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JP7770580B2 - 成形装置、溶接管の製造装置、管の成形方法および溶接管の製造方法 - Google Patents
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JP7770580B2 - 成形装置、溶接管の製造装置、管の成形方法および溶接管の製造方法 - Google Patents

成形装置、溶接管の製造装置、管の成形方法および溶接管の製造方法

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Description

本開示は成形装置、溶接管の製造装置、管の成形方法および溶接管の製造方法に関する。
溶接管は、帯状金属板が幅方向へ管状に湾曲され、その幅方向にある両端が合わせられて溶接されている。このような構造の溶接管を製造するため、帯状金属板を幅方向へ管状に湾曲させる装置が開発されている。
例えば、特許文献1には、帯状金属板を幅方向に湾曲させる上ロールおよび下ロールと、断面視円弧状の溝を互いに対向させた2つの分割型を有し、分割型の対向する溝同士が形成する空間へ幅方向に湾曲した帯状金属板を送り込むことにより、送り込まれた帯状金属板を管形金属板に成形する管成形部とを備える溶接管の製造装置が開示されている。
特許文献1に記載の溶接管の製造装置では、帯状金属が送り込まれる側で溝同士が離れ、かつ帯状金属板が送り出される側で溝同士が近接する位置に分割型が配置されている。これにより、溝同士の間隔は、帯状金属板が送り出される側に向かうに従って狭められる。その結果、幅方向に湾曲した帯状金属板が溝同士の間に送り込まれると、帯状金属板は、送り出される側へ向かうに従い、幅方向に丸められていき、管形金属板に成形される。
特開2001-239314号公報
特許文献1に記載の溶接管の製造装置では、上述した溝同士の間隔を形成するため、分割型それぞれが軸それぞれの回りに回転可能である。そして、分割型を軸の回りに回転させることにより、分割型同士の相対的な位置が調整され、その結果、溝同士の間隔が所望の大きさに調整される。しかしながら、分割型同士の相対的な位置を調整することは容易ではない。
本開示は上記の課題を解決するためになされたもので、部品同士の複雑な位置調整をすることなく、帯状金属板を管形金属板に成形できる成形装置、溶接管の製造装置、管の成形方法および溶接管の製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本開示に係る成形装置は、入口から出口へ向かうに従って径が小さくなる貫通孔を有する管成形部と、貫通孔の内壁から突出した第一側壁と第二側壁を備え、第一側壁と第二側壁が入口から出口へ向かう方向へ延びると共に、第一側壁から第二側壁までの幅が入口から出口へ向かうに従い小さくなる突起を有する端面成形部と、を備える。そして、管成形部は、幅方向に湾曲された帯状金属板が貫通孔の入口から送り込まれることにより、帯状金属板の幅方向にある第一端面と第二端面とを、入口から出口へ向かうに従って近接させ、帯状金属板を第一端面と第二端面とが対向する管形金属板に成形する。また、端面成形部は、帯状金属板の第一端面と第二端面との間に突起を挿入した状態で、帯状金属板が入口から送り込まれることにより、第一側壁と第二側壁とが第一端面と第二端面とに当たって第一端面と第二端面とを第一側壁と第二側壁の形状に成形し、第一端面と第二端面を対向させる。また、第一側壁の壁面の延長先と第二側壁の壁面の延長先は、交差して内角を形成する。
本開示の構成によれば、成形装置は、上述した管成形部と、その管成形部が有する貫通孔に設けられた突起を有する端面成形部と、を備えるだけである。このため、成形装置は、部品同士の複雑な位置調整をすることなく、帯状金属板を管形金属板に成形できる。
本開示の実施の形態1に係る溶接管の製造装置の前半部分の側面図 本開示の実施の形態1に係る溶接管の製造装置の後半部分の側面図 成形装置がブレークダウンロールを有する場合の、ブレークダウンロールと成形される帯状金属板の断面図 成形装置がブレークダウンロールを有する場合の、ブレークダウンロールと成形される帯状金属板の断面図 成形装置がブレークダウンロールを有する場合の、ブレークダウンロールと成形される帯状金属板の断面図 成形装置がフィンパスロールを有する場合の、フィンパスロールと成形される帯状金属板の断面図 成形装置がフィンパスロールを有する場合の、フィンパスロールと成形される帯状金属板の断面図 本開示の実施の形態1に係る溶接管の製造装置が備える成形装置の斜視図 本開示の実施の形態1に係る溶接管の製造装置が備える成形装置が有するエッジロールの断面図 本開示の実施の形態1に係る溶接管の製造装置が備える成形装置が有するサイドロールの断面図 本開示の実施の形態1に係る溶接管の製造装置が備える成形装置が有する管成形部材の斜視図 図8に示すIX領域の拡大図 本開示の実施の形態1に係る溶接管の製造装置が備える成形装置が有するサイドロールによって湾曲された帯状金属板の断面図 本開示の実施の形態1に係る溶接管の製造装置が備える成形装置が有する管成形部材によって成形された管の断面図 本開示の実施の形態2に係る溶接管の製造装置が備える成形装置の上面図 本開示の実施の形態2に係る溶接管の製造装置が備える成形装置の斜視図 本開示の実施の形態3に係る溶接管の製造装置が備える溶接機の断面図
以下、本開示の実施の形態に係る成形装置、溶接管の製造装置、管の成形方法および溶接管の製造方法について図面を参照して詳細に説明する。なお、図中、同一又は同等の部分には同一の符号を付す。また、図に示す直交座標系XYZにおいて、溶接管の製造装置の上流、下流の方向を水平方向に向けたときの、鉛直方向がZ軸、水平方向のうちの上流、下流の方向がX軸、Z軸とX軸に直交する方向がY軸である。
(実施の形態1)
実施の形態1に係る溶接管の製造装置は、材料である帯状金属板を幅方向へ管状に湾曲させて幅方向の両端の合わせた後、それら両端を合わせた合わせ目を溶接して溶接管を製造する製造装置である。この製造装置では、ロール装置を用いて、帯状金属板を幅方向へ湾曲させた後、シューガイドと呼ばれる管成形部材を用いて、帯状金属板をさらに湾曲させて、幅方向の両端が対向した管形金属板に成形する。以下、製造対象の溶接管が熱交換器に使用される伝熱管である場合を例に、この製造装置について説明する。まず、図1および図2を参照して、溶接管の製造装置の全体の構成について説明する。
図1は、実施の形態1に係る溶接管の製造装置1の前半部分の側面図である。図2は、製造装置1の後半部分の側面図である。
図1および図2に示すように、溶接管の製造装置1は、アンコイラ10、接続機11、アキュムレータ12、刻印加工機13、14、成形装置15A、溶接機16A、抽伸機17、切断機18およびリコイラ19を備える。
溶接管の製造装置1には、コイル状に巻き取られた帯状金属板が供給される。そして、その製造装置1は、その帯状金属板から溶接管を製造する。図1に示すアンコイラ10は、その帯状金属板が巻き取られたコイルを巻き戻して、コイルから帯状金属板の一端側を引き出す。
詳細には、アンコイラ10は、帯状金属板のコイルを内側から保持する円筒状のホルダー111と、そのホルダー111を回転させる図示しない駆動部とを有する。そして、アンコイラ10は、図示しない駆動部がホルダー111をコイルの巻き取り方向と反対側へ回転させる。これにより、アンコイラ10は、コイルから帯状金属板の一端側を引き出す。アンコイラ10は、引き出された帯状金属板の一端側を接続機11へ供給する。
接続機11は、帯状金属板の他端と別の帯状金属板の一端とを接続する。詳細には、アンコイラ10では、図示しないが、コイルから帯状金属板が完全に引き出されると、次のコイルがセットされ、その次のコイルから帯状金属板の一端側が引き出される。接続機11は、その前のコイルの帯状金属板の一端とは反対側にある他端とその次のコイルの、引き出された帯状金属板の一端とを接続する。
その構成について説明すると、接続機11は、図示しない溶接機を有する。接続機11は、その溶接機により、前のコイルの帯状金属板の他端と次のコイルの帯状金属板の一端とを溶接する。なお、接続機11は、ストリップジョイニングともいう。
一方、アキュムレータ12は、コイルから引き出された帯状金属板を一定の長さだけ貯える。詳細には、アキュムレータ12は、図示しないローラを備える。そのローラには、コイルから引き出された帯状金属板の中間部分が掛けられる。そして、そのローラは、接続機11で溶接している間に帯状金属板の供給が停止してしまうことを防ぐため、帯状金属板の中間部分を、接続機11の溶接時間に供給されるべき一定の長さだけ、巻き取る。これにより、アキュムレータ12は、帯状金属板を一定の長さだけ滞留させている。アキュムレータ12は、帯状金属板の中間部分を一定の長さだけ巻き取った後、帯状金属板の一端側部分を、すなわち、図1に示す直交座標系XYZでの+X端部分を刻印加工機13へ送り出す。
刻印加工機13、14は、製造対象の溶接管の内壁に溝を形成するため、詳細には、溶接管が伝熱管として用いられたときの、熱交換性能を高める溝を内壁に形成するため、帯状金属板に溝を形成する装置である。
詳細には、刻印加工機13、14は、図示しないが、グルーブロールと呼ばれる、またはGロールと略される外周部に溝が形成された第一ロールと、外周部に凹凸がなく外周部が滑らかな曲面状である第二ロールとを有する。そして、刻印加工機13は、アキュムレータ12から送られ、かつ図1に示すダンサーロール131、132によって張力が調整された帯状金属板を、上述した第一ロールと第二ロールの間に挟み込む。刻印加工機13は、それら第一ロールと第二ロールが帯状金属板に押し当てられた状態で、それら第一ロールと第二ロールの間に帯状金属板を通す。これにより、刻印加工機13は、帯状金属板に溝を形成する。
これに対して、刻印加工機14は、外周部に第一ロールの溝とは別の形状の溝が形成された第三ロールと、外周部に凹凸がなく外周部が滑らかな曲面状である第四ロールとを有する。刻印加工機14は、刻印加工機13によって溝が形成され、かつダンサーロール132と133によって張力が調整された帯状金属板を、上記の第三ロールと第四ロールによって挟み込む。また、刻印加工機14は、それら第三ロールと第四ロールを帯状金属板に押し当てる。さらに、刻印加工機14は、第三ロールと第四ロールの間に帯状金属板を通す。これにより、刻印加工機14は、帯状金属板に刻印加工機13の場合とは別の溝を形成する。
刻印加工機13と14は、上述した加工を帯状金属板に施すことにより、例えば、V字状の溝が帯状金属板の帯の延在方向に複数個、配列したヘリンボーン状の溝を帯状金属板に形成する。若しくは、刻印加工機13、14は、X状に交差した溝を複数個、帯状金属板に形成する。または、刻印加工機13、14は、エンボスを帯状金属板に形成する。刻印加工機13と14は、このような溝を帯状金属板に形成することにより、製造された溶接管が熱交換器の伝熱管として用いられた場合の、溶接管の熱交換効率を高める。刻印加工機13と14は、このような溝を帯状金属板に形成した後、その溝が形成された部分を図2に示す成形装置15Aへ送り出す。
成形装置15Aは、刻印加工機13、14から送られた帯状金属板を、まず、帯の幅方向に湾曲させ、さらに帯状金属板を湾曲させる。これにより、成形装置15Aは、帯状金属板の幅方向の両端、すなわち、+Y端と-Y端とを合わせた管形に成形する。例えば、成形装置15Aは、円管の形状に成形する。その結果、成形装置15Aは、帯状金属板の刻印加工機13、14から送られた部分に、Y端同士が合わせられた管状体を成形する。成形装置15Aは、その管状体を溶接機16Aへ送る。なお、成形装置15Aの詳細な構成は後述する。
溶接機16Aは、上述した管状体の合わせ目を溶接する。溶接機16Aは、例えば、高周波誘導加熱方式または、TIG(Tungsten Insert Gas)方式の溶接装置を備え、その溶接装置により、管状体の合わせ目を溶接して、帯状金属板の+X端側に溶接管部分を作製する。そして、溶接機16Aは、その帯状金属板の溶接管部分を抽伸機17へ送る。
抽伸機17は、溶接機16Aにより作製された溶接管部分の外径と内径のサイズを調整する。抽伸機17は、図示しないが、溶接機16Aにより作製された溶接管の外径より小さく、かつ目標とする外径と同径の貫通孔が設けられたダイスを備える。そして、抽伸機17は、そのダイスに帯状金属板の溶接管部分を通してダイスからその溶接管部分を引き抜く。これにより、抽伸機17は、帯状金属板の溶接管部分をダイスの貫通孔の径と同じ外径に加工する。
または、抽伸機17は、図示しないが、上記のダイスではなく、上下に、または左右に対向する複数組のロールを備える。複数組のロールは、前後方向、すなわち、図2でいうところのX方向へ一列に配列されている。一方、図示しないが、ロールそれぞれの円筒面には、断面半円状の溝が周方向に沿って形成されている。ロールの組それぞれでは、上記の溝を互いに対向させることにより、互いの間に側面視で円形の空間を形成する。それら円形の空間は、+X方向へ向かうに従い小さくなっている。抽伸機17では、このような複数組のロールの間に上述した帯状金属板の溶接管部分が通されることにより、帯状金属板の溶接管部分を、ロールの間の上記円形の空間のうちの最小の円形空間と同じ外径に加工する。
抽伸機17は、このようなダイスまたはロールにより加工された、帯状金属板の溶接管部分を、図2に示す切断機18へ送る。
切断機18は、図2における正面から背面の方向、すなわち、Y方向へ移動可能なカッター181を備える。そして、切断機18は、そのカッター181を移動させることにより、所望の長さで、帯状金属板の、抽伸機17により加工された溶接管部分を切断する。これにより、切断機18は、所望の長さの溶接管を作製する。そして、切断機18は、所望の長さにした溶接管をリコイラ19へ送る。
リコイラ19は、円筒状の巻き取り部191を有し、切断機18が所望の長さに切断した溶接管を巻き取り部191に巻き取って再度コイル状にする。これにより、リコイラ19は、作製された溶接管を外部装置へ供給可能な状態にする。
なお、アンコイラ10に装着されるコイル状の帯状金属板は、例えば、圧延された銅および銅合金の板である。その場合、調質は、JIS H3100に規格されたO材、1/2H材または1/4H材であるとよい。また、帯状金属板の幅は、抽伸機17で縮径される前の溶接管の外径に応じた大きさであるとよい。帯状金属板の幅は、例えば、抽伸機17で縮径される前の溶接管の外径が7mmである場合、その外径から求められる円周に溶接代0.5mmを加えた22.5mmである。帯状金属板の厚みは、刻印加工機14で0.05mm薄くなるものと仮定し、抽伸機17で縮径される前の溶接管の厚みよりも0.05mmだけ厚いとよい。
このように、溶接管の製造装置1では、アンコイラ10がコイル状に巻き取られた帯状金属板を引き出し、刻印加工機13、14が帯状金属板に溝を形成する。さらに、成形装置15Aが、その帯状金属板をY方向に湾曲させて+Y端と-Y端とが合わさった管状体を成形する。そして、溶接機16Aが管状体の+Y端と-Y端が合わせられて形成された合わせ目を溶接して、溶接管を製造する。
この溶接管の製造では、成形装置15Aとして、ブレークダウンロールおよびフィンパスロールを備える装置が使用されることがある。その場合、ブレークダウンロールとフィンパスロールの数をあわせたロールの総数が多い。このため、成形装置15Aが帯状金属板を送り出す方向に長くなってしまい、その結果、成形装置15Aが大型化してしまう。この成形装置15Aの大型化がどのようにして生じるかを説明するため、ブレークダウンロールとフィンパスロールを図3A-図3C、図4Aおよび図4Bに示す。
図3A-図3Cは、成形装置150がブレークダウンロール151-156を有する場合の、ブレークダウンロール151-156と成形される帯状金属板2の断面図である。図4Aおよび図4Bは、成形装置150がフィンパスロール157-160を有する場合の、フィンパスロール157-160と成形される帯状金属板2の断面図である。
ブレークダウンロール151-156は、図3A-図3Cに示すように、対のロールの間で帯状金属板2を断面視円弧状に粗成形するロールである。
詳細には、ブレークダウンロール151-156は、上流側、すなわち、-X側からブレークダウンロール151と152、153と154、155と156の順序で配列されている。そして、図3A-図3Cに示すように、下に突出する、すなわち-Z側に突出する凸部161を有するブレークダウンロール151と-Z側に凹んだ凹部162を有するブレークダウンロール152がZ方向に対を形成している。また、-Z側に突出する凸部163を有するブレークダウンロール153と-Z側に凹んだ凹部164を有するブレークダウンロール154がZ方向に対を形成している。さらに、-Z側に突出する凸部165を有するブレークダウンロール155と-Z側に凹んだ凹部166を有するブレークダウンロール156がZ方向に対を形成している。そして、帯状金属板2をより湾曲させるため、下流側、すなわち、+X側に向かうに従い、凸部161、163、165のZ方向の高さが、凸部161、163、165の順序で高くなると共に、凸部161、163、165のY方向の幅が、この順序で狭くなっている。また、凹部162、164、166のZ方向の深さが、凹部162、164、166の順序で深くなると共に、凹部162、164、166のY方向の幅が、この順序で狭くなっている。そして、凹部162、164、166のYZ断面視形状は、この順序で湾曲が大きくなり円弧形状に近づいている。
このように、ブレークダウンロール151-156は、+X側に向かうに従って帯状金属板2をより湾曲させていくため、多数のロールによって構成されている。
また、フィンパスロール157-160は、図4Aおよび図4Bに示すように、対のロールの間に断面視円弧状に粗成形された帯状金属板2が通されることにより、帯状金属板2をYZ断面視円形状に仕上げ成形するロールである。
詳細には、フィンパスロール157-160は、-X側からフィンパスロール157と158、159と160の順序で配列されている。そして、+Z側へ断面視円弧状に凹んだ凹みと、その凹みから断面視三角状に-Z側へ突出するフィン部167とを有するフィンパスロール157と、-Z側へ断面視円弧状に凹んだ凹みを有するフィンパスロール158とがZ方向に対を形成している。また、フィンパスロール157と同様の凹みと、その凹みに断面視でフィンパスロール157のフィン部167よりも小さい三角状のフィン部169とを有するフィンパスロール159と、フィンパスロール158と同様の凹みを有するフィンパスロール160とがZ方向を形成している。そして、フィン部167と169のY方向の幅とZ方向の高さは、フィン部167、169の順序で小さくなっている。換言すると、+X側に向かって配列された順序で小さくなっている。フィンパスロール157、159の凹みとフィンパスロール158、160の凹みは、Z方向に対向して断面視円形状の空間を形成している。フィンパスロール157-160は、このような形状を有することにより、帯状金属板2を、+X側に向かうに従い、帯状金属板2の+Y端と-Y端が近づくYZ断面視円形の形状に仕上げ成形する。
このように、フィンパスロール157-160も、ブレークダウンロール151-156と同様に、徐々に帯状金属板2を湾曲させていくため、多数のロールによって構成されている。その結果、上述したように、成形装置15Aとして、ブレークダウンロール151-156およびフィンパスロール157-160を備える成形装置150が使用されると、多数のロールが帯状金属板2を送り出す方向に配列する結果、装置全体が帯状金属板2を送り出す方向に長くなってしまう。
また、多数のフィンパスロール157-160とブレークダウンロール151-156が設けられるので、装置構成が複雑である。さらに、多数のフィンパスロール157-160とブレークダウンロール151-156の位置調整も複雑である。
さらに、ブレークダウンロール151-156では、対を形成するブレークダウンロール151-156の間に帯状金属板2を挟み込んで帯状金属板2を押圧するため、帯状金属板2の、刻印加工機13、14によって形成された溝が押しつぶされるおそれがある。その結果、作製された溶接管の熱交換性能が低下するおそれがある。
そこで、溶接管の製造装置1では、装置を小型化させると共に、装置構成を簡易にし、帯状金属板2に形成された溝の形状を保つため、帯状金属板2を通す貫通孔を有し、その貫通孔の内壁によって帯状金属板2を管形に成形するシューガイドと呼ばれる管成形部材を成形装置15Aが備える。次に、図5-図9、図10Aおよび図10Bを参照して、成形装置15Aの構成について説明する。
図5は、実施の形態1に係る溶接管の製造装置1が備える成形装置15Aの斜視図である。図6は、成形装置15Aが有するエッジロール20、21の断面図である。図7は、成形装置15Aが有するサイドロール30、31の断面図である。図8は、成形装置15Aが有する管成形部材40の斜視図である。図9は、図8に示すIX領域の拡大図である。図10Aは、サイドロール30、31によって湾曲された帯状金属板2の断面図である。図10Bは、管成形部材40によって成形された管3の断面図である。
なお、図5は、理解を容易にするため、細部を省略して概念化した成形装置15Aを示している。また、図8では、加工対象の帯状金属板2を省略している。
図5に示すように、成形装置15Aは、帯状金属板2の幅方向のエッジ部分を湾曲させるエッジロール20、21と、エッジロール20、21によって幅方向へ湾曲された帯状金属板2を、帯状金属板2の側方から、すなわちサイド方向から押圧してさらに湾曲させるサイドロール30、31と、サイドロール30、31によって湾曲された帯状金属板2を管形に成形する管成形部材40とを備える。
エッジロール20と21は、帯状金属板2を挟み込んで成形するため、共に円柱の形状を有する。それらの外径は同じである。そして、エッジロール20と21は、柱軸D1、D2を左右方向、すなわちY方向に向けた状態で、上下方向、すなわち、Z方向に並べられている。エッジロール20と21は、帯状金属板2を成形するため、互いの間の、Z方向に隙間を有する。そして、帯状金属板2がその隙間に通されている。
詳細には、エッジロール20は、図6に示すように、帯状金属板2の幅方向端部、すなわちY方向端部を湾曲させるため、柱軸D1に沿って切断した場合の断面視で、例えば、YZ平面で切断した場合の断面視で円柱両端のコーナー部が円弧状に丸められている。また、帯状金属板2のY方向端部を湾曲させるため、エッジロール20の、-Y端から+Y端までの外形に沿った長さは、帯状金属板2の幅と同じか、それよりも大きい。
一方、エッジロール21の柱軸D2の方向の幅、すなわちY方向の幅は、エッジロール20との間で帯状金属板2を成形するため、帯状金属板2の幅よりも大きい。またはエッジロール20の柱軸D1方向の幅、すなわちY方向の幅よりも大きい。そして、エッジロール21は、エッジロール20の外周形状に沿った形状に帯状金属板2を湾曲させるため、柱軸D2に沿って切断した場合の断面視で、例えば、YZ平面で切断した場合の断面視でエッジロール20の外周形状に凹んだ凹部22を有する。
凹部22は、上記の断面視で両端部が円弧状に丸められていると共に、底部が平坦な形状に形成されている。そして、凹部22は、その断面視形状のまま、エッジロール20の外周に沿って延びている。これにより、凹部22は、エッジロール20の外周全体にわたって形成されている。凹部22は、このような形状に形成されることにより、上記の断面視でエッジロール20の外周形状と相似形に凹んでいる。そして、凹部22は、エッジロール20とZ方向に対向し、凹部22の内壁とエッジロール20の外周部は、一定の距離だけ離れている。その結果、凹部22は、エッジロール20との間に、上記の断面視で中央部分が直線状で両端部分が円弧状に屈曲した形状の隙間23を備える。その隙間23には、幅方向をY方向へ向けた帯状金属板2が通されている。
エッジロール20と21は、図示しない駆動装置、例えばモータにより、柱軸D1、D2を中心に回転する。より具体的には、エッジロール20は、図6に示す+Y側から見て反時計回りに回転する。エッジロール21は、同図の+Y側から見て時計回りに回転する。これらにより、エッジロール20と21は、それらの間の隙間23に通された帯状金属板2の幅方向両端部を断面視円弧状に湾曲させる。換言すると、エッジロール20と21は、帯状金属板2を皿状に湾曲させる。
さらに、エッジロール20と21は、回転することにより、図5に示すように、湾曲された帯状金属板2を下流側、すなわち、+X方向へ送る。エッジロール20と21よりも+X側には、サイドロール30、31が設けられており、エッジロール20と21によって湾曲された帯状金属板2は、サイドロール30、31へ送られる。
これに対して、サイドロール30、31は、互いに同径の円盤の形状に形成されている。そして、サイドロール30、31は、円盤軸D3、D4をZ方向に向けた状態でY方向に並べられている。サイドロール30と31のY方向の間には、エッジロール20と21によって幅方向に湾曲された帯状金属板2が通されている。そして、サイドロール30と31それぞれの円盤端面は、帯状金属板2の湾曲した幅方向端部それぞれに当接している。
詳細には、図7に示すように、サイドロール30と31の円盤端面には、径方向に切断した場合の断面視で円弧状に凹んだ凹部32、33が形成されている。そして、凹部32と33は、一定の距離だけ離れた状態で対向している。これにより、凹部32と33の間には、図6に示す、エッジロール20と21によって湾曲された帯状金属板2の幅W1よりも最大幅W2が小さい隙間34が形成されている。さらに、隙間34には、図7に示すように、その湾曲された帯状金属板2が通されている。
サイドロール30、31は、図示しない駆動装置、例えばモータにより、円盤軸D3、D4を中心に回転する。より具体的には、サイドロール30は、図7に示す+Z側から見て時計回りに回転する。また、サイドロール31は、同図の+Z側から見て反時計回りに回転する。これらにより、サイドロール30、31は、隙間34に通された湾曲した帯状金属板2をさらに湾曲させる。詳細には、湾曲された帯状金属板2よりも隙間34の最大幅W2の方が小さい。このため、サイドロール30、31の凹部32、33の断面視円弧状の内壁それぞれには、帯状金属板2の幅方向端部それぞれが押し当てられる。その結果、サイドロール30、31は、帯状金属板2の幅方向端部それぞれを、図6に示す形状よりもさらに湾曲させ、断面視円弧状に変形させる。これにより、サイドロール30、31は、帯状金属板2を半円よりも大きく湾曲した状態に変形させる。
さらに、サイドロール30、31は、回転することにより、図5に示すように、湾曲された帯状金属板2を+X方向へ送る。サイドロール30、31の+X側には、管成形部材40が設けられており、帯状金属板2は管成形部材40へ送られる。
管成形部材40は、幅方向に湾曲した帯状金属板2を管形に成形する部品である。管成形部材40は、図8に示すように、帯状金属板2を管形に成形する本体部41と、本体部41が帯状金属板2を管形に成形するときに、帯状金属板2の幅方向端部を案内する案内部42とを備える。
本体部41は、直方体の形状を有し、各面をX、Y、Zの各方向へ向けている。そして、本体部41の-X面には、帯状金属板2を通して、その内部で帯状金属板2を管形に成形するため、-X面から+X面へ延びる貫通孔43が形成されている。
貫通孔43は、円孔であり、詳細には、貫通孔43は、本体部41の-X面に形成された開口431から+X方向に向かうに従い径が小さくなる形状を有する。上述したように、帯状金属板2は、サイドロール30、31によって半円よりも大きく湾曲されている。本体部41の-X面にある開口431は、その帯状金属板2の外径よりも大きい内径に形成されている。そして、開口431には、サイドロール30、31から延びる帯状金属板2が差し込まれている。さらに、サイドロール30、31が帯状金属板2を送り出すことにより、開口431から内部の+X方向へ帯状金属板2が送り込まれる。
一方、貫通孔43の+X側に形成された開口432は、帯状金属板2の幅方向の外周の長さに、管成形部材40による成形時の圧延長さを加算して得られる長さの周長を有する内径に形成されている。これにより、開口432は、帯状金属板2から成形される管の外径と同径の内径に形成されている。その結果、貫通孔43の内壁が囲む空間は、本体部41の-X面にある開口431から本体部41の+X面にある開口432へ向かって徐々に狭くなる。これにより、帯状金属板2は、開口431から送り込まれると、貫通孔43の内壁に当接して縮径し、帯状金属板2の幅方向の端面同士が開口431から開口432へ向かうに従い近接していく。そして、帯状金属板2の幅方向の端面同士は、開口432で、僅かな隙間を残して対向する。その結果、帯状金属板2は、開口432で管形に成形される。貫通孔43は、上記の形状を有することにより、帯状金属板2を管形に成形する。
本体部41は、このような形状の貫通孔43を有することにより、上述したブレークダウンロール151-156とフィンパスロール157-160と比較して小さいスペースで帯状金属板2を管形に成形する。また、上述したブレークダウンロール151-156とフィンパスロール157-160の場合と異なり、部品間の位置調整を要することなく、帯状金属板2を管形に成形する。
また、貫通孔43の内壁には、案内部42を嵌め込むため、本体部41の-X面にある開口431から+X面にある開口432へ向かって直線的に延びると共に、X軸に対して平行な溝433が形成されている。
溝433は、貫通孔43の内壁から本体部41の+Z面まで切り欠いている。その溝433のYZ断面は、-Z方向に上辺を向けた台形の形状である。これに対して、案内部42は、溝433のYZ断面と同形の断面形状を有する支持部421を備える。溝433には、その支持部421が嵌め込まれている。これにより、溝433は、案内部42を保持する。
案内部42は、上述した支持部421のほかに、支持部421に支持され、支持部421が溝433に嵌め込まれた状態で、溝433がある貫通孔43の内壁から貫通孔43の内部空間へ突出する突起422を備える。
突起422は、サイドロール30、31から送られた帯状金属板2が貫通孔43に送り込まれたときに、帯状金属板2の幅方向の端面を案内する部品である。突起422は、YZ断面視で-Z方向に上辺を向けた台形の形状を有する。そして、突起422の、貫通孔43の-X側にある開口431での図9に示す幅W3は、図10Aに示すサイドロール30、31によって半円よりも大きく湾曲された帯状金属板2の幅方向の端面25と26の間の開口幅W4よりも小さい。その結果、突起422は、サイドロール30、31によって湾曲された帯状金属板2が貫通孔43に送り込まれたときに、帯状金属板2の端面25と26の間に入ることが可能である。突起422は、帯状金属板2が貫通孔43に送り込まれたときに、帯状金属板2の端面25と26の間に入って、端面25と26の位置を規定する。
また、突起422は、貫通孔43に帯状金属板2が送り込まれたときに、帯状金属板2の端面25と26を一定の方向へ案内するため、図9に示すように、貫通孔43の内周方向に位置する側壁423と424を有する。
詳細には、突起422は、上述したように、YZ断面視で-Z方向に上辺を向けた台形の形状を有する。その突起422のYZ断面視台形は、図8に示すように、支持部421のYZ断面視形状である-Z方向に上辺を向けた台形の一対の脚と連続する一対の脚4、5を有する。そして、突起422は、YZ断面視で台形の脚4、5を有しながらX方向へ直線的に延びる。その結果、突起422は、YZ断面視の脚4、5に対応する図9に示す側壁423、424を有する。
上述したように、貫通孔43に帯状金属板2が送り込まれると、貫通孔43の内径が+X方向に向かうに従い小さくなるため、帯状金属板2は、+X方向に向かうに従い、貫通孔43の内壁に当接して縮径する。その結果、帯状金属板2の幅方向の端面25、26は、+X方向に向かうに従い近接していく。この貫通孔43に帯状金属板2が送り込まれるときに、帯状金属板2の端面25、26を案内するため、図10Aに示すように、突起422の、側壁423から側壁424までの、図8に示す付け根部分での幅W3が+X方向に向かうに従い小さくなる。そして、その突起422の幅W3は、貫通孔43の+X側にある開口432で0であるか、または非常に小さい。また、側壁423と424の延長先が形成する、図9に示す角度θ、換言すると、側壁423の壁面の側壁424の壁面に対する角度θは、+X方向に向かうに従い小さくなる。このような構成を備えることにより、側壁423、424は、貫通孔43に帯状金属板2が送り込まれた場合に、帯状金属板2の端面25、26を帯状金属板2の縮径に応じた位置に規制する。また、側壁423、424は、帯状金属板2の端面25、26の板面に対する角度を帯状金属板2の縮径に応じた角度にする。そして、側壁423、424は、帯状金属板2の端面25、26を案内する。
なお、上記の突起422の幅W3が+X方向に向かうに従い小さくなる割合は、帯状金属板2の幅方向の端面25、26が+X方向に向かうに従い近接していく割合と同じであることが望ましい。また、突起422は、貫通孔43の-X側にある開口431から+X側にある開口432の直前まで延びることが望ましい。
さらに、側壁423、424の壁面高さ、すなわち、側壁423、424の貫通孔43からの突出長さL1は、貫通孔43の-X側にある開口431で、図10Aに示す帯状金属板2の厚みTと同じであるか、または帯状金属板2の厚みTよりも長い。そして、突出長さL1は、図8に示すように、+X方向に向かうに従い短くなっている。これにより、側壁423、424は、貫通孔43に帯状金属板2が送り込まれたときに、端面25、26の少なくとも外周部分に当たって、側壁423、424をリダクションする。その結果、端面25、26の少なくとも外周部分が側壁423、424の形状に成形され整えられる。
また、側壁423、424は、貫通孔43の内周方向と交わる方向に向けられている。詳細には、貫通孔43の内周方向に垂直な方向へ向けられ、その垂直な方向へ延びている。これにより、側壁423、424は、上述したリダクション時に、帯状金属板2の幅方向の端面25、26を、図10Bの点線で示すYZ断面視V字状に成形するのではなく、端面25、26を、図10Bの実線で示す互いに平行に対向する形状に成形する。端面25、26がYZ断面視で図10Bの点線で示すV字状に成形されると、端面25と26を溶接して溶接管を製造するときに、端面25と26の溶接部に欠陥がある溶接不良が発生しやすい。しかし、側壁423、424は、端面25、26を、図10Bの実線で示す互いに平行に対向する形状に成形する。このため、溶接管を製造するときに、溶接欠陥が発生しにくく、溶接強度が高められる。
このように、管成形部材40は、本体部41に形成された貫通孔43が帯状金属板2を内壁に沿わせることにより、帯状金属板2を管形に成形する。また、管成形部材40は、案内部42が+X方向に延びると共に、+X方向に向かうに従い幅W3が小さくなる突起422を有することにより、管形に成形される帯状金属板2の幅方向の端面25、26を、互いに平行な形状に成形して溶接不良を抑制する。
なお、帯状金属板2にキズがつきにくくするため、本体部41は、帯状金属板2の金属材料よりも柔らかい材料で形成されていることが望ましい。例えば、帯状金属板2が純銅である場合、本体部41は純銅よりも柔らかい金属または樹脂で形成されていることが望ましい。具体的な例を挙げると、本体部41はモノマーキャストナイロンで形成されていることが望ましい。
また、案内部42は、帯状金属板2を成形するときに、突起422に大きな力がかかることから、帯状金属板2の金属材料よりも硬い材料で形成されていることが望ましい。例えば、案内部42の材料は、鉄基超合金、コバルト基超合金、ニッケル基超合金等の超合金または、超硬合金であることが望ましい。または、案内部42の材料が、樹脂、例えば、モノマーキャストナイロンである場合に、超硬合金でコーティングすることが望ましい。
上述したように、成形時には突起422へ大きな力がかかる。そこで、この力に耐えるため、案内部42は、帯状金属板2よりも圧縮強度が高く、かつ耐摩耗性が高い材料で形成されることが望ましい。また、管成形部材40のうち、案内部42だけがこのような材料で形成されているとよく、その場合、案内部42は、本体部41よりも圧縮強度が高く、かつ耐摩耗性が高い材料で形成されることが望ましい。さらに、案内部42のうちの突起422だけがこのような材料で形成されていてもよい。例えば、案内部42のうち、少なくとも突起422は、帯状金属板2が純銅で形成されている場合に、超硬合金で形成されていることが望ましい。このような材料であれば、少なくとも突起422が帯状金属板2よりも圧縮強度が高く、かつ耐摩耗性が高い材料で形成されていることになるからである。
さらに、本体部41と案内部42は、一体的に形成されていてもよい。また、本体部41と案内部42は、ボルト、ネジ等の締結部材によって機械的に接合されていてもよい。
なお、実施の形態1で説明した本体部41、案内部42は、本開示でいうところの管成形部、端面成形部の一例である。また、本体部41に形成された貫通孔43の-X側にある開口431と+X面にある開口432は、本開示でいうところの帯状金属板2が送り込まれる入口と、帯状金属板2が送り出される出口の一例である。側壁423、424は、本開示でいうところの第一側壁、第二側壁の一例である。エッジロール20、21とサイドロール30、31は、本開示でいうところのロール装置の一例である。管形に成形された帯状金属板2は、本開示でいうところの管形金属板の一例である。
以上のように、実施の形態1に係る溶接管の製造装置1では、成形装置15Aに設けられた本体部41が、貫通孔43の-X側にある開口431から+X側にある開口432へ向かうに従って径が小さくなる貫通孔43を有する。そして、本体部41は、幅方向に湾曲された帯状金属板2が貫通孔43の-X側にある開口431から送り込まれることにより、帯状金属板2の幅方向にある端面25と26を、貫通孔43の-X側にある開口431から+X側にある開口432へ向かうに従って近接させ、開口432で帯状金属板2を端面25と26が対向する管形に成形する。このため、溶接管の製造装置1は、成形装置15Aで部品同士の複雑な位置調整をすることなく、帯状金属板2を管形に成形できる。
また、成形装置15Aは、管成形部材40が上述した本体部41を備えることにより、帯状金属板2を管形に成形できるので、ブレークダウンロール151-156、フィンパスロール157-160等の多数のロールを有する成形装置150と比較して、装置を小型化することができる。
管成形部材40では、本体部41が帯状金属板2を貫通孔43の内壁に沿わせることにより、管形に成形する。このため、上述したブレークダウンロール151-156の場合と異なり、帯状金属板2が押圧されない。その結果、帯状金属板2の、刻印加工機13、14によって形成された溝が押しつぶされることがない。成形装置15Aによれば、内壁に溝を有することにより、熱交換性能が高められた溶接管を作製できる。
溶接管の製造装置1では、管成形部材40に設けられた案内部42が、貫通孔43の内壁から突出すると共に、貫通孔43の内周方向に側壁423、424を備える突起422を有する。また、その突起422では、側壁423と424が貫通孔43の-X側にある開口431から+X側にある開口432へ向かう方向へ延びると共に、側壁423から側壁424までの幅が開口431から開口432へ向かうに従い小さくなる。そして、側壁423と424は、帯状金属板2の幅方向の端面25と26との間に挿入された状態で、帯状金属板2が貫通孔43の-X側にある開口431から送り込まれることにより、端面25と26に当たって端面25と26を側壁423と424の形状に成形する。そして、側壁423と424は、貫通孔43の+X側にある開口432で端面25と26を対向させる。その結果、端面25と26を溶接して溶接管を製造するときに、溶接不良の発生が抑制できる。また、端面25と26が高い強度で溶接されることから、溶接管の強度が高い。
また、管成形部材40では、突起422の側壁423、424が貫通孔43の内周方向に対して垂直であるため、帯状金属板2の幅方向にある端面25と26が互いに平行かつ外周面に対して垂直に成形される。その結果、溶接不良の発生がより抑制される。また、溶接管の強度がより高められる。さらに、端面25と26が形成する溶接管の継ぎ目がずれることを抑制する。
(実施の形態2)
実施の形態1では、成形装置15Aに設けられたエッジロール20、21とサイドロール30、31が駆動装置、例えばモータにより回転することにより、帯状金属板2を送っている。しかし、成形装置15Aはこれに限定されない。成形装置15Aは、エッジロール20、21とサイドロール30、31以外の部品を備え、その部品が帯状金属板2を送ってもよい。
実施の形態2では、成形装置15Bが、帯状金属板2を送るために、搬送装置50を備える。
以下、図11および図12を参照して、実施の形態2に係る溶接管の製造装置1について説明する。実施の形態2では、実施の形態1と異なる構成を中心に説明する。
図11は、実施の形態2に係る溶接管の製造装置1が備える成形装置15Bの上面図である。図12は、成形装置15Bの斜視図である。なお、図11では、理解を容易にするため、無端ベルト51、52の厚みを強調している。また、図11および図12では、成形装置15Bが動作したときの、エッジロール20、21とサイドロール30、31の回転方向を矢印A3-A6で示している。
図11および図12に示すように、成形装置15Bは、管成形部材40の下流側に、すなわち、+X側に、帯状金属板2が有する、管成形部材40によって管形に成形された管状体部分を、すなわち図10Bに示す管3を+X方向へ搬送する搬送装置50を備える。なお、管3は、本開示でいうところの管形金属板の一例である。
搬送装置50は、図11および図12に示すように、互いの間に管3を挟み込んだ無端ベルト51、52を有している。それら無端ベルト51、52について詳細に説明すると、無端ベルト51は、軸方向をZ方向へ向け、X方向に配列された円柱状の駆動軸511と従動軸512に掛け回されている。そして、駆動軸511と従動軸512が管3の+Y側に近接して設けられることにより、無端ベルト51の、駆動軸511と従動軸512との間に掛け回されてX方向に延びる部分が、管3に+Y側から接している。無端ベルト51は、この状態で駆動軸511が図示しない駆動装置、例えば、モータによって回転することにより、矢印A1に示すように回転して、管3を+X方向へ送る。
また、無端ベルト52も、無端ベルト51と同様の構成により、管3を+X方向へ送る。詳細には、無端ベルト52は、軸方向をZ方向へ向け、X方向に配列された円柱状の駆動軸521と従動軸522に掛け回されている。そして、無端ベルト52の、駆動軸521と従動軸522との間に掛け回されてX方向に延びる部分が、駆動軸521と従動軸522が管3の-Y側に近接して設けられることにより、管3に-Y側から接している。無端ベルト52は、この状態で駆動軸521が、駆動軸511と同様の構成によって駆動軸511と同じ回転数で回転することにより、矢印A2に示すように回転して、管3を+X方向へ送る。
無端ベルト51と52は、管3をY方向から挟み込んでいる。そして、無端ベルト51と52は、それぞれが管3を+X方向へ送ることにより、管3を強い力、例えば、エッジロール20、21とサイドロール30、31が帯状金属板2を送り出す力よりも強い力で送る。その結果、成形装置15Bでは、管3が確実に成形装置15Bから送り出される。
以上のように、実施の形態2に係る溶接管の製造装置1では、成形装置15Bが無端ベルト51、52を有する搬送装置50を備えるので、成形された管3が強い力で搬送される。このため、エッジロール20、21とサイドロール30、31が帯状金属板2を送り出す力が弱い場合でも、確実に成形された管3を搬送できる。
(実施の形態3)
実施の形態1では、溶接機16Aが大気中で溶接を行う高周波誘導加熱方式またはTIG式の溶接装置を備えている。しかし、溶接機16Aはこれに限定されない。溶接機16Aは、他の方式の溶接装置を備えてもよい。
実施の形態3に係る溶接管の製造装置1では、溶接機16Cは、真空中で溶接する溶接装置を備える。
以下、図13を参照して、実施の形態3に係る溶接管の製造装置1について説明する。実施の形態3では、実施の形態1、2と異なる構成を中心に説明する。
図13は、実施の形態3に係る溶接管の製造装置1が備える溶接機16Cの断面図である。
図13に示すように、溶接機16Cは、真空室61を有する電子ビーム溶接装置60を備える。
電子ビーム溶接装置60は、図示しないが、電圧が印加されて電子ビームを発生させる陰極部と、電子ビームを加速させる陽極部と、電子ビームを収束または偏向させる電子レンズ部とを備える。そして、これら陰極部、陽極部および電子レンズ部は、真空室61に収容されている。
一方、溶接管の製造装置1では、真空室61に隣接して、真空室70が設けられている。その真空室70には、実施の形態1で説明した成形装置15Aが収容されている。詳細には、真空室70は、-X側と+X側に入口71と出口72が形成されている。そして、入口71は、帯状金属板2の横断面よりも僅かに大きい矩形の形状に形成され、その入口71には、帯状金属板2が通されている。また、出口72は、製造装置1が作製する溶接管6の断面よりも僅かに大きい円の形状に形成され、その出口72には、製造装置1が作製した溶接管6が通されている。
また、真空室70の内部には、実施の形態1で説明した成形装置15Aのエッジロール20、21、サイドロール30、31および管成形部材40が収容されている。そして、これらエッジロール20、21、サイドロール30、31および管成形部材40が、入口71から真空室70の内部に入れられた帯状金属板2を管形に成形して、帯状金属板2の+X部分に管3を作製する。
その作製された管3の+Z側には、真空室70の連通孔73が形成されている。また、真空室61にも、連通孔62が形成され、その連通孔62が上述した連通孔73の+Z側に位置している。その結果、連通孔62が連通孔73とつながっている。真空室61では、電子ビーム溶接装置60は、陰極部が発生させた電子ビームを、上述した連通孔62および連通孔73に向けて放出する。そして、電子ビーム溶接装置60は、その電子ビームを、真空室70内で成形された管3の、端面25、26が対向する合わせ目に当てる。これにより、電子ビーム溶接装置60は、管3の合わせ目を溶接して溶接管6を作製する。
一方、成形装置15Aは、エッジロール20、21とサイドロール30、31が帯状金属板2を+X方向へ送り出す。これにより、帯状金属板2とつながっている、電子ビーム溶接装置60によって作製された溶接管6が+X方向へ送り出される。その結果、作製された溶接管6が、真空室70の出口72から真空室70の外にある、図2に示す抽伸機17、切断機18およびリコイラ19に供給される。なお、これら抽伸機17、切断機18およびリコイラ19の構成は、実施の形態1で説明したため、実施の形態3では、それらの説明を省略する。
図13に戻って、真空室70には、真空室70を電子ビーム溶接に必要な真空度にするため、図示しない真空ポンプが接続されている。その真空ポンプは、真空室70を一定の真空度にすると共に、その真空度に保つため、真空室70の容積に応じた排気性能を有しなければならない。このため、真空室70の容積が大きいと、真空室70には、排気性能が高く大型の真空ポンプを接続する必要がある。
しかしながら、実施の形態1で説明したように、成形装置15Aは、ブレイクダウンブレークダウンロール151-156、フィンパスロール157-160等の多数のロールを有する成形装置150と比較して小型である。その結果、真空室70の容積は、成形装置150を収容する場合と比較して、小さい。実施の形態3に係る溶接管6の製造装置1では、真空室70に小型の真空ポンプを接続しても、真空室70の内部を電子ビーム溶接に必要な真空度にすることができる。また、その真空度に保つことも容易である。
以上のように、実施の形態3に係る溶接管6の製造装置1では、溶接機16Cが、成形装置15Aを収容する真空室61を有する電子ビーム溶接装置60を備える。実施の形態3に係る溶接管6の製造装置1では、成形装置15Aが小型であるため、真空室61の容積が小さく、その結果、電子ビーム溶接に必要な真空度を容易に実現できる。また、真空室61の容積が小さいため、その必要な真空度の維持も容易である。
なお、図13に示すように、真空室70の入口71と出口72は、真空室70の内部よりも真空度が低い真空室75、76を介して外部とつながっているとよい。このような構成であれば、真空室70の入口71と出口72が直接大気圧の空間とつながらないので、真空室70の真空度が維持されやすいからである。
以上、本開示の実施の形態1-3に係る成形装置15A、15B、溶接管6の製造装置1、管3の成形方法および溶接管6の製造方法について説明したが、成形装置15A、15B、溶接管6の製造装置1、管3の成形方法および溶接管6の製造方法は、これに限定されない。
上記実施の形態1-3では、成形装置15A、15Bがエッジロール20、21と、サイドロール30、31と、管成形部材40とを備える。しかし、成形装置15A、15Bはこれに限定されない。本開示では、成形装置15A、15Bは、入口から出口へ向かうに従って径が小さくなる貫通孔43を有し、幅方向に湾曲された帯状金属板2が貫通孔43の入口から送り込まれることにより、帯状金属板2の幅方向にある端面25と26とを、入口から出口へ向かうに従って近接させ、出口で帯状金属板2を端面25と26とが対向する管形金属板に成形する管成形部材40、すなわち、管成形部を少なくても備えていればよい。例えば、成形装置15A、15Bでは、エッジロール20、21と、サイドロール30、31に代えて、貫通孔43の入口へ幅方向に湾曲された帯状金属板2を成形する装置を備えてもよい。
なお、実施の形態1-3では、成形装置15A、15Bが備える管成形部材40が直方体状の外形を有しているが、管成形部材40の外形は、上記の条件を満たす限りにおいて任意である。例えば、管成形部材40の外形は、円筒状であってもよい。
また、上記実施の形態1-3では、管成形部材40が管形に成形される帯状金属板2の幅方向の端面25、26を、互いに平行な形状に成形する案内部42を有するが、管成形部材40はこれに限定されない。管成形部材40は、上述したように、入口から出口へ向かうに従って径が小さくなる貫通孔43を有し、幅方向に湾曲された帯状金属板2が貫通孔43の入口から送り込まれることにより、帯状金属板2の幅方向にある端面25と26とを、入口から出口へ向かうに従って近接させ、出口で帯状金属板2を端面25と26とが対向する管形金属板に成形するものであればよい。このような形態であっても、部品同士の複雑な位置調整をすることなく、帯状金属板2を管形金属板に成形できるからである。このため、帯状金属板2の幅方向の端面25、26を、互いに平行な形状に成形して溶接不良を抑制するためには、管成形部材40が案内部42を有するとよいが、溶接不良を抑制する必要がない場合には、案内部42は省略されてもよい。
上記実施の形態1-3では、案内部42が備える突起422の側壁423、424の突出長さL1が貫通孔43の入口から出口に向かうに従い短くなっている。しかし、突起422はこれに限定されない。突起422は、貫通孔43の内壁から突出すると共に、貫通孔43の内周方向に側壁423と424を備え、側壁423と424が入口から出口へ向かう方向へ延びると共に、側壁423から側壁424までの幅が入口から出口へ向かうに従い小さくなっていればよい。このため、側壁423、424の突出長さL1は、必ずしも貫通孔43の入口から出口に向かうに従い短くなっていなくてもよい。例えば、突出長さL1は、一定であってもよい。このような形態でも、側壁423から側壁424までの幅が入口から出口へ向かうに従い小さくなっていればよいからである。
上記実施の形態1-3では、管成形部材40が帯状金属板2を幅方向に湾曲させて円管の形状に成形するために円錐台状の貫通孔43を有する。しかし、貫通孔43はこれに限定されない。貫通孔43は、入口から出口へ向かうに従って径が小さくなるものであればよい。例えば、貫通孔43は、管断面円形のほか、管断面楕円であってもよい。このような形態であれば、帯状金属板2を成形して管断面楕円の管の形状に成形することができる。ほか、貫通孔43は、管断面扁平であってもよい。
実施の形態1-3では、溶接管6の製造装置1がアキュムレータ12を備える。しかし、溶接管6の製造装置1はこれに限定されない。溶接管6の製造装置1では、アキュムレータ12は任意の構成である。例えば、生産効率が低下してもよい場合は、溶接管6の製造装置1は、アキュムレータ12を備えなくてもよい。
実施の形態1-3では、溶接管6の製造装置1が刻印加工機13と14を備える。しかし、溶接管6の製造装置1はこれに限定されない。溶接管6の製造装置1では、刻印加工機13、14は任意の構成である。例えば、溝を有さない溶接管6を製造する場合、溶接管6の製造装置1は、刻印加工機13、14を備えていなくてもよい。また、溝を有する溶接管6を製造する場合、溶接管6の製造装置1は、その溝を形成するため、刻印加工機13、14を少なくとも1つ以上備えていればよい。
実施の形態1-3では、溶接管6の製造装置1は、リコイラ19の後に、機械、装置を備えない。しかし、溶接管6の製造装置1はこれに限定されない。溶接管6の製造装置1は、リコイラ19の後に、作製された溶接管6が曲げ時に、または拡管時に割れることを抑制するため、焼鈍装置を備えていてもよい。
実施の形態1-3では、製造される溶接管6が熱交換器に使用される伝熱管である場合を例に、溶接管6の製造装置1について説明している。しかし、製造される溶接管6は、これに限定されない。本開示の実施の形態に係る成形装置15A、15B、溶接管6の製造装置1、管3の成形方法および溶接管6の製造方法は、部品同士の複雑な位置調整をすることなく、帯状金属板2を管形金属板に成形することにより製造される管全般に適用可能である。
以上のように、成形装置15A、15B、溶接管6の製造装置1、管3の成形方法および溶接管6の製造方法は、上記の実施の形態1-3に限定されず、様々な変形および置換を加えることができる。以下に、本開示の様々な形態を付記として記載する。
(付記1)
入口から出口へ向かうに従って径が小さくなる貫通孔を有し、幅方向に湾曲した帯状金属板が前記貫通孔の前記入口から送り込まれることにより、前記帯状金属板の前記幅方向にある第一端面と第二端面とを、前記入口から前記出口へ向かうに従って近接させ、前記帯状金属板を前記第一端面と前記第二端面とが対向する管形金属板に成形する管成形部と、
前記貫通孔の内壁から突出した第一側壁と第二側壁を備え、前記第一側壁と前記第二側壁が前記入口から前記出口へ向かう方向へ延びると共に、前記第一側壁から前記第二側壁までの幅が前記入口から前記出口へ向かうに従い小さくなる突起を有し、前記帯状金属板の前記第一端面と前記第二端面との間に前記突起を挿入した状態で、前記帯状金属板が前記入口から送り込まれることにより、前記第一側壁と前記第二側壁とが前記第一端面と前記第二端面とに当たって前記第一端面と前記第二端面とを前記第一側壁と前記第二側壁の形状に成形し、前記第一端面と前記第二端面を対向させる端面成形部と、
を備える、
成形装置。
(付記2)
前記突起は、前記帯状金属板よりも圧縮強度および耐摩耗性が高い材料で形成されている、
付記1に記載の成形装置。
(付記3)
前記突起の前記貫通孔の内壁からの突出長さは、前記入口から前記出口へ向かうに従い短くなる、
付記1または2に記載の成形装置。
(付記4)
前記第一側壁の壁面の延長先と前記第二側壁の壁面の延長先は、交差して内角を形成し、
前記内角は、前記入口から前記出口に向かうに従い、小さくなる、
付記1から3のいずれか1つに記載の成形装置。
(付記5)
前記第一側壁と前記第二側壁は、前記貫通孔の内壁面に垂直である、
付記1から4のいずれか1つに記載の成形装置。
(付記6)
前記管成形部は、前記貫通孔の内壁に前記入口から前記出口へ向かう方向へ延びる溝をさらに有し、
前記端面成形部は、前記突起を支持すると共に、前記溝に嵌め込まれる支持部をさらに有する、
付記1から5のいずれか1つに記載の成形装置。
(付記7)
前記管成形部は、前記帯状金属板よりも軟らかい材料により形成されており、
前記突起の少なくとも表面部は、前記帯状金属板よりもよりも硬い材料により形成されている、
付記1から6のいずれか1つに記載の成形装置。
(付記8)
前記管成形部によって管形に成形された前記管形金属板を前記出口から引き出すことにより、前記入口に幅方向に湾曲した前記帯状金属板を送り込むベルト搬送装置をさらに備える、
付記1から7のいずれか1つに記載の成形装置。
(付記9)
帯状かつ帯の幅方向に平らな金属板を幅方向に湾曲させて帯状金属板を成形するロール装置と、
入口から出口へ向かうに従って径が小さくなる貫通孔を有し、前記幅方向に湾曲した前記帯状金属板が前記貫通孔の前記入口から送り込まれることにより、前記帯状金属板の前記幅方向にある第一端面と第二端面とを、前記入口から前記出口へ向かうに従って近接させ、前記帯状金属板を前記第一端面と前記第二端面とが対向する管形金属板に成形する管成形部と、
前記貫通孔の内壁から突出した第一側壁と第二側壁を備え、前記第一側壁と前記第二側壁が前記入口から前記出口へ向かう方向へ延びると共に、前記第一側壁から前記第二側壁までの幅が前記入口から前記出口へ向かうに従い小さくなる突起を有し、前記帯状金属板の前記第一端面と前記第二端面との間に前記突起を挿入した状態で、前記帯状金属板が前記入口から送り込まれることにより、前記第一側壁と前記第二側壁とが前記第一端面と前記第二端面とに当たって前記第一端面と前記第二端面とを前記第一側壁と前記第二側壁の形状に成形し、前記第一端面と前記第二端面を対向させる端面成形部と、
を備える成形装置と、
前記管形金属板の前記第一端面と前記第二端面とを溶接する溶接装置と、
を備える、
溶接管の製造装置。
(付記10)
前記溶接装置は、前記管形金属板の前記第一端面と前記第二端面とに電子ビームを当てて前記第一端面と前記第二端面とを溶接する電子ビーム溶接装置である、
付記9に記載の溶接管の製造装置。
(付記11)
入口から出口へ向かうに従って径が小さくなる貫通孔を有する管成形部と、
前記貫通孔の内壁から突出した第一側壁と第二側壁を備え、前記第一側壁と前記第二側壁が前記入口から前記出口へ向かう方向へ延びると共に、前記第一側壁から前記第二側壁までの幅が前記入口から前記出口へ向かうに従い小さくなる突起を有する端面成形部と、
を備える成形装置を用いた管の製造方法であって、
前記管成形部が有する前記入口から幅方向に湾曲した帯状金属板を送り込むことにより、前記帯状金属板の前記幅方向にある第一端面と第二端面とを、前記入口から前記出口へ向かうに従って近接させ、前記帯状金属板を前記第一端面と前記第二端面とが対向する管形金属板に成形する工程を備え、
前記帯状金属板を前記管形金属板に成形する工程では、前記帯状金属板の前記第一端面と前記第二端面との間に前記端面成形部が有する前記突起を挿入した状態で、前記帯状金属板が前記入口から送り込まれることにより、前記第一側壁と前記第二側壁とが前記第一端面と前記第二端面とに当たって前記第一端面と前記第二端面とを前記第一側壁と前記第二側壁の形状に成形し、前記第一端面と前記第二端面を対向させる、
管の成形方法。
(付記12)
付記11に記載の管の成形方法と、
前記管の成形方法によって管形に成形された前記管形金属板が有する、対向する前記第一端面と前記第二端面を溶接する工程と、
を備える、
溶接管の製造方法。
本開示は、本開示の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態および変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本開示を説明するためのものであり、本開示の範囲を限定するものではない。つまり、本開示の範囲は、実施形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内およびそれと同等の開示の意義の範囲内で施される様々な変形が、本開示の範囲内とみなされる。
本出願は、2022年8月22日に出願された日本国特許出願特願2022-131937号に基づく。本明細書中に日本国特許出願特願2022-131937号の明細書、特許請求の範囲、図面全体を参照として取り込むものとする。
1 溶接管の製造装置、2 帯状金属板、3 管、4,5 脚、6 溶接管、10 アンコイラ、11 接続機、12 アキュムレータ、13,14 刻印加工機、15A,15B 成形装置、16A,16C 溶接機、17 抽伸機、18 切断機、19 リコイラ、20,21 エッジロール、22 凹部、23 隙間、25,26 端面、30,31 サイドロール、32,33 凹部、34 隙間、40 管成形部材、41 本体部、42 案内部、43 貫通孔、50 搬送装置、51,52 無端ベルト、60 電子ビーム溶接装置、61 真空室、62 連通孔、70 真空室、71 入口、72 出口、73 連通孔、75,76 真空室、111 ホルダー、131-133 ダンサーロール、150 成形装置、151-156 ブレークダウンロール、157-160 フィンパスロール、161,163,165 凸部、162,164,166 凹部、167,169 フィン部、181 カッター、191 巻き取り部、421 支持部、422 突起、423,424 側壁、431,432 開口、433 溝、511 駆動軸、512 従動軸、521 駆動軸、522 従動軸、A1-A6 矢印、D1,D2 柱軸、D3,D4 円盤軸、L1 突出長さ、W1 幅、W2 最大幅、W3 幅、W4 開口幅。

Claims (13)

  1. 入口から出口へ向かうに従って径が小さくなる貫通孔を有し、幅方向に湾曲した帯状金属板が前記貫通孔の前記入口から送り込まれることにより、前記帯状金属板の前記幅方向にある第一端面と第二端面とを、前記入口から前記出口へ向かうに従って近接させ、前記帯状金属板を前記第一端面と前記第二端面とが対向する管形金属板に成形する管成形部と、
    前記貫通孔の内壁から突出した第一側壁と第二側壁を備え、前記第一側壁と前記第二側壁が前記入口から前記出口へ向かう方向へ延びると共に、前記第一側壁から前記第二側壁までの幅が前記入口から前記出口へ向かうに従い小さくなる突起を有し、前記帯状金属板の前記第一端面と前記第二端面との間に前記突起を挿入した状態で、前記帯状金属板が前記入口から送り込まれることにより、前記第一側壁と前記第二側壁とが前記第一端面と前記第二端面とに当たって前記第一端面と前記第二端面とを前記第一側壁と前記第二側壁の形状に成形し、前記第一端面と前記第二端面を対向させる端面成形部と、
    を備え
    前記第一側壁の壁面の延長先と前記第二側壁の壁面の延長先は、交差して内角を形成する、
    成形装置。
  2. 前記突起は、前記帯状金属板よりも圧縮強度および耐摩耗性が高い材料で形成されている、
    請求項1に記載の成形装置。
  3. 前記突起の前記貫通孔の内壁からの突出長さは、前記入口から前記出口へ向かうに従い短くなる、
    請求項1または2に記載の成形装置。
  4. 記内角は、前記入口から前記出口に向かうに従い、小さくなる、
    請求項1または2に記載の成形装置。
  5. 前記第一側壁と前記第二側壁は、前記貫通孔の内壁面に垂直である、
    請求項1または2に記載の成形装置。
  6. 前記管成形部は、前記貫通孔の内壁に前記入口から前記出口へ向かう方向へ延びる溝をさらに有し、
    前記端面成形部は、前記突起を支持すると共に、前記溝に嵌め込まれる支持部をさらに有する、
    請求項1または2に記載の成形装置。
  7. 前記管成形部は、前記帯状金属板よりも軟らかい材料により形成されており、
    前記突起の少なくとも表面部は、前記帯状金属板よりもよりも硬い材料により形成されている、
    請求項1または2に記載の成形装置。
  8. 前記管成形部によって管形に成形された前記管形金属板を前記出口から引き出すことにより、前記入口に幅方向に湾曲した前記帯状金属板を送り込むベルト搬送装置をさらに備える、
    請求項1または2に記載の成形装置。
  9. 帯状かつ帯の幅方向に平らな金属板を幅方向に湾曲させて帯状金属板を成形するロール装置と、
    入口から出口へ向かうに従って径が小さくなる貫通孔を有し、前記幅方向に湾曲した前記帯状金属板が前記貫通孔の前記入口から送り込まれることにより、前記帯状金属板の前記幅方向にある第一端面と第二端面とを、前記入口から前記出口へ向かうに従って近接させ、前記帯状金属板を前記第一端面と前記第二端面とが対向する管形金属板に成形する管成形部と、
    前記貫通孔の内壁から突出した第一側壁と第二側壁を備え、前記第一側壁と前記第二側壁が前記入口から前記出口へ向かう方向へ延びると共に、前記第一側壁から前記第二側壁までの幅が前記入口から前記出口へ向かうに従い小さくなる突起を有し、前記帯状金属板の前記第一端面と前記第二端面との間に前記突起を挿入した状態で、前記帯状金属板が前記入口から送り込まれることにより、前記第一側壁と前記第二側壁とが前記第一端面と前記第二端面とに当たって前記第一端面と前記第二端面とを前記第一側壁と前記第二側壁の形状に成形し、前記第一端面と前記第二端面を対向させる端面成形部と、
    を備え
    前記第一側壁の壁面の延長先と前記第二側壁の壁面の延長先は、交差して内角を形成する成形装置と、
    前記管形金属板の前記第一端面と前記第二端面とを溶接する溶接装置と、
    を備える、
    溶接管の製造装置。
  10. 前記溶接装置は、前記管形金属板の前記第一端面と前記第二端面とに電子ビームを当てて前記第一端面と前記第二端面とを溶接する電子ビーム溶接装置である、
    請求項9に記載の溶接管の製造装置。
  11. 入口から出口へ向かうに従って径が小さくなる貫通孔を有する管成形部と、
    前記貫通孔の内壁から突出した第一側壁と第二側壁を備え、前記第一側壁と前記第二側壁が前記入口から前記出口へ向かう方向へ延びると共に、前記第一側壁から前記第二側壁までの幅が前記入口から前記出口へ向かうに従い小さくなる突起を有する端面成形部と、
    を備え、前記第一側壁の壁面の延長先と前記第二側壁の壁面の延長先は、交差して内角を形成する成形装置を用いた管の製造方法であって、
    前記管成形部が有する前記入口から幅方向に湾曲した帯状金属板を送り込むことにより、前記帯状金属板の前記幅方向にある第一端面と第二端面とを、前記入口から前記出口へ向かうに従って近接させ、前記帯状金属板を前記第一端面と前記第二端面とが対向する管形金属板に成形する工程を備え、
    前記帯状金属板を前記管形金属板に成形する工程では、前記帯状金属板の前記第一端面と前記第二端面との間に前記端面成形部が有する前記突起を挿入した状態で、前記帯状金属板が前記入口から送り込まれることにより、前記第一側壁と前記第二側壁とが前記第一端面と前記第二端面とに当たって前記第一端面と前記第二端面とを前記第一側壁と前記第二側壁の形状に成形し、前記第一端面と前記第二端面を対向させる、
    管の成形方法。
  12. 請求項11に記載の管の成形方法と、
    前記管の成形方法によって管形に成形された前記管形金属板が有する、対向する前記第一端面と前記第二端面を溶接する工程と、
    を備える、
    溶接管の製造方法。
  13. 入口から出口へ向かうに従って径が小さくなる貫通孔を有し、幅方向に湾曲した帯状金属板が前記貫通孔の前記入口から送り込まれることにより、前記帯状金属板の前記幅方向にある第一端面と第二端面とを、前記入口から前記出口へ向かうに従って近接させ、前記帯状金属板を前記第一端面と前記第二端面とが対向する管形金属板に成形する管成形部と、
    前記貫通孔の内壁から突出した第一側壁と第二側壁を備え、前記第一側壁と前記第二側壁が前記入口から前記出口へ向かう方向へ延びると共に、前記第一側壁から前記第二側壁までの幅が前記入口から前記出口へ向かうに従い小さくなる突起を有し、前記帯状金属板の前記第一端面と前記第二端面との間に前記突起を挿入した状態で、前記帯状金属板が前記入口から送り込まれることにより、前記第一側壁と前記第二側壁とが前記第一端面と前記第二端面とに当たって前記第一端面と前記第二端面とを前記第一側壁と前記第二側壁の形状に成形し、前記第一端面と前記第二端面を対向させる端面成形部と、
    を備え、
    前記第一側壁と前記第二側壁は、前記貫通孔の内壁面に垂直である、
    成形装置。
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