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JP7763178B2 - マルチコアファイバ - Google Patents
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JP7763178B2 - マルチコアファイバ - Google Patents

マルチコアファイバ

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Description

本発明は、マルチコアファイバに関する。
従来、複数のコア部を有する光ファイバであるマルチコアファイバが知られている。一般に、マルチコアファイバを製造する際には、クラッド部になる円柱状のクラッドロッドと、コア部と該コア部の外周に形成されているクラッド部とを有する複数のコアロッドとを備えたマルチコアファイバ母材が用いられる。マルチコアファイバは、マルチコアファイバ母材を一体化して線引き(或いは一体化しながら線引き)することによって製造される。
このようなマルチコアファイバ母材の製造方法としては、例えば、円柱状のクラッドロッドにドリルを用いて複数の空孔を形成(穿孔)し、これら複数の空孔内に複数のコアロッドを各々挿入する穿孔法が知られている(特許文献1参照)。この穿孔法では、複数の空孔が穿孔加工されたクラッドロッドと、これら複数の空孔内に各々挿入された複数のコアロッドとが熱処理によって一体化される。この結果、マルチコアファイバ母材は、クラッド部と複数のコア部とが一体化された母材となる。
特開2011-209702号公報
しかしながら、穿孔法によって製造されたマルチコアファイバ母材では、穿孔加工後のクラッドロッドと複数の空孔内のコアロッドとを熱処理によって一体化した際、クラッド部の熱収縮等の影響により、複数のコア部の各々にクラッド部側への引っ張り応力が集中してしまう。この結果、マルチコアファイバ母材から線引きされたマルチコアファイバでは、クラッド部から複数のコア部の各々に引っ張り応力が加えられ、これに起因して、当該マルチコアファイバの伝送損失が増大するという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、伝送損失の増大が抑制されたマルチコアファイバを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るマルチコアファイバは、コア部と前記コア部の最大屈折率よりも屈折率が低い第1クラッド部とを有する複数の第1ガラス領域と、前記複数の第1ガラス領域の外周に形成されているクラッド領域と、を備えたマルチコアファイバであって、前記複数の第1ガラス領域には圧縮応力が掛かっていることを特徴とする。
また、本発明に係るマルチコアファイバは、上記の発明において、前記クラッド領域には引っ張り応力が掛かっていることを特徴とする。
また、本発明に係るマルチコアファイバは、第1コア部と前記第1コア部の最大屈折率よりも屈折率が低い第1クラッド部とを有する複数の第1ガラス領域と、前記複数の第1ガラス領域の各々の前記第1クラッド部と接触する第2クラッド部を有し、前記複数の第1ガラス領域によって囲まれている第2ガラス領域と、前記複数の第1ガラス領域および前記第2ガラス領域の外周に形成されているクラッド領域と、を備え、前記第2ガラス領域を挟んで対向する前記複数の第1ガラス領域の前記第1コア部間で発生する応力分布において、前記第1ガラス領域での圧縮応力の平均値は、前記第2ガラス領域での圧縮応力の平均値よりも小さい、ことを特徴とする。
また、本発明に係るマルチコアファイバは、上記の発明において、前記応力分布における応力の最大値と最小値との差が、30MPa以下である、ことを特徴とする。
また、本発明に係るマルチコアファイバは、上記の発明において、前記第2ガラス領域は、前記第2クラッド部の屈折率よりも最大屈折率が高い第2コア部を有する、ことを特徴とする。
また、本発明に係るマルチコアファイバは、上記の発明において、前記第2クラッド部は、前記第1クラッド部よりも軟化点が低い低軟化点ガラスを含む、ことを特徴とする。
また、本発明に係るマルチコアファイバは、上記の発明において、前記第1クラッド部から前記コア部に加えられる応力は、引っ張り応力の成分を含む、ことを特徴とする。
また、本発明に係るマルチコアファイバは、上記の発明において、前記応力分布には、引っ張り応力と圧縮応力との反転が無い、ことを特徴とする。
また、本発明に係るマルチコアファイバは、上記の発明において、前記応力分布における応力の最大値は、80MPa以下である、ことを特徴とする。
本発明によれば、伝送損失の増大が抑制されたマルチコアファイバを実現することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施形態1に係るマルチコアファイバの製造に用いられるマルチコアファイバ母材の一構成例を示す横断面図である。 図2は、本発明の実施形態1に係るマルチコアファイバの製造方法の一例を示すフローチャートである。 図3は、本実施形態1の空孔形成工程によって空孔が形成されたクラッドの一例を示す横断面図である。 図4は、本実施形態1の挿入工程によってクラッドの空孔にガラスロッドが挿入された状態を例示する横断面図である。 図5は、本発明の実施形態1における線引工程を説明するための模式図である。 図6は、本発明の実施形態1に係るマルチコアファイバの一構成例を示す横断面図である。 図7は、本発明の実施形態1に係るマルチコアファイバの応力分布における最大値と最小値との差を説明する図である。 図8は、穿孔法によるマルチコアファイバ母材から製造された従来のマルチコアファイバの応力分布における最大値と最小値との差を説明する図である。 図9は、本発明の実施形態2に係るマルチコアファイバの一構成例を示す横断面図である。
以下に、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一又は対応する要素には適宜同一の符号を付している。図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率等は、現実と異なる場合があることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。また、本明細書において、カットオフ波長とは、ITU-T(国際電気通信連合)G.650.1で定義するケーブルカットオフ波長をいう。また、その他、本明細書で特に定義しない用語については、ITU-T G.650.1およびG.650.2における定義、測定方法に従うものとする。
(実施形態1)
〔マルチコアファイバ母材の構成〕
まず、本発明の実施形態1に係るマルチコアファイバの製造に用いられるマルチコアファイバ母材の構成について説明する。図1は、本発明の実施形態1に係るマルチコアファイバの製造に用いられるマルチコアファイバ母材の一構成例を示す横断面図である。図1に示すように、本実施形態1に係るマルチコアファイバ母材1は、複数(例えば4本)の第1ガラスロッド2と、第2ガラスロッド3と、クラッド4と、を備える。なお、図1に示すマルチコアファイバ母材1では、複数の第1ガラスロッド2と第2ガラスロッド3とクラッド4とが、後述する一体化工程によって一体化されている。
複数の第1ガラスロッド2の各々は、図1に示すように、コア部としての第1コア部2aと第1クラッド部2bとを有する。第1コア部2aは、例えば、屈折率を高くするためのドーパント(ゲルマニウムなど)が添加された石英系ガラスによって構成されている。第1クラッド部2bは、第1コア部2aの最大屈折率よりも屈折率が低いガラスによって構成されている。例えば、第1クラッド部2bを構成する上記ガラスとして、屈折率調整用のドーパントが添加されていない純石英ガラス等が挙げられる。また、図1に示すように、第1クラッド部2bは、第1コア部2aの外周に形成されている。このような第1クラッド部2bの外周の一部には、第2ガラスロッド3と接触する平面である当接面2cが形成されている。
第2ガラスロッド3は、図1に示すように、第2クラッド部3bを有し、複数の第1ガラスロッド2によって囲まれている。詳細には、図1に示すように、第2クラッド部3bは、複数の第1ガラスロッド2の各々の第1クラッド部2bと接触している。この第2クラッド部3bの外周のうち、複数の第1ガラスロッド2の各々と対向する各部には、第1クラッド部2bと接触する平面である当接面3cが形成されている。すなわち、第1ガラスロッド2の当接面2cおよび第2ガラスロッド3の当接面3cは、互いに当接する平面である。
また、第2クラッド部3bは、上述した第1クラッド部2bと同様の石英系ガラスによって構成されてもよいが、第1クラッド部2bよりも軟化点が低い低軟化点ガラスを含むことが好ましい。例えば、低軟化点ガラスは、屈折率調整用のドーパントが添加されていない純石英ガラス等、第1コア部2aの最大屈折率よりも屈折率が低いガラスに、カリウム(K)、リン(P)、塩素(Cl)、フッ素(F)、ゲルマニウム(Ge)等の軟化点を下げるためのドーパントを添加することによって構成される。なお、上記ドーパントとしてFとGeとを共添加する場合、それぞれの添加量は、添加されたガラスの屈折率が純石英ガラスの屈折率(すなわち波長1550nmにおいて約1.444)と同値またはこれに近い値になるように調整されてもよい。
クラッド4は、図1に示すように、複数の第1ガラスロッド2および第2ガラスロッド3の外周に形成されている。例えば、クラッド4は、上述した第1クラッド部2bと同様の石英系ガラスによって構成される。なお、上述した第1クラッド部2b、第2クラッド部3bおよびクラッド4の各屈折率は、互いに同一であってもよいし、互いに異なっていてもよい。
また、本実施形態1では、例えば図1に示すように、複数の第1コア部2aは、第2ガラスロッド3における第2クラッド部3bの中心軸Aを挟んで互いに対向するように配置されている。この際、複数の第1コア部2aの各中心軸と第2クラッド部3bの中心軸Aとの各距離は、互いに同じであってもよいし、互いに異なっていてもよい。また、第2クラッド部3bの中心軸Aは、クラッド4の中心軸と一致していてもよいし、当該中心軸と一致していなくてもよい。本発明において、「中心軸」とは、対象とする要素の長手方向の中心軸を意味する。
〔マルチコアファイバの製造方法〕
つぎに、本発明の実施形態1に係るマルチコアファイバの製造方法について説明する。図2は、本発明の実施形態1に係るマルチコアファイバの製造方法の一例を示すフローチャートである。本実施形態1では、図2に示すステップS101~S106の各工程を行うことにより、まず、マルチコアファイバ母材1を製造し、このマルチコアファイバ母材1から目的とするマルチコアファイバを製造する。
詳細には、図2に示すように、まず、マルチコアファイバ母材1を製造するための部材を準備する準備工程が行われる(ステップS101)。このステップS101においては、上述した第1コア部2aおよび第1クラッド部2bを有する円柱状の第1ガラスロッド2を複数(本実施形態1では4本)準備する。また、上述した第2クラッド部3bを有する円柱状の第2ガラスロッド3と、円柱状のクラッド4とを準備する。これらの第1ガラスロッド2、第2ガラスロッド3およびクラッド4は、それぞれ、VAD(Vapor phase Axial Deposition)法、OVD(Outside Vapor Deposition)法、MCVD(Modified Chemical Vapor Deposition)法などの周知の方法を用いて製造できる。
ステップS101の準備工程を実行後、複数の第1ガラスロッド2と第2ガラスロッド3を挿入するための空孔を円柱状のクラッド4に形成する空孔形成工程が行われる(ステップS102)。このステップS102においては、複数の第1ガラスロッド2を挿入するための複数の空孔と、第2ガラスロッドを挿入するための空孔とが円柱状のクラッド4に形成される。
図3は、本実施形態1の空孔形成工程によって空孔が形成されたクラッドの一例を示す横断面図である。図3に示すように、複数の第1ガラスロッド2を挿入するための複数(本実施形態1では4つ)の第1空孔4aと、第2ガラスロッド3を挿入するための第2空孔4bとが、円柱状のクラッド4の長手方向に沿って延在するように当該クラッド4の内部に形成される。この際、複数の第1空孔4aは、クラッド4のうち複数の第1ガラスロッド2が配置される各位置に形成される。第2空孔4bは、クラッド4のうち第2ガラスロッド3が配置される位置に形成される。また、図3に示すように、これら複数の第1空孔4aおよび第2空孔4bは、開口部4cを介して互いに連通するように形成される。
上記のような複数の第1空孔4aおよび第2空孔4bは、例えば、非開削法を用い、円柱状のクラッド4に熱を加えることによって、同時に形成することができる。また、粉体成形法などにより、予め複数の第1空孔4aおよび第2空孔4bが形成されたクラッド4を準備してもよい。
ステップS102の空孔形成工程を実行後、複数の第1ガラスロッド2および第2ガラスロッド3の外周に当接面を形成する当接面形成工程が行われる(ステップS103)。このステップS103においては、複数の第1ガラスロッド2の各々について、円柱状である第1ガラスロッド2の外周の一部(第2ガラスロッド3と対向する部分)を、当該第1ガラスロッド2の長手方向に沿って研削する。これにより、これら複数の第1ガラスロッド2の各々に当接面2c(図1参照)が形成される。また、円柱状である第2ガラスロッド3の外周の一部(複数の第1ガラスロッド2と対向する各部分)を、当該第2ガラスロッド3の長手方向に沿って研削する。これにより、この第2ガラスロッド3に、第1ガラスロッド2と同数の当接面3c(図1参照)が形成される。
なお、本発明においては、粉体成形法などにより、予め当接面2cおよび当接面3cが形成された第1ガラスロッド2および第2ガラスロッド3を準備してもよい。また、ステップS103の当接面形成工程は、上述したステップS102の空孔形成工程の前に行ってもよい。
続いて、クラッド4に形成された空孔に複数の第1ガラスロッド2および第2ガラスロッド3を挿入する挿入工程が行われる(ステップS104)。このステップS104においては、クラッド4に形成された複数の第1空孔4aに複数の第1ガラスロッド2が各々挿入され、クラッド4に形成された第2空孔4bに第2ガラスロッド3が挿入される。
図4は、本実施形態1の挿入工程によってクラッドの空孔にガラスロッドが挿入された状態を例示する横断面図である。図4に示すように、複数(例えば4本)の第1ガラスロッド2は、クラッド4の第2空孔4bに挿入される第2ガラスロッド3の当接面3cと第1ガラスロッド2の当接面2cとが互いに当接するように、複数(例えば4つ)の第1空孔4aに各々挿入される。なお、これらの第1ガラスロッド2および第2ガラスロッド3の挿入順序は、本発明において特に問われない。
ステップS104の挿入工程を実行後、上述した複数の第1ガラスロッド2と第2ガラスロッド3とクラッド4とを一体化する一体化工程が行われる(ステップS105)。このステップS105においては、上述した挿入工程によってクラッド4の各空孔に第1ガラスロッド2および第2ガラスロッド3を挿入してなる中間構造体(図4参照)が、例えば加熱炉によって加熱される。この加熱処理により、この中間構造体における複数の第1ガラスロッド2と第2ガラスロッド3とクラッド4との各隙間を塞いで(コラプスして)、これらの第1ガラスロッド2と第2ガラスロッド3とクラッド4とが、図1に示したように一体化される。
上述したステップS101~S105の各工程を行うことにより、目的とするマルチコアファイバ母材1が製造される。なお、本発明では、上記ステップS105の一体化工程を省略し、つぎに説明する線引工程において、上記中間構造体の一体化とマルチコアファイバ母材1の線引きとを同時に行ってもよい。
続いて、得られたマルチコアファイバ母材1を線引きして、目的とするマルチコアファイバを製造する線引工程が行われる(ステップS106)。図5は、本発明の実施形態1における線引工程を説明するための模式図である。図5には、マルチコアファイバ母材1を線引きして、目的とするマルチコアファイバ15を製造するための光ファイバ製造装置10の一例が図示されている。
このステップS106においては、図5に示すように、マルチコアファイバ母材1が光ファイバ製造装置10の線引炉11にセットされ、このセットされたマルチコアファイバ母材1の一端部を線引炉11内のヒータ11aによって加熱溶融して、このマルチコアファイバ母材1一端部からガラス光ファイバ12が鉛直方向下向きに引き出される。その後、ガラス光ファイバ12の外周表面には、被覆装置13によって紫外線硬化性樹脂が塗付され、この塗布された紫外線硬化性樹脂が、紫外線照射装置14からの紫外線の照射によって硬化する。この結果、上記ガラス光ファイバ12は、その外周表面を樹脂によって被覆したマルチコアファイバ15となる。そして、ガイドローラ16は、マルチコアファイバ15を巻取機17に案内し、巻取機17が、マルチコアファイバ15をボビンに巻き取る。このようにして、マルチコアファイバ15が製造される。
なお、マルチコアファイバ母材1を光ファイバ製造装置10にセットする前にマルチコアファイバ母材1の線引き開始端に、溶着部の外径がマルチコアファイバ母材1とほぼ等しいテーパ部材を溶着してもよい。これにより、マルチコアファイバ母材1の線引き開始時の製造ロスが小さくなる上、組立てたマルチコアファイバ母材1の多くを製品部として使用することができる。
〔マルチコアファイバの構成〕
つぎに、本発明の実施形態1に係るマルチコアファイバの構成について説明する。図6は、本発明の実施形態1に係るマルチコアファイバの一構成例を示す横断面図である。図6には、上述したマルチコアファイバ母材1(図1参照)を用いて製造されたマルチコアファイバ15の横断面の構成が例示されている。また、図6には、このマルチコアファイバ15の横断面における径方向の位置と発生した応力との関係を示す応力分布L1が例示されている。この応力分布L1を示すXY座標系において、X軸は、マルチコアファイバ15の径方向の位置を示す座標軸である。Y軸は、マルチコアファイバ15の横断面における引っ張り応力および圧縮応力の各々の大きさを示す座標軸である。具体的には、Y軸の正の値は引っ張り応力の値であり、Y軸の負の値は圧縮応力の値である。この引っ張り応力の値はY軸の正方向に増大し、この圧縮応力の値はY軸の負方向に増大する。また、Y軸の正方向に変化する応力は引っ張り応力の成分であり、Y軸の負方向に変化する応力は圧縮応力の成分である。
また、図6には、マルチコアファイバ15の応力分布L1と比較するための応力分布として、穿孔法によるマルチコアファイバ母材から製造された従来のマルチコアファイバの応力分布L2が例示されている。この従来のマルチコアファイバは、その母材が穿孔法によって製造されたこと以外、本実施形態1に係るマルチコアファイバ15と同じである。
図6に示すように、本実施形態1に係るマルチコアファイバ15は、複数(例えば4つ)の第1ガラス領域22と、第2ガラス領域23と、クラッド領域24と、を備える。複数の第1ガラス領域22は、上述したマルチコアファイバ母材1における複数の第1ガラスロッド2に対応するガラス領域である。複数の第1ガラス領域22には、圧縮応力が掛かっている。第2ガラス領域23は、上述したマルチコアファイバ母材1における第2ガラスロッド3に対応するガラス領域である。クラッド領域24は、上述したマルチコアファイバ母材1におけるクラッド4に対応するガラス領域である。クラッド領域24には、引張応力が掛かっている。なお、特に図示しないが、クラッド領域24の外周には被覆が施されている。この被覆は、光ファイバに通常用いられるものを使用している。
詳細には、複数の第1ガラス領域22の各々は、図6に示すように、第1コア部22aと、この第1コア部22aの最大屈折率よりも屈折率が低い第1クラッド部22bとを有する。第1コア部22aは、上述したマルチコアファイバ母材1(図1参照)における第1ガラスロッド2の第1コア部2aに対応するコア部であり、当該第1コア部2aと寸法は異なるが、当該第1コア部2aと同様の石英系ガラスによって構成されている。第1クラッド部22bは、上述したマルチコアファイバ母材1における第1ガラスロッド2の第1クラッド部2bに対応するクラッド部であり、図6に示すように、第1クラッド部22bは、第1コア部22aの外周に形成されている。第1クラッド部22bは、マルチコアファイバ母材1の第1クラッド部2bと寸法は異なるが、当該第1クラッド部2bと同様の石英系ガラスによって構成されている。また、第1クラッド部22bの外周の一部には、第2ガラス領域23の第2クラッド部23bと接触する平面である当接面22cが形成されている。
第2ガラス領域23は、図6に示すように、上述したマルチコアファイバ母材1における第2ガラスロッド3の第2クラッド部3bに対応する第2クラッド部23bを有し、複数(本実施形態1では4つ)の第1ガラス領域22によって囲まれている。詳細には、図6に示すように、第2クラッド部23bは、複数の第1ガラス領域22の各々の第1クラッド部22bと接触している。この第2クラッド部23bの外周のうち、複数の第1ガラス領域22の各々と対向する各部には、第1クラッド部22bと接触する平面である当接面23cが形成されている。すなわち、第1クラッド部22bの当接面22cおよび第2クラッド部23bの当接面23cは、互いに当接する平面である。
また、第2クラッド部23bは、マルチコアファイバ母材1の第2クラッド部3bと寸法は異なるが、当該第2クラッド部3bと同様の石英系ガラスによって構成されている。例えば、第2クラッド部23bは、第1ガラス領域22の第1クラッド部22bと同様の石英系ガラスによって構成されてもよいが、第1クラッド部22bよりも軟化点が低い低軟化点ガラスを含むことが好ましい。さらに、第2クラッド部23bは、低軟化点ガラスからなることがより好ましい。この低軟化点ガラスは、上述したマルチコアファイバ母材1の第2クラッド部3bにおけるものと同じである。
クラッド領域24は、図6に示すように、複数の第1ガラス領域22および第2ガラス領域23の外周に形成されている。クラッド領域24は、上述したマルチコアファイバ母材1のクラッド4に対応するものであり、当該クラッド4と寸法は異なるが、当該クラッド4と同様の石英系ガラスによって構成されている。例えば、クラッド領域24は、上述した第1クラッド部22bと同様の石英系ガラスによって構成される。なお、上述した第1クラッド部22b、第2クラッド部23bおよびクラッド領域24の各屈折率は、互いに同一であってもよいし、互いに異なっていてもよい。
また、本実施形態1では、例えば図6に示すように、複数の第1コア部22aは、第2ガラス領域23における第2クラッド部23bの中心軸Aを挟んで互いに対向するように配置されている。この際、複数の第1コア部22aの各中心軸と第2クラッド部23bの中心軸Aとの各距離は、互いに同じであってもよいし、互いに異なっていてもよい。また、第2クラッド部23bの中心軸Aは、クラッド領域24の中心軸と一致していてもよいし、当該中心軸と一致していなくてもよい。なお、第2クラッド部23bの中心軸Aは、上述したマルチコアファイバ母材1における第2ガラスロッド3の中心軸と同じである。
上述したような構成を有するマルチコアファイバ15では、例えば図6に示すように、径方向(X軸方向)に沿って応力分布L1が発生する。マルチコアファイバ15の応力分布L1は、第1コア部22a、第1クラッド部22b、第2クラッド部23bおよびクラッド領域24に生じる引っ張り応力と圧縮応力とを含んでいる。この応力分布L1において、引っ張り応力の成分が圧縮応力の成分よりも大きい位置の応力は引っ張り応力となり、引っ張り応力の成分が圧縮応力の成分よりも小さい部位の応力は圧縮応力となる。具体的には、図6の応力分布L1によって示すように、クラッド領域24には引っ張り応力が発生し、複数の第1ガラス領域22および第2ガラス領域23には圧縮応力が発生している。
また、複数の第1ガラス領域22の各々において、第1コア部22aには、第1クラッド部22bから応力が加えられている。この第1クラッド部22bから第1コア部22aに加えられる応力は、第1コア部22a側から第1クラッド部22b側への引っ張り応力の成分を含んでいる。
ここで、マルチコアファイバ15が穿孔法によるマルチコアファイバ母材から製造されたものである場合、図6の応力分布L2に例示されるように、第1コア部22aでの応力が引っ張り応力側(Y軸の正方向側)に増大している。すなわち、この第1コア部22aには、その周囲のクラッド部から過度に大きな引っ張り応力の成分が加えられている。
これに対し、本実施形態1に係るマルチコアファイバ15では、大きな引っ張り応力が掛かる複数の第1クラッド部22bの各々が第2クラッド部23bと接触するように、複数の第1ガラス領域22および第2ガラス領域23が構成されている。これにより、第1コア部22aへの応力の集中を緩和して、第1クラッド部22bから第1コア部22aに加えられる引っ張り応力の成分を低減することができる。この結果、これら複数の第1ガラス領域22の各々においては、圧縮応力が掛かることから、引っ張り応力の成分と圧縮応力の成分との大小関係が反転しない。また、本実施形態1に係るマルチコアファイバ15では、上記第1コア部22aに加えられる引っ張り応力の成分を低減するという観点から、第2ガラス領域23の第2クラッド部23bは、低軟化点ガラスを含むことが好ましい。
また、マルチコアファイバ15が穿孔法によるマルチコアファイバ母材から製造されたものである場合、図6の応力分布L2に例示されるように、マルチコアファイバ15の径方向に対向する第1コア部22a-1、22a-2間の領域R1において、引っ張り応力と圧縮応力とが反転してしまう(図6中の領域R2参照)。これに対し、本実施形態1に係るマルチコアファイバ15では、図6の応力分布L1に例示されるように、第2ガラス領域23を挟んで対向する複数の第1ガラス領域22の第1コア部22a-1、22a-2間で発生する応力分布には、引っ張り応力と圧縮応力との反転が無い。当該応力分布は、マルチコアファイバ15の応力分布L1全体のうち、上記第1コア部22a-1、22a-2間の領域R1で発生するものである。
図7は、本発明の実施形態1に係るマルチコアファイバの応力分布における最大値と最小値との差を説明する図である。図7に示すように、本実施形態1に係るマルチコアファイバ15では、応力分布L1全体のうち上述した領域R1(図6参照)で発生する応力分布において、第1ガラス領域22での圧縮応力の平均値は、第2ガラス領域23での圧縮応力の平均値よりも小さい。また、当該応力分布における応力の最大値と最小値との差△S1は、30MPa以下であることが好ましい。当該差△S1は、20MPa以下であることがより好ましい。また、上記応力の最大値は、80MPa以下であることが好ましい。
本実施形態1において、上記応力分布は、第2ガラス領域23を挟んで対向する複数の第1ガラス領域22の第1コア部22a-1、22a-2間で発生する応力分布である。また、上記応力分布における最大値は圧縮応力の最大値Saであり、上記応力分布における最小値は圧縮応力の最小値Sbである(図7参照)。
図8は、穿孔法によるマルチコアファイバ母材から製造された従来のマルチコアファイバの応力分布における最大値と最小値との差を説明する図である。図8に示すように、この従来のマルチコアファイバ115では、応力分布L2全体のうち本実施形態1に係るマルチコアファイバ15と同じ領域R1で発生する応力分布における応力の最大値と最小値との差△S2が、30MPaより大きい。すなわち、従来のマルチコアファイバ115では、上述した実施形態1に係るマルチコアファイバ15に比べて、コア部に集中する応力を低減することが困難である。
つぎに、本発明の実施例について説明する。本実施例では、図5に示した光ファイバ製造装置10を用い、上述した実施形態1に係るマルチコアファイバ母材1を線引きする等して、マルチコアファイバ15のサンプル(以下、実施例サンプルという)を作製した。この作製した実施例サンプルの構造および光学特性は、以下に示す通りである。
具体的には、実施例サンプルにおいて、第1コア部22aのコア形状は単峰型とし、第1クラッド部22bに対する第1コア部22aの比屈折率差Δは0.35%とした。第1コア部22aのコア径は8.1μmとし、クラッド領域24の直径(クラッド径)は125.0μmとした。第1コア部22aの配置数(コア数)は4つとし、第1コア部22a同士の間隔(コアピッチ)は40.1μmとした。また、カットオフ波長は1267nmとし、波長1550nmにおけるモードフィールド径(MFD)は10.6μmとした。
また、本実施例に対する比較例として、穿孔法によるマルチコアファイバ母材からマルチコアファイバのサンプル(以下、比較例サンプルという)を作製した。この比較例サンプルは、穿孔法によるマルチコアファイバ母材を用いたこと以外、上述した実施例サンプルと同様である。
上述したように作製した実施例サンプルおよび比較例サンプルについて、光の伝搬損失の評価を行った。これら実施例サンプルおよび比較例サンプルの構造、光学特性および伝搬損失の評価結果は、表1に纏めた。
表1に示すように、実施例サンプルの伝搬損失は、0.190dB/kmであった。この伝搬損失の値は、実施例サンプルと同様のコア部を1つ備える単一コア光ファイバと同程度である。すなわち、実施例サンプルでは、光の伝搬損失を、単一コア光ファイバと同程度の伝搬損失に抑えることができた。一方、比較例サンプルの伝搬損失は、0.205dB/kmであった。この評価結果から、比較例サンプルでは、実施例サンプルに比べて光の伝搬損失が増大してしまい、当該伝搬損失の増大を抑制することが困難であることが確認できた。
以上、説明したように、本発明の実施形態1では、第1コア部と前記第1コア部の最大屈折率よりも屈折率が低い第1クラッド部とを有する複数の第1ガラス領域と、前記複数の第1ガラス領域の各々の前記第1クラッド部と接触する第2クラッド部を有し、前記複数の第1ガラス領域によって囲まれている第2ガラス領域と、前記複数の第1ガラス領域および前記第2ガラス領域の外周に形成されているクラッド領域と、を備えるマルチコアファイバを構成している。また、このマルチコアファイバにおいて、前記第2ガラス領域を挟んで対向する前記複数の第1ガラス領域の前記第1コア部間で発生する応力分布では、前記第1ガラス領域での圧縮応力の平均値は、前記第2ガラス領域での圧縮応力の平均値よりも小さくしている。この際、当該応力分布における応力の最大値と最小値との差は、例えば、30MPa以下となるようにしている。
このため、複数の第1コア部の各々に対する応力の集中を緩和して、第1クラッド部側から第1コア部に加えられる引っ張り応力の成分を低減することができる。これにより、マルチコアファイバの伝送損失の増大を抑制することができ、この結果、光の伝搬損失を単一コア光ファイバと同程度の伝搬損失に低減可能なマルチコアファイバを実現することができる。
また、本発明の実施形態1では、前記第2クラッド部を、前記第1クラッド部よりも軟化点が低い低軟化点ガラスを含むように構成している。このため、複数の第1コア部の各々に対する応力の集中をより容易に緩和して、第1クラッド部側から第1コア部に加えられる引っ張り応力の成分をより一層低減することができる。これにより、マルチコアファイバの伝送損失の増大をより一層抑制することができることから、光の伝搬損失を単一コア光ファイバと同程度の伝搬損失に低減可能なマルチコアファイバを容易に実現することができる。
(実施形態2)
つぎに、本発明の実施形態2について説明する。図9は、本発明の実施形態2に係るマルチコアファイバの一構成例を示す横断面図である。図9に示すように、本実施形態2に係るマルチコアファイバ15Aは、上述した実施形態1に係るマルチコアファイバ15(図6参照)の第2ガラス領域23に代えて第2ガラス領域23Aを備える。その他の構成は実施形態1と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
第2ガラス領域23Aは、図9に示すように、上述した実施形態1と同様の第2クラッド部23bと、この第2クラッド部23bの屈折率よりも最大屈折率が高い第2コア部23aとを有する。また、第2ガラス領域23Aは、上述した実施形態1と同様に、複数(例えば4つ)の第1ガラス領域22によって囲まれている。
第2コア部23aは、例えば、屈折率を高くするためのドーパント(ゲルマニウムなど)が添加された石英系ガラスによって構成されている。図9に示すように、第2コア部23aは、第2ガラス領域23Aにおける第2クラッド部23bの中心軸Aと同じ位置に配置されている。なお、第2コア部23aの屈折率は、複数の第1ガラス領域22における第1コア部22aの屈折率と同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、第2コア部23aの中心軸は、第2クラッド部23bの中心軸Aと一致していてもよいし、一致していなくてもよい。
特に図示しないが、本実施形態2に係るマルチコアファイバ母材は、上述した実施形態1に係るマルチコアファイバ母材1(図1参照)の第2ガラスロッド3内に、上記第2コア部23aになるコア部を備えており、この構成以外、実施形態1と同じである。また、マルチコアファイバ15Aは、上述した実施形態1の場合と同様に、光ファイバ製造装置10(図5)を用い、本実施形態2におけるマルチコアファイバ母材から製造される。
以上、説明したように、本発明の実施形態2では、マルチコアファイバにおける第2ガラス領域を、第2クラッド部の屈折率よりも最大屈折率が高い第2コア部を有するものとし、その他を実施形態1と同様に構成している。このため、複数の第1コア部によって囲まれる内側の領域に第2コア部を備えるマルチコアファイバにおいて、上述した実施形態1と同様の作用効果を享受することができる。
なお、上述した実施形態1、2では、第1コア部と第1クラッド部とを有する第1ガラス領域を4つ有するマルチコアファイバを例示したが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明に係るマルチコアファイバにおいて、上記第1ガラス領域の配置数(第1コア部および第1クラッド部の配置数)は、2つ以上であってもよい。
また、上述した実施形態2では、複数の第1ガラス領域に囲まれる第2ガラス領域に1つのコア部(第2コア部23a)が配置されているマルチコアファイバを例示したが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明に係るマルチコアファイバにおいて、上記第2ガラス領域にコア部を配置する場合、その配置数は、1つであってもよいし、複数であってもよい。
また、上述した実施形態1、2では、コア部(第1コア部、第2コア部)をゲルマニウム等のドーパントが添加された石英系ガラスで構成し、クラッド部(第1クラッド部、第2クラッド部、クラッド領域)を純石英ガラスで構成しているが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、上記コア部を純石英ガラスで構成し、上記クラッド部を、屈折率を低下させるドーパント(例えばフッ素)が添加された石英系ガラスで構成してもよい。
また、上述した実施形態1、2では、マルチコアファイバ母材を構成する円柱状のクラッドに、ガラスロッドを挿入するための空孔を非開削法によって形成していたが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、円形の空孔を有するガラス管の内側に複数のガラスロッドを配置するスタック法によって、マルチコアファイバ母材を製造してもよい。或いは、粉体成形法等によって空孔が形成されたクラッドを準備し、このクラッドの空孔に複数のガラスロッドを挿入してマルチコアファイバ母材を製造してもよい。
また、上述した実施形態1、2では、複数の第1クラッド部と当該複数の第1クラッド部に囲まれる第2クラッド部とが互いに面接触していたが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、上述した複数の第1クラッド部と第2クラッド部とは、互いに線接触していてもよい。
また、上述した実施形態1、2により本発明が限定されるものではなく、上述した各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。その他、上述した実施形態1、2に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれる。
以上のように、本発明に係るマルチコアファイバは、複数のコア部を有する光ファイバに有用である。
1 マルチコアファイバ母材
2 第1ガラスロッド
2a 第1コア部
2b 第1クラッド部
2c 当接面
3 第2ガラスロッド
3b 第2クラッド部
3c 当接面
4 クラッド
4a 第1空孔
4b 第2空孔
4c 開口部
10 光ファイバ製造装置
11 線引炉
11a ヒータ
12 ガラス光ファイバ
13 被覆装置
14 紫外線照射装置
15、15A マルチコアファイバ
16 ガイドローラ
17 巻取機
22 第1ガラス領域
22a、22a-1、22a-2 第1コア部
22b 第1クラッド部
22c 当接面
23、23A 第2ガラス領域
23a 第2コア部
23b 第2クラッド部
23c 当接面
24 クラッド領域
115 従来のマルチコアファイバ
A 中心軸
L1、L2 応力分布
R1、R2 領域

Claims (8)

  1. 第1コア部と前記第1コア部の最大屈折率よりも屈折率が低い第1クラッド部とを有する複数の第1ガラス領域と、
    前記複数の第1ガラス領域の各々の前記第1クラッド部と接触する第2クラッド部を有し、前記複数の第1ガラス領域によって囲まれている第2ガラス領域と、
    前記複数の第1ガラス領域および前記第2ガラス領域の外周に形成されているクラッド領域と、
    を備え、
    前記第2ガラス領域を挟んで対向する前記複数の第1ガラス領域の前記第1コア部間で発生する応力分布において、前記第1ガラス領域での圧縮応力の平均値は、前記第2ガラス領域での圧縮応力の平均値よりも小さく、
    前記応力分布の全域に圧縮応力が掛かっている
    ことを特徴とするマルチコアファイバ。
  2. 第1コア部と前記第1コア部の最大屈折率よりも屈折率が低い第1クラッド部とを有する複数の第1ガラス領域と、
    前記複数の第1ガラス領域の各々の前記第1クラッド部と接触する第2クラッド部を有し、前記複数の第1ガラス領域によって囲まれている第2ガラス領域と、
    前記複数の第1ガラス領域および前記第2ガラス領域の外周に形成されているクラッド領域と、
    を備え、
    前記第2ガラス領域を挟んで対向する前記複数の第1ガラス領域の前記第1コア部間で発生する応力分布において、前記第1ガラス領域での圧縮応力の平均値は、前記第2ガラス領域での圧縮応力の平均値よりも小さく、
    前記応力分布には、引っ張り応力と圧縮応力との反転が無い
    ことを特徴とするマルチコアファイバ。
  3. 前記応力分布における応力の最大値と最小値との差が、30MPa以下である、
    ことを特徴とする請求項またはに記載のマルチコアファイバ。
  4. 前記第2ガラス領域は、前記第2クラッド部の屈折率よりも最大屈折率が高い第2コア部を有する、
    ことを特徴とする請求項のいずれか1項に記載のマルチコアファイバ。
  5. 前記第2クラッド部は、前記第1クラッド部よりも軟化点が低い低軟化点ガラスを含む、
    ことを特徴とする請求項のいずれか1項に記載のマルチコアファイバ。
  6. 前記第1クラッド部から前記第1コア部に加えられる応力は、引っ張り応力の成分を含む、
    ことを特徴とする請求項のいずれか1項に記載のマルチコアファイバ。
  7. 前記応力分布には、引っ張り応力と圧縮応力との反転が無い、
    ことを特徴とする請求項3,4,5,6いずれか1項に記載のマルチコアファイバ。
  8. 前記応力分布における応力の最大値は、80MPa以下である、
    ことを特徴とする請求項のいずれか1項に記載のマルチコアファイバ。
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