長変換を行う波長変換素子102と、波長変換素子102から出力される出力光のうち、波長変換光103を透過し、残留励起光106を反射させるダイクロイックミラー501と、ダイクロイックミラー501によって分波された残留励起光106を検波する検波器502と、検波器502の出力に基づいて、演算により温調器105の温度制御を行うためのフィードバック信号を生成し、温調器105にフィードバック信号を送信する演算装置204と、を含む。図から理解できるように、波長変換装置500の基本的な構成は、従来の波長変換装置(例えば、波長変換装置200)と同様である。しかしながら、光学フィルタ104の代わりにダイクロイックミラー501を含むこと、検波する光の位相ノイズの揺らぎを安定化するための平均化装置203が不要であることが従来の波長変換装置とは異なる。
波長変換装置500に含まれる波長変換素子102は、例えば、周期分極反転構造を有するLiNbを二次非線形媒質とした、リッジ型導波路であり得る。但し、これに限定はされず、波長変換素子102の二次非線形媒質には、LiTaO、或いはLiNb(x)Ta(1-x)O(ここで、0≦x≦1)のいずれか、または、これらにMg、Zn、Sc、Inからなる群から選ばれた少なくとも一つの元素を添加物として含有したものであってもよい。
このような構成を有する波長変換装置500を用いて波長変換を行い、波長変換光103としてSHG光を生成する。このとき、定期的に波長変換素子102の温度を温調器105によって離調し、残留励起光106の位相整合波長近傍におけるスペクトルに変動を与える。そして、その変動挙動を検波器502でモニタし、検波器502の出力に基づいて演算装置204がフィードバック信号を生成し、温調器105を制御する。なお、励起光101の波長は、光通信波長のうち、OバンドからLバンドの範囲におけるいずれかの波長であればよい。
このようにして、波長変換装置500から出力される波長変換光103は、環境温度や光損失によるパワーの変動が抑制され、安定化する。さらに、上述の通り、波長変換装置500は、出力される波長変換光103をモニタしていないため、従来技術では生じていた波長変換光103のパワー減衰も抑制される。したがって、安定した波長変換光103をPSAなどの外部へ、従来よりも効率的に供給することが可能となる。
また、波長変換装置500は従来の波長変換装置(例えば、波長変換装置200)のように平均化装置(例えば、平均化装置203)を用いることなく、従来と同等な波長変換光103の安定性を実現することができる。これは、図4に示される通り、残留励起光106のパワーが、波長変換光103に比べて大きいことに起因する。この残留励起光106のパワーは、ノイズが無視できるほどに大きい値を有するため、位相シフトのノイズによる揺らぎを安定化することが不要である。したがって、波長変換装置500は、平均化装置が不要であり、そのためシステム構成を簡素化できるという利点も有する。
(第2の実施形態)
以下に、本開示の第2の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。本実施形態における波長変換装置は、波長変換を行う機構及び波長変換素子からの出力光を分波する機構を金属筐体の内部に気密封入することにより、波長変換光の安定性をさらに向上させた形態に関する。
図6は、本開示の一実施形態における波長変換装置600の構成を示す図である。図中に示される通り、本実施形態における波長変換装置600は、波長変換装置500の構成に加え、入力光101を金属筐体601の内部へ導入する光ファイバ602と、光ファイバ602から出力される励起光をコリメートする励起光用コリメートレンズ603と、コリメートされた励起光を波長変換素子102に集光するように配置されたフォーカスレンズ604と、波長変換素子102からの出力光(波長変換光103及び残留励起光106を含む)をコリメートするコリメートレンズ605と、コリメートレンズ605によってコリメートされた出力光のうち、波長変換光103を出力端に集光するように配置されたフォーカスレンズ606と、フォーカスレンズ606によって集光された波長変換光103を外部へ導出する光ファイバ607と、コリメートレンズ605によってコリメートされた出力光のうち、残留励起光106を反射させるミラー608と、ミラー608によって反射された残留励起光106を出力端に集光するように配置されたフォーカスレンズ609と、フォーカスレンズ609により集光された残留励起光106を検波器502へ導くファイバ610と、金属筐体601の外部から内部及び内部から外部へ光を入出力するための複数の光学窓611と、をさらに含む。なお、励起光101と残留励起光106は、同じ波長を有する光であるため、光ファイバ602と光ファイバ610は、光学設計上、同じものを用いることが好適である。
本実施形態における波長変換装置600では、ダイクロイックミラー501は、金属筐体601の内部であり、且つコリメートレンズ605とフォーカスレンズ606との間に設置される。また、本実施形態における波長変換装置600では、検波器502及び演算装置204は、金属筐体601の外部に設置され、検波器502は、光ファイバ610と光学的に接続されている。
なお、演算装置204は、波長変換装置200及び波長変換装置500と同様に、温調器105と通信可能に接続されており、温調器105は演算装置204が生成したフィードバック信号を受信できるように構成されている。フィードバック信号の形式は電気信号であってよく、光信号であってもよいが、いずれの場合であっても、金属筐体601によってフィードバック信号が遮蔽されないような機構が必要である(例えば、フィードバック信号が電気信号である場合、金属筐体601に設置された端子を介して、電気信号が温調器105に送信されるように構成され、且つ金属筐体601と端子は電気的に絶縁されていることが必要である)。
このように構成された波長変換装置600を用いても、第1の実施形態と同様に、波長変換を行ってSHG光を生成すれば、従来技術による波長変換装置(例えば、波長変換装置200)と同様に、安定した波長変換光103を生成することができる。
また、波長変換装置600は、波長変換装置500と同様に、出力される波長変換光103をモニタしていないため、波長変換光103のパワー減衰を抑制した上での波長変換が可能である。加えて、波長変換装置600は、波長変換装置500と同様に、平均化装置が不要であるため、システム構成を簡素化できるという利点も有する。
さらに、波長変換装置600は、上述の通り、波長変換を行う機構及び波長変換素子からの出力光を分波する機構を金属筐体601の内部に気密封入した構造となっている。このため、外部温度の揺らぎ等の影響を受けにくく、波長変換装置500よりも更に安定した波長変換光103を生成することが可能である。
(第3の実施形態)
以下に、本開示の第3の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。本実施形態による波長変換装置は、第2の実施形態で述べた波長変換装置600において、残留励起光106を検波する検波器502が、金属筐体601の内部に設置された形態に関する。
図7は、本開示の一実施形態における波長変換装置700の構成を示す図である。図中に示される通り、本実施形態における波長変換装置700は、第2の実施形態で述べた波長変換装置600において、残留励起光106を検波する検波器502が、金属筐体601の内部に設置された構造を有する。ここで、波長変換装置700が有する検波器502は、大口径の検波器である。また、このような構造となるに伴い、波長変換装置600に含まれる、ミラー608、フォーカスレンズ609、ミラー608とフォーカスレンズ609との間に設置される光学窓611、及び、光ファイバ610は不要となる。
このような構成を有する波長変換装置700は、第2の実施形態で述べた波長変換装置600に比べて、光学アラメントが簡素化されるという利点を有する。すなわち、波長変換装置600では、出力光から分波された残留励起光106を光ファイバ610へ導入するための調芯が必要であったが、波長変換装置700に設置される検波器502は、コリメート光を受光できるような大口径の検波器であるため、パッシブアライメントで光学結合することができる。その結果、モジュール実装のリードタイムを短縮することが可能となる。
また、このような波長変換装置700を用いて、第1の実施形態及び第2の実施形態と同様に、波長変換を行ってSHG光を生成すれば、従来技術による波長変換装置(例えば、波長変換装置200)と同様に、安定した波長変換光103を生成することが可能となる。
本開示による波長変換装置は、従来技術とは異なり、出力される波長変換光のパワー減衰を抑制しながらも、波長変換光のパワーを安定化させることが可能である。このような波長変換装置は、PSAなどの光増幅器へ効率的に入力光を供給できるため、光増幅器の光源への適用が見込まれる。

Claims (6)

  1. 励起光を入力し、和周波発生によって波長変換光を出力する波長変換装置であって、
    二次非線形光学効果に基づいて波長変換を行う波長変換素子と、
    前記波長変換素子の温度を制御する温調器と、
    前記波長変換素子を透過する残留励起光のパワー検出する検波器と、
    前記検波器が出力した前記残留励起光のパワーが、前記波長変換素子の温度と線形関係にあることに基づいて前記温調器に対する制御信号を生成する演算装置と、
    を備え、
    前記演算装置は、
    前記温調器に前記波長変換素子の温度を離調させる制御信号を生成し、
    前記波長変換素子の温度の離調に応答して生じる前記残留励起光のパワー変動に基づいて前記波長変換素子の温度変動を演算し、
    前記温度変動に基づいて、前記波長変換素子の前記温度が前記波長変換素子の位相整合条件の変動を補正する温度となるように前記温調器を制御するための制御信号を生成する、
    ように構成される、波長変換装置。
  2. 前記波長変換素子、及び前記温調器を内部に気密封入する金属筐体と、
    前記金属筐体に設置され、前記励起光、前記波長変換光、又は前記残留励起光を前記金属筐体の内部に入力、及び外部に出力させる光学窓と、
    をさらに備える、請求項1に記載の波長変換装置。
  3. 前記検波器が大口径の検波器であり、前記金属筐体の内部に設置される、請求項2に記載の波長変換装置。
  4. 前記励起光の波長が、通信波長のうちOバンドからLバンドの範囲の波長である、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の波長変換装置。
  5. 前記波長変換素子は、二次非線形媒質を備えたリッジ型導波路であり、前記二次非線形媒質は、周期分極反転構造を有する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の波長変換装置。
  6. 前記二次非線形媒質に適用される材料が、LiNbO3、LiTaO3、或いはLiNb(x)Ta(1-x)O3(ここで、0≦x≦1)のいずれか、又はこれらにMg、Zn、Sc、Inからなる群から選ばれた少なくとも一つの元素を添加物として含有した材料のいずれかである、請求項5に記載の波長変換装置。
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