本開示を実施するための形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には同一の符号が付される。当該部分の重複説明は適宜に簡略化ないし省略される。
実施の形態1.
図1は実施の形態1における解析システムが利用されるエレベーター装置の概要を示す図である。図2は実施の形態1における解析システムが利用される冷蔵庫の断面図である。
図1には、解析システム1が利用される装置の第1例であるエレベーター装置100が示される。エレベーター装置100において、昇降路101は、建築物102の各階を貫く。複数の乗場103は、建築物102の各階にそれぞれ設けられる。複数の乗場ドア104は、複数の乗場103の出入口にそれぞれ設けられる。乗場ドア104は、スライド式のドアであり、ドアレール105に沿って移動する。かご106は、昇降路101の内部に設けられる。かご106は、昇降路101の内部を昇降可能である。制御盤107は、昇降路101の上部の機械室に設けられる。制御盤107は、エレベーター装置100の動作を全体的に制御する。エレベーター装置100の機器に故障が発生したとき、制御盤107は、当該故障に対応するエラーコードを表示可能である。現場端末108は、情報の入力および情報の視覚的な表示が可能な端末である。例えば、現場端末108は、ノートパソコンである。現場端末108は、無線通信等によって、ネットワークNに通信接続が可能である。
保守員H1は、エレベーター装置100の保守作業を行う会社に所属する。エレベーター装置100が故障した旨の連絡を受けた場合、保守員H1は、建築物102へ行き、エレベーター装置100の故障部分を交換する等の対応作業を行う。保守員H1は、現場端末108に対応作業の結果を示す情報を入力する。この際、保守員H1は、対応作業の結果として、制御盤107に表示されたエラーコード、故障した機器の種別、等の情報を入力する。また、保守員H1は、対応作業の結果の一部として、建築物102へ到着した時の状況、建築物102のオーナーから聞き取りした機器の状況、故障した原因、故障に対して行った処置作業の内容、等を自然言語による自由文で入力する。自由文は、自然言語によって入力された文字列であり、事前に選択肢として設定されていない文字列である。現場端末108は、入力された情報に基づいて、入力された自由文を含む故障対応記録の情報を作成する。
解析システム1は、検索端末2とサーバ装置3とを備える。なお、解析システム1は、現場端末108を更に備えてもよい。図1の例では、検索端末2およびサーバ装置3は、エレベーター装置100の保守作業を行う会社に設けられる。具体的には、例えば、検索端末2およびサーバ装置3は、当該会社の情報センターSに設けられる。サーバ装置3は、ネットワークNおよび制御盤107の近くに設置された図示されない監視装置を介して制御盤107と通信可能である。サーバ装置3は、現場端末108からネットワークを介して故障対応記録を受信可能である。検索端末2は、サーバ装置3が受信した故障対応記録を表示して、故障対応記録に関する情報の入力を受け付けることが可能である。
情報センターSには、管理員H2が勤務している。管理員H2は、検索端末2を操作して、故障対応記録を閲覧する。管理員H2は、故障対応記録に対して、情報管理のための情報である判断コードを入力する。この場合、サーバ装置3は、故障対応記録に付与された当該判断コードと当該故障対応記録とを含む故障対応履歴の情報を作成して、故障対応履歴のデータベースに登録する。
判断コードは、故障対応に関するデータベースで利用する集計用のコードである。判断コードは、1つの故障対応履歴に対して1または複数の種類が設定される。例えば、判断コードの種類には、集計用機器名、原因コード、等が含まれる。集計用機器名は、ある対応作業において対応が行われた機器の名前である。集計用機器名には、「ドア」、「庫内」、「スイッチ」、等のある程度広い概念を示す用語が採用される。例えば、対応作業においてドアの一部の部品の交換がなされた場合、集計用機器名として「ドア」が入力される。原因コードは、ある対応作業で対処された故障の原因を示すコードであって、「断線」、「経年劣化」、等のある程度広い概念を示す用語であってもよいし、原因を示す数字等の文字列であってもよい。複数の判断コードの各々に対して、入力の候補となる複数の候補コードが設定されている。
サーバ装置3は、故障対応記録に含まれる自然言語による自由文の記載内容を解析して、ある判断コードに対する複数の候補コードを並び変えた選択リストを作成する。選択リストは、複数の候補コードが、判断コードとして選択される可能性の高い順番に並べられたリストである。
管理員H2は、検索端末2に表示された選択リストを参照して、1または複数の判断コードの各々に該当する候補コードを選択する。この場合、選択された候補コードを判断コードとする故障対応履歴の情報が作成される。更に、管理員H2は、検索端末2を介してソート条件を入力することで、選択リストに含まれる複数の候補コードを更に絞り込むことでソートされた選択リストを参照可能である。このような選択リストが用いられることで、管理員H2は、容易に妥当な判断コードを選択することができる。
なお、保守員H1は、対応作業の結果を、現場端末108に入力する代わりに、報告書等の別のフォーマットに記入してもよい。即ち、故障対応記録に相当する情報が、報告書等にまとめられる。この場合、管理員H2は、当該報告書等に記載された内容を検索端末2に入力してもよい。検索端末2およびサーバ装置3は、当該入力された情報を、故障対応記録とみなしてもよい。
図2には、解析システム1が利用される装置の第2例である冷蔵庫200が示される。冷蔵庫200は、筐体の内部に保管庫201を有する。例えば、保管庫201は、保管室202、203、204、205に分かれている。例えば、保管室204は、スライドドア206によって開閉可能である。スライドドア206は、ドアレール207に沿ってケース208がスライド移動することによって実現される。
冷蔵庫200は、圧縮機209および冷却器210を含む冷凍サイクルによって冷気を生成する。生成された冷気は、保管庫201に供給される。制御基板211は、圧縮機209、冷却器210、等の機器と図示されない配線を介して電気的に接続される。制御基板211は、冷蔵庫200の動作を全体的に制御可能である。保管庫201の内部である庫内の壁面には、スイッチカバーに覆われたスイッチ212が設けられる。例えば、スイッチ212が操作されることで、制御基板211は、冷蔵庫200の運転状態等を変化させてもよい。冷蔵庫200に故障が発生した場合、制御基板211は、液晶パネル213等に当該故障を示すエラーコードを表示させてもよい。
図2の例において、保守員は、冷蔵庫200を修理等する会社に所属する。冷蔵庫200が故障した旨の連絡を受けた場合、保守員は、冷蔵庫200が設けられた建物へ行き、冷蔵庫200の故障部分を交換する等の対応作業を行う。
図2には図示されないが、保守員は、図1の例と同様に、現場端末108に対応作業の結果を示す情報を入力する。現場端末108は、入力された情報に基づいて、入力された自由文を含む故障対応記録の情報を作成する。管理員は、保守員と同じ会社に所属する。管理員は、検索端末2に故障対応記録に関する情報を入力する。この際、サーバ装置3によって、選択リストが作成される。
なお、冷蔵庫200の所有者が冷蔵庫200の故障に対応した後に、故障に対応した記録に関する情報をサーバ装置3に送信してもよい。この場合、例えば、当該所有者は、スマートフォン等の機器を介して、故障に対応した記録に関する情報を入力してもよい。当該情報には、当該所有者によって入力された自由文が含まれてもよい。スマートフォンまたはサーバ装置3は、入力された情報に基づいて故障対応記録を作成してもよい。この場合であっても、管理員は、当該故障対応記録に対して判断コードを付してもよい。
次に、図3および図4を用いて、解析システム1を説明する。なお、以降では、図2に示される第2例の故障対応記録を処理する際の解析システム1の説明を行う。
図3は実施の形態1における解析システムのハードウェア構成図である。図4は実施の形態1における解析システムの機能ブロック図である。
解析システム1において、1または複数の検索端末2がネットワークを介してサーバ装置3と通信可能に接続されている。
例えば、検索端末2は、パーソナルコンピュータ(PC)で構成される。検索端末2は、通信I/F2aと処理回路と入力I/F2bと出力I/F2cとを備える。処理回路には、プロセッサ2dとメモリとが含まれる。メモリは、主記憶装置2eと補助記憶装置2fとから構成される。なお、処理回路は、別々の筐体に格納された複数の電子回路等の機器を意味してもよい。
通信I/F2aは、有線LAN、無線LAN、等のネットワークと接続するためのインタフェースである。通信I/F2aによって、検索端末2がサーバ装置3等の他の装置と通信可能となる。入力I/F2bは、入力装置2gから管理員による入力操作を受け付けるインタフェースである。入力装置は、マウス、キーボード、タッチペン、マイク、等である。出力I/F2cは、出力装置2hに各種の情報を表示出力するインタフェースである。出力装置2hは、ディスプレイ等である。
例えば、プロセッサ2dは、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、等の演算処理を行う機器である。検索端末2の各機能は、メモリである主記憶装置2eおよび補助記憶装置2fのうち少なくとも一方に格納された情報処理のためのプログラムが読みだされてプロセッサ2dによって実行されることで実現される。図2では、プロセッサ2dによって実現される各機能がプロセッサ2dの構成として表現されている。メモリには、検索端末2の各機能を実現するための各種の情報が記憶されている。図2では、一例として、メモリに記憶される情報が補助記憶装置2fの構成として表現されている。
例えば、サーバ装置3は、PCによって構成される。例えば、サーバ装置3は、通信I/F3aと処理回路とを備える。通信I/F3aと処理回路とは、検索端末2の通信I/F2aと処理回路とそれぞれ同様の構成および機能を備えてもよい。処理回路には、プロセッサ3bとメモリである主記憶装置3cおよび補助記憶装置3dとが含まれる。プロセッサ3bと主記憶装置3cと補助記憶装置3dとは、検索端末2のプロセッサ2dと主記憶装置2eと補助記憶装置2fとそれぞれ同様の構成および機能を備えてもよい。図3では、プロセッサ3bによって実現される各機能がプロセッサ3bの構成として表現されている。また、図3では、一例として、メモリに記憶される情報が補助記憶装置3dの構成として表現されている。
なお、検索端末2の機能のうち一部が専用のハードウェアによって実現され、その他の機能が検索端末2の処理回路によって実現されてもよい。また、サーバ装置3の機能のうち一部が専用のハードウェアによって実現され、その他の機能がサーバ装置3の処理回路によって実現されてもよい。
なお、サーバ装置3は、クラウドサーバ上に実現されてもよい。この場合、処理回路は、複数の部分回路によって構成される。複数の部分処理回路は、クラウドサーバを構成する複数の装置にそれぞれ設けられる。クラウドサーバを構成する複数の装置は、それぞれが別の建物に設けられてもよい。
検索端末2は、機能として、表示部20と入力部21と読込部22と取得部23とを備える。表示部20は、出力I/F2cに表示される内容を制御する。例えば、表示部20は、故障対応履歴を作成するための検索ユーザインタフェース画面を出力I/F2cに表示させる。入力部21は、入力I/F2bで入力された情報を検出して、機器の動作に反映する。読込部22は、入力部21によって管理員が選択した故障対応記録の情報を、サーバ装置3に読み込ませる。取得部23は、検索ユーザインタフェースにおいて選択された情報、ネットワーク等から取得したに基づいて、故障対応記録に追加または付与される情報等をサーバ装置3に送信する。
サーバ装置3は、機能として、受信部30と抽出部31と関連度算出部32と実績学習部33と重要度算出部34と優先度算出部35と対応学習部36とリスト部37と表示制御部38と履歴作成部39と設定要求部40とを備える。
受信部30は、現場端末108または検索端末2から故障対応記録の情報を受け付ける。故障対応記録には、故障の対応が行われた機器の識別情報、故障時のエラーコード、機器から発信されていた信号データ、機器の設置場所、対応した保守員の識別情報、等が含まれてもよい。また、故障対応記録に含まれるこれらの情報は、受信部30によって他のデータベースまたは当該機器から収集されて、故障対応記録に対応付けられたものであってもよい。
また、故障対応記録には、自由文を記載可能な複数の記載欄が含まれる。複数の記載欄には、第1記載欄である故障の原因を示す故障原因の自由文、第2記載欄である対応作業で行われた故障に対する処置内容の自由文が少なくとも含まれる。複数の記載欄には、第3記載欄である、保守員が現場に到着して原因を解明するまでに収集した情報である到着状況の自由文が更に含まれてもよい。
以降では、故障対応記録に、第1記載欄である故障原因の自由文および第2記載欄である処置内容の自由文が含まれている例について説明する。また、判断コードとして、「集計用機器名」が選択される際の処理について説明する。「集計用機器名」は、実際の製品名等ではなく集計のための分類上有効なものとして選定された機器名を意味する。なお、複数の記載欄には、記載された自由文の意味合いが異なる第1記載欄および第2記載欄が含まれていれば、本例で示すもの以外の記載欄が含まれていてもよい。
抽出部31は、第1抽出部31aと第2抽出部31bとを有する。第1抽出部31aは、故障対応記録に含まれる自由文から、規定の対象用語を抽出する。対象用語は、選択リストを作成する際に必要な用語であって、場合に応じて決定される。本例において、第1抽出部31aは、対象用語として機器名を抽出する。この際、第1抽出部31aは、対象用語が複数の記載欄のうちいずれの記載欄に記載されているかを、抽出した対象用語と対応付ける。第2抽出部31bは、故障対応記録に含まれる自由文から、故障に対する処置を示す単語を抽出する。この際、第2抽出部31bは、処置として、動作を示す単語を抽出する。処置内容には、基本的に機器に対する処置が記載される。第2抽出部31bは、抽出した処置を対象用語である機器名に対応付ける。以下の表1および表2を用いて、抽出部31の動作の一例を説明する。
表1は、3つの故障対応記録に含まれる自由文の例をそれぞれ示す。第2列は、第1記載欄である故障原因の自由文である。第3列は、第2記載欄である処置内容の自由文である。第1抽出部31aは、表1に含まれる太字部分に示されるような機器名を対象用語として抽出する。第2抽出部31bは、表1に含まれる下線部に示されるような処置の単語を抽出する。表2は、表1の例において抽出された対象用語に対応付けられた記載箇所および処置を示す。なお、抽出部31が自由文から単語を抽出する際、単語を抽出するための既知の手法が利用されてもよい。
関連度算出部32は、コードDB50を参照して、現在対象としている判断コードに関する候補リストを呼び出す。コードDB50には、対象となる可能性のある複数の判断コードの各々に対応する候補リストが格納されている。候補リストは、当該判断コードと対応する複数の候補コードが規定の初期順位で並べられたリストである。以降では、対象となる判断コードに対応する複数の候補コードについて説明する。具体的には、判断コードである集計用機器名に含まれた各候補コードについて説明する。この場合、候補リストには、候補コードである「庫内」、「庫内温度計」、「冷蔵庫」、「スライドドア」、「ドアレール」、「スイッチ」、および「スイッチカバー」が、この記載の順位で含まれる。
関連度算出部32は、抽出部31に抽出された対象用語と呼び出した複数の候補コードの各々との関連度を算出する。抽出部31が故障対応記録から複数の対象用語を抽出した場合、関連度算出部32は、複数の対象用語の各々について、候補コードとの関連度を算出する。関連度は、対象用語と候補コードとの間の文字上または意味上の関連性を示す指標値である。例えば、関連度は、対象用語と候補コードとの文字上の類似度であってもよいし、対象用語と候補コードとの属性上の類似度であってもよい。この類似度は、オントロジーを利用して、対象用語および候補コードに付された属性等の情報に基づいて求められてもよい。
また、文字上の類似度として、対象用語と候補コードとの編集距離が用いられてもよい。具体的には、対象用語が機器名であって候補コードが集計用機器名である場合、関連度算出部32は、関連度として、機器名と集計用機器名との編集距離を演算する。例えば、機器名が「ドア」であり集計用機器名が「ドアレール」である場合、1文字の挿入、削除、または置換を1回の手順として、「ドア」を「ドアレール」に置き換える際の手順の最小回数は、3回である。この場合、関連度算出部32は、機器名と集計用機器名との関連度を、編集距離の3と算出する。
関連度算出部32は、ある対象用語に対して、複数の候補コードのうち最も関連度が高い候補コードを対応付ける。なお、関連度算出部32は、複数の候補コードのうち関連度が規定の閾値を超えた1つまたは複数の候補コードに対象用語を関連付けてもよい。この場合、関連度算出部32は、候補リストにおける複数の候補コードに、現在処理している故障対応記録から抽出された1または複数の対象用語の各々を一時的に対応付けてもよい。
実績学習部33は、履歴DB51に格納された過去の複数の故障対応履歴に基づいて、複数の故障対応履歴の各々から抽出された処置について、当該処置の実績重要度を算出する。実績重要度は、故障対応履歴において選択された判断コードと対応付けられた関連処置となった回数に基づいて算出される。
重要度算出部34は、故障対応記録から抽出部31に抽出された処置を複数の候補コードのいずれかに対応付ける。この際、重要度算出部34は、処置と対応する対象用語が対応付けられた候補コードに、当該処置を対応付ける。以下の表3には、重要度算出部34によって対応付けられた対象用語である機器名と、処置と、候補コードである対象用機器名の例が示される。
表3のように、#3-1の行に基づけば、「点検」という処置は、故障対応記録において「ドア」という機器名と対応する。この場合、重要度算出部34は、「点検」という処置を「ドアレール」という集計用機器名に対応付ける。
重要度算出部34は、抽出された処置について、その重要度である総括重要度を算出する。この際、まず、重要度算出部34は、処置DB52から、処置の各々について基礎重要度を呼び出す。基礎重要度は、処置DB52に格納された情報であって、処置に対して予め設定された重要度である。なお、基礎重要度は、事前に人の手によって設定または更新がなされてもよい。
ここで、実績学習部33の処理について、より詳細に説明する。実績学習部33は、履歴DB51に格納された複数の故障対応履歴を呼び出す。故障対応履歴には、複数の判断コードごとに、当該判断コードとして付与された候補コードが含まれる。当該候補コードには、表3に示されるように、処置が対応付けられている。実績学習部33は、複数の故障対応履歴の各々において、判断コードに対応付けられた処置を関連処置として特定する。なお、関連処置には、候補コードに対応付けられた処置の単語そのものだけでなく、候補コードに対応付けられた処置の類語も併せて特定されてもよい。実績学習部33は、処置DB52に格納された処置ごとに、関連処置の個数、即ち関連処置となった回数を算出する。実績学習部33は、関連処置となった回数が多いほど、重要度が高くなるように、処置ごとに実績重要度を算出する。例えば、実績重要度の値は、関連処置となった回数が多いほど、小さくなるように算出される。なお、実績重要度は、関連処置となった回数ではなく関連処置となった割合に基づいて、同様に算出されてもよい。実績学習部33は、処置DB52に格納された複数の処置の各々に、算出した実績重要度を対応付ける。例えば、実績学習部33は、履歴DB51に新たな故障対応記録が格納されるたびに実績重要度を更新してもよい。
重要度算出部34は、基礎重要度と実績学習部33によって算出された実績重要度との少なくとも一方に基づいて、総括重要度を算出する。なお、基礎重要度、実績重要度、および総括重要度は、いずれも値が小さいほど重要度が高くなるように扱われてもよい。例えば、ある処置の重要度の値が小さいほど、当該処置に対応する候補コードが判断コードとして選択される可能性が高いと推定され得る。一例として、以下の式(1)に示されるように、重要度算出部34は、ある処置について、基礎重要度と実績重要度との重み付け和を演算することで、総括重要度を算出する。
総括重要度=A×基礎重要度+B×実績重要度 (1)
AおよびBは、人または機械学習に基づいて予め設定される定数である。また、AまたはBは、0に設定されてもよい。Bが0に設定された場合、重要度は、基礎重要度のみによって定まる。Aが0に設定された場合、重要度は、実績重要度のみによって定まる。以下の表4は、総括重要度の算出手法の一例を示す。
表4において、実績重要度の行における括弧内には、関連処置となった回数が示される。本例において、y<x<zという関係が成り立つ。このため、例えば「手入れ」の処置の実績重要度の値が最も小さく、最も重要である。表4では、A=B=1という定数が設定されている。
優先度算出部35は、抽出部31によって抽出された対象用語ごとに、基礎優先度と随時優先度との少なくとも一方に基づいて、総括優先度を算出する。具体的には、まず、優先度算出部35は、想定される対象用語が格納された対象用語DB53から、抽出された対象用語と対応付けられた基礎優先度を呼び出す。基礎優先度は、対象用語DB53に格納され、予め設定された優先度である。なお、基礎優先度は、事前に人の手によって設定または更新がなされてもよい。
優先度算出部35は、対象になっている故障対応記録を用いて、対象用語ごとに随時優先度を算出する。優先度算出部35は、対象になっている故障対応記録に含まれる複数の記載欄のうち、当該対象用語が複数の記載欄のうちいずれに含まれるかによってその値が異なるように随時優先度を算出する。例えば、優先度算出部35は、対象用語が第1記載欄にのみ記載されている場合の随時優先度を、対象用語が第2記載欄にのみ記載されている場合の随時優先度よりも高くなるように算出する。優先度算出部35は、対象用語が第1記載欄および第2記載欄の両方に記載されている場合の随時優先度を、対象用語が第1記載欄にのみ記載されている場合の随時優先度よりも高くなるように算出する。なお、基礎優先度の値および随時優先度の値は、その優先度が高いほど、小さくなるように算出されてもよい。以下の表5から表7は、基礎優先度、随時優先度、および総括優先度の例をそれぞれ示す。
表5は、設定された基礎優先度の例を示す。例によれば、「スイッチ」という対象用語の基礎優先度が最も高く、その値が最も小さい。表6は、対象用語の記載箇所によって算出される随時優先度の設定値の例を示す。表6によれば、第1記載欄である故障原因と第2記載欄である処置内容の両方に対象用語が記載されている場合に、最も随時優先度が高くなる。第2記載欄である処置内容にのみ対象用語が記載されている場合に、最も優先度が低くなる。なお、基礎優先度の値および随時優先度の値は、表5および表6に記載された例に限定されない。例えば、第2記載欄にのみ対象用語が記載されている場合に、随時優先度の値が「3」ではなく「5」に設定されてもよい。
表7に示されるように、優先度算出部35は、ある対象用語について、基礎優先度と随時優先度との重み付け和を演算することで、総括優先度を算出する。具体的には、優先度算出部35は、以下の式(2)に基づいて総括優先度を算出する。
総括優先度=C×基礎優先度+D×随時優先度 (2)
CおよびDは、人または機械学習に基づいて予め設定される定数である。また、CまたはDは、0に設定されてもよい。Dが0に設定された場合、優先度は、基礎優先度のみによって定まる。Cが0に設定された場合、優先度は、随時優先度のみによって定まる。表7の例では、C=D=1という定数が設定されている。
対応学習部36は、履歴DB51に格納された複数の故障対応履歴に基づいて、複数の候補コードの各々について、故障対応履歴に付与された対応指標値を算出する。対応指標値は、故障対応記録に付与された対応回数であってもよいし、対応回数に基づいて算出された対応割合であってもよい。また、対応学習部36は、複数の故障対応履歴に含まれたエラーコードに含まれる情報であって候補コードと対応する情報が存在する場合、当該候補コードと対応する情報が存在する個数を関連指標における対応回数に加算してもよい。例えば、候補コードが集計用機器名である場合、エラーコードに含まれた機器が対応する集計用機器名の対応回数に加算されてもよい。例えば、候補コードが原因コードである場合、エラーコードに含まれた原因が対応する原因コードの対応回数に加算されてもよい。対応学習部36は、対応指標値と候補コードとが対応付けられた情報を関連DB54に格納する。例えば、対応学習部36は、履歴DB51に新たな故障対応記録が格納されるたびに対応指標値を更新してもよい。以下の表8および表9は、対応回数および対応割合の例をそれぞれ示す。
表8には、故障対応履歴に含まれた複数のエラーコードであるコードAからコードZまでに、各候補コードである集計用機器名が記載されていた対応回数が示される。本例では、コードBからコードYまでには、候補コードに対応する機器が示されていなかったとする。例えば、対応学習部36は、「庫内」という集計用機器名がコードAからコードZに記載されていた回数を5回であると算出する。例えば、対応学習部36は、エラーコードがコードZであるときに集計用機器名が記載されていた対応回数について、「ドアレール」、「スイッチ」、「スイッチカバー」が2回であり、「庫内」、「庫内温湿度計」、「冷蔵庫」、「スライドドア」が0回であることを算出する。なお、対応回数は、以下の式(3)に示されるような、候補コードとして選択された回数とエラーコードに含まれていた回数との重み付け和として演算されてもよい。
対応回数=E×候補コードとして選択された回数
+F×エラーコードに含まれていた回数 (3)
EおよびFは、人または機械学習に基づいて予め設定される定数である。また、EまたはFは、0に設定されてもよい。
表9には、表8と同様の対応回数によって演算された対応割合が示される。対応学習部36は、対応回数の代わりに、対応割合を用いてもよい。対応割合は、エラーコード毎に算出された個別対応割合を全てのエラーコードで足した合計値である。対応割合を対応指標値に採用することで、表9の「スイッチカバー」のように、あるエラーコードのみに頻出する候補コードの対応指標値が、対応回数を採用した際よりも大きくなることがある。
なお、エラーコードに加えて、機器の設置場所ごとに対応回数または対応割合が算出されて、機器に対応する候補コードの対応指標値に加算されてもよい。例えば、機器の設置場所は、「屋内」と「屋外」とに分けて対応回数または対応割合が算出されてもよい。
リスト部37は、対象になっている判断コードに対応する候補リストを呼び出し、候補リストに含まれた複数の候補コードの順番を並び替えて、選択リストを作成する。この際、リスト部37は、以下の表10に示されるように、並び替えを複数回にわたって行うことで、選択リストを作成する。表10は、第1記載欄である故障原因の自由文に「庫内にて、液体がこぼれた。」と記載され、第2記載欄である処置内容の自由文に「ドアの点検。スイッチの手入れ。」と記載されていた場合の例を示す。
まず、リスト部37は、複数の候補コードのうち、抽出部31によって抽出された1または複数の対象用語のうち少なくとも1つを文字列として含む1または複数の包含候補コードを特定する。リスト部37は、複数の候補コードのうち包含候補コードの方が包含候補コードでないものよりも良い順位となるよう並べた第1リストを作成する。なお、表10には、第1リストで並べられた順位が「:1位」のように示される。第1リストにおいて、複数の包含候補コードは、すべて同じ順位となる。第1リストにおいて、包含候補コードでない候補コードは、すべて同じ順位となる。
表10の例では、対象となる故障対応記録にて「庫内」、「ドア」、「スイッチ」という対象用語が抽出されているため、包含候補コードは、「庫内」、「庫内温度湿度計」、「スライドドア」、「ドアレール」、「スイッチ」、および「スイッチカバー」の6つである。第1リストにおいて、これら6つの包含候補コードである対象用機器名は、すべて同順1位に設定される。包含候補コードでない「冷蔵庫」は、7位に設定される。
その後、リスト部37は、第1リストに含まれる複数の候補コードのうち同じ順位の候補コードに更に順位をつけて並び替えることで、第2リストを作成する。なお、表10には、第2リストで並べられた順位が「:1位」のように示される。リスト部37は、関連度算出部32によって算出された関連度および重要度算出部34によって算出された重要度に少なくとも一方に基づいて、同じ順位の候補コードを並び替える。この場合、リスト部37は、複数の候補コードを、それぞれの候補コードに対応付けられた対象用語の関連度が高いほど、かつ、対応付けられた処置の重要度が高いほど、順位が良くなるように並べ替える。更に、リスト部37は、関連度および重要度に加えて、優先度算出部35によって算出された優先度に基づいて、同じ順位の候補コードを並び替えてもよい。この場合、リスト部37は、複数の候補コードを、それぞれの候補コードに対応付けられた対象用語の関連度が高いほど、かつ、対応付けられた処置の重要度が高いほど、かつ、対応付けられた対象用語の優先度が高いほど、順位が良くなるように並べ替える。
具体的には、リスト部37は、複数の候補コードの各々について、関連度と重要度と優先度との重み付け和である指標値を算出する。リスト部37は、同じ順位の候補コードに付された指標値を比較し、指標値が小さいほど順位が良くなるように並べ替えたものを、第2リストとする。以下の式(4)に示されるような、候補コードとして選択された回数とエラーコードに含まれていた回数との重み付け和として演算されてもよい。
指標値=G×関連度+H×重要度+I×優先度 (4)
G、HおよびIは、人または機械学習に基づいて予め設定される定数である。また、Iは、0に設定されてもよい。Iが0に設定された場合、指標値は、関連度と重要度とから算出される。表10の例では、H=G=I=1である。リスト部37は、第1リストにおいて同じ1位の順位である6つの集計用機器名を、指標値が小さいほど順位が良くなるように並べる。第1リストにおいて同じ順位であって、第2リストにおいて指標値が等しい複数の候補コードは、第2リストにおいて同じ順位が付けられる。表10の例では、リスト部37は、「庫内」と「スライドドア」とを4位とする。
その後、リスト部37は、第2リストに含まれる複数の候補コードのうち同じ順位の候補コードに更に順位を付けて並び替えることで、第3リストを作成する。なお、表10には、第3リストで並べられた順位が「:1位」のように示される。リスト部37は、第2リストにおいて同じ順位の複数の候補コードを、対応学習部36が算出した対応指標値が高いほど順位が良くなるように並べ替え、第3リストとする。
表10の例では、対応指標値として対応回数が利用されている。第2リストで同じ4位であった「庫内」と「スライドドア」との対応回数は、それぞれ5と8である。リスト部37は、対応指標値が高い、即ち対応回数が多い「スライドドア」を4位とし、対応回数が少ない「庫内」を5位とする。リスト部37は、更新した順位に基づいて複数の候補コードを並べ替えたものを、第3リストとする。以下の表11は、表10の例から作成された第3リストを示す。
その後、リスト部37は、第3リストに存在する複数の候補コードのうち、故障対応記録に含まれる機種の情報およびエラーコードの情報のうち少なくとも一方に基づいて、対象外となる候補コードを削除することで、第4リストを作成する。なお、対象外となる候補コードが存在しない場合、リスト部37は、第3リストと同じ第4リストを作成することとなる。例えば、機種の情報のみに基づいて第4リストが作成される場合、リスト部37は、機種DB55から、機種と複数の候補コードとの対応関係を示す機種対応情報を取得する。
例えば、候補リストにおける候補コードには記載されているものの、実際の装置の機種には設けられていない機器であるため、候補コードとして選択されることのないコードが存在し得る。機種対応情報は、複数の候補コードの各々について、機種ごとに候補コードとして選択の「対象」であるか「対象外」であるかを示す情報である。リスト部37は、機種対応情報と故障対応記録に含まれる機種とを照らし合わせ、当該機種について「対象外」となっている候補コードを、第3リストから削除する。以下の表12、表13および表14は、機種の情報のみに基づいて第4リストが作成される場合の例である。
表12の例において、今回対象となる故障対応記録には、故障対応が行われた装置の機種が機種aである情報が含まれているとする。この場合、表13にも下線部として示されるように、機種対応情報によれば、「庫内」、「庫内温湿度計」、「冷蔵庫」、および「スライドドア」が、「対象」となる。また、「ドアレール」、「スイッチ」、「スイッチカバー」が、「対象外」となる。表14に示されるように、リスト部37は、「対象外」である集計用機器名を第3リストから削除した第4リストを作成する。
なお、更にエラーコードに基づいて第4リストが作成される場合、リスト部37は、表14に示されたリストから、「エラー対応情報」に基づいて同様に候補コードを削除したものを第4リストとする。具体的には、リスト部37は、エラーDB56から、エラー対応情報を取得する。エラー対応情報は、エラーコードと複数の候補コードとの対応関係を示す情報である。即ち、エラー対応情報は、複数の候補コードの各々について、エラーコードごとに候補コードとして選択の「対象」であるか「対象外」であるかを示す情報である。リスト部37は、表14に示されるリストから、今回対象となる故障対応記録に示されたエラーコードによって「対象外」となる候補コードを削除して、第4リストとする。
なお、エラーコードのみに基づいて第4リストが作成される場合、リスト部37は、同様に、エラー対応情報と故障対応記録に含まれるエラーコードとに基づいて、「対象外」となる候補コードを第3リストから削除した第4リストを作成する。
その後、リスト部37は、第4リストを選択リストとして出力する。
なお、リスト部37は、第4リストではなく、第1リスト、第2リスト、および第3リストのいずれかを選択リストとして出力してもよい。第1リスト、第2リスト、第3リスト、第4リスト、および選択リストのいずれのリストにおいても、複数の候補コードは、判断コードに選択される可能性が高いほど順位が良くなるように並べられている。そして、後に作成されたリストほど、判断コードに選択される可能性の精度がより良くなっている。
表示制御部38は、リスト部37が出力した選択リストを検索端末2に表示させる。例えば、表示制御部38は、検索端末2の表示部20に検索ユーザインタフェース画面を表示させる。例えば、表示制御部38は、まず初めに、選択リストに含まれる複数の候補コードのうち最も順位が良い候補コードのみを表示させる。当該最も順位が良い候補コードの近傍には、選択操作を受け付けるボタンが併せて表示される。選択操作を受け付けるボタンが管理員によって操作された場合、表示制御部38は、選択リストに含まれる複数の候補コードを順位が良いほど上部に位置するように表示させる。表示制御部38は、検索端末2を介して、ある判断コードに対応する候補コードの選択を管理員から受け付ける。なお、表示制御部38は、1つの判断コードに対して、複数の候補コードの選択を受け付けてもよい。
表示制御部38は、更に、検索ユーザインタフェースを介して、ソート条件の入力または並び替え条件の入力を受け付け可能である。
ソート条件は、選択リストに含まれる複数の候補コードの順位を維持したままで、該当しない候補コードを選択リストから削除するための条件である。表示制御部38は、選択リストに含まれる複数の候補コードのうちソート条件を満たさない候補コードを削除し、この削除処理が行われた後の選択リストに含まれる複数の候補コードを順位が良いほど上位に位置するように表示させる。
例えば、ソート条件は、第1記載欄および第2記載欄のうち少なくとも一方の入力を受け付けるものであって、入力を受け付けた当該一方の記載欄に記載された対象用語と対応する候補コードを表示させる条件であってもよい。この場合、表示制御部38は、選択リストから入力を受け付けた当該一方の記載欄には記載されていない対象用語と対応する候補コードを削除し、削除処理が済んだ選択リストに含まれる複数の候補コードを表示させてもよい。
例えば、ソート条件は、実績重要度の境界値の入力を受け付けるものであって、入力を受け付けた境界値以上の実績重要度をもつ処置と対応する候補コードを表示させる条件であってもよい。この場合、表示制御部38は、選択リストから、境界値より小さい実績重要度をもつ処置と対応する候補コードを削除し、当該削除処理が済んだ選択リストに含まれる複数の候補コードを表示させてもよい。
並び替え条件は、選択リストに含まれる複数の候補コードの順位を並び替えるための条件である。表示制御部38が並び替え条件の入力を受け付けた場合、リスト部37は、当該並び替え条件に基づいて、候補リストに含まれる複数の候補コードを並び替えて選択リストを作成する。その後、表示制御部38は、並び替え後の選択リストを検索端末2に表示させる。
例えば、並び替え条件は、重要度の値、優先度の値、指標値、等の各値が演算される際の重み付けの比率である定数を変更する条件である。具体的には、表示制御部38は、並び替え条件として、基礎優先度と随時優先度との重み付けの比率を変更する条件の入力を受け付ける。リスト部37は、候補リストから選択リストを作成する際、特に優先度を算出する際に、入力された比率に対応する定数C、Dによって対象用語の総括優先度を算出する。このようにして選択リストが再び作成された後、表示制御部38は、優先度の並び替え条件が反映された選択リストを表示させる。
履歴作成部39は、表示制御部38によって選択を受け付けた候補コードを対応する判断コードとして、対象になっている故障対応記録に付与する。なお、複数の候補コードが選択された場合、履歴作成部39は、複数の候補コードを判断コードとして付与してもよい。履歴作成部39は、対象になっている故障対応記録に関連する判断コードがすべて付与された場合、故障対応記録と付与された判断コードとを含む故障対応履歴の情報を作成する。履歴作成部39は、作成した故障対応履歴を履歴DB51に格納する。即ち、履歴DB51には、過去に履歴作成部39によって作成された複数の故障対応履歴が格納されている。
設定要求部40は、履歴DB51に含まれる故障対応履歴と処置DB52とを比較して、基礎重要度が設定されていない処置を抽出する。設定要求部40は、抽出した処置を並べた重要度要求リストを作成する。設定要求部40は、履歴DB51に含まれる故障対応履歴と対象用語DB53とを比較して、基礎優先度が設定されていない対象用語を抽出する。設定要求部40は、抽出した対象用語を並べた優先度要求リストを作成する。設定要求部40は、履歴DB51に含まれる故障対応履歴と機種DB55とを比較して、対象であるか否かが設定されていない集計用機器名と機種との組み合わせを抽出する。設定要求部40は、抽出した組み合わせを並べた組合せ要求リストを作成する。
設定要求部40は、検索端末2で操作される等の任意のタイミングで、重要度要求リスト、優先度要求リスト、および組合せ要求リストのうち少なくとも1つを表示した設定要求画面を検索端末2に表示させてもよい。設定要求画面に設定が入力された場合、各DBの情報が更新される。
次に、図5を用いて、検索ユーザインタフェースの例を説明する。
図5は実施の形態1における解析システムによって表示される検索ユーザインタフェースの例を示す図である。
図5は、表示制御部38によって、ある判断コードに関する複数の候補コードEx1、ソート条件Ex2、および並び替え条件Ex3が表示された検索ユーザインタフェース(以下「選択UI」とも呼称)である。選択UIには、選択操作を受け付けるボタンEx4が表示される。「変更」のボタンEx4が操作されると、最も順位が良い候補コードである「スイッチ」だけでなく、複数の候補コードEx1が表示される。
本例において、ソート条件Ex2として「処置内容」に記載された対象用語と対応する候補コードのみを表示する条件が「機器名の記載箇所」として選択入力されている。
また、本例において、並び替え条件Ex3として、随時優先度の重み定数Dを、基礎優先度の重み定数Cよりも大きくした総括優先度を演算した上で並び替える条件が入力されている。具体的には、優先度算出部35によって基礎優先度の重み定数C=0.5かつ随時優先度の重み定数D=1.0で算出された総括優先度を用いて並び替えられた複数の候補コードEx1が表示される。なお、下段の「重要な機器名を優先して並び替え」が選択入力された場合、基礎優先度の重み定数Cを、随時優先度の重み定数Dよりも大きくした総括優先度を演算した上で並び替えが行われる。
次に、図6を用いて、設定要求画面の例を説明する。
図6は実施の形態1における解析システムによって表示される設定要求画面の例を示す図である。
図6に示されるように、設定要求画面には、重要度要求リストEx5、優先度要求リストEx6、および組合せ要求リストEx7がそれぞれ表示される。設定要求部40は、各リストで設定値の更新を受け付ける。設定が入力された場合、設定要求部40は、入力された設定値と対応するDBの情報を、入力されたものに更新する。
次に、図7を用いて、解析システム1の動作を説明する。
図7は実施の形態1における解析システムの動作の概要を説明するためのフローチャートである。
例えば、フローチャートは、保守員が故障への対応作業を終了した後、現場端末108に情報を入力したときに開始する。ステップS1において、現場端末108は、故障対応記録を作成して、サーバ装置3に送信する。
その後、ステップS2において、サーバ装置3は、故障対応記録を記憶する。管理員は、検索端末2から故障対応記録を対象として呼び出す。
その後、ステップS3において、サーバ装置3は、対象となった故障対応記録に対応する1または複数の判断コードについて、選択リストを作成する。
その後、ステップS4において、サーバ装置3は、検索端末2に検索UIを表示させる。検索UIには、ステップS3で作成された選択リストが表示される。検索UIにおいて、表示制御部38は、管理員からの候補コードの入力を受け付ける。なお、検索UIにて並べ替え条件が選択された場合、サーバ装置3は、並べ替え条件に基づいて選択リストを作成して、検索UIに再び表示する。
その後、ステップS5において、サーバ装置3の表示制御部38は、対象になっている故障対応記録に関して登録操作が行われたか否かを判定する。この際、管理員は、対象の故障対応記録に関連するすべての管理コードが入力された後、登録操作を行う。ステップS5で登録操作が行われていない場合、サーバ装置3は、ステップS4以降の動作を繰り返す。
ステップS5で登録操作が行われた場合、ステップS6の動作が行われる。ステップS6において、サーバ装置3は、対象になっている故障対応記録に関する故障対応履歴を作成する。サーバ装置3は、故障対応履歴を履歴DB51に格納する。
その後、ステップS7において、サーバ装置3の実績学習部33は、ステップS6で登録された故障対応記録に基づいて、処置DB52の実績重要度を更新する。サーバ装置3の対応学習部36は、ステップS6で登録された故障対応履歴に基づいて、関連DB54の対応指標値を更新する。
その後、フローチャートの動作が終了する。
以上で説明した実施の形態1によれば、解析システム1は、抽出部31と関連度算出部32と重要度算出部34とリスト部37とを備える。リスト部37は、関連度と重要度とに基づいて、複数の候補コードの順番を並び替えた選択リストを作成する。選択リストには、判断コードに選択される可能性が高いほど順位が良くなるよう複数の候補コードが並べられている。このため、解析システム1は、選択肢として選択される可能性の高い選択肢を提供することができる。
また、解析システム1は、表示制御部38を更に備える。表示制御部38は、選択リストに含まれる複数の候補コードを順位が良いほど上部に位置するように表示させる。このため、解析システム1は、例えば管理員等に対して、選択される可能性の高い複数の選択肢を、その順位を含めて視覚的に提供することができる。また、例えば、管理員は、候補リストから適切と考えられる候補コードを探す際に、より可能性の高い候補コードから順番に参照することができる。その結果、故障対応履歴を作成するような管理業務において、管理員の作業時間を削減することができる。また、より可能性の高い候補コードが表示されるため、管理員が「その他」等の管理価値の低いコードを選択する事象の発生を抑制できる。
また、表示制御部38は、まず、選択リストに含まれる複数の候補コードのうち最も順位が良い候補コードのみを表示させる。このため、故障対応履歴を作成するような管理業務において、管理員の作業時間を削減することができる。
また、リスト部37は、選択リストを作成する際に、複数の候補コードを、関連度が高いほど、かつ、需要度が高いほど順位が良くなるように並べる。このため、選択リストには、判断コードに選択される可能性が高いほど順位が良くなるように複数の候補コードが並べられ得る。例えば、対象用語は機器名であり、候補コードは集計用機器名であり、関連度は機器名と集計用機器名の編集距離である。この場合、自由文の特性上、関連度が高いと想定される編集距離に基づいて選択リストが作成され得る。その結果、判断コードに選択される可能性が高いほど順位が良くなるように複数の候補コードが並べられ得る。
また、解析システム1は、履歴作成部39と実績学習部33とを更に備える。実績学習部33は、過去に作成された故障対応履歴に基づいて、処置が関連処置となった回数を算出する。重要度算出部34は、関連処置となった回数が多いほど高くなる実績重要度を用いて処置の重要度を算出する。即ち、解析システム1で算出される重要度には、過去に関連処置となった回数という実績が反映されている。その結果、解析システム1は、提供した選択肢が選択される可能性をより高くすることができる。
また、重要度算出部34は、実績重要度と、設定された基礎重要度との重み付け和を処置の重要度として算出する。このため、重要度は、実績に基づくだけでなく、人等がどのような処置を重要とみなすかという設定に基づくものとなる。例えば、故障対応履歴が、精度を担保する程度に十分な量積み上げられていない状態であっても、基礎重要度によって重視すべき処置が設定され得る。その結果、提供した選択肢が選択される可能性をより高くすることができる。
また、解析システム1は、優先度算出部35を更に備える。優先度算出部35は対象用語の優先度を算出する。リスト部37は、対応付けられた対象用語の優先度が高いほど順位が良くなるように複数の候補コードを並べる。このため、解析システム1は、選択肢として選択される可能性の高い選択肢を提供することができる。
また、優先度算出部35は、対象用語が第1記載欄および第2記載欄のうちいずれに含まれるかによって値が異なる随時優先度を算出する。優先度算出部35は、随時優先度と基礎優先度との重み付け和を対象用語の優先度として算出する。例えば、第1記載欄である「故障原因」に第1対象用語が記載され、第2記載欄である「処置内容」に第2対象用語が記載されているとき、第2対象用語に対応付けられた候補コードよりも第1対象用語に対応付けられた候補コードの方が、選択される可能性が高いというケースがあり得る。解析システム1は、このように、対象用語の記載箇所に基づいた優先度を算出することで、解析システム1は、提供した選択肢が選択される可能性をより高くすることができる。
また、リスト部37は、関連度と重要度と優先度との重み付け和である指標値を演算する。このため、リスト部37は、関連度が高いほど、かつ、重要度が高いほど、かつ、優先度が高いほど順位が良くなるように複数の候補コードを並べたリストを、より具体的な指標をもって作成することができる。
また、表示制御部38は、複数の候補コードを表示させた後に、並べ替え条件の入力を受け付ける。リスト部37は、並べ替え条件に基づいて、選択リストの順位を並べ替える。このため、管理員等は、選択リストの表示を確認した上で並べ替え条件を入力し得る。また、管理員等には、並べ替え条件に則って並べられた複数の候補コードを参照することができる。更に、具体的には、並べ替え条件は、基礎優先度と随時優先度との重み付けの比率を変更する条件であってよい。この場合、管理員等が必要と考える並べ替え条件を満たし、かつ、選択される可能性が高い候補コードが表示され得る。その結果、解析システム1は、管理員の作業時間を削減することができる。
また、表示制御部38は、受け付けたソート条件を満たさない候補コードを削除した後の選択リストに含まれる複数の候補コードを、順位が良いほど上位に位置するように表示させる。このため、管理員等が必要と考えるソート条件を満たし、かつ、選択される可能性が高い候補コードが表示され得る。その結果、解析システム1は、管理員の作業時間を削減することができる。
また、解析システム1は、対応学習部36を更に備える。対応学習部36は、故障対応履歴に基づいて対応指標値を算出する。リスト部37は、関連度と重要度とを含む情報によって定めた順位が同じである2以上の候補コードが存在する場合に、当該2以上の候補コードを対応指標値が高いほど順位が良くなるように並べて、第3リストとする。このため、解析システム1は、選択肢として選択される可能性の高い選択肢を提供することができる。
また、リスト部37は、複数の対象用語が文字列として含まれる複数の包含候補コードを特定して、第1リストを作成する。リスト部37は、第1リストから、第2リストを作成する。このため、解析システム1は、選択肢として選択される可能性の高い選択肢を提供することができる。
なお、判断コードとして、「集計用機器名」でなく、他のコードが選択される場合も、本開示の処理が適用されてよい。この場合、各処理で抽出されまたは利用される単語等は、当該判断コードに沿った単語が選択されればよい。例えば、判断コードとして「原因コード」が選択される場合、特に、第2抽出部31bは、処置を示す単語ではなく原因を示す単語を自由文から抽出してもよい。関連度算出部32は、関連度として原因コードと対象用語である原因との関連度を算出してもよい。実績学習部33は、処置ではなく原因を示す語が、故障対応履歴に付与された対象コードと関連付けられて関連原因となった回数を算出して、実績重要度を算出してもよい。重要度算出部34は、処置ではなく、原因を示す語を対象用語として重要度を算出してもよい。
なお、リスト部37は、第4リストを作成する際に、エラーコードではなく、装置から発される他のコード、保守員が入力した内容、建物名、等の故障対応記録に含まれる情報に関連するデータベースに基づいて、「対象」または「対象外」を判定してもよい。
なお、各DBに含まれる設定の情報は、外部から対応するデータベース情報をインポートされることで更新されてもよい。
実施の形態2.
図8は実施の形態2における解析システムのハードウェア構成図である。図9は実施の形態2における解析システムの動作の概要を説明するためのフローチャートである。なお、実施の形態1の部分と同一又は相当部分には同一符号が付される。当該部分の説明は省略される。
実施の形態2において、解析システム1は、推定システムとして機能する。推定システムは、故障対応記録に基づいて判断コードに最もふさわしい候補コードを推定する。推定システムは、推定した候補コードを判断コードとして当該故障対応記録に付与した故障対応履歴を作成する。
具体的には、図8に示されるように、解析システム1である推定システムは、推定部41を機能として更に備える。例えば、実施の形態2では、表示制御部38が設けられなくてもよい。
推定部41は、故障対応記録に基づく選択リストがリスト部37によって作成された場合、当該選択リストにおいて最も順位が良い候補コードを、付与するべき判断コードであると推定する。この場合、履歴作成部39は、推定部41によって判断コードであると推定された候補コードを対応する判断コードとして、対象になっている故障対応記録に付与し、故障対応履歴を作成する。
図9は、実施の形態2における解析システム1、即ち推定システムの動作の概要を示す。本フローチャートにおけるステップS1は、実施の形態1の図7のフローチャートにおけるステップS1と同じである。
ステップS1の後、ステップS11において、サーバ装置3は、送信された故障対応記録を記憶する。サーバ装置3は、故障対応記録を対象として呼び出す。
その後、ステップS3において、実施の形態1の図7のフローチャートと同様に、サーバ装置3は、選択リストを作成する。
その後、ステップS12において、サーバ装置3の推定部41は、対象になっている故障対応記録に関する全ての判断コードについて、対応する選択リストから最も順位が良い候補コードを付与すべき判断コードであると推定する。
その後、ステップS13において、サーバ装置3の履歴作成部39は、ステップS12で推定部41に推定された候補コードを判断コードとする故障対応履歴を作成する。
その後、ステップS7において、実施の形態1の図7のフローチャートと同様に、サーバ装置3は、各DBを更新する。
その後、フローチャートの動作が終了する。
以上で説明した実施の形態2によれば、推定システムは、抽出部31と関連度算出部32と重要度算出部34とリスト部37と推定部41とを備える。リスト部37は、関連度と重要度とに基づいて、複数の候補コードの順番を並び替えた選択リストを作成する。選択リストには、判断コードに選択される可能性が高いほど順位が良くなるよう並べられている。推定部41は、選択リストのうち最も順位が良い候補コードを判断コードであると推定する。このため、推定システムは、選択肢として選択される可能性の高い選択肢を推定することができる。