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JP7770951B2 - 紡糸ヘッド及び紡糸装置 - Google Patents
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JP7770951B2 - 紡糸ヘッド及び紡糸装置 - Google Patents

紡糸ヘッド及び紡糸装置

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Description

本発明の実施形態は、紡糸ヘッド及び紡糸装置に関する。
電界紡糸法(電荷誘導紡糸法等とも称されることもある)等によって、繊維等を基材等の表面に堆積させ、繊維の膜を形成する紡糸装置がある。紡糸装置には、紡糸ヘッドが設けられ、紡糸ヘッドは、ヘッド本体と、ヘッド本体の外周面から外周側へ突出するノズルと、を備える。ヘッド本体の内部には、原料液を収納可能な収納空洞が形成され、ノズルにおいてヘッド本体からの突出端には、原料液を噴出可能な噴出口が形成される。また、紡糸ヘッドでは、収納空洞に接続される原料液の流路が、ノズルの内部を通って、噴出口まで形成される。
前述のような紡糸装置として、搬送路において基材等が搬送対象として鉛直方向に沿って搬送される領域に向かって、紡糸ヘッドのノズルから原料液を噴出するものがある。また、このような紡糸装置で用いられる紡糸ヘッドとして、噴出口が収納空洞への接続部に対して鉛直上側に位置する状態で、水平面に対して流路が傾斜するものがある。噴出口(ノズルの突出端)が収納空洞への接続部に対して鉛直上側に位置する状態に水平面に対して流路が傾斜する紡糸ヘッドでは、ヘッド本体の内部の収納空洞での空気の残留が適切に防止されることが、求められている。そして、ヘッド本体の収納空洞への空気の残留を防止することで、原料液の噴出への残留した空気の影響を適切に抑制し、安定した紡糸を可能とする紡糸ヘッドが、求められている。
特開2007-517991号公報 特開2020-147863号公報 特開2021-038493号公報
本発明が解決しようとする課題は、安定した紡糸を可能とする紡糸ヘッド、及び、その紡糸ヘッドを備える紡糸装置を提供することにある。
実施形態によれば、搬送路において鉛直方向に沿って搬送対象が搬送される領域に向かって原料液を噴出する紡糸ヘッドが、提供される。紡糸ヘッドは、ヘッド本体及びノズルを備え、ヘッド本体の内部には、原料液を収納可能な収納空洞が形成される。ノズルは、ヘッド本体の外周面から突出し、原料液を噴出可能な噴出口が、ノズルのヘッド本体からの突出端に形成される。収納空洞に接続される流路は、ノズルの内部を通って噴出口まで延設される。噴出口は収納空洞への接続部に対して鉛直上側に位置するとともに、流路は少なくともその一部が水平面に対して傾斜する。収納空洞への流路の接続部の上端は、収納空洞の上端に対して、同一の高さ、又は、鉛直上側に位置する。接続部では、収納空洞の断面積に対して、流路の流路断面積が減少する。接続部の上端は、収納空洞の上端を通る水平な仮想面上、又は、その仮想面より鉛直上側に位置する。
図1は、第1の実施形態に係る紡糸装置の一例を示す概略図である。 図2は、第1の実施形態に係る紡糸装置において、複数の紡糸ヘッドのある1つから原料液を噴出する構成の一例を示す概略図である。 図3は、図2の紡糸ヘッドを、ヘッド本体の軸方向に対して直交又は略直交する断面で概略的に示す断面図である。 図4は、図3に示す断面において、ある1つのノズル及びその近傍を拡大して概略的に示す断面図である。 図5は、第1の変形例に係る紡糸ヘッドにおいて、ある1つのノズル及びその近傍を、ヘッド本体の軸方向に対して直交又は略直交する断面で概略的に示す断面図である。 図6は、第2の変形例に係る紡糸ヘッドを、ヘッド本体の軸方向に対して直交又は略直交する断面で概略的に示す断面図である。 図7は、第3の変形例に係る紡糸ヘッドを、ヘッド本体の軸方向に対して直交又は略直交する断面で概略的に示す断面図である。
以下、実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る紡糸装置1の一例を示す。図1に示すように、紡糸装置1は、複数の紡糸ヘッド2、搬送路3及び制御部4を備える。紡糸装置1及び搬送路3では、鉛直方向(矢印Z1及び矢印Z2で示す方向)、鉛直方向に対して交差する(直交又は略直交する)横方向(矢印Y1及び矢印Y2で示す方向)、及び、鉛直方向及び横方向の両方に対して交差する(直交又は略直交する)奥行方向(図1の紙面に対して直交又は略直交する方向)が、規定される。ここで、鉛直方向は、水平面に対して直交する方向である。そして、横方向及び奥行方向のそれぞれは、水平面に対して平行又は略平行となる。搬送路3は、鉛直方向に沿って搬送対象が搬送される領域E1,E2を有し、図1の一例では、2つの領域E1,E2のそれぞれにおいて、搬送対象が鉛直方向に沿って搬送される。また、搬送路3では、基材8が、搬送対象として搬送される。
図1の一例では、複数の紡糸ヘッド2として、複数の紡糸ヘッド2A、複数の紡糸ヘッド2B、複数の紡糸ヘッド2C及び複数の紡糸ヘッド2Dが設けられる。紡糸ヘッド2Aのそれぞれは、領域E1において鉛直方向に沿って搬送される搬送対象に向かって、横方向の一方側から原料液を噴出し、紡糸ヘッド2Bのそれぞれは、領域E1において鉛直方向に沿って搬送される搬送対象に向かって、横方向について紡糸ヘッド2Aとは反対側から原料液を噴出する。複数の紡糸ヘッド2Aは、互いに対して鉛直方向に並んで配置され、複数の紡糸ヘッド2Bは、互いに対して鉛直方向に並んで配置される。また、紡糸ヘッド2Cのそれぞれは、領域E2において鉛直方向に沿って搬送される搬送対象に向かって、横方向の一方側から原料液を噴出し、紡糸ヘッド2Dのそれぞれは、領域E2において鉛直方向に沿って搬送される搬送対象に向かって、横方向について紡糸ヘッド2Cとは反対側から原料液を噴出する。複数の紡糸ヘッド2Cは、互いに対して鉛直方向に並んで配置され、複数の紡糸ヘッド2Dは、互いに対して鉛直方向に並んで配置される。
図2は、複数の紡糸ヘッド2のある1つから原料液を噴出する構成の一例を示す。なお、図2では、紡糸ヘッド2のある1つから原料液を噴出する構成が示されるが、他の紡糸ヘッド2からも、図2の紡糸ヘッド2と同様にして、原料液が噴出される。図2では、横方向の一方側から視た状態で紡糸ヘッド2が示され、横方向について原料液が噴出される側から視た状態で紡糸ヘッド2が示される。また、図2では、矢印X1及び矢印X2で示す方向が、紡糸装置1の奥行方向となる。
図2等に示すように、紡糸装置1は、原料液の供給部5及び電源6を備える。原料液の供給部5は、原料液の供給源、及び、供給源から紡糸ヘッド2のそれぞれへの原料液の供給経路を構成する。ある一例では、供給部5においてポンプ等の駆動部材を駆動することにより、タンク等に収納された原料液が、紡糸ヘッド2のそれぞれに供給される。また、供給部5には、紡糸ヘッド2のそれぞれへ供給される原料液の流量及び圧力等を制御可能な制御弁、及び、紡糸ヘッド2のそれぞれへの原料液の供給及び供給停止を切替え可能な切替え弁のいずれかが、設けられてもよい。
原料液は、高分子材料を溶媒に溶解したものである。原料液に含まれる高分子、及び、高分子を溶解させる溶媒は、搬送対象となる基材8の表面に堆積させる繊維の種類等に対応させて、適宜に決定される。高分子材料は、特に限定されるものではなく、形成する繊維の材質に対応させて適宜に変更可能である。高分子材料としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ナイロン、アラミド、ポリアミドイミド、ポリイミド等を用いることができる。原料液に用いられる溶媒は、高分子物質を溶解することができるものであればよい。溶媒は、溶解させる高分子物質に対応させて適宜に変更可能である。溶媒としては、例えば、水、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、アセトン、ベンゼン、トルエン、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)及びジメチルアセトアミド(DMAc)等を用いることができる。
紡糸ヘッド2のそれぞれは、ヘッド本体11及び複数のノズル12を備える。紡糸ヘッド2のそれぞれのヘッド本体11は、長手軸Cを中心軸として有し、紡糸ヘッド2のそれぞれでは、長手軸Cに沿うヘッド本体11の軸方向が規定される。紡糸ヘッド2のそれぞれは、ヘッド本体11の軸方向が紡糸装置1の奥行方向と一致又は略一致する状態で、配置される。したがって、紡糸ヘッド2のそれぞれのヘッド本体11の長手軸Cは、紡糸装置1の奥行方向に沿う。紡糸ヘッド2のそれぞれでは、ノズル12のそれぞれは、ヘッド本体11の外周面から外周側へ突出する。図1等の一例では、紡糸ヘッド2のそれぞれにおいて、ノズル12のそれぞれは、紡糸装置1の横方向の一方側に向かって、ヘッド本体11の外周面から突出する。また、紡糸ヘッド2のそれぞれでは、ヘッド本体11の軸方向は、鉛直方向及びノズル12のそれぞれの突出方向に対して、交差する(直交又は略直交する)。
電源6は、紡糸ヘッド2のそれぞれに、所定の極性の電圧を印加する。この際、互いに対して同一の極性の電圧が、複数の紡糸ヘッド2に印加される。紡糸ヘッド2のそれぞれでは、電源6によって前述のように電圧が印加され、供給部5によって原料液が供給されることにより、原料液が印加された電圧と同一の極性に帯電する。なお、電源6から紡糸ヘッド2に印加される電圧の極性は、プラスであってもよく、マイナスであってもよい。すなわち、紡糸ヘッド2のそれぞれでは、原料液は、プラスの極性に帯電されてもよく、マイナスの極性に帯電されてもよい。図2等の一例では、紡糸ヘッド2のそれぞれにおいて、ヘッド本体11及び複数のノズル12は、導電材料から形成され、ヘッド本体11及びノズル12に、所定の極性の電圧が印加される。そして、紡糸ヘッド2のそれぞれにおいて、供給された原料液が、ヘッド本体11及びノズル12と同一の極性に帯電される。また、図2等の一例では、電源6は、直流電源であり、紡糸ヘッド2のそれぞれでは、原料液は、プラスの極性に帯電される。
別のある一例では、紡糸ヘッド2のそれぞれにおいて、ノズル12のみが導電材料から形成され、ヘッド本体11は非導電材料から形成される。そして、紡糸ヘッド2のそれぞれにおいて、ノズル12に所定の極性の電圧が印加され、供給された原料液が、ノズル12と同一の極性に帯電される。また、別のある一例では、電源6等によって、紡糸ヘッド2のそれぞれへの原料液の供給源、及び、供給源と紡糸ヘッド2のそれぞれとの間の原料液の供給経路のいずれかに導電部が形成され、導電部に所定の極性の電圧が印加される。そして、電圧が印加された導電部と同一の極性に、原料液を帯電させる。この場合、所定の極性に帯電した原料液が、紡糸ヘッド2のそれぞれに供給される。
図2等の一例では、搬送路3において搬送される基材8は、導電材料から形成される。そして、搬送路3において搬送される基材8は、接地される。また、基材8を接地する代わりに、電源6又は電源6とは別の電源によって、紡糸ヘッド2のそれぞれとは反対の極性の電圧を基材8に印加してもよい。本実施形態では、前述のように、電源6による電圧の印加によって、紡糸ヘッド2のそれぞれに供給された原料液は、所定の極性に帯電する。このため、紡糸ヘッド2のそれぞれに供給された原料液と基材8との間に電位差が発生し、発生した電位差によって、紡糸ヘッド2のそれぞれのノズル12から基材8に向かって、原料液が噴出される。
前述のように、図2等の一例では、電界紡糸法(電荷誘導紡糸法等とも称される)により、紡糸ヘッド2のそれぞれから基材8に向かって原料液が噴出され、基材8の表面に繊維の膜等が形成される。なお、電源6によって紡糸ヘッド2等に印加される電圧の大きさは、原料液における溶媒及び溶質の種類、原料液の溶媒の沸点及び蒸気圧曲線、原料液の濃度及び温度、ノズル12の形状、及び、基材8とノズル12との距離等に対応して、適宜設定される。また、紡糸ヘッド2のそれぞれのノズル12からの原料液の噴出速度は、原料液の濃度、粘度及び温度、紡糸ヘッド2等に印加される電圧、及び、ノズル12の形状等に対応する大きさになる。
また、図1等の一例では、基材8の両面に原料液が噴出されるが、ある一例では、搬送される基材8の片面のみに原料液が噴出されてもよい。この場合、基材8の片面のみに、繊維の膜等が形成される。また、ある一例では、搬送路3において、基材8の代わりに収集体が搬送対象として搬送されてもよい。この場合、搬送路3において鉛直方向に沿って収集体が搬送される領域に向かって、紡糸ヘッド2のそれぞれから原料液が噴出される。そして、収集体上に、繊維の膜等が形成される。また、紡糸ヘッド2のそれぞれからの原料液の噴出は、電界紡糸法以外の方法によって行われてもよい。ある一例では、ソリューションブロー法によって、紡糸ヘッド2のそれぞれから原料液が噴出される。この場合も、紡糸ヘッド2のそれぞれは、基材8等の搬送対象が延設方向に沿って搬送される領域に向かって、高分子材料を溶媒に溶解した原料液を噴出する。
制御部(コントローラ)4は、例えば、コンピュータ等である。制御部4は、CPU(Central Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)又はFPGA(Field Programmable Gate Array)等を含むプロセッサ又は集積回路(制御回路)、及び、メモリ等の記憶媒体を備える。制御部4は、集積回路等を1つのみ備えてもよく、集積回路等を複数備えてもよい。制御部4は、記憶媒体等に記憶されるプログラム等を実行することにより、処理を行う。制御部4は、紡糸ヘッド2のそれぞれへの原料液の供給、基材8等の搬送対象の搬送、及び、電源6からの電圧の印加等を制御する。
以下、紡糸ヘッド2のそれぞれの構成等について説明する。図3は、図2に示す紡糸ヘッド2を、ヘッド本体11の軸方向(紡糸装置1の奥行方向)に対して直交又は略直交する断面で示す。なお、以下の説明では、紡糸ヘッド2のある1つについて説明するが、他の紡糸ヘッド2も、同様の構成となる。
図2及び図3等に示すように、紡糸ヘッド2は、前述のようにヘッド本体11及び複数のノズル12を備える。また、図2及び図3等の一例の紡糸ヘッド2では、複数のノズル12として、複数のノズル12A及び複数のノズル12Bが、設けられる。複数のノズル12Aは、ヘッド本体11の長手軸Cの軸回り(ヘッド本体11の周方向)について、互いに対して同一又は略同一の角度位置に配置され、複数のノズル12Bは、ヘッド本体11の長手軸Cの軸回りについて、互いに対して同一又は略同一の角度位置に配置され。このため、図2及び図3等の一例では、複数のノズル12Aは、ヘッド本体11の軸方向に沿って配列され、ノズル列を形成する。そして、複数のノズル12Bは、ヘッド本体11の軸方向に沿って配列され、ノズル12Aとは別のノズル列を形成する。
複数のノズル12Bは、長手軸Cの軸回りについて、ノズル12Aに対してずれて設けられる。ただし、図2及び図3等の一例では、長手軸Cの軸回りについてのノズル12Aに対するノズル12Bのずれは、120°以下である。そして、紡糸ヘッド2では、ノズル12Bは、紡糸装置1の横方向について、ノズル12Aが突出する側へ、ヘッド本体11の外周面から突出する。また、図2及び図3等の一例では、ヘッド本体11の外周面において、ノズル12A,12Bは、ジグザグ状に配置される。そして、ノズル12A及びノズル12Bは、ヘッド本体11の軸方向について、交互に配置される。このため、ヘッド本体11の軸方向(長手軸Cに沿う方向)について隣り合うノズル12Aの間には、ノズル12Bの対応する1つが、配置される。
紡糸ヘッド2では、ヘッド本体11の内部に、前述の原料液を収納可能な収納空洞13が形成される。ヘッド本体11では、軸方向に沿って収納空洞13が形成され、空洞周面15によって囲まれた空間部分が、収納空洞13として規定される。図3等の一例では、収納空洞13の中心軸は、ヘッド本体11の長手軸(中心軸)Cと同軸又は略同軸となる。また、図3等の一例では、収納空洞13の空洞周面15は、収納空洞13の周方向の全周に渡って、ヘッド本体11から形成される。紡糸ヘッド2では、供給部5から供給された原料液が、収納空洞13に流入する。
ノズル12のそれぞれには、ヘッド本体11からの突出端に、噴出口16が形成される。そして、紡糸ヘッド2では、ノズル12と同一の数の流路17が形成され、ノズル12のそれぞれに対応して1つずつ流路17が設けられる。紡糸ヘッド2では、流路17のそれぞれは、収納空洞13に接続される。そして、流路17のそれぞれは、収納空洞13への接続部18から噴出口16の対応する1つまで、ノズル12の対応する1つの内部を通って延設される。
以下、ノズル12Aに関連する要素については、噴出口16A及び流路17A等のように、番号等の後にAを付した参照符号で示す。そして、ノズル12Bに関連する要素については、噴出口16B及び流路17B等のように、番号等の後にBを付した参照符号で示す。図2及び図3等の一例では、流路17Bのそれぞれにおいて、収納空洞13への接続部18Bに対して鉛直下側(矢印Z2側)に、噴出口16Bが位置する。そして、流路17Bのそれぞれは、仮想上の水平面Hに対して傾斜し、例えば、噴出口16Bに近づくほど鉛直下側に向かう状態に、水平面Hに対して傾斜する。したがって、流路17Bのそれぞれでは、横方向についてノズル12Bの対応する1つの突出端に近づくほど、鉛直下側に位置する。
一方、流路17Aのそれぞれでは、収納空洞13への接続部18Aに対して鉛直上側(矢印Z1側)に、噴出口16Aが位置する。そして、流路17Aのそれぞれは、少なくともその一部が、仮想上の水平面Hに対して傾斜し、例えば、噴出口16Aに近づくほど鉛直上側に向かう状態に、水平面Hに対して傾斜する。したがって、流路17Aのそれぞれでは、横方向についてノズル12Aの対応する1つの突出端に近づくほど、鉛直上側に位置する。なお、図3では、流路17Aのある1つを通る断面が、示される。また、図3は、流路17Aのそれぞれの全体が水平面Hに対して傾斜する一例を示しているが、前述の通り、流路17Aのそれぞれは、少なくともその一部に水平面Hに対して傾斜する部分を有するように設けられる。
ここで、流路17Aのそれぞれの中心軸として、流路軸PAを規定し、流路17Bのそれぞれの中心軸として、流路軸PBを規定する。流路17Aのそれぞれの流路軸PAは、ノズル12Aの対応する1つの中心軸と同軸又は略同軸になり、流路17Bのそれぞれの流路軸PBは、ノズル12Bの対応する1つの中心軸と同軸又は略同軸になる。図2及び図3等の一例では、流路17Aのそれぞれの流路軸PAが水平面Hに対して成す鋭角θAは、15°以上60°以下となる。そして、流路17Bのそれぞれの流路軸PBが水平面Hに対して成す鋭角θBは、15°以上60°以下となる。このため、図2及び図3等の一例では、長手軸Cの軸回りについてのノズル12Aに対するノズル12Bのずれは、30°以上かつ120°以下の角度範囲となる。
また、紡糸ヘッド2では、流路周面21の対応する1つによって囲まれた空間部分が、流路17Aのそれぞれとして規定される。図3等の一例では、流路17Aのそれぞれにおいて、流路周面21は、収納空洞13への接続部18Aから噴出口16Aまでの全体又は略全体に渡って、ノズル12Aの対応する1つから形成される。ただし、流路17Aのそれぞれでは、流路周面21の一部が、ヘッド本体11から形成されてもよい。この場合、流路17Aのそれぞれの流路周面21は、ノズル12Aの対応する1つ及びヘッド本体11から形成される。
図4は、図3に示す断面において、ある1つのノズル12A及びその近傍を拡大して示す。図3及び図4等に示すように、収納空洞13の空洞周面15は、鉛直上側から収納空洞13に隣接する空洞上面22を備える。また、流路周面21のそれぞれは、流路17Aの対応する1つに鉛直上側から隣接する流路上面23を備える。図3及び図4の一例では、空洞上面22は、ヘッド本体11から形成され、流路上面23は、ノズル12Aの対応する1つから形成される。また、流路17Aのそれぞれでは、流路軸PAは、収納空洞13への接続部18Aから噴出口16Aまでの全体に渡って、流路上面23に対して鉛直下側を通って延設される。
流路17Aのそれぞれでは、収納空洞13への接続部18Aの上端U1が、流路上面23によって形成される。そして、流路17Aのそれぞれでは、流路上面23の下端が、接続部18Aの上端U1として規定される。また、収納空洞13の上端U2は、空洞上面22によって形成される。本実施形態では、流路17Aのそれぞれの接続部18Aの上端U1は、収納空洞13の上端U2に対して、同一の高さ、又は、鉛直上側に位置する。このため、収納空洞13の上端U2を通る仮想上の水平面Tαを規定すると、流路17Aのそれぞれの接続部18Aの上端U1は、水平面Tα上、又は、水平面Tαより鉛直上側に位置する。したがって、ヘッド本体11の内部では、流路17Aのそれぞれの接続部18Aの上端U1に対して鉛直上側の領域に、収納空洞13によって形成される空間は、存在しない。
また、ある一例では、ヘッド本体11の軸方向について流路17Aのそれぞれの接続部18Aが形成される範囲において、ヘッド本体11の軸方向に直交する断面での収納空洞13の断面形状は、均一又は略均一になる。この場合、ヘッド本体11の軸方向について流路17Aのそれぞれの接続部18Aが形成される範囲において、ヘッド本体11の軸方向に直交する断面での紡糸ヘッド2の断面形状は、例えば、図3に示す断面形状で均一又は略均一になる。また、本実施形態では、流路17Aのそれぞれの接続部18Aの上端U1は、収納空洞13の上端U2に対して前述のような位置関係になるため、流路17Aのそれぞれの流路上面23は、空洞上面22のいずれの部位よりも、鉛直上側に位置する。
図3及び図4等の一例では、流路17Aのそれぞれにおいて、流路軸PAに直交する断面での流路断面積は、接続部18Aから噴出口16Aまで、均一又は均一になる。したがって、流路17Aのそれぞれでは、接続部18Aと噴出口16Aの間において、流路断面積が変化しない又はほとんど変化しない。
また、図3及び図4等の一例では、流路17Aのそれぞれの流路上面23において、接続部18Aと噴出口16Aの間の全体が、噴出口16Aに近づくほど鉛直上側に向かう状態に、水平面に対して傾斜する。すなわち、流路17Aのそれぞれの流路上面23は、噴出口16Aに近づくほど鉛直上側に向かう状態に水平面に対して傾斜する傾斜部分のみから、形成される。前述のように流路17Aのそれぞれの流路上面23が形成されるため、流路17Aのそれぞれでは、流路上面23は、横方向について噴出口16A(ノズル12Aの突出端)に近づくほど鉛直上側に位置する状態に、延設される。そして、流路17Aのそれぞれの流路上面23では、噴出口16Aに近づくほど鉛直下側に向かう部分は、存在しない。
本実施形態では、搬送路3において基材8等が鉛直方向に沿って搬送される領域に向かって、紡糸ヘッド2のそれぞれから原料液を噴出する。このため、容易な構成で、基材8等の両面に、繊維の膜等を形成可能となる。また、鉛直方向に沿って基材8が搬送される領域に原料液が噴出されるため、搬送路3において紡糸ヘッド2から原料液が噴出される領域を拡大しても、横方向等の水平面に沿う方向についての紡糸装置1の寸法が、大きくならない。
また、本実施形態では、紡糸ヘッド2のそれぞれにおいて、流路17Aのそれぞれは、ノズル12Aの対応する1つを通って延設され、流路17Aのそれぞれは、噴出口16Aが収納空洞13への接続部18Aに対して鉛直上側に位置する状態で、水平面(例えばH)に対して傾斜する。そして、紡糸ヘッド2のそれぞれでは、流路17Aのそれぞれの収納空洞13への接続部18Aの上端U1は、収納空洞13の上端U2に対して、同一の高さ、又は、鉛直上側に位置する。このため、紡糸ヘッド2のそれぞれでは、ヘッド本体11の内部において、流路17Aのそれぞれの接続部18Aの上端U1に対して鉛直上側の領域に、収納空洞13によって形成される空間は、存在しない。これにより、紡糸ヘッド2のそれぞれでは、原料液等と一緒に収納空洞13に流入した空気の収納空洞13での残留が、適切に防止される。
前述のようにして、本実施形態では、噴出口16A(ノズル12Aの突出端)が収納空洞13への接続部18Aに対して鉛直上側に位置する状態に水平面に対して流路17Aが傾斜する紡糸ヘッド2において、ヘッド本体11の内部の収納空洞13での空気の残留が、適切に防止される。紡糸ヘッド2のそれぞれでは、収納空洞13への空気の残留が防止されることにより、原料液の噴出への残留した空気の影響が、適切に抑制される。例えば、収納空洞13への空気の残留が防止されることにより、原料液の噴出の開始時から噴出される原料液の噴出圧力が安定するまでの時間が、短くなる。また、収納空洞13への空気の残留が防止されることにより、噴出される原料液での気泡の発生等が、有効に抑制される。
また、本実施形態では、流路17Aのそれぞれにおいて、流路上面23は、噴出口16Aに近づくほど鉛直上側に向かう状態に水平面に対して傾斜する傾斜部分のみから、形成される。このため、流路17Aのそれぞれの流路上面23では、噴出口16Aに近づくほど鉛直下側に向かう部分は、存在しない。したがって、本実施形態では、収納空洞13への空気の残留に加えて、流路17Aのそれぞれへの空気の残留も、適切に防止される。流路17Aのそれぞれにおいて空気の残留が防止されることにより、流路17Aのそれぞれの噴出口16Aから、さらに安定して原料液が噴出される。
また、ある一例では、ヘッド本体11の軸方向に直交する断面での収納空洞13の断面形状は、ヘッド本体11の軸方向について流路17Aのそれぞれの接続部18Aが形成される範囲において、均一又は略均一になる。これにより、流路17Aのそれぞれの接続部18Aの上端U1を、収納空洞13の上端U2に対して、同一の高さ、又は、鉛直上側に位置させる構成を、容易に実現可能となる。
また、本実施形態では、流路17Aのそれぞれの流路軸PAが水平面Hに対して成す鋭角θA、及び、流路17Bのそれぞれの流路軸PBが水平面Hに対して成す鋭角θBのそれぞれは、15°以上となる。このため、電界紡糸法によって噴出口16のそれぞれから原料液を噴出する構成等では、ノズル12のそれぞれに電圧が印加された状態におけるノズル12A,12Bの間での電場の干渉が、有効に防止される。これにより、噴出口16のそれぞれ(ノズル12のそれぞれの突出端)及びそれらの近傍における電界強度の低下が、有効に防止される。
また、本実施形態では、前述の鋭角θA,θBのそれぞれは、60°以下となる。このため、図1等のように複数の紡糸ヘッド2が鉛直方向に並んで配置される構成において、鉛直方向について隣り合う紡糸ヘッド2の間隔を大きくすることなく、鉛直方向について隣り合う紡糸ヘッド2から噴出された原料液の互いに対する干渉が、防止される。また、鉛直方向について隣り合う紡糸ヘッド2の間隔が大きくならないため、図1等のように複数の紡糸ヘッド2が鉛直方向に並んで配置される紡糸装置1において、鉛直方向に沿った紡糸装置1の寸法が、大きくならない。
(変形例)
図5に示す第1の変形例では、紡糸ヘッド2の流路17Aのそれぞれにおいて、流路断面積は、接続部18Aから噴出口16Aまでのいずれかの領域で、変化する。本変形例では、流路17Aのそれぞれに、流路延設部25,26及び流路断面変化部27が形成される。また、本変形例では、流路17Aのそれぞれにおいて、流路周面21の一部が、ヘッド本体11から形成され、流路上面23の一部が、ヘッド本体11から形成される。
流路17Aのそれぞれでは、流路延設部(第1の流路延設部)26が、収納空洞13に接続され、流路延設部26が、収納空洞13との接続部18Aを形成する。また、流路17Aのそれぞれでは、流路延設部(第2の流路延設部)25は、流路延設部26に対して噴出口16Aに近い位置に設けられる。本変形例では、流路17Aのそれぞれにおいて、流路延設部25は、噴出口16Aまで延設される。流路17Aのそれぞれでは、流路軸PA(図3参照)に直交する断面での流路断面積は、流路延設部25の延設範囲において、均一又は均一になり、流路延設部26の延設範囲において、均一又は略均一になる。ただし、流路17Aのそれぞれでは、流路延設部(第2の流路延設部)25での流路断面積は、流路延設部(第1の流路延設部)26の流路断面積に比べて、小さい。
また、流路17Aのそれぞれでは、流路延設部25,26の間に流路断面変化部27が形成される。そして、流路17Aのそれぞれでは、流路延設部25において収納空洞13が位置する側の端が、流路断面変化部27に接続され、流路延設部26において噴出口16Aが位置する側の端が、流路断面変化部27に接続される。流路17Aのそれぞれでは、流路断面変化部27において、流路延設部25に向かって流路断面積が減少する。したがって、本変形例では、流路17Aのそれぞれに、噴出口16Aが位置する側へ向かって流路断面積が減少する領域として、流路断面変化部27が形成される。
本変形例でも、流路17Aのそれぞれの接続部18Aの上端U1は、収納空洞13の上端U2に対して、同一の高さ、又は、鉛直上側に位置する。このため、本変形例でも、前述の実施形態等と同様に、紡糸ヘッド2のそれぞれにおいて、収納空洞13での空気の残留が、適切に防止される。
また、本変形例では、流路17Aのそれぞれにおいて、流路上面23に、水平に延設される水平部分28が形成される。図5等の一例では、流路17Aのそれぞれにおいて、水平部分28は、鉛直上側から流路断面変化部27に隣接する。また、流路17Aのそれぞれでは、流路上面23において水平部分28以外の部位の全体が、噴出口16Aに近づくほど鉛直上側に向かう状態に、水平面に対して傾斜する。前述のように流路17Aが形成されるため、本変形例では、流路17Aのそれぞれの流路上面23は、噴出口16Aに近づくほど鉛直上側に向かう状態に水平面に対して傾斜する傾斜部分、及び、水平に延設される水平部分28のみから、形成される。このため、本変形例でも、流路17Aのそれぞれの流路上面23において、噴出口16Aに近づくほど鉛直下側に向かう部分は、存在しない。したがって、本変形例でも、収納空洞13への空気の残留に加えて、流路17Aのそれぞれへの空気の残留も、適切に防止される。
また、本変形例では、流路17Aのそれぞれにおいて、流路延設部25の流路断面変化部27への接続部の上端U3が、流路上面23によって形成される。流路17Aのそれぞれでは、流路上面23において流路延設部25と流路断面変化部27との境界位置に、流路延設部25の流路断面変化部27への接続部の上端U3が、位置する。また、流路17Aのそれぞれでは、流路断面変化部27の上端U4、及び、流路延設部26の上端U5が、流路上面23によって形成される。図5等の一例では、流路17Aのそれぞれにおいて、流路上面23の水平部分28に、流路断面変化部27の上端U4が位置する。そして、流路17Aのそれぞれでは、流路上面23において流路延設部26と流路断面変化部27との境界位置に、流路延設部26の上端U5が位置する。
流路17Aのそれぞれでは、流路断面変化部27への流路延設部25の接続部の上端U3は、流路断面変化部27の上端U4、及び、流路延設部26の上端U5のそれぞれに対して、同一の高さ、又は、前記鉛直上側に位置する。このため、流路17Aのそれぞれにおいて、上端U3を通る仮想上の水平面Tβを規定すると、流路17Aのそれぞれでは、上端U4,U5のそれぞれは、水平面Tβ上、又は、水平面Tβより鉛直下側に位置する。図5等の一例では、流路17Aのそれぞれにおいて、流路断面変化部27への流路延設部25の接続部の上端U3は、流路断面変化部27の上端U4と同一の高さとなる。そして、流路17Aのそれぞれでは、流路断面変化部27への流路延設部25の接続部の上端U3は、流路延設部26の上端U5に対して、鉛直上側に位置する。
前述のように流路延設部25,26及び流路断面変化部27が形成されるため、流路17Aそれぞれでは、噴出口16Aが位置する側に向かって流路断面積が減少する流路断面変化部27が形成されても、流路上面23を、前述の水平部分28及び傾斜部分のみから形成可能となる。すなわち、流路17Aのそれぞれでは、流路断面変化部27が形成されても、噴出口16Aに近づくほど鉛直下側に向かう部分が流路上面23において存在しない構成を、適切に実現可能となる。
図6に示す第2の変形例では、紡糸ヘッド2において、ヘッド本体11の内部にヘッド本体11とは別体の部材31が、詰められる。そして、ヘッド本体11の内部では、ヘッド本体11及び部材31によって、前述の収納空洞13が形成される。本変形例では、空洞周面15の一部が、部材31から形成される。また、部材31は、鉛直上側から収納空洞13に隣接し、空洞上面22を形成する。本変形例でも、収納空洞13の上端U2は、空洞上面22によって形成される。そして、本変形例でも、流路17Aのそれぞれの収納空洞13への接続部18Aの上端U1は、収納空洞13の上端U2に対して、同一の高さ、又は、鉛直上側に位置する。
図7に示す第3の変形例では、紡糸ヘッド2において、収納空洞13の中心軸は、ヘッド本体11の長手軸(中心軸)Cに対してずれて位置する。ただし、本変形例でも、収納空洞13は、ヘッド本体11の軸方向に沿って形成される。また、本変形例でも、収納空洞13の上端U2は、空洞上面22によって形成される。そして、本変形例でも、流路17Aのそれぞれの収納空洞13への接続部18Aの上端U1は、収納空洞13の上端U2に対して、同一の高さ、又は、鉛直上側に位置する。
前述したいずれの変形例においても、流路17Aのそれぞれの収納空洞13への接続部18Aの上端U1は、収納空洞13の上端U2に対して、同一の高さ、又は、鉛直上側に位置する。これにより、第1の実施形態等と同様に、紡糸ヘッド2において、収納空洞13での空気の残留が、適切に防止される。
また、ある変形例では、紡糸ヘッド2のそれぞれに、ノズル12Bが設けられず、流路17Bが形成されなくてもよい。また、紡糸ヘッド2のそれぞれに設けられるノズル12Aの数は、1つ以上であればよく、紡糸ヘッド2のそれぞれでは、1つ以上の流路17Aが形成されていればよい。ただし、いずれの場合も、流路17Aは、噴出口16Aが収納空洞13への接続部18Aに対して鉛直上側に位置する状態で、水平面に対して傾斜する。そして、収納空洞13への流路17Aの接続部18Aの上端U1は、収納空洞13の上端U2に対して、同一の高さ、又は、鉛直上側に位置する。これにより、前述の実施形態等と同様に、紡糸ヘッド2において、収納空洞13での空気の残留が、適切に防止される。
これらの少なくとも一つの実施形態又は実施例によれば、紡糸ヘッドにおいて、噴出口が収納空洞への接続部に対して鉛直上側に位置するとともに、流路の少なくとも一部が水平面に対して傾斜する。そして、収納空洞への流路の接続部の上端は、収納空洞の上端に対して、同一の高さ、又は、前記鉛直上側に位置する。これにより、噴出口が収納空洞への接続部に対して鉛直上側に位置する状態に水平面に対して流路が傾斜しても、収納空洞での空気の残留が適切に防止され、安定した紡糸を可能とする紡糸ヘッド、及び、その紡糸ヘッドを備える紡糸装置を提供することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下、付記を記載する。
[1]搬送路において鉛直方向に沿って搬送対象が搬送される領域に向かって原料液を噴出する紡糸ヘッドであって、
前記原料液を収納可能な収納空洞が内部に形成されるヘッド本体と、
前記ヘッド本体の外周面から突出し、前記原料液を噴出可能な噴出口が前記ヘッド本体からの突出端に形成されるノズルであって、前記収納空洞に接続される流路が内部を通って前記噴出口まで延設されるノズルと、
を具備し、
前記噴出口は前記収納空洞への接続部に対して鉛直上側に位置するとともに、前記流路は少なくともその一部が水平面に対して傾斜し、
前記収納空洞への前記流路の前記接続部の上端は、前記収納空洞の上端に対して、同一の高さ、又は、前記鉛直上側に位置する、
紡糸ヘッド。
[2]前記流路の流路周面は、前記鉛直上側から前記流路に隣接する流路上面を備え、
前記流路上面は、前記噴出口に近づくほど前記鉛直上側に向かう状態に前記水平面に対して傾斜する傾斜部分のみから形成される、又は、前記傾斜部分及び水平に延設される水平部分のみから形成される、
[1]の紡糸ヘッド。
[3]前記流路には、
第1の流路延設部、
前記第1の流路延設部に対して前記噴出口に近い位置に設けられ、前記第1の流路延設部に比べて流路断面積が小さい第2の流路延設部、及び、
前記第1の流路延設部と前記第2の流路延設部との間に設けられ、前記第1の流路延設部から前記第2の流路延設部に向かって前記流路断面積が減少する流路断面変化部、 が形成され、
前記流路断面変化部への前記第2の流路延設部の接続部の上端は、前記流路断面変化部及び前記第1の流路延設部のそれぞれの上端に対して、同一の高さ、又は、前記鉛直上側に位置する、
[1]又は[2]の紡糸ヘッド。
[4]前記ヘッド本体の軸方向は、前記鉛直方向及び前記ノズルの突出方向の両方に対して交差し、
前記ヘッド本体の前記軸方向に直交する断面での前記収納空洞の断面形状は、前記ヘッド本体の前記軸方向について前記収納空洞への前記流路の前記接続部が形成される範囲において、均一になる、
[1]乃至[3]のいずれか1つの紡糸ヘッド。
[5][1]乃至[4]のいずれか1つの紡糸ヘッドと、
前記紡糸ヘッドの前記ノズルから前記原料液が噴出される領域において、前記搬送対象が前記鉛直方向に沿って搬送される前記搬送路と、
を具備する、紡糸装置。
1…紡糸装置、2…紡糸ヘッド、3…搬送路、11…ヘッド本体、12(12A,12B)…ノズル、13…収納空洞、16(16A,16B)…噴出口、17(17A,17B)…流路、18(18A,18B)…接続部、22…空洞上面、23…流路上面、25,26…流路延設部、27…流路断面変化部、U1~U5…上端。

Claims (5)

  1. 搬送路において鉛直方向に沿って搬送対象が搬送される領域に向かって原料液を噴出する紡糸ヘッドであって、
    前記原料液を収納可能な収納空洞が内部に形成されるヘッド本体と、
    前記ヘッド本体の外周面から突出し、前記原料液を噴出可能な噴出口が前記ヘッド本体からの突出端に形成されるノズルであって、前記収納空洞に接続される流路が内部を通って前記噴出口まで延設されるノズルと、
    を具備し、
    前記噴出口は前記収納空洞への接続部に対して鉛直上側に位置するとともに、前記流路は少なくともその一部が水平面に対して傾斜し、
    前記収納空洞への前記流路の前記接続部の上端は、前記収納空洞の上端に対して、同一の高さ、又は、前記鉛直上側に位置
    前記接続部では、前記収納空洞の断面積に対して前記流路の流路断面積が減少し、
    前記接続部の前記上端は、前記収納空洞の前記上端を通る水平な仮想面上、又は、前記仮想面より鉛直上側に位置する、
    紡糸ヘッド。
  2. 前記流路の流路周面は、前記鉛直上側から前記流路に隣接する流路上面を備え、
    前記流路上面は、前記噴出口に近づくほど前記鉛直上側に向かう状態に前記水平面に対して傾斜する傾斜部分のみから形成される、又は、前記傾斜部分及び水平に延設される水平部分のみから形成される、
    請求項1の紡糸ヘッド。
  3. 前記流路には、
    第1の流路延設部、
    前記第1の流路延設部に対して前記噴出口に近い位置に設けられ、前記第1の流路延設部に比べて前記流路断面積が小さい第2の流路延設部、及び、
    前記第1の流路延設部と前記第2の流路延設部との間に設けられ、前記第1の流路延設部から前記第2の流路延設部に向かって前記流路断面積が減少する流路断面変化部、
    が形成され、
    前記流路断面変化部への前記第2の流路延設部の接続部の上端は、前記流路断面変化部及び前記第1の流路延設部のそれぞれの上端に対して、同一の高さ、又は、前記鉛直上側に位置する、
    請求項1又は2の紡糸ヘッド。
  4. 前記ヘッド本体の軸方向は、前記鉛直方向及び前記ノズルの突出方向の両方に対して交差し、
    前記ヘッド本体の前記軸方向に直交する断面での前記収納空洞の断面形状は、前記ヘッド本体の前記軸方向について前記収納空洞への前記流路の前記接続部が形成される範囲において、均一になる、
    請求項1乃至3のいずれか1項の紡糸ヘッド。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項の紡糸ヘッドと、
    前記紡糸ヘッドの前記ノズルから前記原料液が噴出される領域において、前記搬送対象が前記鉛直方向に沿って搬送される前記搬送路と、
    を具備する、紡糸装置。
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