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JP7762895B2 - メンテナンス支援システムおよびメンテナンス支援方法ならびにメンテナンス支援プログラム - Google Patents
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JP7762895B2 - メンテナンス支援システムおよびメンテナンス支援方法ならびにメンテナンス支援プログラム - Google Patents

メンテナンス支援システムおよびメンテナンス支援方法ならびにメンテナンス支援プログラム

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Description

本開示は、生産設備に取り付けられる設備要素のメンテナンスを支援するメンテナンス支援システムおよびメンテナンス支援方法ならびにメンテナンス支援プログラムに関する。
実装基板などの生産物を生産する部品実装装置などの生産設備は、交換可能なテープフィーダ又はノズルなどの設備要素を、生産する生産物の種類に応じて取り付けて生産物を生産する。これら設備要素は、使用期間又は使用回数などにより予め定められたメンテナンス時期にメンテナンスが行われる。複数の生産設備を備えた工場では、生産に使用する設備要素も膨大であり、また、設備要素毎にメンテナンス時期も異なるため、設備要素のメンテナンスを支援するシステムが提案されている。
特許文献1には、生産する生産物を変更する際に、次の生産が完了するまでにメンテナンス時期に到達しない構成要素を交換対象として案内する交換支援装置が開示されている。作業者が生産設備の構成要素を案内された構成要素に変更することで、生産中のメンテナンス停止又はエラー発生による停止などを防止して、生産効率を向上させることができる。また、このような構成要素の交換を繰り返し実行することで、複数の構成要素のメンテナンス時期が接近してくるため、複数の構成要素のメンテナンスを集中して行うことができる。
特開2017-37886号公報
特許文献1に記載のシステムは、複数の構成要素のメンテナンスを集中して行うことでメンテナンス作業の効率を向上することができる。しかし、メンテナンスが必要な構成要素の数がメンテナンス作業に供給可能なリソース数を超過すると、メンテナンス作業が間に合わずに生産が停止するという問題点があり、さらなる改善の余地があった。
本開示は、メンテナンスによる生産停止を回避して生産効率を向上させることができるメンテナンス支援システムおよびメンテナンス支援方法ならびにメンテナンス支援プログラムを提供することを目的とする。
本開示のメンテナンス支援システムは、生産物を生産する生産設備に取り付けられる設備要素の状態の監視結果に基づいて、前記設備要素のメンテナンスの時期を決定するメンテナンス時期決定部と、生産設備に取り付けられている設備要素の現在の配置情報と、新規の生産物を生産するための配置情報とに基づいて、生産設備に取り付けられる設備要素を変更する段取り作業の段取り計画を作成する段取り計画作成部とを備える。段取り計画作成部は、生産設備に取り付けられている設備要素が新規の生産物の生産にも使用可能であるが、新規の生産物の生産中にメンテナンスの時期となる場合は、設備要素を他の設備要素と交換する段取り計画を作成する。
本開示のメンテナンス支援方法は、生産物を生産する生産設備に取り付けられる設備要素のメンテナンスを支援するメンテナンス支援方法であって、設備要素の状態を監視する監視工程と、監視工程における監視結果に基づいて、設備要素のメンテナンスの時期を決定するメンテナンス時期決定工程と、生産設備に取り付けられている設備要素の現在の配置情報と、新規生産物を生産するための配置情報とに基づいて、生産設備に取り付けられる設備要素を変更する段取り作業の段取り計画を作成する段取り計画作成工程とを含む。段取り計画作成工程において、生産設備に取り付けられている設備要素が新規の生産物の生産にも使用可能であるが、新規の生産物の生産中にメンテナンスの時期となる場合は、設備要素を他の設備要素と交換する段取り計画が作成される。
本開示のメンテナンス支援プログラムは、生産物を生産する生産設備に取り付けられる設備要素のメンテナンスの支援をコンピュータにより実行させるメンテナンス支援プログラムであって、設備要素の状態を監視する監視ステップと、監視ステップにおける監視結果に基づいて、設備要素のメンテナンスの時期を決定するメンテナンス時期決定ステップと、生産設備に取り付けられている設備要素の現在の配置情報と、新規の生産物を生産するための配置情報に基づいて、生産設備に取り付けられる設備要素を変更する段取り作業の段取り計画を作成する段取り計画作成ステップとを含む。段取り計画作成ステップにおいて、生産設備に取り付けられている設備要素が新規の生産物の生産にも使用可能であるが、新規の生産物の生産中にメンテナンスの時期となる場合は、設備要素を他の設備要素と交換する段取り計画が作成される。
本開示によれば、メンテナンスによる生産停止を回避して生産効率を向上させることができる。
図1は、本開示の一実施の形態の部品実装システムの構成説明図である。 図2は、本開示の一実施の形態の部品実装システムが備える部品実装装置の構成説明図である。 図3は、本開示の一実施の形態の部品実装システムの制御系の構成を示すブロック図である。 図4は、本開示の一実施の形態の部品実装システムにおける生産計画の説明図及びテープフィーダのメンテナンス時期の説明図である。 図5Aは、本開示の一実施の形態の部品実装システムにおいて使用される配置情報の説明図である。 図5Bは、本開示の一実施の形態の部品実装システムにおいて使用される配置情報の説明図である。 図5Cは、本開示の一実施の形態の部品実装システムにおいて使用される配置情報の説明図である。 図6は、本開示の一実施の形態の部品実装システムにおいて使用される段取り計画の説明図である。 図7は、本開示の一実施の形態のメンテナンス支援方法のフロー図である。
以下に図面を用いて、本開示の一実施の形態を詳細に説明する。以下で述べる構成、形状等は説明のための例示であって、部品実装システム、管理コンピュータ、計画作成装置、部材管理装置、部品実装ラインの仕様に応じ、適宜変更が可能である。以下では、全ての図面において対応する要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。図2、及び後述する一部では、水平面内で互いに直交する2軸として、基板搬送方向のX軸(図2における紙面垂直方向)、基板搬送方向に直交するY軸(図2における左右方向)が示される。図2、及び後述する一部では、水平面と直交する高さ方向としてZ軸(図2における上下方向)が示される。
まず図1を参照して、本開示の一実施の形態の部品実装システム1の構成を説明する。図1は、本実施の形態の部品実装システム1の構成説明図である。
部品実装システム1は、基板に部品を実装して実装基板(生産物)を生産する機能と、実装基板の生産に使用する部材を管理し、メンテナンスする機能を有している。部品実装システム1は、管理コンピュータ2、計画作成装置3、部材管理エリア4、部品実装ライン5を主体として構成され、これらは通信ネットワーク6によって相互に接続されている。管理コンピュータ2は、実装基板の生産管理、生産設備が生産で使用する各種情報の作成などを行う。計画作成装置3は、部品実装システム1において生産される実装基板の基板情報、部品情報、設備要素の状態などを取得し、実装基板の生産計画、段取り計画などの作成などを行う。
部材管理エリア4には、通信ネットワーク6に接続されている部材管理装置7、部材管理装置7に接続されている保守作業装置8、部材庫9が設置されている。部材庫9には、現在の実装基板の生産で使用されていない部材、メンテナンス作業待ちの部材などが保管されている。部材管理装置7は、部品実装システム1において実装基板の生産で使用されている部材、部材庫9に保管されている部材など部品実装システム1が保有する保有部材の所在や、使用回数などの部材の状態などを管理する。保守作業装置8は、後述するノズル、テープフィーダ、実装ヘッド、スクリーンマスクなどの部材のメンテナンス作業を実行する。なお、保守作業装置8は、通信ネットワーク6を介して部材管理装置7と接続するようにしてもよい。
図1において、部品実装ライン5は、ライン管理装置10、印刷装置M1、部品実装装置M2,M3を備えており、各装置は通信ネットワーク6を介して管理コンピュータ2に接続されている。印刷装置M1は、印刷作業部によって上流から搬入された基板に、基板に形成された電極に対応する開口部を有するスクリーンマスクを介してクリーム半田などのペーストを印刷するはんだ印刷作業を実行する。スクリーンマスクは生産される実装基板の種類(基板種)に対応して作成され、部品実装ライン5で生産される実装基板に応じて印刷装置M1に取り付けられる。すなわち、所定の開口部を有するマスク(スクリーンマスク)を介してペーストを基板に印刷する印刷装置M1は、実装基板(生産物)を生産する生産設備である。そして、マスクは生産設備に取り付けられる設備要素(部材)である。
部品実装装置M2,M3は、印刷装置M1によりペーストが印刷された基板に、部品実装作業部によって部品を実装する部品実装作業を実行して実装基板を生産する。ライン管理装置10は、部品実装ライン5の各装置間の作業を管理する他、印刷装置M1、部品実装装置M2,M3において使用されている部材の使用状況、エラーの回数などの情報を収集する。
なお、部品実装ライン5は、印刷装置M1や部品実装装置M2,M3の前後に印刷状態や部品実装状態を検査する検査機をさらに備え、ライン管理装置10は、検査機の検査結果に基づくエラーを収集してもよい。また、部品実装ライン5が備える部品実装装置M2,M3は2台である必要はなく、1台でも3台以上であってもよい。
また、部品実装システム1が備える部品実装ライン5は、一つである必要はなく、部品実装システム1が複数の部品実装ライン5を備える構成でもよい。部品実装システム1が複数の部品実装ライン5を備えている場合、部品実装ライン5毎にライン管理装置10を配置してもよいし、複数の部品実装ライン5に共通の1台のライン管理装置10を配置してもよい。すなわち、ライン管理装置10が収集する情報が、各部品実装ライン5の各装置を特定する情報に紐付けられて記憶されればよい。
図1において、部材管理エリア4、部品実装ライン5などで各種作業を行う作業者は、携帯端末11を携帯している。携帯端末11は、管理コンピュータ2や部材管理装置7と無線で通信して情報の授受を行う端末側通信部12、表示機能と入力機能を有するタッチパネル13を備えている。携帯端末11は、受信した各種情報を表示処理してタッチパネル13に表示する。また、携帯端末11は、タッチパネル13から入力された各種情報などを管理コンピュータ2や部材管理装置7に送信する。
次に、図2を参照して、基板に部品を実装する部品実装装置M2,M3の構成について説明する。図2は、本実施の形態の部品実装システム1が備える部品実装装置M2,M3の構成説明図である。
基台14の上部には、上流の印刷装置M1から搬入された基板Pを搬送し、部品実装作業を実行するための位置に位置決めする基板搬送機構15がX軸に沿って配置されている。また、基板搬送機構15は、部品実装作業が完了した基板Pを下流に搬出する。
基板搬送機構15において位置決めされた基板Pの下方に位置して、上面に下受けピン15bが装着された下受けピン保持板15aが配置されている。下受けピン保持板15aを下受けピン昇降駆動部15cによって上昇させることにより、下受けピン15bは基板Pの下面に当接して基板Pを下面より保持する。下受けピン15bは下受けピン保持板15aに着脱自在な構成を有している。下受けピン15bは、生産される実装基板に応じて配置や数が変更される。
図2において、基板搬送機構15のY軸方向の側方には、部品供給部16が配置されている。部品供給部16には、着脱自在の複数のテープフィーダ17がX軸に沿って並列に装着されている。テープフィーダ17は、部品Dを収納したキャリアテープ18をテープ送り方向にピッチ送りすることにより、以下に説明する実装ヘッドによる部品取り出し位置に部品Dを供給する。キャリアテープ18は、リールRに巻回収納された状態で部品供給部16に保持されている。
テープフィーダ17には、それぞれテープフィーダ17を特定するフィーダ番号が付与されている。部品供給部16のテープフィーダ17を装着する位置には、固有のアドレスがそれぞれ付されている。部品実装装置M2,M3に装着されたテープフィーダ17は、部品供給部16におけるアドレスとフィーダ番号によって特定されて管理される。部品実装ライン5で生産する実装基板の種類(基板種)を変更する際には、作業者が配置情報に基づいて部品供給部16に装着するテープフィーダ17や、テープフィーダ17に装着されるキャリアテープ18を変更する段取り作業が実行される。
図2において、基台14の上方には、実装ヘッド19と、着脱可能に装着された実装ヘッド19を水平方向(X軸方向、Y軸方向)に移動させるヘッド移動機構20が配置されている。実装ヘッド19は複数の吸着ユニット19aを備えており、吸着ユニット19aのそれぞれの下端には部品Dを吸着保持するノズル19bが着脱可能に装着されている。吸着ユニット19aは、ノズル19bをZ軸に沿って上下に昇降させる。実装ヘッド19は、ノズル19bによってテープフィーダ17の部品取り出し位置に供給された部品Dを取り出し、基板搬送機構15に位置決めされた基板Pの実装位置に部品Dを実装する。
下受けピン15b、ノズル19b、実装ヘッド19、テープフィーダ17(部品供給装置)などの部材は、基板Pに実装する部品Dの種別、隣接する部品Dとの間隔、実装精度などに応じて適宜選択され、部品実装装置M2,M3に装着されて使用される。段取り作業では、作業者が配置情報に基づいて下受けピン15b、ノズル19b、実装ヘッド19、テープフィーダ17の交換や配置の変更が行われる。
部品実装装置M2,M3において基板Pへの部品Dの実装が反復実行される際には、テープフィーダ17が部品Dを部品取り出し位置に正常に供給できない供給エラー、ノズル19bが部品Dを正常に吸着できない吸着エラー、部品Dが基板Pの実装位置に正常に実装されない実装エラーなど各種エラーが発生する。このように実装作業中に発生する各種エラーは、ライン管理装置10が備えるライン情報収集部51a(図3参照)によって適宜収集されて、生産状況情報52a(図3参照)として記憶される。
このように、テープフィーダ17(部品供給装置)から供給される部品Dを実装ヘッド19に装着されたノズル19bで吸着し、下受けピン15bに下面を支持された基板Pに実装する部品実装装置M2,M3は、生産物(実装基板)を生産する生産設備である。そして、テープフィーダ17、実装ヘッド19、ノズル19b、下受けピン15bは、生産設備に取り付けられる設備要素(部材)である。
次に図3を参照して、部品実装システム1の制御系の構成のうち、生産設備(印刷装置M1、部品実装装置M2,M3)に取り付けられる設備要素(部材)のメンテナンスを支援する機能を中心に説明する。図3は、本実施の形態の部品実装システム1の制御系の構成を示すブロック図である。
管理コンピュータ2は、管理処理部21、管理記憶部22、入力部23、表示部24、通信部25、無線通信部26を備えている。計画作成装置3は、計画処理部31、計画記憶部32、入力部33、表示部34、通信部35を備えている。部材管理装置7は、部材管理処理部41、部材記憶部42、入力部43、表示部44、通信部45、無線通信部46を備えている。ライン管理装置10は、ライン制御部51、ライン記憶部52、通信部53を備えている。
入力部23,33,43は、キーボード、タッチパネル、マウスなどの入力装置であり、操作コマンドやデータ入力時などに用いられる。表示部24,34,44は液晶パネルなどの表示装置であり、入力部23,33,43による操作のための操作画面などの各種画面の他、各種情報を表示する。通信部25,35,45,53は通信インターフェースであり、通信ネットワーク6を介して他の装置との間で信号、情報などの授受を行う。無線通信部26,46は、携帯端末11の端末側通信部12と無線で通信して各種情報の授受を行う。
図3において、ライン制御部51はCPU(Central Processing Unit)機能を備える演算装置であり、ライン情報収集部51aなどの内部処理部を有している。ライン記憶部52は記憶装置であり、生産状況情報52aなどを記憶している。ライン情報収集部51aは、印刷装置M1、部品実装装置M2,M3に装着されている設備要素(ノズル19b、テープフィーダ17、実装ヘッド19、下受けピン15b、スクリーンマスクなど)の使用期間、使用頻度、使用回数、各種エラー(吸着エラー、供給エラー、実装エラーなど)の回数などを収集し、設備要素を特定する情報と紐付けして生産状況情報52aとしてライン記憶部52に記憶させる。すなわち、ライン情報収集部51aは、生産設備に取り付けられている設備要素の状態を監視する監視部である。
図3において、部材管理処理部41はCPU機能を備える演算装置であり、段取り指示部41aなどの内部処理部を有している。部材記憶部42は記憶装置であり、部材情報42a、段取り計画42bなどを記憶している。部材情報42aには、印刷装置M1、部品実装装置M2,M3に装着されている設備要素、保守作業装置8においてメンテナンス作業されている設備要素、部材庫9に保管されている設備要素の各々を特定する情報、種別、使用期間、使用頻度、使用回数、次回のメンテナンスの時期(定期メンテナンス時期)、現在位置などの情報が含まれている。
部材情報42aは、段取り作業において現在位置が変更されると更新される。また、部材情報42aは、ライン情報収集部51aによって収集された使用期間、使用頻度、使用回数に基づいて更新される。また、部材情報42aは、メンテナンス作業が終了すると次回の定期メンテナンス時期などの情報が更新される。このように、部材情報42aには、設備要素の使用期間、使用頻度、使用回数の少なくともいずれかに基づいて決まるメンテナンスの時期(定期メンテナンス時期)が含まれている。段取り計画42bには、後述する段取り計画作成部31dによって作成された段取り計画が転送されて記憶されている。段取り指示部41aは、段取り計画42bに基づいて、後述する段取り作業を指示する。
図3において、管理処理部21はCPU機能を備える演算装置であり、配置情報作成部21aを備えている。管理記憶部22は記憶装置であり、基板情報22a、部品情報22b、配置情報22cなどを記憶している。計画処理部31はCPU機能を備える演算装置であり、情報取得部31a、メンテナンス時期決定部31b、配置情報変更部31c、段取り計画作成部31dを備えている。計画記憶部32は記憶装置であり、生産計画32a、監視結果32b、配置情報32c、部材情報32d、段取り計画32eなどを記憶している。
生産計画32aには、部品実装ライン5において生産される実装基板の基板種名、生産枚数、生産開始予定時刻、生産終了予定時刻、段取り開始予定時刻、段取り終了予定時刻などが含まれている。生産計画32aは、生産される実装基板の情報、実装基板1枚当たりの印刷作業時間、部品実装作業時間などに基づいて、計画処理部31により作成される。また、別の装置において作成された生産計画を取得して計画記憶部32に記憶するようにしてもよい。
図4(a)は、本実施の形態の部品実装システム1における生産計画の説明図である。図4(b)は、本実施の形態の部品実装システム1におけるテープフィーダ17のメンテナンス時期の説明図である。ここで図4(a)を参照して、部品実装ライン5における生産計画32aの例について説明する。
部品実装ライン5では、現在、基板種1の実装基板が生産中である。そして、時刻T1で基板種1の実装基板の生産が終了し、時刻T2までの段取り作業(段取り1)で印刷装置M1、部品実装装置M2,M3(生産設備)に取り付けられている設備要素が、次回の新規生産物である基板種2の実装基板を生産する構成に変更される。そして、時刻T2から時刻T3まで基板種2の実装基板が生産され、時刻T3から時刻T4までの段取り作業(段取り2)で生産設備が次々回の新規生産物である基板種3の実装基板を生産する構成に変更される。そして、時刻T4から時刻T5まで基板種3の実装基板が生産される予定が計画されている。
図3において、基板情報22aには、基板Pに実装される部品Dの種別と実装位置が基板種名毎に含まれている。部品情報22bには、実装基板に実装される部品Dの種別、形状、サイズなどが含まれている。配置情報作成部21aは、管理記憶部22に記憶されている基板情報22a、部品情報22b、部材記憶部42に記憶されている部材情報42a、計画記憶部32に記憶されている生産計画32aに基づいて、部品実装ライン5において生産される実装基板の基板種毎に印刷装置M1、部品実装装置M2,M3(生産設備)に取り付ける設備要素の配置を決定し、配置情報22cとして管理記憶部22に記憶させる。配置情報22cには、生産設備に取り付けられている設備要素の現在の配置情報と、次回以降の新規生産物を生産するための配置情報が含まれている。
図5A~図5Cは、本実施の形態の部品実装システム1において使用される配置情報の説明図である。ここで図5Aを参照して、配置情報作成部21aにおいて作成された配置情報22cの例について説明する。ここでは、図4(a)に示す生産計画32aに基づいて配置情報作成部21aが作成した、部品実装装置M2,M3の部品供給部16に装着するテープフィーダ17の配置情報22cについて説明する。図5Aは、部品供給部16の一部のアドレスの配置情報22cである。配置情報22cには、生産される実装基板の基板種名61、部品供給部16のアドレス毎に供給される部品種名と装着されるテープフィーダ17のフィーダ番号の情報62が含まれている。
現在生産されている基板種名61が「基板種1」の配置情報では、アドレス名が「01」(以下、単に「アドレス01」などと称する。)には、部品種名が「A」の部品(以下、単に「部品A」などと称する。)を供給するフィーダ番号が「F01」のテープフィーダ(以下、単に「フィーダF01」などと称する。)が装着される。次回の新規生産物である基板種2の配置情報では、アドレス02は、装着されている部品Aを供給するフィーダF02が、部品Bを供給するフィーダF07に交換される。また、アドレス04は、装着されている部品Aを供給するフィーダF04が、部品Bを供給するフィーダF08に交換される。
図5Aにおいて、次々回の新規生産物である基板種3の配置情報では、アドレス01は、装着されている部品Aを供給するフィーダF01が、部品Cを供給するフィーダF09に交換される。同様に、配置情報作成部21aは、印刷装置M1に装着されるスクリーンマスクなどの配置情報22c、部品実装装置M2,M3に装着される実装ヘッド19、ノズル19b、下受けピン15bなどの配置情報22cを作成する。
図3において、計画処理部31の情報取得部31aは、メンテナンス時期を考慮した段取り計画が作成される際に、段取り計画の作成に必要な各種情報を取得して計画記憶部32に記憶させる。具体的には、情報取得部31aは、ライン情報収集部51a(監視部)が収集してライン記憶部52に記憶させた生産状況情報52aに含まれる、生産物(実装基板)を生産する生産設備(印刷装置M1、部品実装装置M2,M3)に取り付けられる複数の設備要素の最新の状態を取得して監視結果32bとして計画記憶部32に記憶させる。
また、情報取得部31aは、配置情報作成部21aが作成して管理記憶部22に記憶させたメンテナンス時期を考慮していない配置情報22cを取得して、配置情報32cとして計画記憶部32に記憶させる。以下、配置情報22cに含まれていたメンテナンス時期を考慮していない配置情報を「原配置情報」と称する。また、情報取得部31aは、部材記憶部42に記憶されている設備要素の使用期間、使用頻度、使用回数の少なくともいずれかに基づいて決まるメンテナンスの時期(定期メンテナンス時期)を含む最新の部材情報42aを取得して、部材情報32dとして計画記憶部32に記憶させる。
図3において、メンテナンス時期決定部31bは、監視結果32b、配置情報32c、部材情報32dに基づいて、部品実装ライン5において次回以降の新規生産物の生産で使用される複数の設備要素のメンテナンスの時期をそれぞれ決定する。具体的には、メンテナンス時期決定部31bは、監視結果32bに含まれる設備要素が原因で発生した生産設備のエラーの回数に基づいて、メンテナンスの推奨時期を決定する。例えば、メンテナンス時期決定部31bは、エラー回数が増加傾向の設備要素は早めにメンテナンスがされるようにメンテナンス推奨時期を決定する。
そして、メンテナンス時期決定部31bは、メンテナンス推奨時期と、設備要素の使用期間、使用頻度、使用回数の少なくともいずれかで決まる定期的なメンテナンス時期(定期メンテナンス時期)のうち、早い方をその設備要素のメンテナンスの時期として決定する。
図4(b)において、次回の新規生産物である基板種2の実装基板の生産でも使用予定のフィーダF05は、メンテナンス時期決定部31bが決定したメンテナンス推奨時期は時刻T2と時刻T3の間であり、定期メンテナンス時期は時刻T4と時刻T5の間である。そこで、メンテナンス時期決定部31bは、定期メンテナンス時期よりも早いメンテナンス推奨時期をフィーダF05のメンテナンスの時期として決定する。このように、ライン情報収集部51a(監視部)は設備要素に関連して生産設備で発生したエラーの回数を監視し、メンテナンス時期決定部31bは設備要素に関連して生産設備で発生したエラーの回数に基づいてメンテナンスの時期を決定する。
図3において、配置情報変更部31cは、配置情報32cに含まれる原配置情報とメンテナンス時期決定部31bによって決定された設備要素のメンテナンスの時期に基づいて、配置情報32cを更新する。具体的には、配置情報変更部31cは、原配置情報に次回以降の新規生産物の生産中にメンテナンスの時期となる設備要素が指定されている場合は、生産中にメンテナンスの時期とならない設備要素に変更した配置情報(以下、単に「変更配置情報」と称する。)を作成して、配置情報32cを更新する。
ここで、図5Bを参照して、配置情報変更部31cが作成する変更配置情報の例について説明する。図5Bは、図5Aに示す現在、次回、次々回の原配置情報とメンテナンス時期決定部31bによって決定されたメンテナンス時期に基づいて、配置情報変更部31cによって作成された変更配置情報である。図5Aに示す次回の原配置情報(基板種2)では、アドレス05に装着されるフィーダF05は現在の生産(基板種1)から継続して使用するように指定されている。
しかし、フィーダF05のメンテナンスの時期はメンテナンス時期決定部31bによって基板種2の生産中の時刻T2と時刻T3の間のメンテナンス推奨時期に決定されている(図4(b)参照)。そこで、図5Bに示すように、配置情報変更部31cは、次回(基板種2)と次々回(基板種3)の生産では、アドレス05には部品Aを供給するフィーダF10を使用する変更配置情報を作成する。
図3において、段取り計画作成部31dは、配置情報32cに含まれる原配置情報または配置情報変更部31cによる変更があった場合には変更配置情報と、生産計画32aに基づいて、生産設備に取り付けられる設備要素を変更する段取り作業の段取り計画32eを作成して、計画記憶部32に記憶させる。すなわち、段取り計画作成部31dは、現在の配置情報と、新規生産物を生産するための配置情報と、生産物の生産計画32aに基づいて、段取り計画32eを作成する。
ここで図6を参照して、段取り計画32eの例について説明する。図6は、本実施の形態の部品実装システム1において使用される段取り計画の説明図である。図6は、図5Bに示す変更配置情報に基づいて段取り計画作成部31dが作成した、生産物を基板種1から基板種2に変更する段取り作業(段取り1)の段取り計画32eの一部である。すなわち、段取り作業のうち、テープフィーダ17の交換に関連する作業の段取り計画32eである。段取り計画32eは、生産対象の基板種の切り替えに伴う段取り作業の都度、段取り計画作成部31dによって作成される。
段取り計画32eは、作業者が作業対象となる個々のテープフィーダ17について実行すべき作業内容を規定する単位作業情報70を、「作業順序」71の順に並べて構成される。各々の単位作業情報70には、「作業順序」71、「作業種別」72、「フィーダ」73、「現状」74、「次生産」75、「部品名」76、「リール」77、「部品数」78、「コメント」79の項目が含まれている。
図6において、「作業種別」72は、単位作業情報70の段取り作業で行われる作業の種別を示す情報である。図6では、作業の種別として、部品供給部16に装着されているテープフィーダ17を取り外す作業を示す「外し」と、部品供給部16に新たにテープフィーダ17を装着する作業を示す「付け」が規定されている。その他の作業の種別として、テープフィーダ17を部品供給部16から取り外した後に、そのまま他のアドレスに装着する「移動」などがある。「フィーダ」73は、作業対象となるテープフィーダ17を特定するフィーダ番号を示す情報である。「現状」74は、単位作業情報70の段取り作業で作業対象となるテープフィーダ17の現在の状態を示している。
図6において、「次生産」75は、単位作業情報70の段取り作業で作業対象となるテープフィーダ17の作業後の状態を示している。例えば、「リユース」は、次々回以降の生産で使用するためにテープフィーダ17にキャリアテープ18を取り付けた状態で部材庫9などに保管することを示している。また、「保管」は、テープフィーダ17からキャリアテープ18を取り外して、別々に部材庫9などに保管することを示している。また、「メンテナンス」は、テープフィーダ17に対するメンテナンス作業が行われることを示している。
「部品名」76は、作業対象となるテープフィーダ17から供給される部品Dの部品名を示している。「リール」77は、作業対象となるテープフィーダ17に装着されるキャリアテープ18を収納するリールRに付された識別番号を示す。「部品数」78は、作業対象となるテープフィーダ17から供給可能な部品数(キャリアテープ18に収納されている部品数)を示している。「コメント」79は、段取り作業において補助的に必要とされる各種の指示情報を示している。例えば、テープフィーダ17やリールRが保管される部材庫9の棚の位置や、メンテナンス作業を行う保守作業装置8を特定する情報などが表示される。
図6において、例えば、「作業順序」71が「1」(以下、単に「作業順序1」などと称する。)の単位作業情報70は、部品供給部16のアドレス02(「現状」74)に装着されているフィーダF02(「フィーダ」73)を取り外し(「作業種別」72)、キャリアテープ18を取り付けたまま(「次生産」75)部材庫9の「棚A1」(「コメント」79)に移動させる作業を示している。作業順序2の単位作業情報70は、リールR07(「リール」77)に格納されている部品B(「部品名」76)を収納するキャリアテープ18を取り付けた「新規」(「現状」74)のフィーダF07を、部品供給部16のアドレス02(「次生産」75)に付ける作業(「作業種別」72)を示している。
作業順序3の単位作業情報70は、部品供給部16のアドレス04に装着されているフィーダF04を取り外し、キャリアテープ18を取り外して(「次生産」75)別々に部材庫9の「棚A2」に保管させる作業を示している。作業順序5の単位作業情報70は、部品供給部16のアドレス05に装着されているフィーダF05を取り外し、メンテナンス作業のために(「次生産」75)保守作業装置8(「コメント」79)に移動させる作業を示している。作業順序7の単位作業情報70は、部品供給部16のアドレス07に装着されているフィーダF11を取り外し、メンテナンス作業のためにメンテンナンス作業待ちの設備要素を一時保管する部材庫9の「棚B3」に移動させる作業を示している。
図6において、作業順序5と作業順序6の単位作業情報70は、次回に生産する基板種2の生産としては部品Aを供給するフィーダF05を継続して使用することもできるが、基板種2の生産中にメンテナンス推奨時期となるフィーダF05をメンテナンス作業のために取り外し、代わりに部品Aを供給する別のフィーダF10を取り付ける段取り作業である。すなわち、段取り計画作成部31dは、生産設備に取り付けられている設備要素(フィーダF05)が新規生産物(基板種2の実装基板)の生産にも使用可能であるが、新規生産物の生産中にメンテナンスの時期となる場合は、当該設備要素を他の設備要素(フィーダF10)と交換する段取り計画32e(作業順序5,6の単位作業情報70)を作成する。
図3において、段取り計画作成部31dによって作成された段取り計画32eは、部材管理装置7に転送されて段取り計画42bとして記憶される。段取り指示部41aは、段取り計画42bに基づいて、作業者が携帯する携帯端末11に順番に段取り作業を表示するように指示を送信する。作業者が指示された作業を完了した旨を携帯端末11のタッチパネル13に入力するとその旨が部材管理装置7に送信され、段取り指示部41aにより次の段取り作業が指示される。段取り指示部41aは、段取り計画42bに基づいて、作業者が部材管理エリア4と部品実装ライン5において行う作業を順番に指示する。
具体的には、段取り指示部41aは、初めに作業者が部材管理エリア4で行う準備作業を順番に指示する。例えば、次回の生産で使用する設備要素を部材庫9の棚から取り出す作業、テープフィーダ17にキャリアテープ18を取り付ける作業、設備要素を運搬する際に使用する台車(図示省略)に載せる作業などを順番に指示する。次いで段取り指示部41aは、台車を部品実装ライン5に移動させる作業を指示する。
次いで段取り指示部41aは、生産設備から設備要素を取り外す作業、取り外した設備要素を台車に載せる作業、台車で運んできた設備要素を生産設備に取り付ける作業などを順番に指示する。次いで段取り指示部41aは、台車を部材管理エリア4に移動させる作業を指示する。次いで段取り指示部41aは、台車で運んできた設備要素を部材庫9の棚や保守作業装置8に移動させる作業を順番に指示する。
例えば、段取り指示部41aは、部材管理エリア4における準備作業では、図6に示す作業順序6の単位作業情報70に基づいて、フィーダF10とリールR10を部材庫9から取り出す作業、フィーダF10にリールR10に格納されたキャリアテープ18を取り付ける作業、台車に載せる作業を指示する。また、段取り指示部41aは、部品実装ライン5における段取り作業では、作業順序5の単位作業情報70に基づいて、部品供給部16のアドレス05からフィーダF05を取り外す作業、台車に載せる作業を指示する。次に、段取り指示部41aは、作業順序6の単位作業情報70に基づいて、台車で運んできたフィーダF10を部品供給部16のアドレス05に装着する作業を指示する。
また、段取り指示部41aは、台車を部材管理エリア4に移動させた後の作業では、作業順序5の単位作業情報70に基づいて、台車で運んできたフィーダF05を保守作業装置8に移動させる作業を指示する。このように、段取り指示部41aは、段取り計画42bに基づいて、メンテナンスの時期となる設備要素(フィーダF05)を生産設備(部品供給部16のアドレス05)から取り外し、メンテナンス作業が行われる場所(保守作業装置8)に搬送する作業を指示する。これにより、段取り作業を実行する作業者は、段取り作業の一部として特別に意識することなくメンテナンス作業を実行することができる。
図3において、メンテナンス時期決定部31bはライン情報収集部51aが収集した部品実装ライン5で実装基板の生産に使用されている設備要素に関連するエラー(監視結果32b)に基づいてメンテナンスの時期を決定し、配置情報変更部31cは実装基板の生産中に次回以降の変更配置情報(配置情報32c)を作成し、段取り計画作成部31dは次回の新規生産物を生産するための段取り計画32eを作成し、段取り指示部41aは計画作成装置3から転送された段取り計画42bに基づいて段取り作業を指示する。
このように、現在、部品実装ライン5で生産作業中の情報に基づいて段取り作業が指示される。そのため、次回の段取り計画42bに基づいて準備作業などの段取り作業が開始された後に、エラーが頻発して次回の生産中にメンテナンス推奨時期となる設備要素が発生する場合がある。そこで、メンテナンスの時期となる設備要素がある場合であって、段取り指示部41aが次回の生産のための段取り作業を指示済みの場合、配置情報変更部31cは、次回の変更配置情報は変更せずに、次々回以降の変更配置情報を作成する。
図5Cは、次回の新規生産物(基板種2の実装基板)の段取り作業の指示が開始された後に、部品供給部16のアドレス05のフィーダF05がメンテナンスの時期となると判断された場合に、配置情報変更部31cが作成する変更配置情報を示している。この場合、配置情報変更部31cは、次回(基板種2)の配置情報は原配置情報(図5A)から変更せず、次々回(基板種3)でアドレス05のフィーダF05をフィーダF10と交換する変更配置情報を作成する。これにより、計画作成装置3で作成される段取り計画32eと部材管理装置7で使用される段取り計画42bの不一致を防止することができる。
次に図7のフローに沿って、生産物を生産する生産設備に取り付けられる複数の設備要素のメンテナンスを支援するメンテナンス支援方法(メンテナンス支援プログラム)について説明する。まず、管理コンピュータ2は、部品実装ライン5の状況に基づいて、段取り指示の時期であるか否かを判断する(ST1:指示判断工程)。段取り指示の時期ではない場合(ST1においてNo)、ライン情報収集部51a(監視部)は部品実装ライン5の生産設備に取り付けられている複数の設備要素の状態を監視する(ST2:監視工程)。また、情報取得部31aは、監視の結果(生産状況情報52a)から設備要素に関連して生産設備で発生したエラーの回数(監視結果32b)を収集する。
次いでメンテナンス時期決定部31bは、監視工程(ST2)における監視結果32bと部材情報32dに含まれる設備要素の定期メンテナンス時期に基づいて、複数の設備要素のメンテナンスの時期をそれぞれ決定する(ST3:メンテナンス時期決定工程)。次いで配置情報変更部31cは、次回または次々回の生産中にメンテナンス期間となる設備要素が有るか否か(交換対象となる設備要素が有るか否か)を判断する(ST4)。メンテナンス期間となる設備要素が有り(ST4においてYes)、次回の生産のための段取り作業の指示が開始されていない場合(ST5においてNo)、配置情報変更部31cは原配置情報(図5A)に基づいて次回以降の変更配置情報(図5B)を作成する(ST6:次回変更配置情報作成工程)。
図7において、メンテナンス期間となる設備要素が有り(ST4においてYes)、次回の生産のための段取り作業の指示が開始されている場合(ST5においてYes)、配置情報変更部31cは原配置情報(図5A)に基づいて次々回以降の変更配置情報(図5C)を作成する(ST7:次々回変更配置情報作成工程)。メンテナンス期間となる設備要素がない場合(ST4においてNo)、次回変更配置情報作成工程(ST6)の後、並びに次々回変更配置情報作成工程(ST7)の後は、指示判断工程(ST1)に戻り、段取り指示の時期であるか否かが判断される。
段取り指示の時期である場合(ST1においてYes)、段取り計画作成部31dは生産設備に取り付けられている設備要素の現在の配置情報と、新規生産物を生産するための配置情報(配置情報22c)と、生産物の生産計画32aに基づいて、生産設備に取り付けられる設備要素を変更する段取り作業の段取り計画32eを作成する(ST8:段取り計画作成工程)。段取り計画作成工程(ST8)では、生産設備に取り付けられている設備要素が新規生産物の生産にも使用可能であるが、新規生産物の生産中にメンテナンスの時期となる場合は、当該設備要素を他の設備要素と交換する段取り計画32eが作成される(例えば、図6の作業順序5,6)。
図7において、次いで段取り指示部41aは段取り計画42b(計画作成装置3から転送された段取り計画32e)に基づいて、段取り作業を指示する(ST9:段取り指示工程)。例えば、段取り指示工程(ST9)では、メンテナンスの時期となる設備要素(フィーダF05)を生産設備から取り外し、メンテナンス作業が行われる場所(保守作業装置8)に搬送する作業が指示される。段取り指示工程(ST9)が終了すると、指示判断工程(ST1)に戻り、段取り指示の時期であるか否かが判断される。これによって、メンテナンスによる生産停止を回避して生産効率を向上させることができる。
このように、メンテナンスの時期となる設備要素がある場合であって(ST4においてYes)、段取り指示工程(ST9)において次回の生産のための段取り作業を指示済みの場合(ST5においてYes)、次々回変更配置情報作成工程(ST7)において、次々回の新規生産物を生産するための配置情報(変更配置情報)が作成される。
上記説明したように、本実施の形態の部品実装システム1は、生産設備に取り付けられる複数の設備要素の状態の監視結果32bに基づいて、複数の設備要素のメンテナンスの時期をそれぞれ決定するメンテナンス時期決定部31bと、生産設備に取り付けられている設備要素の現在の配置情報と、新規生産物を生産するための配置情報(配置情報22c)と、生産物の生産計画32aに基づいて、生産設備に取り付けられる設備要素を変更する段取り作業の段取り計画32eを作成する段取り計画作成部31dと、を備えるメンテナンス支援システムである。
そして、段取り計画作成部31dは、生産設備に取り付けられている設備要素が新規生産物の生産にも使用可能であるが、新規生産物の生産中にメンテナンスの時期となる場合は、当該設備要素を他の設備要素と交換する段取り計画32eを作成する。これによって、メンテナンスによる生産停止を回避して生産効率を向上させることができる。
なお本実施の形態では、部材管理エリア4で作業者が事前に準備をせずに部品実装ライン5で部材の交換等の作業を行う内段取り作業のことを段取り作業と称して説明したが、本開示は部材管理エリア4で作業者が事前に準備をする外段取り作業にも適用可能である。例えば、上部に複数のテープフィーダ17を並列して保持可能な予備台車に外段取り作業によって次回以降の生産に使用するテープフィーダ17を配置し、内段取り作業によって部品実装装置M2,M3の部品供給部16に装着されていた台車と予備台車を入れ替える場合は、外段取り作業における予備台車に配置されていた新規生産物の生産中にメンテナンス時期となるテープフィーダ17をメンテナンス時期とならない他のテープフィーダ17と交換する段取り計画32eの作成にも適用可能である。
また、本実施の形態では段取り指示(段取り指示部)や段取り計画という用語を用いて説明したが、それらの用語に限定されない。例えば、段取り指示は準備指示や生産前準備指示と同義である。また、段取り計画は、準備計画や生産前作業計画と同義である。
本開示のメンテナンス支援システムおよびメンテナンス支援方法ならびにメンテナンス支援プログラムは、メンテナンスによる生産停止を回避して生産効率を向上させることができるという効果を有し、部品を基板に実装する部品実装分野において有用である。
1 部品実装システム(メンテナンス支援システム)
2 管理コンピュータ
3 計画作成装置
4 部材管理エリア
5 部品実装ライン
6 通信ネットワーク
7 部材管理装置
8 保守作業装置
9 部材庫
10 ライン管理装置
11 携帯端末
12 端末側通信部
13 タッチパネル
14 基台
15 基板搬送機構
15a 下受けピン保持板
15b 下受けピン(設備要素)
15c 下受けピン昇降駆動部
16 部品供給部
17 テープフィーダ(設備要素)
18 キャリアテープ
19 実装ヘッド(設備要素)
19a 吸着ユニット
19b ノズル(設備要素)
20 ヘッド移動機構
21 管理処理部
21a 配置情報作成部
22 管理記憶部
22a 基板情報
22b 部品情報
22c 配置情報
23 入力部
24 表示部
25 通信部
26 無線通信部
31 計画処理部
31a 情報取得部
31b メンテナンス時期決定部
31c 配置情報変更部
31d 段取り計画作成部
32 計画記憶部
32a 生産計画
32b 監視結果
32c 配置情報
32d 部材情報
32e 段取り計画
33 入力部
34 表示部
35 通信部
41 部材管理処理部
41a 段取り指示部
42 部材記憶部
42a 部材情報
42b 段取り計画
43 入力部
44 表示部
45 通信部
46 無線通信部
51 ライン制御部
51a ライン情報収集部
52 ライン記憶部
52a 生産状況情報
53 通信部
61 基板種名
62 情報
70 単位作業情報
71 「作業順序」
72 「作業種別」
73 「フィーダ」
74 「現状」
75 「次生産」
76 「部品名」
77 「リール」
78 「部品数」
79 「コメント」
A,B,C,D 部品
M1 印刷装置(生産設備)
M2,M3 部品実装装置(生産設備)
P 基板
R リール

Claims (10)

  1. 生産物を生産する生産設備に取り付けられる設備要素の状態の監視結果に基づいて、前記設備要素のメンテナンスの時期を決定するメンテナンス時期決定部と、
    前記生産設備に取り付けられている前記設備要素の現在の配置情報と、新規の前記生産物を生産するための前記配置情報とに基づいて、前記生産設備に取り付けられる前記設備要素を変更する段取り作業の段取り計画を作成する段取り計画作成部と、を備え、
    前記段取り計画作成部は、前記生産設備に取り付けられている前記設備要素が前記新規の前記生産物の生産にも使用可能であるが、前記新規の前記生産物の生産中に前記メンテナンスの時期となる場合は、前記設備要素を他の設備要素と交換する前記段取り計画を作成する、
    メンテナンス支援システム。
  2. 前記段取り計画に基づいて、前記段取り作業を指示する段取り指示部をさらに備え、
    前記段取り指示部は、前記メンテナンスの時期となる前記設備要素を前記生産設備から取り外し、メンテナンス作業が行われる場所に搬送する作業を指示する、
    請求項1に記載のメンテナンス支援システム。
  3. 前記メンテナンス時期決定部は、前記設備要素に関連して前記生産設備で発生したエラーの回数に基づいて前記メンテナンスの時期を決定する、
    請求項1または2に記載のメンテナンス支援システム。
  4. 前記メンテナンス時期決定部は、前記設備要素の前記エラーの回数に基づいて決まる前記メンテナンスの時期と、前記設備要素の使用期間、使用頻度、及び使用回数の少なくともいずれかに基づいて決まる前記メンテナンスの時期のうち、相対的に早いメンテナンスの時期を前記設備要素の前記メンテナンスの時期として決定する、
    請求項3に記載のメンテナンス支援システム。
  5. 前記生産設備は、部品供給装置から供給される部品を実装ヘッドに装着されたノズルで吸着し、下受けピンに下面を支持された基板に実装する部品実装装置であり、
    前記設備要素は、前記部品供給装置、前記実装ヘッド、前記ノズル、及び前記下受けピンの少なくともいずれかである、
    請求項1から4のいずれかに記載のメンテナンス支援システム。
  6. 前記生産設備は、所定の開口部を有するマスクを介してペーストを基板に印刷する印刷装置であり、
    前記設備要素は、前記マスクである、
    請求項1から4のいずれかに記載のメンテナンス支援システム。
  7. 生産物を生産する生産設備に取り付けられる設備要素のメンテナンスを支援するメンテナンス支援方法であって、
    前記設備要素の状態を監視する監視工程と、
    前記監視工程における監視結果に基づいて、前記設備要素のメンテナンスの時期を決定するメンテナンス時期決定工程と、
    前記生産設備に取り付けられている前記設備要素の現在の配置情報と、新規の前記生産物を生産するための前記配置情報とに基づいて、前記生産設備に取り付けられる前記設備要素を変更する段取り作業の段取り計画を作成する段取り計画作成工程と、を含み、
    前記段取り計画作成工程において、前記生産設備に取り付けられている前記設備要素が前記新規の前記生産物の生産にも使用可能であるが、前記新規の前記生産物の生産中に前記メンテナンスの時期となる場合は、前記設備要素を他の設備要素と交換する前記段取り計画が作成される、
    メンテナンス支援方法。
  8. 前記段取り計画に基づいて、前記段取り作業を指示する段取り指示工程を、さらに含み、
    前記段取り指示工程において、前記メンテナンスの時期となる前記設備要素を前記生産設備から取り外し、メンテナンス作業が行われる場所に搬送する作業が指示される、請求項7に記載のメンテナンス支援方法。
  9. 生産物を生産する生産設備に取り付けられる設備要素のメンテナンスの支援をコンピュータにより実行させるメンテナンス支援プログラムであって、
    前記設備要素の状態を監視する監視ステップと、
    前記監視ステップにおける監視結果に基づいて、前記設備要素の前記メンテナンスの時期を決定するメンテナンス時期決定ステップと、
    前記生産設備に取り付けられている前記設備要素の現在の配置情報と、新規の前記生産物を生産するための配置情報とに基づいて、前記生産設備に取り付けられる前記設備要素を変更する段取り作業の段取り計画を作成する段取り計画作成ステップと、を含み、
    前記段取り計画作成ステップにおいて、前記生産設備に取り付けられている前記設備要素が前記新規の前記生産物の生産にも使用可能であるが、前記新規の前記生産物の生産中に前記メンテナンスの時期となる場合は、前記設備要素を他の設備要素と交換する前記段取り計画が作成される、メンテナンス支援プログラム。
  10. 前記段取り計画に基づいて、前記段取り作業を指示する段取り指示ステップをさらに含み、
    前記段取り指示ステップにおいて、前記メンテナンスの時期となる前記設備要素を前記生産設備から取り外し、メンテナンス作業が行われる場所に搬送する作業が指示される、
    請求項9に記載のメンテナンス支援プログラム。
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