(実施形態)
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、一つの実施形態に対して適用可能な各種の変形例については、当該実施形態に関する一連の説明の途中に挿入されると当該実施形態の理解が妨げられるおそれがある。このため、変形例は、実施形態の説明の後にまとめて記載する。
(車載システム構成)
図1を参照すると、車載システム1は、移動体としての車両Cに搭載されている。車両Cは、いわゆる四輪自動車であって、平面視にて略矩形状に形成された箱状の車体C1を備えている。「平面視」における車両Cの各部分の形状は、車両Cを走行可能に水平面に安定的に載置した状態で当該部分を重力作用方向と同一方向の視線で見た場合の形状を指すものである。本実施形態に係る車載システム1を搭載する車両Cを、以下「自車両」と称する。
以下、平面視にて、自車両の車幅方向における中心を通り、且つ自車両における車両全長方向と平行な仮想直線を、車両中心線LCと称する。車両全長方向は、車幅方向と直交し且つ車高方向と直交する方向である。車高方向は、自車両の車高を規定する方向であって、自車両を走行可能に水平面に安定的に載置した場合の重力作用方向と平行な方向である。また、「前」「後」「左」「右」「上」を、図1中にて矢印で示された通りに定義する。すなわち、車両全長方向は、前後方向と同義である。また、車幅方向は、左右方向と同義である。
車載システム1は、電子制御装置2と、超音波センサ3とを備えている。電子制御装置2は、ECUとも称され得る車載マイクロコンピュータであって、図示しないCPU、ROM、RAM、不揮発性リライタブルメモリ、等を備えている。ECUはElectronic Control Unitの略である。不揮発性リライタブルメモリは、電源投入中は情報を書き換え可能である一方で電源遮断中は情報を書き換え不能に保持する記憶装置であって、例えばフラッシュROM等である。ROM、RAMおよび不揮発性リライタブルメモリは、非遷移的実体的記憶媒体である。電子制御装置2は、車体C1の内部に搭載されるようになっている。
電子制御装置2は、車載の情報通信回線を介して、超音波センサ3と情報授受可能に接続されている。本実施形態においては、自車両には、複数の超音波センサ3が搭載されている。電子制御装置2は、ROMまたは不揮発性リライタブルメモリに格納された制御プログラムを読み出して実行することで、複数の超音波センサ3の各々における超音波の送受信動作のタイミングを含む、車載システム1の動作の全体を制御するように構成されている。すなわち、本実施形態に係る物体検知装置を構成する車載システム1は、自車両に搭載された車載状態で、超音波センサ3における超音波の送受信結果に基づいて、自車両の周囲の物体Bを検知するように構成されている。
自車両におけるフロントバンパー、すなわち、車体C1における前面側のバンパーC2には、超音波センサ3としての、第一フロントセンサ3A、第二フロントセンサ3B、第三フロントセンサ3C、および第四フロントセンサ3Dが装着されている。同様に、自車両におけるリアバンパー、すなわち、車体C1における後面側のバンパーC2には、超音波センサ3としての、第一リアセンサ3E、第二リアセンサ3F、第三リアセンサ3G、および第四リアセンサ3Hが装着されている。
第一フロントセンサ3Aは、自車両の右前方に送信波を発信するように、フロントバンパーにおける右端部に設けられている。第二フロントセンサ3Bは、自車両の略前方に送信波を発信するように、車幅方向について第一フロントセンサ3Aと車両中心線LCとの間に配置されている。第三フロントセンサ3Cは、車両中心線LCを挟んで第二フロントセンサ3Bと略対称な位置に配置されている。第三フロントセンサ3Cは、自車両の略前方に送信波を発信するように、車幅方向について車両中心線LCと第四フロントセンサ3Dとの間に配置されている。第四フロントセンサ3Dは、車両中心線LCを挟んで第一フロントセンサ3Aと略対称な位置に配置されている。第四フロントセンサ3Dは、自車両の左前方に送信波を発信するように、フロントバンパーにおける左端部に設けられている。
第一リアセンサ3Eは、自車両の右後方に送信波を発信するように、リアバンパーにおける右端部に設けられている。第二リアセンサ3Fは、自車両の略後方に送信波を発信するように、車幅方向について第一リアセンサ3Eと車両中心線LCとの間に配置されている。第三リアセンサ3Gは、車両中心線LCを挟んで第二リアセンサ3Fと略対称な位置に配置されている。第三リアセンサ3Gは、自車両の略後方に送信波を発信するように、車幅方向について車両中心線LCと第四リアセンサ3Hとの間に配置されている。第四リアセンサ3Hは、車両中心線LCを挟んで第一リアセンサ3Eと略対称な位置に配置されている。第四リアセンサ3Hは、自車両の左後方に送信波を発信するように、リアバンパーにおける左端部に設けられている。
(超音波センサ)
以下、超音波センサ3の概略構成について、図2を参照しつつ説明する。なお、図2においては、図示の簡略化のため、電子制御装置2に接続された複数の超音波センサ3のうちの1つのみが示されており、他は図示が省略されている。
超音波センサ3は、超音波である送信波を自車両の外部に向けて送信するように構成されている。また、超音波センサ3は、自身の送信した送信波の物体Bによる反射波を含む受信波を受信することで、周囲に存在する物体Bを検知するとともに、かかる物体Bとの距離を取得するように構成されている。
具体的には、超音波センサ3は、送受信部4と、駆動信号生成部5と、受信信号処理部6と、センサ制御部7とを備えている。本実施形態においては、送受信部4、駆動信号生成部5、受信信号処理部6、およびセンサ制御部7は、合成樹脂等により形成された一個のセンサ筐体により支持されている。
本実施形態においては、超音波センサ3は、送受信部4を1個のみ備えていて、かかる送受信部4により送受信機能を奏するように構成されている。すなわち、送受信部4は、送信波を外部に向けて送信する送信部40Aとしての機能と、受信波を受信する受信部40Bとしての機能とを有している。具体的には、1個の送受信部4は、1個のトランスデューサ41を有している。送信部40Aおよび受信部40Bは、共通のトランスデューサ41を用いて、送信機能および受信機能をそれぞれ実現するように構成されている。
トランスデューサ41は、送信波を外部に向けて送信する送信器としての機能と反射波を受信する受信器としての機能とを奏するように構成されている。トランスデューサ41は、圧電素子等の電気-機械エネルギー変換素子を内蔵した、いわゆる共振型の超音波マイクロフォンとしての構成を有している。具体的には、トランスデューサ41は、略有底円筒形状のケーシングにおける底板に電気-機械エネルギー変換素子を接合することで構成されている。かかるケーシングは、車載状態にて、バンパーC2に形成された貫通孔C3内に挿入されることで、ダイアフラムを構成する底板の外側表面である送受信面41aが自車両の外部空間に面するように形成されている。
送受信部4は、トランスデューサ41と、送信回路42と、受信回路43とを備えている。すなわち、送信部40Aは、トランスデューサ41と送信回路42とを備えている。また、受信部40Bは、トランスデューサ41と受信回路43とを備えている。トランスデューサ41は、送信回路42および受信回路43と電気接続されている。
送信回路42は、入力された駆動信号に基づいてトランスデューサ41を駆動することで、トランスデューサ41にて超音波帯域の送信波を発信させるように設けられている。具体的には、送信回路42は、デジタル/アナログ変換回路等を有している。すなわち、送信回路42は、駆動信号生成部5から出力された駆動信号に対してデジタル/アナログ変換等の処理を施し、これにより生成された交流電圧をトランスデューサ41に印加するように構成されている。
受信回路43は、トランスデューサ41における超音波の受信結果に対応する受信信号を生成するとともに、生成した受信信号を受信信号処理部6に出力するように設けられている。具体的には、受信回路43は、増幅回路およびアナログ/デジタル変換回路等を有している。すなわち、受信回路43は、トランスデューサ41から入力された電圧信号に対して、増幅およびアナログ/デジタル変換等の信号処理を行うことで、受信した超音波の周波数、位相、および振幅に応じた受信信号を、生成および出力するように構成されている。
駆動信号生成部5は、送信部40Aを駆動する駆動信号を生成するように設けられている。駆動信号は、送信部40Aを駆動してトランスデューサ41から送信波を送信させるための信号であって、例えば超音波帯域のパルス状信号である。
受信信号処理部6は、受信回路43から出力された受信信号に対して直交検波処理等の信号処理を行うことで、位相信号および振幅信号を出力するように構成されている。具体的には、受信信号処理部6は、受信信号の位相を検出して位相信号を出力する位相検出部61と、受信信号すなわち反射波の振幅を検出して振幅信号を出力する振幅検出部62とを備えている。
位相信号は、送信波に対応する基準信号を基準とした受信信号の位相に対応する信号である。基準信号は、送信波あるいは駆動信号の波形に対応する波形を有する信号であって、具体的には、一定の送信周波数fcを有する信号である。基準信号は、受信信号処理部6の内部で生成したもの、あるいは、駆動信号生成部5またはセンサ制御部7から受信したものを用いることが可能である。位相信号は、基準信号の位相と受信信号の位相との差に対応する信号である。このため、「位相」あるいは「位相信号」は、「位相差」あるいは「位相差信号」とも称され得る。位相信号の波形を「位相波形」と称する。振幅信号は、受信信号における振幅すなわち強度に対応する信号である。振幅信号の波形を「振幅波形」と称する。
図3は、振幅信号および位相信号の一例を示す。図3において、横軸Dは換算距離を示す。換算距離Dは、伝播時間(すなわちTOF)に音速を乗算することで算出される伝播距離であり、受信時間を距離に換算したものと評価することが可能である。TOFはTime of Flightの略であり、送信波の送信時刻から反射波の受信時刻までの間の経過時間である。受信時間は「受信時刻」とも称され得る。図3における上側のグラフにおいて、縦軸Vaは振幅を示す。図3における下側のグラフにおいて、縦軸θは位相を示す。図4は、位相信号を、横軸を受信時間tとして表したものである。なお、上記の通り、換算距離Dは音速を用いて受信時間tを換算したものであるので、図3における横軸を受信時間tとして表した場合であっても、波形は同様となる。このため、図3等における各波形の横軸は、換算距離Dであってもよいし、受信時間tであってもよい。
(第一実施形態)
以下、第一実施形態の構成について、図1~図4を参照しつつ説明する。
センサ制御部7は、電子制御装置2と協働しつつ超音波センサ3の動作を制御するように、電子制御装置2と情報通信可能に接続されている。すなわち、センサ制御部7は、駆動信号生成部5から送信部40Aへの駆動信号の出力を制御するとともに、受信信号処理部6から出力された処理結果信号に基づいて物体Bを検知するように構成されている。
センサ制御部7は、図示しないCPU、ROM、RAM、不揮発性リライタブルメモリ、等を備えた車載マイクロコンピュータとしての構成を有している。すなわち、センサ制御部7は、ROMまたは不揮発性リライタブルメモリに格納された制御プログラムを読み出して実行することで、超音波センサ3の動作を制御するように構成されている。
本実施形態においては、電子制御装置2および超音波センサ3を備えた車載システム1は、振幅波形の面積である波形面積に基づいて、物体Bの高さを検知するように構成されている。具体的には、センサ制御部7は、車載マイクロコンピュータ上に実現される機能構成として、駆動制御部71と、振幅判定部72と、面積算出部73と、位相特徴検出部74と、面積補正部75と、物体検知部76とを備えている。
駆動制御部71は、駆動信号生成部5に制御信号を出力することで、送信部40Aからの送信波の発信状態を制御するように構成されている。制御信号は、駆動信号生成部5から送受信部4に出力される駆動信号における出力特性、具体的には、出力タイミング、周波数、パルス数、等を制御するための信号である。すなわち、駆動制御部71は、駆動信号生成部5にて生成および出力される駆動信号における、出力タイミング、周波数、パルス数、等を制御するようになっている。本実施形態においては、駆動制御部71は、一定の送信周波数fcを有する送信波を送受信部4にて生成させるための制御信号を、駆動信号生成部5に出力するようになっている。
振幅判定部72は、振幅信号に基づいて、物体Bの有無を判定するように構成されている。具体的には、振幅判定部72は、振幅Vaが物体判定閾値Va_thを超える場合に、物体Bによる反射波が受信信号に含まれるものとして、物体Bの存在を判定するようになっている。
面積算出部73は、物体Bによる反射波が受信信号に含まれることが振幅判定部72により判定された場合に、振幅波形における波形面積を算出するように構成されている。具体的には、面積算出部73は、振幅波形における、物体判定閾値Va_thを超える部分の面積を算出するようになっている。また、本実施形態においては、超音波センサ3と物体Bとの距離の変化による面積変動の影響を抑制するため、面積算出部73は、振幅波形における特性値(例えば最大ピークにおけるピーク値あるいはピーク幅)に基づいて正規化した波形面積を算出するようになっている。
位相特徴検出部74は、位相波形を解析して、かかる解析結果である位相特徴値を取得するように構成されている。位相特徴値は、位相信号における、ノイズ部分ではなく物体Bによる反射波に対応する部分の、位相θの変化状態を示す特徴値である。本実施形態においては、位相特徴検出部74は、位相波形が平坦となる平坦部(例えば図4にて破線の楕円で囲まれた部分参照)が所定範囲内に複数存在する場合に、複数の平坦部のうちの一つと他の一つとの差である位相ギャップΔθを検出するようになっている。「所定範囲」は、1回の送信波の送信およびかかる送信波の物体Bによる反射波の受信により、1個の物体Bによる反射波が含まれる一方で距離が異なる他の1個の物体Bによる反射波が含まれない程度の、受信時間tあるいは換算距離Dの範囲であり、「反射波領域」とも称され得る。所定範囲すなわち反射波領域の具体例については後述する。
面積補正部75は、面積算出部73にて算出した波形面積を、位相θに応じて補正するように構成されている。本実施形態においては、面積補正部75は、反射波に対応する位相θの変化状態に応じた補正値で、波形面積を補正するようになっている。具体的には、面積補正部75は、位相特徴検出部74によって取得した位相特徴値である位相ギャップΔθに応じた補正値で、波形面積を補正するようになっている。
本実施形態においては、面積補正部75は、位相ギャップΔθが不検出(すなわちほぼゼロ)あるいは所定値未満である第一の場合と、それ以外の第二の場合とで、異なる処理を行うように構成されている。具体的には、面積補正部75は、第一の場合には不検出時補正値を用いて波形面積を補正し、第二の場合には検出時補正値を用いて波形面積を補正するようになっている。不検出時補正値は、一定値である。これに対し、検出時補正値は、cosΔθを用いた補正値であって、より詳細には、K/(1+cosΔθ)である。Kは一定値(例えば1)である。
物体検知部76は、振幅判定部72における判定結果と、面積算出部73により算出された波形面積の面積補正部75による補正結果とに基づいて、物体Bの有無と、物体Bが存在する場合の当該物体Bの高さとを検知するように構成されている。具体的には、本実施形態においては、波形面積が高さ判定閾値以上である場合に物体Bを高背物(例えばポール等)と判定する一方、波形面積が高さ判定閾値未満である場合に物体Bを低背物(例えば縁石等)と判定するようになっている。
(動作概要)
以下の説明において、本実施形態に係る装置構成、物体検知方法、および物体検知プログラムを、単に「本実施形態」と称する。以下、本実施形態の動作概要について、本実施形態により奏される効果とともに、図1~図8を参照しつつ説明する。
図2を参照すると、駆動制御部71は、制御信号を駆動信号生成部5に出力する。すると、駆動信号生成部5は、制御信号に基づいて駆動信号を生成し、生成した駆動信号を送信部40Aに向けて出力する。かかる駆動信号により、送信部40Aが駆動される。すなわち、送信回路42は、入力された駆動信号に基づいて、トランスデューサ41を励振する。これにより、送信器として機能するトランスデューサ41から、送信波が自車両の外部に向けて送信される。
送信波が物体Bにより反射されることによって発生する反射波を含む受信波がトランスデューサ41に到達すると、トランスデューサ41が励振される。すなわち、受信波がトランスデューサ41により受信される。すると、励振状態すなわち受信状態に応じた電圧信号が、トランスデューサ41から出力される。受信回路43は、かかる電圧信号に対して増幅およびアナログ/デジタル変換等の信号処理を行うことで受信信号を生成し、かかる受信信号を受信信号処理部6に出力する。
受信信号処理部6は、受信信号に対して直交検波処理等の信号処理を行うことで、位相信号および振幅信号を出力する。具体的には、位相検出部61は、位相信号を生成してセンサ制御部7に出力する。また、振幅検出部62は、振幅信号を生成してセンサ制御部7に出力する。位相信号および振幅信号を生成するための直交検波処理等の各種信号処理については、本願の出願時点で既に公知あるいは周知となっており、本実施形態においても、かかる公知あるいは周知の技術を利用することが可能である。このため、本明細書においては、かかる信号処理の詳細については説明を省略する。
センサ制御部7は、受信信号処理部6から出力された位相信号および振幅信号に基づいて、物体Bの存否、および、物体Bが存在する場合の物体Bの高さを検知する。具体的には、まず、振幅判定部72は、振幅信号に基づいて、物体Bの有無を判定する。具体的には、振幅判定部72は、振幅Vaが物体判定閾値Va_thを超える場合に、物体Bの存在を判定する。面積算出部73は、物体Bが存在して当該物体Bによる反射波が受信信号に含まれることが振幅判定部72により判定された場合に、かかる物体Bの高さ判定に用いられる波形面積を算出する。
ところで、本願の出願人により既に出願された特開2014-74665号公報には、反射波の面積から物体Bの高さを判定する技術が開示されている。具体的には、この技術は、反射波の面積が大きいほど物体Bの高さが高くなるという傾向を利用して、物体Bの高さを判定する。なお、面積と高さとの関係は、あらかじめ実験あるいは計算機シミュレーションによって作成されたマップあるいはルックアップテーブルを用いて規定することができる。この技術によれば、特許文献1に開示された技術よりも、高さ判定の精度が向上する。しかしながら、本願発明の発明者は、様々な反射波の波形を解析した結果、以下のような技術的課題を見出した。
波形面積は、物体Bとの距離の影響を受ける。具体的には、物体Bとの距離が長くなるほど、波形面積が減少する。そこで、面積算出部73は、振幅波形における特性値(例えば最大ピークにおけるピーク値あるいはピーク幅)に基づいて正規化した波形面積を算出する。具体的には、面積算出部73は、最大ピークにおけるピーク値を「1」とすることで、振幅波形を正規化する。そして、面積算出部73は、正規化した振幅波形に基づいて、波形面積を算出する。このように、正規化した波形面積に基づいて物体Bの高さを検知することで、超音波センサ3と物体Bとの距離の変化による面積変動の影響を抑制することが可能となる。
特許文献1にも記載されている通り、物体Bが高背物である場合、当該物体Bの根元部分からの反射波である根元反射波と、当該物体Bの上端部あるいは超音波センサ3の搭載高さと略同じ高さの位置からの反射波である上側反射波との2波が、超音波センサ3に到達する。具体的には、伝播距離が短い上側反射波が先に超音波センサ3に到達し、その後、伝播距離が長い根元反射波が超音波センサ3に到達する。
物体Bが中~近距離範囲に存在する場合、振幅波形上にて、上側反射波と根元反射波とが明確に峻別され得る。しかしながら、物体Bが遠方に存在する場合、上側反射波と根元反射波とが重なり合う。このような重なり合いが生じた場合、両者の位相関係によっては、重なり合った部分が互いに強め合ったり弱め合ったりする。具体的には、例えば、図3(a)の例は、上側反射波と根元反射波とが逆位相となり、重なり合った部分が互い弱め合っている例を示す。一方、図3(b)の例は、上側反射波と根元反射波とがほぼ同位相となり、重なり合った部分が互い強め合っている例を示す。このように、上側反射波と根元反射波とが重なり合う場合、面積算出結果が、両者の位相関係による影響を受ける。
そこで、本実施形態においては、位相特徴検出部74は、位相波形を解析して、所定の探索範囲すなわち反射波領域内にて、位相特徴値である位相ギャップΔθを検出する。図5および図6は、反射波領域Drの設定手法を概念的に示す。図5は振幅波形を示す。図5において、Dminは反射波領域Drの最小値を示し、Dmaxは反射波領域Drの最大値を示す。すなわち、反射波領域Drは、最小値Dminと最大値Dmaxとの間の換算距離Dとして規定される。ピーク距離Dcは、反射波領域Dr内における反射波ピークの最大値に対応する換算距離Dである。図6は、反射波領域Drの設定のための概念図である。図6において、Rは路面を示し、h1は超音波センサ3すなわちトランスデューサ41の搭載高さを示し、h2は正対位置Fの路面Rからの高さを示す。正対位置Fは、物体Bにおける、超音波センサ3すなわちトランスデューサ41に正対する位置である。本具体例においては、h1=h2とする。D1は、トランスデューサ41と正対位置Fとの距離である。D2は、トランスデューサ41と物体Bにおける根元との距離である。
最小値Dminは、ピーク距離DcをD2に対応付けた場合(すなわちDc=2×D2)の、D1に対応する換算距離Dである(すなわちDmin=2×D1)。最大値Dmaxは、ピーク距離DcをD1に対応付けた場合(すなわちDc=2×D1)の、D2に対応する換算距離Dである(すなわちDmax=2×D2)。
このように、位相特徴検出部74は、反射波領域Drを設定するとともに、設定した反射波領域Dr内にて位相ギャップΔθを検出する。具体的には、物体Bからの反射波は、位相θのズレはあり得るものの、理論上は、送信波すなわち基準信号と同様の波形を有している。このため、位相θの値は、1つの反射波において、ほぼ一定となるはずである。但し、1個の物体Bから複数の反射波を受信した場合、複数の反射波の間に位相ギャップΔθが生じ得る。そこで、位相特徴検出部74は、位相波形が平坦となる平坦部(例えば図4にて破線の楕円で囲まれた部分参照)を、反射波領域Dr内にて探索する。平坦部が複数検出された場合、各平坦部における位相代表値をそれぞれ算出する。「位相代表値」は、平坦部の平均値、中央値、あるいは、受信時間tまたは換算距離Dの増加方向における中心位置の値である。位相ギャップΔθは、受信時間tまたは換算距離Dの増加方向について隣接する平坦部同士における、位相代表値の差である。
面積補正部75は、面積算出部73にて算出した波形面積を、位相θ(すなわち反射波に対応する位相θの変化状態)に応じて補正する。具体的には、面積補正部75は、位相ギャップΔθに応じた補正値で、波形面積を補正する。ここで、互いに干渉する2つの波の、振幅の強め合いあるいは弱め合いは、ベクトルの内積によって算出可能である。したがって、本実施形態においては、面積補正部75は、面積算出部73にて算出した波形面積に、補正値M=K/(1+cosΔθ)を乗算する。
物体検知部76は、振幅判定部72における判定結果と、面積算出部73により算出された波形面積の面積補正部75による補正結果とに基づいて、物体Bの有無と、物体Bが存在する場合の当該物体Bの高さとを検知する。具体的には、本実施形態においては、波形面積が高さ判定閾値以上である場合に物体Bを高背物と判定する一方、波形面積が高さ判定閾値未満である場合に物体Bを低背物と判定する。これにより、物体Bの高さ判定を良好な精度で行うことが可能となる。
(動作例)
図7および図8は、センサ制御部7により実行される物体検知処理の一具体例を示すフローチャートである。なお、図7および図8において、「S」は「ステップ」を略記したものである。電子制御装置2は、所定の物体検知条件が成立中は、複数の超音波センサ3の各々に、物体検知動作を所定周期で繰り返し実行させる。すなわち、或る超音波センサ3におけるセンサ制御部7は、電子制御装置2からの指令信号に基づいて、図7に示された物体検知処理を、所定周期で繰り返し実行する。センサ制御部7に備えられた、上述の図示しないCPUを、以下単に「CPU」と略称する。
物体検知処理が開始すると、まず、ステップ701にて、CPUは、振幅Vaが物体判定閾値Va_thを超えるか否かに基づいて、物体Bの有無を判定する。物体Bが存在する場合(すなわちステップ701=YES)、CPUは、処理をステップ702以降に進行させる。これに対し、物体Bが存在しない場合(すなわちステップ701=NO)、CPUは、ステップ702以降の処理をスキップして、今回の物体検知処理を一旦終了させる。
ステップ702にて、CPUは、波形面積Waを算出する。波形面積Waの算出処理の詳細については後述する。続いて、ステップ703にて、CPUは、波形面積Waが高さ判定閾値Wa_th以上であるか否かを判定する。波形面積Waが高さ判定閾値Wa_th以上である場合(すなわちステップ703=YES)、CPUは、ステップ704にて、この波形面積Waに対応する物体Bが高背物であることを判定し、今回の物体検知処理を一旦終了させる。これに対し、波形面積Waが高さ判定閾値Wa_th未満である場合(すなわちステップ703=NO)、CPUは、ステップ705にて、この波形面積Waに対応する物体Bが低背物であることを判定し、今回の物体検知処理を一旦終了させる。
ステップ702における波形面積Waの算出処理の一具体例を、図8に示されたフローチャートを用いて説明する。まず、ステップ801にて、CPUは、振幅波形のピークを検出する。次に、ステップ802にて、CPUは、振幅波形を正規化する。続いて、ステップ803にて、CPUは、正規化された振幅波形に基づいて、補正前面積Wa_rを算出する。補正前面積Wa_rは、面積補正部75による補正前の、面積算出部73による算出値である。その後、CPUは、処理をステップ804およびステップ805に進行させる。
ステップ804にて、CPUは、位相波形を解析して、位相ギャップΔθを検出する。ステップ805にて、CPUは、今回の位相波形が、位相ギャップΔθが不検出(すなわちほぼゼロ)あるいは所定値未満である第一の場合と、それ以外の第二の場合とのうちの、いずれに該当するかを判定する。
第一の場合(すなわちステップ805=NO)、CPUは、処理をステップ806に進行させる。ステップ806にて、CPUは、所定値である不検出時補正値M1により補正前面積Wa_rを補正することで、波形面積Waを算出する。これに対し、第二の場合(すなわちステップ805=YES)、CPUは、処理をステップ807に進行させる。ステップ807にて、CPUは、検出時補正値M2=K/(1+cosΔθ)により補正前面積Wa_rを補正することで、波形面積Waを算出する。
(第二実施形態)
以下、上記の第一実施形態の一部を変容した第二実施形態について説明する。なお、以下の第二実施形態の説明においては、主として、上記第一実施形態と異なる部分について説明する。また、第一実施形態と第二実施形態とにおいて、互いに同一または均等である部分には、同一符号が付されている。したがって、以下の第二実施形態の説明において、第一実施形態と同一の符号を有する構成要素に関しては、技術的矛盾または特段の追加説明なき限り、上記第一実施形態における説明が適宜援用され得る。後述の第三実施形態以降の他の実施形態についても同様である。
本実施形態においては、位相特徴検出部74は、位相ギャップΔθに代えて、位相θのバラツキ状態に対応する統計値である位相特徴値を検出する。この場合の位相特徴値は、例えば、反射波領域Dr内の位相θの標準偏差、分散、あるいは存在範囲である。そして、面積補正部75は、かかる位相特徴値に応じて、波形面積を補正する。
本実施形態における反射波領域Drは、図9に示されているように、正規化された振幅信号における振幅Vaが物体判定閾値Va_thを超える領域である。図9(a)は、反射波の干渉が発生していない場合を示し、図9(b)は、反射波同士の干渉が発生している場合を示す。図9(a)に示されているように、反射波の干渉が発生していない場合、反射波領域Dr内における位相θの変動あるいはバラツキは小さい。これに対し、図9(b)に示されているように、反射波の干渉が発生している場合、反射波領域Dr内における位相θの変動あるいはバラツキが大きくなる。そこで、面積補正部75は、反射波領域Dr内における位相θの変動あるいはバラツキの状態に応じた補正値Mにより、波形面積を補正する。これにより、上記第一実施形態と同様の効果が奏され得る。
図10に示されたフローチャートは、本実施形態に係る波形面積Waの算出処理の一具体例を示すものであり、図8に示されたフローチャートの一部を変容したものである。すなわち、図10におけるステップ1001~1003は、図8におけるステップ801~803と同様である。よって、以下、ステップ1004以降の処理について説明する。
ステップ1004にて、CPUは、位相波形を解析して、位相θのバラツキ状態に対応する統計値である位相特徴値αを検出する。次に、ステップ1005にて、CPUは、ステップ1004にて検出した位相特徴値αに基づいて、補正値M(α)を取得する。補正値M(α)は、位相特徴値αをパラメータとするマップ、ルックアップテーブル、あるいは計算式を用いて取得可能である。マップ、ルックアップテーブル、あるいは計算式は、実験あるいは計算機シミュレーションによって作成されたものであって、あらかじめセンサ制御部7における上述の図示しないROMまたは不揮発性リライタブルメモリに格納されている。そして、ステップ1006にて、CPUは、補正値M(α)により補正前面積Wa_rを補正することで、波形面積Waを算出する。
(第三実施形態)
以下、第三実施形態について説明する。本実施形態においては、車載システム1は、パルス圧縮を用いることで、位相ギャップΔθ等の位相特徴値を安定的に検出し、以て、物体Bの高さ判定をよりいっそう良好な精度で行うことが可能な構成を有している。
具体的には、図11に示されているように、センサ制御部7は、駆動制御部71と、振幅判定部72と、面積算出部73と、位相特徴検出部74と、面積補正部75と、物体検知部76とに加えて、相関検出部77をさらに備えている。相関検出部77は、送信波に対応する参照信号と受信信号との相関を検出するように構成されている。
図12は、図11に示された相関検出部77により実行されるパルス圧縮の概要を示す。図12において、Saは受信信号を示し、Srは基準信号を示し、Saは振幅信号を示し、Sθは位相信号を示し、Paはパルス圧縮後の振幅信号を示し、Pθはパルス圧縮後の位相信号を示す。
受信信号Ssと基準信号Srとに基づいて、直交検波処理等の信号処理により、位相信号Sθおよび振幅信号Saが得られる。そして、パルス圧縮、すなわち、所定の参照信号を用いた相関検出により、パルス圧縮後の位相信号Pθおよび振幅信号Paが得られる。なお、パルス圧縮技術それ自体については、本願の出願時点で既に公知あるいは周知となっており、本実施形態においても、かかる公知あるいは周知の技術を利用することが可能である。このため、本明細書においては、パルス圧縮技術の詳細については説明を省略する。そして、パルス圧縮後の振幅信号Paのピーク値に対応する、パルス圧縮後の位相信号Pθの値を用いて、位相特徴値を検出すなわち算出することが可能である。
本実施形態によれば、S/N比が向上することで、ノイズに埋もれる可能性が高い比較的小さな振幅の反射波の波形においても、ピーク値が良好に検出でき、以て安定的な位相特徴値の検出が可能となる。
(変形例)
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。故に、上記実施形態に対しては、適宜変更が可能である。以下、代表的な変形例について説明する。以下の変形例の説明においては、上記実施形態との相違点を主として説明する。また、上記実施形態と変形例とにおいて、互いに同一または均等である部分には、同一の符号が付されている。したがって、以下の変形例の説明において、上記実施形態と同一の符号を有する構成要素に関しては、技術的矛盾または特段の追加説明なき限り、上記実施形態における説明が適宜援用され得る。
本発明は、上記実施形態にて示された具体的な装置構成に限定されない。すなわち、例えば、電子制御装置2の全部または一部は、上記のような動作を可能に構成されたデジタル回路、例えばASICあるいはFPGAを備えた構成であってもよい。ASICはApplication Specific Integrated Circuitの略である。FPGAはField Programmable Gate Arrayの略である。すなわち、電子制御装置2において、車載マイクロコンピュータ部分とデジタル回路部分とは併存し得る。
超音波センサ3は、図2に示されているような、単一のトランスデューサ41によって超音波を送受信可能な構成に限定されない。すなわち、例えば、送信回路42に電気接続された送信用のトランスデューサ41と、受信回路43に電気接続された受信用のトランスデューサ41とが、並列に設けられていてもよい。
送信回路42、受信回路43等の各部の構成も、上記実施形態にて示された具体例に限定されない。すなわち、例えば、デジタル/アナログ変換回路は、送信回路42に代えて、駆動信号生成部5に設けられていてもよい。また、送信回路42は、駆動信号生成部5と一体化されてもよい。同様に、受信回路43は、受信信号処理部6と一体化されてもよい。
センサ制御部7における各機能構成のうちの全部または一部は、技術的に矛盾しない限り、受信信号処理部6または電子制御装置2に設けられてもよい。すなわち、本発明に係る物体検知装置は、電子制御装置2と超音波センサ3とのうちの少なくともいずれか一方によって構成され得る。
センサ制御部7の全部または一部は、上記のような動作を可能に構成されたデジタル回路、例えばASICあるいはFPGAを備えた構成であってもよい。ASICはApplication Specific Integrated Circuitの略である。FPGAはField Programmable Gate Arrayの略である。すなわち、センサ制御部7において、車載マイクロコンピュータ部分とデジタル回路部分とは併存し得る。
上記実施形態にて説明した、各種の動作、手順、あるいは処理を実行可能とする、本発明に係るプログラムは、V2X通信を介して、ダウンロードあるいはアップグレードされ得る。V2XはVehicle to Xの略である。あるいは、かかるプログラムは、車両Cの製造工場、整備工場、販売店、等に設けられた端末機器を介して、ダウンロードあるいはアップグレードされ得る。かかるプログラムの格納先は、メモリーカード、光学ディスク、磁気ディスク、等であってもよい。
このように、上記の各機能構成および方法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つあるいは複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサおよびメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、上記の各機能構成および方法は、一つ以上の専用ハードウエア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、上記の各機能構成および方法は、一つあるいは複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサおよびメモリと一つ以上のハードウエア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移的実体的記憶媒体に記憶されていてもよい。すなわち、上記の各機能構成および方法は、これを実現するための手順を含むコンピュータプログラム、あるいは、当該プログラムを記憶した非遷移的実体的記憶媒体としても表現可能である。
したがって、図2に示された各機能構成ブロックは、あくまで、本発明の内容の理解に資するために便宜的に設定した機能構成ブロックである。したがって、これらの機能構成ブロックが実際にサブルーチンあるいはハードウエアとして実現されていなくても、本発明所定の機能あるいは処理が実現されていれば、本発明の要件は充足され得る。
相関検出部77は、位相信号に基づいて受信信号から周波数特性を示す周波数信号を算出し、この周波数信号と送信波における周波数特性との相関検出を行うことで、受信した反射波が正規波であるか否かの判定を行ってもよい。あるいは、受信信号処理部6は、受信信号に基づいて周波数信号を検出および出力する周波数検出部を備えていてもよい。「正規波」とは、送受信器としてのトランスデューサ41が、自身の送信した送信波の反射波を受信した場合の受信波をいうものとする。これに対し、他装置からの送信波に起因する受信波を、以下「非正規波」と称する。「他装置」には、自車両とは異なる他車両に搭載された超音波センサ3の他に、自車両に搭載された他の超音波センサ3も含まれる。この場合、振幅判定部72は、今回の受信波に含まれる反射波が正規波である場合に、振幅信号に基づいて物体Bの有無を判定する。また、面積算出部73は、今回の受信波に含まれる反射波が正規波である場合に、波形面積を算出する。
本発明は、上記実施形態にて示された具体的な動作例あるいは処理例に限定されない。すなわち、例えば、ステップ802の正規化処理は、省略され得る。この場合、高さ判定閾値Wa_thとして、測距距離に応じた値が用いられる。
ステップ806において、不検出時補正値M1=1であってもよい。あるいは、ステップ806は、省略され得る。あるいは、M2においてKの値を適宜設定する(例えばK≠1とする)ことで、ステップ805およびステップ806は省略され得る。
反射波領域Drの設定手法についても、上記の各具体例とは異なる手法を用いることが可能である。
高さ判定は、高背物と低背物との区別に限定されない。すなわち、例えば、高背物と中背物と低背物との区別であってもよいし、物体Bの高さを4段階以上に区別してもよい。あるいは、物体Bの高さの概算値を求めてもよい。
位相ギャップΔθが不検出(すなわちほぼゼロ)あるいは所定値未満である第一の場合においても、図3(b)に示されているように2つの反射波の干渉が生じる場合と、図9(a)に示されているように反射波が1つだけであって干渉が生じない場合とで、補正処理内容を異ならせることが可能である。両者の区別は、例えば、正規化後の振幅波形における平坦部の長さが所定値以上であるか否かによって判定することが可能である。そして、具体的には、例えば、図9(a)に示されているように反射波が1つだけであって干渉が生じない場合には補正処理は行わない一方、図3(b)に示されているように2つの反射波の干渉が生じる場合には補正を行うようにすることも可能である。
送信波は、周波数変調により符号化されてもよい。これにより、物体Bの存否および高さの検知精度が向上する。
上記実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、構成要素の個数、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数値に限定される場合等を除き、その特定の数値に本発明が限定されることはない。同様に、構成要素等の形状、方向、位置関係等が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に特定の形状、方向、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、方向、位置関係等に本発明が限定されることはない。
変形例も、上記の例示に限定されない。すなわち、或る実施形態の一部と、他の実施形態の一部とが、互いに組み合わされ得る。また、複数の変形例が、互いに組み合わされ得る。更に、上記実施形態の全部または一部と、変形例の全部または一部とが、互いに組み合わされ得る。