JP7775606B2 - 白色トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents
白色トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法Info
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Description
特許文献2には、ポリエステル樹脂以外の非晶性樹脂ユニット及び結晶性ポリエステル樹脂ユニットが化学結合したハイブリッド樹脂とビニル系樹脂とを含む結着樹脂と、炭化水素系ワックスを含む離型剤とを含有するトナー粒子を有する静電荷像現像用トナーが開示されている。
<2> 前記表面処理酸化チタンの表面におけるAlの原子割合が5atomic%以上15atomic%以下であり且つTiの原子割合が6atomic%以上12atomic%以下である、<1>に記載の白色トナー。
<3> 前記表面処理酸化チタンの表面におけるAlとTiの原子量比Al/Tiが0.5以上4.0以下である、<1>又は<2>に記載の白色トナー。
<4> 前記表面処理酸化チタンの表面におけるAlとTiの原子量比Al/Tiが1.0以上3.5以下である、<1>~<3>のいずれか1項に記載の白色トナー。
<5> 前記ハイブリッド樹脂における前記非晶性樹脂ユニットの質量割合が50質量%以上90質量%以下である、<1>~<4>のいずれか1項に記載の白色トナー。
<6> 前記ハイブリッド樹脂における前記非晶性樹脂ユニットの質量割合が60質量%以上85質量%以下である、<1>~<5>のいずれか1項に記載の白色トナー。
<7> 前記トナー粒子に含まれる前記ハイブリッド樹脂と前記表面処理酸化チタンとの質量比(ハイブリッド樹脂/表面処理酸化チタン)が0.08以上3.0以下である、<1>~<6>のいずれか1項に記載の白色トナー。
<8> 前記ハイブリッド樹脂における前記非晶性樹脂ユニットの質量割合(質量%)と前記表面処理酸化チタンの表面におけるAlの原子割合(atomic%)との比(非晶性樹脂ユニットの質量割合/Alの原子割合)が2.5以上30以下である、<1>~<7>のいずれか1項に記載の白色トナー。
<9> 前記トナー粒子に含まれる前記ハイブリッド樹脂の含有量が前記トナー粒子全体の5質量%以上60質量%以下である、<1>~<8>のいずれか1項に記載の白色トナー。
<10> 前記表面処理酸化チタンは平均長軸長が20nm以上300nm以下である、<1>~<9>のいずれか1項に記載の白色トナー。
<11> 前記表面処理酸化チタンはBET比表面積が4m2/g以上12m2/g以下である、<1>~<10>のいずれか1項に記載の白色トナー。
<12> 前記トナー粒子に含まれる前記表面処理酸化チタンの含有量が前記トナー粒子全体の20質量%以上60質量%以下である、<1>~<11>のいずれか1項に記載の白色トナー。
<13> <1>~<12>のいずれか1項に記載の白色トナーを含む静電荷像現像剤。<14> <1>~<12>のいずれか1項に記載の白色トナーを収容し、画像形成装置に着脱されるトナーカートリッジ。
<15> <13>に記載の静電荷像現像剤を収容し、前記静電荷像現像剤により、像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段を備え、画像形成装置に着脱されるプロセスカートリッジ。
<16> 像保持体と、
前記像保持体の表面を帯電する帯電手段と、
帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、
<13>に記載の静電荷像現像剤を収容し、前記静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段と、
前記像保持体の表面に形成されたトナー画像が転写される中間転写体と、
前記像保持体の表面に形成されたトナー画像を前記中間転写体の表面に転写する一次転写手段と、
前記中間転写体の表面に転写されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する二次転写手段と、
前記記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着手段と、
前記中間転写体の表面に接触するブレードを有し、前記ブレードにより、トナー画像を記録媒体の表面に転写した後の前記中間転写体の表面に残留したトナーをクリーニングする中間転写体クリーニング手段と、
を備える画像形成装置。
<17> 像保持体の表面を帯電する帯電工程と、
帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成工程と、
<13>に記載の静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像工程と、
前記像保持体の表面に形成されたトナー画像を中間転写体の表面に転写する一次転写工程と、
前記中間転写体の表面に転写されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する二次転写工程と、
前記記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着工程と、
トナー画像を記録媒体の表面に転写した後の前記中間転写体の表面にブレードを接触させて、前記中間転写体の表面に残留したトナーをクリーニングする中間転写体クリーニング工程と、
を有する画像形成方法。
<3>又は<4>に係る発明によれば、表面処理酸化チタンの表面におけるAlとTiの原子量比が0.5未満又は4.0超である白色トナーに比べて、中間転写体のクリーニングブレードの摩耗を亢進させにくい白色トナーが提供される。
<5>又は<6>に係る発明によれば、ハイブリッド樹脂における非晶性樹脂ユニットの質量割合が50質量%未満である白色トナーに比べて、中間転写体のクリーニングブレードの摩耗を亢進させにくい白色トナーが提供される。
<7>に係る発明によれば、トナー粒子に含まれるハイブリッド樹脂と表面処理酸化チタンとの質量比(ハイブリッド樹脂/表面処理酸化チタン)が上記範囲を外れる白色トナーに比べて、中間転写体のクリーニングブレードの摩耗を亢進させにくい白色トナーが提供される。
<8>に係る発明によれば、ハイブリッド樹脂における非晶性樹脂ユニットの質量割合(質量%)と表面処理酸化チタンの表面におけるAlの原子割合(atomic%)との比(非晶性樹脂ユニットの質量割合/Alの原子割合)が上記範囲を外れる白色トナーに比べて、中間転写体のクリーニングブレードの摩耗を亢進させにくい白色トナーが提供される。
<9>に係る発明によれば、トナー粒子に含まれるハイブリッド樹脂の含有量が上記範囲を外れる白色トナーに比べて、中間転写体のクリーニングブレードの摩耗を亢進させにくい白色トナーが提供される。
<12>に係る発明によれば、トナー粒子に含まれる表面処理酸化チタンの含有量がトナー粒子全体の20質量%未満である白色トナーに比べて、白色度に優れる白色トナーが提供される。
<14>に係る発明によれば、表面処理酸化チタンの表面におけるAlの原子割合が3atomic%未満若しくは20atomic%超又はTiの原子割合が15atomic%超である白色トナーを適用したトナーカートリッジに比べて、中間転写体のクリーニングブレードの摩耗を亢進させにくいトナーカートリッジが提供される。
<15>に係る発明によれば、表面処理酸化チタンの表面におけるAlの原子割合が3atomic%未満若しくは20atomic%超又はTiの原子割合が15atomic%超である白色トナーを適用したプロセスカートリッジに比べて、中間転写体のクリーニングブレードの摩耗を亢進させにくいプロセスカートリッジが提供される。
<16>に係る発明によれば、表面処理酸化チタンの表面におけるAlの原子割合が3atomic%未満若しくは20atomic%超又はTiの原子割合が15atomic%超である白色トナーを適用した画像形成装置に比べて、中間転写体のクリーニングブレードの摩耗を亢進させにくい画像形成装置が提供される。
<17>に係る発明によれば、表面処理酸化チタンの表面におけるAlの原子割合が3atomic%未満若しくは20atomic%超又はTiの原子割合が15atomic%超である白色トナーを適用した画像形成方法に比べて、中間転写体のクリーニングブレードの摩耗を亢進させにくい画像形成方法が提供される。
本開示中に段階的に記載されている数値範囲において、一つの数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。また、本開示中に記載されている数値範囲において、その数値範囲の上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
本開示において各成分に該当する粒子は複数種含んでいてもよい。組成物中に各成分に該当する粒子が複数種存在する場合、各成分の粒子径は、特に断らない限り、組成物中に存在する当該複数種の粒子の混合物についての値を意味する。
本開示において、「非晶性樹脂ユニット及び結晶性ポリエステル樹脂ユニットが化学結合したハイブリッド樹脂」を「ハイブリッド樹脂」ともいう。
本実施形態に係る白色トナーは、非晶性樹脂ユニット及び結晶性ポリエステル樹脂ユニットが化学結合したハイブリッド樹脂を含む結着樹脂と、表面処理酸化チタンと、離型剤とを含有するトナー粒子を含み、表面処理酸化チタンの表面におけるAlの原子割合が3atomic%以上20atomic%以下であり且つTiの原子割合が5atomic%以上15atomic%以下である。
一方、中間転写体にクリーニングブレードが接触する際に、中間転写体上に残留したトナー粒子がつぶれて顔料粒子が露出し、クリーニングブレードを摩耗させる現象がある。酸化チタンが偏在したトナー粒子は、中間転写体上の残留率が比較的高いので、中間転写体クリーニングブレードの摩耗を亢進させる。その結果、摩耗したクリーニングブレードからトナー粒子のすり抜けが生じ、画像に色筋が発生する。
上記の事象は、高温高湿環境(例えば、温度28℃且つ相対湿度85%)にて記録媒体の全面に(つまり記録媒体の端部に余白を作らず)濃度100%の白色画像を連続形成した際に、酸化チタンが偏在したトナー粒子の中間転写体上の残留率がより高まるので、顕著である。
一方、表面処理酸化チタンの表面は、Alの原子割合が3atomic%以上20atomic%以下であり且つTiの原子割合が5atomic%以上15atomic%以下であるとハイブリッド樹脂との親和性が高まる。
表面処理酸化チタン表面におけるAlの原子割合が3atomic%未満であると、ハイブリッド樹脂分子に対する表面処理酸化チタンの親和性が低く、トナー粒子内部に酸化チタンの偏在が生じる。本観点からAlの原子割合は、3atomic%以上であり、5atomic%以上が好ましい。
表面処理酸化チタン表面におけるAlの原子割合が20atomic%超であると、表面処理酸化チタンどうしの凝集が発生しやすい。本観点からAlの原子割合は、20atomic%以下であり、15atomic%以下が好ましい。
表面処理酸化チタン表面におけるTiの原子割合が15atomic%超であると、ハイブリッド樹脂分子に対する表面処理酸化チタンの親和性が低く、トナー粒子内部に酸化チタンの偏在が生じる。本観点からTiの原子割合は、15atomic%以下であり、12atomic%以下が好ましい。
表面処理酸化チタン表面におけるTiの原子割合が5atomic%未満であると、白色画像の白色度及び隠蔽性が不足する。本観点からTiの原子割合は、5atomic%以上であり、6atomic%以上が好ましい。
白色トナーが外添剤を含む場合、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム5質量%水溶液に白色トナーを投入し攪拌する。次いで、浴槽型の超音波分散器で超音波を印加し、外添剤をトナー粒子の表面から遊離させる。次いで、遠心分離によりトナー粒子を沈降させ、外添剤が遊離し分散している上澄み液を取り除く。超音波処理から上澄み液除去までの操作を3回繰り返す。次いで、トナー粒子をトルエンに懸濁させて結着樹脂及び離型剤を溶解させ、濾過して固液分離する。固体を水で充分に洗浄したあと乾燥させ、粉体を得る。この粉体を試料にして、走査型電子顕微鏡(例えば、日立ハイテクノロジーズ社製S-4800)に取りけたエネルギー分散型X線分析装置(例えば、堀場製作所製EMAX model6923H)を用いて、加速電圧20kVでマッピングし、粒子表面を1000箇所測定し、粒子表面の原子組成を求める。
トナー粒子は、ハイブリッド樹脂を含む結着樹脂と表面処理酸化チタンと離型剤とを含有し、必要に応じてその他の添加剤を含んで構成される。
結着樹脂の含有量としては、トナー粒子全体に対して、40質量%以上80質量%以下が好ましく、50質量%以上75質量%以下がより好ましく、60質量%以上70質量%以下が更に好ましい。
トナー粒子に含まれるハイブリッド樹脂の含有量は、表面処理酸化チタンの分散性の観点から、トナー粒子全体に対して、5質量%以上60質量%以下が好ましく、10質量%以上55質量%以下がより好ましく、20質量%以上50質量%以下が更に好ましい。
結晶性樹脂とは、示差走査熱量測定において、昇温速度10℃/分で測定した際に、明確な吸熱ピークを示す樹脂(具体的には、吸熱ピークの半値幅が10℃以内である樹脂)を指す。
非晶性樹脂ユニットを形成する非晶性樹脂のガラス転移温度(Tg)は、50℃以上80℃以下が好ましい。ガラス転移温度は、示差走査熱量測定により得られたDSC曲線から、JIS K7121-1987「プラスチックの転移温度測定方法」及び「補外ガラス転移開始温度」に従って求める。
スチレン誘導体は、例えば、上述の単量体である。(メタ)アクリル酸エステルは、例えば、(メタ)アクリル酸アルキルエステル(例えば、(メタ)アクリル酸n-メチル、(メタ)アクリル酸n-エチル、(メタ)アクリル酸n-プロピル、(メタ)アクリル酸n-ブチル、(メタ)アクリル酸n-ペンチル、アクリル酸n-ヘキシル、(メタ)アクリル酸n-ヘプチル、(メタ)アクリル酸n-オクチル、(メタ)アクリル酸n-デシル、(メタ)アクリル酸n-ドデシル、(メタ)アクリル酸n-ラウリル、(メタ)アクリル酸n-テトラデシル、(メタ)アクリル酸n-ヘキサデシル、(メタ)アクリル酸n-オクタデシル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸t-ブチル、(メタ)アクリル酸イソペンチル、(メタ)アクリル酸アミル、(メタ)アクリル酸ネオペンチル、(メタ)アクリル酸イソヘキシル、(メタ)アクリル酸イソヘプチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸2-エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸t-ブチルシクロヘキシル等)、(メタ)アクリル酸アリールエステル(例えば、(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸ビフェニル、(メタ)アクリル酸ジフェニルエチル、(メタ)アクリル酸t-ブチルフェニル、(メタ)アクリル酸ターフェニル等)、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸ジエチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸2-ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸β-カルボキシエチル、(メタ)アクリルアミド等である。
結晶性ポリエステル樹脂ユニットを形成する結晶性ポリエステル樹脂の融解温度は、50℃以上100℃以下が好ましく、55℃以上90℃以下がより好ましく、60℃以上85℃以下が更に好ましい。融解温度は、示差走査熱量測定により得られたDSC曲線から、JIS K7121-1987「プラスチックの転移温度測定方法」及び「融解ピーク温度」に従って求める。
多価カルボン酸は、ジカルボン酸と共に、架橋構造又は分岐構造をとる3価以上のカルボン酸を併用してもよい。3価のカルボン酸としては、例えば、芳香族カルボン酸(例えば1,2,3-ベンゼントリカルボン酸、1,2,4-ベンゼントリカルボン酸、1,2,4-ナフタレントリカルボン酸等)、これらの無水物、又はこれらの低級(例えば炭素数1以上5以下)アルキルエステルが挙げられる。
多価カルボン酸としては、これらジカルボン酸と共に、スルホン酸基を持つジカルボン酸、エチレン性二重結合を持つジカルボン酸を併用してもよい。
多価カルボン酸は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
多価アルコールは、ジオールと共に、架橋構造又は分岐構造をとる3価以上のアルコールを併用してもよい。3価以上のアルコールとしては、例えば、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等が挙げられる。
多価アルコールは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
ハイブリッド樹脂の合成方法として、例えば、下記の(1)、(2)及び(3)が挙げられる。
多価カルボン酸と多価アルコールとを縮重合させ、結晶性ポリエステル樹脂ユニットを形成する。次いで、結晶性ポリエステル樹脂ユニットの存在下で、非晶性樹脂ユニットを構成する単量体を重合し非晶性樹脂ユニットを形成する。この際、結晶性ポリエステル樹脂ユニットにおけるカルボキシ基又はヒドロキシ基と反応し得る単量体を共存させ、結晶性ポリエステル樹脂ユニットに非晶性樹脂ユニットを結合させる。
非晶性樹脂ユニットを構成する単量体を重合し非晶性樹脂ユニットを形成する。この際、結晶性ポリエステル樹脂ユニットにおけるカルボキシ基又はヒドロキシ基と反応し得る単量体も重合させることが好ましい。次いで、非晶性樹脂ユニットの存在下で、多価カルボン酸と多価アルコールとを縮重合させ、結晶性ポリエステル樹脂ユニットを形成する。多価カルボン酸と多価アルコールの縮重合の際に、多価カルボン酸のカルボキシ基又は多価アルコールのヒドロキシ基を非晶性樹脂ユニットに付加反応させる。
非晶性樹脂ユニットを構成する単量体を重合し非晶性樹脂ユニットを形成する。この際、結晶性ポリエステル樹脂ユニットにおけるカルボキシ基又はヒドロキシ基と反応し得る単量体も重合させることが好ましい。別途、多価カルボン酸と多価アルコールとを縮重合させて結晶性ポリエステル樹脂ユニットを形成する。次いで、非晶性樹脂ユニットと結晶性ポリエステル樹脂ユニットとを反応させ結合させる。非晶性樹脂ユニットと結晶性ポリエステル樹脂ユニットとを反応させる際に、両ユニットと結合し得る化合物を共存させ、両ユニットを結合させてもよい。
ハイブリッド樹脂以外の結着樹脂としては、例えば、スチレン類(例えばスチレン、パラクロロスチレン、α-メチルスチレン等)、(メタ)アクリル酸エステル類(例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n-プロピル、アクリル酸n-ブチル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸2-エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n-プロピル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸2-エチルヘキシル等)、エチレン性不飽和ニトリル類(例えばアクリロニトリル、メタクリロニトリル等)、ビニルエーテル類(例えばビニルメチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル等)、ビニルケトン類(例えばビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルイソプロペニルケトン等)、オレフィン類(例えばエチレン、プロピレン、ブタジエン等)等の単量体の単独重合体、又はこれら単量体を2種以上組み合せた共重合体からなるビニル系樹脂が挙げられる。
結着樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、セルロース樹脂、ポリエーテル樹脂、変性ロジン等の非ビニル系樹脂、これらと前記ビニル系樹脂との混合物、又は、これらの共存下でビニル系単量体を重合して得られるグラフト重合体等も挙げられる。
これらの結着樹脂は、1種類単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
表面処理酸化チタンは、トナーに白色を付与する顔料であり、酸化チタンが無機化合物及び有機化合物の少なくとも1種で表面処理された酸化チタンである。酸化チタン及び表面処理酸化チタンは粒子状である。
塩素法(気相法)の一例は、次の通りである。原料であるルチル鉱石をコークス及び塩素と反応させ、ガス状の四塩化チタンにした後、冷却して、液状の四塩化チタンを得る。次に、高温で、ガス状又は蒸気状の四塩化チタンを酸素ガスと反応させ、塩素ガスを分離することによって、酸化チタンを得る。
湿式処理は、酸化チタンを水系溶媒又は有機溶媒に分散したスラリーに、表面処理剤を加え、酸化チタン表面を被覆する処理方法である。
乾式処理は、流動する酸化チタンに表面処理剤の蒸気又はガスをあて、酸化チタン表面を被覆する処理方法である。
酸化チタンの表面処理剤としては、Alを含む金属酸化物、Siを含む金属酸化物、Zrを含む金属酸化物、脂肪酸、シリコーン等が挙げられる。
表面処理酸化チタンの平均長軸長は、中間転写体クリーニングブレードの摩耗を抑制する観点から、300nm以下が好ましく、250nm以下がより好ましく、220nm以下が更に好ましい。
表面処理酸化チタンのBET比表面積は、白色度に優れる観点から、12m2/g以下が好ましく、10m2/g以下がより好ましい。
白色トナーが外添剤を含む場合、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム5質量%水溶液に白色トナーを投入し攪拌する。次いで、浴槽型の超音波分散器で超音波を印加し、外添剤をトナー粒子の表面から遊離させる。次いで、遠心分離によりトナー粒子を沈降させ、外添剤が遊離し分散している上澄み液を取り除く。超音波処理から上澄み液除去までの操作を3回繰り返す。次いで、トナー粒子をトルエンに懸濁させて結着樹脂及び離型剤を溶解させ、濾過して固液分離する。固体を水で充分に洗浄したあと乾燥させ、粉体を得る。この粉体を、平均長軸長及びBET比表面積それぞれの測定用試料とする。
平均長軸長は、試料を走査型電子顕微鏡(例えば、日立ハイテクノロジーズ社製S-4700)で10000倍の倍率で撮像し、画像処理解析装置(例えば、ニレコ社製LUZEX)にて粒子100個の長軸長を計測し、算術平均した値である。
BET比表面積は、試料1gを精秤し、BET比表面積計(例えば、ベックマンコールター社製SA3100)にて窒素ガスを用いたBET多点法により測定した値である。
離型剤としては、例えば、炭化水素系ワックス;カルナバワックス、ライスワックス、キャンデリラワックス等の天然ワックス;モンタンワックス等の合成又は鉱物・石油系ワックス;脂肪酸エステル、モンタン酸エステル等のエステルワックス;などが挙げられる。離型剤は、これに限定されるものではない。
その他の添加剤としては、例えば、磁性体、帯電制御剤、無機粉体等の公知の添加剤が挙げられる。これらの添加剤は、内添剤としてトナー粒子に含まれる。
トナー粒子は、単層構造のトナー粒子であってもよいし、芯部(コア粒子)と芯部を被覆する被覆層(シェル層)とで構成された所謂コア・シェル構造のトナー粒子であってもよい。コア・シェル構造のトナー粒子は、例えば、結着樹脂と離型剤と表面処理酸化チタンとを含む芯部と、結着樹脂を含む被覆層とで構成されていることがよい。
測定に際しては、分散剤として、界面活性剤(アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムが好ましい)の5質量%水溶液2ml中に測定試料を0.5mg以上50mg以下加える。これを電解液100ml以上150ml以下中に添加する。
試料を懸濁した電解液は超音波分散器で1分間分散処理を行い、コールターマルチサイザーIIにより、アパーチャー径100μmのアパーチャーを用いて2μm以上60μm以下の範囲の粒径の粒子の粒度分布を測定する。サンプリングする粒子数は50000個である。
測定される粒度分布を基にして分割された粒度範囲(チャネル)に対して体積、数をそれぞれ小径側から累積分布を描いて、累積16%となる粒径を体積粒径D16v、数粒径D16p、累積50%となる粒径を体積平均粒径D50v、累積数平均粒径D50p、累積84%となる粒径を体積粒径D84v、数粒径D84pと定義する。
これらを用いて、体積粒度分布指標(GSDv)は(D84v/D16v)1/2、数粒度分布指標(GSDp)は(D84p/D16p)1/2として算出される。
まず、測定対象となるトナー粒子を吸引採取し、扁平な流れを形成させ、瞬時にストロボ発光させることにより静止画像として粒子像を取り込み、その粒子像を画像解析するフロー式粒子像解析装置(シスメックス社製のFPIA-3000)によって求める。そして、平均円形度を求める際のサンプリング数は3500個とする。
トナーが外添剤を有する場合、界面活性剤を含む水中に、測定対象となるトナー(現像剤)を分散させた後、超音波処理を行って外添剤を除去したトナー粒子を得る。
外添剤としては、例えば無機粒子が挙げられる。無機粒子として、SiO2、TiO2、Al2O3、CuO、ZnO、SnO2、CeO2、Fe2O3、MgO、BaO、CaO、K2O、Na2O、ZrO2、CaO・SiO2、K2O・(TiO2)n、Al2O3・2SiO2、CaCO3、MgCO3、BaSO4、MgSO4等が挙げられる。
疎水化処理剤の量は、通常、例えば、無機粒子100質量部に対して、1質量部以上10質量部以下である。
本実施形態に係る白色トナーは、トナー粒子を製造後、トナー粒子に外添剤を外添することで得られる。
ハイブリッド樹脂粒子が分散したハイブリッド樹脂粒子分散液を準備する工程と;
ビニル系樹脂粒子が分散したビニル系樹脂粒子分散液を準備する工程と;
表面処理酸化チタンが分散した表面処理酸化チタン分散液を準備する工程と;
離型剤粒子が分散した離型剤粒子分散液を準備する工程と;
ハイブリッド樹脂粒子分散液とビニル系樹脂粒子分散液と表面処理酸化チタン分散液と離型剤粒子分散液とを混合した混合分散液中で、混合した粒子を凝集させ、凝集粒子を形成する工程(凝集粒子形成工程)と;
凝集粒子が分散した凝集粒子分散液を加熱し、凝集粒子を融合・合一してトナー粒子を形成する工程(融合・合一工程)と;を有する。
ハイブリッド樹脂粒子分散液とビニル系樹脂粒子分散液とは同様の方法で調製することができる。以下、樹脂粒子分散液と総称して説明する。
水系媒体としては、例えば、蒸留水、イオン交換水等の水、アルコール類等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
界面活性剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
次に、樹脂粒子分散液と、表面処理酸化チタン分散液と、離型剤粒子分散液と、を混合する。そして、混合分散液中で、樹脂粒子と表面処理酸化チタンと離型剤粒子とをヘテロ凝集させ目的とするトナー粒子の径に近い径を持つ、樹脂粒子と表面処理酸化チタンと離型剤粒子とを含む凝集粒子を形成する。
凝集粒子形成工程においては、例えば、混合分散液を回転せん断型ホモジナイザーで攪拌下、室温(例えば25℃)で凝集剤を添加し、混合分散液のpHを酸性(例えばpH2以上5以下)に調整し、必要に応じて分散安定剤を添加した後に、加熱を行ってもよい。
凝集剤と共に、該凝集剤の金属イオンと錯体もしくは類似の結合を形成する添加剤を必要に応じて用いてもよい。この添加剤としては、キレート剤が好適に用いられる。
キレート剤としては、水溶性のキレート剤を用いてもよい。キレート剤としては、例えば、酒石酸、クエン酸、グルコン酸等のオキシカルボン酸;イミノ二酸酢(IDA)、ニトリロ三酢酸(NTA)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)等のアミノカルボン酸;などが挙げられる。
キレート剤の添加量は、樹脂粒子100質量部に対して0.01質量部以上5.0質量部以下が好ましく、0.1質量部以上3.0質量部未満がより好ましい。
次に、凝集粒子が分散した凝集粒子分散液を、例えば、樹脂粒子のガラス転移温度以上(例えば樹脂粒子のガラス転移温度より10℃から30℃高い温度)に加熱して、凝集粒子を融合・合一し、トナー粒子を形成する。
凝集粒子が分散した凝集粒子分散液を得た後、当該凝集粒子分散液とビニル系樹脂粒子分散液とをさらに混合し、凝集粒子の表面にさらにビニル系樹脂粒子を付着するように凝集して、第2凝集粒子を形成する工程と、第2凝集粒子が分散した第2凝集粒子分散液に対して加熱をし、第2凝集粒子を融合・合一して、コア・シェル構造のトナー粒子を形成する工程と、を経て、トナー粒子を製造してもよい。
本実施形態に係る静電荷像現像剤は、本実施形態に係る白色トナーを少なくとも含む。
本実施形態に係る静電荷像現像剤は、本実施形態に係る白色トナーのみを含む一成分現像剤であってもよいし、当該白色トナーとキャリアとを混合した二成分現像剤であってもよい。
本実施形態に係る画像形成装置は、像保持体と、像保持体の表面を帯電する帯電手段と、帯電した像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、静電荷像現像剤を収容し、静電荷像現像剤により、像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段と、像保持体の表面に形成されたトナー画像が転写される中間転写体と、像保持体の表面に形成されたトナー画像を中間転写体の表面に転写する一次転写手段と、中間転写体の表面に転写されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する二次転写手段と、記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着手段と、中間転写体の表面に接触するブレードを有し、該ブレードにより、トナー画像を記録媒体の表面に転写した後の中間転写体の表面に残留したトナーをクリーニングする中間転写体クリーニング手段と、を備える。そして、静電荷像現像剤として、本実施形態に係る静電荷像現像剤が適用される。
図1に示す画像形成装置は、色分解された画像データに基づく、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)、白色(W)の各色の画像を出力する電子写真方式の第1乃至第5の画像形成ユニット10Y、10M、10C、10K、10W(画像形成手段)を備えている。これらの画像形成ユニット(以下、単に「ユニット」と称する場合がある)10Y、10M、10C、10K、10Wは、水平方向に互いに予め定められた距離離間して並設されている。これらユニット10Y、10M、10C、10K、10Wは、画像形成装置に着脱するプロセスカートリッジであってもよい。
まず、動作に先立って、帯電ロール2Yによって感光体1Yの表面が-600V乃至-800Vの電位に帯電される。
感光体1Yは、導電性(例えば20℃における体積抵抗率1×10-6Ωcm以下)の基体上に感光層を積層して形成されている。この感光層は、通常は高抵抗(一般の樹脂の抵抗)であるが、レーザ光線が照射されると、レーザ光線が照射された部分の比抵抗が変化する性質を持っている。そこで、帯電した感光体1Yの表面に、図示しない制御部から送られてくるイエロー用の画像データに従って、露光装置3Yからレーザ光線を照射する。それにより、イエローの画像パターンの静電荷像が感光体1Yの表面に形成される。
感光体1Y上に形成された静電荷像は、感光体1Yの走行に従って予め定められた現像位置まで回転する。そして、この現像位置で、感光体1Y上の静電荷像が、現像装置4Yによってトナー画像として現像され可視化される。
こうして、第1ユニット10Yにてイエローのトナー画像が転写された中間転写ベルト20は、第2乃至第5のユニット10M、10C、10K、10Wを通して順次搬送され、各色のトナー画像が重ねられて多重転写される。
定着後における画像表面の平滑性をさらに向上させるには、記録紙Pの表面も平滑であることが好ましく、例えば、普通紙の表面を樹脂等でコーティングしたコート紙、印刷用のアート紙等が好適に使用される。
第5ユニット10Wのみを稼働させて記録紙Pの片面に白色画像を形成したのち、記録紙Pを中間転写ベルト走行方向の上流に送り、第1ユニット10Yから第4ユニット10Kを稼働させて記録紙Pの白色画像上にカラー画像を形成する形態;
第5ユニット10Wのみを稼働させて記録紙Pの片面に白色画像を形成したのち、記録紙Pを中間転写ベルト走行方向の上流に送り、第1ユニット10Yから第5ユニット10Wを稼働させて記録紙Pの白色画像上に白色画像及びカラー画像を形成する形態;
第5ユニット10Wのみを稼働させて記録紙Pの片面に白色画像を形成したのち、記録紙Pを中間転写ベルト走行方向の上流に送り、再び第5ユニット10Wのみを稼働させて記録紙Pの白色画像上に白色画像を重ね、記録紙Pを中間転写ベルト走行方向の上流に戻し、第1ユニット10Yから第4ユニット10Kを稼働させて記録紙Pの多層白色画像上にカラー画像を形成する形態;なども挙げられる。
本実施形態に係るプロセスカートリッジは、本実施形態に係る静電荷像現像剤を収容し、静電荷像現像剤により、像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段を備え、画像形成装置に着脱されるプロセスカートリッジである。
図2に示すプロセスカートリッジ200は、例えば、取り付けレール116及び露光のための開口部118が備えられた筐体117により、感光体107(像保持体の一例)と、感光体107の周囲に備えられた帯電ロール108(帯電手段の一例)、現像装置111(現像手段の一例)、及び感光体クリーニング装置113(像保持体クリーニング手段の一例)を一体的に組み合わせて保持して構成し、カートリッジ化されている。
図2中、109は露光装置(静電荷像形成手段の一例)、112は転写装置(転写手段の一例)、115は定着装置(定着手段の一例)、300は記録紙(記録媒体の一例)を示している。
本実施形態に係るトナーカートリッジは、本実施形態に係る白色トナーを収容し、画像形成装置に着脱されるトナーカートリッジである。トナーカートリッジは、画像形成装置内に設けられた現像手段に供給するための補給用のトナーを収容するものである。
以下の説明において、特に断りのない限り、「部」及び「%」は質量基準である。
合成、処理、製造などは、特に断りのない限り、室温(25℃±3℃)で行った。
[白色顔料(1)]
四塩化チタンを酸素ガスを用いて気相酸化した後、酸化チタンを含有する気化流出物を、アルミニウムの蒸気金属イオンと酸素とが60:40の比で混合された混合ガス中に流入させ、1600℃で30分間保持することにより酸化チタン表面をアルミナで被覆し、表面処理酸化チタンを得た。これを白色顔料(1)とした。白色顔料(1)表面の原子組成は、Al=14.3atomic%、Ti=8.2atomic%、原子量比Al/Ti=1.7であった。
白色顔料(1)の作製と同様にして、ただし、気相法により作製する酸化チタンの大きさ及び、酸化チタンを含有する気化流出物を混合ガス中に流入した後の保持時間を増減して、表面処理酸化チタンを得た。これを白色顔料(2)~(8)とした。
白色顔料(1)の作製と同様にして、ただしアルミニウムの蒸気金属イオンを混合せず未処理酸化チタンを得て、これを白色顔料(9)とした。
白色顔料100部と、アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製ネオゲンRK)5部と、イオン交換水90部とを混合し、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)を用いて30分間分散した。イオン交換水を加え固形分量を50%に調整した。白色顔料(1)~(9)からそれぞれ白色顔料分散液(1)~(9)を得た。
[ハイブリッド樹脂(1)]
-結晶性ポリエステル樹脂ユニットの形成-
攪拌装置、温度計、窒素導入管及び減圧装置を備えた反応容器に、1,6-ヘキサンジオール260部、1,10-デカンジカルボン酸460部、及び重合触媒であるオクチル酸スズ2部を入れ、180℃に昇温し、同温度で窒素気流下に生成する水を留去しながら10時間反応させた。次いで、反応容器内部を230℃まで徐々に昇温し、窒素雰囲気下にて水を留去しながら5時間反応させた。次いで、0.007MPa以上0.026MPa以下の減圧下において水を留去しながら反応させ、酸価が0.1mgKOH/gになった時点で反応を停止させ、結晶性ポリエステル樹脂ユニットを得た。
ヘキサメチレンジイソシアネート140部、アクリル酸40部、スチレン170部、ブチルアクリレート50部、及び重合開始剤であるジ-t-ブチルパーオキサイド50部の混合物を滴下ロートに投入した。次いで、滴下ロートを上記の反応容器(結晶性ポリエステル樹脂ユニット160部を収容している。)に設置し、反応容器内部を160℃で攪拌しながら1時間かけて滴下ロートから混合物を滴下した。滴下後、反応容器内部を160℃に保持したまま、1時間反応を継続させた。次いで、反応容器内部を200℃に昇温し、10kPaで1時間保持した後、残存した単量体を除去した。こうして、ポリウレタン樹脂及びポリスチレン樹脂の非晶性樹脂ユニットと結晶性ポリエステル樹脂ユニットとが化学結合したハイブリッド樹脂(1)を得た。
ハイブリッド樹脂(1)の作製と同様にして、ただし、単量体の組成及び結晶性ポリエステル樹脂ユニットの使用量を表1の記載とおりに変更して、ハイブリッド樹脂(2)~(5)を合成した。
ハイブリッド樹脂を、キャビトロンCD1010(株式会社ユーロテック製)を高温高圧型に改造した分散機を用いて分散した。ハイブリッド樹脂20部とイオン交換水80部を混合し、アンモニアを添加してpHを8.5に調整し、回転子の回転速度60Hz、圧力5Kg/cm2、熱交換器による加熱140℃の条件でキャビトロンを運転した。分散液にイオン交換水を加えて固形分量を20%に調整し、ハイブリッド樹脂(1)~(5)からそれぞれハイブリッド樹脂粒子分散液(1)~(5)を得た。ハイブリッド樹脂粒子分散液それぞれにおける樹脂粒子の体積平均粒子径は120nmであった。
[ポリスチレンアクリル樹脂粒子分散液(1)]
・スチレン :77部
・n-ブチルアクリレート :23部
・1,10-デカンジオールジアクリレート:0.4部
・ドデカンチオール :0.7部
上記の材料を混合溶解し、アニオン性界面活性剤(ダウ・ケミカル社製Dowfax2A1)1部をイオン交換水60部に溶解した溶液を加えてフラスコ中で分散乳化し、乳化液を調製した。アニオン性界面活性剤(ダウ・ケミカル社製Dowfax2A1)2部をイオン交換水90部に溶解させ、その中に乳化液2部を加え、次いで、過硫酸アンモニウム1部を溶解したイオン交換水10部を投入した。さらに、乳化液の残りを3時間かけて投入した。反応容器内の窒素置換を行った後、溶液を攪拌しながらオイルバスで65℃になるまで加熱し、5時間反応を継続した。反応後、イオン交換水を加えて固形分量を30%に調整し、ポリスチレンアクリル樹脂粒子分散液(1)を得た。ポリスチレンアクリル樹脂粒子分散液(1)中の樹脂粒子の体積平均粒子径は102nmであり、重量平均分子量(Mw)は57000であった。
エステルワックス(融解温度72℃、日本精蝋社製)270部と、アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製ネオゲンRK)15部と、イオン交換水20部とを混合し、圧力吐出型ホモジナイザー(ゴーリン社製ゴーリンホモジナイザ)で内液温度120℃にて離型剤を溶解した。次いで、分散圧力5MPaで120分間、続いて40MPaで360分間分散処理し、冷却した。イオン交換水を加えて固形分量が20%になるように調整し、離型剤粒子分散液(1)を得た。離型剤粒子分散液中の粒子の体積平均粒子径は220nmであった。
[実施例1]
-第1凝集粒子形成工程-
・ポリスチレンアクリル樹脂粒子分散液(1)(固形分量30%): 40部
・ハイブリッド樹脂粒子分散液(1)(固形分量20%) :100部
・白色顔料分散液(1)(固形分量50%) : 80部
・離型剤粒子分散液(1)(固形分量20%) : 30部
・イオン交換水 :200部
・アニオン性界面活性剤(ダウケミカル社製Dowfax2A1):2.0部
温度計、pH計及び攪拌器を備えた反応容器に上記の材料を入れ、温度25℃下にて1.0%硝酸を添加しpHを3.0に調整した。次いで、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)にて5000rpmで分散しながら、凝集剤として濃度2.0%の塩化マグネシウム水溶液を100部添加し、6分間分散した。次いで、反応容器に攪拌器及びマントルヒーターを設置し、スラリーが充分に攪拌されるように攪拌器の回転数を調整しながら、温度40℃までは0.2℃/分の昇温速度、40℃を超えてから53℃までは0.05℃/分の昇温速度で昇温し、10分ごとにマルチサイザーII(アパーチャー径50μm、ベックマン-コールター社製)にて粒子径を測定した。体積平均粒子径が4.2μmになったところで温度を保持し、これを第1凝集粒子分散液とした。
第1凝集粒子分散液に、ポリスチレンアクリル樹脂粒子分散液(1)(固形分量30%)40部を5分間かけて投入し、20分間保持し、これを第2凝集粒子分散液とした。
第2凝集粒子分散液を50℃に30分間保持した後、反応容器にEDTA(エチレンジアミン四酢酸)20%水溶液を8部添加した。次いで、1mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液を加え、分散液のpHを9.0に調整した。次いで、5℃ごとにpHを9.0に調整しながら、昇温速度1℃/分で90℃まで昇温し、90℃で保持した。光学顕微鏡にて粒子の形状を観察し、粒子の合一が確認した後、冷却水で反応容器を30℃まで冷却した。
トナー粒子100部に疎水性シリカ粒子(日本アエロジル社製RY50)1.5部を加え、サンプルミルを用いて13000rpmで30秒間混合した。その後、目開き45μmの振動篩いで篩分して外添トナーを得た。
外添トナー10部とキャリア100部とをVブレンダーに入れ、20分間攪拌した。その後、目開き212μmの篩で篩分して現像剤を得た。キャリアは、下記のとおりに作製した。
・フェライト粒子(体積平均粒径35μm) :100部
・トルエン : 14部
・スチレン/メチルメタクリレート共重合体(共重合比15/85): 3部
・カーボンブラック(キャボット社、Regal330) :0.2部
フェライト粒子を除く上記の材料をサンドミルにて分散して分散液を調製した。分散液をフェライト粒子とともに真空脱気型ニーダに入れ、攪拌しながら減圧し乾燥させることにより樹脂被覆キャリアを得た。
実施例1と同様にして、ただし、表2に記載の仕様になるようにハイブリッド樹脂粒子分散液の種類及び使用量並びに白色顔料分散液の種類及び使用量を変更して、各例のトナー粒子、外添トナー及び現像剤を作製した。
[トナーのすり抜け(中間転写体クリーニングブレードの摩耗)]
電子写真方式且つ中間転写方式の市販の画像形成装置(DocuCentreIII C7600、富士ゼロックス株式会社製)を用意し、現像剤を現像器に充填した。
温度28℃且つ相対湿度85%の環境下、普通紙(富士ゼロックス社製P紙A4)に画像密度20%の白色画像を5000枚出力し、次いで濃度50%の白色画像を1枚出力した。画像形成を終えた中間転写ベルトの表面に粘着テープを貼り付け、これを剥がし、剥がした粘着テープを黒い紙に貼り付けた。粘着テープ下の白色トナーを目視観察し、下記のとおり分類した。表2に結果を示す。
A:白色トナーが確認されなかった。
B:白色トナーがごく僅かに確認されるが、実用上の許容範囲である。
C:白色トナーが僅かに確認されるが、実用上の許容範囲である。
D:白色トナーが粘着テープの全体に亘り確認され、実用に適しない。
電子写真方式且つ中間転写方式の市販の画像形成装置(DocuCentreIII C7600、富士ゼロックス株式会社製)を用意し、現像剤を現像器に充填した。
黒い紙に画像濃度100%の白色画像を形成した。室内の自然光下で目視観察し、下記のとおり分類した。表2に結果を示す。
A:明るく良好な白色である。
B:十分な白色である。
C:僅かにくすんだ白に見える。
D:下地の黒がうっすらと認識される。
E:下地の黒がはっきりと認識され、許容できない。
1Y、1M、1C、1K、1W 感光体(像保持体の一例)
2Y、2M、2C、2K、2W 帯電ロール(帯電手段の一例)
3Y、3M、3C、3K、3W 露光装置(静電荷像形成手段の一例)
4Y、4M、4C、4K、4W 現像装置(現像手段の一例)
5Y、5M、5C、5K、5W 一次転写ロール(一次転写手段の一例)
6Y、6M、6C、6K、6W 感光体クリーニング装置
8Y、8M、8C、8K、8W トナーカートリッジ
20 中間転写ベルト(中間転写体の一例)
21 中間転写体クリーニング装置
22 駆動ロール
23 支持ロール
24 対向ロール
26 二次転写ロール(二次転写手段の一例)
28 定着装置(定着手段の一例)
P 記録紙(記録媒体の一例)
107 感光体(像保持体の一例)
108 帯電ロール(帯電手段の一例)
109 露光装置(静電荷像形成手段の一例)
111 現像装置(現像手段の一例)
112 転写装置(転写手段の一例)
113 感光体クリーニング装置
115 定着装置(定着手段の一例)
116 取り付けレール
117 筐体
118 露光のための開口部
200 プロセスカートリッジ
300 記録紙(記録媒体の一例)
Claims (17)
- 非晶性樹脂ユニット及び結晶性ポリエステル樹脂ユニットが化学結合したハイブリッド樹脂を含む結着樹脂と、表面処理酸化チタンと、離型剤とを含有するトナー粒子を含み、
前記表面処理酸化チタンの表面におけるAlの原子割合が3atomic%以上20atomic%以下であり且つTiの原子割合が5atomic%以上15atomic%以下である、白色トナー。 - 前記表面処理酸化チタンの表面におけるAlの原子割合が5atomic%以上15atomic%以下であり且つTiの原子割合が6atomic%以上12atomic%以下である、請求項1に記載の白色トナー。
- 前記表面処理酸化チタンの表面におけるAlとTiの原子量比Al/Tiが0.5以上4.0以下である、請求項1又は請求項2に記載の白色トナー。
- 前記表面処理酸化チタンの表面におけるAlとTiの原子量比Al/Tiが1.0以上3.5以下である、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の白色トナー。
- 前記ハイブリッド樹脂における前記非晶性樹脂ユニットの質量割合が50質量%以上90質量%以下である、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の白色トナー。
- 前記ハイブリッド樹脂における前記非晶性樹脂ユニットの質量割合が60質量%以上85質量%以下である、請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の白色トナー。
- 前記トナー粒子に含まれる前記ハイブリッド樹脂と前記表面処理酸化チタンとの質量比(ハイブリッド樹脂/表面処理酸化チタン)が0.08以上3.0以下である、請求項1~請求項6のいずれか1項に記載の白色トナー。
- 前記ハイブリッド樹脂における前記非晶性樹脂ユニットの質量割合(質量%)と前記表面処理酸化チタンの表面におけるAlの原子割合(atomic%)との比(非晶性樹脂ユニットの質量割合/Alの原子割合)が2.5以上30以下である、請求項1~請求項7のいずれか1項に記載の白色トナー。
- 前記トナー粒子に含まれる前記ハイブリッド樹脂の含有量が前記トナー粒子全体の5質量%以上60質量%以下である、請求項1~請求項8のいずれか1項に記載の白色トナー。
- 前記表面処理酸化チタンは平均長軸長が20nm以上300nm以下である、請求項1~請求項9のいずれか1項に記載の白色トナー。
- 前記表面処理酸化チタンはBET比表面積が4m2/g以上12m2/g以下である、請求項1~請求項10のいずれか1項に記載の白色トナー。
- 前記トナー粒子に含まれる前記表面処理酸化チタンの含有量が前記トナー粒子全体の20質量%以上60質量%以下である、請求項1~請求項11のいずれか1項に記載の白色トナー。
- 請求項1~請求項12のいずれか1項に記載の白色トナーを含む静電荷像現像剤。
- 請求項1~請求項12のいずれか1項に記載の白色トナーを収容し、
画像形成装置に着脱されるトナーカートリッジ。 - 請求項13に記載の静電荷像現像剤を収容し、前記静電荷像現像剤により、像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段を備え、
画像形成装置に着脱されるプロセスカートリッジ。 - 像保持体と、
前記像保持体の表面を帯電する帯電手段と、
帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、
請求項13に記載の静電荷像現像剤を収容し、前記静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像手段と、
前記像保持体の表面に形成されたトナー画像が転写される中間転写体と、
前記像保持体の表面に形成されたトナー画像を前記中間転写体の表面に転写する一次転写手段と、
前記中間転写体の表面に転写されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する二次転写手段と、
前記記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着手段と、
前記中間転写体の表面に接触するブレードを有し、前記ブレードにより、トナー画像を記録媒体の表面に転写した後の前記中間転写体の表面に残留したトナーをクリーニングする中間転写体クリーニング手段と、
を備える画像形成装置。 - 像保持体の表面を帯電する帯電工程と、
帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成工程と、
請求項13に記載の静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電荷像をトナー画像として現像する現像工程と、
前記像保持体の表面に形成されたトナー画像を中間転写体の表面に転写する一次転写工程と、
前記中間転写体の表面に転写されたトナー画像を記録媒体の表面に転写する二次転写工程と、
前記記録媒体の表面に転写されたトナー画像を定着する定着工程と、
トナー画像を記録媒体の表面に転写した後の前記中間転写体の表面にブレードを接触させて、前記中間転写体の表面に残留したトナーをクリーニングする中間転写体クリーニング工程と、
を有する画像形成方法。
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