JP7760672B2 - セメントクリンカの製造方法 - Google Patents
セメントクリンカの製造方法Info
- Publication number
- JP7760672B2 JP7760672B2 JP2024144443A JP2024144443A JP7760672B2 JP 7760672 B2 JP7760672 B2 JP 7760672B2 JP 2024144443 A JP2024144443 A JP 2024144443A JP 2024144443 A JP2024144443 A JP 2024144443A JP 7760672 B2 JP7760672 B2 JP 7760672B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- supply
- calciner
- mass
- ammonia
- supplied
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
- Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)
- Furnace Details (AREA)
Description
図1には、一実施形態に係るセメントクリンカの製造装置が模式的に示されている。図1に示される製造装置100(セメントクリンカの製造装置)は、セメント原料の焼成により、セメントの中間製品であるセメントクリンカを製造する装置である。製造装置100は、NSP(ニューサスペンションプレヒータ)方式の予熱装置を備える。製造装置100は、NSPキルンとも称される。製造装置100は、例えば、サイクロンC1,C2,C3,C4と、仮焼炉30と、ロータリーキルン40と、クリンカクーラ48と、を備える。
図2には仮焼炉30に熱エネルギー源を導入するための部分が模式的に示されている。製造装置100は、熱エネルギー源供給部50を備える。熱エネルギー源供給部50は、2種以上の熱エネルギー源を供給する。二酸化炭素の排出量を削減する観点から、仮焼炉30には、アンモニア(アンモニアガス)が熱エネルギー源の1種として導入される。仮焼炉30に加えて、ロータリーキルン40にアンモニア(アンモニアガス)が熱エネルギー源の1種として導入されてもよい。仮焼炉30では、アンモニアガスが燃焼される。図2等において、「Z」軸方向は鉛直方向を表し、「S」は仮焼炉30の内部の空間を表す。
(a)揮発分の工業分析値は、25質量%以上、26質量%以上、27質量%以上、又は28質量%以上であってもよい。揮発分の工業分析値は、35質量%以下、34質量%以下、33質量%以下、又は32質量%以下であってもよい。一例では、揮発分の工業分析値は、25~35質量%、又は28~32質量%である。
(b)水分の工業分析値は、2.0質量%以上、2.2質量%以上、2.4質量%以上、又は2.6質量%以上であってもよい。水分の工業分析値は、4.0質量%以下、3.8質量%以下、3.6質量%以下、又は3.4質量%以下であってもよい。一例では、水分の工業分析値は、2.0~4.0質量%、又は2.6質量%~3.4質量%である。
(c)固定炭素の工業分析値は、40質量%以上、42質量%以上、44質量%以上、又は46質量%以上であってもよい。固定炭素の工業分析値は、60質量%以下、58質量%以下、56質量%以下、又は54質量%以下であってもよい。一例では、固定炭素の工業分析値は、40~60質量%、又は46~54質量%である。
(d)灰分の工業分析値は、10質量%以上、11質量%以上、12質量%以上、又は13質量%以上であってもよい。灰分の工業分析値は、25質量%以下、24質量%以下、23質量%以下、又は22質量%以下であってもよい。一例では、灰分の工業分析値は、10~25質量%、又は13~22質量%である。
(a)Cの化学分析値は、60質量%以上、61質量%以上、62質量%以上、又は63質量%以上であってもよい。Cの化学分析値は、75質量%以下、74質量%以下、73質量%以下、又は72質量%以下であってもよい。一例では、Cの化学分析値は、60~75質量%、又は63~72質量%である。
(b)Hの化学分析値は、3.0質量%以上、3.2質量%以上、3.4質量%以上、又は3.6質量%以上であってもよい。Hの化学分析値は、5.0質量%以下、4.8質量%以下、4.6質量%以下、又は4.4質量%以下であってもよい。一例では、Hの化学分析値は、3~5質量%、又は3.6~4.4質量%である。
(c)Oの化学分析値は、6.0質量%以上、6.2質量%以上、6.4質量%以上、又は6.6質量%以上であってもよい。Oの化学分析値は、9.0質量%以下、8.8質量%以下、8.6質量%以下、又は8.4質量%以下であってもよい。一例では、Oの化学分析値は、6~9質量%、又は6.6~8.4質量%である。
(d)Nの化学分析値は、1.0質量%以上、1.1質量%以上、1.2質量%以上、又は1.3質量%以上であってもよい。Nの化学分析値は、3.0質量%以下、2.8質量%以下、2.6質量%以下、又は2.4質量%以下であってもよい。一例では、Nの化学分析値は、1~3質量%、又は1.3~2.4質量%である。
(e)Sの化学分析値は、0.1質量%以上、0.2質量%以上、0.3質量%以上、又は0.4質量%以上であってもよい。Sの化学分析値は、1.0質量%以下、0.9質量%以下、0.8質量%以下、又は0.7質量%以下であってもよい。一例では、Sの化学分析値は、0.1~1.0質量%、又は0.4~0.7質量%である。
(a)Cの化学分析値は、75質量%以上、76質量%以上、77質量%以上、又は78質量%以上であってもよい。Cの化学分析値は、90質量%以下、89質量%以下、88質量%以下、又は87質量%以下であってもよい。一例では、Cの化学分析値は、75~90質量%、又は78~88質量%である。
(b)Hの化学分析値は、4.0質量%以上、4.2質量%以上、4.4質量%以上、又は4.6質量%以上であってもよい。Hの化学分析値は、6.0質量%以下、5.8質量%以下、5.6質量%以下、又は5.4質量%以下であってもよい。一例では、Hの化学分析値は、4~6質量%、又は4.6~5.4質量%である。
(c)Oの化学分析値は、8.0質量%以上、8.2質量%以上、8.4質量%以上、又は8.6質量%以上であってもよい。Oの化学分析値は、11.0質量%以下、10.8質量%以下、10.6質量%以下、又は10.4質量%以下であってもよい。一例では、Oの化学分析値は、8~11質量%、又は8.6~10.4質量%である。
(d)Nの化学分析値は、1.0質量%以上、1.1質量%以上、1.2質量%以上、又は1.3質量%以上であってもよい。Nの化学分析値は、3.0質量%以下、2.9質量%以下、2.8質量%以下、又は2.7質量%以下であってもよい。一例では、Nの化学分析値は、1~3質量%、又は1.3~2.7質量%である。
(e)Sの化学分析値は、0.1質量%以上、0.2質量%以上、0.3質量%以上、又は0.4質量%以上であってもよい。Sの化学分析値は、1.0質量%以下、0.9質量%以下、0.8質量%以下、又は0.7質量%以下であってもよい。一例では、Sの化学分析値は、0.1~1.0質量%、又は0.4~0.7質量%である。
(a)粒径が8.00μm未満の粒子は、15質量%以下、13質量%以下、11質量%以下、又は9質量%以下であってもよい。粒径が8.00μm未満の粒子が含まれていなくてもよい。
(b)粒径が8.00μm以上、且つ16.00μm未満の粒子は、5質量%以上、6質量%以上、7質量%以上、又は8質量%以上であってもよい。粒径が8.00μm以上、且つ16.00μm未満の粒子は、20質量%以下、19質量%以下、18質量%以下、又は17質量%以下であってもよい。一例では、粒径が8.00μm以上、且つ16.00μm未満の粒子は、5~20質量%、又は8~17質量%である。
(c)粒径が16.00μm以上、且つ32.00μm未満の粒子は、20質量%以上、22質量%以上、24質量%以上、又は26質量%以上であってもよい。粒径が16.00μm以上、且つ32.00μm未満の粒子は、40質量%以下、38質量%以下、36質量%以下、又は34質量%以下であってもよい。一例では、粒径が16.00μm以上、且つ32.00μm未満の粒子は、20~40質量%、又は26~34質量%である。
(d)粒径が32.00μm以上、且つ64.00μm未満の粒子は、20質量%以上、22質量%以上、24質量%以上、又は26質量%以上であってもよい。粒径が32.00μm以上、且つ64.00μm未満の粒子は、40質量%以下、38質量%以下、36質量%以下、又は34質量%以下であってもよい。一例では、粒径が32.00μm以上、且つ64.00μm未満の粒子は、20~40質量%、又は26~34質量%である。
(e)粒径が64.00μm以上、且つ128.00μm未満の粒子は、10質量%以上、12質量%以上、14質量%以上、又は16質量%以上であってもよい。粒径が64.00μm以上、且つ128.00μm未満の粒子は、30質量%以下、28質量%以下、26質量%以下、又は24質量%以下であってもよい。一例では、粒径が64.00μm以上、且つ128.00μm未満の粒子は、10~30質量%、又は16~24質量%である。
(f)粒径が128.00μm以上の粒子は、10質量%以下、9質量%以下、8質量%以下、又は7質量%以下であってもよい。粒径が128.00μm以上の粒子が含まれていなくてもよい。
NH3+1/4O2 → 1/2N2+3/2H2O (1)
NH3+NO+1/4O2 → N2+3/2H2O (2)
仮焼炉30は、燃焼反応及び脱硝反応の両方が進み得る温度域を有するため、アンモニアの燃焼反応及び脱硝反応の両方を行うことができる。これによって、二酸化炭素及び窒素酸化物の両方の排出量を低減することができる。
(A)アンモニアの燃焼による微粉炭等の固形分の燃焼阻害
(B)アンモニアと二酸化炭素との反応
発熱量割合:1以上の供給部材60及び1以上の供給部材70から供給される熱エネルギー源の合計発熱量に対する、1以上の供給部材70から供給されるアンモニアの発熱量の割合。
上記合計発熱量は、1以上の供給部材60から供給される全ての熱エネルギー源の発熱量と、1以上の供給部材70から供給される全ての熱エネルギー源の発熱量との合計である。1以上の供給部材70から供給されるアンモニアの発熱量は、1以上の供給部材70から供給される全てのアンモニアの発熱量である。本開示において、アンモニアの発熱量は、低位発熱量(無水ベース)を意味する。アンモニアの発熱量は、3000kcal/kg以上、3200kcal/kg以上、3400kcal/kg以上、又は3600kcal/kg以上であってもよい。アンモニアの発熱量は、6000kcal/kg以下、5800kcal/kg以下、5600kcal/kg以下、又は5400kcal/kg以下であってもよい。一例では、アンモニアの発熱量は、3000~6000kcal/kg、又は3600~5400kcal/kgである。
続いて、セメントクリンカの製造方法の一例として、製造装置100において実行されるクリンカの製造過程について説明する。製造装置100において実行されるクリンカの製造過程は、例えば、予熱工程と、仮焼工程と、焼成工程と、冷却工程と、を含む。これらの工程は、少なくとも部分的に重複した期間においてそれぞれ実行される。予熱工程は、サイクロンC1~C4において、ロータリーキルン40からの排ガス等を含む高温のガスにより、セメント原料を予熱する工程である。
続いて、仮焼炉30の内部に対してアンモニアを供給することによる影響を検証するためのシミュレーションの実行結果について説明する。解析ソフトウェアとして、(株)アールフロー社製の熱流体・粉体解析ソフトウェア「R-FLOW」を用いてシミュレーションを行った。シミュレーション上の仮焼炉30の条件では、下段に2つのバーナを配置し、上段に2つのバーナを配置した。以下、下段に配置された2つのバーナを、「下段バーナ1」及び「下段バーナ2」と称し、上段に配置された2つのバーナを、「上段バーナ1」及び「上段バーナ2」と称する。下段バーナ1及び下段バーナ2は、それぞれ供給部材70a及び供給部材70bに対応し、上段バーナ1及び上段バーナ2は、それぞれ供給部材60a及び供給部材60bに対応する。固形分として廃棄物を含まずに微粉炭のみが供給されるものとした。純度100%のアンモニアが供給されるとものと想定し、アンモニアの低位発熱量(無水ベース,純度100%)を4,427kcal/kg、すなわち、1.86×107J/kgとした。
4つのバーナ全てから、微粉炭を供給する場合のシミュレーションを行った。そのシミュレーションの条件の概要を下記に示す。
・上段バーナ1,2:各バーナから供給される微粉炭の熱量割合を25%、供給量を1.3t/hとした。
・下段バーナ1,2:各バーナから供給される微粉炭の熱量割合を25%、供給量を1.3t/hとした。
・各バーナにおいて、微粉炭が搬送用空気により搬送されるとし、その搬送用空気の流量を500Nm3/hとし、酸素濃度を21%とした。つまり、各バーナからの搬送用空気に起因した酸素量は、500×0.21=105Nm3/hとなる。
・各バーナにおいて、(微粉炭+搬送用空気)とは別に燃焼用空気が供給されるとし、その燃焼用空気の流量を1,200Nm3/hとし、酸素濃度を18%とした。つまり、各バーナからの燃焼用空気に起因した酸素量は、1200×0.18=216Nm3/hとなる。
・仮焼炉30の導入口30aから導入される上昇流の流量を40,000Nm3/hとし、その上昇流の酸素濃度を4%とした。つまり、下段バーナ1,2のうちの片側の1つのバーナに着目すると、そのバーナ(例えば、下段バーナ1)付近の酸素には、搬送用空気及び燃焼用空気の酸素とは別に、仮焼炉30内の上昇流の半分(片側分)から、40000/2×0.04=800Nm3/hの酸素が加わる。
・熱量割合25%に相当する1.3t/hの微粉炭の理論燃焼酸素量は、1830Nm3/hである。これに対して、下段バーナ1付近での酸素量は、105+216+800=1121Nm3/hである。つまり、下段バーナ1付近では、微粉炭の理論燃焼酸素量を下回り、空気比は1121/1830=0.61となる。
図2等で説明した熱エネルギー源の導入と同様に、上段バーナ1,2から微粉炭を供給し、下段バーナ1,2からアンモニアを供給する場合のシミュレーションを行った。そのシミュレーションの条件の概要を下記に示す。仮焼炉30内の上昇流の条件は、参考例と同じである。
・上段バーナ1,2:各バーナから供給される微粉炭の供給量を2t/hとした。
・上段バーナ1,2の各バーナにおいて、微粉炭が搬送用空気により搬送されるとし、その搬送用空気の流量を500Nm3/hとし、酸素濃度を21%とした。
・上段バーナ1,2の各バーナにおいて、(微粉炭+搬送用空気)とは別に、燃焼用空気が供給されるとし、その燃焼用空気の流量を1,200Nm3/hとし、酸素濃度を18%とした。
・下段バーナ1,2:各バーナから供給されるアンモニアの供給量を1,100Nm3/hとした。
・下段バーナ1,2の各バーナにおいて、アンモニアとは別に燃焼用空気が供給されるとし、その燃焼用空気の流量を1,200Nm3/hとし、酸素濃度を18%とした。
・下段バーナ1,2の各バーナにおいて、上記の(アンモニア+燃焼用空気)とは別の燃焼用空気が供給されるとし、その燃焼用空気の流量を500Nm3/hとし、酸素濃度を21%とした。
実施例1と同様に、上段バーナ1,2から微粉炭を供給し、下段バーナ1,2からアンモニアを供給する場合のシミュレーションを行った。そのシミュレーションの条件の概要を下記に示す。仮焼炉30内の上昇流の条件は、参考例と同じである。
・上段バーナ1,2:各バーナから供給される微粉炭の供給量を1.3t/hとした。
・上段バーナ1,2の各バーナにおいて、微粉炭が搬送用空気により搬送されるとし、その搬送用空気の流量を500Nm3/hとし、酸素濃度を21%とした。
・上段バーナ1,2の各バーナにおいて、(微粉炭+搬送用空気)とは別に燃焼用空気が供給されるとし、その燃焼用空気の流量を1,200Nm3/hとし、酸素濃度を18%とした。
・下段バーナ1,2:各バーナから供給されるアンモニアの供給量を2,300Nm3/hとした。
・下段バーナ1,2の各バーナにおいて、アンモニアとは別に燃焼用空気が供給されるとし、その燃焼用空気の流量を1,200Nm3/hとし、酸素濃度を18%とした。
・下段バーナ1,2の各バーナにおいて、上記の(アンモニア+燃焼用空気)とは別の燃焼用空気が供給されるとし、その燃焼用空気の流量を500Nm3/hとし、酸素濃度を21%とした。
上段バーナ1及び下段バーナ1から微粉炭とアンモニアとを供給し、上段バーナ2及び下段バーナ2から微粉炭を供給する場合のシミュレーションを行った。そのシミュレーションの条件の概要を下記に示す。仮焼炉30内の上昇流の条件は、参考例と同じである。
・上段バーナ1及び下段バーナ1:各バーナから供給される微粉炭の供給量を1t/hとし、アンモニアの供給量を1,100Nm3/hとした。
・上段バーナ2及び下段バーナ2:各バーナから供給される微粉炭の供給量を1t/hとした。
・4つのバーナの各バーナにおいて、微粉炭が搬送用空気により搬送されるとし、その搬送用空気の流量を500Nm3/hとし、酸素濃度を21%とした。
・上段バーナ1及び下段バーナ1の各バーナにおいて、(微粉炭+搬送用空気)及びアンモニアとは別に、燃焼用空気が供給されるとし、その燃焼用空気の流量を1,200Nm3/hとし、酸素濃度を18%とした。
・上段バーナ2及び下段バーナ2の各バーナにおいて、(微粉炭+搬送用空気)とは別に、燃焼用空気が供給されるとし、その燃焼用空気の流量を1,200Nm3/hとし、酸素濃度を18%とした。
上段バーナ1及び上段バーナ2から微粉炭を供給し、下段バーナ1及び下段バーナ2から微粉炭とアンモニアとを供給する場合のシミュレーションを行った。そのシミュレーションの条件の概要を下記に示す。仮焼炉30内の上昇流の条件は、参考例と同じである。
・上段バーナ1及び上段バーナ2:各バーナから供給される微粉炭の供給量を1t/hとした。
・下段バーナ1及び下段バーナ2:各バーナから供給される微粉炭の供給量を1t/hとし、アンモニアの供給量を1,100Nm3/hとした。
・4つのバーナの各バーナにおいて、微粉炭が搬送用空気により搬送されるとし、その搬送用空気の流量を500Nm3/hとし、酸素濃度を21%とした。
・上段バーナ1及び上段バーナ2の各バーナにおいて、(微粉炭+搬送用空気)とは別に、燃焼用空気が供給されるとし、その燃焼用空気の流量を1,200Nm3/hとし、酸素濃度を18%とした。
・下段バーナ1及び下段バーナ2の各バーナにおいて、(微粉炭+搬送用空気)及びアンモニアとは別に、燃焼用空気が供給されるとし、その燃焼用空気の流量を1,200Nm3/hとし、酸素濃度を18%とした。
以上の参考例、比較例1、比較例2、及び実施例1,2における主要な条件を下記の表3に示す。表3内において、()内の数値は、4つのバーナからの熱エネルギー源の合計発熱量に対する、各熱エネルギー源の熱量の割合を表す。
上段バーナ1及び下段バーナ1付近における現象について、実施例1,2と比較例1,2とを比較する。実施例1においては、下段バーナ1付近でアンモニアは完全燃焼し、微粉炭は供給されないので、比較例1,2に比べてCO濃度を低くすることができる。また、上段バーナ1付近では、燃焼速度が遅い微粉炭は、酸素不足により未燃となるが、酸素を優先的に消費するアンモニアが存在しないため、比較例1に比べて微粉炭は燃焼しやすい。実施例2においても、下段バーナ1付近で比較例1,2に比べてCO濃度を低くすることができ、上段バーナ1付近では、酸素を優先的に消費するアンモニアが存在しないため、比較例1に比べて微粉炭は燃焼しやすい。比較例1では上段バーナ1及び下段バーナ1の付近において、比較例2では下段バーナ1の付近において、アンモニアの導入に起因して未燃分の微粉炭の量が実施例1,2よりも多くなる。
上述した参考例、実施例1、実施例2、比較例1、及び比較例2のそれぞれについて、シミュレーションにより、高さごとに(高さを変化させて)横断面での平均CO濃度を算出した。シミュレーションにより算出された結果を図13に示す。図13のグラフにおいて、横軸は、仮焼炉30の底部(炉底)からの高さ[m]を、仮焼炉30の上下方向での全長[m]で除算して得られる値を表し、縦軸は、鉛直方向に直交する横断面での平均CO濃度の算出値を表す。
上述した参考例、実施例1,実施例2、比較例1、及び比較例2のそれぞれについて、シミュレーションにより、高さごとに(高さを変化させて)横断面での平均NH3濃度を算出した。シミュレーションにより算出された結果を図14に示す。図14のグラフにおいて、横軸は、仮焼炉30の底部(炉底)からの高さ[m]を、仮焼炉30の上下方向での全長[m]で除算して得られる値を表し、縦軸は、鉛直方向に直交する横断面での平均NH3濃度の算出値を表す。
以上に説明したセメントクリンカの製造方法は、セメント原料を加熱してセメントクリンカを生成するロータリーキルン(40)からの排ガスが導入される仮焼炉(30)の内部(S)に対して、1以上の第1供給部材(60)により固形分を含む熱エネルギー源を供給する第1供給工程と、仮焼炉(30)の内部(S)に対して、1以上の第2供給部材(70)によりアンモニアを供給する第2供給工程と、を含む。仮焼炉(30)の内部(S)でのガスの流れを基準として、1以上の第2供給部材(70)がアンモニアを供給する位置は、1以上の第1供給部材(60)が固形分を含む熱エネルギー源を供給する位置よりも上流側に配置されている。1以上の第1供給部材(60)及び1以上の第2供給部材(70)から仮焼炉(30)に供給される熱エネルギー源の合計発熱量に対する、1以上の第2供給部材(70)から仮焼炉(30)に供給されるアンモニアの発熱量の割合が、0.01~0.90である。
Claims (6)
- セメント原料を加熱してセメントクリンカを生成するロータリーキルンからの排ガスが導入される仮焼炉の内部に対して、1以上の第1供給部材により固形分を含む熱エネルギー源を供給する第1供給工程と、
前記仮焼炉の内部に対して、1以上の第2供給部材によりアンモニアを供給する第2供給工程と、を含み、
前記仮焼炉の内部でのガスの流れを基準として、前記1以上の第2供給部材が前記アンモニアを供給する位置は、前記1以上の第1供給部材が前記固形分を含む熱エネルギー源を供給する位置よりも上流側に配置されており、
前記1以上の第1供給部材及び前記1以上の第2供給部材から前記仮焼炉に供給される熱エネルギー源の合計発熱量に対する、前記1以上の第2供給部材から前記仮焼炉に供給される前記アンモニアの発熱量の割合が、0.01~0.90である、
セメントクリンカの製造方法。 - 前記固形分は微粉炭であり、
前記微粉炭の気乾ベースでの工業分析値は、揮発分が25~35質量%であり、水分が2~4質量%であり、固定炭素が40~60質量%であり、灰分が10~25質量%であり、
前記微粉炭の気乾ベースでの化学分析値は、C(炭素)が60~75質量%であり、H(水素)が3~5質量%であり、O(酸素)が6~9質量%であり、N(窒素)が1~3質量%であり、S(硫黄)が0.1~1.0質量%であり、
前記微粉炭の発熱量は、4500~6500kcal/kgである、
請求項1に記載のセメントクリンカの製造方法。 - 前記固形分は微粉炭であり、
前記微粉炭の粒度分布は、
8.00μm以上、且つ16.00μm未満の粒径を有する粒子が5~20質量%であり、
16.00μm以上、且つ32.00μm未満の粒径を有する粒子が20~40質量%であり、
32.00μm以上、且つ64.00μm未満の粒径を有する粒子が20~40質量%であり、
64.00μm以上、且つ128.00μm未満の粒径を有する粒子が10~30質量%である、
請求項1に記載のセメントクリンカの製造方法。 - 前記仮焼炉の内部に対して、1以上の第3供給部材により酸素を含む熱ガスを供給する第3供給工程を更に含み、
前記熱ガスの温度は、700℃~1000℃であり、
前記仮焼炉の内部でのガスの流れを基準として、前記1以上の第3供給部材が前記熱ガスを供給する位置は、
前記1以上の第1供給部材が前記固形分を含む熱エネルギー源を供給する位置に対応する位置か、又は、当該供給する位置よりも上流側に配置されており、且つ、
前記1以上の第2供給部材が前記アンモニアを供給する位置よりも下流側に配置されている、
請求項1~3のいずれか一項に記載のセメントクリンカの製造方法。 - 前記第3供給工程では、前記ロータリーキルンで生成されたセメントクリンカを冷却するクリンカクーラからの抽気ガスが、前記熱ガスとして供給される、
請求項4に記載のセメントクリンカの製造方法。 - 前記合計発熱量に対する、前記1以上の第2供給部材から前記仮焼炉に供給される前記アンモニアの発熱量の割合が、0.01~0.55であり、
前記合計発熱量に対する、前記1以上の第1供給部材から前記仮焼炉に供給される前記固形分を含む熱エネルギー源の発熱量の割合が、0.45~0.99である、
請求項1~3のいずれか一項に記載のセメントクリンカの製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2024054904 | 2024-03-28 | ||
| JP2024054904 | 2024-03-28 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2025155554A JP2025155554A (ja) | 2025-10-14 |
| JP7760672B2 true JP7760672B2 (ja) | 2025-10-27 |
Family
ID=97348347
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2024144443A Active JP7760672B2 (ja) | 2024-03-28 | 2024-08-26 | セメントクリンカの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP7760672B2 (ja) |
Citations (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000130742A (ja) | 1998-10-23 | 2000-05-12 | Taiheiyo Cement Corp | 燃焼方法、燃焼システム及びセメント製造システム |
| JP2006347781A (ja) | 2005-06-13 | 2006-12-28 | Ube Ind Ltd | 有機塩素化合物生成の抑制方法及びセメントの製造方法 |
| JP2010222203A (ja) | 2009-03-25 | 2010-10-07 | Taiheiyo Cement Corp | 樹脂系廃棄物の利用方法 |
| US20120247371A1 (en) | 2011-04-04 | 2012-10-04 | Thyssenkrupp Polysius Ag | Method and installation for producing cement clinker |
| WO2019193938A1 (ja) | 2018-04-04 | 2019-10-10 | 太平洋エンジニアリング株式会社 | 有機汚泥の処理装置及び処理方法 |
| JP2019172484A (ja) | 2018-03-27 | 2019-10-10 | 住友大阪セメント株式会社 | 燃料燃焼装置 |
| WO2021019753A1 (ja) | 2019-08-01 | 2021-02-04 | 太平洋エンジニアリング株式会社 | セメント焼成装置及びセメントキルン排ガスの脱硝方法 |
| JP2023028050A (ja) | 2021-08-18 | 2023-03-03 | Ube三菱セメント株式会社 | セメントクリンカの製造方法、及びセメントクリンカ製造装置 |
| JP2024116675A (ja) | 2023-02-16 | 2024-08-28 | Ube三菱セメント株式会社 | セメントクリンカの製造方法、及びセメントクリンカの製造装置 |
| JP2024116678A (ja) | 2023-02-16 | 2024-08-28 | Ube三菱セメント株式会社 | セメントクリンカの製造方法、及びセメントクリンカの製造装置 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE19649922A1 (de) * | 1996-12-02 | 1998-06-04 | Krupp Polysius Ag | Verfahren und Vorrichtung zur Wärmebehandlung von feinkörnigem Gut |
| DE10003283A1 (de) * | 2000-01-26 | 2001-08-02 | Krupp Polysius Ag | Verfahren und Anlage zur Wärmebehandlung von feinkörnigem Gut |
-
2024
- 2024-08-26 JP JP2024144443A patent/JP7760672B2/ja active Active
Patent Citations (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000130742A (ja) | 1998-10-23 | 2000-05-12 | Taiheiyo Cement Corp | 燃焼方法、燃焼システム及びセメント製造システム |
| JP2006347781A (ja) | 2005-06-13 | 2006-12-28 | Ube Ind Ltd | 有機塩素化合物生成の抑制方法及びセメントの製造方法 |
| JP2010222203A (ja) | 2009-03-25 | 2010-10-07 | Taiheiyo Cement Corp | 樹脂系廃棄物の利用方法 |
| US20120247371A1 (en) | 2011-04-04 | 2012-10-04 | Thyssenkrupp Polysius Ag | Method and installation for producing cement clinker |
| JP2019172484A (ja) | 2018-03-27 | 2019-10-10 | 住友大阪セメント株式会社 | 燃料燃焼装置 |
| WO2019193938A1 (ja) | 2018-04-04 | 2019-10-10 | 太平洋エンジニアリング株式会社 | 有機汚泥の処理装置及び処理方法 |
| WO2021019753A1 (ja) | 2019-08-01 | 2021-02-04 | 太平洋エンジニアリング株式会社 | セメント焼成装置及びセメントキルン排ガスの脱硝方法 |
| JP2023028050A (ja) | 2021-08-18 | 2023-03-03 | Ube三菱セメント株式会社 | セメントクリンカの製造方法、及びセメントクリンカ製造装置 |
| JP2024116675A (ja) | 2023-02-16 | 2024-08-28 | Ube三菱セメント株式会社 | セメントクリンカの製造方法、及びセメントクリンカの製造装置 |
| JP2024116678A (ja) | 2023-02-16 | 2024-08-28 | Ube三菱セメント株式会社 | セメントクリンカの製造方法、及びセメントクリンカの製造装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2025155554A (ja) | 2025-10-14 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| Beer | Combustion technology developments in power generation in response to environmental challenges | |
| Fujimori et al. | Realization of oxyfuel combustion for near zero emission power generation | |
| US5105747A (en) | Process and apparatus for reducing pollutant emissions in flue gases | |
| US3727562A (en) | Three-stage combustion | |
| CA2445818C (en) | Method and system for process gas entrainment and mixing in a kiln system | |
| EA002093B1 (ru) | Управление производством цементного клинкера с помощью анализа содержания серы в конечном продукте | |
| Song et al. | A comparative experimental study on characteristics of ultra-low NOx emission and fly ash between Fugu bituminous and its semi-coke with post-combustion | |
| CN109737388A (zh) | 一种煤粉预热解低NOx锅炉燃烧系统 | |
| JP7755411B2 (ja) | セメントクリンカの製造方法、及びセメントクリンカ製造装置 | |
| CN100368750C (zh) | 制造水泥熟料的方法和设备 | |
| JPH0629566B2 (ja) | 石炭燃焼形ボイラ | |
| JP2024116678A (ja) | セメントクリンカの製造方法、及びセメントクリンカの製造装置 | |
| JP2024116675A (ja) | セメントクリンカの製造方法、及びセメントクリンカの製造装置 | |
| US6383283B1 (en) | Control of cement clinker production by analysis of sulfur in the end product | |
| Teng et al. | Control of NOx emissions through combustion modifications for reheating furnaces in steel plants | |
| Zarzycki et al. | Modelling of the process of coal dust combustion in a cyclone furnace | |
| JP7760672B2 (ja) | セメントクリンカの製造方法 | |
| JP7742898B2 (ja) | セメント焼成装置及びセメントキルン排ガスの脱硝方法 | |
| JP2026041090A (ja) | セメントクリンカの製造方法、及びセメントクリンカの製造装置 | |
| CN210399972U (zh) | 一种水泥分解炉煤粉高效气化低氮燃烧技术装置 | |
| KR960001003B1 (ko) | 연료의 가스화장치가 부착된 시멘트 원료의 가소장치 | |
| KR20250057698A (ko) | 가연성 폐기물의 처리 장치 및 처리 방법 | |
| CN110360843B (zh) | 一种水泥分解炉煤粉高效气化低氮燃烧技术装置 | |
| CN222747259U (zh) | 一种燃烧装置及燃烧系统 | |
| Vodička et al. | Experimental verification of the impact of the air staging on the NOX production and on the temperature profile in a BFB |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20250808 |
|
| A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20250808 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20250826 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20250926 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20251007 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20251015 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7760672 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |