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JP7764314B2 - 端子付き電線 - Google Patents
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JP7764314B2 - 端子付き電線 - Google Patents

端子付き電線

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JP7764314B2 JP2022081361A JP2022081361A JP7764314B2 JP 7764314 B2 JP7764314 B2 JP 7764314B2 JP 2022081361 A JP2022081361 A JP 2022081361A JP 2022081361 A JP2022081361 A JP 2022081361A JP 7764314 B2 JP7764314 B2 JP 7764314B2
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Description

本発明は、端子付き電線に関する。
従来、例えば、特許文献1から特許文献3には、電線と端子とが接続される端子付き電線に適用される技術が開示されている。
特許文献1の端子付き電線は、端子において、電線の絶縁被覆部に対して圧着される被覆圧着部と、電線の絶縁被覆部の端末から露出する導体部に対して圧着される導体圧着部と、導体圧着部と被覆圧着部とを連結し導体部が露出する中間部と、を含む。特許文献1の端子付き電線は、中間部において、導体部側の面に、周方向に沿って形成された溝部を有する。この特許文献1の端子付き電線は、中間部において、塗布された防食材を溝部を介して周方向に浸透させ易くすることができ、中間部において露出する導体部を当該防食材によって確実に覆うことができる。
特許文献2の端子付き電線は、上述した特許文献1の中間部に相当する部分において、幅方向両端から延び出して折り曲げられた一対の重畳部が形成されている。特許文献2の端子付き電線は、重畳部によって中間部に供給される止水材が外部に流出することを抑制する。
特許文献3の端子付き電線は、電線において、端子の被覆圧着部に圧着される部分であって絶縁被覆部の外側面に環状溝が形成されている。特許文献3の端子付き電線は、絶縁被覆部の環状溝と被覆圧着部の内側面との間の隙間が止水樹脂部で満たされる。
特開2021-150104号公報 特開2014-110103号公報 特開2014-191989号公報
ところで、端子付き電線においては、適正な防食性能を確保するため、中間部における導体部の露出部分に防食材を留めることが望まれている。
特許文献1の端子付き電線は、溝部によって中間部と導体部との間に防食材を浸透させることはできるが、中間部において導体部の露出部分に防食材を留める工夫が必要である。特許文献2の端子付き電線は、防食材の外部への流出を抑制するものの、中間部と導体部との間に防食材を浸透させるものではなく、中間部において導体部の露出部分に防食材を留める工夫もない。特許文献3の端子付き電線は、絶縁被覆部の外周面に防食材を満たすが、中間部と導体部との間に防食材を浸透させるものではなく、中間部において導体部の露出部分に防食材を留める工夫もない。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、電線の導体部の露出部分において適正な防食性能を確保することのできる端子付き電線を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る端子付き電線は、絶縁性を有する絶縁被覆部によって導電性を有する導体部を被覆した電線と、前記絶縁被覆部の端末から露出する前記導体部に対して圧着される導体圧着部、前記絶縁被覆部に対して圧着される被覆圧着部、及び、前記導体圧着部と前記被覆圧着部とを連結し前記導体部が露出する中間露出部を構成する中間部を含む圧着端子と、少なくとも前記中間部において前記導体部の前記中間露出部に配置される防食材と、を備え、前記導体部は、前記中間露出部に、前記電線の延在方向と交差する幅方向に沿って溝状に形成される凹部を有する。
本発明に係る端子付き電線は、中間露出部に塗布された防食材は、凹部に供給され、当該凹部からその周囲に誘導される。この端子付き電線は、導体部が露出される中間露出部において防食材の塗布不足や垂れの発生を抑制でき、防食材によって中間露出部を確実に覆うことができ、防食性能を確保できる。
図1は、実施形態に係る端子付き電線の概略構成を表す分解斜視図である。 図2は、実施形態に係る端子付き電線の概略構成を表す斜視図である。 図3は、実施形態に係る端子付き電線の概略構成を表す部分拡大平面図である。 図4は、実施形態に係る端子付き電線の概略構成を表す部分拡大側面図である。 図5は、図4に示す模式的なA-A断面図である。 図6は、実施形態に係る端子付き電線の圧着時を表す部分拡大断面図である。 図7は、実施形態に係る端子付き電線の他の例の概略構成を表す部分拡大平面図である。 図8は、実施形態に係る端子付き電線の他の例の概略構成を表す部分拡大側面図である。 図9は、実施形態に係る端子付き電線の平面図である。 図10は、実施形態に係る端子付き電線をコネクタハウジングに装着した状態の平面図である。 図11は、実施形態に係る端子付き電線をコネクタハウジングに装着した状態の側面図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
なお、以下の説明では、互いに交差する第一方向、第二方向、及び、第三方向のうち、第一方向を「軸線方向X」といい、第二方向を「幅方向Y」といい、第三方向を「高さ方向Z」という。ここでは、軸線方向Xと幅方向Yと高さ方向Zとは、相互に略直交する。軸線方向Xは、典型的には、圧着端子が設けられる電線の軸線X1(図1等参照)に沿う方向、当該電線が延在する延在方向、圧着端子と相手端子との挿抜方向等に相当する。幅方向Yと高さ方向Zとは、軸線方向Xと交差する交差方向に相当する。また、以下の説明では、圧着端子の圧着後の状態において、軸線X1周りに沿う方向を「周方向D1」という。また、図1は、圧着端子の圧着前の状態を表している。図2から図5、及び、図7から図11は、圧着端子の圧着後の状態を表している。また、以下の説明で用いる各方向は、特に断りのない限り、各部が相互に組み付けられた状態での方向を表すものとする。
本実施形態の端子付き電線100は、車両に使用されるワイヤハーネス等に適用されるものである。ここで、ワイヤハーネスは、例えば、車両に搭載される各装置間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられる複数の電線Wを束にして集合部品とし、コネクタ等で複数の電線Wを各装置に接続するようにしたものである。
本実施形態の端子付き電線100は、電線Wと、当該電線Wの端末に圧着され導通接続された圧着端子1と、各部を覆って防食する防食材10(図2から図5、及び、図7から図11参照)とを備える。本実施形態の圧着端子1は、防食材10によって防食された防食端子を構成する。以下、各図を参照して端子付き電線100の各構成について詳細に説明する。
電線Wは、車両に配索され、各装置を電気的に接続するものである。電線Wは、導電性を有する線状の導体部W1と、当該導体部W1の外側を覆う絶縁性を有する絶縁被覆部W2とを含んで構成される。電線Wは、絶縁被覆部W2によって導体部W1を被覆した絶縁電線である。
導体部W1は、導電性を有する金属素線を複数束ねた芯線である。導体部W1は、当該複数の金属素線を撚り合わせた撚り芯線であってもよい。絶縁被覆部W2は、導体部W1の外周側を被覆する電線被覆である。絶縁被覆部W2は、例えば、絶縁性の樹脂材料(PP(ポリプロピレン)やPVC(ポリ塩化ビニル)、架橋PE(ポリエチレン)等。耐摩耗性や耐薬品性、耐熱性等に配慮して適宜選定される。)等を押出成形することによって形成される。
電線Wは、軸線X1に沿って線状に延在し、延在方向(軸線方向X)に対してほぼ同じ径で延びるように形成される。電線Wは、全体として周方向D1に沿った略円形状の断面形状に形成される。電線Wは、導体部W1の断面形状(軸線方向Xと交差する方向の断面形状)が周方向D1に沿った略円形状、絶縁被覆部W2の断面形状が周方向D1に沿った略円環形状となっている。電線Wは、少なくとも一方の端末において、絶縁被覆部W2が剥ぎ取られており、導体部W1が絶縁被覆部W2の端末W2aから露出している。電線Wは、絶縁被覆部W2の端末W2aの近傍、及び、絶縁被覆部W2の端末W2aから露出している露出部分に圧着端子1が設けられる。
圧着端子1は、電線Wが電気的に接続され、導電性を有する相手端子が接続される端子金具である。圧着端子1は、電気接続部2と、連結部3と、電線圧着部4とを備える。電気接続部2と連結部3と電線圧着部4とは、全体が一体で導電性を有する金属部材によって構成される。例えば、圧着端子1は、一枚の板金を、電気接続部2、連結部3、電線圧着部4等の各部に対応した形状にあわせて、打ち抜き加工、プレス加工、折り曲げ加工等の各種加工によって成形することで各部が立体的に一体で形成される。圧着端子1は、軸線方向Xに沿って一方側から他方側に向かって、電気接続部2、連結部3、電線圧着部4の順で並んで相互に連結される。
電気接続部2は、相手端子と電気的に接続される部分である。電気接続部2は、雄型の端子形状であってもよいし、雌型の端子形状であってもよい。本実施形態の電気接続部2は、雌型の端子形状として図示しており、雄型の端子形状の相手端子と電気的に接続される。なお、電気接続部2は、相手端子に限らず、アース部材等の種々の導電性の部材と電気的に接続される構成であってもよい。この場合、電気接続部2は、例えばアース部材等に締結されるいわゆる丸形端子(LA端子)形状であってもよい。
連結部3は、電気接続部2と電線圧着部4との間に介在し、当該電気接続部2と当該電線圧着部4とを連結し導通する部分である。圧着端子1は、電気接続部2と電線圧着部4とが連結部3を介して電気的に接続され、当該電線圧着部4を介して電気接続部2と電線Wの導体部W1とが電気的に接続され導通される。
電線圧着部4は、電線Wが接続され、当該電線Wの端末と圧着端子1とを電気的に接続する部分である。電線圧着部4は、電線Wの端末に加締められ圧着されることで、電線Wの端末に設けられる。電線圧着部4は、基部40、バレル片41、42、及び、壁部43を含んで構成される。電線圧着部4は、基部40とバレル片41、42とによって電線Wに対して加締められ圧着される。バレル片41は、幅方向Yで対向して一対設けられる。バレル片42は、幅方向Yで対向して一対設けられる。壁部43は、幅方向Yで対向して一対設けられる。このように、電線圧着部4は、基部40、二組の一対のバレル片41、42、及び、一対の壁部43を含んで構成される。
電線圧着部4は、基部40、二組の一対のバレル片41、42、及び一対の壁部43によって、導体圧着部44、中間部45、及び、被覆圧着部46が構成される。言い換えれば、電線圧着部4は、基部40、二組の一対のバレル片41、42、及び一対の壁部43によって構成される導体圧着部44、中間部45、及び、被覆圧着部46を含んで構成される。
導体圧着部44は、基部40の一部、及び、一対のバレル片41によって構成される。中間部45は、基部40の一部、及び、一対の壁部43によって構成される。被覆圧着部46は、基部40の一部、及び、一対のバレル片42によって構成される。電線圧着部4は、軸線方向Xに沿って電気接続部2側から反対側に向かって、導体圧着部44、中間部45、被覆圧着部46の順で並んで相互に連結される。そして、本実施形態の電線圧着部4は、中間部45を介して一対のバレル片41と一対のバレル片42とが分断されたいわゆる別体バレル型の圧着部を構成する。
基部40は、軸線方向Xに沿って延在し、圧着端子1の圧着前の状態において、略U字状に形成された電線圧着部4の底部となる部分である。基部40は、板厚方向が高さ方向Zに沿う板状に形成される。基部40は、圧着加工の際に電線Wの端部が載置される。基部40は、軸線方向Xの一方側に連結部3を介して電気接続部2が連結される。基部40は、全体として幅方向Yの両端部が高さ方向Zに沿って立ち上がっている。
基部40は、軸線方向Xに沿って、導体圧着部44、中間部45、及び、被覆圧着部46に渡って連続する。具体的に、基部40は、導体圧着部44を構成する第一基部40a、中間部45を構成する第二基部40b、被覆圧着部46を構成する第三基部40cが軸線方向Xに沿って連なって構成される。基部40は、第一基部40aの軸線方向Xの一方の端部に電気接続部2が連結される。また、基部40は、圧着加工前の状態において、第三基部40cの軸線方向Xの他方の端部に不図示のキャリアが連結されており、例えば、圧着加工時に当該キャリアから切断される。
また、一対のバレル片41は、基部40の一部である第一基部40aと共に導体圧着部44を構成する部分である。導体圧着部44は、電線Wの導体部W1に対して加締められ圧着されることで、当該導体部W1と電気的に接続される部分である。導体圧着部44は、電線圧着部4において軸線方向Xの一端側、ここでは、電気接続部2側に設けられる。
一対のバレル片41は、導体圧着部44において第一基部40aから幅方向Yの両側にそれぞれ帯状に延びて形成される板状部分である。一対のバレル片41は、第一基部40aとの間に電線Wの導体部W1を包んで加締められ圧着される。一方のバレル片41は、第一基部40aから幅方向Yの一方側に延びる。他方のバレル片41は、第一基部40aから幅方向Yの他方側に延びる。一対のバレル片41は、電線Wの導体部W1に対して加締められ圧着される前の状態では、第一基部40aに対して曲げ加工が施され当該第一基部40aとあわせて略U字状に成形されている。従って、一対のバレル片41は、圧着加工前の状態において、U字状に形成された電線圧着部4の幅方向Yの側壁となる部分である。
一対のバレル片41は、導体部W1に対して巻き付けられて加締められ、圧着された状態で、互いに重なり合わない(オーバーラップしない)ように第一基部40a側の根元から先端までの長さが設定されている。導体圧着部44は、第一基部40a、及び、一対のバレル片41によって、一対のバレル片41の間に配置された電線Wの導体部W1の外側を包んで導体部W1に対して加締められ圧着される。
一対のバレル片41は、いわゆるBクリンプと称する加締め圧着がなされる。導体圧着部44は、Bクリンプでは、第一基部40aと一対のバレル片41とによって導体部W1を包んで圧着された状態で、一対のバレル片41のそれぞれが第一基部40a側に向けて巻き込まれるように折り曲げられた状態とされる。そして、導体圧着部44は、この状態で当該一対のバレル片41の折り曲げられた先端が導体部W1に食い込んで接触して押しつけられるように加締められ圧着される。
また、一対のバレル片42は、基部40の一部である第三基部40cと共に被覆圧着部46を構成する部分である。被覆圧着部46は、電線Wの絶縁被覆部W2に対して加締められ圧着されることで、当該絶縁被覆部W2に固定される部分である。被覆圧着部46は、電線圧着部4において軸線方向Xの他端側、ここでは、電気接続部2側とは反対側に設けられる。
一対のバレル片42は、被覆圧着部46において第三基部40cから幅方向Yの両側にそれぞれ帯状に延びて形成される板状部分である。一対のバレル片42は、第三基部40cとの間に電線Wの絶縁被覆部W2を包んで加締められ圧着される。一方のバレル片42は、第三基部40cから幅方向Yの一方側に延びる。他方のバレル片42は、第三基部40cから幅方向Yの他方側に延びる。一対のバレル片42は、電線Wの絶縁被覆部W2に対して加締められ圧着される前の状態では、第三基部40cに対して曲げ加工が施され当該第三基部40cとあわせて略U字状に成形されている。従って、一対のバレル片42は、圧着加工前の状態において、U字状に形成された電線圧着部4の幅方向Yの側壁となる部分である。
一対のバレル片42は、絶縁被覆部W2に対して巻き付けられて加締められ、圧着された状態で、互いに重なり合わない(オーバーラップしない)ように第三基部40c側の根元から先端までの長さが設定されている。被覆圧着部46は、第三基部40c、及び、一対のバレル片42によって、一対のバレル片42の間に配置された電線Wの絶縁被覆部W2の外側を包んで絶縁被覆部W2に対して加締められ圧着される。
一対のバレル片42は、いわゆるラウンドクリンプと称する加締め圧着がなされる。被覆圧着部46は、第三基部40cと一対のバレル片42とによって絶縁被覆部W2を包んで圧着された状態で、一対のバレル片42の先端が互いに対向するような位置関係で加締められ圧着される。
また、一対の壁部43は、基部40の一部である第二基部40bと共に中間部45を構成する部分である。中間部45は、導体圧着部44と被覆圧着部46との間に介在し、当該導体圧着部44と当該被覆圧着部46とを連結する部分である。中間部45は、軸線方向Xの一方側の端部に導体圧着部44の第一基部40aが連結され、他方側の端部に被覆圧着部46の第三基部40cが連結される。そして、中間部45は、導体圧着部44と被覆圧着部46との間で圧着端子1の外部に導体部W1が露出する部分である中間露出部W1aを構成する。上述したように、一対のバレル片41と一対のバレル片42とは、それぞれ、互いの間に当該中間部45が介在することで相互に間隔をあけて分断して形成される。
一対の壁部43は、中間部45において第二基部40bから幅方向Yの両側にそれぞれ帯状に延びて形成される板状部分である。一対の壁部43は、第二基部40bに対して曲げ加工が施され当該第二基部40bとあわせて略U字状に成形されている。一対の壁部43は、第二基部40bに配置された導体部W1の中間露出部W1aの幅方向Yの両側に沿って立ち上がって設けられる。一対の壁部43は、一方と他方が幅方向Yで板面が対向して配置され、導体部W1の中間露出部W1aを幅方向Yで挟むように設けられる。また、一対の壁部43は、W1の中間露出部W1aの高さを以上に形成される。
ここで、中間部45は、溝部48を有して構成される。溝部48は、図1に示すように、中間部45をなす第二基部40bにおいて、導体部W1の中間露出部W1aの幅方向Y外側の面に向く面(第二基部40bの内面)に凹部状に設けられる。溝部48は、第二基部40bにおいて高さ方向Zに沿って立ち上がっている立ち上がり部40baの端から中間部45の周方向D1の中心C(図5参照)に向かって形成される。各溝部48は、周方向D1の中心C側の端部が当該中間部45の周方向D1の中心Cと間隔をあけた位置で閉塞するようにして形成される。溝部48は、第二基部40bの周方向D1の一方側の端部に3つ、中間部45の周方向D1の他方側の端部に3つ、合計6つ設けられている等、複数設けられる。
そして、一対の壁部43は、各溝部48が形成された第二基部40bの立ち上がり部40baに連続して立ち上がって設けられる。
また、本実施形態の端子付き電線100では、図3から図5に示すように、導体部W1は、中間部45において露出する中間露出部W1aの表面に凹部51を有する。凹部51は、導体部W1の中間露出部W1aの表面の一部が凹んで形成された部分である。凹部51は、溝状に形成されており、図5に示すように、第二基部40b、及び、壁部43の間で周方向D1に沿って設けられ、図3に示すように、平面視で幅方向Yに沿って延びて設けられる。従って、凹部51は、図3に示すように、平面視で溝状の各端部51aが壁部43に至って設けられる。凹部51は、図3では、各端部51aが壁部43に至るように、幅方向Yに連続して設けられる。凹部51は、図7に示すように、各端部51aが壁部43に至れば、幅方向Yの例えば中央で分割して設けられていてもよい。さらに、凹部51は、図8に示すように、軸線方向Xにおいて複数設けられていてもよい。また、凹部51は、図4、及び、図5に示すように、幅方向Yに延在する各端部51a側が、中間部45に形成された溝部48の延在する端部(上端部)48a側と幅方向Yで向き合うように形成される。
上記のように構成される端子付き電線100は、導体圧着部44が導体部W1に圧着され、被覆圧着部46が絶縁被覆部W2に圧着されることで、圧着端子1が電線Wの端末に圧着される。この状態で、圧着端子1は、導体圧着部44と導体部W1との間に接点部位が形成され、当該接点部位を介して電線Wの導体部W1と導通接続される。また、電線Wは、圧着端子1が電線Wの端末に圧着されるとき、中間露出部W1aが金型60(図2、及び、図6参照)で高さ方向Zに沿ってプレスされることで凹部51が形成される。金型60は、中間露出部W1aの高さ方向Zの外側に対向する対向面60aに凸部60bを有して形成される。凹部51は、中間露出部W1aに対して金型60の凸部60bを高さ方向Zに沿ってプレスすることで形成される。また、金型60による凹部51の形成に伴い、図4に示すように、中間露出部W1aの高さ方向Zの外側には、凹部51の軸線方向Xの導体圧着部44側に並んで導体圧着部44の高さ以上に突出する凸部52が形成される。端子付き電線100は、凹部51を形成することで、中間露出部W1aが高さ方向Zに跳ね上がることを防止でき、成形不良の発生を抑制できる。そして、端子付き電線100は、圧着端子1が、例えば、コネクタハウジング70(図10、及び、図11参照)等に保持され、当該コネクタハウジング70が相手コネクタのコネクタハウジングと相互に嵌合しコネクタ接合されることで、相手端子と電気的に接続され相互間に電気的な接点部位が形成される。この結果、端子付き電線100は、当該接続部位を介して相手端子と導通接続される。
ところで、圧着端子1が圧着される電線Wの導体部W1は、例えば、アルミニウム(Al)又はアルミニウム合金等によって構成される場合がある。つまりこの場合、導体部W1は、アルミニウム又はアルミニウム合金によって構成された金属素線を複数束ねた芯線である。一方、圧着端子1は、導体部W1とは異なる異種金属、例えば、銅(Cu)又は銅合金によって構成された母材の表面に、すず(Sn)等によるメッキが施されることで構成される場合がある。この場合、端子付き電線100は、導体部W1の材料がアルミニウム又はアルミニウム合金、圧着端子1の材料が銅又は銅合金であることで、両者の間に水(塩水)等が浸入すると両者のイオン化傾向の違いによって、導体部W1と圧着端子1との間においてガルバニック腐食が発生するおそれがある。なお、アルミニウム合金は、アルミニウムを主成分とする合金である。また、銅合金は、銅を主成分とする合金であり、例えば、いわゆる黄銅等を含む。
これに対し、本実施形態の端子付き電線100は、電線圧着部4に腐食を防止する防食材10が施されることで、上記のようなガルバニック腐食が発生することを抑制している。端子付き電線100は、防食材10によって、少なくとも中間部45において露出する導体部W1の中間露出部W1aを覆うことで防食されている。防食材10は、例えば、紫外線を照射することで硬化するUV(Ultraviolet、紫外線)硬化型樹脂によって構成される。UV硬化型樹脂としては、例えば、ウレタンアクリレート系の樹脂を用いることができるがこれに限らない。防食材10は、ペースト状のUV硬化型樹脂が所定の部位に塗布された後、紫外線が照射されることで硬化し形状を保持する。ここでは、防食材10は、導体圧着部44、中間部45、被覆圧着部46、及び、圧着端子1から露出している導体部W1に渡って設けられる。つまりここでは、防食材10は、軸線方向Xに沿って圧着端子1から露出している導体部W1の先端W1b、導体圧着部44、中間部45から露出する中間露出部W1a、及び、被覆圧着部46に渡って設けられる。また、防食材10は、電線圧着部4の内部や導体部W1の素線間にも浸透するように設けられる。防食材10は、上記各部に塗布、浸透された後、紫外線が照射されることで硬化して形状を保持し当該各部を覆う。この構成により、圧着端子1は、防食材10によって止水し、水(塩水等)が内部に浸入することを規制することができ、ガルバニック腐食等が発生することを抑制することができる。なお、防食材10は、UV硬化型樹脂によって構成されるものとして説明したがこれに限らず、例えば、熱を加えることで硬化する熱硬化型樹脂によって構成されてもよい。
上記のように構成される端子付き電線100は、防食材10によって覆われる中間露出部W1aにおいて、電線Wの延在方向(軸線方向X)と交差する幅方向Yに沿って溝状に形成される凹部51が設けられている。従って、中間露出部W1aに塗布された防食材10は、凹部51に供給され、図3、及び、図4に示す矢印αのように、当該凹部51から主に幅方向Yに沿って誘導される。この凹部51の幅方向Yの両側には、圧着端子1の第二基部40bが存在する。このため、実施形態の端子付き電線100は、防食材10を第二基部40bの内面と導体部W1の外面との間の隙間に行き渡らせ、導体部W1の周りに浸透させ易くすることができる。また、中間露出部W1aに塗布された防食材10は、導体部W1が素線を撚り合わせた撚り芯線である場合、この素線に沿って軸線方向Xに沿って誘導される。このようにして、本実施形態の端子付き電線100は、凹部51によって、中間露出部W1aの幅方向Yや軸線方向Xに防食材10を行き渡らせる。この結果、本実施形態の端子付き電線100は、導体部W1が露出される中間露出部W1aにおいて防食材10の塗布不足や垂れの発生を抑制でき、防食材10によって中間露出部W1aを確実に覆うことができ、防食性能を確保できる。また、本実施形態の端子付き電線100は、防食材10の塗布不足や垂れの発生が抑制されるため、防食材10の塗布作業を容易に行うことができる。なお、本実施形態の端子付き電線100では、凹部51は、圧着端子1の形状を変更せず、圧着金型の一部である金型60を追加変更するのみで得ることができ、また、既存の端子付き電線100に適用することもできる。
また、本実施形態の端子付き電線100は、凹部51の形成に伴って、当該凹部51の軸線方向Xの導体圧着部44側に並んで導体圧着部44の高さ以上に突出する凸部52が形成される。一般に、中間露出部W1aに塗布された防食材10の多くは、図3に示す矢印βのように、導体圧着部44側へ軸線方向Xに流れてしまい、中間露出部W1aの幅方向Yの両側に行き届かず、防食材10を第二基部40bの内面と導体部W1の外面との間の隙間に行き渡らせることが難しい。この点、本実施形態の端子付き電線100は、凹部51の形成に伴って凸部52が形成されるため、上記凹部51の作用と共に、凸部52によって矢印βに示す防食材10の流れを少なくできる。このことによっても、本実施形態の端子付き電線100は、導体部W1が露出される中間露出部W1aにおいて防食材10の塗布不足や垂れの発生を抑制でき、防食材10によって中間露出部W1aを確実に覆うことができ、防食性能を確保できる。
また、上記のように構成される端子付き電線100は、中間露出部W1aの幅方向Y両側に立ち上がって中間露出部W1aの高さ以上の壁部43を有する。従って、中間露出部W1aに塗布された防食材10は、図9に示すように、各壁部43によって中間露出部W1aの位置に貯められる。このため、本実施形態の端子付き電線100は、中間露出部W1aの凹部51に防食材10を供給し易くできる。また、中間露出部W1aに塗布された防食材10は、各壁部43によって、中間露出部W1aを構成する中間部44において幅方向Yの外側へ垂れを抑制される。この結果、本実施形態の端子付き電線100は、導体部W1が露出される中間露出部W1aにおいて防食材10の塗布不足や垂れの発生が抑制でき、防食材10によって中間露出部W1aを確実に覆い防食性能を確保できる。また、本実施形態の端子付き電線100は、防食材10の塗布不足や垂れの発生が抑制されるため、防食材10の塗布作業を容易に行うことができる。
本実施形態の端子付き電線100は、図10、及び、図11に示すように、圧着端子1がコネクタハウジング70に挿入して装着される。この端子付き電線100は、壁部43を有することで、当該壁部43がコネクタハウジング70の内壁面70aに接触する。このため、本実施形態の端子付き電線100は、壁部43によって、圧着端子1をコネクタハウジング70に挿入した際、コネクタハウジング70の内壁面70aに防食材10は干渉することを防止できる。この結果、本実施形態の端子付き電線100は、コネクタハウジング70への干渉による防食材10の剥がれを防止できる。また、本実施形態の端子付き電線100は、壁部43によって、コネクタハウジング70への圧着端子1の挿入性が安定的になる。しかも、本実施形態の端子付き電線100は、壁部43を摘まむことで、圧着端子1のコネクタハウジング70への挿抜作業が容易になる。
また、上記のように構成される端子付き電線100は、中間部45における導体部W1に向く面に溝部48を有する。従って、中間露出部W1aに塗布された防食材10は、図5に示すように、当該溝部48に供給される。このため、本実施形態の端子付き電線100は、溝部48を介して防食材10を第二基部40bの内面と導体部W1の外面との間の隙間に行き渡らせ、さらには、第一基部40aの内面と導体部W1の外面との間の隙間に行き渡らせて、導体部W1の周りに浸透させ易くすることができる。特に、本実施形態の端子付き電線100は、凹部51が中間露出部W1aにおいて幅方向Yに沿って溝状に形成され、溝部48が中間露出部W1aの幅方向Y外側に向く面に設けられているため、凹部51から溝部48に防食材10を誘導できる。具体的には、凹部51の端部51a側が溝部48の端部48a側と向き合うように形成されるため、凹部51から溝部48に防食材10を誘導できる。また、本実施形態の端子付き電線100は、中間露出部W1aの幅方向Y両側において、溝部48が設けられた第二基部40bに壁部43を有するため、壁部43で貯まった防食材10を溝部48に誘導できる。
なお、図5では、防食材10は、圧着端子1の圧着後に、中間部45において露出する中間露出部W1aの直上から塗布され、幅方向Yの両側の溝部48に向けて流れるものとして図示されているがこれに限らない。なお、本実施形態の端子付き電線100は、溝部48を備えていなくてもよい。
なお、本実施形態に係る端子付き電線は、以上で説明した実施形態、変形例の構成要素を適宜組み合わせることで構成してもよい。
1 圧着端子
10 防食材
43 壁部
44 導体圧着部
45 中間部
46 被覆圧着部
48 溝部
51 凹部
100 端子付き電線
D1 周方向
W 電線
W1 導体部
W1a 中間露出部
W2 絶縁被覆部

Claims (3)

  1. 絶縁性を有する絶縁被覆部によって導電性を有する導体部を被覆した電線と、
    前記絶縁被覆部の端末から露出する前記導体部に対して圧着される導体圧着部、前記絶縁被覆部に対して圧着される被覆圧着部、及び、前記導体圧着部と前記被覆圧着部とを連結し前記導体部が露出する中間露出部を構成する中間部を含む圧着端子と、
    少なくとも前記中間部において前記導体部の前記中間露出部に配置される防食材と、
    を備え、
    前記導体部は、前記中間露出部に、前記電線の延在方向と交差する幅方向に沿って溝状に形成される凹部を有する、端子付き電線。
  2. 前記中間部は、前記中間露出部の幅方向両側に立ち上がって設けられ、前記中間露出部の高さを以上に形成される壁部を有する、請求項1に記載の端子付き電線。
  3. 前記中間部は、少なくとも前記中間露出部の幅方向外側に向く面に設けられ、前記電線の軸線周りに沿って延びて形成される溝部を有する、請求項1又は2に記載の端子付き電線。
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