JP7773882B2 - 積層体および離型紙 - Google Patents
積層体および離型紙Info
- Publication number
- JP7773882B2 JP7773882B2 JP2021173879A JP2021173879A JP7773882B2 JP 7773882 B2 JP7773882 B2 JP 7773882B2 JP 2021173879 A JP2021173879 A JP 2021173879A JP 2021173879 A JP2021173879 A JP 2021173879A JP 7773882 B2 JP7773882 B2 JP 7773882B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polymer
- resin composition
- laminate
- pentene
- methyl
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Description
特許文献3には、4-メチル-1-ペンテン系共重合体として、4-メチル-1-ペンテン・1-ヘキセンランダム共重合体を用いることが開示されている。
[1]
下記要件(A-a)~(A-c)を満たす4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)を50~90質量部、
プロピレン重合体(B)を5~40質量部、および、
下記要件(C-a)~(C-e)を満たす4-メチル-1-ペンテン・α-オレフィン共重合体(C)を5~30質量部〔ただし、(A)+(B)+(C)の合計を100質量部とする。〕を含む樹脂組成物(X)を含有する層、並びに
基材紙層を有することを特徴とする積層体。
要件(A-a)
4-メチル-1-ペンテンから導かれる構成単位(i)100~90モル%と、炭素原子数5~20のα-オレフィン(4-メチル-1-ペンテンを除く)から導かれる構成単位(ii)0~10モル%からなる〔ただし、構成単位(i)と構成単位(ii)の合計を100モル%とする。)。
要件(A-b)
ASTM D1238に準拠して260℃、5.0kg荷重で測定されるメルトフローレイト(MFR)が、5~250g/10分の範囲にある。
要件(A-c)
示差走査熱量計(DSC)で測定した融点(Tm)が、200~250℃の範囲にある。
要件(C-a)
4-メチル-1-ペンテンから導かれる構成単位(iii)92~60モル%と、炭素原子数2~4のα-オレフィンから導かれる構成単位(iv)8~40モル%からなる〔ただし、構成単位(iii)と構成単位(iv)の合計を100モル%とする。〕。
要件(C-b)
135℃デカリン中で測定した極限粘度〔η〕が、0.5~4.0dl/gの範囲にある。
要件(C-c)
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定される重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比である分子量分布(Mw/Mn)が、1.0~3.5の範囲にある。
要件(C-d)
密度が、825~860kg/m3の範囲にある。
要件(C-e)
示差走査熱量計(DSC)で測定した融点(Tm)が観測されないか、または160℃未満の範囲にある。
前記樹脂組成物(X)が、周波数10rad/s(1.6Hz)、昇温速度2℃/分、および歪み量0.1%の条件で測定される180℃における動的粘弾性の貯蔵弾性率G′が、10~100MPaの範囲にある樹脂組成物である項[1]に記載の積層体。
項[1]または項[2]に記載の積層体からなる離型紙。
[4]
項[3]に記載の離型紙の前記樹脂組成物(X)からなる層をエンボス加工する工程、
エンボス加工された前記樹脂組成物(X)からなる層の表面に合成皮革部材の形成用材料を塗布する工程、次いで、合成皮革部材の形成用材料を硬化させてエンボスを有する合成皮革部材を形成する工程、次いで、前記合成皮革部材から前記離型紙を剥離する工程、を有するエンボスを有する合成皮革部材の製造方法。
本発明の積層体を構成する層の一つである樹脂組成物(X)を含有する層の成分の一つである4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)〔以下、「重合体(A)」と略記する場合がある。〕は、下記要件(A-a)~(A-c)を満たす重合体である。
4-メチル-1-ペンテンから導かれる構成単位(i)100~90モル%、好ましくは99~92モル%の範囲、および炭素原子数5~20のα-オレフィン(4-メチル-1-ペンテンを除く)から導かれる構成単位(ii)0~10モル%、好ましくは1~8モル%の範囲からなる〔ただし、構成単位(i)と構成単位(ii)の合計は100モル%とする。〕。
本発明に係る重合体(A)のASTM D1238に準拠して260℃、5.0kg荷重で測定されるメルトフローレイト(MFR)が5~250g/10分、好ましくは10g/10分~220g/10分、より好ましくは15g/10分~200g/10分の範囲にある。
本発明に係る重合体(A)は、示差走査熱量計(DSC)で測定した融点(Tm)が、200~250℃、好ましくは200~245℃、より好ましくは200~240℃の範囲にある。重合体(A)の融点が上述の範囲内であれば、得られる樹脂組成物(X)は適切な耐熱性を有する。なお、具体的な融点(Tm)の測定方法は、後述に記載する内容のとおりである。
本発明に係る重合体(A)は、4-メチル-1-ペンテンを重合して製造してもよく、高分子量の4-メチル-1-ペンテン重合体を熱分解して製造してもよい。また、重合体(A)は、溶媒に対する溶解度の差異で分別する溶媒分別、あるいは沸点の差異で分取する分子蒸留などの方法で精製されてもよい。
また、本発明に係る重合体(A)は、市販品を使用することができ、例えば、三井化学社製TPX(登録商標)が挙げられる。
本発明の積層体を構成する層の一つである樹脂組成物(X)を含有する層の成分の一つであるプロピレン重合体(B)〔以下、「重合体(B)」と略記する場合がある。〕は、プロピレンに由来する構成単位を主成分とするオレフィン系重合体である。
本発明に係る重合体(B)はアイソタクティック構造、シンジオタクティック構造のどちらでもよく、前記重合体(A)および後述の共重合体(C)との相容性を考慮していずれかの構造を選択することができる。
本発明に係る重合体(B)としては、融点(Tm)の高いプロピレン単独重合体が好ましい。
本発明に係る重合体(B)のASTM D1238に準拠して230℃、2.16kg荷重で測定されるメルトフローレイト(MFR)が、通常、0.1~20g/10分、好ましくは0.5~15g/10分、より好ましくは1.0~10g/10分の範囲にある。
本発明の積層体を構成する層の一つである樹脂組成物(X)を含有する層の成分の一つである4-メチル-1-ペンテン・α-オレフィン共重合体(C)〔以下「共重合体(C)」と略記する場合がある。〕は、下記要件(C-a)~(C-e)を満たす4-メチル-1-ペンテンとα-オレフィンの共重合体である。
4-メチル-1-ペンテンから導かれる構成単位(iii)92~60モル%、および、炭素原子数2~4のα-オレフィンから導かれる構成単位(iv)8~40モル%からなる〔ただし、構成単位(iii)と構成単位(iv)の合計は100モル%である。〕。
本発明に係る共重合体(C)における構成単位(iv)の含有率が8モル%以上であることにより、得られる積層体はエンボス加工性が向上して耐クラック性に優れて、同時にカール抑制の効果があるものが得られる。また、構成単位(iv)の含有率が40モル%以下であることにより、得られる積層体には応力緩和性を付与できる。
本発明に係る共重合体(C)は、デカリン溶媒中、135℃で測定される極限粘度〔η〕が、0.5~4.0dl/g、好ましくは0.6~3.5dl/g、より好ましくは0.8~3.0dl/gの範囲にある。
本発明に係る共重合体(C)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定される重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比である分子量分布(Mw/Mn)が、1.0~3.5の範囲にある。分子量分布(Mw/Mn)は、好ましくは1.2~3.0、さらに好ましくは1.5~2.5である。
本発明に係る共重合体(C)は、密度が、825~860kg/m3、好ましくは830~850kg/m3の範囲にある。密度が上記の範囲内にあると、樹脂組成物(X)に含まれる前記共重合体(A)および重合体(B)の両者に対して、均一で良好な分散性が得られるため好ましい。また、得られる積層体は、均一な膜厚に調整できるため有利である。なお、密度の測定条件等の詳細は、後述する実施例に記載する内容のとおりである。
本発明に係る共重合体(C)は、示差走査熱量計(DSC)で測定した融点(Tm)が、観測されないか、または160℃未満である。本発明に係る共重合体(C)が、融点(Tm)を有する場合、その上限は好ましくは150℃、より好ましくは145℃であり、さらに好ましくは140℃以下である。
本発明に係る共重合体(C)の応力緩和性については、例えば、動的粘弾性で測定される貯蔵弾性率G′と損失弾性率G″の比(G″/G′)で示される損失正接tanδにより、評価することができる。貯蔵弾性率G′は応力を加えた際に、そのエネルギーを内部に蓄えて応力を保持する弾性成分のことである。損失弾性率G″は応力を加えた際に、そのエネルギーを熱に変換して逃がす(外部へ拡散する)粘性成分のことである。したがって、特定の温度環境下での損失正接tanδが高い材料であるほど、衝撃を吸収しやすく、より高い応力緩和性を発現することになる。
前記tanδピーク値およびtanδピーク温度は、共重合体(C)における構成単位(iii)/構成単位(iv)の組成比などにより調整することができる。
本発明に係る共重合体(C)の製造方法は、特に限定されない。例えば、4-メチル-1-ペンテンと前述の炭素原子数2~4のα-オレフィンとをマグネシウム担持型チタン触媒、またはメタロセン触媒などの適切な重合触媒存在下で重合することにより製造できる。
本発明の積層体を構成する層の一つである樹脂組成物(X)は、上記重合体(A)を50~90質量部、好ましくは52~88質量部、より好ましくは54~86質量部、さらに好ましくは56~84質量部、上記重合体(B)を5~40質量部、好ましくは6~35質量部、より好ましくは7~30質量部、さらに好ましくは8~25質量部、および上記共重合体(C)を5~30質量部、好ましくは6~28質量部、より好ましくは7~26質量部、さらに好ましくは8~24質量部〔ただし、(A)+(B)+(C)の合計を100質量部とする。〕の範囲で含む組成物である。
本発明の積層体は、上記要件(A-a)~(A-c)を満たす4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)を50~90質量部、プロピレン重合体(B)を5~40質量部、および、上記要件(C-a)~(C-e)を満たす4-メチル-1-ペンテン・α-オレフィン共重合体(C)を5~30質量部〔ただし、(A)+(B)+(C)の合計を100質量部とする。〕を含む上記樹脂組成物(X)を含有する層、並びに下記基材紙層を有することを特徴とする積層体である。
前記基材層の厚みは、通常20~500μm、好ましくは30~400μm、より好ましくは50~350μm、さらに好ましくは80~300μmである。
積層体の全体厚みは、通常20~500μm、好ましくは25~450μm、より好ましくは30~400μm、さらに好ましくは30~350μmである。
一方、本発明の積層体は、樹脂層が樹脂組成物(X)を含有する層であるため、耐熱性に優れて、かつエンボス加工後での耐クラック性にも優れる。
本発明の積層体を構成する層の一つである基材紙層の材料としては、繊維質であれば特に限定はされない。具体的には、植物由来の天然パルプから採取されたセルロース繊維の集合体、例えば、上質加工原紙、クラフト紙、晒クラフト紙、白板紙、グラシン、和紙の他にレーヨン、アセテート繊維などの有機繊維、ガラス繊維、炭素繊維などの無機繊維、合成パルプなどが挙げられる。これらの中では、セルロース繊維の集合体が好ましく用いられる。このような材料からなる基材紙層には、顔料、染料、バインダーなどが含まれてもよい。
本発明の積層体を用いて合成皮革部材を製造する方法としては、離型紙として用いる樹脂組成物(X)を含有する層をエンボス加工する工程、エンボス加工された樹脂組成物(X)を含有する層の表面に合成皮革部材の形成用材料を塗布する工程、次いで、合成皮革部材の形成用材料を硬化させてエンボスを有する合成皮革部材を形成する工程、次いで、前記合成皮革部材から前記離型紙を剥離する工程、を有するエンボスを有する合成皮革部材の製造方法が挙げられる。
次いで、本発明に係る積層体を剥離すると、所望のエンボスパターン等が表面に転写された合成皮革部材が得られる。
<構成単位の含有率>
重合体中の4-メチル-1-ペンテン、およびα-オレフィン含量の定量化は、以下の装置および条件により13C-NMRで測定した結果を基にした。ただし、本測定結果のα-オレフィン含量には、4-メチル-1-ペンテンの含量は含まれない。
ASTM D1238に準拠して、重合体(A)は、温度260℃、5kg荷重で測定し、共重合体(C)は、温度230℃、2.16kg荷重で測定した。
JIS K7121に準拠し、日立ハイテクサイエンス社製示差走査熱量計DSC7000Xを用い、昇温速度10℃/分で測定される融解ピーク頂点の最も高い温度を融点とした。
ウベローデ粘度計を用いて、デカリン溶媒中135℃で測定した値である。重合パウダー、およびペレットまたは樹脂塊を約20mg採取し、デカリン15mLに溶解して、135℃に加熱したオイルバス中で比粘度ηspを測定した。このデカリン溶液にデカリン溶媒を5mL追加して希釈後、同じように比粘度ηspを測定した。この希釈操作をさらに2回繰り返し、濃度(C)をゼロに外挿した時のηsp/Cの値を極限粘度として算出した(下式参照)。
[η]=lim(ηsp/C) (C→0)
分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定した。
具体的には、液体クロマトグラフとしてWaters社製ALC/GPC150-Cplus型(示差屈折計検出器一体型)を用い、分離カラムとして東ソー社製GMH6-HTを2本、およびGMH6-HTLを2本直列接続して用い、移動相媒体としてo-ジクロロベンゼン、酸化防止剤として0.025質量%のジブチルヒドロキシトルエン(武田薬品工業社製)を用い、移動相媒体を1.0mL/分で移動させ、試料濃度は15mg/10mLとし、試料注入量は500μLとし、検出器は示差屈折計を用いた。標準ポリスチレンとしては、重量平均分子量(Mw)が1,000以上、4000,000以下において、東ソー社製の標準ポリスチレンを用いた。
密度は、JIS K7112に準拠して、密度勾配管を用いて測定した。
<重合体(A-1)の合成>
国際公開2006/054613号パンフレットの方法に準じ、4-メチル-1-ペンテン、1-デセン、水素の割合を調整した。具体的には、無水塩化マグネシウム、2-エチルヘキシルアルコール、2-イソブチル-2-イソプロピル-1,3-ジメトキシプロパン、および四塩化チタンを反応させて得られる固体状チタン触媒成分を重合用触媒として用い、トリエチルアルミニウムの存在下、4-メチル-1-ペンテンおよび1-デセンを水素存在下で共重合することで、重合体(A-1)を得た。各物性の測定結果を表1に示す。
重合体(B)として、プロピレン単独重合体(プライムポリマー社製商品名プライムポリプロF113G;メルトフローレイト(MFR;ASTM D1238準拠、温度230℃、2.16kg荷重)3g/10分、融点(Tm)165℃)〔重合体(B-1)〕を用いた。
共重合体(C)として、4-メチル-1-ペンテン含有量、および炭素原子数2~4のα-オレフィン含有量が異なる2種の共重合体を調整した。それら共重合体を、共重合体(C-1)および共重合体(C-2)と区別し、それぞれの合成方法は、後述に記載する内容のとおりである。
充分に窒素置換した容量1.5Lの攪拌翼付SUS製オートクレーブに、23℃でn-ヘキサン300ml(乾燥窒素雰囲気下、活性アルミナ上で乾燥したもの)、4-メチル-1-ペンテン450mlを装入した。このオートクレーブに、トリイソブチルアルミニウム(TIBAL)の1.0mmol/mlトルエン溶液を0.75ml装入して攪拌した。
続いて、予め調製しておいたアルミニウム換算で1mmolのメチルアルミノキサン、および0.01mmolのジフェニルメチレン(1-エチル-3-t-ブチル-シクロペンタジエニル)(2,7-ジ-t-ブチル-フルオレニル)ジルコニウムジクロリドを含むトルエン溶液0.34mlをオートクレーブに窒素で圧入し、重合反応を開始した。
重合開始から60分後、オートクレーブにメタノール5mlを窒素で圧入し、重合反応を停止させた後、オートクレーブ内を大気圧まで脱圧した。脱圧後、反応溶液にアセトンを添加しながら攪拌した。
充分に窒素置換した容量1.5Lの攪拌翼付のSUS製オートクレーブに、23℃でn-ヘキサン300ml(乾燥窒素雰囲気下、活性アルミナ上で乾燥したもの)、4-メチル-1-ペンテン450mlを装入した。このオートクレーブに、トリイソブチルアルミニウム(TIBAL)の1.0mmol/mlトルエン溶液を0.75ml装入して攪拌した。
続いて、予め調製しておいたアルミニウム換算で1mmolのメチルアルミノキサン、および0.01mmolのジフェニルメチレン(1-エチル-3-t-ブチル-シクロペンタジエニル)(2,7-ジ-t-ブチル-フルオレニル)ジルコニウムジクロリドを含むトルエン溶液0.34mlをオートクレーブに窒素で圧入し、重合反応を開始した。
重合開始から60分後、オートクレーブにメタノール5mlを窒素で圧入し、重合反応を停止させた後、オートクレーブ内を大気圧まで脱圧した。脱圧後、反応溶液にアセトンを添加しながら攪拌した。
前述の方法で得られた重合体(A-1)、共重合体(C-1)および共重合体(C-2)のそれぞれをSUS製型枠に所定量充填し、重合体(A-1)の場合は加熱盤270℃、共重合体(C-1)および共重合体(C-2)の場合は加熱盤200℃に設定し、油圧式熱プレス機(関西ロール社製PEWR-30)を用いて、予熱7分間、ゲージ圧10MPaで2分間加圧した後、20℃に設定した冷却盤に移し替え、ゲージ圧10MPaで圧縮して3分間冷却し、厚み2.0mmの測定用プレスシートを作製した。
重合体(A-1)、重合体(B-1)、共重合体(C-1)および共重合体(C-2)のそれぞれについて、後述の表2に示す実施例および比較例の所定配合比率によりドライブレンドして得られた該樹脂組成物100質量部に対して、二次抗酸化剤としてトリ(2,4-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェートを1000ppm、耐熱安定剤としてn-オクタデシル-3-(4’-ヒドロキシ-3’,5’-ジ-t-ブチルフェニル)プロピネートを1000ppm、塩酸吸収剤としてステアリン酸カルシウムを500ppm配合した。
重合体(A-1)80質量部、重合体(B-1)10質量部、および共重合体(C-1)10質量部の合計100質量部に対して、トリ(2,4-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェートを1000ppm、n-オクタデシル-3-(4’-ヒドロキシ-3’,5’-ジ-t-ブチルフェニル)プロピネートを1000ppm、ステアリン酸カルシウムを500ppm配合し、前述の方法とおりに樹脂組成物(X-1)のペレットを得た。
実施例1で用いた樹脂組成物(X-1)に替えて、重合体(A-1)70質量部、重合体(B-1)20質量部、および共重合体(C-1)10質量部の合計100質量部に替えた樹脂組成物を用いる以外は、実施例1と同様に行い積層体を作製した。
実施例2で用いた共重合体(C-1)に替えて、共重合体(C-2)を用いる以外は、実施例2と同様に行い積層体を作製した。
実施例1で用いた樹脂組成物(X-1)に替えて、重合体(A-1)60質量部、重合体(B-1)20質量部、および共重合体(C-1)20質量部の合計100質量部に替えた樹脂組成物を用いる以外は、実施例1と同様に行い積層体を作製した。
実施例1で用いた樹脂組成物(X-1)に替えて、重合体(A-1)単独で用いる以外は、実施例1と同様に行い積層体を作製した。
実施例1で用いた樹脂組成物(X-1)に替えて、重合体(A-1)70質量部、および共重合体(C-2)30質量部の合計100質量部に替えた樹脂組成物を用いる以外は、実施例1と同様に行い積層体を作製した。
実施例1で用いた樹脂組成物(X-1)に替えて、樹重合体(A-1)20質量部、重合体(B-1)70質量部、および共重合体(C-1)10質量部の合計100質量部に替えた樹脂組成物を用いる以外は、実施例1と同様に行い積層体を作製した。
実施例および比較例で得られた積層体は、以下の評価項目について測定を行った。その評価方法は後述のとおりであり、その測定結果を表2に示す。
実施例1~4および比較例1~3における樹脂組成物からなる層を、前述の方法により押出ラミネーション成形した時のネックインと端部揺れについて、下記の基準に従って評価した。
評価に関して、押出ラミネーションした該樹脂組成物からなる層の製膜方向および厚み方法に垂直な方向の長さ(以下、「樹脂ラミネーション幅」ということがある。)を20箇所で測定し、その平均値、最大値および最小値を算出した。なお、下記の式で樹脂ラミネーション幅の単位はmmである。ネックイン率の値が小さいほど、押出ラミネーションの成形加工性に有利であるといえる。
ネックイン率(%)={(ダイス幅(400mm))-(樹脂ラミネーション幅)}/{ダイス幅(400mm)}×100 式(1)
端部揺れ(%)={(樹脂ラミネーション幅の最大値)-(樹脂ラミネーション幅の最小値))/{(樹脂ラミネーション幅の平均値)}×100 式(2)
A:ネックイン率が30%以下、かつ端部揺れが5%以下であった。
B:ネックイン率が30%以下、かつ端部揺れが5%を超えて10%以下であった。
C:ネックイン率が30%を超えているか、あるいは端部揺れが10%を超えていた。
実施例1~4および比較例1~3で作製された積層体から、A4サイズ(幅210mm、長さ297mm)の寸法に切り出して評価用サンプルとした。その評価用サンプルの樹脂層を上側にして、温度23℃、相対湿度80%RHの条件で24時間静置した。次いで、100℃に設定されたオーブン中に5分間静置した後、オーブンから評価用サンプルを取り出して、温度23℃、相対湿度50%RHの雰囲気下で、評価用サンプルの樹脂層を上側にして定盤に静置した。評価サンプルが自然放冷されて室温まで戻った後、定盤から評価サンプルの四隅までの高さを直線定規で測定し、その平均値をカール量とした。算出したカール量は下記の評価基準で判定し、評価サンプルが1周以上に丸まった状態になったものは、「C」と判定とした。カール量の値が小さいほど、積層体のカール抑制効果が高いといえる。
A:カール量が5mm未満
B:カール量が5mm以上15mm未満
C:カール量が15mm以上、または1周以上に丸まった状態でカール量の算出が困難
実施例1~4および比較例1~3で作製された積層体から、A4サイズ(幅210mm、長さ297mm)の寸法に切り出して評価用サンプルとした。その評価用サンプルをエンボス加工するため、油圧式熱プレス機(神藤金属工業所社製50ton成形プレス)およびエンボス金型(長さ70mm×幅70mm×厚み15mmの金型寸法の片面に、幅0.5mm、深さ140μmのシマ模様が0.5mmピッチで形成されたエンボスパターン)を用いた。始めに、評価用サンプルの樹脂層を上面として、エンボス金型を載せた状態で160℃、3分間静置した。次に、50kg荷重で10秒間の加圧を行い、エンボス加工された評価用サンプルを取り出した。
そのような熱サイクルを10回および30回繰り返した後、樹脂層の表面を示査電子顕微鏡(SEM:日立ハイテクサイエンス社製S-3700N)により形態観察し、クラックの有無を解析した。解析した結果を下記の評価基準により判定した。
A:クラックが観測されなかった
B:クラックが1~5箇所認められた
C:クラックが5箇所以上認められた
前述の「熱サイクル試験による耐クラック性」と同様の方法で、エンボス加工された評価サンプルを実施例および比較例ごとにそれぞれ2枚ずつ作製した。
実施例および比較例ごとのそれぞれ1枚には、前述の「熱サイクル試験による耐クラック性」と同様な方法で熱サイクルを10回行った。
比較例2により得られた積層体は、高温下での剛性が不足しているため、繰り返し使用を想定した熱サイクルでクラックが発生した。
比較例3により得られた積層体は、押出ラミネーションの成形性が悪かった。また、明らかに耐熱性が低いため、合成皮革部材用離型紙としては不向きである。
Claims (4)
- 下記要件(A-a)~(A-c)を満たす4-メチル-1-ペンテン系重合体(A)を56~84質量部、
プロピレン重合体(B)を8~25質量部、および、
下記要件(C-a)~(C-e)を満たす4-メチル-1-ペンテン・α-オレフィン共重合体(C)を8~24質量部〔ただし、(A)+(B)+(C)の合計を100質量部とする。〕を含む樹脂組成物(X)を含有する層、並びに
基材紙層を有することを特徴とする積層体。
要件(A-a)
4-メチル-1-ペンテンから導かれる構成単位(i)100~90モル%と、炭素原子数5~20のα-オレフィン(4-メチル-1-ペンテンを除く)から導かれる構成単位(ii)0~10モル%からなる〔ただし、構成単位(i)と構成単位(ii)の合計を100モル%とする。)。
要件(A-b)
ASTM D1238に準拠して260℃、5.0kg荷重で測定されるメルトフローレイト(MFR)が、5~250g/10分の範囲にある。
要件(A-c)
示差走査熱量計(DSC)で測定した融点(Tm)が、200~250℃の範囲にある。
要件(C-a)
4-メチル-1-ペンテンから導かれる構成単位(iii)92~60モル%と、炭素原子数2~4のα-オレフィンから導かれる構成単位(iv)8~40モル%からなる〔ただし、構成単位(iii)と構成単位(iv)の合計を100モル%とする。〕。
要件(C-b)
135℃デカリン中で測定した極限粘度〔η〕が、0.5~4.0dl/gの範囲にある。
要件(C-c)
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定される重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比である分子量分布(Mw/Mn)が、1.0~3.5の範囲にある。
要件(C-d)
密度が、825~860kg/m3の範囲にある。
要件(C-e)
示差走査熱量計(DSC)で測定した融点(Tm)が観測されないか、または140℃以下である。 - 前記樹脂組成物(X)が、周波数10rad/s(1.6Hz)、昇温速度2℃/分、および歪み量0.1%の条件で測定される180℃における動的粘弾性の貯蔵弾性率G′が、10~100MPaの範囲にある樹脂組成物である請求項1に記載の積層体。
- 請求項1または請求項2に記載の積層体からなる離型紙。
- 請求項3に記載の離型紙の樹脂組成物(X)を含有する層をエンボス加工する工程、
エンボス加工された樹脂組成物(X)を含有する層の表面に合成皮革部材の形成用材料を塗布する工程、次いで、合成皮革部材の形成用材料を硬化させてエンボスを有する合成皮革部材を形成する工程、次いで、前記合成皮革部材から前記離型紙を剥離する工程、を有するエンボスを有する合成皮革部材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2021173879A JP7773882B2 (ja) | 2021-10-25 | 2021-10-25 | 積層体および離型紙 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2021173879A JP7773882B2 (ja) | 2021-10-25 | 2021-10-25 | 積層体および離型紙 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2023063838A JP2023063838A (ja) | 2023-05-10 |
| JP7773882B2 true JP7773882B2 (ja) | 2025-11-20 |
Family
ID=86271147
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2021173879A Active JP7773882B2 (ja) | 2021-10-25 | 2021-10-25 | 積層体および離型紙 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP7773882B2 (ja) |
Citations (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000108268A (ja) | 1998-09-30 | 2000-04-18 | Nippon Polyolefin Kk | 工程シート及びその製造方法 |
| JP2002155476A (ja) | 2000-11-17 | 2002-05-31 | Dainippon Printing Co Ltd | 離型紙及びそれを用いて製造された合成皮革 |
| JP2010208104A (ja) | 2009-03-09 | 2010-09-24 | Mitsui Chemicals Inc | 半導体封止プロセス用離型フィルム、およびそれを用いた樹脂封止半導体の製造方法 |
| WO2013099876A1 (ja) | 2011-12-27 | 2013-07-04 | 三井化学株式会社 | 4-メチル-1-ペンテン(共)重合体組成物、該組成物からなるフィルムおよび中空成形体 |
| JP2016098257A (ja) | 2014-11-18 | 2016-05-30 | 三井化学株式会社 | 4−メチル−1−ペンテン系重合体を含む樹脂組成物からなるフィルム |
| JP2017074775A (ja) | 2015-10-16 | 2017-04-20 | 三井化学株式会社 | 積層体および離型紙 |
-
2021
- 2021-10-25 JP JP2021173879A patent/JP7773882B2/ja active Active
Patent Citations (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000108268A (ja) | 1998-09-30 | 2000-04-18 | Nippon Polyolefin Kk | 工程シート及びその製造方法 |
| JP2002155476A (ja) | 2000-11-17 | 2002-05-31 | Dainippon Printing Co Ltd | 離型紙及びそれを用いて製造された合成皮革 |
| JP2010208104A (ja) | 2009-03-09 | 2010-09-24 | Mitsui Chemicals Inc | 半導体封止プロセス用離型フィルム、およびそれを用いた樹脂封止半導体の製造方法 |
| WO2013099876A1 (ja) | 2011-12-27 | 2013-07-04 | 三井化学株式会社 | 4-メチル-1-ペンテン(共)重合体組成物、該組成物からなるフィルムおよび中空成形体 |
| JP2016098257A (ja) | 2014-11-18 | 2016-05-30 | 三井化学株式会社 | 4−メチル−1−ペンテン系重合体を含む樹脂組成物からなるフィルム |
| JP2017074775A (ja) | 2015-10-16 | 2017-04-20 | 三井化学株式会社 | 積層体および離型紙 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2023063838A (ja) | 2023-05-10 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN107250251B (zh) | 包含基于丙烯的弹性体的屋顶组合物 | |
| EP1705000A1 (en) | Elastic films including crystalline polymer and crystallizable polymers of propylene | |
| JP6798848B2 (ja) | 積層体および離型紙 | |
| JP6643475B2 (ja) | ルーフィング組成物用のプロピレンに基いたエラストマーおよび同を調製する方法 | |
| WO2007094378A1 (ja) | エチレン系重合体及びこれから得られる成形体 | |
| JP6394473B2 (ja) | 押出ラミネート用ポリプロピレン系樹脂組成物および積層体 | |
| JP6799133B2 (ja) | 成形体およびその製造方法 | |
| JP6942530B2 (ja) | 多層二軸延伸フィルムおよび転写フィルム | |
| JP7044521B2 (ja) | 離型フィルム | |
| EP3666804B1 (en) | Polypropylene composition with favourable combination of optics, softness and low sealing | |
| JP7647314B2 (ja) | ポリプロピレン系樹脂組成物及び積層体並びにそれらの製造方法 | |
| JP7773882B2 (ja) | 積層体および離型紙 | |
| JP7673489B2 (ja) | ポリプロピレン系樹脂組成物及び積層体並びにそれらの製造方法 | |
| JP2011208149A (ja) | エチレン系重合体組成物 | |
| JP2006056128A (ja) | ポリオレフィン系化粧シート | |
| JP2016150953A (ja) | 成形体、食品容器本体及び食品容器用蓋 | |
| JP2026040672A (ja) | 離型フィルム | |
| JP2019188680A (ja) | 積層体および離型紙 | |
| JP2023051053A (ja) | 積層体および積層体の製造方法 | |
| WO2021246338A1 (ja) | ポリプロピレン系樹脂組成物及び積層体並びにそれらの製造方法 | |
| JP7599360B2 (ja) | 離型フィルム | |
| WO2025075048A1 (ja) | 樹脂組成物およびフィルム | |
| JP2023081870A (ja) | 押出ラミネート用ポリプロピレン系樹脂組成物及び積層体並びにこれらの製造方法 | |
| JP2023081869A (ja) | 押出ラミネート用ポリプロピレン系樹脂組成物及び積層体並びにこれらの製造方法 | |
| JP2025179629A (ja) | 表面保護フィルム、およびその製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20241016 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20250423 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20250507 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20250704 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20251021 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20251110 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7773882 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |