以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて説明する。用いる図面は説明の便宜上のものである。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.第1実施形態
1.1 液体吐出装置の構成
図1は、液体吐出装置1の概略構成を示す図である。図1に示すように、液体吐出装置1は、搬送ユニット4によって搬送される媒体Pに対して、所望のタイミングでインクを吐出することで、媒体Pに所望の画像を形成する所謂ライン方式のインクジェットプリンターである。ここで、以下の説明において、媒体Pが搬送される方向を搬送方向と称し、搬送される媒体Pの幅方向を主走査方向と称する場合がある。
図1に示すように、液体吐出装置1は、制御ユニット2、液体容器3、搬送ユニット4、及び複数の吐出ユニット5を備える。
制御ユニット2は、CPU(Central Processing Unit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の処理回路と、半導体メモリ等の記憶回路とを含む。制御ユニット2は、液体吐出装置1の外部に設けられた不図示のホストコンピューター等の外部機器から供給される画像データに基づいて、液体吐出装置1の各要素を制御する信号を出力する。
液体容器3には、吐出ユニット5に供給される液体の一例としてのインクが貯留されている。具体的には、液体容器3には、媒体Pに吐出される複数の色彩のインクであって、例えば、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、レッド、グレー等のインクが貯留されている。
搬送ユニット4は、搬送モーター41と搬送ローラー42とを有する。搬送ユニット4には、制御ユニット2が出力する搬送制御信号Ctrl-Tが入力される。そして、入力される搬送制御信号Ctrl-Tに基づいて搬送モーター41が動作するとともに、搬送モーター41の動作に伴い搬送ローラー42が回転駆動ことで、媒体Pが搬送方向に沿って搬送される。
複数の吐出ユニット5は、それぞれがヘッド駆動モジュール10と液体吐出モジュール20とを有する。吐出ユニット5には、制御ユニット2が出力する画像情報信号IPが入力されるとともに、液体容器3に貯留されるインクが供給される。そして、制御ユニット2から入力される画像情報信号IPに基づいて、ヘッド駆動モジュール10が液体吐出モジュール20の動作を制御し、ヘッド駆動モジュール10の制御に従い、液体吐出モジュール20が液体容器3から供給されるインクを媒体Pに吐出する。
第1実施形態における液体吐出装置1は、複数の吐出ユニット5のそれぞれが有する液体吐出モジュール20が、主走査方向に沿って、媒体Pの幅以上となるように並んで位置することで、搬送される媒体Pの幅方向の全領域に対してインクの吐出が可能な所謂ライン方式のインクジェットプリンターを構成する。なお、液体吐出装置1は、ライン方式のインクジェットプリンターに限られるものではない。
次に、吐出ユニット5の概略構成について説明する。図2は、吐出ユニット5の概略構成を示す図である。図2に示すように、吐出ユニット5は、ヘッド駆動モジュール10と液体吐出モジュール20とを有する。また、吐出ユニット5において、ヘッド駆動モジュール10と液体吐出モジュール20とは、配線部材30で電気的に接続されている。
配線部材30は、ヘッド駆動モジュール10と液体吐出モジュール20とを電気的に接続するための可撓性の部材であって、例えば、フレキシブル配線基板(FPC:Flexible Printed Circuits)やフレキシブルフラットケーブル(FFC:Flexible Flat Cable)である。なお、ヘッド駆動モジュール10と液体吐出モジュール20とは、FPCやFFCを有さず、例えば、BtoB(Board to Board)コネクターで電気的に接続されてもよく、また、BtoBコネクターとFPC又はFFCとを併用することで電気的に接続されてもよい。
ヘッド駆動モジュール10は、制御回路100、駆動信号出力回路50-1~50-m、及び変換回路120を有する。
制御回路100は、CPUやFPGA等を有する。制御回路100には、制御ユニット2が出力する画像情報信号IPが入力される。制御回路100は、入力される画像情報信号IPに基づいて、吐出ユニット5の各要素を制御する信号を出力する。
制御回路100は、画像情報信号IPに基づいて液体吐出モジュール20の動作を制御するための基データ信号dDATAを生成し、変換回路120に出力する。変換回路120は、基データ信号dDATAをLVDS(Low Voltage Differential Signaling)等の差動信号に変換し、データ信号DATAとして液体吐出モジュール20に出力する。なお、変換回路120は、基データ信号dDATAをLVDS以外のLVPECL(Low Voltage Positive Emitter Coupled Logic)やCML(Current Mode Logic)等の高速転送方式の差動信号に変換し、データ信号DATAとして液体吐出モジュール20に出力してもよく、また、入力される基データ信号dDATAの一部、又は全部をシングルエンドのデータ信号DATAとして、液体吐出モジュール20に出力してもよい。
また、制御回路100は、駆動信号出力回路50-1に基駆動信号dA1,dB1,dC1を出力する。駆動信号出力回路50-1は、駆動回路52a,52b,52cを有する。基駆動信号dA1は、駆動回路52aに入力される。駆動回路52aは、入力される基駆動信号dA1をデジタル/アナログ変換した後、D級増幅することで駆動信号COMA1を生成し、液体吐出モジュール20に出力する。基駆動信号dB1は、駆動回路52bに入力される。駆動回路52bは、入力される基駆動信号dB1をデジタル/アナログ変換した後、D級増幅することで駆動信号COMB1を生成し、液体吐出モジュール20に出力する。基駆動信号dC1は、駆動回路52cに入力される。駆動回路52cは、入力される基駆動信号dC1をデジタル/アナログ変換した後、D級増幅することで駆動信号COMC1を生成し、液体吐出モジュール20に出力する。
ここで、駆動回路52a,52b,52cのそれぞれは、入力される基駆動信号dA1,dB1,dC1のそれぞれで規定される波形を増幅することで駆動信号COMA1,COMB1,COMC1を生成できればよく、D級増幅回路に替えて、若しくはD級増幅回路に加えてA級増幅回路、B級増幅回路、又はAB級増幅等回路等を含んでもよい。また、基駆動信号dA1,dB1,dC1のそれぞれは、対応する駆動信号COMA1,COMB1,COMC1の波形を規定できればよく、アナログ信号であってもよい。
また、駆動信号出力回路50-1は、基準電圧出力回路53を有する。基準電圧出力回路53は、液体吐出モジュール20が有する後述する圧電素子60の基準電位を示す一定電位の基準電圧信号VBS1を生成し、液体吐出モジュール20に出力する。この基準電圧信号VBS1は、例えば、グラウンド電位であってもよく、5.5Vや6V等の一定電位であってもよい。ここで、一定電位とは、周辺回路の動作に起因して生じる電位の変動、回路素子のばらつきに起因して生じる電位の変動、回路素子の温度特性に起因して生じる電位の変動等の各種変動を加味した場合に、略一定の電位であるとみなせる場合が含まれる。
駆動信号出力回路50-2~50-mは、入力される信号及び出力する信号が異なるのみであり、駆動信号出力回路50-1と同様の構成である。すなわち、駆動信号出力回路50-j(jは、1~mのいずれか)は、それぞれが駆動回路52a,52b,52cに相当する回路と、基準電圧出力回路53に相当する回路とを含み、制御回路100から入力される基駆動信号dAj,dBj,dCjに基づいて駆動信号COMAj,COMBj,COMCjと基準電圧信号VBSjとを生成し、液体吐出モジュール20に出力する。
ここで、駆動信号出力回路50-1に含まれる駆動回路52a,52b,52cと、駆動信号出力回路50-jに含まれる駆動回路52a,52b,52cとは、同様の構成であり、以下の説明において区別する必要がない場合、単に駆動回路52と称する場合がある。この場合において、駆動回路52は、基駆動信号doに基づいて駆動信号COMを生成し液体吐出モジュール20に出力するとして説明を行う。また、駆動信号出力回路50-1に含まれる駆動回路52a,52b,52cと、駆動信号出力回路50-jに含まれる駆動回路52a,52b,52cと、を区別して説明する場合、駆動信号出力回路50-1に含まれる駆動回路52a,52b,52cを、駆動回路52a1,52b1,52c1と称し、駆動信号出力回路50-jに含まれる駆動回路52a,52b,52cを、駆動回路52aj,52bj,52cjと称する場合がある。
液体吐出モジュール20は、復元回路220と吐出モジュール23-1~23-mとを有する。
復元回路220は、データ信号DATAをシングルエンドの信号に復元するとともに、吐出モジュール23-1~23-mのそれぞれに対応する信号に分離し、対応する吐出モジュール23-1~23-mに出力する。
具体的には、復元回路220は、データ信号DATAを復元するとともに分離することで、吐出モジュール23-1に対応するクロック信号SCK1、印刷データ信号SI1、及びラッチ信号LAT1を生成し、吐出モジュール23-1に出力する。また、復元回路220は、データ信号DATAを復元するとともに分離することで、吐出モジュール23-jに対応するクロック信号SCKj、印刷データ信号SIj、及びラッチ信号LATjを生成し、吐出モジュール23-jに出力する。
以上のように復元回路220は、ヘッド駆動モジュール10が出力する差動信号のデータ信号DATAをシングルエンドの信号に復元するとともに、復元した信号を吐出モジュール23-1~23-mに対応する信号に分離し出力する。これにより、復元回路220は、吐出モジュール23-1~23-mのそれぞれに対応するクロック信号SCK1~SCKm、印刷データ信号SI1~SIm、及びラッチ信号LAT1~LATmを生成し、対応する吐出モジュール23-1~23-mに出力する。なお、復元回路220が出力する吐出モジュール23-1~23-mのそれぞれに対応するクロック信号SCK1~SCKm、印刷データ信号SI1~SIm、及びラッチ信号LAT1~LATmの内のいずれかが、吐出モジュール23-1~23-mに対する共通の信号であってもよい。
ここで、復元回路220が、データ信号DATAを復元するとともに分離することで、クロック信号SCK1~SCKm、印刷データ信号SI1~SIm、及びラッチ信号LAT1~LATmを生成する点に鑑みれば、制御回路100が出力するデータ信号DATAは、クロック信号SCK1~SCKm、印刷データ信号SI1~SIm、及びラッチ信号LAT1~LATmに対応する差動信号であって、また、データ信号DATAの基となる基データ信号dDATAには、クロック信号SCK1~SCKm、印刷データ信号SI1~SIm、及びラッチ信号LAT1~LATmのそれぞれに対応する信号が含まれる。すなわち、制御回路100は、液体吐出モジュール20が有する吐出モジュール23-1~23-mの動作を制御する信号として基データ信号dDATAを出力する。
吐出モジュール23-1は、駆動信号選択回路200と複数の吐出部600とを有する。また、複数の吐出部600のそれぞれは、圧電素子60を含む。すなわち、吐出モジュール23-1は、複数の吐出部600と同数の複数の圧電素子60を有する。
吐出モジュール23-1には、駆動信号COMA1,COMB1,COMC1、基準電圧信号VBS1、クロック信号SCK1、印刷データ信号SI1、及びラッチ信号LAT1が入力される。駆動信号COMA1,COMB1,COMC1、クロック信号SCK1、印刷データ信号SI1、及びラッチ信号LAT1は、吐出モジュール23-1が有する駆動信号選択回路200に入力される。駆動信号選択回路200は、入力されるクロック信号SCK1、印刷データ信号SI1、及びラッチ信号LAT1に基づいて、駆動信号COMA1,COMB1,COMC1のそれぞれを選択又は非選択とすることで駆動信号VOUTを生成し、対応する吐出部600が有する圧電素子60の一端に供給する。このとき、圧電素子60の他端には、基準電圧信号VBS1が供給されている。そして、圧電素子60は、一端に供給される駆動信号VOUTと他端に供給される基準電圧信号VBS1との電位差により駆動する。その結果、対応する吐出部600からインクが吐出される。
同様に、吐出モジュール23-jは、駆動信号選択回路200と複数の吐出部600とを有する。また、複数の吐出部600のそれぞれは、圧電素子60を含む。すなわち、吐出モジュール23-jは、複数の吐出部600と同数の複数の圧電素子60を有する。
吐出モジュール23-jには、駆動信号COMAj,COMBj,COMCj、基準電圧信号VBSj、クロック信号SCKj、印刷データ信号SIj、及びラッチ信号LATjが入力される。駆動信号COMAj,COMBj,COMCj、クロック信号SCKj、印刷データ信号SIj、及びラッチ信号LATjは、吐出モジュール23-jが有する駆動信号選択回路200に入力される。駆動信号選択回路200は、入力されるクロック信号SCKj、印刷データ信号SIj、及びラッチ信号LATjに基づいて、駆動信号COMAj,COMBj,COMCjのそれぞれを選択又は非選択とすることで駆動信号VOUTを生成し、対応する吐出部600が有する圧電素子60の一端に供給する。このとき、圧電素子60の他端には、基準電圧信号VBSjが供給されている。そして、圧電素子60は、一端に供給される駆動信号VOUTと他端に供給される基準電圧信号VBSjとの電位差により駆動する。その結果、対応する吐出部600からインクが吐出される。
以上のように第1実施形態における液体吐出装置1は、制御ユニット2が不図示のホストコンピューター等から供給される画像データに基づいて、搬送ユニット4により媒体Pの搬送を制御するとともに、吐出ユニット5が有する液体吐出モジュール20からのインクの吐出を制御する。これにより、液体吐出装置1は、媒体Pの所望の位置に所望の量のインクを着弾させることができ、媒体Pに所望の画像を形成する。
ここで、液体吐出モジュール20が有する吐出モジュール23-1~23-mは、入力される信号が異なるのみであり、同様の構成である。そのため、以下の説明において、吐出モジュール23-1~23-mを区別する必要がない場合、単に吐出モジュール23と称する場合がある。また、この場合において、吐出モジュール23に入力される駆動信号COMA1~COMAmを駆動信号COMAと称し、駆動信号COMB1~COMBmを駆動信号COMBと称し、駆動信号COMC1~COMCmを駆動信号COMCと称し、基準電圧信号VBS1~VBSmを基準電圧信号VBSと称し、クロック信号SCK1~SCKmをクロック信号SCKと称し、印刷データ信号SI1~SImを印刷データ信号SIと称し、ラッチ信号LAT1~LATmをラッチ信号LATと称する場合がある。
1.2 駆動信号選択回路の機能構成
次に、吐出モジュール23が有する駆動信号選択回路200の構成及び動作について説明する。吐出モジュール23が有する駆動信号選択回路200の構成及び動作を説明するにあたり、まず、駆動信号選択回路200に入力される駆動信号COMA,COMB,COMCに含まれる信号波形の一例について説明する。
図3は、駆動信号COMA,COMB,COMCの信号波形の一例を示す図である。図3に示すように、駆動信号COMAは、ラッチ信号LATが立ち上がってから次にラッチ信号LATが立ち上がるまでの周期Tに配された台形波形Adpを含む。台形波形Adpは、圧電素子60の一端に供給されることで、当該圧電素子60に対応する吐出部600から、所定の量のインクを吐出させる信号波形である。
駆動信号COMBは、周期Tに配された台形波形Bdpを含む。この台形波形Bdpは、電圧振幅が台形波形Adpよりも小さい信号波形であり、圧電素子60の一端に供給されることで、当該圧電素子60に対応する吐出部600から、所定の量よりも少量のインクを吐出させる信号波形である。
すなわち、圧電素子60に駆動信号COMAが供給された場合の圧電素子60の駆動量は、圧電素子60に駆動信号COMBが供給された場合の圧電素子60の駆動量よりも大きく、また、圧電素子60に駆動信号COMAが供給された場合に対応する吐出部600から吐出されるインクの量は、圧電素子60に駆動信号COMBが供給された場合に対応する吐出部600から吐出されるインクの量よりも多い。換言すれば、駆動信号COMAが圧電素子60に供給された場合に、圧電素子60に対応する吐出部600から吐出されるインク量は、駆動信号COMBが圧電素子60に供給された場合に、圧電素子60に対応する吐出部600から吐出されるインク量よりも多く、それ故に、駆動信号COMAの伝搬に伴い生じる電流量は、駆動信号COMBの伝搬に伴い生じる電流量よりも大きい。
また、駆動信号COMCは、周期Tに配された台形波形Cdpを含む。この台形波形Cdpは、電圧振幅が台形波形Adp,Bdpよりも小さい信号波形であり、圧電素子60の一端に供給されることで、当該圧電素子60に対応する吐出部600からインクが吐出されない程度にノズル開孔部付近のインクを振動させる信号波形である。この台形波形Cdpは、圧電素子60に供給されることで、当該圧電素子60を含む吐出部600のノズル開孔部付近のインクを振動させる。これにより、ノズル開孔部付近のインクの粘度が増大するおそれが低減する。
すなわち、駆動信号COMA,COMBは、吐出部600からインクが吐出されるように対応する圧電素子60を駆動し、駆動信号COMCは、吐出部600からインクが吐出されないように対応する圧電素子60を駆動する。したがって、圧電素子60に駆動信号COMA,COMBが供給された場合の圧電素子60の駆動量は、圧電素子60に駆動信号COMCが供給された場合の圧電素子60の駆動量よりも大きく、それ故に、駆動信号COMA,COMBの伝搬に伴い生じる電流量は、駆動信号COMCの伝搬に伴い生じる電流量よりも大きい。
また、台形波形Adp,Bdp,Cdpのそれぞれの開始タイミング及び終了タイミングにおいて、台形波形Adp,Bdp,Cdpの電圧値は、いずれも電圧Vcで共通である。換言すれば、台形波形Adp,Bdp,Cdpは、それぞれが電圧Vcで開始し電圧Vcで終了する信号波形である。
ここで、以下の説明において、台形波形Adpが圧電素子60の一端に供給された場合に、当該圧電素子60に対応する吐出部600から吐出されるインクの量を大程度の量と称し、台形波形Bdpが圧電素子60の一端に供給された場合に、当該圧電素子60に対応する吐出部600から吐出されるインクの量を、大程度の量と異なる小程度の量と称する場合がある。また、台形波形Cdpが圧電素子60の一端に供給された場合に、当該圧電素子60に対応する吐出部600からインクが吐出されない程度にノズル開孔部付近のインクを振動させることを微振動と称する場合がある。
以上のように、第1実施形態の液体吐出装置1において、駆動回路52aは、吐出モジュール23が有する吐出部600が所定量であって大程度の量のインクを吐出するように圧電素子60を駆動する駆動信号COMAを出力し、駆動回路52bは、吐出モジュール23が有する吐出部600が所定量よりも少ない量であって小程度の量のインクを吐出するように圧電素子60を駆動する駆動信号COMBを出力し、駆動回路52cは、吐出モジュール23が有する吐出部600がインクを吐出しないように圧電素子60を駆動する駆動信号COMCを出力する。
なお、駆動信号COMA,COMB,COMCに含まれる信号波形は、図3に例示する信号波形に限られるものではなく、吐出部600から吐出されるインクの種類、駆動信号COMA,COMB,COMCにより駆動される圧電素子60の数、駆動信号COMA,COMB,COMCが伝搬する配線長等に応じて、様々な信号波形が用いられてもよい。すなわち、駆動信号COMA1~COMAmには、それぞれが異なる信号波形が含まれても良く、駆動信号COMA1が供給される圧電素子60を含む吐出部600から吐出されるインクの量と、駆動信号COMAjが供給される圧電素子60を含む吐出部600から吐出されるインクの量とが異なってもよい。同様に、駆動信号COMB1~COMBmには、それぞれが異なる信号波形が含まれても良く、駆動信号COMB1が供給される圧電素子60を含む吐出部600から吐出されるインクの量と、駆動信号COMBjが供給される圧電素子60を含む吐出部600から吐出されるインクの量とが異なってもよい。同様に、駆動信号COMC1~COMCmには、それぞれが異なる信号波形が含まれても良く、駆動信号COMC1が供給された場合に圧電素子60に生じる変位量と、駆動信号COMCjが供給された場合に圧電素子60に生じる変位量とが異なってもよい。
次に、駆動信号COMA,COMB,COMCのそれぞれを選択又は非選択とすることで駆動信号VOUTを出力する駆動信号選択回路200の構成及び動作について説明する。図4は、駆動信号選択回路200の機能構成を示す図である。図4に示すように、駆動信号選択回路200は、選択制御回路210及び複数の選択回路230を含む。
選択制御回路210には、印刷データ信号SI、ラッチ信号LAT、及びクロック信号SCKが入力される。また、選択制御回路210は、n個の吐出部600の各々に対応したシフトレジスター(S/R)212と、ラッチ回路214と、デコーダー216との組をn組有する。すなわち、駆動信号選択回路200は、吐出部600の総数と同じn個のシフトレジスター212と、n個のラッチ回路214と、n個のデコーダー216とを含む。
印刷データ信号SIは、クロック信号SCKに同期した信号であって、n個の吐出部600の各々から吐出されるインクにより形成されるドットサイズを「大ドットLD」、「小ドットSD」、「非吐出ND」、及び「微振動BSD」のいずれかで規定するための2ビットの印刷データ[SIH,SIL]を含む。この印刷データ信号SIは、2ビットの印刷データ[SIH,SIL]毎に吐出部600に対応したシフトレジスター212に保持される。
具体的には、吐出部600に対応したn個のシフトレジスター212は、互いに縦続接続されている。シリアルで入力された印刷データ信号SIは、クロック信号SCKに従って縦続接続されたシフトレジスター212の後段に順次転送される。そして、クロック信号SCKの供給が停止することで、n個のシフトレジスター212には、当該シフトレジスター212に対応する吐出部600に対応した2ビットの印刷データ[SIH,SIL]が保持される。なお、図4では、縦続接続されたn個のシフトレジスター212を区別するために、印刷データ信号SIが入力される上流側から下流側に向かい1段、2段、…、n段と表記している。
n個のラッチ回路214の各々は、ラッチ信号LATの立ち上がりで対応するシフトレジスター212で保持された2ビットの印刷データ[SIH,SIL]を一斉にラッチする。
n個のデコーダー216の各々は、対応するラッチ回路214によってラッチされた2ビットの印刷データ[SIH,SIL]をデコードし、周期T毎にデコード内容に応じた論理レベルの選択信号S1,S2,S3を出力する。図5は、デコーダー216におけるデコード内容の一例を示す図である。デコーダー216は、ラッチされた2ビットの印刷データ[SIH,SIL]と図5に示すデコード内容とで規定される論理レベルの選択信号S1,S2,S3を出力する。例えば、第1実施形態におけるデコーダー216に、対応するラッチ回路214によりラッチされた2ビットの印刷データ[SIH,SIL]が[1,0]が入力された場合、デコーダー216は、周期Tにおいて選択信号S1,S2,S3のそれぞれの論理レベルをL,H,Lレベルとする。
選択回路230は、n個の吐出部600のそれぞれに対応して設けられている。すなわち、駆動信号選択回路200は、n個の選択回路230を有する。選択回路230には、同じ吐出部600に対応するデコーダー216が出力する選択信号S1,S2,S3と、駆動信号COMA,COMB,COMCと、が入力される。選択回路230は、選択信号S1,S2,S3と駆動信号COMA,COMB,COMCとに基づいて駆動信号COMA,COMB,COMCのそれぞれを選択又は非選択とすることで、駆動信号VOUTを生成し対応する吐出部600に出力する。
図6は、吐出部600の1個分に対応する選択回路230の構成の一例を示す図である。図6に示すように、選択回路230は、インバーター232a,232b,232cと、トランスファーゲート234a,234b,234cと、を有する。
選択信号S1は、トランスファーゲート234aにおいて丸印が付されていない正制御端に入力される一方で、インバーター232aによって論理反転されてトランスファーゲート234aにおいて丸印が付された負制御端に入力される。また、トランスファーゲート234aの入力端には、駆動信号COMAが供給される。トランスファーゲート234aは、入力される選択信号S1がHレベルの場合、入力端と出力端との間を導通とし、入力される選択信号S1がLレベルの場合、入力端と出力端との間を非導通とする。すなわち、トランスファーゲート234aは、選択信号S1がHレベルの場合に駆動信号COMAを出力端に出力し、選択信号S1がLレベルの場合に駆動信号COMAを出力端に出力しない。
選択信号S2は、トランスファーゲート234bにおいて丸印が付されていない正制御端に入力される一方で、インバーター232bによって論理反転されてトランスファーゲート234bにおいて丸印が付された負制御端に入力される。また、トランスファーゲート234bの入力端には、駆動信号COMBが供給される。トランスファーゲート234bは、入力される選択信号S2がHレベルの場合、入力端と出力端との間を導通とし、入力される選択信号S2がLレベルの場合、入力端と出力端との間を非導通とする。すなわち、トランスファーゲート234bは、選択信号S2がHレベルの場合に駆動信号COMBを出力端に出力し、選択信号S2がLレベルの場合に駆動信号COMBを出力端に出力しない。
選択信号S3は、トランスファーゲート234cにおいて丸印が付されていない正制御端に入力される一方で、インバーター232cによって論理反転されてトランスファーゲート234cにおいて丸印が付された負制御端に入力される。また、トランスファーゲート234cの入力端には、駆動信号COMCが供給される。トランスファーゲート234cは、入力される選択信号S3がHレベルの場合、入力端と出力端との間を導通とし、入力される選択信号S3がLレベルの場合、入力端と出力端との間を非導通とする。すなわち、トランスファーゲート234cは、選択信号S3がHレベルの場合に駆動信号COMCを出力端に出力し、選択信号S3がLレベルの場合に駆動信号COMCを出力端に出力しない。
トランスファーゲート234a,234b,234cの出力端は、共通に接続されている。すなわち、共通に接続されたトランスファーゲート234a,234b,234cの出力端には、選択信号S1,S2,S3によって選択又は非選択された駆動信号COMA,COMB,COMCが供給される。選択回路230は、この共通に接続された出力端に供給される信号を駆動信号VOUTとして対応する吐出部600に出力する。
駆動信号選択回路200の動作について説明する。図7は、駆動信号選択回路200の動作を説明するための図である。印刷データ信号SIは、クロック信号SCKに同期してシリアルで入力され、吐出部600に対応するシフトレジスター212で順次転送される。そして、クロック信号SCKの入力が停止することで、吐出部600の各々に対応した2ビットの印刷データ[SIH,SIL]が対応するシフトレジスター212に保持される。
その後、ラッチ信号LATが立ち上がると、シフトレジスター212に保持されている2ビットの印刷データ[SIH,SIL]は、ラッチ回路214により一斉にラッチされる。なお、図7には、ラッチ回路214によってラッチされた1段、2段、…、n段のシフトレジスター212に対応する2ビットの印刷データ[SIH,SIL]をLT1、LT2、…、LTnとして図示している。
デコーダー216は、ラッチされた2ビットの印刷データ[SIH,SIL]で規定されるドットサイズに応じ論理レベルの選択信号S1,S2,S3を出力する。
具体的には、デコーダー216は、印刷データ[SIH,SIL]が[1,1]の場合、周期Tにおいて、選択信号S1,S2,S3の論理レベルを、H,L,Lレベルとして選択回路230に出力する。その結果、選択回路230は、周期Tにおいて台形波形Adpを選択し、「大ドットLD」に対応する駆動信号VOUTを出力する。また、デコーダー216は、印刷データ[SIH,SIL]が[1,0]の場合、周期Tにおいて、選択信号S1,S2,S3の論理レベルを、L,H,Lレベルとして選択回路230に出力する。その結果、選択回路230は、周期Tにおいて台形波形Bdpを選択し、「小ドットSD」に対応する駆動信号VOUTを出力する。また、デコーダー216は、印刷データ[SIH,SIL]が[0,1]の場合、周期Tにおいて、選択信号S1,S2,S3の論理レベルを、L,L,Lレベルとして選択回路230に出力する。その結果、選択回路230は、周期Tにおいて台形波形Adp,Bdp,Cdpのいずれも選択せず、電圧Vcで一定の「非吐出ND」に対応する駆動信号VOUTを出力する。また、デコーダー216は、印刷データ[SIH,SIL]が[0,0]の場合、周期Tにおいて、選択信号S1,S2,S3の論理レベルを、L,L,Hレベルとして選択回路230に出力する。その結果、選択回路230は、周期Tにおいて台形波形Cdpを選択し、「微振動BSD」に対応する駆動信号VOUTを出力する。
ここで、選択回路230が、台形波形Adp,Bdp,Cdpのいずれも選択しない場合、対応する圧電素子60の一端には、当該圧電素子60に直前に供給された電圧Vcが圧電素子60の容量成分により保持される。すなわち、選択回路230が電圧Vcで一定の駆動信号VOUTを出力するとは、駆動信号VOUTとして台形波形Adp,Bdp,Cdpのいずれも選択されていない場合に、圧電素子60の容量成分により保持された直前の電圧Vcが駆動信号VOUTとして圧電素子60に供給される場合が含まれる。
以上のように、駆動信号選択回路200は、印刷データ信号SI、ラッチ信号LAT、及びクロック信号SCKに基づいて、駆動信号COMA,COMB,COMCを選択又は非選択とすることで、複数の吐出部600のそれぞれに対応した駆動信号VOUTを生成し、対応する吐出部600に出力する。これにより、複数の吐出部600のそれぞれから吐出されるインクの量が個別に制御される。
1.3 駆動信号出力回路の構成
次に、駆動信号COMを出力する駆動回路52の構成及び動作について説明する。図8は、駆動回路52の構成を示す図である。駆動回路52は、集積回路500、増幅回路550、復調回路560、帰還回路570,572、及びその他の電子部品を有する。
集積回路500は、端子In、端子Bst、端子Hdr、端子Sw、端子Gvd、端子Ldr、及び端子Gndを含む複数の端子を有する。集積回路500は、当該複数の端子を介して外部に設けられた不図示の基板と電気的に接続される。集積回路500は、DAC(Digital to Analog Converter)511、変調回路510、ゲートドライブ回路520、及び電源回路590を含む。
電源回路590は、電圧信号DAC_HVと電圧信号DAC_LVとを生成し、DAC511に供給する。DAC511は、入力される駆動信号COMの信号波形を規定するデジタルの基駆動信号doを、電圧信号DAC_HVと電圧信号DAC_LVとの間の電圧値のアナログ信号である基駆動信号aoに変換し、変調回路510に出力する。ここで、基駆動信号aoの電圧振幅の最大値は電圧信号DAC_HVで規定され、最小値は電圧信号DAC_LVで規定される。すなわち、電圧信号DAC_HVは、DAC511における高電圧側の基準電圧であり、電圧信号DAC_LVは、DAC511における低電圧側の基準電圧である。そして、DAC511が出力するアナログの基駆動信号aoが増幅された信号が駆動信号COMとなる。つまり、基駆動信号aoは、駆動信号COMの増幅前の目標となる信号に相当する。
変調回路510は、基駆動信号aoを変調した変調信号Msを生成しゲートドライブ回路520に出力する。変調回路510は、加算器512,513、コンパレーター514、インバーター515、積分減衰器516、及び減衰器517を含む。
積分減衰器516は、端子Vfbを介して入力される駆動信号COMを減衰するとともに積分し加算器512の-側の入力端に供給する。また、加算器512の+側の入力端には基駆動信号aoが入力される。そして、加算器512は、+側の入力端に入力された電圧から-側の入力端に入力された電圧を差し引き積分した電圧を加算器513の+側の入力端に供給する。
減衰器517は、端子Ifbを介して入力した駆動信号COMの高周波成分を減衰した電圧を、加算器513の-側の入力端に供給する。また、加算器513の+側の入力端には、加算器512から出力された電圧が入力される。そして、加算器513は、+側の入力端に入力された電圧から-側の入力端に入力された電圧を減算した電圧信号Osをコンパレーター514に出力する。
コンパレーター514は、加算器513から出力される電圧信号Osをパルス変調した変調信号Msを出力する。具体的には、コンパレーター514は、加算器513から出力される電圧信号Osの電圧値が上昇している時であって、所定の閾値Vth1以上になった場合にHレベルとなり、電圧信号Osの電圧値が下降している時であって、所定の閾値Vth2を下回った場合にLレベルとなる変調信号Msを出力する。この閾値Vth1,Vth2は、閾値Vth1=>閾値Vth2という関係に設定されている。
コンパレーター514から出力された変調信号Msは、ゲートドライブ回路520に含まれるゲートドライバー521に供給されるとともに、インバーター515により論理レベルが反転された後、ゲートドライブ回路520に含まれるゲートドライバー522に供給される。すなわち、ゲートドライバー521とゲートドライバー522とには、排他的な関係の論理レベルの信号が入力される。ここで、排他的な関係の論理レベルとは、厳密にいえば、ゲートドライバー521及びゲートドライバー522に供給される信号の論理レベルが同時にHレベルになることがないことを意味し、詳細には、後述する増幅回路550に含まれるトランジスターM1とトランジスターM2とが同時にオンすることがないことを意味する。したがって、変調回路510は、ゲートドライバー521に供給される変調信号Msとゲートドライバー522に供給される変調信号Msの論理レベルを反転した信号とのタイミングを制御するためのタイミング制御回路を含んでもよい。
ゲートドライブ回路520は、ゲートドライバー521とゲートドライバー522とを含む。ゲートドライバー521は、コンパレーター514から出力される変調信号Msをレベルシフトして、端子Hdrから増幅制御信号Hgdとして出力する。
具体的には、ゲートドライバー521の電源電圧のうちの高位側には端子Bstを介して電圧が供給され、低位側には端子Swを介して電圧が供給される。端子Bstは、コンデンサーC5の一端及び逆流防止用のダイオードD1のカソードに接続される。端子Swは、コンデンサーC5の他端に接続される。また、ダイオードD1のアノードは、不図示の電源回路から例えば7.5Vの直流電圧である電圧Vmが供給される端子Gvdに接続される。すなわち、ダイオードD1のアノードには、直流電圧である電圧Vmが供給される。したがって、端子Bstと端子Swとの電位差は、電圧Vmにおよそ等しくなる。その結果、ゲートドライバー521は、入力される変調信号Msに従い端子Swに対して電圧Vmだけ大きな電圧値の増幅制御信号Hgdを端子Hdrから出力する。
ゲートドライバー522は、ゲートドライバー521よりも低電位側で動作する。ゲートドライバー522は、コンパレーター514から出力された変調信号Msの論理レベルがインバーター515によって反転された信号をレベルシフトして、端子Ldrから増幅制御信号Lgdとして出力する。
具体的には、ゲートドライバー522の電源電圧のうちの高位側には電圧Vmが供給され、低位側には端子Gndを介して例えば0Vのグラウンド電位が供給される。そして、ゲートドライバー522は、入力される変調信号Msの論理レベルを反転した信号に従い端子Gndに対して電圧Vmだけ大きな電圧値の増幅制御信号Lgdを端子Ldrから出力する。
増幅回路550は、トランジスターM1とトランジスターM2とを含む。
トランジスターM1は、表面実装型のFET(Field Effect Transistor)であって、トランジスターM1のドレインには、増幅電圧としての例えば、42Vの直流電圧である電圧VHVが供給される。また、トランジスターM1のゲートは、抵抗R1の一端と電気的に接続され、抵抗R1の他端は、集積回路500の端子Hdrと電気的に接続されている。すなわち、トランジスターM1のゲートには、増幅制御信号Hgdが供給される。そして、トランジスターM1のソースは、集積回路500の端子Swと電気的に接続されている。
トランジスターM2は、表面実装型のFETであって、トランジスターM2のドレインは、集積回路500の端子Swと電気的に接続されている。すなわち、トランジスターM2のドレインとトランジスターM1のソースとは、互いに電気的に接続されている。トランジスターM2のゲートは、抵抗R2の一端と電気的に接続され、抵抗R2の他端は、集積回路500の端子Ldrと電気的に接続されている。すなわち、トランジスターM2のゲートには、増幅制御信号Lgdが供給される。そして、トランジスターM2のソースには、グラウンド電位が供給される。
すなわち、駆動回路52は、表面実装型のトランジスターM1,M2を含む。そして、以上のように構成された増幅回路550において、トランジスターM1がオフ、トランジスターM2がオンに制御されている場合、端子Swが接続されるノードの電位は、グラウンド電位となる。したがって、端子Bstには電圧Vmが供給される。一方、トランジスターM1がオン、トランジスターM2がオフに制御されている場合、端子Swが接続されるノードの電位は、電圧VHVとなる。したがって、端子Bstには電圧VHV+Vmの電位の電圧信号が供給される。すなわち、トランジスターM1を駆動させるゲートドライバー521は、コンデンサーC5をフローティング電源として、トランジスターM1及びトランジスターM2の動作に応じて、端子Swの電位が0V又は電圧VHVに変化することで、Lレベルが電圧VHVの電位であって、且つ、Hレベルが電圧VHV+電圧Vmの電位の増幅制御信号HgdをトランジスターM1のゲートに供給する。
一方、トランジスターM2を駆動させるゲートドライバー522は、トランジスターM1及びトランジスターM2の動作に関係なく、Lレベルがグラウンド電位であって、且つ、Hレベルが電圧Vmの電位の増幅制御信号LgdをトランジスターM2のゲートに供給する。
以上のように構成された増幅回路550は、トランジスターM1のソースとトランジスターM2のドレインとの接続点に、変調信号Msを電圧VHVに基づいて増幅した増幅変調信号AMsを生成する。そして、増幅回路550は、生成した増幅変調信号AMsを復調回路560に出力する。
復調回路560は、増幅回路550が出力する増幅変調信号AMsを復調することで、駆動信号COMを生成し、駆動回路52から出力する。復調回路560は、インダクターL1とコンデンサーC1とを含む。インダクターL1の一端は、コンデンサーC1の一端と接続されている。インダクターL1の他端には、増幅変調信号AMsが入力される。また、コンデンサーC1の他端には、グラウンド電位が供給されている。すなわち、復調回路560においてインダクターL1とコンデンサーC1とは、ローパスフィルター(Low Pass Filter)を構成する。そして、復調回路560は、当該ローパスフィルターによって増幅回路550から出力される増幅変調信号AMsを平滑することで復調し、復調した信号を駆動信号COMとして出力する。すなわち、駆動信号COMは、復調回路560に含まれるインダクターL1の一端から出力される。
帰還回路570は、抵抗R3と抵抗R4とを含む。抵抗R3の一端には、駆動信号COMが供給され、他端は、端子Vfb及び抵抗R4の一端と接続されている。抵抗R4の他端には、電圧VHVが供給される。これにより、端子Vfbには、帰還回路570を通過した駆動信号COMが、電圧VHVでプルアップされた状態で帰還する。
帰還回路572は、コンデンサーC2,C3,C4と抵抗R5,R6とを含む。コンデンサーC2の一端には駆動信号COMが供給され、他端は抵抗R5の一端及び抵抗R6の一端と接続されている。抵抗R5の他端にはグラウンド電位が供給される。これにより、コンデンサーC2と抵抗R5とは、ハイパスフィルター(High Pass Filter)として機能する。このハイパスフィルターのカットオフ周波数は、例えば約9MHzに設定される。また、抵抗R6の他端は、コンデンサーC4の一端及びコンデンサーC3の一端と接続されている。コンデンサーC3の他端には、グラウンド電位が供給される。これにより、抵抗R6とコンデンサーC3とは、ローパスフィルターとして機能する。このローパスフィルターのカットオフ周波数は、例えば約160MHzに設定される。すなわち、帰還回路572は、ハイパスフィルターとローパスフィルターと含み、駆動信号COMに含まれる所定の周波数域の信号を通過させるバンドパスフィルター(Band Pass Filter)として機能する。
そして、コンデンサーC4の他端は集積回路500の端子Ifbと接続されている。これにより、端子Ifbには、バンドパスフィルターとして機能する帰還回路572を通過した駆動信号COMの高周波成分のうち、直流成分がカットされた信号が帰還する。
駆動信号COMは、基駆動信号doに基づく増幅変調信号AMsを復調回路560によって平滑された信号である。また、駆動信号COMは、端子Vfbを介して積分・減算された上で、加算器512に帰還される。これにより、駆動回路52は、帰還の遅延と帰還の伝達関数とで定まる周波数で自励発振する。ただし、端子Vfbを介した帰還経路は遅延量が大きく、それ故に、当該端子Vfbを介した帰還のみでは、駆動信号COMの精度を十分に確保できるほどに、自励発振の周波数を高くすることができない場合がある。そこで、図8に示すように端子Vfbを介した経路とは別に、端子Ifbを介して、駆動信号COMの高周波成分を帰還する経路を設けることで、回路全体でみた場合における遅延を小さくしている。これにより、電圧信号Osの周波数は、端子Ifbを介した経路が存在しない場合と比較して、駆動信号COMの精度を十分に確保できるほどに高くすることができる。
以上のように駆動回路52は、入力される基駆動信号doをデジタル/アナログ変換した後、当該アナログ信号をD級増幅することで駆動信号COMを生成し、生成した駆動信号COMを出力する。
1.4 液体吐出モジュールの構成
次に、液体吐出モジュール20の構造について図9~図11を用いて説明する。図9は、液体吐出モジュール20の構造を示す図である。ここで、液体吐出モジュール20の構造を説明するに際して、図9~図11には、互いに直行するX1方向、Y1方向、及びZ1方向を示す矢印を図示している。また、図9~図11の説明において、X1方向を示す矢印の起点側を-X1側、先端側を+X1側と称し、Y1方向を示す矢印の起点側を-Y1側、先端側を+Y1側と称し、Z1方向を示す矢印の起点側を-Z1側、先端側を+Z1側と称する場合がある。また、以下の説明において、第1実施形態における液体吐出装置1が備える液体吐出モジュール20は、6個の吐出モジュール23を有するとして説明を行う。そして、6個の吐出モジュール23のそれぞれを区別する場合、6個の吐出モジュール23のそれぞれを、吐出モジュール23-1~23-6と称する場合がある。
図9に示すように、液体吐出モジュール20は、筐体31、集合基板33、流路構造体34、ヘッド基板35、分配流路37、固定板39、及び吐出モジュール23-1~23-6を有する。液体吐出モジュール20において、流路構造体34、ヘッド基板35、分配流路37、及び固定板39は、Z1方向に沿って-Z1側から+Z1側に向かい、固定板39、分配流路37、ヘッド基板35、流路構造体34の順に積層されるとともに、筐体31が、流路構造体34、ヘッド基板35、分配流路37、及び固定板39を支持するように、流路構造体34、ヘッド基板35、分配流路37、及び固定板39の周囲に位置する。そして、集合基板33が、筐体31の+Z1側において、筐体31に保持された状態で立設するとともに、6個の吐出モジュール23が、分配流路37と固定板39との間において、一部が液体吐出モジュール20の外部に露出するように位置している。
液体吐出モジュール20の構造を説明するにあたり、まず、液体吐出モジュール20が有する吐出モジュール23の構造について説明する。図10は、吐出モジュール23の構造の一例を示す図であり、図11は、吐出モジュール23の断面の一例を示す図である。ここで、図11は、吐出モジュール23を図10に示すA-a線で切断した場合の断面図であり、図10に示すA-a線は、吐出モジュール23が有する導入路661を通り、且つノズルN1及びノズルN2を通る仮想的な線分である。
図10及び図11に示すように、吐出モジュール23は、並設された複数のノズルN1と並設された複数のノズルN2とを有する。この吐出モジュール23が有するノズルN1とノズルN2との総数が、吐出モジュール23が有する吐出部600と同数のn個となる。なお、第1実施形態において、吐出モジュール23が有するノズルN1の数とノズルN2の数とは同数であるとして説明を行う。すなわち、吐出モジュール23は、n/2個のノズルN1とn/2個のノズルN2とを有するとして説明を行う。ここで、以下の説明においてノズルN1とノズルN2と区別する必要がない場合、単にノズルNと称する場合がある。
吐出モジュール23は、配線部材388、ケース660、保護基板641、流路形成基板642、連通板630、コンプライアンス基板620、及びノズルプレート623を有する。
流路形成基板642には、一方面側から異方性エッチングすることにより複数の隔壁によって区画された圧力室CB1がノズルN1に対応して並設されているとともに、一方面側から異方性エッチングすることにより複数の隔壁によって区画された圧力室CB2がノズルN2に対応して並設されている。ここで、以下の説明において、圧力室CB1と圧力室CB2とを区別する必要がない場合、単に圧力室CBと称する場合がある。
ノズルプレート623は、流路形成基板642の-Z1側に位置している。ノズルプレート623には、n/2個のノズルN1により形成されたノズル列Ln1と、n/2個のノズルN2により形成されたノズル列Ln2とが設けられている。ここで、以下の説明において、ノズルNが開口するノズルプレート623の-Z1側の面を液体噴射面623aと称する場合がある。
流路形成基板642の-Z1側であって、ノズルプレート623の+Z1側には、連通板630が位置している。連通板630には、圧力室CB1とノズルN1とを連通するノズル連通路RR1と、圧力室CB2とノズルN2とを連通するノズル連通路RR2とが設けられている。また、連通板630には、圧力室CB1の端部とマニホールドMN1とを連通する圧力室連通路RK1と、圧力室CB2の端部とマニホールドMN2とを連通する圧力室連通路RK2とが、圧力室CB1,CB2のそれぞれに対応して独立して設けられている。
マニホールドMN1は、供給連通路RA1と接続連通路RX1とを含む。供給連通路RA1は、連通板630をZ1方向に沿って貫通して設けられ、接続連通路RX1は、連通板630をZ1方向に貫通することなく、連通板630のノズルプレート623側に開口してZ1方向の途中まで設けられている。同様に、マニホールドMN2は、供給連通路RA2と接続連通路RX2とを含む。供給連通路RA2は、連通板630をZ1方向に沿って貫通して設けられ、接続連通路RX2は、連通板630をZ1方向に貫通することなく、連通板630のノズルプレート623側に開口してZ1方向の途中まで設けられている。そして、マニホールドMN1に含まれる接続連通路RX1が圧力室連通路RK1によって対応する圧力室CB1と連通し、マニホールドMN2に含まれる接続連通路RX2が圧力室連通路RK2によって対応する圧力室CB2と連通する。
ここで、以下の説明において、ノズル連通路RR1とノズル連通路RR2とを区別する必要がない場合、単にノズル連通路RRと称する場合があり、マニホールドMN1とマニホールドMN2とを区別する必要がない場合、単にマニホールドMNと称する場合があり、供給連通路RA1と供給連通路RA2とを区別する必要がない場合、単に供給連通路RAと称する場合があり、接続連通路RX1と接続連通路RX2とを区別する必要がない場合、単に接続連通路RXと称する場合がある。
流路形成基板642の+Z1側の面には、振動板610が位置している。また、振動板610の+Z1側の面上には、ノズルN1,N2に対応して圧電素子60が2列で形成されている。圧電素子60の一方の電極、及び圧電体層は、圧力室CB毎に形成され、圧電素子60の他方の電極は、圧力室CBに対して共通の共通電極として構成されている。そして、圧電素子60の一方の電極に、駆動信号選択回路200から駆動信号VOUTが供給され、圧電素子60の他方の電極である共通電極に、基準電圧信号VBSが供給される。
流路形成基板642の+Z1側の面には、保護基板641が接合されている。保護基板641は、圧電素子60を保護するための保護空間644を形成する。また、保護基板641には、Z1方向に沿って貫通する貫通孔643が設けられている。圧電素子60の電極から引き出されたリード電極611の端部は、この貫通孔643の内側に露出するように延設される。そして、貫通孔643の内側に露出するリード電極611の端部に配線部材388が電気的に接続される。
また、保護基板641及び連通板630には、複数の圧力室CBに連通するマニホールドMNの一部を画成するケース660が固定されている。ケース660は、保護基板641に接合されるとともに、連通板630にも接合されている。具体的には、ケース660は、-Z1側の面に流路形成基板642及び保護基板641が収容される凹部665を有する。凹部665は、保護基板641が流路形成基板642に接合された面よりも広い開口面積を有する。そして、凹部665に流路形成基板642等が収容された状態で凹部665の-Z1側の開口面が連通板630によって封止される。これにより、ケース660と流路形成基板642及び保護基板641とによって流路形成基板642の外周部に供給連通路RB1及び供給連通路RB2が画成される。ここで、供給連通路RB1と供給連通路RB2とを区別する必要がない場合、単に供給連通路RBと称する場合がある。
また、連通板630における供給連通路RA及び接続連通路RXが開口する面には、コンプライアンス基板620が設けられている。このコンプライアンス基板620により、供給連通路RAと接続連通路RXの開口が封止される。このようなコンプライアンス基板620は、封止膜621と固定基板622とを有する。封止膜621は、可撓性を有する薄膜等により形成され、固定基板622は、ステンレス鋼等の金属等の硬質の材料で形成される。
ケース660には、マニホールドMNにインクを供給するための導入路661が設けられている。また、ケース660には、保護基板641の貫通孔643に連通しZ1方向に沿って貫通する開口であって、配線部材388が挿通される接続口662が設けられている。
配線部材388は、吐出モジュール23とヘッド基板35とを電気的に接続するための可撓性の部材であって、例えば、FPCを用いることができる。また、配線部材388には、集積回路201がCOF(Chip On Film)実装されている。この集積回路201には、前述した駆動信号選択回路200の少なくとも一部が実装されている。
以上のように構成された吐出モジュール23では、駆動信号選択回路200が出力する駆動信号VOUTと、基準電圧信号VBSとが配線部材388を介して圧電素子60に供給される。そして、圧電素子60は、駆動信号VOUTと基準電圧信号VBSとの電位差の変化により駆動する。この圧電素子60の駆動に伴い、振動板610が上下方向に変位し、圧力室CBの内部圧力が変化する。そして、圧力室CBの内部圧力の変化により、圧力室CBの内部に貯留されるインクが対応するノズルNから吐出される。ここで、吐出モジュール23において、ノズルN、ノズル連通路RR、圧力室CB、圧電素子60、及び振動板610を含む構成が、前述した吐出部600に相当する。すなわち、吐出モジュール23は、圧電素子60を含み、圧電素子60の駆動に応じてインクを吐出する吐出部600を複数個有する。
図9に戻り、固定板39は、吐出モジュール23の-Z1側に位置している。固定板39は、6個の吐出モジュール23を固定する。具体的には、固定板39は、固定板39をZ2方向に沿って貫通する6個の開口部391を有する。この6個の開口部391のそれぞれから吐出モジュール23の液体噴射面623aが露出する。すなわち、固定板39には、液体噴射面623aが対応する開口部391のそれぞれから露出するように6個の吐出モジュール23が固定される。
分配流路37は、吐出モジュール23の+Z1側に位置している。分配流路37の+Z1側の面には、4個の導入部373が設けられている。4個の導入部373は、分配流路37の+Z1側の面からZ1方向に沿って+Z1側に突出する流路管であって、流路構造体34の-Z1側の面に形成された不図示の流路孔と連通する。また、分配流路37の-Z1側の面には、4個の導入部373と連通する不図示の流路管が位置している。この分配流路37の-Z1側の面に位置する不図示の流路管が、6個の吐出モジュール23のそれぞれが有する導入路661と連通する。また、分配流路37は、Z1方向に沿って貫通する6個の開口部371を有する。この6個の開口部371には、6個の吐出モジュール23のそれぞれが有する配線部材388が挿通される。
ヘッド基板35は、分配流路37の+Z1側に位置している。ヘッド基板35には、後述する集合基板33と電気的に接続する配線部材FCが取り付けられている。また、ヘッド基板35には、4個の開口部351と切欠部352,353とが形成されている。4個の開口部351には、吐出モジュール23-2~23-5が有する配線部材388が挿通する。そして、4個の開口部351を挿通した吐出モジュール23-2~23-5のそれぞれの配線部材388は、はんだ等によってヘッド基板35と電気的に接続される。また、切欠部352には、吐出モジュール23-1が有する配線部材388が通過し、切欠部353には、吐出モジュール23-6が有する配線部材388が通過する。そして、切欠部352,353のそれぞれを通過した吐出モジュール23-1,23-6のそれぞれが有する配線部材388は、はんだ等によってヘッド基板35と電気的に接続される。
また、ヘッド基板35の四隅には4個の切欠部355が形成されている。4個の切欠部355には、導入部373が通過する。そして、切欠部355を通過した4個の導入部373は、ヘッド基板35の+Z1側に位置する流路構造体34に接続される。
流路構造体34は、流路プレートSu1及び流路プレートSu2を有する。流路プレートSu1及び流路プレートSu2は、+Z1側に流路プレートSu1が位置し、-Z1側に流路プレートSu2が位置した状態でZ1方向に沿って積層され、接着剤等により互いに接合されている。また、流路構造体34は、+Z1側の面にZ1方向に沿って+Z1側へ突出する4個の導入部341を有する。4個の導入部341は、流路構造体34の内部に形成されたインク流路を介して、流路構造体34の-Z1側の面に形成された不図示の流路孔と連通している。そして、流路構造体34の-Z1側の面に形成された不図示の流路孔と4個の導入部373とが連通する。さらに、流路構造体34には、Z1方向に沿って貫通する貫通孔343が形成されている。貫通孔343には、ヘッド基板35と電気的に接続する配線部材FCが挿通する。そして、流路構造体34の内部には、導入部341と、-Z1側の面に形成された不図示の流路孔と、を連通するインク流路に加えて、当該インク流路を流れるインクに含まれる異物を補足するためのフィルター等が設けられていてもよい。
筐体31は、流路構造体34、ヘッド基板35、分配流路37、及び固定板39の周囲を覆うように位置し、流路構造体34、ヘッド基板35、分配流路37、及び固定板39を支持する。筐体31は、4個の開口部311、集合基板挿通部313、及び保持部材315を有する。
4個の開口部311のそれぞれには、流路構造体34が有する4個の導入部341が挿通される。そして、4個の開口部311を挿通した4個の導入部341には、不図示のチューブ等を介して液体容器3からインクが供給される。
保持部材315は、集合基板33の一部が集合基板挿通部313を挿通した状態で集合基板33を挟持する。集合基板33には、接続部330が設けられている。接続部330には、ヘッド駆動モジュール10が出力するデータ信号DATA、駆動信号COMA,COMB,COMC、基準電圧信号VBS、及びその他の電源電圧等の各種信号が配線部材30を介して入力される。また、集合基板33には、ヘッド基板35が有する配線部材FCが電気的に接続される。これにより、集合基板33とヘッド基板35とが電気的に接続する。この集合基板33には、前述した復元回路220を含む半導体装置が設けられてもよい。なお、図9では、集合基板33が1個の接続部330を有している場合を図示しているが、液体吐出装置1が、複数の配線部材30を有し、ヘッド駆動モジュール10が出力するデータ信号DATA、駆動信号COMA,COMB,COMC、基準電圧信号VBS、及びその他の電源電圧等の各種信号が複数の配線部材30を介して集合基板33に入力される場合、集合基板33は、複数の配線部材30のそれぞれに対応する複数の接続部330を有してもよい。
以上のように構成された液体吐出モジュール20では、液体容器3と導入部341とが不図示のチューブ等を介して連通することで液体容器3に貯留されたインクが供給される。そして、液体吐出モジュール20に供給されたインクは、流路構造体34の内部に形成されたインク流路を介して、流路構造体34の-Z1側の面に形成された不図示の流路孔に導かれた後、分配流路37が有する4個の導入部373に供給される。4個の導入部373を介して分配流路37に供給されたインクは、分配流路37の内部に形成された不図示のインク流路において6個の吐出モジュール23毎に対応して分配された後、対応する吐出モジュール23が有する導入路661に供給される。そして、導入路661を介して吐出モジュール23に供給されたインクが、吐出部600に含まれる圧力室CBに貯留される。
また、ヘッド駆動モジュール10と液体吐出モジュール20とは、1又は複数の配線部材30で電気的に接続されている。これにより、液体吐出モジュール20には、ヘッド駆動モジュール10が出力する駆動信号COMA,COMB,COMC、基準電圧信号VBS、及びデータ信号DATAを含む各種信号が供給される。液体吐出モジュール20に入力された駆動信号COMA,COMB,COMC、基準電圧信号VBS、及びデータ信号DATAを含む各種信号は、集合基板33、ヘッド基板35を伝搬する。このとき、復元回路220が、データ信号DATAから、吐出モジュール23-1~23-6のそれぞれに対応するクロック信号SCK1~SCK6、印刷データ信号SI1~SI6、及びラッチ信号LAT1~LAT6を生成する。そして、配線部材388に設けられた駆動信号選択回路200を含む集積回路201によって、n個と吐出部600のそれぞれに対応する駆動信号VOUTが生成され、対応する吐出部600に含まれる圧電素子60に供給される。その結果、圧電素子60が駆動し、圧力室CBに貯留されるインクが吐出される。
すなわち、液体吐出モジュール20は、圧電素子60を含み、圧電素子60の駆動に応じて液体を吐出する吐出部600をn個含む吐出モジュール23-1と、圧電素子60を含み、圧電素子60の駆動に応じて液体を吐出する吐出部600をn個含む吐出モジュール23-2と、圧電素子60を含み、圧電素子60の駆動に応じて液体を吐出する吐出部600をn個含む吐出モジュール23-3と、圧電素子60を含み、圧電素子60の駆動に応じて液体を吐出する吐出部600をn個含む吐出モジュール23-4と、圧電素子60を含み、圧電素子60の駆動に応じて液体を吐出する吐出部600をn個含む吐出モジュール23-5と、圧電素子60を含み、圧電素子60の駆動に応じて液体を吐出する吐出部600をn個含む吐出モジュール23-6と、を有する。換言すれば、液体吐出モジュール20は、吐出モジュール23-1が有する圧電素子60の駆動に応じて液体を吐出し、吐出モジュール23-2が有する圧電素子60の駆動に応じて液体を吐出し、吐出モジュール23-3が有する圧電素子60の駆動に応じて液体を吐出し、吐出モジュール23-4が有する圧電素子60の駆動に応じて液体を吐出し、吐出モジュール23-5が有する圧電素子60の駆動に応じて液体を吐出し、吐出モジュール23-6が有する圧電素子60の駆動に応じて液体を吐出する。
1.5 ヘッド駆動モジュールの構造
次に、ヘッド駆動モジュール10の構造について図12を用いて説明する。ここで、図12には、前述したX1方向、Y1方向、及びZ1方向とは独立した方向であって、互いに直行するX2方向、Y2方向、及びZ2方向を示す矢印を図示している。また、以下の説明において、X2方向を示す矢印の起点側を-X2側、先端側を+X2側と称し、Y2方向を示す矢印の起点側を-Y2側、先端側を+Y2側と称し、Z2方向を示す矢印の起点側を-Z2側、先端側を+Z2側と称する場合がある。
図12は、ヘッド駆動モジュール10の構造の一例を示す図である。図12に示すように、ヘッド駆動モジュール10は、駆動回路基板800、熱伝導部材群720、複数のネジ780、及び冷却ファン770を有する。
駆動回路基板800は、前述した複数の駆動回路52が設けられる配線基板810を含み、液体吐出モジュール20に駆動信号COMを出力する。ヒートシンク710は、駆動回路基板800の+Z2側に位置し、複数のネジ780によって配線基板810に取り付けられる。熱伝導部材群720は、駆動回路基板800とヒートシンク710との間に位置し、配線基板810にヒートシンク710が取り付けられることで、配線基板810に設けられた複数の駆動回路52とヒートシンク710との双方と接触する。これにより、熱伝導部材群720は、配線基板810に設けられた複数の駆動回路52で生じた熱をヒートシンク710に伝導する。
以上のように構成されたヘッド駆動モジュール10の構造の詳細について図面を用いて説明する。
まず、ヘッド駆動モジュール10が有する駆動回路基板800の構造の具体例について説明する。図13は、複数の駆動回路52が設けられる配線基板810の断面構造の一例を示す図である。図13に示すように、配線基板810は、第1層831、第2層832、第3層833、第4層834、第5層835、及び複数の絶縁層840を有する。そして、第1層831、第2層832、第3層833、第4層834、及び第5層835が、Z2方向に沿って+Z2側から-Z2側に向かい第1層831、第2層832、第3層833、第4層834、第5層835の順に位置しているとともに、複数の絶縁層840が、Z2方向に沿って第1層831と第2層832との間、第2層832と第3層833との間、第3層833と第4層834との間、及び第4層834と第5層835との間に位置している。
第1層831及び第5層835には、複数の駆動回路52を含む各種回路を構成する複数の電子部品が設けられる。また、第1層831、第2層832、第3層833、第4層834、及び第5層835には、第1層831及び第5層835に設けられた電子部品間を電気的に接続し、各種信号を伝搬する複数の配線パターンが形成されている。この第1層831、第2層832、第3層833、第4層834、及び第5層835のそれぞれに形成された複数の配線パターンは、電気伝導性に優れた材質であって、例えば、銅箔にエッチング処理を施すことにより形成されている。また、絶縁層840は、第1層831、第2層832、第3層833、第4層834、及び第5層835に形成された複数の配線パターンの相互間を絶縁する絶縁体層として機能する。このような絶縁層840としては、例えば、ガラス繊維の布にエポキシ樹脂をしみ込ませることで形成されたエポシキガラス等を用いることができる。
すなわち、第1実施形態における配線基板810は、第1層831、第2層832、第3層833、第4層834、及び第5層835を含む多層基板であって、第1層831及び第5層835が配線基板810の表層を構成し、第2層832、第3層833、及び第4層834が配線基板810の内層を構成する。なお、配線基板810には、絶縁層840をZ2方向に沿って貫通し、第1層831、第2層832、第3層833、第4層834、及び第5層835を相互に電気的に接続する不図示のスルーホールを有してもよい。また、以下の説明では、駆動回路基板800が有する複数の駆動回路52を含む各種回路を構成する電子部品が、第1層831に設けられているとして説明を行うが、駆動回路基板800が有する複数の駆動回路52を含む各種回路を構成する電子部品の一部が第5層835に設けられていてもよい。
第1層831、第2層832、第3層833、及び第4層834の構成の詳細について、図14~図17を用いて説明する。図14は、配線基板810をZ2方向に沿ってZ2側から見た場合の第1層831の構成の一例を示す図である。
図14に示すように、配線基板810は、X2方向に沿って互いに向かい合う辺811,812と、Y2方向に沿って互いに向かい合う辺813,814とを含む略矩形状の多層基板である。具体的には、辺811は配線基板810の+X2側に位置し、辺812は配線基板810の-X2側に位置し、辺813は辺811,812の双方と交差するとともに配線基板810の+Y2側に位置し、辺814は辺811,812の双方と交差するとともに配線基板810の-Y2側に位置している。
配線基板810の第1層831には、接続部CN1,CN2と、集積回路101と、複数の駆動回路52とが設けられている。
接続部CN1は、辺811に沿って位置し、制御ユニット2と電気的に接続されている。具体的には、接続部CN1には、制御ユニット2と電気的に接続される不図示のケーブルが取り付けられる。これにより、制御ユニット2が出力する画像情報信号IPを含む信号がヘッド駆動モジュール10に供給される。なお、接続部CN1は、ケーブルを介さずに制御ユニット2とヘッド駆動モジュール10との電気的接続を可能とするBtoB(Board to Board)コネクターであってもよい。
接続部CN2は、配線基板810の辺812に沿って位置し、液体吐出モジュール20と電気的に接続される。具体的には、接続部CN2には、配線部材30の一端が取り付けられる。また、配線部材30の他端は、液体吐出モジュール20が有する接続部330に接続される。これにより、ヘッド駆動モジュール10が出力する駆動信号COMA1~COMA6,COMB1~COMB6,COMC1~COMC6、及びデータ信号DATAを含む信号が、接続部CN2、及び配線部材30を介して、接続部330から液体吐出モジュール20に供給される。すなわち、接続部CN2は、配線基板810に設けられ、配線基板810と液体吐出モジュール20とを電気的に接続することで、駆動信号COMA1~COMA6,COMB1~COMB6,COMC1~COMC6を、液体吐出モジュール20に伝搬する。ここで、接続部CN2,330は、ケーブル等を介さずに相互に電気的接続が可能なBtoBコネクターであってもよく、この場合、接続部CN2,330が配線部材30を構成する。
集積回路101は、接続部CN1の-X2側に位置している。集積回路101は、前述した制御回路100の一部又は全部を構成する。すなわち、集積回路101には、接続部CN1を介して画像情報信号IPが入力される。そして、集積回路101は、入力される画像情報信号IPに基づく各種信号を生成し出力する。ここで、集積回路101は、制御回路100に加えて変換回路120の一部又は全部を含んでもよい。なお、第1実施形態の液体吐出装置1では、集積回路101に制御回路100の全部、及び変換回路120の全部が含まれているとして説明を行うが、制御回路100の一部、又は変換回路120の一部が集積回路101の外部に構成されていてもよい。
ここで、図14では、集積回路101が複数の駆動回路52とともに配線基板810の第1層831に配置されている場合を例示しているが、集積回路101は、配線基板810とは異なる不図示の基板に配置されていてもよい。図14に示すように、集積回路101と複数の駆動回路52とを共通の基板に実装した場合、複数の駆動回路52と集積回路101との間で信号が伝搬される配線パターンを短くすることができる。これにより、複数の駆動回路52と集積回路101との間で伝搬する信号にノイズ等が重畳するおそれが低減する。一方で、複数の駆動回路52は、集積回路101と比較して発熱量が大きく、それ故に、複数の駆動回路52で生じた熱が集積回路101に寄与した場合、集積回路101の動作の安定性が低下するおそれがある。このような問題に対して、集積回路101が複数の駆動回路52と異なる基板に実装されることで、複数の駆動回路52で生じた熱が集積回路101に寄与するおそれを低減することができる。
複数の駆動回路52は、集積回路101と接続部CN2との間に位置し、X2方向に沿って並んで設けられている。具体的には、複数の駆動回路52としての駆動回路52a1~52a6,52b1~52b6,52c1~52c6は、配線基板810の第1層831に設けられ、配線基板810の第1層831において、X2方向に沿って-X2側から+X2側に向かい駆動回路52a1,52b1,52a2,52b2,52a3,52b3,52a4,52b4,52a5,52b5,52a6,52b6,52c1,52c2,52c3,52c4,52c5,52c6の順に並んで位置している。
この場合において、複数の駆動回路52のそれぞれが有するトランジスターM1とトランジスターM2とは、X2方向に沿ってトランジスターM1が+X2側、トランジスターM2が-X2側となるように並んで位置し、インダクターL1は、X2方向に沿って並んで位置するトランジスターM1,M2の-Y2側に位置し、集積回路500は、X2方向に沿って並んで位置するトランジスターM1,M2の+Y2側に位置している。すなわち、駆動回路52が有する集積回路500、トランジスターM1,M2、インダクターL1は、配線基板810の第1層831において、辺813から辺814に向かう方向に沿って集積回路500、並設されたトランジスターM1,M2、インダクターL1の順に並んで位置している。
また、複数の駆動回路52のそれぞれが有する集積回路500は、X2方向に沿って並んで位置し、並設されたトランジスターM1,M2は、X2方向に沿って交互に並んで位置し、インダクターL1は、X2方向に沿って並んで位置している。すなわち、配線基板810の第1層831には、辺812から辺811に向かい並設する集積回路500の列と、辺812から辺811に向かい並設するトランジスターM1,M2の列と、辺812から辺811に向かい並設するインダクターL1の列とが構成されている。
そして、第1実施形態の液体吐出装置1の配線基板810の第1層831において、駆動回路52a1,52a2,52b1,52b2,52c1,52c2は、駆動回路52a2が、X2方向に沿って、駆動回路52a1と駆動回路52c1との間に位置し、駆動回路52c2と駆動回路52c1との最短距離が、駆動回路52c2と駆動回路52a2との最短距離よりも短くなるように位置し、駆動回路52b1及び駆動回路52b2は、X2方向に沿って、駆動回路52a1と駆動回路52c1との間に位置し、且つ駆動回路52a1と駆動回路52c2との間に位置している。
同様に、第1実施形態の液体吐出装置1の配線基板810の第1層831において、駆動回路52a3,52a4,52b3,52b4,52c3,52c4は、駆動回路52a4が、X2方向に沿って、駆動回路52a3と駆動回路52c3との間に位置し、駆動回路52c4と駆動回路52c3との最短距離が、駆動回路52c4と駆動回路52a4との最短距離よりも短くなるように位置し、駆動回路52b3及び駆動回路52b4は、X2方向に沿って、駆動回路52a3と駆動回路52c3との間に位置し、且つ駆動回路52a3と駆動回路52c4との間に位置している。
同様に、第1実施形態の液体吐出装置1の配線基板810の第1層831において、駆動回路52a5,52a6,52b5,52b6,52c5,52c6は、駆動回路52a6が、X2方向に沿って、駆動回路52a5と駆動回路52c5との間に位置し、駆動回路52c6と駆動回路52c5との最短距離が、駆動回路52c6と駆動回路52a6との最短距離よりも短くなるように位置し、駆動回路52b5及び駆動回路52b6は、X2方向に沿って、駆動回路52a5と駆動回路52c5との間に位置し、且つ駆動回路52a5と駆動回路52c6との間に位置している。
この場合において、吐出モジュール23-1が有する圧電素子60に、駆動信号COMA1を出力する駆動回路52a1と、駆動信号COMB1を出力する駆動回路52b1とは、X2方向に沿って隣り合って位置し、吐出モジュール23-2が有する圧電素子60に、駆動信号COMA2を出力する駆動回路52a2と、駆動信号COMB2を出力する駆動回路52b2とは、X2方向に沿って隣り合って位置し、吐出モジュール23-3が有する圧電素子60に、駆動信号COMA3を出力する駆動回路52a3と、駆動信号COMB3を出力する駆動回路52b3とは、X2方向に沿って隣り合って位置し、吐出モジュール23-4が有する圧電素子60に、駆動信号COMA4を出力する駆動回路52a4と、駆動信号COMB4を出力する駆動回路52b4とは、X2方向に沿って隣り合って位置し、吐出モジュール23-5が有する圧電素子60に、駆動信号COMA5を出力する駆動回路52a5と、駆動信号COMB5を出力する駆動回路52b5とは、X2方向に沿って隣り合って位置し、吐出モジュール23-6が有する圧電素子60に、駆動信号COMA6を出力する駆動回路52a6と、駆動信号COMB6を出力する駆動回路52b6とは、X2方向に沿って隣り合って位置している。
詳細には、吐出モジュール23-1が有する吐出部600からインクが吐出されるように吐出モジュール23-1が有する圧電素子60を駆動するための駆動信号COMA1を出力する駆動回路52a1と、吐出モジュール23-1が有する吐出部600からインクが吐出されるように吐出モジュール23-1が有する圧電素子60を駆動するための駆動信号COMB1を出力する駆動回路52b1とは、配線基板810の第1層831においてX2方向に沿って、駆動回路52a1が-X2側、駆動回路52b1が+X2側となるように隣り合って位置している。
吐出モジュール23-2が有する吐出部600からインクが吐出されるように吐出モジュール23-2が有する圧電素子60を駆動するための駆動信号COMA2を出力する駆動回路52a2と、吐出モジュール23-2が有する吐出部600からインクが吐出されるように吐出モジュール23-2が有する圧電素子60を駆動するための駆動信号COMB2を出力する駆動回路52b2とは、配線基板810の第1層831においてX2方向に沿って、駆動回路52b1の+X2側で、駆動回路52a2が-X2側、駆動回路52b2が+X2側となるように隣り合って位置している。
吐出モジュール23-3が有する吐出部600からインクが吐出されるように吐出モジュール23-3が有する圧電素子60を駆動するための駆動信号COMA3を出力する駆動回路52a3と、吐出モジュール23-3が有する吐出部600からインクが吐出されるように吐出モジュール23-3が有する圧電素子60を駆動するための駆動信号COMB3を出力する駆動回路52b3とは、配線基板810の第1層831においてX2方向に沿って、駆動回路52b2の+X2側で、駆動回路52a3が-X2側、駆動回路52b3が+X2側となるように隣り合って位置している。
吐出モジュール23-4が有する吐出部600からインクが吐出されるように吐出モジュール23-4が有する圧電素子60を駆動するための駆動信号COMA4を出力する駆動回路52a4と、吐出モジュール23-4が有する吐出部600からインクが吐出されるように吐出モジュール23-4が有する圧電素子60を駆動するための駆動信号COMB4を出力する駆動回路52b4とは、配線基板810の第1層831においてX2方向に沿って、駆動回路52b3の+X2側で、駆動回路52a4が-X2側、駆動回路52b4が+X2側となるように隣り合って位置している。
吐出モジュール23-5が有する吐出部600からインクが吐出されるように吐出モジュール23-5が有する圧電素子60を駆動するための駆動信号COMA5を出力する駆動回路52a5と、吐出モジュール23-5が有する吐出部600からインクが吐出されるように吐出モジュール23-5が有する圧電素子60を駆動するための駆動信号COMB5を出力する駆動回路52b5とは、配線基板810の第1層831においてX2方向に沿って、駆動回路52b4の+X2側で、駆動回路52a5が-X2側、駆動回路52b5が+X2側となるように隣り合って位置している。
吐出モジュール23-6が有する吐出部600からインクが吐出されるように吐出モジュール23-6が有する圧電素子60を駆動するための駆動信号COMA6を出力する駆動回路52a6と、吐出モジュール23-6が有する吐出部600からインクが吐出されるように吐出モジュール23-6が有する圧電素子60を駆動するための駆動信号COMB6を出力する駆動回路52b6とは、配線基板810の第1層831においてX2方向に沿って、駆動回路52b5の+X2側で、駆動回路52a6が-X2側、駆動回路52b6が+X2側となるように隣り合って位置している。
また、吐出モジュール23-1が有する吐出部600からインクが吐出されないように吐出モジュール23-1が有する圧電素子60を駆動するための駆動信号COMC1を出力する駆動回路52c1は、配線基板810の第1層831においてX2方向に沿って、駆動回路52b6の+X2側に位置している。吐出モジュール23-2が有する吐出部600からインクが吐出されないように吐出モジュール23-2が有する圧電素子60を駆動するための駆動信号COMC2を出力する駆動回路52c2は、配線基板810の第1層831においてX2方向に沿って、駆動回路52c1の+X2側に位置している。吐出モジュール23-3が有する吐出部600からインクが吐出されないように吐出モジュール23-3が有する圧電素子60を駆動するための駆動信号COMC3を出力する駆動回路52c3は、配線基板810の第1層831においてX2方向に沿って、駆動回路52c2の+X2側に位置している。吐出モジュール23-4が有する吐出部600からインクが吐出されないように吐出モジュール23-4が有する圧電素子60を駆動するための駆動信号COMC4を出力する駆動回路52c4は、配線基板810の第1層831においてX2方向に沿って、駆動回路52c3の+X2側に位置している。吐出モジュール23-5が有する吐出部600からインクが吐出されないように吐出モジュール23-5が有する圧電素子60を駆動するための駆動信号COMC5を出力する駆動回路52c5は、配線基板810の第1層831においてX2方向に沿って、駆動回路52c4の+X2側に位置している。吐出モジュール23-6が有する吐出部600からインクが吐出されないように吐出モジュール23-6が有する圧電素子60を駆動するための駆動信号COMC6を出力する駆動回路52c6は、配線基板810の第1層831においてX2方向に沿って、駆動回路52c5の+X2側に位置している。
すなわち、ヘッド駆動モジュール10において、インクを吐出するように圧電素子60を駆動する駆動信号COMA1~COMA6,COMB1~COMB6を出力する駆動回路52a1~52a6,52b1~52b6は、配線基板810の第1層831においてX2方向に沿って対応する吐出モジュール23毎に隣り合って位置し、インクを吐出しないように圧電素子60を駆動する駆動信号COMC1~COMC6を出力する駆動回路52c1~52c6は、配線基板810の第1層831においてX2方向に沿って、駆動回路52a1~52a6,52b1~52b6よりも+X2側において、駆動回路52c1,52c2,52c3,52c4,52c5,52c6の順に位置している。
以上のように構成された駆動回路基板800では、接続部CN1を介して入力される画像情報信号IPが集積回路101に供給される。そして、集積回路101が、入力される画像情報信号IPに基づいて、基駆動信号dA1~dA6,dB1~dB6,dC1~dC6、及びデータ信号DATAを生成し出力する。集積回路101が出力する基駆動信号dA1~dA6,dB1~dB6,dC1~dC6は、配線基板810が有する不図示の配線パターンを伝搬し、対応する駆動回路52に入力される。複数の駆動回路52は、入力される基駆動信号dA1~dA6,dB1~dB6,dC1~dC6に基づいて、駆動信号COMA1~COMA6,COMB1~COMB6,COMC1~COMC6を生成し出力する。そして、複数の駆動回路52のそれぞれが出力する駆動信号COMA1~COMA6,COMB1~COMB6,COMC1~COMC6と、集積回路101が出力するデータ信号DATAに基づく信号と、を含む複数の信号が、接続部CN2を介して、液体吐出モジュール20に供給される。
以上のようにヘッド駆動モジュール10から液体吐出モジュール20に供給される信号の内、複数の駆動回路52のそれぞれが出力する駆動信号COMA1~COMA6,COMB1~COMB6,COMC1~COMC6は、前述の通り、対応する圧電素子60に供給され、圧電素子60を駆動するためのアナログ信号である。このような駆動信号COMA1~COMA6,COMB1~COMB6,COMC1~COMC6に波形歪が生じた場合、対応する吐出部600からのインクの吐出状況に直接的に寄与する。すなわち、液体吐出モジュール20から吐出されるインクの吐出精度を向上させるとの観点において、駆動信号COMA1~COMA6,COMB1~COMB6,COMC1~COMC6に波形歪が生じるおそれを低減することが、液体吐出モジュール20から吐出されるインクの吐出精度向上の観点において、重要な1つの要素なる。
そこで、ヘッド駆動モジュール10において、駆動回路52a1~52a6,52b1~52b6,52c1~52c6のそれぞれが出力する駆動信号COMA1~COMA6,COMB1~COMB6,COMC1~COMC6が伝搬する配線パターンの構成の一例について、図15~図17を用いて説明する。
図15は、配線基板810の第2層832に設けられた配線パターンの一例を示す図であり、図16は、配線基板810の第3層833に設けられた配線パターンの一例を示す図であり、図17は、配線基板810の第4層834に設けられた配線パターンの一例を示す図である。ここで、第1実施形態のヘッド駆動モジュール10では、駆動信号COMA1~COMA6が伝搬する複数の配線パターンが配線基板810の第2層832に設けられ、駆動信号COMB1~COMB6が伝搬する複数の配線パターンが配線基板810の第3層833に設けられ、駆動信号COMC1~COMC6が伝搬する複数の配線パターンが配線基板810の第4層834に設けられているとして説明を行う。なお、図15~図17は、配線基板810をZ2方向に沿って+Z2側から-Z2側に見た場合の透視図であり、図15~図17には、配線基板810の第1層831に設けられている複数の駆動回路52、接続部CN1,CN2、及び集積回路101を破線で示している。
図14に示したように、駆動信号COMA1を出力する駆動回路52a1は、第1層831において接続部CN2の+X2側に位置している。そして、図15に示すように、駆動回路52a1が駆動信号COMA1を出力するインダクターL1の一端は、不図示のスルーホールを介して、第2層832に設けられた配線WA1の一端と電気的に接続している。配線WA1は、第2層832においてX2方向に沿って延在している。そして、配線WA1の他端が、不図示のスルーホールを介して、第1層831に設けられた接続部CN2と電気的に接続している。すなわち、配線基板810は、駆動回路52a1と接続部CN2とを電気的に接続し、駆動信号COMA1を伝搬する配線WA1を含む。これにより、駆動回路52a1が出力する駆動信号COMA1が、接続部CN2に伝搬される。
また、図14に示したように、駆動信号COMB1を出力する駆動回路52b1は、第1層831において駆動回路52a1の+X2側に位置している。そして、図16に示すように、駆動回路52b1が駆動信号COMB1を出力するインダクターL1の一端は、不図示のスルーホールを介して、第3層833に設けられた配線WB1の一端と電気的に接続している。配線WB1は、第3層833においてX2方向に沿って延在している。そして、配線WB1の他端が、不図示のスルーホールを介して、第1層831に設けられた接続部CN2と電気的に接続している。すなわち、配線基板810は、駆動回路52b1と接続部CN2とを電気的に接続し、駆動信号COMB1を伝搬する配線WB1を含む。これにより、駆動回路52b1が出力する駆動信号COMB1が、接続部CN2に伝搬される。
また、図14に示したように、駆動信号COMA2を出力する駆動回路52a2は、第1層831において駆動回路52b1の+X2側に位置している。そして、図15に示すように、駆動回路52a2が駆動信号COMA2を出力するインダクターL1の一端は、不図示のスルーホールを介して、第2層832に設けられた配線WA2の一端と電気的に接続している。配線WA2は、第2層832においてX2方向に沿って延在している。そして、配線WA2の他端が、不図示のスルーホールを介して、第1層831に設けられた接続部CN2と電気的に接続している。すなわち、配線基板810は、駆動回路52a2と接続部CN2とを電気的に接続し、駆動信号COMA2を伝搬する配線WA2を含む。これにより、駆動回路52a2が出力する駆動信号COMA2が、接続部CN2に伝搬される。
また、図14に示したように、駆動信号COMB2を出力する駆動回路52b2は、第1層831において駆動回路52a2の+X2側に位置している。そして、図16に示すように、駆動回路52b2が駆動信号COMB2を出力するインダクターL1の一端は、不図示のスルーホールを介して、第3層833に設けられた配線WB2の一端と電気的に接続している。配線WB2は、第3層833においてX2方向に沿って延在している。そして、配線WB2の他端が、不図示のスルーホールを介して、第1層831に設けられた接続部CN2と電気的に接続している。すなわち、配線基板810は、駆動回路52b2と接続部CN2とを電気的に接続し、駆動信号COMB2を伝搬する配線WB2を含む。これにより、駆動回路52b2が出力する駆動信号COMB2が、接続部CN2に伝搬される。
また、図14に示したように、駆動信号COMA3を出力する駆動回路52a3は、第1層831において駆動回路52b2の+X2側に位置している。そして、図15に示すように、駆動回路52a3が駆動信号COMA3を出力するインダクターL1の一端は、不図示のスルーホールを介して、第2層832に設けられた配線WA3の一端と電気的に接続している。配線WA3は、第2層832においてX2方向に沿って延在している。そして、配線WA3の他端が、不図示のスルーホールを介して、第1層831に設けられた接続部CN2と電気的に接続している。すなわち、配線基板810は、駆動回路52a3と接続部CN2とを電気的に接続し、駆動信号COMA3を伝搬する配線WA3を含む。これにより、駆動回路52a3が出力する駆動信号COMA3が、接続部CN2に伝搬される。
また、図14に示したように、駆動信号COMB3を出力する駆動回路52b3は、第1層831において駆動回路52a3の+X2側に位置している。そして、図16に示すように、駆動回路52b3が駆動信号COMB3を出力するインダクターL1の一端は、不図示のスルーホールを介して、第3層833に設けられた配線WB3の一端と電気的に接続している。配線WB3は、第3層833においてX2方向に沿って延在している。そして、配線WB3の他端が、不図示のスルーホールを介して、第1層831に設けられた接続部CN2と電気的に接続している。すなわち、配線基板810は、駆動回路52b3と接続部CN2とを電気的に接続し、駆動信号COMB3を伝搬する配線WB3を含む。これにより、駆動回路52b3が出力する駆動信号COMB3が、接続部CN2に伝搬される。
また、図14に示したように、駆動信号COMA4を出力する駆動回路52a4は、第1層831において駆動回路52b3の+X2側に位置している。そして、図15に示すように、駆動回路52a4が駆動信号COMA4を出力するインダクターL1の一端は、不図示のスルーホールを介して、第2層832に設けられた配線WA4の一端と電気的に接続している。配線WA4は、第2層832においてX2方向に沿って延在している。そして、配線WA4の他端が、不図示のスルーホールを介して、第1層831に設けられた接続部CN2と電気的に接続している。すなわち、配線基板810は、駆動回路52a4と接続部CN2とを電気的に接続し、駆動信号COMA4を伝搬する配線WA4を含む。これにより、駆動回路52a4が出力する駆動信号COMA4が、接続部CN2に伝搬される。
また、図14に示したように、駆動信号COMB4を出力する駆動回路52b4は、第1層831において駆動回路52a4の+X2側に位置している。そして、図16に示すように、駆動回路52b4が駆動信号COMB4を出力するインダクターL1の一端は、不図示のスルーホールを介して、第3層833に設けられた配線WB4の一端と電気的に接続している。配線WB4は、第3層833においてX2方向に沿って延在している。そして、配線WB4の他端が、不図示のスルーホールを介して、第1層831に設けられた接続部CN2と電気的に接続している。すなわち、配線基板810は、駆動回路52b4と接続部CN2とを電気的に接続し、駆動信号COMB4を伝搬する配線WB4を含む。これにより、駆動回路52b4が出力する駆動信号COMB4が、接続部CN2に伝搬される。
また、図14に示したように、駆動信号COMA5を出力する駆動回路52a5は、第1層831において駆動回路52b4の+X2側に位置している。そして、図15に示すように、駆動回路52a5が駆動信号COMA5を出力するインダクターL1の一端は、不図示のスルーホールを介して、第2層832に設けられた配線WA5の一端と電気的に接続している。配線WA5は、第2層832においてX2方向に沿って延在している。そして、配線WA5の他端が、不図示のスルーホールを介して、第1層831に設けられた接続部CN2と電気的に接続している。すなわち、配線基板810は、駆動回路52a5と接続部CN2とを電気的に接続し、駆動信号COMA5を伝搬する配線WA5を含む。これにより、駆動回路52a5が出力する駆動信号COMA5が、接続部CN2に伝搬される。
また、図14に示したように、駆動信号COMB5を出力する駆動回路52b5は、第1層831において駆動回路52a5の+X2側に位置している。そして、図16に示すように、駆動回路52b5が駆動信号COMB5を出力するインダクターL1の一端は、不図示のスルーホールを介して、第3層833に設けられた配線WB5の一端と電気的に接続している。配線WB5は、第3層833においてX2方向に沿って延在している。そして、配線WB5の他端が、不図示のスルーホールを介して、第1層831に設けられた接続部CN2と電気的に接続している。すなわち、配線基板810は、駆動回路52b5と接続部CN2とを電気的に接続し、駆動信号COMB5を伝搬する配線WB5を含む。これにより、駆動回路52b5が出力する駆動信号COMB5が、接続部CN2に伝搬される。
また、図14に示したように、駆動信号COMA6を出力する駆動回路52a6は、第1層831において駆動回路52b5の+X2側に位置している。そして、図15に示すように、駆動回路52a6が駆動信号COMA6を出力するインダクターL1の一端は、不図示のスルーホールを介して、第2層832に設けられた配線WA6の一端と電気的に接続している。配線WA6は、第2層832においてX2方向に沿って延在している。
そして、配線WA6の他端が、不図示のスルーホールを介して、第1層831に設けられた接続部CN2と電気的に接続している。すなわち、配線基板810は、駆動回路52a6と接続部CN2とを電気的に接続し、駆動信号COMA6を伝搬する配線WA6を含む。これにより、駆動回路52a6が出力する駆動信号COMA6が、接続部CN2に伝搬される。
また、図14に示したように、駆動信号COMB6を出力する駆動回路52b6は、第1層831において駆動回路52a6の+X2側に位置している。そして、図16に示すように、駆動回路52b6が駆動信号COMB6を出力するインダクターL1の一端は、不図示のスルーホールを介して、第3層833に設けられた配線WB6の一端と電気的に接続している。配線WB6は、第3層833においてX2方向に沿って延在している。そして、配線WB6の他端が、不図示のスルーホールを介して、第1層831に設けられた接続部CN2と電気的に接続している。すなわち、配線基板810は、駆動回路52b6と接続部CN2とを電気的に接続し、駆動信号COMB6を伝搬する配線WB6を含む。これにより、駆動回路52b6が出力する駆動信号COMB6が、接続部CN2に伝搬される。
また、図14に示したように、駆動信号COMC1を出力する駆動回路52c1は、第1層831において駆動回路52b6の+X2側に位置している。そして、図17に示すように、駆動回路52c1が駆動信号COMC1を出力するインダクターL1の一端は、不図示のスルーホールを介して、第4層834に設けられた配線WC1の一端と電気的に接続している。配線WC1は、第4層834においてX2方向に沿って延在している。そして、配線WC1の他端が、不図示のスルーホールを介して、第1層831に設けられた接続部CN2と電気的に接続している。すなわち、配線基板810は、駆動回路52c1と接続部CN2とを電気的に接続し、駆動信号COMC1を伝搬する配線WC1を含む。これにより、駆動回路52c1が出力する駆動信号COMC1が、接続部CN2に伝搬される。
また、図14に示したように、駆動信号COMC2を出力する駆動回路52c2は、第1層831において駆動回路52c1の+X2側に位置している。そして、図17に示すように、駆動回路52c2が駆動信号COMC2を出力するインダクターL1の一端は、不図示のスルーホールを介して、第4層834に設けられた配線WC2の一端と電気的に接続している。配線WC2は、第4層834においてX2方向に沿って延在している。そして、配線WC2の他端が、不図示のスルーホールを介して、第1層831に設けられた接続部CN2と電気的に接続している。すなわち、配線基板810は、駆動回路52c2と接続部CN2とを電気的に接続し、駆動信号COMC2を伝搬する配線WC2を含む。これにより、駆動回路52c2が出力する駆動信号COMC2が、接続部CN2に伝搬される。
また、図14に示したように、駆動信号COMC3を出力する駆動回路52c3は、第1層831において駆動回路52c2の+X2側に位置している。そして、図17に示すように、駆動回路52c3が駆動信号COMC3を出力するインダクターL1の一端は、不図示のスルーホールを介して、第4層834に設けられた配線WC3の一端と電気的に接続している。配線WC3は、第4層834においてX2方向に沿って延在している。そして、配線WC3の他端が、不図示のスルーホールを介して、第1層831に設けられた接続部CN2と電気的に接続している。すなわち、配線基板810は、駆動回路52c3と接続部CN2とを電気的に接続し、駆動信号COMC3を伝搬する配線WC3を含む。これにより、駆動回路52c3が出力する駆動信号COMC3が、接続部CN2に伝搬される。
また、図14に示したように、駆動信号COMC4を出力する駆動回路52c4は、第1層831において駆動回路52c3の+X2側に位置している。そして、図17に示すように、駆動回路52c4が駆動信号COMC4を出力するインダクターL1の一端は、不図示のスルーホールを介して、第4層834に設けられた配線WC4の一端と電気的に接続している。配線WC4は、第4層834においてX2方向に沿って延在している。そして、配線WC4の他端が、不図示のスルーホールを介して、第1層831に設けられた接続部CN2と電気的に接続している。すなわち、配線基板810は、駆動回路52c4と接続部CN2とを電気的に接続し、駆動信号COMC4を伝搬する配線WC4を含む。これにより、駆動回路52c4が出力する駆動信号COMC4が、接続部CN2に伝搬される。
また、図14に示したように、駆動信号COMC5を出力する駆動回路52c5は、第1層831において駆動回路52c4の+X2側に位置している。そして、図17に示すように、駆動回路52c5が駆動信号COMC5を出力するインダクターL1の一端は、不図示のスルーホールを介して、第4層834に設けられた配線WC5の一端と電気的に接続している。配線WC5は、第4層834においてX2方向に沿って延在している。そして、配線WC5の他端が、不図示のスルーホールを介して、第1層831に設けられた接続部CN2と電気的に接続している。すなわち、配線基板810は、駆動回路52c5と接続部CN2とを電気的に接続し、駆動信号COMC5を伝搬する配線WC5を含む。これにより、駆動回路52c5が出力する駆動信号COMC5が、接続部CN2に伝搬される。
また、図14に示したように、駆動信号COMC6を出力する駆動回路52c6は、第1層831において駆動回路52c5の+X2側に位置している。そして、図17に示すように、駆動回路52c6が駆動信号COMC6を出力するインダクターL1の一端は、不図示のスルーホールを介して、第4層834に設けられた配線WC6の一端と電気的に接続している。配線WC6は、第4層834においてX2方向に沿って延在している。そして、配線WC6の他端が、不図示のスルーホールを介して、第1層831に設けられた接続部CN2と電気的に接続している。すなわち、配線基板810は、駆動回路52c6と接続部CN2とを電気的に接続し、駆動信号COMC6を伝搬する配線WC6を含む。これにより、駆動回路52c6が出力する駆動信号COMC6が、接続部CN2に伝搬される。
以上のように第1実施形態の液体吐出装置1では、ヘッド駆動モジュール10の駆動回路基板800が、複数の駆動回路52としての駆動回路52a1~52a6,52b1~52b6,52c1~52c6を備え、駆動回路基板800に有する配線基板810には、複数の駆動回路52のそれぞれと接続部CN2とを電気的に接続する複数の配線パターンとしての配線WA1~WA6,WB1~WB6,WC1~WC6が含まれる。そして、駆動回路52a1~52a6,52b1~52b6,52c1~52c6は、配線基板810において、X2方向に沿って+X2側から-X2側に向かって駆動回路52a1,52b1,52a2,52b2,52a3,52b3,52a4,52b4,52a5,52b5,52a6,52b6,52c1,52c2,52c3,52c4,52c5,52c6の順に並んで設けられている。
すなわち、吐出モジュール23-1が有する圧電素子60に駆動信号COMA1,COMB1,COMC1を出力する駆動回路52a1,52b1,52c1は、配線基板810の第1層831において、接続部CN2が位置する辺812から接続部CN1が位置する辺811に向かって、X2方向に沿って駆動回路52a1、駆動回路52b1、駆動回路52c1の順に位置している。したがって、駆動回路52a1と接続部CN2とを電気的に接続する配線WA1の長さは、駆動回路52b1と接続部CN2とを電気的に接続する配線WB1、及び駆動回路52c1と接続部CN2とを電気的に接続する配線WC1の長さよりも短く、駆動回路52b1と接続部CN2とを電気的に接続する配線WB1の長さは、駆動回路52c1と接続部CN2とを電気的に接続する配線WC1の長さよりも短い。すなわち、配線WB1は、配線WA1よりも長く、配線WC1よりも短い。
また、吐出モジュール23-2が有する圧電素子60に駆動信号COMA2,COMB2,COMC2を出力する駆動回路52a2,52b2,52c2は、配線基板810の第1層831において、接続部CN2が位置する辺812から接続部CN1が位置する辺811に向かって、X2方向に沿って駆動回路52a2、駆動回路52b2、駆動回路52c2の順に位置している。したがって、駆動回路52a2と接続部CN2とを電気的に接続する配線WA2の長さは、駆動回路52b2と接続部CN2とを電気的に接続する配線WB2、及び駆動回路52c2と接続部CN2とを電気的に接続する配線WC2の長さよりも短く、駆動回路52b2と接続部CN2とを電気的に接続する配線WB2の長さは、駆動回路52c2と接続部CN2とを電気的に接続する配線WC2の長さよりも短い。すなわち、配線WB2は、配線WA2よりも長く、配線WC2よりも短い。
また、吐出モジュール23-3が有する圧電素子60に駆動信号COMA3,COMB3,COMC3を出力する駆動回路52a3,52b3,52c3は、配線基板810の第1層831において、接続部CN2が位置する辺812から接続部CN1が位置する辺811に向かって、X2方向に沿って駆動回路52a3、駆動回路52b3、駆動回路52c3の順に位置している。したがって、駆動回路52a3と接続部CN2とを電気的に接続する配線WA3の長さは、駆動回路52b3と接続部CN2とを電気的に接続する配線WB3、及び駆動回路52c3と接続部CN2とを電気的に接続する配線WC3の長さよりも短く、駆動回路52b3と接続部CN2とを電気的に接続する配線WB3の長さは、駆動回路52c3と接続部CN2とを電気的に接続する配線WC3の長さよりも短い。すなわち、配線WB3は、配線WA3よりも長く、配線WC3よりも短い。
また、吐出モジュール23-4が有する圧電素子60に駆動信号COMA4,COMB4,COMC4を出力する駆動回路52a4,52b4,52c4は、配線基板810の第1層831において、接続部CN2が位置する辺812から接続部CN1が位置する辺811に向かって、X2方向に沿って駆動回路52a4、駆動回路52b4、駆動回路52c4の順に位置している。したがって、駆動回路52a4と接続部CN2とを電気的に接続する配線WA4の長さは、駆動回路52b4と接続部CN2とを電気的に接続する配線WB4、及び駆動回路52c4と接続部CN2とを電気的に接続する配線WC4の長さよりも短く、駆動回路52b4と接続部CN2とを電気的に接続する配線WB4の長さは、駆動回路52c4と接続部CN2とを電気的に接続する配線WC4の長さよりも短い。すなわち、配線WB4は、配線WA4よりも長く、配線WC4よりも短い。
また、吐出モジュール23-5が有する圧電素子60に駆動信号COMA5,COMB5,COMC5を出力する駆動回路52a5,52b5,52c5は、配線基板810の第1層831において、接続部CN2が位置する辺812から接続部CN1が位置する辺811に向かって、X2方向に沿って駆動回路52a5、駆動回路52b5、駆動回路52c5の順に位置している。したがって、駆動回路52a5と接続部CN2とを電気的に接続する配線WA5の長さは、駆動回路52b5と接続部CN2とを電気的に接続する配線WB5、及び駆動回路52c5と接続部CN2とを電気的に接続する配線WC5の長さよりも短く、駆動回路52b5と接続部CN2とを電気的に接続する配線WB5の長さは、駆動回路52c5と接続部CN2とを電気的に接続する配線WC5の長さよりも短い。すなわち、配線WB5は、配線WA5よりも長く、配線WC5よりも短い。
また、吐出モジュール23-6が有する圧電素子60に駆動信号COMA6,COMB6,COMC6を出力する駆動回路52a6,52b6,52c6は、配線基板810の第1層831において、接続部CN2が位置する辺812から接続部CN1が位置する辺811に向かって、X2方向に沿って駆動回路52a6、駆動回路52b6、駆動回路52c6の順に位置している。したがって、駆動回路52a6と接続部CN2とを電気的に接続する配線WA6の長さは、駆動回路52b6と接続部CN2とを電気的に接続する配線WB6、及び駆動回路52c6と接続部CN2とを電気的に接続する配線WC6の長さよりも短く、駆動回路52b6と接続部CN2とを電気的に接続する配線WB6の長さは、駆動回路52c6と接続部CN2とを電気的に接続する配線WC6の長さよりも短い。すなわち、配線WB6は、配線WA6よりも長く、配線WC6よりも短い。
そして、図14に示すように、第1実施形態の液体吐出装置1では、配線基板810の第1層831において、接続部CN2が位置する辺812から接続部CN1が位置する辺811に向かって、吐出モジュール23-1が有する吐出部600からインクが吐出するように対応する圧電素子60を駆動する駆動信号COMA1,COMB1を出力する駆動回路52a1,52b1、吐出モジュール23-2が有する吐出部600からインクが吐出するように対応する圧電素子60を駆動する駆動信号COMA2,COMB2を出力する駆動回路52a2,52b2、吐出モジュール23-3が有する吐出部600からインクが吐出するように対応する圧電素子60を駆動する駆動信号COMA3,COMB3を出力する駆動回路52a3,52b3、吐出モジュール23-4が有する吐出部600からインクが吐出するように対応する圧電素子60を駆動する駆動信号COMA4,COMB4を出力する駆動回路52a4,52b4、吐出モジュール23-5が有する吐出部600からインクが吐出するように対応する圧電素子60を駆動する駆動信号COMA5,COMB5を出力する駆動回路52a5,52b5、吐出モジュール23-6が有する吐出部600からインクが吐出するように対応する圧電素子60を駆動する駆動信号COMA6,COMB6を出力する駆動回路52a6,52b6の順に位置し、インクが吐出しないように対応する圧電素子60を駆動する駆動信号COMC1~COMC6を出力する駆動回路52c1~52c6が、配線基板810の第1層831において駆動回路52a1~52a6,52b1~52b6+X2側に、接続部CN2が位置する辺812から接続部CN1が位置する辺811に向かい、駆動回路52c1,52c2,52c3,52c4,52c5,52c6の順に位置している。
すなわち、吐出モジュール23-1が有する吐出部600からインクが吐出されるように対応する圧電素子60を駆動する駆動信号COMA1を出力する駆動回路52a1が、X2方向に沿って配線基板810に並んで設けられた複数の駆動回路52の内、接続部CN2の最も近傍に位置し、吐出モジュール23-6が有する吐出部600からインクが吐出されないように対応する圧電素子60を駆動する駆動信号COMC6を出力する駆動回路52c6が、X2方向に沿って配線基板810に並んで設けられた複数の駆動回路52の内、接続部CN2から最も離れて位置している。
したがって、駆動回路52a1と接続部CN2とを電気的に接続する配線WA1の長さは、駆動回路52a2~52a6,52b1~52b6,52c1~52c6のそれぞれと接続部CN2とを電気的に接続する配線WA2~WA6,WB1~WB6,WC1~WC6よりも短く、駆動回路52c6と接続部CN2とを電気的に接続する配線WC6の長さは、駆動回路52a1~52a6,52b1~52b6,52c1~52c5のそれぞれと接続部CN2とを電気的に接続する配線WA1~WA6,WB1~WB6,WC1~WC5よりも長い。すなわち、配線基板810は、複数の駆動回路52と接続部CN2とを電気的に接続する複数の配線パターンを含み、当該複数の配線パターンの内、駆動回路52a1と接続部CN2とを電気的に接続する配線WA1の長さが最も短く、駆動回路52c6と接続部CN2とを電気的に接続する配線WC6の長さが最も長い。
以上のように構成されたヘッド駆動モジュール10では、前述の通り、駆動信号COMA1,COMB1の電圧振幅は、吐出モジュール23-1が有するノズルNからインクが吐出されるよう圧電素子60を駆動させるが故に、吐出モジュール23-1が有するノズルNからインクが吐出されないように圧電素子60を駆動させる駆動信号COMC1の電圧振幅よりも大きい。すなわち、駆動信号COMA1,COMB1の伝搬に伴い生じる電流量は、駆動信号COMC1の伝搬に伴い生じる電流量よりも大きく、それ故に、駆動信号COMA1,COMB1は、駆動信号COMC1と比較して、配線パターンに生じるインピーダンスの影響を受けやすい。このような配線パターンに生じるインピーダンスの影響を受けやすい駆動信号COMA1,COMB1が伝搬する配線WA1,WB1の配線長を、駆動信号COMC1が伝搬する配線WC1の配線長よりも短くすることで、インクの吐出に直接的に寄与する駆動信号COMA1,COMB1の波形精度を向上させることができる。その結果、液体吐出装置1におけるインクの吐出精度が向上する。
さらに、駆動信号COMA1が圧電素子60に供給されることにより対応するノズルNから吐出されるインクの量は、駆動信号COMB1が圧電素子60に供給されることにより対応するノズルNから吐出されるインクの量よりも多く、それ故に、駆動信号COMA1の電圧振幅は、駆動信号COMB1の電圧振幅よりも大きく、駆動信号COMA1の伝搬に伴い生じる電流量は、駆動信号COMB1の伝搬に伴い生じる電流量よりも大きい。そのため、駆動信号COMA1が伝搬する配線WA1の配線長を、駆動信号COMB1が伝搬する配線WB1の配線長よりも短くすることで、配線パターンに生じるインピーダンスの影響により駆動信号COMA1の波形精度が低下するおそれが低減する。
同様に、吐出モジュール23-2が有する圧電素子60に供給される駆動信号COMA2,COMB2の伝搬に伴い生じる電流量は、駆動信号COMC2の伝搬に伴い生じる電流量よりも大きく、駆動信号COMA2の伝搬に伴い生じる電流量は、駆動信号COMB2の伝搬に伴い生じる電流量よりも大きい。それ故に、駆動信号COMA2,COMB2が伝搬する配線WA2,WB2の配線長を、駆動信号COMC2が伝搬する配線WC2の配線長よりも短くすることで、ヘッド駆動モジュール10から出力される駆動信号COMA2,COMB2の波形精度を向上させることができ、さらに、駆動信号COMA2が伝搬する配線WA2の配線長を、駆動信号COMB2が伝搬する配線WB2の配線長よりも短くすることで、駆動信号COMA2の波形精度が低下するおそれが低減し、液体吐出装置1におけるインクの吐出精度が向上する。
同様に、吐出モジュール23-3が有する圧電素子60に供給される駆動信号COMA3,COMB3の伝搬に伴い生じる電流量は、駆動信号COMC3の伝搬に伴い生じる電流量よりも大きく、駆動信号COMA3の伝搬に伴い生じる電流量は、駆動信号COMB3の伝搬に伴い生じる電流量よりも大きい。それ故に、駆動信号COMA3,COMB3が伝搬する配線WA3,WB3の配線長を、駆動信号COMC3が伝搬する配線WC3の配線長よりも短くすることで、ヘッド駆動モジュール10から出力される駆動信号COMA3,COMB3の波形精度を向上させることができ、さらに、駆動信号COMA3が伝搬する配線WA3の配線長を、駆動信号COMB3が伝搬する配線WB3の配線長よりも短くすることで、駆動信号COMA3の波形精度が低下するおそれが低減し、液体吐出装置1におけるインクの吐出精度が向上する。
同様に、吐出モジュール23-4が有する圧電素子60に供給される駆動信号COMA4,COMB4の伝搬に伴い生じる電流量は、駆動信号COMC4の伝搬に伴い生じる電流量よりも大きく、駆動信号COMA4の伝搬に伴い生じる電流量は、駆動信号COMB4の伝搬に伴い生じる電流量よりも大きい。それ故に、駆動信号COMA4,COMB4が伝搬する配線WA4,WB4の配線長を、駆動信号COMC4が伝搬する配線WC4の配線長よりも短くすることで、ヘッド駆動モジュール10から出力される駆動信号COMA4,COMB4の波形精度を向上させることができ、さらに、駆動信号COMA4が伝搬する配線WA4の配線長を、駆動信号COMB4が伝搬する配線WB4の配線長よりも短くすることで、駆動信号COMA4の波形精度が低下するおそれが低減し、液体吐出装置1におけるインクの吐出精度が向上する。
同様に、吐出モジュール23-5が有する圧電素子60に供給される駆動信号COMA5,COMB5の伝搬に伴い生じる電流量は、駆動信号COMC5の伝搬に伴い生じる電流量よりも大きく、駆動信号COMA5の伝搬に伴い生じる電流量は、駆動信号COMB5の伝搬に伴い生じる電流量よりも大きい。それ故に、駆動信号COMA5,COMB5が伝搬する配線WA5,WB5の配線長を、駆動信号COMC5が伝搬する配線WC5の配線長よりも短くすることで、ヘッド駆動モジュール10から出力される駆動信号COMA5,COMB5の波形精度を向上させることができ、さらに、駆動信号COMA5が伝搬する配線WA5の配線長を、駆動信号COMB5が伝搬する配線WB5の配線長よりも短くすることで、駆動信号COMA5の波形精度が低下するおそれが低減し、液体吐出装置1におけるインクの吐出精度が向上する。
同様に、吐出モジュール23-6が有する圧電素子60に供給される駆動信号COMA6,COMB6の伝搬に伴い生じる電流量は、駆動信号COMC6の伝搬に伴い生じる電流量よりも大きく、駆動信号COMA6の伝搬に伴い生じる電流量は、駆動信号COMB6の伝搬に伴い生じる電流量よりも大きい。それ故に、駆動信号COMA6,COMB6が伝搬する配線WA6,WB6の配線長を、駆動信号COMC6が伝搬する配線WC6の配線長よりも短くすることで、ヘッド駆動モジュール10から出力される駆動信号COMA6,COMB6の波形精度を向上させることができ、さらに、駆動信号COMA6が伝搬する配線WA6の配線長を、駆動信号COMB6が伝搬する配線WB6の配線長よりも短くすることで、駆動信号COMA6の波形精度が低下するおそれが低減し、液体吐出装置1におけるインクの吐出精度が向上する。
さらに、第1実施形態の液体吐出装置1では、吐出モジュール23-1~23-6が有する圧電素子60を対応するノズルNからインクが吐出するように駆動する駆動信号COMA1~COMA6,COMB1~COMB6を出力する駆動回路52a1~52a6,52b1~52b6が、吐出モジュール23-1~23-6が有する圧電素子60を対応するノズルNからインクが吐出しないように駆動する駆動信号COMC1~COMC6を出力する駆動回路52c1~52c6よりも接続部CN2の近傍に位置している。これにより、図15~図17に示すように、駆動回路52a1,52b1,52a2,52b2,52a3,52b3,52a4,52b4,52a5,52b5,52a6,52b6のそれぞれと接続部CN2とを電気的に接続し、駆動信号COMA1~COMA6,COMB1~COMB6を伝搬する配線WA1~WA6,WB1~WB6の配線長を、駆動回路52c1,52c2,52c3,52c4,52c5,52c6のそれぞれと接続部CN2とを電気的に接続し、駆動信号COMC1~COMC6を伝搬する配線WC1~WC6の配線長よりも短くすることができる。
すなわち、伝搬に伴い生じる電流量の大きな駆動信号COMA1~COMA6,COMB1~COMB6が伝搬する配線WA1~WA6,WB1~WB6の配線長を、伝搬に伴い生じる電流量の小さな駆動信号COMC1~COMC6が伝搬する配線WC1~WC6の配線長よりも短くすることができる。その結果、インクの吐出に直接的に寄与する駆動信号COMA1~COMA6,COMB1~COMB6の波形精度をさらに向上させることができる。液体吐出装置1におけるインクの吐出精度がさらに向上する。
ここで、第1実施形態の駆動回路基板800では、駆動回路52a1~52a6,52b1~52b6,52c1~52c6が配線基板810の第1層831に設けられ、駆動信号COMA1~COMA6を伝搬する配線WA1~WA6が配線基板810の第2層832に設けられ、駆動信号COMB1~COMB6を伝搬する配線WB1~WB6が第3層833に設けられ、駆動信号COMC1~COMC6を伝搬する配線WC1~WC6が第4層834に設けられているとして説明を行ったが、これに限るものではなく、例えば、駆動回路52a1~52a6,52b1~52b6,52c1~52c6の一部が第2層832、第3層833、第4層834、第5層835に設けられていてもよい。また、駆動信号COMA1~COMA6を伝搬する配線WA1~WA6、駆動信号COMB1~COMB6を伝搬する配線WB1~WB6、及び駆動信号COMC1~COMC6を伝搬する配線WC1~WC6の少なくとも一部が、同じ配線層に設けられていてもよい。さらに、第1実施形態の駆動回路基板800では、第2層832、第3層833、第4層834がZ2方向に沿って+Z2側から-Z2側に向かい第2層832、第3層833、第4層834の順に積層されている場合を図示しているが、配線基板810における積層順序は、これに限るものではない。さらに、第1実施形態では、配線基板810が内層として第2層832、第3層833、第4層834を有するとして説明を行ったが、配線基板810は、内層として基準電圧信号VBS1~VBS6が伝搬される層や、データ信号DATAを含む各種の制御信号が伝搬される層、グラウンド電位に保持された層等の複数の内層を含んでもよい。
また、図14に示すように、配線基板810は、複数のネジ780が挿通する複数の貫通孔820を有する。複数の貫通孔820の内のいくつかは、配線基板810の辺813に沿って並設され、複数の貫通孔820の内の異なるいくつかは、配線基板810の辺814に沿って並設されている。すなわち、配線基板810は、X2方向に沿って2列で並設された複数の貫通孔820を有する。ここで、配線基板810の辺813に沿って並設されるとは、並設され複数の貫通孔820のそれぞれと、配線基板810の辺813との最短距離が、配線基板810の辺814との最短距離よりも短い状態で、複数の貫通孔820がX2方向に沿って並設されていることを意味し、配線基板810の辺814に沿って並設されるとは、並設され複数の貫通孔820のそれぞれと、配線基板810の辺814との最短距離が、配線基板810の辺813との最短距離よりも短い状態で、複数の貫通孔820がX2方向に沿って並設されていることを意味する。
そして、配線基板810の辺813に沿って並設される複数の貫通孔820の内の少なくとも1つ、及び配線基板810の辺814に沿って並設される複数の貫通孔820の内の少なくとも1つは、接続部CN2と駆動回路52a1との間に位置している。すなわち、複数の貫通孔820の内の少なくとも1つは、X2方向に沿った方向において接続部CN2と駆動回路52a1との間に位置している。
配線基板810の辺813に沿って並設される複数の貫通孔820の内の異なる少なくとも1つ、及び配線基板810の辺814に沿って並設される複数の貫通孔820の内の異なる少なくとも1つは、駆動回路52a1と駆動回路52b1との間に位置している。すなわち、複数の貫通孔820の内の少なくとも1つは、X2方向に沿った方向において駆動回路52a1と駆動回路52b1との間に位置している。
配線基板810の辺813に沿って並設される複数の貫通孔820の内の異なる少なくとも1つ、及び配線基板810の辺814に沿って並設される複数の貫通孔820の内の異なる少なくとも1つは、駆動回路52b1と駆動回路52a2との間に位置している。すなわち、複数の貫通孔820の内の少なくとも1つは、X2方向に沿った方向において駆動回路52b1と駆動回路52a2との間に位置している。
配線基板810の辺813に沿って並設される複数の貫通孔820の内の異なる少なくとも1つ、及び配線基板810の辺814に沿って並設される複数の貫通孔820の内の異なる少なくとも1つは、駆動回路52a2と駆動回路52b2との間に位置している。すなわち、複数の貫通孔820の内の少なくとも1つは、X2方向に沿った方向において駆動回路52a2と駆動回路52b2との間に位置している。
配線基板810の辺813に沿って並設される複数の貫通孔820の内の異なる少なくとも1つ、及び配線基板810の辺814に沿って並設される複数の貫通孔820の内の異なる少なくとも1つは、駆動回路52b2と駆動回路52a3との間に位置している。すなわち、複数の貫通孔820の内の少なくとも1つは、X2方向に沿った方向において駆動回路52b2と駆動回路52a3との間に位置している。
配線基板810の辺813に沿って並設される複数の貫通孔820の内の異なる少なくとも1つ、及び配線基板810の辺814に沿って並設される複数の貫通孔820の内の異なる少なくとも1つは、駆動回路52a3と駆動回路52b3との間に位置している。すなわち、複数の貫通孔820の内の少なくとも1つは、X2方向に沿った方向において駆動回路52a3と駆動回路52b3との間に位置している。
配線基板810の辺813に沿って並設される複数の貫通孔820の内の異なる少なくとも1つ、及び配線基板810の辺814に沿って並設される複数の貫通孔820の内の異なる少なくとも1つは、駆動回路52b3と駆動回路52a4との間に位置している。すなわち、複数の貫通孔820の内の少なくとも1つは、X2方向に沿った方向において駆動回路52b3と駆動回路52a4との間に位置している。
配線基板810の辺813に沿って並設される複数の貫通孔820の内の異なる少なくとも1つ、及び配線基板810の辺814に沿って並設される複数の貫通孔820の内の異なる少なくとも1つは、駆動回路52a4と駆動回路52b4との間に位置している。すなわち、複数の貫通孔820の内の少なくとも1つは、X2方向に沿った方向において駆動回路52a4と駆動回路52b4との間に位置している。
配線基板810の辺813に沿って並設される複数の貫通孔820の内の異なる少なくとも1つ、及び配線基板810の辺814に沿って並設される複数の貫通孔820の内の異なる少なくとも1つは、駆動回路52b4と駆動回路52a5との間に位置している。すなわち、複数の貫通孔820の内の少なくとも1つは、X2方向に沿った方向において駆動回路52b4と駆動回路52a5との間に位置している。
配線基板810の辺813に沿って並設される複数の貫通孔820の内の異なる少なくとも1つ、及び配線基板810の辺814に沿って並設される複数の貫通孔820の内の異なる少なくとも1つは、駆動回路52a5と駆動回路52b5との間に位置している。すなわち、複数の貫通孔820の内の少なくとも1つは、X2方向に沿った方向において駆動回路52a5と駆動回路52b5との間に位置している。
配線基板810の辺813に沿って並設される複数の貫通孔820の内の異なる少なくとも1つ、及び配線基板810の辺814に沿って並設される複数の貫通孔820の内の異なる少なくとも1つは、駆動回路52b5と駆動回路52a6との間に位置している。すなわち、複数の貫通孔820の内の少なくとも1つは、X2方向に沿った方向において駆動回路52b5と駆動回路52a6との間に位置している。
配線基板810の辺813に沿って並設される複数の貫通孔820の内の異なる少なくとも1つ、及び配線基板810の辺814に沿って並設される複数の貫通孔820の内の異なる少なくとも1つは、駆動回路52a6と駆動回路52b6との間に位置している。すなわち、複数の貫通孔820の内の少なくとも1つは、X2方向に沿った方向において駆動回路52a6と駆動回路52b6との間に位置している。
配線基板810の辺813に沿って並設される複数の貫通孔820の内の異なる少なくとも1つ、及び配線基板810の辺814に沿って並設される複数の貫通孔820の内の異なる少なくとも1つは、駆動回路52b6と駆動回路52c1との間に位置している。すなわち、複数の貫通孔820の内の少なくとも1つは、X2方向に沿った方向において駆動回路52b6と駆動回路52c1との間に位置している。
配線基板810の辺813に沿って並設される複数の貫通孔820の内の異なる少なくとも1つ、及び配線基板810の辺814に沿って並設される複数の貫通孔820の内の異なる少なくとも1つは、駆動回路52c3と駆動回路52c4との間に位置し、配線基板810の辺813に沿って並設される複数の貫通孔820の内の異なる少なくとも1つ、及び配線基板810の辺814に沿って並設される複数の貫通孔820の内の異なる少なくとも1つは、駆動回路52c6と集積回路101との間に位置し、配線基板810の辺813に沿って並設される複数の貫通孔820の内の異なる少なくとも1つ、及び配線基板810の辺814に沿って並設される複数の貫通孔820の内の異なる少なくとも1つは、集積回路101と接続部CN1との間に位置している。
すなわち、配線基板810には、吐出モジュール23-1からインクが吐出されるように圧電素子60を駆動する駆動信号COMA1,COMB1を出力する駆動回路52a1,52b1の間、吐出モジュール23-2からインクが吐出されるように圧電素子60を駆動する駆動信号COMA2,COMB2を出力する駆動回路52a2,52b2の間、吐出モジュール23-3からインクが吐出されるように圧電素子60を駆動する駆動信号COMA3,COMB3を出力する駆動回路52a3,52b3の間、吐出モジュール23-4からインクが吐出されるように圧電素子60を駆動する駆動信号COMA4,COMB4を出力する駆動回路52a4,52b4の間、吐出モジュール23-5からインクが吐出されるように圧電素子60を駆動する駆動信号COMA5,COMB5を出力する駆動回路52a5,52b5の間、及び吐出モジュール23-6からインクが吐出されるように圧電素子60を駆動する駆動信号COMA6,COMB6を出力する駆動回路52a1,52b1の間のそれぞれに、貫通孔820が位置している。
また、図14に示すような駆動信号COMA1,COMB1を出力する駆動回路52a1,52b1と、駆動信号COMA2,COMB2を出力する駆動回路52a2,52b2とが、X2方向に沿って隣り合って位置している場合、駆動回路52a1,52b1と駆動回路52a2,52b2との間にも貫通孔820が位置することが好ましい。同様に、駆動信号COMA2,COMB2を出力する駆動回路52a2,52b2と、駆動信号COMA3,COMB3を出力する駆動回路52a3,52b3とが、X2方向に沿って隣り合って位置している場合、駆動回路52a2,52b2と駆動回路52a3,52b3との間にも貫通孔820が位置することが好ましく、駆動信号COMA3,COMB3を出力する駆動回路52a3,52b3と、駆動信号COMA4,COMB4を出力する駆動回路52a4,52b4とが、X2方向に沿って隣り合って位置している場合、駆動回路52a3,52b3と駆動回路52a4,52b4との間にも貫通孔820が位置することが好ましく、駆動信号COMA4,COMB4を出力する駆動回路52a4,52b4と、駆動信号COMA5,COMB5を出力する駆動回路52a5,52b5とが、X2方向に沿って隣り合って位置している場合、駆動回路52a4,52b4と駆動回路52a5,52b5との間にも貫通孔820が位置することが好ましく、駆動信号COMA5,COMB5を出力する駆動回路52a5,52b5と、駆動信号COMA6,COMB6を出力する駆動回路52a6,52b6とが、X2方向に沿って隣り合って位置している場合、駆動回路52a5,52b5と駆動回路52a6,52b6との間にも貫通孔820が位置することが好ましい。
図12に戻り、次に、ヘッド駆動モジュール10が有するヒートシンク710の構造の具体例について説明する。ヒートシンク710は、駆動回路基板800の+Z2側に位置している。ヒートシンク710は、底部711、側部712,713、突出部715,716,717、及び複数のフィン部718を含む。
底部711は、配線基板810と向かい合って位置し、X2方向とY2方向とが成す平面に延在する略矩形である。側部712は、底部711の-Y2側の端部から-Z2側に向かい突出しているとともに、X2方向に沿って延在している。この側部712の-Z2側の端部の少なくとも一部は、配線基板810の-Y2側の端部と接触している。側部713は、底部711の+Y2側の端部から-Z2側に向かい突出しているとともに、X2方向に沿って延在している。この側部713の-Z2側の端部の少なくとも一部は、配線基板810の+Y2側の端部と接触している。すなわち、ヒートシンク710は、底部711と側部712,713とで、-Z2側で開口する収容空間を構成している。そして、ヒートシンク710が構成する収容空間に駆動回路基板800が有する複数の駆動回路52が収容される。換言すれば、ヒートシンク710は、配線基板810に取り付けられ、複数の駆動回路52を覆うように設けられている。
突出部715,716,717は、底部711と側部712,713とで構成された収容空間の内部において、配線基板810に設けられたインダクターL1、トランジスターM1,M2、及び集積回路500のそれぞれに対応して設けられている。突出部715は、配線基板810に設けられたインダクターL1に対応して位置し、底部711から-Z2側に向かい突出しているとともに、X2方向に沿って延在している。突出部716は、配線基板810に設けられたトランジスターM1,M2に対応して位置し、底部711から-Z2側に向かい突出しているとともに、X2方向に沿って延在している。突出部717は、配線基板810に設けられた集積回路500に対応して位置し、底部711から-Z2側に向かい突出しているとともに、X2方向に沿って延在している。
複数のフィン部718は、それぞれが、底部711から-Z2側に向かい突出しているとともに、X2方向に沿って延在し、Y2方向において互いに離間して位置している。ヒートシンク710が複数のフィン部718を有することで、ヒートシンク710の表面積が大きくなり、その結果、ヒートシンク710における放熱性能が向上する。このようなヒートシンク710が有するフィン部718の数は、駆動回路基板800で生じる熱をヒートシンク710が放出する熱量、フィン部718のZ2方向に沿った長さ、フィン部718に加わる気流等に応じて規定される最適な間隔に基づいて設定される。
以上のように構成されたヒートシンク710は、駆動回路基板800が有する配線基板810に取り付けられることで、配線基板810に設けられた複数の駆動回路52で生じた熱を放出する。すなわち、ヘッド駆動モジュール10は、配線基板810に取り付けられ、複数の駆動回路52の少なくともいずれかの熱を放出するヒートシンク710を備える。このようなヒートシンク710は、高い熱伝導性に加えて、駆動回路52を保護するための十分な剛性を有する物質であって、例えば、アルミニウム、鉄、銅等の金属を含んで構成される。
さらに、第1実施形態のヘッド駆動モジュール10では、ヒートシンク710が、アルミニウム、鉄、銅等の金属を含んで構成されるとともに、複数の駆動回路52を覆うように設けられている。これにより、ヒートシンク710は、複数の駆動回路52で生じた熱を放出するとともに、複数の駆動回路52に外乱ノイズが寄与するおそれを低減する遮蔽材としても機能する。これにより、複数の駆動回路52が出力する駆動信号COMA1~COMA6,COMB1~COMB6,COMC1~COMC6の波形精度がさらに向上する。
熱伝導部材群720は、Z2方向に沿った方向において駆動回路基板800とヒートシンク710との間に位置している。この熱伝導部材群720は、駆動回路基板800が有する発熱する電子部品とヒートシンク710との双方に接触することで、駆動回路基板800からヒートシンク710に伝導される熱の伝導効率を高める。このような熱伝導部材群720としては、熱伝導性に加えて、弾性、難燃性及び電気絶縁性を有する物質であることが好ましく、例えば、シリコーンやアクリル樹脂を含み、高い熱伝導性を有するゲルシートやゴムシートを用いることができる。これにより、熱伝導部材群720は、駆動回路基板800で生じた熱をヒートシンク710に伝導する熱伝導部材として機能するとともに、駆動回路基板800とヒートシンク710との間で電気絶縁性能を確保するための絶縁部材としての機能し、さらに、駆動回路基板800にヒートシンク710が取り付けられた際に生じる応力を緩和する緩衝部材としても機能する。
熱伝導部材群720は、熱伝導部材730,740,750,760を含む。熱伝導部材730は、複数の駆動回路52のそれぞれが有するインダクターL1とヒートシンク710が有する突出部715との間に位置し、ヒートシンク710が駆動回路基板800に取り付けられた状態において、複数の駆動回路52のそれぞれが有するインダクターL1と突出部715との双方に接触する。これにより熱伝導部材730は、インダクターL1で生じた熱のヒートシンク710への伝導効率を高める。熱伝導部材740は、複数の駆動回路52のそれぞれが有するトランジスターM1とヒートシンク710が有する突出部716との間に位置し、ヒートシンク710が駆動回路基板800に取り付けられた状態において、複数の駆動回路52のそれぞれが有するトランジスターM1と突出部716との双方に接触する。これにより熱伝導部材740は、トランジスターM1で生じた熱のヒートシンク710への伝導効率を高める。熱伝導部材750は、複数の駆動回路52のそれぞれが有するトランジスターM2とヒートシンク710が有する突出部716との間に位置し、ヒートシンク710が駆動回路基板800に取り付けられた状態において、複数の駆動回路52のそれぞれが有するトランジスターM2と突出部716との双方に接触する。これにより熱伝導部材750は、トランジスターM2で生じた熱のヒートシンク710への伝導効率を高める。熱伝導部材760は、複数の駆動回路52のそれぞれが有する集積回路500とヒートシンク710が有する突出部717との間に位置し、ヒートシンク710が駆動回路基板800に取り付けられた状態において、複数の駆動回路52のそれぞれが有する集積回路500と突出部717との双方に接触する。これにより熱伝導部材760は、トランジスターM2で生じた熱のヒートシンク710への伝導効率を高める。
複数のネジ780のそれぞれは、鋼、鉄、アルミニウム、ステンレスなどの金属製であって、駆動回路基板800が有する配線基板810が有する複数の貫通孔820のそれぞれを-Z2側から+Z2側に向かい挿通するととともに、駆動回路基板800の+Z2側に位置するヒートシンク710に締め付けられることで、駆動回路基板800が有する配線基板810にヒートシンク710を取り付ける。
具体的には、複数のネジ780のいくつかは、配線基板810に形成された複数の貫通孔820の内の、接続部CN2と駆動回路52a1との間に位置する貫通孔820を挿通する。そして、ネジ780がヒートシンク710の側部712,713に締め付けられることで、配線基板810にヒートシンク710を取り付ける。
同様に、複数のネジ780のいくつかは、配線基板810の辺813に沿って並設されている貫通孔820の内の、駆動回路52a1と駆動回路52b1との間に位置する貫通孔820、駆動回路52b1と駆動回路52a2との間に位置する貫通孔820、駆動回路52a2と駆動回路52b2との間に位置する貫通孔820、駆動回路52b2と駆動回路52a3との間に位置する貫通孔820、駆動回路52a3と駆動回路52b3との間に位置する貫通孔820、駆動回路52b3と駆動回路52a4との間に位置する貫通孔820、駆動回路52a4と駆動回路52b4との間に位置する貫通孔820、駆動回路52b4と駆動回路52a5との間に位置する貫通孔820、駆動回路52a5と駆動回路52b5との間に位置する貫通孔820、駆動回路52b5と駆動回路52a6との間に位置する貫通孔820、駆動回路52a6と駆動回路52b6との間に位置する貫通孔820、駆動回路52b6と駆動回路52c1との間に位置する貫通孔820、駆動回路52c3と駆動回路52c4との間に位置する貫通孔820、駆動回路52c6と集積回路101との間に位置する貫通孔820、及び集積回路101と接続部CN1との間に位置する貫通孔820を挿通する。そして、ネジ780がヒートシンク710の側部712,713に締め付けられることで、配線基板810にヒートシンク710を取り付ける。
以上のように、複数のネジ780が、配線基板810が有する複数の貫通孔820を挿通し、側部712,713に締め付けられることで、側部712,713を含むヒートシンク710が、駆動回路基板800が有する配線基板810に取り付けられる。その結果、熱伝導部材730は、インダクターL1と突出部715との双方と密着し、熱伝導部材740は、トランジスターM1と突出部716との双方と密着し、熱伝導部材750は、トランジスターM2と突出部716との双方と密着し、熱伝導部材750は、集積回路500と突出部717との双方と密着する。すなわち、発熱量の大きなインダクターL1、トランジスターM1,M2、集積回路500とヒートシンク710との熱的な接効率が向上する。その結果、発熱量の大きなインダクターL1、トランジスターM1,M2、集積回路500の熱を、より効率よくヒートシンク710に伝導することができ、駆動回路基板800が有する駆動回路52の温度上昇が低減される。
ここで、駆動回路52a1は、液体吐出モジュール20から大程度の量のインクが吐出するように吐出モジュール23-1が有する圧電素子60を駆動する駆動信号COMA1を出力し、駆動回路52b1は、液体吐出モジュール20から小程度の量のインクが吐出するように吐出モジュール23-1が有する圧電素子60を駆動する駆動信号COMB1を出力し、駆動回路52c1は、液体吐出モジュール20からインクが吐出しないように吐出モジュール23-1が有する圧電素子60を駆動する駆動信号COMC1を出力する。したがって、駆動回路52a1,52b1の発熱量は、駆動回路52c1の発熱量よりも大きく、また、駆動回路52a1の発熱量は、駆動回路52b1の発熱量よりも大きい。
このような駆動回路52a1,52b1,52c1が、配線基板810の第1層831において、駆動回路52a1,52b1,52c1の順にX2方向に沿った方向に並んで位置するとともに、発熱量の大きな駆動回路52a1と駆動回路52b1との間にネジ780が挿通する貫通孔820が位置している。すなわち、ヒートシンク710は、インクを吐出するように圧電素子60を駆動する駆動信号COMA1を出力する駆動回路52a1と、インクを吐出するように圧電素子60を駆動する駆動信号COMB1を出力する駆動回路52b1との間において、金属製のネジ780によって配線基板810に取り付けられる。これにより、駆動回路52a1と駆動回路52b1とで生じた熱の内、配線基板810に伝導した熱が、金属製のネジ780を介してヒートシンク710に放出される。すなわち、駆動回路52a1と駆動回路52b1で生じた熱は、熱伝導部材730,740,750,760を介してヒートシンク710に伝導されるとともに、金属製のネジ780を介してもヒートシンク710に伝導される。これにより、発熱量の大きな駆動回路52a1,52b1の放熱効率が向上する。
同様に、駆動回路52a2,52b2の発熱量は、駆動回路52c2の発熱量よりも大きく、また、駆動回路52a2の発熱量は、駆動回路52b2の発熱量よりも大きい。このような駆動回路52a2,52b2,52c2が、配線基板810の第1層831において、駆動回路52a2,52b2,52c2の順にX2方向に沿った方向に並んで位置するとともに、駆動回路52a2と駆動回路52b2との間にネジ780が挿通する貫通孔820が位置している。これにより、駆動回路52a2と駆動回路52b2とで生じた熱の内、配線基板810に伝導した熱が、金属製のネジ780を介してヒートシンク710に放出される。すなわち、駆動回路52a2と駆動回路52b2とで生じた熱は、熱伝導部材730,740,750,760を介してヒートシンク710に伝導されるとともに、金属製のネジ780を介してもヒートシンク710に伝導される。これにより、発熱量の大きな駆動回路52a2,52b2の放熱効率が向上する。
同様に、駆動回路52a3,52b3の発熱量は、駆動回路52c3の発熱量よりも大きく、また、駆動回路52a3の発熱量は、駆動回路52b3の発熱量よりも大きい。このような駆動回路52a3,52b3,52c3が、配線基板810の第1層831において、駆動回路52a3,52b3,52c3の順にX2方向に沿った方向に並んで位置するとともに、駆動回路52a3と駆動回路52b3との間にネジ780が挿通する貫通孔820が位置している。これにより、駆動回路52a3と駆動回路52b3とで生じた熱の内、配線基板810に伝導した熱が、金属製のネジ780を介してヒートシンク710に放出される。すなわち、駆動回路52a3と駆動回路52b3とで生じた熱は、熱伝導部材730,740,750,760を介してヒートシンク710に伝導されるとともに、金属製のネジ780を介してもヒートシンク710に伝導される。これにより、発熱量の大きな駆動回路52a3,52b3の放熱効率が向上する。
同様に、駆動回路52a4,52b4の発熱量は、駆動回路52c4の発熱量よりも大きく、また、駆動回路52a4の発熱量は、駆動回路52b4の発熱量よりも大きい。このような駆動回路52a4,52b4,52c4が、配線基板810の第1層831において、駆動回路52a4,52b4,52c4の順にX2方向に沿った方向に並んで位置するとともに、駆動回路52a4と駆動回路52b4との間にネジ780が挿通する貫通孔820が位置している。これにより、駆動回路52a4と駆動回路52b4とで生じた熱の内、配線基板810に伝導した熱が、金属製のネジ780を介してヒートシンク710に放出される。すなわち、駆動回路52a4と駆動回路52b4とで生じた熱は、熱伝導部材730,740,750,760を介してヒートシンク710に伝導されるとともに、金属製のネジ780を介してもヒートシンク710に伝導される。これにより、発熱量の大きな駆動回路52a4,52b4の放熱効率が向上する。
同様に、駆動回路52a5,52b5の発熱量は、駆動回路52c5の発熱量よりも大きく、また、駆動回路52a5の発熱量は、駆動回路52b5の発熱量よりも大きい。このような駆動回路52a5,52b5,52c5が、配線基板810の第1層831において、駆動回路52a5,52b5,52c5の順にX2方向に沿った方向に並んで位置するとともに、駆動回路52a5と駆動回路52b5との間にネジ780が挿通する貫通孔820が位置している。これにより、駆動回路52a5と駆動回路52b5とで生じた熱の内、配線基板810に伝導した熱が、金属製のネジ780を介してヒートシンク710に放出される。すなわち、駆動回路52a5と駆動回路52b5とで生じた熱は、熱伝導部材730,740,750,760を介してヒートシンク710に伝導されるとともに、金属製のネジ780を介してもヒートシンク710に伝導される。これにより、発熱量の大きな駆動回路52a5,52b5の放熱効率が向上する。
同様に、駆動回路52a6,52b6の発熱量は、駆動回路52c6の発熱量よりも大きく、また、駆動回路52a6の発熱量は、駆動回路52b6の発熱量よりも大きい。このような駆動回路52a6,52b6,52c6が、配線基板810の第1層831において、駆動回路52a6,52b6,52c6の順にX2方向に沿った方向に並んで位置するとともに、駆動回路52a6と駆動回路52b6との間にネジ780が挿通する貫通孔820が位置している。これにより、駆動回路52a6と駆動回路52b6とで生じた熱の内、配線基板810に伝導した熱が、金属製のネジ780を介してヒートシンク710に放出される。すなわち、駆動回路52a6と駆動回路52b6とで生じた熱は、熱伝導部材730,740,750,760を介してヒートシンク710に伝導されるとともに、金属製のネジ780を介してもヒートシンク710に伝導される。これにより、発熱量の大きな駆動回路52a6,52b6の放熱効率が向上する。
さらに、第1実施形態における液体吐出装置1では、インクを吐出するように圧電素子60を駆動する駆動信号COMA1~COMA6,COMB1~COMB6を出力する駆動回路52a1~52a6,52b1~52b6が、配線基板810のX2方向に沿って対応する吐出モジュール23毎に隣り合って位置し、インクを吐出しないように圧電素子60を駆動する駆動信号COMC1~COMC6を出力する駆動回路52c1~52c6が、配線基板810のX2方向に沿って、駆動回路52a1~52a6,52b1~52b6よりも+X2側において、駆動回路52c1,52c2,52c3,52c4,52c5,52c6の順に隣り合って位置している。
このようなヘッド駆動モジュール10において、配線基板810が、駆動回路52b1と駆動回路52a2との間、駆動回路52b2と駆動回路52a3との間、駆動回路52b3と駆動回路52a4との間、駆動回路52b4と駆動回路52a5との間、駆動回路52b5と駆動回路52a6との間のそれぞれに貫通孔820を有するとともに、駆動回路52b1と駆動回路52a2との間、駆動回路52b2と駆動回路52a3との間、駆動回路52b3と駆動回路52a4との間、駆動回路52b4と駆動回路52a5との間、駆動回路52b5と駆動回路52a6との間のそれぞれに位置する貫通孔820を挿通するネジ780によって、配線基板810にヒートシンク710が取り付けられることで、発熱量の大きな駆動回路52a1~52a6,52b1~52b6が配線基板810において集中して配置される場合であっても、駆動回路52a1~52a6,52b1~52b6で生じた熱の放出効率をさらに高めることができる。
ここで、ヘッド駆動モジュール10は、金属製の複数のネジ780に代えて、例えば、金属製のリベットを用いて駆動回路基板800にヒートシンク710を取り付けてもよく、また、ヒートシンク710の一部が貫通孔820を挿通するとともに、貫通孔820を挿通したヒートシンク710の一部が、はんだ等によって駆動回路基板800の金属部に取り付けられることで、駆動回路基板800にヒートシンク710が取り付けられてもよい。しかしながら、第1実施形態に示すような駆動回路基板800が有する複数の駆動回路52がヒートシンク710の内側に収容された構成の場合に、金属製のリベットやはんだ等を用いて駆動回路基板800にヒートシンク710を取り付けた場合、駆動回路基板800のメンテナンス性を低下させる。すなわち、駆動回路基板800のメンテナンス性を向上させるとの観点において、駆動回路基板800とヒートシンク710との容易な着脱が可能であって、優れた熱伝導性を有する金属製のネジ780を用いることが好ましい。
冷却ファン770は、ヒートシンク710の-Z2側に位置する。そして、冷却ファン770は、ヒートシンク710の+X2側の上部に設けられた開口部714を介して、ヘッド駆動モジュール10の内部に外気を導入する。
具体的には、冷却ファン770は、開口部714を覆うように取り付けられる。開口部714は、ヒートシンク710をZ2方向に沿って貫通する貫通孔であって、ヒートシンク710が駆動回路基板800に取り付けられた場合に、ヘッド駆動モジュール10の内部と連通する。そして、冷却ファン770が動作すると、開口部714を介して、ヘッド駆動モジュール10の内部に外気が導入される。これにより、ヘッド駆動モジュール10の内部に漂う空気の循環効率が向上し、ヒートシンク710による駆動回路基板800で生じた熱の放出効率が向上する。
ここで、冷却ファン770は、ヘッド駆動モジュール10の内部に漂う空気の循環効率を高めるように取り付けられていればよく、ヘッド駆動モジュール10の+X2側、-X2側、+Y2側、-Y2側のいずれかの側面に設けられてもよい。また、冷却ファン770がヘッド駆動モジュール10の内部に外気を導入するように動作するとは、冷却ファン770が、ヘッド駆動モジュール10の内部に外気を取り込むように動作することに限るものではなく、冷却ファン770が、ヘッド駆動モジュール10の内部に漂う空気を排出するように動作する場合も含まれる。
以上のように構成された液体吐出装置1において、吐出モジュール23-1に含まれる圧電素子60が第1圧電素子の一例であり、吐出モジュール23-2に含まれる圧電素子60が第2圧電素子の一例であり、吐出モジュール23-1に含まれる圧電素子60、及び吐出モジュール23-1に含まれる圧電素子60の駆動に応じてインクを吐出する液体吐出モジュール20が吐出ヘッドの一例である。そして、液体吐出モジュール20を駆動するヘッド駆動モジュール10がヘッド駆動回路に相当する。
また、吐出モジュール23-1に含まれる圧電素子60を駆動する駆動信号COMA1が第1駆動信号の一例であり、駆動信号COMB1が第2駆動信号の一例であり、駆動信号COMC1が第3駆動信号の一例であり、駆動信号COMA1を出力する駆動回路52a1が第1駆動回路の一例であり、駆動信号COMB1を出力する駆動回路52b1が第2駆動回路の一例であり、駆動信号COMC1を出力する駆動回路52c1が第3駆動回路の一例である。そして、駆動信号COMA1が圧電素子60に供給された場合に吐出されるインクの量が第1吐出量の一例であり、駆動信号COMB1が圧電素子60に供給された場合に吐出されるインクの量が第2吐出量の一例である。
また、吐出モジュール23-2に含まれる圧電素子60を駆動する駆動信号COMA2が第4駆動信号の一例であり、駆動信号COMB2が第5駆動信号の一例であり、駆動信号COMC2が第6駆動信号の一例であり、駆動信号COMA2を出力する駆動回路52a2が第4駆動回路の一例であり、駆動信号COMB2を出力する駆動回路52b2が第5駆動回路の一例であり、駆動信号COMC2を出力する駆動回路52c2が第6駆動回路の一例である。そして、駆動信号COMA2が圧電素子60に供給された場合に吐出されるインクの量が第3吐出量の一例であり、駆動信号COMB2が圧電素子60に供給された場合に吐出されるインクの量が第4吐出量の一例である。
また、駆動回路52a1,52b1,52c1,52a2,52b2,52c2が設けられた配線基板810が基板の一例であり、配線基板810において、駆動回路52a1,52b1,52c1,52a2,52b2,52c2が並ぶX2方向が一方向の一例である。そして、配線基板810に設けられた複数の貫通孔820の内、駆動回路52a1と駆動回路52b1との間に位置する貫通孔820が第1貫通孔の一例であり、当該第1貫通孔に相当する貫通孔820を挿通するネジ780が第1ネジの一例であり、配線基板810に設けられた複数の貫通孔820の内、駆動回路52b1と駆動回路52a2との間に位置する貫通孔820が第4貫通孔の一例であり、当該第4貫通孔に相当する貫通孔820を挿通するネジ780が第4ネジの一例であり、配線基板810に設けられた複数の貫通孔820の内、駆動回路52a2と駆動回路52b2との間に位置する貫通孔820が第5貫通孔の一例であり、当該第5貫通孔に相当する貫通孔820を挿通するネジ780が第5ネジの一例である。
そして、ネジ780によって配線基板810に取り付けられるヒートシンク710が金属製フレームの一例である。
1.6 作用効果
以上のように構成された第1実施形態の液体吐出装置1において、ヘッド駆動モジュール10は、液体吐出モジュール20が大程度の量のインクを吐出するように圧電素子60を駆動する駆動信号COMA1を出力する駆動回路52a1と、液体吐出モジュール20が小程度の量のインクを吐出するように圧電素子60を駆動する駆動信号COMB1を出力する駆動回路52b1と、液体吐出モジュール20がインクを吐出しないように圧電素子60を駆動する駆動信号COMC1を出力する駆動回路52c1と、駆動回路52a1、駆動回路52b1、駆動回路52c1の順にX2方向に沿って並んで位置する配線基板810と、配線基板810に取り付けられるヒートシンク710とを有する。
このようなヘッド駆動モジュール10において、液体吐出モジュール20がインクを吐出するように圧電素子60を駆動する駆動信号COMA1,COMB1を出力する駆動回路52a1,52b1の発熱は、液体吐出モジュール20がインクを吐出しないように圧電素子60を駆動する駆動信号COMC1を出力する駆動回路52c1の発熱に対して大きく、発熱の大きな駆動回路52a1と駆動回路52b1との間に、配線基板810にヒートシンク710を取り付けるためのネジ780が挿通する貫通孔820が位置することで、駆動回路52a1及び駆動回路52b1で生じた熱の内、配線基板810に伝導した熱が、ネジ780を介してヒートシンク710に放出される。これにより、ヘッド駆動モジュール10で生じた熱をより効率よく放出することができる。
また、ヘッド駆動モジュール10が、駆動回路52a1,52b1,52c1に加えて、液体吐出モジュール20がインクを吐出するように圧電素子60を駆動する駆動信号COMA2,COMB2を出力する駆動回路52a2,52b2と、液体吐出モジュール20がインクを吐出しないように圧電素子60を駆動する駆動信号COMC2を出力する駆動回路52c2と、を含む場合、駆動回路52a1と駆動回路52b1との間に加えて、駆動回路52a2と駆動回路52b2との間、及び駆動回路52b1と駆動回路52a2との間のそれぞれに、配線基板810にヒートシンク710を取り付けるためのネジ780が挿通する貫通孔820が位置することで、駆動回路52a1、駆動回路52b1、駆動回路52a2、及び駆動回路52b2で生じた熱の内、配線基板810に伝導した熱を、ネジ780を介してヒートシンク710に放出することができる。すなわち、ヘッド駆動モジュール10が異なる圧電素子60に駆動信号COMを供給する複数組の駆動回路52を有する場合であっても、ヘッド駆動モジュール10で生じた熱をより効率よく放出することができる。
さらに、本実施形態の液体吐出装置1では、ヘッド駆動モジュール10において、複数の駆動回路52で生じた熱の内、配線基板810に伝導した熱も効率よくヒートシンク710に伝導できるが故に、駆動回路52に含まれるトランジスターM1,M2が、多くの熱を配線基板810に伝導する表面実装型であっても、駆動回路52の発熱を効率よくヒートシンク710に伝導することができる。
また、第1実施形態の液体吐出装置1において、ヘッド駆動モジュール10は、吐出モジュール23-1が有する圧電素子60を対応する吐出部600からインクが吐出するように駆動する駆動信号COMA1を出力する駆動回路52a1と、吐出モジュール23-1が有する圧電素子60を対応する吐出部600からインクが吐出しないように駆動する駆動信号COMC1を出力する駆動回路52c1と、吐出モジュール23-2が有する圧電素子60を対応する吐出部600からインクが吐出するように駆動する駆動信号COMA2を出力する駆動回路52a2と、吐出モジュール23-2が有する圧電素子60を対応する吐出部600からインクが吐出しないように駆動する駆動信号COMC2を出力する駆動回路52c2とを備える。
ここで、駆動回路52a1が出力する駆動信号COMA1の電圧振幅は、吐出モジュール23-1が有する圧電素子60を対応する吐出部600からインクが吐出するように駆動するが故に、吐出モジュール23-1が有する圧電素子60を対応する吐出部600からインクが吐出しないように駆動する駆動信号COMC1の電圧振幅よりも大きく、同様に、駆動回路52a2が出力する駆動信号COMA2の電圧振幅は、吐出モジュール23-2が有する圧電素子60を対応する吐出部600からインクが吐出するように駆動するが故に、吐出モジュール23-2が有する圧電素子60を対応する吐出部600からインクが吐出しないように駆動する駆動信号COMC2の電圧振幅よりも大きい。そのため、駆動回路52a1の発熱量は駆動回路52c1の発熱量よりも大きく、駆動回路52a2の発熱量は駆動回路52c2の発熱量よりも大きい。すなわち、第1実施形態の液体吐出装置1は、複数の駆動回路52として、発熱量の異なる駆動回路52a1,52c1,52a2,52c2を備える。
このような第1実施形態の液体吐出装置1では、駆動回路52a2が、X2方向に沿って、駆動回路52a1と駆動回路52c1との間に位置し、駆動回路52c2と駆動回路52c1との最短距離が、駆動回路52c2と駆動回路52a2との最短距離よりも短くなるように、駆動回路52a1,52c1,52a2,52c2が、配線基板810においてX2方向に沿って並んで配置されている。すなわち、駆動回路52a1,52c1,52a2,52c2は、配線基板810のX2方向に沿った方向において、駆動回路52a1,52a2,52c1,52c2の順に並んで位置している。換言すれば、配線基板810において、発熱量の大きな駆動回路52a1と駆動回路52a2とが近傍に配置され、発熱量の小さな駆動回路52c1と駆動回路52c2とが近傍に配置されている。これにより、ヘッド駆動モジュール10において、駆動回路52の熱を放出するためのヒートシンク710等の放熱部材を、発熱量の大きな駆動回路52a1と駆動回路52a2とに集中的に配置することが容易となり、さらに、発熱量の小さな駆動回路52c1と駆動回路52c2と対して当該発熱部材を配置するか否かを、液体吐出装置1の使用環境や動作条件に応じて容易に選択することができる。すなわち、第1実施形態の液体吐出装置1では、発熱量の大きな駆動回路52を配線基板810にまとめて配置し、発熱量の小さな駆動回路52を配線基板810にまとめて配置することで、多数の駆動回路52を放熱するヒートシンク710等の放熱部材の構造が煩雑になるおそれを低減しつつ、多数の駆動回路52で生じた発熱量に応じて当該放熱部材を配置するか否かを適切に選択することができる。これにより、液体吐出装置1が多数の駆動回路52を備える場合であっても、当該多数の駆動回路52で生じる熱量に応じた最適な放熱構造を適用することができ、多数の駆動回路52で生じた熱を効率よく放出することができる。
また、第1実施形態の液体吐出装置1においてヘッド駆動モジュール10は、吐出モジュール23-1が有する圧電素子60を対応する吐出部600からインクが吐出するように駆動する駆動信号COMB1を出力する駆動回路52b1と、吐出モジュール23-2が有する圧電素子60を対応する吐出部600からインクが吐出するように駆動する駆動信号COMB2を出力する駆動回路52a2とを備える。これにより、吐出モジュール23-1から吐出されるインクの吐出量を、駆動信号COMA1とCOMB1とにより制御することができ、同様に、吐出モジュール23-2から吐出されるインクの吐出量を、駆動信号COMA2とCOMB2とにより制御することができる。すなわち、吐出モジュール23-1,23-2のそれぞれから吐出されるインクの吐出量のより詳細な制御が可能となり、媒体に形成される画像品質が向上する。
このような第1実施形態の液体吐出装置1において、駆動回路52b1が出力する駆動信号COMB1の電圧振幅は、吐出モジュール23-1が有する圧電素子60を対応する吐出部600からインクが吐出するように駆動するが故に、吐出モジュール23-1が有する圧電素子60を対応する吐出部600からインクが吐出しないように駆動する駆動信号COMC1の電圧振幅よりも大きく、同様に、駆動回路52b2が出力する駆動信号COMB2の電圧振幅は、吐出モジュール23-2が有する圧電素子60を対応する吐出部600からインクが吐出するように駆動するが故に、吐出モジュール23-2が有する圧電素子60を対応する吐出部600からインクが吐出しないように駆動する駆動信号COMC2の電圧振幅よりも大きい。そのため、駆動回路52b1の発熱量は、駆動回路52c1の発熱量よりも大きく、駆動回路52b2の発熱量は、駆動回路52c2の発熱量よりも大きい。
第1実施形態の液体吐出装置1では、液体吐出装置1が吐出モジュール23-1が有する圧電素子60を対応する吐出部600からインクが吐出するように駆動する駆動信号COMB1を出力する駆動回路52b1と、吐出モジュール23-2が有する圧電素子60を対応する吐出部600からインクが吐出するように駆動する駆動信号COMB2を出力する駆動回路52a2とを備える場合、X2方向に沿って、駆動回路52b1及び駆動回路52b2が、駆動回路52a1と駆動回路52c1との間に位置し、且つ駆動回路52a1と駆動回路52c2との間に位置している。すなわち、発熱量の大きな駆動回路52b1,52b2は、発熱量の小さな駆動回路52c1,52c2の間に配置されない。
これにより、液体吐出装置1が吐出モジュール23-1が有する圧電素子60を対応する吐出部600からインクが吐出するように駆動する駆動信号COMB1を出力する駆動回路52b1と、吐出モジュール23-2が有する圧電素子60を対応する吐出部600からインクが吐出するように駆動する駆動信号COMB2を出力する駆動回路52a2とを備える場合であっても、発熱量の大きな駆動回路52を、配線基板810においてまとめて配置することができ、発熱量の小さな駆動回路52を配線基板810においてまとめて配置することができる。これにより、駆動回路52を放熱するヒートシンク710等の放熱部材の構造が煩雑になるおそれを低減しつつ、多数の駆動回路52で生じた発熱量に応じて配置するか否かを適切に選択することができ、その結果、液体吐出装置1が多数の駆動回路52を備える場合であっても、当該多数の駆動回路52で生じた熱を効率よく放出することができる。
そして、第1実施形態における液体吐出装置1では、吐出モジュール23-1に供給される駆動信号COMA1,COMB1を出力する駆動回路52a1と駆動回路52b1とが配線基板810において隣り合って位置し、吐出モジュール23-2に供給される駆動信号COMA2,COMB2を出力する駆動回路52a2と駆動回路52b2とが配線基板810において隣り合って位置している。これにより、吐出モジュール23-1に供給される駆動信号COMA1が伝搬される配線長と、駆動信号COMB1が伝搬される配線長との差を小さくすることができ、同様に、吐出モジュール23-2に供給される駆動信号COMA2が伝搬される配線長と、駆動信号COMB2が伝搬される配線長との差を小さくすることができる。その結果、吐出モジュール23-1からインクを吐出すための駆動信号COMA1と駆動信号COMB1との間に信号伝搬に伴う時差が生じるおそれが低減し、同様に、吐出モジュール23-2からインクを吐出すための駆動信号COMA2と駆動信号COMB2との間に信号伝搬に伴う時差が生じるおそれが低減する。よって、吐出モジュール23-1,23-2から吐出されるインクの吐出精度がさらに向上する。
また、第1実施形態の液体吐出装置1において、ヘッド駆動モジュール10が有する駆動回路基板800は、吐出モジュール23-1が有する吐出部600が大程度の量のインクを吐出するように圧電素子60を駆動する駆動信号COMA1を出力する駆動回路52a1、吐出モジュール23-1が有する吐出部600がインクを吐出しないように圧電素子60を駆動する駆動信号COMC1を出力する駆動回路52c1、吐出モジュール23-6が有する吐出部600が大程度の量のインクを吐出するように圧電素子60を駆動する駆動信号COMA6を出力する駆動回路52a6、及び吐出モジュール23-6が有する吐出部600がインクを吐出しないように圧電素子60を駆動する駆動信号COMC6を出力する駆動回路52a6を含む複数の駆動回路52と、ヘッド駆動モジュール10と液体吐出モジュール20とを電気的に接続する接続部CN2と、複数の駆動回路52及び接続部CN2が設けられた配線基板810と、を備え、配線基板810は、駆動回路52a1から接続部CN2に駆動信号COMA1を伝搬する配線WA1と、駆動回路52c1から接続部CN2に駆動信号COMC1を伝搬する配線WC1と、駆動回路52a6から接続部CN2に駆動信号COMA6を伝搬する配線WA6と、駆動回路52a6から接続部CN2に駆動信号COMC6を伝搬する配線WA6と、を含み、さらに、複数の駆動回路52のそれぞれと接続部CN2とを電気的に接続する複数の配線パターンを含む。このようなヘッド駆動モジュール10において、駆動回路52a1,52c1,52a6,52c6は、配線WA1が、配線WC1,WA6,WC6よりも短く、配線WC6が、配線WA1,WC1,WA6よりも長くなるように配線基板810に設けられる。
ここで、駆動信号COMA1は、吐出モジュール23-1が有する吐出部600が大程度の量のインクを吐出するように圧電素子60を駆動し、駆動信号COMC1は、吐出モジュール23-1が有する吐出部600がインクを吐出しないように圧電素子60を駆動する。それ故に、駆動信号COMA1が伝搬される際に生じる電流量は、駆動信号COMC1が伝搬される際に生じる電流量よりも大きい。また、駆動信号COMA6は、吐出モジュール23-6が有する吐出部600が大程度の量のインクを吐出するように圧電素子60を駆動し、駆動信号COMC6は、吐出モジュール23-6が有する吐出部600がインクを吐出しないように圧電素子60を駆動する。それ故に、駆動信号COMA6が伝搬される際に生じる電流量は、駆動信号COMC6が伝搬される際に生じる電流量よりも大きい。すなわち、第1実施形態における液体吐出装置1では、駆動信号COMが伝搬される際に生じる電流量の大きな信号が伝搬する配線長が、信号が伝搬される際に生じる電流量の小さな信号が伝搬する配線長よりも短い。これにより、伝搬に伴い大きな電流が生じ得る駆動信号COMA1,COMAが伝搬する配線WA1,WA6のインピーダンス成分の影響が小さくなり、その結果、駆動信号COMA1,COMA6に配線WA1,WA6のインピーダンス成分に起因した電圧降下が生じるおそれが低減する。すなわち、液体吐出モジュール20に供給される駆動信号COMA1,COMA6の波形精度が向上する。その結果、液体吐出モジュール20が有する吐出モジュール23-1,23-6におけるインクの吐出精度が向上する。
また、第1実施形態の液体吐出装置1では、ヘッド駆動モジュール10が、駆動回路52a1,52c1,52a6,52c6に加えて、吐出モジュール23-1が有する吐出部600が小程度の量のインクを吐出するように圧電素子60を駆動する駆動信号COMB1を出力する駆動回路52b1と、吐出モジュール23-6が有する吐出部600が小程度の量のインクを吐出するように圧電素子60を駆動する駆動信号COMB6を出力する駆動回路52b6と、を備え、配線基板810が、駆動回路52b1から接続部CN2に駆動信号COMB1を伝搬する配線WB1と、駆動回路52b6から接続部CN2に駆動信号COMB6を伝搬する配線WB6とを含む。そして、ヘッド駆動モジュール10において、駆動回路52b1は、配線WB1が、配線WA1よりも長く、配線WC1よりも短くなるように配線基板810に設けられ、駆動回路52b6は、配線WB6が、配線WA6よりも長く、配線WC6よりも短くなるように配線基板810に設けられる。
駆動信号COMB1が伝搬される際に生じる電流量は、吐出モジュール23-1が有する吐出部600が小程度の量のインクを吐出するように圧電素子60を駆動するが故に、駆動信号COMA1が伝搬される際に生じる電流量よりも小さく、駆動信号COMC1が伝搬される際に生じる電流量よりも大きい。また、駆動信号COMB6が伝搬される際に生じる電流量は、吐出モジュール23-6が有する吐出部600が小程度の量のインクを吐出するように圧電素子60を駆動するが故に、駆動信号COMA6が伝搬される際に生じる電流量よりも小さく、駆動信号COMC6が伝搬される際に生じる電流量よりも大きい。このようなヘッド駆動モジュール10において、駆動回路52b1は、配線WB1が、配線WA1よりも長く、配線WC1よりも短くなるように配線基板810に設けられ、駆動回路52b6は、配線WB6が、配線WA6よりも長く、配線WC6よりも短くなるように配線基板810に設けられることで、ヘッド駆動モジュール10が、駆動信号COMB1を出力する駆動回路52b1、及び駆動信号COMB6を出力する駆動回路52b6を含む場合であっても、駆動信号COMA1,COMA6に配線WA1,WA6のインピーダンス成分に起因した電圧降下が生じるおそれを低減できるとともに、駆動信号COMB1,COMB6に配線WB1,WB6のインピーダンス成分に起因した電圧降下が生じるおそれを低減できる。その結果、液体吐出モジュール20が有する吐出モジュール23-1,23-6におけるインクの吐出精度が向上する。
2.第2実施形態
次に、第2実施形態の液体吐出装置1について説明する。第2実施形態の液体吐出装置1について説明するにあたり、第1実施形態の液体吐出装置1と同様の構成については、同じ符号を付し、その説明を簡略又は省略する。第2実施形態の液体吐出装置1では、配線基板810に設けられた複数の駆動回路52の配置が第1実施形態の液体吐出装置1とことなる。
図18は、第2実施形態の液体吐出装置1が有する配線基板810の第1層831の構成の一例を示す図である。図18に示すように、第2実施形態の液体吐出装置1において、複数の駆動回路52は、集積回路101と接続部CN2との間に位置し、X2方向に沿って並んで設けられている。
具体的には、吐出モジュール23-1から大程度の量のインクが吐出されるように圧電素子60を駆動するための駆動信号COMA1を出力する駆動回路52a1と、吐出モジュール23-2から大程度の量のインクが吐出されるように圧電素子60を駆動するための駆動信号COMA2を出力する駆動回路52a2と、がX2方向に沿って隣り合って位置し、駆動回路52a2と、吐出モジュール23-3から大程度の量のインクが吐出されるように圧電素子60を駆動するための駆動信号COMA3を出力する駆動回路52a3と、がX2方向に沿って隣り合って位置し、駆動回路52a3と、吐出モジュール23-4から大程度の量のインクが吐出されるように圧電素子60を駆動するための駆動信号COMA4を出力する駆動回路52a4と、がX2方向に沿って隣り合って位置し、駆動回路52a4と、吐出モジュール23-5から大程度の量のインクが吐出されるように圧電素子60を駆動するための駆動信号COMA5を出力する駆動回路52a5と、がX2方向に沿って隣り合って位置し、駆動回路52a5と、吐出モジュール23-6から大程度の量のインクが吐出されるように圧電素子60を駆動するための駆動信号COMA6を出力する駆動回路52a6と、がX2方向に沿って隣り合って位置している。
また、吐出モジュール23-1から小程度の量のインクが吐出されるように圧電素子60を駆動するための駆動信号COMB1を出力する駆動回路52b1は、駆動回路52a6よりも+X2側に位置し、駆動回路52b1と、吐出モジュール23-2から小程度の量のインクが吐出されるように圧電素子60を駆動するための駆動信号COMB2を出力する駆動回路52b2と、がX2方向に沿って隣り合って位置し、駆動回路52b2と、吐出モジュール23-3から小程度の量のインクが吐出されるように圧電素子60を駆動するための駆動信号COMB3を出力する駆動回路52b3と、がX2方向に沿って隣り合って位置し、駆動回路52b3と、吐出モジュール23-4から小程度の量のインクが吐出されるように圧電素子60を駆動するための駆動信号COMB4を出力する駆動回路52b4と、がX2方向に沿って隣り合って位置し、駆動回路52b4と、吐出モジュール23-5から小程度の量のインクが吐出されるように圧電素子60を駆動するための駆動信号COMB5を出力する駆動回路52b5と、がX2方向に沿って隣り合って位置し、駆動回路52b5と、吐出モジュール23-6から小程度の量のインクが吐出されるように圧電素子60を駆動するための駆動信号COMB6を出力する駆動回路52b6と、がX2方向に沿って隣り合って位置している。
すなわち、ヘッド駆動モジュール10において、大程度の量のインクを吐出するように圧電素子60を駆動する駆動信号COMA1~COMA6を出力する駆動回路52a1~52a6が配線基板810の第1層831において隣り合って位置し、小程度の量のインクを吐出するように圧電素子60を駆動する駆動信号COMB1~COMB6を出力する駆動回路52b1~52b6が配線基板810の第1層831において隣り合って位置している。
そして、インクを吐出しないように圧電素子60を駆動する駆動信号COMC1~COMC6を出力する駆動回路52c1~52c6は、駆動回路52b1~52b6よりも配線基板810の辺811側において、駆動回路52c1,52c2,52c3,52c4,52c5,52c6の順に辺812から辺811に向かうX2方向に沿って並んで位置している。
すなわち、第2実施形態の液体吐出装置1では、大程度の量のインクを吐出するが故に発熱量の非常に大きな駆動回路52a1~52a6が配線基板810の第1層831においてまとまって配置され、小程度の量のインクを吐出するが故に発熱量の大きな駆動回路52b1~52b6が配線基板810の第1層831においてまとめて配置され、発熱量のさらに小さな駆動回路52c1~52c6が配線基板810の第1層831においてまとめて配置される。これにより、第1実施形態の液体吐出装置1と同様に、多数の駆動回路52を放熱するヒートシンク710等の放熱部材の構造が煩雑になるおそれを低減しつつ、多数の駆動回路52で生じた発熱量に応じて配置するか否かを適切に選択することができ、その結果、液体吐出装置1が多数の駆動回路52を備える場合であっても、当該多数の駆動回路52で生じた熱を効率よく放出することができる。
次に、第2実施形態の液体吐出装置1において、駆動信号COMA1~COMA6,COMB1~COMB6,COMC1~COMC6が伝搬する配線パターンの構成の一例について、図19~図21を用いて説明する。図19は、第2実施形態の配線基板810の第2層832に設けられた配線パターンの一例を示す図である。図20は、第2実施形態の配線基板810の第3層833に設けられた配線パターンの一例を示す図である。図21は、第2実施形態の配線基板810の第4層834に設けられた配線パターンの一例を示す図である。
図18に示すように第2実施形態の液体吐出装置1において複数の駆動回路52としての駆動回路52a1~52a6,52b1~52b6,52c1~52c6は、配線基板810の第1層831において、X2方向に沿って-X2側から+X2側に向かい駆動回路52a1,52a2,52a3,52a4,52a5,52a6,52b1,52b2,52b3,52b4,52b5,52b6,52c1,52c2,52c3,52c4,52c5,52c6の順に並んで設けられている。すなわち、第2実施形態における液体吐出装置1では、吐出モジュール23-1~23-6が有する圧電素子60を対応するノズルNから大程度の量のインクが吐出するように駆動する駆動信号COMA1~COMA6を出力する駆動回路52a1~52a6が接続部CN2の近傍にまとまって位置し、吐出モジュール23-1~23-6が有する圧電素子60を対応するノズルNから小程度の量のインクが吐出するように駆動する駆動信号COMB1~COMB6を出力する駆動回路52b1~52b6が駆動回路52a1~52a6よりも接続部CN2から離れてまとまって位置し、吐出モジュール23-1~23-6が有する圧電素子60を対応するノズルNからインクが吐出しないように駆動する駆動信号COMC1~COMC6を出力する駆動回路52c1~52c6が駆動回路52b1~52b6よりも接続部CN2から離れてまとまって位置している。
これにより、第2実施形態の液体吐出装置1では、図19~図21に示すように、駆動回路52a1~52a6のそれぞれと接続部CN2とを電気的に接続し駆動信号COMA1~COMA6を伝搬する配線WA1~WA6の配線長を、駆動回路52b1~52b6のそれぞれと接続部CN2とを電気的に接続し駆動信号COMB1~COMB6を伝搬する配線WB1~WB6の配線長よりも短くすることができ、駆動回路52a1~52a6,52b1~52b6のそれぞれと接続部CN2とを電気的に接続し駆動信号COMA1~COMA6,COMB1~COMB6を伝搬する配線WA1~WA6,WB1~WB6の配線長を、駆動回路52c1~52c6のそれぞれと接続部CN2とを電気的に接続し駆動信号COMC1~COMC6を伝搬する配線WC1~WC6の配線長よりも短くすることができる。
前述の通り、ヘッド駆動モジュール10において、駆動信号COMA1~COMA6の電圧振幅は、吐出モジュール23-1~23-6が有するノズルNから大程度の量のインクが吐出されるよう圧電素子60を駆動させるが故に、吐出モジュール23-1~23-6が有するノズルNから小程度の量のインクが吐出されないように圧電素子60を駆動させる駆動信号COMB1~COMB6の電圧振幅よりも大きく、駆動信号COMA1~COMA6,COMB1~COMB6の電圧振幅は、吐出モジュール23-1~23-6が有するノズルNからインクが吐出されるよう圧電素子60を駆動させるが故に、吐出モジュール23-1~23-6が有するノズルNからインクが吐出されないように圧電素子60を駆動させる駆動信号COMC1~COMC6の電圧振幅よりも大きい。
すなわち、駆動信号COMA1~COMA6の伝搬に伴い生じる電流量は、駆動信号COMB1~COMB6,COMC1~COMC6の伝搬に伴い生じる電流量よりも大きく、駆動信号COMB1~COMB6の伝搬に伴い生じる電流量は、駆動信号COMC1~COMC6の伝搬に伴い生じる電流量よりも大きい。それ故に、駆動信号COMA1~COMA6は、駆動信号COMB1~COMB6,COMC1~COMC6と比較して、配線パターンに生じるインピーダンスの影響を受けやすく、駆動信号COMB1~COMB6は、駆動信号COMC1~COMC6と比較して、配線パターンに生じるインピーダンスの影響を受けやすい。このような配線パターンに生じるインピーダンスの影響を受けやすい駆動信号COMA1~COMA6が伝搬する配線WA1~WA6の配線長を、駆動信号COMB1~COMB6,COMC1~COMC6が伝搬する配線WB1~WB6,WC1~WC6の配線長よりも短くし、且つ、駆動信号COMB1~COMB6が伝搬する配線WB1~WB6の配線長を、駆動信号COMC1~COMC6が伝搬する配線WC1~WC6の配線長よりも短くすることで、第1実施形態の液体吐出装置1と比較して、駆動信号COMA1~COMA6の波形精度をさらに向上させることができる。
また、図18に示すように、第2実施形態における液体吐出装置1において、配線基板810にヒートシンク710を取り付けるためのネジ780が挿通する複数の貫通孔820の内のいくつかが、隣り合って位置する駆動回路52a1と駆動回路52a2との間、隣り合って位置する駆動回路52a2と駆動回路52a3との間、隣り合って位置する駆動回路52a3と駆動回路52a4との間、隣り合って位置する駆動回路52a4と駆動回路52a5との間、隣り合って位置する駆動回路52a5と駆動回路52a6との間、隣り合って位置する駆動回路52a6と駆動回路52b1との間、隣り合って位置する駆動回路52b1と駆動回路52b2との間、隣り合って位置する駆動回路52b2と駆動回路52b3との間、隣り合って位置する駆動回路52b3と駆動回路52b4との間、隣り合って位置する駆動回路52b4と駆動回路52b5との間、及び隣り合って位置する駆動回路52b5と駆動回路52b6との間に位置している。
すなわち、配線基板810にヒートシンク710を取り付けた場合に、ネジ780は、配線基板810において並んで設けられた駆動回路52a1~52a6、及び駆動回路52b1~52b6のそれぞれの間に位置する。これにより、第1実施形態の液体吐出装置1と同様に、発熱量が大きな駆動回路52a1~52a6、及び駆動回路52b1~52b6で生じた熱の内、配線基板810に伝導した熱を、ネジ780を介してヒートシンク710に放出することができ、ヘッド駆動モジュール10で生じた熱の効率のよい放出が実現できる。
3.第3実施形態
次に、第3実施形態の液体吐出装置1について説明する。第3実施形態の液体吐出装置1について説明するにあたり、第1実施形態及び第2実施形態の液体吐出装置1と同様の構成については、同じ符号を付し、その説明を簡略又は省略する。第3実施形態の液体吐出装置1では、配線基板810に設けられた複数の駆動回路52の配置が第1実施形態及び第2実施形態の液体吐出装置1と異なる。図22は、第3実施形態の配線基板810をZ2方向に沿ってZ2側から見た場合の第1層831の構成の一例を示す図である。図23は、第3実施形態の配線基板810の第2層832に設けられた配線パターンの一例を示す図である。図24は、第3実施形態の配線基板810の第3層833に設けられた配線パターンの一例を示す図である。図25は、第3実施形態の配線基板810の第4層834に設けられた配線パターンの一例を示す図である。
図22に示すように第3実施形態の液体吐出装置1において複数の駆動回路52としての駆動回路52a1~52a6,52b1~52b6,52c1~52c6は、配線基板810の第1層831において、X2方向に沿って-X2側から+X2側に向かい駆動回路52a1,52b1,52c1,52a2,52b2,52c2,52a3,52b3,52c3,52a4,52b4,52c4,52a5,52b5,52c5,52a6,52b6,52c6の順に並んで設けられている。すなわち、第3実施形態における液体吐出装置1では、吐出モジュール23-1が有する圧電素子60を駆動する駆動信号COMA1,COMB1,COMC1を出力する駆動回路52a1,52b1,52c1が接続部CN2の近傍に位置し、駆動回路52a1,52b1,52c2の+X2側に、吐出モジュール23-2が有する圧電素子60を駆動する駆動信号COMA2,COMB2,COMC2を出力する駆動回路52a2,52b2,52c2が位置し、駆動回路52a2,52b2,52c2の+X2側に、吐出モジュール23-3が有する圧電素子60を駆動する駆動信号COMA3,COMB3,COMC3を出力する駆動回路52a3,52b3,52c3が位置し、駆動回路52a3,52b3,52c3の+X2側に、吐出モジュール23-4が有する圧電素子60を駆動する駆動信号COMA4,COMB4,COMC4を出力する駆動回路52a4,52b4,52c4が位置し、駆動回路52a4,52b4,52c4の+X2側に、吐出モジュール23-5が有する圧電素子60を駆動する駆動信号COMA5,COMB5,COMC5を出力する駆動回路52a5,52b5,52c5が位置し、駆動回路52a5,52b5,52c5の+X2側に、吐出モジュール23-6が有する圧電素子60を駆動する駆動信号COMA6,COMB6,COMC6を出力する駆動回路52a6,52b6,52c6が位置している。
これにより、図23~図25に示すように駆動回路52a1と接続部CN2とを電気的に接続し、駆動信号COMA1を伝搬する配線WA1の配線長を、駆動回路52b1と接続部CN2とを電気的に接続し、駆動信号COMB1を伝搬する配線WB1の配線長よりも短くすることができ、また、配線WA1,WB1の配線長を、駆動回路52c1と接続部CN2とを電気的に接続し、駆動信号COMC1を伝搬する配線WC1の配線長よりも短くすることができる。
同様に、駆動回路52a2と接続部CN2とを電気的に接続し、駆動信号COMA2を伝搬する配線WA2の配線長を、駆動回路52b2と接続部CN2とを電気的に接続し、駆動信号COMB2を伝搬する配線WB2の配線長よりも短くすることができ、配線WA2,WB2の配線長を、駆動回路52c2と接続部CN2とを電気的に接続し、駆動信号COMC2を伝搬する配線WC2の配線長よりも短くすることができる。
同様に、駆動回路52a3と接続部CN2とを電気的に接続し、駆動信号COMA3を伝搬する配線WA3の配線長を、駆動回路52b3と接続部CN2とを電気的に接続し、駆動信号COMB3を伝搬する配線WB3の配線長よりも短くすることができ、配線WA3,WB3の配線長を、駆動回路52c3と接続部CN2とを電気的に接続し、駆動信号COMC3を伝搬する配線WC3の配線長よりも短くすることができる。
同様に、駆動回路52a4と接続部CN2とを電気的に接続し、駆動信号COMA4を伝搬する配線WA4の配線長を、駆動回路52b4と接続部CN2とを電気的に接続し、駆動信号COMB4を伝搬する配線WB4の配線長よりも短くすることができ、配線WA4,WB4の配線長を、駆動回路52c4と接続部CN2とを電気的に接続し、駆動信号COMC4を伝搬する配線WC4の配線長よりも短くすることができる。
同様に、駆動回路52a5と接続部CN2とを電気的に接続し、駆動信号COMA5を伝搬する配線WA5の配線長を、駆動回路52b5と接続部CN2とを電気的に接続し、駆動信号COMB5を伝搬する配線WB5の配線長よりも短くすることができ、配線WA5,WB5の配線長を、駆動回路52c5と接続部CN2とを電気的に接続し、駆動信号COMC5を伝搬する配線WC5の配線長よりも短くすることができる。
同様に、駆動回路52a6と接続部CN2とを電気的に接続し、駆動信号COMA6を伝搬する配線WA6の配線長を、駆動回路52b6と接続部CN2とを電気的に接続し、駆動信号COMB6を伝搬する配線WB6の配線長よりも短くすることができ、配線WA6,WB6の配線長を、駆動回路52c6と接続部CN2とを電気的に接続し、駆動信号COMC6を伝搬する配線WC6の配線長よりも短くすることができる。
これにより、吐出モジュール23毎に、配線パターンに生じるインピーダンスの影響を受けやすい駆動信号COMA1~COMA6が伝搬する配線WA1~WA6の配線長を、駆動信号COMB1~COMB6,COMC1~COMC6が伝搬する配線WB1~WB6,WC1~WC6の配線長よりも短くし、駆動信号COMB1~COMB6が伝搬する配線WB1~WB6の配線長を、駆動信号COMC1~COMC6が伝搬する配線WC1~WC6の配線長よりも短くすることができ、吐出モジュール23毎に対するインクの吐出精度が向上する。
さらに、第3実施形態における液体吐出装置1では、吐出モジュール23-1に駆動信号COMA1を供給する配線WA1の配線長と、駆動信号COMB1を供給する配線WB1の配線長と、駆動信号COMC1を供給する配線WC1の配線長との長さの差異を小さくすることができ、吐出モジュール23-1に供給される駆動信号COMA1,COMB1,COMC1に配線長の差異に起因して生じる得る供給誤差を低減することができる。
同様に、吐出モジュール23-2に駆動信号COMA2を供給する配線WA2の配線長と、駆動信号COMB2を供給する配線WB2の配線長と、駆動信号COMC2を供給する配線WC2の配線長との長さの差異を小さくすることができ、吐出モジュール23-3に駆動信号COMA3を供給する配線WA3の配線長と、駆動信号COMB3を供給する配線WB3の配線長と、駆動信号COMC3を供給する配線WC3の配線長との長さの差異を小さくすることができ、吐出モジュール23-4に駆動信号COMA4を供給する配線WA4の配線長と、駆動信号COMB4を供給する配線WB4の配線長と、駆動信号COMC4を供給する配線WC4の配線長との長さの差異を小さくすることができ、吐出モジュール23-5に駆動信号COMA5を供給する配線WA5の配線長と、駆動信号COMB5を供給する配線WB5の配線長と、駆動信号COMC5を供給する配線WC5の配線長との長さの差異を小さくすることができ、吐出モジュール23-6に駆動信号COMA6を供給する配線WA6の配線長と、駆動信号COMB6を供給する配線WB6の配線長と、駆動信号COMC6を供給する配線WC6の配線長との長さの差異を小さくすることができる。
これにより、吐出モジュール23-1~23-6に入力される信号に配線長に起因したタイミング差が生じるおそれが低減し、吐出モジュール23毎に対するインクの吐出精度が向上する。
また、図22に示すように、第3実施形態における液体吐出装置1において、配線基板810にヒートシンク710を取り付けるためのネジ780が挿通する複数の貫通孔820の内のいくつかは、隣り合って位置する駆動回路52a1と駆動回路52b1との間、隣り合って位置する駆動回路52a2と駆動回路52b2との間、隣り合って位置する駆動回路52a3と駆動回路52b3との間、隣り合って位置する駆動回路52a4と駆動回路52b4との間、隣り合って位置する駆動回路52a5と駆動回路52b5との間、隣り合って位置する駆動回路52a6と駆動回路52b6との間に位置している。
すなわち、第3実施形態における液体吐出装置1は、駆動回路52a1~52a6、駆動回路52b1~52b6、及び駆動回路52c1~52c6は、配線基板810において駆動回路52a1,52b1,52c1,52a2,52b2,52c2,52a3,52b3,52c3,52a4,52b4,52c4,52a5,52b5,52c5,52a6,52b6,52c6の順にX2方向に沿って並んで位置し、配線基板810にヒートシンク710を取り付けるためのネジ780が挿通する貫通孔820は、X2方向において駆動回路52a1と駆動回路52b1との間、駆動回路52a2と駆動回路52b2との間、駆動回路52a3と駆動回路52b3との間、駆動回路52a4と駆動回路52b4との間、駆動回路52a5と駆動回路52b5との間、及び駆動回路52a6と駆動回路52b6との間に位置している。
以上のように構成された第3実施形態における液体吐出装置1であっても、第1実施形態、及び第2実施形態の液体吐出装置1と同様に、発熱量が大きな駆動回路52a1~52a6、及び駆動回路52b1~52b6で生じた熱の内、配線基板810に伝導した熱を、ネジ780を介してヒートシンク710に放出することができ、ヘッド駆動モジュール10で生じた熱の効率のよい放出が実現できる。
ここで、第3実施形態における液体吐出装置1において、図26に示すように、X2方向に沿って、駆動回路52c1と駆動回路52a2との間、駆動回路52c2と駆動回路52a3との間、駆動回路52c3と駆動回路52a4との間、駆動回路52c4と駆動回路52a5との間、及び駆動回路52c5と駆動回路52a6との間に、配線基板810にヒートシンク710を取り付けるためのネジ780が挿通する複数の貫通孔820がさらに設けられていてもよい。図26は、第3実施形態の変形例の配線基板810をZ2方向に沿ってZ2側から見た場合の第1層831の構成の一例を示す図である。
以上のように構成された第3実施形態の変形例における液体吐出装置1では、発熱量が特に大きな駆動回路52a1~52a6で生じた熱の内、配線基板810に伝導した熱を、2個のネジ780を介してヒートシンク710に放出することができ、ヘッド駆動モジュール10で生じた熱の放出効率をさらに高めることができる。
以上のように構成された第3実施形態の液体吐出装置1において、図22及び図26に示す配線基板810に設けられた複数の貫通孔820の内、駆動回路52a1と駆動回路52b1との間に位置する貫通孔820が第1貫通孔の一例であり、駆動回路52a2と駆動回路52b2との間に位置する貫通孔820が第2貫通孔の一例であり、駆動回路52c1と駆動回路52a2との間に位置する貫通孔820が第3貫通孔の一例である。そして、第1貫通孔に相当する貫通孔820を挿通するネジ780が第1ネジの一例であり、第2貫通孔に相当する貫通孔820を挿通するネジ780が第2ネジの一例であり、第3貫通孔に相当する貫通孔820を挿通するネジ780が第3ネジの一例である。
以上、実施形態及び変形例について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。例えば、上記の実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
上述した実施形態から以下の内容が導き出される。
液体吐出装置の一態様は、
第1圧電素子の駆動に応じて液体を吐出する吐出ヘッドと、
第1貫通孔を有する基板と、
前記基板に設けられた第1駆動回路、第2駆動回路、及び第3駆動回路と、
前記基板に取り付けられる金属製フレームと、
前記第1貫通孔を挿通し前記基板に前記金属製フレームを取り付ける第1ネジと、
を備え、
前記第1駆動回路は、前記吐出ヘッドが第1吐出量の液体を吐出するように前記第1圧電素子を駆動する第1駆動信号を出力し、
前記第2駆動回路は、前記吐出ヘッドが第2吐出量の液体を吐出するように前記第1圧電素子を駆動する第2駆動信号を出力し、
前記第3駆動回路は、前記吐出ヘッドが液体を吐出しないように前記第1圧電素子を駆動する第3駆動信号を出力し、
前記第1駆動回路、前記第2駆動回路、及び前記第3駆動回路は、前記基板において前記第1駆動回路、前記第2駆動回路、前記第3駆動回路の順に一方向に沿って並んで位置し、
前記第1貫通孔は、前記一方向において前記第1駆動回路と前記第2駆動回路との間に位置している。
この液体吐出装置によれば、吐出ヘッドが第1吐出量の液体を吐出するように第1圧電素子を駆動する第1駆動信号を出力するが故に発熱量の大きな第1駆動回路と、吐出ヘッドが第2吐出量の液体を吐出するように第1圧電素子を駆動する第2駆動信号を出力するが故に発熱量の大きな第2駆動回路との間で、第1ネジが基板に金属製フレームを取り付けることで、第1駆動回路及び第2駆動回路で生じた熱の一部を、第1ネジを介してヒートシンクに伝導することができる。これにより、第1駆動回路、及び第2駆動回路で生じた熱の金属製フレームへの伝導効率が向上し、金属製フレームによる第1駆動回路及び第2駆動回路の放熱効率が向上する。
前記液体吐出装置の一態様において、
前記吐出ヘッドは、第2圧電素子を含み、
前記基板に設けられた第4駆動回路、第5駆動回路、及び第6駆動回路を備え、
前記第4駆動回路は、前記吐出ヘッドが第3吐出量の液体を吐出するように前記第2圧電素子を駆動する第4駆動信号を出力し、
前記第5駆動回路は、前記吐出ヘッドが第4吐出量の液体を吐出するように前記第2圧電素子を駆動する第5駆動信号を出力し、
前記第6駆動回路は、前記吐出ヘッドが液体を吐出しないように前記第2圧電素子を駆動する第6駆動信号を出力してもよい。
この液体吐出装置によれば、第2圧電素子に供給される第4駆動信号を出力する第4駆動回路、第5駆動信号を出力する第5駆動回路、及び第6駆動信号を出力する第6駆動回路を有する場合であっても、金属製フレームへの熱の伝導効率が向上しているが故に、金属製フレームを介した効率のよい放熱が実現できる。
前記液体吐出装置の一態様において、
前記第1駆動回路、前記第2駆動回路、前記第3駆動回路、前記第4駆動回路、前記第5駆動回路、及び前記第6駆動回路は、前記基板において前記第1駆動回路、前記第2駆動回路、前記第3駆動回路、前記第4駆動回路、前記第5駆動回路、前記第6駆動回路の順に前記一方向に沿って並んで位置していてもよい。
前記液体吐出装置の一態様において、
前記基板は、第2貫通孔を有し、
前記第2貫通孔を挿通し前記基板に前記金属製フレームを取り付ける第2ネジを備え、
前記第2貫通孔は、前記一方向において前記第4駆動回路と前記第5駆動回路との間に位置してもよい。
この液体吐出装置によれば、吐出ヘッドが第3吐出量の液体を吐出するように第2圧電素子を駆動する第4駆動信号を出力するが故に発熱量の大きな第4駆動回路と、吐出ヘッドが第4吐出量の液体を吐出するように第2圧電素子を駆動する第5駆動信号を出力するが故に発熱量の大きな第5駆動回路との間で、第2ネジが基板に金属製フレームを取り付けることで、第4駆動回路及び第5駆動回路で生じた熱の一部を、第2ネジを介してヒートシンクに伝導することができる。これにより、第4駆動回路、及び第5駆動回路で生じた熱の金属製フレームへの伝導効率が向上し、金属製フレームによる第4駆動回路及び第5駆動回路の放熱効率が向上する。
前記液体吐出装置の一態様において、
前記基板は、第3貫通孔を有し、
前記第3貫通孔を挿通し前記基板に前記金属製フレームを取り付ける第3ネジを備え、
前記第3貫通孔は、前記一方向において前記第3駆動回路と前記第4駆動回路との間に位置してもよい。
この液体吐出装置によれば、第4駆動回路の両側において、第2ネジと第3ネジとが基板に金属製フレームを取り付けることで、第4駆動回路で生じた熱の一部を、第2ネジと第3ネジとを介してヒートシンクに伝導することができる。これにより、第4駆動回路で生じた熱の金属製フレームへの伝導効率がさらに向上し、金属製フレームによる第4駆動回路の放熱効率がさらに向上する。
前記液体吐出装置の一態様において、
前記基板は、第4貫通孔及び第5貫通孔を有し、
前記第4貫通孔を挿通し前記基板に前記金属製フレームを取り付ける第4ネジと、
前記第5貫通孔を挿通し前記基板に前記金属製フレームを取り付ける第5ネジと、
を備え、
前記第1駆動回路、前記第2駆動回路、前記第3駆動回路、前記第4駆動回路、前記第5駆動回路、及び前記第6駆動回路は、前記基板において前記第1駆動回路、前記第2駆動回路、前記第4駆動回路、前記第5駆動回路、前記第3駆動回路、前記第6駆動回路の順に前記一方向に沿って並んで位置し、
前記第4貫通孔は、前記一方向において前記第2駆動回路と前記第4駆動回路との間に位置し、
前記第5貫通孔は、前記一方向において前記第4駆動回路と前記第5駆動回路との間に位置してもよい。
この液体吐出装置によれば、吐出ヘッドが液体を吐出するように第1圧電素子を駆動する第1駆動信号を出力する第1駆動回路と、吐出ヘッドが液体を吐出するように第1圧電素子を駆動する第2駆動信号を出力する第2駆動回路と、吐出ヘッドが液体を吐出するように第2圧電素子を駆動する第4駆動信号を出力する第4駆動回路と、吐出ヘッドが液体を吐出するように第2圧電素子を駆動する第5駆動信号を出力する第5駆動回路と、が基板においてまとまって位置し、吐出ヘッドが液体を吐出しないように第1圧電素子を駆動する第3駆動信号を出力する第3駆動回路と、吐出ヘッドが液体を吐出しないように第2圧電素子を駆動する第6駆動信号を出力する第6駆動回路と、が基板においてまとまって位置するとともに、第1駆動回路と第2駆動回路との間で第1ネジが基板に金属製フレームを取り付け、第2駆動回路と第4駆動回路との間で第4ネジが基板に金属製フレームを取り付け、第4駆動回路と第5駆動回路との間で第5ネジが基板に金属製フレームを取り付けることで、第3駆動回路及び第6駆動回路に対して発熱量の大きな第1駆動回路、第2駆動回路、第4駆動回路、及び第5駆動回路で生じた熱を第1ネジ、第4ネジ、及び第5ネジを介してより効率よくヒートシンクに伝導することができる。これにより、第1駆動回路、第2駆動回路、第4駆動回路、及び第5駆動回路の金属製フレームによる放熱効率がさらに向上する。
前記液体吐出装置の一態様において、
前記第1駆動回路は、表面実装型のトランジスターを含んでもよい。
この液体吐出装置によれば、第1駆動回路で生じた発熱の内の一部が基板に伝導した場合であっても、第1ネジを介して基板に伝導した熱を金属製フレームに伝導することができるが故に、基板に伝導される熱量が大きな表面実装型のトランジスターを第1駆動回路が含んでいる場合であっても、第1駆動回路で生じた熱を、第1ネジを介してより効率よくヒートシンクに伝導することができる。
前記液体吐出装置の一態様において、
前記金属製フレームは、前記第1駆動回路、前記第2駆動回路、及び前記第3駆動回路の少なくともいずれかの熱を放出するヒートシンクであってもよい。
この液体吐出装置によれば、金属製フレームが放熱を目的とするヒートシンクで構成されることで、第1駆動回路、及び第2駆動回路で生じた熱の放熱効率がさらに向上する。
ヘッド駆動回路の一態様は、
第1圧電素子の駆動に応じて液体を吐出する吐出ヘッドを駆動するヘッド駆動回路であって、
第1貫通孔を有する基板と、
前記基板に設けられた第1駆動回路、第2駆動回路、及び第3駆動回路と、
前記基板に取り付けられる金属製フレームと、
前記第1貫通孔を挿通し前記基板に前記金属製フレームを取り付ける第1ネジと、
を備え、
前記第1駆動回路は、前記吐出ヘッドが第1吐出量の液体を吐出するように前記第1圧電素子を駆動する第1駆動信号を出力し、
前記第2駆動回路は、前記吐出ヘッドが第2吐出量の液体を吐出するように前記第1圧電素子を駆動する第2駆動信号を出力し、
前記第3駆動回路は、前記吐出ヘッドが液体を吐出しないように前記第1圧電素子を駆動する第3駆動信号を出力し、
前記第1駆動回路、前記第2駆動回路、及び前記第3駆動回路は、前記基板において前記第1駆動回路、前記第2駆動回路、前記第3駆動回路の順に一方向に沿って並んで位置し、
前記第1貫通孔は、前記一方向において前記第1駆動回路と前記第2駆動回路との間に位置している。
このヘッド駆動回路によれば、吐出ヘッドから第1吐出量の液体が吐出されるように第1圧電素子を駆動する第1駆動信号を出力するが故に発熱量の大きな第1駆動回路と、吐出ヘッドから第2吐出量の液体が吐出されるように第1圧電素子を駆動する第2駆動信号を出力するが故に発熱量の大きな第2駆動回路との間で、第1ネジが基板に金属製フレームを取り付けることで、第1駆動回路及び第2駆動回路で生じた熱の一部を、第1ネジを介してヒートシンクに伝導することができる。これにより、第1駆動回路、及び第2駆動回路で生じた熱の金属製フレームへの伝導効率が向上し、金属製フレームによる第1駆動回路及び第2駆動回路の放熱効率が向上する。