JP7765949B2 - 被膜の製造方法 - Google Patents
被膜の製造方法Info
- Publication number
- JP7765949B2 JP7765949B2 JP2021178842A JP2021178842A JP7765949B2 JP 7765949 B2 JP7765949 B2 JP 7765949B2 JP 2021178842 A JP2021178842 A JP 2021178842A JP 2021178842 A JP2021178842 A JP 2021178842A JP 7765949 B2 JP7765949 B2 JP 7765949B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- composition
- mass
- component
- less
- skin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
Description
従って、本発明の課題は、静電スプレーによって皮膚上に形成された被膜が長時間経過後も損傷を生じず、更に仕上がり感も良好な被膜の製造方法を提供することにある。
[1]A)成分(a)及び成分(b)を含有する組成物Xを静電スプレーすることにより皮膚表面に被膜を形成する工程と、
(a)水、アルコール及びケトンから選ばれる1種又は2種以上の揮発性物質、
(b)被膜形成能を有するポリマー
B)成分(c)及び成分(d)を、成分(d)と成分(c)の質量比((d)/(c))が0.25以上2.5以下となる量含有する、組成物X以外の組成物Yを皮膚に適用する工程とを、この順で又は逆の順で有する、皮膚上への被膜の製造方法。
(c)ガラス転移点が-20℃以上25℃以下の水不溶性ポリマー 1質量%以上20質量%以下、
(d)水酸基を2個有するポリオール
(c)ガラス転移点が-20℃以上25℃以下の水不溶性ポリマー 1質量%以上20質量%以下、
(d)水酸基を2個有するポリオール
組成物Xは、成分(a)及び成分(b)を含有し、静電スプレーすることにより皮膚表面に被膜を形成するための組成物であり、
(a)水、アルコール及びケトンから選ばれる1種又は2種以上の揮発性物質、
(b)被膜形成能を有するポリマー
組成物Yは、成分(c)及び成分(d)を、成分(d)と成分(c)の質量比((d)/(c))が0.25以上2.5以下となる量含有し、組成物Xを静電スプレーすることによる被膜の形成の前又はその後に皮膚に適用するための組成物である、キット。
(c)ガラス転移点が-20℃以上25℃以下の水不溶性ポリマー 1質量%以上20質量%以下、
(d)水酸基を2個有するポリオール
工程Aにおける被膜の形成方法として、本発明では静電スプレー法を採用している。静電スプレー法は、組成物に正又は負の高電圧を印加して該組成物を帯電させ、帯電した該組成物を対象物に向けて噴霧する方法である。噴霧された組成物はクーロン反発力によって微細化を繰り返しながら空間に広がり、その過程で、又は対象物に付着した後に、揮発性物質である溶媒が乾燥することで、対象物の表面に被膜を形成する。
形成される被膜は、多孔性被膜であるのが好ましく、繊維の堆積物からなる多孔性被膜であるのがより好ましい。ここで、繊維の堆積物からなる被膜とは、成分(a)による繊維の堆積物からなる被膜を意味し、繊維以外の部分、例えば繊維周囲に液状物が存在するものであってもよい。また、このような多孔性被膜を形成する観点から、静電スプレーは、エレクトロスピニングであることが好ましい。
なお、静電スプレーすることにより皮膚表面に被膜を形成する工程としては、(1)直接皮膚に静電スプレーして、被膜を形成する工程(以下、直接法ともいう。);及び(2)使用者又は使用補助者が、組成物を皮膚以外の対象物に静電スプレーして繊維からなるシートを作製し、そのシートを皮膚に塗布する工程(以下、間接法ともいう)が挙げられる。この場合の静電スプレー装置はハンディな手で把持できる静電スプレー装置であり、静電紡糸スプレー装置ともいう。
また、皮膚以外の対象物としては、金属基材、樹脂基材、発泡剤基材、ゴム状基材、布基材、不織布基材、木材基材などが挙げられ、中でも発泡剤基材が好ましく、具体的には化粧用パフなどが挙げられる。
(a)水、アルコール及びケトンから選ばれる1種又は2種以上の揮発性物質。
(b)被膜形成能を有するポリマー。
なお、「噴霧用組成物」とは、吐出時に霧のような微細であるが、電気クーロン反発により引き延ばされるため、「静電吐出用組成物」ともいうことができる。
以下、各成分について説明する。
この割合で噴霧用組成物中に成分(a)を含有することで、静電スプレー法を行うときに噴霧用組成物を十分に揮発させることができる。
また、エタノールは成分(a)の揮発性物質の全量に対して、50質量%以上であることが好ましく、65質量%以上であることが更に好ましく、80質量%以上であることが一層好ましい。また100質量%以下であることが好ましい。エタノールは成分(a)の揮発性物質の全量に対して、50質量%以上100質量%以下であることが好ましく、65質量%以上100質量%以下であることが更に好ましく、80質量%以上100質量%以下であることが一層好ましい。
更に、水は、繊維形成性と導電性の観点から、(a)の揮発性物質の全量に対して50質量%未満であることが好ましく、30質量%以下であることが更に好ましく、10質量%以下であることが一層好ましく、5質量%以下であることがより一層好ましく、0.01質量%以上であることが好ましく、0.2質量%以上であることがより好ましく、0.4質量%以上であることが更に好ましい。
また、噴霧用組成物中のエタノールと成分(b)の含有量の比率((a)/(b))は、静電スプレー法を行うときに成分(a)を十分に揮発させることができる観点から、0.5以上40以下が好ましく、1以上30以下がより好ましく、2以上25以下が更に好ましい。
ポリオールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-プロパンジオール、1,3-ブタンジオール等のアルキレングリコール類;ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、分子量1000以下のポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール類;グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン等のグリセリン類等が挙げられる。これらのうち、良好に繊維が形成され、被膜形成対象物の表面上に繊維の堆積物からなる被膜を効率よく形成する観点から、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-ブタンジオール、ジプロピレングリコール、分子量1000以下のポリエチレングリコール、グリセリン、ジグリセリンが好ましく、プロピレングリコール、1,3-ブタンジオール、グリセリンがより好ましく、少なくとも、分子量1000以下のポリエチレングリコールを含むことが更に好ましい。
20℃で液体のポリオールの含有量は、噴霧用組成物中に0.1質量%以上10質量%以下が好ましい。好ましくは0.2質量%以上9質量%以下であり、より好ましくは0.5質量%以上8質量%以下であり、更に好ましくは1質量%以上6質量%以下である。
このうち、良好に繊維が形成され、被膜形成対象物の表面上に繊維の堆積物からなる被膜を効率よく形成する観点から、20℃で液体のエステル油、20℃で液体の炭化水素油、20℃で液体の高級アルコール、20℃で液体のシリコーン油が好ましく、少なくとも20℃で液体のエステル油を含むものがより好ましい。
前記液体のエステル油としては、直鎖又は分岐鎖の脂肪酸と、直鎖又は分岐鎖のアルコール又は多価アルコールからなるエステルが挙げられる。具体的には、ミリスチン酸イソプロピル、イソオクタン酸セチル、オクタン酸イソセチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、オレイン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、イソノナン酸エチルヘキシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、イソステアリン酸イソステアリル、12-ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジ2-エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N-アルキルグリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジイソステアリン酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ2-ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ2-エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリット、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2-エチルヘキサノエート、2-エチルヘキシルパルミテート、ナフタレンジカルボン酸ジエチルヘキシル、安息香酸(炭素数12~15)アルキル、セテアリルイソノナノエート、トリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリン、(ジカプリル酸/カプリン酸)ブチレングリコール、ジ(カプリル酸/カプリン酸)プロピレングリコール、トリイソステアリン酸グリセリル、トリ2-ヘプチルウンデカン酸グリセリル、トリヤシ油脂肪酸グリセリル、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、パルミチン酸2-ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N-ラウロイル-L-グルタミン酸-2-オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ2-ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバシン酸ジ2-エチルヘキシル、ミリスチン酸2-ヘキシルデシル、パルミチン酸2-ヘキシルデシル、アジピン酸2-ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸ジ2-エチルヘキシル、クエン酸トリエチル、パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル、ジピバリン酸トリプロピレングリコール等が挙げられる。
これらの中では、良好に繊維が形成され、被膜形成対象物の表面上に繊維の堆積物からなる被膜を効率よく形成する観点から、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコールから選ばれる1種又は2種以上含むものが好ましい。
また、前記液体のエステル油としては、上記エステル油を含む植物油、動物油を用いることが可能であり、例えばオリーブ油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、メドフォーム油、ヒマシ油、紅花油、ヒマワリ油、アボカド油、キャノーラ油、キョウニン油、米胚芽油、米糠油などが挙げられる。
前記液体の高級アルコールとしては、炭素数12~20の液状の高級アルコールが挙げられ、分岐脂肪酸を構成要素とする高級アルコールが好ましく、具体的にはイソステアリルアルコール、オレイルアルコールなどが挙げられる。
前記液体の炭化水素油としては、流動パラフィン、スクワラン、スクワレン、n-オクタン、n-ヘプタン、シクロヘキサン、軽質イソパラフィン、流動イソパラフィン、水添ポリイソブテン、ポリブテン、ポリイソブテン等が挙げられ、使用感の観点から流動パラフィン、軽質イソパラフィン、流動イソパラフィン、スクワラン、スクワレン、n-オクタン、n-ヘプタン、シクロヘキサンなどが挙げられる。
前記液体のシリコーン油としては、シリコーン油、変性シリコーン油を含有することができる。揮発性シリコーン油と不揮発性シリコーン油が挙げられ、揮発性シリコーン油を含有することが好ましい。ここでいう揮発性シリコーン油において、揮発性とは、35~87℃の引火点を有するものである。
揮発性シリコーン油としては、例えば、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン等の直鎖状ジメチルポリシロキサン;メチルトリメチコン、トリス(トリメチルシリル)メチルシラン、テトラキス(トリメチルシリル)シラン等の分岐状シロキサン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状ジメチルシロキサンなどが挙げられる。
20℃で液体の油成分の含有量は、噴霧用組成物中に0.1質量%以上25質量%以下が好ましい。好ましくは0.2質量%以上20質量%以下であり、より好ましくは0.5質量%以上18質量%以下であり、更に好ましくは1質量%以上16質量%以下である。
なお、これらの各剤は、各剤としての用途に限られず、目的に応じて他の用途として使用することができる。噴霧用組成物中に他の成分が含まれる場合、当該他の成分の含有割合は、0.1質量%以上30質量%以下であることが好ましく、0.5質量%以上20質量%以下であることが更に好ましい。
静電スプレー法は、静電スプレー工程において、静電スプレー装置を用いて、皮膚に噴霧用組成物を静電スプレーして、被膜を形成する工程を含む。該静電スプレー装置は、噴霧用組成物を収容する容器と、噴霧用組成物を吐出するノズルと、容器中に収容されている噴霧用組成物をノズルに供給する供給装置と、ノズルに電圧を印加する電源とを備える。図1には、本発明で好適に用いられる静電スプレー装置の構成を表す概略図が示されている。図1に示す静電スプレー装置10は、低電圧電源11を備えている。低電圧電源11は、数Vから十数Vの電圧を発生させ得るものである。静電スプレー装置10の可搬性を高める目的で、低電圧電源11は1個又は2個以上の電池からなることが好ましい。また、低電圧電源11として電池を用いることで、必要に応じ取り替えを容易に行えるという利点もある。電池に代えて、ACアダプタ等を低電圧電源11として用いることもできる。
ノズル16は、管路17を介してポンプ機構14と連通している。管路17は導電体でもよく、あるいは非導電体でもよい。また、ノズル16は、高電圧電源12と電気的に接続されている。これによって、ノズル16に高電圧を印加することが可能になっている。この場合、ノズル16に人体が直接触れた場合に過大な電流が流れることを防止するために、ノズル16と高電圧電源12とは、電流制限抵抗19を介して電気的に接続されている。
容器15は、カートリッジ式の交換可能な形態をしていることが好ましい。
工程Bは、成分(c)及び成分(d)を、成分(d)と成分(c)の質量比((d)/(c))が0.25以上2以下となる量含有する、組成物X(噴霧用組成物)以外の組成物Yを皮膚に適用する工程である。この工程Bは、静電スプレー工程Aの前又は後に行われる。
(c)ガラス転移点が-20℃以上25℃以下の水不溶性ポリマー 1質量%以上20質量%以下、
(d)水酸基を2個有するポリオール。
ここで、組成物Yに用いられる水不溶性ポリマー(c)のガラス転移点は、前記被膜の長時間経過後の密着性の向上、なめらかさ、つやなどの仕上がり性の持続性の向上、ファンデーション塗布後の化粧の持続性の向上の観点から、-20℃以上25℃以下が好ましく、-20℃以上20℃以下がより好ましく、-20℃以上10℃以下が更に好ましく、-15℃以上5℃以下がより更に好ましい。
また、組成物Yに用いられるポリマー(c)は、水不溶性ポリマーであるのが、前記被膜の長時間経過後の密着性の向上、なめらかさ、つやなどの仕上がり性の持続性の向上、ファンデーション塗布後の化粧の持続性の向上の観点から、好ましい。ここで、水不溶性ポリマーにおける水不溶性とは、1気圧・23℃の環境下において、ポリマー1g秤量したのちに、10gのイオン交換水に浸漬し、24時間経過後、浸漬したポリマーの0.5g以上が溶解しない性質を有することをいう。
これらのゴム系ポリマーのうち、スチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体、スチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重合体、スチレンブタジエンゴム、ポリイソブチレン、イソプレンゴム及びシリコーンゴムから選ばれる少なくとも1種がより好ましい。ゴム系ポリマーの市販品としては、ヨドゾールGH41F(アクゾノーベル社製)(Tg:5℃)が挙げられる。
これらのベースポリマーとともに用いられる副モノマーとしては、N-ビニルピロリドン、メチルビニルピロリドン、(メタ)アクリル酸、酢酸ビニル等が挙げられる。アクリル系ポリマーの市販品としては、ヨドゾールGH256F(粒子径20~40nm;アクゾノーベル社製)(Tg:5℃)、ヨドゾールGH34F(アクゾノーベル社製)(Tg:-5℃)、ヨドゾールGH800F(アクゾノーベル社製)(Tg:-15℃)、ヨドゾールGH810F(アクゾノーベル社製)(Tg:20℃)、ダイトゾール5000AD(大東化成工業社製)(Tg:-14℃)、ダイトゾール5000SJ(大東化成工業社製)(Tg:-13℃)等が挙げられる。
ノニオン性の単量体の例として、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸-n-プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸-n-ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸-t-ブチル、(メタ)アクリル酸-n-ペンチル、(メタ)アクリル酸-n-ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸-n-ヘプチル、(メタ)アクリル酸-n-オクチル、(メタ)アクリル酸-2-エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸トルイル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸イソボルニル、(メタ)アクリル酸-2-メトキシエチル、(メタ)アクリル酸-3-メトキシブチル、(メタ)アクリル酸-2-ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸-2-ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸2-アミノエチル、γ-((メタ)アクリロイルオキシプロピル)トリメトキシシラン、γ-((メタ)アクリロイルオキシプロピル)ジメトキシメチルシラン、(メタ)アクリル酸のエチレンオキサイド付加物、(メタ)アクリル酸トリフルオロメチルメチル、(メタ)アクリル酸2-トリフルオロメチルエチル、(メタ)アクリル酸-2-パーフルオロエチルエチル、(メタ)アクリル酸2-パーフルオロエチル-2-パーフルオロブチルエチル、(メタ)アクリル酸2-パーフルオロエチル、(メタ)アクリル酸パーフルオロメチル、(メタ)アクリル酸ジパーフルオロメチルメチル、(メタ)アクリル酸-2-パーフルオロメチル-2-パーフルオロエチルメチル、(メタ)アクリル酸-2-パーフルオロヘキシルエチル、(メタ)アクリル酸2-パーフルオロデシルエチル、(メタ)アクリル酸-2-パーフルオロヘキサデシルエチルなどの(メタ)アクリル酸エステル;スチレン、α-メチルスチレン、p-メチルスチレン、p-メトキシスチレンなどの芳香族アルケニル化合物;アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどのシアン化ビニル化合物;ブタジエン、イソプレンなどの共役ジエン系化合物;塩化ビニル、塩化ビニリデン、パーフルオロエチレン、パーフルオロプロピレン、フッ化ビニリデンなどのハロゲン含有不飽和化合物;ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシランなどのケイ素含有不飽和化合物;無水マレイン酸などの不飽和カルボン酸無水物;マレイン酸ジアルキルエステル、フマル酸ジアルキルエステルなどの不飽和ジカルボン酸ジエステル;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ピバリン酸ビニル、安息香酸ビニル、桂皮酸ビニルなどのビニルエステル化合物;マレイミド、N-メチルマレイミド、N-エチルマレイミド、N-プロピルマレイミド、N-ブチルマレイミド、N-ヘキシルマレイミド、N-オクチルマレイミド、N-ドデシルマレイミド、N-ステアリルマレイミド、N-フェニルマレイミド、N-シクロヘキシルマレイミドなどのマレイミド系化合物;ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリ(エチレングリコール/プロピレングリコール)モノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、N-ポリアルキレンオキシ(メタ)アクリルアミド等の(メタ)アクリル酸又は(メタ)アクリルアミドと炭素数2~4のアルキレンオキシドとから誘導されるモノマー;N-ビニルピロリドン、N-(メタ)アクリロイルモルフォリン、アクリルアミド等の親水性ノニオン性モノマー;などが挙げられる。
成分(d)として、水酸基を2個有するポリオールを用いることにより、前記被膜の長時間経過後の密着性の向上、なめらかさ、つやなどの仕上がり性の持続性の向上、ファンデーション塗布後の化粧の持続性の向上が達成できる。
水酸基を2個有するポリオールとしては、炭素数2以上の脂肪族炭化水素基を有するジオール、炭素数3以上の環式脂肪族炭化水素基を有するジオールが挙げられ、炭素数2~6の脂肪族炭化水素基を1又は2個有するジオール、炭素数3~6の環式脂肪族炭化水素基を1又は2個有するジオールが好ましい。例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-プロパンジオール、1,3-ブタンジオール等のアルキレングリコール類;ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール等のジアルキレングリコール類が挙げられる。ここで、アルキレングリコール及びジアルキレングリコールのアルキレン基としては、炭素数2~4のアルキレン基が好ましい。
これらのうち、前記被膜の長時間経過後の密着性の向上、仕上がり性の向上、仕上がり性の持続性の向上の観点から、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-ブタンジオール、ジプロピレングリコールが好ましく、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブタンジオールがより好ましく、ジプロピレングリコール、1,3-ブタンジオールが更に好ましい。
これらの水酸基を2個有するポリオールは、1種又は2種以上を用いることができる。
なお、液状油は、20℃で液状である油である。
これらの中では、静電スプレーされた被膜を皮膚に密着させる観点及び皮膚に塗布した際の感覚に優れる点から、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ステアリン酸イソセチル、イソノナン酸イソノニル、イソステアリン酸イソセチル、セテアリルイソノナノエート、アジピン酸ジイソブチル、セバシン酸ジ2-エチルヘキシル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、トリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリンから選ばれる1種が好ましく、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、安息香酸(炭素数12~15)アルキル、トリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリンから選ばれる少なくとも1種がより好ましく、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、トリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリンから選ばれる少なくとも1種が更に好ましい。
前記エーテル油としては、セチル-1,3-ジメチルブチルエーテルを用いることが更に好ましい。
なお、20℃で固形の油剤は20℃で固体の性状を示し、融点が40℃以上のものである。20℃で固形の油剤としては、炭化水素ワックス、エステルワックス、パラオキシ安息香酸エステル、高級アルコール、炭素数14以上の直鎖脂肪酸エステル、炭素数12以上直鎖脂肪酸3つを構成要素とするトリグリセライド、シリコーンワックス等が挙げられ、これらから選ばれる1種又は2以上を含有させることができる。かかるワックスとしては、通常の化粧料に用いられるものであれば制限されず、例えば、オゾケライト、セレシン等の鉱物系ワックス;パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラタム等の石油系ワックス;フィッシャー・トロプシュワックス、ポリエチレンワックス等の合成炭化水素ワックス;カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ライスワックス、木ロウ、サンフラワーワックス、水添ホホバ油等の植物系ワックス;ミツロウ、鯨ロウ等の動物性ワックス;シリコーンワックス、フッ素系ワックス、合成ミツロウ等の合成ワックス;脂肪酸、高級アルコール及びこれらの誘導体が挙げられる。また、炭素数12以上直鎖脂肪酸3つを構成要素とするトリグリセライドとしては、トリラウリン酸グリセリル、トリミリスチン酸グリセリル、トリパルミチン酸グリセリル、トリベヘン酸グリセリル等が挙げられる。
これらのうち、少なくとも、酸化鉄、酸化チタン及び酸化亜鉛から選ばれる1種又は2種以上が好ましく、酸化チタン、酸化亜鉛、ベンガラ、黄酸化鉄及び黒酸化鉄から選ばれる1種又は2種以上がより好ましい。
これらのうち、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、マイカ、無水ケイ酸、タルク、窒化ホウ素、合成マイカが含まれることが好ましい。
これらのうち、セルロースパウダー、シリコーンゴム粉体、シリコーン樹脂被覆シリコーンゴム粉体、ポリメチルシルセスキオキサン、アクリル樹脂パウダー、ナイロンパウダーが含まれることが好ましい。
表面処理剤の具体例としては、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルキルアルコキシシラン、フッ素変性シリコーン等のフッ素系化合物;ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、環状シリコーン、片末端又は両末端トリアルコキシ基変性オルガノポリシロキサン、架橋型シリコーン、シリコーン樹脂、フッ素変性シリコーン樹脂、アクリル変性シリコーン等のシリコーン系化合物;ステアリン酸アルミニウム、ミリスチン酸アルミニウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム等の金属石鹸;プロリン、ヒドロキシプロリン、アラニン、グリシン、サルコシン、グルタミン酸、アスパラギン酸、リジン及びそれらの誘導体等のアミノ酸系化合物;レシチン、水添レシチン;メチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、オクチルトリメトキシシラン、オクチルトリエトキシシラン等のアルキルシラン;ポリイソブチレン、ワックス、油脂等の油剤;トリイソステアリン酸イソプロピルチタン等の有機チタネートなどが挙げられる。
例えば、アラビアゴム、トラガカント、アラビノガラクタン、ローカストビーンガム(キャロブガム)、グアーガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード(マルメロ)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、アルゲコロイド、トラントガム、ローカストビーンガム等の植物系高分子;キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系高分子;コラーゲン、カゼイン、アルブミン、デオキシリボ核酸(DNA)及びその塩等の動物系高分子;カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系高分子;メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末のセルロース系高分子;アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子;ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子;ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコールシラン等のポリオキシエチレン系高分子;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体系高分子;ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリル酸アミド等のアクリル系高分子など、更に、シリカなど無機ケイ酸系化合物などが挙げられる。
本発明において、粉体の平均粒子径は、電子顕微鏡観察、レーザー回折/散乱法による粒度分布測定機によって、測定される。具体的には、レーザー回折/散乱法の場合、エタノールを分散媒として、レーザー回折散乱式粒度分布測定器(例えば、セイシン企業社製、LMS-350)で測定する。なお、粉体を疎水化処理又は親水化処理した場合、成分(c)の平均粒子径、含有量は、疎水化処理又は親水化処理した剤を含めての平均粒子径、質量を意味する。
また、当該化粧料の形態も特に限定されず、粉末化粧料、固形粉末化粧料、リキッド化粧料、油性化粧料、乳化化粧料、油性固形化粧料のいずれでもよい。
(a)水、アルコール及びケトンから選ばれる1種又は2種以上の揮発性物質、
(b)被膜形成能を有するポリマー
B)成分(c)及び成分(d)を、成分(d)と成分(c)の質量比((d)/(c))が0.25以上2.5以下となる量含有する、組成物X以外の組成物Yを皮膚に適用する工程とを、この順で又は逆の順で有する、皮膚上への被膜の製造方法。
(c)ガラス転移点が-20℃以上25℃以下の水不溶性ポリマー 1質量%以上20質量%以下、
(d)水酸基を2個有するポリオール
<3>組成物Xが、成分(a)を30質量%以上97質量%以下、好ましくは55質量%以上94質量%以下、より好ましくは60質量%以上92質量%以下含有し、成分(b)を2質量%以上50質量%以下、好ましくは4質量%以上43質量%以下、より好ましくは6質量%以上36質量%以下含有する<1>又は<2>記載の被膜の製造方法。
<4>工程Aで皮膚表面に形成される被膜が、多孔性被膜であり、繊維の堆積物からなる多孔性被膜であるのが好ましい<1>~<3>のいずれかに記載の被膜の製造方法。
<5>組成物Xが、更に20℃で液体のポリオール及び20℃で液体の油成分から選ばれる成分を含有する<1>~<4>のいずれかに記載の被膜の製造方法。
<6>組成物Yに用いられる水不溶性ポリマー(c)のガラス転移点が、-20℃以上20℃以下が好ましく、-20℃以上10℃以下がより好ましく、-15℃以上5℃以下が更に好ましい<1>~<5>のいずれかに記載の被膜の製造方法。
<7>(c)水不溶性ポリマーが、ゴム系ポリマー、シリコーン系ポリマー、アクリル系ポリマー及びウレタン系ポリマーから選ばれる1種又は2種以上、又は非イオン性ポリマー、アニオン性ポリマー、カチオン性ポリマー及び両性ポリマーから選択される少なくとも1種であって、成分(b)のポリマー以外のポリマーである<1>~<6>のいずれかに記載の被膜の製造方法。
<8>(c)水不溶性ポリマーが、アクリル系ポリマーが好ましく、(メタ)アクリル酸アルキルエステルの1種又は2種以上を単量体成分として用いたアクリル系ポリマー(ホモポリマー又はコポリマー)をベースポリマーとするアクリル系ポリマーがより好ましい<1>~<7>のいずれかに記載の被膜の製造方法。
<9>水不溶性ポリマー(c)は、組成物Y中にエマルジョンとして含有しているのが好ましく、エマルジョンの平均粒子径が、10nm以上400nm以下が好ましく、10nm以上300nm以下がより好ましく、20nm以上200nm以下が更に好ましい<1>~<8>のいずれかに記載の被膜の製造方法。
<10>組成物Y中の水不溶性ポリマー(c)の含有量が、固形分換算で、1.5質量%以上15質量%以下が好ましく、2質量%以上10質量%以下がより好ましく、2.5質量%以上8質量%以下が更に好ましい<1>~<9>のいずれかに記載の被膜の製造方法。
<11>成分(d)が、炭素数2~6の脂肪族炭化水素基を1又は2個有するジオール及び炭素数3~6の環式脂肪族炭化水素基を1又は2個有するジオールから選ばれる1種又は2種以上であるのが好ましく、アルキレングリコール類及びジアルキレングリコール類から選ばれる1種又は2種以上であるのがより好ましく、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-ブタンジオール及びジプロピレングリコールから選ばれる1種又は2種以上が更に好ましく、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、及び1,3-ブタンジオールから選ばれる1種又は2種以上がより更に好ましい<1>~<10>のいずれかに記載の被膜の製造方法。
<12>組成物Y中の成分(d)の含有量が、0.2質量%以上20質量%以下が好ましく、0.5質量%以上15質量%以下がより好ましく、0.5質量%以上10質量%以下が更に好ましく、1質量%以上8質量%以下がより更に好ましい<1>~<10>のいずれかに記載の被膜の製造方法。
<13>組成物Y中の成分(d)と成分(c)の質量比((d)/(c))が、0.28以上2以下が好ましく、0.3以上2以下がより好ましい<1>~<12>のいずれかに記載の被膜の製造方法。
<14>組成物Yが、更に(e)炭化水素油、エステル油及びエーテル油から選ばれる1種又は2種以上の液状油を0.2質量%以下含有する<1>~<13>のいずれかに記載の被膜の製造方法。
<15>工程Bが、組成物Yを静電スプレー以外の手段で皮膚に適用する工程である<1>~<14>のいずれかに記載の被膜の製造方法。
<16>組成物Yが、水系組成物であるのが好ましい<1>~<15>のいずれかに記載の被膜の製造方法。
<17>工程A)及び工程B)の前又は後に、粉体を含有する化粧料を皮膚に塗付する工程を更に行う、<1>~<16>のいずれかに記載の被膜の製造方法。
<18>工程A)が、静電スプレー装置を用いて皮膚に組成物Xを静電スプレーすることにより繊維の堆積物からなる被膜を形成する工程であり、静電スプレー装置が、前記組成物Xを収容する容器と、前記組成物Xを吐出するノズルと、前記容器中に収容されている前記組成物Xを前記ノズルに供給する供給装置と、前記ノズルに電圧を印加する電源とを備える<1>~<17>のいずれかに記載の被膜の製造方法。
<19>静電スプレーすることにより皮膚表面に被膜を形成する工程が、直接皮膚に静電スプレーして、被膜を形成する工程、又は使用者又は使用補助者が、組成物Xを皮膚以外の対象物に静電スプレーして繊維からなるシートを作製し、そのシートを皮膚に塗布する工程である<1>~<18>のいずれかに記載の被膜の製造方法。
(c)ガラス転移点が-20℃以上25℃以下の水不溶性ポリマー 1質量%以上20質量%以下、
(d)水酸基を2個有するポリオール
<21>静電スプレーに用いる組成物が、成分(a)及び成分(b)を含有する組成物Xである<20>記載の組成物Y。
(a)水、アルコール及びケトンから選ばれる1種又は2種以上の揮発性物質、
(b)被膜形成能を有するポリマー
<22>組成物Xと組成物Yとを含有する皮膚上に被膜を製造するためのキットであって、
組成物Xは、成分(a)及び成分(b)を含有し、静電スプレーして皮膚表面に被膜を形成するための組成物であり、
(a)水、アルコール及びケトンから選ばれる1種又は2種以上の揮発性物質、
(b)被膜形成能を有するポリマー
組成物Yは、成分(c)及び成分(d)を、成分(d)と成分(c)の質量比((d)/(c))が0.25以上2.5以下となる量含有し、組成物Xを静電スプレーすることによる皮膚上への被膜の形成の前又はその後に皮膚に適用するための組成物である、キット。
(c)ガラス転移点が-20℃以上25℃以下の水不溶性ポリマー 1質量%以上20質量%以下、
(d)水酸基を2個有するポリオール
硫酸ジエチル19.0g(0.12モル)と2-エチル-2-オキサゾリン81.0g(0.82モル)を脱水した酢酸エチル203.0gに溶解し、窒素雰囲気下8時間加熱還流し、末端反応性ポリ(N-プロピオニルエチレンイミン)を合成した。数平均分子量をGPCにより測定したところ、1100であった。ここに、側鎖一級アミノプロピル変性ポリジメチルシロキサン(重量平均分子量32000、アミン当量2000)300gの33%酢酸エチル溶液を一括して加え、10時間加熱還流した。反応混合物を減圧濃縮し、N-プロピオニルエチレンイミン-ジメチルシロキサン共重合体を、淡黄色ゴム状固体(390g、収率97%)として得た。最終生成物のオルガノポリシロキサンセグメントの含有率は質量75%であり、重量平均分子量は40000であった。溶媒としてメタノールを使用した塩酸による中和滴定の結果、約20モル%のアミノ基が残存していることがわかった。このポリマーは、ガラス転移温度は45℃であった。
〔実施例1~7、比較例1~4〕
(1)噴霧用組成物の調製
噴霧用組成物として、表1の組成物を用いた。
(2)組成物Yの調製
表2記載の液剤(組成物Y)を用いた。
(3)評価ステップ
(ア)、(イ)、(ウ)、(エ)の工程で皮膚に適用した。
ア.皮膚に市販のスキンケア剤を塗付した。
イ.組成物Yを塗布した(工程B)。
ウ.静電スプレー(工程A)を行った。
図1に示す構成を有し、図2に示す外観を有する静電スプレー装置10を用い、ヒトの頬と額に適用する場合は、皮膚に向けて静電スプレー法を30秒間行った。また、目元や鼻に適用する場合は、化粧用スポンジに10~15秒間静電スプレーし、その後、その化粧用スポンジを皮膚にのせて転写した。静電スプレー法の条件は以下に示すとおりとした。
・印加電圧:14.5kV
・ノズルと皮膚との距離:100mm
・噴霧用組成物の吐出量:
皮膚に直接静電スプレーする場合:7.9mL/h
スポンジに静電スプレーする場合 5.0mL/h
・環境:25℃、60%RH
この静電スプレーによって、皮膚の表面に繊維の堆積物からなる多孔性被膜が形成された。
エ.市販のパウダーファンデーション「エスト パウダーファンデーション シルキースムース」を塗付した。
その後、皮膚上に形成された被膜を、以下の基準で官能評価した。3名の専門パネラーが、「ファンデーションののせやすさ」「なめらかな仕上がり」、「頬につや感のある仕上がり」「なめらかさが持続する(塗布4時間後)」「頬のつや感が持続する(塗布4時間後)」「Tゾーンのテカリを抑制する(塗布4時間後)」を評価した。結果を3名の積算値で表2に示す。
(1)ファンデーションののせやすさ
5:ファンデーションが非常に綺麗に密着する。
4:ファンデーションが綺麗に密着する。
3:ファンデーションがやや綺麗に密着する。
2:ファンデーションがあまり綺麗に密着しない。
1:ファンデーションが綺麗に密着しない。
(2)なめらかな仕上がり(ファンデーション塗布後)
5:非常になめらかな仕上がり
4:なめらかな仕上がり
3:ややなめらかな仕上がり
2:あまりなめらかな仕上がりでない
1:なめらかな仕上がりでない
(3)頬につや感のある仕上がり
5:非常につや感のある仕上がり
4:つや感のある仕上がり
3:ややつや感のある仕上がり
2:あまりつや感のない仕上がり
1:つや感のない仕上がり
(4)なめらかさが持続する(塗布4時間後)
5:なめらかさが非常に持続している
4:なめらかさが持続している
3:なめらかさがやや持続している
2:なめらかさがあまり持続していない
1:なめらかさが持続していない
(5)頬のつや感が持続する(塗布4時間後)
5:つや感が非常に持続している
4:つや感が持続している
3:つや感がやや持続している
2:つや感があまり持続していない
1:つや感が持続していない
(6)Tゾーンのテカリを抑制する(塗布4時間後)
5:テカリが見られない
4:テカリがあまり見られない
3:テカリがややみられる
2:テカリが見られる
1:テカリがかなりみられる
11 低電圧電源
12 高電圧電源
13 補助的電気回路
14 ポンプ機構
15 容器
16 ノズル
17 管路
18 フレキシブル管路
19 電流制限抵抗
20 筐体
Claims (8)
- A)成分(a)及び成分(b)を含有する組成物Xを静電スプレーすることにより皮膚表面に被膜を形成する工程と、
(a)水、アルコール及びケトンから選ばれる1種又は2種以上の揮発性物質、
(b)被膜形成能を有するポリマー
B)成分(c)及び成分(d)を、成分(d)と成分(c)の質量比((d)/(c))が0.25以上2.5以下となる量含有する、組成物X以外の組成物Yを皮膚に適用する工程とを、この順で又は逆の順で有する、皮膚上への被膜の製造方法。
(c)(メタ)アクリル酸アルキルエステルの1種又は2種以上を単量体成分として用いたアクリル系ポリマーであって、ガラス転移点が-20℃以上25℃以下の水不溶性ポリマー 1質量%以上12質量%以下、
(d)エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-ブタンジオール及びジプロピレングリコールから選ばれる1種又は2種以上の、水酸基を2個有するポリオール
前記成分(c)は、組成物Y中にエマルジョンとして含有し、
組成物Yが、更に(e)炭化水素油、エステル油及びエーテル油から選ばれる1種又は2種以上の液状油を0.2質量%以下含有する - 組成物Y中の成分(d)の含有量が0.2質量%以上20質量%以下である請求項1記載の被膜の製造方法。
- 工程B)が、組成物Yを静電スプレー以外の手段で皮膚に適用する工程である請求項1又は2記載の皮膜の製造方法。
- 組成物Yが、水系組成物である請求項1~3のいずれか1項記載の被膜の製造方法。
- 工程A)で静電スプレーすることにより形成される被膜が多孔性被膜である請求項1~4のいずれか1項記載の被膜の製造方法。
- 静電スプレーすることにより皮膚表面に被膜を形成する前又はその後に、皮膚に適用して皮膚上に被膜を製造するために用いる組成物Yであって、成分(c)及び成分(d)を、成分(d)と成分(c)の質量比((d)/(c))が0.25以上2.5以下となる量含有する組成物Y。
(c)(メタ)アクリル酸アルキルエステルの1種又は2種以上を単量体成分として用いたアクリル系ポリマーであって、ガラス転移点が-20℃以上25℃以下の水不溶性ポリマー1質量%以上12質量%以下、
(d)エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-ブタンジオール及びジプロピレングリコールから選ばれる1種又は2種以上の、水酸基を2個有するポリオール
前記成分(c)は、組成物Y中にエマルジョンとして含有し、
組成物Yが、更に(e)炭化水素油、エステル油及びエーテル油から選ばれる1種又は2種以上の液状油を0.2質量%以下含有する - 静電スプレーに用いる組成物が、成分(a)及び成分(b)を含有する組成物Xである請求項6記載の組成物Y。
(a)水、アルコール及びケトンから選ばれる1種又は2種以上の揮発性物質、
(b)被膜形成能を有するポリマー - 組成物Xと組成物Yとを含有する皮膚上に被膜を製造するためのキットであって、
組成物Xは、成分(a)及び成分(b)を含有し、静電スプレーすることにより皮膚表面に被膜を形成するための組成物であり、
(a)水、アルコール及びケトンから選ばれる1種又は2種以上の揮発性物質、
(b)被膜形成能を有するポリマー
組成物Y は、成分(c)及び成分(d)を、成分(d)と成分(c)の質量比((d)/(c))が0.25以上2.5以下となる量含有し、組成物Xを静電スプレーすることによる皮膜の形成の前又はその後に皮膚に適用するための組成物である、キット。
(c)(メタ)アクリル酸アルキルエステルの1種又は2種以上を単量体成分として用いたアクリル系ポリマーであって、ガラス転移点が-20℃以上25℃以下の水不溶性ポリマー1質量%以上12質量%以下、
(d)エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-ブタンジオール及びジプロピレングリコールから選ばれる1種又は2種以上の、水酸基を2個有するポリオール
前記成分(c)は、組成物Y中にエマルジョンとして含有し、
組成物Yが、更に(e)炭化水素油、エステル油及びエーテル油から選ばれる1種又は2種以上の液状油を0.2質量%以下含有する
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2021178842A JP7765949B2 (ja) | 2021-11-01 | 2021-11-01 | 被膜の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2021178842A JP7765949B2 (ja) | 2021-11-01 | 2021-11-01 | 被膜の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2023067516A JP2023067516A (ja) | 2023-05-16 |
| JP7765949B2 true JP7765949B2 (ja) | 2025-11-07 |
Family
ID=86325660
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2021178842A Active JP7765949B2 (ja) | 2021-11-01 | 2021-11-01 | 被膜の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP7765949B2 (ja) |
Citations (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005306745A (ja) | 2004-04-19 | 2005-11-04 | Chuo Rika Kogyo Corp | 化粧品用水性分散液組成物 |
| JP2010070533A (ja) | 2008-09-22 | 2010-04-02 | Arimino Kagaku Kk | 頭髪用化粧料 |
| JP2015182971A (ja) | 2014-03-24 | 2015-10-22 | 株式会社コーセー | 水中油乳化型口唇化粧料 |
| JP2016041676A (ja) | 2014-08-13 | 2016-03-31 | 大東化成工業株式会社 | 水系美爪料 |
| WO2020033266A1 (en) | 2018-08-09 | 2020-02-13 | Kao Corporation | Method for producing coating |
| WO2020033265A1 (en) | 2018-08-09 | 2020-02-13 | Kao Corporation | Method for producing wearable coating |
| JP2020026398A (ja) | 2018-08-09 | 2020-02-20 | 花王株式会社 | 被膜の製造方法 |
| JP2020063212A (ja) | 2018-10-17 | 2020-04-23 | 花王株式会社 | 被膜の製造方法 |
| WO2021095604A1 (ja) | 2019-11-11 | 2021-05-20 | 東亞合成株式会社 | 水性ポリマーエマルション及びその製造方法、並びに化粧料 |
-
2021
- 2021-11-01 JP JP2021178842A patent/JP7765949B2/ja active Active
Patent Citations (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005306745A (ja) | 2004-04-19 | 2005-11-04 | Chuo Rika Kogyo Corp | 化粧品用水性分散液組成物 |
| JP2010070533A (ja) | 2008-09-22 | 2010-04-02 | Arimino Kagaku Kk | 頭髪用化粧料 |
| JP2015182971A (ja) | 2014-03-24 | 2015-10-22 | 株式会社コーセー | 水中油乳化型口唇化粧料 |
| JP2016041676A (ja) | 2014-08-13 | 2016-03-31 | 大東化成工業株式会社 | 水系美爪料 |
| WO2020033266A1 (en) | 2018-08-09 | 2020-02-13 | Kao Corporation | Method for producing coating |
| WO2020033265A1 (en) | 2018-08-09 | 2020-02-13 | Kao Corporation | Method for producing wearable coating |
| JP2020026398A (ja) | 2018-08-09 | 2020-02-20 | 花王株式会社 | 被膜の製造方法 |
| JP2020063212A (ja) | 2018-10-17 | 2020-04-23 | 花王株式会社 | 被膜の製造方法 |
| WO2021095604A1 (ja) | 2019-11-11 | 2021-05-20 | 東亞合成株式会社 | 水性ポリマーエマルション及びその製造方法、並びに化粧料 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2023067516A (ja) | 2023-05-16 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP7169813B2 (ja) | 被膜の製造方法 | |
| JP7495927B2 (ja) | 装着被膜の製造方法 | |
| JP7495926B2 (ja) | 被膜を生成する方法 | |
| JP6203363B2 (ja) | 被膜の製造方法 | |
| JP6532613B2 (ja) | 被膜の製造方法及び静電スプレー装置 | |
| JP7272754B2 (ja) | 被膜の製造方法 | |
| JP2023115047A (ja) | 被膜の製造方法 | |
| WO2018194129A1 (ja) | 被膜の製造方法 | |
| JP7272753B2 (ja) | 化粧被膜の製造方法 | |
| JP7765949B2 (ja) | 被膜の製造方法 | |
| WO2018194088A1 (ja) | 被膜の製造方法 | |
| JP2022039066A (ja) | 皮膚の凹凸をカバーする方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20240924 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20250702 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20250708 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20250825 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20250930 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20251027 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7765949 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |