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JP7775877B2 - 導出装置、導出システム及び導出プログラム - Google Patents
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JP7775877B2 - 導出装置、導出システム及び導出プログラム - Google Patents

導出装置、導出システム及び導出プログラム

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本願は、建物の建設に要する部材を導出する導出装置、そのような導出装置を用いた導出システム、及びそのような導出装置を実現するための導出プログラムを開示する。
設計CAD(Computer Aided Design )を用いて設計した建物の建築に際し、建物を建てるために必要な部材の種類及び数量の導出が必要となる。部材の導出には、長年、平面図、立面図、建物の仕様書等の情報に基づいて、手作業による拾い出しが行われていた。そこで、設計CADに基づいて自動的に部材を導出することによる利便性の向上が求められている。例えば、3Dモデルと、BIM(Building Information Modeling )情報とを関連付けたBIMシステムを用いた建築用材料の数量を算出するシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第6799344号
しかしながら、例えば、特許文献1にて提案されたシステムで対応可能な状況は限られており、様々な状況下に特化したシステムが求められている。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、建物の建設に要する部材を導出する新たな導出装置の開示を主たる目的とする。
また、本願は、前述の導出装置を用いた導出システムの開示を他の目的とする。
また、本願は、前述の導出装置を実現するための導出プログラムの開示を更に他の目的とする。
上記課題を解決するために本願開示の導出装置は、建物の建設に要する部材を導出する導出装置であって、複数の基本幾何学形状を組合せた建物の形状の概形を示す設計情報を読み取る読取手段と、読み取った設計情報から、着目部を抽出して第1解析情報を生成する第1解析手段と、第1解析情報に基づいて、建物を構成する部材の割付に要し、設計情報に示されていない補助的な形状を示す不図示部を導出した第2解析情報を生成する第2解析手段と、第2解析情報に基づいて、建物の建築に要する部材を導出する第3解析手段とを備えることを特徴とする。
また、本願開示の導出装置において、前記第1解析手段、第2解析手段及び第3解析手段を、着目部に応じた処理により実行させる複数の解析プログラムを記憶する記憶部を備え、前記読取手段が読み取る設計情報は、建物の形状の概形を形成する基本幾何学形状に対して、建物を構成する部位を示す部位情報が対応付けられており、前記着目部に関する部位を示す部位情報に基づいて、前記記憶部に記憶されている複数の解析プログラムのうちから、対応する着目部の解析プログラムを選択する選択手段を備え、前記第1解析手段、前記第2解析手段及び前記第3解析手段は、前記選択手段が選択した解析プログラムを実行することにより、部位情報に対応する着目部毎に、それぞれ処理されることを特徴とする。
また、本願開示の導出装置において、前記選択手段が選択した解析プログラムを実行することにより、前記第1解析手段は、対象となる部位に係る基本幾何学形状を合成して、第1解析情報を生成し、前記第2解析手段は、第1解析情報を、部位に応じて複数層に分解し、層毎に異なる部材を割り付けるための割付線及び共通の境界を示す共通線を不図示部として導出し、導出した不図示部を第1解析情報に付加した第2解析情報を生成し、前記第3解析手段は、第2解析情報に基づいて、共通線及び層毎の割付線から、部材を導出することを特徴とする。
また、本願開示の導出措置において、前記選択手段は、対象となる部位に基づいて、軒用の解析プログラムを選択し、前記層は、軒裏に関する層及び軒下に関する層を含むことを特徴とする。
更に、本願開示の導出システムは、建物の建設に要する部材を導出する導出装置を用いた導出システムであって、複数の基本幾何学形状を組合せた建物の形状の概形を示す設計情報を読み取る読取手段と、読み取った設計情報から着目部を抽出して、第1解析情報を生成する第1解析手段と、第1解析情報に基づいて、建物を構成する部材の割付に要し、設計情報に示されていない補助的な形状を示す不図示部を導出した第2解析情報を生成する第2解析手段と、第2解析情報に基づいて、建物の建築に要する部材を導出する第3解析手段とを備えることを特徴とする。
更に、本願開示の導出プログラムは、建物の建設に要する部材を導出するコンピュータにて実行可能な導出プログラムであって、コンピュータに、複数の基本幾何学形状を組合せた建物の形状の概形を示す設計情報を読み取る手順と、読み取った設計情報から着目部を抽出して、第1解析情報を生成する第1解析手順と、第1解析情報に基づいて、建物を構成する部材の割付に要し、設計情報に示されていない補助的な形状を示す不図示部を導出した第2解析情報を生成する第2解析手順と、第2解析情報に基づいて、建物の建築に要する部材を導出する第3解析手順とを実行させることを特徴とする。
本願開示の導出装置等は、建物の形状を示す設計情報に基づいて、建物の建設に要する部材を導出することにより、手作業と比べて利便性を向上させることが可能である等、優れた効果を奏する。
本願開示の導出システムの実施例を概念的に示す説明図である。 本願開示の導出システムにて用いられる各種装置の構成例を概念的に示すブロック図である。 本願開示の導出システムにて用いられる部材情報のファイル定義の一例を概念的に示す説明図である。 本願開示の導出システムにて用いられる部材情報の加工方法を定義するファイル定義の一例を概念的に示す説明図である。 本願開示の導出システムにて用いられる設計情報に含まれる基本幾何学形状を定義するファイル定義の一例を概念的に示す説明図である。 本願開示の導出システムにて用いられる導出装置の導出処理に係る基幹処理の一例を示すフローチャートである。 本願開示の導出装置が実行する処理の具体例を示す説明図である。 本願開示の導出装置が実行する処理の具体例を示す説明図である。 本願開示の導出装置が実行する処理の具体例を示す説明図である。 本願開示の導出装置が実行する処理の具体例を示す説明図である。 本願開示の導出装置が実行する処理の具体例を示す説明図である。 本願開示の導出装置が実行する処理の具体例を示す説明図である。 本願開示の導出装置が実行する処理の具体例を示す説明図である。 本願開示の導出装置が実行する処理の具体例を示す説明図である。 本願開示の導出装置が実行する処理の具体例を示す説明図である。 本願開示の導出装置が実行する処理の具体例を示す説明図である。 本願開示の導出装置が実行する処理の具体例を示す説明図である。 本願開示の導出装置が実行する処理の具体例を示す説明図である。 本願開示の導出装置が実行する処理の具体例を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について詳述する。なお、以下の実施形態は、本発明を具現化した一例であって、本発明の技術範囲を限定する性格のものではない。
<適用例>
本願開示の導出システムは、例えば、CAD(Computer Aided Design )システムを用いて設計された建物に必要な部材を導出し、導出した部材の出荷指示を行うシステムとして適用される。以下では、図面を参照しながら本願開示の導出システムの適用例について説明する。
<システム構成>
図1は、本願開示の導出システムの実施例を概念的に示す説明図である。導出システムは、当該システムにおける主要な処理を実行する導出装置1を備えている。導出装置1は、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network )、専用通信網、インターネット等の通信網NWに接続されている。導出装置1は、建物の部材に関する情報を記憶した部材情報データベースDB1に対してアクセス可能である。図1は、導出装置1が、通信網NWを介して部材情報データベースDB1にアクセスするシステムの例を開示しているが、部材情報データベースDB1は、通信網NWを介さず導出装置1に接続されていてもよく、更には、導出装置1の内部に構築するようにしてもよい。また、通信網NWには、設計担当者が使用するCADシステムを構成する設計支援装置2と、設計支援装置2にて生成された設計情報を記憶する設計情報データベースDB2とが接続されている。更に、通信網NWには、工場等の部材を供給する供給事業者にて管理される発注管理装置3と、発注管理装置3にて管理される発注内容を記憶する発注管理データベースDB3とが接続されている。説明の便宜上、本願では、発注管理装置3及び発注管理データベースDB3として説明するが、実装に際し、これらの装置は、複数の事業所でそれぞれ稼動する装置及びデータベースとして機能し、発注、生産、出荷等の物流全般を管理する発注システムとして実現される。
<各装置のハードウェア構成>
次に、導出システムにて用いられる各種装置の構成例について説明する。図2は、本願開示の導出システムにて用いられる各種装置の構成例を概念的に示すブロック図である。導出装置1は、通信可能なパーソナルコンピュータ等の各種コンピュータを用いて構成されている。導出装置1は、制御部10、記憶部11、入力部12、表示部13、通信部14等の各種構成を備えている。
制御部10は、情報処理回路、計時回路、レジスタ回路等の各種回路を備え、装置全体を制御する処理を実行するCPU(Central Processing Unit )等のプロセッサである。
記憶部11は、ハードディスク、SSD(Solid State Drive )、RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks )、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、及び各種RAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリを用いて構成される記憶用ユニットである。記憶部11には、基本プログラム(OS:Operating System)、基本プログラム上で動作する応用プログラム(アプリケーションプログラム)等のプログラムが記憶されている。応用プログラムとしては、本願開示の導出装置1を実現するための導出プログラム110等の各種プログラムが記憶されている。導出プログラム110は、基幹処理(メインルーチン)の他、様々な解析処理を実行する解析プログラムを含んでいる。解析プログラムは、事前解析処理、論理解析処理、物理解析処理等の様々な解析処理を実行するプログラムを含んでいる。また、事前解析処理、論理解析処理及び物理解析処理は、それぞれ解析の対象となる着目部に応じた複数種類のプログラムを含んでいる。
入力部12は、キーボード、マウス等の操作入力に用いるデバイスである。表示部13は、液晶ディスプレイ等の表示用のデバイスである。通信部14は、LANアダプタ、アンテナ及び制御回路等の通信用のデバイスであり、有線通信又は無線通信にて通信網NWに接続し、各種データベースを含む各種装置と通信する。
以上例示した各種構成を備えるコンピュータは、制御部10の制御により、記憶部11に記憶されている導出プログラム110等の各種プログラムを読み取り、読み取ったプログラムに含まれる各種手順を実行することにより、導出装置1として動作する。
設計支援装置2は、設計支援プログラムを実行してCADシステムを構築するコンピュータである。設計支援装置2は、制御部20、記憶部21、入力部22、表示部23、通信部24等の各種構成を備えている。設計支援装置2は、直線等の1次元形状、正方形、長方形等の多角形、円、楕円等の曲線図形等の2次元形状、立方体、直方体、円柱、角錐、円錐、球等の3次元形状等の基本幾何学形状を用いて建物の形状の概形を示す設計情報(CADデータ)の作成に用いられる。設計情報は、基本幾何学形状を合成した形状に係るデータだけでなく、建物に係る寸法、部材、部位等の各種情報を示すテキストデータが含まれている。
発注管理装置3は、部材の発注を含む物流管理に用いられるコンピュータ又はコンピュータ群の総称であり、建物の建築に用いる部材の発注、生産指示、出荷指示等の各種処理を行う発注システムを構築する。
部材情報データベースDB1、設計情報データベースDB2、発注管理データベースDB3等の各種データベースは、便宜上、異なるデータベースとして記載しているが、一のデータベースサーバに構築してもよく、また分散管理可能な複数のデータベースサーバに構築してもよい。本願開示の導出システムにて用いられる各種データベースに記憶されるデータは、それぞれ関連付けが可能なように、データレイアウトを統一することが望ましい。
図3は、本願開示の導出システムにて用いられる部材情報のファイル定義の一例を概念的に示す説明図である。図3は、主として部材情報データベースDB1に記憶される部材情報を定義するデータレイアウトの一部の例を示している。部材情報は、図3に例示するように、ファイル項目名として、部品ID、層(階)、分類コード、部品タイプ、共通属性、型決定、固有属性等の項目が行方向に設定されている。共通属性は、どの部材でも共通して必要な情報群であり、階層、部材番号、分類コード、名称等の情報が含まれる。なお、図3に例示する層、分類コード等の一部の重要な情報については、別途独立した項目として定義されている。型決定は、各部材の特徴を示す情報群であり、種類、配置、幅、高さ、長さ、形状、加工方法等の情報が含まれる。固有属性は、部材の属性に特化した情報群であり、フラグ、方向、区分等の情報が含まれる。また、各項目に対応付けられるデータは、ファイル項目名の他、型、桁数、項目説明、備考等の形式で定義される。
図4は、本願開示の導出システムにて用いられる部材情報の加工方法を定義するファイル定義の一例を概念的に示す説明図である。図4は、主として部材情報データベースDB1に記憶される部材情報に含まれる部材の加工方法のうち部材に開設された穴を定義するデータレイアウトの一部の例を示している。部材の加工方法は、図4に例示するように、ファイル項目名として、部品ID、SEQNO、穴区分、穴面、穴種類、穴数、穴径、穴座標等の項目が行方向に設定されている。また、各項目に対応付けられるデータは、ファイル項目名の他、型、桁数、項目説明、備考等の形式で定義される。
図5は、本願開示の導出システムにて用いられる設計情報に含まれる基本幾何学形状を定義するファイル定義の一例を概念的に示す説明図である。図5は、主として設計情報データベースDB2に記憶される基本幾何学形状を定義するデータレイアウトの一部の例を示している。基本幾何学形状は、図4に例示するように、ファイル項目名として、部品ID、情報種別、辺数、情報種別毎の情報等の項目が行方向に設定されている。情報種別の項目には、建物における位置を示す基準情報、配置情報、建物を構成する部位を示す部位情報等の情報が記憶される。また、各項目に対応付けられるデータは、ファイル項目名の他、型、桁数、項目説明、備考等の形式で定義される。
<装置のソフトウェア処理>
次に、本願開示の導出システムにて用いられる各種装置の処理について説明する。設計担当者は、設計支援装置2を操作し、CADシステムにより、建物の設計を行う。設計された建物は、設計情報として設計情報データベースDB2に記憶される。設計情報データベースDB2に記憶される設計情報は、複数の基本幾何学形状を組み合わせた建物の形状の概形を示すものであり、例えば、図5に例示した形式で設計情報データベースDB2に記憶される。
図6は、本願開示の導出システムにて用いられる導出装置1の導出処理に係る基幹処理の一例を示すフローチャートである。導出装置1は、導出処理として、設計情報から必要な部材を導出する処理を実行する。基本処理は、導出処理のメインルーチンとなる処理である。導出装置1は、制御部10の制御により、記憶部11に記憶された導出プログラム110を読み取り、読み取った導出プログラム110に含まれる各種手順を、導出処理として実行する。導出装置1は、入力部12から入力される担当操作者の操作の受付、予め設定されている所定の日時への到達等のイベントをトリガとして導出処理の実行を開始する。
導出装置1の制御部10は、通信部14にて通信網NW上に位置する設計情報データベースDB2にアクセスし、設計情報データベースDB2から、複数の基本幾何学形状を組み合わせた建物の形状の概形を示す設計情報を読み取る(ステップS1)。ステップS1は、例えば、導出装置1が、建物を指定して部材の発注を行う操作を、入力部12から受け付け、指定された建物に対応付けて記憶されている設計情報を、設計情報データベースDB2から読み取る処理である。設計情報データベースDB2から読み取った設計情報は、例えば、図5に例示したように定義されており、建物における位置を示す基準情報、配置情報、建物を構成する部位を示す部位情報等の情報が含まれている。
制御部10は、読み取った設計情報に対し、基本幾何学形状の着目部を抽出する(ステップS2)。制御部10は、抽出した着目部に関する部位を示す部位情報に基づいて、記憶部11に記憶されている複数の解析プログラムのうちから、対応する解析プログラムを選択する(ステップS3)。更に、制御部10は、選択した解析プログラムの実行により、第1解析情報を生成する事前解析処理(第1処理)を実行する(ステップS4)。事前解析処理、並びに後述する論理解析処理及び物理解析処理は、幾何学形状の合成箇所、建物の部位、配置場所等の着目部を解析の対象となる部位とし、それぞれの部位に応じてそれぞれ異なる解析プログラムにて実行される。
制御部10は、部位情報に基づいて、対応する解析プログラムを選択し(ステップS5)、選択した解析プログラムの実行により、第1解析情報に基づく論理解析処理(第2処理)を実行する(ステップS6)。ステップS6の論理解析処理は、第1解析情報に基づいて、建物を構成する部材の割付に要する不図示部を導出した第2解析情報を生成する処理である。第2解析情報に含まれる不図示部は、設計情報に示されていない補助的な形状を示す部材又は部位である。本願開示の導出装置1は、論理解析処理に際し、部材情報データベースDB1に記録されている部材情報、加工方法等の各種情報を参照し、設計情報に示されていない不図示部を導出する。
制御部10は、部位情報に基づいて、対応する解析プログラムを選択し(ステップS7)、選択した解析プログラムの実行により、建物の建築に要する部材を導出する物理解析処理(第3処理)を実行する(ステップS8)。
制御部10は、物理解析処理にて導出した部材を発注する発注情報を、通信部14から通信網NWを介して発注管理装置3へ送信する(ステップS9)。
以上のようにして、導出装置1は、導出処理を実行する。
発注管理装置3は、受信した発注情報に基づいて、部材の発注、部材の生産及び出荷、在庫部材の出荷等の部材を供給するための各種処理を行う。また、部材の供給に際しては、適宜、供給時期及び供給場所の指定が行われる。
次に、本願開示の導出装置1が実行する事前解析処理、論理解析処理及び物理解析処理の具体例について説明する。図7及び図8は、本願開示の導出装置1が実行する処理の具体例を示す説明図である。図7及び図8は、設計情報として示された建物の1階の伏図の概略である。図7は、1階全体を示しており、図8は、着目部の例として斜線で示すキャノピー周辺部を拡大して示している。図7及び図8に示すように、設計情報は、CAD操作者、例えば、顧客と対峙する営業担当者が作成する場合もあり、基本幾何学形状を組み合わせて形成されている。例えば、着目部として斜線で示したキャノピー部分は、壁面の延長線で区切られる長方形状として示されるアルコープ領域と、壁面から張り出した部分として示されるキャノピー庇領域とで構成されている。
図9は、本願開示の導出装置1が実行する処理の具体例を示す説明図である。図9は、事前解析処理にて生成した第1解析情報の具体例を概念的に示す説明図である。事前解析処理は、図7に例示した設計情報から、図8に例示するキャノピー周辺部の様に着目部を抽出し、抽出した着目部に対応する解析プログラムにて論理解析処理の前処理を行った第1解析情報を生成する処理である。図9に例示する第1解析情報は、事前解析処理として、対象となる部位に係る基本幾何学形状にて示されたアルコープ領域とキャノピー庇領域とを合成したものである。図9に例示する第1解析情報は、対象となるキャノピー部分の基本幾何学形状が合成されている。
図10は、本願開示の導出装置1が実行する処理の具体例を示す説明図である。図10は、第1解析情報から論理解析処理にて生成した第1中間情報の具体例を概念的に示す説明図である。図10に例示する第1中間情報は、図9に例示した第1解析情報から、部材情報データベースDB1を参照し、種類、配置、幅、高さ、長さ、形状、加工方法等の各種情報に基づいてキャノピーに係る軒裏部に必要な部材を発生させた情報である。
図11は、本願開示の導出装置1が実行する処理の具体例を示す説明図である。図11は、論理解析処理により、図9に例示した第1解析情報から、図10に例示した第1中間情報を経て生成された第2解析情報を概念的に示す説明図である。図10に例示する第2解析情報は、第1中間情報から軒裏面の一部を合成して必要な部材を導出できるように軒裏面に割り付け直しをした割付線と、割付直しを各部材及び隣接する他の部材の共通線とで区分した区画を示した不図示部を第1解析情報に付加している。
図12は、本願開示の導出装置1が実行する処理の具体例を示す説明図である。図12は、物理解析処理により、図11に例示した第2解析情報から生成された建物の建築に要する部材を導出した状態を示している。図12は、第2解析情報に基づいて、発注可能なレベルまで部材を具体化した状態であり、割り付け直しをして割付線及び共通線にて区分した区画内に示す符号が部材を特定する部品IDとなっている。
図13は、本願開示の導出装置1が実行する処理の具体例を示す説明図である。図13は、論理解析処理により、図10に例示した第1中間情報から生成された第2中間情報の具体例を概念的に示す説明図である。導出装置1は、論理解析処理等の解析処理として、建物を構成する部位毎に処理を行うが、部位によっては、部位に応じて複数層に分解し、それぞれの解析処理が行われる。例示しているキャノピー部分では、構造が複雑なため、異なる二通りの層について論理解析処理を実行する。図13に例示する第2中間情報は、図10に例示した第1中間情報から軒裏野縁及び軒先野縁となる部分を解析し、解析した軒裏野縁及び軒先野縁を構成する部材の必要箇所に図中実線で示す軒裏野縁及び図中二点鎖線で示す軒先野縁に係る論理線分を生成した状態を示している。
図14は、本願開示の導出装置1が実行する処理の具体例を示す説明図である。図14は、論理解析処理により、図9に例示した解析情報から、図10に例示した第1中間情報及び図13に例示した第2中間情報を経て生成された第2解析情報を概念的に示す説明図である。図14に例示する第2解析情報は、第2中間情報から軒裏野縁となる屈曲した図中太線で示す一本の線分を導出している。例えば、軒裏野縁は、複数の構造の共通の境界となる共通線を含む不図示部として導出される。
図15は、本願開示の導出装置1が実行する処理の具体例を示す説明図である。図15は、物理解析処理により、図14に例示した第2解析情報から生成された建物の建築に要する部材を導出した状態を示している。図15は、第2解析情報に基づいて、発注可能なレベルまで部材を具体化した状態であり、軒裏野縁となる一本の線分を部材の仕様に基づいて分割し、部材を割り付けた状態であり、割付線にて分割した線分に示す符号が部材を特定する部品IDとなっている。
図7乃至図15を例示して説明したように、本願開示の導出装置1は、建物の形状の概形を示す基本幾何学情報に対応づけられた建物を構成する部位を示す部位情報に基づいて着目部を特定する。そして、導出装置1は、着目部、例えば、キャノピーに対応する解析プログラムを選択し、事前解析処理、論理解析処理及び物理解析処理を実行する。論理解析処理は、事前解析処理は、対象となる部位に係る基本幾何学形状を、対象となる部位に応じた規定に従って合成し、図9に例示したような第1解析情報を生成する。
論理解析処理は、建物を構成する部材の割付に要し、設計情報に示されていない補助的な形状を示す不図示部を導出した第2解析情報を生成する処理である。より具体的には、論理解析処理は、着目部となる部位に応じて複数層に分解し、層毎に異なる部材を割り付けるための割付線及び共通の境界を示す共通線を不図示部として導出し、導出した不図示部を第1解析情報に付加した第2解析情報を生成する処理である。図10、図11、図13及び図14を用いて例示した論理解析情報は、設計情報に示されていない軒裏部、更には、軒裏面、軒裏野縁、軒先野縁等の部位に応じた複数層に分解したことを例示している。軒裏面、軒裏野縁、軒先野縁等の部位は、設計情報では示されていない不図示部であるが、建物を建築する上で必要である。論理解析処理は、このような不図示部を、部位に応じた規定された処理及び部材の仕様に基づいて、これらに要する部材を導出するための解析をする処理である。
物理解析処理は、論理解析処理により生成された第2解析情報に基づいて発注する部材を導出する処理である。
論理解析処理及び物理解析処理において、導出装置1は、適宜、部材情報データベースDB1にアクセスし、部材の長さ等の各種仕様を読み取り、読み取った各種仕様に基づいて、解析を行う。
更に、本願開示の導出装置1が実行する事前解析処理、論理解析処理及び物理解析処理の他の部位の例について説明する。図16は、本願開示の導出装置1が実行する処理の具体例を示す説明図である。図16は、設計情報として示された外壁壁面の側面図である。着目部として、図16に例示している外壁壁面は、基本幾何学形状を組み合わせて形成されている。
図17は、本願開示の導出装置1が実行する処理の具体例を示す説明図である。図17は、事前解析処理にて生成した第1解析情報の具体例を概念的に示す説明図である。事前解析処理は、図16に例示した設計情報から、着目部、ここでは外壁壁面に対応する解析プログラムにて第1解析情報を生成している。図17に例示する第1解析情報は、対象となる外壁壁面の基本幾何学形状が合成されている。
図18は、本願開示の導出装置1が実行する処理の具体例を示す説明図である。図18は、第1解析情報から論理解析処理にて生成した第2解析情報を概念的に示す説明図である。図18に例示する論理解析処理では、第1解析情報から面割基準位置を解析し、壁面をくり抜く窓、扉、戸、換気口等の開口領域を導出した第2解析情報を生成している。
図19は、本願開示の導出装置1が実行する処理の具体例を示す説明図である。図19は、物理解析処理により、図18に例示した第2解析情報から生成された建物の建築に要する部材を導出した状態を示している。なお、図19において部品IDは省略している。
図16乃至図19を例示して説明したように、本願開示の導出装置1は、外壁壁面等の様々な着目部に対して、着目部に対応する解析プログラムを選択し、事前解析処理、論理解析処理及び物理解析処理を実行する。
本願開示の導出装置1は、上述したキャノピー、外壁壁面以外にも様々な着目部に適用することが可能である。例えば、本願開示の導出装置は、着目部を屋根とした場合、屋根自体の設計情報に示されていない垂直部材及び水平部材、並びに垂直部材及び水平部材の勝ち負け等の第2解析情報を論理解析処理にて導出することになる。
以上詳述した如く、本願開示の導出装置1は、設計情報から着目部に応じた事前解析処理、論理解析処理及び物理解析処理を行うことにより、建物に建設に要する部材を導出することができる。特に、本願開示の導出装置1は、前処理となる事前解析処理の結果に基づいて論理解析処理を行うことにより、設計情報には示されていない不図示部を解析し、物理解析処理に繋げて、設計情報には示されていない部材を含む様々な部材を導出することが可能となる。
本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、他の様々な形態で実施することが可能である。そのため、かかる実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。更に、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
例えば、前記実施形態では、導出装置1、設計支援装置2及び発注装置、並びに部材情報データベースDB1、設計情報データベースDB2及び発注管理データベースDB3をそれぞれ異なる装置として実装する形態を例示したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、本願開示の導出システムは、これらの装置を適宜組合せ、又は更に機能を分割した複数の装置にて構成することも狩野である。
上述した実施形態にて説明した技術内容について、更に、以下の付記を開示する。
(付記1)
建物の建設に要する部材を導出する導出装置であって、
複数の基本幾何学形状を組合せた建物の形状の概形を示す設計情報を読み取る読取手段と、
読み取った設計情報から、着目部を抽出して第1解析情報を生成する第1解析手段と、
第1解析情報に基づいて、建物を構成する部材の割付に要し、設計情報に示されていない補助的な形状を示す不図示部を導出した第2解析情報を生成する第2解析手段と、
第2解析情報に基づいて、建物の建築に要する部材を導出する第3解析手段と
を備えることを特徴とする導出装置。
(付記2)
付記1に載の導出装置であって、
前記第1解析手段、第2解析手段及び第3解析手段を、着目部に応じた処理により実行させる複数の解析プログラムを記憶する記憶部を備え、
前記読取手段が読み取る設計情報は、建物の形状の概形を形成する基本幾何学形状に対して、建物を構成する部位を示す部位情報が対応付けられており、
前記着目部に関する部位を示す部位情報に基づいて、前記記憶部に記憶されている複数の解析プログラムのうちから、対応する着目部の解析プログラムを選択する選択手段を備え、
前記第1解析手段、前記第2解析手段及び前記第3解析手段は、前記選択手段が選択した解析プログラムを実行することにより、部位情報に対応する着目部毎に、それぞれ処理される
ことを特徴とする導出装置。
(付記3)
付記2に記載の導出装置であって、
前記選択手段が選択した解析プログラムを実行することにより、
前記第1解析手段は、対象となる部位に係る基本幾何学形状を合成して、第1解析情報を生成し、
前記第2解析手段は、第1解析情報を、部位に応じて複数層に分解し、層毎に異なる部材を割り付けるための割付線及び共通の境界を示す共通線を不図示部として導出し、導出した不図示部を第1解析情報に付加した第2解析情報を生成し、
前記第3解析手段は、第2解析情報に基づいて、共通線及び層毎の割付線から、部材を導出する
ことを特徴とする導出装置。
(付記4)
付記3に記載の導出装置であって、
前記選択手段は、対象となる部位に基づいて、軒用の解析プログラムを選択し、
前記層は、軒裏に関する層及び軒下に関する層を含む
ことを特徴とする導出装置。
(付記5)
建物の建設に要する部材を導出する導出装置を用いた導出システムであって、
複数の基本幾何学形状を組合せた建物の形状の概形を示す設計情報を読み取る読取手段と、
読み取った設計情報から着目部を抽出して、第1解析情報を生成する第1解析手段と、
第1解析情報に基づいて、建物を構成する部材の割付に要し、設計情報に示されていない補助的な形状を示す不図示部を導出した第2解析情報を生成する第2解析手段と、
第2解析情報に基づいて、建物の建築に要する部材を導出する第3解析手段と
を備えることを特徴とする導出システム。
(付記6)
建物の建設に要する部材を導出するコンピュータにて実行可能な導出プログラムであって、
コンピュータに、
複数の基本幾何学形状を組合せた建物の形状の概形を示す設計情報を読み取る手順と、
読み取った設計情報から着目部を抽出して、第1解析情報を生成する第1解析手順と、
第1解析情報に基づいて、建物を構成する部材の割付に要し、設計情報に示されていない補助的な形状を示す不図示部を導出した第2解析情報を生成する第2解析手順と、
第2解析情報に基づいて、建物の建築に要する部材を導出する第3解析手順と
を実行させることを特徴とする導出プログラム。
1 導出装置
10 制御部
11 記憶部
110 導出プログラム
12 入力部
13 表示部
14 通信部
2 設計支援装置
20 制御部
21 記憶部
22 入力部
23 表示部
24 通信部
3 発注管理装置
DB1 部材情報データベース
DB2 設計情報データベース
DB3 発注管理データベース
NW 通信網

Claims (5)

  1. 建物の建設に要する部材を導出する導出装置であって、
    複数の基本幾何学形状を組合せた建物の形状の概形を示す設計情報を読み取る読取手段と、
    読み取った設計情報から、着目部を抽出し、当該着目部に関する部位を解析の対象となる部位とし、当該対象となる部位に係る基本幾何学形状を合成して第1解析情報を生成する第1解析手段と、
    第1解析情報に基づいて、建物を構成する部材の割付に要し、設計情報に示されていない補助的な形状を示す不図示部を導出した第2解析情報を生成する第2解析手段と、
    第2解析情報に基づいて、建物の建築に要する部材を導出する第3解析手段と
    前記第1解析手段、前記第2解析手段及び前記第3解析手段に、着目部に応じた処理を実行させる複数の解析プログラムを記憶する記憶部と
    を備え、
    前記読取手段が読み取る設計情報は、建物の形状の概形を形成する基本幾何学形状に対して、建物を構成する部位を示す部位情報が対応付けられており、
    前記着目部に関する部位を示す部位情報に基づいて、前記記憶部に記憶されている複数の解析プログラムのうちから、対応する着目部の解析プログラムを選択する選択手段を備え、
    前記第1解析手段、前記第2解析手段及び前記第3解析手段は、前記選択手段が選択した解析プログラムを実行することにより、着目部毎に、部位情報に対応する処理を実行する
    ことを特徴とする導出装置。
  2. 請求項1に記載の導出装置であって、
    前記選択手段が選択した解析プログラムを実行することにより
    記第2解析手段は、第1解析情報を、部位に応じて複数層に分解し、層毎に異なる部材を割り付けるための割付線及び共通の境界を示す共通線を不図示部として導出し、導出した不図示部を第1解析情報に付加した第2解析情報を生成し、
    前記第3解析手段は、第2解析情報に基づいて、共通線及び層毎の割付線から、部材を導出する
    ことを特徴とする導出装置。
  3. 請求項2に記載の導出装置であって、
    前記選択手段は、対象となる部位に基づいて、軒用の解析プログラムを選択し、
    前記層は、軒裏に関する層及び軒下に関する層を含む
    ことを特徴とする導出装置。
  4. 建物の建設に要する部材を導出する導出装置を用いた導出システムであって、
    複数の基本幾何学形状を組合せた建物の形状の概形を示す設計情報を読み取る読取手段と、
    読み取った設計情報から、着目部を抽出し、当該着目部に関する部位を解析の対象となる部位とし、当該対象となる部位に係る基本幾何学形状を合成して第1解析情報を生成する第1解析手段と、
    第1解析情報に基づいて、建物を構成する部材の割付に要し、設計情報に示されていない補助的な形状を示す不図示部を導出した第2解析情報を生成する第2解析手段と、
    第2解析情報に基づいて、建物の建築に要する部材を導出する第3解析手段と
    前記第1解析手段、前記第2解析手段及び前記第3解析手段に、着目部に応じた処理を実行させる複数の解析プログラムを記憶する記憶部と
    を備え、
    前記読取手段が読み取る設計情報は、建物の形状の概形を形成する基本幾何学形状に対して、建物を構成する部位を示す部位情報が対応付けられており、
    前記着目部に関する部位を示す部位情報に基づいて、前記記憶部に記憶されている複数の解析プログラムのうちから、対応する着目部の解析プログラムを選択する選択手段を備え、
    前記第1解析手段、前記第2解析手段及び前記第3解析手段は、前記選択手段が選択した解析プログラムを実行することにより、着目部毎に、部位情報に対応する処理を実行する
    ことを特徴とする導出システム。
  5. 建物の建設に要する部材を導出するコンピュータにて実行可能な導出プログラムであって、
    コンピュータに、
    複数の基本幾何学形状を組合せた建物の形状の概形を示す設計情報を読み取る読取手順と、
    読み取った設計情報から、着目部を抽出し、当該着目部に関する部位を解析の対象となる部位とし、当該対象となる部位に係る基本幾何学形状を合成して第1解析情報を生成する第1解析手順と、
    第1解析情報に基づいて、建物を構成する部材の割付に要し、設計情報に示されていない補助的な形状を示す不図示部を導出した第2解析情報を生成する第2解析手順と、
    第2解析情報に基づいて、建物の建築に要する部材を導出する第3解析手順と
    前記第1解析手順、前記第2解析手順及び前記第3解析手順に、着目部に応じた処理を実行させる複数の解析プログラムを記憶する記憶部にアクセスする手順と
    実行させるようにしてあり、
    前記読取手順が読み取る設計情報は、建物の形状の概形を形成する基本幾何学形状に対して、建物を構成する部位を示す部位情報が対応付けられており、
    前記着目部に関する部位を示す部位情報に基づいて、前記記憶部に記憶されている複数の解析プログラムのうちから、対応する着目部の解析プログラムを選択する選択手順を実行させるようにしてあり、
    前記第1解析手順、前記第2解析手順及び前記第3解析手順は、前記選択手順が選択した解析プログラムを実行することにより、着目部毎に、部位情報に対応する処理を実行するようにしてある
    ことを特徴とする導出プログラム
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