以下に添付図面を参照して、この発明に係る制御システムの実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、建物の開口部を開閉する開閉体を有する開閉装置を制御する制御システムに関するものである。
ここで、「建物」とは、その具体的な構造や種類は任意であるが、例えば、戸建て住宅、アパートやマンションの如き集合住宅、オフィスビル、商業施設、及び公共施設等を含む概念である。
また、「建物の開口部」とは、建物の躯体の一部分(例えば、壁、床、天井等)において出入口や窓を設置するために形成された開口部である。
また、開閉装置は、防犯や防火のために、建物の開口部に取り付けられる装置であり、例えば、重量シャッター等を電動駆動可能な全ての形式のシャッター装置や扉装置を含む概念である。また、開閉装置の開閉方向については、例えば上下方向、左右方向、前後方向等が該当する。
また「開閉体の開閉状態」とは、例えば、「全閉状態」、「全開状態」、及び「半開状態」を含む概念である。
このうち、「全閉状態」とは、開閉体によって開口部を全閉した状態であり、この全閉状態における開閉体の位置を「全閉位置」と称する。また、「全開状態」とは、開閉体によって開口部を全開した状態であり、この全開状態における開閉体の位置を「全開位置」と称する。また、「半開状態」とは、開閉体が全閉位置と全開位置との間に位置している状態であり、半開状態における開閉体の位置を「半開位置」と称する。
以下、実施の形態では、開閉装置が、戸建て住宅の如き建物のガレージの入出口に設けられた上下開閉式の電動シャッターである場合について説明する。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
〔実施の形態1〕
まず、実施の形態1に係る制御システムについて説明する。この実施の形態1は、基準位置が制限位置よりも上方の位置である形態である。
(構成)
最初に、実施の形態1に係る制御システムが適用される開閉装置の構成について説明する。
以下の説明では、図1のX方向を開閉装置の左右方向(-X方向を開閉装置の左方向、+X方向を開閉装置の右方向)、図1のY方向を開閉装置の上下方向(+Y方向を開閉装置の上方向、-Y方向を開閉装置の下方向)、X方向及びY方向に直交する方向を前後方向(図1の紙面の手前側に至る方向を開閉装置の前方向(建物の屋外側の方向)、図1の紙面の奥側に至る方向を開閉装置の後方向(建物の屋内側の方向))と称する。
図1に示すように、この開閉装置1は、概略的に、収納部10、ガイドレール20、開閉体30、開閉機40、巻取軸(図示省略)、及び制御システム50を備えている。なお、開閉装置1に関する特記しない構成については、従来と同様であるものとして説明を省略する。
また、この開閉装置1を構成する各構成要素の接続形態については、以下に示す通りに設定している。すなわち、後述する制御システム50の制御装置90は、開閉機40、後述する制御システム50の操作装置60、位置検知部70、及び回転数検知部80の各々と配線3を介して電気的に接続されている。これにより、後述する制御装置90と、開閉機40、後述する操作装置60、後述する位置検知部70、又は後述する回転数検知部80との相互間で通信又は電力供給を直接的又は間接的に行うことができる。
なお、開閉装置1を構成する各種部材同士の取付方法(又は接続方法)については任意であるが、例えば、取付側の部材又は取付相手側の部材に形成された取付孔(例えば、リベット孔、ネジ孔、ビス孔等)を介して、取付側の部材を取付相手側の部材に対して固定具(例えば、リベット、取付ネジ、ビス等)、溶接、接着剤、両面テープ等によって取り付ける(又は接続する)方法が採用されている。
(構成-収納部)
収納部10は、開閉装置1の各部を収納するための中空体である。図1に示すように、この収納部10は、建物の壁における開口部2の上端部よりも上方に設置されている。また、この収納部10の内部には、開閉機40、巻取軸、並びに、後述する制御システム50の位置検知部70、回転数検知部80、及び制御装置90が収容されていると共に、巻取軸にて開閉体30が巻上げられた状態では、開閉体30の少なくとも一部も、収納部10の内部に収容される。
(構成-ガイドレール)
ガイドレール20は、開閉体30を開口部2の開閉方向(上下方向)に沿って移動するように案内するものである。このガイドレール20は、横断面形状が略コ字状となるように形成された長尺体であり、開閉装置1の左右の各端部において、上下方向に略沿う方向で配置されており、建物の壁に対して直接的に固定されており、又は下地材(図示省略)を介して間接的に固定されている。
(構成-開閉体)
開閉体30は、巻取軸によって閉鎖移動又は開放移動されることで、開閉体30の開閉状態を全開状態、全閉状態、又は半開状態とする遮蔽手段である。この開閉体30は、図1に示すように、複数のスラット31を備えて構成されており、各スラット31の上下の両端部に形成された嵌合部(図示省略)を介して複数のスラット31が相互に嵌合接続されている。
また、この開閉体30の左右方向の両端部の各々は、ガイドレール20のコ字状の開放端部を介してガイドレール20の内部に挿入されており、上下方向においてはガイドレール20の内部をスライド移動可能であり、かつ、前後方向においてはガイドレール20の外部に脱落しないように規制されている。
また、この開閉体30の閉鎖方向側の端部(具体的には、開閉体30の下端部。以下、「閉鎖方向側端部」と称する。)には、座板32が接続されている。この座板32は、全閉状態において建物の床面と近接し、又は接触するように配置されたものであり、開閉体30の閉鎖方向側端部の左右方向全長にわたって形成されている。
(構成-開閉機)
開閉機40は、巻取軸を回転駆動することによって開閉体30を開閉移動させるための駆動手段である。この開閉機40は、例えば公知の開閉機等を用いて構成されており、出力軸、駆動部、ブレーキ部、電源部、及び制御部を備えて構成されている(いずれも図示省略)。
このうち、出力軸は、クラッチ(図示省略)を介して駆動部から伝達された回転力を巻取軸に伝達するためのものである。ブレーキ部は、出力軸への作用により巻取軸の回転を制動するものである。駆動部は、出力軸を電動で回転させることにより、開閉体30を駆動させるものである。電源部は、図示しない商用電源から供給された電力を、開閉機40の各部に供給するものである。制御部は、開閉機40の各部を制御する制御手段であると共に、後述する制御装置90からの出力に基づいて開閉体30の開閉制御を行うものである。
また、開閉機40の具体的な動作については任意であるが、実施の形態1では、手動操作によって上記クラッチを介して開閉機40と巻取軸とが接続されると、その旨を示す信号(以下、「クラッチ接続信号」と称する)を後述する制御装置90に出力する。また、手動操作によって上記クラッチによる開閉機40と巻取軸との接続が解除されると、その旨を示す信号(以下、「クラッチ解除信号」と称する)を後述する制御装置90に出力する。
(構成-巻取軸)
巻取軸は、開閉体30を閉鎖移動又は開放移動させるための回動軸である。この巻取軸は、例えば公知の巻取軸等を用いて構成されており、左右方向に沿って設置されている。
また、この巻取軸には開閉体30の上端に連結された連結スラット(図示省略)が接続されており、この巻取軸を回転させることで、連結スラットを介して開閉体30を閉鎖移動又は開放移動させることができる。
また、この巻取軸の左端部(又は右端部)がチェーン(図示省略)及びクラッチを介して開閉機40の出力軸に連結されているので、開閉機40の出力軸の回転に伴って巻取軸を回転させることができる。
(構成-制御システム)
次に、制御システム50の構成について説明する。
制御システム50は、開閉装置1を制御するためのものであり、図1に示すように、操作装置60、位置検知部70、回転数検知部80、及び制御装置90を備えている。
(構成-制御システム-操作装置)
操作装置60は、開閉装置1に関する操作指示を受け付けるための操作手段である。この操作装置60は、図1に示すように、開口部2の近傍に設けられており、例えば公知のシャッター装置用の操作装置等を用いて構成されている。具体的には、開閉体30を電動で開放移動させることを指示する開放ボタン、電動で閉鎖移動させることを指示する閉鎖ボタン、及び電動による閉鎖移動又は開放移動を停止させることを指示する停止ボタンを備えている(いずれも図示省略)。
また、操作装置60の具体的な動作については任意であるが、実施の形態1では以下に示す通りとなる。
すなわち、開放ボタン、閉鎖ボタン、又は停止ボタンがユーザによって押圧された場合には、当該押圧されたボタンに応じた操作信号(すなわち、開放信号、閉鎖信号、停止信号)を制御装置90を介して開閉機40に出力することで、開閉機40によって開閉体30が電動で閉鎖移動又は開放移動させたり、又は開閉体30の閉鎖移動又は開放移動を電動で停止させることができる。
また、開放ボタン、閉鎖ボタン、又は停止ボタンが所定時間内に複数回操作された場合(例えば、停止ボタンを押圧しながら、閉鎖ボタンを3回押圧すること等)には、当該操作に応じた信号を制御装置90に出力することで、後述する第1制限位置P1及び後述する第2制限位置P2を設定することができる。
なお、実施の形態1では、操作装置60は、制御装置90と有線で通信するものとして説明するが、これに限られず、例えば、制御装置90と無線で通信するものであってもよい。また、これら有線式及び無線式の操作装置60の両方が設けられてもよい。
(構成-制御システム-位置検知部、回転数検知部)
位置検知部70は、開閉体30の閉鎖方向側端部の位置を検知し、当該検知した位置を示す信号(以下、「位置信号」と称する)を所定周期で出力するための位置検知手段であり、図1に示すように、開閉機40の近傍位置に設けられている。
また、回転数検知部80は、開閉機40の駆動部の回転数(以下、「駆動部の回転数」と称する。)を検知し、当該検知した回転数を示す信号(以下、「回転数信号」を所定周期で出力するための回転数検知手段であり、図1に示すように、開閉機40の近傍位置に設けられている。
また、位置検知部70及び回転数検知部80の具体的な構成については任意であるが、実施の形態1では、位置検知部70及び回転数検知部80の両方の機能を有するホールIC等を用いて構成されている。ただし、これに限られず、例えば、位置検知部70がポテンションメータ等を用いて構成され、回転数検知部80がタコジェネレータ等を用いて構成されてもよい。
なお、上述した「駆動部の回転数」は、「駆動手段の負荷量」に対応しており、具体的には、駆動部の回転数が高いほど駆動部の負荷量が低いことを示し、駆動部の回転数が低いほど駆動部の負荷量が高いことを示す。
(構成-制御システム-制御装置)
制御装置90は、開閉装置1の各部を相互に連動させる装置であり、図2に示すように、入力部91、出力部92、電源部93、制御部94、及び記憶部95を備えている。
(構成-制御システム-制御装置-入力部)
入力部91は、各種の信号(例えば、操作信号、位置信号、回転数信号、クラッチ接続信号、クラッチ解除信号等)の入力を操作装置60、位置検知部70、回転数検知部80、又は開閉機40から受け付ける入力手段であり、例えば公知の入力端子等を用いて構成されている。
(構成-制御システム-制御装置-出力部)
出力部92は、各種の信号を開閉機40等に出力する出力手段であり、例えば公知の出力端子等を用いて構成されている。
(構成-制御システム-制御装置-電源部)
電源部93は、図示しない商用電源又は電池(例えば、バッテリ等)から供給された電力を、制御装置90の各部に供給すると共に、操作装置60、位置検知部70、及び回転数検知部80にも供給する電源手段である。
(構成-制御システム-制御装置-制御部)
制御部94は、制御装置90の各部を制御する制御手段である。この制御部94は、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。
また、この制御部94は、図2に示すように、機能概念的に、開閉移動制御部94a、復帰設定部94b、及び過負荷検出部94cを備えている。
(構成-制御システム-制御装置-制御部-開閉移動制御部)
開閉移動制御部94aは、操作装置60を介して受け付けられた操作指示に基づいて、開閉体30の開閉移動を制御する開閉移動制御手段であって、第1開閉制御及び第2開閉制御を行うことが可能な開閉移動制御手段である。
ここで、「第1開閉制御」とは、後述する第4制御モードで行われる制御であって、制御システム50にあらかじめ設定された基準位置PP(実施の形態1では、後述する第2制御モード処理で設定される基準位置PP)から開閉体30の閉鎖方向側端部が遠ざかるように、開閉体30を開閉移動させる制御を意味する。
また、「第2開閉制御」とは、後述する第4制御モードで行われる制御であって、上記基準位置PPに開閉体30の閉鎖方向側端部が近づくように、開閉体30を開閉移動させる制御を意味する。
また、「基準位置PP」とは、開閉体30の開閉移動を制御するための基準となる位置を意味し、実施の形態1では、図1に示すように、後述の制限位置よりも上方の位置であって、開閉体30の閉鎖方向側端部が収納部10の下端部(又は建物の天井)と当接する位置として説明する。
(構成-制御システム-制御装置-制御部-復帰設定部)
復帰設定部94bは、設定タイミングが到来した場合に、制限位置を設定するための復帰設定手段である。
ここで、「設定タイミング」とは、制御システム50にあらかじめ設定された制限位置(実施の形態1では、後述する第1制御モード処理で設定された制限位置)を再度設定するタイミングを意味し、例えば、開閉装置1の電源が停電又は人為的にオフされたタイミング、又は/及び、開閉機40のクラッチによる開閉機40と巻取軸との接続が解除されたタイミング等を含む概念である。
また、「制限位置」とは、開閉体30の開閉移動を制限するための位置を意味し、実施の形態1では、第1制限位置P1及び第2制限位置P2が該当する。
このうち、「第1制限位置P1」とは、図1に示すように、開閉体30の開放移動を制限するための上限位置(例えば、全開位置又はその近傍位置等)として説明する。
また、「第2制限位置P2」とは、図1に示すように、開閉体30の閉鎖移動を制限するための下限位置(例えば、全閉位置又はその近傍位置等)として説明する。
(構成-制御システム-制御装置-制御部-過負荷検出部)
過負荷検出部94cは、開閉機40が過負荷状態であるか否かを検出するものである。なお、「過負荷検出部94c」及び「回転数検知部80」は、特許請求の範囲における「過負荷検出手段」に対応する。
また、この制御部94によって実行される処理の詳細については後述する。
(構成-制御システム-制御装置-記憶部)
記憶部95は、制御装置90の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記憶する記憶手段であり、書き換え可能な記録媒体を用いて構成され、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性記録媒体を用いることができる。
(開閉処理)
次に、制御システム50の制御装置90の制御部94によって実行される開閉処理について説明する。以下の説明では、図3から図7に示す各処理の説明ではステップを「S」と略記する。
開閉処理は、開閉体30の開閉移動を制御するための処理である。この開閉処理を実行するタイミングは任意であるが、実施の形態1では、開閉装置1の電源が投入された後に起動されるものとして説明する。
また、この開閉処理の前提としては、開閉体30の開閉状態が全閉状態であり、後述する第1制限位置情報、後述する第2制限位置情報、及び後述する基準位置情報が記憶部95に記憶されていないものとして説明する。
また、実施の形態1では、制御システム50の制御モードは、「第1制御モード」、「第2制御モード」、「第3制御モード」、及び「第4制御モード」を含むものとして説明する。
このうち、「第1制御モード」は、第1制限位置P1及び第2制限位置P2を設定するための制御モードである。
また、「第2制御モード」は、開閉体30の制御位置と開閉体30を駆動させる開閉機40の駆動部の負荷量(具体的には、駆動部の回転数)とを紐づけるための制御モードである。
また、「第3制御モード」は、開閉体30の開閉移動を行うための制御モード(いわゆる通常の制御モード)である。
また、「第4制御モード」は、設定タイミングが到来した後に第1制限位置P1及び第2制限位置P2を再度設定するための制御モードである。
開閉処理が起動されると、図3に示すように、SA1において制御部94は、制御モードを第1制御モードに設定し、第1制御モード処理を起動する。
(開閉処理-第1制御モード処理)
次に、図3のSA1の第1制御モード処理について説明する。
第1制御モード処理は、第1制限位置P1及び第2制限位置P2を設定するための処理である。
第1制御モード処理が起動されると、図4に示すように、SB1において制御部94は、第1制限位置P1(具体的には、上限位置)を設定する。
この第1制限位置P1の設定方法については任意であるが、実施の形態1では以下の通りに設定している。
すなわち、まず、開閉移動制御部94aは、開閉体30(具体的には、開閉体30の閉鎖方向側端部)を所定の位置まで開閉移動させる。具体的には、所定操作によって操作装置60から入力が受け付けられた操作信号(具体的には、開放信号、閉鎖信号、停止信号)に基づいて開閉体30を開閉移動させる。なお、この開閉移動の制御内容の詳細については、後述するSD5の具体的な処理と略同一としており、具体的には、後述の押切操作に対応する開閉体30の開閉移動の制御を行っている。
ただし、これに限らず、例えば、開閉移動制御部94aは、SB1の処理開始と同時に、上記操作信号に基づかないで、開閉体30を上記所定の位置まで自動的に開放移動させてもよい。この場合には、停止信号の入力が受け付けられた際に、上記開放移動を停止させてもよい。
次いで、制御部94は、開閉体30が上記所定の位置に到達すると、所定操作によって操作装置60から入力が受け付けられた第1設定信号(第1制限位置P1を決定するための信号)に基づいて、当該所定の位置を第1制限位置P1として設定し、当該設定した第1制限位置P1を示す情報(以下、「第1制限位置情報」と称する)を記憶部95に記憶する。
SB2において制御部94は、第2制限位置P2(具体的には、下限位置)を設定する。その後、第1制御モード処理を終了し、図3の開閉処理に戻る。
この第2制限位置P2の設定方法については任意であるが、実施の形態1では以下の通りに設定している。
すなわち、まず、開閉移動制御部94aは、開閉体30を第1制限位置P1とは異なる所定の位置まで開閉移動させる。具体的には、所定操作によって操作装置60から入力が受け付けられた操作信号に基づいて開閉体30を開閉移動させる。なお、この開閉移動の制御内容の詳細については、後述するSD5の具体的な処理と略同一としており、具体的には、後述の押切操作に対応する開閉体30の開閉移動の制御を行っている。
ただし、これに限らず、例えば、開閉移動制御部94aは、SB2の処理開始と同時に、上記操作信号に基づかないで、開閉体30を上記所定の位置まで自動的に閉鎖移動させてもよい。この場合には、停止信号の入力が受け付けられた際に、当該閉鎖移動を停止させてもよい。
次いで、制御部94は、開閉体30が上記所定の位置に到達すると、所定操作によって操作装置60から入力が受け付けられた第2設定信号(第2制限位置P2を決定するための信号)に基づいて、当該所定の位置を第2制限位置P2として設定し、当該設定した第2制限位置P2を示す情報(以下、「第2制限位置情報」と称する)を記憶部95に記憶する。
以上のような第1制御モード処理により、操作装置60を介して第1制限位置P1及び第2制限位置P2を設定できる。よって、第1制限位置P1及び第2制限位置P2を自動的に設定する場合に比べて、ユーザのニーズに応じた第1制限位置P1及び第2制限位置P2を設定でき、開閉装置1の使用性を高めることができる。
図3に戻り、SA2において制御部94は、制御モードを第1制御モードから第2制御モードに切り替えて、第2制御モード処理を起動する。
(開閉処理-第2制御モード処理)
次に、図3のSA2の第2制御モード処理について説明する。
第2制御モード処理は、開閉体30の制御位置と開閉機40の駆動部の負荷量とを紐づけるための処理である。
第2制御モード処理が起動されると、図5に示すように、SC1において制御部94は、基準位置PPを設定する。
この基準位置PPの設定方法については任意であるが、実施の形態1では以下の通りに設定している。
すなわち、まず、開閉移動制御部94aは、開閉体30を所定の位置(具体的には、開閉体30の閉鎖方向側端部が収納部10の下端部と当接する位置)まで開閉移動させる(なお、実施の形態1では、SC1の処理が終了するまで、第1制限位置P1及び第2制限位置P2に基づいて開閉体30の開閉移動を停止させることは行わないものとする)。具体的には、所定操作によって操作装置60から入力が受け付けられた操作信号に基づいて開閉体30を開閉移動させる。なお、この開閉移動の制御内容の詳細については、後述するSD5の具体的な処理と略同一としており、具体的には、後述の自己保持操作に対応する開閉体30の開閉移動の制御を行っている。
ただし、これに限らず、例えば、開閉移動制御部94aは、SC1の処理開始と同時に、上記操作信号に基づかないで、開閉体30を上記所定の位置まで自動的に開放移動させてもよい。この場合には、後述するように、開閉機40の駆動部の回転数が閾値未満と判定された後に、当該開放移動を停止させてもよい。
次に、制御部94は、上記開閉移動を継続させながら、回転数検知部80から入力が受け付けられた回転数信号に基づいて、開閉機40の駆動部の回転数が閾値未満であるか否かを判定する。
次いで、制御部94は、上記閾値未満であると判定されると、位置検知部70から入力が受け付けられた位置信号に基づいて上記所定の位置を基準位置PPとして設定し、当該設定した基準位置PPを示す情報(以下、「基準位置情報」と称する)を記憶部95に記憶する。その後(具体的には、後述するSC2の処理後)、開閉体30を基準位置PPから第1制限位置P1まで自動的に閉鎖移動させる。
SC2において制御部94は、第1距離及び第2距離を算出する。
具体的には、第1距離の算出については、SB1にて設定された第1制限位置P1からSC1にて設定された基準位置PPまでの距離を算出し、当該算出した距離を第1距離とし、当該第1距離を示す情報(以下、「第1距離情報」と称する)を記憶部95に記憶する。
また、第2距離の算出については、SB2にて設定された第2制限位置P2からSC1にて設定された基準位置PPまでの距離を算出し、当該算出した距離を第2距離とし、当該第2距離を示す情報(以下、「第2距離情報」と称する)を記憶部95に記憶する。ただし、これに限らず、例えば、SB1にて設定された第1制限位置P1からSB2にて設定された第2制限位置P2までの距離を算出し、当該算出した距離を第2距離としてもよい。
なお、例えば、上記設定される第1距離及び第2距離に対して距離の方向性を明確にするために、第1距離情報及び第2距離情報にプラス記号及びマイナス記号を追記してもよい。一例として、第1距離情報については、第1制限位置P1が基準位置PPから下方へ1m離れている場合には「-200パルス」を示す情報としたり、第1制限位置P1が基準位置PPから上方へ1m離れている場合には「+200パルス」を示す情報としてもよい。
SC3において制御部94は、開閉体30の制御位置と開閉機40の駆動部の負荷量とを紐づける処理(以下、「紐づけ処理」と称する)を実行する。その後、第2制御モード処理を終了し、図3の開閉処理に戻る。
この紐づけ処理の処理内容については任意であるが、実施の形態1では、以下に示す通りとなる。
すなわち、操作装置60から入力が受け付けられた閉鎖信号に基づいて、開閉体30を第1制限位置P1から第2制限位置P2まで閉鎖移動させる(例えば、「自己保持操作」に対応する開閉体30の開閉移動の制御によって閉鎖移動させてもよい。ただし、これに限らず、SC3の処理開始と同時に自動で閉鎖移動させてもよい)。
また、上記閉鎖移動と並行して、位置検知部70及び回転数検知部80から入力が受け付けられた位置信号及び回転数信号に基づいて、開閉体30の制御位置を示す情報(以下、「制御位置情報」と称する)と、上記駆動部の回転数を示す情報(以下、「回転数情報」と称する)と、第3制御モードにおいて開閉機40の過負荷状態の判定に用いられる閾値(上記駆動部の回転数に所定値を減算したもの)を示す情報(以下、「第1閾値情報」と称する)と、を相互に関連付けて記憶部95に記憶する。
そして、開閉体30の閉鎖方向側端部の位置が第2制限位置P2に到達すると、開閉体30の閉鎖移動を停止させ、且つ、制御位置情報、回転数情報、及び第1閾値情報の記憶も停止する。
以上のような第2制御モード処理により、開閉体30の制御位置と開閉機40の駆動部の負荷量とを紐づけることができ、第3制御モード処理を正確且つ安全に行うことができる。
図3に戻り、SA3において制御部94は、制御モードを第2制御モードから第3制御モードに切り替えて、第3制御モード処理を起動する。
(開閉処理-第3制御モード処理)
次に、図3のSA3の第3制御モード処理について説明する。
第3制御モード処理は、開閉体30の開閉移動を行うための処理である。
第3制御モード処理が起動されると、図6に示すように、SD1において制御部94は、設定タイミングが到来したか否かを判定する。
この設定タイミングが到来したか否かを判定する方法については任意であるが、実施の形態1では、設定タイミングが到来していることを正確に判定する観点から、商用電源からの電力供給が停止された旨を示す信号(以下、「電力供給停止信号」と称する)の入力が電源部93から受け付けられたか否か、又はクラッチ解除信号の入力が開閉機40から受け付けられたか否かに基づいて判定する。ここで、電力供給停止信号又はクラッチ解除信号の入力が受け付けられた場合には、設定タイミングが到来したと判定し、電力供給停止信号及びクラッチ解除信号の入力が受け付けられていない場合には、設定タイミングが到来していないと判定する。
ただし、これに限らず、例えば、電力供給停止信号の入力が受け付けられたか否かのみに基づいて判定してもよい。
そして、制御部94は、設定タイミングが到来したと判定された場合(SD1、Yes)にはSD2に移行し、設定タイミングが到来していないと判定された場合(SD1、No)にはSD4に移行する。
なお、実施の形態1では、SD1のみにおいて、設定タイミングが到来したか否かを判定すると説明したが、これに限らない。例えば、第3制御モード処理のうちSD1以外の他の処理(例えば、SD4の処理等)、又は/及び第4制御モード処理の各処理においても設定タイミングが到来したか否かを判定し、設定タイミングが到来したと判定された場合には、SD2に移行してもよい。
SD2において制御部94は、SD1にて設定タイミングが到来したと判定される前の状態に復帰したタイミング(以下、「復帰タイミング」と称する)が到来したか否かを判定する。
この復帰タイミングが到来したか否かを判定する方法については任意であるが、実施の形態1では、復帰タイミングが到来していることを正確に判定する観点から、商用電源から電力が供給されている旨を示す信号(以下、「電力供給信号」と称する)の入力が電源部93から受け付けられ、又はクラッチ接続信号の入力が開閉機40から受け付けられたか否かに基づいて判定する。ここで、電力供給信号又はクラッチ接続信号の入力が受け付けられた場合には復帰タイミングが到来したと判定し、電力供給信号及びクラッチ接続信号の入力が受け付けられていない場合には復帰タイミングが到来していないと判定する。
ただし、これに限らず、例えば、電力供給信号の入力のみが受け付けられたか否かのみに基づいて判定してもよい。
そして、制御部94は、復帰タイミングが到来したと判定されるまで待機し(SD2、No)、復帰タイミングが到来したと判定された場合(SD2、Yes)には、制御モードを第3制御モードから第4制御モードに切り替えて、第4制御モード処理(SD3)を起動する。なお、第4制御モード処理の処理内容の詳細については、後述する。
なお、実施の形態1では、SD1及びSD2の処理が実行されてから、第4制御モード処理(SD3)が実行可能となる(具体的には、後述の第1操作指示及び後述の第2操作指示の受け付けが可能となる)。このことを踏まえると、実施の形態1に係る設定タイミングとは、実質的には、SD1及びSD2の処理が実行された後のタイミングを意味する(なお、実施の形態2に係る設定タイミングについても同様とする)。
SD4において制御部94は、操作装置60から操作信号の入力が受け付けられたか否かを判定する。
そして、制御部94は、操作信号の入力が受け付けられたと判定された場合(SD4、Yes)にはSD5に移行し、操作信号の入力が受け付けられていないと判定された場合(SD4、No)にはSD6に移行する。
SD5において開閉移動制御部94aは、SD4にて入力が受け付けられた操作信号に基づいて、開閉体30を開閉移動させたり、又は開閉体30の開閉移動を停止させる。
具体的には、SD4にて閉鎖信号又は開放信号の入力が受け付けられた場合には、出力部92を介して閉鎖信号等に対応する制御信号を開閉機40に出力することにより、開閉機40のブレーキ部を電気的に解放させると共に、開閉機40の駆動部を駆動させることで、開閉体30を電動で閉鎖移動又は開放移動させる。
ここで、実施の形態1では、閉鎖信号等の入力の受け付けが停止した場合においても、上記制御信号の出力を継続することによって開閉機40の駆動部を駆動させることで、開閉体30の閉鎖移動又は開放移動を継続させる。すなわち、いわゆる「自己保持操作」に対応する開閉体30の開閉移動の制御を行う。ただし、これに限らず、例えば、閉鎖信号等の入力の受け付けが停止した場合に、開閉体30の閉鎖移動又は開放移動も停止させてもよい。すなわち、いわゆる「押切操作」に対応する開閉体30の開閉移動の制御を行ってもよい。
また、開閉体30が閉鎖移動又は開放移動している場合に停止信号の入力が受け付けられた場合には、出力部92を介して停止信号に対応する制御信号を開閉機40に出力することにより、開閉機40の駆動部の駆動を停止させると共に、開閉機40のブレーキ部を作用させることで、開閉体30の電動による閉鎖移動又は開放移動を停止させる。
SD6において過負荷検出部94cは、開口部2に開閉体30の開閉移動を妨げる要因(例えば、開口部2を通行する人や物等の如き障害物等)が存在するか否かを確認するために、開閉機40が過負荷状態であるか否かを判定する。
この上記過負荷状態であるか否かの判定方法については任意であるが、実施の形態1では、SC3にて記憶部95に記憶された制御位置情報、回転数情報、及び第1閾値情報に基づいて、SD6の処理時に回転数検知部80から入力が受け付けられた回転数信号が示す駆動部の回転数が、閾値(具体的には、上記第1閾値情報のうち、SD6の処理時に位置検知部70から入力が受け付けられた位置信号の開閉体30の閉鎖方向側端部の位置に対応する第1閾値情報の閾値)未満であるか否かに基づいて判定する。ここで、上記閾値未満である場合には、上記過負荷状態であると判定し、上記閾値未満でない場合には、上記過負荷状態でないと判定する。
そして、過負荷検出部94cは、上記過負荷状態であると判定された場合(SD6、Yes)にはSD7に移行し、上記過負荷状態でないと判定された場合(SD6、No)にはSD8に移行する。
SD7において開閉移動制御部94aは、SD7の処理直前において開閉体30の開閉移動が継続されている場合には、当該開閉移動を停止させる。その後、SD1に移行する。
ここで、開閉体30の開閉移動を停止させる方法については任意であるが、実施の形態1では、開閉体30の開閉移動を一旦停止させた後、開閉体30の閉鎖方向側端部の位置が現状の位置よりも上方位置となるように、開閉体30を開放移動させ、その後この開放移動を停止させる(いわゆる「タッチアップ動作」を行う)。
だたし、これに限られず、例えば、開閉体30の開閉移動を単に停止させるだけでもよい(いわゆる、「タッチストップ動作」を行ってもよい)。
SD8において制御部94は、開閉体30の閉鎖方向側端部の位置が第1制限位置P1又は第2制限位置P2のいずれかに到達したか否かを判定する。
この第1制限位置P1又は第2制限位置P2のいずれかに到達したか否かを判定する方法については任意であるが、実施の形態1では、SD8の処理時において位置検知部70から入力が受け付けられた位置信号が示す開閉体30の閉鎖方向側端部の位置が、SB1又はSB2にて設定された第1制限位置P1又は第2制限位置P2(あるいは、後述するSE6にて設定された第1制限位置P1又は第2制限位置P2)に合致するか否かに基づいて判定する。ここで、上記第1制限位置P1又は第2制限位置P2に合致する場合には、第1制限位置P1又は第2制限位置P2のいずれかに到達したと判定し、上記第1制限位置P1又は第2制限位置P2のいずれかにも合致しない場合には、第1制限位置P1又は第2制限位置P2のいずれにも到達していないと判定する。
そして、制御部94は、第1制限位置P1又は第2制限位置P2のいずれかに到達したと判定された場合(SD8、Yes)にはSD7に移行して、開閉移動制御部94aが、開閉体30の開閉移動を停止させる。一方、第1制限位置P1又は第2制限位置P2のいずれにも到達していないと判定された場合(SD8、No)には、SD1に移行して、以降同様に、SD1からSD8の処理を繰り返す。
以上のような第3制御モード処理により、開閉体30の開閉移動を行うことができ、状況に応じて開閉体30の開閉状態を変更することができる。
(開閉処理-第4制御モード処理)
次に、図6のSD3の第4制御モード処理について説明する。第4制御モード処理は、設定タイミングが到来した後に第1制限位置P1及び第2制限位置P2を設定(再度設定)するための処理である。
ここで、設定タイミングが到来した後に第1制限位置P1及び第2制限位置P2を設定する理由については、以下の2つの理由が挙げられる。
まず、1つ目の理由については、以下に示す通りである。すなわち、開閉装置1の電源がオフしている状態において、開閉機40を手動操作するために、開閉機40のクラッチによる開閉機40と巻取軸との接続が解除される場合がある。この場合において、開閉機40の手動操作が行われると、開閉体30の閉鎖方向側端部の位置がズレること等により、位置検知部70によって開閉体30の閉鎖方向側端部の位置を正確に検知できなくなる。このため、第1制御モード処理で設定された第1制限位置P1及び第2制限位置P2で開閉体30の開閉移動を正確に停止させることができなくなるおそれがあることから、このような問題が生じることを回避するためである。
なお、開閉装置1の電源がオフした後に開閉機40の手動操作が必ずしも行われるわけではないものの、開閉装置1の電源がオフした状態では制御装置90がクラッチ解除信号を受信できないため、制御装置90が開閉機40と巻取軸との接続状態を認識できない。よって、実施の形態1では、単に開閉装置1の電源がオフしてから復帰(具体的には、当該電源がオン)するだけでも第4制御モード処理を実行することとしている。
また、2つ目の理由については、以下に示す通りである。すなわち、開閉装置1の電源がオンしている状態において、開閉機40を手動操作するために、開閉機40のクラッチによる開閉機40と巻取軸との接続が解除されると、上述したように、開閉機40の手動操作によって開閉体30の閉鎖方向側端部の位置がズレること等により、位置検知部70によって開閉体30の閉鎖方向側端部の位置を正確に検知できなくなる(この場合には、制御装置90ではクラッチ解除信号が受信される)。このため、第1制御モード処理で設定された第1制限位置P1及び第2制限位置P2で開閉体30の開閉移動を正確に停止させることができなくなるおそれがあることから、このような問題が生じることを回避するためである。
第4制御モード処理が起動されると、図7に示すように、SE1において開閉移動制御部94aは、第1操作指示が操作装置60を介して受け付けられたか否かを判定する。
ここで、「第1操作指示」とは、操作装置60を介して受け付けられる操作指示のうち、第1開閉制御を行うことを指示する操作指示であり、実施の形態1では、閉鎖信号が示す指示(つまり、開閉体30を閉鎖移動させることにより、基準位置PPから開閉体30の閉鎖方向側端部を遠ざける指示)が該当する。
また、第1操作指示が受け付けられたか否かの判定方法については任意であるが、実施の形態1では、操作装置60から閉鎖信号の入力が受け付けられたか否かに基づいて判定する。ここで、閉鎖信号の入力が受け付けられた場合には、第1操作指示が受け付けられたと判定し、閉鎖信号の入力が受け付けられていない場合には、第1操作指示が受け付けられていないと判定する。
そして、開閉移動制御部94aは、第1操作指示が受け付けられたと判定された場合(SE1、Yes)にはSE2に移行し、第1操作指示が受け付けられていないと判定された場合(SE1、No)にはSE8に移行する。
SE2において開閉移動制御部94aは、第1開閉制御を実行する。
具体的には、開閉移動制御部94aは、後述のSE4の処理が開始されるまで、SE1にて受け付けられた第1操作指示(詳細には、閉鎖信号が示す指示)に基づいて、基準位置PPから開閉体30の閉鎖方向側端部が遠ざかるように、開閉体30を閉鎖移動させる。
また、この第1開閉制御の制御内容の詳細については、実施の形態1では、自己保持操作に対応する開閉体30の開閉移動の制御を行うものとする(なお、実施の形態2に係る第1開閉制御についても同様とする)。
なお、実施の形態1では、第1開閉制御の実行中に、操作装置60を介して第1操作指示以外の操作指示(例えば、停止信号が示す指示又は開放信号が示す指示等)が受け付けられた場合には、開閉移動制御部94aは、第1開閉制御による開閉体30の開閉移動を停止させた後に、SE1の処理に戻すこととしている(なお、実施の形態2に係る第4制御モード処理についても同様とする)。
SE3において開閉移動制御部94aは、SE2の第1開閉制御によって、所定量又は所定時間だけ開閉体30を開閉移動させたか否かを判定する。
ここで、「所定量」及び「所定時間」の設定方法については任意であるが、実施の形態1では、開閉体30が開閉移動していることをユーザが視認しやすい値であり、且つ開閉体30が建物の床面等に押し付けられても、開閉体30又は/開閉機40の故障が発生しない程度の値に設定している。
例えば、「所定量」については、100mmから200mm程度に設定してもよい。また、「所定時間」については、1秒から3秒程度に設定してもよい。
また、この所定量又は所定時間だけ開閉体30を開閉移動させたか否かの判定方法については任意であるが、実施の形態1では、SE2の処理時に位置検知部70から入力が受け付けられた位置信号が示す開閉体30の閉鎖方向側端部の位置と、SE3の処理時に位置検知部70から入力が受け付けられた位置信号が示す開閉体30の閉鎖方向側端部の位置との差が上記所定量に達したか否か、又は、SE2の処理が開始されてから所定時間が経過したか否かに基づいて判定する。ここで、上記差が上記所定量に達した場合、又は上記所定時間が経過した場合には、所定量又は所定時間だけ開閉体30を開閉移動させたと判定し、上記差が上記所定量に達していない場合、及び上記所定時間が経過していない場合には、所定量又は所定時間だけ開閉体30を開閉移動させていないと判定する。
ただし、これに限らず、例えば、上記差が上記所定量に達したか否かのみに基づいて判定してもよく、あるいは、上記所定時間が経過したか否かのみに基づいて判定してもよい。
そして、開閉移動制御部94aは、所定量又は所定時間だけ開閉体30を開閉移動させたと判定された場合(SE3、Yes)にはSE4に移行し、所定量又は所定時間だけ開閉体30を開閉移動させていないと判定された場合(SE3、No)にはSE7に移行する。
SE4において開閉移動制御部94aは、第2開閉制御を実行する。
具体的には、SE4の処理が、SE3の処理の直後、又は後述のSE7の処理にて開閉機40が過負荷状態であると判定された直後に行われる場合には、開閉移動制御部94aは、後述のSE6の処理が開始されるまで、操作装置60を介して受け付けられる操作指示の種別に関わらず(ただし、停止信号の指示は除く)、第1開閉制御による開閉体30の開閉移動を停止させた後に、基準位置PPに開閉体30の閉鎖方向側端部が近づくように、開閉体30を開放移動させる(つまり、閉鎖信号の指示が受け付けられていても、開閉体30を開放移動させる)。
なお、実施の形態1では、SE4の処理時又は第2開閉制御の実行中に、操作装置60を介して停止信号の指示が受け付けられた場合には、開閉移動制御部94aは、開閉体30の開閉移動を停止させた後に、SE1の処理に戻すこととしている(なお、実施の形態2に係る第4制御モード処理についても同様とする)。
また、SE4の処理がSE8の処理の直後に行われる場合には、開閉移動制御部94aは、後述のSE6の処理が開始されるまで、SE8において操作装置60を介して受け付けられる後述の第2操作指示に基づいて、基準位置PPに開閉体30の閉鎖方向側端部が近づくように、開閉体30を開放移動させる。
また、これら第2開閉制御の制御内容の詳細については、実施の形態1では、自己保持操作に対応する開閉体30の開閉移動の制御を行うものとする(なお、実施の形態2に係る第2開閉制御についても同様とする)。
SE5において復帰設定部94bは、SE4による第2開閉制御によって、開閉体30の閉鎖方向側端部の位置が基準位置PPに到達したか否かを判定する。
この基準位置PPに到達したか否かを判定する方法については任意であるが、実施の形態1では、過負荷検出部94cによって開閉機40が過負荷状態であること(具体的には、SE5の処理時に回転数検知部80から入力が受け付けられた回転数信号が示す駆動部の回転数が閾値未満であること)が検出されたか否かに基づいて判定する。ここで、上記過負荷状態であることが検出された場合には、上記基準位置PPに到達したと判定し、上記過負荷状態であることが検出されていない場合には、上記基準位置PPに到達していないと判定する。
また、上記閾値の設定方法については任意であるが、実施の形態1では、第2開閉制御中における過負荷検出部94cの検出感度が比較的低くなるように設定しており、例えば、記憶部95にあらかじめ記憶されている第2閾値情報の閾値であって、比較的低い値を示す閾値(例えば、SC1の処理にて用いられる閾値と略同一の閾値等)で設定してもよい。
そして、復帰設定部94bは、上記基準位置PPに到達したと判定されるまで待機し(SE5、No)、上記基準位置PPに到達したと判定された場合(SE5、Yes)にはSE6に移行する。
ここで、例えば、上記基準位置PPに到達したと判定された場合には、SC2にて処理された基準位置PPの設定をそのまま保持してもよい。具体的には、記憶部95に記憶された基準位置情報が示す位置を基準位置PPとして設定(再度設定)してもよい。あるいは、SC2にて処理された基準位置PPの設定を保持しなくてもよい。具体的には、SE5の処理時において位置検知部70から入力が受け付けられた位置信号が示す開閉体30の閉鎖方向側端部の位置を基準位置PPとして設定(再度設定)してもよい。
SE6において復帰設定部94bは、SC2にて算出された第1距離及び第2距離に基づいて、第1制限位置P1及び第2制限位置P2を設定(再度設定)する。
具体的には、第1制限位置P1の設定については、記憶部95に記憶された第1距離情報に基づいて、SE5の処理時に設定された基準位置PPから第1距離離れた位置を算出し、当該算出した位置を第1制限位置P1として設定する。
また、第2制限位置P2の設定については、記憶部95に記憶された第2距離情報に基づいて、第2距離がSB2にて設定された第2制限位置P2からSC1にて設定された基準位置PPまでの距離である場合には、SE5の処理時に設定された基準位置PPから第2距離離れた位置を算出し、当該算出した位置を第2制限位置P2として設定する。
ただし、これに限らず、例えば、第2距離がSB1にて設定された第1制限位置P1からSB2にて設定された第2制限位置P2までの距離である場合には、SE6にて設定された第1制限位置P1から第2距離離れた位置を算出し、当該算出した位置を第2制限位置P2として設定してもよい。
その後、制御部94は、第4制御モード処理を終了して、制御モードを第4制御モードから第3制御モードに切り替えて、図6の第3制御モード処理に戻し、SD1に移行する。そして以降同様に、制御部94は、SD1からSD8の処理を繰り返す。
これらSE1からSE6の処理により、従来技術(シャッター装置の電源が停電してから復旧した後に第2操作指示が受け付けられた場合に、シャッターカーテンの開閉移動を制限する技術)に比べて、設定タイミングが到来した場合に開閉体30の開閉移動を確実に行うことができる。よって、設定タイミングが到来した場合には、制限位置の再度の設定を確実に行うことができると共に、ユーザによる開閉装置1の故障の誤認を回避でき、開閉装置1の使用性を高めることができる。
なお、実施の形態1では、SE2からSE5、及び後述のSE7の処理が行われている間において、制限位置の再度の設定が行われていることをユーザに報知するために、制御部94は、その旨を示す報知情報を出力手段(例えば、音声出力手段、又は/及び表示手段)を介して連続的又は断続的に出力する(なお、実施の形態2に係る開閉処理についても同様とする)。
図7に戻り、SE7において過負荷検出部94cは、第1開閉制御中において開閉体30又は/及び開閉機40の故障を回避するために、開閉機40が過負荷状態であるか否かを判定する。
この上記過負荷状態であるか否かの判定方法については任意であるが、実施の形態1では、SE7の処理時に回転数検知部80から入力が受け付けられた回転数信号が示す駆動部の回転数が、閾値未満であるか否かに基づいて判定する。ここで、上記閾値未満である場合には、上記過負荷状態であると判定し、上記閾値未満でない場合には、上記過負荷状態でないと判定する。
ここで、上記閾値の設定方法については任意であるが、実施の形態1では、第1開閉制御中における過負荷検出部94cの検出感度が第2開閉制御中における過負荷検出部94cの検出感度よりも高くなるように設定している(つまり、第1開閉制御中における過負荷検出部94cの検出感度を、第2開閉制御中における過負荷検出部94cの検出感度よりも高く設定している)。
例えば、記憶部95にあらかじめ記憶されている第3閾値情報の閾値であって、比較的高い値を示す閾値(一例として、第2閾値情報の閾値の2倍から5倍程度の閾値)で設定してもよい。
これにより、第1開閉制御中における過負荷検出部94cの検出感度を比較的高く設定でき、開閉体30又は/及び開閉機40の故障の発生(例えば、開閉体30が建物の床面等に押し付けられることで、開閉体30の一部が折れ曲がること等)を回避しやすくなる。
そして、過負荷検出部94cは、開閉機40が過負荷状態でないと判定された場合(SE7、No)には、SE3に移行する。一方、開閉機40が過負荷状態であると判定された場合(SE7、Yes)には、第1開閉制御を中止して、SE4に移行する(つまり、第1開閉制御を中止して、第2開閉制御を行う)。
このようなSE2からSE4、SE7の処理により、第1開閉制御が行われている場合に、開閉機40の過負荷状態が検知された場合には、第1開閉制御を中止して、第2開閉制御を行うことができ、開閉体30又は/及び開閉機40の故障の発生を回避しやすくなる。
SE8において開閉移動制御部94aは、第2操作指示が操作装置60を介して受け付けられたか否かを判定する。
ここで、「第2操作指示」とは、操作装置60を介して受け付けられる操作指示のうち、第2開閉制御を行うことを指示する操作指示であり、実施の形態1では、開放信号が示す指示(つまり、開閉体30を開放移動させることにより、基準位置PPに開閉体30の閉鎖方向側端部を近づける指示)が該当する。
また、第2操作指示が受け付けられたか否かの判定方法については任意であるが、実施の形態1では、操作装置60から開放信号の入力が受け付けられたか否かに基づいて判定する。ここで、開放信号の入力が受け付けられた場合には、第2操作指示が受け付けられたと判定し、開放信号の入力が受け付けられていない場合には、第2操作指示が受け付けられていないと判定する。
そして、開閉移動制御部94aは、第2操作指示が受け付けられたと判定された場合(SE8、Yes)には、SE4に移行する(つまり、第1開閉制御を行うことなく、第2開閉制御を行う)。その後、SE5において開閉体30の開閉移動によって開閉体30の閉鎖方向側端部の位置が基準位置PPに到達したと判定されると、SE6において第1制限位置P1及び第2制限位置P2が設定される。
一方、開閉移動制御部94aは、第2操作指示が受け付けられていないと判定された場合(SE8、No)にはSE1に移行し、以降同様に、SE1からSE8の処理を繰り返す。
このようなSE8、SE4からSE6の処理により、設定タイミングが到来した場合に第2操作指示が受け付けられた場合には、第1開閉制御を行うことなく、第2開閉制御を行うことができ、設定タイミングが到来した場合に第1操作指示が受け付けられた場合に比べて、制限位置の再度の設定をスムーズに行うことができる。
なお、実施の形態1では、SE8、SE4、SE5、及びSE7の処理が行われている間において、制限位置の再度の設定が行われていることをユーザに報知するために、制御部94は、上記報知情報を出力手段を介して連続的又は断続的に出力する(なお、実施の形態2に係る開閉処理についても同様とする)。
以上のような開閉処理により、設定タイミングが到来した際に、ユーザによる開閉装置1の故障の誤認を回避しながら、第1制限位置P1及び第2制限位置P2を簡易に設定でき、第1制限位置P1及び第2制限位置P2の設定作業を簡易且つスムーズに行うことができる。
(実施の形態1の効果)
このように実施の形態1によれば、設定タイミングが到来した場合に、開閉移動制御部94aが、第1操作指示が操作装置60を介して受け付けられた場合には、所定量又は所定時間だけ開閉体30を開閉移動させる第1開閉制御を行った後に、第2開閉制御を行い、復帰設定部94bが、第2開閉制御によって開閉体30の閉鎖方向側の端部が基準位置PPまで到達したことをトリガーとして、制限位置を設定するので、従来技術(シャッター装置の電源が停電してから復旧した後に第2操作指示が受け付けられた場合に、シャッターカーテンの開閉移動を制限する技術)に比べて、設定タイミングが到来した場合に開閉体30の開閉移動を確実に行うことができる。よって、設定タイミングが到来した場合には、制限位置の再度の設定を確実に行うことができると共に、ユーザによる開閉装置1の故障の誤認を回避でき、開閉装置1の使用性を高めることができる。
また、開閉移動制御部94aが、設定タイミングが到来してから第1操作指示が操作装置60を介して受け付けられることにより第1開閉制御が行われている場合に、過負荷検出手段によって開閉機40が過負荷状態であると検出された場合には、第1開閉制御を中止して、第2開閉制御を行うので、第1開閉制御が行われている場合に、開閉機40の過負荷状態が検知された場合には、第1開閉制御を中止して、第2開閉制御を行うことができ、開閉体30又は/及び開閉機40の故障の発生(例えば、開閉体30が押圧されることで、開閉体30の一部が折れ曲がること等)を回避しやすくなる。
また、第1開閉制御中における過負荷検出手段の検出感度を、第2開閉制御中における過負荷検出手段の検出感度よりも高くしたので、第1開閉制御中における過負荷検出手段の検出感度を比較的高く設定でき、開閉体30又は/及び開閉機40の故障の発生を一層回避しやすくなる。
また、設定タイミングが到来した場合に、開閉移動制御部94aが、第2操作指示が操作装置60を介して受け付けられた場合には、第1開閉制御を行うことなく、第2開閉制御を行い、復帰設定部94bが、第2開閉制御によって開閉体30の閉鎖方向側の端部が基準位置PPまで到達したことをトリガーとして、制限位置を設定するので、設定タイミングが到来した場合に第2操作指示が受け付けられた場合には、第1開閉制御を行うことなく、第2開閉制御を行うことができ、設定タイミングが到来した場合に第1操作指示が受け付けられた場合に比べて、制限位置の再度の設定をスムーズに行うことができる。
〔実施の形態2〕
次に、実施の形態2に係る制御システムについて説明する。この実施の形態2は、基準位置が第1制限位置と第2制限位置との間の位置である形態である。ただし、この実施の形態2の構成は、特記する場合を除いて、実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
(構成)
最初に、実施の形態2に係る開閉装置100の構成について説明する。
実施の形態2に係る開閉装置100は、図8に示すように、実施の形態1に係る開閉装置1とほぼ同様に構成されている。ただし、制御システム50の構成の詳細については、下記に示す工夫が施されている。
(構成-制御システムの構成の詳細)
次に、制御システム50の構成の詳細について説明する。
実施の形態2に係る制御システム50は、図8に示すように、操作装置60、位置検知部70、回転数検知部80、通過検知部110、及び制御装置90を備えている。
(構成-制御システム-操作装置)
操作装置60は、実施の形態1に係る操作装置60と略同一に構成されている。
(構成-制御システム-位置検知部、回転数検知部)
位置検知部70は、実施の形態1に係る位置検知部70と略同一に構成されている。
また、回転数検知部80は、実施の形態1に係る回転数検知部80と略同一に構成されている。
(構成-制御システム-通過検知部)
通過検知部110は、開閉体30の閉鎖方向側端部が基準位置PPを通過したか否かを検知する通過検知手段である。この通過検知部110は、例えば公知の検知手段(一例として、メカ式リミット等)を用いて構成されており、図8に示すように、開閉機40の近傍位置に設けられている。
ここで、「基準位置PP」とは、実施の形態2では、図8に示すように、第1制限位置P1(図8では、全開位置又はその近傍位置等)と第2制限位置P2(図8では、全閉位置又はその近傍位置等)との間の位置(例えば、第1制限位置P1から所定距離(一例として、500mm程度)離れた位置等)として説明する。
また、通過検知部110がメカ式リミットである場合の検知動作については任意であるが、例えば、以下に示す通りとなる。
すなわち、開閉体30の閉鎖方向側端部の位置が第1制限位置P1と基準位置PPとの間に位置する場合には、通過検知部110のマイクロスイッチの接点状態をオフ状態とし、開閉体30の閉鎖方向側端部の位置が第2制限位置P2と基準位置PPとの間に位置する場合にメカ式リミットのマイクロスイッチの接点状態をオン状態とする場合において、開閉体30の閉鎖方向側端部の位置が基準位置PPよりも上方位置から下方位置となるように開閉体30の閉鎖移動が行われることで、マイクロスイッチの接点状態がオフ状態からオン状態に切り替えられると、開閉体30の閉鎖方向側端部が基準位置PPを通過した旨を示す信号(以下、「通過信号」と称する)を出力する。
また、開閉体30の閉鎖方向側端部の位置が基準位置PPよりも下方位置から上方位置となるように開閉体30の開放移動が行われることで、マイクロスイッチの接点状態がオン状態からオフ状態に切り替えられると、通過信号を出力する。
一方、開閉体30の閉鎖方向側端部の位置が基準位置PPよりも下方位置(又は上方位置)を維持するように開閉体30の開閉移動が行われることで、マイクロスイッチの接点状態が切り替えられない場合には、通過信号を出力しない。
なお、開閉体30の閉鎖方向側端部の位置が基準位置PPよりも下方側(閉鎖方向側)に位置する場合にはその旨を示す信号(以下、「閉鎖方向側信号」と称する)を出力し、開閉体30の閉鎖方向側端部の位置が基準位置PPよりも上方側(開放方向側)の位置する場合にはその旨を示す信号(以下、「開放方向側信号」と称する)を出力する。
(構成-制御システム-制御装置)
制御装置90は、実施の形態1に係る制御装置90と略同一に構成されている。
(開閉処理)
次に、制御システム50の制御装置90の制御部94によって実行される開閉処理について説明する。
実施の形態2に係る開閉処理は、実施の形態1に係る開閉処理と同様に、SA1において制御部94は、制御モードを第1制御モードに設定し、第1制御モード処理を起動する。
(開閉処理-第1制御モード処理)
次に、SA1の第1制御モード処理について説明する。
実施の形態2に係る第1制御モード処理は、実施の形態1に係る第1制御モード処理と略同一であるので、その説明を省略する。また、SB2の処理後に、SA2において制御部94は、制御モードを第1制御モードから第2制御モードに切り替えて、第2制御モード処理を起動する。
(開閉処理-第2制御モード処理)
次に、SA2の第2制御モード処理について説明する。
実施の形態2に係る第2制御モード処理におけるSC2、SC3は、実施の形態1に係る第2制御モード処理におけるSC2、SC3とそれぞれ同様であるので、その説明を省略する。
また、SC1において制御部94は、基準位置PPを設定する。
この基準位置PPの設定方法については任意であるが、実施の形態2では以下の通りに設定している。
すなわち、まず、開閉移動制御部94aは、開閉体30を所定の位置(具体的には、開閉体30の閉鎖方向側端部が第1制限位置P1と第2制限位置P2との間の位置)まで開閉移動させる(なお、実施の形態2では、SC1の処理が終了するまで、第1制限位置P1及び第2制限位置P2に基づいて開閉体30の開閉移動を停止させることは行わないものとする)。具体的には、所定操作によって操作装置60から入力が受け付けられた操作信号に基づいて開閉体30を開閉移動させる。なお、この開閉移動の制御内容の詳細については、SD5の具体的な処理と略同一としており、具体的には、押切操作に対応する開閉体30の開閉移動の制御を行っている。
次に、制御部94は、開閉体30が上記所定の位置まで開閉移動して停止した後に、通過検知部110に関する所定の設定操作が所定方法で受け付けられると、上記所定の位置を基準位置PPとして設定し、当該設定した基準位置PPを示す基準位置情報を記憶部95に記憶する。その後、開閉体30を基準位置PPから第1制限位置P1まで自動的に開放移動させる。
また、SC3の処理後に、SA3において制御部94は、制御モードを第2制御モードから第3制御モードに切り替えて、第3制御モード処理を起動する。
(開閉処理-第3制御モード処理)
次に、SA3の第2制御モード処理について説明する。
実施の形態2に係る第3制御モード処理におけるSD1、SD2、SD4からSD8は、実施の形態1に係る第3制御モード処理におけるSD1、SD2、SD4からSD8とそれぞれ同様であるので、その説明を省略する。
また、SD2において復帰タイミングが到来したと判定された場合(SD2、Yes)には、制御部94は、制御モードを第3制御モードから第4制御モードに切り替えて、第4制御モード処理(SD3)を起動する。
(開閉処理-第4制御モード処理)
次に、SD3の第4制御モード処理について説明する。
第4制御モード処理が起動されると、図9に示すように、SF1において開閉移動制御部94aは、第1操作指示が操作装置60を介して受け付けられたか否かを判定する。
ここで、「第1操作指示」とは、実施の形態2では、開閉体30の閉鎖方向側端部の位置が基準位置PPよりも上方位置である場合には、開放信号が示す指示(つまり、開閉体30を開放移動させることにより、基準位置PPから開閉体30の閉鎖方向側端部を遠ざける指示)が該当する。
また、開閉体30の閉鎖方向側端部の位置が基準位置PPよりも下方位置である場合には、閉鎖信号が示す指示(つまり、開閉体30を閉鎖移動させることにより、基準位置PPから開閉体30の閉鎖方向側端部を遠ざける指示)が該当する。
また、第1操作指示が受け付けられたか否かの判定方法については任意であるが、実施の形態2では、SF1の処理時に通過検知部110から開放方向側信号が出力されている場合に操作装置60から開放信号の入力が受け付けられたか否か、又はSF1の処理時に通過検知部110から閉鎖方向側信号が出力されている場合に操作装置60から閉鎖信号の入力が受け付けられたか否かに基づいて判定する。ここで、上記開放方向側信号が出力されている場合に開放信号の入力が受け付けられた場合、又は上記閉鎖方向側信号が出力されている場合に閉鎖信号の入力が受け付けられた場合には、第1操作指示が受け付けられたと判定する。また、上記開放方向側信号が出力されている場合に開放信号の入力が受け付けられていない場合、及び上記閉鎖方向側信号が出力されている場合に閉鎖信号の入力が受け付けられていない場合には、第1操作指示が受け付けられていないと判定する。
そして、開閉移動制御部94aは、第1操作指示が受け付けられたと判定された場合(SF1、Yes)にはSF2に移行し、第1操作指示が受け付けられていないと判定された場合(SF1、No)にはSF8に移行する。
SF2において開閉移動制御部94aは、第1開閉制御を実行する。
具体的には、SF1の処理時に通過検知部110から開放方向側信号が出力されている場合(すなわち、開閉体30の閉鎖方向側端部の位置が基準位置PPよりも上方位置である場合)には、SF1にて受け付けられた第1操作指示(詳細には、開放信号が示す指示)に基づいて、基準位置PPから開閉体30の閉鎖方向側端部が遠ざかるように、開閉体30を開放移動させる。
また、SF1の処理時に通過検知部110から閉鎖方向側信号が出力されている場合(すなわち、開閉体30の閉鎖方向側端部の位置が基準位置PPよりも下方位置である場合)には、SF1にて受け付けられた第1操作指示(詳細には、閉鎖信号が示す指示)に基づいて、基準位置PPから開閉体30の閉鎖方向側端部が遠ざかるように、開閉体30を閉鎖移動させる。
SF3において開閉移動制御部94aは、SE3の処理と略同様に、SF2の第1開閉制御によって、所定量又は所定時間だけ開閉体30を開閉移動させたか否かを判定する。
そして、開閉移動制御部94aは、所定量又は所定時間だけ開閉体30を開閉移動させたと判定された場合(SF3、Yes)にはSF4に移行し、所定量又は所定時間だけ開閉体30を開閉移動させていないと判定された場合(SF3、No)にはSF7に移行する。
SF4において開閉移動制御部94aは、第2開閉制御を実行する。
具体的には、SF4の処理がSF3の処理の直後に行われる場合には、開閉移動制御部94aは、後述のSF6の処理が開始されるまで、操作装置60を介して受け付けられる操作指示の種別に関わらず(ただし、停止信号の指示は除く)、基準位置PPに開閉体30の閉鎖方向側端部が近づくように、開閉体30を開閉移動させる。
より具体的には、SF1の処理時に通過検知部110から開放方向側信号が出力されている場合(すなわち、開閉体30の閉鎖方向側端部の位置が基準位置PPよりも上方位置である場合)には、基準位置PPに開閉体30の閉鎖方向側端部が近づくように、開閉体30を閉鎖移動させる。
また、SF1の処理時に通過検知部110から閉鎖方向側信号が出力されている場合(すなわち、開閉体30の閉鎖方向側端部の位置が基準位置PPよりも下方位置である場合)には、基準位置PPに開閉体30の閉鎖方向側端部が近づくように、開閉体30を開放移動させる。
また、SF4の処理がSF8の処理の直後に行われる場合には、開閉移動制御部94aは、後述のSF6の処理が開始されるまで、SF8において操作装置60を介して受け付けられる第2操作指示に基づいて、基準位置PPに開閉体30の閉鎖方向側端部が近づくように、開閉体30を開閉移動させる。
SF5において復帰設定部94bは、SF4による第2開閉制御によって開閉体30の閉鎖方向側端部の位置が基準位置PPに到達したか否かを判定する。
この基準位置PPに到達したか否かを判定する方法については任意であるが、実施の形態2では、入力部91によって通過信号の入力が受け付けられたか否かに基づいて判定する。ここで、通過信号の入力が受け付けられた場合には上記基準位置PPに到達したと判定し、通過信号の入力が受け付けられていない場合には上記基準位置PPに到達していないと判定する。
そして、復帰設定部94bは、上記基準位置PPに到達したと判定されるまで待機し(SF5、No)、上記基準位置PPに到達したと判定された場合(SF5、Yes)にはSF6に移行する。
SF6において復帰設定部94bは、SE6の処理と略同様に、第1制限位置P1及び第2制限位置P2を設定(再度設定)する。
その後、制御部94は、第4制御モード処理を終了して、制御モードを第4制御モードから第3制御モードに切り替えて、図6の第3制御モード処理に戻し、SD1に移行する。そして以降同様に、制御部94は、SD1からSD8の処理を繰り返す。
図9に戻り、SF7において過負荷検出部94cは、SE7の処理と略同様に、開閉機40が過負荷状態であるか否かを判定する。
そして、過負荷検出部94cは、開閉機40が過負荷状態でないと判定された場合(SF7、No)には、SF3に移行する。一方、開閉機40が過負荷状態であると判定された場合(SF7、Yes)には、第1開閉制御を中止して、SF4に移行する。
SF8において開閉移動制御部94aは、第2操作指示が操作装置60を介して受け付けられたか否かを判定する。
ここで、「第2操作指示」とは、実施の形態2では、開閉体30の閉鎖方向側端部の位置が基準位置PPよりも上方位置である場合には、閉鎖信号が示す指示(つまり、開閉体30を閉鎖移動させることにより、基準位置PPに開閉体30の閉鎖方向側端部を近づける指示)が該当する。
また、開閉体30の閉鎖方向側端部の位置が基準位置PPよりも下方位置である場合には、開放信号が示す指示(つまり、開閉体30を開放移動させることにより、基準位置PPに開閉体30の閉鎖方向側端部を近づける指示)が該当する。
また、第2操作指示が受け付けられたか否かの判定方法については任意であるが、実施の形態2では、SF8の処理時に通過検知部110から開放方向側信号が出力されている場合に操作装置60から閉鎖信号の入力が受け付けられたか否か、又はSF8の処理時に通過検知部110から閉鎖方向側信号が出力されている場合に操作装置60から開放信号の入力が受け付けられたか否かに基づいて判定する。ここで、上記開放方向側信号が出力されている場合に閉鎖信号の入力が受け付けられた場合、又は上記閉鎖方向側信号が出力されている場合に開放信号の入力が受け付けられた場合には、第2操作指示が受け付けられたと判定する。また、上記開放方向側信号が出力されている場合に閉鎖信号の入力が受け付けられていない場合、及び上記閉鎖方向側信号が出力されている場合に開放信号の入力が受け付けられていない場合には、第2操作指示が受け付けられていないと判定する。
そして、開閉移動制御部94aは、第2操作指示が受け付けられたと判定された場合(SF8、Yes)にはSF4に移行する(つまり、第1開閉制御を行うことなく、第2開閉制御を行う)。その後、SF5において開閉体30の開閉移動によって開閉体30の閉鎖方向側端部の位置が基準位置PPに到達したと判定されると、SF6において第1制限位置P1及び第2制限位置P2が設定される。
一方、開閉移動制御部94aは、第2操作指示が受け付けられていないと判定された場合(SF8、No)にはSF1に移行し、以降同様に、SF1からSF8の処理を繰り返す。
以上のような開閉処理により、実施の形態1に係る開閉処理と略同様に、設定タイミングが到来した際に、ユーザによる開閉装置100の故障の誤認を回避しながら、第1制限位置P1及び第2制限位置P2を自動的に設定でき、第1制限位置P1及び第2制限位置P2の設定作業を簡易且つスムーズに行うことができる。
(実施の形態2の効果)
このように実施の形態2によれば、実施の形態1に係る制御システム50と同様に、設定タイミングが到来した場合に、開閉移動制御部94aが、第1操作指示が操作装置60を介して受け付けられた場合には、所定量又は所定時間だけ開閉体30を開閉移動させる第1開閉制御を行った後に、第2開閉制御を行い、復帰設定部94bが、第2開閉制御によって開閉体30の閉鎖方向側の端部が基準位置PPまで到達したことをトリガーとして、制限位置を設定するので、従来技術に比べて、設定タイミングが到来した場合に開閉体30の開閉移動を確実に行うことができる。よって、設定タイミングが到来した場合には、制限位置の再度の設定を確実に行うことができると共に、ユーザによる開閉装置100の故障の誤認を回避でき、開閉装置100の使用性を高めることができる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
(分散や統合について)
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。また、本出願における「装置」とは、単一の装置によって構成されたものに限定されず、複数の装置によって構成されたものを含む。例えば、制御装置90を、相互に通信可能に構成された複数の装置に分散して構成し、これら複数の装置の一部に制御部94を設けると共に、これら複数の装置の他の一部に記憶部95を設けてもよい。
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
(基準位置について)
上記実施の形態1では、基準位置PPが、制限位置よりも上方の位置であると説明したが、これに限らず、例えば、制限位置よりも下方の位置であってもよい。
この場合には、開閉処理のSE2において、開閉移動制御部94aは、第1操作指示(詳細には、開放信号が示す指示)に基づいて、基準位置PPから開閉体30の閉鎖方向側端部が遠ざかるように、開閉体30を開放移動させてもよい。また、開閉処理のSE4において、開閉移動制御部94aは、操作指示の種別に関わらず、基準位置PPに開閉体30の閉鎖方向側端部が近づくように、開閉体30を閉鎖移動させてもよい。
(制御システムについて)
上記実施の形態1、2では、制御システム50が、回転数検知部80を備えていると説明したが、これに限られない。例えば、開閉機40の駆動部の負荷量を検知可能な検知手段であればよく、一例として、開閉機40の駆動部の電圧値又は電流値を検知可能な検知装置であってもよい。なお、この駆動部の電圧値又は電流値については、電圧値又は電流値が高いほど駆動部の負荷量が高いことを示し、電圧値又は電流値が低いほど駆動部の負荷量が低いことを示す。
また、上記実施の形態2では、制御システム50が、回転数検知部80及び過負荷検出部94cを備えていると説明したが、これに限らず、例えば、回転数検知部80及び過負荷検出部94cに代えて、座板32に設けられる座板スイッチ(障害物検知手段)を備えてもよい。
この場合には、開閉処理のSD6、SF7において、制御部94は、座板スイッチからの障害物検知信号の受信の有無に基づいて、障害物(例えば、開口部2を通行する人や物等)が存在するか否かを判定してもよい。
(過負荷検出部について)
上記実施の形態1では、第1開閉制御中における過負荷検出部94cの検出感度は、第2開閉制御中における過負荷検出部94cの検出感度よりも高く設定されていると説明したが、これに限らず、例えば、第2開閉制御中における過負荷検出部94cの検出感度以下に設定されてもよい。
(設定タイミングについて)
上記実施の形態1、2では、設定タイミングが、実質的には、SD1及びSD2の処理が実行された後のタイミングであると説明したが、これに限らない。例えば、SA3の第3制御モード処理の実行中に、商用電源からの開閉装置1への電力供給が停止された場合でも、制御装置90の電源部93又は/及び図示しない非常電源部の電力を用いて第4制御モード処理を実行できる場合には、SD1の処理の後に、SD2の処理を省略して、第4制御モード処理(SD3)が実行されてもよい。すなわち、設定タイミングは、単にSA1の処理が実行された後のタイミングであってもよい。
(開閉処理について)
上記実施の形態1、2では、第1制御モード処理及び第2制御モード処理が、第3制御モード処理前に行われると説明したが、これに限らない。例えば、第3制御モード処理中(又は第4制御モード処理中)において、所定操作が操作装置60を介して受け付けられた場合には、制御部94が、第3制御モード処理(又は第4制御モード処理)を中止して、制御モードを第3制御モード(又は第4制御モード)から第1制御モード(又は第2制御モード)に切り替えて、第1制御モード処理(又は第2制御モード処理)を再度実行してもよい。
また、上記実施の形態1、2では、基準位置PPは、第1制限位置P1及び第2制限位置P2が設定された後に設定されると説明したが、これに限らない。例えば、第1制限位置P1及び第2制限位置P2が設定される前に設定されてもよい。
また、上記実施の形態1では、第4制御モード処理において、SE7の処理が実行されると説明したが、これに限らず、例えば、SE7の処理を省略してもよい(なお、実施の形態2に係る第4制御モード処理についても同様とする)。
また、上記実施の形態1では、SE6において、SC2にて算出された第1距離及び第2距離に基づいて、第1制限位置P1及び第2制限位置P2が設定されると説明したが、これに限らない。例えば、第1制限位置P1又は第2制限位置P2のいずれか一方は、SC2にて算出された第1距離又は第2距離に基づいて設定されてもよい。また、第1制限位置P1又は第2制限位置P2のいずれか他方は、SC2にて算出された第1距離又は第2距離に基づかない方法(一例として、操作装置60を介して開閉体30を開閉移動させながら、所定のタイミングで位置検知部70から入力が受け付けられた位置信号が示す開閉体30の閉鎖方向側端部の位置を制限位置として設定する方法)で設定されてもよい。
(付記)
付記1の制御システムは、建物の開口部を開閉する開閉体を有する開閉装置を制御する制御システムであって、前記開閉装置に関する操作指示を受け付けるための操作手段と、前記操作手段を介して受け付けられた前記操作指示に基づいて、前記開閉体の開閉移動を制御する開閉移動制御手段であって、当該制御システムにあらかじめ設定された基準位置であり、前記開閉体の開閉移動を制御するための基準となる基準位置から前記開閉体の閉鎖方向側の端部が遠ざかるように、前記開閉体を開閉移動させる制御である第1開閉制御と、前記基準位置に前記開閉体の閉鎖方向側の端部が近づくように、前記開閉体を開閉移動させる制御である第2開閉制御と、を行うことが可能な開閉移動制御手段と、当該制御システムにあらかじめ設定された制限位置であり、前記開閉体の開閉移動を制限するための制限位置を再度設定する設定タイミングが到来した場合に、前記制限位置を設定するための復帰設定手段と、を備え、前記設定タイミングが到来した場合に、前記開閉移動制御手段は、前記第1開閉制御を行うことを指示する前記操作指示である第1操作指示が前記操作手段を介して受け付けられた場合には、所定量又は所定時間だけ前記開閉体を開閉移動させる前記第1開閉制御を行った後に、前記第2開閉制御を行い、前記復帰設定手段は、前記第2開閉制御によって前記開閉体の閉鎖方向側の端部が前記基準位置まで到達したことをトリガーとして、前記制限位置を設定する。
付記2の制御システムは、付記1に記載の制御システムにおいて、前記開閉体を開閉移動させるための駆動手段が過負荷状態であるか否かを検出する過負荷検出手段を備え、前記開閉移動制御手段は、前記設定タイミングが到来してから前記第1操作指示が前記操作手段を介して受け付けられることにより前記第1開閉制御が行われている場合に、前記過負荷検出手段によって前記駆動手段が過負荷状態であると検出された場合には、前記第1開閉制御を中止して、前記第2開閉制御を行う。
付記3の制御システムは、付記2に記載の制御システムにおいて、前記過負荷検出手段は、前記第1開閉制御中において前記駆動手段が過負荷状態であるかを否か検出すると共に、前記第2開閉制御中において前記駆動手段が過負荷状態であるかを否か検出し、前記第1開閉制御中における前記過負荷検出手段の検出感度を、前記第2開閉制御中における前記過負荷検出手段の検出感度よりも高くした。
付記4の制御システムは、付記1から3のいずれか一項に記載の制御システムにおいて、前記設定タイミングが到来した場合に、前記開閉移動制御手段は、前記第2開閉制御を行うことを指示する前記操作指示である第2操作指示が前記操作手段を介して受け付けられた場合には、前記第1開閉制御を行うことなく、前記第2開閉制御を行い、前記復帰設定手段は、前記第2開閉制御によって前記開閉体の閉鎖方向側の端部が前記基準位置まで到達したことをトリガーとして、前記制限位置を設定する。
(付記の効果)
付記1に記載の制御システムによれば、設定タイミングが到来した場合に、開閉移動制御手段が、第1操作指示が操作手段を介して受け付けられた場合には、所定量又は所定時間だけ開閉体を開閉移動させる第1開閉制御を行った後に、第2開閉制御を行い、復帰設定手段が、第2開閉制御によって開閉体の閉鎖方向側の端部が基準位置まで到達したことをトリガーとして、制限位置を設定するので、従来技術(シャッター装置の電源が停電してから復旧した後に第2操作指示が受け付けられた場合に、シャッターカーテンの開閉移動を制限する技術)に比べて、設定タイミングが到来した場合に開閉体の開閉移動を確実に行うことができる。よって、設定タイミングが到来した場合には、制限位置の再度の設定を確実に行うことができると共に、ユーザによる開閉装置の故障の誤認を回避でき、開閉装置の使用性を高めることができる。
付記2に記載の制御システムによれば、開閉移動制御手段が、設定タイミングが到来してから第1操作指示が操作手段を介して受け付けられることにより第1開閉制御が行われている場合に、過負荷検出手段によって駆動手段が過負荷状態であると検出された場合には、第1開閉制御を中止して、第2開閉制御を行うので、第1開閉制御が行われている場合に、駆動手段の過負荷状態が検知された場合には、第1開閉制御を中止して、第2開閉制御を行うことができ、開閉体又は/及び駆動手段の故障の発生(例えば、開閉体が建物の床面等に押し付けられることで、開閉体の一部が折れ曲がること等)を回避しやすくなる。
付記3に記載の制御システムによれば、第1開閉制御中における過負荷検出手段の検出感度を、第2開閉制御中における過負荷検出手段の検出感度よりも高くしたので、第1開閉制御中における過負荷検出手段の検出感度を比較的高く設定でき、開閉体又は/及び駆動手段の故障の発生を一層回避しやすくなる。
付記4に記載の制御システムによれば、設定タイミングが到来した場合に、開閉移動制御手段が、第2操作指示が操作手段を介して受け付けられた場合には、第1開閉制御を行うことなく、第2開閉制御を行い、復帰設定手段が、第2開閉制御によって開閉体の閉鎖方向側の端部が基準位置まで到達したことをトリガーとして、制限位置を設定するので、設定タイミングが到来した場合に第2操作指示が受け付けられた場合には、第1開閉制御を行うことなく、第2開閉制御を行うことができ、設定タイミングが到来した場合に第1操作指示が受け付けられた場合に比べて、制限位置の再度の設定をスムーズに行うことができる。