JP7763409B2 - 暗渠施工装置 - Google Patents
暗渠施工装置Info
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- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A30/00—Adapting or protecting infrastructure or their operation
- Y02A30/60—Planning or developing urban green infrastructure
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Description
(1)トレンチャーや油圧ショベルなどの掘削機の建設機械による施工方法は、高価な専用機械による施工となるため、機械コストが極めて高く、かつ限られた者しか使用できない。また、石礫のある条件ではトレンチャーは使用できず、油圧ショベルの掘削機しか使用できない。
(2)牽引式のドレーンレイヤー式は、大型機械による施工であっても埋設深さが浅く、土壌の硬さにより機械の抵抗がかかるため、埋設深さの制御が難しい。また、石礫のある条件では使用できない。
(3)大型機械で施工する場合、天候が悪いと走行により泥沼化してしまい、逆に排水不良を助長する。
(4)トラクタ用の小型牽引式のドレーンレイヤー式では、暗渠管の埋設深さは最深でも40~50cmまでと極めて浅い。また、石礫のある条件では使用できない。
(5)また暗渠管や疎水材を埋設する装置部分にかかる抵抗による装置の左右のバランスを調整する機構が従来の技術にはない。
- 本発明の態様は、牽引されて前方に進行することによって土壌中に暗渠排水を構築する暗渠施工装置であって、
鉛直方向に延在する鉛直板部(21b)と前記鉛直板部(21b)の前縁に沿って設けられた刃とを具備する鉛直切断刃(21)と、
前記暗渠施工装置の前後方向に垂直な左右方向において前記鉛直切断刃(21)の前記鉛直板部(21b)に対して所定の間隔を空けて平行に鉛直方向に延在する上部鉛直板部(22b)及び前記上部鉛直板部(22b)の下端から前記鉛直切断刃(21)に近づくように斜め下方に延在する下部傾斜板部(22c)を含む屈曲板部と前記屈曲板部の前縁に沿って設けられた刃とを具備する屈曲切断刃(22)と、
前記鉛直切断刃(21)の下端にて前記鉛直切断刃(21)の左右方向における前記屈曲切断刃(22)に対向する面のある内側に配置され、前方に向いた内側前刃(31)及びその後方に続く内側土壌持ち上げ板(32)を含み、かつ平面視にて長方形で後方への上り傾斜を具備する内側土壌持ち上げ部材(35)と、
前記鉛直切断刃(21)の下端にて前記鉛直切断刃(21)の左右方向における前記屈曲切断刃(22)に対向する面とは反対の面のある外側に配置され、前方に向いた外側前刃(33)及びその後方に続く外側土壌持ち上げ板(34)を含み、かつ平面視にて長方形で後方への上り傾斜を具備する外側土壌持ち上げ部材(36)と、
前記鉛直切断刃(21)の後方に配置され、かつ暗渠管(T)及び疎水材(F)を供給する資材埋設ユニット(40)と、を有し、
進行することにより、前記鉛直切断刃(21)及び前記屈曲切断刃(22)により土壌を切断し、前記内側土壌持ち上げ部材(35)及び前記外側土壌持ち上げ部材(36)によりその上方の土壌を持ち上げて破砕し膨軟化した後、前記資材埋設ユニット(40)により暗渠管(T)及び疎水材(F)を供給することを特徴とする。
- 上記態様において、前記内側土壌持ち上げ部材(35)及び前記外側土壌持ち上げ部材(36)の各々の前後方向の長さ及び/又は左右方向の幅が、前記鉛直切断刃(21)が土壌から受ける右向きの圧力(pr)と左向きの圧力(pl)とが同程度となるように設定されることを特徴とする。
- 上記態様において、前記内側土壌持ち上げ部材(35)が、その前後方向の長さの異なる複数の内側土壌持ち上げ部材(35)の中から選択されて交換可能に取り付けられることを特徴とする。
- 上記態様において、前記外側土壌持ち上げ部材(36)が、その前後方向の長さ及び/又は左右方向の幅の異なる複数の外側土壌持ち上げ部材(36)の中から選択されて交換可能に取り付けられることを特徴とする。
- 上記態様において、暗渠排水の施工深さを調整するために、前記鉛直切断刃(21)及び前記屈曲切断刃(22)の鉛直方向における固定位置を調整する手段を有することを特徴とする。
- 上記態様において、前記鉛直切断刃(21)及び前記屈曲切断刃(22)の上端が回転軸(24)に固定されており、前記回転軸(24)は、一定以上のトルクがかかるまでは回転不能に固定されており、かつ一定以上のトルクがかかると回転可能となることを特徴とする。
(I)鉛直切断刃及び屈曲切断刃を具備する切断刃ユニットが土壌を切断すると共に、鉛直切断刃の左右両側にそれぞれ配置された内側土壌持ち上げ部材及び外側土壌持ち上げ部材を具備する土壌持ち上げユニットが土壌を持ち上げることによって、土壌を広く破砕して膨軟化させる。それにより、暗渠管埋設装置の土壌中施工部を確実に所定の深さに挿入できる。また、所定の深さと任意の間隔で自由度が高い暗渠排水を構築できる。さらに、暗渠排水周辺の土壌が膨軟化されたことによってより高い排水性の改善効果が期待できる。
(II)土壌膨軟化作用と、土壌持ち上げユニットによる左右バランス調整作用と、土壌挿入力強化作用とにより、資材の埋設が容易となる。暗渠管埋設装置の土壌中施工部を鉛直方向に土壌中に挿入する作用が働き、安定した暗渠排水の施工深さを維持できる。
(III)土壌膨軟化作用と、切断刃ユニットの形状とにより、直径が概ね30cm程度までの石が土壌中に1割程度まである条件でも、石が暗渠施工装置を通り抜けるように施工できる。これ以上の大きさの石がある場合は暗渠施工装置の安全装置が機能して施工が中断され、暗渠施工装置の破損を防止できる。
(IV)暗渠排水の施工において土壌の掘削を行わないことから、下層土に化学的に不良な土壌が有る場合でも、農地の化学性を悪化させることなく暗渠排水を構築できる。
一般的な暗渠排水は、土壌中の例えば深さ60cm~90cm程度の位置に埋設された多数の孔が空いている合成樹脂製の暗渠管と、その上に埋設された透水性の高い資材である疎水材とを有する溝状の構造物である。本発明の暗渠管埋設装置は、トラクタ等により牽引されて進行することによって、土壌中に所望の暗渠排水を構築するための機械である。
図7(ア)の鉛直切断刃21に衝突する位置にある石Rbは、特に周辺土壌の破砕Sが行われていることから、土壌中を移動しやすく、膨軟化した切断土塊X内に移動する。このような挙動を示す石の大きさも概ね直径30cm程度までである。
図7(イ)の屈曲切断刃22の下部傾斜板部に衝突する位置にある石Rcは、土壌中を移動しやすく、膨軟化した切断土塊X内に移動することがある。このような挙動を示す石の大きさも概ね直径30cm程度までである。
図7(ウ)の屈曲切断刃22の下部傾斜板部に衝突する位置にある石Rdは、やや外側にあり、やや深い場合も想定される。この場合、切断刃ユニット20が上に移動して浮き上がり、石を避ける。特に下部傾斜板部の刃が斜行していることからズレやすい。このような挙動を示す石の大きさは、概ね直径30cm程度まででもよく、30cm程度を超えてもよい。
<実施例1>
図9(ア)は、図1に示した暗渠管埋設装置10を用いた暗渠排水の試験施工の結果を示す概略断面図である。試験条件は次の通りである。
・試験場所:北海道北見市西相内22の畑圃場
・トラクタ:ニューホランドT6.150 ホイールトラクタ150馬力
・土壌条件:礫質灰色低地土
・土層構成:作土10cm、それ以下は直径20cmの石礫が20%程度の礫質な土層が下層まで続く。土層全体が堅く締まっており、排水性は低い。
図9(イ)は、別の地域の圃場において土壌の違いによる暗渠施工装置10の作動を確認した結果を示す。なお、試験条件は次の通りである。
・試験場所:岩手県北上市和賀町横川目18地割の西部開発農産の水田圃場
・トラクタ:ヤンマーCT1380 クローラトラクタ138馬力
・土壌条件:礫質灰色台地土
・土層構成:作土10cm、それ以下は直径10~20cmの石礫が30%程度と多い礫質な土層が下層まで続く。湧水があり排水性は低い。
本発明の暗渠施工装置10により施工されなかった、北海道北見市の試験圃場における未施工の場所の土壌条件は、以下の通りである。
・試験場所:北海道北見市西相内22の畑圃場
・土壌条件:礫質灰色低地土
・土層構成:地表から石礫が多く、作土10cm、それ以下は直径20cmの石礫が20%程度の礫質な土層が下層まで続く。土層全体が堅く締まっており、排水性は低い。地表10cm以下は貫入式土壌硬度計での計測値が2.5MPaを超え堅密である。降雨後には地表に表面滞水して作物が枯れる部分が点在している。
本発明の暗渠施工装置10により施工されなかった、岩手県北上市の試験圃場における未施工の場所の土壌条件は、以下の通りである。
・試験場所:岩手県北上市和賀町横川目18地割の西部開発農産の水田圃場
・土壌条件:礫質灰色台地土
・土層構成:作土10cm、それ以下は直径10~20cmの石礫が30%程度と多い礫質な土層が下層まで続く。湧水があり排水性は低い。雨天では表面に滞水が直ぐに発生する、暗渠排水10の施工が望まれる土壌の条件である。
11 装置フレーム
12 3点接続部のトップリンク
13 3点接続部のロアリンク
20 切断刃ユニット
21 鉛直切断刃
21a 上端鉛直延長部
21b 鉛直板部
22 屈曲切断刃
22a 上端鉛直延長部
22b 上部鉛直板部
22c 下部傾斜板部
23 切断刃保持ホルダー
24 回転軸
25 回転軸保持固定ガイド
30 土壌持ち上げユニット
31 内側前刃
32 内側土壌持上げ板
33 外側前刃
34 外側土壌持上げ板
35 内側土壌持ち上げ部材
36 外側土壌持ち上げ部材
40 資材埋設ユニット
41 暗渠管埋設ガイド
41a 暗渠管送出口
42 疎水材埋設ガイド
43 疎水材投入ガイド
44 暗渠管積載リール
P 土壌に与える圧力
Pa 内側土壌持上げ板による圧力
Pb 屈曲切断刃の下部傾斜板部による圧力
Pc 外側土壌持上げ板による圧力
p 土壌から受ける圧力
pl 土壌から左向きに受ける圧力
pr 土壌から右向きに受ける圧力
S 土壌の破砕
F 疎水材
T 暗渠管
U 暗渠排水
R 石
Ra 切断刃ユニット内にある石
Rb 鉛直切断刃に衝突する位置にある石
Rc 屈曲切断刃の下部傾斜板部に衝突する位置にある石
Rd 屈曲切断刃の下部傾斜板部に衝突する位置にある石
Re 切断刃ユニットに衝突する巨大な石や埋設物
W 埋戻し均平化
X 切断土塊
Claims (6)
- 牽引されて前方に進行することによって土壌中に暗渠排水を構築する暗渠施工装置であって、
鉛直方向に延在する鉛直板部(21b)と前記鉛直板部(21b)の前縁に沿って設けられた刃とを具備する鉛直切断刃(21)と、
前記暗渠施工装置の前後方向に垂直な左右方向において前記鉛直切断刃(21)の前記鉛直板部(21b)に対して所定の間隔を空けて平行に鉛直方向に延在する上部鉛直板部(22b)及び前記上部鉛直板部(22b)の下端から前記鉛直切断刃(21)に近づくように斜め下方に延在する下部傾斜板部(22c)を含む屈曲板部と前記屈曲板部の前縁に沿って設けられた刃とを具備する屈曲切断刃(22)と、
前記鉛直切断刃(21)の下端にて前記鉛直切断刃(21)の左右方向における前記屈曲切断刃(22)に対向する面のある内側に配置され、前方に向いた内側前刃(31)及びその後方に続く内側土壌持ち上げ板(32)を含み、かつ平面視にて長方形で後方への上り傾斜を具備する内側土壌持ち上げ部材(35)と、
前記鉛直切断刃(21)の下端にて前記鉛直切断刃(21)の左右方向における前記屈曲切断刃(22)に対向する面とは反対の面のある外側に配置され、前方に向いた外側前刃(33)及びその後方に続く外側土壌持ち上げ板(34)を含み、かつ平面視にて長方形で後方への上り傾斜を具備する外側土壌持ち上げ部材(36)と、
前記鉛直切断刃(21)の後方に配置され、かつ暗渠管(T)及び疎水材(F)を供給する資材埋設ユニット(40)と、を有し、
進行することにより、前記鉛直切断刃(21)及び前記屈曲切断刃(22)により土壌を切断し、前記内側土壌持ち上げ部材(35)及び前記外側土壌持ち上げ部材(36)によりその上方の土壌を持ち上げて破砕し膨軟化した後、前記資材埋設ユニット(40)により暗渠管(T)及び疎水材(F)を供給することを特徴とする暗渠施工装置。 - 前記内側土壌持ち上げ部材(35)及び前記外側土壌持ち上げ部材(36)の各々の前後方向の長さ及び/又は左右方向の幅が、前記鉛直切断刃(21)が土壌から受ける右向きの圧力(pr)と左向きの圧力(pl)とが同程度となるように設定されることを特徴とする請求項1に記載の暗渠施工装置。
- 前記内側土壌持ち上げ部材(35)が、その前後方向の長さの異なる複数の内側土壌持ち上げ部材(35)の中から選択されて交換可能に取り付けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の暗渠施工装置。
- 前記外側土壌持ち上げ部材(36)が、その前後方向の長さ及び/又は左右方向の幅の異なる複数の外側土壌持ち上げ部材(36)の中から選択されて交換可能に取り付けられることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の暗渠施工装置。
- 暗渠排水の施工深さを調整するために、前記鉛直切断刃(21)及び前記屈曲切断刃(22)の鉛直方向における固定位置を調整する手段を有することを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の暗渠施工装置。
- 前記鉛直切断刃(21)及び前記屈曲切断刃(22)の上端が回転軸(24)に固定されており、前記回転軸(24)は、一定以上のトルクがかかるまでは回転不能に固定されており、かつ一定以上のトルクがかかると回転可能となることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の暗渠施工装置。
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| JP2022014719A JP7763409B2 (ja) | 2022-02-02 | 2022-02-02 | 暗渠施工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2022014719A JP7763409B2 (ja) | 2022-02-02 | 2022-02-02 | 暗渠施工装置 |
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| JP2023112791A JP2023112791A (ja) | 2023-08-15 |
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Citations (4)
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| JP2016052260A (ja) | 2014-09-03 | 2016-04-14 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 | 資材等埋設作業機及びその施工方法 |
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| JP2019129821A (ja) | 2018-01-26 | 2019-08-08 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 | 排水溝形成装置 |
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2022
- 2022-02-02 JP JP2022014719A patent/JP7763409B2/ja active Active
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| US20180220573A1 (en) | 2017-02-06 | 2018-08-09 | Chad Ihde | Strip tillage device |
| JP2019129821A (ja) | 2018-01-26 | 2019-08-08 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 | 排水溝形成装置 |
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