JP7772134B2 - 紙積層体 - Google Patents
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Description
そこで、合成樹脂フィルム等を積層する必要のないバリア性材料の開発が進められてきている。例えば、特許文献1には、紙層の内側に有機物質被覆層、金属若しくは金属酸化物層及び有機物質被覆層を有する湿気と酸素に対するバリア性を有する紙包装材が開示されている。
そこで、本発明は、加工への耐性に優れ、高いバリア性能を有する紙積層体を提供することを課題とする。
すなわち、本発明は、以下の<1>~<14>に関する。
<1> 紙基材の少なくとも一面に、厚さ1~1000nmの金属又はセラミックからなる蒸着層を有し、当該蒸着層上に更に厚さ1μm以上15μm未満の熱可塑性樹脂からなる樹脂層を有する、紙積層体。
<2> 前記紙基材の坪量が20~500g/m2である、<1>に記載の紙積層体。
<3> 前記蒸着層がアルミニウム、酸化ケイ素又は酸化アルミニウムからなる、<1>又は<2>に記載の紙積層体。
<4> 前記樹脂層を構成する熱可塑性樹脂が、ヒートシール可能な樹脂である、<1>~<3>のいずれか1つに記載の紙積層体。
<5> 前記熱可塑性樹脂が、オレフィン・不飽和カルボン酸系共重合体、生分解性樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリル樹脂、及びエチレンビニルアルコールから選ばれる1種以上である、<1>~<4>のいずれか1つに記載の紙積層体。
<6> 前記生分解性樹脂が、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネートアジペート、ポリブチレンアジペートテレフタレート、及びポリ(3-ヒドロキシブチレート-コ-ヒドロキシヘキサノエート)から選ばれる1種以上である、<5>に記載の紙積層体。
<7> 前記紙基材と前記蒸着層との間に、クレーコート層及びアンダーコート層から選ばれる1つ以上を有する、<1>~<6>のいずれか1つに記載の紙積層体。
<8> 前記紙基材と前記蒸着層との間に、クレーコート層及びアンダーコート層を有し、前記クレーコート層と前記蒸着層との間に、アンダーコート層を有する、<1>~<7>のいずれか1つに記載の紙積層体。
<9> 前記アンダーコート層は主にバインダーから構成され、バインダーに含まれる樹脂が、ポリビニルアルコール、エチレン変性ポリビニルアルコール、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂及びポリエステル樹脂から選ばれる1種以上である、<7>又は<8>に記載の紙積層体。
<10> 前記樹脂層が最外層である、<1>~<9>のいずれか1つに記載の紙積層体。
<11> 前記紙基材が最外層である、<1>~<10>のいずれか1つに記載の紙積層体。
<12> 前記樹脂層の厚さが、3~7μmである、<1>~<11>のいずれか1つに記載の紙積層体。
<13> 前記熱可塑性樹脂が、オレフィン・不飽和カルボン酸系共重合体及びポリ乳酸から選ばれる1種以上である、<1>~<12>のいずれか1つに記載の紙積層体。
<14> 紙基材の少なくとも一面に厚さ1~1000nmの金属又はセラミックからなる蒸着層を有する蒸着紙に、樹脂溶液又は樹脂分散液を塗工し、乾燥して、厚さ1μm以上15μm未満の熱可塑性樹脂からなる樹脂層を形成する工程を有する、紙積層体の製造方法。
[紙積層体]
本発明の一実施形態に係る紙積層体は、紙基材の少なくとも一面に、厚さ1~1000nmの金属又はセラミックからなる蒸着層を有し、当該蒸着層上に更に厚さ1μm以上15μm未満の熱可塑性樹脂からなる樹脂層を有する。当該紙積層体は、本発明の加工への耐性に優れ、高いバリア性能を有する。
本発明の一実施形態に係る紙積層体は、蒸着層を有することで高いバリア性を有し、樹脂層を有することで、加工時の紙の変形によっても蒸着層を保護してバリア性を維持できることに加え、樹脂層を構成する樹脂によっては、ヒートシール性も付与することができる。また、光沢感を有する蒸着層の損傷を防ぐことができるため、意匠性にも優れる。
生産効率の点から片面に蒸着層を有する場合、本発明の紙積層体において、前記紙基材が最外層であることが好ましい。
両面に蒸着層を有する場合、その片面又は両面に、熱可塑性樹脂からなる樹脂層を有し、なかでも片面に熱可塑性樹脂からなる樹脂層を有することが好ましい。
片面に熱可塑性樹脂からなる樹脂層を有することで、生産効率に優れ、本発明の積層体をヒートシールした場合、袋状物等を容易に作製することができる。
樹脂層は前記蒸着層上に直接形成されていることが好ましい。樹脂層が蒸着層上に直接形成されていることで、樹脂層が、加工時の変形に対する蒸着層の損傷を効率的に保護することができる。
本発明の紙積層体に用いられる紙基材は、植物由来のパルプを主成分とする一般的に用いられている紙であることが好ましく、木材パルプを主成分とする紙であることがより好ましい。また、機械的離解作用により水中で分散しやすいパルプを主成分とする紙であることが好ましい。
具体的には、晒クラフト紙、未晒クラフト紙、上質紙、板紙、ライナー紙、塗工紙、片艶紙、グラシン紙、グラファン紙等が挙げられ、これらのなかでも晒クラフト紙、未晒クラフト紙、上質紙、片艶紙が好ましい。
内添サイズ剤としては、ロジン系、アルキルケテンダイマー系、アルケニル無水コハク酸系、スチレン-アクリル系、高級脂肪酸系、石油樹脂系等が挙げられる。内添サイズ剤の含有量は、紙基材のパルプ100質量部に対して3質量部以下が好ましい。
填料としては、二酸化チタン、カオリン、タルク、炭酸カルシウム等が挙げられる。
抄紙機としては、長網抄紙機、ギャップフォーマー型抄紙機、円網式抄紙機、短網式抄紙機等が挙げられる。
抄紙機によって形成された紙層は、たとえば、フェルトにて搬送し、ドライヤーで乾燥させることが好ましい。ドライヤー乾燥前にプレドライヤーとして、多段式シリンダードライヤーを使用してもよい。
紙基材は、成形加工性の観点から、密度が0.5~1.2g/cm3であることが好ましく、0.6~1.0g/cm3がより好ましい。
紙基材は、均一な蒸着層を得る観点から、少なくとも蒸着層を設ける側の面の王研式平滑度が、5秒以上であることが好ましく、10~1000秒がより好ましい。また、印刷適性の観点から、紙基材は、75°光沢度が5%以上であることが好ましく、10~70%がより好ましい。
本発明の紙積層体に用いられる蒸着層は、厚さ1~1000nmの金属又はセラミックからなる。
蒸着層の厚さは、1~1000nmであり、2~500nmが好ましく、3~100nmがより好ましい。バリア性の点からは10~80nmが更に好ましく、25~70nmがより更に好ましい。また、他層との密着性やコストの点からは4~100nmが好ましく、4~70nmがより好ましく、4~50nmが更に好ましく、5~50nmが更により好ましく、例えば5~30nmであってもよい。
蒸着層が金属である場合、その具体例としては、アルミニウム、チタンが挙げられ、アルミニウムが好ましい。
蒸着層がセラミックである場合、その具体例としては、酸化ケイ素、酸化チタンあるいは酸化アルミニウムが挙げられ、酸化ケイ素又は酸化アルミニウムが好ましい。
すなわち、蒸着層は、アルミニウム、酸化ケイ素又は酸化アルミニウムからなることがより好ましく、なかでもアルミニウムが更に好ましい。
本発明の紙積層体は、厚さ1μm以上15μm未満の熱可塑性樹脂からなる樹脂層を有する。
樹脂層の厚さは、1μm以上15μm未満であり、2~10μmが好ましく、3~7μmがより好ましい。
樹脂層の厚さが1μm以上15μm未満であると、蒸着層に対する優れた保護性を維持しつつ、リサイクル時の紙の離解性に優れ、リサイクル性にも優れる。また、本樹脂層の厚さが1μm以上15μm未満であると、紙積層体は優れたヒートシール性も有する。
また、本発明の紙積層体において、前記樹脂層は最外層であることが好ましい。樹脂層が最外層であることによって、樹脂層にヒートシール性を付与させ、容器を形成することができる。更に他の層の影響を受けないため、変形による外力から蒸着層を保護しやすい。そのうえ、光沢感を有する蒸着層の意匠性を阻害しない。
前記熱可塑性樹脂は、オレフィン・不飽和カルボン酸系共重合体、生分解性樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリル樹脂、及びエチレンビニルアルコールから選ばれる1種以上であることが好ましく、なかでも、オレフィン・不飽和カルボン酸系共重合体、生分解性樹脂、及びアクリル樹脂から選ばれる1種以上であることがより好ましく、オレフィン・不飽和カルボン酸系共重合体及び生分解性樹脂から選ばれる1種以上であることが更に好ましく、より具体的には、オレフィン・不飽和カルボン酸系共重合体及びポリ乳酸から選ばれる1種以上であることがより更に好ましい。蒸着層の保護性の観点からは、オレフィン・不飽和カルボン酸系共重合体がより更に好ましく、リサイクル性、環境負荷の低減の観点からは、生分解性樹脂がより更に好ましい。
オレフィン・不飽和カルボン酸系共重合体を、水性分散液として用いる場合には、前記不飽和カルボン酸あるいはアクリル系単量体成分が、アルカリ金属水酸化物、アンモニア、アルキルアミン、アルカノールアミン等で一部あるいは全部中和されている塩であることが好ましい。
エチレン・アクリル系共重合体を構成するアクリル系単量体は、1種類であってもよいし、2種類以上を併用してもよい。
ポリ乳酸の具体例としては、たとえばランディPL-1000、ランディPL-3000(ポリ乳酸の水性分散液、ミヨシ油脂株式会社製)等が挙げられる。
樹脂層がヒートシール可能であることにより、本発明の紙積層体のみからなる包装袋等を容易に得ることができる。また、他のシート、フィルム、容器等に融着させることで、紙積層体を包装容器本体、包装容器の蓋等として用いることができる。このようにして得られる包装袋及び包装容器はバリア性に優れるものとなる。
前記熱可塑性樹脂の破断点伸びは、200~600%が好ましく、300~500%がより好ましい。破断点伸びは、JIS K7161に準拠して測定される。
すなわち、樹脂層が「熱可塑性樹脂からなる」とは、樹脂層の主成分が熱可塑性樹脂であることを意味し、樹脂層中の熱可塑性樹脂の含有量は、好ましくは80質量%以上であり、より好ましくは90質量%以上であり、更に好ましくは95質量%以上であり、より更に好ましくは99質量%以上である。
添加剤としては、界面活性剤、顔料、酸化防止剤、帯電防止剤、染料、可塑剤、潤滑剤、離型剤等を含むことができる。前記樹脂を水性分散液として用いる場合には、樹脂を水性媒体に分散させ、均一な樹脂層の膜を得るために、分散剤を用いることが好ましい。
本発明の紙積層体は、紙基材、蒸着層、樹脂層に加えて、任意の層を含んでもよい。任意の層としては、クレーコート層及びアンダーコート層が挙げられる。本発明の紙積層体は、前記紙基材と前記蒸着層との間に、クレーコート層及びアンダーコート層から選ばれる1つ以上を有することが好ましい。
すなわち、本発明の紙積層体は、紙基材の少なくとも一面に、クレーコート層、蒸着層、樹脂層の順で各層が積層されているか、紙基材の少なくとも一面に、アンダーコート層、蒸着層、樹脂層の順で各層が積層されていることが好ましい。
更に本発明の紙積層体は、前記紙基材と前記蒸着層との間に、クレーコート層及びアンダーコート層の両方を有していることがより好ましく、その場合、前記クレーコート層と前記蒸着層との間に、アンダーコート層を有することが更に好ましい。
すなわち、本発明の紙積層体は、紙基材の少なくとも一面に、クレーコート層、アンダーコート層、蒸着層、樹脂層の順で各層が積層されていることが更に好ましい。
前記クレーコート層は、紙基材を目止めし、平滑化させる観点から、紙積層体中に設けることが好ましく、前記のとおり、本発明の紙積層体は、クレーコート層を、前記紙基材と前記蒸着層との間に有することが好ましく、前記紙基材と前記アンダーコート層との間に有することがより好ましい。
クレーコート層に含まれるクレーとしては、特に限定されないが、カオリン、タルク、マイカ等が挙げられる。クレーのアスペクト比は、10以上が好ましく、20以上がより好ましく、30以上がさらに好ましい。上限は、特に限定されないが、10000以下が好ましい。アスペクト比は、電子顕微鏡による観察やX線回折測定によって測定することができる。クレーコート層中のクレー含有量は、好ましくは50~98質量%であり、より好ましくは60~90質量%であり、さらに好ましくは70~85質量%である。
クレーコート層に含まれるバインダーとしては、特に限定されないが、アクリル系樹脂、スチレン-ブタジエン系樹脂、スチレン-アクリル共重合体、エチレン-アクリル共重合体等が挙げられ、アクリル系樹脂およびスチレン-アクリル共重合体が好ましい。クレーコート層中のバインダーの含有量は、好ましくは2~50質量%であり、より好ましくは10~40質量%であり、さらに好ましくは15~30質量%である。
クレーコート層の塗工量は、特に限定されないが、固形分で、好ましくは5~30g/m2であり、より好ましくは7~20g/m2である。
クレーコート層の形成方法は、特に限定されないが、クレー及び樹脂バインダーを含む分散液を紙基材上に塗工し、乾燥することで形成する方法が好ましい。
クレー及び樹脂バインダーを含む分散液としては、水分散液が好ましい。
前記アンダーコート層は、紙基材と蒸着層の接着性を高める観点から、紙積層体中に設けることが好ましく、前記のとおり、本発明の紙積層体は、アンダーコート層を、前記紙基材と前記蒸着層との間に有することが好ましく、前記クレーコート層と前記蒸着層との間に有することがより好ましい。
アンダーコート層に含まれるバインダーとしては、特に限定されないが、アルキッド樹脂、アクリル系樹脂、ビニル系樹脂、セルロース系樹脂、ウレタン系樹脂及びポリエステル系樹脂等が挙げられる。なかでも、ポリビニルアルコール樹脂、エチレン変性ポリビニルアルコール、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂及びポリエステル樹脂から選ばれる1種以上であることがより好ましく、ポリビニルアルコール樹脂及びウレタン系樹脂から選ばれる1種以上であることが更に好ましく、酸素バリア性の観点から、ポリビニルアルコール樹脂がより更に好ましい。
アンダーコート層の塗工量は、特に限定されないが、固形分で、好ましくは1~10g/m2であり、より好ましくは1~5g/m2である。
アンダーコート層の形成方法は、特に限定されないが、バインダーの水溶液、又は水分散液を塗工し、乾燥して形成することが好ましい。
本発明の紙積層体を製造する方法に制限はないが、紙基材の少なくとも一面に厚さ1~1000nmの金属又はセラミックからなる蒸着層を有する蒸着紙に、樹脂溶液又は樹脂分散液を塗工し、乾燥して、厚さ1μm以上15μm未満の熱可塑性樹脂からなる樹脂層を形成する工程を有することが好ましい。
紙基材の表面には、前記のとおりクレーコート層を設けてもよい。クレーコート層に用いられるクレーとしては、特に限定されないが、カオリン等が挙げられる。バインダーとしては、特に限定されないが、アクリル系樹脂、スチレン-ブタジエン系重合体及びスチレン-アクリル共重合体等が挙げられる。クレーコート層を設ける場合、前記の通り、クレー及びバインダーを含む分散液を紙基材上に塗工し、乾燥することで形成することが好ましい。
ここで用いられる金属又はセラミックとしては、アルミニウム、酸化ケイ素、酸化アルミニウムが挙げられ、コストと外観の点から、アルミニウムが好ましい。
樹脂層は前記蒸着紙の蒸着層に直接形成することが、蒸着層を効率的に保護し、バリア性を高める観点から好ましい。
樹脂層を形成する方法としては、樹脂溶液あるいは樹脂分散液を塗工し、乾燥して得ることが好ましい。
樹脂溶液又は樹脂分散液を塗工して、樹脂層を形成する方法を用いることによって、15μm未満の比較的薄い膜の樹脂層を形成することができる。このような比較的薄い樹脂層を形成することによって、得られる紙積層体に優れた離解性を付与することができ、リサイクル性に優れる積層体を得ることができる。
ここで用いられる樹脂溶液又は樹脂分散液は、樹脂を溶解する有機溶媒を用いた溶液、樹脂を分散する有機溶媒を用いた分散液、水性媒体を用いた分散液等が挙げられ、塗工性や環境負荷の点から、水性媒体を用いた分散液が好ましい。なかでも、オレフィン・不飽和カルボン酸系共重合体、生分解性樹脂、アクリル樹脂の水性分散液を用いることがより好ましい。
塗工された塗工蒸着紙は、乾燥して有機溶媒又は水性媒体を除去し、蒸着層上に熱可塑性樹脂からなる樹脂層を有する紙積層体を得ることができる。
[紙積層体(1)の製造]
エチレン・アクリル酸共重合体アンモニウム塩の水性分散液(有効分29.2質量%、ザイクセンAC、アクリル酸の共重合比率20モル%、住友精化株式会社製)を有効分が20質量%となるように水で希釈し、樹脂層の塗料とした。
メイヤーバー(No.16)を用いて、アルミニウム蒸着紙(原紙(紙基材)坪量60g/m2、アルミニウム蒸着層20nm、王子エフテックス株式会社製)に前記樹脂層の塗料を塗工し、120℃で1分間乾燥し、紙積層体(1)を得た。樹脂層の厚さは5μmであった。なお、上記のアルミニウム蒸着紙は、原紙(紙基材)上に、クレーコート層、アンダーコート層、蒸着層がこの順に積層したものである。
得られた紙積層体(1)の評価結果を表1に示す。
[紙積層体(2)の製造]
ポリ乳酸樹脂の水性分散液(有効分40質量%、ランディPL-3000、ミヨシ油脂株式会社製)を有効分が20質量%となるように水で希釈し、樹脂層の塗料とした。
メイヤーバー(No.16)を用いて、アルミニウム蒸着紙(原紙(紙基材)坪量60g/m2、アルミニウム蒸着層20nm、王子エフテックス株式会社製)に前記樹脂層の塗料を塗工し、120℃で1分間乾燥し、紙積層体(2)を得た。樹脂層の厚さは6μmであった。
得られた紙積層体(2)の評価結果を表1に示す。
実施例1及び2に用いたアルミニウム蒸着紙(原紙(紙基材)坪量60g/m2、アルミニウム蒸着層20nm、王子エフテックス株式会社製)をそのまま用い、実施例1及び2と同様の評価を行った。評価結果を表1に示す。
[紙積層体(3)の製造]
カオリン(イメリス社製Contour Xtreme、アスペクト比33)80質量部と、スチレン-アクリル共重合体バインダー(BASF社製JONCRYL HSL-9012)20質量部(固形分)と、を混合し、クレーコート層用塗布液を調製した。片艶紙(王子マテリア株式会社製、坪量65g/m2、厚さ62μm、密度0.76g/m3、一方の面の王研式平滑度427秒、他方の面の王研式平滑度17秒)の王研式平滑度17秒である面上に、上記クレーコート層用塗布液をメイヤーバー塗工し、120℃で1分乾燥して、クレーコート層(10g/m2)を形成した。次に、上記クレーコート層上に、ウレタン系樹脂バインダー(三井化学製タケラックWPB-341)をメイヤーバー塗工し、120℃で1分乾燥して、アンダーコート層(2g/m2)を形成した。次に、上記アンダーコート層上に、アルミニウム蒸着層(厚さ50nm)を形成し、アルミニウム蒸着紙を得た。
メイヤーバー(No.16)を用いて、上記アルミニウム蒸着紙に、実施例1で製造した樹脂層の塗料を塗工し、120℃で1分間乾燥し、紙積層体(3)を得た。樹脂層の厚さは5μmであった。
得られた紙積層体(3)の評価結果を表2に示す。
[紙積層体(4)の製造]
カオリン(イメリス社製Contour Xtreme、アスペクト比33)80質量部と、スチレン-アクリル共重合体バインダー(BASF社製JONCRYL HSL-9012)20質量部(固形分)と、を混合し、クレーコート層用塗布液を調製した。片艶紙(王子マテリア株式会社製、坪量65g/m2、厚さ62μm、密度0.76g/m3、一方の面の王研式平滑度427秒、他方の面の王研式平滑度17秒)の王研式平滑度17秒である面上に、上記クレーコート層用塗布液をメイヤーバー塗工し、120℃で1分乾燥して、クレーコート層(12g/m2)を形成した。次に、上記クレーコート層上に、ポリビニルアルコール樹脂バインダー(クラレ製EXCEVAL AQ-4104)をメイヤーバー塗工し、120℃で1分乾燥して、アンダーコート層(3g/m2)を形成した。次に、上記アンダーコート層上に、アルミニウム蒸着層(厚さ50nm)を形成し、アルミニウム蒸着紙を得た。
メイヤーバー(No.16)を用いて、上記アルミニウム蒸着紙に、実施例1で製造した樹脂層の塗料を塗工し、120℃で1分間乾燥し、紙積層体(4)を得た。樹脂層の厚さは5μmであった。
得られた紙積層体(4)の評価結果を表2に示す。
[酸素透過度]
酸素透過率測定装置(MOCON社製、OX-TRAN2/20)を使用し、温度23℃、相対湿度50%の条件(低湿度条件)にて、紙積層体及び蒸着紙の酸素透過度を測定した。酸素透過度の値は低いほど酸素バリア性に優れる。
また、加工耐性の評価として、折り曲げ後の酸素透過度も測定した。折り曲げ方法は、紙積層体又は蒸着紙を一度折り曲げた後(折り目の角度180°)に開き、折れ線と垂直になる線で再度折り曲げた後(折り目の角度180°)に開き、前記酸素透過率測定装置の測定部の中央に、折れ線の交点が来るようにして酸素透過度を測定した。
JIS Z0208(カップ法)B法(温度40℃±0.5℃、相対湿度90%±2%)に準拠して、紙積層体及び蒸着紙の樹脂層が内側(低湿度側)に来るように配置して、水蒸気透過性を測定した。水蒸気透過度の値は低いほど水蒸気バリア性に優れる。
また、加工耐性の評価として、折り曲げ後の水蒸気透過度も測定した。折り曲げ方法は、紙積層体又は蒸着紙を一度折り曲げた後(折り目の角度180°)に開き、折れ線と垂直になる線で再度折り曲げた後(折り目の角度180°)に開き、測定部の中央に、折れ線の交点が来るようにして水蒸気透過度を測定した。
2枚の各実施例の積層体あるいは2枚の比較例の蒸着紙を、樹脂層あるいは蒸着層が向き合うように重ね、ヒートシールテスタ(TP-701-B、テスター産業製)を用いて130℃、0.5MPa、30秒の条件でヒートシールし、ヒートシール性を評価した。融着し、ヒートシールされたものを〇とし、ヒートシールされなかったものを×とした。
Claims (9)
- 紙基材の少なくとも一面に、クレーコート層、アンダーコート層、及び厚さ1nm以上1000nm以下の金属又はセラミックからなる蒸着層をこの順に有し、当該蒸着層上に更に厚さ1μm以上15μm未満の、ヒートシール可能な熱可塑性樹脂を主成分とする樹脂層を有し、前記クレーコート層が、カオリン、タルク及びマイカからなる群より選択される少なくとも1種のクレーを含み、当該クレーのアスペクト比が10以上であり、当該クレーコート層中のクレーの含有量が70質量%以上85質量%以下であり、前記アンダーコート層は主にバインダーから構成され、バインダーは、ポリビニルアルコール及びウレタン系樹脂から選ばれる1種以上を含む、紙積層体。
- 前記紙基材の坪量が20~500g/m2である、請求項1に記載の紙積層体。
- 前記蒸着層がアルミニウム、酸化ケイ素又は酸化アルミニウムからなる、請求項1又は2に記載の紙積層体。
- 前記樹脂層が最外層である、請求項1~3のいずれか1つに記載の紙積層体。
- 前記紙基材が最外層である、請求項1~4のいずれか1つに記載の紙積層体。
- 前記樹脂層の厚さが、3~7μmである、請求項1~5のいずれか1つに記載の紙積層体。
- 前記ヒートシール可能な熱可塑性樹脂が、オレフィン・不飽和カルボン酸系共重合体を含む、請求項1~6のいずれか1つに記載の紙積層体。
- 前記オレフィン・不飽和カルボン酸系共重合体がエチレン・アクリル酸共重合体であり、当該エチレン・アクリル酸共重合体のアクリル酸単位の含有量(アクリル酸の共重合比率)が、1~50モル%である、請求項7に記載の紙積層体。
- 紙基材の少なくとも一面に、樹脂バインダーと、カオリン、タルク及びマイカからなる群より選択される少なくとも1種のクレーと、を含む分散液を塗工し、乾燥して、クレーコート層を形成する工程、当該クレーコート層上に、ポリビニルアルコール及びウレタン系樹脂から選ばれる1種以上を含むバインダーの水溶液又はバインダーの水分散液を塗工し、乾燥してアンダーコート層を形成する工程、当該アンダーコート層上に、厚さ1nm以上1000nm以下の金属又はセラミックからなる蒸着層を形成する工程、当該蒸着層上に、樹脂溶液又は樹脂分散液を塗工し、乾燥して、厚さ1μm以上15μm未満の、ヒートシール可能な熱可塑性樹脂を主成分とする樹脂層を形成する工程をこの順に有し、前記クレーのアスペクト比が10以上であり、前記クレーコート層中のクレーの含有量が70質量%以上85質量%以下である、紙積層体の製造方法。
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