本発明に係る画像形成装置の一実施形態を具体的に説明する。
<画像形成装置>
先ず、図1を用いて画像形成装置の構成について説明する。図1に示す画像形成装置100は、カラー画像形成装置の一例である。図1において、レーザスキャナ1Y,1M,1C,1Kは、半導体レーザ及びポリゴンミラーを含む光走査装置の一例である。また、感光ドラム2Y,2M,2C,2Kは、像担持体の一例であり、外周面が帯電された後、レーザスキャナ1Y,1M,1C,1Kに入力された画像信号に応じたレーザ光が照射される。尚、説明の都合上、感光ドラム2Y,2M,2C,2Kを代表して感光ドラム2を用いて説明する場合もある。他の画像形成プロセス部についても同様である。
帯電ローラ3Y,3M,3C,3Kは、各感光ドラム2の表面を一様に帯電する帯電部の一例である。現像装置4Y,4M,4C,4Kは、トナーを用いて感光ドラム2Y,2M,2C,2Kにトナー像を現像する現像部である。現像スリーブ5Y,5M,5C,5Kは、現像装置4内に回転可能に設けられる現像剤担持体である。現像スリーブ5は、各感光ドラム2の表面に対して各色の現像剤(トナー)を搬送する。クリーナ6Y,6M,6C,6Kは、感光ドラム2の表面をクリーニングするクリーニング部である。中間転写ベルト7は、感光ドラム2上のトナーが転写される中間転写ベルトであり、駆動ローラ9、テンションローラ36a~36d、内転写ローラ27により図1の時計回り方向に回転可能に張架されている。
中間転写ベルト7の内周面側には、各感光ドラム2の表面に対向して設けられた一次転写ローラ8Y,8M,8C,8Kが設けられている。クリーナ10は、中間転写ベルト7の外周面をクリーニングするクリーニング部である。二次転写ローラ11は、中間転写ベルト7の外周面側で内転写ローラ27に対向して設けられた二次転写部である。定着装置12は、用紙に形成されたトナー像を熱定着する定着部である。定着ローラ13は、定着装置12内に回転可能に設けられる定着ローラである。14は、定着装置12内に定着ローラ13に対向して回転可能に設けられる加圧ローラである。
給紙カセット15a~15dは、画像形成装置100本体内に着脱可能に設けられた、記録紙16a~16dを収納する収納部である。本実施形態では、給紙カセット15aには、「給紙段1」の識別番号が設定されており、A4サイズの普通紙が収納されている。また給紙カセット15bには、「給紙段2」の識別番号が設定されており、A4Rの普通紙が収納されている。また給紙カセット15cには、「給紙段3」の識別番号が設定されており、A3サイズの普通紙が収納されている。また給紙カセット15dには、「給紙段4」の識別番号が設定されており、A3サイズの普通紙が収納されている。本実施形態においてA3用紙は、搬送方向における用紙長さが第1長さの用紙の一例である。またA4用紙、A4R用紙は、搬送方向における用紙長さが第1長さより短い第2長さの用紙の一例である。
尚、給紙カセット15a~15dを代表して給紙カセット15を用いて説明する場合もある。尚、画像形成装置100本体外に図示しないオプション給紙カセットを設ける場合もある。
給送ローラ17a~17dは、用紙を画像形成部に向けて給送する給送ローラである。尚、給送ローラ17a~17dを代表して給送ローラ17を用いて説明する場合もある。18はレジストレーションローラ(以下、レジストローラ)である。19は、レジスト前ローラである。20a~20dは、中間搬送ローラである。尚、中間搬送ローラ20a~20dを代表して中間搬送ローラ20を用いて説明する場合もある。
外排出ローラ21a及び外排出前ローラ21bは、反転上下ローラ22a,22bにより進行方向が反転した用紙を機外に排出するローラ対である。また、画像形成装置100に後処理装置が接続されている場合には、受け取った用紙を後処理装置に受け渡す。反転上ローラ22a,反転下ローラ22bは、定着装置12(定着部)によりトナー像を定着した用紙の進行方向を反転する正逆転可能なローラである。23a~23dは、両面搬送ローラである。本実施形態において、反転上ローラ22a、反転下ローラ22b、外排出ローラ21a、外排出前ローラ21bは、画像形成された用紙の表裏を反転させ、反転後の用紙を搬送する搬送部の一例である。
<画像形成動作>
図1に示す画像形成装置100の画像形成部における画像形成動作について説明する。各感光ドラム2は、アルミシリンダの外周に有機光導電層を塗布して構成され、図示しない駆動源となるモータの回転駆動力が伝達されて図1の反時計回り方向に回転する。前記モータは、各感光ドラム2を画像形成動作に応じて図1の反時計回り方向に回転させる。図1の反時計回り方向に回転する各感光ドラム2の表面は、各帯電ローラ3により一様に帯電される。
各帯電ローラ3により一様に帯電された各感光ドラム2の表面に対して図2に示すコントローラ151から送られるイエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックKの各色の画像データに応じて各レーザスキャナ1からレーザ光1aが射出される。該レーザ光1aは、各感光ドラム2の表面上に照射されて選択的に露光され、静電潜像が形成される。
各感光ドラム2の表面に形成された静電潜像に対して各現像スリーブ5の表面に担持された各色の現像剤(トナー)が供給されてトナー像として現像されて可視化される。
一方、中間転写ベルト7の外周面は、各感光ドラム2の表面に接触しており、画像形成時に駆動ローラ9により回転駆動されて図1の時計周り方向に回転する。このとき、各一次転写ローラ8にそれぞれ一次転写電圧が印加されて各感光ドラム2の表面に形成されたトナー像が順次、中間転写ベルト7の外周面上に一次転写されて重畳される。
中間転写ベルト7の外周面には、画像形成時に二次転写ローラ11が接触し、該二次転写ローラ11に二次転写電圧が印加される。これにより中間転写ベルト7の外周面上に一次転写されたトナー像が該中間転写ベルト7の外周面と二次転写ローラ11との二次転写ニップ部N1に搬送されてきた用紙に一括して二次転写される。
二次転写ローラ11は、中間転写ベルト7の外周面上に一次転写されたトナー像を用紙に二次転写している間は、該中間転写ベルト7の外周面上に当接しているが、画像形成が終了すると中間転写ベルト7の外周面から離間する。
トナー像が二次転写された用紙は、搬送ベルト28によりトナー像を上にして定着装置12に搬送される。定着装置12は、用紙を搬送させながら転写されたトナー像を熱溶融して用紙に定着させるものである。図1に示すように、定着装置12は、用紙を加熱する定着ローラ13と、用紙を定着ローラ13に圧接させるための加圧ローラ14とを備えている。定着ローラ13は、中空状に形成され、内部には図示しないヒータが内蔵されている。即ち、トナー像を担持した用紙は、定着ローラ13と加圧ローラ14とにより挟持搬送される過程において加熱及び加圧されてトナー像が熱溶融し、用紙の表面に熱定着される。
画像形成動作が終了すると、各クリーナ6により各感光ドラム2の表面上に残った残トナーをクリーニングする。また、クリーナ10により中間転写ベルト7の外周面上に残った残トナーをクリーニングする。これらの残トナーは、図示しない回収容器内に回収される。
<用紙の搬送動作>
次に、画像形成装置100における用紙の搬送動作について説明する。各給紙カセット15a~15dから選択的に給送される用紙は、各給送ローラ17により繰り出され、図示しない分離部との協働により一枚ずつ分離給送される。給紙された用紙は、各搬送ローラ29により挟持搬送されて搬送路31に合流する。その後、該搬送路31に設けられた各中間搬送ローラ20によりレジスト前ローラ19に向けて搬送され、更に、レジスト前ローラ19により挟持搬送されて、一旦停止しているレジストローラ18のニップ部に用紙の先端部を付き当てる。そして、該用紙の腰の強さにより扱かれて斜行が補正される。
レジストローラ18は、各レーザスキャナ1から出射されるレーザ光1aが各感光ドラム2の表面に照射されて露光されるタイミングと同期をとって回転する。そして、レジストローラ18により用紙を挟持搬送して中間転写ベルト7の外周面と二次転写ローラ11との二次転写ニップ部N1へと送り出す。
中間転写ベルト7の外周面と二次転写ローラ11とにより用紙を挟持搬送する。これにより中間転写ベルト7の外周面上のトナー像が用紙に一括転写される。その後、搬送ベルト28によりトナー像を担持した用紙を定着装置12に搬送する。用紙に転写されたトナー像は、定着装置12により熱定着される。
<ストレート排出と反転排出>
定着装置12を通過した用紙は、搬送路32aを経由してストレート排出する場合と、或いは、搬送路32b、反転搬送路33、搬送路33aを経由して反転排出する場合がある。
定着装置12を通過した用紙をストレート排出する場合には、定着装置12を通過した用紙を搬送路32aを経由して外排出ローラ21aに受け渡す。一方、用紙の表裏を反転して排出する場合には、定着装置12を通過した用紙を搬送路32bを経由して反転搬送路33に設けられた反転上ローラ22aに受け渡す。
<ストレート排出>
不図示のフラッパの回動により搬送路32aが選択されると、定着装置12を通過した用紙は、搬送路32aを通過して外排出ローラ21aにより挟持されてトナー像が定着された面を上向きにして画像形成装置100本体外へ排出される。或いは、外排出ローラ21aにより画像形成装置100本体外へ排出された用紙は、後処理装置が接続されている場合にはその後処理装置に受け渡され、綴じ処理や穴開け処理等の所定の後処理が行われる。その後、画像形成動作を終了する。
<反転排出>
一方、用紙の表裏を反転し、反転後の用紙を機外に排出する場合には、定着装置12を通過した用紙16は、搬送路32bを通過して反転搬送路33に導かれる。反転上ローラ22aは、正逆回転可能である。定着装置12を通過した用紙16が搬送路32bを経由して反転搬送路33に設けられた反転上ローラ22aに到達する。すると、該反転上ローラ22aは、用紙を挟持した状態で正回転駆動され、該用紙の進行方向後端部となる端部16が該反転上ローラ22aの上流近傍に到達するまで反転搬送路33を図1の下方に向かって搬送される。
その後、反転上ローラ22aは、用紙の進行方向後端部となる端部16A2を挟持した状態で逆回転駆動される。すると、用紙は、反転搬送路33を搬送方向を反転して搬送路33aに導かれて外排出ローラ21a及び外排出前ローラ21bに受け渡される。
反転搬送路33から反転上ローラ22a及び外排出ローラ21a及び外排出前ローラ21bにより挟持されて搬送路33aを搬送された用紙は、トナー像が定着された面を下向きに反転させた状態で画像形成装置100本体外へ排出される。或いは、外排出ローラ21a及び外排出前ローラ21bにより画像形成装置100本体外へ排出された用紙は、図示しない後処理装置に受け渡たされて、綴じ処理や穴開け処理等の所定の後処理が行われる。その後、画像形成動作を終了する。
<両面印刷>
用紙の両面に印刷する場合、第一面に画像形成された用紙が定着装置12を通過し、搬送路32bを通過して反転搬送路33に導かれる。そして、反転搬送路33に設けられた反転上ローラ22aと反転下ローラ22bに受け渡される。反転上下ローラ22a,22bは、正逆回転可能である。
両面印刷時、反転搬送路33に導かれた用紙の進行方向後端を反転下ローラ22bの近傍まで搬送する。その後、反転下ローラ22bを逆回転駆動し、不図示のフラッパにより用紙を両面搬送路35に導く。そして、両面搬送路35に設けられた両面搬送ローラ23a~23dへと受け渡す。このとき、画像形成された用紙の第一面が上向きで両面搬送路35内を搬送される。
両面搬送路35に設けられた両面搬送ローラ23a~23dにより搬送される用紙は、再び搬送路31に合流し、レジスト前ローラ19、レジストローラ18へと送り出される。両面搬送ローラ23dからレジスト前ローラ19に受け渡される際に用紙の第二面が上向きになるように表裏面が反転される。
その後、用紙は、レジストローラ18により挟持されて所定のタイミングで中間転写ベルト7の外周面と二次転写ローラ11との二次転写ニップ部N1へと搬送される。二次転写ニップ部N1において、中間転写ベルト7の外周面に担持されたトナー像が用紙に二次転写された後、定着装置12によりトナー像が用紙に熱定着される。その後、用紙は搬送路32aに導かれ、外排出ローラ21aにより挟持搬送されて画像形成装置100の外へ排出される。或いは、後処理装置に用紙を受け渡し、所定の後処理を行った後、両面印刷動作を終了する。
図3は、画像形成装置100と後処理装置を有する画像形成システムの断面図である。本画像形成システムは、画像形成装置100の排紙口に、後処理装置の一例であるA3インサータ、A2折り機、A1フィニッシャーが連結して接続されている構成となっている。インサータから別途用紙を給紙する場合には、A3インサータの上部にあるA30インサート用紙積載部に用紙を載置しておくことで、給紙を行うことが可能である。
また、後処理装置が接続される画像形成システムにおいて、画像が形成された用紙は、A1フィニッシャーのいずれかの排紙口(A10排紙口1、A11排紙口2、A12排紙口3)に排出される。
図4は、A4用紙(P1)と、A4R(P2)を連続して排出するケースを記載している。A2折り機の搬送ローラA26と搬送ローラA27は、モータA25により駆動される。また、A3インサータの搬送ローラA36と搬送ローラA37は、モータA35により駆動される。このため、A4用紙(P1)が搬送ローラA36を抜けたタイミングでは、既に、次の用紙であるA4R用紙(P2)が搬送ローラA37に到達しているため、モータA35の駆動速度を変更することはできない。これは、搬送ローラA36とA37が、画像形成装置100の外排紙ローラ21と同じ速度になっていなければならず、後処理装置と画像形成装置は、別々のCPUで制御されているためである。このように別々のCPUで制御されるシステムでは、CPU間の通信でデータのやりとりをするため、同時にモータ変速することができない。
用紙単位(ページ単位)で排紙速度を変速する場合、後処理装置は、画像形成装置100の外排出ローラ21の排紙速度と同じ速度で受け取る必要がある。図4の例は、用紙(P1)と用紙(P2)の紙間が狭いことから、紙間での変速処理ができないパターンである。一方、図5の例は、用紙(P1)と用紙(P2)の用紙間隔が空いている例(連続して画像形成が行われない例)を記載している。図5の例では、用紙(P1)が搬送ローラA36を抜けたタイミングでは、次の用紙(P2)が搬送ローラA37に到達していない。すなわち、用紙(P1)が搬送ローラA36を抜けたタイミングで、モータA35の速度を変速することで、次の用紙(P2)を受け取ることが可能となる。この例では、A3インサータの例を記載したが、A2折り機やA1フィニッシャーも同様である。そして、画像形成装置100は、それぞれの後処理装置で必要な紙間を空けて用紙を搬送することで、連続プリントを可能としている。画像形成装置100は、後処理装置で必要な紙間の情報を、後述するACC通信部171を介して取得する。
次に、画像形成装置100の排紙部について、図6の本体排紙部の断面図を用いて、説明する。図1で説明した通り、反転排紙をする場合、用紙が定着器318を通過したところで用紙を加速させ、反転上ローラ22aと反転下ローラ22bで反転搬送路33に用紙を引き込み、反転停止位置に用紙の後端を停止させる。反転停止位置で用紙の後端が停止すると、不図示のモータは、反転上ローラ22a及び反転下ローラ22bを逆転駆動させ、外排紙ローラ21a、21bに用紙を搬送する。
図7を用いて、反転時の搬送路の切り替えの仕組みを説明する。まず、用紙を引き込む時は、フラッパ409に用紙407の先端が入ってくる(図7(a))。フラッパ409に用紙407の先端が入ってきたことで、フラッパ押さえバネ406が左側に押し上げられる(図7(b))。そして、用紙407がフラッパ409を通過し、用紙後端が反転停止位置である400に到達した時点で、フラッパ409は、フラッパ押さえバネ406により、右側に押し戻される(図7(c))。その後、搬送ローラ320及び反転ローラ321が逆転駆動することで、搬送パスが切り替わり、外排紙ローラ21へと用紙搬送される(図7(d))。
次に、図8を用いて、A4Rの場合の反転排紙速度が違うケースでの用紙の動きを説明する。図8(a)から図8(c)の例は、A4R用紙の(4)が380mm/sの速度で反転排出し、次に(5)でA4用紙が反転部分に入ってくる場合の記載をしている。逆に、図8(d)~図8(f)の例は、A4R用紙の(4)が500mm/sの速度で反転排出し、次に(5)でA4用紙が反転部分に入ってくる場合の記載をしている。
図8(a)にて、反転停止位置400からの反転駆動速度は、380mm/sで駆動を開始する。そして図8(b)の時点で、(4)の用紙が抜けていないにもかかわらず、次の(5)のA4用紙が反転搬送路33に入ってきている。そして、図8(c)で、搬送ローラ320の箇所で、(5)の用紙が引きこめず座屈してしまっている。
逆に、図8(d)にて反転停止位置400からの反転駆動速度は500mm/sである。そして、図8(e)の時点で、(4)の用紙が、搬送ローラ320を抜けており、次の(5)のA4用紙が反転搬送路33に搬送される。そして、図8(f)で、搬送ローラ320は、(5)の用紙が受け入れ可能な状態となる。
これは、反転排紙動作時に、用紙長によって反転搬送路33を抜ける時間が変わることが要因である。例えば、A3等のラージサイズの用紙は、反転排紙時に先行紙と後続紙の衝突を避けるため、高速な搬送速度を設定して高生産性を維持している。一方、A4等のスモールサイズの用紙は、排出時に搬送速度を落としたとしても高生産性を維持できるため、低速な搬送速度を設定して高生産性と静音化を両立させている。このように、画像形成装置から排出される時の用紙搬送速度は、その用紙長によって決定される。反転排紙で生産性100%を達成するためには、本実施形態では、システムコントローラ151が図13を参照して給紙段の情報や用紙のサイズ情報を取得し、用紙の坪量やサイズに応じて異なる排紙速度(搬送速度)を設定可能である。
図13の例では、給紙段1段目(給紙カセット15a)には、A4の普通紙が収納されており、低速排紙をする場合、380mm/sの速度で生産性100%を実現することが可能である。給紙段2段目(給紙カセット15b)には、A4Rの普通紙が収納されており、低速排紙をする場合、500mm/sの速度で、生産性100%を実現することが可能である。また、給紙段3段目(給紙カセット15c)には、A3の普通紙が収納されており、低速排紙と高速排紙の速度はどちらも同じ642mm/sの速度となっており、この速度で生産性100%を実現することが可能である。
本実施形態における画像形成装置100の場合、生産性100%とは、A4用紙の場合、70ppm(ppm=1分間あたりの出力枚数)であり、A4R用紙の場合、49.5ppm、A3用紙の場合、35ppmである。このように、本実施形態では、用紙長によって生産性が決まる。
図2は、画像形成装置100の制御構成の例を示すブロック図である。システムコントローラ151は、CPU151a、ROM151b、RAM151cを備える。またシステムコントローラ151は、画像処理部112、操作部152、アナログ・デジタル(A/D)変換器153、高圧制御部155、モータ制御装置157、158、センサ類159、ACドライバ160、ACC通信部171と接続される。システムコントローラ151は、接続された各ユニットとの間でデータやコマンドの送受信をすることが可能である。画像処理部112は、画像データの格納とデータ読み出しを行っており、COPY動作時の原稿読み取りデータ格納や、FAXやPDLといった画像データの受け取りと画像出力を、役割としている。
CPU151aは、ROM151bに格納されたプログラムを読み出して実行する。RAM151cは、各種データを記憶する揮発性メモリであり、高圧制御部155に対する設定値、モータ制御装置157に対する指令値及び操作部152から受信される情報等の各種データが記憶される。システムコントローラ151は、画像処理部112における画像処理に必要となる設定データを画像処理部112に送信する。更に、システムコントローラ151は、センサ類159からの信号を受信して、受信した信号に基づいて高圧制御部155の設定値を設定する。高圧制御部155は、システムコントローラ151によって設定された設定値に応じて、高圧ユニット156(帯電器、現像器、転写帯電器等)に必要な電圧を供給する。
モータ制御装置157は、CPU151aから出力された指令に応じて、各モータを駆動制御する。A/D変換器153は、定着ヒータ161の温度を検出するためのサーミスタ154が検出した検出信号を受信し、検出信号をアナログ信号からデジタル信号に変換してシステムコントローラ151に送信する。システムコントローラ151は、A/D変換器153から受信したデジタル信号に基づいてACドライバ160の制御を行う。ACドライバ160は、定着ヒータ161の温度が定着処理を行うために必要な温度となるように定着ヒータ161を制御する。なお、定着ヒータ161は、定着処理に用いられるヒータであり、定着器318に含まれる。
システムコントローラ151は、使用する用紙の種類(以下、紙種と称する)等の設定をユーザが行うための操作画面を、操作部152に設けられた表示部に表示する。システムコントローラ151は、ユーザが設定した情報を操作部152から受信し、ユーザが設定した情報に基づいて画像形成装置100の動作シーケンスを制御する。また、システムコントローラ151は、画像形成装置の状態を示す情報を操作部152に送信する。操作部152は、システムコントローラ151から受信した情報を表示部に表示する。
また、システムコントローラ151は、後処理装置であるA1フィニッシャーや、A2折り機や、A3インサータは、ACC通信部171を介して通信可能に接続されており、用紙単位(ページ単位)でデータのやりとりを行う。このデータのやりとりによって、用紙単位(ページ単位)での画像形成装置100の排紙速度が通知される。
後処置装置は、画像形成装置100から排紙速度の通知を受け、それに応答して必要な紙間通知を行う。画像形成装置100は、受け取った紙間通知の情報に従い、100%生産性の紙間と比較することで、作像タイミングを決定する。作像タイミングは、連続プリント時に、先行ページに対して必要な紙間が確保されるようにして決定される。そして、後処置装置から通知された必要紙間が、生産性100%の時よりも紙間が必要な場合には、その時間を待って作像を開始することで、後処理装置に対して必要な紙間を保証している。
<排紙速度の決定動作>
本実施形態の特徴部分である用紙(ページ)毎の排紙速度決定動作について説明する。排紙速度決定動作は、用紙毎に排紙速度を2速(低速/高速)持つ構成の画像形成装置と、2速持たない構成の画像形成装置とで、動作内容が異なる。そのため、実施例を2つに分けて記載する。
[1]実施例1(用紙毎に排紙速度を2速持つ構成での排紙速度の決定動作)
図9のフローチャートを用いて、用紙毎に排紙速度を2速持つ構成での排紙速度決定動作について説明する。また、イベントシーケンス図も併用しながら、説明を行う。図10のイベントシーケンス図は、3ページのプリントが連続して実行される時の図となっている。画像処理部112は、画像処理部112内に画像が格納されたことで、ページ情報の先行通知イベント(以降、事前情報通知と称する)をページ単位で、システムコントローラ151に通知する。また、事前情報通知には、給紙元の情報、即ち、どの給紙段から用紙を給紙するかの情報が含まれている。システムコントローラ151は、受信した事前情報通知に含まれる給紙段情報から、画像形成装置100から機外に用紙を排出するときの排紙速度を、図13の表を参照して設定する。画像処理部112は、事前情報通知の後、画像データを印字データとして転送できる状態になった時点で、ページ確定通知を、ページ単位で、システムコントローラ151に通知する。尚、画像メモリ(不図示)は、1ページ分しかないことから、印字データとして転送できるようになっているとは、画像メモリに画像データが展開されていることを示しており、画像転送が終わった時点で、次の画像データを展開する仕組みとなっている。
また、画像形成装置100は、設定した排紙速度を後処置装置(A1,A2,A3)にPaperLatch信号にて通知する。通知を受けた後処理装置は、ページ単位での受取に対して、更に紙間を確保することが必要か否かを判断する。PaperLatch信号は、後処置装置へ、排紙予定の用紙情報を通知するための信号となっており、後処理装置への排紙速度を通知することが可能となっている。後処理装置は、紙間が必要かの判断を行い、待ち時間が不要な場合には、0というパラメータにてシステムコントローラ151へと応答通知をする。待ち時間が必要な場合は、必要な時間をパラメータとして通知する(通常は、msオーダーでの通知となる)。システムコントローラ151は、後処理装置からのPaperLatch信号の応答信号を受け取り、待ち時間が0の場合には、即座に画像処理部112へ画像転送開始イベントを通知する。待ち時間が必要な場合には、システムコントローラ151は、必要な時間が経過した後、画像処理部112へ画像転送開始イベントを通知する。
画像処理部112は、画像転送開始イベントを受け取ることで、図1で説明した通り、画像データは印字データとして、半導体レーザ及びポリゴンミラーを含む光走査装置311に入力する。このことで、ページ単位の作像処理が、システムコントローラ151の指示にて実施される。
システムコントローラ151は、事前情報通知を受信すると、図16のように、RAM151cにページ単位のデータ(以降:QUEと称する)を生成する。図16(A)は、P1のQUEが登録されている状態である。この状態から、図16(B)、図16(C)と状態が推移していくことで、P1のQUEの次に、P2、P3が繋がっていき、前後関係がわかる構成となっている。それぞれのQUEには、その状態を示す、数字が更新されるようになっており、S=1は、事前情報通知を受信し、QUEが生成された状態である。S=2は、ページ確定情報を受信した状態である。S=3は、画像転送開始イベントを、図16(D)、図16(E)、図16(F)のように、ページ単位で、画像処理部112へ、通知した状態となっている。それぞれのQUEは、用紙が排紙完了した時点で、(G)、(H)のように削除されていく。
以上を踏まえて、図9のフローチャートの説明を行う。図9のフローチャートは、画像形成が行われる用紙の情報を受け取り、その情報に基づいて各用紙の排出速度を設定するときの動作を示すフローチャートである。このフローチャートの各ステップは、システムコントローラ151により実行されるものである。
まずS11では、システムコントローラ151は、未処理の事前情報通知の有無を判断する。具体的には、システムコントローラ151は、事前情報通知のイベントを受信しておきながら、図16のようにQUEが生成されていないページがある場合に未処理の事前情報通知があると判断する。S11の判断において未処理の事前情報通知のページがあると判断した場合に、S12へと進み、システムコントローラ151は、QUEを生成し、状態をS=1にする。また、システムコントローラ151は、そのQUEに対して、図13に示すテーブルから用紙のサイズ情報に応じた排紙速度を取得して、低速排紙時の搬送速度を設定する。なおここで設定される搬送速度の情報は一時的に設定されるものであり、後述するS14~S22の処理が実行されることで設定が変更される場合もあり得る。
図10の場合、事前情報通知の1番目は、給紙段がカセット(以降CSTと称する)1となっているので、380mm/sを設定する。同様に、事前情報通知の2番目、3番目は、CST2の給紙段になっているので、500mm/sを設定する。S12の後は、S13へ進み、確定ページがあるかどうかを判断する。確定ページは、前述したとおり、システムコントローラ151は、画像処理部112から、ページ確定通知を受信したかどうかで判断する。S13の判断において、システムコントローラ151は、画像処理部112からページ確定通知を受信したと判断した場合には、S14へと進む。S14では、システムコントローラ151は、後処理装置(A1,A2,A3のいずれか、または全て)の接続状態を確認し、後処理装置が画像形成装置の排紙口に接続されているか否かを判定する。S14で、後処理装置(A1,A2,A3のいずれか、または全て)が接続されていると判断した場合には、S15へと進む。
S15では、システムコントローラ151は、S13でページ確定したQUEに対して先行ページがあるかどうかを判断する。図16の例では、(A)のP1の場合は、先行ページがないと判断し、(B)のP2の場合は、先行ページとしてP1があるため先行ページありと判断する。S15において先行ページがあると判断した場合には、S16へと進み、システムコントローラ151は、先行ページの排紙速度と、現在の対象のページの排紙速度を比較する。S16において、先行ページの排紙速度と、現在の対象のページの排紙速度が異なると判断した場合、S17へと進み、システムコントローラ151は、QUEの排紙速度を高速排紙速度に変更して設定する。図10のP2(ページ確定通知2)のQUEの場合は、図13のテーブルより、高速排紙の速度を参照して642mm/sを設定する。S17の後はS18へと進み、システムコントローラ151は、先行ページ(先行紙)と現在の対象のページ(対象紙)とで用紙間隔が空いているかを判断する。ここで用紙間隔が空いていないと判断した場合とは、後述する、先行紙と後続紙に対して連続して画像形成が行われる場合に該当する。
紙間が空いているという判断は、2パターンあり得る。1つ目のパターンは、ジョブの入稿が遅れた場合である。先行ジョブのプリント中に、別のジョブの入稿があると、原則、連続ジョブとしてプリント動作が行われる。しかしながら、先行のジョブのプリント状態によっては、連続ジョブとしてプリント動作が行われない場合がある。それは、後続ジョブの入稿時に、先行ジョブの最後の作像開始が既に行われている場合である。このような場合には、入稿された後続ジョブのプリントをすぐに開始しても、先行ジョブの最終紙と、後続ジョブの先頭紙の用紙間隔が空き、連続して画像形成が行われない。このケースは、図12のシーケンス図と、図14と図15の用紙位置概念図を用いて説明する。
図12では、事前情報通知1を受けた後、続けてページ確定通知1、そして画像転送開始1が実施されている。P1の排紙完了の前に、次のジョブが入稿され、事前情報通知2と事前情報通知3が画像処理部112からシステムコントローラ151へと通知されている。事前情報通知2は、前のページ1の画像転送開始1から時間が経過しているタイミングで受信している。この場合、ページ1とページ2の後処理装置への用紙排紙は、紙間が空いた状態になるため、ページ1の排紙が行われた後に、排紙速度を後処置装置側で変更したとしても、空いた紙間の中で吸収することが可能となっている。この場合のページ2は、S18の判断としては、変速は可能と判断される。それは、ページ確定通知2に対して、後処理装置へのPaperLatch2に対しての応答が、待ち時間0になるからである。ページ3は、ページ2と同じ速度であることから、同様に、待ち時間0になる。この時、用紙の位置関係は、図14では、P1とP2の間が用紙の位置関係から空いているので、P2の排紙速度は500mm/sでよいという判断になってくる。また、図15の断面図での用紙位置関係も、P1は後処理装置へと排紙が始まっているが、P2は、後処理装置に到達するまでに物理的に距離が離れていることを示している。
2つ目のパターンは、図11のシーケンス図を使って説明する。図11では、ページ2で紙間調整を実施するケースを記述している。この図11のケースでは、ページ確定通知1の時に、後述するS22の処理にて、高速排紙速度の642mm/sに設定される。続けて、ページ確定通知2の時に、割込で紙間を調整しており、調整終了後には、ページ1に対して、調整時間が経過したことで、紙間が空いているというケースが発生する。この紙間が空いていることで、ページ2のPaperLatchの応答は、待ち時間0という応答がくることになり、S18の判断としては変速可能と判断される。このケースは、低速排紙速度のままで排紙をしたとしても、ページ1の排紙が行われた後に、排紙速度の変更を変更したとしても、空いた紙間の中で対応することが可能となっている。このパターンでは、紙間調整時間が、後処理装置での速度変速の時間よりも大きいことを前提として記載しているが、PaperLatchのやりとりで、後処理装置での速度変速で待ち時間が必要かどうかを判断してもよい。この場合は、PaperLatchのやりとりで、候補の排紙速度を複数通知して、PaperLatch応答で、それぞれに対して待ち時間を教えてもらうプロトコルにしてもよい。その場合は、確定した排紙速度も後処理装置に通知するプロトコルになる。
以上の2パターンのケースにおいて、S18の判断は、変速可能と、システムコントローラ151は判断し、S19へ進む。S19では、システムコントローラ151は、現在の対象のページを、低速排紙速度へと設定変更する。図11の例を挙げると、ページ2は、S17によって、排紙速度は642mm/sに設定変更されるが、その後、S19にて、500mm/sに設定変更される。S19の後、S20へと進み、システムコントローラ151は、後続ページがあるかどうかを判断する。後続ページがあるかどうかは、前述した図16のQUEの状態を参照することで、判別が可能である。例えば、図16の(C)の場合は、P2からみると、P3が後続ページとしているので、後続ページありと判断可能であり、P3からみると、後続ページはないと判断可能である。S20の判断において、システムコントローラ151は、後続ページがあると判断した場合には、S21へと進み、後続紙(後続ページ)の排紙速度と、対象用紙(現在のページ)の排紙速度を比較する。S21の判断において、システムコントローラ151は、後続ページの排紙速度と、現在のページの排紙速度が違うと判断した場合には、S22へと進み、システムコントローラ151は、現在の対象のページを、高速排紙速度へと設定する。S22の後、S11へと戻る。
また、S21の判断において、システムコントローラ151は、後続ページの排紙速度と、現在のページの排紙速度が同じと判断した場合には、S22の後と同様に、S11へと戻る。
また、S20の判断において、システムコントローラ151は、後続ページがないと判断した場合には、S22の後と同様に、S11へと戻る。
またS18の判断において、システムコントローラ151は、先行ページと、現在の対象のページとで、変速は可能な紙間が空いていないと判断した場合には、S20へと処理を進める。
また、S16の判断において、システムコントローラ151は、先行ページの排紙速度と、現在の対象のページの排紙速度が同じと判断した場合、S18へと処理を進める。
また、S15の判断において、システムコントローラ151は、先行ページがないと判断した場合には、S20へと処理を進める。
また、S13の判断において、システムコントローラ151は、画像処理部112から、ページ確定通知を受信していないと判断した場合には、S30へと進み、排紙ページがあるかどうかを判断する。排紙ページの有無判断は、後処理装置からの排紙完了の通知がきたかどうかで判断可能となっている。排紙完了は、各ページ単位で通知されることで、正常に各ページが排紙されたかどうかを判別することが可能となっている。S30の判断において、システムコントローラ151は、排紙ページがあると判断した場合には、S31へと進み、図16の(G)の例のように、QUEデータを削除する。Gの例では、ページ1が削除されている。S31の後、S32へと進み、全てのページが排紙されたかどうかを判断する。全てのページが排紙されたかどうかは、図16のQUEデータが全て無くなったことで判断が可能となっている。S32の判断において、システムコントローラ151は、全てのページが排紙されたと判断した場合には、ジョブを終了させる。
逆に、S32の判断において、システムコントローラ151は、全てのページが排紙されていないと判断した場合には、S11へと戻る。
また、S11の判断において、システムコントローラ151は、処理をしていない事前情報通知のページがないと判断した場合には、S13へと進む。
また、S14の判断で、システムコントローラ151は、後処理装置(A1,A2,A3のいずれか、または全て)を、装着していないと判断した場合には、S11へと戻る。
図9のフローチャートに示したように、本実施形態では、用紙の排紙速度(外排出ローラ21により画像形成装置100の機外に用紙を搬送するときの搬送速度)を、次のようにして決定する。まず、S14で後処理装置が接続されているか否かを判定する。後処理装置が接続されていない場合(S14でNO)、図13の表を参照して用紙毎に設定されている用紙情報に基づいて排紙速度が決定する。ここで決定される排紙速度は、その用紙に対応する複数の搬送速度のうちの低速な搬送速度である。本実施形態では、後処理装置が接続されていないときは、生産性を100%達成可能なレベルにまで搬送速度を低速にすることで稼働音を小さくしている。従って、静音化を達成することができる。
一方、後処理装置(A1~A3)が接続され(S14でYES)、且つ、複数の用紙に連続して画像形成が行われる場合、仮に用紙毎に排紙速度を切り替えると、後処理装置で搬送速度の切り替えが発生してトータルの生産性が落ちてしまう。そこで本実施形態では、対象用紙の排紙速度を、先行紙又は後続紙の排紙速度と異なる場合にはそれらの排紙速度と同一の排紙速度に合わせる制御を行う(S16、S17、S21、S22)。具体的には、S15で、対象用紙の排紙速度が先行紙の排紙速度と異なると判断した場合、対象紙の排紙速度を、先行紙の排紙速度と同じ高速の搬送速度に設定する(S17)。同様に、対象紙の排紙速度が後続紙の排紙速度と異なると判断した場合、対象紙の排紙速度を、後続紙の排紙速度と同様となるように高速の搬送速度に設定する(S22)。
このように、先行紙や後続紙の排紙速度と同一の高速な排紙速度となるように制御することによって、用紙長の異なる用紙を連続してプリントする場合に、後処理装置側で変速処理を行う必要がなくなり、システム全体での生産性の低下を防止できる。
例えば、後処理装置が接続された画像形成装置において、第1長さの用紙の一例であるA3用紙のみを連続してプリントする場合、第1の搬送速度の一例である642mm/sを設定する。また、第2長さの用紙の一例であるA4用紙のみを連続してプリントする場合、第2の搬送速度の一例である380mm/sを設定する。また、第2長さの用紙の他の例であるA4R用紙のみを連続してプリントする場合、第2の搬送速度の他の例である500mm/sを設定する。
一方で、A3用紙とA4用紙が混在する複数の用紙を連続してプリントする場合、それらの用紙の排出速度を、全て第1の搬送速度である642mmに設定する。またA4用紙とA4Rが混在する複数の用紙を連続してプリントする場合にも、それら用紙の排紙速度を、第1の搬送速度である642mm/sに設定する。このようにサイズ混載の画像形成ジョブを連続してプリントする場合、後処理装置で変速処理が発生しないよう、各用紙の搬送速度を、同一の搬送速度であって高速な搬送速度に設定する。この結果、異なるサイズの用紙を連続して画像形成する場合に、高生産性を実現させることができる。一方で、後処理装置が接続されていない場合には、各用紙に最適な排紙速度が設定されるので、生産性を損なうことなく静音化を実現することもできる。
[2]実施例2(用紙毎に排紙速度を2速持たない構成での排紙速度の決定動作)
次に実施例2について説明する。実施例2は、用紙毎に排紙速度を2速持たない構成である。図17のフローチャートを用いて、用紙毎に排紙速度を2速持たない構成での排紙速度決定動作について説明する。また、イベントシーケンス図も併用しながら、説明を行う。図21のイベントシーケンス図は、3ページのプリントが連続して実行される時の図となっている。画像処理部112は、画像処理部112内に画像が格納されたことで、ページ情報の先行通知イベント(以降、事前情報通知と称する)をページ単位で、システムコントローラ151に通知する。また、事前情報通知には、給紙元の情報、即ち、どの給紙段から用紙を給紙するかの情報が含まれている。システムコントローラ151は、受信した事前情報通知に含まれる給紙段情報から、画像形成装置100から機外に用紙を排出するときの排紙速度を、図18の表を参照して設定する。画像処理部112は、事前情報通知の後、画像データを印字データとして転送できる状態になった時点で、ページ確定通知を、ページ単位で、システムコントローラ151に通知する。尚、画像メモリ(不図示)は、1ページ分しかないことから、印字データとして転送できるようになっているとは、画像メモリに画像データが展開されていることを示しており、画像転送が終わった時点で、次の画像データを展開する仕組みとなっている。
また、画像形成装置100は、設定した排紙速度を後処置装置(A1,A2,A3)にPaperLatch信号にて通知する。通知を受けた後処理装置は、ページ単位での受取に対して、更に紙間を確保することが必要か否かを判断する。PaperLatch信号は、後処置装置へ、排紙予定の用紙情報を通知するための信号となっており、後処理装置への排紙速度を通知することが可能となっている。後処理装置は、紙間が必要かの判断を行い、待ち時間が不要な場合には、0というパラメータにてシステムコントローラ151へと応答通知をする。待ち時間が必要な場合は、必要な時間をパラメータとして通知する(通常は、msオーダーでの通知となる)。システムコントローラ151は、後処理装置からのPaperLatch信号の応答信号を受け取り、待ち時間が0の場合には、即座に画像処理部112へ画像転送開始イベントを通知する。待ち時間が必要な場合には、システムコントローラ151は、必要な時間が経過した後、画像処理部112へ画像転送開始イベントを通知する。
画像処理部112は、画像転送開始イベントを受け取ることで、図1で説明した通り、画像データは印字データとして、半導体レーザ及びポリゴンミラーを含む光走査装置311に入力する。このことで、ページ単位の作像処理が、システムコントローラ151の指示にて実施される。
システムコントローラ151は、事前情報通知を受信すると、図16のように、RAM151cにページ単位のデータ(以降:QUEと称する)を生成する。図16(A)は、P1のQUEが登録されている状態である。この状態から、図16(B)、図16(C)と状態が推移していくことで、P1のQUEの次に、P2、P3が繋がっていき、前後関係がわかる構成となっている。それぞれのQUEには、その状態を示す、数字が更新されるようになっており、S=1は、事前情報通知を受信し、QUEが生成された状態である。S=2は、ページ確定情報を受信した状態である。S=3は、画像転送開始イベントを、図16(D)、図16(E)、図16(F)のように、ページ単位で、画像処理部112へ、通知した状態となっている。それぞれのQUEは、用紙が排紙完了した時点で、(G)、(H)のように削除されていく。
以上を踏まえて、図17のフローチャートの説明を行う。図17のフローチャートは、画像形成が行われる用紙の情報を受け取り、その情報に基づいて各用紙の排出速度を設定するときの動作を示すフローチャートである。このフローチャートの各ステップは、システムコントローラ151により実行されるものである。
まずS41では、システムコントローラ151は、未処理の事前情報通知の有無を判断する。具体的には、システムコントローラ151は、事前情報通知のイベントを受信しておきながら、図16のようにQUEが生成されていないページがある場合に未処理の事前情報通知があると判断する。S41の判断において未処理の事前情報通知のページがあると判断した場合に、S42へと進み、システムコントローラ151は、QUEを生成し、状態をS=1にする。また、システムコントローラ151は、そのQUEに対して、図18に示すテーブルから用紙のサイズ情報に応じた排紙速度を取得して、搬送速度を設定する。なおここで設定される搬送速度の情報は一時的に設定されるものであり、後述するS44~S52の処理が実行されることで設定が変更される場合もあり得る。
図21の場合、事前情報通知の1番目は、給紙段がカセット(以降CSTと称する)1となっているので、380mm/sを設定する。同様に、事前情報通知の2番目、3番目は、CST2の給紙段になっているので、500mm/sを設定する。S42の後は、S43へ進み、確定ページがあるかどうかを判断する。確定ページは、前述したとおり、システムコントローラ151は、画像処理部112から、ページ確定通知を受信したかどうかで判断する。S43の判断において、システムコントローラ151は、画像処理部112からページ確定通知を受信したと判断した場合には、S44へと進む。S44では、システムコントローラ151は、後処理装置(A1,A2,A3のいずれか、または全て)の接続状態を確認し、後処理装置が画像形成装置の排紙口に接続されているか否かを判定する。S44で、後処理装置(A1,A2,A3のいずれか、または全て)が接続されていると判断した場合には、S45へと進む。
S45では、システムコントローラ151は、S43でページ確定したQUEに対して先行ページがあるかどうかを判断する。図16の例では、(A)のP1の場合は、先行ページがないと判断し、(B)のP2の場合は、先行ページとしてP1があるため先行ページありと判断する。S45において先行ページがあると判断した場合には、S46へと進み、システムコントローラ151は、先行ページの排紙速度と、現在の対象のページの排紙速度を比較する。S46において、先行ページの排紙速度と現在の対象のページの排紙速度が異なると判断した場合、S47へと進む。S47では、システムコントローラ151は、QUEの排紙速度を先行ページの用紙が備える排紙速度と、現在の対象のページの用紙が備える排紙速度の内、速い方の速度に変更して設定する。図21のP2(ページ確定通知2のQUE)が現在の対象ページであり、P1(ページ確定通知1のQUE)が先行ページである場合、図18のテーブルより、CST2の用紙が備える排紙速度である500mm/sを設定する。S47の後はS48へと進み、システムコントローラ151は、先行ページ(先行紙)と現在の対象のページ(対象紙)とで用紙間隔が空いているかを判断する。ここで用紙間隔が空いていないと判断した場合とは、後述する、先行紙と後続紙に対して連続して画像形成が行われる場合に該当する。
紙間が空いているという判断は、2パターンあり得る。1つ目のパターンは、ジョブの入稿が遅れた場合である。先行ジョブのプリント中に、別のジョブの入稿があると、原則、連続ジョブとしてプリント動作が行われる。しかしながら、先行のジョブのプリント状態によっては、連続ジョブとしてプリント動作が行われない場合がある。それは、後続ジョブの入稿時に、先行ジョブの最後の作像開始が既に行われている場合である。このような場合には、入稿された後続ジョブのプリントをすぐに開始しても、先行ジョブの最終紙と、後続ジョブの先頭紙の用紙間隔が空き、連続して画像形成が行われない。このケースは、図12のシーケンス図と、図14と図15の用紙位置概念図を用いて説明する。
図12では、事前情報通知1を受けた後、続けてページ確定通知1、そして画像転送開始1が実施されている。P1の排紙完了の前に、次のジョブが入稿され、事前情報通知2と事前情報通知3が画像処理部112からシステムコントローラ151へと通知されている。事前情報通知2は、前のページ1の画像転送開始1から時間が経過しているタイミングで受信している。この場合、ページ1とページ2の後処理装置への用紙排紙は、紙間が空いた状態になるため、ページ1の排紙が行われた後に、排紙速度を後処置装置側で変更したとしても、空いた紙間の中で吸収することが可能となっている。この場合のページ2は、S48の判断としては、変速は可能と判断される。それは、ページ確定通知2に対して、後処理装置へのPaperLatch2に対しての応答が、待ち時間0になるからである。ページ3は、ページ2と同じ速度であることから、同様に、待ち時間0になる。この時、用紙の位置関係は、図14では、P1とP2の間が用紙の位置関係から空いているので、P2の排紙速度は500mm/sでよいという判断になってくる。また、図15の断面図での用紙位置関係も、P1は後処理装置へと排紙が始まっているが、P2は、後処理装置に到達するまでに物理的に距離が離れていることを示している。
2つ目のパターンは、図19のシーケンス図を使って説明する。図19では、ページ2で紙間調整を実施するケースを記述している。この図19のケースでは、ページ確定通知1の時に、後述するS52の処理にて、CST1、CST2の用紙の備える排紙速度の内、速い方の速度である500mm/sに排紙速度が設定される。続けて、ページ確定通知2の時に、割込で紙間を調整しており、調整終了後には、ページ1に対して、調整時間が経過したことで、紙間が空いているというケースが発生する。この紙間が空いていることで、ページ2のPaperLatchの応答は、待ち時間0という応答がくることになり、S48の判断としては変速可能と判断される。このケースは、用紙毎に備える排紙速度のままで排紙をしたとしても、ページ1の排紙が行われた後に、排紙速度の変更を変更したとしても、空いた紙間の中で対応することが可能となっている。このパターンでは、紙間調整時間が、後処理装置での速度変速の時間よりも大きいことを前提として記載しているが、PaperLatchのやりとりで、後処理装置での速度変速で待ち時間が必要かどうかを判断してもよい。この場合は、PaperLatchのやりとりで、候補の排紙速度を複数通知して、PaperLatch応答で、それぞれに対して待ち時間を教えてもらうプロトコルにしてもよい。その場合は、確定した排紙速度も後処理装置に通知するプロトコルになる。
以上の2パターンのケースにおいて、S48の判断は、変速可能と、システムコントローラ151は判断し、S49へ進む。S49では、システムコントローラ151は、現在の対象のページを、その用紙が備える排紙速度へと設定変更する。図20の例を挙げると、ページ2は、S47によって、排紙速度は642mm/sに設定変更されるが、その後、S49にて、500mm/sに設定変更される。S49の後、S50へと進み、システムコントローラ151は、後続ページがあるかどうかを判断する。後続ページがあるかどうかは、前述した図16のQUEの状態を参照することで、判別が可能である。例えば、図16の(C)の場合は、P2からみると、P3が後続ページとしているので、後続ページありと判断可能であり、P3からみると、後続ページはないと判断可能である。S50の判断において、システムコントローラ151は、後続ページがあると判断した場合には、S51へと進み、後続紙(後続ページ)の排紙速度と、対象用紙(現在のページ)の排紙速度を比較する。S51において、システムコントローラ151が後続ページの排紙速度と、現在のページの排紙速度が違うと判断した場合にはS52へと進む。S52では、システムコントローラ151は、現在の対象のページの排紙速度を、現在の対象のページの用紙が備える排紙速度と、後続ページの用紙が備える排紙速度の内、速い方の速度へと設定する。その後、S41へと戻る。
またS51の判断において、システムコントローラ151は、後続ページの排紙速度と、現在のページの排紙速度が同じと判断した場合には、S52の後と同様に、S41へと戻る。またS50の判断において、システムコントローラ151は、後続ページがないと判断した場合には、S52の後と同様に、S41へと戻る。
またS48の判断において、システムコントローラ151は、先行ページと、現在の対象のページとで、変速は可能な紙間が空いていないと判断した場合には、S50へと処理を進める。また、S46の判断において、システムコントローラ151は、先行ページの排紙速度と、現在の対象のページの排紙速度が同じと判断した場合、S48へと処理を進める。
また、S45の判断において、システムコントローラ151は、先行ページがないと判断した場合には、S50へと処理を進める。また、S43の判断において、システムコントローラ151は、画像処理部112から、ページ確定通知を受信していないと判断した場合には、S60へと進み、排紙ページがあるかどうかを判断する。排紙ページの有無判断は、後処理装置からの排紙完了の通知がきたかどうかで判断可能となっている。排紙完了は、各ページ単位で通知されることで、正常に各ページが排紙されたかどうかを判別することが可能となっている。S60の判断において、システムコントローラ151は、排紙ページがあると判断した場合には、S61へと進み、図16(G)の例のように、QUEデータを削除する。図16(G)の例では、ページ1が削除されている。S61の後、S62へと進み、全てのページが排紙されたかどうかを判断する。全てのページが排紙されたかどうかは、図16のQUEデータが全て無くなったことで判断が可能となっている。S62の判断において、システムコントローラ151は、全てのページが排紙されたと判断した場合には、ジョブを終了させる。
逆に、S62の判断において、システムコントローラ151は、全てのページが排紙されていないと判断した場合には、S41へと戻る。
また、S41の判断において、システムコントローラ151は、処理をしていない事前情報通知のページがないと判断した場合には、S43へと進む。
また、S44の判断で、システムコントローラ151は、後処理装置(A1,A2,A3のいずれか、または全て)を、装着していないと判断した場合には、S41へと戻る。
図17のフローチャートに示したように、本実施形態では、用紙の排紙速度(外排出ローラ21により画像形成装置100の機外に用紙を搬送するときの搬送速度)を、次のようにして決定する。まず、S44で後処理装置が接続されているか否かを判定する。後処理装置が接続されていない場合(S44でNO)、図18の表を参照して用紙毎に設定されている用紙情報に基づいて排紙速度を決定する。ここで決定される排紙速度は、その用紙毎に備える搬送速度である。この搬送速度は、生産性を100%を達成するための必要最小限の速度である。本実施形態では、後処理装置が接続されていないときは、生産性を100%達成可能なレベルにまで搬送速度を低速にすることで稼働音を小さくしている。従って、静音化を達成することができる。
一方、後処理装置(A1~A3)が接続され(S44でYES)、且つ、複数の用紙に連続して画像形成が行われる場合、仮に用紙毎に排紙速度を切り替えると、後処理装置で搬送速度の切り替えが発生してトータルの生産性が落ちてしまう。そこで本実施形態では、対象用紙の排紙速度を、先行紙又は後続紙の排紙速度と異なる場合にはそれらの排紙速度と同一の排紙速度に合わせる制御を行う(S46、S47、S51、S52)。具体的には、S45で、対象用紙の排紙速度が先行紙の排紙速度と異なると判断した場合、対象紙の排紙速度を、対象紙が備える排紙速度と先行紙が備える排紙速度の内、速い方の速度に設定する(S47)。同様に、対象紙の排紙速度が後続紙の排紙速度と異なると判断した場合、対象紙の排紙速度を、対象紙が備える排紙速度と後続紙が備える排紙速度の内、速い方の速度に設定する(S52)。
このように、先行紙や後続紙の排紙速度と同一の高速な排紙速度となるように制御することによって、用紙長の異なる用紙を連続してプリントする場合に、後処理装置側で変速処理を行う必要がなくなり、システム全体での生産性の低下を防止できる。
例えば、後処理装置が接続された画像形成装置において、A3用紙のみを連続してプリントする場合、642mm/sを設定する。また、A4用紙のみを連続してプリントする場合、380mm/sを設定する。また、A4R用紙のみを連続してプリントする場合、500mm/sを設定する。
一方で、A3用紙とA4用紙が混在する複数の用紙を連続してプリントする場合、それらの用紙の排出速度を、A3用紙とA4用紙、各々が備える排紙速度の内、速い方の速度である642mmに設定する。またA4用紙とA4Rが混在する複数の用紙を連続してプリントする場合にも、それら用紙の排紙速度を、A4用紙とA4R用紙、各々が備える排紙速度の内、速い方の速度である500mm/sに設定する。このようにサイズ混載の画像形成ジョブを連続してプリントする場合、後処理装置で変速処理が発生しないよう、各用紙の搬送速度を、同一の搬送速度であってより高速な搬送速度に設定する。この結果、異なるサイズの用紙を連続して画像形成する場合に、高生産性を実現させることができる。一方で、後処理装置が接続されていない場合には、各用紙に最適な排紙速度が設定されるので、生産性を損なうことなく静音化を実現することもできる。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。