JP7768057B2 - 転舵装置 - Google Patents
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Description
図1、図2を参照し、第1実施形態の転舵装置801の構成について説明する。図1に示す独立転舵車両100では、四つの車輪91-94は互いに機械的に拘束されておらず、独立して転舵可能である。左前輪91に「FL」、右前輪92に「FR」、左後輪93に「RL」、右後輪94に「RR」と記す。
図6~図8を参照する。進行旋回モードの車両動作例として、図6に小回りUターン、図7に狭路クランク走行を示す。小回りUターンの場合、車両100は前進しながら連続して同方向(例えば左方向)に旋回する。狭路クランク走行の場合、車両100は前進しながら、例えば左旋回から右旋回に移行する。
図9~図12を参照する。非進行旋回モードの車両動作例として、図9に超信地旋回、図11に信地旋回を示す。超信地旋回の場合、車両100は、停止状態からその場で旋回する。例えば前方が行き止まりのとき、超信地旋回により180°旋回し、バック走行することなく引き返すことが可能である。信地旋回の場合、車両100は、停止状態から一つの車輪を支点として他の車輪を駆動させ、転向する。例えば前方正面に障害物があるとき、信地旋回旋回により斜め方向に転向して前進することが可能である。
図13~図15を参照する。図13に、前進からの横移動モードの車両動作例を示す。道路左側に駐車している他車両201と他車両202との間のスペースに自車両100が縦列駐車する状況を想定する。前進してきた自車両100は、進行方向に真っ直ぐ向いたまま、<I>斜め移動し、さらに<II>真横移動して目標位置に到達する。
図16~図18を参照する。図16~図18は前進からの横移動モードに係る図13~図15を前後反転させたものであるため、基本的に上述の説明に準ずる。図16に、後進からの横移動モードの車両動作例を示す。後進してきた自車両100は、進行方向に真っ直ぐ向いたまま、<I>斜め移動し、さらに<II>真横移動して目標位置に到達する。
図19に、停止からの横移動モードの車両動作例を示す。[3A]、[3B]と同じ縦列駐車の状況において、駐車スペースの真横位置まで前進又は後進して一旦停止した後、全車輪91-94の転舵角を±90°にして真横に移動する状況を想定する。この車両動作は、[3A]、[3B]の<I>斜め移動の段階が無く、<II>真横移動だけが行われることに等しい。したがって、図15及び図18に参照される真横移動時と同様に、旋回中心座標決定部66は、旋回内側の前後輪軸Y13上に第1旋回中心C1の座標を決定し、旋回外側の前後輪軸Y24上に第2旋回中心C2の座標を決定する。
tanδFR=(Y-Lf)/{X-(Df/2)}・・・(0.2)
tanδRL=(Y+Lr)/{X+(Dr/2)}・・・(0.3)
tanδRR=(Y+Lr)/{X-(Dr/2)}・・・(0.4)
上述した第1実施形態の車両動作指令装置601の基本的な構成では、旋回中心座標決定部66により決定された旋回中心Cの座標に基づいて、転舵角算出部671-674が各車輪91-94の転舵角δFL、δFR、δRL、δRRの指令値を算出する。全ての車輪91-94が±90°の範囲にわたって転舵可能な場合、旋回中心Cの座標は制約なく決定可能である。
図25~図28を参照する。図25~図27に示す実施例1~3は小転舵モジュールを想定したものである。図25に示す実施例1では、旋回内側前輪91の転舵角δFIが45°、旋回内側後輪93の転舵角δRIが-45°に決定されており、旋回中心Cの座標は、XL=-1.0、YL=0と算出される。前後輪逆位相、すなわち、旋回内側前輪91の転舵角δFIと旋回内側後輪93の転舵角δRIとが符号が逆で絶対値が等しい(-δFI=δRI)場合、旋回中心Cの座標は重心軸X0上に設定される。
図29~図32を参照する。上述の通り、非進行旋回モードでは、各前輪91、92及び各後輪93、94のうち旋回中心Cに近い側の車輪が旋回内側前輪及び旋回内側後輪と定義される。「XL<0」であり、旋回中心Cの座標が車両前後軸Y0よりも左側にある場合、左方向への信地旋回が可能となる。言い換えれば、算出されたXLが0又は正の値であるとき、その車両仕様で旋回内側前後輪の転舵角δFI、δRIがその値では、非進行旋回モードが実現不可能であると判断される。
図33~図35を参照する。各車輪91-94の転舵角が90°となる真横移動(図15)を除外し、前進からの斜め移動(図14、図17)を対象とする。斜め移動における旋回内側前輪91の転舵角δFIと旋回内側後輪軸93の転舵角δRIとは1°の差があるものとする。前進からの左方向への斜め移動の場合、「δFI>1、δRI=δFI-1>0」が条件となる。なお、後進からの左方向への斜め移動の場合、「δFI=δRI+1<0、δRI<-1」が条件となる。
図36を参照し、第2実施形態の転舵装置802の構成について説明する。第2実施形態では、車両動作指令装置602の内部に一つの転舵角算出部67が配置された「機電別体式」の構成が採用される。転舵角算出部67は、旋回中心座標決定部66により決定された旋回中心の座標に基づいて全ての車輪91-94の転舵角指令値を一括して算出し、各転舵アクチュエータ71-74に通信する。転舵角算出部67が算出した転舵角指令値に従って各車輪の転舵アクチュエータ71-74が動作する。
(a)本発明の転舵装置は、四輪車両に限らず、一つの前輪と二つの後輪、又は、二つの前輪と一つの後輪からなる三輪車両にも適用可能である。進行旋回モードの旋回中心設定範囲を決める前輪軸及び後輪軸は、一輪の回転軸を用いて同様に定義される。ただし、三輪車両での横移動モードでは、四輪車両とは異なり、各車輪に対応する三つの旋回中心が設定される。
66・・・旋回中心座標決定部、
67、671-674・・・転舵角算出部、
71-74・・・転舵アクチュエータ、
801、802・・・転舵装置、
91-94・・・車輪、
100・・・(独立転舵)車両、
C(C1、C2)・・・旋回中心、 G・・・重心。
Claims (12)
- 一つ以上の前輪と一つ以上の後輪とを含む、互いに機械的に拘束されない三つ以上の車輪(91-94)が独立して転舵可能な車両(100)において、各車輪の転舵角を制御する転舵装置であって、
車両が進みながら旋回する進行旋回モード、
車両が進まずに旋回する非進行旋回モード、
車両が前後軸に対し横方向に移動する横移動モード、
を含む車両動作モードを車両状態に基づいて決定する車両動作決定部(65)と、
前記車両動作決定部により決定された車両動作モードに基づいて車両の旋回中心(C)の座標を決定する旋回中心座標決定部(66)と、
前記旋回中心座標決定部により決定された旋回中心の座標に基づいて各車輪の転舵角指令値を算出する一つ以上の転舵角算出部(67、671-674)と、
各車輪に対応して設けられ、前記転舵角算出部が算出した転舵角指令値に従って各車輪を転舵させる複数の転舵アクチュエータ(71-74)と、
を備え、
前輪の中心を通り車両前後軸(Y0)に直交する軸を前輪軸(X12)と定義し、後輪の中心を通り車両前後軸に直交する軸を後輪軸(X34)と定義すると、
前記車両動作決定部が前記進行旋回モードを指令した場合、
前記旋回中心座標決定部は、旋回内側かつ前記前輪軸と前記後輪軸との間の車両外部における全ての範囲内に一つの旋回中心の座標を決定する転舵装置。 - 一つ以上の前輪と一つ以上の後輪とを含む、互いに機械的に拘束されない三つ以上の車輪(91-94)が独立して転舵可能な車両(100)において、各車輪の転舵角を制御する転舵装置であって、
車両が進みながら旋回する進行旋回モード、
車両が進まずに旋回する非進行旋回モード、
車両が前後軸に対し横方向に移動する横移動モード、
を含む車両動作モードを車両状態に基づいて決定する車両動作決定部(65)と、
前記車両動作決定部により決定された車両動作モードに基づいて車両の旋回中心(C)の座標を決定する旋回中心座標決定部(66)と、
前記旋回中心座標決定部により決定された旋回中心の座標に基づいて各車輪の転舵角指令値を算出する一つ以上の転舵角算出部(67、671-674)と、
各車輪に対応して設けられ、前記転舵角算出部が算出した転舵角指令値に従って各車輪を転舵させる複数の転舵アクチュエータ(71-74)と、
を備え、
前記車両動作決定部が前記非進行旋回モードを指令した場合、
前記旋回中心座標決定部は、車両内部における全ての範囲内に一つの旋回中心の座標を決定する転舵装置。 - 一つ以上の前輪と一つ以上の後輪とを含む、互いに機械的に拘束されない三つ以上の車輪(91-94)が独立して転舵可能な車両(100)において、各車輪の転舵角を制御する転舵装置であって、
車両が進みながら旋回する進行旋回モード、
車両が進まずに旋回する非進行旋回モード、
車両が前後軸に対し横方向に移動する横移動モード、
を含む車両動作モードを車両状態に基づいて決定する車両動作決定部(65)と、
前記車両動作決定部により決定された車両動作モードに基づいて車両の旋回中心(C)の座標を決定する旋回中心座標決定部(66)と、
前記旋回中心座標決定部により決定された旋回中心の座標に基づいて各車輪の転舵角指令値を算出する一つ以上の転舵角算出部(67、671-674)と、
各車輪に対応して設けられ、前記転舵角算出部が算出した転舵角指令値に従って各車輪を転舵させる複数の転舵アクチュエータ(71-74)と、
を備え、
後輪の中心を通り車両前後軸(Y0)に直交する軸を後輪軸(X34)と定義すると、
前記車両動作決定部が前進からの前記横移動モードを指令した場合、
前記旋回中心座標決定部は、前記後輪軸よりも後方において車両の左右方向に離れた二つの旋回中心の座標を決定する転舵装置。 - 一つ以上の前輪と一つ以上の後輪とを含む、互いに機械的に拘束されない三つ以上の車輪(91-94)が独立して転舵可能な車両(100)において、各車輪の転舵角を制御する転舵装置であって、
車両が進みながら旋回する進行旋回モード、
車両が進まずに旋回する非進行旋回モード、
車両が前後軸に対し横方向に移動する横移動モード、
を含む車両動作モードを車両状態に基づいて決定する車両動作決定部(65)と、
前記車両動作決定部により決定された車両動作モードに基づいて車両の旋回中心(C)の座標を決定する旋回中心座標決定部(66)と、
前記旋回中心座標決定部により決定された旋回中心の座標に基づいて各車輪の転舵角指令値を算出する一つ以上の転舵角算出部(67、671-674)と、
各車輪に対応して設けられ、前記転舵角算出部が算出した転舵角指令値に従って各車輪を転舵させる複数の転舵アクチュエータ(71-74)と、
を備え、
前輪の中心を通り車両前後軸(Y0)に直交する軸を前輪軸(X12)と定義すると、
前記車両動作決定部が後進からの前記横移動モードを指令した場合、
前記旋回中心座標決定部は、前記前輪軸よりも前方において車両の左右方向に離れた二つの旋回中心の座標を決定する転舵装置。 - 二つの前輪と二つの後輪とを含む四輪車両に適用され、
前記旋回中心座標決定部は、前記二つの旋回中心の座標として、旋回内側の前後輪に対する第1旋回中心(C1)の座標と、旋回外側の前後輪に対する第2旋回中心(C2)の座標とを決定する請求項3または4に記載の転舵装置。 - 車両左右方向の同じ側における前輪及び後輪の中心を通る軸を前後輪軸と定義すると、
前記横移動モードにおいて真横移動する場合、
前記旋回中心座標決定部は、
旋回内側の前後輪軸上に前記第1旋回中心の座標を決定し、旋回外側の前後輪軸上に前記第2旋回中心の座標を決定する請求項5に記載の転舵装置。 - 前記転舵角算出部は、各車輪の転舵方向が旋回中心と各車輪の中心とを結ぶ直線に直交するように各車輪の転舵角指令値を算出する請求項1~4のいずれか一項に記載の転舵装置。
- 前記旋回中心座標決定部は、車両の重心(G)を原点として旋回中心の座標を決定する請求項1~4のいずれか一項に記載の転舵装置。
- 二つの前輪と二つの後輪とを含む、互いに機械的に拘束されない四つの車輪(91-94)が独立して転舵可能な四輪車両(100)において、各車輪の転舵角を制御する転舵装置であって、
車両が進みながら旋回する進行旋回モード、
車両が進まずに旋回する非進行旋回モード、
車両が前後軸に対し横方向に移動する横移動モード、
を含む車両動作モードを車両状態に基づいて決定する車両動作決定部(65)と、
前記車両動作決定部により決定された車両動作モードに基づいて車両の旋回中心(C)の座標を決定する旋回中心座標決定部(66)と、
前記旋回中心座標決定部により決定された旋回中心の座標に基づいて、各車輪の転舵方向が旋回中心と各車輪の中心とを結ぶ直線に直交するように各車輪の転舵角指令値を算出する一つ以上の転舵角算出部(67、671-674)と、
各車輪に対応して設けられ、前記転舵角算出部が算出した転舵角指令値に従って各車輪を転舵させる複数の転舵アクチュエータ(71-74)と、
を備え、
前記非進行旋回モードを含め、各前輪及び各後輪のうち旋回中心に近い側の車輪を旋回内側前輪及び旋回内側後輪と定義し、
車両の重心(G)を通り車両前後軸(Y0)に直交する軸を重心軸(X0)、前輪の中心を通り車両前後軸に直交する軸を前輪軸(X12)、後輪の中心を通り車両前後軸に直交する軸を後輪軸(X34)と定義し、
前記重心軸から前記前輪軸までの距離を前輪軸距離(Lf)、前記重心軸から前記後輪軸までの距離を後輪軸距離(Lr)と定義すると、
前記旋回中心座標決定部による旋回中心の座標の決定以前に前記旋回内側前輪の転舵角(δFI)及び前記旋回内側後輪の転舵角(δRI)が決定されている場合、
前記旋回中心座標決定部は、
車両の重心を原点とし、前記重心軸をx軸、前記車両前後軸をy軸とし、前記x軸について重心の右方を正、左方を負、前記y軸について重心の前方を正、後方を負とする座標を用い、
前記旋回内側前輪及び前記旋回内側後輪の転舵角について中立位置から反時計回り方向を正、中立位置から時計回り方向を負とし、
前記旋回内側前輪の転舵角をδFI、前記旋回内側後輪の転舵角をδRI、前記前輪軸距離をLf、前記後輪軸距離をLr、前輪のトレッド幅をDf、後輪のトレッド幅をDrと表すと、
δFI≠δRI、-90°<δFI<90°、-90°<δRI<90°であり、
前記進行旋回モード及び前記非進行旋回モードにおける旋回中心(C)の座標、並びに、前記横移動モードにおける前記旋回内側前輪及び前記旋回内側後輪に対する第1旋回中心(C1)の座標について、
左旋回時の前記旋回中心又は前記第1旋回中心の座標(XL,YL)を以下の式(1)、(2)により算出し、
右旋回時の前記旋回中心又は前記第1旋回中心の座標(XR,YR)を以下の式(3)、(4)により算出する転舵装置。
- 前記車両動作決定部に入力される車両状態には、車速、及び、各車輪の実転舵角が含まれる請求項1~4、9のいずれか一項に記載の転舵装置。
- 各車輪に対応する前記転舵角算出部(671-674)と前記転舵アクチュエータとが一体に設けられており、車輪毎に前記転舵角算出部が算出した転舵角指令値に従って前記転舵アクチュエータが動作する請求項1~4、9のいずれか一項に記載の転舵装置。
- 全ての車輪の転舵角指令値を算出する一つの前記転舵角算出部(67)を備え、
前記転舵角算出部が算出した転舵角指令値に従って各車輪の前記転舵アクチュエータが動作する請求項1~4、9のいずれか一項に記載の転舵装置。
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