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JP7777308B2 - 遊技機 - Google Patents
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JP7777308B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP7777308B2 JP2023149779A JP2023149779A JP7777308B2 JP 7777308 B2 JP7777308 B2 JP 7777308B2 JP 2023149779 A JP2023149779 A JP 2023149779A JP 2023149779 A JP2023149779 A JP 2023149779A JP 7777308 B2 JP7777308 B2 JP 7777308B2
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Description

本発明は、ぱちんこ遊技機(一般的に「パチンコ機」とも称する)のような遊技機に関するものである。
パチンコ機のような遊技機には、遊技球を左右方向へ転動させ、所定の確率で特定部位から下方へ遊技球が放出されると、始動口のような入賞口に入球する可能性が高いステージを設けたものが知られている(例えば、特許文献1)。このステージは、複数の部材によって構成されており、それぞれが遊技板の前面に取付けられる部材にネジ止めされている。
しかしながら、ステージにおける遊技球が転動する部材がネジ止めされていると、当該部材がネジ止めによって強制的に固定されることで、物理的ストレスにより歪みが生じ、遊技球が設計通りに転動しなくなったり、遊技球が設計通りの確率で所定部位から放出されなくなったりする恐れがあった。
特開2021-166841号公報
そこで、本発明は、上記の実情に鑑み、ステージにおける遊技球の転動および放出の精度を高めることが可能な遊技機の提供を課題とするものである。
本発明の手段:遊技機において、
「前面側に遊技球の流下領域を有する遊技板と、前記遊技板に取り付けられ、遊技球が左右に転動可能な所定のステージ部を有するセンター役物と、を具備する遊技盤を備えた遊技機であって、
前記センター役物は、成型の過程で生じた脱型痕跡部を有しており、
前記ステージ部は遊技球を左右に転動させたのちに特定の領域に向けて前記遊技球を落下可能に構成され、
前記ステージ部は、
自身が遊技板に取付けられ、前記ステージ部を転動する遊技球の球流路の前壁を兼ねている第一部材と、
前記球流路の底壁を構成している第二部材と、
前記球流路の後壁を構成している第三部材と、
を備え、
前記第二部材は単一の部材で構成されており、
前記第一部材と前記第三部材とがネジ止めされており、
前記第二部材は、前記第一部材と前記第三部材とに挟まれていると共に、それぞれに対してネジ止めされておらず、位置決ピンと位置決孔とからなる位置決手段により位置決めされており、
前記第二部材には、遊技球が接触する接触領域と、遊技球が接触しない非接触領域と、を有し、前記第二部材の脱型痕跡部は前記非接触領域に設けられ、
前記第三部材には、遊技球が接触し得る特別領域と、遊技球が接触しない非特別領域と、を有し、前記第三部材の脱型痕跡部は前記非特別領域に設けられ、
前記第二部材には、遊技球が転動する転動部と、前記転動部を転動する遊技球を前記特定の領域に向けて落下させることが可能な中央放出部を有し、前記第二部材の脱型痕跡部の少なくとも一部は、前記中央放出部の仮想中心線を境に略左右対称となるように設けており、
さらに、前記第二部材の位置決めピンの少なくとも一部は、前記中央放出部の仮想中心線を境に略左右対称となるように設ける」
ことを特徴とする。
そして、本発明とは別の発明として、以下の手段を例示する。
手段1:遊技機において、
「遊技球を遊技機外部に排出せずに循環して遊技に使用可能な球循環機構を有する遊技機であって、
前記球循環機構内の遊技球を磨く球磨部材を有する球磨ユニットと、
該球磨ユニットを着脱可能な装着部と、を備え、
前記球磨ユニットは、前記球磨部材を除いた複数のユニット構成部材により構成されており、
複数の該ユニット構成部材の少なくとも一つには、前記球磨部材と接触し難い部位に第一識別痕が設けられている」
ことを特徴とする。
ここで、「球循環機構」とは、遊技球による遊技が行われる遊技領域よりも下方へ流下した遊技球を回収して、遊技領域へ遊技球を発射する球発射装置に供給することが可能な機構であり、遊技機内において遊技球を循環させる機構である。当該遊技球は、遊技機から外部へ排出されることはない。
また、「球磨部材」としては、「無端ベルト状のもの」、「有端ベルト状のもの」、「平板状またはマット状のもの」、「環状または円筒状のもの」、などが挙げられる。また、「球磨部材」の材質としては、「織布や不織布のような布」、「スポンジのような合成樹脂の発泡材」、「なめし革」、「海綿体」、などが挙げられる。
更に、「球磨ユニット」としては、「外部に露出する部位を有するように球磨部材が取付けられている容器状(カセット状)のもの」、「環状たまは円筒状の球磨部材に挿通されている軸状の部位を有するもの」、などが挙げられる。
また、「第一識別痕」としては、「成形型(金型)を使用して製品を成形した後に、当該製品を成形型から取出すための機構(例えば、エジェクタピン、押上げコア、直上げコア、突出しコア、等)により製品に付いた押出痕跡(脱型痕)」、「金型に溶融樹脂を射出成形するための注入口(ゲート)跡」、「射出成形の金型の割面によるパーティングライン」、「第一識別痕のための刻印」、などとしても良い。また、第一識別痕の形態としては、円形の他に、三角形、四角形、五角形、六角形、のような多角形、半円形、星形、ハート形やクローバー形のような不定形、などとしても良い。更に、第一識別痕の形態としては、周囲の面よりも突出していても良いし、周囲の面よりも凹んでいても良いし、周囲の面に対して傾斜していても良い。
手段1の構成によると、遊技球を遊技機外部に排出せずに循環して遊技に使用可能な球循環機構を有する遊技機であって、球循環機構内の遊技球を磨く球磨部材を有する球磨ユニットと、球磨ユニットを着脱可能な装着部と、を備え、球磨ユニットは、球磨部材を除いた複数のユニット構成部材により構成されており、複数のユニット構成部材の少なくとも一つには、球磨部材と接触し難い部位に第一識別痕が設けられているものである([発明を実施するための形態]では、[4-5-2.球磨カセットの識別痕]の章、球揚上機構660、球磨カセット800,800A、カセット本体801、カセット蓋802、球磨布804、識別痕810、第一識別痕811、図54-14および図54-15、などの記載を参照)。
本構成によれば、遊技球を外部に排出せずに循環して遊技に使用可能な球循環機構を有する遊技機において、遊技球を磨くための球磨部材を有する球磨ユニットを構成しているユニット構成部材に、球磨部材と接触し難い部位に第一識別痕を設けているため、第一識別痕には球磨部材からの汚れや球磨部材の接触によるキズなどが付着し難い。つまり、第一識別痕が設けられているユニット構成部材は、汚れやキズが付着し難いため、当該ユニット構成部材はリユース可能となる。これにより、球磨ユニットを分解して複数のユニット構成部材を、リユースするか否かの分別作業をする際に、分解した各ユニット構成部材に対して汚れやキズなどの付着を丹念に調べなくても、第一識別痕の有無により、リユースするユニット構成部材であると判別することができ、リユースにかかる分別作業を容易に行うことができる。
なお、球磨ユニットに、自身を保持するための取手部を有し、その取手部を通して外部から球磨部材が視認可能に設けると共に、取手部に第一識別痕を設けるようにしても良い。これにより、球磨ユニットに設けられている取手部を通して外部から球磨部材を視認することができるため、球磨ユニットを装着部から取外さなくても、球磨部材の汚れ具合を確認することができる。従って、球磨部材の汚れ具合を確認するために球磨ユニットを何度も取外す必要はないため、球磨ユニットの外側に汚れやキズなどが付着することはなく、球磨ユニットを構成しているユニット構成部材をリユースすることが可能となる。そして、取手部に第一識別痕を設けており、この第一識別痕には球磨部材が接触し難く、球磨部材による汚れやキズなどが付着し難いため、球磨ユニットを構成している複数のユニット構成部材のうち、少なくとも取手部を有するユニット構成部材がリユース可能となる。このようなことから、球磨ユニットを分解して複数のユニット構成部材を、リユースするか否かの分別作業をする際に、第一識別痕(取手部)の有無により、リユースするユニット構成部材であると判別することができ、リユースにかかる分別作業を容易に行うことができる。
また、上記のように、球磨ユニットに自信を保持するための取手部を設ける場合、遊技機の組立作業やメンテナンスなどにおいて球磨ユニットを保持する際に、球磨ユニットにおける取手部以外の他の部位が触れられ難くなり、他の部位に汚れやキズなどが付着し難くなる。これにより、取手部が設けられていない他のユニット構成部材も、汚れやキズなどが付着し難くいため、より多くのユニット構成部材をリユースすることが可能となり、資源をより有効利用することができる。
また、複数のユニット構成部材のうち、第一識別痕が設けられているユニット構成部材を除いた残りのユニット構成部材のうちの少なくとも一つに、第一識別痕とは態様の異なる第二識別痕を設けるようにしても良い。例えば、第一識別痕が設けられているユニット構成部材の次に、汚れやキズなどが付着し難いユニット構成部材に第二識別痕を設ける場合、リユースの分別作業において、第一識別痕が設けられているユニット構成部材をリユースに回した(分別した)後に、次にリユース可能なユニット構成部材を探す際に、第二識別痕が設けられているか否かによって、次にリユース可能な部材を容易に探すことができる。これにより、球磨ユニットを分解して複数のユニット構成部材を、リユースするか否かの分別作業をする際に、第二識別痕の有無により、リユースするユニット構成部材であると判別することができ、リユースにかかる分別作業を容易に行うことができる。
更に、球磨ユニットを、第一識別痕が設けられているユニット構成部材を取外すと、球磨部材が取外可能となるようにしても良い。これにより、第一識別痕が設けられているユニット構成部材を、球磨ユニットから取外すと、球磨部材を取外すことが可能となるため、球磨部材を交換する際に、説明書のようなものを見なくても、第一識別痕が設けられているユニット構成部材を取外すだけで、球磨部材を取外すことができ、球磨部材の交換のようなメンテナンス作業を容易に行うことができる。
また、球磨部材を、遊技球と接触する部位が送出可能に設けられている帯状の布としても良い。この場合、球磨ユニットに送出可能な球磨部材が設けられていることで、球磨部材の移動によりユニット構成部材に汚れやキズなどが付着し易くなっても、上述したように、球磨部材と接触し難い部位に第一識別痕を設けていることから、第一識別痕が設けられているユニット構成部材には球磨部材が接触し難い。そのため、当該ユニット構成部材には、球磨部材からの汚れやキズなどが付着し難く、使用しても綺麗なままであり、リユースすることが可能である。これにより、汚れやキズなどを一つずつ確認しなくても、第一識別痕の有無を見ることで、リユース可能なユニット構成部材であるか否かを容易に判別することができ、リユースにかかる分別作業を容易に行うことができる。
更に、上記のように、球磨部材を、遊技球と接触する部位を送出可能な帯状の布とする場合、遊技球と接触する部位が移動するため、球磨部材が移動しない場合と比較して、球磨部材における様々な部位に遊技球を接触させて球汚れを付着させることが可能となり、球磨部材の交換時期を長くすることができ、球磨きにかかるメンテナンス性を向上させることができる。
また、上記のように、球磨部材を帯状の布とする場合、球磨部材を帯状のスポンジとする場合と比較して、引張強度が高いため、遊技球を接触させながら球磨部材を送り出すことで、球磨部材に張力が作用しても球磨部材が切れるような不具合が発生することはなく、メンテナンス性が低下することはないと共に、遊技球の球汚れを良好に払拭することができる。
更に、球磨ユニットに、球磨部材が通る通路に沿って第一識別痕とは態様の異なる第三識別痕を設けるようにしても良い。これにより、球磨ユニットにおいて、帯状の布からなる球磨部材が通る通路に沿って、第三識別痕を設けているため、球磨ユニットの組立てや球磨部材の交換などの際に、第三識別痕を目安にして球磨部材をセットすることで、球磨部材を所望の通路に沿って配置することができ、球磨部材の配置を間違えることなく球磨ユニットを容易に組立てることができる。
また、球磨ユニットに、球磨部材と接触する接触壁を有するようにし、少なくとも第一識別痕を、接触壁における球磨部材と接触する接触面および接触面とは反対側の非接触面の何れにも設けないようにしても良い。これにより、接触壁における球磨部材と接触する接触面と接触しない非接触面とに、第一識別痕を設けていないことから、接触面では第一識別痕に由来する凹凸がないため、球磨部材が接触しても汚れやキズなどが付着することはないと共に、球磨部材をキズ付けてしまうことはない。また、接触壁の接触面に第一識別痕を設けていないことから、接触面には第一識別痕に由来する凹凸がないため、遊技球への球磨部材の接触具合を均一にすることができ、球汚れの拭き残しを低減させて遊技球を十分に球磨きすることができる。
また、上記のように、球磨ユニットに接触壁を設けると共に、接触壁の接触面と非接触面の両方に第一識別痕を設けないようにする場合、接触壁において球磨部材と接触しない非接触面にも第一識別痕を設けていないため、接触壁を有するユニット構成部材をリユースしようとする際に、第一識別痕により接触壁にキズが付いていると誤認することはなく、当該ユニット構成部材がリユース可能であるか否かを正確に判断することができ、リユースにかかる分別作業を容易に行うことができる。
手段2:手段1の構成において、
「前記球磨ユニットは、自身を保持するための取手部を有しており、
該取手部を通して外部から前記球磨部材が視認可能に設けられていると共に、前記取手部に前記第一識別痕が設けられている」
ことを特徴とする。
ところで、従来の球磨ユニットは、球磨部材が外部から見えないため、その汚れを確認するためには球磨ユニットを装着部から取外す必要がある。そして、球磨ユニットを取外して球磨部材の汚れを確認した時に、球磨部材への球汚れの付着が少なく、交換しなくても未だ使用可能な場合は、球磨ユニットを再び装着して使用することとなる。しかしながら、球磨部材の汚れ具合を確認するために、球磨ユニットを何度も取外したり取付けたりすると、その度に作業者が球磨ユニットに触れることとなるため、球磨ユニットの外側が汚れたりキズ付いたりしてしまい、球磨ユニットを構成しているユニット構成部材をリユースすることができなくなってしまう恐れがある。
手段2の構成によると、球磨ユニットは、自身を保持するための取手部を有しており、取手部を通して外部から球磨部材が視認可能に設けられていると共に、取手部に第一識別痕が設けられているものである([発明を実施するための形態]では、[4-5-3.球磨カセットの変形例2]の章、球磨ユニット800A、取手801v、および図54-15、などの記載を参照)。
本構成によれば、球磨ユニットに設けられている取手部を通して外部から球磨部材を視認することができるため、球磨ユニットを装着部から取外さなくても、球磨部材の汚れ具合を確認することができる。従って、球磨部材の汚れ具合を確認するために球磨ユニットを何度も取外す必要はないため、球磨ユニットの外側に汚れやキズなどが付着することはなく、球磨ユニットを構成しているユニット構成部材をリユースすることが可能となる。そして、取手部に第一識別痕を設けており、この第一識別痕には球磨部材が接触し難く、球磨部材による汚れやキズなどが付着し難いため、球磨ユニットを構成している複数のユニット構成部材のうち、少なくとも取手部を有するユニット構成部材がリユース可能となる。これにより、球磨ユニットを分解して複数のユニット構成部材を、リユースするか否かの分別作業をする際に、第一識別痕(取手部)の有無により、リユースするユニット構成部材であると判別することができ、リユースにかかる分別作業を容易に行うことができる。
また、球磨ユニットに自信を保持するための取手部を設けているため、遊技機の組立作業やメンテナンスなどにおいて球磨ユニットを保持する際に、球磨ユニットにおける取手部以外の他の部位が触れられ難くなり、他の部位に汚れやキズなどが付着し難くなる。これにより、取手部が設けられていない他のユニット構成部材も、汚れやキズなどが付着し難くいため、より多くのユニット構成部材をリユースすることが可能となり、資源をより有効利用することができる。
手段3:手段1または手段2の構成において、
「複数の前記ユニット構成部材のうち、前記第一識別痕が設けられている前記ユニット構成部材を除いた残りの前記ユニット構成部材のうちの少なくとも一つには、前記第一識別痕とは態様の異なる第二識別痕が設けられている」
ことを特徴とする。
ここで、「第二識別痕」としては、「成形型(金型)を使用して製品を成形した後に、当該製品を成形型から取出すための機構(例えば、エジェクタピン、押上げコア、直上げコア、突出しコア、等)により製品に付いた押出痕跡(脱型痕)」、「金型に溶融樹脂を射出成形するための注入口(ゲート)跡」、「射出成形の金型の割面によるパーティングライン」、「第二識別痕のための刻印」、などとしても良い。また、第二識別痕の形態としては、円形の他に、三角形、四角形、五角形、六角形、のような多角形、半円形、星形、ハート形やクローバー形のような不定形、などとしても良い。更に、第二識別痕の形態としては、周囲の面よりも突出していても良いし、周囲の面よりも凹んでいても良いし、周囲の面に対して傾斜していても良い。
この第二識別痕の形態は、第一識別痕の形態と異なっておれば良く、例えば、第二識別痕の形を第一識別痕と同じ形にする場合でも、第一識別痕を周囲の面よりも突出させ第二識別痕を周囲の面よりも凹ませる、或いは、第一識別痕を周囲の面よりも凹ませ第二識別痕を周囲の面よりも突出させる、このようにすることで態様を異ならせることが可能となる。
手段3の構成によると、複数のユニット構成部材のうち、第一識別痕が設けられているユニット構成部材を除いた残りのユニット構成部材のうちの少なくとも一つには、第一識別痕とは態様の異なる第二識別痕が設けられているものである([発明を実施するための形態]では、[4-5-2b.第二識別痕]の章、第二識別痕812、および図54-14、などの記載を参照)。
本構成によれば、球磨ユニットを構成している複数のユニット構成部材のうち、第一識別痕が設けられているユニット構成部材を除いた残りのユニット構成部材として、例えば、第一識別痕が設けられているユニット構成部材の次に、汚れやキズなどが付着し難いユニット構成部材に第二識別痕を設ける場合、リユースの分別作業において、第一識別痕が設けられているユニット構成部材をリユースに回した(分別した)後に、次にリユース可能なユニット構成部材を探す際に、第二識別痕が設けられているか否かによって、次にリユース可能な部材を容易に探すことができる。これにより、球磨ユニットを分解して複数のユニット構成部材を、リユースするか否かの分別作業をする際に、第二識別痕の有無により、リユースするユニット構成部材であると判別することができ、リユースにかかる分別作業を容易に行うことができる。
手段4:手段1~手段3までの何れか一つの構成において、
「前記球磨ユニットは、
前記第一識別痕が設けられている前記ユニット構成部材を取外すと、前記球磨部材が取外可能となる」
ことを特徴とする。
手段4の構成によると、球磨ユニットは、第一識別痕が設けられているユニット構成部材を取外すと、球磨部材が取外可能となるものである([発明を実施するための形態]では、カセット蓋802の記載を参照)。
本構成によれば、第一識別痕が設けられているユニット構成部材を、球磨ユニットから取外すと、球磨部材を取外すことが可能となるため、球磨部材を交換する際に、説明書のようなものを見なくても、第一識別痕が設けられているユニット構成部材を取外すだけで、球磨部材を取外すことができ、球磨部材の交換のようなメンテナンス作業を容易に行うことができる。
手段5:手段1~手段4までの何れか一つの構成において、
「前記球磨部材は、
遊技球と接触する部位が送出可能に設けられている帯状の布である」
ことを特徴とする。
ここで、「送出可能」としては、「帯状の球磨部材が無端ベルト状の場合、球磨部材が周回するもの」、「帯状の球磨部材が有端ベルト状の場合、球磨部材が一方から他方へまたは他方から一方へ移動するもの」、などが挙げられる。
また、「布」としては、織布としても良いし、不織布としても良い。
ところで、球磨ユニットに設けられている球磨部材を送出可能とする場合、球磨部材が移動するため、球磨部材の移動により球磨ユニットを構成している複数のユニット構成部材に汚れやキズなどが付着し易くなる。そのため、ユニット構成部材をリユースするか否かの分別作業をする際に、複数のユニット構成部材を一つずつ確認する必要があり、リユースの分別作業にかかる手間がかかるようになる。
手段5の構成によると、球磨部材を、遊技球と接触する部位が送出可能に設けられている帯状の布とするものである([発明を実施するための形態]では、球磨布804、図54-14および図54-15、などの記載を参照)。
本構成によれば、球磨ユニットに送出可能な球磨部材が設けられていることで、球磨部材の移動によりユニット構成部材に汚れやキズなどが付着し易くなっても、上述したように、球磨部材と接触し難い部位に第一識別痕を設けていることから、第一識別痕が設けられているユニット構成部材には球磨部材が接触し難い。そのため、当該ユニット構成部材には、球磨部材からの汚れやキズなどが付着し難く、使用しても綺麗なままであり、リユースすることが可能である。これにより、汚れやキズなどを一つずつ確認しなくても、第一識別痕の有無を見ることで、リユース可能なユニット構成部材であるか否かを容易に判別することができ、リユースにかかる分別作業を容易に行うことができる。
また、球磨部材を、遊技球と接触する部位を送出可能な帯状の布としており、遊技球と接触する部位が移動するため、球磨部材が移動しない場合と比較して、球磨部材における様々な部位に遊技球を接触させて球汚れを付着させることが可能となり、球磨部材の交換時期を長くすることができ、球磨きにかかるメンテナンス性を向上させることができる。
また、球磨部材を帯状の布としているため、球磨部材を帯状のスポンジとする場合と比較して、引張強度が高い。これにより、遊技球を接触させながら球磨部材を送り出すことで、球磨部材に張力が作用しても球磨部材が切れるような不具合が発生することはなく、メンテナンス性が低下することはないと共に、遊技球の球汚れを良好に払拭することができる。
手段6:手段5の構成において、
「前記球磨ユニットは、
前記球磨部材が通る通路に沿って前記第一識別痕とは態様の異なる第三識別痕が設けられている」
ことを特徴とする。
ここで、第三識別痕としては、「成形型(金型)を使用して製品を成形した後に、当該製品を成形型から取出すための機構(例えば、エジェクタピン、押上げコア、直上げコア、突出しコア、等)により製品に付いた押出痕跡(脱型痕)」、「金型に溶融樹脂を射出成形するための注入口(ゲート)跡」、「射出成形の金型の割面によるパーティングライン」、「第三識別痕のための刻印」、などとしても良い。また、第三識別痕の形態としては、円形の他に、三角形、四角形、五角形、六角形、のような多角形、半円形、星形、ハート形やクローバー形のような不定形、などとしても良い。更に、第三識別痕の形態としては、周囲の面よりも突出していても良いし、周囲の面よりも凹んでいても良いし、周囲の面に対して傾斜していても良い。この第三識別痕は、第一識別痕と形態が異なっておれば良く、第一識別痕に加えて第二識別痕の形態とも異なっていても良い。
手段6の構成によると、球磨ユニットは、球磨部材が通る通路に沿って第一識別痕とは態様の異なる第三識別痕が設けられているものである([発明を実施するための形態]では、[4-5-2c.第三識別痕]の章、カセット本体801、球磨布804、第三識別痕813、および図54-14、などの記載を参照)。
本構成によれば、球磨ユニットにおいて、帯状の布からなる球磨部材が通る通路に沿って、第三識別痕を設けているため、球磨ユニットの組立てや球磨部材の交換などの際に、第三識別痕を目安にして球磨部材をセットすることで、球磨部材を所望の通路に沿って配置することができ、球磨部材の配置を間違えることなく球磨ユニットを容易に組立てることができる。
手段7:手段1~手段6までの何れか一つの構成において、
「前記球磨ユニットは、
前記球磨部材と接触する接触壁を有しており、
少なくとも前記第一識別痕が、前記接触壁における前記球磨部材と接触する接触面および該接触面とは反対側の非接触面の何れにも設けられていない」
ことを特徴とする。
ここで、接触壁としては、少なくとも接触面と非接触面の両方に第一識別痕が設けられていないものであれば良く、第一識別痕に加えて、第二識別痕や第三識別痕も設けられていないものとしても良い。
ところで、球磨部材と接触する接触壁において、接触壁の接触面に第一識別痕を設ける場合、第一識別痕の存在により接触面に凹凸が生じることとなるため、その凹凸に球磨部材が接触することにより、凹凸(第一識別痕)に汚れやキズが付着したり、球磨部材がキズ付いたりする恐れがある。また、この場合、接触壁の接触面に設けられている第一識別痕により、接触面と接触している球磨部材の表面が凸凹することとなるため、遊技球への球磨部材の接触具合が不均一となり、遊技球を十分に球磨することができなくなる恐れがある。
一方、接触壁における接触面とは反対側の非接触面に第一識別痕を設ける場合、接触壁を有するユニット構成部材をリユースしようとする際に、接触壁に設けられている第一識別痕を汚れやキズと誤認してしまう可能性があり、リユース可能であるにも関わらず当該ユニット構成部材を廃棄してしまう恐れがある。
手段7の構成によると、球磨ユニットは、球磨部材と接触する接触壁を有しており、少なくとも第一識別痕が、接触壁における球磨部材と接触する接触面および接触面とは反対側の非接触面の何れにも設けられていないものである([発明を実施するための形態]では、[4-5-2g.識別痕の追記事項]の章、カセット本体801の後壁801c、および球磨布804、などの記載を参照)。
本構成によれば、接触壁における球磨部材と接触する接触面と接触しない非接触面とに、第一識別痕を設けていないことから、接触面では第一識別痕に由来する凹凸がないため、球磨部材が接触しても汚れやキズなどが付着することはないと共に、球磨部材をキズ付けてしまうことはない。また、接触壁の接触面に第一識別痕を設けていないことから、接触面には第一識別痕に由来する凹凸がないため、遊技球への球磨部材の接触具合を均一にすることができ、球汚れの拭き残しを低減させて遊技球を十分に球磨きすることができる。
また、接触壁において球磨部材と接触しない非接触面にも第一識別痕を設けていないため、接触壁を有するユニット構成部材をリユースしようとする際に、第一識別痕により接触壁にキズが付いていると誤認することはなく、当該ユニット構成部材がリユース可能であるか否かを正確に判断することができ、リユースにかかる分別作業を容易に行うことができる。
手段8:手段1~手段7までの何れか一つの構成において、
前記遊技機は、
前記球循環機構によって循環する遊技球により遊技が行われる遊技領域に、遊技球が入球可能な入賞口が設けられており、該入賞口への遊技球の入球により所定の特典を付与するパチンコ機であることを特徴とする。
ここで、「入賞口」としては、「遊技領域内において常時開口している一般入賞口」、「遊技領域内において常時開口しており、遊技球の入球による所定の特典として遊技者が有利となる有利遊技状態を発生させるか否かの特別図柄の抽選が行われる始動入賞口(始動口)」、「遊技領域内における特定の受入口(チャッカー)に遊技球が入球することで、遊技領域内において、所定の特典として遊技球の入球が可能となる可変入賞口(可変始動口、役物入賞口、等)」、「遊技領域内における特定領域(ゲート、スルーチャッカー、等)を遊技球が通過することで抽選される普通図柄の抽選結果に応じて、所定の特典として遊技球の入球が可能となる可変入賞口(可変始動口、役物入賞口、等)」、「遊技領域内における特定領域(例えば、ゲート、チャッカー、等)を遊技球が通過することで抽選される普通図柄の抽選結果に応じて、所定の特典として遊技球の入球が可能となり、遊技球の入球により所定の特典として遊技者が有利となる有利遊技状態を発生させるか否かの特別図柄の抽選が行われる可変始動入賞口(可変始動口)」、「役物入賞口に入球した遊技球が振分手段により振分けられて入球すると、所定の特典として遊技者が有利となる有利遊技状態を発生させるV入賞口」、「所定の特典としての遊技者が有利となる有利遊技状態として、所定のパターンで開閉して遊技球の入球が可能となる大入賞口や役物入賞口」、等が挙げられる。
また、「パチンコ機」としては、「始動口への遊技球の入球により所定の特典としての遊技者が有利となる有利遊技状態を発生させるための特別図柄の抽選を行う抽選手段と、抽選手段により抽選された特別図柄の抽選結果に応じて特別図柄を変動表示させた後に停止表示させて、停止表示された特別図柄の組合せにより抽選され特別抽選結果を表示する表示器としての特別抽選結果表示手段と、特別抽選結果表示手段において有利遊技状態を発生させる特別抽選結果が表示されると大入賞口を所定のパターンで開閉させて有利遊技状態を発生させる有利遊技状態発生手段と、を備えたもの(所謂、デジパチ機)」、「役物入賞口に入球した遊技球を振分ける振分手段と、振分手段により振分けられた遊技媒球がV入賞口に入球すると所定の特典として役物入賞口を所定のパターンで開閉させて遊技者が有利となる有利遊技状態を発生させる有利遊技状態発生手段と、を備えたもの(所謂、ハネモノ機)」、「大入賞口と役物入賞口を有し、始動口への遊技球の入球(始動入球)により抽選された特別図柄の抽選結果に応じて大入賞口又は役物入賞口を所定のパターンで開閉させ、役物入賞口に入球した遊技球がV入賞口に振分けられると所定の特典として役物入賞口又は大入賞口を所定のパターンで開閉させて遊技者が有利となる有利遊技状態を発生させる有利遊技状態発生手段を備えたもの(所謂、複合機)」、等が挙げられる。
手段8の構成によると、遊技機を、球循環機構によって循環する遊技球により遊技が行われる遊技領域に、遊技球が入球可能な入賞口が設けられており、入賞口への遊技球の入球により所定の特典を付与するパチンコ機としたものである。これにより、パチンコ機において、上述した手段の何れかの作用効果を奏することができる。
このように、本発明によれば、ステージにおける遊技球の転動および放出の精度を高めることが可能な遊技機を提供することができる。
本発明の一実施形態であるパチンコ機の正面図である。 上側を前方へ傾けた状態で示すパチンコ機の正面図斜視図である。 パチンコ機を前から見た斜視図である。 パチンコ機の背面図である。 パチンコ機を構成している扉枠、本体枠、及び外枠を夫々ヒンジ回転させて開いた状態で示す斜視図である。 パチンコ機を主な構成毎に分解して前から見た分解斜視図である。 パチンコ機を主な構成毎に分解して後ろから見た分解斜視図である。 扉枠を取外した状態で示すパチンコ機の正面図である。 図8において本体枠から遊技盤を分離させた状態で示す分解斜視図である。 扉枠及び遊技盤を取外した状態で示すパチンコ機の正面図である。 図10のパチンコ機の背面図である。 図10のパチンコ機を斜め前から見た斜視図である。 外枠と本体枠とを分解した状態で前から見た分解斜視図である。 外枠と本体枠とを分解した状態で後ろから見た分解斜視図である。 外枠を上下方向中央で切断した平面断面図である。 外枠の下部を示す斜視図である。 本体枠を主な構成毎に分解して前から見た分解斜視図である。 本体枠を主な構成毎に分解して後ろから見た分解斜視図である。 図10のパチンコ機を上下中央で切断した平面図である。 図19においてア-ア線で切断した断面図である。 図8の正面図において発射ユニット及びファールユニット等を断面にして示す要部正面図である。 本体枠における本体枠ベースユニットを主な構成毎に分解して前から見た分解斜視図である。 本体枠における本体枠ベースユニットを主な構成毎に分解して後ろから見た分解斜視図である。 (a)は本体枠ベースユニットにおける本体枠ベースの正面図であり、(b)は複数の本体枠ベースを重ねている状態を斜視図で示す説明図である。 (a)は本体枠における球発射ユニットを前から見た斜視図であり、(b)は本体枠における球発射ユニットを後ろから見た斜視図である。 (a)は球発射ユニットを分解して前から見た分解斜視図であり、(b)は球発射ユニットを分解して後ろから見た分解斜視図である。 (a)は球発射ユニットの発射ユニットカバーを左後ろから見た斜視図であり、(b)は正面視において発射ユニットカバーのみを断面で示す球発射ユニットの説明図である。 発射減算センサと発射槌とを破線で示す球発射ユニットの正面図である。 (a)は本体枠におけるファールユニットを前から見た斜視図であり、(b)は本体枠におけるファールユニットを後ろから見た斜視図である。 (a)はファールユニットを分解して前から見た分解斜視図であり、(b)はファールユニットを分解して後ろから見た分解斜視図である。 (a)はファールユニットの側面断面においてファールシャッターを閉じた状態で示す説明図であり、(b)はファールユニットの側面断面においてファールシャッターを開いた状態で示す説明図である。 (a)は第二実施形態のファールユニットを前から見た斜視図であり、(b)は第二実施形態のファールユニットを後ろから見た斜視図である。 (a)は第二実施形態のファールユニットを分解して前から見た分解斜視図であり、(b)は第二実施形態のファールユニットを分解して後ろから見た分解斜視図である。 (a)は第二実施形態のファールユニットの側面断面においてファールシャッターを閉じた状態で示す説明図であり、(b)は第二実施形態のファールユニットの側面断面においてファールシャッターを開いた状態で示す説明図である。 (a)は本体枠における循環球経路ユニットを前から見た斜視図であり、(b)は本体枠における循環球経路ユニットを後ろから見た斜視図である。 循環球経路ユニットを分解して前から見た分解斜視図である。 循環球経路ユニットを分解して後ろから見た分解斜視図である。 (a)は循環球経路ユニットにおける球蛇行部材及び球抜シャッターのみを示す平面図であり、(b)は循環球経路ユニットにおける球蛇行部材及び球抜シャッターのみを示す前から見た斜視図である。 (a1)は閉位置の球抜シャッター及び球蛇行部材を球受トレーと共に側面断面で示す説明図であり、(a2)は(a1)における球抜シャッターの部位のみを底面から示す説明図であり、(b1)は開位置の球抜シャッター及び球蛇行部材を球受トレーと共に側面断面で示す説明図であり、(b2)は(b1)における球抜シャッターの部位のみを底面から示す説明図である。 (a)は循環球経路ユニットをアウト球センサの部位で切断して正面断面で示す説明図であり、(b)は循環球経路ユニットをセーフ球センサの部位で切断して正面断面で示す説明図である。 (a)は循環球経路ユニットの蛇行カバーを外した状態で外枠と共に本体枠の下部を拡大して示す前から見た斜視図であり、(b)は循環球経路ユニットの蛇行カバーを外した状態で外枠と共に本体枠の下部を拡大して示す後ろから見た斜視図である。 循環球経路ユニットにおける球蛇行部材、蛇行カバー、球抜シャッター、及びゲージ部を示す平面図である。 (a)は本体枠に取付けられている循環球経路ユニットにおいて球解消機構の蓋部材を閉じた状態でアウト球センサの部位で切断した背面断面の要部を拡大して示す説明図であり、(b)は(a)において蓋部材を開いた状態で示す説明図である。 (a)は閉位置の球抜シャッターに鉄球が磁着している状態で球蛇行部材及び球抜トレーと共に側面断面で示す説明図であり、(b)は開位置の球抜シャッターに鉄球が磁着している状態で球蛇行部材及び球抜トレーと共に側面断面で示す説明図であり、(c)は(b)の状態から球抜シャッターを閉位置へスライドさせて下面に鉄球が磁着している状態で球蛇行部材及び球抜トレーと共に側面断面で示す説明図である。 (a)は本体枠における球揚上ユニットを左前から見た斜視図であり、(b)は本体枠における球揚上ユニットを右前から見た斜視図であり、(c)は本体枠における球揚上ユニットを後ろから見た斜視図である。 球磨モータベース及びカセット押圧片を開いて球磨カセットを取外した状態を示す球揚上ユニットの分解斜視図である。 (a)は球磨カセットを装着していない状態で示す球揚上ユニットの平面図であり、(b)は球磨モータベース及びカセット押圧片を開いた状態で球磨カセットと共に示す球揚上ユニットの平面図であり、(c)は球磨カセットが装着されている状態で示す球揚上ユニットの平面図である。 (a)は球磨カセットのロックが不完全な状態で扉枠が閉められる様子を示す説明図であり、(b)は(a)の状態から扉枠が閉まる方向へ移動して扉枠の突起部が球磨モータベースの先端に当接している状態を示す説明図であり、(c)は(b)の状態から扉枠が閉まって球磨カットがロックされている状態を示す説明図である。 本体枠に取付けられている球揚上ユニットから球磨カセットを取外した状態で要部を拡大して示す正面図である。 (a)は球揚上ユニットにおいて球磨機構及び球揚上機構の要部を示す右側面図であり、(b)は球揚上機構の要部を示す背面図であり、(c)は球揚上機構の要部を(b)の矢視Aから見た平面図である。 球揚上ユニットにおいて揚上スパイラルシャフトと磨布との関係を示す説明図である。 (a)は揚上入口センサと揚上出口センサの部位を拡大して示すと共に球揚上ユニットを左後ろから見た斜視図であり、(b)は球揚上ユニットを揚上入口センサの部位で切断した平面断面図である。 球通路におけるフォトセンサからなる球センサの前後の部位を模式的に示す説明図である。 (a)は球揚上ユニットの球磨カセットを左前から見た斜視図であり、(b)は球磨カセットを右後ろから見た斜視図であり、(c)は球磨カセットを左右方向中央で切断した右側面断面図である。 第二実施形態の球磨カセットを前から見た斜視図である。 図54-1の球磨カセットを分解して前から見た分解斜視図である。 図54-1の球磨カセットを分解して後ろから見た分解斜視図である。 (a)は図54-1の球磨カセットにおいて球磨布に汚れが付着している状態の正面図であり、(b)は(a)においてイ-イ線で切断した断面図であり、(c)は(b)においてウ-ウ線で切断した断面図である。 (a)は図54-1の球磨カセットの左側面図であり、(b)は図54-1の球磨カセットの右側面図である。 (a)は球磨布に汚れが付着していない状態を示す説明図であり、(b)は球磨布にある程度汚れが付着した状態を示す説明図であり、(c)は球磨布に汚れが付着して交換時期になった状態を示す説明図である。 球磨布の一部を引き出した状態で示す球磨カセットの斜視図である。 球磨カセットを本体枠に装着した状態で前方から球磨カセットの部位を拡大して示す斜視図である。 暗色部を有する球磨布の汚れ具合を示す説明図であって、(a)は球磨布に汚れが付着していない状態を示す説明図であり、(b)は球磨布にある程度汚れが付着した状態を示す説明図であり、(c)は球磨布に汚れが付着して交換時期になった状態を示す説明図である。 シールからなる明色部をカセット本体の前面に貼り付けた状態で示す球磨カセットの正面図である。 シールからなる暗色部をカセット本体の前面に貼り付けた状態で示す球磨カセットの正面図である。 球揚上ユニットに球磨カセットが取付けられていると共に球磨カセットの近傍にシールからなる明色部が貼り付けられている状態で本体枠の要部を拡大して示す正面図である。 球揚上ユニットに球磨カセットが取付けられていると共に球磨カセットの近傍にシールからなる暗色部が貼り付けられている状態で本体枠の要部を拡大して示す正面図である。 (a)は球磨カセットにおいて識別痕と共に示すカセット蓋の左側面図であり、(b)は球磨カセットにおいて識別痕と共に示すカセット本体の右側面図である。 第三実施形態の球磨カセットを前から見た斜視図である。 (a)は本体枠における球送ユニットを前から見た斜視図であり、(b)は本体枠における球送ユニットを後ろから見た斜視図である。 (a)は球送ユニットを分解して前から見た分解斜視図であり、(b)は球送ユニットを分解して後ろが見た分解斜視図である。 発射手前センサの部位で切断した球送ユニットの正面断面図である。 外枠に対して本体枠を開くと共に裏カバー及び枠基板ユニットを開いた状態で示す斜視図である。 外枠及び本体枠における枠基板ユニットの部位を拡大して示す説明図である。 枠基板ユニットを開いた状態で本体枠の後側を示す参考写真である。 本体枠の後面側における遊技球の各種通路を背面から示す説明図である。 本体枠における遊技球の流れを模式的に示す説明図である。 パチンコ機の制御構成を概略で示すブロック図である。 発射許可処理を示すフローチャートである。 持ち球減算処理を示すフローチャートである。 ファール球による持ち球加算処理を示すフローチャートである。 発射制御処理を示すフローチャートである。 発射シーケンスにおける発射ソレノイドと球送ソレノイドとの動作を示すタイムチャートである。 (a)は図67とは異なる発射制御処理を示すフローチャートであり、(b)は(a)の発射制御処理の場合の持ち球減算処理を示すフローチャートである。 賞球処理を示すフローチャートである。 揚上モータ動作処理を示すフローチャートである。 揚上入口センサ及び揚上出口センサと揚上モータの動作との関係を示す表である。 遊技球の発射動作と球揚上ユニットの動作との関係を示すグラフである。 球揚上ユニットにおける球揚上機構の動作を示すグラフである。 (a)はセキュリティ処理を示すフローチャートであり、(b)は(a)とは異なる実施形態のセキュリティ処理を示すフローチャートである。 循環球過少センサ及び循環球過多センサとエラー報知との関係を示す表である。 (a)は磁石からの磁力線を検知可能な磁気センサの向きを示す説明図であり、(b)は磁石からの磁力線を検知不能な磁気センサの向きを示す説明図であり、(c)は遊技盤における磁気センサによる検知範囲を斜視図により模式的に示す説明図であり、(d)は磁石からの磁力線が検知不能となる磁気センサと磁性体との位置関係を示す説明図であり、(e)は磁石からの磁力線が検知可能となる磁気センサと磁性体との位置関係を示す説明図であり、(f)は磁気センサと保持部とを分離して示す説明図である。 扉枠に対して着脱可能な枠飾り部材を示す説明図である。 透明なセンター役物等を不透明にして示す遊技盤の正面図である。 図79の遊技盤を右前から見た斜視図である。 図79の遊技盤を左前から見た斜視図である。 図79の遊技盤を後ろから見た斜視図である。 図79の遊技盤を主な部材毎に分解して前から見た分解斜視図である。 図79の遊技盤を主な部材毎に分解して後ろから見た分解斜視図である。 遊技パネルの面と平行に表ユニットを切断して遊技球が流通する遊技領域内を示す遊技盤の正面図である。 (a)は図79の遊技盤において前構成部材、遊技パネル及び表ユニットを有する組立体を前から見た斜視図であり、(b)は図79の遊技盤において前構成部材、遊技パネル及び表ユニットを有する組立体を後ろから見た斜視図である。 図86に示す組立体を主な構成毎に分解して前から見た分解斜視図である。 図86に示す組立体を主な構成毎に分解して後ろから見た分解斜視図である。 (a)は前構成部材における遊技盤第一情報表示部の部位を拡大して斜視図で示す説明図であり、(b)は遊技盤第一情報表示部の部位を断面で示す説明図であり、(c)は遊技盤第一情報表示部と第一情報シール台座とを分解して斜視図で示す説明図であり、(d)は第一情報シールが貼り付けられている第一情報シール台座を前から見た斜視図である。 (a)は前構成部材における遊技盤第二情報表示部の部位を拡大して斜視図で示す説明図であり、(b)は遊技盤第二情報表示部の部位を断面で示す説明図であり、(c)は遊技盤第二情報表示部と第二情報シール台座とを分解して斜視図で示す説明図であり、(d)は第二情報シールが貼り付けられている第二情報シール台座を前から見た斜視図である。 (a)は前構成部材における遊技盤第三情報表示部の部位を拡大して斜視図で示す説明図であり、(b)は遊技盤第三情報表示部の部位を断面で示す説明図であり、(c)は遊技盤第三情報表示部と第三情報シール台座とを分解して斜視図で示す説明図であり、(d)は第三情報シールが貼り付けられている第三情報シール台座を前から見た斜視図である。 遊技盤のセンター役物を前から見た斜視図である。 遊技盤のセンター役物を後ろから見た斜視図である。 (a)はセンター役物におけるステージユニットの正面図であり、(b)はセンター役物におけるステージユニットの背面図である。 ステージユニットを分解して前から見た分解斜視図である。 ステージユニットを分解して後ろから見た分解斜視図である。 ステージユニットの要部を拡大して示す正面図である。 (a)は図97におけるタ-タ線で切断した断面図であり、(b)は図97におけるチ-チ線で切断した断面図であり、(c)は図97におけるツ-ツ線で切断した断面図であり、(d)は図97におけるテ-テ線で切断した断面図である。 (a)~(e)は、脱型痕跡部の様々な態様を示す説明図である。 (a)はセンター役物のステージユニットにおける前後両側に脱型痕跡部が設けられている第一部材の正面図であり、ステージユニットにおける前後両側に脱型痕跡部が設けられている第一部材の背面図である。 (a)はステージユニットにおける後側のみに脱型痕跡部が設けられている第二部材の正面図であり、(b)はステージユニットにおける後側のみに脱型痕跡部が設けられている第二部材の背面図である。 (a)ははステージユニットにおける前側のみに脱型痕跡部が設けられている第三部材の正面図であり、(b)はステージユニットにおける前側のみに脱型痕跡部が設けられている第三部材の背面図である。 (a)は図101とは異なる部位に脱型痕跡部が設けられている第二部材の平面図であり、(b)は図102とは異なる部位に脱型痕跡部が設けられている第三部材の正面図である。 前側に脱型痕跡部が設けられているセンター役物を遊技盤と共に模式的に示す説明図である。 図94等とは異なる第二実施形態のステージユニットの一部を示す正面図である。 (a)は図105のステージユニットを前から見た斜視図であり、(b)は(a)のステージユニットを後ろから見た斜視図である。 図105のステージユニットを分解して前から見た分解斜視図である。 図105のステージユニットを分解して後ろから見た分解斜視図である。 (a)は図105におけるナ-ナ線で切断した断面図であり、(b)は図105におけるニ-ニ線で切断した断面図であり、(c)は図105におけるヌ-ヌ線で切断した断面図である。 通常の状態から裏第一昇降装飾体を下端の待機位置から上端の上昇位置までの間の中間の位置へ移動させた状態で示す遊技盤の正面図である。 通常の状態から裏第二昇降装飾体を下端の待機位置から上端の上昇位置までの間の中間の位置へ移動させた状態で示す遊技盤の正面図である。 遊技盤の制御構成を概略で示すブロック図である。 本体枠に遊技盤を取付けた状態で外枠と共に示す正面図である。 (a)は図113において遊技盤に設けられている遊技盤ロック部材をアンロック位置の状態で拡大して示す説明図であり、(b)は(a)のアンロック位置の状態から遊技盤ロック部材をロック位置の状態にして示す説明図である。 (a)は図113において本体枠に設けられている遊技盤ロック部材をアンロック位置の状態で拡大して示す説明図であり、(b)は(a)のアンロック位置の状態から遊技盤ロック部材をロック位置の状態にして示す説明図である。 (a)は図113とは異なる遊技盤ロック部材と教示部との関係をアンロック位置の状態で示す説明図であり、(b)は(a)のアンロック位置の状態からロック位置の状態にして示す説明図である。 遊技盤における前構成部材、機能表示ユニット、および遊技パネルを分離させて前から見た分解斜視図である。 遊技盤における前構成部材、機能表示ユニット、および遊技パネルを分離させて後ろから見た分解斜視図である。 (a)は前構成部材における内レールユニットの正面図であり、(b)は前構成部材における内レールユニットの背面図である。 (a)は逆流防止部材が開状態の時の内レールユニットの先端に設けられている球逆流防止ユニットを拡大して示す説明図であり、(b)は逆流防止部材が閉状態の時の内レールユニットの先端に設けられている球逆流防止ユニットを拡大して示す説明図であり、(c)は逆流防止部材の正面図であり、(d)は逆流防止部材の背面図である。 前構成部材において証紙貼付部と証紙台座とを分離させて斜視図で示す説明図である。 (a)は前構成部材における遊技盤第一情報表示部と第一情報シール台座とを分解すると共にそれぞれに脱型痕跡部を記して斜視図で示す説明図であり、(b)は第一情報シール台座において脱型痕跡部と突起部との関係を断面で示す説明図である。 前構成部材における装飾体としての証紙台座を後ろから見た斜視図である。 前構成部材と機能表示ユニットとを分離させて後ろから見た分解斜視図において機能表示ユニット取付部の部位を機能表示ユニットと共に拡大して示す説明図である。 (a)は機能表示ユニットを分解して前から見た分解斜視図であり、(b)は機能表示ユニットを分解して後ろから見た分解斜視図である。 LED孔の部位に脱型痕跡部が設けられている第一ケースを後ろから見た斜視図である。 特定ネジ部が設けられているパチンコ機の背面下部を示す説明図である。 (a)はパチンコ機の背面下部における複数の特定ネジ部が設けられている部位を拡大して示す説明図であり、(b)は(a)においてA-A線で切断した断面図である。 パチンコ機を遊技ホールの島設備に取付けると共に特定ネジ部に開放防止装置のワイヤを取付けた状態を示す説明図である。 (a)は特定ネジ部の近傍に特定部としての成形痕が設けられている例を示す説明図であり、(b)は特定ネジ部の近傍に特定部としての刻印が設けられている例を示す説明図であり、(c)は特定ネジ部の近傍に特定部としてのシールが貼り付けられている例を示す説明図である。 (a)は遊技盤における前構成部材の一部を構成している区画部材の背面図であり、(b)は(a)の区画部材の一部を透明な遊技パネルと共に後ろから斜視図で示す説明図であり、(c)は区画部材と遊技パネルとの関係を断面で模式的に示す説明図である。 (a)は図131の区画部材において凹部の内部に別部材が設けられていない例を断面で模式的に示す説明図であり、(b)は(a)に対して凹部の内部に別部材が設けられている例を断面で模式的に示す説明図である。 (a)は外側壁および内側壁と強化壁との間に段差を有する区画部材と遊技パネルとの関係を断面で模式的に示す説明図であり、(b)は外側壁が後方へ延出し内側壁と強化壁との間に段差を有しない区画部材と遊技パネルとの関係を断面で模式的に示す説明図であり、(c)は外側壁が後方へ延出し内側壁と強化壁との間に段差を有する区画部材と遊技パネルとの関係を断面で模式的に示す説明図である。 (a)は遊技盤における前構成部材の一部を構成している区画部材と遊技パネルとの関係を断面で模式的に示す説明図であり、(b)は(a)を背面から示す説明図であり、(c)は区画部材の一部を後ろから斜視図で示す説明図である。 (a)は図134とは異なる形態の特定非接触部を設けた区画部材の一部を背面から示す説明図であり、(b)は図134とは異なる特定接触部を設けた区画部材の一部を背面から示す説明図であり、(c)は(a)の特定非接触部と(b)の特定接触部とを設けた区画部材の一部を背面から示す説明図である。 (a)は外側壁及び内側壁と強化壁との間に段差を有する区画部材を模式的に断面で示す説明図であり、(b)は(a)を背面から示す説明図である。 (a)は外側壁が後方へ延出し内側壁と強化壁との間に段差を有しない区画部材を模式的に断面で示す説明図であり、(b)は(a)を背面から示す説明図である。 (a)は一部のハーネス部と共に示す遊技盤の背面図であり、(b)は(a)の要部を拡大して示す説明図である。 基板と複数のハーネス部との関係を模式的に示す説明図である。
[1.パチンコ機の全体構造]
本発明の一実施形態であるパチンコ機1について、図面を参照して詳細に説明する。まず、図1乃至図7を参照して本実施形態のパチンコ機1の全体構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態であるパチンコ機の正面図である。図2は、上側を前方へ傾けた状態で示すパチンコ機の正面図斜視図である。図3はパチンコ機を前から見た斜視図であり、図4はパチンコ機の背面図である。図5は、パチンコ機を構成している扉枠、本体枠、及び外枠を夫々ヒンジ回転させて開いた状態で示す斜視図である。図6はパチンコ機を主な構成毎に分解して前から見た分解斜視図であり、図7はパチンコ機を主な構成毎に分解して後ろから見た分解斜視図である。
本実施形態のパチンコ機1は、遊技ホールの島設備などに設置されて使用されるものである。このパチンコ機1は、多数(例えば、40~60個)の遊技球Bが、外部へ排出されたり外部から供給されたりすることなく封入されており、内部において循環することで、遊技者が遊技球Bに触れることのない、所謂、封入式遊技機や管理遊技機と呼ばれている遊技機である。このパチンコ機1では、遊技者の持ち球数を持球データとしてデータ化して扱っている。
パチンコ機1に封入されている遊技球Bは、直径(以下では、直径Dとも記載する。直径D=11mm)が従来のパチンコ機に使用される遊技球と同じであるが、材質をSUS304のような磁着しないステンレス鋼により形成されている。これにより、遊技球Bがパチンコ機1内において長期に亘って封入されていても錆びることはないと共に、磁着する従来の遊技球(鉄球SB)と区別している。
本実施形態のパチンコ機1は、遊技ホールの島設備(図示しない)に設置される枠状の外枠2と、外枠2の前面を開閉可能に閉鎖する扉枠3と、扉枠3を開閉可能に支持していると共に外枠2に開閉可能に取付けられている本体枠4と、本体枠4に前側から着脱可能に取付けられると共に扉枠3を通して遊技者側から視認可能とされ遊技者によって遊技球Bが打込まれる遊技領域5aを有した遊技盤5と、を備えている。
[2.外枠]
パチンコ機1の外枠2について、主に図8乃至図16等を参照して説明する。図8は、扉枠を取外した状態で示すパチンコ機の正面図である。図9は、図8において本体枠から遊技盤を分離させた状態で示す分解斜視図である。図10は扉枠及び遊技盤を取外した状態で示すパチンコ機の正面図であり、図11は図10のパチンコ機の背面図であり、図12は図10のパチンコ機を斜め前から見た斜視図である。図13は外枠と本体枠とを分解した状態で前から見た分解斜視図であり、図14は外枠と本体枠とを分解した状態で後ろから見た分解斜視図である。図15は、外枠を上下方向中央で切断した平面断面図である。図16は、外枠の下部を示す斜視図である。
外枠2は、図示しない遊技ホールの島設備に取付けられると共に、本体枠4を前方へ開閉可能、且つ、着脱可能、に取付けることができるものである。外枠2は、全体が縦長の枠状に形成されている外枠本体10と、外枠本体10を組付けている外枠組付金具20と、本体枠4を開閉可能に支持する外枠ヒンジ機構30と、本体枠4を閉じた状態でロックするための外枠ロック金具(図示は省略)と、外枠本体10の下枠体14に取付けられる幕板45と、幕板45の上面に取付けられるスベリ板46と、を備えている。
外枠2の外枠本体10は、上下方向に延出し左右に離間して設けられている左枠体11及び右枠体12と、左枠体11及び右枠体12の上端同士を連結している上枠体13と、左枠体11及び右枠体12の下端同士を連結している下枠体14と、を備えている。左枠体11及び右枠体12は、夫々がアルミニウム合金のような金属の押出型材により形成されている。上枠体13及び下枠体14は、木材によって形成されている。左枠体11、右枠体12、上枠体13、及び下枠体14は、前後方向の寸法が同じである。
外枠2の外枠組付金具20は、左枠体11と上枠体13とを連結している左上金具と、右枠体12と上枠体13とを連結している右上金具と、左枠体11と下枠体14とを連結している左下金具と、右枠体12と下枠体14とを連結している右下金具と、を有している。左下金具は、外枠下ヒンジ体35と兼用している。
外枠ヒンジ機構30は、外枠本体10の左上端に設けられている外枠上ヒンジ体31と、外枠本体10の左下端に設けられている外枠下ヒンジ体35と、を有している。
外枠ヒンジ機構30の外枠上ヒンジ体31は、上枠体13の左端上面に取付けられており、前端が外枠本体10よりも前方へ突出している。外枠上ヒンジ体31は、外枠本体10よりも前方へ突出している部位に、上下に貫通していると共に一つの側辺において解放されている軸受溝31aと、外枠本体10よりも前方へ突出している部位の下面に設けられており軸受溝31aの解放されている部位を開閉可能なロック部材32と、を有している。
外枠上ヒンジ体31の軸受溝31aは、解放されている部位から、本体枠4における本体枠上ヒンジ体511の本体枠ヒンジ軸511aを挿入することで当該本体枠ヒンジ軸511aを軸支することができる。外枠上ヒンジ体31のロック部材32は、通常の状態では、図示しない弾性片の付勢力によって軸受溝31aの解放されている部位を閉鎖するロック位置の状態に位置している。ロック部材32を、弾性片の付勢力に抗して解除位置へ移動させると、軸受溝31aが側面側へ開放された状態となり、側面側から本体枠ヒンジ軸511aを軸受溝31aに挿入したり、軸受溝31aに挿入されている本体枠ヒンジ軸511aを軸受溝31aから外したりすることができる。
外枠ヒンジ機構30の外枠下ヒンジ体35は、幕板45の左端上面における下枠体14と重なる部位(上方の部位)に取付けられており、前端が外枠本体10よりも前方へ突出している。外枠下ヒンジ体35は、外枠本体10よりも前方へ突出している部位に、上方へ突出しているヒンジ軸35aを有している。外枠下ヒンジ体35のヒンジ軸35aを、本体枠4における本体枠下ヒンジ体512の外枠用軸孔(図示は省略)に挿入させることで、本体枠下ヒンジ体512を回転可能に支持することができる。
外枠ヒンジ機構30は、外枠上ヒンジ体31の軸受溝31aに本体枠4における本体枠上ヒンジ体511の本体枠ヒンジ軸511aを軸支させると共に、外枠下ヒンジ体35のヒンジ軸35aを本体枠下ヒンジ体512の外枠用軸孔に挿入させることで、本体枠4を開閉可能に支持することができる。
外枠2の外枠ロック金具は、右枠体12の内側面(左側面)に上下に離間して二つ設けられている。外枠ロック金具は、本体枠4における錠ユニット780の外枠ロック爪784が夫々係止されることで、外枠2に対して本体枠4を閉じた状態で開放不能にロックすることができる。
外枠2の幕板45は、下枠体14に取付けられており、前端が下枠体14よりも前方へ突出している。幕板45を、合成樹脂によって形成されている。スベリ板46は、幕板45の上面において、左右に離間して二つ設けられている。スベリ板46は、外枠2に対して本体枠4を閉じた時に、本体枠4の下端面が当接するものである。スベリ板46は、摩擦抵抗の低い低摩擦材料によって形成されており、本体枠4を滑り易くして、開閉を容易にしている。
幕板45について、更に詳述すると、幕板45は、下枠体14の上端面における前後方向中央より前側の部位と、下枠体14の前端側とを、覆うように形成されている幕板本体45aと、幕体本体45aの上面の左端付近に設けられているヒンジ体カバー部45bと、ヒンジ体カバー部45bの後端から上方へ平板状に延出している後壁部45cと、幕板本体45aの上面に設けられている案内表示部45dと、を有している。
幕板45のヒンジ体カバー部45bは、外枠下ヒンジ体35の下面及び側面を覆うように設けられている。これにより、遊技者、メンテナンスや搬送・設置等の作業者、等が外枠下ヒンジ体35付近へ手を伸ばした際に、ヒンジ体カバー部45bによって手が外枠下ヒンジ体35に直接触れてしまうことを阻止することができ、外枠下ヒンジ体35のエッジにより怪我を防止することができる。
また、ヒンジ体カバー部45bにより、外枠下ヒンジ体35の下面や側面を覆うようしているため、遊技者側から外枠下ヒンジ体35を隠すことができると共に、幕板45(幕板本体45a)との一体感を高めて見栄えを良くすることができる。
幕板45の後壁部45cは、外枠2に対して本体枠4を閉じた時に、後壁部45cの前面に、後述する本体枠4における本体枠下ヒンジ体512の後面が当接するように設けられている。これにより、外枠2に対した本体枠4を閉じた時に、後壁部45cに本体枠下ヒンジ体512が当接することで、本体枠4がこれ以上後方側へヒンジ回転するのを規制することができる。
幕板45の案内表示部45dは、図15及び図16等に示すように、幕板本体45aの上面の後辺から後方へ突出するように設けられており、左右方向が左側のスベリ板46の後方の部位から右側のスベリ板46の後方の部位まで延びている。この案内表示部45dには、左端付近に左方へ向いた矢印と、右端付近に右方へ向いた矢印とが、表示されていると共に、二つの矢印の間に、「!この範囲に固定釘および固定金具の突出禁止!」の文字が表示されている。これら矢印や文字は、幕板45を射出成形するための金型により刻設されている。
案内表示部45dは、外枠2に対して開閉可能に設けられている本体枠4とは接触しないように設けられている。この案内表示部45dは、パチンコ機1を遊技ホールの島設備に設置する際に、作業者に対して注意を喚起するためのものである。具体的には、外枠2の下枠体14を取付ビス(図示は省略)により島設備に固定する際に、案内表示部45dに表示されている範囲内では取付ビスの頭部が、案内表示部45dよりも上方へ突出しないように注意を喚起するためのものである。この注意喚起に従って取付ビスにより外枠2を固定することで、外枠2に対して本体枠4を閉じた時に、取付ビスが本体枠4に当接することはなく、取付ビスが本体枠4に干渉することはない。
この案内表示部45dによれば、外枠2を固定している取付ビスが本体枠4に対して干渉しないようにすることが可能となるため、取付ビスの干渉により本体枠4が破損してしまうことを回避させることができる。また、案内表示部45dにより、外枠2を固定するための取付ビスの打込み量の目印になるため、取付ビスが干渉しないように本体枠4を開け閉めしながら取付ビスを打込む必要がなく、作業効率を良くすることができる。
更に、案内表示部45dを有しているため、島設備に対する外枠2の固定状態を確認する際に、案内表示部45dを目安にすることで、取付ビスの状態の良否を目視で簡単に確認することができる。
また、取付ビスの固定範囲を示す案内表示部45dを、幕板本体45aと一体成形するようにしているため、幕板本体45aを下枠体14に取付けて外枠2に組立てるだけで、外枠2に案内表示部45dを設けることができ、案内表示部45dを別途に設ける場合と比較してコストを低減させることができる。
なお、上記の実施形態では、幕板本体45aの後端から後方へ突出している案内表示部45dとして、左端の矢印から右端の矢印まで、左右方向へ連続して延びているものを示したが、これに限定するものではなく、左右の矢印の部位のみが幕板本体45aの後端から後方へ突出しているような形態としても良い。
また、上記の実施形態では、幕板45の射出成形の際に案内表示部45dを刻設するものを示したが、これに限定するものではなく、シールを貼り付けたり、印刷や塗装したり、して案内表示部45dを設けるようにしても良い。
また、上記の実施形態では、幕板45に案内表示部45dを設けているものを示したが、これに限定するものではなく、下枠体14やスベリ板46等に設けるようにしても良い。下枠体14に案内表示部45dを設ける場合は、例えば、シールを貼り付けたり、インクによるスタンプを押したり、焼き印を押したり、するようにしても良い。スベリ板46に案内表示部45dを設ける場合は、例えば、スベリ板46に凹状の刻印をするようにしても良い。
[3.扉枠]
パチンコ機1の扉枠3について、図1乃至図3、及び、図5乃至図7を参照して説明する。扉枠3は、外枠2の枠内と略同じ大きさで正面視において上下に延びた四角形に形成されており、本体枠4を介して外枠2の枠内を前側から開閉可能に取付けられている。扉枠3は、本体枠4に対して開閉可能に設けられており閉じた時に本体枠4に取付けられている遊技盤5の遊技領域5aが前方へ臨む遊技窓101を有する扉枠本体100と、扉枠本体100の後側に着脱可能に取付けられており遊技窓101を閉鎖する透明なガラス120と、遊技者の持ち球数を表示する持ち球数表示部140と、遊技盤5の遊技領域5a内に遊技球Bを打込むために遊技者が操作するハンドル160と、ハンドル160の外周を囲んでいる筒状のハンドルカバー170と、遊技者が操作可能な計数ボタンスイッチ180と、を備えている。
また、扉枠3は、扉枠本体100の前面において下端から一定の高さで左右方向の全幅に亘って延出している扉枠幕板190と、扉枠本体100の前面における遊技窓101と扉枠幕板190との間の部位において前方へ突出している棚ユニット200と、棚ユニット200の左右方向中央に設けられており遊技者が操作可能な演出操作ユニット250と、を備えている。持ち球数表示部140、及び計数ボタンスイッチ180は、棚ユニット200の上面(棚部201の上面)に設けられている。
更に、扉枠3は、扉枠本体100の前面における遊技窓101よりも上側に設けられている扉枠トップユニット300と、扉枠本体100の前面における遊技窓101よりも左側に設けられている扉枠左サイドユニット320と、扉枠本体100の前面における遊技窓101よりも右側に設けられている扉枠右サイドユニット340と、を備えている。
扉枠本体100は、本体枠4に対して開閉可能に取付けるための扉枠ヒンジ機構110を有している。扉枠ヒンジ機構110は、扉枠本体100の左上端に設けられている扉枠上ヒンジ体111(図6を参照)と、扉枠本体100の左下端に設けられている扉枠下ヒンジ体112と、を有している。扉枠上ヒンジ体111は、上方へ突出している扉枠上ヒンジ軸111aを有している。扉枠ヒンジ機構110は、扉枠上ヒンジ体111の扉枠上ヒンジ軸111aを後述する本体枠上ヒンジ体511の扉枠用上軸孔511bに下方から挿入すると共に、扉枠下ヒンジ体112の扉枠下ヒンジ軸112aを後述する本体枠下ヒンジ体512の扉枠用下軸孔512bに上方から挿入することで、扉枠3を本体枠4に対して開閉可能に支持することができる。
また、扉枠本体100は、図5及び図7等に示すように、後面における下端付近から後方へ突出している突起部102を有している。この突起部102は、扉枠3を本体枠4に対して閉じた時に、その下面が後述する本体枠4における本体枠ベース501の支持段部501qに乗り上げるように当接し、扉枠3をある程度持ち上げることができるものである。この突起部102によれば、扉枠3を本体枠4に対して閉じることで扉枠3が持ち上がるようにしているため、扉枠3の荷重を突起部102と扉枠下ヒンジ体112とに分散させることができる。これにより、扉枠3を開閉可能としているヒンジ(扉枠下ヒンジ体112及び外枠下ヒンジ体35)に対して過度の荷重がかかり続けることを回避させることができ、ヒンジを歪み難くすることができると共に、ヒンジが歪んでも突起部102により扉枠3を持ち上げることができるため、扉枠3を本体枠4に対して適正位置で閉じることができる。なお、図示は省略するが、突起部102の下面には、前後方向に延びている複数のリブを有しており、それらリブにより強度・剛性が高められている。
突起部102は、後方へ向かうに従って左方へ移動するように傾斜している案内面102aを有している。詳細は後述するが、突起部102の案内面102aは、球揚上ユニット650における球磨モータベース686がロック位置以外の状態で、扉枠3を本体枠4に対して閉じようとした時に、球磨モータベース686の前端が接触して、球磨モータベース686をロック位置へ移動(回動)させることができるものである。
持ち球数表示部140は、6桁の7セグメントLEDにより構成されている。持ち球数表示部140は、棚ユニット200の上面における左右方向中央よりも右側で計数ボタンスイッチ180の左側の部位に設けられている。
ハンドル160は、扉枠本体100の前面における右下隅、すなわち、扉枠本体100の前面における遊技窓101と扉枠幕板190との間の右端付近に設けられている。ハンドル160は、回転軸を前後方向へ向けて遊技者が回転操作可能に取付けられている。ハンドル160は、自動車のステアリングのような形態に形成されており、中央のハブ部160aと、ハブ部160aから外方へ延出している複数(ここでは三本)のスポーク部160bと、スポーク部160bの先端同士を繋いでいる円環状のリング部160cと、を有している。
ハンドル160におけるリング部160cは、筒状のハンドルカバー170の前端から僅かに離れた前方の部位に設けられており、遊技者がリング部160cを握ることはできないように設けられている。従って、遊技者がハンドル160を回転操作する際には、主に、指をスポーク部160bの間を通すようにしてハブ部160aを握った状態で操作することとなる。この状態では、遊技者の指が、ハンドルカバー170の筒内に突っ込まれた状態となる。
ハンドル160には、遊技者が押圧操作可能な発射停止スイッチ161と、ハンドル160の静電気容量の変化を検知するハンドルタッチセンサ162と、ハンドル160の回転角度を検知するハンドル回転センサ163と、を備えている(図63を参照)。
発射停止スイッチ161は、遊技者により押圧操作すると、枠制御基板740によって発射ソレノイド553の駆動が停止させられる。従って、遊技者がハンドル160を回転操作中に発射停止スイッチ161を押圧操作すると、ハンドル160の回転操作を戻さなくても、遊技球Bの発射を一時的に停止させることができる。その後、ハンドル160の回転操作はそのままで発射停止スイッチ161の押圧操作を解除すると、発射停止スイッチ161を押圧操作する前の打込み強さ(ハンドル160の回転操作に応じた打込み強さ)で再び遊技球Bを遊技領域5a内に打込むことができる。
ハンドルタッチセンサ162は、ハンドル160に作用する静電気を検知するものであり、遊技者がハンドル160に接触することで、遊技者から作用する静電気を検知し、遊技者のハンドル160への接触(タッチ)を検出する。そして、ハンドルタッチセンサ162が遊技者の接触を検出している時に、ハンドル160を回動させると、ハンドル回転センサ163の検知が受付けられ、ハンドル160の回転角度に応じた強さで発射ソレノイドの駆動が制御されて、遊技球Bを打込むことができる。
従って、遊技者がハンドル160に触れずに、何らかの方法でハンドル160を回転させて遊技球Bを遊技領域5a内に打込もうとしても、ハンドルタッチセンサ162が遊技者の接触を検知していないことから、発射ソレノイド553は駆動されず、遊技球Bを打込むことができない。これにより、遊技者が本来とは異なる方法でハンドル160を回転させて遊技が行われるのを防止することができ、パチンコ機1を設置する遊技ホールに係る負荷(負担)を軽減させることができる。
ハンドル回転センサ163は、可変抵抗器とされており、ハンドル160を回転させると、検知軸が回転すると共に検知軸の回転角度に応じて内部抵抗が変化する。従って、ハンドル160を回転させてハンドル回転センサ163の内部抵抗を変化させると、その内部抵抗に応じて後述する球発射ユニット550における発射ソレノイド553の駆動力が変化することとなり、ハンドル160の回転角度に応じた強さで、遊技球Bを遊技領域5a内へ打込むことができる。
ハンドルカバー170は、ハンドル160における環状部分の後方の部位から直径が広がるように後方へ延出しており、円錐筒状に形成されている。ハンドルカバー170の外周面における右周面と下周面に、内部と連通している開口部171が設けられている。これら開口部171により、ハンドルカバー170内に、ゴミや液体等が入っても、下方へ排出させることができる。
計数ボタンスイッチ180は、棚ユニット200の上面において、左右方向中央よりも右側の部位に設けられている。計数ボタンスイッチ180は、詳細は後述するが、持ち球がある状態で押圧操作することで、持ち球を遊技球貸出装置8へ送って精算することができるものである。
扉枠幕板190は、一定の高さで、扉枠本体100の左右方向の幅と同じ長さで左右に延出しており、扉枠本体100の前面における下端に取付けられている。扉枠幕板190は、左右方向中央において前後に貫通しており、後述する本体枠4のバスレフダクト501eの前方に位置するダクトグリル191を有している。ダクトグリル191は、左右に細長く延出しており、複数の縦格子により仕切られている。このダクトグリル191は、詳細は後述するが、本体枠4のバスレフダクト501eから本体枠スピーカ503の駆動による空気振動(風)を前方へ放出するためのものである。
棚ユニット200は、扉枠本体100の前面における遊技窓101と扉枠幕板190との間の部位に設けられている。棚ユニット200の左右方向中央には球形の演出操作ユニット250が設けられている。棚ユニット200は、上端から遊技窓101の下端に沿うように前方へ棚状に膨出している棚部201と、棚部201の下方で演出操作ユニット250よりも右側に設けられているスピーカグリル203と、棚部201の上面に設けられており前後左右に並んだ四つの押しボタンからなる設定調節ボタン204と、左右に離隔して設けられている一対の突部205と、を有している。なお、設定調節ボタン204は、前後左右に並んだ四つの押しボタンのうち、前後の押しボタンを操作することにより音量の調整を可能にし、左右の押しボタンを操作することにより光量の調整を可能にしている。
棚部201は、上面が滑らかな面に形成されている。棚部201の上面には、左右方向中央よりも右側では、右端付近に計数ボタンスイッチ180が設けられていると共に、計数ボタンスイッチ180の左側に持ち球数表示部140が設けられており、左右方向中央よりも右側では、設定調節ボタン204が設けられていると共に、設定調節ボタン204の後端付近の左右両側に突部205が設けられている。
一対の突部205は、設定調節ボタン204よりも高く突出しており、上端が丸められている。一対の突部205は、棚部201の後辺とほぼ平行に設けられている。一対の突部205は、例えば、棚部201の上面においてスマートフォンを立て掛けるのに使用することが可能であり、便利である。
スピーカグリル203は、後述する本体枠4における本体枠スピーカ503の前方に位置しており、複数の貫通孔を有するパンチングメタルにより形成されている。スピーカグリル203は、扉枠3の中方向中央を境にしてハンドル160と対称で同じ大きさに設けられており、ハンドルカバー170と同様に前方へ膨出した形態に形成されている。
演出操作ユニット250は、棚ユニット200における左右方向の中央に設けられており、前端が棚ユニット200よりも前方へ突出していると共に、上端が棚ユニット200よりも上方へ突出している。演出操作ユニット250は、全体が球状に形成されている。演出操作ユニット250は、上面に中央付近の設けられている円形の第一演出ボタン251と、第一演出ボタン251の周囲を囲むように設けられている環状の第二演出ボタン252と、を有している。詳細な図示は省略するが、第一演出ボタン251は円柱状に形成されており、第二演出ボタン252は円筒状に形成されている。第一演出ボタン251及び第二演出ボタン252は、同軸上に設けられており、その軸線が上方へ向かうほど前方へ移動するように傾斜している。
第一演出ボタン251及び第二演出ボタン252は、遊技者参加型演出に応じて全体が上方へ移動(ポップアップ)するように設けられている。第一演出ボタン251は、常時押圧可能とされているのに対して、第二演出ボタン252は、ポップアップした時のみ押圧可能とされている。
なお、図示は省略するが、第一演出ボタン251の内部には、バイブレータ(振動装置)が設けられている。
扉枠トップユニット300は、扉枠本体100の前面における遊技窓101よりも上側の部位で、左右方向の両端が扉枠左サイドユニット320の上端部分と扉枠右サイドユニット340の上端部分との間に挟まれるように設けられている。扉枠トップユニット300は、庇のように前方へ突出している。扉枠トップユニット300は、前端縁に沿って左右に延出し透光性を有する半チューブ状の扉枠トップ装飾体301を備えている。扉枠トップ装飾体301は、平面視において、左右方向中央が最も前方へ位置するように前後方向に湾曲している。
扉枠トップユニット300は、図示は省略するが、扉枠トップ装飾体301を発光装飾させるための複数のLEDが実装されている扉枠トップ装飾基板と、音声、音楽、効果音等のサウンドを出力し左右に離隔して設けられている一対の扉枠トップスピーカ303と、一対の扉枠トップスピーカ303の左右両外側に設けられている一対の扉枠トップサイドスピーカ304と、を有している。一対の扉枠トップスピーカ303は、フルレンジスピーカ(又は、ミッドレンジスピーカ)であり、一対の扉枠トップサイドスピーカ304は、ツイーター(高音用スピーカ)である。
扉枠左サイドユニット320は、扉枠本体100の前面における遊技窓101よりも左側の部位で、扉枠本体100の上端付近から棚ユニット200の棚部201よりも下方のスピーカグリル203付近まで上下に長く設けられている。扉枠左サイドユニット320は、上下方向の全長に亘って延出しており、透光性を有する半チューブ状の扉枠左サイド装飾体321を備えている。扉枠左サイド装飾体321は、下端付近が右方へ湾曲している。
扉枠左サイドユニット320は、図示は省略するが、扉枠左サイド装飾体321を発光装飾させるための複数のLEDが実装されている扉枠左サイド装飾基板を有している。
扉枠右サイドユニット340は、扉枠本体100の前面における遊技窓101よりも右側の部位で、扉枠本体100の上端付近から棚ユニット200の棚部201よりも下方のハンドルカバー170まで上下に長く設けられている。扉枠右サイドユニット340は、扉枠左サイドユニット320よりも前方へ長く突出しており、上下に長い仕切り立状に形成されている。
扉枠右サイドユニット340は、前端に沿って上下に延出しており透光性を有する半チューブ状の扉枠右サイド装飾体341と、扉枠右サイド装飾体341の後方に設けられており左側面を形成している透光性を有する扉枠右サイド左側面装飾体(図示は省略)と、扉枠右サイド装飾体341の後方に設けられており右側面を形成している透光性を有する扉枠右サイド右側面装飾体(図示は省略)と、扉枠右サイド装飾体341、扉枠右サイド左側面装飾体及び扉枠右サイド右側面装飾体を発光装飾させるための複数のLEDが実装されている扉枠右サイド装飾基板(図示は省略)と、を備えている。扉枠右サイド装飾体341は、下端付近が左方へ湾曲している。
また、扉枠右サイドユニット340は、下端付近において前後に貫通し、錠ユニット780の鍵穴782が前方へ臨む開口部342を有している。
[3-1.計数ボタンスイッチ]
計数ボタンスイッチ180は、棚ユニット200の上面において、左右方向中央よりも右側の部位に設けられている。計数ボタンスイッチ180は、持ち球がある(持ち球数>0)状態で押圧操作することで、持ち球を遊技球貸出装置8へ送って精算することができるものである。計数ボタンスイッチ180は、詳細は後述するが、押圧時間に応じて、持ち球を1個ずつ送ったり、所定個数(例えば、250個毎)ずつ送ったり、することができる。遊技球貸出装置8へ送られた持ち球数は、通信ネットワークを介して管理サーバ9へ送られると共に、その持ち球数を記憶したICカードが遊技球貸出装置8から排出される。
ここで、遊技球貸出装置8は、遊技ホールの島設備においてパチンコ機1に隣接するように設けられているものである(サンドとも称する)。遊技球貸出装置8には、詳細に図示は省略するが、現金やプリペイドカード等を投入する投入口、ICカードを挿入/排出するカード口、球貸ボタンスイッチ8a、返却ボタンスイッチ、投入金額や計数球数等が表示される表示部、等が設けられている。遊技球貸出装置8は、現金等を投入口に投入した状態で、球貸ボタンスイッチ8aを押圧操作すると、投入した金額の範囲内で所定個数ずつ遊技球Bが貸し出される。本実施形態では、貸し出された遊技球Bの数が、デジタルデータとして枠制御基板へ送信されると共に、通信ネットワークを介して管理サーバ9へ送信されて管理される。
計数ボタンスイッチ180について詳述すると、持ち球がある状態で遊技者が計数ボタンスイッチ180を「短押し(例えば、1回の押圧時間が500ms未満)」すると、持ち球から遊技球Bを1個計数する。計数ボタンスイッチ180を、「長押し(例えば、1回の押圧時間が500ms以上)」すると、持ち球数が250個未満になるまで、長押し中は所定時間(例えば、300ms)毎の計数通知タイミングで遊技球Bを250個ずつ計数する。長押し中に持ち球数が250個以下になると、遊技球Bを1個ずつ計数する。また、計数ボタンスイッチ180を、「長押し(例えば、1回の押圧時間が500ms以上)」した場合、計数ボタンスイッチ180を押し続けていなくても、無条件に持ち球の全数を計数するようにしても良い。
計数ボタンスイッチ180の押圧操作により計数されると、持ち球数表示部140において表示されている持ち球数が減算されて表示されると共に、遊技球貸出装置8の図示しない表示部に計数球数が表示される。
[4.本体枠]
パチンコ機1の本体枠4について、図8乃至図14、図17乃至図21等を参照して詳細に説明する。図17は本体枠を主な構成毎に分解して前から見た分解斜視図であり、図18は本体枠を主な構成毎に分解して後ろから見た分解斜視図である。図19は、図10のパチンコ機を上下中央で切断した平面図である。図20は、図19においてア-ア線で切断した断面図である。図21は、図8の正面図において発射ユニット及びファールユニット等を断面にして示す要部正面図である。
本体枠4は、前方が開放された箱枠状に形成されており、内部に前方から遊技盤5が着脱可能に収容される。本体枠4は、正面左辺側前端の上下において、遊技ホールの島設備に取付けられる枠状の外枠2に開閉可能に取付けられると共に、開放された前面側が閉鎖されるように扉枠3が開閉可能に取付けられる。
本体枠4は、外枠2に対して開閉可能に支持される枠状の本体枠ベースユニット500と、遊技球Bを遊技盤5の遊技領域5aへ打込むための球発射ユニット550と、球発射ユニット550により発射されたにも関わらず遊技領域5aに打ち込まれなかった遊技球Bを回収するためのファールユニット570と、遊技盤5から排出された遊技球B及びファールユニット570により回収された遊技球Bを球発射ユニット550側へ送るための循環球経路ユニット600と、循環球経路ユニット600の下流端から遊技球Bを上方へ移動させる球揚上ユニット650と、球揚上ユニット650により揚上された遊技球Bを一つずつ球発射ユニット550へ送る球送ユニット700と、を備えている。
また、本体枠4は、循環球経路ユニット600の球抜口613pから排出された遊技球Bを受けるための球受トレー720と、球発射ユニット550や球揚上ユニット650等を制御する枠制御基板740を有する枠基板ユニット730と、外枠2と本体枠4及び扉枠3と本体枠4の間を施錠する錠ユニット780と、を備えている。
[4-1.本体枠ベースユニット]
本体枠4における本体枠ベースユニット500について、主に図22乃至図24等を参照して詳細に説明する。図22は本体枠における本体枠ベースユニットを主な構成毎に分解して前から見た分解斜視図であり、図23は本体枠における本体枠ベースユニットを主な構成毎に分解して後ろから見た分解斜視図である。図24(a)は本体枠ベースユニットにおける本体枠ベースの正面図であり、(b)は複数の本体枠ベースを重ねている状態を斜視図で示す説明図である。
本体枠ベースユニット500は、外枠2に対して前方へ開閉可能に支持されると共に、扉枠3を前方へ開閉可能に支持することが可能なものである。本体枠ベースユニット500には、球発射ユニット550、ファールユニット570、循環球経路ユニット600、球揚上ユニット650、球送ユニット700、球受トレー720、枠基板ユニット730、錠ユニット780、等が取付けられている。
本体枠ベースユニット500は、前後に貫通しており遊技盤5が前方から挿入され遊技盤挿入部502、及び遊技盤挿入部502の下側に設けられているベース壁部501bを有し、全体が縦長の四角形に形成されている本体枠ベース501と、本体枠ベース501の左側面を補強している側面補強板509と、を備えている。
また、本体枠ベースユニット500は、本体枠ベース501におけるベース壁部501bの後側に取付けられる本体枠スピーカ503と、本体枠スピーカ503を後方から覆うようにベース壁部501bに取付けられ前方が解放されている箱状の本体枠スピーカボックス504と、本体枠ベース501における遊技盤挿入部502を後方から開閉可能に設けられている裏カバー505と、を備えている。
更に、本体枠ベースユニット500は、本体枠ベース501に取付けられている遊技盤ロック部材506と、本体枠ベース501に取付けられている扉開放スイッチ507及び枠開放スイッチ508と、本体枠ベース501に取付けられている本体枠ヒンジ機構510と、を備えている。
本体枠ベース501は、正面視の形状が縦長の四角形に形成されている。本体枠ベース501は、黒色の不透明な合成樹脂により形成されている。本体枠ベース501は、左辺を有しない枠状の枠体501aと、枠体501aの枠内であって上端付近から下方へ全高の約2/3の範囲において前後に貫通している遊技盤挿入部502と、遊技盤挿入部502の下側に設けられているベース壁部501bと、ベース壁部501bの上端面における左右方向中央付近において上方(遊技盤挿入部502内)へ突出している遊技盤規制部501cと、ベース壁部501bの左端付近において前後に貫通しており本体枠スピーカ503が前方へ臨む本体枠スピーカ口501dと、ベース壁部501bにおける左右方向中央の下端付近において横長で前後に貫通しているバスレフダクト501eと、を備えている。
また、本体枠ベース501は、ベース壁部501bにおけるバスレフダクト501eの上方において前面側から後方へ凹んでおり球受トレー720が挿入されるトレー挿入凹部501fと、ベース壁部501bにおけるトレー挿入凹部501fの上方で前後に貫通しており循環球経路ユニット600の球蛇行部材613及び蛇行カバー614が挿入される球貯留通路挿入口501gと、を備えている。
また、本体枠ベース501は、ベース壁部501bの前面における球貯留通路挿入口501gの上方において左右に並んで設けられているファールユニット取付部501h及び球発射ユニット取付部501iと、ベース壁部501bにおける球発射ユニット取付部501iの右方に設けられている球揚上ユニット取付部501jと、ベース壁部501bの後面における球発射ユニット取付部501iの後方となる部位に設けられている球送ユニット取付部501kと、ベース壁部501bの後面に設けられている循環球経路ユニット取付部501lと、ベース壁部501bにおける右上隅付近において前後に貫通しており錠ユニット780の錠シリンダ781が挿通されるシリンダ挿通口501mと、を備えている。
更に、本体枠ベース501は、トレー挿入凹部501fにおける左右の内壁からの夫々突出しており、トレー挿入凹部501fに挿入されている球受トレー720の弾性爪721が係止されることで、球受トレー720の前方への移動を規制するための係止爪501nを備えている。また、本体枠ベース501は、球揚上ユニット取付部501jの部位で前後に貫通している縦長の開口501oを、備えている。
また、本体枠ベース501は、遊技盤挿入部502の上端から後方へ延出している上面カバー502aと、上面カバー502aの後端辺から下方へ短く平板状に延出している後面カバー502bと、遊技盤挿入部502の左端から後方へ延出しており上端が上面カバー502aと繋がっている左側面カバー502cと、遊技盤挿入部502の右端から後方へ延出しており上端が上面カバー502aと繋がっている右側面カバー502dと、遊技盤挿入部502の下端から後方へ延出している下面カバー502eと、を備えている。
また、本体枠ベース501は、後面カバー502bを貫通している複数の通風孔502fと、上面カバー502aに設けられており下方へ凹んでいる複数の上面凹部502gと、下面カバー502eに設けられており下方へ凹んでいる複数の下面凹部502hと、上面カバー502aの下面及び下面カバー502eの上面に夫々設けられている複数の補強リブ502iと、を備えている。
更に、本体枠ベース501は、球発射ユニット取付部501iの上側に設けられており、球発射ユニット550に対して上方からの光の入射を遮るための庇部501pを、更に備えている。この庇部501pにより、球発射ユニット取付部501iに取付けられている球発射ユニット550のフォトセンサからなる発射減算センサ554に対して、外部からの光を遮ることができ、発射減算センサ554での誤検知を防止することができる。
また、本体枠ベース501は、トレー挿入凹部501fと開口501oとの間の部位で、トレー挿入凹部501fの底面よりもやや上方の部位に設けられている支持段部501qと、ベース壁部501bの後面における右端付近において上下に離隔して設けられており後方へ突出している一対の支持突部501rと、を更に備えている。支持段部501qは、上方を向いた面(上面)を有している。この支持段部501qは、本体枠4に対して扉枠3を閉じると、扉枠3の突起部102が乗り上げるように当接し、扉枠3をある程度持ち上げることができるものであり、扉枠3の荷重の一部を支持するものである。支持突部501rの後端面には、枠基板ユニット730のナイラッチ774が係止される係止孔が設けられている。
本体枠ベース501の遊技盤挿入部502は、遊技盤5が前方から着脱可能に挿入される。遊技盤挿入部502は、ベース壁部501bよりも後方の部位の周囲が、上面カバー502a、左側面カバー502c、右側面カバー502d、及び下面カバー502e、によって囲まれている。
ベース壁部501bは、上端面に遊技盤5が載置される。ベース壁部501bの前面には、扉開放スイッチ507、球発射ユニット550、ファールユニット570、球受トレー720、が取付けられる。また、ベース壁部501bの後面には、本体枠スピーカ503、本体枠スピーカボックス504、枠開放スイッチ508、循環球経路ユニット600、球揚上ユニット650、球送ユニット700、が取付けられる。
遊技盤規制部501cは、遊技盤挿入部502に遊技盤5を挿入した時に、遊技盤5の左右方向及び後方への移動を規制するものである。本体枠スピーカ口501dは、図示するように、格子状に形成されており、本体枠4に対して扉枠3を閉じた状態で、扉枠3のスピーカグリル203の後方に位置するように設けられている。本体枠スピーカ口501dを後方から閉鎖するように、ベース壁部501bの後面に本体枠スピーカ503が取付けられる。
バスレフダクト501eは、左右に長い四角形の筒状に形成されている。バスレフダクト501eは、詳細は後述するが、ベース壁部501bと本体枠スピーカボックス504とで構成される本体枠スピーカ503のエンクロージャ504aと連通しており、本体枠スピーカ503から後方へ出力されサウンドの位相を反転させて前方へ放出させるためのものである。本実施形態では、筒状のバスレフダクト501eにより、本体枠スピーカ503から出力されたサウンドの音域のうち、低音域を共振・増幅させてより重低音のサウンドを響かせることが可能である。このバスレフダクト501eは、本体枠4に対して扉枠3を閉じた状態で、扉枠3のダクトグリル191の後方に位置するように設けられている。
トレー挿入凹部501fは、前方から球受トレー720を着脱可能に支持することができる。トレー挿入凹部501fの底壁は、前端側が低くなるように傾斜している(図20を参照)。これにより、トレー挿入凹部501fに球受トレー720が挿入されていない状態で、遊技球Bがトレー挿入凹部501fにこぼれても、前方へ排出させることができる。また、トレー挿入凹部501fの底壁が、前端側が低くなるように傾斜しているため、載置されている球受トレー720を前方へスライドさせ易くすることができる。
球貯留通路挿入口501gは、ベース壁部501bの後面に取付けられた循環球経路ユニット600の球蛇行部材613及び蛇行カバー614の前側部分が貫通して前方へ突出するように設けられている。ファールユニット取付部501hは、ベース壁部501bの上端付近で本体枠スピーカ口501dよりも右側に設けられている。球発射ユニット取付部501iは、ファールユニット取付部501hよりも右側に設けられている。球揚上ユニット取付部501jは、ベース壁部501bの上端付近から下端付近までの間の部位に設けられている。
球送ユニット取付部501kは、ベース壁部501bの後面において球送ユニット700の上面が上方(遊技盤挿入部502内)へ臨むように設けられており、上方から球送ユニット700を着脱できるように設けられている。球送ユニット取付部501kに球送ユニット700を取付けると、球発射ユニット550の右方において球送ユニット700の弾性爪709bがベース壁部501bの係止孔を貫通して前方へ臨んだ状態となる。この状態で、弾性爪709bを後方へ押圧して弾性変形させると共に、球送ユニット700の上面に設けられているツマミ部709aを摘まんで引き上げると、球送ユニット700を上方へ取外すことができる。
循環球経路ユニット取付部501lは、ベース壁部501bの後面の左右方向中央部分で後述する本体枠スピーカボックス504のボックス拡張部504cよりも上方の部位に設けられている。シリンダ挿通口501mは、ベース壁部501bの上端付近で球揚上ユニット取付部501jの右方に設けられている。
上面カバー502aは、遊技盤挿入部502に遊技盤5を装着した状態で、遊技盤5よりも後方へ延出している。この上面カバー502aには、図17及び図18等に示すように、二つの上面凹部502gが左右に離隔して設けられており、この上面凹部502gによって上面カバー502aに対して補強リブの一部を省略している。このように構成することにより、上面カバーの上面に複数の補強リブを左右方向へ列設する場合よりも、上面カバー502aを補強リブの分だけ上方へ位置させることが可能となり、遊技盤挿入部502の内容積を確保している。更に、上面カバーの上面に複数の補強リブを設けると、清掃の際に拭き残しが生じ美観を損なうこととなるが、本実施形態では、上面カバー502aの上面から補強リブ等を排除することにより美観の維持が可能となる。
上面カバー502aの上面、及び、二つの上面凹部502gの底面は水平面に対して2度程度後方に行くほど低くなるように傾斜している。さらに、パチンコ機1は通常、後傾するように設置され、その角度は一般的に0.75度程度後傾しているので、合計で2.75度程度の下り傾斜になっている。また、二つの上面凹部502gは、左右の幅が後方へ向かうに従って広くなっておいる。
このような緩斜面にしておくことにより、パチンコ機1の上方から落ちてくる遊技球Bは上面カバー502aの上面、若しくは、上面凹部502gを流下してパチンコ機1の下方に設けられた島設備の遊技球Bの回収経路に落下し、回収される。また、金属粉や、ネジ等の球形でない物体の落下物は、上面カバー502aの上面、若しくは、上面凹部502gに滞留する。このような効果を奏するには上面カバー502aの上面は水平面からの傾斜は15度以内が望ましい。
上面カバー502aは、平板状に形成されていることから、上面カバー502aにおいて上方から凹んでいる二つの上面凹部502gの下面(裏面)は、上面カバー502aの下面から下方へ突出している(図24(b)を参照)。つまり、上面凹部502gは、上面カバー502aの下面では、下方へ突出した凸部の形態となっている。そして、二つの上面凹部502gの終点すなわち前壁は、突当面502jの裏であり、突当面502jは遊技盤5の上辺の後面と接して位置決めを行う。
換言すると、上面カバー502aの裏側(下面側)には、二つの上面凹部502gの裏側がある。二つの上面凹部502gの裏側の先端(前端)は、突当面502jとなっており遊技盤5の上辺の後面と接して遊技盤5の位置決めを行う。
上面カバー502aの裏側(下面側)には複数の補強リブ502iのうち四つ補強リブ502iがあり、上面凹部502gと合わせて上面カバー502aの補強となっている。このように補強リブ502iを上面カバー502aの上面ではなく内側の下面に設けることによって上面カバー502aの上面(外面)の美観を保つことが可能になる。
なお、図23に示すように、上面カバー502aの上面の前端には、複数のリブ502kが設けられているが、これらリブ502kの上方は本体枠ベース501の縁の枠体501aで覆われているし、更に、その上方が外枠2で覆われるため、上方から金属粉等が落ちてくることはなく、美観に影響を与えない。
更に、図示は省略するが、上面カバー502aの上面や上面凹部502gには、射出成形する際に溶融した樹脂を送り込むためのゲートを設けていない。これは、ゲートによる凹凸で、上面カバー502aの上面や上面凹部502gを流下する遊技球Bの流下を妨げないためである。
また、同様に射出成形された本体枠ベース501を金型から取り出すためのイジェクタピンの痕を、上面カバー502aの上面や上面凹部502gに設けないように配慮されている。通常、イジェクタピンの痕は、バリを適切に処理することによって遊技球Bの流下を妨げる可能性は少ないが、金属粉などが堆積した上面カバー502aの上面や上面凹部502gを清掃するなどの際に美観を損なう可能性がある。このためイジェクタピンの痕を設けないように配慮されている。
本体枠ベース501における後面カバー502bは、左右両端が夫々左側面カバー502c及び右側面カバー502dと繋がっている。この後面カバー502bには、上下に長いスリット状の複数の通風孔502fが、左右方向へ列設されている。
また、本体枠ベース501における左側面カバー502cは、前後方向の奥行が上面カバー502aの奥行と同じである。左側面カバー502cは、平面視において、後方へ向かうに従って右方へ移動するように傾斜している。左側面カバー502cの後端には、裏カバー505を係止するためのカバー係止部502lが上下に離隔して二つ設けられている。
本体枠ベース501の右側面カバー502dは、平面視において、後方へ向かうに従って左方へ移動するように傾斜している。右側面カバー502dは、後面カバー502bよりも下側の部位が、後端から前方へ向かって切り欠かれており、当該部位の後端が上面カバー502aの後端よりも前方に位置している。つまり、右側面カバー502dは、後面カバー502bよりも下側の部位の奥行が短く形成されている。右側面カバー502dの後端における後面カバー502bよりも下側の部位には、裏カバー505をヒンジ回転可能に支持するための複数のカバー軸支部502mが上下方向に間隔をあけて設けられている。
本体枠ベース501の下面カバー502eは、遊技盤挿入部502の下端(ベース壁部501bの上面)よりも一段上がった部位から後方へ延出している。下面カバー502eは、循環球経路ユニット取付部501lの上方の部位を除くように設けられており、循環球経路ユニット取付部501lよりも左側の部位では左側面カバー502cの後端と同じ位置まで後方へ延出しており、循環球経路ユニット取付部501lよりも右側の部位では右側面カバー502dにおける奥行が短く形成されている部位の後端と同じ位置まで後方へ延出している。この下面カバー502eは、後方へ向かうほど高くなるように傾斜している。
本体枠ベース501の下面凹部502hは、下面カバー502eの上面から下方へ凹んでいる。下面凹部502hは、前方へ向かって開放されており、後方へ向かうに従って左右の幅が狭くなるように形成されている。下面凹部502hの底面は、下面カバー502eと同様に、後方へ向かうに従って高くなるように傾斜している。下面カバー502eは、平板状に形成されていることから、下面カバー502eにおいて上方から凹んでいる下面凹部502hの下面(裏面)は、下面カバー502eの下面から下方へ突出している図24(b)を参照。つまり、下面凹部502hは、下面カバー502eの下面では、下方へ突出した凸部の形態となっている。下面凹部502hの内部には、補強リブ502iが設けられている。
複数の補強リブ502iは、上面カバー502aの下面と、下面凹部502hの底面と、に夫々設けられている。上面カバー502aには四つの補強リブ502iが設けられており、二つが、二つの突当面502jから夫々前方へ延出するように設けられていると共に、残りの二つが、二つの上面凹部502gよりも左右両外側の部位に設けられている。上面凹部502gよりも左右両外側に設けられている補強リブ502iは、後端が後面カバー502bに繋がっており、上面凹部502gよりも短く前方へ延出している。
複数の補強リブ502iのうち、上面カバー502aにおける上面凹部502gよりも左右両外側の二つと、二つの下面凹部502hに夫々設けられている二つとの、合計四つは、当リブとして機能するように設けられている。詳述すると、本実施形態の本体枠ベース501は、前端側を下にして作業台等に置くと、ガタ付くことなく水平に置けるように構成されている。また、本体枠ベース501は、図24(b)に示すように、重ねて保管できるように形成されている。この際に、リブとしての四つの補強リブ502iが相手側に当接することにより、重ねた本体枠ベース501同士が噛み合うことを回避させることができる。これにより、部品(本体枠ベース501)同士が噛み合って、取外すのに時間がかかるのを低減させることができ、組立作業の効率化を図ることができる。また、本体枠ベース501を重ねられるようにしているため、梱包数の増量、及び、梱包箱の小型化、等が可能となる。
本実施形態の本体枠ベース501によれば、本体枠4に収納された遊技盤5を上方から保護する本体枠ベース501の上面カバー502aにおいて、その上面を後ろ下がりの緩斜面としているので、パチンコ機1の上方から落下してくる遊技球B、金属粉、ネジ等を適切に処理可能である。具体的には球形である遊技球Bに関しては上面カバー502aの上面を流下させてパチンコ機1下に落下させ得るので、遊技球Bはそのまま回収されてトラブルを生じない。また、非球形である、金属粉やネジ等は流下させずに上面カバー502a上に留めることができるため、やはりトラブルを発生しない。
また、この上面カバー502aの上面には通風孔502fは設けない。これにより、通風孔502fからの金属粉、ネジ等の侵入を防ぎ、遊技盤5の電気部品などに悪影響を与えない。
更には、射出成形機で成形される上面カバー502aの上面には、成形を行う際の溶融樹脂を金型に注入するためのゲートを設けていない。これにより、上面カバー502aの上面にはゲート由来の凹凸は生じないため、遊技球Bの流下を妨げない。
同様に、射出成形された本体枠ベース501を金型から取外す際のイジェクタピンの痕を設けないように配慮されている。通常、イジェクタピンの痕は、バリを適切に処理することによって遊技球Bの流下を妨げる可能性は少ないが、金属粉等が堆積した上面カバー502aの上面を清掃するなどの際にイジェクタピンの痕に残り、美観を損なう可能性がある。このためイジェクタピンの痕を設けないことにより、清掃により簡単に美観を取り戻すことができる。
また、この上面カバー502aは本体枠ベース501と一体的に成形されている。このように成形することにより組み立て工数の節約と本体枠ベースユニット500(遊技盤収容枠)全体の強度の向上が可能となる。
そして、上面カバー502aはその上面で、内部に収容した遊技盤5を保護するだけではなく、その内側に遊技盤5と接して遊技盤5の位置決めを行う位置決め部(突当面502j)を有している。これにより遊技盤5と上面カバー502aの位置関係が固定され、遊技盤5を保護するという遊技盤収容枠(本体枠4)の目的を発揮できる。
また、図18等に示すように、上面カバー502aの上面には、補強のためのリブを設けていない、これにより、リブにより清掃がし難くなることがなく、メンテナンスが楽になる。なお、上面カバー502aの上面を覆うように他の部材(例えば、枠体501a、外枠2、等)があり、異物が落ちてこない部位に関してはリブを設けても差し支えない。
側面補強板509は、平面視の形状が、右方へ開放されているコ字状に形成されており、本体枠ベース501における枠体501aの解放されている左辺の替わりとなるように取付けられている。側面補強板509は、アルミ合金のような金属の押出型材により形成されている。側面補強板509は、左位置規制部材509aが上下に離間して二つ設けられている。左位置規制部材509aは、遊技盤5の左辺を位置決めするためのものである。
本体枠スピーカ503は、本体枠ベース501の本体枠スピーカ口501dを後方から閉鎖するようにベース壁部501bの後側に取付けられている。本体枠スピーカ503は、主に低音を出力するコーン型のスピーカである。
本体枠スピーカボックス504は、前方へ開放されている箱状に形成されており、本体枠スピーカ503を後方から覆うようにベース壁部501bの後側に取付けられる。本体枠スピーカボックス504は、ベース壁部501bに取付けることで本体枠スピーカ503のエンクロージャ504aを形成するものである。
本体枠スピーカボックス504は、本体枠スピーカ503の後方に位置するボックス本体部504bと、ボックス本体部504bの下端と接続されており正面視において右方へ延出しているボックス拡張部504cと、ボックス本体部504bの後面に設けられている枠基板ユニット軸支部504dと、を有している。本体枠スピーカボックス504のボックス拡張部504cは、バスレフダクト501eの後方を覆うように、本体枠ベース501の右端付近まで右方へ延出していると共に、一部がボックス本体部504bよりも後方へ延出している。
エンクロージャ504aは、ボックス本体部504bとボックス拡張部504cとで構成されており、バスレフダクト501eを通して外部と連通している。つまり、バスレフダクト501e、本体枠スピーカ503、本体枠スピーカボックス504、によって位相反転型のバスレフ型スピーカを構成している。
詳述すると、本体枠スピーカ503からは、所定のサウンドが前方及び後方に出力される。本体枠スピーカ503から前方へ出力されたサウンドは、本体枠スピーカ口501d、スピーカグリル203を通してパチンコ機1の前方へ放出される。
一方、本体枠スピーカ503から後方へ出力されたサウンドは、本体枠スピーカボックス504(エンクロージャ504a)内の空気を振動させることとなる。そして、このエンクロージャ504aは、筒状のバスレフダクト501eにより前方(外部)に解放されているため、バスレフダクト501eから前方へ放出されることとなる。この際に、バスレフダクト501eが所定長さの筒状に形成されていることから、その内部において気柱振動による共振により低音域が増幅されると共に、位相が反転された状態で前方へ放出される。
これにより、本体枠スピーカ503から前方へ出力されたサウンドと、後方へ出力されたサウンドとが、互いに打ち消し合って減衰するように作用することはなく、互いに共振して増幅するように作用することとなり、本体枠スピーカ503の口径が小さくても重低音が響く大きなサウンドを出力させることができ、豊かな低音を有したサウンドを遊技者に聴かせることができる。
本体枠スピーカボックス504のボックス拡張部504cは、前後方向の奥行が上下の高さよりも長く形成されており、後端が枠基板ユニット730の後端よりも僅かに後方へ突出するように設けられている(図20を参照)。ボックス拡張部504cは、本体枠4に組立てた状態で、枠基板ユニット730(ユニットベース770及び電源基板ボックス772)との間に隙間が形成されるように、枠基板ユニット730の下方を覆っている。これにより、ボックス拡張部504cによって、枠基板ユニット730に接続されている各種の配線を垂れ下がり難くしている。
ボックス拡張部504cは、図20に示すように、上面が後方へ向かって低くなるように傾斜している。これにより、上方から落下してきたゴミや遊技球B等を後方へ案内して排出させることができる。また、ボックス拡張部504cは、下面が後方へ向かって高くなるように傾斜している。これにより、外枠2に対して本体枠4を閉じる際に、ボックス拡張部504cが本体枠4の下枠体14に接触することはない。
また、ボックス拡張部504cは、図20に示すように、下面が後方へ向かって高くなるように傾斜している。これにより、本体枠4を外枠2に対して閉じる際に、本体枠4が傾いていてもボックス拡張部504cの下面により本体枠4を外枠2内に案内することができる。
この本体枠スピーカボックス504は、本体枠4に組立てた状態で、本体枠ベース501におけるトレー挿入凹部501fの後端側を吊り下げるように支持している。これにより、循環球経路ユニット600から排出された遊技球Bが球受トレー720に受けられることで、球受トレー720を介してトレー挿入凹部501fに上方から荷重(複数の遊技球Bの重さ)が作用しても、トレー挿入凹部501fが変形することはない。
また、本体枠スピーカボックス504は、透明な合成樹脂により形成されており、外部から本体枠スピーカ503を確認することができる。
裏カバー505は、パチンコ機1に組立てた状態で、本体枠4に取付けられている遊技盤5の後方を覆うように、本体枠ベース501に対して開閉可能に設けられている。裏カバー505は、平板の右辺側を前方へ屈曲させたような平面視においてL字状に形成されている。裏カバー505は、左端において上下に離隔して設けられている二つの係止爪505aと、右端において上下に列設されている複数の軸部505bとを有している。係止爪505aは、本体枠ベース501におけるカバー係止部502lに対して着脱可能に係止される。軸部505bは、本体枠ベース501におけるカバー軸支部502mに軸支される。これにより、裏カバー505が本体枠4の本体枠ベース501に対し開閉可能に取付けられる。裏カバー505には、複数の通風孔が設けられており、遊技盤5からの熱を外部へ逃がすことができる。この、裏カバー505は、透明な合成樹脂によって形成されている。
裏カバー505は、本体枠ベースユニット500に対して後述する枠基板ユニット730を先に閉じた後で、本体枠ベースユニット500(本体枠ベース501)に閉じようとすると、閉じられている枠基板ユニット730と干渉(当接)して閉じられることが阻止されるように形成されている。また、裏カバー505は、外枠2に対して本体枠4を開くと共に、裏カバー505を本体枠ベース501に対して開いている状態で、本体枠4を外枠2に対して閉じようとすると、外枠2と干渉(当接)して閉じられることが阻止されるように形成されている。
遊技盤ロック部材506は、本体枠ベース501(ベース壁部501b)の前面に、前後方向に延びた軸周りに対して回転可能に取付けられている。遊技盤ロック部材506は、遊技盤挿入部502に遊技盤5を挿入した状態でロック位置に回転させることにより、遊技盤5の下端側が前方へ移動するのを阻止することができる。
扉開放スイッチ507は、本体枠4に対する扉枠3の開閉を検知するためのものである。扉開放スイッチ507は、本体枠ベース501のベース壁部501bにおけるシリンダ挿通口501mの下方に取付けられている。
枠開放スイッチ508は、外枠2に対する本体枠4の開閉を検知するためのものである。枠開放スイッチ508は、本体枠ベース501のベース壁部501bにおける扉開放スイッチ507の下方に取付けられている。
本体枠ヒンジ機構510は、本体枠ベース501の左辺上端に取付けられる本体枠上ヒンジ体511と、本体枠ベース501の左辺下端に取付けられる本体枠下ヒンジ体512と、を有している。
本体枠上ヒンジ体511は、上方へ円柱状に突出し外枠2における外枠上ヒンジ体31の軸受溝31aに挿入される本体枠ヒンジ軸511aと、本体枠ヒンジ軸511aに隣接して設けられており扉枠3における扉枠上ヒンジ体111の扉枠上ヒンジ軸111aが下方から挿入される扉枠用上軸孔511bと、を備えている。本体枠上ヒンジ体511は、平板状で水平に延出している部位と、当該水平に延出している部位の後端から下方へ延出している部位と、を有している。本体枠上ヒンジ体511における水平に延出している部位には、本体枠ヒンジ軸511aと扉枠用上軸孔511bとが設けられている。また、本体枠上ヒンジ体511は、下方へ延出している部位が、本体枠ベース501に取付けられる。
本体枠下ヒンジ体512は、外枠2における外枠下ヒンジ体35のヒンジ軸35aが下方から挿入される外枠用軸孔(図示は省略)と、扉枠3における扉枠下ヒンジ体112の扉枠下ヒンジ軸112aが上方から挿入される扉枠用下軸孔512bと、を備えている。本体枠下ヒンジ体512は、平板状で水平に延出している部位と、当該水平に延出している部位の後端から上方へ延出している部位と、を有している。本体枠下ヒンジ体512における水平に延出している部位には、外枠用軸孔と扉枠用下軸孔512bとが設けられている。また、本体枠下ヒンジ体512は、下方へ延出している部位が、本体枠ベース501に取付けられる。また、本体枠下ヒンジ体512における下方へ延出している部位は、本体枠4を外枠2に対して閉じた時に、幕板45の後壁部45cに当接する。これにより、本体枠4がこれ以上後方へヒンジ回転することはない。
本体枠ヒンジ機構510は、本体枠上ヒンジ体511の本体枠ヒンジ軸511aを外枠2における外枠上ヒンジ体31の軸受溝31aに挿入させると共に、本体枠下ヒンジ体512の外枠用軸孔に外枠2における外枠下ヒンジ体35のヒンジ軸35aを挿入させることで、外枠2に対して本体枠4が開閉可能に支持される。
また、本体枠ヒンジ機構510は、本体枠上ヒンジ体511の扉枠用上軸孔511bに下方から扉枠3における扉枠上ヒンジ体111の扉枠上ヒンジ軸111aを挿入させると共に、本体枠下ヒンジ体512の扉枠用下軸孔512bに上方から扉枠3における扉枠下ヒンジ体112の扉枠下ヒンジ軸112aを挿入させることで、本体枠4に対して扉枠3が開閉可能に支持される。
[4-2.球発射ユニット]
本体枠4における球発射ユニット550について、主に図25乃至図28等を参照して詳細に説明する。図25(a)は本体枠における球発射ユニットを前から見た斜視図であり、(b)は本体枠における球発射ユニットを後ろから見た斜視図である。図26(a)は球発射ユニットを分解して前から見た分解斜視図であり、(b)は球発射ユニットを分解して後ろから見た分解斜視図である。図27(a)は球発射ユニットの発射ユニットカバーを左後ろから見た斜視図であり、(b)は正面視において発射ユニットカバーのみを断面で示す球発射ユニットの説明図である。図28は、発射減算センサと発射槌とを破線で示す球発射ユニットの正面図である。
球発射ユニット550は、遊技盤5の遊技領域5aに遊技球Bを発射するためのものであり、球送ユニット700から送られた遊技球Bを受取る球入口550aと、発射された遊技球Bが外部へ放出される球発射口550bと、遊技球Bを排出するための球排出口550cと、を有している。球発射ユニット550は、扉枠3の前面右下隅のハンドル160の回動角度に応じた強さで遊技球Bを打込むことができる。球発射ユニット550は、本体枠ベース501のベース壁部501bの前面の上部において、左右方向中央よりも右側で不透光の庇部501pの下方に設けられている球発射ユニット取付部501iに取付けられる。
球発射ユニット550の球入口550aは、後面に設けられており、一つの遊技球Bが通過可能な大きさで四角く開口している。この球入口550aは、本体枠4に組立てた状態で、球送ユニット700の球送出口702の前方に位置しており、球送出口702と連通する。球発射口550bは、上面の左端において、左端側が低くなるように斜めに開口している。この球発射口550bは、本体枠4に組立てた状態で、ファールユニット570のファール右開口部570bの上部と連通する。球排出口550cは、左側面において開口している。この球排出口550cは、本体枠4に組立てた状態で、ファールユニット570のファール右開口部570bの下部と連通する。
球発射ユニット550は、平板状のユニットベース551と、ユニットベース551の前面側を覆うように取付けられている発射ユニットカバー552と、ユニットベース551よりも前方へ回転軸553aが突出するようにユニットベース551の後側に取付けられている発射ソレノイド553と、遊技球Bの発射の有無を検知可能な発射減算センサ554と、発射ソレノイド553の回転軸553aに取付けられている発射槌555と、発射槌555を発射ソレノイド553の回転軸553aに取付けているナット556と、発射ソレノイド553の回転軸553aに挿入されている円環状のスペーサ557と、発射槌555と接触可能な二つの当ゴム558と、を備えている。
球発射ユニット550のユニットベース551は、鉄板のような金属板により形成されている。ユニットベース551には、球入口550aが設けられており、正面視において中央から上方の部位に四角く貫通している。
発射ユニットカバー552は、透明な合成樹脂を使用して射出成形によって形成されている。発射ユニットカバー552は、ユニットベース551に対して前方へ離隔して設けられる平板状の前板552aと、前板552aの後側でユニットベース551の球入口550aの直下となる部位に設けられており左端側が高くなるように傾斜している球発射台552bと、球発射台552bを上下に貫通している検知口552cと、を備えている。
また、発射ユニットカバー552は、前板552aの後側で球発射台552bの正面視右上において球発射台552bとの間に遊技球Bが通過不能な隙間を形成している発射台上方壁部552dと、前板552aの後側で球発射台552b及び発射台上方壁部552dとを挟むように設けられているセンサ下取付部552e及びセンサ上取付部552fと、を備えている。
更に、発射ユニットカバー552は、球発射台552bにおける遊技球Bの発射方向に設けられており上端が球発射口550bの下端を構成している障壁部552gと、前板552aの後側で球発射台552bの左端から下方へ延出した後に左方へ向かって低くなるように延出している排出案内壁部552hと、センサ下取付部552eの上方とセンサ下取付部552eの右方との部位において前後に貫通している窓部552iと、前板552aの前面において凹んでおり左下から右上へ延出している配線用溝552jと、配線用溝552jの前端から配線用溝552jの底面と平行に突出している複数の配線係止部552kと、を備えている。
球発射台552bは、球入口550aを通って供給された遊技球Bが載置される。球発射台552bは、上面が正面視において左端が高くなるように傾斜している。球発射台552bは、上面が傾斜している方向へ沿って下方へ窄まるように一定の断面形状(台形状)に凹んでいる。球発射台552bは、傾斜方向(発射方向)の長さが遊技球Bの直径とほぼ同じであり、台形状に凹んでいる二つの傾斜面に接するように遊技球Bが一つのみ載置されるように形成されている。本実施形態では、球発射台552bが水平に対して約27度の角度で傾斜している。
検知口552cは、球発射台552bにおける台形状に凹んでいる部位の底部に設けられている。発射台上方壁部552dは、球発射台552bの傾斜している下端側の上方に設けられている。発射台上方壁部552dは、球発射台552bとの間で、遊技球Bが通過不能、且つ、発射槌555の先端が通過可能、の隙間を形成するように設けられている。これにより、球発射台552bに供給された遊技球Bは、発射台上方壁部552dの左端に当接して球発射台552bの傾斜方向の下流側(ここでは右方)への移動が規制された状態で球発射台552bに載置される。
球発射台552bに遊技球Bが載置されている状態では、当該遊技球Bの中心が、球入口550aの中心よりも若干右方に位置している。また、球発射台552bの長さを、遊技球Bが一つのみ載置される長さとしている。これにより、球発射台552bに遊技球Bが載置されている状態で、発射された遊技球Bが戻ってきたり、球送ユニット700から遊技球Bが送球されたりして、別の遊技球Bが球発射台552bに供給されても、球発射台552bに載置されている遊技球Bに弾かれ、球発射台552bに載ることなく排出案内壁部552h側(ファールユニット570側)に排出され、ファール球センサ607により検知される。従って、球発射台552bに遊技球Bが載置されている状態で、発射した遊技球Bが戻ってきたり、球送ユニット700から供給されたりしても、その遊技球Bをファールユニット570へ送って当該遊技球Bをファール球として持ち球に加算するようにしているため、発射した遊技球Bの実数との誤差を無くすことができる。
センサ下取付部552eとセンサ上取付部552fとは、夫々に発射減算センサ554を構成している発光部554aと受光部554bとが取付けられる。センサ下取付部552eでは発射減算センサ554(ここでは発光部554a)が上方へ向けて取付けられるため、発光部554aの上面にゴミや塵等が付着すると誤検知する恐れがあるが、発光部554aを斜めに取付けるようにしているため、ゴミ等が溜まり難い。
障壁部552gは、球発射台552bから左方へ遊技球Bの直径よりも長く離れた部位において、球発射台552bから発射された遊技球Bの弾道よりも下方に設けられている。障壁部552gは、打込み強さの弱い遊技球Bが当接可能とされており、当接した遊技球Bは障壁部552gと球発射台552bとの間を通って下方の排出案内壁部552h上に流下することとなり、球発射台552bに戻ることはない。また、障壁部552gは上下に延出しているため、ファールユニット570側からの遊技球Bの侵入を阻止することが可能である。
排出案内壁部552hは、障壁部552gとの間で球排出口550cを形成している。排出案内壁部552hは、左端側が低くなるように傾斜しており、球発射台552bと障壁部552gとの間を通って流下してきた遊技球Bを左方へ案内して、左端の球排出口550cからファールユニット570側へ排出することができる。これにより、球発射台552bにおいて発射槌555により打撃されたのにも関わらず、球発射口550bから発射されなかった遊技球Bは、排出案内壁部552hに案内されて球排出口550cからファールユニット570へ排出される。
窓部552iは、球発射台552bとセンサ下取付部552eとの間の部位と、打撃位置から離れた後退位置の発射槌555における先端の前方の部位と、に設けられている。センサ下取付部552eには、発射減算センサ554(ここでは発光部554a)が上方へ向けて取付けられているため、発光部554aの上面にゴミや塵等が溜まり易く、ゴミ等が付着すると誤検知する恐れがあるが、球発射台552bとセンサ下取付部552eとの間の部位の窓部552iを通して綿棒等の清掃具を挿入することで、発光部554aの上面の清掃を容易に行うことができる。
また、発射槌555の先端は、遊技球Bに接触することから、発射槌555の先端にゴミ等が付着していると、遊技球Bを良好に発射させることができなくなる恐れがあるが、図28に示すように、待機位置の発射槌555の先端の前方に窓部552iを設けているため、当該窓部552iを通して綿棒等の清掃具を挿入することで、発射槌555の先端を容易に清掃することができる。
発射ソレノイド553は、前後に延びた回転軸553aを有するロータリーソレノイドにより構成されている。詳細は後述するが、発射ソレノイド553は、後述の球送ソレノイド706と関連して、所定の発射シーケンスに基づいてハード的に一連の動作をする。
発射減算センサ554は、球発射台552b上における遊技球Bの有無を検知することができる。発射減算センサ554は、検知光を照射する発光部554aと、検知光を受光する受光部554bと、で構成されており、夫々が発射ユニットカバー552のセンサ下取付部552eとセンサ上取付部552fとに取付けられる。発光部554aから発光された検知光は、球発射台552bの底部に設けられている検知口552cを通って受光部554bに受光される。この際に、球発射台552bに遊技球Bが載置されていると、遊技球Bにより検知光が遮られ、受光部554bにおいて検知光が受光されることはない。これにより、球発射台552bにおける遊技球Bの有無を検知することができる。
発射減算センサ554は、詳細は後述するが、球発射台552bから遊技球Bが発射されたことを検知して、遊技者の持ち球数を1個減算するためのものである。
本実施形態では、発射減算センサ554のOFF判定により持ち球数を減算するようにしているが、発射減算センサ554の動作次第では遊技者の持ち球数が変化してしまうため、遊技球Bの発射に対して1対1の信頼性が求められる。ところで、遊技球Bに対する通常の通過判定では、受光部における発光部からの光に対して、所定の時間間隔(例えば、割込み周期が4ms)で非検知、検知、検知、(所謂「011」)のOFFからON(遊技球Bの無しから有り)への切り替わりにより判定しているが、球発射台552b(発射レール)への遊技球Bの供給時の球あばれや、発射後の発射槌555の先端による発射球以外での誤検知の懸念がある。
これに対して、本実施形態では、球発射台552bに遊技球Bが停留していることに着目し、まずは球発射台552bにおいて遊技球Bが有るか否かの判定をして、遊技球Bが無くなると発射した判定するようにしている。つまり、ON(遊技球有り)判定してから、OFF(遊技球無し=発射)するようにしている。具体的には、ONとOFFを認識するための閾値(例えば、ONの閾値が80ms、OFFの閾値が80ms)を設け、ONの閾値を越えた時に初めて「遊技球有り」とし、そこからOFFの閾値を越えると遊技球Bが発射された(「遊技球無し」)と認識して、持ち球数を減算する。これにより、遊技球のチャタリングやノイズでの誤動作を防止することができる。なお、上記の閾値としては、割込み周期(例えば、4ms)の整数倍が望ましい。
発射槌555は、遊技球Bを打撃して発射するためのものである。発射槌555は、発射ソレノイド553の回転軸553aに取付けられ、回転軸553aと一緒に回転(回動)する。発射槌555の先端は、球発射台552bと発射台上方壁部552dとの間を通って、球発射台552bに載置されている遊技球Bに対して当接可能に設けられている。
ところで、球発射ユニット550の量産化に当たり、遊技球Bの発射精度を担保するためには、発射槌555の先端の挿入角度、球発射台552b(発射レール)の取付角度、球発射ユニット550への組立て後の発射槌555の先端位置調整、等全てがシビアな値での調整が必要となり、量産化の難易度が高かった。そこで、本実施形態では、発射精度の決定方法を、従来の発射レールへの遊技球Bの当たり方と、発射レールの形状と、による担保から、発射槌555と遊技球Bとの接触のみを担保するように変更した。この変更では、発射精度が、発射槌555の単体での先端の精度がより重要となるため、発射槌555の先端を、板金インサート成形により形成すると共に、発射槌555の先端における遊技球Bとの接触面積を従来よりも多くするようにしている。これにより、発射精度の安定性を確保することができると共に、多少の組付け誤差も許容することができ、球発射ユニット550を量産化することができる。
ナット556は、発射ソレノイド553の回転軸553aに螺合されるものである。スペーサ557は、発射ソレノイド553の回転軸553aが挿入されるものである。発射ソレノイド553の回転軸553aが、後方からスペーサ557、発射槌555の順に挿通され、発射槌555から前方へ突出している先端にナット556が螺合されて締め付けられることにより、発射槌555が取付けられる。
当ゴム558は、発射槌555における回転範囲(回動範囲)を規制するようにユニットベース551に取付けられている。
本実施形態の球発射ユニット550によれば、球発射台552bにおいて遊技球Bが1個のみ載置されるようにしていると共に、発射減算センサ554により球発射台552bから遊技球Bが発射されたことを検知するようにしているため、遊技球Bの発射を1個ずつ確実に検知することができる。
また、球発射ユニット550によれば、発射ユニットカバー552を透明な合成樹脂により形成しているため、本体枠4に対して扉枠3を開くことで、前方から球発射ユニット550の内部を確認することができる。この発射ユニットカバー552を透明としていることで、内部に光が入射してフォトセンサからなる発射減算センサ554において誤検知が発生する恐れがあるが、本体枠4に対して扉枠3を閉じた状態では、前方からの光が扉枠3によって遮られ、後方からの光が金属板からなるユニットベース551に遮られ、更に、上方からの光は黒色不透明の本体枠ベース501における庇部501pによって遮られるため、内部に光が入射することはなく、発射減算センサ554での光による誤検知が防止されている。
また、本実施形態で開示しているパチンコ機1(循環式遊技機)は、発射完了をした後に初めて持ち球を減算する仕様となっている。このため、従来の循環式遊技機で採用されていた発射前に球送りをトリガとして持ち球を減算する方式と比べ、遊技を清算する際に、発射せずに発射レールに残った遊技球B(持ち球減算済)を、遊技者に返却するために自動的に空打ちしてファール球とし、持ち球を加算してつじつまを合わせる必要がなく、迅速な清算処理を行うことができる。
更に、球発射ユニット550によれば、発射減算センサ554を斜めに取付けているため、発射減算センサ554の検知面にゴミや塵等を載り難くすることができると共に、発射減算センサ554にゴミ等が付着しても、発射ユニットカバー552の窓部552iから綿棒のような清掃具を挿入して検知面を容易に清掃することができ、ゴミ等の付着による誤検知(誤作動)を簡単に解消させることができる。
また、球発射ユニット550によれば、窓部552iを、発射槌555の先端を清掃可能な部位にも設けているため、当該部位の窓部552iから清掃具を挿入することで、発射槌555の先端を容易に清掃することができ、ゴミ等の付着による遊技球Bの発射のバラツキを解消させることができる。
[4-3.ファールユニット]
本体枠4におけるファールユニット570について、主に図29乃至図31を参照して詳細に説明する。図29(a)は本体枠におけるファールユニットを前から見た斜視図であり、(b)は本体枠におけるファールユニットを後ろから見た斜視図である。図30(a)はファールユニットを分解して前から見た分解斜視図であり、(b)はファールユニットを分解して後ろから見た分解斜視図である。図31(a)はファールユニットの側面断面においてファールシャッターを閉じた状態で示す説明図であり、(b)はファールユニットの側面断面においてファールシャッターを開いた状態で示す説明図である。
ファールユニット570は、球発射ユニット550により発射されて遊技盤5における外レール1001と内レール1002との間に打ち込まれたものの、遊技領域5aには打ち込まれなかった遊技球B、球発射ユニット550により発射されたものの発射強度が弱すぎて遊技盤5(外レール1001と内レール1002との間)にたどり着かなかった遊技球B、等を回収するためのものである。ファールユニット570は、上面において開口しているファール上開口部570aと、右側面において開口しているファール右開口部570bと、ファール上開口部570a及びファール右開口部570bと連通しており下端において後方へ向かって開口しているファール球出口570cと、を有している。
ファールユニット570は、本体枠ベース501のベース壁部501bの前面上部における左右方向中部分に設けられているファールユニット取付部501hに取付けられる。ファールユニット570は、本体枠4に組立てた状態で、上端がベース壁部501bの上端と略同じ高さであり、ファール右開口部570bが球発射ユニット550の球発射口550b及び球排出口550cにより閉鎖されている。つまり、本体枠4に組立てた状態では、ファール右開口部570bが、球発射口550bと球排出口550cとに連通している。ファール上開口部570a及びファール右開口部570bは、後述するユニットベース572と前カバー573とにより形成され、球排出口550cは、ユニットベース572に形成されている。
ファールユニット570は、ファール上開口部570aを遊技球Bが通過不能に開閉可能なファールシャッター571と、本体枠ベース501のベース壁部501bに取付けられるユニットベース572と、ユニットベース572の前面側に取付けられている前カバー573と、ファールシャッター571の後部を覆うようにユニットベース572の後側に取付けられている後カバー574と、ファールシャッター571を前方へ付勢しているバネ575と、を備えている。
ファールシャッター571は、ユニットベース572と前カバー573とが協働することで前後方向へスライド可能に支持されている。ファールシャッター571は、左右に長い帯板状のシャッター部571aと、シャッター部571aの左右両端から夫々が前方へ突出している二つの前方突出部571bと、シャッター部571aの後端辺から下方へ延出している平板状の後壁部571cと、を有している。
ファールシャッター571は、シャッター部571aによってファール上開口部570aを遊技球Bが通過不能に閉鎖することができる。二つの前方突出部571bは、前端が前カバー573よりも前方へ突出するように設けられていると共に、扉枠3における扉枠本体100の後面が当接可能に設けられている。後壁部571cは、後面にバネ575の前端が当接する。
ユニットベース572は、左右に長く右端付近において下方へ延出している部位を有するL字状に形成されている。ユニットベース572は、上辺に沿って左右に延びていると共に後方へ向かって凹んでいるシャッター収容部572aと、シャッター収容部572aの下方において左右に延びていると共に右端が下方へ延出しており、後方へ向かって凹んでいる球誘導部572bと、球誘導部572bの下端から角筒状に後方へ延出している筒部572cと、球誘導部572bの下端から前方へ平板状に延出している受部572dと、を有している。
ユニットベース572のシャッター収容部572aは、前方からファールシャッター571及びバネ575が収容される。ユニットベース572における球誘導部572bの左右に延びている部位は、右方へ低くなるように傾斜している。ユニットベース572の筒部572cは、後方へ低くなるように傾斜しており、後端の開口がファール球出口570cである。
ユニットベース572の受部572dは、後端側が低くなるように傾斜している。この受部572dの右端縁は、ファール右開口部570bの下端縁を構成している。受部572dは、右端縁がファール右開口部570bの下端縁を構成しており、ファール右開口部570bの下端を含む下部は球発射ユニット550における球排出口550cと連通していることから、球発射台552bから落下するなどして球排出口550cから排出されてファール右開口部570bを通った遊技球Bは、受部572d上へ流下することとなり、受部572dにより後方へ案内されて、筒部572cを通ってファール球出口570cから後方へ排出されることとなる。なお、ファールシャッター571が閉じている状態で、球発射ユニット550から発射されファール右開口部570bを通ってファールシャッター571の裏面(下面)に当接した遊技球Bは、前カバー573の下壁部573cにより後方の球誘導部572bに送られ、受部572dの後方を通って筒部572cを介してファール球出口570cから排出される。
また、ユニットベース572は、球誘導部572bにおける左右に延びている部位の底壁の右端付近において前方から凹んでいる切欠部572eを、有している。この切欠部572eは、遊技球Bの流通を妨げない大きさに形成されており、ファール上開口部570aから球誘導部572b内に侵入したゴミ等を下方へ排出させることができる。
前カバー573は、左右に長く右端付近において下方へ延出している部位を有するL字状で平板状の前板573aと、前板573aの左端縁から後方へ延出している左壁部573bと、左壁部573bの下端から前板573aの下端縁に沿って右方へ延出していると共に後方へ延出している下壁部573cと、下壁部573cの右端から前板573aにおける下方へ延出している部位の左端縁に沿って下方へ延出していると共に後方に延出している垂下壁部573dと、前板573aの右上端から後方へ延出している右壁部573fと、を備えている。
前板573aの上端縁及び右端縁は、ファール上開口部570a及びファール右開口部570bの前端縁を構成している。左壁部573bの上端の右端縁は、ファール上開口部570aの左端縁を、右壁部573fの上端の左端縁は、ファール上開口部570aの右端縁を、夫々構成している。右壁部573fの下端縁は、ファール右開口部570bの上端縁を、夫々構成している。
前カバー573は、下壁部573cがファール上開口部570aの下方に位置している。この前カバー573の下壁部573cは、左方へ低くなるように緩く傾斜していると共に、後方へ低くなるように傾斜している。これにより、ファール球として上方から落下してきた遊技球Bの衝撃をまともに受けることはなく、その衝撃を逃がしつつ遊技球Bを後方に設けられているユニットベース572の球誘導部572bに受け渡すことができる。そして、球誘導部572bに受け渡された遊技球Bは、球誘導部572bの右端の下端から筒部572cを通ってファール球出口570cから後方へ排出されることとなる。
バネ575は、左右に離隔して二つ設けられており、ユニットベース572における箱状のシャッター収容部572aの内部に配置される。バネ575は、前端がファールシャッター571における後壁部571cの後面に当接していると共に、後端がシャッター収容部572aの後壁の前面に当接している。バネ575は、ファールシャッター571を前方へ付勢している。
このファールユニット570は、パチンコ機1に組立てた状態で、本体枠4のベース壁部501bの前面における左右方向中央付近の上部に設けられているファールユニット取付部501hに取付けられている。この状態では、ファールユニット570の右側に球発射ユニット550が隣接して取付けられている。
そして、図21に示すように、ファールユニット570のファール上開口部570aは、ベース壁部501bの上端付近に位置していると共に、球発射ユニット550における遊技球Bの発射方向の軸線上に位置している。換言すると、ファール上開口部570aは、遊技盤5における外レール1001と内レール1002の間の下端の開口部分と、球発射ユニット550の球発射口550bと、の間の部位に設けられている。
一方、ファールユニット570のファール右開口部570bは、その上部が球発射ユニット550の球発射口550bと連通していると共に、下部が球発射ユニット550の球排出口550cと連通している。従って、遊技盤5における外レール1001と内レール1002の間の下端の開口部分と、球発射ユニット550の球発射口550bと、の間の部位には、ファール上開口部570aとファール右開口部570bとが設けられている。これにより、球発射ユニット550の球発射口550bから発射された遊技球Bは、ファール右開口部570bからファールユニット570内に進入した上で、ファール上開口部570aを通って遊技盤5における外レール1001と内レール1002との間に進入することとなる。
本実施形態のファールユニット570は、本体枠4に対して扉枠3を前方へ開いた状態にすると、図34(a)に示すように、ファールシャッター571がバネ575の付勢力により前方へスライドし、ファールシャッター571のシャッター部571aが、ユニットベース572の前面と前カバー573の前板573aとの間に突出して、ファール上開口部570aを遊技球Bが通過不能に閉鎖している。つまり、ファールシャッター571が閉位置の状態となっている。この状態では、ファールシャッター571における前方突出部571bの後端に設けられている段の部分が、前カバー573に当接しており、これ以上前方へスライドすることはない。
ファールシャッター571が閉位置の状態で、球発射ユニット550から遊技球Bが発射されると、発射された遊技球Bは、ファール右開口部570bからファールユニット570内に進入した上で、ファールシャッター571のシャッター部571aの下面に当接し、ファール上開口部570aを通って上方へ打ち出されることなくファールユニット570内を流下することとなる。ファールユニット570内を流下した遊技球Bは、下壁部573c、球誘導部572b、筒部572c、等に案内されて、後側のファール球出口570cから循環球経路ユニット600に供給される。これにより、扉枠3を開いている時に、遊技球Bが発射されても、ファールユニット570から遊技球Bが外部へ漏れることはない。
なお、扉枠3を本体枠4に対して開くと、扉開放スイッチ507がOFFになるため、扉開放スイッチ507のOFFにより球発射ユニット550から遊技球Bの発射を停止させるようにしても良い。或いは、扉枠3を開いた時には、遊技球Bの発射を停止させるのではなく、主制御基板1310による遊技一時停止とし、扉枠3を閉じると遊技再開とするようにしても良い。
また、本体枠4を外枠2に対して開いた(枠開放スイッチ508がOFF)時には、扉枠3が閉じられており遊技球Bが外部へ漏れることはないため、球発射ユニット550からの遊技球Bの発射を停止させないようにしても良い。或いは、本体枠4を開いた時に、上記の扉枠3を開いた時と同じ処理を行うようにしても良い。
本体枠4に対して扉枠3を閉じた状態にすると、扉枠3の後面がファールシャッター571における二つの前方突出部571bの前端に当接し、バネ575の付勢力に抗してファールシャッター571が後方へスライドした状態となる(図34(b)を参照)。この状態では、ファールシャッター571のシャッター部571aがユニットベース572の前面よりも後方に位置しており、ファール上開口部570aを遊技球Bが通過可能に開口している。つまり、ファールシャッター571が開位置の状態となっている。
ファールシャッター571が開位置の状態で、球発射ユニット550から遊技球Bが発射されると、発射された遊技球Bは、ファール右開口部570bからファールユニット570内に進入した上で、ファール上開口部570aを通って上方の遊技盤5側(外レール1001と内レール1002との間)へ打ち出されることとなる。そして、打ち出された遊技球Bが内レール1002の上端に設けられている逆流防止部材1007を越えることで、遊技球Bが遊技領域5a内に打ち込まれることとなる。
なお、球発射ユニット550から発射されたものの、内レール1002の上端の逆流防止部材1007を越えなかった遊技球B(遊技領域内に打ち込まれなかった遊技球B)は、外レール1001と内レール1002との間を流下してファール球としてファール上開口部570aから進入してファールユニット570により回収される。ファール上開口部570aを通って回収された遊技球Bは、下壁部573c、球誘導部572b、筒部572c、等に案内されて、後側のファール球出口570cから循環球経路ユニット600に排出(供給)される。
また、ファールユニット570では、球発射ユニット550の球排出口550cから排出された遊技球Bを、ファール右開口部570bの下部において受け取る。ファール右開口部570bの下部からファールユニット570内に進入した遊技球Bは、受部572d上に流下し、受部572dの傾斜により後方へ案内されてファール球出口570cから循環球経路ユニット600へ排出される。
このように、ファールユニット570によれば、球発射ユニット550から発射されたにも関わらず遊技盤5の遊技領域5aに打ち込まれなかった遊技球Bを外部へ漏らすことなく回収して、循環球経路ユニット600へ供給することができる。そして、詳細は後述するが、循環球経路ユニット600では、ファール球出口570cから供給された遊技球Bをファール球センサ607により検知する。このファール球センサ607により遊技球Bが検知されると、遊技者の持ち球数を1個加算する。
また、ファールユニット570では、ユニットベース572、前カバー573、等が透明に合成樹脂によって形成されているため、外部から内部を視認することができ、内部での球詰まりを発見し易い。
[4-3a.第二実施形態のファールユニット]
次に、第二実施形態のファールユニット570Aについて、主に図32乃至図34を参照して詳細に説明する。図32(a)は第二実施形態のファールユニットを前から見た斜視図であり、(b)は第二実施形態のファールユニットを後ろから見た斜視図である。図33(a)は第二実施形態のファールユニットを分解して前から見た分解斜視図であり、(b)は第二実施形態のファールユニットを分解して後ろから見た分解斜視図である。図34(a)は第二実施形態のファールユニットの側面断面においてファールシャッターを閉じた状態で示す説明図であり、(b)は第二実施形態のファールユニットの側面断面においてファールシャッターを開いた状態で示す説明図である。
ファールユニット570Aは、球発射ユニット550により発射されて遊技盤5における外レール1001と内レール1002との間に打ち込まれたものの、遊技領域5aには打ち込まれなかった遊技球B、球発射ユニット550により発射されたものの発射強度が弱すぎて遊技盤5(外レール1001と内レール1002との間)にたどり着かなかった遊技球B、等を回収するためのものである。ファールユニット570Aは、上面において開口しているファール上開口部570aと、右側面において開口しているファール右開口部570bと、ファール上開口部570a及びファール右開口部570bと連通しており下端において後方へ向かって開口しているファール球出口570cと、を有している。
ファールユニット570Aは、本体枠ベース501のベース壁部501bの前面上部における左右方向中部分に設けられているファールユニット取付部501hに取付けられる。ファールユニット570Aは、本体枠4に組立てた状態で、上端がベース壁部501bの上端と略同じ高さであり、ファール右開口部570bが球発射ユニット550の球発射口550b及び球排出口550cにより閉鎖されている。つまり、本体枠4に組立てた状態では、ファール右開口部570bが、球発射口550bと球排出口550cとに連通している。ファール上開口部570a及びファール右開口部570bは、後述するユニットベース572と前カバー573とにより形成され、球排出口550cは、ユニットベース572に形成されている。
ファールユニット570Aは、ファール上開口部570aを遊技球Bが通過不能に開閉可能なファールシャッター571と、本体枠ベース501のベース壁部501bに取付けられるユニットベース572と、ユニットベース572の前面側に取付けられている前カバー573と、ファールシャッター571の後部を覆うようにユニットベース572の後側に取付けられている後カバー574と、ファールシャッター571を前方へ付勢しているバネ575と、ユニットベース572と前カバー573との間に設けられているファール球アース板金576と、を備えている。
ファールシャッター571は、ユニットベース572と前カバー573とが協働することで前後方向へスライド可能に支持されている。ファールシャッター571は、左右に長い帯板状のシャッター部571aと、シャッター部571aの左右両端から夫々が前方へ突出している二つの前方突出部571bと、シャッター部571aの後端辺から下方へ延出している平板状の後壁部571cと、を有している。
ファールシャッター571は、シャッター部571aによってファール上開口部570aを遊技球Bが通過不能に閉鎖することができる。二つの前方突出部571bは、前端が前カバー573よりも前方へ突出するように設けられていると共に、扉枠3における扉枠本体100の後面が当接可能に設けられている。後壁部571cは、後面にバネ575の前端が当接する。
ユニットベース572は、左右に長く右端付近において下方へ延出している部位を有する偏T字状で平板状の本体部572fと、本体部572fの上端付近において前後に貫通していると共に左右に延出しているシャッター挿通口572gと、本体部572fにおける下方へ延出している部位よりも左側の下端縁に沿って設けられており前後に貫通している複数の後支持口572hと、を有している。
ユニットベース572には、本体部572fにおける下方へ延出している部位の下端付近において、前後に貫通し角筒状に後方へ延出しているファール球出口570cが設けられている。筒状のファール球出口570cは、後方へ低くなるように傾斜している。
本体部572fは、下方へ延出している部位よりも左側の部位の下端縁が、右方へ低くなるように傾斜している。シャッター挿通口572gは、ファールシャッター571のシャッター部571aと前方突出部571bとが挿通可能な大きさに設けられている。複数の後支持口572hは、夫々が右方へ低くなるように左右に長く設けられており、本体部572fの傾斜している下端縁に沿って列設されている。後支持口572hは、ファール球アース板金576の支持片576aが隙間を有した状態で挿入されるように設けられている。
前カバー573は、左右に長く右端付近において下方へ延出している部位を有する偏T字状で平板状の前板573aと、前板573aの左端縁から後方へ延出している左壁部573bと、左壁部573bの下端から前板573aの下端縁に沿って右方へ延出していると共に後方へ延出している下壁部573cと、下壁部573cの右端から前板573aにおける下方へ延出している部位の左端縁に沿って下方へ延出していると共に後方に延出している垂下壁部573dと、垂下壁部573dの下端から前板573aにおける下方へ延出している部位の下端縁に沿って右方へ延出していると共に後方に延出している底壁部573eと、前板573aの右上端から後方へ延出している右壁部573fと、を備えている。
前板573aの上端縁及び右端縁は、ファール上開口部570a及びファール右開口部570bの前端縁を構成している。左壁部573bの上端の右端縁は、ファール上開口部570aの左端縁を、右壁部573fの上端の左端縁は、ファール上開口部570aの右端縁を、夫々構成している。右壁部573fの下端縁は、ファール右開口部570bの上端縁を、底壁部573eの右端縁は、ファール右開口部570bの下端縁を、夫々構成している。
前カバー573は、下壁部573cがファール上開口部570aの下方に位置しており、ファール上開口部570aを通して流下してきた遊技球Bを右方へ案内した後に、垂下壁部573dに沿って底壁部573e上に流下させることができる。この底壁部573eは、ファール球出口570cの前方となる部位が後方へ低くなるように傾斜していると共に、当該部位よりも右側の部位が右方へ高くなるように傾斜している。従って、底壁部573eに流下してきた遊技球Bは、後方へ案内されてファール球出口570cから後方へ排出されることとなる。また、底壁部573eは、右端縁がファール右開口部570bの下端縁を構成していることから、ファール右開口部570bから進入した遊技球Bは、底壁部573e上へ流下することとなり、底壁部573eに案内されてファール球出口570cから後方へ排出されることとなる。
また、前カバー573は、前板573aにおいて、下壁部573cに沿って左右に列設されており、前後に貫通している複数の前支持口573gを備えている。複数の前支持口573gは、ユニットベース572の後支持口572hと向かい合うように設けられている。また、前支持口573gは、ファール球アース板金576の支持片576aが隙間を有した状態で挿入されるように設けられている。
後カバー574は、前方が解放された箱状に形成されている。後カバー574の内部には、ファールシャッター571の後部が挿入されると共に、バネ575が配置される。後カバー574の後壁の前面には、バネ575の後端が当接する。
バネ575は、左右に離隔して二つ設けられており、箱状の後カバー574の内部に配置される。バネ575は、前端がファールシャッター571における後壁部571cの後面に当接していると共に、後端が後カバー574の後壁の前面に当接している。バネ575は、ファールシャッター571を前方へ付勢している。
ファール球アース板金576は、鉄板のような金属板により形成されており、最終的に図示しないアース線を介して遊技ホールのアースに接続されている。ファール球アース板金576は、左右に長い帯板状に形成されており、前後の長辺から複数の支持片576aが外方へ延出している。ファール球アース板金576は、前カバー573における下壁部573cの上面に載置されると共に、複数の支持片576aが、ユニットベース572の後支持口572h、及び、前カバー573の前支持口573g、に対して遊びを有した状態で挿入される。
これにより、ファール上開口部570aを通して下壁部573cへ向かって流下してきた遊技球Bは、ファール球アース板金576に接触して帯電している静電気が除去された状態で右方へ案内される。この際に、支持片576aが、後支持口572h及び前支持口573gに遊嵌されているため、遊技球Bの接触により、ファール球アース板金576が振動すると共に、その振動によりファール球アース板金576上の塵やゴミが、遊嵌されている後支持口572h及び前支持口573gの隙間を通して外部に排出される。なお、このファール球アース板金576は、落下してくる遊技球Bに対する補強も兼ねている。
このファールユニット570Aは、パチンコ機1に組立てた状態で、本体枠4のベース壁部501bの前面における左右方向中央付近の上部に設けられているファールユニット取付部501hに取付けられている。この状態では、ファールユニット570Aの右側に球発射ユニット550が隣接して取付けられている。
そして、第一実施形態のファールユニット570と同様に、ファールユニット570Aのファール上開口部570aは、ベース壁部501bの上端付近に位置していると共に、球発射ユニット550における遊技球Bの発射方向の軸線上に位置している。換言すると、ファール上開口部570aは、遊技盤5における外レール1001と内レール1002の間の下端の開口部分と、球発射ユニット550の球発射口550bと、の間の部位に設けられている。
一方、ファールユニット570Aのファール右開口部570bは、その上部が球発射ユニット550の球発射口550bと連通していると共に、下部が球発射ユニット550の球排出口550cと連通している。従って、遊技盤5における外レール1001と内レール1002の間の下端の開口部分と、球発射ユニット550の球発射口550bと、の間の部位には、ファール上開口部570aとファール右開口部570bとが設けられている。これにより、球発射ユニット550の球発射口550bから発射された遊技球Bは、ファール右開口部570bからファールユニット570A内に進入した上で、ファール上開口部570aを通って遊技盤5における外レール1001と内レール1002との間に進入することとなる。
本実施形態のファールユニット570Aは、本体枠4に対して扉枠3を前方へ開いた状態にすると、図34(a)に示すように、ファールシャッター571がバネ575の付勢力により前方へスライドし、ファールシャッター571のシャッター部571aが、ユニットベース572の前面と前カバー573の前板573aとの間に突出して、ファール上開口部570aを遊技球Bが通過不能に閉鎖している。つまり、ファールシャッター571が閉位置の状態となっている。この状態では、ファールシャッター571の後壁部571cがユニットベース572の本体部572fの後面に当接しており、これ以上前方へスライドすることはない。
ファールシャッター571が閉位置の状態で、球発射ユニット550から遊技球Bが発射されると、発射された遊技球Bは、ファール右開口部570bからファールユニット570A内に進入した上で、ファールシャッター571のシャッター部571aの下面に当接し、ファール上開口部570aを通って上方へ打ち出されることなくファールユニット570A内を流下することとなる。ファールユニット570A内を流下した遊技球Bは、下壁部573c(ファール球アース板金576)、垂下壁部573d、底壁部573e、等に案内されて、後側のファール球出口570cから循環球経路ユニット600に供給される。これにより、扉枠3を開いている時に、遊技球Bが発射されても、ファールユニット570Aから遊技球Bが外部へ漏れることはない。
なお、扉枠3を本体枠4に対して開くと、扉開放スイッチ507がOFFになるため、扉開放スイッチ507のOFFにより球発射ユニット550から遊技球Bの発射を停止させるようにしても良い。或いは、扉枠3を開いた時には、遊技球Bの発射を停止させるのではなく、主制御基板1310による遊技一時停止とし、扉枠3を閉じると遊技再開とするようにしても良い。
また、本体枠4を外枠2に対して開いた(枠開放スイッチ508がOFF)時には、扉枠3が閉じられており遊技球Bが外部へ漏れることはないため、球発射ユニット550からの遊技球Bの発射を停止させないようにしても良い。或いは、本体枠4を開いた時に、上記の扉枠3を開いた時と同じ処理を行うようにしても良い。
本体枠4に対して扉枠3を閉じた状態にすると、扉枠3の後面がファールシャッター571における二つの前方突出部571bの前端に当接し、バネ575の付勢力に抗してファールシャッター571が後方へスライドした状態となる(図34(b)を参照)。この状態では、ファールシャッター571のシャッター部571aがユニットベース572の前面よりも後方に位置しており、ファール上開口部570aを遊技球Bが通過可能に開口している。つまり、ファールシャッター571が開位置の状態となっている。
ファールシャッター571が開位置の状態で、球発射ユニット550から遊技球Bが発射されると、発射された遊技球Bは、ファール右開口部570bからファールユニット570A内に進入した上で、ファール上開口部570aを通って上方の遊技盤5側(外レール1001と内レール1002との間)へ打ち出されることとなる。そして、打ち出された遊技球Bが内レール1002の上端に設けられている逆流防止部材1007を越えることで、遊技球Bが遊技領域5a内に打ち込まれることとなる。
なお、球発射ユニット550から発射されたものの、内レール1002の上端の逆流防止部材1007を越えなかった遊技球B(遊技領域内に打ち込まれなかった遊技球B)は、外レール1001と内レール1002との間を流下してファール球としてファール上開口部570aから進入してファールユニット570Aにより回収される。ファール上開口部570aを通って回収された遊技球Bは、下壁部573cの上面に載置されているファール球アース板金576上に流下し、ファール球アース板金576により静電気が除去される。この際に、ファール球アース板金576は遊嵌されているため、遊技球Bが当接することで振動し、その振動によりファール球アース板金576上の塵やゴミ等が後支持口572hや前支持口573gからファールユニット570A外へ排出される。
ファール球アース板金576(下壁部573c)上に流下した遊技球Bは、その傾斜により右方へ案内され、垂下壁部573dに沿って底壁部573e上に流下し、底壁部573eの傾斜により後方へ案内されてファール球出口570cから循環球経路ユニット600へ排出される。
また、ファールユニット570Aでは、球発射ユニット550の球排出口550cから排出された遊技球Bを、ファール右開口部570bの下部において受け取る。ファール右開口部570bの下部からファールユニット570A内に進入した遊技球Bは、底壁部573e上に流下し、底壁部573eの傾斜により後方へ案内されてファール球出口570cから循環球経路ユニット600へ排出される。
このように、ファールユニット570Aによれば、球発射ユニット550から発射されたにも関わらず遊技盤5の遊技領域5aに打ち込まれなかった遊技球Bを外部へ漏らすことなく回収して、循環球経路ユニット600へ供給することができる。そして、詳細は後述するが、循環球経路ユニット600では、ファール球出口570cから供給された遊技球Bをファール球センサ607により検知する。このファール球センサ607により遊技球Bが検知されると、遊技者の持ち球数を1個加算する。
また、ファールユニット570Aでは、ユニットベース572、前カバー573、後カバー574、等が透明に合成樹脂によって形成されているため、外部から内部を視認することができ、内部での球詰まりを発見し易い。
[4-3b.第三実施形態のファールユニット]
続いて、第三実施形態のファールユニット570について説明する。第三実施形態のファールユニット570は、ファールシャッター571の開閉機構が異なるのみで、他の構成は上記のファールユニット570と同じである。第三実施形態のファールユニット570は、図示省略するが、ファールシャッター571を開閉するためのモータやソレノイドのような電動アクチュエータが設けられている。
この実施形態では、本体枠4に対して扉枠3を開くことで扉開放スイッチ507がOFFになると、電動アクチュエータによりファールシャッター571が閉位置へスライドする。これにより、扉枠3を開けた状態で球発射ユニット550から遊技球Bが発射されても、ファール上開口部570aから遊技球Bが外部へ飛び出すことはない。
そして、扉枠3を閉じて扉開放スイッチ507がONになると、電動アクチュエータによりファールシャッター571が開位置へスライドして、球発射ユニット550から発射された遊技球Bを、ファール上開口部570aを通って遊技盤5側へ打ち込むことが可能となる。
なお、本体枠4を外枠2に対して開くことで枠開放スイッチ508がOFFになった時にも、電動アクチュエータによりファールシャッター571が閉位置へスライドするようにしても良い。この場合、枠開放スイッチ508によるファールシャッター571の開閉処理を、上記の扉開放スイッチ507による開閉処理と同じにすると、ソフトウエアにかかる構成を簡単にすることができる。
また、扉枠3の開放と本体枠4の開放の何れも検知可能な開放スイッチ(図示は省略)を設けて、電動アクチュエータによりファールシャッター571を開閉させるようにしても良く、開閉にかかる機構を簡単なものにすることができる。
[4-4.循環球経路ユニット]
本体枠4における循環球経路ユニット600について、主に図35乃至図42等を参照して詳細に説明する。図35(a)は本体枠における循環球経路ユニットを前から見た斜視図であり、(b)は本体枠における循環球経路ユニットを後ろから見た斜視図である。図36は循環球経路ユニットを分解して前から見た分解斜視図であり、図37は循環球経路ユニットを分解して後ろから見た分解斜視図である。図38(a)は循環球経路ユニットにおける球蛇行部材及び球抜シャッターのみを示す平面図であり、(b)は循環球経路ユニットにおける球蛇行部材及び球抜シャッターのみを示す前から見た斜視図である。図39(a1)は閉位置の球抜シャッター及び球蛇行部材を球受トレーと共に側面断面で示す説明図であり、(a2)は(a1)における球抜シャッターの部位のみを底面から示す説明図であり、(b1)は開位置の球抜シャッター及び球蛇行部材を球受トレーと共に側面断面で示す説明図であり、(b2)は(b1)における球抜シャッターの部位のみを底面から示す説明図である。
また、図40(a)は循環球経路ユニットをアウト球センサの部位で切断して正面断面で示す説明図であり、(b)は循環球経路ユニットをセーフ球センサの部位で切断して正面断面で示す説明図である。図41(a)は循環球経路ユニットの蛇行カバーを外した状態で外枠と共に本体枠の下部を拡大して示す前から見た斜視図であり、(b)は循環球経路ユニットの蛇行カバーを外した状態で外枠と共に本体枠の下部を拡大して示す後ろから見た斜視図である。図42は、循環球経路ユニットにおける球蛇行部材、蛇行カバー、球抜シャッター、及びゲージ部を示す平面図である。
循環球経路ユニット600は、遊技盤5から排出された遊技球B及びファールユニット570により回収された遊技球Bを、複数貯留すると共に、貯留している遊技球Bを、球揚上ユニット650を介して球発射ユニット550側へ送るためのものである。循環球経路ユニット600は、本体枠ベース501のベース壁部501bの後面に設けられている循環球経路ユニット取付部501lに取付けられる。
循環球経路ユニット600は、左右に長く上方へ向かって開口しているアウト球受口600aと、アウト球受口600aの後方に設けられ左右に長く上方へ向かって開口しているセーフ球受口600bと、前面において開口しているファール球受口600cと、下端付近において右方へ向かって開口している球放出口600dと、を有している。アウト球受口600a及びセーフ球受口600bは、前後方向の奥行が遊技球Bの直径よりもやや広く形成されており、左右方向には複数の遊技球Bが通過可能に形成されている。ファール球受口600c及び球放出口600dは、遊技球Bが一つずつ通過可能な大きさに形成されている。
アウト球受口600aには、遊技盤5のアウト口に受入れられた遊技球B(アウト球)が受けられる。セーフ球受口600bには、遊技盤5の一般入賞口、始動口、大入賞口、等の入賞口に受入れられた遊技球B(セーフ球)が受けられる。ファール球受口600cには、ファールユニット570のファール球出口570cから排出された遊技球B(ファール球)が受けられる。球放出口600dは、アウト球受口600a、セーフ球受口600b、ファール球受口600c、に受けられて内部に貯留された遊技球Bを放出して球揚上ユニット650に受け渡すものである。
また、循環球経路ユニット600は、アウト球受口600aに受けられた遊技球Bが流通するアウト球通路601と、セーフ球受口600bに受けられた遊技球Bが流通するセーフ球通路602と、ファール球受口600cに受けられた遊技球Bが流通するファール球通路603と、アウト球通路601、セーフ球通路602、及びファール球通路603、の夫々の下流端と連通しており下流端が球放出口600dとされている球貯留通路604と、を有している。
更に、循環球経路ユニット600は、アウト球通路601を流通している遊技球B(アウト球)を一つずつ検知するアウト球センサ605と、セーフ球通路602を流通している遊技球B(セーフ球)を一つずつ検知するセーフ球センサ606と、ファール球通路603を流通している遊技球B(ファール球)を一つずつ検知するファール球センサ607と、を有している。セーフ球センサ606は、従来のパチンコ機で言う全入賞口センサと言う意味があり、全ての入賞口の入賞個数の合計と比較することによって不正入賞の判定に使うことが可能である。
循環球経路ユニット600は、平板状の球受前板610と、球受前板610の後側に取付けられている球受前部材611と、球受前部材611の後側に取付けられている球受後部材612と、を備えている。球受前板610、球受前部材611、球受後部材612、の下方に球貯留通路604が設けられている。
また、循環球経路ユニット600は、球受前板610、球受前部材611、球受後部材612、の下方に設けられており上方へ開放されている球蛇行部材613と、球蛇行部材613の上方を覆っている蛇行カバー614と、球蛇行部材613から遊技球Bを排出するための球抜シャッター615と、球抜シャッター615に取付けられている磁石616と、球受前部材611の後側に取付けられている循環球経路中継基板617と、蛇行カバー614に設けられているゲージ部620と、を備えている。
球受前板610は、左右に延出しており、左右方向中央の下部付近において前後に貫通しているファール球受口600cが設けられている。
球受前部材611は、上面において、球受前板610と協働してアウト球受口600aを形成している。球受前部材611には、アウト球通路601及びファール球通路603が、前方へ開放された状態で形成されており、球受前板610が取付けられることによりそれらの前方側が閉鎖される。アウト球通路601は、その下流端が、球受前部材611の左端下部において下方へ向かって開口している。アウト球通路601の下流端の開口は、セーフ球通路602の下流端の開口の前方に位置している。ファール球通路603は、その下流端が、球受前部材611においてアウト球通路601の下流端よりも右下の部位で下方へ向かって開口している。
球受前部材611は、アウト球受口600aの左端縁を形成している垂直壁の途中から左右方向中央付近まで右方へ向かって低くなるように傾斜しているアウト球受板部上611aと、アウト球受口600aの右端縁を形成している垂直壁におけるアウト球受板部上611aよりも下方の部位からアウト球受口600aの左端縁の下方付近まで左方へ向かって低くなるように傾斜しているアウト球受板部下611bと、アウト球受板部下611bの左端から遊技球Bが一列で流通可能な幅で左下へ向かってクランク状に延出しているクランク部611cと、を有している。
アウト球受板部上611aの右端と、アウト球受板部下611bとの間の高さは、遊技球Bの直径の2倍ほどであり、それにより左側におけるアウト球受板部下611bの高さは、左方へ向かうほど低くなるように形成されている。これにより、アウト球受口600aに受けられた遊技球Bを1段に整列させることができる。
クランク部611cにおけるアウト球受板部下611bの下流端の直下となる垂直に延出している部位に、アウト球センサ605が取付けられている。
球受前部材611では、アウト球受板部上611a、アウト球受板部下611b、クランク部611c、等によってアウト球通路601を構成している。従って、アウト球通路601は、上流側が多くの遊技球Bを受入可能に広く形成されており、受入れられた遊技球Bを一列に整列させて下流の球貯留通路604(球蛇行部材613)へ受け渡すようにしている。
また、球受前部材611において、ファール球通路603は、アウト球受板部上611aの下方、且つ、アウト球受板部下611bの下方の部位で、ファール球受口600cの後方の部位からアウト球受板部下611bの左端よりも右側の部位まで左方へ向かって低くなるように傾斜した後に、下方へ向かって短く延出している。球受前部材611では、ファール球通路603における左方へ延出している部位にファール球センサ607が取付けられている。このファール球通路603は、遊技球bが一列で流通するように形成されており、ファール球通路603を流通した遊技球Bは、球貯留通路604(球蛇行部材613)におけるアウト球通路601から受け渡される部位よりも下流の部位に受け渡される。
球受前部材611は、アウト球受板部上611aの前端縁、アウト球受板部下611bの前端縁、及び、ファール球通路603を形成し左右に延出している底壁の前端縁、に遊技球Bの流通を妨げない大きさで凹んでいる凹部611dが設けられている。この凹部611dにより、アウト球通路601内やファール球通路603内の塵やゴミ等を外部に排出可能としている。
また、球受前部材611は、後面におけるファール球通路603の後方の部位に、循環球経路中継基板617が取付けられる。
球受後部材612は、上面において、球受前部材611と協働してセーフ球受口600bを形成している。球受後部材612には、セーフ球通路602が前方へ開放された状態で形成されており、球受前部材611が取付けられることによりセーフ球通路602の前方側が閉鎖される。セーフ球通路602は、球受後部材612の左端下部においてその下流端が下方へ向かって開口している。セーフ球通路602の下流端の開口は、アウト球通路601の下流端の開口の後方に位置している。つまり、アウト球通路601の下流端の開口と、セーフ球通路602の下流端の開口とは、前後に並んでいる。
球受後部材612は、セーフ球受口600bの左端縁を形成している垂直壁の途中から左右方向中央付近まで右方へ向かって低くなるように傾斜しているセーフ球受板部上612aと、セーフ球受口600bの右端縁を形成している垂直壁におけるセーフ球受板部上612aよりも下方の部位からセーフ球受口600bの左端縁の下方付近まで左方へ向かって低くなるように傾斜しているセーフ球受板部下612bと、セーフ球受板部下612bの左端から遊技球Bが一列で流通可能な幅で左下へ向かってクランク状に延出しているクランク部612cと、を有している。
セーフ球受板部上612aの右端と、セーフ球受板部下612bとの間の高さは、遊技球Bの直径の2倍ほどであり、それにより左側におけるセーフ球受板部下612bの高さは、左方へ向かうほど低くなるように形成されている。これにより、セーフ球受口600bに受けられた遊技球Bを1段に整列させることができる。
クランク部612cにおけるセーフ球受板部下612bの下流端の直下となる垂直に延出している部位に、セーフ球センサ606が取付けられている。
球受後部材612では、セーフ球受板部上612a、セーフ球受板部下612b、クランク部612c、等によってセーフ球通路602を構成している。従って、セーフ球通路602は、上流側が多くの遊技球Bを受入可能に広く形成されており、受入れられた遊技球Bを一列に整列させて下流の球貯留通路604(球蛇行部材613)の最上流部に受け渡すようにしている。
球受後部材612は、セーフ球受板部上612aの前端縁、セーフ球受板部下612bの前端縁、に遊技球Bの流通を妨げない大きさで凹んでいる凹部612dが設けられている。この凹部612dにより、セーフ球通路602内の塵やゴミ等を外部に排出可能としている。
球蛇行部材613は、前後に蛇行しながら右端側が低くなるように左右方向に延出しており、多数の遊技球Bを貯留可能な球貯留通路604を形成している。球蛇行部材613は、図38等に示すように、後部を上流端として前方へ向かって低くなるように傾斜している第一直行部613aと、第一直行部613aの下流端(前端)から右方へ屈曲した後に更に後方へ低くなるように屈曲している第一折返部613bと、第一折返部613bの下流端(後端)から後方へ低くなるように第一直行部613aの後端付近の位置まで延出している第二直行部613cと、第二直行部613cの下流端(後端)から右方へ屈曲した後に更に前方へ低くなるように屈曲している第二折返部613dと、第二折返部613dの下流端(前端)から前方へ低くなるように第二直行部613cの前端と同じ位置まで延出している第三直行部613eと、第三直行部613eの下流端(前端)から右方へ屈曲した後に更に後方へ低くなるように屈曲している第三折返部613fと、第三折返部613fの下流端(後端)から後方へ低くなるように第三直行部613eの後端と同じ位置まで延出している第四直行部613gと、第四直行部613gの下流端(後端)から右方へ屈曲した後に更に前方へ低くなるように屈曲している第四折返部613hと、第四折返部613hの下流端(前端)から前方へ低くなるように第四直行部613gの前端と同じ位置まで延出している第五直行部613iと、第五直行部613iの下流端(前端)から右方へ低くなるように屈曲している第一屈曲部613jと、第一屈曲部613jの下流端(右端)から右方へ低くなるように延出している第一横行部613kと、第一横行部613kの下流端(右端)から後方へ低くなるように屈曲している第二屈曲部613lと、第二屈曲部613lの下流端(後端)から後方へ低くなるように第五直行部613iの下流端付近の位置まで延出している第六直行部613mと、第六直行部613mの下流端(後端)から右方へ低くなるように屈曲している第三屈曲部613nと、第三屈曲部613nの下流端(右端)から右方へ低くなるように延出している第二横行部613oと、を備えている。第二横行部613oの下流端の開口が、右方へ開口している球放出口600dを形成している。
球蛇行部材613(球貯留通路604)では、第一直行部613aの後端の上方に、セーフ球通路602の下流端の開口が位置すると共に、その前方にアウト球通路601の下流端の開口が位置する。また、第二直行部613cの後端の上方に、ファール球通路603の下流端の開口が位置する。
また、球蛇行部材613は、第一横行部613kにおいて上下に貫通している球抜口613pと、第一横行部613kの下面において球抜口613pの左右両端縁に沿うように前後に延出していると共に下方へ突出している一対のレール部613qと、一対のレール部613qの夫々の下端から互いに接近するように突出している支持片613rと、一対のレール部613qにおける互いに対面している側面に設けられている係止部613sと、遊技球Bが転動する転動面(底面)を貫通して設けられている複数のスリット613tと、を備えている。
球蛇行部材613の球抜口613pは、詳細は後述するが、球抜シャッター615により開閉可能に閉鎖される。一対のレール部613qは、球抜口613pよりも後方に延出している。一対のレール部613qは、球抜シャッター615を前後方向へスライド可能に支持する。二つの支持片613rは、球抜シャッター615の落下を防止している。また、二つの支持片613rは、球抜口613pの部位で夫々のレール部613qから突出している。これにより、球抜口613pを通して球抜シャッター615に遊技球Bの荷重が作用しても、球抜シャッター615を十分に支持することができ、球抜シャッター615の脱落を防止している。係止部613sは、球抜シャッター615の係止突起615fが係止されることで、球抜シャッター615を開位置に保持することができる。
球蛇行部材613のスリット613tは、遊技球Bの流通を妨げない大きさで下方へ貫通しており、球貯留通路604内のゴミや塵等を排出することができる。折返部や屈曲部の部位に設けられているスリット613tは、カーブの外側の部位に設けられている。
なお、球蛇行部材613には、詳細は後述するが、流通している遊技球Bを検知可能な循環球過少センサ621及び循環球過多センサ622が設けられている。
この球蛇行部材613によれば、前後に蛇行していると共に右方へ低くなるように左右方向へ延びている球貯留通路604を形成することができる。また、球蛇行部材613は、複数の折返部(第一折返部613b、第二折返部613d、第三折返部613f、第四折返部613h)や複数の屈曲部(第一屈曲部613j、第二屈曲部613l、第三屈曲部613n)が設けられているため、それらの部位で遊技球Bの流通速度を抑制させることができ、球揚上ユニット650の入口側にかかる衝撃を緩和させることができる。
蛇行カバー614は、球蛇行部材613の開放されている上端を覆うように球蛇行部材613に取付けられる。蛇行カバー614は、球蛇行部材613に取付けることで、球蛇行部材613(球貯留通路604)から遊技球Bが外部に漏れたり、外部から球貯留通路604に対応していない遊技球Bや不正な遊技球Bが入れられたり、するのを防止することができる。
蛇行カバー614は、左端における前後に延びている部位の長さが、球蛇行部材613の第一直行部613aよりも後方へ短く形成されている。これにより、球蛇行部材613に蛇行カバー614を取付けた状態にすると、球蛇行部材613の第一直行部613aの後部が上方へ開放された状態となり、その部位を通してアウト球通路601及びセーフ球通路602と連通可能となる。
また、蛇行カバー614は、球蛇行部材613における第二直行部613cの後端付近の上方となる部位に上下に貫通している開口部614aを有している。この開口部614aを通して、ファール球通路603が球貯留通路604と連通可能となる。
球抜シャッター615は、循環球経路ユニット600等から遊技球B(循環遊技球)を抜く(排出する)ためのものであり、球蛇行部材613の下面に前後方向へスライド可能に取付けられている。球抜シャッター615は、球抜口613pを閉鎖可能な平板状の扉部615aと、扉部615aの前端縁から上下左右に延出しているツマミ部615bと、扉部615aの左右両端の後端から夫々が後方へ延出している一対の棹部615cと、扉部615aの後方において一対の棹部615cを繋ぐことで上下に貫通している開口部615dを形成している繋部615eと、一対の棹部615cにおける繋部615eと後端との間において夫々の外側面から膨出している係止突起615fと、一対の棹部615cの後端から互いに外方へ延出している鉤部615gと、扉部615aの下面から円筒状に突出している磁石支持部615hと、を有している。
球抜シャッター615の磁石支持部615hは、筒内に円筒状の磁石616を挿入させることで当該磁石616を支持することができる。磁石支持部615hは、開口部615dよりも上流側に設けられている。この磁石支持部615hは、下端に筒内へ突出している部位を有していると共に、後方へ開放されており、後方から磁石616を挿入することで磁石616の下方に突出している部位が位置し、磁石支持部615hから磁石616が落下することはない。
球抜シャッター615は、球蛇行部材613に取付けた状態では、扉部615aと一対の棹部615cとの左右両外側に、球蛇行部材613の一対のレール部613qが位置すると共に、扉部615aと一対の棹部615cとの上下両側に第一横行部613kの下面と一対の支持片613rの上面とが位置している。これにより、球抜シャッター615は、後述する閉位置と開位置との間で前後方向にスライド可能とされている。
球抜シャッター615は、通常の状態では、図39(a1)及び(a2)に示すように、扉部615aによって球抜口613pを遊技球Bが通過不能としている閉位置の状態となっている。この状態では、ツマミ部615bの後面が第一横行部613kの前面に当接していると共に、一対の係止突起615fが一対のレール部613qの夫々の後端面に接している。これにより、球抜シャッター615は前後方向への移動が規制されて閉位置に保持されている。従って、球抜シャッター615が閉位置の状態では、球抜口613pから遊技球Bが下方の球受トレー720に排出されることはない(図20を参照)。
また、球抜シャッター615が閉位置の状態では、磁石支持部615h(磁石616)が球抜口613pの上流側の端部付近の下方に位置している。詳細は後述するが、球貯留通路604を鉄球SB(図44を参照)が流通してきた場合、磁石616の磁力により当該鉄球SBが扉部615a上に磁着して球詰りが発生することとなり、鉄球SBの混入を検出することが可能となる。
閉位置の状態の球抜シャッター615において、ツマミ部615bを摘まんで前方へ引っ張ると、棹部615cに設けられている係止突起615fがレール部613qの後端面に強く当接することとなる。この際に、係止突起615fにかかる力によって棹部615cが内側へ弾性変形し、係止突起615fがレール部613qの内側面側へ移動して球抜シャッター615が閉位置から前方へスライドすることとなる。そして、係止突起615fが係止部613sの部位に到達すると、棹部615cの弾性力によって係止突起615fが係止部613sに係止されると共に、棹部615cの後端に設けられている鉤部615gがレール部613qの後端面に接近した状態となる。これにより、球抜シャッター615がこれ以上の前方へのスライドが規制された状態となる。
この状態では、図39(b1)及び(b2)に示すように、球抜シャッター615の開口部615dが球抜口613pと一致しており、球抜口613pを遊技球Bが通過可能な状態となっている。つまり、球抜シャッター615が開位置の状態となっている。球抜シャッター615が開位置の状態では、球貯留通路604における球抜口613pよりも上流側の遊技球Bが、球抜口613p及び開口部615dを通って下方の球受トレー720に排出される。これにより、循環している遊技球Bを外部へ抜くことが可能となる。
そして、球受トレー720に遊技球Bが溜まって重くなると、前端側が低くなるように傾斜しているトレー挿入凹部501fの底壁に球受トレー720が載置されるため、底壁の傾斜により前方へスライドしようとするが、係止爪501nの係止により前方へのスライドが阻止されている。この状態で、係止爪501nの係止を解除すると、貯留されている遊技球Bの重量により球受トレー720が前方へ自動的にスライドし、球受トレー720をトレー挿入凹部501fから簡単に取り出すことができる。
なお、球抜シャッター615は、パチンコ機1に組立てた状態で、ツマミ部615bの前面に扉枠3の後面が近接しており、何らかの理由により球抜シャッター615が前方へスライドしようとしても、ツマミ部615bが扉枠3に当接して、開位置へのスライドが阻止される。これにより、循環している遊技球Bが勝手に抜けてなくなってしまったり、球抜口613pを通した不正な遊技球Bが混入されたり、することはない。
磁石616は、球抜シャッター615の磁石支持部615hに挿入可能な円筒状に形成されている。この磁石616は、鉄球SBを吸着するためのものである。磁石616は、ネオジム磁石のような磁力の強いものを使用している。
ところで、遊技ホール等において、本実施形態のパチンコ機1と、遊技者が遊技球(鉄球SB)を触れることが可能な従来のパチンコ機とが混在している場合、本実施形態のパチンコ機1のメンテナンス等により遊技球Bを補充したり交換したりした時に、鉄球SBが混入してしまう恐れがある。
これに対して本パチンコ機1では、鉄球SBが混入した場合、球抜シャッター615に磁石616が設けられているため、鉄球SBが球貯留通路604を流通すると、閉位置の球抜シャッター615における扉部615aの上面において、磁石616の磁力によって鉄球SBが磁着して停止することとなる。この際に、磁力が強い磁石616を用いているため、磁着している鉄球SBの上流側に多数の遊技球Bが溜まることで下流側へ押圧する力が作用しても、扉部615aの上面から鉄球SBが移動することはない。
そして、球貯留通路604内における球抜シャッター615の扉部615a(磁石616)に鉄球SBが磁着している状態で、球発射ユニット550からの遊技球Bの発射が継続されると、磁着している鉄球SBよりも下流側の遊技球Bが順次消費されると共に、消費(発射)された遊技球Bが鉄球SBよりも上流側へ順次供給されることとなる。従って、球抜シャッター615よりも下流に設けられている循環球過少センサ621や揚上入口センサ653等では遊技球Bの検知がOFFになり、球抜シャッター615よりも上流に設けられている循環球過多センサ622やアウト球センサ605、セーフ球センサ606、ファール球センサ607、等では遊技球Bの検知がONになる。これにより、循環球過少センサ621等と循環球過多センサ622等との間で球詰りが発生していることを検知して報知することができる。つまり、扉部615aにおいて鉄球SBが磁着していることを検出することができる。
磁石616の磁力により球抜シャッター615の扉部615aの上面に鉄球SBが磁着している状態で、球抜シャッター615を閉位置から前方の開位置へスライドさせると、扉部615aの上面に磁着している鉄球SBの前端が第一横行部613kの前壁に当接し、鉄球SBのみ前方への移動が阻止される。そして、磁石616が第一横行部613kの前壁よりも前方へ移動すると、鉄球SBに作用する磁力が弱くなって鉄球SBが下流側への転動を開始する。この際に、球抜シャッター615の開口部615dが球抜口613pと一致しており、球抜口613pを遊技球Bが通過可能な状態となっているため、鉄球SBを球抜口613pから下方の球受トレー720に排出させることができ、球貯留通路604から取り出すことができる。
循環球経路中継基板617は、球受前部材611の後面におけるファール球通路603の後方の部位で、球受後部材612のアウト球受板部下611bの下方の部位に、取付けられている。循環球経路中継基板617は、アウト球センサ605、セーフ球センサ606、ファール球センサ607、循環球過少センサ621及び循環球過多センサ622と、後述する枠制御基板740と、の接続を中継するためのものである。
ゲージ部620は、球蛇行部材613における球貯留通路604の流通方向に対して、所定長さの適量領域を示すものである。ここでは、並んだ状態で貯留されている遊技球Bの列の後端が、ゲージ部620にかかっている状態を適量としている。ゲージ部620は、遊技球B(循環球)の適量を目視で確認できるようにするものであり、一部が着色された透明なシールにより形成されている。このゲージ部620は、蛇行カバー614の上面に貼り付けられている。詳述すると、蛇行カバー614の上面において、球蛇行部材613の第一横行部613kよりも上流側の部位に貼り付けられている。このゲージ部620には、図42に示すように、遊技球Bの貯留量の適正範囲(適量領域)を示す文字と記号(矢印)が記載されている。
ゲージ部620は、球蛇行部材613における第三直行部613e及び第三折返部613fの上方の部位に貼り付けられる上ゲージシール620aと、第四直行部613gの上方の部位に貼り付けられる中ゲージシール620bと、第五直行部613i及び第一屈曲部613jの上方の部位に貼り付けられる下ゲージシール620cと、の三つのシールにより構成されている。
上ゲージシール620aには、第三直行部613eにおける前後方向の中央付近において左右に延びているラインと、そのラインの下流側(前側)において矢の部分の先端を当該ラインに向けて通路に沿って第三折返部613fの下流端まで棒の部分が延出している矢印と、当該矢印の矢の部分よりも下流の右側に「ここまで」の文字と、が記載(表示)されている。
中ゲージシール620bには、上ゲージシール620aに記載されているおける矢印の棒の部分と続くように後方(下流)へ延びている棒状の部分と、当該棒状の部分にかかる上流端付近に「適正範囲」の文字と、が記載されている。
下ゲージシール620cには、第一屈曲部613jの下流端において前後に延びているラインと、そのラインの上流側において矢の部分の先端を当該ラインに向けて通路に沿って第五直行部613iの上流端まで棒の部分が延出している矢印と、当該矢印の矢の部分よりも上流の右側に「ここから」の文字と、が記載(表示)されている。
ゲージ部620は、メンテナンス等の際に見た時に、ゲージ部620(適量領域)の部位、つまり、上ゲージシール620aのラインから下ゲージシール620cのラインまでの範囲の部位、に遊技球Bを見ることができない場合は、遊技球Bが適量よりも少ない遊技球過少であることが判る。遊技球Bを補充する場合、遊技盤5のアウト口1008、或いは、アウト球受口600aやセーフ球受口600b、から適量になるまで遊技球Bを投入する。
一方、ゲージ部620を見た時に、ゲージ部620の全ての部位で遊技球Bが見られる場合、つまり、遊技球Bの列の後端が「ここまで」の部位(上ゲージシール620aのライン)よりも上流にある場合、は、遊技球Bが適量よりも多い遊技球過多であることが判る。遊技球Bが過多の場合は、球抜シャッター615を前方へ引いて開位置へスライドさせることで、球抜口613pから球貯留通路604内の遊技球Bを排出して、適量にする。
このように、本実施形態のゲージ部620によれば、貯留されている遊技球Bが適正(適量)であるか否かを一目で判別することができると共に、貯留されている遊技球Bの量を適量にし易くすることができる。
なお、上記の実施形態では、ゲージ部620として、蛇行カバー614にシールを貼り付けるものを示したが、適量領域を他の部位と異なる色に着色するようにしても良いし、ゲージ部620の部位の成形色を異ならせるようにしても良いし、適量領域の下流端と上流端の部位に色の付いた線を引いたゲージ部620としても良い。
また、上記の実施形態では、ゲージ部620を、球抜シャッター615よりも上流側に設けているものを示したが、これに限定するものではなく、図62において二点鎖線で示すように、ゲージ部620の下流端を、球抜シャッター615よりも下流で循環球過少センサ621の上流付近に設けるようにしても良い。
本実施形態の循環球経路ユニット600は、球受前板610、球受前部材611、球受後部材612、球蛇行部材613、及び、蛇行カバー614、が透明な合成樹脂により形成されている。従って、外部から内部の状態を視認することが可能である。
循環球経路ユニット600は、アウト球センサ605とファール球センサ607とが、球受前板610と球受前部材611との間に挟まれた状態で取付けられており、セーフ球センサ606が、球受前部材611と球受後部材612との間に挟まれた状態で取付けられている。アウト球センサ605とセーフ球センサ606は、前後に並んで設けられている。
アウト球センサ605、セーフ球センサ606、ファール球センサ607、循環球過少センサ621、循環球過多センサ622は、例えば、誘導電流の変化を検知することで、非接触により遊技球Bを検知するものである。
循環球経路ユニット600は、本体枠ベース501のベース壁部501bに後側から取付けられる。循環球経路ユニット600は、本体枠4に組立てた状態で、アウト球受口600a及びセーフ球受口600bが、ベース壁部501bの上面と同じ高さで、ベース壁部501bの上面の後端縁に接するように取付けられている。
また、循環球経路ユニット600は、本体枠4に組立てた状態で、ベース壁部501bとの間に球送ユニット700が位置するように取付けられている。
更に、循環球経路ユニット600は、本体枠4に組立てた状態で、球蛇行部材613及び蛇行カバー614の前後方向の中央より前側の部位が、ベース壁部501bに設けられている球貯留通路挿入口501gを後方から貫通して前方へ突出している。これにより、本体枠4に対して扉枠3を開いた状態にすると、球蛇行部材613(球貯留通路604)内の遊技球Bを前方(外部)から視認することができる。
また、循環球経路ユニット600は、本体枠4に組立てた状態で、枠基板ユニット730を後方へ開いた状態にすると、アウト球通路601、セーフ球通路602、ファール球通路603、及び球貯留通路604におけるベース壁部501bよりも後側の部位、の夫々の内部を後方から視認することができる。これにより、球詰りが発生した時に、枠基板ユニット730を開くことで、アウト球通路601内等を確認することができ、球詰りの発生個所を特定し易い。
また、循環球経路ユニット600は、本体枠4に組立てた状態で、球蛇行部材613における第二横行部613oが、ベース壁部501bよりも後方で、且つ、球発射ユニット550よりも下方の部位に位置している。つまり、循環球経路ユニット600は、球放出口600dがベース壁部501bの後方で、球発射ユニット550よりも低い位置で右方へ向かって開口している。この球放出口600dは、後述する球揚上ユニット650の球揚上入口通路651と連通している。
本実施形態の循環球経路ユニット600は、貯留されている遊技球B(循環球)が過少であることを検知するための循環球過少センサ621と、貯留されている遊技球B(循環球)が過多であることを検知するための循環球過多センサ622と、を有している(図62を参照)。
循環球過少センサ621は、球貯留通路604におけるゲージ部620よりも下流に設けられている。なお、循環球過少センサ621を、球抜シャッター615の上流付近に設けるようにしても良い。循環球過多センサ622は、球貯留通路604におけるゲージ部620の上流端付近に設けられている。循環球過少センサ621及び循環球過多センサ622は、循環球経路中継基板617を介して枠制御基板740に接続されている。
詳細は後述するが、遊技球Bが適量の状態では、循環球過少センサ621が遊技球Bを所定時間(例えば、80ms)以上検知すると共に、循環球過多センサ622が遊技球Bを所定時間(例えば、80ms)以上検知しない。遊技球Bが過少の状態では、循環球過少センサ621及び循環球過多センサ622が、何れも所定時間(例えば、80ms)以上遊技球Bを検知しない。一方、遊技球Bが過多の状態では、循環球過少センサ621及び循環球過多センサ622が、何れも所定時間(例えば、80ms)以上遊技球Bを検知する。なお、循環球過少センサ621が遊技球Bを所定時間(例えば、80ms)以上検知せずに、循環球過多センサ622が遊技球Bを所定時間(例えば、80ms)以上検知する場合は、循環球過少センサ621と循環球過多センサ622との間で鉄球SBの混入を含む球詰りが発生している。
ここで、遊技球Bの有無を検知するための閾値としての所定時間k80msの理由について説明する。例えば、循環経路R上において、循環球過多センサ622、循環球過少センサ621、揚上入口センサ653、揚上出口センサ654、発射手前センサ704、等のセンサが置かれている位置は、球揚上ユニット650や球送ユニット700等が停止している際の遊技球Bの停止位置に置かれている。この位置は遊技球Bが1個送られる毎に次の遊技球Bが位置する位置である。そのため、ここでの遊技球Bの検知は、80ms以上検知されているか否かという検知方法になっている。これは、傾斜が5度程度の斜面で転がる遊技球Bが検知される時間が50ms程度であるため、その位置に確実に遊技球Bが存在したことを検知するためにマージンを付加して80msで検知するようにしている。つまり、この80msと言う値は実験によって得られた実用的な値である。
このように、循環球過少センサ621と循環球過多センサ622とによる遊技球Bの検知状態の組み合わせにより、枠制御基板740において遊技球Bの量や球詰り等を自動的に判断して報知することが可能である。
なお、上記の実施形態では、循環球過少センサ621及び循環球過多センサ622を設けたものを示したが、循環球過少センサ621を後述する揚上入口センサで代用すると共に、循環球過多センサ622をアウト球センサ605、セーフ球センサ606、ファール球センサ607で代用するようにしても良い。
[4-4a.球詰解消機構]
次に、循環球経路ユニット600において、図43に示すような、アウト球センサ605やセーフ球センサ606での球詰りを解消させ易くするための球詰解消機構630を設けても良い。図43(a)は本体枠に取付けられている循環球経路ユニットにおいて球解消機構の蓋部材を閉じた状態でアウト球センサの部位で切断した背面断面の要部を拡大して示す説明図であり、(b)は(a)において蓋部材を開いた状態で示す説明図である。
球詰解消機構630は、循環球経路ユニット600における球受前部材611及び球受後部材612において、アウト球センサ605及びセーフ球センサ606の上方の壁部を、開閉可能な蓋部材631としたものである。蓋部材631は、図43(a)に示すように、通常の状態では、閉じられている。蓋部材631は、図示しない係止爪による係止によって閉じた状態に保持されている。
この球詰解消機構630は、アウト球通路601やセーフ球通路602において球詰りが発生したり、不正行為として遊技球Bよりも大径の不正球B’が投入されてアウト球センサ605等が塞がれてしまったり、した時にそれらを解消するために使用される。
例えば、遊技盤5のアウト口1008等から遊技球Bよりも大径の不正球B’が投入されてアウト球センサ605が塞がれた場合、外枠2に対して本体枠4を開いた上で枠基板ユニット730を開くと、循環球経路ユニット600の後部が現れる。そして、本実施形態では、循環球経路ユニット600における球詰解消機構630が設けられている部位と、本体枠スピーカボックス504のボックス本体部504bとの間には指を挿入可能な隙間が形成されているため、その隙間を通して蓋部材631の係止爪を解除し、蓋部材631の下端が上方へ移動するように回動させることで、蓋部材631を開くことができる(図43(b)を参照)。
そして、蓋部材631を開いた状態とすることで、アウト球通路601内におけるアウト球センサ605の上方部位に対して、指を挿入することができるようになり、アウト球センサ605を塞いでいる不正球B’を容易に取り出すことができる。このように、ドライバを使用してネジ止めされている循環球経路ユニット600を取外さなくても、不正球B’を簡単に取り出すことができる。
なお、セーフ球センサ606を不正球B’によって塞がれた場合も、上記と同様の手順によって不正球B’を取出すことができる。
上記では、球詰解消機構630として、開閉可能な蓋部材631を設けたものを示したが、例えば、球受後部材612及び球受前部材611に弾性爪を設け、弾性爪の係止により、球受後部材612及び球受前部材611を後方へ着脱可能とするようにしても良い。この場合、通常の状態では、循環球経路ユニット600の後方に枠基板ユニット730が位置しており、弾性爪の係止が緩んでも、球受後部材612や球受前部材611が後方へ外れることはない。そして、アウト球センサ605が不正球B’で塞がれた場合は、外枠2に対して本体枠4を開いた上で枠基板ユニット730を開くと、循環球経路ユニット600の後部が現れるため、球受後部材612や球受前部材611を取付けている弾性爪の係止を解除することで、球受後部材612や球受前部材611を簡単に取外すことができ、アウト球センサ605を塞いでいる不正球B’を容易に取り出すことができる。
或いは、球詰解消機構630として、球受前板610と球受後部材612との間に挟まれている球受前部材611において、アウト球センサ605の上方の部位を上方へスライドさせて取外すことができるようにしても良い。この場合、通常の状態では、循環球経路ユニット600の上方には遊技盤5が位置していると共に、重力の作用により球受前部材611におけるスライド可能な部位が上方へ外れることはない。そして、アウト球センサ605が不正球B’で塞がれた場合は、本体枠4に対して扉枠3を開くと共に、本体枠4から遊技盤5を取外すと、循環球経路ユニット600の上部が現れるため、球受前部材611のスライド可能な部位を上方へスライドさせて外すことで、アウト球センサ605を塞いでいる不正球B’を容易に取り出すことができる。
[4-4b.第二実施形態の球抜シャッター]
次に、循環球経路ユニット600において、図44に示すように、球抜シャッター615において、磁石616を開口部615dの前方の部位に取付けるようにしても良い。図44(a)は閉位置の球抜シャッターに鉄球が磁着している状態で球蛇行部材及び球抜トレーと共に側面断面で示す説明図であり、(b)は開位置の球抜シャッターに鉄球が磁着している状態で球蛇行部材及び球抜トレーと共に側面断面で示す説明図であり、(c)は(b)の状態から球抜シャッターを閉位置へスライドさせて下面に鉄球が磁着している状態で球蛇行部材及び球抜トレーと共に側面断面で示す説明図である。この球抜シャッター615は、磁石支持部615hに支持されている磁石616の外周面の後端側が、開口部615dにおける前側の内周面と一致するようにしたものである。
第二実施形態の球抜シャッター615によれば、図44(a)に示すように、磁石616の磁力により球抜シャッター615の扉部615aの上面に鉄球SBが磁着している状態で、球抜シャッター615を閉位置から前方の開位置へスライドさせると、扉部615aの上面に磁着している鉄球SBの前端が第一横行部613kの前壁に当接し、鉄球SBのみ前方への移動が阻止される。そして、球抜シャッター615が更に前方へスライドすると、鉄球SBの下端を支持していた扉部615aがなくなり、重力により鉄球SBが下方の開口部615d内へ移動することとなる。この際に、磁石616の外周面の後端側が、開口部615dの前側の内面と一致しているため、鉄球SBが磁石616の外周面に磁着した状態となる(図44(b)を参照)。
なお、鉄球SBは、磁石616においてその外周面から磁力の強い極側(ここでは下端面側)へ移動しようとするが、球抜シャッター615が開位置の状態では磁石616の下方に球受トレー720の上端面が位置しており、鉄球SBが磁石616の下方へ移動することはない。従って、球抜シャッター615を開位置へスライドさせ状態では、鉄球Bが開口部615dと重なる部位に位置しており、鉄球SBの上流側の遊技球Bが開口部615dつまり球抜口613pを通って下方へ排出されることはない。
球抜シャッター615を開位置にスライドさせた後に、球抜シャッター615を後方の閉位置へスライドさせると、扉部615aにより鉄球SBの上流側の遊技球Bが球抜口613pを通ることを阻止しつつ、磁石616の外周面に磁石していた鉄球SBが磁石616の下面側へ移動し、磁石616の下面に鉄球SBが磁着している状態となる(図44(c)を参照)。その後、球受トレー720を引き出してトレー挿入凹部501fから取り外し、磁石616の下面に磁着している鉄球SBを取り除く。
このように、磁石616によって球抜シャッター615の扉部615aに鉄球SBが磁着している状態で、球抜シャッター615を前後にスライドさせると、磁着された鉄球SBのみを球貯留通路604から外部に取り出すことができる。
[4-5.球揚上ユニット]
本体枠4における球揚上ユニット650について、主に図45乃至図54等を参照して詳細に説明する。図45(a)は本体枠における球揚上ユニットを左前から見た斜視図であり、(b)は本体枠における球揚上ユニットを右前から見た斜視図であり、(c)は本体枠における球揚上ユニットを後ろから見た斜視図である。図46は、球磨モータベース及びカセット押圧片を開いて球磨カセットを取外した状態を示す球揚上ユニットの分解斜視図である。図47(a)は球磨カセットを装着していない状態で示す球揚上ユニットの平面図であり、(b)は球磨モータベース及びカセット押圧片を開いた状態で球磨カセットと共に示す球揚上ユニットの平面図であり、(c)は球磨カセットが装着されている状態で示す球揚上ユニットの平面図である。
また、図48(a)は球磨カセットのロックが不完全な状態で扉枠が閉められる様子を示す説明図であり、(b)は(a)の状態から扉枠が閉まる方向へ移動して扉枠の突起部が球磨モータベースの先端に当接している状態を示す説明図であり、(c)は(b)の状態から扉枠が閉まって球磨カットがロックされている状態を示す説明図である。図49は、本体枠に取付けられている球揚上ユニットから球磨カセットを取外した状態で要部を拡大して示す正面図である。図50(a)は球揚上ユニットにおいて球磨機構及び球揚上機構の要部を示す右側面図であり、(b)は球揚上機構の要部を示す背面図であり、(c)は球揚上機構の要部を(b)の矢視Aから見た平面図である。
更に、図51は、球揚上ユニットにおいて揚上スパイラルシャフトと磨布との関係を示す説明図である。図52(a)は揚上入口センサと揚上出口センサの部位を拡大して示すと共に球揚上ユニットを左後ろから見た斜視図であり、(b)は球揚上ユニットを揚上入口センサの部位で切断した平面断面図である。図53は、球通路におけるフォトセンサからなる球センサの前後の部位を模式的に示す説明図である。図54(a)は球揚上ユニットの球磨カセットを左前から見た斜視図であり、(b)は球磨カセットを右後ろから見た斜視図であり、(c)は球磨カセットを左右方向中央で切断した右側面断面図である。
球揚上ユニット650は、遊技盤5やファールユニット570から排出されて循環球経路ユニット600を流通した遊技球Bを、球送ユニット700を介して球発射ユニット550へ送るためのものである。球揚上ユニット650は、本体枠ベース501におけるベース壁部501bの後面に設けられている球揚上ユニット取付部501jに取付けられる。
球揚上ユニット650は、遊技球Bを揚上するための球揚上機構660と、循環球経路ユニット600から送られた遊技球Bを球揚上機構660へ供給する球揚上入口通路651と、球揚上機構660により揚上された遊技球Bを球送ユニット700へ供給する球揚上出口通路652と、球揚上入口通路651に設けられており流通している遊技球Bを検知する揚上入口センサ653と、球揚上出口通路652に設けられており流通している遊技球Bを検知する揚上出口センサ654と、を備えている。
また、球揚上ユニット650は、球揚上入口通路651において遊技球Bと接触可能に設けられている球揚上入口アース板金655と、球揚上出口通路652において遊技球Bと接触可能に設けられている球揚上出口アース板金656と、枠制御基板740との接続を中継している球揚上中継基板657と、球揚上ユニット650は、球揚上機構660により揚上されている遊技球Bを磨くための球磨機構680と、を備えている。
まず、球揚上ユニット650の球揚上機構660は、上下に延出しており外周面に螺旋状の揚上溝661aを有する揚上スパイラルシャフト661と、揚上スパイラルシャフト661の下端に取付けられているシャフトギア662と、シャフトギア662と噛合しており揚上スパイラルシャフト661の軸芯と直交する軸周りに回転可能なモータギア663と、回転軸にモータギア663が取付けられており揚上スパイラルシャフト661を回転させるための揚上モータ664と、シャフトギア662の下端からフランジ状に延出している周方向の一部において切り欠かれるように設けられている検知部665aを有する揚上モータインデックス665と、揚上モータインデックス665の検知部665aを検知可能な揚上モータインデックスセンサ666と、を備えている。
また、球揚上機構660は、揚上モータ664が取付けられていると共にモータギア663を回転可能に支持しているモータベース板金667と、モータベース板金667の一取付けられていると共に揚上スパイラルシャフト661を回転可能に支持し、本体枠ベース501におけるベース壁部501bの球揚上ユニット取付部501jに取付けられる揚上機構ベース668及び揚上機構カバー669と、を備えている。
揚上スパイラルシャフト661は、外周面に遊技球Bを一列で収容可能な深さで螺旋状の揚上溝661aが設けられている。揚上スパイラルシャフト661は、その軸方向の上方から見た時(図50(c)を参照)に、時計回りの方向へ回転することで遊技球Bを揚上させることができるように、揚上溝661aが形成されている。揚上溝661aの螺旋のピッチは、上下両端付近がそれらの間よりも長く形成されている。揚上スパイラルシャフト661は、揚上機構ベース668及び揚上機構カバー669によって回転可能に支持されている。この揚上スパイラルシャフト661は、正面視において上端が下端よりも右方に位置するように回転軸が垂直に対して傾斜している。これにより、揚上スパイラルシャフト661の上端側を球送ユニットから右方へ遠ざけることができ、球揚上出口通路652の長さを相対的に長くして遊技球Bの貯留量をより多くすることが可能となる。本実施形態では、揚上スパイラルシャフト661の回転軸は、垂直に対して12度の角度で傾斜している。
更に、揚上スパイラルシャフト661について詳述する。この揚上スパイラルシャフト661は、図51に示すように、揚上溝661aにおける底部の直径(底径)を底径D1としている小径部661bと、小径部661bよりも大きい底径D2の大径部661cと、を有し、大径部661cを球磨カセット681の球磨布682と重なる軸方向の中間部分に設けるようにしている。なお、揚上スパイラルシャフト661における小径部661bと大径部661cとの間では、その径が徐々に変化するように構成されている。
また、揚上スパイラルシャフト661は、小径部661bの部位における螺旋のピッチP1に対して、大径部661cの部位における螺旋のピッチP2を小さくしている。螺旋のピッチが小さくなるほど、遊技球Bの揚上速度が遅くなる。
この揚上スパイラルシャフト661は、大径部661cと球磨カセット681における球磨布682の表面との間に、遊技球Bの直径Dよりも小さい隙間S1が形成されるように配置している。
ところで、揚上スパイラルシャフト661において、揚上溝661aの底部の直径を、全長に亘って小径部661bの底径D1で構成すると、底径D1は大径部661cの底径D2よりも小さいことから、揚上溝661aの底と球磨布682との間の隙間が大きくなる。そのため、揚上スパイラルシャフト661を回転させて揚上溝661aにより揚上されている遊技球Bを球磨布682により磨こうとしても、球磨布682との隙間が大きくなることで遊技球Bが揚上溝661aの底側へ逃げてしまい、遊技球Bにおける球磨布682との接触面積が小さくなることで、研磨効率が低下してしまう。
これに対して、本実施形態では、揚上スパイラルシャフト661における軸方向の中間部分で球磨カセット681の球磨布682と重なる部位において、揚上溝661aの底径D2を、小径部661bの底径D1よりも大きい大径部661cとしているため、大径部661cにおける揚上溝661aの底から球磨布682の表面までの隙間を、小径部661bの部位での隙間よりも小さくすることができる。また、本実施形態では、大径部661cから球磨布682までの隙間S1を、遊技球Bの直径Dよりも小さくしている。これらのことから、大径部661cの部位では、遊技球Bが揚上溝661aの底側へ逃げることができず、揚上溝661aの底により遊技球Bを球磨布682へ押し付けることができ、球磨布682の裏側に設けられている球磨スポンジ683と一緒に球磨布682を凹ませることができる。これにより、遊技球Bに対する球磨布682の接触面積を大きくすることができ、遊技球Bの研磨効率を高めることができる。
また、本実施形態の揚上スパイラルシャフト661は、球磨布682と重なる大径部661cにおける螺旋のピッチP2を、小径部661bの部位の螺旋のピッチP1よりも小さくしているため、大径部661cにおける遊技球Bの揚上速度を遅くすることができる。これにより、遊技球Bにおける球磨布682との接触時間を長くすることができるため、遊技球Bをより丹念に磨くことができる。
更に、本実施形態の揚上スパイラルシャフト661は、小径部661bと大径部661cとの間において、その径が徐々に変化するようにしているため、遊技球Bを揚上させる際にかかる負荷が急激に変化することを回避させることができ、揚上動作における負荷を低減させることができる。
また、本実施形態の揚上スパイラルシャフト661は、図50(b)に示すように、垂直に対して12度の角度で傾斜していることから、球磨布682に対して斜めに交差するようにしているため、球磨布682の幅の全体を使用して遊技球Bを磨くことができ、球磨布682を効率良く研磨に使用することができる。
なお、揚上スパイラルシャフト661として、軸方向の中間に大径部661cを設けているものを示したが、これに限定するものではなく、下端側にのみ小径部661bを設け、その上側は上端まで大径部661cを設けるようにしても良い。
シャフトギア662は、平歯車(ウォームホイールギア)である。モータギア663は、ウォームギアである。これにより、揚上スパイラルシャフト661の揚上溝661a内に多数の遊技球Bが収容されていることで作用する荷重によって、揚上スパイラルシャフト661が回転しようとしても、シャフトギア662に噛合しているウォームギアからなるモータギア663により回転を阻止することができる。また、モータギア663をウォームギアとしているため、揚上モータ664の駆動が停止した際のイナーシャにより、揚上スパイラルシャフト661が回転しようとしても、その回転を直ちに停止させることができ、遊技球Bのオーバーシュートを防止することができる。
本実施形態では、シャフトギア662をPOM(ポリアセタール樹脂)により形成していると共に、モータギア663をポリアミドカーボンファイバー入りの繊維強化プラスチックにより形成している。これにより、ウォームギアからなるモータギア663を欠け難くしている。なお、モータギア663を金属製としても良い。
揚上モータ664は、DCモータである。揚上モータインデックス665は、フランジ状にシャフトギア662と一体成形されている。揚上モータインデックス665の検知部665aは、全周に対して45度の角度の範囲が切り欠かれるように設けられている。揚上モータインデックスセンサ666は、フォトセンサである。揚上モータインデックスセンサ666は、揚上モータインデックス665において検知部665aの部位では受光状態となり、検知部665a以外の部位では遮光されて非受光状態となる。これにより、揚上モータインデックス665を介して揚上スパイラルシャフト661の回転位置を検知することが可能である。
なお、詳細は後述するが、揚上スパイラルシャフト661は、シャフトギア662及びモータギア663により、揚上モータ664の回転軸が32回転すると、揚上スパイラルシャフト661が1回転する。そして、揚上モータインデックスセンサ666では、検知部665a以外の部位に位置して非受光状態になってから揚上モータ664が28回転すると、検知部665aに到達して受光状態となり、受光状態になってから揚上モータ664が更に4回転すると、検知部665aから離れて非受光状態となる。本実施形態では、検知部665aに到達して受光状態になってから、揚上モータ664が2回転した位置を、原点としている。つまり、検知部665aの中央を、揚上スパイラルシャフト661の回転の原点としている。
モータベース板金667は、正面視左端側において揚上モータ664を取付けており、右端側においてモータギア663の右端を回転可能に支持している。モータベース板金667は、上端側が揚上機構ベース668に取付けられていると共に、下端側が揚上機構カバー669に取付けられている。
揚上機構ベース668は、揚上機構カバー669と協働して揚上スパイラルシャフト661を収容していると共に、揚上スパイラルシャフト661を回転可能に支持している。揚上機構ベース668は、遊技球Bが通過不能な大きさで揚上スパイラルシャフト661が前方へ臨むように前後に貫通している球磨口668aと、前面から後方へ凹んでいると共に底面に球磨口668aが開口しており球磨カセット681の後端側を収容可能なカセット取付凹部668bと、を有している。球磨口668aは、遊技球Bの直径よりも狭い幅で上下に延出している。この球磨口668aは、揚上スパイラルシャフト661により揚上されている遊技球Bの一部が前方へ突出するように設けられており、遊技球Bにおける球磨口668aよりも前方へ突出している部位が、カセット取付凹部668bに取付けられている(装着されている)球磨機構680における球磨カセット681の球磨布682に接触することで遊技球Bが磨かれる。
揚上機構ベース668には、下端付近における揚上スパイラルシャフト661よりも正面視右方の部位に、球揚上入口通路651の下流部分が設けられている。球揚上入口通路651における揚上機構ベース668に設けられている部分は、上流端が後方へ向かって開口し左方の揚上スパイラルシャフト661の下端部へ向かって低くなるように傾斜している。また、揚上機構ベース668には、揚上スパイラルシャフト661の下端よりも正面視右方の部位に、揚上入口センサ653が取付けられている。
また、揚上機構ベース668には、上端付近に球揚上出口通路652の上流部分が設けられている。球揚上出口通路652における揚上機構ベース668に設けられている部分は、揚上スパイラルシャフト661の上端部の前方から正面視左方へ低くなるように傾斜した後に後方へ低くなるように傾斜して下流端が後方へ向かって開口している。球揚上出口通路652ついては、揚上機構ベース668における後方へ向かって開口している部位から左方へ向かって低くなるように傾斜した後に、前方へ向かって低くなるように傾斜し、前端において前方へ向かって開口している。球揚上出口通路652における当該部位は、揚上機構ベース668と揚上機構カバー669とが協働して形成している。
また、揚上機構ベース668には、球磨機構680の球磨モータ688が取付けられる球磨モータベース686が、上下に延びた軸周りに対して回転可能に取付けられている。
揚上機構カバー669は、揚上機構ベース668と協働して揚上スパイラルシャフト661を収容していると共に、揚上スパイラルシャフト661を回転可能に支持しており、本体枠ベース501におけるベース壁部501bの球揚上ユニット取付部501jに後方から取付けられる。揚上機構カバー669の後面には、球揚上中継基板657が取付けられている。
揚上機構カバー669には、球揚上入口通路651における揚上機構ベース668に設けられている部分よりも上流側の部分が設けられている。球揚上入口通路651における揚上機構ベース668に設けられている部分は、下流端が揚上スパイラルシャフト661の下端付近の正面視右方の部位で前方へ向かって開口しており、後方へ延出した上で、左方へ屈曲して揚上スパイラルシャフト661の後方を通った後に、斜め前方へ延出して上流端が左方へ向かって開口している。この揚上機構カバー669には、揚上スパイラルシャフト661の下端の後方において、球揚上入口通路651を流通している遊技球Bと接触可能に設けられている球揚上入口アース板金655が取付けられている。
また、揚上機構カバー669には、球揚上出口通路652における揚上機構ベース668に設けられている部分よりも下流側の部分が設けられている。球揚上出口通路652における揚上機構カバー669に設けられている部分は、上流端が後方へ開口しており正面視左方へ屈曲して左端まで左方へ延出した後に前方へ屈曲し、揚上機構カバー669の前端において下流端が前方へ向かって開口している。
また、揚上機構カバー669には、球揚上出口通路652における正面視左方へ延出している部位の左端付近に、揚上出口センサ654が取付けられている。更に、揚上機構カバー669には、球揚上出口通路652において左方へ延出している部位における揚上出口センサ654よりも上流の部位に、球揚上出口通路652を流通している遊技球Bと接触可能に設けられている球揚上出口アース板金656が取付けられている。
更に、揚上機構カバー669は、右端における上下方向中央下寄りの部位から、揚上機構ベース668よりも前方へ突出している支持突部669aと、支持突部669aの前面において貫通しておりナイラッチ694が係止される係止孔669bと、を有している。支持突部669aは、球揚上ユニット650を本体枠4の球揚上ユニット取付部501jに後方から取付けると、ベース壁部501bを貫通している開口501oを通して、ベース壁部501bの前面側へ突出する。
続いて、球揚上ユニット650の球揚上入口通路651は、上流端の開口(入口)が球揚上ユニット650の左側面の下部付近において左方へ向かって開口している。この開口は、本体枠4に組立てた時に、循環球経路ユニット600の球放出口600dと対面するように設けられている。球揚上入口通路651は、左端の入口から右方へ向かって低くなるように傾斜しており、揚上スパイラルシャフト661の後方を迂回するように揚上スパイラルシャフト661よりも右方に延出した後に、前方側へ折り返して左方へ揚上スパイラルシャフト661の下端付近まで延出している。そして、揚上スパイラルシャフト661の近傍において揚上スパイラルシャフト661の前側へ回り込むようにクランク状に屈曲し、揚上スパイラルシャフト661の下端付近の前側で揚上スパイラルシャフト661の揚上溝661aと連通している。
球揚上入口通路651は、上流端の開口が、循環球経路ユニット600における球貯留通路604の下流端の開口を形成している球放出口600dと、対面するように設けられており、球貯留通路604を流通した遊技球Bが受け渡されて流通する。
球揚上入口通路651は、揚上スパイラルシャフト661の右方の部位に、揚上入口センサ653が設けられていると共に、揚上スパイラルシャフト661の後方の部位に、球揚上入口アース板金655が取付けられている。
球揚上出口通路652は、球揚上ユニット650の上端付近において、上流端が揚上スパイラルシャフト661の上端付近の前側において揚上溝661aと連通しており、揚上スパイラルシャフト661よりも左方へ延出した後に後方へ屈曲して、揚上スパイラルシャフト661の後端と同じ位置まで延出した上で左方へ屈曲している。そして、そこから球揚上ユニット650の左端付近で左方へ延出した上で前方へ屈曲し、下流端が球揚上ユニット650(揚上機構カバー669)の前面において前方へ向かって開口している。
球揚上出口通路652は、下流端の開口が、後述する球送ユニットの球供給口と対面するように設けられており、球送ユニット700へ遊技球Bを供給することができる。
球揚上出口通路652は、球揚上ユニット650の後端付近において左方へ延出している部位の左端付近に、揚上出口センサ654が設けられていと共に、その上流側(右方側)に球揚上出口アース板金656が取付けられている。なお、球揚上出口通路652における球揚上出口アース板金656が設けられている部位の底壁には、遊技球Bの流通を妨げない大きさで開口している開口部が設けられており、当該開口部を通して塵やゴミ等を外部へ排出可能としている。
揚上入口センサ653は、揚上モータ664の駆動により揚上スパイラルシャフト661を回転させて遊技球Bを揚上させる際に、揚上させる遊技球Bの有無を検知するものである。詳細は後述するが、揚上入口センサ653において遊技球Bが非検知の状態では、揚上モータ664が駆動されない。
揚上出口センサ654は、球送ユニットに供給される遊技球Bの有無を検知するものである。詳細は後述するが、揚上入口センサ653が遊技球Bを検知している状態で、揚上出口センサ654において遊技球Bが非検知の状態になると共に、所定条件の充足(ここでは、発射減算センサ554による所定数(例えば3個)の遊技球Bの減算)により、揚上モータ664の駆動により揚上スパイラルシャフト661が回転して所定数の遊技球Bが揚上される。
揚上入口センサ653及び揚上出口センサ654は、発光部と受光部とを有するフォトセンサであり、遊技球Bにより発光部からの光が遮られることにより、遊技球Bの有無を非接触により検知するものである。
ここで、球揚上入口通路651及び球揚上出口通路652と、揚上入口センサ653及び揚上出口センサ654との関係について説明する。ここでは、球揚上入口通路651と揚上入口センサ653との関係について説明し、球揚上出口通路652と揚上出口センサ654との関係も同じであるため省略する。図52及び図53に示すように、球揚上入口通路651における揚上入口センサ653が設けられている部位は、断面V字状(下方へ窄まった逆台形状)のV字通路部651aとされている。なお、球揚上入口通路651におけるV字通路部651a以外の部位は、上方へ開放された断面コ字状のコ字通路部651bである。
なお、球揚上出口通路652でも同じであり、揚上出口センサ654の部位が、断面V字状(下方へ窄まった逆台形状)のV字通路部652aとされており、その他の部位が、上方へ開放された断面コ字状のコ字通路部652bとされている。
換言すると、V字通路部651a及びV字通路部652aは、夫々に対して遊技球Bが接し、上方へ向かうに従って間隔が広がるように傾斜している一対の傾斜面を有している。また、コ字通路部651b及びコ字通路部652bは、遊技球Bが接すると共に遊技球Bの直径よりも大きい幅の平坦な底面と、底面の幅方向両端から立設されている一対の側壁面と、を有している。なお、球揚上出口通路652の下流側となる球送ユニット700の球送通路703も、コ字通路部651b及びコ字通路部652bと同様の形状に形成されている。
ところで、フォトセンサからなる揚上入口センサ653の部位の通路の断面を、上方へ開放された断面コ字状の通路にすると、流通する遊技球Bが側壁に接触するため、遊技球Bの接触により通路の側壁に発生するキズや汚れ等によって、フォトセンサの受発光を阻害し、誤検知が発生する恐れがある。また、断面コ字状の通路では、通路の幅方向における遊技球Bの位置が一定でなく安定しないため、センサによる検知位置が区々となり、誤検知が発生する恐れがある。
これに対して、本実施形態では、揚上入口センサ653(揚上出口センサ654)の部位を、断面V字状のV字通路部651a(V字通路部652a)としているため、V字の斜めの両側の部位によって遊技球Bを2点で保持することで、通路の幅方向への移動を規制することができ、通路の幅方向に対して遊技球Bの位置を一定にして安定させることができる。これにより、揚上入口センサ653(揚上出口センサ654)の部位において、遊技球Bが通路の側壁に接触することはないため、遊技球Bの接触によるキズや汚れの発生を防止することができ、誤検知を解消して確実に遊技球を検知することができる。
上記では、センサに対して遊技球Bの位置を一定にして安定させる通路の形状として、断面V字状(逆台形状)のV字通路部651a(V字通路部652a)を示したが、遊技球Bの直径よりも狭い間隔で設けられ遊技球Bの流通方向へ延出している一対の突条と、しても良い。
球揚上入口通路651は、下流端に揚上スパイラルシャフト661が設けられている。従って、揚上スパイラルシャフト661よりも上流の球揚上入口通路651では、遊技球Bが1個ずつ揚上スパイラルシャフト661の揚上溝661aに拾われるため、間欠的に進むこととり、球揚上入口通路651において遊技球Bが停留する。一方、球揚上出口通路652は、下流端に後述する球送ユニット700が設けられている。従って、球送ユニット700よりも上流側の球揚上出口通路652では、球送ユニット700の球送動作によって遊技球Bが1個ずつ間欠的に進むため、球揚上出口通路652において遊技球Bが停留する。
そして、球揚上入口通路651(球揚上出口通路652)では、図53に示すように、揚上入口センサ653(揚上出口センサ654)の部位のみを、断面V字状のV字通路部651a(V字通路部652a)とし、その他の部位を、断面コ字状のコ字通路部651b(コ字通路部652b)としているため、通路内に置いて複数の遊技球Bが停留されていても、下流側にかかる複数の遊技球Bによる球圧を軽減させることができる。
詳述すると、図53において二点鎖線で示すように、V字通路部651a(V字通路部652a)では複数の遊技球Bが直線状(通路の軸線上に一列)に並ぶが、コ字通路部651b(コ字通路部652b)では複数の遊技球Bが下流側へ押されることで両側の側壁に対して交互に接触するように千鳥状に並ぶこととなり、球圧を側壁へ分散させることができ、下流側においてかかる複数の遊技球Bによる球圧を軽減させることができる。従って、球揚上入口通路651(球揚上出口通路652)の下流側に設けられている部位(例えば、揚上スパイラルシャフト661、球送ユニット700の球送可動部材705、等)が、停留(貯留)されている複数の遊技球Bの球圧により破損することはないと共に、当該部位を球圧に対して過度に補強する必要はなく、パチンコ機1にかかるコストを低減させることができる。
ところで、入賞口等での遊技球Bの検知は、所定の割込み周期(例えば、4ms)ごとに球センサからの出力を確認し、その出力が、非検知、検知、検知、(換言すると「011」)となった場合に、遊技球Bを検知した(ON)と判定するようにしている。つまり、球センサからの出力が「011」の時はONと判定し、「011」以外の時はOFFと判定している。しかしながら、球揚上入口通路651や球揚上出口通路652のように、複数の遊技球Bが停留するような球通路に設けられている球センサ(ここでは、揚上入口センサ653や揚上出口センサ654)において、上記のような判定方法により遊技球Bの有無を判定するようにすると、当該球センサでは、球通路に遊技球Bが無い場合はOFFのみが発生し、球通路に遊技球Bが供給されている場合は短い間隔のONが多く発生し、球通路に貯留されている遊技球Bが一つずつ移動している(発射間隔で遊技球Bが移動している)場合は短い間隔のOFFが多く発生することとなる。そのため、上記のような判定方法では、球通路に遊技球Bが無いことを正確に判定することはできなかった。
これに対して、本実施形態では、ONの判定とOFFの判定に、夫々閾値(例えば、ONの閾値が200ms、OFFの閾値が200ms)を設け、閾値を越えて非検知や検知が連続した時にのみに、ONやOFFを判定するようにしている。換言すると、例えば、球センサからの出力が「01111・・・」の時にはONと判定し、「10000・・・」の時にはOFFと判定するようにしている。これにより、複数の遊技球Bが停留する球通路において、遊技球Bの有無を確実に検知(判定)することができる。
なお、ONやOFFを判定する閾値は、球通路の種類や、停留される遊技球Bの数、等によって異なるようにしても良いし、ONの閾値とOFFの閾値とを異ならせるようにしても良い。本実施形態では、球揚上入口通路651の揚上入口センサ653では、例えば、ONの閾値を80ms、OFFの閾値を200ms、としている。また、球揚上出口通路652の揚上出口センサ654では、例えば、ONの閾値を80ms、OFFの閾値を200ms、としている。また、後述する球送ユニット700の発射手前センサ704では、例えば、ONの閾値を12ms、OFFの閾値を12ms、としている。また、上述したように、球発射ユニット550の発射減算センサ554では、例えば、ONの閾値を80ms、OFFの閾値を80msとしている。
これら上記の閾値は、小さすぎるとちょっとした振動等で、誤検知し制御上のノイズとなる。また、閾値は、必要以上に大きすぎると、遊技球Bの状態を取りこぼすことになる。従って、適切な閾値については球センサの設けられる場所によって異なるが、最小でも10ms以上、最大でも300ms以下が望ましい。また、閾値は、割込み周期(例えば、4ms)の倍数(例えば、3倍~60倍)に決定すると、ソフト制御上、割込み回数をカウントするだけなのでソフトの負担を減らすことができる。基本的に閾値は、確実に遊技球Bが定位置に滞留する発射手前センサ704では短いが、ほぼ定位置に遊技球Bが滞留するものの、ある程度滞留位置に幅があるもの(例えば揚上出口センサ654)では閾値を長くして余裕を持たしている。発射減算センサ554の部分では遊技球Bは定位置に滞留(停留)するのであるが、人為的な振動により誤検知をしないように閾値を長くしている。
球揚上入口アース板金655は、循環球経路ユニット600から球揚上入口通路651に供給された遊技球Bの静電気を除去するものである。球揚上入口アース板金655は、揚上入口センサ653よりも上流側に設けられている。これにより、揚上入口センサ653を通る遊技球Bの静電気を事前に除去することができ、遊技球Bからの静電気により揚上入口センサ653において誤検知が生じたり枠制御基板740が故障したりすることを回避させることができる。
球揚上出口アース板金656は、球揚上機構660により揚上されると共に、球磨機構680により磨かれた遊技球Bの静電気を除去するものである。球揚上出口アース板金656は、揚上出口センサ654よりも上流側に設けられている。これにより、揚上出口センサ654を通る遊技球Bの静電気を事前に除去することができ、遊技球Bからの静電気により揚上出口センサ654において誤検知が生じたり枠制御基板740が故障したりすることを回避させることができる。
球揚上中継基板657は、揚上入口センサ653、揚上出口センサ654、揚上モータ664、揚上モータインデックスセンサ666、球磨モータ688、等と枠制御基板740との接続を中継するためのものである。球揚上中継基板657は、揚上機構カバー669の後側に取付けられている。
球磨機構680は、球揚上機構660の前側に取付けられている。球磨機構680は、外形が縦長直方体の箱状の球磨カセット681と、一部が球磨カセット681の後面において外部に露出している無端環ベルト状の球磨布682と、球磨布682における外部に露出している部位と球磨カセット681の後面との間に設けられているシート状の球磨スポンジ683と、球磨カセット681内の下部において左右方向の軸周りに回転可能に支持されている球磨送歯車684と、球磨布682を間にして球磨送歯車684と噛合しており左右方向の軸周りに回転可能に支持されている球磨従動歯車685と、を備えている。
また、球磨機構680は、球磨カセット681の左方において前後の奥行が一定で上下延出しており後端辺が揚上機構ベース668に回転可能に取付けられている平板状の球磨モータベース686と、球磨モータベース686の左面に取付けられているギアカバー687と、ギアカバー687の左面に取付けられており回転軸がギアカバー687と球磨モータベース686との間に突出している球磨モータ688と、球磨モータ688の回転軸に取付けられている平歯車状のモータギア689と、モータギア689と噛合している平歯車状の大径ギア部690a、及び大径ギア部690aと一体回転する小径で平歯車状の小径ギア部690bを有し、球磨モータベース686とギアカバー687との間で回転可能に支持されている変速ギア690と、変速ギア690の小径ギア部690bと噛合しており球磨モータベース686とギアカバー687との間で回転可能に支持されている平歯車状の伝達ギア691と、伝達ギア691と一体回転し球磨モータベース686を貫通して右方へ突出している回転連結部692と、を備えている。
更に、球磨機構680は、球磨カセット681の前面に当接しており、左端側が球磨モータベース686の前端に係止されていると共に、右端側が本体枠ベース501におけるベース壁部501bの前面に取付けられる平板状のカセット押圧片693と、カセット押圧片693の右端側を揚上機構カバー669における支持突部669aの前面(係止孔669b)に対して着脱可能に取付けているナイラッチ694と、球磨モータベース686に対してカセット押圧片693を後方(球磨カセット681側)へ付勢しているバネ695と、を備えている。
球磨機構680の球磨カセット681は、図54に示すように、内部が空洞の箱状に形成されており、後面の上下両端縁に球磨布682が通過可能なスリット681aが設けられている。球磨カセット681は、球揚上機構660における揚上機構ベース668に対して球磨口668aを閉鎖するように前方から着脱可能に取付けられている。
また、球磨カセット681は、左側面の下部に設けられている連結用孔681bと、連結孔の前方に設けられている位置決孔681cと、を有している。連結用孔681bは、球磨モータベース686から右方へ突出している回転連結部692が挿入されるものであり、連結用孔681bに挿入された回転連結部692の先端は球磨送歯車684に連結される。位置決孔681cは、球磨モータベース686の後述する位置決ピン686bが挿入されるものであり、位置決ピン686bが挿入されることで、球揚上機構660に対して球磨カセット681が位置決めされると共に、球磨カセット681が球揚上機構660に対して前方への移動が規制(ロック)される。
更に、球磨カセット681は、球磨布682が巻き掛けられている複数のローラ681dと、上側のスリット681aに近接して設けられているローラ681dへ球磨布682を押し付けている平板状のテンションバネ681eと、を有している。テンションバネ681eは、球磨布682をローラ681dへ押し付けることにより、球磨布682における球磨カセット681から外部に露出している部位に対してテンション(張力)を付与し、後面の外側において球磨布682が撓まないようにしている。
球磨布682は、左右が一定の幅の無端環のベルト状に形成されている。球磨布682は、図50(a)及び図54(c)に示すように、球磨カセット681内では、前後に蛇行している状態で収容されており、球磨カセット681の上下のスリット681aを通して一部が球磨カセット681の後面よりも後方に露出している。
球磨スポンジ683は、球磨カセット681の後面と球磨布682における後方へ露出している部位との間に設けられており、球磨カセット681の後面に取付けられている。球磨スポンジ683の後面には球磨布682の内側面が接触している。この球磨スポンジ683は、球揚上ユニット650に組立てた状態で、球揚上機構660の球磨口668aから前方へ露出している遊技球Bに対して、球磨布682を弾性押圧しており、遊技球Bの球面に対してより広い範囲で球磨布682が接触するようにしている。なお、球磨スポンジ683は、球磨カセット681に対して交換可能に取付けられている。
球磨送歯車684は、球磨カセット681を取付けた状態で、その軸芯が伝達ギア691(回転連結部692)の軸芯と一致するように設けられており、回転軸の左端が回転連結部692と連結して伝達ギア691と一体回転する。
球磨従動歯車685は、球磨送歯車684との間で球磨布682が入る隙間を有するように噛合しており、球磨送歯車684が回転することで逆方向へ回転すると共に、球磨送歯車684との間に挟まれている球磨布682を送ることが可能である。
球磨モータベース686は、球磨カセット681の左側面に沿うように上下に延出しており、後端辺が揚上機構ベース668に対し上下方向に延びている軸周りに回転可能に取付けられている。これにより、球磨モータベース686は、球磨カセット681の左側面と平行なロック位置と、前端側が球磨カセット681から左方へ遠ざかった解除位置との間で回動させることができる。球磨モータベース686は、前端縁における上下方向中央よりも上側の部位に、左右に貫通している係止孔686aを有している。この係止孔686aには、カセット押圧片693の左端に設けられている係止鉤部693aが挿入されて係止される。
この球磨モータベース686は、図46に示すように、右側面における下端付近の前後方向後寄りの部位から回転連結部692が右方へ突出している。また、球磨モータベース686は、右側面における下端付近の前後方向中央の部位から右方へ円柱状に突出している位置決ピン686bを有している。位置決ピン686bの先端(右端)は円錐状に形成されている。この位置決ピン686bは、球磨カセット681の位置決孔681cに挿入されることにより、球磨カセット681を位置決めすると共に前方への移動を規制するものである。
詳述すると、球磨モータベース686が前後方向に対して前端が左方へ移動した解除位置に回動していると共に、揚上機構ベース668のカセット取付凹部668bに球磨カセット681が装着されている状態で、球磨モータベース686をその先端が右方へ移動するように回動させてロック位置に移動させると、前後方向に対して交差する方向から位置決ピン686bが球磨カセット681の位置決孔681cに挿入され、球磨カセット681を位置決めすることができると共に、球磨カセット681がカセット取付凹部668bから前方へ移動するのを阻止することができる。
この球磨モータベース686は、先端側が扉枠3の突起部102(案内面102a)に当接するように設けられている。これにより、詳細は後述するが、球磨モータベース686がロック位置以外の状態で、扉枠3を本体枠4に対して閉じようとすると、突起部102の案内面102aが球磨モータベース686の前端に接触して、球磨モータベース686がロック位置へ回動し、ロックのし忘れを防止することができると共に、カセット押圧片693等が扉枠3との間に挟まって破損してしまうことを防止することができる。
球磨モータ688は、揚上モータ664の作動とは無関係に制御されており、遊技球Bを1000個発射する毎に、球磨布682が0.17mm移動するように制御されている。
カセット押圧片693は、左右に延出しており、左端に球磨モータベース686の係止孔686aに挿入されて係止される鉤状の係止鉤部693aが設けられている。このカセット押圧片693は、バネ695により平面視において反時計回りの方向へ回転するように付勢されている。換言すると、揚上機構ベース668のカセット取付凹部668bに装着されている球磨カセット681を後方へ押圧するように付勢されている。カセット押圧片693は、右端が球磨カセット681よりも右方へ延出しており、その後面が揚上機構カバー669における支持突部669aの前面に当接可能に構成されている。このカセット押圧片693の右端付近には、ナイラッチ694が設けられている。
ナイラッチ694は、カセット押圧片693の右端を揚上機構カバー669の支持突部669aに当接させた状態で、操作部694aを押すと、先端が拡径して支持突部669aの係止孔669bに係止され、カセット押圧片693を移動不能にロックすることができ、操作部694aを手前に引くと、ロックを解除することができる。詳述すると、ナイラッチ694は、円盤状の円盤部と円盤部の中心から突出している棒状部とからなる操作部694aと、操作部694aの棒状部が摺動可能に挿入される筒状部と筒状部における円盤部に近い基端部から外方へ延出しているフランジ部と筒状部におけるフランジ部とは反対側の先端部からフランジ部へ向かって切欠かれていると共に周方向に複数設けられているスリットとを有する筒部材(グロメット)と、を備えている。このナイラッチ694は、筒部材を支持突部669aの係止孔669bに挿入した状態で、操作部694aを支持突部669a側へ押圧すると、棒状部が筒状部内を先端側へ摺動することで、複数のスリットにより分割されている筒状部の先端が開くように拡径する。これにより、筒部材が係止孔669bから抜けなくなり、ロックすることができる。
本実施形態の球揚上ユニット650は、本体枠4に組立てた状態で、本体枠ベース501のベース壁部501bの後側に取付けられている。この球揚上ユニット650は、本体枠4の本体枠ベース501に組付ける場合、球揚上機構660から球磨機構680の球磨カセット681が取外された状態(図47(a)を参照)で、ベース壁部501bの後面に設けられている球揚上ユニット取付部501jに取付ける。この際に、揚上機構ベース668から前方へ突出している球磨モータベース686及び支持突部669aを、球揚上ユニット取付部501jにおいて前後に貫通している開口501oを通して前端側をベース壁部501bの前方へ突出させる。
この状態では、ベース壁部501bの後面の球揚上ユニット取付部501jにおいて貫通している開口501oに、球揚上機構660の揚上機構ベース668の球磨口668aが位置しており、開口501o及び球磨口668aを通してベース壁部501b(本体枠4)の前方から揚上スパイラルシャフト661に揚上されている遊技球Bを視認することができる(図49を参照)。球磨口668aは、その幅が遊技球Bの直径よりも狭いため、球磨カセット681を取外しても、遊技球Bがこぼれることはない。これにより、本体枠4に対して扉枠3を開けると共に、球磨カセット681を取外すことで、前方から揚上スパイラルシャフト661や揚上スパイラルシャフト661に揚上されている遊技球Bを確認することができる。
球揚上ユニット650の球揚上機構660側をベース壁部501bの球揚上ユニット取付部501jに取付けたら、ベース壁部501bから前方へ突出しているナイラッチ694の操作部694aを引いてロックを解除し、バネ695の付勢力に抗してカセット押圧片693を前方且つ左方へ開くように回転させると共に、球磨モータベース686を、その先端側が球磨カセット681から遠ざかるように解除位置に回動させて、カセット押圧片693及び球磨モータベース686が揚上機構ベース668のカセット取付凹部668bの前方と重ならないようにする。そして、ベース壁部501bの前方から、球磨布682が露出している面を後方へ向けた状態で球磨カセット681を、球磨口668aを前方から閉鎖するように揚上機構ベース668におけるカセット取付凹部668bの前方に配置する(図46及び図47(b)を参照)。
この状態で、球磨カセット681を後方へ移動させて、その後端をカセット取付凹部668bに挿入する。その後、球磨モータベース686を球磨カセット681の左側面と平行になるようにロック位置へ回動させ、球磨モータベース686の右側面から突出している回転連結部692と位置決ピン686bを、球磨カセット681の連結用孔681bと位置決孔681cに夫々挿入する。これにより、回転連結部692及び位置決ピン686bが前後方向に対して交差する方向から球磨カセット681に挿入されるため、球磨カセット681の前方への移動を規制することができる。
球磨モータベース686をロック位置へ移動させると、球磨モータベース686の前端に取付けられているカセット押圧片693がバネ695の付勢力により球磨カセット681を後方へ押圧すると共に、カセット押圧片693の右端が揚上機構カバー669の支持突部669aに当接した状態となる。この状態で、ナイラッチ694の操作部694aを押して支持突部669aの係止孔669bに係止させると、カセット押圧片693が回転不能にロックされ、球磨カセット681の取付けが完了する。
球磨カセット681を取外す場合は、ナイラッチ694の操作部694aを手前に引いてロックを解除した後に、上記とは逆の手順を行うことで球磨カセット681を取外すことができる。
ところで、球磨カセット681を取付けた際に、球磨モータベース686やカセット押圧片693によるロックをし忘れたりして不完全な状態であると、遊技中に球磨カセット681が外れることで遊技の中断の原因になり、遊技者の興趣を低下させてしまう恐れがある。
これに対して、本実施形態では、球磨モータベース686やカセット押圧片693によるロックをし忘れても、球磨カセット681が外れないように構成されている。詳述すると、例えば、図48(a)に示すように、球磨モータベース686がロック位置に位置していないと共に、カセット押圧片693が球磨カセット681を後方へ押圧していない状態で、扉枠3を本体枠4に対して閉じようとすると、扉枠3の扉枠本体100における突起部102の傾斜している案内面102aが、球磨モータベース686の前端に当接する(図48(b)を参照)。
この際に、球磨モータベース686の前端に取付けられているカセット押圧片693は、図46に示すような前方へ突出したままの状態ではなく、バネ695の付勢力により図48(a)に示すような後方の球磨カセット681に接近するように移動しているため、カセット押圧片693が扉枠3に当接して球磨カセット681とは反対側へ回転することはなく、カセット押圧片693や扉枠3が破損することはない。
そして、扉枠3が閉じる方向へ更に移動すると、球磨モータベース686の先端が案内面102aに押されて右方のロック位置の方向へ回動することとなる。これにより、球磨モータベース686の右側面から突出している回転連結部692が球磨カセット681の連結用孔681bに挿入されると共に、球磨モータベース686の位置決ピン686bが球磨カセット681の位置決孔681cに挿入され、球磨カセット681の前方への移動が規制(ロック)される。また、カセット押圧片693がバネ695の付勢力により球磨カセット681を後方へ押圧している状態となる(図48(c)を参照)。これにより、球磨カセット681は、ロックされた状態となり、前方へ外れることはない。
なお、図示は省略するが、扉枠3の後面にナイラッチ694の操作部694aを後方へ押圧可能な突起を設けるようにしても良い。これにより、ナイラッチ694によるカセット押圧片693のロックをし忘れていても、ロックすることが可能となり、球磨カセット681の脱落(外れ)を確実に防止することができる。
また、上記の実施形態では、扉枠3の突起部102により球磨モータベース686をロック位置へ移動させて球磨カセット681を着脱不能にロックできるものを示したが、これに限定するものではなく、例えば、球発射ユニット550やファールユニット570を着脱可能に設けると共に、球発射ユニット550等を着脱不能にロックするためのロック手段を設け、当該ロック手段のロックが不完全な状態で扉枠3を本体枠4に対して閉めると、突起部102がロック手段に当接して球発射ユニット550等を着脱不能にロックできるようにしても良い。
本実施形態の球揚上ユニット650は、本体枠4に組立てた状態で、球揚上入口通路651の上流端の開口が、循環球経路ユニット600の球放出口600dと対面しており、蛇行状の球貯留通路604を流通した遊技球Bが供給される。球揚上入口通路651に供給された遊技球Bは、球揚上入口アース板金655に接触して静電気が除去された上で、揚上入口センサ653に検知されて、揚上スパイラルシャフト661の下端に供給される。この際に、遊技球Bは、前端側が前方へ貫通している球磨口668aに挿入されて、遊技球Bの前端側が球磨機構680の球磨布682に接触すると共に、縦長の球磨口668aにより左右方向への移動が規制された状態となる。
この状態で、揚上モータ664により揚上スパイラルシャフト661が遊技球Bを揚上させる方向へ回転すると、揚上溝661aにより下から押されて遊技球Bが球磨口668aに沿って上方へ移動することとなる。この際に、遊技球Bは、球磨口668aの内周縁における上下に延びている部位と揚上溝661aとに接しつつ、回転しながら上方へ移動することとなる。これにより、遊技球Bにおける前端側の球磨布682と接している部位が、遊技球Bの上昇(回転)に伴って変化することとなり、遊技球Bの全面を満遍なく磨くことが可能となる。
そして、遊技球Bが揚上スパイラルシャフト661の上端側に到達すると、球揚上出口通路652に進入し、球揚上出口アース板金656に接触した上で、揚上出口センサ654に検知され、球揚上出口通路652の下流端から、球送ユニットへ送られることとなる。この際に、球揚上機構660により揚上されることで遊技球Bが球磨布682により磨かれて静電気が帯電しても、揚上出口センサ654の上流にある球揚上出口アース板金656との接触により、静電気が除去されることとなり、揚上出口センサ654や枠制御基板740等において球磨の静電気による不具合が生じることはない。
一方、球磨機構680では、球磨カセット681を取付けた状態で、球磨モータ688により球磨送歯車684が右側面視において時計回りの方向へ回動させると、球磨布682における球磨カセット681の後面から外部に露出している部位が、球磨カセット681の下側のスリットを通って球磨カセット681内に収容される。この際に、球磨布682における外部に露出している部位が下方へ引っ張られるため、球磨カセット681の上側のスリットを介して、球磨布682における球磨カセット681内に収容されている部位が外部から繰り出されることとなる。
球磨機構680の球磨布682は、間欠的にゆっくりとした速度で移動している。本実施形態では、遊技球Bを1000個発射する毎に、球磨布682が0.17mm移動する。
このように、本実施形態の球揚上ユニット650によれば、遊技球Bを磨きつつ、循環球経路ユニット600から排出された遊技球Bを、球送ユニット700へ供給することができる。
[4-5-1.球磨カセットの変形例]
続いて、第二実施形態の球磨カセット800について、主に図54-1~図54-8を参照して詳細に説明する。図54-1は、第二実施形態の球磨カセットを前から見た斜視図である。図54-2は図54-1の球磨カセットを分解して前から見た分解斜視図であり、図54-3は図54-1の球磨カセットを分解して後ろから見た分解斜視図である。図54-4(a)は図54-1の球磨カセットにおいて球磨布に汚れが付着している状態の正面図であり、(b)は(a)においてイ-イ線で切断した断面図であり、(c)は(b)においてウ-ウ線で切断した断面図である。図54-5(a)は図54-1の球磨カセットの左側面図であり、(b)は図54-1の球磨カセットの右側面図である。
また、図54-6(a)は球磨布に汚れが付着していない状態を示す説明図であり、(b)は球磨布にある程度汚れが付着した状態を示す説明図であり、(c)は球磨布に汚れが付着して交換時期になった状態を示す説明図である。図54-7は、球磨布の一部を引き出した状態で示す球磨カセットの斜視図である。図54-8は、球磨カセットを本体枠に装着した状態で前方から球磨カセットの部位を拡大して示す斜視図である。
本実施形態の球磨カセット800は、カセット本体801とカセット蓋802とが透明な合成樹脂により形成されていることを除いて、上記の球磨カセット681と同様の構成であり、本体枠4の球揚上機構660における揚上機構ベース668のカセット取付凹部668bに前方から装着することにより、内部に設けられている球磨布804によって遊技球Bを球磨きすることができるものである。
[4-5-1a.球磨カセットの各構成部材の説明]
まず、球磨カセット800を構成している各構成部材について詳細に説明する。球磨カセット800は、上述した球磨カセット681と同様の構成を有している。球磨カセット800は、右端側が開放されている箱状のカセット本体801と、カセット本体801の右端側の開口を閉鎖するカセット蓋802と、左右方向に延びた軸芯周りに対して回転可能に支持されている複数のローラ803と、複数のローラ803に巻き掛けられている無端ベルト状の球磨布804と、球磨布804の一部を一つのローラ803に押し付けている平板状のテンションバネ805と、球磨布804を周回させるための球磨送歯車806および球磨従動歯車807と、球磨送歯車806および球磨従動歯車807により送り出された球磨布804を案内する一対の布ガイド808と、を備えている。
カセット本体801は、透明な合成樹脂により上下に長い直方体状に形成されている。詳述すると、カセット本体801は、上下に長い長方形状の側壁801aと、側壁801aの前端縁から右方へ延出している前壁801bと、側壁801aの後端縁から右方へ延出している後壁801cと、側壁801aの上端縁から右方へ延出している上壁801dと、側壁801aの下端縁から右方へ延出している下壁801eと、を有している。
カセット本体801は、前壁801bの上端縁と、上壁801dの前端縁とは、互いに接して繋がっていると共に、前壁801bの下端縁と、下壁801eの前端縁とは、互いに接して繋がっている。一方、後壁801cの上端縁と、上壁801dの後端縁とは、互いに繋がっていないと共に、後壁801cの下端縁と、下壁801eの後端縁とは、互いに繋がっていない。つまり、カセット本体801には、後壁801cの上端縁と上壁801dの後端縁との間には前後に貫通しているスリット801fが設けられていると共に、後壁801cの下端縁と下壁801eの後端縁との間にも前後に貫通しているスリット801fが設けられている。これらスリット801fにより、球磨布804をカセット本体801の内部から外部へ延出させたり、外部から内部へ収容させたりすることが可能である。
後壁801cについて詳述する。後壁801cは、下から側壁801aの全高の約1/10の高さの部位から約9/10の高さの部位まで上下に延出している。後壁801cの上端縁と下端縁は、それぞれ前方(内部側)へ屈曲している。後壁801cは、前壁801b、上壁801dおよび下壁801eよりも右方へ突出しており、その右端面がカセット蓋802における後述する側壁802aに当接する。また、後壁801cの後面(外側面)は、凹凸のない平坦な面に形成されている。この後壁801cの後面に球磨布804の裏面が接触する。
また、カセット本体801は、側壁801aにローラ803を回転可能に支持するための第一軸ボス801g~第四軸ボス801jの4個が設けられている。第一軸ボス801g~第四軸ボス801jは、側壁801aの内側面(右側面)から円柱状に突出しており、先端側へ向かって三段階に外径が細くなっている(図54-4(c)を参照)。詳述すると、第一軸ボス801g~第四軸ボス801jは、側壁801aと隣接している根元の部位の外径が、ローラ803の外径よりも若干小さく、その根元の部位から先端側の2段目の部位の外径が、ローラ803の内径と同じであり、それよりも先端側の3段目の部位の外径が、ローラ803の内径よりも小さい。つまり、第一軸ボス801g~第四軸ボス801jは、それぞれにおいて2段目の部位により、ローラ803を回転可能に軸支する。これにより、側壁801aにローラ803が接触することはない。
第一軸ボス801g~第四軸ボス801jの配置について説明する(主に図54-4(b)を参照)。第一軸ボス801gは、前後方向が側壁801aにおける前後方向の中央付近の部位で、高さ方向が側壁801a(球磨カセット800)の全高に対して下から8/10の高さよりもやや下方の部位に設けられている。第二軸ボス801hは、前後方向が側壁801aの前端と第一軸ボス801gとの間の中央付近の部位で、高さ方向が下から球磨カセット800の全高の略3/10の高さの部位)に設けられている。第三軸ボス801iは、前後方向が第二軸ボス801hの中心よりもやや前方の部位で、高さ方向が第一軸ボス801gよりも上方且つ球磨カセット800の全高に対して下から9/10の高さよりも下方の高さの部位に設けられている。第四軸ボス801jは、前後方向が第一軸ボス801gと側壁801aの後端との間の中央付近の部位で、高さ方向が下から球磨カセット800の全高の約9/10の高さの部位に設けられている。この第四軸ボス801jは、後壁801cの上端の前方に設けられている。
また、カセット本体801は、第一軸ボス801gのやや下方の部位から第二軸ボス801hの後方且つ下方の部位の部位まで延出している第一壁部801kと、第一壁部801kの下端から前壁801bまで水平に延出している第二壁部801lと、第一壁部801kにおける上端よりも下方の部位から後方且つ上方へ斜めに延出している第三壁部801mと、第二軸ボス801hのやや上方の部位から第三軸ボス801iのやや下方の部位まで延出している第四壁部801nと、第三軸ボス801iのやや後方の部位から第一軸ボス801gと第四軸ボス801jとの間を通って第四軸ボス801jのやや下方且つ後方の部位まで延出している第五壁部801oと、を備えている。これら第一壁部801k、第二壁部801l、第三壁部801m、第四壁部801n、第五壁部801oは、それぞれ側壁801aからカセット本体801の左右方向の長さよりも短く右方へ突出している。
更に、カセット本体801は、球磨送歯車806の左端側を回転可能に支持するための第一軸孔801pと、球磨従動歯車807の左端側を回転可能に支持するための第二軸孔801qと、を備えている(図54-5(a)を参照)。第一軸孔801pおよび第二軸孔801qは、それぞれが側壁801aを貫通している孔であり、下から側壁801aの全高の約1/10の高さの部位に設けられている。第一軸孔801pは、側壁801aにおいて前後方向の中央よりも後方の部位に設けられている。第二軸孔801qは、側壁801aにおいて前後方向の中央よりも前方の部位に設けられている。第一軸孔801pの内径は、第二軸孔801qの内径よりも大きい。
また、カセット本体801は、側壁801aにおける第二軸孔801qの下方の部位において貫通している位置決孔801rを備えている。位置決孔801rは、球磨モータベース686の位置決ピン686bが挿入されるものであり、位置決ピン686bが挿入されることで、球揚上機構660に対して球磨カセット800が位置決めされると共に、球磨カセット800が球揚上機構660に対して前方への移動が規制(ロック)される。また、位置決孔801rは、球磨カセット800に組立てた状態で、球磨従動歯車807の歯と左右方向において重なる部位に設けられている。これにより、位置決孔801rから針金のような細い棒を差し込んで球磨従動歯車807の歯を押圧すると、球磨従動歯車807を強制的に回転させることが可能である。
また、カセット本体801は、側壁801aにおいて貫通している複数(ここでは2個)の開口部801sを備えている。複数の開口部801sは、第一軸孔801pと第二軸孔801qとの間の上方の部位と、第四軸ボス801jの前方且つやや上方の部位と、に設けられている。下側(第一軸孔801p付近)の開口部801sは、その内径が、第一軸孔801pの内径よりも若干大きい。上側(第四軸ボス801j付近)の開口部801sは、その内径が第四軸ボス801jの根元の外径よりも若干小さい。これら開口部801sは、球磨カセット800に組立てた状態で、左側面視においてそれらの中心を球磨布804が通るように設けられている(図54-5(a)を参照)。これにより、開口部801sを通して、球磨布804の両面(表裏)を直接視認することができ、球磨布804の汚れ具合を確実に確認することができる。
更に、カセット本体801は、テンションバネ805を取付けるためのバネ取付部801tを備えている。バネ取付部801tは、後壁801cの上端よりも上方で、上壁801dの下方の部位に設けられている。換言すると、バネ取付部801tは、上側の開口部801sを間にして、第四軸ボス801jとは反対側の部位に設けられている。
また、カセット本体801は、布ガイド808の左端側を取付けるための一対のガイド取付部801uを備えている。ガイド取付部801uは、側壁801aを貫通する孔として形成されている。
カセット蓋802は、透明な合成樹脂により、上下に長い長方形の平板状に形成されている。詳述すると、カセット蓋802は、上下に長い長方形状の側壁802aと、側壁802aの前端縁、上端縁および下端縁から短く左方へ突出している堰部802bと、を備えている。球磨カセット800に組立てた状態では、側壁802aがカセット本体801の後壁801cに当接し、堰部802bがカセット本体801の前壁801b、上壁801dおよび下壁801eに当接する。
また、カセット蓋802は、側壁802aにカセット本体801の第一軸ボス801g~第四軸ボス801jと協働してローラ803を回転可能に支持するための第一軸ボス802c~第四軸ボス802fの4個が設けられている(図54-5(b)などを参照)。第一軸ボス802c~第四軸ボス802fは、側壁802aの内側面(左側面)から円柱状に突出しており、先端側へ向かって二段階に外径が細くなっている(図54-4(c)を参照)。詳述すると、第一軸ボス802c~第四軸ボス802fは、側壁802aと隣接している根元の部位の外径が、ローラ803の外径よりも若干小さく、その根元の部位から先端側の2段目の部位の外径が、ローラ803の内径と同じである。つまり、第一軸ボス802c~第四軸ボス802fは、それぞれにおいて2段目の部位により、ローラ803を回転可能に軸支する。これにより、側壁802aにローラ803が接触することはない。第一軸ボス802c~第四軸ボス802fは、カセット本体801においてそれぞれ対応する第一軸ボス801g~第四軸ボス801jと同軸上に配置されており、第一軸ボス802c~第四軸ボス802fの配置については、詳細な説明は省略する。
また、カセット蓋802は、球磨送歯車806の右端側を回転可能に支持するための第一軸孔802gと、球磨従動歯車807の右端側を回転可能に支持するための第二軸孔802hと、を備えている(図54-5(b)を参照)。第一軸孔802gおよび第二軸孔802hは、それぞれが側壁802aを貫通している孔であり、下から側壁802aの全高の約1/10の高さの部位に設けられている。第一軸孔802gは、側壁802aにおいて前後方向の中央よりも後方の部位に設けられている。第二軸孔802hは、側壁802aにおいて前後方向の中央よりも前方の部位に設けられている。つまり、カセット蓋802の第一軸孔802gおよび第二軸孔802hは、カセット本体801における対応する第一軸孔801pおよび第二軸孔801qと同軸上の位置に設けられている。カセット蓋802の第一軸孔802gおよび第二軸孔802hの内径は、カセット本体801の第二軸孔801qの内径と同じである。
更に、カセット蓋802は、側壁802aにおいて貫通している開口部802iを備えている。開口部802iは、第一軸孔802gと第二軸孔802hとの間の上方の部位に設けられている。カセット蓋802の開口部802iは、カセット本体801の下側の開口部801sと対応する部位に設けられており、その内径は同じである。開口部802iは、球磨カセット800に組立てた状態で、右側面視においてその中心を球磨布804が通るように設けられている(図54-5(b)を参照)。これにより、開口部802iを通して、球磨布804の両面(表裏)を直接視認することができ、球磨布804の汚れ具合を確実に確認することができる。なお、カセット蓋802の開口部802iは、カセット本体801の下側の開口部801sと同軸上に設けられている。
また、カセット蓋802は、テンションバネ805の左端が挿入される角孔状の取付部802jを備えている。この取付部802jは、カセット本体801のバネ取付部801tと対応する部位に設けられている。
また、カセット蓋802は、布ガイド808の右端側を取付けるための一対のガイド取付部802kを備えている。ガイド取付部802kは、側壁802a貫通する孔により形成されている。
複数(ここでは4個)のローラ803は、それぞれが円筒状に形成されている。ローラ803は、暗色の合成樹脂により形成されている。4個のローラ803は、カセット本体801の第一軸ボス801gとカセット蓋802の第一軸ボス802cとにより回転可能に支持される第一ローラ803aと、カセット本体801の第二軸ボス801hとカセット蓋802の第二軸ボス802dとにより回転可能に支持される第二ローラ803bと、カセット本体801の第三軸ボス801iとカセット蓋802の第三軸ボス802eとにより回転可能に支持される第三ローラ803cと、カセット本体801の第四軸ボス801jとカセット蓋802の第四軸ボス802fとにより回転可能に支持される第四ローラ803dと、から構成されている。4個のローラ803は、球磨布804の裏面と接触することで回転し、球磨布804を円滑に周回させることができる。
球磨布804は、ローラ803の長さと略同じ幅の無端ベルト状に形成されている。球磨布804は、遊技球Bと接触して球汚れが付着する球汚付着部804aと、遊技球Bと接触せずに球汚れが付着しえない球汚非付着部804bと、を有している(図54-6などを参照)。球汚付着部804aは、球磨布804の表面における幅方向の両端縁から内側へ所定距離の境界線(図54-6において二点鎖線で示す線)の間の部位である。つまり、本実施形態の球磨布804では、表面における幅方向の両端縁にそれぞれ所定幅の球汚非付着部804bが設けられており、それら球汚非付着部804bの間の部位に球汚付着部804aが設けられている。なお、球磨布804の幅方向の両側面と裏面も、遊技球Bとは接触しないことから、それらの部位も球汚非付着部804bに含めても良い。
この球磨布804は、全体が明色である。従って、詳細は後述するが、球汚非付着部804bは、球汚れが付着する前の球汚付着部804aの色と同じ色であり、球汚付着部804aにおける汚れの比較対象809としての明色部809aを構成している。
球磨布804は、一周の長さが、カセット本体801および4個のローラ803とカセット本体801の後壁801cとによって形成される周回ルート(後述する)の全長の約2倍の長さである。この球磨布804は、布のような生地に対して少なくとも球汚付着部804aの部位を起毛処理したものである。因みに、本実施形態における球磨布804の一周の長さは約1mである。
なお、球磨布804としては、「織布」、「不織布」、「なめし皮」、「人工皮革」、「紙」、などとすることが可能である。球磨布804の「生地」としては、「マイクロファイバークロス」、「裏起毛」、「ボア」、「フリース」、「裏ジャギー」、「フェイクスエード」、などが挙げられる。
テンションバネ805は、明色の薄い金属板により形成されている。このテンションバネ805は、主にカセット本体801のバネ取付部801tに取付けることにより、その後端側が所定の付勢力で第四ローラ803dを上方から付勢する。本実施形態では、第四ローラ803dの上方を球磨布804が通るため、球磨布804の当該部位がテンションバネ805の付勢力によって第四ローラ803dに押し付けられる。
球磨送歯車806は、球磨従動歯車807と協働して球磨布804を送る(周回させる)ためのものである。球磨送歯車806は、暗色の合成樹脂により形成されている。球磨送歯車806は、軸芯を左右方向へ向けた軸部806aと、軸部806aと一体回転可能に設けられている歯車部806bと、を備えている。軸部806aは、左端側と右端側とでは外径が異なっており、左端側の外径の方が右端側の外径よりも大きい。詳述すると、軸部806aは、左端側の外径が、カセット本体801における第一軸孔801pの内径と対応しており、右端側の外径が、カセット蓋802の第一軸孔802gの内径と対応している(図54-5を参照)。従って、軸部806aの両端が、第一軸孔801pおよび第一軸孔802gに挿入されることにより、球磨送歯車806が回転可能に支持される。
この軸部806aは、その長さが、球磨カセット800においてカセット本体801における側壁801aの外側面(左側面)から、カセット蓋802における側壁802aの外側面(右側面)までの距離よりも若干長い。つまり、球磨カセット800に組立てた状態では、軸部806aの両端が左右両側面から僅かに突出している。これにより、二つの指で挟むように軸部806aの両端をつまむことができ、ドライバーのような工具が無くても指で球磨送歯車806を回転させることができる。
歯車部806bは、軸部806aの軸方向に長い歯車であり、その軸方向に二つ設けられている。歯車部806bは、頂点が丸められた三角形の断面を有する複数の歯によって構成されている。歯の頂点が丸められていることにより、球磨布804をキズ付けることはない。この球磨送歯車806の歯車部806bと、球磨従動歯車807の後述する歯車部807bとは、同じものである。
また、球磨送歯車806は、軸部806aの左端面に設けられている連結用孔806cと、軸部806aの右端面に設けられている工具用孔806dとを備えている。連結用孔806cは、球磨モータベース686から右方へ突出している回転連結部692が挿入されるものである。この連結用孔806cに回転連結部692が挿入されることにより、球磨モータ688からの回転が伝達されて、球磨布804を周回させることが可能となる。工具用孔806dは、十字状に凹んだ孔であり、工具として「+」のドライバーを差し込むことにより、球磨送歯車806を手動で回転させることが可能である。
球磨従動歯車807は、球磨送歯車806と協働して球磨布804を送る(周回させる)ためのものである。球磨従動歯車807は、暗色の合成樹脂により形成されている。球磨従動歯車807は、軸芯を左右方向へ向けた軸部807aと、軸部807aと一体回転可能に設けられている歯車部807bと、を備えている。球磨従動歯車807の軸部807aは、左右両端の外径が同じであり、カセット本体801における第二軸孔801qおよびカセット蓋802の第二軸孔802hの内径と対応している(図54-5を参照)。従って、軸部807aの両端が、第二軸孔801qおよび第二軸孔802hに挿入されることにより、球磨従動歯車807が回転可能に支持される。
この軸部807aは、その長さが、球磨カセット800においてカセット本体801における側壁801aの外側面(左側面)から、カセット蓋802における側壁802aの外側面(右側面)までの距離よりも若干長い。つまり、球磨カセット800に組立てた状態では、軸部807aの両端が左右両側面から僅かに突出している。これにより、二つの指で挟むように軸部807aの両端をつまむことができ、ドライバーのような工具が無くても指で球磨従動歯車807を回転させることができる。
歯車部807bは、軸部807aの軸方向に長い歯車であり、その軸方向に二つ設けられている。歯車部807bは、頂点が丸められた三角形の断面を有する複数の歯によって構成されている。歯の頂点が丸められていることにより、球磨布804をキズ付けることはない。この球磨従動歯車807の歯車部807bと、球磨送歯車806の歯車部806bとは、同じものである。
また、球磨従動歯車807は、軸部807aの両端面に工具用孔807cが設けられている。工具用孔807cは、球磨送歯車806の工具用孔806dと同様に、十字状に凹んだ孔であり、工具として「+」のドライバーを差し込むことにより、球磨従動歯車807を手動で回転させることが可能である。
本実施形態において、球磨送歯車806の歯車部806bと、球磨従動歯車の歯車部807bとの噛合わせは、球磨布804の厚さよりも若干大きい隙間が形成されるようにしている。これにより、球磨送歯車806または球磨従動歯車807の一方を回転させた時に、球磨布804を介して相手側が確実に回転すると共に、球磨送歯車806と球磨従動歯車807との間を通った球磨布804が潰れる(圧縮される)ことはなく、(起毛による)球汚れの拭き取り効果が低下することはない。
布ガイド808は、暗色の合成樹脂により形成されている。布ガイド808は、左右両端に、カセット本体801のガイド取付部801uおよびカセット蓋802のガイド取付部802kに取付けられる(挿入される)取付部が突出している。布ガイド808は、一対設けられており、それぞれが球磨送歯車806および球磨従動歯車807の上方に配置される。これら布ガイド808は、球磨送歯車806と球磨従動歯車807との間を通って上方へ送り出された球磨布804が、球磨送歯車806の後方や球磨従動歯車807の前方へ回って、球磨送歯車806と球磨従動歯車807との間に巻き込まれて巻き付いてしまうことを防止するためのものである。
[4-5-1b.球磨カセットの組立てについて]
次に、上記した複数の構成部材により構成されている球磨カセット800の組立てについて説明する。この球磨カセット800は、例えば、以下のようにして組立てることが可能でする。まず、カセット本体801の第一軸ボス801g~第四軸ボス801jに、それぞれローラ803の一方の端部を被せる。また、カセット本体801の第一軸孔801pに球磨送歯車806の軸部806aにおける連結用孔806c側の端部を挿入する。この状態で、球磨布804をカセット本体801に挿入する。
球磨布804の取付けは、下側のスリット801f、下壁801eと球磨送歯車806との間、後壁801cと第一壁部801kとの間、第五壁部801oと第一ローラ803aとの間、第一壁部801kと第四壁部801nとの間、第二壁部801lと第二ローラ803bとの間、前壁801bと第四壁部801nとの間、上壁801dと第三ローラ803cとの間、上壁801dと第五壁部801oとの間、上壁801dと第四ローラ803dとの間、上側のスリット801f、をそれぞれ通るように挿入する。
なお、カセット本体801への球磨布804の挿入については、詳細は後述するが、カセット本体801に設けられている複数の第三識別痕813を目安にすることで、球磨布804を周回ルートに対して間違えることなく挿入することができる。
球磨布804をカセット本体801内に挿入したら、テンションバネ805をカセット本体801のバネ取付部801tに取付ける。この際に、テンションバネ805の後端側と第四ローラ803dとの間に球磨布804が通るように、テンションバネ805を取付ける。
また、球磨従動歯車807における軸部807aの一方の端部をカセット本体801の第二軸孔801qに挿入する。この際に、球磨送歯車806の歯車部806bと、球磨従動歯車807の歯車部807bとの間に球磨布804が通るようにすると共に、それら歯車部806b,807bを噛合わせる。
更に、カセット本体801のガイド取付部801uに、一対の布ガイド808の左端側の取付部をそれぞれ挿入して取付ける。
その後、カセット本体801にカセット蓋802を取付ける。この際に、一方の端部がカセット本体801の第一軸ボス801g~第四軸ボス801jに被せられている各ローラ803に、カセット蓋802の第一軸ボス802c~第四軸ボス802fを挿入すると共に、テンションバネ805の右端側を取付部802jに挿入させる。また、一対の布ガイド808の右端側の取付部を、カセット蓋802のガイド取付部802kに挿入させる。
そして、カセット蓋802の堰部802bを、カセット本体801の右端側に当接させたら、カセット蓋802の四隅において、カセット蓋802を通してカセット本体801に取付ネジ(図示は省略)を捩じ込んで締付けることにより、球磨カセット800の組立てが完了する。この状態では、球磨布804の一部がカセット本体801から外部に引き出された状態となっている(図54-7を参照)ため、球磨送歯車806の工具用孔806d、または、球磨従動歯車807の工具用孔807cに、ドライバーの先端を挿入し、球磨布804における球磨送歯車806と球磨従動歯車807との間の部位が上方へ送られる方向へ回転させて、外部に引き出されている部位を下側のスリット801fから内部に収容させる。この際に、詳細は後述するが、カセット本体801やカセット蓋802に設けられている特定識別痕815の矢印を目安にしてドライバーを回転させることで、引き出されている球磨布804を間違いなく内部に収容させることができる。
そして、球磨布804における外部に出ていた部位をカセット本体801の内部に順次収容させて、後壁801cの後面(外側面)に当接させた状態にすることで、球磨カセット800の準備が完了する。
本実施形態の球磨カセット800は、カセット本体801とカセット蓋802とが透明な部材により形成されているため、外部から内部に収容されている球磨布804を視認することができる。これにより、球磨布804の周回に対して不具合が発生していないか否かを外部から確認することができる。また、球磨カセット800を分解して球磨布804を取出さなくても、球磨布804の汚れ具合を外部から確認することができる。更に、球磨カセット800内に溜ったゴミや塵などの溜まり具合についても、外部から確認することができる。
[4-5-1c.球磨布の周回について]
ここで、球磨カセット800における球磨布804の周回について説明する。まず、球磨カセット800は、無端ベルト状の球磨布804が周回するための周回ルートを有している。周回ルートの一部は、球磨カセット800におけるカセット本体801の後壁801cの後面(外側面)に沿って外部を通っている。
球磨布804は、球磨カセット800(カセット本体801)の外部から、カセット本体801の下側のスリット801fを通って内部に進入し、下方から球磨送歯車806と球磨従動歯車807との間を通って、上方の後壁801cと第一壁部801kとの間の空間へ進入している。そして、第三壁部801mの上端と後壁801cとの間を通った上で、第一ローラ803aへ向かうように前方へ曲がって、第五壁部801oの下方において第一ローラ803aに巻き掛けられて下方へ曲がり、第一壁部801kと第四壁部801nとの間に進入している。その第一壁部801kと第四壁部801nと間を下方へ進んだ後に、第二壁部801lの上方において第二ローラ803bに巻き掛けられて上方へ曲がり、前壁801bと第四壁部801nとの間に進入している。その後、第四壁部801nの上方の第三ローラ803cに巻き掛けられて後方へ曲がり、第五壁部801oの上方において第四ローラ803dとテンションバネ805との間を通って、上側のスリット801fから外部へ延出している。外部に延出した球磨布804は、後壁801cの後面(外側面)に接しながら下方へ進み、下側のスリット801fから再びカセット本体801の内部に進入している。上記のような球磨布804の移動ルートが周回ルートである。
この球磨布804は、球磨布804の一周の長さが、周回ルートの全長よりも長い(本実施形態では、球磨布804の一周の長さが、周回ルートの全長の約2倍の長さ)と共に、柔軟性を有しているため、後壁801cと第一壁部801kとの間の空間では、球磨布804がつづら折りのように蛇行して折り重なった状態で収容されている。
また、球磨布804は、球磨送歯車806と球磨従動歯車807との間では、それぞれの歯車部806bと歯車部807bとに挟まれているため、当該部位において球磨布804が勝手に動くことはない。また、第四ローラ803dの部位では、球磨布804がテンションバネ805によって第四ローラ803dへ押圧されているため、当該部位においても球磨布804が勝手に動くことはない。そして、この球磨カセット800では、球磨送歯車806と球磨従動歯車807とで下側のスリット801fから内部に球磨布804を収容させるようにしているため、周回ルートにおける球磨送歯車806と第四ローラ803dとの間の部位のうち、後壁801cの後面(外側面)を通る部位では、球磨布804が引っ張られて弛みのない状態となっている。
なお、球磨布804は、その幅がローラ803の長さと同じ、つまり、球磨カセット800における左右方向の内寸よりも短いため、カセット本体801の側壁801aやカセット蓋802の側壁802aに接触することは殆どない。また、球磨布804は、カセット本体801内では、弛んだ状態で収容されているため、カセット本体801の内壁に強く接触することはなく、球磨布804が接触してもキズが付き難い。
[4-5-1d.球磨カセットによる遊技球の球磨]
次に、上記の球磨カセット800を使用した遊技球Bの球磨きについて説明する。まず、球磨カセット800を、本体枠4の前方から、本体枠ベース501におけるベース壁部501bにおいて開口している開口501oを通して、球揚上機構660における揚上機構ベース668のカセット取付凹部668bに前方から挿入して装着する。このカセット取付凹部668bの後面には、縦長の球磨口668aが開口しており、この球磨口668aの後方に揚上スパイラルシャフト661が設けられている(図49などを参照)。そして、揚上スパイラルシャフト661に支持されている遊技球Bの一部が、球磨口668aを通して前方へ突出しており、その前方へ突出している部位が球磨カセット800の後面において外部に出ている球磨布804と接触している。
この状態で、揚上スパイラルシャフト661が遊技球Bを揚上させる方向へ回転すると、遊技球Bが揚上スパイラルシャフト661の揚上溝661aにより下から上へ向かって押されることとなる。この際に、揚上スパイラルシャフト661の回転に伴って遊技球Bも揚上スパイラルシャフト661の軸芯周りに回転しようとするが、遊技球Bの一部が球磨口668aから前方へ突出していることから、遊技球Bの一部が球磨口668aの内縁に当接し、遊技球Bは揚上スパイラルシャフト661の軸芯周りを回転することはない。そのため、遊技球Bは、自転(回転)しながら球磨口668aに沿って上方へ移動することとなる。
本実施形態では、揚上スパイラルシャフト661の軸芯と球磨口668aとが、垂直方向に対して傾斜しているため、揚上スパイラルシャフト661の回転により遊技球Bが斜めに上昇することとなる。従って、球磨布804に対しては、遊技球Bが回転しながら斜めに移動することとなり、遊技球Bの球汚れが斜めに付着することとなる。図54-6(b)は、球磨布804にある程度、球汚れが付着した状態を示している。この球磨布804は、球磨機構680の球磨モータ688の回転が伝達されて周回するため、その周回に伴って遊技球Bと接触する部位が移動する。これにより、無端ベルト状の球磨布804の全周を使用して多くの遊技球Bを磨くことができる。
因みに、本実施形態では、遊技球Bを1000個発射(揚上スパイラルシャフト661が1000回転)すると、球磨モータ688が1ステップ回転し、球磨布804が0.17mm移動(周回)する。
本実施形態では、球磨布804には、遊技球Bと接触して球汚れが付着する球汚付着部804aと、遊技球Bと接触せずに球汚れが付着しない球汚非付着部804bと、を有している。これにより、球汚付着部804aには遊技球Bの球汚れが斜めに付着する(図54-6(b)を参照)。また、球汚付着部804aの両外側に設けられている球汚非付着部804bには、遊技球Bの球汚れが付着することはなく、新品同様の綺麗(明色)なままである。
この球磨布804は、上記したように、球磨モータ688により遊技球Bの発射数に応じた速度で間欠的に周回していることから、遊技球Bと接触する部位が徐々に移動するため、時間経過に伴って、遊技球Bの球汚れが、球磨布804(球汚付着部804a)の全周にわたって付着することとなる。球磨布804への遊技球Bの球汚れの付着が多くなるほど、球汚付着部804aの色が、当初の明色から暗色へと変化しその色が濃くなる。そして、図54-6(c)に示すように、球磨布804(球汚付着部804a)がある程度、汚れたら(暗色になったら)、球磨カセット800を取外して綺麗な球磨布804が収容されている新たな球磨カセット800に交換する。
球磨カセット800の交換時期として、例えば、球磨モータ688が所定回数(例えば、600万ステップ)回転したら、球磨カセット800の交換を表示や音声などにより案内するようにしても良い。因みに、本実施形態では、球磨モータ688を600万ステップ回転させた場合、無端ベルト状の球磨布804が1020周する。
本実施形態の球磨布804は、起毛された布を使用していることから、球磨カセット800において球磨布804が所定方向へ周回して多くの遊技球Bを球磨きすると、起毛が一定の方向へ流れた状態となる。このような状態で、遊技球Bや球揚上機構660や球磨カセット800などに不具合が生じたり破損したりして、球磨布804と遊技球Bとの接触具合が変化すると、一定に流れている起毛の流れが部分的に異なっていたり起毛が逆立っていたりする。これにより、メンテナンスなどの際に、球磨布804の起毛の状態を見ることで、不具合が発生していることを知ることができる。
本実施形態では、球磨部材としての球磨布804を無端ベルト状にして周回させるようにしているため、球磨部材を移動しないスポンジのようなものとする場合と比較して、球磨部材(球磨カセット800)の交換時期を長くすることができ、球磨きに関するメンテナンスにかかるコストなどを低減させることが可能である。
また、本実施形態では、球磨部材を帯状の布からなる球磨布804としていることから、球磨部材を帯状のスポンジとする場合と比較して、引張強度が高いため、遊技球Bを接触させながら球磨布804を周回させることで、球磨布804に張力が作用しても球磨布804が切れるような不具合が発生することはなく、球磨きにかかるメンテナンス性が低下することはないと共に、遊技球Bの球汚れを良好に払拭することができる。
[4-5-1e.球磨布の汚れ確認1]
本実施形態の球磨カセット800は、その交換時期の判断として、外部から球磨布804の汚れ具合を目視により確認することが可能である。ところで、遊技球Bの球汚れは、パチンコ機1に装着される遊技盤5の構成によって変化することが考えられる。そのため、球磨カセット800の交換時期を、球磨モータ688の回転回数によって案内するようにした場合、交換が必要なほど球磨布804が汚れているにもかかわらず、球磨モータ688が所定の回転回数に達していないため交換時期が案内されず、汚れたままの球磨布804が使用され続けてしまう恐れがある。このような場合、汚れすぎた球磨布804では、遊技球Bの球汚れを充分に除去することができず、汚れたままの遊技球Bが遊技盤5の遊技領域5aに打込まれることで、遊技球Bの流下に影響を与えてしまい、遊技者の興趣を低下させてしまう恐れがある。
上記のような問題に対して、本実施形態の球磨カセット800は、透明なカセット本体801や透明なカセット蓋802を通して、外部から球磨布804を視認することができるため、球磨布804の汚れ具合を確認することができる。この際に、球磨布804には、球汚付着部804aと球汚非付着部804b(明色部809a)とを設けていると共に、球汚付着部804aと球汚非付着部804b(明色部809a)との両方を一緒に外部から視認可能に設けているため、球汚付着部804aと球汚非付着部804b(明色部809a)とを見比べることで、球汚付着部804aの汚れ具合を確認することができ、交換時期であるか否かを容易に判断することができる。換言すると、球磨カセット800には、球磨布804の汚れ具合を確認するための汚れの比較対象809が予め設けられている。
更に、本実施形態では、図54-8に示すように、球磨カセット800を揚上機構ベース668のカセット取付凹部668bに装着した状態でも、外部から内部の球磨布804を視認することができる。この場合でも、透明なカセット本体801や透明なカセット蓋802を通して、球汚付着部804aと球汚非付着部804b(明色部809a)との両方を一緒に外部から視認することができる。これにより、揚上機構ベース668から球磨カセット800を取外さなくても、球磨布804の汚れ具合を確認することができる。
また、球磨カセット800をカセット取付凹部668bへ押し付けているカセット押圧片693を透明な部材としているため、カセット押圧片693を通して球磨カセット800内部の球磨布804を視認することができる。この場合でも、透明なカセット押圧片693を通して球汚付着部804aと球汚非付着部804b(明色部809a)との両方を一緒に外部から視認することができる。これにより、球磨カセット800がカセット押圧片693により覆われていても、カセット押圧片693を通して球磨布804の汚れ具合を確認することができる。
更に、本実施形態では、揚上機構ベース668のカセット取付凹部668bが、本体枠4の前面に設けられているため、本体枠4の外部における前方からカセット取付凹部668bに装着されている球磨カセット800内部の球磨布804を視認することができる。この場合でも、透明なカセット本体801や透明なカセット蓋802を通して、球汚付着部804aと球汚非付着部804b(明色部809a)との両方を一緒に外部から視認することができ、球磨布804の汚れ具合を確認することができる。このようなことから、本実施形態では、本体枠4の前方に設けられている扉枠3を開く(開放する)と、本体枠4の前面側に設けられている球磨カセット800を視認することができ、容易に球磨布804の汚れ具合を確認することができる。換言すると、扉枠3を開放するだけで、球磨布804の汚れ具合を確認することができる。これにより、球磨布804の汚れ具合を容易に確認することができるため、球磨布804(球磨カセット800)の交換時期をのがし難くすることができ、綺麗な球磨布804を有する球磨カセット800に交換させることができる。
[4-5-1f.球磨布の汚れ確認2]
ところで、何らかの理由により、球汚付着部804aの両外側の球汚非付着部804b(明色部809a)が汚れた場合、球汚付着部804aと球汚非付着部804bとを同時に視認しても、球磨布804の汚れ具合を正確に判断することは難しい。これに対して、球磨布804の裏面には球汚れが付着しえないため、球磨布804の裏面を汚れの比較対象809(球汚非付着部804b)とするようにしても良い。この場合、球磨カセット800をカセット取付凹部668bから取外して、以下のようにすることで汚れ具合を確認することができる。
例えば、図54-5に示すように、球磨カセット800の左右両側面には、開口部801s、開口部802iが設けられているため、球磨カセット800をカセット取付凹部668bから取外して、開口部801sまたは開口部802iから内部の球磨布804を見ることで、その汚れ具合を確認することができる。詳述すると、球磨布804は、開口部801sおよび開口部802iの中央を通っているため、開口部801sまたは開口部802iを通して、球磨布804の表面と裏面(明色部809a)とを視認することができ、球汚れのない球磨布804の裏面(明色部809a)の色を汚れの比較対象とすることで、表面(球汚付着部804a)の汚れ具合を確認することができる。
或いは、図54-7に示すように、カセット取付凹部668bから取外した球磨カセット800に対して、球磨布804における外部に出ている部分を引っ張って、その一部を引き出すことにより、球汚れが付着していない球磨布804の裏面(明色部809a)を視認することが可能となる。これにより、球磨布804の表面(球汚付着部804a)の色と、裏面(明色部809a)の色とを比較することにより、球磨布804の汚れ具合を確認することができる。
また、図54-7のように球磨布804を引き出すようにする場合、球磨布804は無端ベルト状であるため、一方側のスリット801fから引き出されるように球磨布804を引っ張ると、内部に収容されていた部位が外部に引き出されてくると共に、引き出されていた部位が反対側のスリット801fから内部へ収容されることとなる。つまり、球磨布804の全周を確認することができる。これにより、球磨布804の全周にわたって球汚れが均一に付着しているか否かを確認することができ、球磨カセット800の交換時期の判断材料の一つとすることができる。また、球磨布804に対して、キズや破れなどの不具合の有無も確認することができる。
なお、上記のように、球磨布804の裏面を汚れの比較対象809とする場合、球磨布804の表面全体を球汚付着部804aとしても良い。
また、球磨布804の裏面の色を、球汚れが付着して交換時期となった時の色と同一或いは近似した色(暗い色)としても良い。換言すると、球磨布804の裏面を暗色部809bとしても良い。これにより、球磨布804の表面(球汚付着部804a)の色と、球磨布804の裏面(暗色部809b)の色とを比較することで、球磨カセット800(球磨布804)が交換時期であるか否かを判断することができる。つまり、球磨布804の表面の色が、裏面の色と同一或いは近似していれば、球磨カセット800(球磨布804)が交換時期であると判断することができ、交換時期の判断が容易である。
[4-5-1g.球磨布の汚れ確認3]
上記の実施形態では、球磨布804において、両端付近に設けられている球汚非付着部804bの色を、明色(ここでは、球磨布804本来の色)の明色部809aとしたものを示したが、これに限定するものではなく、例えば、図54-9に示すように、少なくとも一つの球汚非付着部804bを、その色が汚れの比較対象809としての暗色の暗色部809bとしても良い。この暗色部809bの色は、球汚れが付着して交換時期となった時の色と同一或いは近似した色(暗い色)である。ここで、図54-9は、暗色部を有する球磨布の汚れ具合を示す説明図であって、(a)は球磨布に汚れが付着していない状態を示す説明図であり、(b)は球磨布にある程度汚れが付着した状態を示す説明図であり、(c)は球磨布に汚れが付着して交換時期になった状態を示す説明図である。
本実施形態では、二つの球汚非付着部804bのうち、一つを明色(明色部809a)とし、残り一つを暗色(暗色部809b)としている。本実施形態でも、透明なカセット本体801や透明なカセット蓋802を通して、内部に収容されている球磨布804(球汚付着部804aおよび球汚非付着部804b(暗色部809b)の両方)を外部から視認することができる。
これにより、球汚付着部804aの色と、明色の球汚非付着部804b(明色部809a)の色とを比較することにより、球汚付着部804aが球汚れにより汚れているか否かを確認することができる(図54-9(a)(b)などを参照)。また、球汚付着部804aの色と、暗色の球汚非付着部804b(暗色部809b)の色とを比較することで、球磨カセット800が交換時期であるか否かを判断することができる(図54-9(c)を参照)。つまり、球汚付着部804aの色が、暗色部809bの色と同一或いは近似していれば、球磨カセット800(球磨布804)が交換時期であると判断することができ、交換時期の判断が容易である。
また、この球磨布804は、球汚付着部804aと暗色部809bとが接しているため、球汚付着部804aの汚れが進行してその色が暗色部809bの色と近似してくると、球汚付着部804aと暗色部809bとの境界が不明瞭になる(図54-9(c)を参照)。これにより、色の比較が容易になり、球磨カセット800の交換時期の判断をより正確に行うことができる。
本実施形態でも、球汚非付着部804bに暗色部809bを備えた球磨布804を、透明なカセット本体801の内部に収容しているため、球磨カセット800の外部からから球磨布804を視認することができ、球磨布804の汚れ具合を確認することができる。
また、上記と同様に、球磨カセット800を、本体枠4における揚上機構ベース668のカセット取付凹部668bに装着した状態でも、外部(前方)から内部の球磨布804を視認することができる。これにより、本体枠4の前方に設けられている扉枠3を開く(開放する)と、本体枠4の前面側に設けられている球磨カセット800を視認することができ、容易に球磨布804の汚れ具合を確認することができる。換言すると、扉枠3を開放するだけで、球磨布804の汚れ具合を確認することができる。従って、球磨布804の汚れ具合を容易に確認することができるため、球磨布804(球磨カセット800)の交換時期をのがし難くすることができ、綺麗な球磨布804を有する球磨カセット800に交換させることができる。
なお、球磨布804として、球汚付着部804aを明色部809aとすると共に、両側二つの球汚非付着部804bを二つとも暗色部809bとしても良い。これによっても、上記と同様の作用効果を奏することができる。
[4-5-1h.球磨布の汚れ確認4]
上記では、球磨布804の汚れ具合を確認するための汚れの比較対象809を、球磨布804(球汚非付着部804b)としたものを示したが、これに限定するものではなく、図54-10に示すように、汚れの比較対象809としての明色部を、球磨布804とは異なる球磨カセット800を構成している他の構成部材に設けるようにしても良い。図54-10は、シールからなる明色部をカセット本体の前面に貼り付けた状態で示す球磨カセットの正面図である。
本実施形態は、シールからなる明色部809aaを、球磨カセット800における他の構成部材としてのカセット本体801の前面に貼り付けたものである。この明色部809aaの色は、汚れが付着していない球磨布804の色と同一、或いは、近似した色(白色のような明るい色)である。本実施形態の明色部809aaは、球磨布804の幅よりも小さい幅で、カセット本体801の高さ(球磨布804における第二ローラ803bと第三ローラ803cとに巻き掛けられている部位の高さ)よりも短い長さの帯状に形成されている。
このシールからなる明色部809aaは、正面視において、球磨布804の球汚非付着部804bの一部と重なるように設けられている。換言すると、明色部809aaは、球磨布804の球汚付着部804aと接するように設けられている。本実施形態でも、カセット本体801の前面に貼り付けられているシールからなる明色部809aaと、透明なカセット本体801通して内部に収容されている球磨布804(球汚付着部804a)と、の両方を同時に外部から視認することができる。
これにより、カセット本体801の前面に貼り付けられている明色部809aaの色と、球磨布804における球汚付着部804aの色と、を比較することにより、球汚付着部804aが球汚れにより汚れているか否かを確認することができ、球磨カセット800が交換時期であるか否かを容易に判断することができる。
本実施形態では、シールからなる明色部809aaを、透明なカセット本体801の前面に貼り付けているため、球磨カセット800を、本体枠4における揚上機構ベース668のカセット取付凹部668bに装着した状態でも、外部(前方)から内部の球磨布804(球汚付着部804a)と、シールからなる明色部809aaとを同時に視認することができる。これにより、本体枠4の前方に設けられている扉枠3を開く(開放する)と、本体枠4の前面側に設けられている球磨カセット800とシールからなる明色部809aaとを視認することができ、容易に球磨布804の汚れ具合を確認することができる。換言すると、扉枠3を開放するだけで、球磨布804の汚れ具合を確認することができる。従って、球磨布804の汚れ具合を容易に確認することができるため、球磨布804(球磨カセット800)の交換時期をのがし難くすることができ、綺麗な球磨布804を有する球磨カセット800に交換させることができる。
なお、上記の実施形態では、シールからなる明色部809aaの長さ(高さ)を、球磨布804における第二ローラ803bと第三ローラ803cとに巻き掛けられている部位の高さよりも短いものを示したが、これに限定するものではなく、明色部809aaの長さを、球磨布804における第二ローラ803bと第三ローラ803cとに巻き掛けられている部位の高さと同じ長さにしても良いし、それよりも長い長さとしても良い。
また、上記の実施形態では、シールからなる明色部809aaを、カセット本体801の前面に1つ貼り付けるものを示したが、これに限定するものではなく、複数の明色部809aaを貼り付けるようにしても良い。シールからなる明色部809aaを複数貼り付ける場合、例えば、カセット本体801の前面における正面視において、球磨布804の球汚付着部804aの両外側となるような二箇所の部位に貼り付けるようにしても良い。
更に、上記の実施形態では、シールからなる明色部809aaを、カセット本体801に貼り付けたものを示したが、これに限定するものではなく、例えば、球磨カセット800の構成部材としてのカセット蓋802に貼り付けるようにしても良い。
また、上記の実施形態では、シールからなる明色部809aaを貼り付けることにより、球磨布804とは異なる球磨カセット800を構成している他の構成部材に明色部を設けるものを示したが、これに限定するものではなく、例えば、塗料による塗装、インクによる印刷、などにより、他の構成部材に明色部を設けるようにしても良い。これによっても上記と同様の作用効果を奏することができる。
また、上記の実施形態では、シールからなる明色部809aaを貼り付けることにより、球磨布804とは異なる球磨カセット800を構成している他の構成部材に明色部を設けるものを示したが、これに限定するものではなく、例えば、他の構成部材としてカセット蓋802を、明色の合成樹脂により形成することでカセット蓋802自身を明色部とするようにしても良い。或いは、テンションバネ805が明色であることから、他の構成部材としてテンションバネ805を明色部とするようにしても良い。このように、他の構成部材自身を明色部とする場合、シールを貼り付けたり、塗装したり、印刷したり、などして明色部を設ける場合と比較して、容易に明色部を設けることができると共に、上記と同様の作用効果を奏することができる。
[4-5-1i.球磨布の汚れ確認5]
上記では、球磨布804の汚れ具合を確認するための汚れの比較対象809としての明色部809aを、球磨布804とは異なる球磨カセット800を構成している他の構成部材に設けるようにしたものを示したが、これに限定するものではなく、図54-11に示すように、汚れの比較対象809としての暗色部を、球磨布804とは異なる球磨カセット800を構成している他の構成部材に設けるようにしても良い。図54-11は、シールからなる暗色部をカセット本体の前面に貼り付けた状態で示す球磨カセットの正面図である。
本実施形態は、シールからなる暗色部809bbを、球磨カセット800における他の構成部材としてのカセット本体801の前面に貼り付けたものである。この暗色部809bbの色は、球汚れが付着して交換時期となった時の色と同一或いは近似した色(暗い色)である。本実施形態の暗色部809bbは、球磨布804の幅よりも小さい幅で、カセット本体801の高さ(球磨布804における第二ローラ803bと第三ローラ803cとに巻き掛けられている部位の高さ)よりも短い長さの帯状に形成されている。
このシールからなる暗色部809bbは、正面視において、球磨布804の球汚非付着部804bの一部と重なるように設けられている。換言すると、暗色部809bbは、球磨布804の球汚付着部804aと接するように設けられている。本実施形態でも、カセット本体801の前面に貼り付けられているシールからなる暗色部809bbと、透明なカセット本体801通して内部に収容されている球磨布804(球汚付着部804a)と、の両方を同時に外部から視認することができる。
これにより、カセット本体801の前面に貼り付けられている暗色部809bbの色と、球磨布804における球汚付着部804aの色と、を比較することにより、球磨カセット800が交換時期であるか否かを判断することができる。つまり、球汚付着部804aの色が、シールからなる暗色部809bbの色と同一或いは近似していれば、球磨カセット800(球磨布804)が交換時期であると判断することができ、交換時期の判断が容易である。
本実施形態では、シールからなる暗色部809bbを、透明なカセット本体801の前面に貼り付けているため、球磨カセット800を、本体枠4における揚上機構ベース668のカセット取付凹部668bに装着した状態でも、外部(前方)から内部の球磨布804(球汚付着部804a)と、シールからなる暗色部809bbとを同時に視認することができる。これにより、本体枠4の前方に設けられている扉枠3を開く(開放する)と、本体枠4の前面側に設けられている球磨カセット800とシールからなる暗色部809bbとを視認することができ、容易に球磨布804の汚れ具合を確認することができる。換言すると、扉枠3を開放するだけで、球磨布804の汚れ具合を確認することができる。従って、球磨布804の汚れ具合を容易に確認することができるため、球磨布804(球磨カセット800)の交換時期をのがし難くすることができ、綺麗な球磨布804を有する球磨カセット800に交換させることができる。
なお、上記の実施形態では、シールからなる暗色部809bbの長さ(高さ)を、球磨布804における第二ローラ803bと第三ローラ803cとに巻き掛けられている部位の高さよりも短いものを示したが、これに限定するものではなく、暗色部809bbの長さを、球磨布804における第二ローラ803bと第三ローラ803cとに巻き掛けられている部位の高さと同じ長さにしても良いし、それよりも長い長さとしても良い。
また、上記の実施形態では、シールからなる暗色部809bbを、カセット本体801の前面に1つ貼り付けるものを示したが、これに限定するものではなく、複数の暗色部809bbを貼り付けるようにしても良い。シールからなる暗色部809bbを複数貼り付ける場合、例えば、カセット本体801の前面における正面視において、球磨布804の球汚付着部804aの両外側となるような二箇所の部位に貼り付けるようにしても良い。
更に、上記の実施形態では、シールからなる暗色部809bbを、カセット本体801に貼り付けたものを示したが、これに限定するものではなく、例えば、球磨カセット800の構成部材としてのカセット蓋802に貼り付けるようにしても良い。
また、上記の実施形態では、シールからなる暗色部809bbを貼り付けることにより、球磨布804とは異なる球磨カセット800を構成している他の構成部材に暗色部を設けるものを示したが、これに限定するものではなく、例えば、塗料による塗装、インクによる印刷、などにより、他の構成部材に暗色部を設けるようにしても良い。これによっても上記と同様の作用効果を奏することができる。
また、上記の実施形態では、シールからなる暗色部809bbを貼り付けることにより、球磨布804とは異なる球磨カセット800を構成している他の構成部材に暗色部を設けるものを示したが、これに限定するものではなく、例えば、他の構成部材としてカセット蓋802を、暗色の合成樹脂により形成することでカセット蓋802自身を暗色部とするようにしても良い。或いは、布ガイド808、球磨従動歯車807、などが暗色であることから、他の構成部材として布ガイド808などを暗色部とするようにしても良い。このように、他の構成部材自身を暗色部とする場合、シールを貼り付けたり、塗装したり、印刷したり、などして暗色部を設ける場合と比較して、容易に暗色部を設けることができると共に、上記と同様の作用効果を奏することができる。
[4-5-1j.球磨布の汚れ確認6]
上記では、球磨布804の汚れ具合を確認するための汚れの比較対象809としての明色部を、球磨布804やその他の構成部材のように球磨カセット800自身に設けるものを示したが、これに限定するものではなく、図54-12に示すように、球磨カセット800が装着される装着部に明色部809aaを設けるようにしても良い。図54-12は、球揚上ユニットに球磨カセットが取付けられていると共に球磨カセットの近傍にシールからなる明色部が貼り付けられている状態で本体枠の要部を拡大して示す正面図である。
ここで、球磨カセット800が装着される装着部としては、揚上機構ベース668のカセット取付凹部668b、カセット押圧片693、ナイラッチ694、球揚上ユニット650、球揚上機構660、本体枠ベース501、などを挙げることができる。
本実施形態では、シールからなる明色部809aaを、球磨カセット800の装着部として、本体枠4の前面における球磨カセット800の近傍の部位に貼り付けたものである。詳述すると、本体枠4の本体枠ベース501におけるベース壁部501bの前面において、球揚上ユニット650の揚上機構ベース668におけるカセット取付凹部668bよりも右外側上部の部位に、シールからなる明色部809aaを貼り付けたものである。この明色部809aaの色は、汚れが付着していない球磨布804の色と同一、或いは、近似した色(白色のような明るい色)である。本実施形態の明色部809aaは、円形状のシールである。
本実施形態では、カセット本体801やカセット蓋802のような透明な部材を通して球磨カセット800内部における球磨布804(球汚付着部804a)と、本体枠4における本体枠ベース501のベース壁部501bに貼り付けられているシールからなる明色部809aaと、の両方を同時に外部(本体枠4の前方)から視認することができる。
これにより、球磨カセット800の近傍に貼り付けられている明色部809aaの色と、球磨布804における球汚付着部804aの色と、を比較することにより、球汚付着部804aが球汚れにより汚れているか否かを確認することができ、球磨カセット800が交換時期であるか否かを容易に判断することができる。
また、本実施形態では、シールからなる明色部809aaを、本体枠ベース501におけるベース壁部501bの前面に貼り付けているため、球磨カセット800を、本体枠4における揚上機構ベース668のカセット取付凹部668bに装着した状態でも、外部(前方)から内部の球磨布804(球汚付着部804a)と、シールからなる明色部809aaとを同時に視認することができる。これにより、本体枠4の前方に設けられている扉枠3を開く(開放する)と、本体枠4の前面側に設けられている球磨カセット800とシールからなる明色部809aaとを視認することができ、容易に球磨布804の汚れ具合を確認することができる。換言すると、扉枠3を開放するだけで、球磨布804の汚れ具合を確認することができる。従って、球磨布804の汚れ具合を容易に確認することができるため、球磨布804(球磨カセット800)の交換時期をのがし難くすることができ、綺麗な球磨布804を有する球磨カセット800に交換させることができる。
また、球磨カセット800をカセット取付凹部668bへ押し付けているカセット押圧片693を透明な部材としているため、球磨カセット800を装着したままの状態で、カセット押圧片693を通して球磨カセット800内部の球磨布804を視認することができ、球磨布804の汚れ具合を確認することができる。この場合でも、透明なカセット押圧片693を通して球汚付着部804aと球汚非付着部804b(明色部809a)との両方を一緒に外部から視認することができる。
なお、上記の実施形態では、シールからなる明色部809aaを、本体枠ベース501のベース壁部501bにおける球磨カセット800(カセット取付凹部668b)の近傍の部位に貼り付けるものを示したが、これに限定するものではなく、シールからなる明色部809aaを、カセット押圧片693、ナイラッチ694、などに貼り付けるようにしても良い。
また、上記の実施形態では、シールからなる明色部809aaを貼り付けることにより、球磨カセット800が装着される装着部に明色部を設けるものを示したが、これに限定するものではなく、例えば、塗料による塗装、インクによる印刷、などにより、他の構成部材に明色部を設けるようにしても良い。これによっても上記と同様の作用効果を奏することができる。
更に、上記の実施形態では、シールからなる明色部809aaを貼り付けることにより、球磨カセット800が装着される装着部に明色部を設けるものを示したが、これに限定するものではなく、例えば、カセット押圧片693やナイラッチ694などを明色の合成樹脂により形成することで、カセット押圧片693やナイラッチ694などの装着部自身を明色部とするようにしても良い。このように、球磨カセット800の装着部自身を明色部とする場合、シールを貼り付けたり、塗装したり、印刷したり、などして明色部を設ける場合と比較して、容易に明色部を設けることができると共に、上記と同様の作用効果を奏することができる。
[4-5-1k.球磨布の汚れ確認7]
上記では、球磨布804の汚れ具合を確認するための汚れの比較対象809としての暗色部を、球磨布804やその他の構成部材のように球磨カセット800自身に設けるものを示したが、これに限定するものではなく、図54-13に示すように、球磨カセット800が装着される装着部に暗色部809bbを設けるようにしても良い。図54-13は、球揚上ユニットに球磨カセットが取付けられていると共に球磨カセットの近傍にシールからなる暗色部が貼り付けられている状態で本体枠の要部を拡大して示す正面図である。
ここで、球磨カセット800が装着される装着部としては、揚上機構ベース668のカセット取付凹部668b、カセット押圧片693、ナイラッチ694、球揚上ユニット650、球揚上機構660、本体枠ベース501、などを挙げることができる。
本実施形態では、シールからなる暗色部809bbを、球磨カセット800の装着部として、本体枠4の前面における球磨カセット800の近傍の部位に貼り付けたものである。詳述すると、本体枠4の本体枠ベース501におけるベース壁部501bの前面において、球揚上ユニット650の揚上機構ベース668におけるカセット取付凹部668bよりも右外側上部の部位に、シールからなる暗色部809bbを貼り付けたものである。この暗色部809bbの色は、汚れが付着して交換時期となった時の球磨布804の色と同一、或いは、近似した色(暗い色)である。本実施形態の暗色部809bbは、円形状のシールである。
本実施形態では、カセット本体801やカセット蓋802のような透明な部材を通して球磨カセット800内部における球磨布804(球汚付着部804a)と、本体枠4における本体枠ベース501のベース壁部501bに貼り付けられているシールからなる暗色部809bbと、の両方を同時に外部(本体枠4の前方)から視認することができる。
これにより、球磨カセット800の近傍に貼り付けられている暗色部809bbの色と、球磨布804における球汚付着部804aの色と、を比較することにより、球磨カセット800(球磨布804)が交換時期であるか否かを判断することができる。つまり、球磨布804(球汚付着部804a)の色が、シールからなる暗色部809bbの色と同一或いは近似していれば、球磨カセット800(球磨布804)が交換時期であると判断することができ、交換時期の判断が容易である。
また、本実施形態では、シールからなる暗色部809bbを、本体枠ベース501におけるベース壁部501bの前面に貼り付けているため、球磨カセット800を、本体枠4における揚上機構ベース668のカセット取付凹部668bに装着した状態でも、外部(前方)から内部の球磨布804(球汚付着部804a)と、シールからなる暗色部809bbとを同時に視認することができる。これにより、本体枠4の前方に設けられている扉枠3を開く(開放する)と、本体枠4の前面側に設けられている球磨カセット800とシールからなる暗色部809bbとを視認することができ、容易に球磨布804の汚れ具合を確認することができる。換言すると、扉枠3を開放するだけで、球磨布804の汚れ具合を確認することができる。従って、球磨布804の汚れ具合を容易に確認することができるため、球磨布804(球磨カセット800)の交換時期をのがし難くすることができ、綺麗な球磨布804を有する球磨カセット800に交換させることができる。
また、球磨カセット800をカセット取付凹部668bへ押し付けているカセット押圧片693を透明な部材としているため、球磨カセット800を装着したままの状態で、カセット押圧片693を通して球磨カセット800内部の球磨布804を視認することができ、球磨布804の汚れ具合を確認することができる。この場合でも、透明なカセット押圧片693を通して球汚付着部804aと球汚非付着部804b(明色部809a)との両方を一緒に外部から視認することができる。
なお、上記の実施形態では、シールからなる暗色部809bbを、本体枠ベース501のベース壁部501bにおける球磨カセット800(カセット取付凹部668b)の近傍の部位に貼り付けるものを示したが、これに限定するものではなく、シールからなる暗色部809bbを、カセット押圧片693、ナイラッチ694、などに貼り付けるようにしても良い。
また、上記の実施形態では、シールからなる暗色部809bbを貼り付けることにより、球磨カセット800が装着される装着部に暗色部を設けるものを示したが、これに限定するものではなく、例えば、塗料による塗装、インクによる印刷、などにより、他の構成部材に暗色部を設けるようにしても良い。これによっても上記と同様の作用効果を奏することができる。
更に、上記の実施形態では、シールからなる暗色部809bbを貼り付けることにより、球磨カセット800が装着される装着部に暗色部を設けるものを示したが、これに限定するものではなく、例えば、カセット押圧片693やナイラッチ694などを明色の合成樹脂により形成することで、カセット押圧片693やナイラッチ694などの装着部自身を暗色部とするようにしても良い。このように、球磨カセット800の装着部自身を暗色部とする場合、シールを貼り付けたり、塗装したり、印刷したり、などして暗色部を設ける場合と比較して、容易に暗色部を設けることができると共に、上記と同様の作用効果を奏することができる。
[4-5-1l.球磨きの追記事項]
上記の実施形態では、球磨カセット800として、無端ベルト状の球磨布804を備え、遊技球Bを磨きつつ球磨布804が周回するものを示したが、これに限定するものではない。例えば、着脱可能に設けられているスポンジのような球磨部材により遊技球Bを磨くようにしても良い。この場合でも、球磨部材に、遊技球Bが接触して球汚れが付着する球汚付着部と、遊技球Bが接触せずに球汚れが付着しえない球汚非付着部を設けると共に、球汚付着部と球汚非付着部とが同時に外部から視認できるようすることが望ましい。これにより、球汚付着部の色と球汚非付着部の色とを比較することにより、球磨部材の汚れ具合を確認することができ、上記と同様の作用効果を奏することができる。
また、上記の実施形態では、球磨布804を無端ベルト状として、球磨布804が周回するものを示したが、これに限定するものではない。例えば、球磨布を有端ベルト状とし、球磨カセット内に、ベルト状の球磨布が予め巻かれている第一リールと、第一リールから延び出している球磨布の先端が取付けられている第二リールとを設け、球磨布が第一リールから第二リールに巻き取られるように移動するものとしても良い。この場合、球磨布が第二リールに巻き取られると、第一リールおよび第二リールの回転方向が自動的に逆転して、第二リールから第一リールへ球磨布が巻き取られるようにしても良い。
更に、上記の実施形態では、球磨布804のような球磨部材をカセットに収容して、そのカセットを、遊技球Bを磨くための装着部に装着するものを示したが、これに限定するものではない。例えば、ケース状のカセット内に収容されていない球磨部材を装着部に装着するようにしても良い。この場合でも、球磨部材に、遊技球Bが接触して球汚れが付着する球汚付着部と、遊技球Bが接触せずに球汚れが付着しえない球汚非付着部を設けると共に、球汚付着部と球汚非付着部とが同時に外部から視認できるようすることが望ましい。これにより、球汚付着部の色と球汚非付着部の色とを比較することにより、球磨部材の汚れ具合を確認することができ、上記と同様の作用効果を奏することができる。
また、上記の実施形態では、本体枠4の前方から球磨カセット800を着脱可能に設けると共に、扉枠3を開放することにより外部(前方)から球磨カセット800内の球磨布804(球磨部材)を視認できるものを示したが、これに限定するものではない。例えば、球磨カセット(球磨部材)を外枠に設け、本体枠を開放することにより外部から球磨部材の球汚付着部および球汚非付着部が同時に視認できるようにしても良い。或いは、球磨部材を、扉枠の後面側に設け、扉枠を開放することにより外部から球磨部材の球汚付着部および球汚非付着部が同時に視認できるようにしても良い。これらによっても、上記と同様の作用効果を奏することができ、球磨部材の汚れ具合を確認することができる。
[4-5-2.球磨カセットの識別痕]
次に、球磨カセット800に設けられている識別痕810について、主に図54-14を参照して詳細に説明する。図54-14(a)は球磨カセットにおいて識別痕と共に示すカセット蓋の左側面図であり、(b)は球磨カセットにおいて識別痕と共に示すカセット本体の右側面図である。なお、図54-14では、理解し易くするために識別痕810に網掛けが付してある。本実施形態の球磨カセット800は、球磨カセット800(球磨ユニット)を構成しているカセット本体801やカセット蓋802などの構成部材(ユニット構成部材)に、様々な識別痕810が設けられている。
詳述すると、ユニット構成部材としてのカセット蓋802には、所定態様の第一識別痕811が複数設けられており、カセット蓋802とは異なるユニット構成部材としてのカセット本体801には、第一識別痕811とは態様の異なる第二識別痕812が複数設けられている。更に、カセット本体801には、第一識別痕811および第二識別痕812とは態様の異なる第三識別痕813が複数設けられている。
また、カセット蓋802には、第一識別痕811とは別に当該ユニット構成部材がリユース対象品であることを示す特別識別痕814が設けられている。更に、カセット本体801およびカセット蓋802には、第一識別痕811、第二識別痕812、第三識別痕813、および特別識別痕814とは態様の異なる特定識別痕815が設けられている。また、カセット本体801には、特定識別痕815とは態様の異なる第二特定識別痕816が設けられている。
[4-5-2a.第一識別痕]
まず、第一識別痕811について説明する。図54-14(a)に示すように、ユニット構成部材としてのカセット蓋802には、球磨布804(球磨部材)と接触し難い部位に複数の第一識別痕811が設けられている。第一識別痕811は、カセット蓋802における側壁802aの左側面、すなわち、内側面に設けられている。第一識別痕811は、円形であり、周囲の面に対して僅かに突出または窪んでいる。第一識別痕811は、第二識別痕812や第三識別痕813とは態様が異なっているため、カセット本体801とカセット蓋802の両方を見た時に、何れに第一識別痕811が設けられているのかを判別することができる。
カセット蓋802の側壁802aは、図54-4(c)に示すように、球磨布804の側面から離隔しており、第一識別痕811に球磨布804が接触することはない。つまり、第一識別痕811には、球磨布804によりキズや汚れが付着することはない。また、第一識別痕811は、カセット蓋802における側壁802aの内側面(左側面)に設けられているため、球磨カセット800の状態では、外部に露出していない。従って、メンテナンスなどの際に作業者が球磨カセット800を持ったりしても、第一識別痕811に触れることはなく、外部から第一識別痕811に汚れが付着することはない。
本実施形態では、第一識別痕811により、第一識別痕811が設けられているユニット構成部材(ここではカセット蓋802)がリユース可能な部材であることを示唆している。これにより、複数種類のユニット構成部材において、第一識別痕811が設けられているか否かによって、当該ユニット構成部材がリユース可能な部材であるか否かを容易に判別することができる。従って、球磨カセット800を分解して、リユースするユニット構成部材とリユースしないユニット構成部材とに分別する作業において、分解した各ユニット構成部材に対して汚れやキズなどの付着を丹念に調べなくても、第一識別痕811の有無により、リユースするユニット構成部材であると判別することができ、リユースにかかる分別作業を容易に行うことができる。
また、本実施形態では、球磨カセット800から取外すと、球磨布804が取外可能となるカセット蓋802に第一識別痕811を設けている。これにより、第一識別痕811が設けられているカセット蓋802を、球磨カセット800から取外すと、球磨布804を取外すことが可能となるため、球磨布804を交換する際に、説明書のようなものを見なくても、第一識別痕811が設けられているカセット蓋802を取外すだけで、球磨布804を取外すことができ、球磨布804の交換のようなメンテナンス作業を容易に行うことができる。
この第一識別痕811としては、「成形型(金型)を使用して製品を成形した後に、当該製品を成形型から取出すための機構(例えば、エジェクタピン、押上げコア、直上げコア、突出しコア、等)により製品に付いた押出痕跡(脱型痕)」、「金型に溶融樹脂を射出成形するための注入口(ゲート)跡」、「射出成形の金型の割面によるパーティングライン」、「第一識別痕のための刻印」、などとしても良い。また、第一識別痕811の形態としては、円形の他に、三角形、四角形、五角形、六角形、のような多角形、半円形、星形、ハート形やクローバー形のような不定形、などとしても良い。更に、第一識別痕811の形態としては、周囲の面よりも突出していても良いし、周囲の面よりも凹んでいても良いし、周囲の面に対して傾斜していても良い。
[4-5-2b.第二識別痕]
次に、第二識別痕812について説明する。図54-14(b)に示すように、カセット蓋802とは異なるユニット構成部材としてのカセット本体801には、第一識別痕811とは態様の異なる複数の第二識別痕812が設けられている。第二識別痕812は、カセット本体801における側壁801aの右側面、すなわち、内側面に設けられている。第二識別痕812は、第一識別痕811とは異なる多角形であり、周囲の面に対して僅かに突出または窪んでいる。複数の第二識別痕812の多くは、第一識別痕811よりも大きく設けられている。従って、カセット本体801とカセット蓋802の両方を見た時に、態様としての形と大きさにより、何れに第二識別痕812が設けられているのかを判別することができる。
カセット本体801の側壁801aは、図54-4(c)に示すように、球磨布804の側面から離隔しており、第二識別痕812に球磨布804が接触することはなく、第二識別痕812には、球磨布804によりキズや汚れが付着することはない。とは言え、球磨布804は、カセット本体801内に収容されることから、カセット蓋802の第一識別痕811と比較して、球磨布804が第二識別痕812に接触し易いため、第一識別痕811よりは第二識別痕812の方が、汚れが付着し易い。
第二識別痕812は、カセット本体801における側壁801aの内側面(右側面)に設けられているため、球磨カセット800の状態では、外部に露出していない。従って、メンテナンスなどの際に作業者が球磨カセット800を持ったりしても、第二識別痕812に触れることはなく、外部から第二識別痕812に汚れが付着することはない。
本実施形態では、第二識別痕812により、第二識別痕812が設けられているユニット構成部材(ここではカセット本体801)が、第一識別痕811が設けられているユニット構成部材の次にリユース可能な部材であることを示唆している。これにより、複数種類のユニット構成部材において、第一識別痕811が設けられているユニット構成部材をリユースに回した後に、次にリユース可能な部材を探す際に、第二識別痕812が設けられているか否かによって、次にリユース可能な部材を容易に探すことができる。従って、球磨カセット800を分解して、リユースするユニット構成部材とリユースしないユニット構成部材とに分別する作業において、分解した各ユニット構成部材に対して汚れやキズなどの付着を丹念に調べなくても、第二識別痕812の有無により、リユースするユニット構成部材であると判別することができ、リユースにかかる分別作業を容易に行うことができる。
なお、カセット本体801において最初に汚れやキズなどが付着し易い第二識別痕812に、汚れやキズなどが付着している場合は、リユース不可と判断することが望ましい。つまり、第二識別痕812を、リユース可能か否かの判断に使用しても良い。
この第二識別痕812としては、「成形型(金型)を使用して製品を成形した後に、当該製品を成形型から取出すための機構(例えば、エジェクタピン、押上げコア、直上げコア、突出しコア、等)により製品に付いた押出痕跡(脱型痕)」、「金型に溶融樹脂を射出成形するための注入口(ゲート)跡」、「射出成形の金型の割面によるパーティングライン」、「第二識別痕のための刻印」、などとしても良い。また、第二識別痕812の形態としては、円形の他に、三角形、四角形、五角形、六角形、のような多角形、半円形、星形、ハート形やクローバー形のような不定形、などとしても良い。更に、第二識別痕812の形態としては、周囲の面よりも突出していても良いし、周囲の面よりも凹んでいても良いし、周囲の面に対して傾斜していても良い。
なお、上記では、第一識別痕811とは態様の異なる第二識別痕812として、形が多角形(八角形)のものを示したが、これに限定するものではなく、その他の形としても良い。また、第二識別痕812の形を第一識別痕811と同じ形にしても良い。この場合、第一識別痕811を周囲の面よりも突出させ第二識別痕812を周囲の面よりも凹ませる、或いは、第一識別痕811を周囲の面よりも凹ませ第二識別痕812を周囲の面よりも突出させる、このようにすることで態様を異ならせることが可能となる。
[4-5-2c.第三識別痕]
続いて、第三識別痕813について説明する。図54-14(b)に示すように、カセット本体801には、第一識別痕811や第二識別痕812とは態様の異なる複数の第三識別痕813が設けられている。第三識別痕813は、カセット本体801における側壁801aの右側面、すなわち、内側面に設けられている。第三識別痕813は、第一識別痕811および第二識別痕812とは異なる長方形であり、周囲の面に対して僅かに突出または窪んでいる。
カセット本体801の側壁801aは、図54-4(c)に示すように、球磨布804の側面から離隔しており、第三識別痕813に球磨布804が接触することはなく、第三識別痕813には、球磨布804によりキズや汚れが付着することはない。とは言え、球磨布804は、カセット本体801内に収容されることから、カセット蓋802の第一識別痕811と比較して、球磨布804が第三識別痕813に接触し易いため、第一識別痕811よりは第三識別痕813の方が、汚れが付着し易い。
複数の第三識別痕813は、球磨布804の周回ルートに沿って設けられている。具体的には、第一壁部801kと第四壁部801nとの間では、第一壁部801kに接するように二つの第三識別痕813が設けられており、第四壁部801nと前壁801bとの間では、第四壁部801nに接するように二つの第三識別痕813が設けられており、第五壁部801oとバネ取付部801tとの間では、バネ取付部801tに接するように一つの第三識別痕813が設けられており、第三壁部801mと後壁801cとの間では、第三壁部801mに接するように一つの第三識別痕813が設けられており、第五壁部801oと第一軸ボス802cとの間では、第五壁部801oに接するように一つの第三識別痕813が設けられている。
本実施形態によれば、球磨カセット800(球磨ユニット)を組立てる際に、第一壁部801kや第四壁部801nのような壁部において第三識別痕813が設けられている側を通るように、球磨布804をセットすることで、球磨布804を周回ルートに設けることができる。これにより、球磨カセット800を間違えることなく容易に組立てることができる。
また、球磨カセット800を組立てた後に、透明なカセット本体801を通して、球磨布804と第三識別痕813との位置関係を見ることで、球磨布804が周回ルートに正しくセットされているか否かを確認することができる。
この第三識別痕813としては、「成形型(金型)を使用して製品を成形した後に、当該製品を成形型から取出すための機構(例えば、エジェクタピン、押上げコア、直上げコア、突出しコア、等)により製品に付いた押出痕跡(脱型痕)」、「金型に溶融樹脂を射出成形するための注入口(ゲート)跡」、「射出成形の金型の割面によるパーティングライン」、「第三識別痕のための刻印」、などとしても良い。また、第三識別痕813の形態としては、円形の他に、三角形、四角形、五角形、六角形、のような多角形、半円形、星形、ハート形やクローバー形のような不定形、などとしても良い。更に、第三識別痕813の形態としては、周囲の面よりも突出していても良いし、周囲の面よりも凹んでいても良いし、周囲の面に対して傾斜していても良い。
[4-5-2d.特別識別痕]
次に、特別識別痕814について説明する。図54-14(a)に示すように、カセット蓋802には、「リユース可」の文字からなる特別識別痕814が設けられている。特別識別痕814は、カセット蓋802における側壁802aの左側面、すなわち、内側面に設けられている。特別識別痕814は、球磨カセット800を外部から見た時に、透明なカセット蓋802を通して正しく読めるように形成されており、図54-14(a)のように裏側(内側)から見た時には鏡文字となっている。この特別識別痕814は、当該ユニット構成部材(ここではカセット蓋802)が、リユース可能な構成部材であることを示すものである。
上記のように、カセット蓋802に特別識別痕814を設けているため、球磨カセット800を分解して、リユースするユニット構成部材とリユースしないユニット構成部材とに分別する作業において、分解した各ユニット構成部材に対して汚れやキズなどの付着を丹念に調べなくても、特別識別痕814の有無により、カセット蓋802がリユースするユニット構成部材であると判別することができ、リユースにかかる分別作業を容易に行うことができる。
特別識別痕814は、球磨布804に接触しない程度に周囲の面から突出している。特別識別痕814の突出量は、第一識別痕811~第三識別痕813などよりも大きい。上述したように、カセット蓋802の側壁802aは、図54-4(c)に示すように、球磨布804の側面から離隔しており、特別識別痕814に球磨布804が接触することはない。つまり、特別識別痕814には、球磨布804によりキズや汚れが付着することはない。また、特別識別痕814は、カセット蓋802における側壁802aの内側面(左側面)に設けられているため、球磨カセット800の状態では、外部に露出していない。従って、メンテナンスなどの際に作業者が球磨カセット800を持ったりしても、特別識別痕814に触れることはなく、外部から特別識別痕814に汚れが付着することはない。
なお、上記では、特別識別痕814として「リユース可」の語句のものを示したが、これに限定するものではなく、他の語句としても良い。
[4-5-2e.特定識別痕]
次に、特定識別痕815について説明する。図54-14などに示すように、カセット本体801およびカセット蓋802には、特定識別痕815が設けられている。特定識別痕815は、カセット本体801における側壁801aの右側面(内側面)と、カセット蓋802における側壁802aの左側面(内側面)とにそれぞれ設けられている。カセット本体801の特定識別痕815は、側壁801aにおける第二軸孔801qの外側の部位に設けられている。カセット蓋802の特定識別痕815は、側壁802aにおける第一軸孔802gおよび第二軸孔802hそれぞれの外側の部位に設けられている。特定識別痕815は、透明なカセット本体801や透明なカセット蓋802を通して外部から視認することができる。
本実施形態の特定識別痕815は、球磨布804を送る(周回させる)ための球磨送歯車806や球磨従動歯車807の回転方向を示唆するものであり、矢の先端が回転方向へ向けられた矢印状に形成されている。これにより、球磨布804における外部に出ていた部位を下側のスリット801fから内部へ収容させる(球磨布804を周回させる)場合、球磨送歯車806の工具用孔806d、または、球磨従動歯車807の工具用孔807cに、ドライバーの先端を挿入し、そのドライバーの先端を挿入した工具用孔806dまたは工具用孔807cに隣接して設けられている特定識別痕815の矢印が示す方向へ回転させることで、球磨布804を内部へ収容させる(送る)ことができる。従って、ドライバーの回転方向を間違え難い。
特定識別痕815は、球磨布804に接触しない程度に周囲の面から突出している。特定識別痕815の突出量は、第一識別痕811~第三識別痕813などよりも大きい。上述したように、カセット蓋802の側壁802aは、図54-4(c)に示すように、球磨布804の側面から離隔しており、特定識別痕815に球磨布804が接触することはない。つまり、特定識別痕815には、球磨布804によりキズや汚れが付着することはない。また、特定識別痕815は、カセット本体801における側壁801aの内側面(右側面)やカセット蓋802における側壁802aの内側面(左側面)に設けられているため、球磨カセット800の状態では、外部に露出していない。従って、メンテナンスなどの際に作業者が球磨カセット800を持ったりしても、特定識別痕815に触れることはなく、外部から特定識別痕815に汚れが付着することはない。
[4-5-2f.第二特定識別痕]
次に、第二特定識別痕816について説明する。カセット本体801には、第二特定識別痕816が設けられている(図54-1などを参照)。第二特定識別痕816は、カセット本体801における前壁801bの前面(外側面)の上部に設けられている。この第二特定識別痕816は、上向きの矢印と、その下に設けられている「上」の文字と、から構成されている。この第二特定識別痕816は、周囲の面に対して凹凸を有するように設けられている。
本実施形態の第二特定識別痕816は、球磨カセット800の装着向きを示すものである。具体的には、球磨カセット800を、球揚上機構660における揚上機構ベース668のカセット取付凹部668bに装着する際に、第二特定識別痕816が設けられている面を前方へ向けると共に、第二特定識別痕816の矢印が上を向いた状態にして、装着する。これにより、球磨カセット800を正しい向きで装着することができる。
ところで、カセット取付凹部668bに装着されている球磨カセット800を見た時に、「前面に第二特定識別痕816がない」、「前面に第二特定識別痕816はあるが第二特定識別痕816の矢印が下向き(または文字が逆向き)である」、のような場合、球磨カセット800が正しい向きで装着されていないことが判る。つまり、第二特定識別痕816を見ることで、球磨カセット800が正しい向きで装着されていることを確認することができる。
第二特定識別痕816は、カセット本体801における前壁801bの前面(外側面)に設けられているため、球磨カセット800の状態では内部に設けられている球磨布804と接触することはない。これにより、第二特定識別痕816に、球磨布804の汚れが付着することはない。また、第二特定識別痕816が球磨布804をキズ付けることはない。また、球磨カセット800は箱型であることから、メンテナンスなどの際には作業者が球磨カセット800の左右両側面を掴むように持つこととなるため、球磨カセット800の前面に触れる機会が少なく、前面に設けられている第二特定識別痕816に汚れが付着し難い。
[4-5-2g.識別痕の追記事項]
ところで、本実施形態の球磨カセット800は、球磨布804と接触する部位(接触壁)において、球磨布804と接触する面に、第一識別痕811~第三識別痕813のような識別痕810を設けていない。また、接触壁における球磨布804と接触する面とは反対側の面にも第一識別痕811~第三識別痕813のような識別痕810を設けていない。
詳述すると、球磨布804と接触する接触壁としては、カセット本体801の後壁801cが相当し、球磨布804と接触する後壁801cの後面(外側面)には、第一識別痕811~第三識別痕813のような識別痕810を設けていない。これにより、後壁801cの後面には、識別痕810に由来する凹凸がないため、後壁801cの後面が滑らかな平坦な面である。従って、後壁801cにおいて接触している球磨布804を均一な力で遊技球Bに押し付けることができ、球汚れの拭き残しを回避させることができる。また、後壁801cの後面には識別痕810に由来する凹凸がないため、球磨布804が接触しても汚れやキズなどが付着することはないと共に、球磨布804をキズ付けてしまうことはない。
ところで、後壁801cの前面(内側面)に識別痕810を設けるようにした場合、カセット本体801をリユースしようとする際に、後壁801cの識別痕810を球磨布804により付いたキズと誤認してしまい、リユース可能であるにも関わらずカセット本体801を廃棄してしまう恐れがある。これに対して、本実施形態では、接触壁としての後壁801cにおいて、球磨布804と接触する後面(外側面)とは反対側の前面(内側面)にも、第一識別痕811~第三識別痕813のような識別痕810を設けていない。これにより、識別痕810により後壁801cにキズが付いていると誤認するようなことはなく、リユース可能であるか否かをより正確に判断することができ、リユースにかかる分別作業を容易に行うことができる。
[4-5-3.球磨カセットの変形例2]
続いて、第三実施形態の球磨カセット800Aについて、主に図54-15を参照して説明する。図54-15は、第三実施形態の球磨カセットを前から見た斜視図である。この球磨カセット800Aは、カセット本体801を除いて、他の構成部材は上記の球磨カセット800と同じであり、同じ構成部材については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態の球磨カセット800Aのカセット本体801は、球磨カセット800Aを持つための取手801vが設けられている。取手801vは、前壁801bの前面から前方へ突出している。この取手801vは、カセット本体801の他の部位と同様に透明である。従って、球磨カセット800Aでは、取手801vを通して外部から内部の球磨布804を視認することができる。つまり、透明な取手801vを通して、球磨布804の球汚付着部804aと球汚非付着部804bとの両方を一緒に外部から視認することができる。従って、外部から球汚付着部804aの色と球汚非付着部804bの色とを見比べることで、球汚付着部804aの汚れの具合を確認することができ、球磨布804が交換時期であるか否かを容易に判断することができる。
この球磨カセット800Aでは、カセット本体801の取手801vに識別痕810が設けられている。本実施形態では、取手801vに、識別痕810としての第一識別痕811が設けられている。なお、取手801vの識別痕810として、第二識別痕812としても良い。取手801vの識別痕810により、カセット本体801がリユース可能な部材であることを示唆しており、リユースにかかる分別作業を容易に行うことができる。なお、カセット本体801に汚れやキズなどが付着している場合は、リユース不可とすることが望ましい。
また、球磨カセット800Aには、自信を保持するための取手801vを設けている。これにより、組立作業やメンテナンスなどにおいて球磨カセット800Aを保持する際に、取手801vに触れて持つこととなるため、球磨カセット800Aにおける取手801v以外の他の部位が触れられ難くなり、他の部位に汚れやキズなどが付着し難くなる。従って、取手801vが設けられていない他の構成部材も、汚れやキズなどが付着し難くいため、より多くの構成部材をリユースすることが可能となり、資源をより有効利用することができる。
本実施形態の球磨カセット800Aにおいても、球磨布804を、図54-9に示すような球汚非付着部804bの一つを暗色部809bとする球磨布804としても良い。或いは、図54-10および図54-11に示すように、カセット本体801に、シールからなる明色部809aやシールからなる暗色部809bを貼り付けるようにしても良い。このような場合でも、上記と同様に、球磨布804の球汚付着部804aの色と、明色部809aや暗色部809bなどの色と比較することで、球磨布804の汚れ具合を確認することができる。
なお、図示は省略するが、取手801vとカセット押圧片693とは、互いに干渉しないように設けられている。また、扉枠3側には、球磨カセット800Aから突出している取手801vの突出を吸収(収容)する取手収容部が設けられている。この取手収容部は、取手801vの外形よりも大きめに形成されている。これにより、球磨カセット800Aが正常に取り付けられていない場合(多少のズレが生じている場合)でも、取手801vが取手収容部に収容されるため、取手801vが扉枠3と干渉せずに扉枠3を正常に閉鎖することができ、部材の破損などによる不具合(故障)を回避させることができる。
[4-5-4.変形例の小括]
上記の球磨カセットに関しては、以下のような様々な技術的特徴を有している。
[4-5-4a.小括A]
(技術的特徴の背景)
パチンコ機のような遊技球を使用する遊技機として、遊技球を遊技機の外部に排出せずに、遊技機内を循環させて遊技に使用する球循環機構を備えたもの知られている。この種の遊技機として、循環する遊技球を磨くための布からなる球磨部材を備えたものが提案されている(例えば、特許文献:特開2023-24737号公報)。
しかしながら、特許文献1の技術では、球磨部材の汚れ具合を確認するためには、遊技機から球磨部材を取外す必要があり、メンテナンスに手間がかかる問題があった。
そこで、以下の手段では、上記の実情に鑑み、球循環機構における遊技球の球磨きにかかるメンテンナンス性を向上させることが可能な遊技機の提供を課題とするものである。
(技術的特徴の解決手段)
手段1:遊技機において、
「遊技球を遊技機外部に排出せずに循環して遊技に使用可能な球循環機構を有する遊技機であって、
前記球循環機構内の遊技球を磨く球磨部材を有する球磨ユニットと、
該球磨ユニットを脱着可能な装着部と、を備え、
前記球磨ユニットが前記装着部に装着されている状態で、前記球磨部材に遊技球が接触して生じた球汚れが付着する球汚付着部と、遊技球が接触せずに球汚れが付着しえない球汚非付着部との両方を、前記球循環機構の外部から視認可能にした」
ことを特徴とする。
ここで、「球循環機構」とは、遊技球による遊技が行われる遊技領域よりも下方へ流下した遊技球を回収して、遊技領域へ遊技球を発射する球発射装置に供給することが可能な機構であり、遊技機内において遊技球を循環させる機構である。当該遊技球は、遊技機から外部へ排出されることはない。
また、「球磨部材」としては、「無端ベルト状のもの」、「有端ベルト状のもの」、「平板状またはマット状のもの」、「環状または円筒状のもの」、などが挙げられる。また、「球磨部材」の材質としては、「織布や不織布のような布」、「スポンジのような合成樹脂の発泡材」、「なめし革」、「海綿体」、などが挙げられる。
更に、「球磨ユニット」としては、「外部に露出する部位を有するように球磨部材が取付けられている容器状(カセット状)のもの」、「環状たまは円筒状の球磨部材に挿通されている軸状の部位を有するもの」、などが挙げられる。
また、「球汚付着部」と「球汚非付着部」との関係としては、「球汚付着部と球汚非付着部とが隣接して同一面上に設けられているもの」、「球汚付着部と球汚非付着部とが隣接して互いに異なる面上に設けられているもの」、「球汚付着部と球汚非付着部とが隣接しておらず互いに異なる面上に設けられているもの」、「外部から見た時に球汚付着部と球汚非付着部とが隣接して見えるもの」、などが挙げられる。なお、「球汚非付着部」は、球磨部材に設けられていても良いし、球磨ユニットを構成する球磨部材を除いた他の構成部材に設けられていても良いし、球磨ユニットが装着される装着部に設けられていても良い。
また、球汚付着部と球汚非付着部との両方を「外部から視認可能」な構成としては、透明な部材を通して視認可能としても良いし、部材を貫通している孔や切欠きなどのような開口部を通して視認可能としても良い。
手段1の構成によると、遊技球を遊技機外部に排出せずに循環して遊技に使用可能な球循環機構を有する遊技機であって、球循環機構内の遊技球を磨く球磨部材を有する球磨ユニットと、球磨ユニットを脱着可能な装着部と、を備え、球磨ユニットが装着部に装着されている状態で、球磨部材に遊技球が接触して生じた球汚れが付着する球汚付着部と、遊技球が接触せずに球汚れが付着しえない球汚非付着部との両方を、球循環機構の外部から視認可能にしたものである([発明を実施するための形態]では、[4-5-1.球磨カセットの変形例]の章、球揚上機構660、球磨カセット800、球磨布804、球汚付着部804a、球汚非付着部804b、図54-1~図54-13および図54-15、などの記載を参照)。
本構成によれば、遊技機における球循環機構の装着部に球磨ユニットが装着されている状態で、球磨ユニットに設けられている球磨部材の球汚付着部と球汚非付着部との両方が外部から視認することができる。これにより、遊技球と接触して球汚れが付着した球汚付着部の色と、遊技球と接触せずに球汚れが付着しえない球汚非付着部の色と、を比較することで、球磨部材の汚れ具合を確認することができる。
詳述すると、球汚非付着部の色を、球汚れが付着する前の球汚付着部と同じような色とする場合、球汚付着部に球汚れが付着すると、その色が暗い色となる。つまり、球汚非付着部の色に対して、球汚れが付着した球汚付着部の色は暗い色となる。そして、本構成では、球汚付着部と球汚非付着部との両方を同時に視認することができるため、それらの色の違いが明瞭に見え、球磨部材の汚れ具合を確実に確認することができる。
或いは、球汚非付着部の色を、球汚れが付着して交換時期となった球汚付着部の色と同じような色とする場合、球汚付着部に球汚れが付着すると、その色が暗い色となり、球磨部材が交換時期になるとその色は濃くなって更に暗い色となる。そして、本構成では、球汚付着部と球汚非付着部との両方を同時に視認することができるため、球磨部材の汚れ具合を確認することができると共に、球汚付着部の色と球汚非付着部の色とが同じような色に見える場合は、球磨部材が交換時期になったと判断することができる。
更に、本構成では、上記のような球磨部材の汚れ具合の確認を、球磨部材を装着部に装着したまま外部から確認することができるため、確認のために球磨ユニットを装着部から取外す必要はなく、メンテナンスにかかる手間が容易なものとすることができる。つまり、球磨部材による球磨きにかかるメンテンナンス性を向上させることができる。
なお、球汚れが付着する前の球磨部材の色を、所定の明色とし、球汚非付着部に、球汚れが付着する前の球磨部材の色と同一あるいは近似した明色部を有するようにしても良い。これにより、球汚付着部に球汚れが付着すると、球汚付着部の色が球汚非付着部の明色部の色よりも暗くなるため、球汚付着部の色と明色部の色とを比較することで、球磨部材の汚れ具合を確認することができる。
また、球汚れが付着した後の球磨部材の色を、所定の暗色とし、球汚非付着部に、球汚れが付着した後の球磨部材の色と同一あるいは近似した暗色部を有するようにしても良い。これにより、球汚非付着部に、球汚れが付着して暗色となった球汚付着部の色と同一あるいは近似した色の暗色部を設けているため、球汚付着部に球汚れが付着するとその色が球汚非付着部の暗色部の色に近付くこととなり、球磨部材の汚れ具合を確認することができると共に、球汚付着部の色と暗色部の色とが同じような色に見える場合は、球磨部材が交換時期になったと判断することができる。
更に、球磨部材を、遊技球と接触する部位が送出可能に設けられている帯状の布とするようにしても良い。これにより、球磨部材を、送出可能な帯状の布としていることから、遊技球と接触する部位を移動させることができるため、球磨部材が移動しない場合と比較して、球磨部材における様々な部位に遊技球を接触させて球汚れを付着させることが可能となり、球磨部材の交換時期を長くすることができ、球磨きにかかるメンテナンス性を向上させることができる。
また、上記のように球磨部材を帯状の布とする場合、球磨部材を帯状のスポンジとする場合と比較して、引張強度が高いため、遊技球を接触させながら球磨部材を送り出すことで、球磨部材に張力が作用しても球磨部材が切れるような不具合が発生することはなく、メンテナンス性が低下することはないと共に、遊技球の球汚れを良好に払拭することができる。
更に、球磨部材を帯状の布とする場合、球磨部材を、球磨ユニットから引出可能に設けるようにしても良い。これにより、帯状の布からなる球磨部材を球磨ユニットから引き出すことができるため、球磨部材における引き出した部位において表面(球汚付着部)の色と裏面(球汚非付着部)の色とを比較することにより、球磨部材の汚れ具合を確認することができる。
また、上記のように球磨部材を球磨ユニットから引出可能とし、帯状の球磨部材を無端ベルト状とする場合、球磨ユニットから引き出した球磨部材の一方側を引っ張って引き出すと、引き出されている球磨部材の反対側が球磨ユニット内に収容されこととなるため、球磨部材の全周を確認することができる。これにより、球磨部材の全周にわたって球汚れが均一に付着しているか否かを確認することができ、球磨部材の交換時期の判断材料の一つとすることができると共に、球磨部材に対して、キズや破れなどの不具合の有無も確認することができる。
更に、上記のように球磨部材を帯状の布とする場合、球磨部材を、球磨ユニットの外部から手動で送出可能に設けるようにしても良い。これにより、球磨部材を外部から手動で送り出すことができるため、球磨ユニットを装着部に装着する際に、球磨部材が弛んでいるような場合は、手動で球磨部材の弛みを取ることができる。また、この場合、球磨ユニットの製造時(組立時)やメンテナンスなどの際に、球磨ユニットから球磨部材が引き出されている場合には、引き出した部位を手動で球磨ユニットの内部に収容することができる。
また、球磨ユニットに、側面において貫通している開口部を有し、開口部を通して外部から球磨部材の両面が視認可能に設けるようにしても良い。これにより、球磨ユニットの側面に、球磨部材の両面(球汚付着部および球汚非付着部)を視認可能な開口部を設けているため、開口部を通して球磨部材の両面を直接視認することができる。従って、例えば、通常は透明な部位を通して球磨部材(球汚付着部および球汚非付着部)を視認できるようにする場合、何らの理由により透明な部位を通して球磨部材が見え辛くなっても、開口部を通して球磨部材の両面を視認することができるため、球磨部材の汚れ具合を確実に確認することができる。
また、球磨部材に、複数の起毛を有するようにしても良い。これにより、球磨部材に起毛を有しているため、球磨部材により技球の球磨きをすると、起毛が一定の方向へ流れた状態となる。このような状態で、遊技球や球循環機構や球磨ユニットなどに不具合が生じたり破損したりして、球磨部材と遊技球との接触具合が変化すると、一定に流れている起毛の流れが部分的に異なっていたり起毛が逆立っていたりする。従って、メンテナンスなどの際に、球磨部材の起毛の状態を見ることで、不具合が発生していることを知ることができる。
手段2:手段1の構成において、
「球汚れが付着する前の前記球磨部材の色は、所定の明色とされ、
前記球汚非付着部は、球汚れが付着する前の前記球磨部材の色と同一あるいは近似した明色部を有する」
ことを特徴とする。
ここで、「明色部」としては、球磨部材に設けても良いし、球磨ユニットを構成する球磨部材を除いた他の構成部材に設けても良いし、球磨ユニットが装着される装着部に設けても良い。また、「明色部」としては、球磨部材の元の色としても良いし、球磨ユニットを構成する球磨部材を除いた他の構成部材の色としても良いし、球磨ユニットが装着される装着部の色としても良いし、シールとしても良いし、塗装しても良いし、印刷しても良い。
手段2の構成によると、球汚れが付着する前の球磨部材の色を、所定の明色とし、球汚非付着部に、球汚れが付着する前の球磨部材の色と同一あるいは近似した明色部を有するようにするものである([発明を実施するための形態]では、球磨布804、明色部809a、図54-6、図54-9、図54-10および図54-12、などの記載を参照)。
本構成によれば、球磨部材の元の色を明色とすると共に、球汚非付着部に球磨部材の元の色と同じあるいは近似した色の明色部を設けていることから、球汚付着部に球汚れが付着すると、球汚付着部の色が球汚非付着部の明色部の色よりも暗くなるため、球汚付着部の色と明色部の色とを比較することで、球磨部材の汚れ具合を確認することができる。
手段3:手段1または手段2の構成において、
「球汚れが付着した後の前記球磨部材の色は、所定の暗色とされ、
前記球汚非付着部は、球汚れが付着した後の前記球磨部材の色と同一あるいは近似した暗色部を有する」
ことを特徴とする。
ここで、「暗色部」としては、球磨部材に設けても良いし、球磨ユニットを構成する球磨部材を除いた他の構成部材に設けても良いし、球磨ユニットが装着される装着部に設けても良い。また、「暗色部」としては、球磨部材の元の色としても良いし、球磨ユニットを構成する球磨部材を除いた他の構成部材の色としても良いし、球磨ユニットが装着される装着部の色としても良いし、シールとしても良いし、塗装しても良いし、印刷しても良い。
手段3の構成によると、球汚れが付着した後の球磨部材の色を、所定の暗色とし、球汚非付着部に、球汚れが付着した後の球磨部材の色と同一あるいは近似した暗色部を有するようにするものである([発明を実施するための形態]では、球磨布804、暗色部809b、図54-4、図54-9、図54-11および図54-13、などの記載を参照)。
本構成によれば、球汚非付着部に、球汚れが付着して暗色となった球汚付着部の色と同一あるいは近似した色の暗色部を設けているため、球汚付着部に球汚れが付着するとその色が球汚非付着部の暗色部の色に近付くこととなり、球磨部材の汚れ具合を確認することができると共に、球汚付着部の色と暗色部の色とが同じような色に見える場合は、球磨部材が交換時期になったと判断することができる。
手段4:手段1~手段3までの何れか一つの構成において、
「前記球磨部材は、
遊技球と接触する部位が送出可能に設けられている帯状の布である」
ことを特徴とする。
ここで、「送出可能」としては、「帯状の球磨部材が無端ベルト状の場合、球磨部材が周回するもの」、「帯状の球磨部材が有端ベルト状の場合、球磨部材が一方から他方へまたは他方から一方へ移動するもの」、などが挙げられる。
また、「布」としては、織布としても良いし、不織布としても良い。
ところで、球磨部材が移動不能とされているような場合、球磨部材において同じような位置に遊技球が接触し続けることとなるため、球磨部材が早期に汚れてしまい、球磨部材の交換時期が短くなることで、メンテナンス性が低下する問題がある。
手段4の構成によると、球磨部材を、遊技球と接触する部位が送出可能に設けられている帯状の布とするものである([発明を実施するための形態]では、球磨布804、暗色部809b、および図54-1~図54-15、などの記載を参照)。
本構成によれば、球磨部材を、送出可能な帯状の布としているため、遊技球と接触する部位を移動させることができる。これにより、球磨部材が移動しない場合と比較して、球磨部材における様々な部位に遊技球を接触させて球汚れを付着させることが可能となり、球磨部材の交換時期を長くすることができ、球磨きにかかるメンテナンス性を向上させることができる。
また、球磨部材を帯状の布としているため、球磨部材を帯状のスポンジとする場合と比較して、引張強度が高い。これにより、遊技球を接触させながら球磨部材を送り出すことで、球磨部材に張力が作用しても球磨部材が切れるような不具合が発生することはなく、メンテナンス性が低下することはないと共に、遊技球の球汚れを良好に払拭することができる。
手段5:手段4の構成において、
「前記球磨部材は、
前記球磨ユニットから引出可能に設けられている」
ことを特徴とする。
手段5の構成によると、帯状の球磨部材が、球磨ユニットから引出可能に設けられているものである([発明を実施するための形態]では、[4-5-1f.球磨布の汚れ確認2]の章、球磨布804、および図54-7、などの記載を参照)。
本構成によれば、帯状の布からなる球磨部材を球磨ユニットから引き出すことができるため、球磨部材における引き出した部位において表面(球汚付着部)の色と裏面(球汚非付着部)の色とを比較することにより、球磨部材の汚れ具合を確認することができる。
また、帯状の球磨部材が無端ベルト状の場合は、球磨ユニットから引き出した球磨部材の一方側を引っ張って引き出すと、引き出されている球磨部材の反対側が球磨ユニット内に収容されこととなるため、球磨部材の全周を確認することができる。これにより、球磨部材の全周にわたって球汚れが均一に付着しているか否かを確認することができ、球磨部材の交換時期の判断材料の一つとすることができると共に、球磨部材に対して、キズや破れなどの不具合の有無も確認することができる。
手段6:手段4または手段5の構成において、
「前記球磨部材は、
前記球磨ユニットの外部から手動で送出可能に設けられている」
ことを特徴とする。
ここで、手動で送出可能な構成としては、「球磨部材を送るための歯車の軸端にドライバーの先端を挿入可能な工具用孔を有しているもの」、「指などで回せるように球磨部材を送るための歯車の軸が外部に突出しているもの」、「球磨部材を送るための歯車を回すためのハンドルを有しているもの」、などが挙げられる。
手段6の構成によると、帯状の球磨部材が、球磨ユニットの外部から手動で送出可能に設けられているものである([発明を実施するための形態]では、球磨送歯車806、球磨従動歯車807、および図54-5、などの記載を参照)。
本構成によれば、球磨部材を外部から手動で送り出すことができるため、球磨ユニットを装着部に装着する際に、球磨部材が弛んでいるような場合は、手動で球磨部材の弛みを取ることができる。また、球磨ユニットの製造時(組立時)やメンテナンスなどの際に、球磨ユニットから球磨部材が引き出されている場合には、引き出した部位を手動で球磨ユニットの内部に収容することができる。
手段7:手段4~手段6までの何れか一つの構成において、
「前記球磨ユニットは、
側面において貫通している開口部を有しており、
該開口部を通して外部から前記球磨部材の両面が視認可能に設けられている」
ことを特徴とする。
ところで、透明に部位を通して球磨ユニットの球磨部材を外部から視認できるようにする場合、透明な部位にキズや汚れが付いていたり、透明な部位において光が反射していたりすると、球磨部材がよく見えず、球磨部材の汚れ具合を確認することが困難となる恐れがある。
手段7の構成によると、球磨ユニットに、側面において貫通している開口部を有し、開口部を通して外部から球磨部材の両面が視認可能に設けられているものである([発明を実施するための形態]では、カセット本体801の開口部801s、カセット蓋802の開口部802i、および図54-5、などの記載を参照)。
本構成によれば、球磨ユニットの側面に、球磨部材の両面(球汚付着部および球汚非付着部)を視認可能な開口部を設けているため、開口部を通して球磨部材の両面を直接視認することができる。従って、例えば、通常は透明な部位を通して球磨部材(球汚付着部および球汚非付着部)を視認できるようにする場合、何らの理由により透明な部位を通して球磨部材が見え辛くなっても、開口部を通して球磨部材の両面を視認することができるため、球磨部材の汚れ具合を確実に確認することができる。
手段8:手段1~手段7までの何れか一つの構成において、
「前記球磨部材は、
複数の起毛を有している」
ことを特徴とする。
手段8の構成によると、球磨部材は、複数の起毛を有しているものである([発明を実施するための形態]では、球磨布804の記載を参照)。
本構成によれば、球磨部材に起毛を有しているため、球磨部材により遊技球の球磨きをすると、起毛が一定の方向へ流れた状態となる。このような状態で、遊技球や球循環機構や球磨ユニットなどに不具合が生じたり破損したりして、球磨部材と遊技球との接触具合が変化すると、一定に流れている起毛の流れが部分的に異なっていたり起毛が逆立っていたりする。これにより、メンテナンスなどの際に、球磨部材の起毛の状態を見ることで、不具合が発生していることを知ることができる。
このように、上記の解決手段によれば、球循環機構における遊技球の球磨きにかかるメンテンナンス性を向上させることが可能な遊技機を提供することができる。
(技術的特徴の解決手段と実施形態との関係)
本実施形態の本体枠4における球揚上ユニット650(球揚上機構660)は上記解決手段の球循環機構に、本実施形態における球揚上機構660における揚上機構ベース668のカセット取付凹部668bおよび本体枠ベース501のベース壁部501bは上記解決手段の装着部に、本実施形態における球磨カセット800(球磨カセット800A)は上記解決手段の球磨ユニットに、本実施形態における球磨布804は上記解決手段の球磨部材に、本実施形態における球磨布804の球汚付着部804aは上記解決手段の球汚付着部に、それぞれ相当している。
また、本実施形態における球磨布804の球汚非付着部804b、球磨布804の裏面、球磨カセット800を構成している構成部材、揚上機構ベース668、本体枠ベース501、および汚れの比較対象809は上記解決手段の球汚非付着部に、本実施形態におけるカセット本体801の開口部801sおよびカセット蓋802の開口部802iは上記解決手段の開口部に、本実施形態における明色部809aは上記解決手段の明色部に、本実施形態における暗色部809bは上記解決手段の暗色部に、それぞれ相当している。
(本実施形態の特徴的な作用効果)
本実施形態によれば、パチンコ機1の本体枠4の球揚上機構660における揚上機構ベース668のカセット取付凹部668bに球磨カセット800が装着されている状態で、球磨カセット800に設けられている球磨布804の球汚付着部804aと球汚非付着部804bとの両方が外部から視認することができる。これにより、遊技球Bと接触して球汚れが付着した球汚付着部804aの色と、遊技球Bと接触せずに球汚れが付着しえない球汚非付着部804bの色と、を比較することで、球磨布804の汚れ具合を確認することができる。
詳述すると、球汚非付着部804bの色を、球汚れが付着する前の球汚付着部804aと同じような色とする場合、球汚付着部804aに球汚れが付着すると、その色が暗い色となる。つまり、球汚非付着部804bの色に対して、球汚れが付着した球汚付着部804aの色は暗い色となる。そして、本実施形態では、球汚付着部804aと球汚非付着部804bとの両方を同時に視認することができるため、それらの色の違いが明瞭に見え、球磨布804の汚れ具合を確実に確認することができる。
或いは、球汚非付着部804bの色を、球汚れが付着して交換時期となった球汚付着部804aの色と同じような色とする場合、球汚付着部804aに球汚れが付着すると、その色が暗い色となり、球磨布804が交換時期になるとその色は濃くなって更に暗い色となる。そして、本実施形態では、球汚付着部804aと暗い色の球汚非付着部804bとの両方を同時に視認することができるため、球磨布804の汚れ具合を確認することができると共に、球汚付着部804aの色と暗い色の球汚非付着部804bの色とが同じような色に見える場合は、球磨布804(球磨カセット800)が交換時期になったと判断することができる。
更に、本実施形態によれば、球磨布804の汚れ具合の確認を、球磨カセット800をカセット取付凹部668bに装着したまま外部から確認することができるため、確認のために球磨カセット800をカセット取付凹部668bから取外す必要はなく、メンテナンスにかかる手間が容易なものとすることができる。つまり、球磨布804による球磨きにかかるメンテンナンス性を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、球磨布804の元の色を明色とすると共に、球汚非付着部804bに球磨布804の元の色と同じあるいは近似した色の明色部809aを設けていることから、球汚付着部804aに球汚れが付着すると、球汚付着部804aの色が球汚非付着部804bの明色部809aの色よりも暗くなるため、球汚付着部804aの色と明色部809aの色とを比較することで、球磨布804の汚れ具合を確認することができる。
また、本実施形態によれば、球汚非付着部804bに、球汚れが付着して暗色となった球汚付着部804aの色と同一あるいは近似した色の暗色部809bを設けているため、球汚付着部804aに球汚れが付着するとその色が球汚非付着部804bの暗色部809bの色に近付くこととなり、球磨布804の汚れ具合を確認することができると共に、球汚付着部804aの色と暗色部809bの色とが同じような色に見える場合は、球磨布804が交換時期になったと判断することができる。
更に、本実施形態によれば、球磨布804を、送出可能な帯状の布としていることから、遊技球Bと接触する部位を移動させることができるため、球磨部材が移動しない場合と比較して、球磨布804における様々な部位に遊技球Bを接触させて球汚れを付着させることが可能となり、球磨布804(球磨部材)の交換時期を長くすることができ、球磨きにかかるメンテナンス性を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、球磨部材として球磨布804を帯状の布としていることから、球磨部材を帯状のスポンジとする場合と比較して、引張強度が高いため、遊技球Bを接触させながら球磨布804を送り出す(周回させる)ことで、球磨布804に張力が作用しても球磨布804が切れるような不具合が発生することはなく、メンテナンス性が低下することはないと共に、遊技球Bの球汚れを良好に払拭することができる。
更に、本実施形態によれば、帯状の布からなる球磨布804を球磨カセット800から外部に引き出すことができるため、球磨布804における引き出した部位において表面(球汚付着部804a)の色と裏面(球汚非付着部804b)の色とを比較することにより、球磨布804の汚れ具合を確認することができる。
また、本実施形態によれば、帯状の球磨布804を無端ベルト状としていることから、球磨カセット800から引き出した球磨布804の一方側を引っ張って引き出すと、引き出されている球磨布804の反対側が球磨カセット800内に収容されこととなるため、球磨布804の全周を確認することができる。これにより、球磨布804の全周にわたって球汚れが均一に付着しているか否かを確認することができ、球磨布804(球磨カセット800)の交換時期の判断材料の一つとすることができると共に、球磨布804に対して、キズや破れなどの不具合の有無も確認することができる。
更に、本実施形態によれば、球磨布804を外部から手動で送り出すことができるため、球磨カセット800をカセット取付凹部668bに装着する際に、球磨布804が弛んでいるような場合は、手動で球磨布804の弛みを取ることができる。また、球磨カセット800の製造時(組立時)やメンテナンスなどの際に、球磨カセット800から球磨布804が引き出されている場合には、引き出した部位を手動で球磨カセット800の内部に収容することができる。
また、本実施形態によれば、球磨カセット800の側面(カセット本体801の側壁801aやカセット蓋802の側壁802a)に、球磨布804の両面(球汚付着部804aおよび球汚非付着部804b)を視認可能な開口部801sや開口部802iを設けているため、開口部801sや開口部802iを通して球磨布804の両面を直接視認することができる。従って、例えば、通常は透明な部位(ここでは、カセット本体801やカセット蓋802)を通して球磨布804(球汚付着部804aおよび球汚非付着部804b)を視認可能であるが、何らの理由により透明な部位を通して球磨布804が見え辛くなっても、開口部801sや開口部802iを通して球磨布804の両面を視認することができるため、球磨布804の汚れ具合を確実に確認することができる。
また、本実施形態によれば、球磨布804に起毛を有しているため、球磨布804により遊技球Bの球磨きをすると、起毛が一定の方向へ流れた状態となる。このような状態で、遊技球Bや球揚上機構660や球磨カセット800などに不具合が生じたり破損したりして、球磨布804と遊技球Bとの接触具合が変化すると、一定に流れている起毛の流れが部分的に異なっていたり起毛が逆立っていたりする。従って、メンテナンスなどの際に、球磨布804の起毛の状態を見ることで、不具合が発生していることを知ることができる。
[4-5-4b.小括B]
(技術的特徴の背景)
パチンコ機のような遊技球を使用する遊技機として、遊技球を遊技機の外部に排出せずに、遊技機内を循環させて遊技に使用する球循環機構を備えたもの知られている。この種の遊技機として、循環する遊技球を磨くための布からなる球磨部材を有する球磨ユニットを備えたものが提案されている(例えば、特許文献:特開2023-24737号公報)。
ところで、球磨ユニットは、球磨部材の他にも複数のユニット構成部材を備えており、それら複数のユニット構成部材の中には、使用によっても汚れやキズが付き難く、リユースに適したもの(リユース対象部品)がある。しかしながら、特許文献1のような従来の球磨ユニットでは、分解して分別する際に、各ユニット構成部材に対して、汚れやキズなどを一つずつ確認するようにしており、リユースの分別作業に手間がかかる問題があった。
そこで、以下の手段では、上記の実情に鑑み、遊技球を磨くための球磨ユニットを構成しているユニット構成部材の分別作業を容易に行うことが可能な遊技機の提供を課題とするものである。
(技術的特徴の解決手段)
手段1:遊技機において、
「遊技球を遊技機外部に排出せずに循環して遊技に使用可能な球循環機構を有する遊技機であって、
前記球循環機構内の遊技球を磨く球磨部材を有する球磨ユニットと、
該球磨ユニットを着脱可能な装着部と、を備え、
前記球磨ユニットは、前記球磨部材を除いた複数のユニット構成部材により構成されており、
複数の該ユニット構成部材の少なくとも一つには、前記球磨部材と接触し難い部位に第一識別痕が設けられている」
ことを特徴とする。
ここで、「球循環機構」とは、遊技球による遊技が行われる遊技領域よりも下方へ流下した遊技球を回収して、遊技領域へ遊技球を発射する球発射装置に供給することが可能な機構であり、遊技機内において遊技球を循環させる機構である。当該遊技球は、遊技機から外部へ排出されることはない。
また、「球磨部材」としては、「無端ベルト状のもの」、「有端ベルト状のもの」、「平板状またはマット状のもの」、「環状または円筒状のもの」、などが挙げられる。また、「球磨部材」の材質としては、「織布や不織布のような布」、「スポンジのような合成樹脂の発泡材」、「なめし革」、「海綿体」、などが挙げられる。
更に、「球磨ユニット」としては、「外部に露出する部位を有するように球磨部材が取付けられている容器状(カセット状)のもの」、「環状たまは円筒状の球磨部材に挿通されている軸状の部位を有するもの」、などが挙げられる。
また、「第一識別痕」としては、「成形型(金型)を使用して製品を成形した後に、当該製品を成形型から取出すための機構(例えば、エジェクタピン、押上げコア、直上げコア、突出しコア、等)により製品に付いた押出痕跡(脱型痕)」、「金型に溶融樹脂を射出成形するための注入口(ゲート)跡」、「射出成形の金型の割面によるパーティングライン」、「第一識別痕のための刻印」、などとしても良い。また、第一識別痕の形態としては、円形の他に、三角形、四角形、五角形、六角形、のような多角形、半円形、星形、ハート形やクローバー形のような不定形、などとしても良い。更に、第一識別痕の形態としては、周囲の面よりも突出していても良いし、周囲の面よりも凹んでいても良いし、周囲の面に対して傾斜していても良い。
手段1の構成によると、遊技球を遊技機外部に排出せずに循環して遊技に使用可能な球循環機構を有する遊技機であって、球循環機構内の遊技球を磨く球磨部材を有する球磨ユニットと、球磨ユニットを着脱可能な装着部と、を備え、球磨ユニットは、球磨部材を除いた複数のユニット構成部材により構成されており、複数のユニット構成部材の少なくとも一つには、球磨部材と接触し難い部位に第一識別痕が設けられているものである([発明を実施するための形態]では、[4-5-2.球磨カセットの識別痕]の章、球揚上機構660、球磨カセット800,800A、カセット本体801、カセット蓋802、球磨布804、識別痕810、第一識別痕811、図54-14および図54-15、などの記載を参照)。
本構成によれば、遊技球を外部に排出せずに循環して遊技に使用可能な球循環機構を有する遊技機において、遊技球を磨くための球磨部材を有する球磨ユニットを構成しているユニット構成部材に、球磨部材と接触し難い部位に第一識別痕を設けているため、第一識別痕には球磨部材からの汚れや球磨部材の接触によるキズなどが付着し難い。つまり、第一識別痕が設けられているユニット構成部材は、汚れやキズが付着し難いため、当該ユニット構成部材はリユース可能となる。これにより、球磨ユニットを分解して複数のユニット構成部材を、リユースするか否かの分別作業をする際に、分解した各ユニット構成部材に対して汚れやキズなどの付着を丹念に調べなくても、第一識別痕の有無により、リユースするユニット構成部材であると判別することができ、リユースにかかる分別作業を容易に行うことができる。
なお、球磨ユニットに、自身を保持するための取手部を有し、その取手部を通して外部から球磨部材が視認可能に設けると共に、取手部に第一識別痕を設けるようにしても良い。これにより、球磨ユニットに設けられている取手部を通して外部から球磨部材を視認することができるため、球磨ユニットを装着部から取外さなくても、球磨部材の汚れ具合を確認することができる。従って、球磨部材の汚れ具合を確認するために球磨ユニットを何度も取外す必要はないため、球磨ユニットの外側に汚れやキズなどが付着することはなく、球磨ユニットを構成しているユニット構成部材をリユースすることが可能となる。そして、取手部に第一識別痕を設けており、この第一識別痕には球磨部材が接触し難く、球磨部材による汚れやキズなどが付着し難いため、球磨ユニットを構成している複数のユニット構成部材のうち、少なくとも取手部を有するユニット構成部材がリユース可能となる。このようなことから、球磨ユニットを分解して複数のユニット構成部材を、リユースするか否かの分別作業をする際に、第一識別痕(取手部)の有無により、リユースするユニット構成部材であると判別することができ、リユースにかかる分別作業を容易に行うことができる。
また、上記のように、球磨ユニットに自信を保持するための取手部を設ける場合、遊技機の組立作業やメンテナンスなどにおいて球磨ユニットを保持する際に、球磨ユニットにおける取手部以外の他の部位が触れられ難くなり、他の部位に汚れやキズなどが付着し難くなる。これにより、取手部が設けられていない他のユニット構成部材も、汚れやキズなどが付着し難くいため、より多くのユニット構成部材をリユースすることが可能となり、資源をより有効利用することができる。
また、複数のユニット構成部材のうち、第一識別痕が設けられているユニット構成部材を除いた残りのユニット構成部材のうちの少なくとも一つに、第一識別痕とは態様の異なる第二識別痕を設けるようにしても良い。例えば、第一識別痕が設けられているユニット構成部材の次に、汚れやキズなどが付着し難いユニット構成部材に第二識別痕を設ける場合、リユースの分別作業において、第一識別痕が設けられているユニット構成部材をリユースに回した(分別した)後に、次にリユース可能なユニット構成部材を探す際に、第二識別痕が設けられているか否かによって、次にリユース可能な部材を容易に探すことができる。これにより、球磨ユニットを分解して複数のユニット構成部材を、リユースするか否かの分別作業をする際に、第二識別痕の有無により、リユースするユニット構成部材であると判別することができ、リユースにかかる分別作業を容易に行うことができる。
更に、球磨ユニットを、第一識別痕が設けられているユニット構成部材を取外すと、球磨部材が取外可能となるようにしても良い。これにより、第一識別痕が設けられているユニット構成部材を、球磨ユニットから取外すと、球磨部材を取外すことが可能となるため、球磨部材を交換する際に、説明書のようなものを見なくても、第一識別痕が設けられているユニット構成部材を取外すだけで、球磨部材を取外すことができ、球磨部材の交換のようなメンテナンス作業を容易に行うことができる。
また、球磨部材を、遊技球と接触する部位が送出可能に設けられている帯状の布としても良い。この場合、球磨ユニットに送出可能な球磨部材が設けられていることで、球磨部材の移動によりユニット構成部材に汚れやキズなどが付着し易くなっても、上述したように、球磨部材と接触し難い部位に第一識別痕を設けていることから、第一識別痕が設けられているユニット構成部材には球磨部材が接触し難い。そのため、当該ユニット構成部材には、球磨部材からの汚れやキズなどが付着し難く、使用しても綺麗なままであり、リユースすることが可能である。これにより、汚れやキズなどを一つずつ確認しなくても、第一識別痕の有無を見ることで、リユース可能なユニット構成部材であるか否かを容易に判別することができ、リユースにかかる分別作業を容易に行うことができる。
更に、上記のように、球磨部材を、遊技球と接触する部位を送出可能な帯状の布とする場合、遊技球と接触する部位が移動するため、球磨部材が移動しない場合と比較して、球磨部材における様々な部位に遊技球を接触させて球汚れを付着させることが可能となり、球磨部材の交換時期を長くすることができ、球磨きにかかるメンテナンス性を向上させることができる。
また、上記のように、球磨部材を帯状の布とする場合、球磨部材を帯状のスポンジとする場合と比較して、引張強度が高いため、遊技球を接触させながら球磨部材を送り出すことで、球磨部材に張力が作用しても球磨部材が切れるような不具合が発生することはなく、メンテナンス性が低下することはないと共に、遊技球の球汚れを良好に払拭することができる。
更に、球磨ユニットに、球磨部材が通る通路に沿って第一識別痕とは態様の異なる第三識別痕を設けるようにしても良い。これにより、球磨ユニットにおいて、帯状の布からなる球磨部材が通る通路に沿って、第三識別痕を設けているため、球磨ユニットの組立てや球磨部材の交換などの際に、第三識別痕を目安にして球磨部材をセットすることで、球磨部材を所望の通路に沿って配置することができ、球磨部材の配置を間違えることなく球磨ユニットを容易に組立てることができる。
また、球磨ユニットに、球磨部材と接触する接触壁を有するようにし、少なくとも第一識別痕を、接触壁における球磨部材と接触する接触面および接触面とは反対側の非接触面の何れにも設けないようにしても良い。これにより、接触壁における球磨部材と接触する接触面と接触しない非接触面とに、第一識別痕を設けていないことから、接触面では第一識別痕に由来する凹凸がないため、球磨部材が接触しても汚れやキズなどが付着することはないと共に、球磨部材をキズ付けてしまうことはない。また、接触壁の接触面に第一識別痕を設けていないことから、接触面には第一識別痕に由来する凹凸がないため、遊技球への球磨部材の接触具合を均一にすることができ、球汚れの拭き残しを低減させて遊技球を十分に球磨きすることができる。
また、上記のように、球磨ユニットに接触壁を設けると共に、接触壁の接触面と非接触面の両方に第一識別痕を設けないようにする場合、接触壁において球磨部材と接触しない非接触面にも第一識別痕を設けていないため、接触壁を有するユニット構成部材をリユースしようとする際に、第一識別痕により接触壁にキズが付いていると誤認することはなく、当該ユニット構成部材がリユース可能であるか否かを正確に判断することができ、リユースにかかる分別作業を容易に行うことができる。
手段2:手段1の構成において、
「前記球磨ユニットは、自身を保持するための取手部を有しており、
該取手部を通して外部から前記球磨部材が視認可能に設けられていると共に、前記取手部に前記第一識別痕が設けられている」
ことを特徴とする。
ところで、従来の球磨ユニットは、球磨部材が外部から見えないため、その汚れを確認するためには球磨ユニットを装着部から取外す必要がある。そして、球磨ユニットを取外して球磨部材の汚れを確認した時に、球磨部材への球汚れの付着が少なく、交換しなくても未だ使用可能な場合は、球磨ユニットを再び装着して使用することとなる。しかしながら、球磨部材の汚れ具合を確認するために、球磨ユニットを何度も取外したり取付けたりすると、その度に作業者が球磨ユニットに触れることとなるため、球磨ユニットの外側が汚れたりキズ付いたりしてしまい、球磨ユニットを構成しているユニット構成部材をリユースすることができなくなってしまう恐れがある。
手段2の構成によると、球磨ユニットは、自身を保持するための取手部を有しており、取手部を通して外部から球磨部材が視認可能に設けられていると共に、取手部に第一識別痕が設けられているものである([発明を実施するための形態]では、[4-5-3.球磨カセットの変形例2]の章、球磨ユニット800A、取手801v、および図54-15、などの記載を参照)。
本構成によれば、球磨ユニットに設けられている取手部を通して外部から球磨部材を視認することができるため、球磨ユニットを装着部から取外さなくても、球磨部材の汚れ具合を確認することができる。従って、球磨部材の汚れ具合を確認するために球磨ユニットを何度も取外す必要はないため、球磨ユニットの外側に汚れやキズなどが付着することはなく、球磨ユニットを構成しているユニット構成部材をリユースすることが可能となる。そして、取手部に第一識別痕を設けており、この第一識別痕には球磨部材が接触し難く、球磨部材による汚れやキズなどが付着し難いため、球磨ユニットを構成している複数のユニット構成部材のうち、少なくとも取手部を有するユニット構成部材がリユース可能となる。これにより、球磨ユニットを分解して複数のユニット構成部材を、リユースするか否かの分別作業をする際に、第一識別痕(取手部)の有無により、リユースするユニット構成部材であると判別することができ、リユースにかかる分別作業を容易に行うことができる。
また、球磨ユニットに自信を保持するための取手部を設けているため、遊技機の組立作業やメンテナンスなどにおいて球磨ユニットを保持する際に、球磨ユニットにおける取手部以外の他の部位が触れられ難くなり、他の部位に汚れやキズなどが付着し難くなる。これにより、取手部が設けられていない他のユニット構成部材も、汚れやキズなどが付着し難くいため、より多くのユニット構成部材をリユースすることが可能となり、資源をより有効利用することができる。
手段3:手段1または手段2の構成において、
「複数の前記ユニット構成部材のうち、前記第一識別痕が設けられている前記ユニット構成部材を除いた残りの前記ユニット構成部材のうちの少なくとも一つには、前記第一識別痕とは態様の異なる第二識別痕が設けられている」
ことを特徴とする。
ここで、「第二識別痕」としては、「成形型(金型)を使用して製品を成形した後に、当該製品を成形型から取出すための機構(例えば、エジェクタピン、押上げコア、直上げコア、突出しコア、等)により製品に付いた押出痕跡(脱型痕)」、「金型に溶融樹脂を射出成形するための注入口(ゲート)跡」、「射出成形の金型の割面によるパーティングライン」、「第二識別痕のための刻印」、などとしても良い。また、第二識別痕の形態としては、円形の他に、三角形、四角形、五角形、六角形、のような多角形、半円形、星形、ハート形やクローバー形のような不定形、などとしても良い。更に、第二識別痕の形態としては、周囲の面よりも突出していても良いし、周囲の面よりも凹んでいても良いし、周囲の面に対して傾斜していても良い。
この第二識別痕の形態は、第一識別痕の形態と異なっておれば良く、例えば、第二識別痕の形を第一識別痕と同じ形にする場合でも、第一識別痕を周囲の面よりも突出させ第二識別痕を周囲の面よりも凹ませる、或いは、第一識別痕を周囲の面よりも凹ませ第二識別痕を周囲の面よりも突出させる、このようにすることで態様を異ならせることが可能となる。
手段3の構成によると、複数のユニット構成部材のうち、第一識別痕が設けられているユニット構成部材を除いた残りのユニット構成部材のうちの少なくとも一つには、第一識別痕とは態様の異なる第二識別痕が設けられているものである([発明を実施するための形態]では、[4-5-2b.第二識別痕]の章、第二識別痕812、および図54-14、などの記載を参照)。
本構成によれば、球磨ユニットを構成している複数のユニット構成部材のうち、第一識別痕が設けられているユニット構成部材を除いた残りのユニット構成部材として、例えば、第一識別痕が設けられているユニット構成部材の次に、汚れやキズなどが付着し難いユニット構成部材に第二識別痕を設ける場合、リユースの分別作業において、第一識別痕が設けられているユニット構成部材をリユースに回した(分別した)後に、次にリユース可能なユニット構成部材を探す際に、第二識別痕が設けられているか否かによって、次にリユース可能な部材を容易に探すことができる。これにより、球磨ユニットを分解して複数のユニット構成部材を、リユースするか否かの分別作業をする際に、第二識別痕の有無により、リユースするユニット構成部材であると判別することができ、リユースにかかる分別作業を容易に行うことができる。
手段4:手段1~手段3までの何れか一つの構成において、
「前記球磨ユニットは、
前記第一識別痕が設けられている前記ユニット構成部材を取外すと、前記球磨部材が取外可能となる」
ことを特徴とする。
手段4の構成によると、球磨ユニットは、第一識別痕が設けられているユニット構成部材を取外すと、球磨部材が取外可能となるものである([発明を実施するための形態]では、カセット蓋802の記載を参照)。
本構成によれば、第一識別痕が設けられているユニット構成部材を、球磨ユニットから取外すと、球磨部材を取外すことが可能となるため、球磨部材を交換する際に、説明書のようなものを見なくても、第一識別痕が設けられているユニット構成部材を取外すだけで、球磨部材を取外すことができ、球磨部材の交換のようなメンテナンス作業を容易に行うことができる。
手段5:手段1~手段4までの何れか一つの構成において、
「前記球磨部材は、
遊技球と接触する部位が送出可能に設けられている帯状の布である」
ことを特徴とする。
ここで、「送出可能」としては、「帯状の球磨部材が無端ベルト状の場合、球磨部材が周回するもの」、「帯状の球磨部材が有端ベルト状の場合、球磨部材が一方から他方へまたは他方から一方へ移動するもの」、などが挙げられる。
また、「布」としては、織布としても良いし、不織布としても良い。
ところで、球磨ユニットに設けられている球磨部材を送出可能とする場合、球磨部材が移動するため、球磨部材の移動により球磨ユニットを構成している複数のユニット構成部材に汚れやキズなどが付着し易くなる。そのため、ユニット構成部材をリユースするか否かの分別作業をする際に、複数のユニット構成部材を一つずつ確認する必要があり、リユースの分別作業にかかる手間がかかるようになる。
手段5の構成によると、球磨部材を、遊技球と接触する部位が送出可能に設けられている帯状の布とするものである([発明を実施するための形態]では、球磨布804、図54-14および図54-15、などの記載を参照)。
本構成によれば、球磨ユニットに送出可能な球磨部材が設けられていることで、球磨部材の移動によりユニット構成部材に汚れやキズなどが付着し易くなっても、上述したように、球磨部材と接触し難い部位に第一識別痕を設けていることから、第一識別痕が設けられているユニット構成部材には球磨部材が接触し難い。そのため、当該ユニット構成部材には、球磨部材からの汚れやキズなどが付着し難く、使用しても綺麗なままであり、リユースすることが可能である。これにより、汚れやキズなどを一つずつ確認しなくても、第一識別痕の有無を見ることで、リユース可能なユニット構成部材であるか否かを容易に判別することができ、リユースにかかる分別作業を容易に行うことができる。
また、球磨部材を、遊技球と接触する部位を送出可能な帯状の布としており、遊技球と接触する部位が移動するため、球磨部材が移動しない場合と比較して、球磨部材における様々な部位に遊技球を接触させて球汚れを付着させることが可能となり、球磨部材の交換時期を長くすることができ、球磨きにかかるメンテナンス性を向上させることができる。
また、球磨部材を帯状の布としているため、球磨部材を帯状のスポンジとする場合と比較して、引張強度が高い。これにより、遊技球を接触させながら球磨部材を送り出すことで、球磨部材に張力が作用しても球磨部材が切れるような不具合が発生することはなく、メンテナンス性が低下することはないと共に、遊技球の球汚れを良好に払拭することができる。
手段6:手段5の構成において、
「前記球磨ユニットは、
前記球磨部材が通る通路に沿って前記第一識別痕とは態様の異なる第三識別痕が設けられている」
ことを特徴とする。
ここで、第三識別痕としては、「成形型(金型)を使用して製品を成形した後に、当該製品を成形型から取出すための機構(例えば、エジェクタピン、押上げコア、直上げコア、突出しコア、等)により製品に付いた押出痕跡(脱型痕)」、「金型に溶融樹脂を射出成形するための注入口(ゲート)跡」、「射出成形の金型の割面によるパーティングライン」、「第三識別痕のための刻印」、などとしても良い。また、第三識別痕の形態としては、円形の他に、三角形、四角形、五角形、六角形、のような多角形、半円形、星形、ハート形やクローバー形のような不定形、などとしても良い。更に、第三識別痕の形態としては、周囲の面よりも突出していても良いし、周囲の面よりも凹んでいても良いし、周囲の面に対して傾斜していても良い。この第三識別痕は、第一識別痕と形態が異なっておれば良く、第一識別痕に加えて第二識別痕の形態とも異なっていても良い。
手段6の構成によると、球磨ユニットは、球磨部材が通る通路に沿って第一識別痕とは態様の異なる第三識別痕が設けられているものである([発明を実施するための形態]では、[4-5-2c.第三識別痕]の章、カセット本体801、球磨布804、第三識別痕813、および図54-14、などの記載を参照)。
本構成によれば、球磨ユニットにおいて、帯状の布からなる球磨部材が通る通路に沿って、第三識別痕を設けているため、球磨ユニットの組立てや球磨部材の交換などの際に、第三識別痕を目安にして球磨部材をセットすることで、球磨部材を所望の通路に沿って配置することができ、球磨部材の配置を間違えることなく球磨ユニットを容易に組立てることができる。
手段7:手段1~手段6までの何れか一つの構成において、
「前記球磨ユニットは、
前記球磨部材と接触する接触壁を有しており、
少なくとも前記第一識別痕が、前記接触壁における前記球磨部材と接触する接触面および該接触面とは反対側の非接触面の何れにも設けられていない」
ことを特徴とする。
ここで、接触壁としては、少なくとも接触面と非接触面の両方に第一識別痕が設けられていないものであれば良く、第一識別痕に加えて、第二識別痕や第三識別痕も設けられていないものとしても良い。
ところで、球磨部材と接触する接触壁において、接触壁の接触面に第一識別痕を設ける場合、第一識別痕の存在により接触面に凹凸が生じることとなるため、その凹凸に球磨部材が接触することにより、凹凸(第一識別痕)に汚れやキズが付着したり、球磨部材がキズ付いたりする恐れがある。また、この場合、接触壁の接触面に設けられている第一識別痕により、接触面と接触している球磨部材の表面が凸凹することとなるため、遊技球への球磨部材の接触具合が不均一となり、遊技球を十分に球磨することができなくなる恐れがある。
一方、接触壁における接触面とは反対側の非接触面に第一識別痕を設ける場合、接触壁を有するユニット構成部材をリユースしようとする際に、接触壁に設けられている第一識別痕を汚れやキズと誤認してしまう可能性があり、リユース可能であるにも関わらず当該ユニット構成部材を廃棄してしまう恐れがある。
手段7の構成によると、球磨ユニットは、球磨部材と接触する接触壁を有しており、少なくとも第一識別痕が、接触壁における球磨部材と接触する接触面および接触面とは反対側の非接触面の何れにも設けられていないものである([発明を実施するための形態]では、[4-5-2g.識別痕の追記事項]の章、カセット本体801の後壁801c、および球磨布804、などの記載を参照)。
本構成によれば、接触壁における球磨部材と接触する接触面と接触しない非接触面とに、第一識別痕を設けていないことから、接触面では第一識別痕に由来する凹凸がないため、球磨部材が接触しても汚れやキズなどが付着することはないと共に、球磨部材をキズ付けてしまうことはない。また、接触壁の接触面に第一識別痕を設けていないことから、接触面には第一識別痕に由来する凹凸がないため、遊技球への球磨部材の接触具合を均一にすることができ、球汚れの拭き残しを低減させて遊技球を十分に球磨きすることができる。
また、接触壁において球磨部材と接触しない非接触面にも第一識別痕を設けていないため、接触壁を有するユニット構成部材をリユースしようとする際に、第一識別痕により接触壁にキズが付いていると誤認することはなく、当該ユニット構成部材がリユース可能であるか否かを正確に判断することができ、リユースにかかる分別作業を容易に行うことができる。
このように、上記の解決手段によれば、球循環機構における遊技球の球磨きにかかるメンテンナンス性を向上させることが可能な遊技機を提供することができる。
(技術的特徴の解決手段と実施形態との関係)
本実施形態の本体枠4における球揚上ユニット650(球揚上機構660)は上記解決手段の球循環機構に、本実施形態における球揚上機構660における揚上機構ベース668のカセット取付凹部668bおよび本体枠ベース501のベース壁部501bは上記解決手段の装着部に、本実施形態における球磨カセット800(球磨カセット800A)は上記解決手段の球磨ユニットに、本実施形態における球磨布804は上記解決手段の球磨部材に、それぞれ相当している。
本実施形態におけるカセット本体801、カセット蓋802、ローラ803、球磨布804、テンションバネ805、球磨送歯車806、球磨従動歯車807、布ガイド808は上記解決手段のユニット構成部材に、本実施形態におけるカセット本体801の後壁801cは上記解決手段の接触壁に、本実施形態における後壁801cの後面は上記解決手段の接触面に、本実施形態における後壁801cの前面は上記解決手段の非接触面に、本実施形態の球磨カセット800Aにおけるカセット本体801の取手801vは上記解決手段の取手部に、本実施形態における第一識別痕811は上記解決手段の第一識別痕に、本実施形態における第二識別痕812は上記解決手段の第二識別痕に、本実施形態における第三識別痕813は上記解決手段の第三識別痕に、それぞれ相当している。
(本実施形態の特徴的な作用効果)
本実施形態のパチンコ機1によれば、遊技球Bを外部に排出せずに循環して遊技に使用可能な球揚上ユニット650を有し、その球揚上ユニット650において、遊技球Bを磨くための球磨布804を有する球磨カセット800を構成しているユニット構成部材としてのカセット蓋802に、球磨布804と接触し難い部位に第一識別痕811を設けているため、第一識別痕811には球磨布804からの汚れや球磨布804の接触によるキズなどが付着し難い。つまり、第一識別痕811が設けられているカセット蓋802は、汚れやキズが付着し難いため、当該カセット蓋802はリユース可能となる。これにより、球磨カセット800を分解して複数のユニット構成部材を、リユースするか否かの分別作業をする際に、分解した各ユニット構成部材に対して汚れやキズなどの付着を丹念に調べなくても、第一識別痕811の有無により、リユースするユニット構成部材であると判別することができ、リユースにかかる分別作業を容易に行うことができる。
また、本実施形態によれば、球磨カセット800Aに設けられている取手801vを通して外部から球磨布804を視認することができるため、球磨カセット800Aをカセット取付凹部668bから取外さなくても、球磨布804の汚れ具合を確認することができる。従って、球磨布804の汚れ具合を確認するために球磨カセット800Aを何度も取外す必要はないため、球磨カセット800Aの外側に汚れやキズなどが付着することはなく、球磨カセット800Aを構成しているユニット構成部材をリユースすることが可能となる。そして、取手801vに第一識別痕811を設けており、この第一識別痕811には球磨布804が接触し難く、球磨布804による汚れやキズなどが付着し難いため、球磨カセット800Aを構成している複数のユニット構成部材のうち、少なくとも取手801vを有するカセット本体801(ユニット構成部材)がリユース可能となる。このようなことから、球磨カセット800Aを分解して複数のユニット構成部材を、リユースするか否かの分別作業をする際に、第一識別痕811(取手801v)の有無により、リユースするユニット構成部材であると判別することができ、リユースにかかる分別作業を容易に行うことができる。
また、本実施形態によれば、球磨カセット800Aに、自信を保持するための取手801vを設けているため、組立作業やメンテナンスなどにおいて球磨カセット800Aを保持する際に、球磨カセット800Aにおける取手801v以外の他の部位が触れられ難くなり、他の部位に汚れやキズなどが付着し難くなる。これにより、取手801vが設けられていない他のユニット構成部材も、汚れやキズなどが付着し難くいため、より多くのユニット構成部材をリユースすることが可能となり、資源をより有効利用することができる。
また、本実施形態によれば、球磨カセット800を構成している複数のユニット構成部材のうち、第一識別痕811が設けられているユニット構成部材(カセット蓋802)を除いた残りのユニット構成部材のうちのカセット本体801に、第一識別痕811とは態様の異なる第二識別痕812を設けている。換言すると、第一識別痕811が設けられているカセット本体801の次に、汚れやキズなどが付着し難いカセット蓋802に第二識別痕812を設けている。従って、リユースの分別作業において、第一識別痕811が設けられているカセット蓋802をリユースに回した(分別した)後に、次にリユース可能なユニット構成部材を探す際に、第二識別痕812が設けられているか否かによって、次にリユース可能な部材(ここではカセット本体801)を容易に探すことができる。これにより、球磨カセット800を分解して複数のユニット構成部材を、リユースするか否かの分別作業をする際に、第二識別痕812の有無により、リユースするユニット構成部材であると判別することができ、リユースにかかる分別作業を容易に行うことができる。
更に、本実施形態によれば、第一識別痕811が設けられているカセット蓋802を、球磨カセット800(カセット本体801)から取外すと、球磨布804を取外すことが可能となるため、球磨布804を交換する際に、説明書のようなものを見なくても、第一識別痕811が設けられているカセット蓋802を取外すだけで、球磨布804を取外すことができ、球磨布804の交換のようなメンテナンス作業を容易に行うことができる。
また、本実施形態によれば、球磨カセット800に送出可能な帯状の球磨布804が設けられていることで、球磨布804の移動により球磨カセット800を構成している構成部材に汚れやキズなどが付着し易くなっても、上述したように、球磨布804と接触し難い部位に第一識別痕811を設けていることから、第一識別痕811が設けられている構成部材(ここではカセット蓋802)には球磨布804が接触し難い。そのため、カセット蓋802には、球磨布804からの汚れやキズなどが付着し難く、使用しても綺麗なままであり、リユースすることが可能である。これにより、汚れやキズなどを一つずつ確認しなくても、第一識別痕811の有無を見ることで、リユース可能な構成部材であるか否かを容易に判別することができ、リユースにかかる分別作業を容易に行うことができる。
更に、本実施形態によれば、球磨部材としての球磨布804を、遊技球Bと接触する部位を送出可能な無端で帯状の布としており、遊技球Bと接触する部位が移動するため、球磨部材が移動しない場合と比較して、球磨布804における様々な部位に遊技球Bを接触させて球汚れを付着させることが可能となり、球磨布804(球磨部材)の交換時期を長くすることができ、球磨きにかかるメンテナンス性を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、球磨部材としての球磨布804を帯状の布としており、球磨部材を帯状のスポンジとする場合と比較して、引張強度が高いため、遊技球Bを接触させながら球磨布804を送り出すことで、球磨布804に張力が作用しても球磨布804(球磨部材)が切れるような不具合が発生することはなく、メンテナンス性が低下することはないと共に、遊技球Bの球汚れを良好に払拭することができる。
更に、本実施形態によれば、球磨カセット800,800Aにおいて、帯状の布からなる球磨布804が通る通路(周回ルート)に沿って、第三識別痕813を設けているため、球磨カセット800,800Aの組立てや球磨布804の交換などの際に、第三識別痕813を目安にして球磨布804をセットすることで、球磨布804を所望の通路(周回ルート)に沿って配置することができ、球磨布804の配置を間違えることなく球磨カセット800,800Aを容易に組立てることができる。
また、本実施形態によれば、球磨カセット800,800Aにおけるカセット本体801の後壁801cにおける球磨布804と接触する後面(接触面)と接触しない前面(非接触面)とに、第一識別痕811~第三識別痕813を設けていないことから、接触面(後壁801cの後面)では第一識別痕811などに由来する凹凸がないため、球磨布804が接触しても汚れやキズなどが付着することはないと共に、球磨布804をキズ付けてしまうことはない。また、後壁801cの後面(接触面)に第一識別痕811などを設けていないことから、接触面には第一識別痕811などに由来する凹凸がないため、遊技球Bへの球磨布804の接触具合を均一にすることができ、球汚れの拭き残しを低減させて遊技球Bを十分に球磨きすることができる。
また、本実施形態によれば、球磨カセット800,800Aにおけるカセット本体801の後壁801cにおいて球磨布804と接触しない前面(非接触面)にも第一識別痕811~第三識別痕813を設けていないため、後壁801cを有する構成部材(ここではカセット本体801)をリユースしようとする際に、第一識別痕811などにより後壁801cキズが付いていると誤認することはなく、カセット本体801がリユース可能であるか否かを正確に判断することができ、リユースにかかる分別作業を容易に行うことができる。
[4-6.球送ユニット]
本体枠4における球送ユニット700について、主に図55乃至図57等を参照して詳細に説明する。図55(a)は本体枠における球送ユニットを前から見た斜視図であり、(b)は本体枠における球送ユニットを後ろから見た斜視図である。図56(a)は球送ユニットを分解して前から見た分解斜視図であり、(b)は球送ユニットを分解して後ろが見た分解斜視図である。図57は、発射手前センサの部位で切断した球送ユニットの正面断面図である。
球送ユニット700は、球揚上ユニット650により揚上された遊技球Bを一つずつ球発射ユニット550へ供給するためのものである。球送ユニット700は、本体枠ベース501におけるベース壁部501bの後側に設けられている球送ユニット取付部501kに取付けられる。球送ユニット700は、ベース壁部501bと循環球経路ユニット600との間に挟まれるように、ベース壁部501bの上面から上方へ臨むと共に、上方へ着脱可能に取付けられる。
球送ユニット700は、後面において開口しており球揚上ユニット650から供給される遊技球Bが進入可能な球供給口701と、前面において開口しており球発射ユニット550の球発射台552bに遊技球Bを送球するための球送出口702と、球供給口701と球送出口702とを繋いでおり遊技球Bが流通可能な球送通路703と、球送通路703を流通する遊技球Bを検知可能な発射手前センサ704と、発射手前センサ704により検知された遊技球Bを一つずつ球送出口702から放出させるための球送可動部材705と、球送可動部材705を可動させて遊技球Bを球発射ユニット550へ送球するための球送ソレノイド706と、球送ソレノイド706及び発射手前センサ704と枠制御基板740との接続を中継している球送中継基板707と、を備えている。
また、球送ユニット700は、球送ソレノイド706におけるプランジャの進退を伝達させて球送可動部材705を可動させる伝達部材708と、後方へ開放されている箱状で内部に発射手前センサ704や球送ソレノイド706等が設けられているユニットベース709と、ユニットベース709の後端の開口を閉鎖するように取付けられている平板状のユニットカバー710と、を備えている。
球送ユニット700の球供給口701は、球送ユニット700の後面を構成しているユニットカバー710を貫通して設けられており、正面視中央から右上の部位に設けられている。球供給口701は、遊技球Bが一つずつ通過可能な大きさに形成されている。
球送出口702は、球送ユニット700の前面側を構成しているユニットベース709を前後に貫通して設けられており、正面視中央から下寄りの部位に設けられている。球送出口702は、遊技球Bが一つずつ通過可能な大きさに形成されている。
球送通路703は、球供給口701と球送出口702とを繋いでおり、球供給口701の部位から球送出口702の上方の部位まで左方へ低くなるように延出した後に、球送出口702の部位まで下方へ延出している。この球送通路703における左方へ延出している部位の左端付近に発射手前センサ704が設けられている。また、球送通路703における球送出口702の後方の上下に延びている部位に、球送可動部材705の球受部705aが位置している。
発射手前センサ704は、球送通路703における左方へ低くなるように延出している左端付近に設けられている。つまり、発射手前センサ704は、球送可動部材705における球受部705aの上流側直前に設けられている。この発射手前センサ704は、例えば、誘導電流の変化を検知することで、非接触により遊技球Bを検知するものである。
この発射手前センサ704が設けられている球送通路703は、球揚上入口通路651や球揚上出口通路652と同様に、遊技球Bの流れが停留する。そのため、発射手前センサ704では、揚上入口センサ653や揚上出口センサ654と同様に、ONの判定とOFFの判定に、夫々閾値を設け、その閾値を越えて非検知や検知が連続した時にのみに、ONやOFFを判定するようにしており、遊技球Bの有無を確実に判定(検知)することができる。なお、本実施形態の発射手前センサ704では、例えば、ONの閾値を12ms、OFFの閾値を12ms、としている。
球送可動部材705は、球送ソレノイド706の駆動に可動することで、球送通路703内の遊技球Bを一つずつ球送出口702から放出させて球発射ユニット550に供給するためのものである。球送可動部材705を、右方及び前後に解放されたコ字状で底壁が前方へ向かって傾斜しており遊技球Bを一つのみ収容可能な球受部705aと、球受部705aの左端から左方へ延出している棹部705bと、棹部705bの左端において前後に貫通しておりユニットカバー710の第一軸ピン710aが相対回転可能に挿入される軸受部705cと、軸受部705cと同軸上で右方へ扇状に設けられている可動ギア部705dとコ字状の球受部705aの上部を形成している球止部705eと、を有している。
球送ソレノイド706は、球送可動部材705を可動させて球送通路703内の遊技球Bを一つずつ球送出口702から球発射ユニット550に供給するためのものである。球送ソレノイド706は、ユニットベース709とユニットカバー710との間において、通電により磁力が発生する磁極部を下方へ向けた状態で、正面視左上隅に設けられている。詳細は後述するが、球送ソレノイド706は、発射ソレノイド553と関連して、所定の発射シーケンスに基づいてハード的に一連の動作をする。
球送中継基板707は、発射手前センサ704及び球送ソレノイド706と、枠制御基板740との接続を中継するためのものである。球送中継基板707は、ユニットベース709とユニットカバー710の間で、発射手前センサ704の右方に設けられている。
この球送中継基板707に
伝達部材708は、球送可動部材705が可動するように球送ソレノイド706のプランジャの進退を伝達させるものである。伝達部材708は、球送ソレノイド706の磁極部に磁着可能な板金708aが取付けられている板金保持部708bと、板金保持部708bから右方へ延出している棹部708cと、棹部708cの右端において前後に貫通しておりユニットカバー710の第二軸ピン710bが相対回転可能に挿入される軸受部708dと、軸受部708dと同軸上で左方へ扇状に設けられており球送可動部材705の可動ギア部705dと噛合する駆動ギア部708eと、を有している。
ユニットベース709は、後方へ開放された箱状に形成されており、前面の中央下寄りの部位に球送出口702が前後に貫通して設けられている。ユニットベース709は、ユニットカバー710と協働して、球送通路703を形成していると共に、発射手前センサ704、球送可動部材705、球送ソレノイド706、球送中継基板707、伝達部材708、を保持している。
ユニットベース709は、上面において左右方向に離隔して下方へ凹んでいるツマミ部709aと、前面の右下隅に設けられている弾性爪709bと、を有している。ツマミ部709aは、作業者が上方から摘まめるように形成されており、球送ユニット700を本体枠4の本体枠ベース501から上方へ取外す際に使用される。ツマミ部709aは、互いに近接している側面が、蟻溝状に形成されており、下方へ向かうに従って接近するように傾斜している。ツマミ部709aの側面には、前後に延びた突条が上下に並んで複数設けられている。弾性爪709bは、球送ユニット700を本体枠ベース501の球送ユニット取付部501kに取付けた状態にすると、球送ユニット取付部501kの係止孔に係止されて上方へ取外せないようにするためのものである。
球送ユニット700を本体枠ベース501から取外す場合は、ベース壁部501bの係止孔を貫通して前方へ臨んでいる弾性爪709bを後方へ押圧して弾性変形させると共に、上面に設けられているツマミ部709aを摘まんで引き上げることで、本体枠ベース501の球送ユニット取付部501kから上方へ取外すことができる。
ユニットカバー710は、正面視中央から右上の部位に球供給口701が前後に貫通して設けられている。ユニットカバー710は、ユニットベース709と協働して、球送通路703を形成していると共に、発射手前センサ704、球送可動部材705、球送ソレノイド706、球送中継基板707、伝達部材708、を保持している。ユニットカバー710は、正面視左下隅付近に、円柱状に前方へ突出している第一軸ピン710a及び第二軸ピン710bを、有している。第一軸ピン710aは、球送可動部材705の軸受部705cに挿入することで、球送可動部材705を回転(回動)可能に支持することができる。第二軸ピン710bは、伝達部材708の軸受部708dに挿入することで、伝達部材708を回転(回動)可能に支持することができる。
本実施形態の球送ユニット700は、組立てた状態では、球送可動部材705の軸受部705cに第一軸ピン710aが挿入されていると共に、伝達部材708の軸受部708dに第二軸ピン710bが挿入されており、球送可動部材705の可動ギア部705dと伝達部材708の駆動ギア部708eとが互いに噛合している。この状態では、球送可動部材705の右端の球受部705aが、球送通路703内における球送出口702の後方の上下に延びている部位に位置しており、軸受部705cを中心として球送可動部材705が回動すると、球受部705aが球送通路703における上下に延びている部位を上下に移動する。
球送ユニット700は、通常の状態では、球送ソレノイド706が非通電(OFF)となっている。そのため、伝達部材708の板金708aが重力により球送ソレノイド706の磁極部から下方へ離れた状態となっている。この状態では、球送可動部材705の球受部705aの下面が、球送通路703の下流端の底壁と当接し、球受部705aの前端開口が球送出口702と一致していると共に、球受部705aの右端開口が球送通路703と一致していない。従って、上流から球受部705aへ向かって流通してきた遊技球Bは、球受部705aのコ字状の上部の球止部705eに当接して球受部705aに受けられることはない。一方、球受部705aに受けられている遊技球Bは、球受部705aの底壁の傾斜により前方へ転動して球送出口702から前方へ放出される。
球送可動部材705の球止部705eは、遊技球Bが当接して球送りを停止させている状態では、図57に示すように、球送可動部材705の回転中心と当接している遊技球Bの中心とを結んだ軸線上に位置している。これにより、球止部705eに作用する遊技球Bからの球圧を、第一軸ピン710aにより受けることができるため、球送ユニット700までに貯留されている複数の遊技球Bの球圧により、球送可動部材705が回転して球発射ユニット550側へ落下してしまうことを防止することができる。
また、通常の状態において、球止部705eを、第一軸ピン710aの中心と球止されている遊技球Bの中心とを結んだ軸線上に位置させているため、ドツキゴトや周囲からの振動が作用することで、球止部705eに当接している遊技球Bが上下に振動しても、遊技球Bの振動に合わせて球止部705eが追従するように球送可動部材705を、第一軸ピン710aを中心にして回転させることができ、球止部705eによる球止が解除されてしまうことを防止することができる。これにより、ドツキゴト等により球止部705eによる球止が解除された遊技球Bが球発射ユニット550を介してファールユニット570に排出されて、ファール球として持ち球数に加算されてしまうことを防止することができる。
この通常の状態で、球送ソレノイド706に通電(ON)されると、球送ソレノイド706の磁極部に発生した磁力により伝達部材708の板金708aが上方の磁極部へ吸い寄せられ、伝達部材708がその軸受部708dを中心にして時計回りの方向へ回動することとなる。伝達部材708が時計回りの方向へ回動すると、伝達部材708の駆動ギア部708eと噛合している球送可動部材705の可動ギア部705dにより、球送可動部材705がその軸受部705cを中心にして反時計回りの方向へ回動することとなり、球受部705aが上方へ移動することとなる。
球送可動部材705の球受部705aが上方へ移動すると、球受部705aの前端開口が球送出口702と一致していない状態になると共に、球受部705aの右端開口が球送通路703と一致した状態となり、球送通路703から遊技球Bが球受部705aに受け取られる。この状態では、球受部705aの右端開口が球送出口702と一致していないため、球受部705aに受けられた遊技球Bが前方へ転動して球送出口702から放出されることはない。また、球受部705aは、遊技球Bを一つのみ収容可能な大きさとしているため、球受部705aに遊技球Bが一つ受けられると、その上流側の遊技球Bは球受部705aに受けられることはない。
その後、球送ソレノイド706の通電が停止(OFF)されると、球送ソレノイド706の磁極部からの伝達部材708の板金708aに対する吸着が解除される。この際に、球送可動部材705の球受部705aに遊技球Bが受けられているため、遊技球Bの重さにより球受部705aが下方へ移動するように、球送可動部材705がその軸受部705cを中心にして時計回りの方向へ回動すると共に、球送可動部材705の可動ギア部705dと噛合している駆動ギア部708eを介して伝達部材708がその軸受部708dを中心にして反時計回りの方向へ回動し、通常の状態に復帰する。
そして、球送ユニット700が通常の状態に復帰すると、球送可動部材705の球受部705aの前端開口が球送出口702と一致するため、球受部705aに受けられていた遊技球Bが前方へ転動して球送出口702から球発射ユニット550へ放出されることとなる。
このように、本実施形態の球送ユニット700によれば、球送ソレノイド706をON・OFFすることで、遊技球Bを一つずつ球発射ユニット550へ送ることができる。
[4-7.球受トレー]
本体枠4における球受トレー720について、主に図6及び図7、図20、等を参照して説明する。球受トレー720は、循環球経路ユニット600の下方に設けられており、循環球経路ユニット600の球抜口613pから排出された遊技球Bを受けるためのものである。球受トレー720は、上方へ開放された容器状に形成されており、底壁が前方へ向かって低くなるように傾斜している。
球受トレー720は、本体枠ベース501におけるトレー挿入凹部501fに前方から挿入されて取付けられている。球受トレー720は、左右両側壁に弾性爪721を有しており、本体枠ベース501に取付けた状態で、弾性爪721が本体枠ベース501の係止爪501nに係止されて、前方へ抜けることはない。球受トレー720を取外す場合、弾性爪721を球受トレー720の内側へ弾性変形させることで、係止が解除され、前方へ引き出すことが可能となる。
球受トレー720を本体枠ベース501のトレー挿入凹部501fに取付ける場合は、トレー挿入凹部501fの前方から球受トレー720を後方へ移動させて、トレー挿入凹部501f内に挿入する。この際に、係止爪501nの前端が鏃状に傾斜しているため、係止爪501nに前方から球受トレー720の弾性爪721が当接すると、鏃状の傾斜により弾性爪721が内側に弾性変形し、球受トレー720をトレー挿入凹部501fに挿入させることができる。そして、球受トレー720の弾性爪721が係止爪501nの部位を通り過ぎて係止爪501nとの当接がなくなると、弾性変形していた弾性爪721が元の状態に戻り、係止爪501nに係止されて球受トレー720の前方へのスライドを阻止している状態となる。
この球受トレー720は、前端側が低くなるように傾斜しているトレー挿入凹部501fの底壁に載置されるため、循環球経路ユニット600の球抜口613pから排出された遊技球Bが貯留されて重くなると、底壁の傾斜により前方へスライドしようとするが、弾性爪721と係止爪501nとの係止によりスライドが阻止される。そして、弾性爪721による係止爪501nへの係止を解除すると、貯留されている遊技球Bの重量により球受トレー720が前方へ自動的にスライドし、球受トレー720をトレー挿入凹部501fから簡単に取り出すことができる。
なお、図示は省略するが、本実施形態の球送ユニット700は、本体枠4に取付けた状態で、本体枠ベース501のベース壁部501bを前方から貫通するようにして球送中継基板707に、配線コネクタが接続されるため、配線コネクタを接続した状態で球送ユニット取付部501kから上方へ取外そうとしても、配線コネクタが干渉して取外せないように構成されている。
また、球送ユニット700を本体枠4に取付けてパチンコ機1に組立てた状態では、球送ユニット700の上方に遊技盤5の遊技パネル1100が位置しており、球送ユニット700が上方へ抜けることはない。また、本体枠4の球送ユニット取付部501kに対する球送ユニット700の上方からの挿入が不完全な状態で、遊技盤挿入部502に前方から遊技盤5を挿入すると、球送ユニット700の上部が遊技盤5(遊技パネル1100)により下方へ押圧されて、完全に挿入させることができる。
[4-8.枠基板ユニット]
本体枠4における枠基板ユニット730について、主に図17及び図18、図58乃至図60等を参照して説明する。図58は、外枠に対して本体枠を開くと共に裏カバー及び枠基板ユニットを開いた状態で示す斜視図である。図59は、外枠及び本体枠における枠基板ユニットの部位を拡大して示す説明図である。図60は、枠基板ユニットを開いた状態で本体枠の後側を示す参考写真である。枠制御基板740は、詳細は後述するが、持ち球数表示部140での持ち球数の表示、計数ボタンスイッチ180に操作による精算処理、球発射ユニット550、球揚上ユニット650、球送ユニット700、等の制御や、循環球経路ユニット600における遊技球Bの管理(監視)、等を行うためのものである。
枠基板ユニット730は、本体枠ベースユニット500における本体枠ベース501のベース壁部501bの後方の部位に開閉可能に取付けられる。枠基板ユニット730は、枠制御基板740と、電源基板750と、インターフェース基板760と、遊技球貸出装置接続端子板765と、を備えている。
また、枠基板ユニット730は、本体枠ベースユニット500の後側に開閉可能に取付けられるユニットベース770と、ユニットベース770の後側に取付けられ枠制御基板740を収容している枠制御基板ボックス771と、枠制御基板ボックス771とユニットベース770との間に取付けられ電源基板750を収容している電源基板ボックス772と、枠制御基板ボックス771の正面視左方においてユニットベース770に取付けられインターフェース基板760及び遊技球貸出装置接続端子板765を収容しているインターフェース基板ボックス773と、ユニットベース770を本体枠ベースユニット500に対して開閉不能に固定するためのナイラッチ774と、を備えている。ナイラッチ774は、上述したナイラッチ694と同じ構成であり、その構成についての詳細な説明は省略する。
枠制御基板740は、図示は省略するが、各種処理プログラムや各種コマンドを記憶しているROM、一時的にデータを記憶するためのRAM、処理プログラムやコマンドを実行させるCPU、等を備えている。
枠制御基板740は、枠制御基板740は、RAMに記憶されている情報を消去するためのRAMクリアスイッチ741と、封入されている遊技球Bを循環球経路ユニット600の球抜口613pから外部(球受トレー720)へ抜く際に使用する球抜スイッチ742と、RAM等に記憶されている遊技者の持ち球数をクリアすると共に扉枠3の持ち球数表示部140での表示をクリアするための球数記憶・表示クリアスイッチ743と、を有している(図4及び図63等を参照)。
球抜スイッチ742は、これを押すと、ほぼ無条件に球揚上機構660等が一定時間動作するものである。この際に、作業者は、扉枠3を本体枠4から開けた状態で球抜シャッター615を開いて、球受トレー720に遊技球Bを排出させる。また、扉枠3を開けることで、ファールシャッター571が閉位置の状態となり、球発射ユニット550から発射された遊技球Bがファールシャッター571にぶつかってファール球になって回収された後に排出される。球数記憶・表示クリアスイッチ743は、例えば、遊技球貸出装置8が取り外された等、何らかの拍子に枠制御基板740に残ってしまった持ち球数をクリアするためのものである。なお、図示は省略するが、各々のスイッチの間には隔壁があり、指1本では同時に1つのスイッチしか押せないように構成されている。なお、これら、RAMクリアスイッチ741、球抜スイッチ742、球数記憶・表示クリアスイッチ743、について、相互に同時に押された時に有効になる優先順位をつけたり、逆に同時に押したときに別の機能を与えたりする場合は、スイッチ間に隔壁を設けなくても良い。
枠制御基板740には、遊技盤5に設けられている後述する主制御基板1310が双方向通信で接続されていると共に、遊技球貸出装置接続端子板765が双方向通信で接続されている。枠制御基板740は、遊技球貸出装置接続端子板765を介して遊技球貸出装置8に接続されている。
枠制御基板740には、扉枠3の持ち球数表示部140、発射停止スイッチ161、ハンドルタッチセンサ162、ハンドル回転センサ163、計数ボタンスイッチ180、が接続されている。
また、枠制御基板740には、本体枠4の扉開放スイッチ507、枠開放スイッチ508、発射ソレノイド553、発射減算センサ554、アウト球センサ605、セーフ球センサ606、ファール球センサ607、循環球過少センサ621、循環球過多センサ622、揚上入口センサ653、揚上出口センサ654、揚上モータ664、揚上モータインデックスセンサ666、球磨モータ688、発射手前センサ704、球送ソレノイド706、が接続されている。
電源基板750は、枠制御基板740や主制御基板1310、周辺制御基板1510等に、所定電圧の電力を供給するためのものである。電源基板750の後面の右端付近に電源スイッチ751が設けられている。この電源スイッチ751は、操作できるように電源基板ボックス772から後方へ露出している。
インターフェース基板760は、枠制御基板740と、扉枠3側や遊技盤5側に設けられている各種の中継基板との接続を中継するためのものである。
遊技球貸出装置接続端子板765は、枠制御基板740と遊技球貸出装置8との接続を中継するためのものである。
ユニットベース770は、左右に長く形成されており、左端に本体枠ベースユニット500の本体枠スピーカボックス504の後面に設けられている枠基板ユニット軸支部504dに軸支されるヒンジ軸770aが設けられていると共に、右端に二つのナイラッチ774が操作部774aを後方へ向けて取付けられている。
ユニットベース770は、平面視において左端から左右方向の全長に対して1/4の長さで右方へ延出している後面部770bと、後面部770bの右端から前方へ短く延出している繋部770cと、繋部770cの前端から右端まで延出している前面部770dと、を有している。これにより、ユニットベース770は、後面部770bと前面部770dとの間において前後方向の段差を有している。
ユニットベース770の後面部770bの後側には、インターフェース基板ボックス773が着脱可能に取付けられる。一方、ユニットベース770の前面部770dの後側には、電源基板ボックス772が着脱可能に取付けられると共に、電源基板ボックス772の後側に枠制御基板ボックス771が着脱可能に取付けられる。
また、ユニットベース770は、枠制御基板ボックス771及び電源基板ボックス772が取付けられる部位よりも上側に、左右に延びていると共に後方から前方へ向かって凹んでいる電源ハーネス収容部770eが設けられている。この電源ハーネス収容部770eは、ヒンジ軸770aに近い左端付近の部位が広く形成されている。電源ハーネス収容部770eには、ガイドリブが設けられており、束ねた状態の電源ハーネスPH(図60を参照)を収容することができる。これにより、枠基板ユニット730を本体枠ベースユニット500に取付けるまでの組立ての際に、電源ハーネスPH(電源コード)が邪魔になることはなく、組立作業の効率を向上させることができる。
また、図59に示すように、電源ハーネス収容部770eの後方の一部を、裏カバー505の下端の一部と重なるようにしているため、本体枠4等を搬送している時に、電源ハーネスPHがフリーの状態になっても、裏カバー505に当接することにより電源ハーネスPHの飛び出しを抑えることができ、電源ハーネスPHが飛び出して不慮の引っ掛かり等による破損を防止することができる。
本実施形態の枠基板ユニット730は、通常の状態(使用状態)では、ユニットベース770の左端に設けられているヒンジ軸770aが本体枠ベースユニット500の枠基板ユニット軸支部504dに軸支されていると共に、ユニットベース770の右端に取付けられているナイラッチ774が本体枠ベース501のベース壁部501bの後面に設けられている支持突部501rに取付けられている。この状態では、枠基板ユニット730が、ベース壁部501bの後側に取付けられている循環球経路ユニット600や球揚上ユニット650の後方を覆っており、それらに対してアプローチ不能としている。
また、通常の状態では、図20に示すように、枠基板ユニット730におけるユニットベース770の前面部770d、電源基板ボックス772、枠制御基板ボックス771、が本体枠スピーカボックス504におけるボックス拡張部504cの上方に位置している。この際に、前面部770d及び電源基板ボックス772が、枠制御基板ボックス771よりも上下が短く形成されているため、電源基板ボックス772とボックス拡張部504cとの間に、配線等を収容可能な空間が形成されている。
更に、通常の状態では、図59に示すように、上側のナイラッチ774の後に裏カバー505の前端が位置しており、ナイラッチ774の操作部774aを引けないように構成されている。また、通常の状態では、裏カバー505の下部が枠基板ユニット730の後方と重なっている。これにより、裏カバー505を本体枠ベース501から開いた状態にしないと、裏カバー505が干渉(当接)して枠基板ユニット730を後方へ開くことができない(開くことが阻止される)ように構成されている。
従って、通常の状態において、何らかの理由によりナイラッチ774のロックが解除されて、枠基板ユニット730が後方へヒンジ回転しようとしても、その後方に裏カバー505の下部が重なるように位置しているため、枠基板ユニット730がヒンジ回転して本体枠ベース501から開くことを阻止することができる。これにより、枠基板ユニット730が本体枠ベース501から開いている状態で、本体枠4を外枠2から開くことにより、枠基板ユニット730が外枠2に接触して枠基板ユニット730が破損してしまうことを回避させることができる。
この通常の状態から、本体枠4の後側における循環球経路ユニット600や球揚上ユニット650等を確認する場合は、まず、外枠2に対して本体枠4を前方へ開いた状態にする。そして、裏カバー505を本体枠ベース501から後方へ開いた上で、ナイラッチ774の操作部774aを後方へ引いてロックを解除すると、ユニットベース770の右端側の支持突部501rとの取付けが外れ、左端のヒンジ軸770aを中心にしてヒンジ回転させることで、枠基板ユニット730を後方へ開くことが可能となる。この枠基板ユニット730を後方へ開くことで、ベース壁部501bの後側に取付けられている循環球経路ユニット600や球揚上ユニット650が現れることとなり、それらに対するアプローチが可能となる(図58及び図60を参照)。
枠基板ユニット730を後方へ開いた状態では、図60に示すように、本体枠ベース501が黒色の不透明であるのに対して、本体枠スピーカボックス504、循環球経路ユニット600、球揚上ユニット650、等が透明な部材により構成されており、それらの内部を外側から視認(確認)することができる。
枠基板ユニット730を後方へ開いた状態から、通常の状態に戻すには、上記とは逆の手順を行うことで、通常の状態に戻すことができる。
ところで、枠基板ユニット730を本体枠ベース501から開いた後に、通常の状態に戻す際に、先に裏カバー505を本体枠ベース501に対して閉じると、枠基板ユニット730を閉じようとしても、枠基板ユニット730が裏カバー505に干渉(当接)して閉じることができない。また、枠基板ユニット730が開いている状態(裏カバー505が開いている状態)で、本体枠4を外枠2に対して閉じようとすると、枠基板ユニット730や裏カバー505が外枠2に干渉(当接)して閉じることが阻止される。これにより、枠基板ユニット730の閉め忘れを知らせることができる。
また、枠基板ユニット730を本体枠ベース501に対して閉じた後に、ナイラッチ774の操作部774aを押し忘れ(ロックし忘れ)ても、裏カバー505を本体枠ベース501に対して閉じると、裏カバー505における右下の前端がナイラッチ774の操作部774aに後方から当接し、操作部774aを押圧してロックすることができる。
[4-9.錠ユニット]
本体枠4における錠ユニット780について、主に図6及び図7等を参照して説明する。錠ユニット780は、本体枠ベースユニット500における本体枠ベース501の正面視右端縁に沿って後方から取付けられている。錠ユニット780は、外枠2と本体枠4及び扉枠3と本体枠4の間を施錠するためのものである。
錠ユニット780は、本体枠ベース501のシリンダ挿通口501mを後方から貫通して前端が前方へ突出する筒状の錠シリンダ781と、錠シリンダ781の前端面に設けられている鍵穴782と、鍵穴782に対応する鍵を挿入して所定方向へ回動させると扉枠3と本体枠4との施錠が解除される扉枠ロック爪783と、鍵穴782に対応する鍵を挿入して上記とは判定方向へ回動させると本体枠4と外枠2との施錠が解除される外枠ロック爪784と、を有している。
[5.遊技盤の簡単な説明]
パチンコ機1の遊技盤5について、後述する図79等で示す遊技盤5と同じ盤面構成であり、ここでは図8を参照して簡単に説明する。遊技盤5は、遊技球Bが打ち込まれる遊技領域5a内に、遊技球Bの受入れにより特典が付与される一般入賞口2001、一般入賞口2001、第一始動口2002、普通入賞口2011、第二始動口2004、第一大入賞口2005、第二大入賞口2006、のような入賞口と、遊技球Bの通過により特典が付与されるゲート2003と、が設けられており、入賞口やゲート2003に、遊技球Bが受入れられる又は通過するように、遊技者がハンドル160を操作して遊技球Bの打込みを楽しませるためのものである。遊技盤5は、本体枠4の遊技盤挿入部502に前側から着脱可能に取付けられる。遊技盤5は、パチンコ機1に組立てた状態で、扉枠3の遊技窓101を通して遊技者側から視認可能とされ、遊技者がハンドル160を操作することにより遊技球Bが打込まれる遊技領域5aを有している。
遊技盤5は、遊技領域5aの外周を区画し外形が正面視略四角形状とされた前構成部材1000と、前構成部材1000の後側に取付けられており遊技領域5aの後端を区画する板状の遊技パネル1100と、遊技パネル1100の前面における遊技領域5a内において遊技球Bと当接可能に所定のゲージ配列で植設されている複数の障害釘(図示は省略)と、を備えている。
遊技盤5の前構成部材1000は、全体が透明に形成されている。前構成部材1000は、正面視の外形が略正方形とされ、内形が略円形状に前後方向へ貫通しており、内形の内周によって遊技領域5aの外周を区画している。前構成部材1000は、正面視で左右方向中央から左寄りの下端から時計回りの周方向へ沿って円弧状に延び正面視左右方向中央上端を通り過ぎて右斜め上部まで延びた外レール1001と、外レール1001に略沿って前構成部材1000の内側に配置され正面視左右方向中央下部から正面視左斜め上部まで円弧状に延びた内レール1002と、内レール1002の下端の正面視右側で遊技領域5aの最も低くなった位置に形成されており後方へ向かって低くなるように傾斜しているアウト誘導部1003と、を備えている。
また、前構成部材1000は、アウト誘導部1003の正面視右端から前構成部材1000の右辺付近まで右端側が僅かに高くなるように直線状に傾斜している右下レール1004と、右下レール1004の右端から前構成部材1000の右辺に沿って外レール1001の上端の下側まで延びており上部が前構成部材1000の内側へ湾曲している右レール1005と、右レール1005の上端と外レール1001の上端とを繋いでおり外レール1001に沿って転動して来た遊技球Bが当接する衝止部1006と、を備えている。
また、前構成部材1000は、内レール1002の上端に回動可能に軸支され、外レール1001との間を閉鎖するように内レール1002の上端から上方へ延出した閉鎖位置と正面視時計回りの方向へ回動して外レール1001との間を開放した開放位置との間でのみ回動可能とされると共に閉鎖位置側へ復帰するように図示しないバネによって付勢された逆流防止部材1007を、備えている。
更に、前構成部材1000は、枠内における正面視左右方向中央下部で、アウト誘導部1003の後端において前後に貫通しているアウト口1008を備えている。アウト口1008に受入れられた遊技球Bは、遊技領域5aに戻されることなく遊技パネル1100の後方において遊技盤5から下方(循環球経路ユニット600のアウト球受口600a)へ排出される。
遊技盤5は、遊技パネル1100の後方に設けられており遊技球Bを遊技領域5a内へ打込むことで行われる遊技内容を制御する主制御基板1310と、主制御基板1310からの制御信号に基づいて遊技状況を表示し前構成部材1000の左上隅に遊技者側へ視認可能に取付けられている機能表示ユニット1400と、を備えている。
また、遊技盤5は、遊技パネル1100の後方に設けられている周辺制御基板1510と、遊技パネル1100の後方で正面視において遊技領域5aの中央に配置されており所定の演出画像を表示可能な演出表示装置1600と、遊技パネル1100の前面に取付けられる表ユニット2000と、遊技パネル1100の後面に取付けられる裏ユニット3000と、を備えている。
遊技盤5(表ユニット2000)には、遊技領域5a内に打込まれた遊技球Bを受入可能としており常時開口している複数の一般入賞口2001と、遊技領域5a内の所定位置に設けられており遊技球Bが通過可能なゲート2003と、遊技領域5a内の所定位置において遊技球Bを受入可能に常時開口している普通入賞口2011と、遊技領域5a内の所定位置に設けられており遊技球Bを受入可能に常時開口している第一始動口2002と、遊技球Bがゲート2003を通過する又は遊技球Bが普通入賞口2011に受入れられることにより抽選される普通図柄の抽選結果に応じて遊技球Bの受入れが可能となる第二始動口2004と、第一始動口2002や第二始動口2004への遊技球Bの受入れにより抽選された特別図柄(第一特別図柄や第二特別図柄)の抽選結果に応じて何れかが遊技球Bの受入が可能となる第一大入賞口2005及び第二大入賞口2006と、を備えている。
ゲート2003は、遊技領域5a内における右端付近の上下方向中央よりも上側の部位に配置されている。普通入賞口2011は、遊技領域5a内における右端付近で上下方向中央よりも下側の部位に配置されている。第一始動口2002は、遊技領域5a内の左右方向中央でアウト口1008の直上に配置されている。第二始動口2004は、遊技領域5a内における右端付近でゲート2003と普通入賞口2011との間の上下方向中央よりも上側に配置されている。
第一大入賞口2005は、遊技領域5a内における右上隅で衝止部1006の下方に配置されている。第二大入賞口2006は、遊技領域5aの右下隅に配置されている。
また、遊技盤5には、一般入賞口2001に受入れられた遊技球Bを検知する一般入賞口センサ3001と、ゲート2003を通過している遊技球Bを検知するゲートセンサ2501と、普通入賞口2011に受入れられた遊技球Bを検知する普通入賞口センサ3003と、第一始動口2002に受入れられた遊技球Bを検知する第一始動口センサ3002と、第二始動口2004に受入れられた遊技球Bを検知する第二始動口センサ2502と、第一大入賞口2005に受入れられた遊技球Bを検知する第一大入賞口センサ2503と、第二大入賞口2006に受入れられた遊技球Bを検知する第二大入賞口センサ2504と、を備えている(図63を参照)。
一般入賞口2001に受入れられた遊技球Bは、遊技パネル1100の後方において一般入賞口センサ3001に検知された上で、遊技盤5から下方の循環球経路ユニット600におけるセーフ球受口600bに排出される。普通入賞口2011に受入れられた遊技球Bは、遊技パネル1100の後方において普通入賞口センサ3003に検知された上で、遊技盤5から下方の循環球経路ユニット600におけるセーフ球受口600bに排出される。第一始動口2002に受入れられた遊技球Bは、遊技パネル1100の後方において第一始動口センサ3002に検知された上で、遊技盤5から下方の循環球経路ユニット600におけるセーフ球受口600bに排出される。第二始動口2004に受入れられた遊技球Bは、遊技パネル1100の後方において第二始動口センサ2502に検知された上で、遊技盤5から下方の循環球経路ユニット600におけるセーフ球受口600bに排出される。第一大入賞口2005に受入れられた遊技球Bは、遊技パネル1100の後方において第一大入賞口センサ2503に検知された上で、遊技盤5から下方の循環球経路ユニット600におけるセーフ球受口600bに排出される。第二大入賞口2006に受入れられた遊技球Bは、遊技パネル1100の後方において第二大入賞口センサ2504に検知された上で、遊技盤5から下方の循環球経路ユニット600におけるセーフ球受口600bに排出される。
主制御基板1310は、パチンコ機1において遊技領域5a内での遊技球Bを使用した遊技の制御を行うものである。主制御基板1310は、本体枠4に設けられている枠制御基板740に対して双方向通信で接続されていると共に、周辺制御基板1510に対して出力信号のみの一方向で接続されている。
主制御基板1310は、一般入賞口センサ3001、ゲートセンサ2501、普通入賞口センサ3003、第一始動口センサ3002、第二始動口センサ2502、第一大入賞口センサ2503、第二大入賞口センサ2504、等からの遊技球Bの検知信号が入力される。また、主制御基板1310は、第二始動口2004を開閉するための始動口ソレノイド2542、第一大入賞口2005を開閉するための第一アタッカソレノイド2532、第二大入賞口2006を開閉するための第二アタッカソレノイド2552、等へ駆動信号を出力する。
主制御基板1310は、一般入賞口2001に受入れられた遊技球Bが一般入賞口センサ3001に検知されると、所定数(例えば、10個)の賞球コマンドを出力する。これは従来のパチンコ機と変らないため主制御基板1310のソフトウエアを変更しなくても良い。この賞球コマンド受け付けると枠制御基板740では、持ち球加算信号と解釈する。また、普通入賞口2011に受入れられた遊技球Bが普通入賞口センサ3003に検知されると、所定数(例えば、1個)の賞球コマンドを出力する。また、第一始動口2002に受入れられた遊技球Bが第一始動口センサ3002に検知されると、所定数(例えば、1個)の賞球コマンドを出力する。また、第二始動口2004に受入れられた遊技球Bが第二始動口センサ2502に検知されると、所定数(例えば、1個)の賞球コマンドを出力する。更に、第一大入賞口2005や第二大入賞口2006に受入れられた遊技球Bが第一大入賞口センサ2503や第二大入賞口センサ2504に検知されると、所定数(例えば、10個、または、13個)の賞球コマンドを出力する。
また、主制御基板1310は、普通図柄の抽選結果や特別図柄の抽選結果等の信号を、周辺制御基板1510へ出力する。
機能表示ユニット1400は、主制御基板1310からの信号に基づき複数のLEDを用いて、遊技状態(遊技状況)や、普通図柄の抽選結果や特別図柄の抽選結果等を表示するものである。
機能表示ユニット1400は、詳細な図示は省略するが、遊技状態を表示する三つのLEDからなる状態表示器と、ゲート2003での遊技球Bの通過や普通入賞口2011への遊技球Bの受入れにより抽選される普通図柄の抽選結果を表示する二つのLEDからなる普通図柄表示器と、ゲート2003での遊技球Bの通過や普通入賞口2011への遊技球Bの受入れにより抽選される普通図柄の保留数を表示する二つのLEDからなる普通保留表示器と、を備えている。
また、機能表示ユニット1400は、第一始動口2002への遊技球Bの受入れにより抽選された第一特別図柄の抽選結果を表示する八つのLEDからなる第一特別図柄表示器と、第一始動口2002への遊技球Bの受入れに係る保留数を表示する二つのLEDからなる第一特別保留数表示器と、第二始動口2004への遊技球Bの受入れにより抽選された第二特別図柄の抽選結果を表示する八つのLEDからなる第二特別図柄表示器と、第二始動口2004への遊技球Bの受入れに係る保留数を表示する二つのLEDからなる第二特別保留数表示器と、を備えている。
更に、機能表示ユニット1400は、特別図柄(第一特別図柄又は第二特別図柄)の抽選結果が「当り」等の時に、第一大入賞口2005や第二大入賞口2006の開閉パターンの繰返し回数(ラウンド数)を表示する五つのLEDからなるラウンド表示器、を備えている。
この機能表示ユニット1400では、備えられているLEDを、適宜、点灯、消灯、及び、点滅、等させることにより、保留数や図柄等を表示することができる。
周辺制御基板1510は、演出表示装置1600の後側に取付けられている。周辺制御基板1510は、主制御基板1310から送られた信号に基づいて、演出表示装置1600に演出画像を表示させたり発光演出や可動演出等を実行させたりするものである。
[6.遊技球の流れ]
続いて、パチンコ機1における遊技球Bの流れについて、主に図61及び図62等を参照して説明する。図61は、本体枠の後面側における遊技球の各種通路を背面から示す説明図である。図62は、本体枠における遊技球の流れを模式的に示す説明図である。
本実施形態のパチンコ機1は、遊技者がハンドル160を操作していない状態では、図62に示すように、多数(例えば、40~60個)の循環する遊技球Bが本体枠4における遊技盤5よりも下方の部位において貯留されている。本体枠4における遊技球Bの循環経路Rは、上流側から順に、ファールユニット570及び循環球経路ユニット600、球揚上ユニット650、球送ユニット700、球発射ユニット550、が設けられている。循環経路Rは、アウト球通路601、セーフ球通路602、ファール球通路603、球貯留通路604、球揚上入口通路651、球揚上出口通路652、等により構成されている。
循環経路Rを流通している遊技球Bを検知するための複数のセンサは、上流側から、セーフ球センサ606、アウト球センサ605、ファール球センサ607、循環球過多センサ622、循環球過少センサ621、揚上入口センサ653、揚上出口センサ654、発射手前センサ704、発射減算センサ554、の順に設けられている。これら各種センサからの信号に基づいて、枠制御基板740において後述する様々な制御処理が実行される。
遊技者がハンドル160を操作していない状態では、セーフ球センサ606、アウト球センサ605、ファール球センサ607、循環球過多センサ622、がOFF(非検知)の状態となっており、循環球過少センサ621、揚上入口センサ653、揚上出口センサ654、発射手前センサ704、発射減算センサ554、がON(検知)の状態となっている。
本体枠4における循環経路R内では、多数の遊技球Bが一列に並んでいる状態で貯留されている。一列に並んでいる多数の遊技球Bは、先頭が球発射ユニット550における発射ユニットカバー552の球発射台552b上に位置しており、最後部が循環球経路ユニット600の球貯留通路604におけるゲージ部620の範囲内で、球抜シャッター615よりも上流側に位置している。
循環経路Rにおいて、球揚上ユニット650における揚上スパイラルシャフト661の上端と揚上出口センサ654との間の部位は、所定個数(例えば、5個)の遊技球Bが並ぶ長さに対して所定個数よりも少ない特定個数(例えば、4個)の遊技球Bが並んでいる。これは、揚上スパイラルシャフト661を原点復帰させる際に、遊技球Bが1個揚上されても、その揚上された遊技球Bを受け取るスペースを確保するためである。
また、循環経路Rにおいて、発射手前センサ704と揚上出口センサ654との間の部位は、所定個数(例えば、10個)が並んでいる。これにより、揚上出口センサ654において遊技球Bの検知がOFF(非検知)になった後にも、球発射ユニット550において遊技球Bが発射され続けている場合、揚上スパイラルシャフト661の回転により遊技球Bが揚上されて補充されるまでの間に、発射される遊技球Bがなくなってしまうことを回避させることができる。
そして、遊技者がハンドル160を操作して球発射ユニット550の発射ソレノイド553が駆動されると、発射ユニットカバー552における球発射台552bに載置されていた遊技球Bが発射され、発射減算センサ554において遊技球Bの検知が非検知(OFF)となる。これにより、遊技者の持ち球数が1個減算される(後述の持ち球減算処理)。その後、球送ユニット700の球送ソレノイド706に所定時間通電され、球送可動部材705の球受部705aが上下に移動して、1個の遊技球Bが球発射台552bに載置されて、発射減算センサ554が検知(ON)の状態となる。
遊技者のハンドル160の操作により遊技球Bが1個ずつ発射されと、発射手前センサ704と揚上スパイラルシャフト661の上端との間(球揚上出口通路652)に貯留されている複数の遊技球Bが1個ずつ減少し、やがて揚上出口センサ654において遊技球Bの検知が非検知(OFF)となる。そして、揚上出口センサ654が非検知になってから所定数(例えば、3個)の遊技球Bが発射されると、球揚上ユニット650の揚上モータ664により揚上スパイラルシャフト661が回転を開始し、3回転して3個の遊技球Bを球揚上出口通路652へ供給した後に停止する(後述の揚上モータ動作処理)。
揚上モータ664により揚上スパイラルシャフト661が回転すると、球揚上入口通路651の下流端に位置している遊技球Bが、揚上スパイラルシャフト661の下端側へ移動して上方へ移動させられる。これにより、球揚上入口通路651及び球貯留通路604において並んでいる多数の遊技球Bが下流側へ流れることとなり、球貯留通路604に貯留されている遊技球Bが減少することとなる。
球発射ユニット550から発射されて遊技盤5の遊技領域5aに打ち込まれた遊技球Bは、アウト口1008、又は、入賞口(一般入賞口2001、普通入賞口2011、第一始動口2002、第二始動口2004、第一大入賞口2005、第二大入賞口2006)の何れかに受入れられる。遊技盤5のアウト口1008に受入れられた遊技球Bは、遊技盤5から下方へ排出されて循環球経路ユニット600のアウト球受口600aに受け渡される。アウト球受口600aに受け渡された遊技球Bは、アウト球通路601を通ることでアウト球センサ605に検知され、球貯留通路604へ送られる。
一方、遊技盤5の入賞口に受入れられた遊技球Bは、遊技盤5から下方へ排出されて循環球経路ユニット600のセーフ球受口600bに受け渡される。セーフ球受口600bに受け渡された遊技球Bは、セーフ球通路602を通ることでセーフ球センサ606に検知され、球貯留通路604へ送られる。
アウト球センサ605により遊技球Bが検知されるとアウト球数がカウントされ、セーフ球センサ606により遊技球Bが検知されるとセーフ球数がカウントされる。これにより、正確な遊技球Bの出玉率を算出することが可能となる。なお、算出された出玉率は、主制御基板1310に設けられている表示部(図示は省略)に表示される。この出玉率は、遊技状態に応じて変化するため、所定期間(例えば、単位時間当り、所定時間当り、一日当たり、等)内の出玉率として、「(所定期間内の入賞による持ち球の加算数-所定期間内のセーフ球数)÷所定期間内のアウト球数=所定期間内の出玉率」のように算出する。
ところで、球発射ユニット550(球発射台552b)から発射されたにも関わらず遊技盤5の遊技領域5aに打ち込まれなかった遊技球Bは、ファール球としてファールユニット570により回収された後に、循環球経路ユニット600のファール球受口600cに受け渡される。そして、ファール球受口600cに受け渡された遊技球Bは、ファール球通路603を流通することでファール球センサ607に検知され、球貯留通路604へ送られる。ファール球センサ607により遊技球Bが検知されると、遊技者の持ち球数が1個加算される(後述の持ち球加算処理)。
このように、本実施形態のパチンコ機1では、遊技球Bが、外部へ排出されたり外部から供給されたりすることなく封入されており、内部において循環することで、遊技者が遊技球Bに触れることはない。
[7.各種制御処理]
次に、本実施形態のパチンコ機1における枠制御基板740での各種の制御処理について、図63乃至図76等を参照して詳細に説明する。図63は、パチンコ機の制御構成を概略で示すブロック図である。図64は、発射許可処理を示すフローチャートである。図65は持ち球減算処理を示すフローチャートであり、図66はファール球による持ち球加算処理を示すフローチャートである。図67は、発射制御処理を示すフローチャートである。図68は、発射シーケンスにおける発射ソレノイドと球送ソレノイドとの動作を示すタイムチャートである。図69(a)は図67とは異なる発射制御処理を示すフローチャートであり、(b)は(a)の発射制御処理の場合の持ち球減算処理を示すフローチャートである。
また、図70は、賞球処理を示すフローチャートである。図71は揚上モータ動作処理を示すフローチャートであり、図72は揚上入口センサ及び揚上出口センサと揚上モータの動作との関係を示す表であり、図73は遊技球の発射動作と球揚上ユニットの動作との関係を示すグラフである。図74は、球揚上ユニットにおける球揚上機構の動作を示すグラフである。図75(a)はセキュリティ処理を示すフローチャートであり、(b)は(a)とは異なる実施形態のセキュリティ処理を示すフローチャートである。図76は、循環球過少センサ及び循環球過多センサとエラー報知との関係を示す表である。なお、図63では、主制御基板1310や周辺制御基板1510等に接続されているセンサ、ソレノイド、モータ、LED、等の電子部品の一部を省略して示している。
パチンコ機1の主な制御構成は、図63に示すように、本体枠4に取付けられている枠制御基板740と、遊技盤5に取付けられている主制御基板1310及び周辺制御基板1510と、から構成されている。枠制御基板740は、主に遊技球Bの発射や循環、持ち球数、等の制御処理を行うものである。主制御基板1310は、主に遊技の制御処理を行うものである。周辺制御基板1510は、主に演出の制御処理を行うものである。
枠制御基板740には、発射停止スイッチ161、ハンドルタッチセンサ162、ハンドル回転センサ163、計数ボタンスイッチ180、扉開放スイッチ507、枠開放スイッチ508、発射減算センサ554、アウト球センサ605、セーフ球センサ606、ファール球センサ607、循環球過少センサ621、循環球過多センサ622、揚上入口センサ653、揚上出口センサ654、揚上モータインデックスセンサ666、発射手前センサ704、RAMクリアスイッチ741、球抜スイッチ742、球数記憶・表示クリアスイッチ743、等からの信号が入力される。
また、枠制御基板740は、持ち球数表示部140、発射ソレノイド553、揚上モータ664、球磨モータ688、球送ソレノイド706、等へ信号を出力する。
更に、枠制御基板740は、遊技球貸出装置接続端子板765を介して遊技球貸出装置8から信号が入力されたり、信号を出力したりする。また、枠制御基板740は、主制御基板1310から信号が入力されたり、信号を出力したりする。
主制御基板1310には、一般入賞口センサ3001、ゲートセンサ2501、普通入賞口センサ3003、第一始動口センサ3002、第二始動口センサ2502、第一大入賞口センサ2503、第二大入賞口センサ2504、等からの信号が入力される。また、主制御基板1310は、始動口ソレノイド2542、第一アタッカソレノイド2532、第二アタッカソレノイド2552、周辺制御基板1510、等へ信号を出力する。
なお、遊技球貸出装置8は、パチンコ機1の外部に設けられており、通信ネットワークを介して管理サーバ9へ信号を出力する。遊技球貸出装置8には、球貸ボタンスイッチ8a、返却ボタンスイッチ、枠制御基板740、等からの信号が入力される。また、遊技球貸出装置8は、表示部、枠制御基板740、等へ信号を出力する。
[7-1.発射許可処理]
発射許可処理について図64を参照して説明する。発射許可処理は、遊技球Bを発射すべきか否かを判断する処理である。発射許可処理が開始されると、まずステップS101において、遊技者がハンドル160に触れているか否かを確認し、遊技者がハンドル160に触れてハンドルタッチセンサ162がONの場合(YES)には、次のステップS102へ進む。ステップS101においてハンドルタッチセンサ162がOFFの場合(NO)には、ステップS107へ進み、枠制御発射許可信号をOFFにして処理を終了する。
ステップS102では、発射停止スイッチ161がOFFになっているか否かを確認し、発射停止スイッチ161がOFFの場合には、YESとして次のステップS103へ進む。一方、ステップS102において発射停止スイッチ161がOFFの場合は、NOとしてステップS107へ進み、枠制御発射許可信号をOFFにして処理を終了する。
ステップS103では、枠制御基板740が遊技球貸出装置接続端子板765を介して遊技球貸出装置8と接続されているか否かを確認し、遊技球貸出装置8に接続されている場合には、YESとして次のステップS104へ進む。一方、ステップS103において遊技球貸出装置8との接続が確認されない場合は、NOとしてステップS107へ進み、枠制御発射許可信号をOFFにして処理を終了する。
ステップS104では、主制御基板1310からの主制御発射許可の有無(ON/OFF)を確認し、主制御発射許可が有る場合には、YESとして次のステップS105へ進む。一方、ステップS104において、主制御発射許可が無い場合は、NOとしてステップS107へ進み、枠制御発射許可信号をOFFにして処理を終了する。
ここで、主制御発射許可がONとなる条件としては、「主制御基板1310におけるRAMエラーなど致命的なエラーが出ていないこと」、「磁気センサ、電波センサ、振動センサなどで、不正行為を検出していないこと」、「その他、遊技停止状態でないこと」、等がある。
また、枠制御発射許可(枠制御発射許可信号)がONとなる条件としては、上記のステップS101~ステップS105の条件の他に、「枠制御基板740におけるRAMエラーなど致命的なエラーが出ていないこと」、「磁気センサ、電波センサ、振動センサなどで、不正行為を検出していないこと」、「循環経路Rに異常がないこと」、「循環球過少センサ621、循環球過多センサ622、発射手前センサ704がONしない等が検出されていないこと」、「遊技球貸出装置8との通信が正常であること」、等が挙げられる。これらステップS101~ステップS105以外の条件は、ごく普通に処理されているものである。
ステップS105では、遊技者の持ち球数が0よりも多いか否かを確認し、持ち球数が0よりも多い場合には、YESとして次のステップS106へ進み、枠制御発射許可信号をONにして処理を終了する。一方、ステップS105において、持ち球数が0よりも少ない(持ち球数が0個)場合は、NOとしてステップS107へ進み、枠制御発射許可信号をOFFにして処理を終了する。
このように、発射許可処理により遊技球Bの発射が許可された状態となり、この状態で遊技者がハンドル160を回転操作すると、その回転角度に応じた強さで発射ソレノイド553が駆動されて、球発射ユニット550から遊技球Bが発射されることとなる。発射ソレノイド553を駆動する際には、後述する発射制御処理が実行される。
[7-2.持ち球減算処理]
持ち球減算処理について図65を参照して説明する。持ち球減算処理は、遊技球Bの発射により遊技者の持ち球数を減算する処理である。持ち球減算処理は、まずステップS111において、球発射ユニット550の発射減算センサ554が、ONの状態からOFFの状態になったか否かを判断する。球発射ユニット550の球発射台552bに遊技球Bが載置されている状態では、発射減算センサ554が遊技球Bを検知しておりONの状態になっている。この状態から、発射ソレノイド553の駆動により発射槌555が球発射台552bの遊技球Bを打撃して遊技球Bが発射されると、発射減算センサ554が非検知となりOFFの状態となる。
そして、ステップS111において、遊技球Bが発射されて発射減算センサ554がONからOFFになると、YESとして次のステップS112へ進み、持ち球数を1個減算して処理を終了する。
一方、ステップS111において、発射減算センサ554がONからOFFにならずにONのままの状態であれば、NOとして持ち球数を減算せずに処理を終了する。
このように、持ち球減算処理により、球発射ユニット550から遊技球Bが発射されると、遊技者の持ち球数が1個減算されることとなる。
なお、例えば、イレギュラーな状況ではあるが、発射数が1より大きい状況が生じた場合や、持ち球数<減算数(発射数)の場合、にイレギュラーな事象として減算しないという仕様も考えられる。しかし、発射減算センサ554に断続的に強力な電波を照射し、信号を分割することにより、発射数を水増しするという不正行為を受けた場合、減算しない状態になるため、電波が照射され続ける限り無制限に発射できてしまう。このため、本実施形態では、必ず減算を行い、その結果、持ち球数の情報が負の値になった場合、「0」が持ち球数としてセットされる。この結果として、図64のステップS105においてNOと判定され、ステップS107において枠制御発射許可信号がOFFにされるため、次の遊技球Bは発射されない。このように構成すると、発射減算センサ554に断続的に強力な電波を照射し、信号を分割することにより、発射数を水増しする不正行為を無効にすることができる。
[7-3.持ち球加算処理]
ファールによる持ち球加算処理について図66を参照して説明する。球発射ユニット550から遊技球Bが発射されると、持ち球減算処理により遊技者の持ち球数が減算されるが、発射された遊技球Bが遊技盤5の遊技領域5aに打ち込まれなかった場合、当該遊技球Bによる遊技が行われることはないため、持ち球数が減算されたままでは遊技者の興趣を低下させてしまう。そこで、持ち球加算処理では、遊技領域5aに打ち込まれなかった遊技球B(ファール球)を、遊技者の持ち球数に加算するものである。
持ち球加算処理は、ステップS121において、循環球経路ユニット600のファール球センサ607が遊技球B(ファール球)を検知することでOFFからONになったか否かを判断し、ファール球センサ607がONになった場合、YESとして次のステップS122へ進み、持ち球数を1個加算して処理を終了する。
一方、ステップS121において、ファール球センサ607がONにならずにOFFのままであれば、NOとして持ち球数を加算することなく処理を終了する。
このように、持ち球加算処理により、球発射ユニット550から発射されたにも関わらず、遊技盤5の遊技領域5aに遊技球Bが打ち込まれなかった場合に、ファール球を持ち球数に加算して遊技者が不利になることを回避させることができる。
[7-4.発射制御処理]
発射制御処理について図67及び図68等を参照して説明する。発射制御処理は、発射許可処理において枠制御発射許可信号がONになってから遊技者がハンドル160を回転操作した後に、発射ソレノイド553の駆動により実際に遊技球Bを発射するか否かを判断するものである。発射制御処理は、まず、ステップS131において、枠制御発射許可の有無(ON/OFF)を判断し、枠制御発射許可が有る(ON)場合は、YESとして次のステップS132へ進み、発射許可信号をONにして処理を終了する。一方、ステップS131において、枠制御発射許可が無い(OFF)場合は、ステップS133へ進み、発射許可信号をOFFにして処理を終了する。
そして、発射許可信号がONになると、発射ソレノイド553により遊技球Bを発射する際に、図68に示すように、まず、球送ソレノイド706を第一時間t1(例えば、150ms)の間ONにし、球送可動部材705の球受部705aを上方へ可動させて、発射手前センサ704により検知されている遊技球Bを受け取りに行く。この第一時間t1は、球送可動部材705の球受部705aにおいて遊技球Bを受け取るのに十分な時間に設定されている。
この球送ソレノイド706がONになってから第一時間t1よりも短い第二時間t2(例えば、90ms)が経過すると、発射ソレノイド553を第三時間t3(例えば、23ms)の間ONにして、球発射台552b上の遊技球Bを発射する。そして、第三時間t3が経過すると、発射ソレノイド553がOFFになる。なお、第一時間t1は、第二時間t2と第三時間t3とを加算した時間よりも長い。
そして、第一時間t1が経過すると、球送ソレノイド706がOFFになり、球受部705aに受け取られた遊技球Bが球発射台552bへ供給される。これにより、発射シーケンスの一連の動作が完了する。
なお、遊技球Bが連続して発射される場合は、第一時間t1の経過後、更に、第四時間t4(例えば、450.5ms)経過すると、球送ソレノイド706が再び第一時間t1の間ONになり、上記と同様の動作を繰り返す。
従って、本実施形態のパチンコ機1では、パチンコ機1を設置した初めの1回目は、球発射台552bに遊技球Bが載置されていないため、発射制御処理のステップS132において、「発射減算センサON?」がNOとなり、その後のステップS136により球送ソレノイド706がONとなって球発射台552bに遊技球Bが供給される。その後は、常時、球発射台552bに遊技球Bが載置されているため、何時でも遊技球Bを発射可能である。
一方、ドツキゴトや振動等により球発射台552bから遊技球Bが落下した場合は、発射減算センサ554がOFFになるため、発射したと見なされて持ち球減算処理により持ち球数が1つ減算されるが、落下した遊技球Bはファールユニット570で回収されてファール球センサ607により検知されるため、持ち球加算処理により持ち球数が1つ加算され、落下前の持ち球数に戻ることで、遊技者が不利になることはない。
また、球発射台552bから発射された遊技球Bが、球発射台552bに戻ってきた場合、上述したように、発射後には球送ユニット700の球送ソレノイド706により次の遊技球Bが供給されると共に、球発射台552bには遊技球Bが一つしか載らないため、戻ってきた先の遊技球B、或いは、球送ユニット700から供給された次の遊技球B、の何れかは落下してファールユニット570に回収される。従って、上記と同様に、発射により持ち球数が減算されても、戻ってきた遊技球B、或いは、次の遊技球Bの何れかがファール球となって持ち球数に加算されるため、発射前の持ち球数に戻ることができ、遊技者が不利になることはない。
なお、持ち球数が「0」の状態で、球発射台552bから遊技球Bが落下した場合は、持ち球減算処理において持ち球数を減算することができないので、落下した遊技球Bがファール球とされて持ち球加算処理により、持ち球数が「1」となる。このような場合に、警報を発して、遊技ホールの係員により持ち球数の矛盾を解消させるようにしても良い。
本実施形態では、ドツキゴト等により発射減算センサ554がOFFになるような揺れでは、球発射台552bが短いため、遊技球Bが必ず落下する。従って、球発射台552bに遊技球Bが載置されているのに、発射減算センサ554がOFFになって発射したと見なされるような誤検知が発生することはない。
ところで、上記のような発射シーケンスの途中で、停電する(枠制御基板740や主制御基板1310が停電信号を受付ける)ことが考えられる。例えば、発射ソレノイド553がONの前(励磁の前)に停電した場合、発射槌555は動かないが、球送ソレノイド706の動作タイミングによっては、球受部705aに次の遊技球Bが受けられていると当該遊技球Bが球発射台552bに供給され、先に載置されている遊技球Bに弾かれてファールユニット570に回収される。しかしながら、停電信号を受付けると枠制御基板740等は各センサを見に行かないため、ファール球センサ607の信号を無視する。これにより、ファール球として持ち球数に加算されないため、停電前の持ち球数の正確性が保たれる。
また、発射ソレノイド553の励磁中、若しくは、励磁済み、の時に停電した場合、発射槌555が動いて球発射台552bの遊技球Bは発射されるが、発射減算センサ554がOFF判定する前(OFFの閾値である80msが経過する前)に、枠制御基板740では発射減算センサ554を見に行かなくなるため、発射されたとは見なされない。発射ソレノイド553が励磁された時点では、球送ソレノイド706により球受部705aに遊技球Bが受けられているため、遊技球Bの発射後に、球受部705aに受けられている遊技球Bが球発射台552bに供給され、発射前の状態になる。一方、発射された遊技球Bは、遊技盤5の入賞口に入球しても、主制御基板1310は入賞センサを見に行かないため、当該入賞は無効となり、持ち球数が加算されることはない。従って、この場合でも、停電前の持ち球数の正確性が保たれる。
[7-4a.第二実施形態の発射制御処理および持ち球減算処理]
上記の実施形態では、球発射台552bから遊技球Bが落下した時の持ち球数の整合性を、ハード的な発射シーケンスにより保つようにしたものを示したが、図69に示すように、ソフトウエアにより整合性を保つようにしても良い。この発射制御処理は、まず、ステップS131において、枠制御発射許可の有無(ON/OFF)を判断し、枠制御発射許可が有る(ON)場合は、YESとして次のステップS134へ進む。一方、ステップS131において、枠制御発射許可が無い(OFF)場合は、NOとして発射ソレノイド553を駆動せずに処理を終了する。
ステップS134では、発射減算センサ554がONであるか否かを判断し、発射減算センサ554がON(球発射台552bに遊技球Bが有る)の場合、YESとして次のステップS135へ進み、減算完了フラグがONであるか否かを判断する。この減算完了フラグは、図69(b)に示すように、第二実施形態の持ち球減算処理により、持ち球数が減算された場合はステップS113によって減算完了フラグがONになり、減算されなかった場合はステップS114により減算完了フラグがOFFになる。
従って、通常の発射前の状態では、球発射台552bに遊技球Bが載置されており、減算完了フラグがOFFであるため、ステップS135においてNOと判断され、次のステップS136へ進み、発射ソレノイド553をONにしてハンドル160の回転角度に応じた強さで遊技球Bを打撃して処理を終了する。
一方、ドツキゴト等により球発射台552bから遊技球Bが落下すると、図69(b)に示す持ち球減算処理により、持ち球数が減算されて、減算完了フラグがONになる。そのため、発射制御処理のステップS135ではYESと判断され、ステップS137へ進む。
ステップS137では、発射手前センサ704がONであるか否かを判断し、発射手前センサ704がONではない場合(遊技球Bを非検知の場合)には、NOとして次のステップS138へ進み、「発射球切れ」を示すエラー表示をONにし、ステップS137へ戻り、発射手前センサ704がONになるまで繰り返す。なお、エラー表示は、例えば、演出表示装置の表示画面に表示される。
なお、エラー表示は、報知ランプを設けて点灯させても良いし、演出表示装置において画像表示させても良い。或いは、エラー信号を遊技球貸出装置8を介して遊技ホールのホールコンピュータ(ホルコン)へ出力して、遊技ホール側に設けられている報知ランプを点灯させても良い。
このステップS137において、発射手前センサ704が遊技球Bを検知してONの場合には、YESとして次のステップS139へ進み、球送ソレノイド706をON(通電)にして球送可動部材705を可動させる。これにより、発射手前センサ704により検知されている遊技球Bが、球送可動部材705の球受部705aに受け渡され、所定短時間後に球送ソレノイド706がOFFになると、球受部705aに受け渡された遊技球Bが球発射台552bへ供給される。この際に、球送可動部材705により球発射台552bへ送られた遊技球Bよりも上流側(球揚上出口通路652)に遊技球Bがあれば、その遊技球Bが下流側へ移動して発射手前センサ704がONになる。
ステップS139において、球送ソレノイド706をONにしたら、次のステップS140へ進み、再び発射減算センサ554がONであるか否かを判断し、発射減算センサ554がONでなければ、NOとしてステップS137へ戻り、発射減算センサ554がONになるまで上記のフローを繰り返す。
そして、ステップS140において、発射減算センサ554がONの場合は、YESとして次のステップS141へ進み、「発射球切れ」のエラー表示をOFFにした上で、ステップS136へ進んで発射ソレノイド553をONにし、ハンドル160の回転角度に応じた強さで遊技球Bを打撃して処理を終了する。
このように、発射制御処理により、球発射ユニット550における球発射台552bに遊技球Bが載置されていることを確認した上で、遊技球Bを発射させることができる。
ところで、球発射台552bから遊技球Bが落下すると、図69(b)の持ち球減算処理により持ち球数が減算されるが、落下した遊技球Bはファールユニット570に回収されてファール球センサ607に検知されることで持ち球加算処理が実行される。これにより、持ち球数が加算されるため、落下する前の持ち球数に戻り、遊技者が不利になることはない。
このように、第二実施形態の発射制御処理および持ち球減算処理によっても、球発射台552bから遊技球Bが落下した時に、持ち球数の整合性を保つことができる。
[7-5.賞球処理]
賞球処理について図70等を参照して説明する。賞球処理は、遊技盤5に設けられている一般入賞口2001、普通入賞口2011、第一始動口2002、第二始動口2004、第一大入賞口2005、第二大入賞口2006、等の入賞口に遊技球Bが受入れられることにより、特典として入賞口に応じた所定個数の賞球が付与され、その賞球を遊技者の持ち球数に加算するものである。
賞球処理では、遊技盤5において入賞口に遊技球Bが受入れられことで主制御基板1310から出力された信号(賞球信号)が枠制御基板740に入力されると、ステップS141において入力された賞球信号を解析する。主制御基板1310から出力される賞球信号としては、賞球個数としても良いし、遊技球Bが受入れられた入賞口の種類としても良い。
そして、ステップS141において賞球信号が解析されると、続くステップS142において、解析された賞球信号に応じた賞球個数を、遊技者の持ち球数に加算し、処理を終了する。
このように、賞球処理により、遊技盤5において遊技球Bが入賞した入賞口に応じた数の遊技球B(賞球個数)を、遊技者の待ち球数に加算することができる。
[7-6.揚上モータ動作処理]
揚上モータ動作処理について図71乃至図74等を参照して説明する。揚上モータ動作処理は、球発射ユニット550により遊技球Bが発射されることで球揚上出口通路652内の遊技球Bが減少すると、球揚上入口通路651内の遊技球Bを球揚上ユニット650の揚上スパイラルシャフト661の回転により揚上させて球揚上出口通路652に供給するものである。
揚上モータ動作処理は、まず、ステップS201において、リトライカウンタ1をクリアして次のステップS202に進む。ステップS202では、球揚上ユニット650の球揚上機構660における揚上スパイラルシャフト661の下端に取付けられている揚上モータインデックス665を検知するための揚上モータインデックスセンサ666がONか否かを判断する。
揚上モータインデックス665は、円盤状(フランジ状)の周方向に対して一部を切り欠くようにして設けられている検知部665aを有しており、揚上スパイラルシャフト661の回転により揚上モータインデックス665の検知部665aが揚上モータインデックスセンサ666の部位に位置すると、揚上モータインデックスセンサ666がONにより、検知部665a以外の部位では揚上モータインデックスセンサ666がOFFとなる。
ステップS202において、揚上モータインデックスセンサ666がONの場合は、YESとして次のステップS203へ進み、揚上出口センサ654が80ms以上ONであるか否かが判断される。このステップS203において、揚上出口センサ654が80ms以上ONでない(揚上出口センサ654がOFF)と判断されると、NOとして次のステップS204へ進む。
一方、ステップS203において、揚上出口センサ654が80ms以上ONと判断された場合は、YESとしてステップS203に戻り、揚上出口センサ654が80ms以上ONでなくなるまで(揚上出口センサ654がOFFになるまで)繰り返される。つまり、球揚上出口通路652内の複数の遊技球Bの列の最後部が、遊技球Bの発射により減少して揚上出口センサ654よりも下流側になるまで繰り返され、揚上出口センサ654がOFFになるとステップS204へ進む。
ステップS204では、揚上入口センサ653が80ms以上ONであるか否かが判断され、揚上入口センサ653が80ms以上ONでない(揚上入口センサ653がOFF)と判断された場合、NOとしてステップS205へ進み、「揚上入口球切れ」を示すエラー表示をONにしてステップS204へ戻る。これにより、球揚上入口通路651での球切れを報知して球切れの解消を促すことができる。
ステップS204において、揚上入口センサ653が80ms以上ONであると判断された場合は、YESとして次のステップS206へ進み、「揚上入口球切れ」を示すエラー表示をOFFにした後に、続くステップS207において1800ms経過後に揚上モータ664の作動を開始させて揚上スパイラルシャフト661を回転させる。これにより、球揚上入口通路651内の遊技球Bの揚上が開始される。揚上スパイラルシャフト661は、1回転すると遊技球Bを1個吐出する。
ここで、揚上モータ664の作動開始について換言すると、図73に示すように、揚上入口センサ653が80ms以上ON(連続ON)、揚上モータ664が停止、揚上出口センサ654が80ms以上ON(連続ON)、発射手前センサ704が80ms以上ON(連続ON)、の状態で、ハンドル160の操作により所定時間(ここでは600ms)間隔で遊技球Bが連続するように発射されている。そして、揚上出口センサ654がOFFになると、そこからts時間(ここでは1800ms)経過後に、揚上モータ664の作動が開始して、揚上スパイラルシャフト661の上端から球揚上出口通路652側への遊技球Bの吐出(揚上装置球吐出)が開始する。
本実施形態では、揚上出口センサ654がOFFになってから、遊技球Bが3個発射されると、揚上モータ664が作動して揚上スパイラルシャフト661の回転が開始する。なお、揚上スパイラルシャフト661の回転により遊技球Bを吐出する時間間隔は、遊技球Bを連続発射する時間間隔よりも短く設定している。これにより、球発射ユニット550への遊技球Bの供給が、遊技球Bの発射に対して追い付かなくなることはない。
なお、球揚上ユニット650に設けられている球磨モータ688は、図73に示すように、揚上モータ664の作動とは無関係に制御されており、遊技球Bを1000個発射する毎に、球磨布682が0.17mm移動するように作動している。
この揚上モータ664は、図72に示すように、揚上入口センサ653がONで、揚上出口センサ654がOFFの組み合わせ以外では作動することはなく停止している。
揚上モータ動作処理の説明に戻ると、ステップS207において揚上モータ664の作動が開始されると、続くステップS208でリトライカウンタ2をクリアし、続くステップS209で揚上モータインデックス665(揚上モータインデックスセンサ666)がOFF後600ms以内に再度ONになったか否かが判断される。
ステップS209において、揚上モータインデックス665がOFF後600ms以内に再度ONになった(揚上スパイラルシャフト661が回転している)と判断された場合、YESとして次のステップS210へ進み、揚上出口センサ654が80ms以上ONであるか否かを判断し、ONでない場合には、NOとしてステップS208へ戻り、揚上モータ664の作動が継続される。
一方、ステップS210において、揚上出口センサ654が80ms以上ONであると判断された場合は、YESとして次のステップS211へ進み、揚上モータインデックス665の検知部665aの検出3回目の位置にて揚上モータ664を停止させ、ステップS201へ戻り、揚上モータ動作処理を繰り返す。
つまり、図73及び図74に示すように、揚上出口センサ654がON(連続ON)になってから、揚上モータインデックス665の回転により非遮光(検知部665aにより揚上モータインデックスセンサ666がON)の3回目の時に、揚上モータ664が停止する。この際に、揚上モータインデックス665と一体回転する揚上スパイラルシャフト661により、1回転に付き1個の遊技球Bが球揚上出口通路652側へ吐出(揚上装置球吐出)されるため、揚上出口センサ654がONになってから揚上モータ664が停止するまでの間に3個の遊技球Bが吐出されることとなる。換言すると、揚上出口センサ654がONになると、3個の遊技球Bを球揚上出口通路652側へ吐出して揚上モータ664が停止する。これにより、球揚上出口通路652内には、余裕を持った数の遊技球Bが貯留される。なお、後述する揚上モータ原点復帰処理が円滑に実行されるように、球揚上出口通路652内を遊技球Bで満タンにすることはなく、所定個数の空きが出るようにしている。
この揚上モータ動作処理では、ステップS202において、揚上モータインデックス665がONでない(揚上モータインデックスセンサ666がOFF)と判断された場合、NOとして次のステップS212へと進み、リトライカウンタ1が3未満であるか否かが判断される。
ステップS212において、リトライカウンタ1が3未満である場合は、YESとして次のステップS213の揚上モータ原点復帰処理を実行した上で、ステップS214においてリトライカウンタ1に「1」を加算してステップS202へ戻る。
ステップS213の揚上モータ原点復帰処理は、揚上モータインデックスセンサ666がOFFの場合、揚上モータ664を作動させて揚上スパイラルシャフト661と一緒に揚上モータインデックス665を回転させ、揚上モータインデックスセンサ666がOFFの状態で、検知部665aが到達することでONの状態になった後に、揚上モータ664が2回転して停止し、揚上モータ664(揚上モータインデックス665)が原点に復帰する。
詳述すると、揚上モータインデックス665(揚上スパイラルシャフト661)は、シャフトギア662とモータギア663とのギア比により、揚上モータ664が32回転すると1回転するように構成されている。そして、揚上モータインデックス665の検知部665aの周方向の長さを、揚上モータ664が4回転する長さに形成しているため、揚上モータインデックスセンサ666がONになってから揚上モータ664が2回転して停止する位置は、検知部665aの中央に位置している。つまり、揚上モータインデックス665における検知部665aの中央を、揚上モータ664(揚上スパイラルシャフト661、揚上モータインデックス665)の原点としている(図74を参照)。
揚上モータ原点復帰処理が実行されると、揚上スパイラルシャフト661がおよそ1回転するため、1個の遊技球Bが球揚上出口通路652へ吐出されるが、球揚上出口通路652では遊技球Bの収容に対して所定個数の空きを持たせているため、揚上スパイラルシャフト661からの遊技球Bの吐出が妨げられることはなく、揚上モータ664を原点復帰させることができる。
上記のステップS212において、リトライカウンタ1が3未満ではないと判断された場合は、NOとしてステップS215へ進み、「揚上球ガミエラー」を示すエラー表示をONにして、続くステップS216により動作停止する。この動作停止の解除条件は、本体枠4における電源基板750に設けられている電源スイッチ751を切入することで解除することができる。
一方、上記のステップS209において、揚上モータインデックス665がOFF後600ms以内に再度ONにならなかった(揚上スパイラルシャフト661が回転していない)と判断された場合、ONとしてステップS217へ進み、リトライカウンタ2が3未満であるか否かを判断し、リトライカウンタ2が3未満でないと判断された場合には、NOとしてステップS215へ進み、「揚上球ガミエラー」を示すエラー表示をONにして、続くステップS216により動作停止する。
一方、ステップS217において、リトライカウンタ2が3未満であると判断された場合は、YESとして次のステップS218の球ガミ解除処理を実行し、続くステップS219でリトライカウンタ2に「1」を加算してステップS209に戻る。
ステップS218の球ガミ解除処理は、揚上出口センサ654のON/OFFを監視しない状態で、揚上モータ664を停止させた後に、揚上モータ664を逆回転させ、所定時間(例えば、100ms)経過後に揚上モータ664を停止させ、再び揚上モータ664を作動(正転)させる。
このように、揚上モータ動作処理により、遊技球Bが発射されることで球揚上出口通路652内の遊技球Bが減少すると、揚上モータ664の作動により揚上スパイラルシャフト661を回転させて、下端から球揚上入口通路651内の遊技球Bを揚上させると共に、上端から吐出させて球揚上出口通路652に供給することができる。
なお、上記した揚上モータ664の作動時間や遊技球Bの吐出個数等は一例であり、適宜の時間や個数にしても良い。
[7-7.セキュリティ処理]
セキュリティ処理について図75等を参照して説明する。セキュリティ処理は、不正行為の有無を監視するためものである。セキュリティ処理は、図75(a)に示すように、ステップS301において矛盾カウンタをクリアし、続くステップS302において、循環球経路ユニット600における所定時間内の回収球数を算出する。回収球数は、アウト球数とセーフ球数とファール球数との和によって算出される。
ステップS302において回収球数を算出したら、次のステップS303へ進み、発射減算センサ554による発射球数と回収球数とが同じであるか否かを判断し、同じと判断された場合には、YESとしてステップS302へ戻る。一方、発射球数と回収球数とが同じでないと判断された場合には、NOとして次のステップS304へ進み、矛盾カウンタに「1」を加算して続くステップS305へ進む。
ステップS305では、矛盾カウンタがn(例えば、50)よりも大きいか否かを判断し、nよりも小さいと判断された場合には、NOとしてステップS302に戻る。一方、矛盾カウンタがnよりも大きいと判断された場合は、YESとして次のステップS306へ進み、不正行為が行われている旨のエラー表示をONにした後に、続くステップS307において遊技停止処理を実行して処理を終了する。
ステップS306でのエラー表示の解除は、本体枠4における電源基板750に設けられている電源スイッチ751を切入することで解除することができる。
また、ステップS307での遊技停止処理としては、球発射ユニット550における遊技球Bの発射停止、球揚上ユニット650による遊技球Bの揚上停止(循環停止)、主制御基板1310側での遊技の停止、等がある。
セキュリティ処理としては、図75(b)に示すような処理としても良い。このセキュリティ処理では、まず、ステップS311において矛盾カウンタをクリアし、続くステップS312において、発射減算センサ554による発射球数が、ファール球センサ607によるファール球数以上か否かを判断する。
ステップS312において、発射球数がファール球数以上と判断された場合には、YESとしてステップS312へ戻る。一方、発射球数がファール球数以上でないと判断された場合には、NOとして次のステップS313へ進み、矛盾カウンタに「1」を加算して続くステップS314へ進む。
ステップS314では、矛盾カウンタがn(例えば、50)よりも大きいか否かを判断し、nよりも小さいと判断された場合には、NOとしてステップS312に戻る。一方、矛盾カウンタがnよりも大きいと判断された場合は、YESとして次のステップS315へ進み、不正行為が行われている旨のエラー表示をONにした後に、続くステップS316において遊技停止処理を実行して処理を終了する。
ステップS315でのエラー表示の解除は、本体枠4における電源基板750に設けられている電源スイッチ751を切入することで解除することができる。
また、ステップS316での遊技停止処理としては、球発射ユニット550における遊技球Bの発射停止、球揚上ユニット650による遊技球Bの揚上停止(循環停止)、主制御基板1310側での遊技の停止、等がある。
このように、発射球数と、遊技盤5から排出された遊技球Bの数(回収球数)やファール球数等と、によって不正行為の有無を判断することができる。
[7-8.封入球量検知処理]
封入球量検知処理について図76等を参照して説明する。封入球量検知処理は、封入されている遊技球Bの量(球数)が適量であるか否かを検知するものである。封入球量検知処理は、循環球過少センサ621のON/OFFと、循環球過多センサ622のON/OFFとの組み合わせにより、遊技球Bが適量であるか否かを判断している。循環球過少センサ621及び循環球過多センサ622では、遊技球Bの検知が所定時間(例えば、80ms)以上継続している時を、ONとしている。
具体的には、球揚上ユニット650における球揚上入口通路651の上流側となる循環球経路ユニット600の球貯留通路604において、一列に並んでいる遊技球Bの最後部が、循環球過少センサ621と循環球過多センサ622との間に位置していると、循環球過少センサ621がONで循環球過多センサ622がOFFとなる。このような組み合わせの時には、遊技球Bの量が適量であると判断し、関係するようなエラーが報知されることはない。
一方、球貯留通路604において一列に並んでいる遊技球Bの最後部が、循環球過少センサ621よりも下流に位置している場合は、循環球過少センサ621がOFFで循環球過多センサ622がOFFのとなる。このような組み合わせの時には、遊技球Bの量が過少であると判断し、「遊技球過少」の旨を案内するエラーが報知される。
また、球貯留通路604において一列に並んでいる遊技球Bの最後部が、循環球過少センサ621及び循環球過多センサ622を越えて循環球過多センサ622よりも上流に位置している場合は、循環球過少センサ621がONで循環球過多センサ622がONとなる。このような組み合わせの時には、遊技球Bの量が過多であると判断し、「遊技球過多」の旨を案内するエラーが報知される。
ところで、本実施形態のパチンコ機1が設置される環境(遊技ホール)によっては、従来の鉄球SBを遊技球とするパチンコ機と一緒に設置される場合があり、本実施形態のパチンコ機1のメンテナンス等により遊技球Bを補充したり交換したりした時に、鉄球SBが混入してしまう恐れがある。そして、本パチンコ機1に鉄球SBが混入された場合、循環経路Rにおける球貯留通路604の球抜シャッター615に強力な磁石616を設けているため、混入された鉄球Bが磁石616により磁着して、球抜シャッター615上で停止した状態となる。
球抜シャッター615に鉄球SBが磁着した状態で、球発射ユニット550において遊技球Bの発射が続けられると、球貯留通路604における球抜シャッター615よりも下流側の遊技球Bが球揚上ユニット650により揚上されて減少し、やがて循環球過少センサ621がOFFになる。一方、球発射ユニット550から発射された遊技球Bは、循環球経路ユニット600のアウト球受口600aやセーフ球受口600b、ファールユニット570等により回収されて球貯留通路604の上流側へ供給され、球抜シャッター615(鉄球SB)よりも上流側に溜まることとなり、やがて循環球過多センサ622がONになる。このように、循環球過少センサ621がOFFで循環球過多センサ622がONとなった組み合わせの場合には、球抜シャッター615に鉄球SBが磁着していると判断し、「鉄球混入」の旨を案内するエラーが報知される。
なお、循環球過少センサ621と循環球過多センサ622との間において、球ガミによる球詰まりが発生した場合は、上記と同様の組み合わせとなるため、「鉄球混入」の旨を案内するエラーが報知される。
また、エラーの報知は、報知ランプを設けて点灯させても良いし、演出表示装置において画像表示させても良い。或いは、エラー信号を、遊技球貸出装置8を介して遊技ホールのホールコンピュータ(ホルコン)へ出力して、遊技ホール側に設けられている報知ランプを点灯させても良い。
このように、封入球量検知処理により、封入されている遊技球Bの量を適量に管理することができると共に、鉄球SBの混入を検知することができる。
[7-9.球抜処理]
球抜処理について説明する。球抜処理は、循環球経路ユニット600において、球抜シャッター615により球抜口613pを開いて球受トレー720へ遊技球Bを抜く際に実行するものである。球抜処理は、扉枠3を本体枠4に対して開いて扉開放スイッチ507をOFFにし、球抜シャッター615を手前に引いて球抜口613pを開いて、枠制御基板740に設けられている球抜スイッチ742をONにした状態で電源投入することで(電源投入時に球抜スイッチ742をONにすることで)実行される。
球抜処理では、揚上入口センサ653のON/OFFが無効にされ、球発射ユニット550における発射ソレノイド553が所定時間間隔でON/OFFを繰り返すと共に、揚上モータ664が作動したままの状態となる。
この際に、発射ソレノイド553がONになることで遊技球Bが発射されても、扉枠3を開いていることでファールシャッター571が閉位置の状態となっており、ファールユニット570から外部へ打ち出されることなくファール球として循環球経路ユニット600へ送られる。なお、球抜処理中には、遊技球Bの発射が停止されていないものの、遊技が停止されて、例えば、始動入賞があったとしても、遊技球の払い出しがなく、特別図柄に関する抽選や変動表示を行うことがない等、通常の遊技を行うことができない状態とする。また、球抜処理中には、演出表示装置1600、ランプやスピーカ等を用いて、専用の報知を行う。また、電源投入時に球抜スイッチ742をONにした場合には、主制御基板1310に内蔵されているRAMを初期化するラムクリアを実行することがなく、電源遮断時の遊技状態等の遊技に関する情報を維持する。
このように、球抜処理により、封入されている遊技球Bを抜くことができる。なお、遊技球Bを入れる場合は、遊技盤5のアウト口1008から入れたり、本体枠4から遊技盤5を取外して上方へ開口しているアウト球受口600aやセーフ球受口600b、から入れたり(補充する)ことが可能である。
[7-10.その他]
上記の実施形態では、パチンコ機1に使用する遊技球Bとして、ステンレス鋼により形成されているステンレス球を使用することを前提として説明してきたが、これに限定するものではなく、従来と同様、遊技球Bとして鉄球SBを使用するようにしても良い。なお、遊技球Bとして鉄球を使用する場合は、循環球経路ユニット600における磁石616を廃止して球貯留通路604を遊技球B(鉄球SB)が流れるようにすると共に、本体枠4や遊技盤5の双方に設けられているステンレス球専用の遊技球Bの通過センサ(球センサ)を、鉄球SBを検知可能なものに置き換える。これらの変更により、本パチンコ機1は動作可能となる。なお、光学式の球センサは、置き換えることなくそのまま使用することが可能である。
ところで、遊技球Bとして鉄球SBを使用する場合、磁石Mによる不正行為(所謂磁石ゴト)が可能になってしまうため、遊技盤5側には従来の磁石センサ(磁気センサ1050)/電波センサによる不正検出が必要となる。また、本体枠4側にも遊技球Bの循環経路に対して不正行為が行われる可能性があるため、循環経路の周辺や、特に遊技者の持ち球数の加算/減算にかかわるセンサ(発射減算センサ554、ファール球センサ607、発射手前センサ704、等)周辺をカバーするような磁石センサ(磁気センサ1050)が必要となる。
以下では、図77等を参照して説明する。図77(a)は磁石からの磁力線を検知可能な磁気センサの向きを示す説明図であり、(b)は磁石からの磁力線を検知不能な磁気センサの向きを示す説明図であり、(c)は遊技盤における磁気センサによる検知範囲を斜視図により模式的に示す説明図であり、(d)は磁石からの磁力線が検知不能となる磁気センサと磁性体との位置関係を示す説明図であり、(e)は磁石からの磁力線が検知可能となる磁気センサと磁性体との位置関係を示す説明図であり、(f)は磁気センサと保持部とを分離して示す説明図である。
鉄球SBである遊技球Bを使用した場合、遊技盤5に対する不正の対策は従来の通りで良いが、本実施例のように循環経路Rを本体枠4(遊技機枠)に持ったパチンコ機1(遊技機)はこの循環経路Rに対する不正対策が必要となる。
一般的に磁気センサ1050は、パチンコ機1に複数設けられており、不正な磁気(磁力線)を検知するためのものである。磁気センサ1050は、図77(f)に示すように、磁気を検知するためのセンサ本体1051と、センサ本体1051が実装されている表面が白色のセンサ基板1052と、センサ基板1052及びセンサ本体1051を覆っている透明なセンサケース1053と、を備えている。なお、図示は省略するが、センサ基板1052には、センサ本体1051の他に、IC、トランジスタ、抵抗器、ダイオード、接続用コネクタ、等が実装されている。なお、本実施例では、センサ本体1051にはGMR素子を使った磁気センサを使っている。
磁気センサ1050は、平面視が長方形で、当該長方形の短辺の長さよりも低い高さの直方体状に形成されており、高さ方向の辺の一つの部位がC面取りされている。この磁気センサ1050は、透明なセンサケース1053を通して、内部のセンサ本体1051やセンサ基板1052を外部から視認することができる。
磁気センサ1050は、直方体における最も長い長辺と平行な磁力線の通過を検知することができるものである。従って、図77(a)に示すような磁気センサ1050の向きと磁石Mとの位置関係の時には、磁石Mの磁力線が、長辺と平行な方向に通過するため、磁石Mの磁気(磁力線)を検知することができる。
一方、図77(b)に示すような磁気センサ1050の向きと磁石Mとの位置関係の時には、磁石Mの磁力線が、長辺と直角方向(長辺と短辺とによる長方形の面に対して垂直方向)に通過するため、磁石Mの磁気(磁力線)を検知することができない。
このようなことから、この磁気センサ1050は、図77(c)において網掛けで示すように、磁気センサ1050を中心にした長辺方向の一方側と他方側に、磁石Mの磁気の検知領域DAを有している。換言すると、磁気センサ1050は、直径10cm程度の二つの球を組み合わせたヒョウタン型の検知領域DAを有している。なお、図77(c)は遊技盤5の第一始動口2002の近辺の不正対策で磁気センサ1050を置いたと仮定した図である。
次に、図77(d)に示すように、磁石Mからの磁力線を検知可能な磁気センサ1050に対して、磁性体M1を並列に配置した場合、磁力線が磁性体M1に引き寄せられることで、磁気センサ1050を通過する磁力線が減少し、磁気センサ1050により磁石Mからの磁力線(磁気)を検知することができなくなることがある。
一方、図77(e)に示すように、磁石Mからの磁力線を検知可能な磁気センサ1050に対して、磁性体M2を直列に配置した場合、磁性体M2により磁力線が引き寄せられることで、磁気センサ1050を通過する磁力線を増加させることができる。これにより、遠くの磁石Mや、磁力の弱い磁石Mの磁気を検知することができる。
ところで、従来のパチンコ機では、磁性体からなるネジを使用して磁気センサを遊技盤に取付けているため、磁気センサとネジとの位置関係によっては、不正行為を行うための磁石Mからの磁力線が、透磁率の高いネジに引き寄せられることにより、磁気センサを通過する磁力線が減少し、磁石Mの接近を検知することができなくなる問題があった。これに対して、本実施形態では、ネジを用いることなく磁気センサ1050を取付けるようにしている。
具体的に詳述すると、図77(f)に示すように、磁気センサ1050は、非磁性体(ここでは、合成樹脂)からなる保持部1055を介して遊技機(本体枠4や遊技盤5)の枠に取付けられている。保持部1055は、図示しない部材と一体的に成形されている。この保持部1055は、磁気センサ1050を一方側から収容可能な収容部1056と、収容部1056に収容されている磁気センサ1050に係止されている弾性爪1057と、を有している。また、保持部1055は、弾性爪1057の脚部から収容部内へ突出している突起1058を有している。この保持部1055は、透明な合成樹脂により形成されている。
磁気センサ1050を保持する保持部1055は、外部から磁気センサ1050を収容部へ挿入させると、弾性爪1057が収容部1056から遠ざかる方向へ弾性変形し、磁気センサ1050が収容部1056に収容されると、弾性爪1057が復帰して磁気センサ1050の端部に係止される。この際に、弾性爪1057の脚部に設けられている突起1058が磁気センサ1050に当接しており、磁気センサ1050を収容部1056の内面における弾性爪1057とは反対側の部位に押圧している。
この弾性爪1057の係止により、磁気センサ1050の収容部1056から抜ける方向への移動を阻止することができ、磁気センサ1050の脱落を防止することができる。また、突起1058の当接によって磁気センサ1050を収容部1056内に押圧しているため、収容部1056内での磁気センサ1050のガタツキを防止することができる。
このように、保持部1055を非磁性体としているため、遊技領域5aに磁石Mが近づけられた際に、保持部1055が磁石Mからの磁力線を引寄せてしまうことを回避させることができ、磁気センサ1050を通過する磁力線の減少を防止することができる。従って、遊技領域5aに作用する磁気を検知し易くすることができ、磁石Mを使用した不正行為を早期に検知することができると共に、磁気センサ1050による不審な磁気の検知を報知することで不正行為を思い止まらせることができ、不正行為に対する抑止力の高いパチンコ機1を提供することができる。
また、非磁性体からなる保持部1055により磁石Mからの磁力線の引寄せを回避させて、磁気センサ1050を通過する磁力線の減少を防止することができるため、従来のパチンコ機よりも少ない数の磁気センサ1050により遊技領域5aに作用する磁気を効果的に検知することが可能となり、従来よりも磁気センサ1050の数を少なくすることができ、パチンコ機1にかかるコストの増加を抑制させることができる。
また、保持部1055の弾性爪1057を弾性変形させることで、保持部1055に対する磁気センサ1050の取付けや取外しを容易に行うことができるため、従来のパチンコ機のように、磁性体からなる金属製のネジを使用しなくても、弾性爪1057により磁気センサ1050を取付けることができると共に、パチンコ機1の組立にかかる手間を容易なものとすることができ、パチンコ機1にかかるコストの増加を抑制させることができる。
更に、保持部1055の突起1058により磁気センサ1050を収容部1056へ付勢(押圧)していることから、突起1058による付勢によって磁気センサ1050が細かく振動することを抑制することができるため、当該振動により磁気センサ1050に接続されているコネクタが外れたり接触不良が発生したりすることを低減させることができ、磁気センサ1050を確実に作動させることができる。
ところで、循環経路Rを本体枠4(遊技機枠)に持ったパチンコ機1の場合、特に不正の対象になり易いのは、球発射ユニット550の発射減算センサ554の近辺であり、具体的には球発射台552b(発射レール)上の遊技球Bと、ファールユニット570からファール球センサ607に至るまでの経路である。
例えば、球送ユニット700から落下(供給)した遊技球Bを、発射減算センサ554で検出する前に磁石Mで吸着し、ファール球センサ607に流し込んでしまえば、持ち球は減算されることなしに加算される。それらは、ソフト的に整合性を確認しているが、例えば誤差球が50個以内ならば発報しないという余裕を持った仕様になっているので、1個だけの誤差球では検出できない。
これに対して磁気センサ1050ならば、磁石Mによる不正を検出してすぐに発報できるので不正の抑止力になる。
そして、上記のようなヒョウタン型の検知領域DAを有している磁気センサ1050はその検知領域DAの大きさ及び形状が上記2か所に対して磁石Mを用いた不正を検出するには好都合である。具体的には、球発射台552bとファール球受口600cの中間位置である、例えば、球発射ユニット550のユニットベース551の左側の中ほどより少し上に、磁気センサ1050を設ければヒョウタン型の検知領域DAのヒョウタンが球送ユニット700の球送出口702から球発射台552b(発射レール)までをカバーし、もう1つのヒョウタン型の検知領域DAがファール球通路603等の経路をカバーする。この場合は球発射ユニット550のユニットベース551は、アルミ板、ジュラルミンなどの非鉄金属にするのが望ましい。
この磁気センサ1050は、枠制御基板740に接続されており、磁気センサ1050により磁気を検知したら、枠制御基板740は循環経路Rの停止、持ち球数の加算/減算の停止を行う。また、枠制御基板740は主制御基板1310にこの旨を通信により伝達する。主制御基板1310は、周辺制御基板1510にコマンドを送信し、報知させる。報知する際の手段としては、最大の音量で警告音を出力して報知したり、扉枠3に設けられているランプ全体を特に目立つように赤色に発光/点滅させたりする。更に、枠制御基板740は、エラー信号を遊技球貸出装置8を介して遊技ホールのホールコンピュータへ出力して、遊技ホール側に設けられている報知ランプを点灯させても良い。
[7-11.枠飾り部材と本体枠との関係]
本実施形態では、本体枠4に対して、遊技領域5aを前方から視認可能な遊技盤5が取り付けられているが、扉枠3に対しては、枠飾り部材として、扉枠本体100の前面における遊技窓101よりも上側に設けられている扉枠トップユニット300、扉枠本体100の前面における遊技窓101よりも右側に設けられている扉枠右サイドユニット340、棚ユニット200の左右方向中央に設けられており遊技者が操作可能な演出操作ユニット250(操作装置)が取り付けられている。図78は、扉枠に対して着脱可能な枠飾り部材を示す説明図である。
図78に示すように、遊技盤5、扉枠トップユニット300、扉枠右サイドユニット340、演出操作ユニット250については、遊技ホールの島設備に対してパチンコ機1が取り付けられている状態で着脱することが可能であり、機種のシリーズごとに1つのグループとして、予め決められている遊技盤5、扉枠トップユニット300、扉枠右サイドユニット340、演出操作ユニット250をセットで設置することが可能になっている。つまり、新たな機種のシリーズに変更するときには、遊技ホールの島設備に対してパチンコ機1が取り付けられている状態で、変更前の機種のシリーズに対応する遊技盤5、扉枠トップユニット300、扉枠右サイドユニット340、演出操作ユニット250を取り外した後、新たな機種のシリーズに対応する遊技盤5、扉枠トップユニット300、扉枠右サイドユニット340、演出操作ユニット250を取り付けることになる。このような構成にすることで、機種変更時に遊技性だけでなく遊技機外観も一新したい場合に、本体枠4や扉枠3を変更するコストを抑制でき、効率的に遊技性および遊技機外観を一新することができる。
なお、本例の扉枠右サイドユニット340は、扉枠トップユニット300と一体的に形成されており、扉枠3に対しては、扉枠トップユニット300と扉枠右サイドユニット340を一体的に着脱するようにしている。この点、扉枠右サイドユニット340については、扉枠トップユニット300と別個のものとして、扉枠3に対してそれぞれ別個に着脱可能としてもよい。このような扉枠右サイドユニット340については、遊技機外観の一新に加え、側方部分の突出が離席の遊技者との遮断壁になって周囲の目線を気にする遊技者の嫌悪感を軽減できるとともに、上方部分と側方部分の突出により遊技者固有の空間を創出することができる。
遊技盤5に取り付けられている周辺制御基板1510は、扉枠トップユニット300に取り付けられている扉枠トップ中継基板(図示は省略)と電気的に接続されている。扉枠トップ中継基板は、扉枠トップユニット300の扉枠トップ装飾体301を発光装飾させるための複数のLEDが実装されている扉枠トップ装飾基板や、扉枠右サイドユニット340の扉枠右サイド装飾体341、扉枠右サイド左側面装飾体及び扉枠右サイド右側面装飾体を発光装飾させるための複数のLEDが実装されている扉枠右サイド装飾基板との接続を中継するためのものである。これにより、周辺制御基板1510の周辺制御部1511は、扉枠トップ中継基板を介して、例えば、扉枠トップ装飾基板、扉枠右サイド装飾基板に実装されている各種LEDを発光制御することができる。
また、遊技盤5に取り付けられている周辺制御基板1510は、演出操作ユニット250に取り付けられている操作部中継基板(図示は省略)と電気的に接続されている。操作部中継基板は、演出操作ユニット250の第一演出ボタン251や第二演出ボタン252を発光装飾させるための複数のLEDが実装されている操作部装飾基板(図示は省略)との接続を中継するためのものである。これにより、周辺制御基板1510の周辺制御部1511は、操作部中継基板を介して、例えば、操作部装飾基板に搭載されている各種LEDを発光制御することができる。
[8.遊技盤]
次に、パチンコ機1における遊技盤5について、主に図79乃至図85等を参照して詳細に説明する。図79は、透明なセンター役物等を不透明にして示す遊技盤の正面図である。図80は図79の遊技盤を右前から見た斜視図であり、図81は図79の遊技盤を左前から見た斜視図であり、図82は図79の遊技盤を後ろから見た斜視図である。図83は図79の遊技盤を主な部材毎に分解して前から見た分解斜視図であり、図84は図79の遊技盤を主な部材毎に分解して後ろから見た分解斜視図である。図85は、遊技パネルの面と平行に表ユニットを切断して遊技球が流通する遊技領域内を示す遊技盤の正面図である。
パチンコ機1の遊技盤5は、遊技者がハンドル160を操作することで遊技球Bが打込まれる遊技領域5aを有している。遊技領域5aには、遊技球Bの受入れ又は通過により遊技者に対して所定の特典(例えば、所定個数の持ち球数の加算)を付与する一般入賞口2001、第一始動口2002、ゲート2003、普通入賞口2011、第二始動口2004、第一大入賞口2005、第二大入賞口2006、が備えられている。この遊技盤5は、遊技球Bが、遊技領域5a内の一般入賞口2001、第一始動口2002、ゲート2003、普通入賞口2011、第二始動口2004、第一大入賞口2005、第二大入賞口2006等に、受入れられる又は通過するように、ハンドル160の打込操作と遊技領域5a内での遊技球Bの流通とを楽しませる遊技を行うためのものである。
遊技盤5は、遊技領域5aの外周を区画し外形が正面視略四角形状とされた前構成部材1000と、前構成部材1000の後側に取付けられており遊技領域5aの後端を区画する板状の遊技パネル1100と、遊技領域5a内において不正に作用する磁気を検知する複数の磁気センサ1050(図112を参照)と、遊技盤5(パチンコ機1)に作用する振動を検知する振動センサ1040(図112を参照)と、を備えている。遊技パネル1100の前面における遊技領域5a内となる部位には、遊技球Bと当接する複数の障害釘が所定のゲージ配列で植設されている。
また、遊技盤5は、透明な遊技パネル1100の後方に設けられており遊技領域5a内を装飾するフィルム状の装飾セル1140と、遊技パネル1100の後側に取付けられている裏ユニット3000の裏箱3010と、裏箱3010の後面に取付けられており遊技球Bを遊技領域5a内へ打込むことで行われる遊技内容を制御する主制御基板1310(図112等を参照)を有している主制御ユニット1300と、を備えている。
また、遊技盤5は、主制御基板1310からの制御信号に基づいて遊技状況を表示し前構成部材1000の左上隅に遊技者側へ視認可能に取付けられている機能表示ユニット1400と、遊技パネル1100の後側に配置されている周辺制御ユニット1500と、正面視において遊技領域5aの中央に配置されており所定の演出画像を表示可能な演出表示装置1600と、遊技パネル1100の後側に配置されており主制御基板1310と周辺制御基板1510との接続を中継しているパネル中継基板(図示は省略)と、遊技パネル1100の前面に取付けられる表ユニット2000と、遊技パネル1100の後面に取付けられる裏ユニット3000と、を更に備えている。
裏ユニット3000の後面に演出表示装置1600が設けられていると共に、演出表示装置1600の後面に周辺制御ユニット1500が設けられている。
表ユニット2000は、遊技領域5a内に打込まれた遊技球Bを受入可能としており常時開口している複数(ここでは四つ)の一般入賞口2001と、遊技領域5a内の所定位置において遊技球Bが通過可能に設けられているゲート2003と、センター役物2500の下方における左右方向の中央に設けられており遊技球Bを受入可能に常時開口している第一始動口2002と、遊技領域5a内の所定位置において遊技球Bを受入可能に常時開口している普通入賞口2011と、遊技球Bがゲート2003を通過する又は遊技球Bが普通入賞口2011に受入れられることにより抽選される普通図柄の抽選結果に応じて遊技球Bの受入れが可能となる第二始動口2004と、第一始動口2002への遊技球Bの受入れにより抽選される第一特別図柄や第二始動口2004への遊技球Bの受入れにより抽選される第二特別図柄の抽選結果に応じて何れかが遊技球Bの受入が可能となる第一大入賞口2005及び第二大入賞口2006と、を備えている。また、遊技盤5は、遊技領域5a内において不正に作用する磁気を検知する複数の磁気センサ1050(図112等を参照)を、備えている。
また、表ユニット2000は、遊技領域5a内における最も下流に設けられており、遊技球Bを受入可能に常時開口していると共に、受入れた遊技球Bを戻すことなく遊技領域5a外に排出するアウト口1008と、遊技領域5a内におけるアウト口1008よりも上流に設けられており、遊技球Bを受入可能に常時開口していると共に、受入れた遊技球Bを戻すことなく遊技領域5a外に排出するサブアウト口2023と、を備えている。アウト口1008は、第一始動口2002の直下に設けられている。
更に、表ユニット2000は、遊技領域5a内の左右方向中央で遊技領域5aの下端の直上に取付けられており第一始動口2002を有している始動口ユニット2100と、始動口ユニット2100の正面視左方で内レール1002に沿うように設けられており三つの一般入賞口2001と二つのサブアウト口2023とを有しているサイドユニット2200と、サイドユニット2200の正面視左方のやや上側に設けられているサイド左上ユニット2300と、遊技領域5a内の正面視略中央やや上寄りに設けられており、一つの一般入賞口2001、ゲート2003、普通入賞口2011、第二始動口2004、第一大入賞口2005、第二大入賞口2006、三つのサブアウト口2023、を有している枠状のセンター役物2500と、を備えている。
裏ユニット3000は、遊技領域5a内において不正に作用する磁気を検知する複数の磁気センサ1050と、遊技盤5(パチンコ機1)に作用する振動を検知する振動センサ1040と、遊技パネル1100の後面に取付けられ前方が開放されている箱状で後壁3010aに四角い開口部3010bを有している裏箱3010と、裏箱3010の後壁に演出表示装置1600を着脱可能に取付けているロックスライダ3020と、演出表示装置1600の後方に配置されており裏箱3010の後壁に取付けられている裏基板ユニット3040と、を備えている。
また、裏ユニット3000は、裏箱3010内の前端付近の下部に設けられており遊技パネル1100の後方へ誘導された遊技球Bが流通する裏球誘導ユニット3100と、裏箱3010内における前端付近に設けられている裏前装飾ユニット3200と、裏箱3010内における裏前装飾ユニット3200の後方に設けられている裏第一演出ユニット3300と、裏箱3010内における裏第一演出ユニット3300に後方に設けられている裏第二演出ユニット3400と、を備えている。
[8-1.前構成部材]
遊技盤5における前構成部材1000について、主に図86乃至図88等を参照して詳細に説明する。図86(a)は図79の遊技盤において前構成部材、遊技パネル及び表ユニットを有する組立体を前から見た斜視図であり、(b)は図79の遊技盤において前構成部材、遊技パネル及び表ユニットを有する組立体を後ろから見た斜視図である。図87は図86に示す組立体を主な構成毎に分解して前から見た分解斜視図であり、図88は図86に示す組立体を主な構成毎に分解して後ろから見た分解斜視図である。
前構成部材1000は、全体が透明に形成されている。前構成部材1000は、正面視の外形が略正方形とされ、内形が略円形状に前後方向へ貫通しており、内形の内周によって遊技領域5aの外周を区画している。また、前構成部材1000は、後側が後端面から前方へ遊技パネル1100が収まる深さで前方へ凹んでおり、当該凹んでいる部位に遊技パネル1100が嵌め込まれるように取付けられる。遊技パネル1100を取付けた状態では、遊技パネル1100の後面と前構成部材1000の後端面とが同一面上となっている。
この前構成部材1000は、正面視で左右方向中央から左寄りの下端から時計回りの周方向へ沿って円弧状に延び正面視左右方向中央上端を通り過ぎて右斜め上部まで延びた外レール1001と、外レール1001に略沿って前構成部材1000の内側に配置され正面視左右方向中央下部から正面視左斜め上部まで円弧状に延びた内レール1002と、内レール1002の下端の正面視右側で遊技領域5aの最も低くなった位置に形成されており後方へ向かって低くなるように傾斜しているアウト誘導部1003と、を備えている。
また、前構成部材1000は、アウト誘導部1003の正面視右端から前構成部材1000の右辺付近まで右端側が僅かに高くなるように直線状に傾斜している右下レール1004と、右下レール1004の右端から前構成部材1000の右辺に沿って外レール1001の上端の下側まで延びており上部が前構成部材1000の内側へ湾曲している右レール1005と、右レール1005の上端と外レール1001の上端とを繋いでおり外レール1001に沿って転動して来た遊技球Bが当接する衝止部1006と、を備えている。
また、前構成部材1000は、内レール1002の上端に回動可能に軸支され、外レール1001との間を閉鎖するように内レール1002の上端から上方へ延出した閉鎖位置と正面視時計回りの方向へ回動して外レール1001との間を開放した開放位置との間でのみ回動可能とされると共に閉鎖位置側へ復帰するように図示しないバネによって付勢された逆流防止部材1007を、備えている。
更に、前構成部材1000は、枠内における正面視左右方向中央下部で、アウト誘導部1003の後端において前後に貫通しているアウト口1008を備えている。
また、前構成部材1000は、外レール1001及び内レール1002における下端から略垂直に延びた付近の部位の外側、アウト誘導部1003及び右下レール1004の下側、及び右レール1005の外側、の夫々の部位において、前端から後方へ窪んだ防犯凹部1009を備えている。この防犯凹部1009は、遊技盤5を本体枠4に取付けて、本体枠4に対して扉枠3を閉じた状態とすると、扉枠3における防犯カバー(図示は省略)の後方へ突出した後方突片(図示は省略)が挿入された状態となる。これにより、防犯カバーと遊技盤5(前構成部材1000)との間が、防犯カバーの後方突片と前構成部材1000の防犯凹部1009とによって複雑に屈曲した状態となるため、遊技盤5の前面下方より防犯カバーと前構成部材1000との間を通してピアノ線等の不正な工具を遊技領域5a内に侵入させようとしても、後方突片や防犯凹部1009に阻まれることとなり、遊技領域5a内への不正な工具の侵入を阻止することができる。
また、前構成部材1000は、正面視左下隅において下端から上方へ切欠かれている切欠部1010を備えている。この切欠部1010は、遊技パネル1100の切欠部と一致している。この切欠部1010は、遊技球を遊技者に払出すタイプのパチンコ機の本体枠に取付けた時に、切欠部1010及び切欠部を貫通して下部満タン球経路ユニットの下部通常払出通路及び下部満タン払出通路の前端開口が前方へ臨ませて扉枠の上皿や下皿へ遊技球を供給するためのものである。
更に、前構成部材1000は、正面視において左上隅に形成されており、機能表示ユニット1400が取付けられる機能表示ユニット取付部1011と、右下隅に形成されている証紙貼付部1012と、右上隅に設けられている遊技盤第一情報表示部1015と、左上隅に設けられている遊技盤第二情報表示部1020と、左下隅に設けられている遊技盤第三情報表示部1025と、を備えている。
また、前構成部材1000は、略全体が透明に形成されており、後側に配置されている遊技パネル1100や裏ユニット3000等を前方から視認することができる。
[8-1a.遊技盤第一情報表示部]
続いて、前構成部材1000における遊技盤第一情報表示部1015について、主に図89等を参照して詳細に説明する。図89(a)は前構成部材における遊技盤第一情報表示部の部位を拡大して斜視図で示す説明図であり、(b)は遊技盤第一情報表示部の部位を断面で示す説明図であり、(c)は遊技盤第一情報表示部と第一情報シール台座とを分解して斜視図で示す説明図であり、(d)は第一情報シールが貼り付けられている第一情報シール台座を前から見た斜視図である。
遊技盤第一情報表示部1015には、遊技盤5にかかる情報が記載された第一情報シール1017が貼り付けられている第一情報シール台座1016が取付けられている。第一情報シール1017には、例えば、遊技盤5の機種名やスペックが記載されている。
遊技盤第一情報表示部1015は、前構成部材1000の前面における右上隅に設けられている。遊技盤第一情報表示部1015は、衝止部1006の右端側から右方且つ下方へ続くように、遊技領域5aの外周に沿って円弧状に延出している。遊技盤第一情報表示部1015は、前構成部材1000の前面から浅く凹んでいる収容凹部1015aと、収容凹部1015aの底面において四角く前後に貫通している二つの挿通孔1015bと、収容凹部1015aの底面において丸く貫通している二つの位置決孔1015cと、が設けられている。
また、遊技盤第一情報表示部1015には、四角い挿通孔1015bの夫々において、一つの辺の外側から後方へ平板状に延出している二つの係止リブ1015dが設けられている。係止リブ1015dは、前構成部材1000の奥行の半分程まで後方へ延出している。二つの係止リブ1015dは、図89(b)に示すように、二つの挿通孔1015bにおける夫々の遠い側の辺の外側から後方へ延出している。換言すると、二つの係止リブ1015dの間(内側)に挿通孔1015bが設けられている。
第一情報シール台座1016は、前面に第一情報シール1017が貼り付けられ、遊技盤第一情報表示部1015の収容凹部1015aに前方から収容される平板状の台板1016aを備えている。また、第一情報シール台座1016は、台板1016aの後面から後方へ延出しており挿通孔1015bを通って後端が係止リブ1015dに係止される二つの係止爪1016bを備えている。係止爪1016bは、図89(b)に示すように、係止リブ1015dに係止させた状態で、その後端が前構成部材1000の後端付近まで後方へ延出している。
また、第一情報シール台座1016は、台板1016aの後面から突出しており位置決孔1015cに挿入される位置決突起1016cと、台板1016aの上下両端付近において前後に貫通しているハガシ孔1016dと、を備えている。ハガシ孔1016dは、台板1016aの前面に第一情報シール1017が貼り付けられている状態で、後側から棒を挿入して第一情報シール1017を前方へ押すことにより、第一情報シール1017の一部を剥がすことが可能であり、リユースし易くしている。
なお、第一情報シール台座1016は、前構成部材1000とは異なる色(例えば、黒色、青色、赤色、等)で設けられている。これにより、遊技盤5の製造において、第一情報シール台座1016(第一情報シール1017)の付け忘れに気付かせ易くしている。
この遊技盤第一情報表示部1015は、前方から第一情報シール台座1016を着脱可能としているため、前構成部材1000をリユースする際に、第一情報シール1017が貼り付けられている第一情報シール台座1016を交換すれば良い。この第一情報シール台座1016を取外す場合、二つの係止爪1016bが二つの係止リブ1015dの間に位置しているため、前構成部材1000の後側から二つの係止爪1016bの後端を指で摘まんで互いに接近させることで、係止リブ1015dとの係止を容易に解除することができる。なお、図示は省略するが、遊技盤第一情報表示部1015の後方は遊技パネル1100により閉鎖されており、第一情報シール台座1016を取外す場合は前構成部材1000から遊技パネル1100を取外す必要がある。
また、第一情報シール台座1016にはハガシ孔1016dを設けているため、第一情報シール台座1016をリユースしたり分別廃棄したりする際に、ハガシ孔1016dに後ろから棒を差し込んで第一情報シール1017を前方へ押すことにより、第一情報シール1017を容易に剥がすことができる。
更に、第一情報シール台座1016の台板1016aを、収容凹部1015aに収容させているため、前方から第一情報シール台座1016に対して指や工具等を引っ掛かり難くしている。これにより、正規とは異なる不正な情報が記載された第一情報シール1017が貼り付けられている第一情報シール台座1016への交換を困難なものとすることができ、不正行為に対する抑止力を高めることができる。
[8-1b.遊技盤第二情報表示部]
続いて、前構成部材1000における遊技盤第二情報表示部1020について、主に図90等を参照して詳細に説明する。図90(a)は前構成部材における遊技盤第二情報表示部の部位を拡大して斜視図で示す説明図であり、(b)は遊技盤第二情報表示部の部位を断面で示す説明図であり、(c)は遊技盤第二情報表示部と第二情報シール台座とを分解して斜視図で示す説明図であり、(d)は第二情報シールが貼り付けられている第二情報シール台座を前から見た斜視図である。
遊技盤第二情報表示部1020には、遊技盤5にかかる情報が記載された第二情報シール1022が貼り付けられている第二情報シール台座1021が取付けられている。第二情報シール1022には、例えば、遊技盤5の版権が記載されている。
遊技盤第二情報表示部1020には、前構成部材1000の前面における左上隅で機能表示ユニット1400の上方に設けられている。遊技盤第二情報表示部1020は、遊技領域5aの外周に沿うように、上下に長いひし形に形成されている。この遊技盤第二情報表示部1020は、前構成部材1000の前面から浅く凹んでいる収容凹部1020aと、収容凹部1020aの底面で上辺及び下辺に沿って四角く前後に貫通している二つの挿通孔1020bと、が設けられている。
また、遊技盤第二情報表示部1020には、上側の挿通孔1020bにおいて、収容凹部1020aの上辺の外側の部位から後方へ平板状に延出している係止リブ1020cが設けられている。係止リブ1020cは、前構成部材1000の奥行の半分程まで後方へ延出している。更に、遊技盤第二情報表示部1020は、係止リブ1020cの下面側から上方へ凹んでいると共に前方へ開放されている案内凹部1020dを、備えている。案内凹部1020dは、図90(b)に示すように、後方へ向かうほど下方へ位置するように傾斜している。
第二情報シール台座1021は、前面に第二情報シール1022が貼り付けられ、遊技盤第二情報表示部1020の収容凹部1020aに前方から収容される平板状の台板1021aを備えている。また、第二情報シール台座1021は、台板1021aの後面における上端から後方へ延出しており上側の挿通孔1020bを通って後端が係止リブ1020cに係止される係止爪1021bと、台板1021aの後面における下端から後方へ短く延出した後に下方へ延出しているL字状で下側の挿通孔1020bに挿通される係止部1021cと、を備えている。係止爪1021bは、図90(b)に示すように、係止リブ1020cに係止させた状態で、その後端が前構成部材1000の後端付近まで後方へ延出している。また、係止部1021cは、L字状の先端が前構成部材1000の前面を構成している平板状の部位の裏側に係止される。
また、第二情報シール台座1021は、台板1021aの上下両端付近において前後に貫通しているハガシ孔1021dを、備えている。ハガシ孔1021dは、台板1021aの前面に第二情報シール1022が貼り付けられている状態で、後側から棒を挿入して第二情報シール1022を前方へ押すことにより、第二情報シール1022の端部を剥がすことが可能であり、リユースし易くしている。
なお、第二情報シール台座1021は、前構成部材1000とは異なる色(例えば、黒色、青色、赤色、等)で設けられている。これにより、遊技盤5の製造において、第二情報シール台座1021(第二情報シール1022)の付け忘れに気付かせ易くしている。
この遊技盤第二情報表示部1020は、前方から第二情報シール台座1021を着脱可能としているため、前構成部材1000をリユースする際に、第二情報シール1022が貼り付けられている第二情報シール台座1021を交換すれば良い。この第二情報シール台座1021を取外す場合は、前方から案内凹部1020dに、マイナスドライバーのような工具の先端を差し込むと、その先端が案内凹部1020dに案内されることで係止爪1021bを下方へ押圧し、係止リブ1020cと係止爪1021bとの係止を解除することができ、第二情報シール台座1021を前方へ取外すことができる。なお、工具を使用して前方から第二情報シール台座1021を取外した場合、案内凹部1020dにその痕跡が残り易い。
第二情報シール台座1021のその他の取外しとしては、前構成部材1000の後側から係止爪1021bを操作することで、係止リブ1020cとの係止を解除して取外す。なお、この場合、図示は省略するが、遊技盤第二情報表示部1020の後方は遊技パネル1100により閉鎖されているため、第二情報シール台座1021を取外す場合は前構成部材1000から遊技パネル1100を取外す必要がある。
また、第二情報シール台座1021にはハガシ孔1021dを設けているため、第二情報シール台座1021をリユースしたり分別廃棄したりする際に、ハガシ孔1021dに後ろから棒を差し込んで第二情報シール1022を前方へ押すことにより、第二情報シール1022を容易に剥がすことができる。
更に、第二情報シール台座1021の台板1021aを、収容凹部1020aに収容させているため、前方から第二情報シール台座1021に対して指や工具等を引っ掛かり難くしている。これにより、正規とは異なる不正な情報が記載された第二情報シール1022が貼り付けられている第二情報シール台座1021への交換を困難なものとすることができ、不正行為に対する抑止力を高めることができる。
[8-1c.遊技盤第三情報表示部]
続いて、前構成部材1000における遊技盤第三情報表示部1025について、主に図91等を参照して詳細に説明する。図91(a)は前構成部材における遊技盤第三情報表示部の部位を拡大して斜視図で示す説明図であり、(b)は遊技盤第三情報表示部の部位を断面で示す説明図であり、(c)は遊技盤第三情報表示部と第三情報シール台座とを分解して斜視図で示す説明図であり、(d)は第三情報シールが貼り付けられている第三情報シール台座を前から見た斜視図である。
遊技盤第三情報表示部1025には、遊技盤5にかかる情報が記載された第三情報シール1027が貼り付けられている第三情報シール台座1026が取付けられている。第三情報シール1027には、例えば、遊技盤5のメーカー等が記載されている。
遊技盤第三情報表示部1025には、前構成部材1000の前面における左下隅で切欠部1010の上方に設けられている。遊技盤第三情報表示部1025は、略正方形に形成されている。この遊技盤第三情報表示部1025は、前構成部材1000の前面から浅く凹んでいる収容凹部1025aと、収容凹部1025aの底面で四角く前後に貫通している三つの挿通孔1025bと、が設けられている。三つの挿通孔1025bは、一つが収容凹部1025aの上辺に沿った中央に設けられており、残りの二つが収容凹部1025aの下辺に沿って左右に離隔して設けられている。
また、遊技盤第三情報表示部1025には、上側の挿通孔1025bにおいて、収容凹部1025aの上辺の外側の部位から後方へ平板状に延出している係止リブ1025cが設けられている。係止リブ1025cは、前構成部材1000の奥行の半分程まで後方へ延出している。更に、遊技盤第三情報表示部1025は、係止リブ1025cの下面側から上方へ凹んでいると共に前方へ開放されている案内凹部1025dを、備えている。案内凹部1025dは、図91(b)に示すように、後方へ向かうほど下方へ位置するように傾斜している。
第三情報シール台座1026は、前面に第三情報シール1027が貼り付けられ、遊技盤第三情報表示部1025の収容凹部1025aに前方から収容される平板状の台板1026aを備えている。また、第三情報シール台座1026は、台板1026aの後面における上端から後方へ延出しており上側の挿通孔1025bを通って後端が係止リブ1025cに係止される係止爪1026bを、備えている。係止爪1026bは、図91(b)に示すように、係止リブ1025cに係止させた状態で、その後端が前構成部材1000の後端付近まで後方へ延出している。
また、第三情報シール台座1026は、台板1021aの後面における下端に沿うように左右方向に離隔しており、後方へ短く延出した後に下方へ延出しているL字状の二つの係止部1026cを、備えている。係止部1026cは、下側の挿通孔1020bに挿通された上で、L字状の先端が前構成部材1000の前面を構成している平板状の部位の裏側に係止される。
なお、第三情報シール台座1026は、前構成部材1000とは異なる色(例えば、黒色、青色、赤色、等)で設けられている。これにより、遊技盤5の製造において、第三情報シール台座1026(第三情報シール1027)の付け忘れに気付かせ易くしている。
この遊技盤第三情報表示部1025は、前方から第三情報シール台座1026を着脱可能としているため、前構成部材1000をリユースする際に、第三情報シール1027が貼り付けられている第三情報シール台座1026を交換すれば良い。この第三情報シール台座1026を取外す場合は、前方から案内凹部1025dに、マイナスドライバーのような工具の先端を差し込むと、その先端が案内凹部1025dに案内されることで係止爪1026bを下方へ押圧し、係止リブ1025cと係止爪1026bとの係止を解除することができ、第三情報シール台座1026を前方へ取外すことができる。なお、工具を使用して前方から第三情報シール台座1026を取外した場合、案内凹部1025dにその痕跡が残り易い。
第三情報シール台座1026のその他の取外しとしては、前構成部材1000の後側から係止爪1026bを操作することで、係止リブ1025cとの係止を解除して取外す。なお、この場合、図示は省略するが、遊技盤第三情報表示部1025の後方は遊技パネル1100により閉鎖されているため、第三情報シール台座1026を取外す場合は前構成部材1000から遊技パネル1100を取外す必要がある。
また、第三情報シール台座1026の台板1026aを、収容凹部1025aに収容させているため、前方から第三情報シール台座1026に対して指や工具等を引っ掛かり難くしている。これにより、正規とは異なる不正な情報が記載された第三情報シール1027が貼り付けられている第三情報シール台座1026への交換を困難なものとすることができ、不正行為に対する抑止力を高めることができる。
[8-2.遊技パネル]
遊技盤5における遊技パネル1100について、主に図87及び図88等を参照して詳細に説明する。遊技パネル1100は、前構成部材1000の後面に取付けられており、表ユニット2000及び裏ユニット3000が取付けられるものである。遊技パネル1100は、外周が前構成部材1000の外周よりもやや小さく形成されていると共に透明な合成樹脂で平板状に形成されている。この遊技パネル1100は、前構成部材1000の後側の窪んだ部位に後方から嵌め込まれて取付けられている。なお、図示は省略するが、遊技パネル1100の前面には、所定のゲージ配列で複数の障害釘が植設されている。
遊技パネル1100は、アクリル樹脂、ポリカーボネイト樹脂、ポリアリレート樹脂、メタクリル樹脂等の合成樹脂板や、ガラスや金属等の無機質板により形成されている。この遊技パネル1100の板厚は、木製の遊技パネルの板厚が約20mmであるのに対しこれよりも薄く、障害釘を前面に植設したり表ユニット2000を取付けたりしても十分に保持可能な必要最低限の厚さが約10mmとされている。なお、本実施形態では、透明な合成樹脂板によって形成されている。
遊技パネル1100には、前後に貫通している複数の開口部1112が複数形成されている。各開口部1112は、前構成部材1000のアウト口1008、表ユニット2000における始動口ユニット2100、サイドユニット2200、センター役物2500、に対応した部位に設けられている。アウト口1008と対応している開口部1112では、遊技パネル1100における当該開口部1112よりも下側の部位が、後面から前方へ向かって凹んでいる。つまり、当該開口部1112の下側の部位の板厚が薄くなっている。
この遊技パネル1100は、センター役物2500を取付けるための大きな開口部1112が、正面視において中央よりも上側にオフセットして設けられており、その開口部1112の存在により枠状に形成されているが、図示するように、当該枠が途切れていないため、十分な強度・剛性を有している。
この遊技パネル1100は、前側に取付けられる前構成部材1000と共に透明に形成されているため、遊技盤5に組立てた時に、遊技領域5aの境界が明瞭に見えることを低減させることができ、遊技者に対して開放感を与えることができると共に、実際の遊技領域5aの大きさが変わらないものの、遊技者に対して遊技領域5aを大きく(広く)見せることができる。
また、遊技パネル1100を、前構成部材1000と共に透明としているため、演出表示装置1600、表ユニット2000や裏ユニット3000、等からの光を、前方(遊技者側)へ反射させたり屈折させたりすることで発光しているように見せることができ、遊技盤5の全体の装飾性をより高めることができる。
なお、詳細に説明は省略するが、遊技パネル1100には、前構成部材1000、始動口ユニット2100やセンター役物2500等のような表ユニット2000、裏ユニット3000の裏箱3010、等を取付けや位置決めするための複数の取付孔や位置決孔が設けられている。
[8-3.装飾セル]
遊技盤5における装飾セル1140について、主に図86乃至図88等を参照して詳細に説明する。装飾セル1140は、透明な遊技パネル1100を通して前方から視認可能に設けられており、遊技領域5a内を装飾するためのものである。
本実施形態の遊技盤5は、遊技パネル1100における透明な遊技パネル1100の後側に設けられており、所定の絵柄が施されているフィルム状の装飾セル1140を備えている。
装飾セル1140は、遊技領域5a内(正面視において枠状の前構成部材1000の枠内)において、遊技球Bが流通する領域の後方に設けられている。装飾セル1140は、遊技領域5aの周縁とセンター役物2500の枠内との間の環状の領域において、センター役物2500の第二始動口2004が設けられている部位を除いた、略全周に設けられている。本実施形態では、装飾セル1140は、四つに分割されている。具体的には、装飾セル1140は、内レール1002とセンター役物2500との間で逆流防止部材1007付近からサイドユニット2200の左端上方までの領域の部分、右下レール1004とセンター役物2500との間でサイドユニット2200及び始動口ユニット2100を含んで第一大入賞口2005よりも左側までの領域の部分、外レール1001とセンター役物2500との間で逆流防止部材1007付近から衝止部1006までの間の領域の部分、右レール1005とセンター役物2500との間で衝止部1006よりも下方の領域の部分、の四つで構成されている。
装飾セル1140は、外周側の端縁が前構成部材1000の内周縁と略一致するように形成されていると共に、内周側の端縁が遊技パネル1100の開口部1112の内周面よりも若干外方へ控えるように形成されている。
装飾セル1140には、複数の取付孔が設けられており、それら取付孔を通して図示しない取付ネジにより、遊技パネル1100の後面に取付けられる。なお、取付ネジには、装飾セル1140の厚さと同じ高さの円筒状の段が設けられており、遊技パネル1100に対して取付けと同時に位置決めされる。なお、取付孔は、遊技盤5に組立てた時に、前方から見え難い位置に設けられている。
装飾セル1140は、厚さが0.2mm~0.4mmの合成樹脂のフィルムであり、所定の絵柄が印刷により施されている。なお、装飾セル1140の材質としては、「ポリエチレンテレフタレート樹脂」、「ポリカーボネイト樹脂」、「ABS樹脂」、「AES樹脂」、「PMMA(ポリメタクリル酸メチル)樹脂」、「ポリプロピレン樹脂」、「ポリエチレン樹脂」、「ポリスチレン樹脂」、「耐衝撃性ポリスチレン樹脂」、「ポリ塩化ビニル」、等が挙げられる。
本実施形態では、装飾セル1140を、遊技パネル1100の一部に設けるようにしているため、遊技パネル1100に貼り付けられる従来のセルと比較して、樹脂シートから取れる装飾セル1140の数を多くすることができ、パチンコ機1にかかるコストを低減させることができる。
また、装飾セル1140を取付ネジにより遊技パネル1100に取付けていることから、装飾セル1140を遊技パネル1100から容易に着脱させることができるため、絵柄異なる装飾セル1140に取替えることで、パチンコ機1のスペック変更、機種変更、或いは、設計変更、リユース、等に対して容易に対応することができ、パチンコ機1にかかるコストの増加を抑制させることができると共に、より装飾効果の高い絵柄の装飾セル1140に交換することで遊技者に対する訴求力の高いパチンコ機1を提供することができる。
更に、透明な遊技パネル1100の後側に装飾セル1140を設けるようにしているため、遊技パネル1100の前面に設けるようにした場合と比較して、遊技者から装飾セル1140までの距離が遠くなり、遊技者に対する圧迫感を低減させることができる。
また、装飾セル1140に透光性を有するようにすることが望ましく、遊技パネル1100(装飾セル1140)の後方に設けられているLEDからの光により、装飾セル1140の絵柄を発光装飾させることができ、遊技領域5a内の見栄えを良くすることができると共に、装飾セル1140の発光装飾により遊技者の関心を強く引付けさせることができ、パチンコ機1の訴求力を高めることができる。
[8-4.主制御基板ユニット]
遊技盤5における主制御ユニット1300について、主に図82乃至図84等を参照して説明する。主制御ユニット1300は、裏ユニット3000における裏箱3010の後面の下部に着脱可能に取付けられている。主制御ユニット1300は、遊技内容及び遊技者への特典の付与等を制御する主制御基板1310(図112を参照)と、主制御基板1310を収容しており裏箱3010に取付けられる主制御基板ボックス1320と、を備えている。
主制御基板ボックス1320は、裏箱3010に取付けられると共に後面に主制御基板1310が取付けられる基板ベース1330と、主制御基板1310を後方から覆うように基板ベース1330に取付けられている基板カバー1340と、から構成されている。基板ベース1330と基板カバー1340とは、透明なポリカーボネイトにより形成されている。基板ベース1330と基板カバー1340とにより形成される内部空間には、主制御基板1310が収容されている。基板ベース1330と基板カバー1340が透明なポリカーボネイトにより形成されていることによって、主制御基板1310の表面側や裏面側の状態(不正な改変が行われているか否か、又は不正ICが実装されているか否か)を、主制御基板ボックス1320の外側から確認することができるようになっている。
また、主制御基板ボックス1320は、基板ベース1330と基板カバー1340とに夫々対応するように複数の封印機構1350を備えており、一つの封印機構1350を用いて主制御基板ボックス1320を閉じると、次に、主制御基板ボックス1320を開けるためにはその封印機構1350を破壊する必要があり、主制御基板ボックス1320の開閉の痕跡を残すことができる。従って、開閉の痕跡を見ることで、主制御基板ボックス1320の不正な開閉を発見することができ、主制御基板1310への不正行為に対する抑止力が高められている。
主制御ユニット1300の主制御基板1310は、枠制御基板740、アウト球センサ605、セーフ球センサ606、周辺制御基板1510、等と接続されている。また、主制御基板1310は、機能表示ユニット1400、一般入賞口センサ3001、第一始動口センサ3002、第二始動口センサ2502、普通入賞口センサ3003、ゲートセンサ2501、第一大入賞口センサ2503、第二大入賞口センサ2504、第一大入賞口センサ2503、始動口ソレノイド2542、第一アタッカソレノイド2532、第二アタッカソレノイド2552、磁気センサ1050、振動センサ1040(図112を参照)、等と接続されている。
また、主制御基板1310には、四つの7セグメントLEDからなるベースモニタ1310aを有している(図112を参照)。ベースモニタ1310aは、透明な基板カバー1340を通して後方から視認することができる。このベースモニタ1310aは、球発射ユニット550により発射された遊技球Bのうち、遊技領域5a内に打込まれた後に遊技盤5から下方へ排出されて、本体枠4の循環球経路ユニット600に設けられているアウト球センサ605及びセーフ球センサ606より検知されることでカウントされた遊技球Bの球数を表示するものである。本実施形態のベースモニタ1310aは、100発発射してアウト球センサ605及びセーフ球センサ606によりカウントされた球数(遊技ホール側へ戻ってきた球数)を百分率にして表示している。
[8-5.機能表示ユニット]
遊技盤5における機能表示ユニット1400について、主に図79等を参照して詳細に説明する。機能表示ユニット1400は、遊技領域5aの外側で前構成部材1000の左上隅に取付けられている。機能表示ユニット1400は、パチンコ機1に組立てた状態で、扉枠3の遊技窓101を通して前方(遊技者側)から視認することができる。この機能表示ユニット1400は、主制御基板1310からの制御信号に基づき複数のLEDを用いて、遊技状態(遊技状況)や、普通図柄の抽選結果や特別図柄の抽選結果等を表示するものである。
機能表示ユニット1400は、詳細な図示は省略するが、遊技状態を表示する三つのLEDからなる状態表示器と、ゲート2003での遊技球Bの通過や普通入賞口2011への遊技球Bの受入れにより抽選される普通図柄の抽選結果を表示する二つのLEDからなる普通図柄表示器と、ゲート2003での遊技球Bの通過や普通入賞口2011への遊技球Bの受入れに係る保留数を表示する二つのLEDからなる普通保留表示器と、を備えている。
また、機能表示ユニット1400は、第一始動口2002への遊技球Bの受入れにより抽選された第一特別図柄の抽選結果を表示する八つのLEDからなる第一特別図柄表示器と、第一始動口2002への遊技球Bの受入れに係る保留数を表示する二つのLEDからなる第一特別保留数表示器と、第二始動口2004への遊技球Bの受入れにより抽選された第二特別図柄の抽選結果を表示する八つのLEDからなる第二特別図柄表示器と、第二始動口2004への遊技球Bの受入れに係る保留数を表示する二つのLEDからなる第二特別保留数表示器と、を備えている。
更に、機能表示ユニット1400は、第一特別図柄の抽選結果又は第二特別図柄の抽選結果が「当り」等の時に、第一大入賞口2005や第二大入賞口2006の開閉パターンの繰返し回数(ラウンド数)を表示する五つのLEDからなるラウンド表示器、を備えている。
この機能表示ユニット1400では、備えられているLEDを、適宜、点灯、消灯、及び、点滅、等させることにより、保留数や図柄等を表示することができる。
[8-6.周辺制御ユニット]
遊技盤5における周辺制御ユニット1500について、主に図82等を参照して説明する。周辺制御ユニット1500は、裏ユニット3000の裏箱3010の後側に設けられている演出表示装置1600の後方に設けられている。詳述すると、周辺制御ユニット1500は、裏箱3010の後面に取付けられている演出表示装置1600の後面に取付けられている。周辺制御ユニット1500は、主制御基板1310からの制御信号に基づいて遊技者に提示する演出を制御する周辺制御基板1510(図112を参照)と、周辺制御基板1510を収容している周辺制御基板ボックス1520と、を備えている。周辺制御基板1510は、発光演出、サウンド演出、及び可動演出、等を制御するための周辺制御部1511と、演出画像を制御するための演出表示制御部1512と、を備えている。
周辺制御ユニット1500の周辺制御基板1510は、主制御基板1310、演出操作ユニット250、扉枠3側の各種装飾基板、演出表示装置1600、等と接続されている(図112を参照)。周辺制御ユニット1500は、詳細は後述するが、演出表示装置1600の後側に取付けられている。
[8-7.演出表示装置]
遊技盤5における演出表示装置1600について、主に図83及び図84等を参照して説明する。演出表示装置1600は、正面視において遊技領域5aの中央に配置されており、遊技パネル1100の後側に、裏ユニット3000の裏箱3010を介して取付けられている。演出表示装置1600は、裏箱3010の後壁に対して着脱可能に取付けられている。演出表示装置1600は、遊技盤5を組立てた状態で、透明な遊技パネル1100や枠状のセンター役物2500の枠内を通して、前側(遊技者側)から視認することができる。
演出表示装置1600は、白色LEDをバックライトとした4:3の19inchのフルカラーの液晶表示装置であり、横長の状態で裏箱3010の後面(後壁)に取付けられる。演出表示装置1600は、周辺制御基板1510に接続されており、所定の静止画像や動画を表示することができる。
演出表示装置1600は、上端面から上方へ突出している二つの上固定片1601と、下端面から下方へ突出している一つの下固定片1602と、を備えている。演出表示装置1600は、液晶画面を前方へ向けた状態で、後述する裏箱3010の開口部3010bの上内周面に開口している二つの固定溝3010dに、裏箱3010の斜め後方から二つの上固定片1601を挿入した上で、下固定片1602側を前方へ移動させて、下固定片1602をロックスライダ3020の開口部内に挿入し、ロックスライダ3020を背面視において左方へスライドさせることにより、裏箱3010に取付けられる。
[8-8.表ユニットの全体構成]
遊技盤5における表ユニット2000について、主に図86乃至図88等を参照して詳細に説明する。表ユニット2000は、遊技パネル1100に、前方から取付けられており、前端が遊技パネル1100の前面よりも前方へ突出していると共に、後端の一部が遊技パネル1100の開口部1112内に突出している。
表ユニット2000は、遊技領域5a内に打込まれた遊技球Bを受入可能に常時開口している複数(ここでは三つ)の一般入賞口2001と、遊技領域5a内の所定位置に設けられており遊技球Bが通過可能なゲート2003と、遊技領域5a内の所定位置に設けられており遊技球Bを受入可能に常時開口している普通入賞口2011と、遊技領域5a内の所定位置に設けられており遊技球Bを受入可能に常時開口している第一始動口2002と、遊技球Bがゲート2003を通過又は遊技球Bが普通入賞口2011に受入れられることにより抽選される普通図柄の抽選結果に応じて遊技球Bの受入れが可能となる第二始動口2004と、第一始動口2002への遊技球Bの受入れにより抽選される第一特別図柄又は第二始動口2004への遊技球Bの受入れにより抽選される第二特別図柄に応じて遊技球Bの受入れが何れかにおいて可能となる第一大入賞口2005及び第二大入賞口2006と、を備えている。
また、表ユニット2000は、遊技領域5a内に打込まれた遊技球Bを遊技領域5a外へ排出するアウト口1008及びサブアウト口2023を、更に備えている。アウト口1008及びサブアウト口2023は、遊技球Bを受入可能に常時開口している。また、アウト口1008は、遊技領域5aの下流端に設けられている。
また、表ユニット2000は、ゲート2003での遊技球Bの通過を検知するゲートセンサ2501、第二始動口2004に受入れられた遊技球Bを検知する第二始動口センサ2502と、第一大入賞口2005に受入れられた遊技球Bを検知する第一大入賞口センサ2503と、第二大入賞口2006に受入れられた遊技球Bを検知する第二大入賞口センサ2504と、遊技領域5a内に作用する不正な磁気を検知する磁気センサ1050と、を備えている。
複数(ここでは四つ)の一般入賞口2001は、三つが遊技領域5a内の下部における左右方向中央に対して左側に配置されており、残り一つが遊技領域5a内の下部における左右方向中央に対して右側に配置さている。ゲート2003は、遊技領域5a内における右端付近の上下方向中央よりも上側の部位に配置されている。普通入賞口2011は、遊技領域5a内における右端付近で上下方向中央よりも下側の部位に配置されている。第一始動口2002は、遊技領域5a内の左右方向中央でアウト口1008の直上に配置されている。第二始動口2004は、遊技領域5a内における右端付近でゲート2003と普通入賞口2011との間の上下方向中央よりも上側に配置されている。第一大入賞口2005は、遊技領域5a内における右上隅で衝止部1006の下方に配置されている。第二大入賞口2006は、遊技領域5aの右下隅に配置されている。
アウト口1008は、遊技領域5aの下流端で第一始動口2002の直下に配置されている。複数(ここでは六つ)のサブアウト口2023は、三つが遊技領域5a内の下部における左右方向中央に対して左側に配置されており、二つが遊技領域5a内の下部における左右方向中央に対して右側に配置されており、残り一つが遊技領域5a内の左端付近で上下方向の略中央に配置されている。
表ユニット2000は、遊技領域5a内の左右方向中央で遊技領域5aの下端の直上に取付けられており第一始動口2002を有している始動口ユニット2100と、始動口ユニット2100の正面視左方で内レール1002に沿うように設けられており三つの一般入賞口2001及び三つのサブアウト口2023を有しているサイドユニット2200と、を備えている。
また、表ユニット2000は、遊技領域5a内の正面視略中央やや上寄りに設けられており、一つの一般入賞口2001、ゲート2003、普通入賞口2011、第二始動口2004、第一大入賞口2005、第二大入賞口2006、及び三つのサブアウト口2023、を有している枠状のセンター役物2500を、更に備えている。
[8-8a.始動口ユニット]
次に、表ユニット2000の始動口ユニット2100について、主に図79乃至図81、及び図85等を参照して説明する。表ユニット2000の始動口ユニット2100は、遊技領域5a内において、左右方向中央の下端部付近でアウト口1008の直上に配置されており、遊技パネル1100に前方から取付けられている。始動口ユニット2100は、遊技球Bが一つのみ受入可能な幅で上方へ向かって常時開口している第一始動口2002を、有している。
始動口ユニット2100は、遊技盤5に組立てた状態で、第一始動口2002がセンター役物2500のステージ2518における中央放出部2518aの直下に位置しており、中央放出部2518aから放出された遊技球Bを高い確率で受入れることができる。この第一始動口2002に受入れられた遊技球Bは、遊技パネル1100の後方へ誘導されて、裏ユニット3000の裏球誘導ユニット3100に受け渡された上で、第一始動口センサ3002に検知された後に、下方の循環球経路ユニット600のセーフ球受口600bへ排出される。
[8-8b.サイドユニット]
次に、表ユニット2000のサイドユニット2200について、主に図79乃至図81、及び図85等を参照して説明する。表ユニット2000のサイドユニット2200は、遊技領域5a内において、始動口ユニット2100の左方で内レール1002に沿うように延出しており、遊技パネル1100に前方から取付けられている。サイドユニット2200は、遊技球Bを常時受入可能に開口している三つの一般入賞口2001と、遊技球Bを常時受入可能に開口している三つのサブアウト口2023と、を備えている。
サイドユニット2200は、右から左へ向かって内レール1002に沿うように、一般入賞口2001とサブアウト口2023とが交互に列設されており、左方へ向かうほど高い位置に設けられている。一般入賞口2001及びサブアウト口2023は、それぞれが遊技球B一つ分の大きさ(幅)で開口している。
また、サイドユニット2200は、最も高くなっている左端側に、右方へ向かうに従って低くなるように傾斜している棚部2201を有している。棚部2201は、遊技盤5に組立てた状態で、ワープ入口2515の左方且つ下方に位置している。このサイドユニット2200の前面には、所定の装飾が施された装飾シールが貼り付けられている。
サイドユニット2200は、遊技盤5に組立てた状態で、三つの一般入賞口2001とサブアウト口2023とが、遊技パネル1100の前面よりも前方に突出している。このサイドユニット2200は、一般入賞口2001に受入れられた遊技球Bを、遊技パネル1100の後方に誘導し、裏ユニット3000の裏球誘導ユニット3100に受け渡すことができる。そして、裏ユニット3000の裏球誘導ユニット3100に受渡された遊技球Bは、一般入賞口センサ3001に検知された上で下方の循環球経路ユニット600のセーフ球受口600bへ排出される。
また、サイドユニット2200は、サブアウト口2023に受入れられた遊技球Bを、遊技パネル1100の後方に誘導して、裏ユニット3000の裏球誘導ユニット3100に受け渡すことができる。裏ユニット3000の裏球誘導ユニット3100に受渡された遊技球Bは、下方の循環球経路ユニット600のアウト球受口600aへ排出される。
[8-8c.センター役物]
次に、表ユニット2000におけるセンター役物2500について、主に図92及び図93等を参照して詳細に説明する。図92は遊技盤のセンター役物を前から見た斜視図であり、図93は遊技盤のセンター役物を後ろから見た斜視図である。表ユニット2000のセンター役物2500は、遊技領域5a内において、始動口ユニット2100よりも上方で、正面視略中央やや上寄りに配置されており、遊技パネル1100の前面に取付けられている。センター役物2500は、透明な枠状に形成されている。
センター役物2500は、詳細は後述するが、遊技球Bの通過により普通図柄の抽選が行われるゲート2003と、遊技球Bを受入可能に常時開口しており遊技球Bの受入れにより普通図柄の抽選が行われる普通入賞口2011と、ゲート2003での遊技球Bの通過や普通入賞口2011への遊技球Bの受入れにより抽選された普通図柄の抽選結果に応じて遊技球Bの受入れが可能となる第二始動口2004と、第一始動口2002への遊技球Bの受入れにより抽選された第一特別図柄や第二始動口2004への遊技球Bの受入れにより抽選された第二特別図柄の抽選結果に応じて何れかが遊技球Bを受入可能に開閉する第一大入賞口2005及び第二大入賞口2006と、受入れられた遊技球Bを遊技領域5aへ戻すことなく排出する三つのサブアウト口2023と、を備えている。
センター役物2500は、ゲート2003での遊技球Bの通過を検知するゲートセンサ2501と、第二始動口2004に受入れられた遊技球Bを検知する第二始動口センサ2502と、第一大入賞口2005に受入れられた遊技球Bを検知する第一大入賞口センサ2503と、第二大入賞口2006に受入れられた遊技球Bを検知する第二大入賞口センサ2504と、を備えている。
また、センター役物2500は、遊技パネル1100の開口部1112の内周縁に沿うように枠状に形成されているセンターフレーム2510を備えている。センターフレーム2510は、障害釘Nの前端と同じような位置まで遊技パネル1100の前面から前方へ突出している前方突出部2511と、前方突出部2511の後端から枠の外方へ向かって遊技パネル1100の前面と平行に延出している板状のフランジ部2512と、フランジ部2512よりも後方へ突出している後方突出部2513と、前方突出部2511の後端から枠の内方へ向かって遊技パネル1100の前面と平行に延出している板状のサポート部2514と、を備えている。
センター役物2500の前方突出部2511は、遊技パネル1100の開口部1112の周縁に沿うように略全周に亘って枠状に設けられている。この前方突出部2511によって、遊技パネル1100の開口部1112内への遊技球Bの侵入(流入)が阻止されている。フランジ部2512は、センターフレーム2510を遊技パネル1100の前面に取付けるためのものである。後方突出部2513及びサポート部2514は、主にセンターフレーム2510を補強するためのものである。
更に、センター役物2500は、枠状の前方突出部2511における左辺部分において遊技球Bが進入可能に開口しているワープ入口2515と、ワープ入口2515に進入した遊技球Bをセンター役物2500の枠内へ案内するワープ通路2516と、ワープ通路2516の下流端において開口しているワープ出口2517と、ワープ出口2517から出てきた遊技球Bを左右方向へ転動させた後に前方且つセンター役物2500の下方へ放出させるステージ2518と、を備えている。
ステージ2518は、フランジ部2512(遊技パネル1100の前面)よりも後方で開口部1112内に設けられている。ステージ2518は、左右方向の中央側が窪んだ湾曲状で、始動口ユニット2100の第一始動口2002の直上と対応した位置、つまり、センター役物2500を遊技パネル1100の遊技パネル1100に取付けた状態で左右方向の略中央の位置が、その左右両側よりも若干高くなるような波状(W字状)に形成されている。このステージ2518は、左右方向中央の左右両側よりも若干高くなっている部位(中央放出部2518a)と、その左右両側の最も低くなっている部位(サイド放出部2518b)とが、前方へ向かって低くなるように傾斜しており、それらの部位から遊技球Bを遊技領域5a内へ放出させることができる。
更に、センター役物2500は、センター役物2500の下辺部分を形成しステージ2518を有するステージユニット2520と、センター役物2500の右上隅部分を形成し第一大入賞口2005を有する第一アタッカユニット2530と、第一アタッカユニット2530の下方に設けられゲート2003、普通入賞口2011、第二始動口2004、及びサブアウト口2023を有するゲートユニット2540と、センター役物2500の右下隅部分を形成しステージユニット2520の左方且つゲートユニット2540の下方に設けられ一般入賞口2001、第二大入賞口2006、及びサブアウト口2023を有する第二アタッカユニット2550と、 センター役物2500の左辺の一部と上辺部分とを形成しステージユニット2520と第一アタッカユニット2530とを繋ぐように設けられているセンター左上ユニット2560と、を備えている。
本実施形態のセンター役物2500は、ステージユニット2520、第一アタッカユニット2530、ゲートユニット2540、第二アタッカユニット2550、センター左上ユニット2560、により周方向へ五つに分割されている。それに伴って、センターフレーム2510も周方向へ五つに分割されている。
センター役物2500は、第二始動口2004を開閉可能な第二始動口扉2541と、第二始動口扉2541を普通入賞口2011における遊技球Bの受入れにより抽選された普通抽選結果に応じて開閉させる始動口ソレノイド2542と、第一大入賞口2005を開閉可能な第一大入賞口扉2531と、第一大入賞口扉2531を第一始動口2002又は第二始動口2004への遊技球Bの受入れにより抽選される第一特別図柄の抽選結果又は第二特別図柄の抽選結果に応じて開閉させる第一アタッカソレノイド2532と、第二大入賞口2006を開閉可能な第二大入賞口扉2551と、第二大入賞口扉2551を第一始動口2002又は第二始動口2004への遊技球Bの受入れにより抽選される第一特別図柄の抽選結果又は第二特別図柄の抽選結果に応じて開閉させる第二アタッカソレノイド2552と、を備えている。
また、センター役物2500は、第一始動口2002や第二始動口2004への遊技球Bの受入れにより抽選された特別図柄や第四図柄等を表示する図柄表示器2505と、を備えている。
[8-8c-1.ステージユニット]
センター役物2500のステージユニット2520について、図94~図98等を参照して詳細に説明する。図94(a)はセンター役物におけるステージユニットの正面図であり、(b)はセンター役物におけるステージユニットの背面図である。図95はステージユニットを分解して前から見た分解斜視図であり、図96はステージユニットを分解して後ろから見た分解斜視図である。図97は、ステージユニットの要部を拡大して示す正面図である。図98(a)は図97におけるタ-タ線で切断した断面図であり、(b)は図97におけるチ-チ線で切断した断面図であり、(c)は図97におけるツ-ツ線で切断した断面図であり、(d)は図97におけるテ-テ線で切断した断面図である。
ステージユニット2520は、センター役物2500における左辺部分の一部と下辺部分の一部とを構成しており、図94(a)に示すように、正面視の形状が、左下へ膨出するような円弧状に形成されている。
このステージユニット2520は、遊技パネル1100の前面に取付けられる第一部材2521と、第一部材2521の後側に取付けられる第二部材2522と、第二部材2522を後方から挟むように第一部材2521の後側に取付けられている第三部材2523と、第一部材2521における前面の一部に貼り付けられる装飾シール2524と、を備えている。
第一部材2521は、ステージユニット2520全体を形作る大きさであり、後側に第二部材2522及び第三部材2523が取付けられる。この第一部材2521は、センターフレーム2510の一部を構成しており、前方突出部2511と、フランジ部2512と、後方突出部2513と、サポート部2514と、を有している。
詳述すると、第一部材2521の前方突出部2511は、遊技パネル1100の前面から障害釘Nの前端までの距離と同じような幅の帯板状に形成されていると共に、その幅方向が前後方向を向けられており、左右方向へ間隔をあけて二つに分離して設けられている。右側の前方突出部2511(後述する区画部2511a)は、ステージ2518の右方に設けられており、上下方向へ略垂直に延出している。左側の前方突出部2511は、ワープ出口2517から左方に設けられており、左上方へ延出している。この左側の前方突出部2511の途中に、左方へ向けて開口するようにワープ入口2515が設けられている。なお、右側の前方突出部2511は、左側の前方突出部2511よりも前方への突出が短い。
第一部材2521のフランジ部2512は、前方突出部2511の後端からセンターフレーム2510の枠の外方へ向かって、遊技パネル1100の前面と平行な平板状に延出しており、左右に分離している二つの前方突出部2511を繋ぐように設けられている。フランジ部2512は、右端が右側の前方突出部2511と一致しており、左端が左側の前方突出部2511の下方且つワープ入口2515の下方の部位まで設けられている。第一部材2521のフランジ部2512は、ステージ2518及びワープ通路2516に沿って、左端側が高くなるように左右方向へ延びている。第一部材2521のフランジ部2512の前面は、所定範囲において一定の深さで凹んでおり、その凹んでいる部位に所定の装飾が印刷された装飾シール2524が貼り付けられる。
第一部材2521の後方突出部2513は、フランジ部2512の右辺と下辺に沿うように、フランジ部2512の後面から後方へ板状に突出するように設けられている。この後方突出部2513は、第三部材2523の下壁部2523cと対応するように設けられている。第一部材2521のサポート部2514は、左側の前方突出部2511の後端からセンターフレーム2510の枠の内方へ向かって板状に延出している。なお、フランジ部2512とサポート部2514とのそれぞれの一部は、ワープ通路2516の前壁を構成している。
更に、第一部材2521は、フランジ部2512及びサポート部2514において貫通しており自身を遊技パネル1100に取付けるための取付ビスが挿通される取付孔2521aと、フランジ部2512及びサポート部2514の後面から後方へ突出しており遊技パネル1100の位置決孔に挿入される板用位置決ピン2521bと、を有している。
また、第一部材2521は、フランジ部2512の下端辺と左端辺とに設けられており先端へ向かうほど後方へ移動するように傾斜している表傾斜部2521cと、フランジ部2512の後面から後方へ円柱状に突出しており中心にネジ孔が形成されている複数の円柱突出部2521dと、を有している。複数の円柱突出部2521dは、第二部材2522や第三部材2523を取付けるためのものである。複数の円柱突出部2521dのうち、ステージ2518の下方に位置している四つの円柱突出部2521dは、ステージ2518の中央放出部2518aを中心にして左右対称に設けられている。
また、第一部材2521は、フランジ部2512を貫通しているシール剥孔2521eを有している。シール剥孔2521eは、装飾シール2524が貼り付けられる部位に設けられており、後方から棒状の工具を挿入することで、貼り付けられている装飾シール2524を前方へ押して、剥がし易くするためのものである。
第二部材2522は、第一部材2521と第三部材2523との間に挟まれるように設けられている。この第二部材2522は、ワープ出口2517よりも下方に設けられており、ワープ出口2517の左端付近から右方へ延出し、一部にステージ2518が設けられている。この第二部材2522は、板面を上下方向へ向けて左右方向へ延出しており上面を遊技球Bが転動可能な転動面部2522aと、転動面部2522aの前端から上方へ延出している板状の前壁板部2522bと、転動面部2522aの後端から上方へ延出している板状の後壁板部2522cと、を備えている。
転動面部2522aは、左右方向の中央付近から右側がアップダウンを有しながらも略水平に延出しており、当該部位にステージ2518が設けられている。一方、転動面部2522aにおけるステージ2518よりも左側の部位は、ワープ出口2517へ向かって左方へ向かうほど高くなるように傾斜している。
前壁板部2522bは、転動面部2522aの前端縁における、ステージ2518の中央放出部2518aとサイド放出部2518bとを除いた部位に設けられている。また、前壁板部2522bは、ステージ2518と対応している部位が、他の部位よりも前方へ突出している。前壁板部2522bは、転動面部2522aから遊技球Bの直径よりも低く上方へ突出している。後壁板部2522cは、転動面部2522aの後端縁の全長に亘って設けられており、転動面部2522aから遊技球Bの直径よりも低く上方へ突出している。
更に、第二部材2522は、転動面部2522aにおけるステージ2518よりも左側の部位において、前壁板部2522b及び後壁板部2522cから転動面部2522a側へ突出しており、遊技球Bの流通方向(左右方向)へ千鳥状に列設されている複数の突起部2522dを、有している。複数の突起部2522dは、遊技球Bが交互に当接することにより前後に蛇行させて、その流通速度(転動速度)を減速させるためのものである。
また、第二部材2522は、前壁板部2522bの後面において先端へ向かうほど前方へ移動するように傾斜している裏傾斜部2522eと、転動面部2522aの前端付近から下方へ突出している下方突出部2522fと、を有している。下方突出部2522fは、転動面部2522aの前端縁の全長に亘って設けられており、その前面が前壁板部2522bにおけるステージ2518と対応している部分を除いた部位の前面と同一面上に設けられている。
また、第二部材2522は、後壁板部2522cから後方へ円柱状に突出している複数の位置決ピン2522gを有している。複数の位置決ピン2522gは、左右方向へ間隔をあけて設けられており、そのうちの一つは、ステージ2518の中央放出部2518aの中心を通る垂直線上に設けられている。複数の位置決ピン2522gは、第三部材2523と位置決めするためのものであり、第三部材2523の位置決孔2523fに挿入される。
更に、第二部材2522は、転動面部2522aの下方に設けられている複数の取付部2522hを備えている。複数の取付部2522hは、自身を第一部材2521に取付けるためのものである。複数の取付部2522hは、第一部材2521の円柱突出部2521dを前方から挿入可能に凹んだ凹部が形成されていると共に、後端面に取付ビスが挿通される皿穴が形成されている。また、複数の取付部2522hのうち、ステージ2518の下方に設けられている四つの取付部2522hは、ステージ2518の中央放出部2518aを中心にして左右対称に設けられている。従って、複数の取付部2522hを対応する円柱突出部2521dに取付けることにより、第二部材2522を第一部材2521に対して所定位置に位置決めすることができる。
第三部材2523は、第一部材2521との間に第二部材2522を挟むように第一部材2521の後側に取付けられる。この第三部材2523は、板面を前後方向に向けて第二部材2522に沿うように左右方向へ延出している後壁部2523aと、後壁部2523aの上端縁から前方へ突出している上壁部2523bと、後壁部2523aの下端縁から上壁部2523bよりも短く前方へ突出している下壁部2523cと、後壁部2523a及び上壁部2523bの左端から左方且つ上方へ延出している球通路部2523dと、を備えている。
後壁部2523aは、ステージ2518を構成している第二部材2522の転動面部2522aから遊技球Bが後方へ転落するのを防止している。後壁部2523aの上端縁は、転動面部2522aの上面から遊技球Bの直径よりも高い位置に設けられている。また、後壁部2523aの下端縁は、第一部材2521の後方突出部2513と一致するように設けられている。
上壁部2523bは、第一部材2521における右側の前方突出部2511の前端と同じ位置まで前方へ突出しており、ステージ2518の上方を覆っている。この上壁部2523bは、後壁部2523aの上端縁から前方へ向かうほど高くなるように傾斜している。これにより、上方から落下してきたゴミや塵等を遊技領域5a内へ落ち難くすることができる。また、何らかの理由によって遊技球Bが落下してきた場合、当該遊技球Bを後方へ落下させることができ、ガラス120との間に遊技球Bが溜まることはない。
下壁部2523cは、第一部材2521の後方突出部2513と一致するように設けられている。この下壁部2523cは、ステージユニット2520に組立てた状態で、前端面が第一部材2521の後方突出部2513の後端面と当接するように設けられている。
球通路部2523dは、前方へ開放された樋状に形成されており、その前端の開口が第一部材2521のフランジ部2512及びサポート部2514により閉鎖される。この球通路部2523dは、ワープ入口2515付近からワープ出口2517まで延出しており、ワープ通路2516の底壁、後壁、及び上壁を構成している。
また、第三部材2523は、球通路部2523dの前端から後壁部2523aと平行に外方へ延出している取付片2523eと、後壁部2523aに設けられており第二部材2522の位置決ピン2522gが挿入される位置決孔2523fと、後壁部2523a及び取付片2523eに設けられており自身を第一部材2521に取付けるための取付ネジが挿通される取付孔2523gと、後壁部2523aに設けられており第二部材2522を第一部材2521に取付けるための取付ネジが通過可能なネジ通過孔2523hと、を有している。ネジ通過孔2523hは、背面視において第二部材2522の取付部2522hと重なる部位に設けられている。
本実施形態のステージユニット2520は、第一部材2521におけるフランジ部2512の後方に、第二部材2522がネジ止めされている。具体的には、第二部材2522の取付部2522hには、前方から凹んでいる凹部を有しており、その凹部内に第一部材2521の円柱突出部2521dを挿入させた上で、取付部2522hの後方から取付ネジを円柱突出部2521dにねじ込むことにより、第二部材2522が第一部材2521に取付けられる。
この際に、円柱突出部2521dを取付部2522hの凹部に挿入しているため、それらの嵌め合わせにより第一部材2521に対して第二部材2522が所定位置に位置決めされる。
そして、第一部材2521に第二部材2522を取付けたら、第二部材2522の後方に第三部材2523を位置させた上で、第三部材2523を前方へ移動させて第二部材2522の位置決ピン2522gを第三部材2523の位置決孔2523fに挿入させる。これにより、第二部材2522に対して第三部材2523が所定位置に位置決めされる。
そして、第三部材2523が第二部材2522に対して位置決めされると、第三部材2523の取付孔2523gの軸芯と第一部材2521の円柱突出部2521dの軸芯とが一致した状態となるため、後方から取付孔2523gを通して取付ネジを円柱突出部2521dにねじ込むことにより、第三部材2523が第一部材2521に取付けられる。これにより、ステージユニット2520が組立てられた状態となる。
ステージユニット2520を組立てた状態では、図98に示すように、第一部材2521のフランジ部2512の後面に第二部材2522の下方突出部2522fの前面が当接していると共に、第二部材2522の後壁板部2522cの後面が第三部材2523の後壁部2523aの前面に当接している。つまり、第二部材2522が第一部材2521と第三部材2523とに挟まれている。
また、ステージユニット2520では、第一部材2521の後方突出部2513の後端面と、第三部材2523の下壁部2523cの前端面と、が当接している。これら後方突出部2513と下壁部2523cは、第二部材2522の転動面部2522a(ステージ2518)の下方に間隔をあけて設けられている。従って、ステージユニット2520では、ステージ2518の下方に、フランジ部2512と、転動面部2522aと、後壁部2523aと、後方突出部2513及び下壁部2523cと、によって断面が四角い閉鎖空間2525aを有した角パイプ状の補強部2525が設けられている(図98を参照)。これにより、ステージユニット2520の強度・剛性を高めることができるため、遊技球Bの重さが作用してもステージ2518を歪み難くすることができ、ステージ2518における遊技球Bの転動(挙動)を安定させて設計通りに転動させることが可能となる。
ところで、ステージユニット2520において、位置決ピン2522gによりユニット内でのステージ2518の位置決め精度が高くても、ステージユニット2520と遊技パネル1100との位置決め精度が低いと、遊技盤5としてはステージ2518の精度が低くなってしまい、ステージ2518において設計上の作用効果が充分に発揮されない恐れがある。これに対して、本実施形態のステージユニット2520では、図98に示すように、自身を遊技パネル1100に位置決めするための板用位置決ピン2521bの直径d1と、第二部材2522と第三部材2523とを位置決めしている位置決ピン2522gの直径d2と、の関係を、 d1>d2 としている。また、直径だけでなく長さについても板用位置決ピン2521bの方を長くしている。つまり、位置決ピン2522gよりも板用位置決ピン2521bの方が大きく設けられている。これにより、大本となる遊技パネル1100に対するステージユニット2520の位置決め精度を高めることができ、ステージ2518において設計の際に想定された作用効果を充分に発揮させることができる。
また、本実施形態のステージユニット2520は、第二部材2522において、ステージ2518を転動している遊技球Bが前方へ放出されるのを阻止可能な前壁板部2522bの上端縁に裏傾斜部2522eを設けている。また、第一部材2521において、遊技パネル1100の前面に取付けられるフランジ部2512における少なくともステージ2518(前壁板部2522b)の下方の部位の下端縁に表傾斜部2521cを設けている。
図98に示すように、裏傾斜部2522eは、前壁板部2522bの後面において、先端(上端縁)へ向かうに従って前方へ移動するように傾斜しており、表傾斜部2521cは、フランジ部2512において、先端(下端縁)へ向かうに従って後方へ移動するように傾斜している。
このように、ステージ2518前側の前壁板部2522bの上端縁に裏傾斜部2522eを設けているため、ステージ2518を転動している遊技球Bが裏傾斜部2522eに案内されることで中央放出部2518aやサイド放出部2518b以外の部位でも前方へ落下し易くなる。これにより、遊技球Bがステージ2518を左右方向へ転動すると、中央放出部2518aやサイド放出部2518b以外の部位(前壁板部2522b)から落下する恐れがあるため、遊技者に対してステージ2518上の遊技球Bに注目させることができ、遊技球Bが前壁板部2522bから落下しないことを願わせて遊技者をハラハラ・ドキドキさせることができる。従って、従来のパチンコ機よりもステージ2518を転動している遊技球Bの動きを楽しませることができ、遊技者の興趣の低下を抑制させることができる。
また、フランジ部2512の下端縁に表傾斜部2521cを設けているため、ステージ2518や前壁板部2522bから落下してフランジ部2512の前面を転動してきた遊技球Bを、スムーズに遊技パネル1100の前面へ受け渡すことができる。これにより、フランジ部2512の下端において遊技球Bを跳ね難くすることができ、遊技球Bが予想外の動きをしたり下方の部材を破損させたりしてしまうことを抑制させることができる。
また、本実施形態では、前壁板部2522bに裏傾斜部2522eを設けているため、遊技パネル1100からステージユニット2520を取外す際に、前壁板部2522bと上壁部2523bとの間に指を挿入し易くすることができると共に、挿入した指を引っ掛け易くすることができ、ステージユニット2520の取外作業を楽にすることができる。
なお、本実施形態のステージユニット2520では、第三部材2523における第二部材2522の取付部2522hの後方の部位にネジ挿通孔2523hを設けているため、リサイクルなどによりステージユニット2520を分解する際に、ステージユニット2520の後方から全ての取付ネジを取外すことができる。これにより、例えば、ドライバーを持って第三部材2523を取付けている取付ネジを取外した後に、ドライバーを置いて第一部材2521から第三部材2523を取外し、再びドライバーを持って第二部材2522を取付けている取付ネジを取外した後に、ドライバーを置いて第一部材2521から第二部材2522を取外すような作業をしなくて済み、分解時の作業性を高めることができる。
また、第三部材2523にネジ挿通孔2523hを設けているため、遊技盤5に組立てた状態で、ステージ2518の位置ズレが判明した時に、ステージユニット2520を遊技パネル1100から取外さなくても、ドライバーを後方からネジ挿通孔2523hを通して第二部材2522を取付けている取付ネジを緩めることができ、ステージ2518を有する第二部材2522を微調整してステージ2518の位置ズレを解消させることができる。
また、ステージユニット2520は、後方にLEDや演出表示装置1600等の前方へ光を発することが可能な発光手段が設けられている。これにより、発光手段からの光によって、ステージユニット2520や装飾シール2524等を明るく発光装飾させることができる。
ところで、遊技パネル1100の前面におけるセンター役物2500の左側を流下する遊技球Bは、俗にいう道釘に沿ってセンター役物2500の下方に設けられている第一始動口2002に向かって転動して行くが、その際に、道釘等の障害釘Nによって上方へ跳ね上がった遊技球Bは、上方のフランジ部2512に表傾斜部2521cが設けられているため、その動きが阻害されることはなく、自然な挙動となる。また、フランジ部2512の先端に表傾斜部2521cを設けているため、遊技球Bが表傾斜部2521cの面に当たることでフランジ部2512の先端の角には当たることはなく、フランジ部2512が欠けたり割れたりすることはない。
更に、本実施形態のステージユニット2520では、ステージ2518の前壁部分として第二部材2522に裏傾斜部2522eを有する前壁板部2522bを設けたものを示したが、これに限定するものではなく、第一部材2521にステージ2518の前壁部分(前壁板部)を設けるようにしても良い。つまり、表傾斜部と裏傾斜部とが一つの部材に設けられていても良い。
[8-8c-2.脱型痕跡部]
続いて、ステージユニット2520等のセンター役物2500に設けられている脱型痕跡部2519について、図99~図104を参照して詳細に説明する。図99(a)~(d)は、脱型痕跡部の様々な態様を示す説明図である。図100(a)はセンター役物のステージユニットにおける前後両側に脱型痕跡部が設けられている第一部材の正面図であり、ステージユニットにおける前後両側に脱型痕跡部が設けられている第一部材の背面図である。図101(a)はステージユニットにおける後側のみに脱型痕跡部が設けられている第二部材の正面図であり、(b)はステージユニットにおける後側のみに脱型痕跡部が設けられている第二部材の背面図である。図102(a)ははステージユニットにおける前側のみに脱型痕跡部が設けられている第三部材の正面図であり、(b)はステージユニットにおける前側のみに脱型痕跡部が設けられている第三部材の背面図である。図103(a)は図101とは異なる部位に脱型痕跡部が設けられている第二部材の平面図であり、(b)は図102とは異なる部位に脱型痕跡部が設けられている第三部材の正面図である。図104は、前側に脱型痕跡部が設けられているセンター役物を遊技盤と共に模式的に示す説明図である。
まず、脱型痕跡部2519について、図99を参照して説明する。脱型痕跡部2519は、成形型(金型)を使用して製品を成形した後に、当該製品を成形型から取出すための機構(例えば、エジェクタピン、押上げコア、直上げコア、突出しコア、等)により製品に付いた押出痕跡のことである。脱型痕跡部2519は、隣接する平面部位と比較して微小に凹んでいたり凸っていたり傾斜していたりする。ここでは、ステージユニット2520に設けられている脱型痕跡部2519を例にして説明する。なお、図示では、脱型痕跡部2519が判り易いように網掛けを施してある。
図99(a)は、フランジ部2512のような板状の部位における板面に設けられている脱型痕跡部2519を示している。ここでは、円形の脱型痕跡部2519を示しているが、三角形、四角形、五角形、六角形、のような多角形、星形、ハート形、のような不定形、としても良い。また、板面に脱型痕跡部2519を複数設ける場合は、表面と後面(裏面)に複数の脱型痕跡部2519を点在させて配置するようにしてよいし、何れかの面に複数の脱型痕跡部2519を集約して配置するようにしても良い。例えば、複数の脱型痕跡部2519を、透過性を有する板面の表面と後面(裏面)に点在させて配置することで、外部からの脱型痕跡部2519の見栄えに遠近作用を働かせることが可能となり、複数の脱型痕跡部2519そのものを用いた立体感のある装飾性を付与することが可能となる。また、脱型痕跡部2519の見栄えが遊技機(パチンコ機)全体の装飾を阻害することを懸念するのであれば、例えば、複数の脱型痕跡部2519を透過性を有する板面の後面(裏面)に集約して配置するように設けるようにし、且つ、透過性を有する板面の表面に表傾斜部2521cや装飾シール2524や他の部材を後面(裏面)の脱型痕跡部2519に重畳するように(重なるように)配置し、外部から脱型痕跡部2519を見え辛くすることが望ましい。また、透過性を有する板面の表面に表傾斜部2521cや装飾シール2524や他の部材を後面(裏面)の脱型痕跡部2519に重畳するように(重なるように)配置する場合には、複数の脱型痕跡部2519を表傾斜部2521cや装飾シール2524によって纏めて見え辛くするようにすることが望ましい。また、透過性を有する板面の前面、あるいは、透過性を有さない板面の前面に複数の脱型痕跡部2519を集約して配置するように設ける場合は、その板面の前面に装飾シール2524や他の部材等を複数の脱型痕跡部2519と直接重畳するように(重なるように)配置してもよく、この場合にも外部から脱型痕跡部2519を見え辛くすることができる。
図99(b)~(e)では、板状の部位における端面(板厚方向の面)に設けられている複数の脱型痕跡部2519を示している。ここでは、前方突出部2511の前端面を例にしている。図99(a)に示す脱型痕跡部2519は、前方突出部2511の前端面の上下幅に納まらない円形の一部(ここでは半円形)であり、間隔をあけて設けられている。この半円形の脱型痕跡部2519は、前方突出部2511の前端面におけるフランジ部2512やサポート部2514が延出していない側の端辺が、半円の弦の部分と接するように設けられている。換言すると、半円形の脱型痕跡部2519では、その半円の中心が、前方突出部2511の前端面におけるフランジ部2512やサポート部2514が延出していない側の端辺に近い部位に設けられている。また、図示は省略するが、前方突出部2511の左右端からの所定距離内は脱型痕跡部2519を配置しない禁止領域としており、これにより、設計過程で前方突出部2511の左右端の一方あるいは両方を他部材と接触させて組み付ける必要が生じた場合等に、脱型痕跡部2519の僅かな凹凸が他部材との組付け精度を阻害してしまうことを回避可能にしている。
図99(c)に示す脱型痕跡部2519は、四角形であり、間隔をあけて設けられている。ここでは、前方突出部2511の長手方向へ長い長方形の脱型痕跡部2519を示している。この例の脱型痕跡部2519は、前方突出部2511の前端面の上下幅および左右幅内に納まるように設けられている。つまり、この脱型痕跡部2519は、何れの辺も前方突出部2511の前端面の端辺と接していない。なお、四角形の脱型痕跡部2519は、正方形であっても良いし、他の形状であっても良い。
図99(d)に示す脱型痕跡部2519は、二点鎖線で示すように、大きな円の一部であり、前方突出部2511の前端面に沿った長い形である。この脱型痕跡部2519は、前方突出部2511の前端面の上下幅に納まらない大きな円の中心が前方突出部2511の前端面上に位置している。また、この脱型痕跡部2519は、円弧の部分を除いて、前方突出部2511の前端面における両側の端辺にそれぞれ接している。
図99(e)に示す脱型痕跡部2519は、前方突出部2511の前端面に沿った長い四角形である。この四角形の脱型痕跡部2519は、四つの辺のうちの一つが、前方突出部2511の前端面におけるフランジ部2512やサポート部2514が延出していない側の端辺と接しており、残りの辺は前端面の端辺と接していない。なお、この脱型痕跡部2519では、前方突出部2511の前端面の両端辺に接するようにしても良い。
なお、図99(b)~(e)では、前方突出部2511の前端面が直線状に延びているものを示したが、これに限定するものではなく、曲線状や折れ線状に延びているものとしても良く、その場合でも、上記と同様のパターンで複数の脱型痕跡部2519を設けるようにすることが可能である。
また、図99では、同じ形の脱型痕跡部2519を複数設けたものを示したが、これに限定するものではなく、形の異なる脱型痕跡部2519が混在していても良い。例えば、形の異なる脱型痕跡部2519を交互に設けたり、所定のアルゴリズムで設けたりしても良い。これにより、複数の脱型痕跡部2519に対して装飾性を付与することができ、脱型痕跡部2519が見えても見栄えが悪くなることはない。
[8-8c-2a.ステージユニットの脱型痕跡部]
次に、センター役物2500のステージユニット2520に設けられている脱型痕跡部2519について、主に図100~図102を参照して詳細に説明する。ステージユニット2520の第一部材2521には、図100に示すように、脱型痕跡部2519が前側(表側)と後側(裏側)の両方に設けられている。詳述すると、第一部材2521では、図100(a)に示すように、前方へ突出している二つの前方突出部2511のうち、左側の前方突出部2511の前端面に複数の脱型痕跡部2519が設けられている。前方突出部2511の前端面に設けられている脱型痕跡部2519は、細長い長方形である。なお、詳細は後述するが、ステージ2518の右端にある右側の前方突出部2511の前端面には、脱型痕跡部2519が意図的に設けられていない。
また、第一部材2521では、図100(b)に示すように、左側(背面視では右側)の前方突出部2511の後端面と、後方突出部2513の後端面と、に複数の脱型痕跡部2519が設けられている。ワープ入口2515よりも上側に設けられている脱型痕跡部2519は円形であり、その他の脱型痕跡部2519は長方形である。第一部材2521の裏側に設けられている脱型痕跡部2519は、主に前方突出部2511の後端面や後方突出部2513の後端面に設けられているため、前方突出部2511が透過性を有していたとしても、前方突出部2511の前後方向の距離による屈折作用や外光等の反射作用、あるいは、第一部材2521後方に配置される装飾物(装飾体)による視認阻害作用により、前方突出部2511の前方からは見え辛くすることができる。
また、第一部材2521では、フランジ部2512の前面に装飾シール2524が貼り付けられるため、フランジ部2512の後面や後方突出部2513の後端面に設けられている脱型痕跡部2519が、装飾シール2524により見え辛くなっている。また、装飾シール2524には、遊技パネル1100の後面に設けられている装飾セル1140の装飾と一体感のある装飾が施されているため、それらの装飾が目立つことで相対的に脱型痕跡部2519を目立ち難くすることができる。なお、脱型痕跡部2519を目立ち難くする手段としては、装飾シール2524だけでなく「フランジ部2512の前面に凹凸形成したレンズカット部」を適用するようにしても良く、この場合にもレンズカット部の装飾が目立つことで相対的に脱型痕跡部2519を目立ち難くすることができる。
更に、第一部材2521の後方には、動画を含む演出画像が表示される演出表示装置1600や、発光・点滅する装飾用のLEDが設けられた発光装飾物(発光装飾体)、等が設けられているため、それらからの光により、脱型痕跡部2519を目立ち難くすることができる。
なお、第一部材2521の裏側において、円柱突出部2521dの後端面に脱型痕跡部2519を設けても良い。この場合でも、円柱突出部2521dの存在により前方から脱型痕跡部2519を見え辛くすることができると共に、第一部材2521を成形型から取出し(脱型)易くすることができる。
また、第一部材2521において、板面が前後方向を向いているフランジ部2512やサポート部2514では、その後面に脱型痕跡部2519を設けるようにしているため、前方からは当該脱型痕跡部2519が見え辛くなっている。一方、第一部材2521において、板面が前後方向と直交する方向を向いている前方突出部2511や後方突出部2513では、前端面や後端面のような幅の狭い部位に脱型痕跡部2519を設けるようにしているため、板面に設けられている脱型痕跡部2519よりも小さく、前方からは見え辛くなっている。
また、第一部材2521において、遊技球Bが進入可能に開口しているワープ入口2515と、ワープ通路2516の下流端において開口しているワープ出口2517に通ずる球通路とを構成する筒状のカバー部位については、その表面および裏面に脱型痕跡部2519を設けないようにしている。これにより、ワープ入口2515に進入した遊技球Bの視認性が脱型痕跡部2519によって阻害されることを回避することができる。
なお、本実施形態の第一部材2521では、前方突出部2511の前端面に脱型痕跡部2519を設けているものを示したが、これに限定するものではなく、前方突出部2511の前端面に脱型痕跡部2519を設けていない第一部材2521としても良い。つまり、後面にのみ脱型痕跡部2519が設けられている第一部材2521としても良い。
続いて、センター役物2500のステージユニット2520における第二部材2522には、図101に示すように、脱型痕跡部2519が前後方向の後側(裏側)のみに設けられている。詳述すると、第二部材2522では、図101(b)に示すように、後壁板部2522cの後面に複数の脱型痕跡部2519が設けられている。複数の脱型痕跡部2519は、後壁板部2522cに沿って一定の間隔をあけて設けられている。ステージ2518の中央放出部2518aに近い脱型痕跡部2519は、中央放出部2518aを中心にして左右対称に設けられている。第二部材2522に設けられている複数の脱型痕跡部2519は円形である。
この第二部材2522は、複数の脱型痕跡部2519が後壁板部2522cの後面に設けられていると共に、その前方には転動面部2522a及び前壁板部2522bが存在しているため、前方から脱型痕跡部2519が見え辛くなっている。また、仮に、ステージ2518の部位で脱型痕跡部2519が見えたとしても、中央放出部2518aを中心にして対称に設けているため、脱型痕跡部2519が装飾のように見え、見栄えが悪くなることはない。
また、第二部材2522の後方には、動画を含む演出画像が表示される演出表示装置1600や、発光・点滅する装飾用のLEDが設けられた発光装飾物(発光装飾体)、等が設けられているため、それらからの光により、脱型痕跡部2519を目立ち難くすることができる。
この第二部材2522によれば、ステージ2518(転動面部2522a)を有していることから、ステージ2518を転動している遊技球Bの動きを楽しむために、遊技者が第二部材2522に注目することとなるが、第二部材2522では前方から見え辛い部位(後壁板部2522cの後面)に脱型痕跡部2519を設けているため、本パチンコ機1の前方にいる遊技者から脱型痕跡部2519を見え難くすることができ、脱型痕跡部2519による見栄えの悪化を抑制させることができると共に、脱型痕跡部2519により遊技者に対して違和感や不快感を与えてしまうことはない。
また、第二部材2522には、前述したように、転動面部2522aにおけるステージ2518よりも左側の部位において千鳥状に列設されている複数の突起部2522dを有しており、複数の突起部2522dの一部または全部を、脱型痕跡部2519と前後方向で重なるように配置するようにしてもよい。このように構成することによっても、前方にいる遊技者からは、突起部2522dによって脱型痕跡部2519を見え難くすることができ、脱型痕跡部2519による見栄えの悪化を抑制させることができる。
また、第二部材2522によれば、成形時に形成される脱型痕跡部2519を、遊技球Bの流通を阻害しない部位(遊技球Bと接触しない部位)に設けているため、ステージ2518を転動している遊技球Bの動きに対して脱型痕跡部2519が影響を与えることはなく、第二部材2522(ステージ2518)における遊技球Bの流通精度を高めることができる。従って、ステージ2518において転動する遊技球Bに対して設計通りの動きをさせることができ、ステージ2518から遊技球Bを意図した確率で遊技パネル1100の前面側へ放出させることができる。
続いて、センター役物2500のステージユニット2520における第三部材2523には、図102に示すように、脱型痕跡部2519が前側(表側)のみに設けられている。詳述すると、第三部材2523では、図102(a)に示すように、上壁部2523bの前端面と、下壁部2523cの前端面と、に複数の脱型痕跡部2519が設けられている。上壁部2523bの前端面に設けられている複数の脱型痕跡部2519は四角形である。上壁部2523bにおけるステージ2518の中央放出部2518aに近い脱型痕跡部2519は、中央放出部2518aを中心にして左右対称に設けられている。一方、下壁部2523cの前端面に設けられている複数の脱型痕跡部2519は、下壁部2523cの前端面における外側辺に近い部位を中心にした半円形のような円形の一部を有する形状である。
この第三部材2523では、上壁部2523bの前端面に設けられている複数の脱型痕跡部2519は、その前方に見え辛くするような部材が設けられていないため、遊技者から視認することができる。一方、下壁部2523cの前端面に設けられている複数の脱型痕跡部2519は、その前方に第一部材2521の後方突出部2513が位置し、前方から見え辛くなっている。
第三部材2523では、後壁部2523aの前面及び後面と、上壁部2523bの上面及び下面と、にそれぞれ脱型痕跡部2519を設けていないため、脱型痕跡部2519によりステージ2518の見栄えが悪くなることはないと共に、ステージ2518を転動する遊技球Bの動きに影響を与えることはない。
ところで、第三部材2523の後壁部2523aや上壁部2523bに遊技球Bと同じような円形の脱型痕跡部2519が設けられていると、ステージ2518よりも上方に見える脱型痕跡部2519を遊技球Bと見間違える恐れがある。また、遊技球Bと脱型痕跡部2519とが重なることで、脱型痕跡部2519が転動している遊技球Bの残像のようになって本来とは異なる動きをしているように見えてしまい、ステージ2518上での遊技球Bの動きに対して不信感を与えてしまう恐れがある。しかしながら、本実施形態の第三部材2523は、後壁部2523aの前面及び後面、上壁部2523bの上面及び下面、のような板面に脱型痕跡部2519を設けていないため、脱型痕跡部2519を遊技球Bと誤認したり、ステージ2518を転動している遊技球Bの動きがおかしく見えたりすることはなく、ステージ2518を転動している遊技球Bの動きを確実に楽しませることができる。また、円形の脱型痕跡部2519を設ける場合には、遊技球Bの直径よりも大きい又は小さい直径からなる円形としておくことで、脱型痕跡部2519と遊技球Bとの誤認を一層容易に回避することができる。
また、第三部材2523の後方には、動画を含む演出画像が表示される演出表示装置1600や、発光・点滅する装飾用のLEDが設けられた発光装飾物(発光装飾体)、等が設けられているため、それらからの光により、脱型痕跡部2519を目立ち難くすることができる。
この第三部材2523によれば、成形時に形成される脱型痕跡部2519を、遊技球Bが流通する流通領域2523iよりも外側に設けているため、脱型痕跡部2519が流通領域2523iを流通している遊技球Bと重なって見えることはなく、遊技者に対して流通領域2523iを流通している遊技球Bを見え易くすることができる。従って、流通領域2523iを流通している遊技球Bの動きに違和感や不快感を与えてしまうことはなく、遊技球Bの動きを楽しませることができる。
また、第三部材2523によれば、脱型痕跡部2519を流通領域2523iよりも外側の部位に設けていることから、流通領域2523iを流通している遊技球Bが脱型痕跡部2519に接触することはないため、脱型痕跡部2519が遊技球Bの流通を阻害することはなく、ステージユニット2520(センター役物2500)における遊技球Bの流通精度を高めることができる。従って、センター役物2500において流通する遊技球Bに対して設計通りの動きをさせることができ、意図したように遊技者を楽しませられるパチンコ機1を提供することができる。
更に、第三部材2523によれば、ワープ通路2516やステージ2518等を流通している遊技球Bの動きを楽しむために、遊技者が第三部材2523に注目することとなるが、第三部材2523では前方から見え辛い部位に脱型痕跡部2519を設けているため、本パチンコ機1の前方にいる遊技者から脱型痕跡部2519を見え難くすることができ、脱型痕跡部2519による見栄えの悪化を抑制させることができると共に、脱型痕跡部2519により遊技者に対して違和感や不快感を与えてしまうことはない。
また、第三部材2523によれば、遊技者から脱型痕跡部2519が見えてしまっても、隣接している脱型痕跡部2519の形態を揃えるようにしているため、当該脱型痕跡部2519を模様のように感じさせることができ、脱型痕跡部2519が見えてもセンター役物2500(第三部材2523)の見栄えが悪化することはないと共に、遊技者に対して違和感や不快感を与えてしまうことはない。
[8-8c-2b.ステージユニットの脱型痕跡部の別例]
次に、ステージユニット2520において上記とは異なる部位に脱型痕跡部2519を設けた別例を、図103を参照して説明する。まず、図103(a)は、第二部材2522の平面図である。この図103(a)においてクロスハッチングで示している領域は、転動する遊技球Bが接触する接触領域2522iである。図示するように、このステージユニット2520の第二部材2522では、転動面部2522aにおける遊技球Bが転動する上面側で、接触領域2522iよりも外側の部位に、複数の脱型痕跡部2519が設けられている。本例では、ワープ出口2517とステージ2518との間の複数の突起部2522dが設けられている部分に、複数の脱型痕跡部2519が設けられている。これにより、脱型痕跡部2519が遊技球Bの転動に影響を及ぼすことはない。また、複数の突起部2522dの間の部位に脱型痕跡部2519を設けているため、脱型痕跡部2519が目立ち難い。なお、第二部材2522では、図103(a)において破線で示すように、転動面部2522aの裏側(下面側)に脱型痕跡部2519を設けても良い。
図103(b)は、ステージユニット2520における第三部材2523の正面図である。この図103(b)においてクロスハッチングで示している領域は、遊技球Bが流通する流通領域2523iである。図示するように、このステージユニット2520の第三部材2523では、後壁部2523aの前面における流通領域2523iよりも下方の部位に複数の円形の脱型痕跡部2519が設けられている。これらの脱型痕跡部2519は、流通領域2523i外に設けているため、遊技球Bの流通に影響を及ぼすことはない。また、これら脱型痕跡部2519は、ステージユニット2520に組立てた状態で、補強部2525の閉鎖空間2525a内に位置しており、前方から見え難くなっている。
また、この第三部材2523によれば、後壁部2523aの前面における流通領域2523iよりも下方の部位に脱型痕跡部2519を設けていることから、流通領域2523iを流通している遊技球Bが脱型痕跡部2519に接触することはなく、脱型痕跡部2519が遊技球Bの流通を阻害することはない。従って、ステージ2518における遊技球Bの流通精度を高めることができるため、センター役物2500において流通する遊技球Bに対して設計通りの動きをさせることができ、意図したように遊技者を楽しませられるパチンコ機1を提供することができる。
[8-8c-2c.前方突出部の脱型痕跡部]
続いて、センターフレーム2510における前方突出部2511の前端面に設けられている脱型痕跡部2519について、図104を参照して説明する。センター役物2500のセンターフレーム2510は、遊技パネル1100の前面から障害釘Nの前端まで同じような長さで前方へ突出している前方突出部2511を有している。パチンコ機1の状態では、前方突出部2511の前方に扉枠3のガラス120が設けられている。前方突出部2511の前端とガラス120との間には、遊技球Bが通過不能な隙間を有している。これにより、遊技球Bが前方突出部2511を越えて反対側へ移動することはなく、センターフレーム2510の枠内への遊技球Bの流入を規制して、枠内に遊技球Bが侵入することはない。
この前方突出部2511は、ステージユニット2520における第二部材2522の部位には設けられていないが、第三部材2523の上壁部2523bが前方突出部2511の替わりをしている。従って、ここでは、第三部材2523の上壁部2523bも前方突出部2511として扱うこととする。また、センター役物2500における第一アタッカユニット2530とゲートユニット2540では、前方突出部2511の前方に前板が設けられており、当該部位では、前方突出部2511が前方から隠されている。
そして、図104に示すように、上壁部2523bの前端面も含めて前方突出部2511の前端面には、複数の脱型痕跡部2519が設けられている。これにより、遊技者から枠状に並んだ複数の脱型痕跡部2519が見えることとなる。また、脱型痕跡部2519は、前方突出部2511の前端の一般面と比較して、微小に凹凸していたり傾斜していたりするため、後方に設けられているLEDや演出表示装置1600等の発光手段からの光により、他の一般面とは異なる態様で発光することとなる。このようなことから、センターフレーム2510(センター役物2500)における枠状の前方突出部2511が目立つこととなり、遊技球Bの流入を規制する前方突出部2511の存在に気付かせることができると共に、複数の脱型痕跡部2519により枠状に装飾することができる。
ところで、センターフレーム2510の前方突出部2511には、ステージ2518の右端において上下方向へ延出している区画部2511aを有している。この区画部2511aは、上壁部2523bの右端付近からフランジ部2512よりも下方で右下レール1004付近まで延出しており、センター役物2500の下方において遊技領域5aを左右に分割している。そして、本実施形態では、前方突出部2511における区画部2511aの前端面には脱型痕跡部2519を設けていない。これにより、遊技者に対して、前方突出部2511において区画部2511aの部位は、複数の脱型痕跡部2519が設けられている他の部位のように枠を構成する部位ではないと認識させることができ、遊技領域5aが左右に分割されていることを認識させることが可能となる。
或いは、前方突出部2511の区画部2511aの前端面には脱型痕跡部2519を設けていないため、区画部2511aの存在に気付かせ難くすることができる。これにより、遊技者に対して、区画部2511aの部位を跨いで遊技球Bが行き来できると錯覚させることができる。
なお、区画部2511aとしては、上壁部2523bの右端付近から右下レール1004付近まで延出しているものを示したが、上壁部2523bの右端付近からステージ2518下のフランジ部2512の下端まで延出しているものとしても良いし、上壁部2523bの右端付近からフランジ部2512を越えて第一始動口2002又は一般入賞口2001に入球することのない高さの位置まで延出しているものとしても良い。
このセンターフレーム2510によれば、前方突出部2511及び上壁部2523bの前端面に設けられている脱型痕跡部2519により、センターフレーム2510を目立たせることができ、センターフレーム2510に遊技者の関心を引き付けさせることができると共に、遊技者に対して、従来とは全く異なるセンターフレーム2510が設けられていると認識させることができ、遊技者に対する訴求力の高いパチンコ機1を提供することができる。
また、センターフレーム2510によれば、隣接して設けられている脱型痕跡部2519の形態を揃えるようにしているため、センターフレーム2510における前方突出部2511の前端面に設けられている脱型痕跡部2519を模様のように見せることができ、センターフレーム2510の見栄えを良くすることができる。
更に、センターフレーム2510によれば、前方突出部2511における区画部2511aの前端面には脱型痕跡部2519を設けないようにしているため、遊技者に対して、当該区画部2511aが前方突出部2511における脱型痕跡部2519が設けられている部位とは異なる部位であると認識させることが可能となり、区画部2511aが枠を構成する部位ではないと認識させることができ、遊技領域5aが左右に分割されていることを認識させることができる。
或いは、区画部2511aの前端面には脱型痕跡部2519を設けていないため、前方突出部2511における脱型痕跡部2519が設けられている部位や上壁部2523bよりも区画部2511aが目立ち難くなるため、区画部2511aの存在に気付かせ難くすることができ、遊技者に対して、区画部2511aの部位を跨いで遊技球Bが行き来できると錯覚させることができる。
[8-8c-3.ステージユニットの第二実施形態]
次に、センター役物2500における第二実施形態のステージユニット2520Aについて、図105~図109を参照して詳細に説明する。図105は図94等とは異なる第二実施形態のステージユニットの一部を示す正面図である。図106(a)は図105のステージユニットを前から見た斜視図であり、(b)は(a)のステージユニットを後ろから見た斜視図である。図107は図105のステージユニットを分解して前から見た分解斜視図であり、図108は図105のステージユニットを分解して後ろから見た分解斜視図である。図109(a)は図105におけるナ-ナ線で切断した断面図であり、(b)は図105におけるニ-ニ線で切断した断面図であり、(c)は図105におけるヌ-ヌ線で切断した断面図である。なお、ここでは、第一実施形態のステージユニット2520と同じ構成については同じ符号を付して説明する。
ステージユニット2520Aは、枠状のセンターフレーム2510の一部に設けられている。センターフレーム2510は、障害釘Nの前端と同じような位置まで遊技パネル1100の前面から前方へ突出している前方突出部2511と、前方突出部2511の後端から枠の外方へ向かって遊技パネル1100の前面と平行に延出している板状のフランジ部2512と、フランジ部2512よりも後方へ突出している後方突出部2513と、前方突出部2511の後端から枠の内方へ向かって遊技パネル1100の前面と平行に延出している板状のサポート部2514と、を備えている。
センターフレーム2510の前方突出部2511は、詳細な図示は省略するが、遊技パネル1100の開口部1112の周縁に沿うように略全周に亘って枠状に設けられている。この前方突出部2511によって、遊技パネル1100の開口部1112内への遊技球Bの侵入(流入)が阻止されている。フランジ部2512は、センターフレーム2510を遊技パネル1100の前面に取付けるためのものである。後方突出部2513及びサポート部2514は、主にセンターフレーム2510を補強するためのものである。
このステージユニット2520Aには、枠状の前方突出部2511における左辺部分において遊技球Bが進入可能に開口しているワープ入口2515と、ワープ入口2515に進入した遊技球Bをセンター役物2500の枠内へ案内するワープ通路2516と、ワープ通路2516の下流端において開口しているワープ出口2517と、ワープ出口2517から出てきた遊技球Bを左右方向へ転動させた後に前方且つセンター役物2500の下方へ放出させるステージ2518と、を備えている。
ステージ2518は、フランジ部2512(遊技パネル1100の前面)よりも後方で開口部1112内に設けられている。ステージ2518は、左右方向の中央側が窪んだ湾曲状で、始動口ユニット2100の第一始動口2002の直上と対応した位置、つまり、センターフレーム2510(センター役物2500)を遊技パネル1100の遊技パネル1100に取付けた状態で左右方向の略中央の位置が、その左右両側よりも若干高くなるような波状(W字状)に形成されている。このステージ2518は、左右方向中央の左右両側よりも若干高くなっている部位(中央放出部2518a)と、その左右両側の最も低くなっている部位(サイド放出部2518b)とが、前方へ向かって低くなるように傾斜しており、それらの部位から遊技球Bを遊技領域5a内へ放出させることができる。
ステージユニット2520Aは、遊技パネル1100の前面に取付けられる第一部材2521と、第一部材2521の後側に設けられている第二部材2522と、第二部材2522を後方から挟むように第一部材2521の後側に取付けられている第三部材2523と、を備えている。
ステージユニット2520Aの第一部材2521は、枠状のセンターフレーム2510であり、前方突出部2511と、フランジ部2512と、後方突出部2513と、サポート部2514と、を備えている。詳述すると、第一部材2521の前方突出部2511は、遊技パネル1100の前面から障害釘Nの前端までの距離と同じような幅の帯板状に形成されていると共に、その幅方向が前後方向に向けられている。この前方突出部2511は、枠状のセンターフレーム2510の全周において、ステージ2518の部位には設けられていない。
第一部材2521のフランジ部2512は、前方突出部2511の後端からセンターフレーム2510の枠の外方へ向かって、遊技パネル1100の前面と平行な平板状に延出している。第一部材2521の後方突出部2513は、フランジ部2512の後面から後方へ板状に突出するように設けられている。第一部材2521のサポート部2514は、ステージ2518よりも左側の前方突出部2511の後端からセンターフレーム2510の枠の内方へ向かって板状に延出している。なお、フランジ部2512とサポート部2514とのそれぞれの一部は、ワープ通路2516の前壁を構成している。
更に、第一部材2521は、フランジ部2512及びサポート部2514において貫通しており自身を遊技パネル1100に取付けるための取付ビスが挿通される取付孔2521aと、フランジ部2512及びサポート部2514の後面から後方へ突出しており遊技パネル1100の位置決孔に挿入される板用位置決ピン2521bと、を有している。
また、第一部材2521は、フランジ部2512の端辺に設けられており先端へ向かうほど後方へ移動するように傾斜している表傾斜部2521cと、フランジ部2512の後面から後方へ円柱状に突出しており中心にネジ孔が形成されている複数の円柱突出部2521dと、を有している。複数の円柱突出部2521dは、第三部材2523を取付けるためのものである。
また、第一部材2521は、フランジ部2512及びサポート部2514の後面から後方へ突出しており、ワープ通路2516の上壁及び下壁を構成している球通路部2521fと、球通路部2521f内において後方へ突出している複数の突起部2521gと、を有している。球通路部2521fは、後方へ開放された樋状に形成されており、第三部材2523の球通路部2523dと協働してワープ通路2516を構成するものである。複数の突起部2521gは、第三部材2523の複数の突起部2523jと協働して遊技球Bの流通速度を減速させるためのものである。
更に、第一部材2521は、フランジ部2512におけるステージ2518の部位において後方へ円柱状に突出している複数(ここでは四つ)の位置決ピン2521hを有している。複数の位置決ピン2521hは、ステージ2518における中央放出部2518aを中心にして左右対称の位置に設けられている。これら位置決ピン2521hは、第二部材2522の位置決孔2522jに挿入されることで第一部材2521に対して第二部材2522を所定位置に位置決めしていると共に、第二部材2522を取付けている。
第二部材2522は、第一部材2521と第三部材2523との間に挟まれている。この第二部材2522は、ワープ出口2517よりも下方に設けられており、上面にステージ2518が設けられている。この第二部材2522は、板面を上下方向へ向けて左右方向へ延出しており上面を遊技球Bが転動可能な転動面部2522aと、転動面部2522aの前端から上方へ延出している板状の前壁板部2522bと、転動面部2522aの後端から上方へ延出している板状の後壁板部2522cと、を備えている。転動面部2522aは、上面がステージ2518である。
前壁板部2522bは、転動面部2522aの前端縁における、ステージ2518の中央放出部2518aとサイド放出部2518bとを除いた部位に設けられている。また、前壁板部2522bは、その前面が第一部材2521のフランジ部2512の前面と同一面上になるように設けられている。前壁板部2522bは、ステージ2518の中央放出部2518aから左右方向へ遠ざかるほど、その上端が高くなるように設けられている。後壁板部2522cは、転動面部2522aの後端縁の全長に亘って設けられており、転動面部2522aから遊技球Bの直径よりも低く上方へ突出している。
また、第二部材2522は、前壁板部2522bの後面において先端へ向かうほど前方へ移動するように傾斜している裏傾斜部2522eと、転動面部2522aの前端付近から下方へ突出している下方突出部2522fと、を有している。下方突出部2522fは、転動面部2522aの前端縁の全長に亘って設けられており、その前面が第一部材2521のフランジ部2512の後面に当接するように設けられている。
また、第二部材2522は、後壁板部2522cから後方へ円柱状に突出している複数(ここでは二つ)の位置決ピン2522gを有している。複数の位置決ピン2522gは、ステージ2518の中央放出部2518aを中心にして左右対称の位置に設けられている。複数の位置決ピン2522gは、第三部材2523と位置決めすると共に取付けるためのものであり、第三部材2523の位置決孔2523fに挿入される。
更に、第二部材2522は、下方突出部2522fに設けられており、第一部材2521の複数の位置決ピン2521hがそれぞれ挿入される複数の位置決孔2522jを有している。これら複数の位置決孔2522jは、ステージ2518の中央放出部2518aを中心にして左右対称の位置に設けられている。位置決孔2522jに第一部材2521の位置決ピン2521hが挿入されることで、第一部材2521に対して位置決めされると共に取付けられる。
第三部材2523は、第一部材2521との間に第二部材2522を挟むように第一部材2521の後側に取付けられる。この第三部材2523は、板面を前後方向に向けて第二部材2522に沿うように左右方向へ延出している後壁部2523aと、後壁部2523aの上端縁から前方へ突出している上壁部2523bと、後壁部2523a及び上壁部2523bの左端から左方且つ上方へ延出している球通路部2523dと、を備えている。
後壁部2523aは、ステージ2518を構成している第二部材2522の転動面部2522aから遊技球Bが後方へ転落するのを防止している。後壁部2523aの上端縁は、転動面部2522aの上面から遊技球Bの直径よりも高い位置に設けられている。また、後壁部2523aの下端縁は、第一部材2521の後方突出部2513よりも下方へ突出するように設けられている。
上壁部2523bは、第一部材2521における前方突出部2511の前端と同じ位置まで前方へ突出しており、ステージ2518の上方を覆っている。この上壁部2523bは、後壁部2523aの上端縁から前方へ向かうほど高くなるように傾斜している。これにより、上方から落下してきたゴミや塵等を遊技領域5a内へ落ち難くすることができる。また、何らかの理由によって遊技球Bが落下してきた場合、当該遊技球Bを後方へ落下させることができ、ガラス120との間に遊技球Bが溜まることはない。
球通路部2523dは、前方へ開放された浅い樋状に形成されており、第一部材2521の球通路部2521fと協働してワープ通路2516を構成するものである。
また、第三部材2523は、球通路部2523dの前端から後壁部2523aと平行に外方へ延出している取付片2523eと、後壁部2523aに設けられており第二部材2522の位置決ピン2522gが挿入される位置決孔2523fと、後壁部2523a及び取付片2523eに設けられており自身を第一部材2521に取付けるための取付ネジが挿通される取付孔2523gと、を有している。
更に、第三部材2523は、球通路部2523d内において前方へ突出している複数の突起部2523jを有している。これら突起部2523jは、第一部材2521の突起部2521gと協働して、遊技球Bの流通速度を減速させるためのものである。
本実施形態のステージユニット2520Aは、組立てられている状態では、第一部材2521におけるフランジ部2512から後方へ突出している複数の位置決ピン2521hが、第二部材2522の下方突出部2522fに設けられている複数の位置決孔2522jにそれぞれ挿入されている。また、第二部材2522の後壁板部2522cから後方へ突出している複数の位置決ピン2522gが第三部材2523の後壁部2523aに設けられている複数の位置決孔2523fにそれぞれ挿入されている。そして、第三部材2523の後方から取付孔2523gを通して取付ネジが第一部材2521の円柱突出部2521dにねじ込まれている。
これにより、第一部材2521に第三部材2523が取付けられていると共に、第一部材2521と第三部材2523との間に第二部材2522が挟まれた状態となっている。また、第一部材2521の位置決ピン2521hと第二部材2522の位置決孔2522j、及び、第二部材2522の位置決ピン2522gと第三部材2523の位置決孔2523f、により、第一部材2521と第二部材2522とが位置決めされていると共に、第二部材2522と第三部材2523とが位置決めされている。
ステージユニット2520Aに組立てた状態では、ステージ2518を有する第二部材2522が第一部材2521と第三部材2523との間に挟まれているだけであり、ネジ止めされていない。これにより、遊技球Bが転動する転動面部2522a(第二部材2522)を、取付ネジにより強制的に固定していないため、転動面部2522a(ステージ2518)に物理的ストレスによる歪みが生じることはなく、設計通りの性能を発揮することができる。
ところで、ステージユニット2520Aにおいて、位置決ピン2521hや位置決ピン2522gによりユニット内でのステージ2518の位置決め精度が高くても、ステージユニット2520Aと遊技パネル1100との位置決め精度が低いと、遊技盤5としてはステージ2518の精度が低くなってしまい、ステージ2518において設計上の作用効果が充分に発揮されない恐れがある。これに対して、本実施形態のステージユニット2520Aでは、図109に示すように、自身を遊技パネル1100に位置決めするための板用位置決ピン2521bの直径d1と、位置決ピン2521hや位置決ピン2522gの直径d2と、の関係を、 d1>d2 としている。また、直径だけでなく長さについても板用位置決ピン2521bの方を長くしている。つまり、位置決ピン2522gよりも板用位置決ピン2521bの方が大きく設けられている。これにより、大本となる遊技パネル1100に対するステージユニット2520Aの位置決め精度を高めることができ、ステージ2518において設計の際に想定された作用効果を充分に発揮させることができる。
また、ステージユニット2520Aでは、第一部材2521の後方突出部2513の後端面が、第三部材2523の後壁部2523aの前面と当接している。この後方突出部2513は、第二部材2522の転動面部2522a(ステージ2518)の下方に間隔をあけて設けられている。従って、ステージユニット2520Aでは、ステージ2518の下方に、フランジ部2512と、転動面部2522aと、後壁部2523aと、後方突出部2513と、によって断面が四角い閉鎖空間2525aを有した角パイプ状の補強部2525が設けられている(図109を参照)。これにより、ステージユニット2520Aの強度・剛性を高めることができるため、遊技球Bの重さが作用してもステージ2518を歪み難くすることができ、ステージ2518における遊技球Bの転動(挙動)を安定させて設計通りに転動させることが可能となる。
また、本実施形態のステージユニット2520Aは、第二部材2522において、ステージ2518を転動している遊技球Bが前方へ放出されるのを阻止可能な前壁板部2522bの上端縁に裏傾斜部2522eを設けている。また、第一部材2521において、遊技パネル1100の前面に取付けられるフランジ部2512における少なくともステージ2518(前壁板部2522b)の下方の部位の下端縁に表傾斜部2521cを設けている。
図109に示すように、裏傾斜部2522eは、前壁板部2522bの後面において、先端(上端縁)へ向かうに従って前方へ移動するように傾斜しており、表傾斜部2521cは、フランジ部2512において、先端(下端縁)へ向かうに従って後方へ移動するように傾斜している。
このように、ステージ2518前側の前壁板部2522bの上端縁に裏傾斜部2522eを設けているため、ステージ2518を転動している遊技球Bが裏傾斜部2522eに案内されることで中央放出部2518aやサイド放出部2518b以外の部位でも前方へ落下し易くなる。これにより、遊技球Bがステージ2518を左右方向へ転動すると、中央放出部2518aやサイド放出部2518b以外の部位(前壁板部2522b)から落下する恐れがあるため、遊技者に対してステージ2518上の遊技球Bに注目させることができ、遊技球Bが前壁板部2522bから落下しないことを願わせて遊技者をハラハラ・ドキドキさせることができる。従って、従来のパチンコ機よりもステージ2518を転動している遊技球Bの動きを楽しませることができ、遊技者の興趣の低下を抑制させることができる。
また、フランジ部2512の下端縁に表傾斜部2521cを設けているため、ステージ2518や前壁板部2522bから落下してフランジ部2512の前面を転動してきた遊技球Bを、スムーズに遊技パネル1100の前面へ受け渡すことができる。これにより、フランジ部2512の下端において遊技球Bを跳ね難くすることができ、遊技球Bが予想外の動きをしたり下方の部材を破損させたりしてしまうことを抑制させることができる。
また、本実施形態では、前壁板部2522bに裏傾斜部2522eを設けているため、遊技パネル1100からステージユニット2520Aを取外す際に、前壁板部2522bと上壁部2523bとの間に指を挿入し易くすることができると共に、挿入した指を引っ掛け易くすることができ、ステージユニット2520Aの取外作業を楽にすることができる。
更に、本実施形態のステージユニット2520Aでは、第二部材2522を第一部材2521と第三部材2523との間に挟んでいるだけであるため、第一部材2521に第三部材2523をネジ止めするだけで第二部材2522も一緒に組立てることができ、組立てに係る作業性を高めることができる。また、それとは逆に、第一部材2521から第三部材2523を取外すと、第二部材2522も取外すことができるため、分解時の作業性を高めることができる。
また、ステージユニット2520Aは、後方にLEDや演出表示装置1600等の前方へ光を発することが可能な発光手段が設けられている。これにより、発光手段からの光によって、ステージユニット2520や装飾シール2524等を明るく発光装飾させることができる。
ところで、遊技パネル1100の前面におけるセンター役物2500の左側を流下する遊技球Bは、俗にいう道釘に沿ってセンター役物2500の下方に設けられている第一始動口2002に向かって転動して行くが、その際に、道釘等の障害釘Nによって上方へ跳ね上がった遊技球Bは、上方のフランジ部2512に表傾斜部2521cが設けられているため、その動きが阻害されることはなく、自然な挙動となる。また、フランジ部2512の先端に表傾斜部2521cを設けているため、遊技球Bが表傾斜部2521cの面に当たることでフランジ部2512の先端の角には当たることはなく、フランジ部2512が欠けたり割れたりすることはない。
なお、本実施形態のステージユニット2520A(センターフレーム2510)においても、上記と同様の脱型痕跡部2519が設けられており、上記と同様の作用効果を奏することができる。
また、本実施形態のステージユニット2520Aでは、ステージ2518の前壁部分として第二部材2522に裏傾斜部2522eを有する前壁板部2522bを設けたものを示したが、これに限定するものではなく、第一部材2521にステージ2518の前壁部分(前壁板部)を設けるようにしても良い。つまり、表傾斜部と裏傾斜部とが一つの部材に設けられていても良い。
[8-8c-4.小括]
上記のステージユニット2520(ステージユニット2520A)には、以下のような技術的特徴を有している。
[8-8c-4a.小括A]
(技術的特徴の背景)
パチンコ機のような遊技機には、遊技球を左右方向へ転動させ、所定の確率で特定部位から下方へ遊技球が放出されると、始動口のような入賞口に入球する可能性が高いステージを設けたものが知られている(例えば、特許文献:特開2021-166841号公報)。このステージは、複数の部材によって構成されており、それぞれが遊技板の前面に取付けられる部材にネジ止めされている。
しかしながら、ステージにおける遊技球が転動する部材がネジ止めされていると、当該部材がネジ止めによって強制的に固定されることで、物理的ストレスにより歪みが生じ、遊技球が設計通りに転動しなくなったり、遊技球が設計通りの確率で所定部位から放出されなくなったりする恐れがあった。
そこで、以下の手段では、上記の実情に鑑み、ステージにおける遊技球の転動および放出の精度を高めることが可能な遊技機の提供を課題とするものである。
(技術的特徴の解決手段)
手段1:遊技機において、
「遊技板の開口内への遊技球の侵入を阻止し、遊技球を左右方向へ転動させた後に遊技板の前方へ落下させるステージ部材を有する遊技盤を備えた遊技機であって、
前記ステージ部材は、
自身が遊技板に取付けられ、遊技板の面と平行な方向に遊技球が転動する球流路の前壁を兼ねている第一部材と、
前記球流路の底壁を構成している第二部材と、
前記球流路の後壁および上壁を構成している第三部材と
を備え、
前記第一部材と前記第三部材とがネジ止めされており、
前記第二部材は、前記第一部材と前記第三部材とに挟まれていると共に、それぞれに対して位置決ピンと位置決孔とからなる位置決手段により位置決めされている」
ことを特徴とする。
ここで、「ステージ部材」としては、遊技板の開口の縁に沿った枠状のセンター役物に設けられているものであっても良いし、遊技板の開口の縁に沿った枠状のセンター役物が開口の縁に沿って複数に分割されておりその分割された一つを構成しているものであっても良い。
また、「球流路」としては、「遊技球が左右方向に転動するステージを有するもの」、「遊技球が左右方向に転動するステージと、遊技板の前方の遊技領域内から遊技球をステージに供給するためのワープ通路と、を有するもの」、等が挙げられる。
更に、第一部材と第三部材との「ネジ止め」としては、取付ネジが前方から第一部材を通して第三部材にねじ込まれていても良いし、取付ネジが後方から第三部材を通して第一部材にねじ込まれていても良い。
また、第一部材と第二部材との間の「位置決手段」としては、第一部材に位置決ピンが設けられていると共に第二部材に位置決孔が設けられていても良いし、第一部材に位置決孔が設けられていると共に第二部材に位置決ピンが設けられていても良い。
更に、第二部材と第三部材との間の「位置決手段」としては、第二部材に位置決ピンが設けられていると共に第三部材に位置決孔が設けられていても良いし、第二部材に位置決孔が設けられていると共に第三部材に位置決ピンが設けられていても良い。
手段1の構成によると、遊技板の開口内への遊技球の侵入を阻止し、遊技球を左右方向へ転動させた後に遊技板の前方へ落下させるステージ部材を有する遊技盤を備えた遊技機であって、ステージ部材は、自身が遊技板に取付けられ、遊技板の面と平行な方向に遊技球が転動する球流路の前壁を兼ねている第一部材と、球流路の底壁を構成している第二部材と、球流路の後壁および上壁を構成している第三部材と、を備え、第一部材と第三部材とがネジ止めされており、第二部材は、第一部材と第三部材とに挟まれていると共に、それぞれに対して位置決ピンと位置決孔とからなる位置決手段により位置決めされているものである([発明を実施するための形態]では、[8-8c-3.ステージユニットの第二実施形態]の章、ステージユニット2520A、図105~図109等の記載を参照)。
このステージ部材は、第二部材が球流路の底壁を構成していることから、当該第二部材に遊技球が左右方向へ転動するステージが設けられている。この第二部材は、遊技板に取付けられる第一部材と、第一部材に対してネジ止めされる第三部材との間に挟まれていると共に、第一部材と第二部材との間、及び、第二部材と第三部材との間、はそれぞれ位置決ピンと位置決孔とによる位置決手段によって位置決めされている。そして、第二部材は、第一部材及び第三部材の何れにもネジ止めされていない。これにより、ステージが設けられている第二部材が、ネジ止めによって強制的に固定されていないため、物理的ストレスによる歪みが生じることはなく、設計通りの性能を発揮させることができる。
また、ステージ部材では、第一部材とで第二部材を挟む第三部材に球流路の後壁と上壁とを設けていると共に、第三部材を第一部材に対してネジ止めしているため、球流路の後壁と上壁とが強固に固定されることとなり、遊技球がステージの後方や上方へ脱落することはない。
なお、位置決ピンを、ステージ部材を遊技板に位置決めする板用位置決ピンよりも小さくすることが望ましい。換言すると、板用位置決ピンを位置決ピンよりも大きくすることが望ましい。これにより、遊技板に対するステージ部材(第一部材)の位置決め精度をより高くすることができると共に、ステージ部材を遊技板に強固に固定することができ、設計通りの性能を発揮させることができる。
また、上記のように、位置決ピンを、ステージ部材を遊技板に位置決めする板用位置決ピンよりも小さくする場合、ステージ部材において位置決ピンを目立ち難くすることができ、見栄えの悪化を抑制させることができる。
手段2:手段1の構成において、
「前記位置決ピンは、
前記ステージ部材を遊技板に位置決めする板用位置決ピンよりも小さい」
ものであることを特徴とする。
ここで、位置決ピンが板用位置決ピンよりも「小さい」としては、「位置決ピンの直径が板用位置決ピンの直径よりも小さい」、「位置決ピンの長さが板用位置決ピンの長さよりも小さい(短い)」、等が挙げられる。
ところで、ステージ部材において、位置決手段により第一部材に対して第二部材や第三部材が精度良く位置決めされていても、遊技板に対する第一部材の位置決め精度が低いと、設計上の性能が発揮されない恐れがある。
手段2の構成によると、位置決ピンは、ステージ部材を遊技板に位置決めする板用位置決ピンよりも小さいものである([発明を実施するための形態]では、ステージユニット2520Aにおける板用位置決ピン2521b、位置決ピン2521h、位置決ピン2522g、及び図109等の記載を参照)。
本手段では、第一部材及び第三部材に第二部材を位置決めするための位置決手段の位置決ピンを、ステージ部材(第一部材)を遊技板に位置決めするための板用位置決ピンよりも小さくしている。つまり、板用位置決ピンを位置決ピンよりも大きくしている。これにより、遊技板に対するステージ部材(第一部材)の位置決め精度をより高くすることができると共に、ステージ部材を遊技板に強固に固定することができ、設計通りの性能を発揮させることができる。
また、位置決ピンを板用位置決ピンよりも小さくしているため、ステージ部材において位置決ピンを目立ち難くすることができ、見栄えの悪化を抑制させることができる。
このように、上記の解決手段によれば、ステージにおける遊技球の転動および放出の精度を高めることが可能な遊技機を提供することができる。
(技術的特徴の解決手段と実施形態との関係)
本実施形態のパチンコ機1の遊技盤5における遊技パネル1100は上記解決手段の遊技板に、本実施形態における遊技パネル1100の開口部1112は上記解決手段の開口に、本実施形態におけるセンター役物2500及びステージユニット2520Aは上記解決手段のステージ部材に、本実施形態におけるワープ通路2516及びステージ2518は上記解決課題の球流路に、本実施形態におけるセンターフレーム2510及び第一部材2521は上記解決手段の第一部材に、本実施形態におけるセンターフレーム2510のフランジ部2512は上記解決手段の前壁に、それぞれ相当している。
また、本実施形態における第一部材2521の板用位置決ピン2521bは上記解決課題の位置用位置決ピンに、本実施形態における第一部材2521の位置決ピン2521h、第二部材2522の位置決ピン2522g及び位置決孔2522j、第三部材2523の位置決孔2523fは上記解決課題の位置決手段に、本実施形態における第二部材2522の転動面部2522aは上記解決課題の底壁に、本実施形態における第三部材2523の後壁部2523aは上記解決課題の後壁に、本実施形態における第三部材2523の上壁部2523bは上記解決課題の上壁に、それぞれ相当している。
(技術的特徴の特徴的な作用効果)
本実施形態のパチンコ機1によれば、センター役物2500のステージユニット2520Aにおいて、第二部材2522の転動面部2522aが球流路の底壁を構成していることから、当該第二部材2522に遊技球Bが左右方向へ転動するステージ2518が設けられている。この第二部材2522は、遊技パネル1100に取付けられる第一部材2521と、第一部材2521に対してネジ止めされる第三部材2523との間に挟まれていると共に、第一部材2521と第二部材2522との間、及び、第二部材2522と第三部材2523との間、はそれぞれ位置決ピン2521hと位置決孔2522j及び位置決ピン2522gと位置決孔2523fとによる位置決手段によって位置決めされている。そして、第二部材2522は、第一部材2521及び第三部材2523の何れにもネジ止めされていない。これにより、ステージ2518が設けられている第二部材2522が、ネジ止めによって強制的に固定されていないため、物理的ストレスによる歪みが生じることはなく、設計通りの性能を発揮させることができる。
また、ステージユニット2520Aでは、第一部材2521とで第二部材2522を挟む第三部材2523に球流路としてのステージ2518の後壁部2523aと上壁部2523bとを設けていると共に、第三部材2523を第一部材2521に対してネジ止めしているため、ステージ2518の後壁部2523aと上壁部2523bとが強固に固定されることとなり、遊技球Bがステージ2518の後方や上方へ脱落することはない。
更に、第一部材2521及び第二部材2522の位置決ピン2521h及び位置決ピン2522gを、ステージユニット2520Aを遊技パネル1100に位置決めする板用位置決ピン2521bよりも小さくしている。つまり、板用位置決ピン2521bを、位置決ピン2521h及び2522gよりも大きくしている。これにより、遊技パネル1100に対するステージユニット2520A(第一部材2521)の位置決め精度をより高くすることができると共に、ステージユニット2520Aを遊技パネル1100に強固に固定することができ、設計通りの性能を発揮させることができる。
また、位置決ピン2521h及び位置決ピン2522gを、ステージユニット2520Aを遊技パネル1100に位置決めする板用位置決ピン2521bよりも小さくしているため、ステージユニット2520Aにおいて位置決ピン2521h及び位置決ピン2522gを目立ち難くすることができ、見栄えの悪化を抑制させることができる。
[8-8c-4b.小括B]
(技術的特徴の背景)
パチンコ機のような遊技機には、前方を遊技球が流通する遊技板に枠状のセンターフレームが設けられているものが知られている(例えば、特許文献:特開2021-13673号公報)。センターフレームには、ステージが設けられており、遊技球の転動を楽しませることができると共に、枠内を通して後方の表示画面や可動装飾体等がよく見え、画像演出や可動演出なども楽しませることができる。
このセンターフレームは、金型を使用した射出成形により形成されているため、射出成形後に金型から取出すためにセンターフレームを押し出した痕跡が残されている。そして、センターフレームは、遊技盤の中央に設けられていることから、遊技者からはセンターフレームがよく見えるため、センターフレーム成形時の脱型の痕跡が遊技者から見えると、見栄えが悪くなる問題があった。
そこで、以下の解決手段では、上記の実情に鑑み、センターフレームにおける脱型の痕跡による見栄えの悪化を抑制させることが可能な遊技機の提供を課題とするものである。
(技術的特徴の解決手段)
手段1:遊技機において、
「遊技板の開口縁に取付けられるセンターフレームを有する遊技盤を備えた遊技機であって、
前記センターフレームは、
自身が遊技板に取付けられる第一部材を備え、
該第一部材は、後面における前方から見え辛い部位に脱型痕跡部が設けられている」
ことを特徴とする。
ここで、「センターフレーム」としては、いわゆるセンター役物の少なくとも一部を構成しているものであり、遊技板の開口の縁に沿った枠状に形成されているものであっても良いし、遊技板の開口の縁に沿った方向へ複数に分割されているものであっても良い。
また、「第一部材」としては、「遊技板の前面に当接可能なフランジ部を有しているもの」、「遊技板の前面から前方へ延出している前方突出部と、前方突出部の後端から遊技板の前面に沿って延出しているフランジ部と、を有しているもの」、「遊技板の前面から前方へ延出している前方突出部と、前方突出部の後端から遊技板の前面に沿って延出しているフランジ部と、前方突出部の後端又はフランジ部の後面から後方へ突出している後方突出部と、を有しているもの」、「遊技板の前面に当接可能なフランジ部と、フランジ部の後面から後方へ突出している後方突出部と、を有しているもの」、等が挙げられる。
更に、「脱型痕跡部」は、センターフレームを成形型(金型)から取出すための機構(例えば、エジェクタピン、押上げコア、直上げコア、突出しコア、等)によりセンターフレームに付いた痕跡のことであり、他の部位と比較して微小に凹んでいたり凸っていたり傾斜していたりする。この「脱型痕跡部」の形状としては、「半円形のような円形の一部の形状」、「円形」、「三角形」、「四角形」、「五角形」、「六角形」、「多角形」、「不定形」、「星形」、「ハート形」、等が挙げられる。
また、「前方から見え辛い部位」としては、「板状の部位の後面で前面側が面取り状に傾斜している部位」、「板状の部位の後面で前面側に装飾シールが貼り付けられる部位」、「板状の部位の後面で前面側に無数の凹凸からなるシボが設けられている部位」、「後方へ板状に突出している後方突出部の後端面」、等が挙げられる。
手段1の構成によると、遊技板の開口縁に取付けられるセンターフレームを有する遊技盤を備えた遊技機であって、センターフレームは、自身が遊技板に取付けられる第一部材を備え、第一部材には、後面における前方から見え辛い部位に脱型痕跡部が設けられているものである([発明を実施するための形態]では、[8-8c-2.脱型痕跡部]の章、脱型痕跡部2519、ステージユニット2520の第一部材2521、図99及び図100等の記載を参照)。
これにより、センターフレームを構成している第一部材は、自身が遊技板に取付けられることから、遊技者に近い位置に設けられており、遊技者から良く見えることとなる。そして、第一部材では、成形時に形成される脱型痕跡部を、後面に設けているため、前方から見え難くすることができる。更に、脱型痕跡部を、第一部材の後面における前方から見え辛い部位に設けるようにしているため、本遊技機の前方にいる遊技者から脱型痕跡部を見え難くすることができ、脱型痕跡部による見栄えの悪化を抑制させることができる。従って、センターフレームにおいて脱型痕跡部が目立たないことで、当該センターフレームを有する遊技盤(遊技機)の見栄えを良くすることができ、遊技者に対する訴求力の高い遊技機を提供することができる。
また、センターフレームに遊技球を転動させた後に遊技板の前面側へ放出させるステージが設けられている場合、ステージを転動する遊技球の動きを楽しむために、遊技者がステージに注目すると、遊技板に取付けられている第一部材におけるステージ付近の部位も視野に入ることとなるが、第一部材の後面の見え辛い部位に脱型痕跡部を設けているため、脱型痕跡部が目立って遊技者に違和感を与えることはなく、ステージでの遊技球の動きを違和感なく楽しませることができる。
なお、隣接して設けられている脱型痕跡部の形態を、揃えるようにすることが望ましい。これにより、遊技者から第一部材の脱型痕跡部が見えてしまっても、隣接している脱型痕跡部の形態を揃えるようにしているため、当該脱型痕跡部を模様のように感じさせることができ、脱型痕跡部が見えてもセンターフレームの見栄えが悪化することはない。
手段2:手段1の構成において、
「隣接して設けられている前記脱型痕跡部は、形態が揃えられている」
ものであることを特徴とする。
ここで、「形態が揃えられている」としては、「脱型痕跡部の形状が揃えられている」、「脱型痕跡部の大きさが揃えられている」、「脱型痕跡部の間隔が揃えられている」、等が挙げられる。
手段2の構成によると、隣接して設けられている脱型痕跡部の形態が揃えられているものである([発明を実施するための形態]では、[8-8c-2.脱型痕跡部]の章、脱型痕跡部2519、図99等の記載を参照)。
これにより、遊技者から第一部材の脱型痕跡部が見えてしまっても、隣接している脱型痕跡部の形態を揃えるようにしているため、当該脱型痕跡部を模様のように感じさせることができ、脱型痕跡部が見えてもセンターフレームの見栄えが悪化することはない。
このように、上記の解決手段によれば、センターフレームにおける脱型の痕跡による見栄えの悪化を抑制させることが可能な遊技機を提供することができる。
(技術的特徴の解決手段と実施形態との関係)
本実施形態のパチンコ機1の遊技盤5における遊技パネル1100は上記解決手段の遊技板に、本実施形態における遊技パネル1100の開口部1112は上記解決手段の開口に、本実施形態におけるセンター役物2500のセンターフレーム2510は上記解決手段のセンターフレームに、本実施形態のセンターフレームにおけるステージユニット2520の第一部材2521は上記解決手段の第一部材に、本実施形態における脱型痕跡部2519は上記解決手段の脱型痕跡部に、それぞれ相当している。
(技術的特徴の特徴的な作用効果)
本実施形態のパチンコ機1によれば、センター役物2500のセンターフレーム2510を構成しているステージユニット2520の第一部材2521は、自身が遊技パネル1100に取付けられることから、遊技者に近い位置に設けられており、遊技者から良く見えることとなる。そして、第一部材2521では、成形時に形成される脱型痕跡部2519を、後面に設けているため、前方から見え難くすることができる。更に、脱型痕跡部2519を、第一部材2521の後面における前方から見え辛い部位に設けるようにしているため、本パチンコ機1の前方にいる遊技者から脱型痕跡部2519を見え難くすることができ、脱型痕跡部2519による見栄えの悪化を抑制させることができる。従って、センターフレーム2510において脱型痕跡部2519が目立たないことで、当該センターフレーム2510を有する遊技盤5(パチンコ機1)の見栄えを良くすることができ、遊技者に対する訴求力の高いパチンコ機1を提供することができる。
また、センターフレーム2510のステージユニット2520に遊技球Bを転動させた後に遊技パネル1100の前面側へ放出させるステージ2518を設けているため、ステージ2518を転動する遊技球Bの動きを楽しむために、遊技者がステージ2518に注目すると、遊技パネル1100に取付けられている第一部材2521におけるステージ2518付近の部位も視野に入ることとなるが、第一部材2521の後面の見え辛い部位に脱型痕跡部2519を設けているため、脱型痕跡部2519が目立って遊技者に違和感を与えることはなく、ステージ2518での遊技球Bの動きを違和感なく楽しませることができる。
また、遊技者から第一部材2521の脱型痕跡部2519が見えてしまっても、隣接している脱型痕跡部2519の形態を揃えるようにしているため、当該脱型痕跡部2519を模様のように感じさせることができ、脱型痕跡部2519が見えてもセンターフレーム2510の見栄えが悪化することはない。
[8-8c-4c.小括C]
(技術的特徴の背景)
パチンコ機のような遊技機には、前方を遊技球が流通する遊技板に枠状のセンター役物が設けられていると共に、そのセンター役物に遊技球を左右方向へ転動させた後に遊技板の前面側へ放出させるステージが設けられているものが知られている(例えば、特許文献:特開2021-13673号公報)。この種の遊技機では、ステージにおいて転動している遊技球の動きを楽しませることができる。
このセンター役物を構成している各部材(成形品)は、金型を使用した射出成形により形成されているため、射出成形後に金型から取出すために成形品を押し出した痕跡が残されている。そして、センター役物において、ステージのような遊技球が流通する流通領域の底面に、当該部材の成形時における脱型の痕跡が設けられていると、当該痕跡が遊技球の流通を阻害して、設計通りに遊技球が転動しなくなる恐れがある。
そこで、以下の解決手段では、上記の実情に鑑み、センター役物において遊技球の流通精度を高めることが可能な遊技機の提供を課題とするものである。
(技術的特徴の解決手段)
手段1:遊技機において、
「遊技板の開口縁に取付けられるセンター役物を有する遊技盤を備えた遊技機であって、
前記センター役物は、
遊技球が流通する流通領域の底面を構成している底壁部材を備え、
該底壁部材は、遊技球の流通を阻害しない部位に脱型痕跡部が設けられている」
ことを特徴とする。
ここで、「センター役物」としては、遊技板の開口の縁に沿った枠状のセンターフレームを備えているものであっても良いし、遊技板の開口の縁に沿った方向へ複数のユニット(例えば、ステージユニット、アタッカユニット、等)に分割されているものであっても良い。
また、遊技球が流通する「流通領域」としては、「左右方向へ遊技球が転動すると共に遊技板の前面側へ遊技球を放出可能なステージ」、「センター役物の外周の所定位置からステージまで遊技球を誘導するワープ通路」、等が挙げられる。
また、「底壁部材」としては、「遊技板に取付けられる前部材(第一部材)に取付けられるもの」、「遊技板に取付けられる前部材(第一部材)と、前部材に取付けられる後部材(第三部材)と、に挟まれているもの」、「自身が遊技板に取付けられるもの」、等が挙げられる。
更に、「脱型痕跡部」は、成形品を成形型(金型)から取出すための機構(例えば、エジェクタピン、押上げコア、直上げコア、突出しコア、等)により成形品に付いた痕跡のことであり、他の部位と比較して微小に凹んでいたり凸っていたり傾斜していたりする。この「脱型痕跡部」の形状としては、「半円形のような円形の一部の形状」、「円形」、「三角形」、「四角形」、「五角形」、「六角形」、「多角形」、「不定形」、「星形」、「ハート形」、等が挙げられる。
また、「流通を阻害しない部位」としては、「遊技球と接触しない後方を向いている面」、「遊技球と接触しない前方を向いている面」、「遊技球と接触しない上方を向いている面」、「下方を向いている面」、「遊技球が転動する転動面ではあるが遊技球とは接触しない部位」、等が挙げられる。
手段1の構成によると、遊技板の開口縁に取付けられるセンター役物を有する遊技盤を備えた遊技機であって、センター役物は、遊技球が流通する流通領域の底面を構成している底壁部材を備え、底壁部材は、遊技球の流通を阻害しない部位に脱型痕跡部が設けられているものである([発明を実施するための形態]では、[8-8c-2.脱型痕跡部]の章、脱型痕跡部2519、ステージユニット2520の第二部材2522、接触領域2522i、図99、図101、及び図103等の記載を参照)。
これにより、センター役物の底壁部材は、遊技球が流通する流通領域の底面を構成していることから、底壁部材の底面上を遊技球が転動するため、転動する遊技球の動きによって遊技者を楽しませることができる。この際に、底壁部材では、成形時に形成される脱型痕跡部を、遊技球の流通を阻害しない部位に設けているため、流通領域の底面上を転動している遊技球の動きに対して脱型痕跡部が影響を与えることはなく、センター役物(底壁部材)における遊技球の流通精度を高めることができる。従って、センター役物において転動する遊技球に対して設計通りの動きをさせることができ、意図したように遊技者を楽しませられる遊技機を提供することができる。
また、センター役物の底壁部材に遊技球が流通する流通領域の底面を設けていることから、当該底面をステージの底面とする場合、上述したように、遊技球の流通を妨げない部位に脱型痕跡部を設けているため、脱型痕跡部がステージを転動している遊技球の動きに影響を与えることはない。従って、センター役物のステージにおいて、転動している遊技球に設計通りの動きをさせることができ、ステージから遊技球を意図した確率で遊技板の前面側へ放出させることができる。
なお、脱型痕跡部を、前方から見え辛い部位に設けることが望ましい。これにより、底壁部材の流通領域を流通している遊技球の動きを楽しむために、遊技者が底壁部材に注目することとなるが、底壁部材では前方から見え辛い部位に脱型痕跡部を設けているため、本遊技機の前方にいる遊技者から脱型痕跡部を見え難くすることができ、脱型痕跡部による見栄えの悪化を抑制させることができると共に、脱型痕跡部により遊技者に対して違和感や不快感を与えてしまうことはない。従って、センター役物において脱型痕跡部が目立たないことで、当該センター役物を有する遊技盤(遊技機)の見栄えを良くすることができ、遊技者に対する訴求力の高い遊技機を提供することができる。
また、隣接して設けられている脱型痕跡部の形態を揃えるようにすることが望ましい。これにより、遊技者から底壁部材の脱型痕跡部が見えてしまっても、隣接している脱型痕跡部の形態を揃えるようにしているため、当該脱型痕跡部を模様のように感じさせることができ、脱型痕跡部が見えてもセンター役物の見栄えが悪化することはないと共に、遊技者に対して違和感や不快感を与えてしまうことはない。
手段2:手段1の構成において
「前記脱型痕跡部は、前方から見え辛い部位に設けられている」
ものであることを特徴とする。
ここで、「前方から見え辛い部位」としては、「板面が前後方向を向いた板状の部位の後面」、「前方に設けられている他の部材(例えば、第一部材、装飾シール、など)と前後方向が重なる部位」、「板面が前後方向を向いた板状の部位の前面で、前方に設けられている他の部材と前後方向が重なる部位」、「板面が上下方向を向いた板状の部位の下面」、「板面が上下方向を向いた板状の部位の上面」、「板面が前後方向に対して直交する方向を向いている板状の部位における端面」、等が挙げられる。
ところで、遊技者から脱型痕跡部が見えると、底壁部材(センター役物)の見栄えが悪くなり、遊技者に対して違和感や不快感を与えてしまう恐れがある。
手段2の構成によると、脱型痕跡部は、前方から見え辛い部位に設けられているものである([発明を実施するための形態]では、脱型痕跡部2519、第二部材2522、図101等の記載を参照)。
これにより、底壁部材の流通領域を流通している遊技球の動きを楽しむために、遊技者が底壁部材に注目することとなるが、底壁部材では前方から見え辛い部位に脱型痕跡部を設けているため、本遊技機の前方にいる遊技者から脱型痕跡部を見え難くすることができ、脱型痕跡部による見栄えの悪化を抑制させることができると共に、脱型痕跡部により遊技者に対して違和感や不快感を与えてしまうことはない。従って、センター役物(底壁部材)において脱型痕跡部が目立たないことで、当該センター役物を有する遊技盤(遊技機)の見栄えを良くすることができ、遊技者に対する訴求力の高い遊技機を提供することができる。
なお、隣接して設けられている脱型痕跡部の形態を揃えるようにすることが望ましい。これにより、遊技者から底壁部材の脱型痕跡部が見えてしまっても、隣接している脱型痕跡部の形態を揃えるようにしているため、当該脱型痕跡部を模様のように感じさせることができ、脱型痕跡部が見えてもセンター役物の見栄えが悪化することはないと共に、遊技者に対して違和感や不快感を与えてしまうことはない。
このように、上記の解決手段によれば、センター役物において遊技球の流通精度を高めることが可能な遊技機を提供することができる。
(技術的特徴の解決手段と実施形態との関係)
本実施形態のパチンコ機1の遊技盤5における遊技パネル1100は上記解決手段の遊技板に、本実施形態における遊技パネル1100の開口部1112は上記解決手段の開口に、本実施形態におけるセンター役物2500及びステージユニット2520は上記解決手段のセンター役物に、本実施形態のステージユニット2520の第二部材2522は上記解決手段の底壁部材に、本実施形態における脱型痕跡部2519は上記解決手段の脱型痕跡部に、それぞれ相当している。
また、本実施形態におけるワープ通路2516、ステージ2518、及び接触領域2522iは上記解決手段の流通領域に、本実施形態における第二部材2522の転動面部2522aの上面は上記解決手段の底面に、それぞれ相当している。
(技術的特徴の特徴的な作用効果)
本実施形態のパチンコ機1によれば、遊技盤5のセンター役物2500におけるステージユニット2520の第二部材2522は、転動面部2522a上において遊技球Bが流通(転動)する流通領域としてのステージ2518の底面を構成していることから、ステージ2518を転動する遊技球Bの動きによって遊技者を楽しませることができる。この際に、第二部材2522では、成形時に形成される脱型痕跡部2519を、遊技球Bの流通を阻害しない部位に設けているため、ステージ2518を転動している遊技球Bの動きに対して脱型痕跡部2519が影響を与えることはなく、センター役物2500(第二部材2522)における遊技球Bの流通精度を高めることができる。従って、センター役物2500のステージ2518において転動する遊技球Bに対して設計通りの動きをさせることができ、ステージ2518から遊技球Bを意図した確率で遊技パネル1100の前面側へ放出させることができると共に、意図したように遊技者を楽しませられるパチンコ機1を提供することができる。
また、第二部材2522の流通領域(ステージ2518)を流通(転動)している遊技球Bの動きを楽しむために、遊技者が第二部材2522に注目することとなるが、第二部材2522では前方から見え辛い部位に脱型痕跡部2519を設けているため、本パチンコ機1の前方にいる遊技者から脱型痕跡部2519を見え難くすることができ、脱型痕跡部2519による見栄えの悪化を抑制させることができると共に、脱型痕跡部2519により遊技者に対して違和感や不快感を与えてしまうことはない。従って、センター役物2500において脱型痕跡部2519が目立たないことで、当該センター役物2500を有する遊技盤5(パチンコ機1)の見栄えを良くすることができ、遊技者に対する訴求力の高いパチンコ機1を提供することができる。
また、遊技者から第二部材2522の脱型痕跡部2519が見えてしまっても、隣接している脱型痕跡部2519の形態を揃えるようにしているため、当該脱型痕跡部2519を模様のように感じさせることができ、脱型痕跡部2519が見えてもセンター役物2500(第二部材2522)の見栄えが悪化することはないと共に、遊技者に対して違和感や不快感を与えてしまうことはない。
[8-8c-4d.小括D]
(技術的特徴の背景)
パチンコ機のような遊技機には、前方を遊技球が流通する遊技板に枠状のセンター役物が設けられていると共に、そのセンター役物に遊技球を左右方向へ転動させた後に遊技板の前面側へ放出させるステージが設けられているものが知られている(例えば、特許文献:特開2021-13673号公報)。この種の遊技機では、ステージにおいて転動している遊技球の動きを楽しませることができる。
このセンター役物には、ステージのような遊技球が流通する流通領域を流通している遊技球が後方へ脱落することを防止するための後壁部材が設けられている。この後壁部材(成形品)は、金型を使用した射出成形により形成されており、射出成形後に金型から取出すために成形品を押し出した痕跡が残されている。そのため、後壁部材において脱型痕跡部が設けられている部位によっては、脱型痕跡部が遊技球と重なって見えることで、遊技球の動きに違和感や不快感を与えてしまう恐れがある。
そこで、以下の解決手段では、上記の実情に鑑み、センター役物において流通している遊技球を見え易くすることが可能な遊技機の提供を課題とするものである。
(技術的特徴の解決手段)
手段1:遊技機において、
「遊技板の開口縁に取付けられるセンター役物を有する遊技盤を備えた遊技機であって、
前記センター役物は、
遊技球が流通する流通領域の後面及び上面を構成している後壁部材を備え、
該後壁部材は、前記流通領域よりも外側に脱型痕跡部が設けられている」
ことを特徴とする。
ここで、「センター役物」としては、遊技板の開口の縁に沿った枠状のセンターフレームを備えているものであっても良いし、遊技板の開口の縁に沿った方向へ複数のユニット(例えば、ステージユニット、アタッカユニット、等)に分割されているものであっても良い。
また、遊技球が流通する「流通領域」としては、「左右方向へ遊技球が転動すると共に遊技板の前面側へ遊技球を放出可能なステージ」、「センター役物の外周の所定位置からステージまで遊技球を誘導するワープ通路」、等が挙げられる。
また、「後壁部材」としては、「遊技板に取付けられる前部材(第一部材)に取付けられるもの」、「遊技板に取付けられる前部材(第一部材)に取付けられ、前部材との間に流通領域の底面を構成する底壁部材(第二部材)を挟むもの」、「自身が遊技板に取付けられるもの」、等が挙げられる。
更に、「脱型痕跡部」は、成形品を成形型(金型)から取出すための機構(例えば、エジェクタピン、押上げコア、直上げコア、突出しコア、等)により成形品に付いた痕跡のことであり、他の部位と比較して微小に凹んでいたり凸っていたり傾斜していたりする。この「脱型痕跡部」の形状としては、「半円形のような円形の一部の形状」、「円形」、「三角形」、「四角形」、「五角形」、「六角形」、「多角形」、「不定形」、「星形」、「ハート形」、等が挙げられる。
手段1の構成によると、遊技板の開口縁に取付けられるセンター役物を有する遊技盤を備えた遊技機であって、センター役物は、遊技球が流通する流通領域の後面及び上面を構成している後壁部材を備え、後壁部材は、流通領域よりも下方に脱型痕跡部が設けられているものである([発明を実施するための形態]では、[8-8c-2.脱型痕跡部]の章、脱型痕跡部2519、ステージユニット2520の第三部材2523、流通領域2523i、図99、図102、及び図103等の記載を参照)。
これにより、センター役物には、ステージやワープ通路のような遊技球が流通する流通領域が設けられていると共に、センター役物の後壁部材は、流通領域の後面及び上面を構成しているため、流通領域を流通している遊技球が後方や上方へ脱落することはなく、流通領域を流通(転動)している遊技球の動きによって遊技者を楽しませることができる。この際に、後壁部材では、成形時に形成される脱型痕跡部を、遊技球が流通する流通領域よりも外側に設けているため、脱型痕跡部が流通領域を流通している遊技球と重なって見えることはなく、遊技者に対して流通領域を流通している遊技球を見え易くすることができる。従って、流通領域を流通している遊技球の動きに違和感や不快感を与えてしまうことはなく、遊技球の動きを楽しませることができる。
また、後壁部材において、脱型痕跡部を流通領域よりも外側の部位に設けていることから、流通領域を流通している遊技球が脱型痕跡部に接触することはないため、脱型痕跡部が遊技球の流通を阻害することはなく、センター役物における遊技球の流通精度を高めることができる。従って、センター役物において流通する遊技球に対して設計通りの動きをさせることができ、意図したように遊技者を楽しませられる遊技機を提供することができる。
なお、脱型痕跡部を、前方から見え辛い部位に設けることが望ましい。これにより、後壁部材の流通領域を流通している遊技球の動きを楽しむために、遊技者が後壁部材に注目することとなるが、後壁部材では前方から見え辛い部位に脱型痕跡部を設けているため、本遊技機の前方にいる遊技者から脱型痕跡部を見え難くすることができ、脱型痕跡部による見栄えの悪化を抑制させることができると共に、脱型痕跡部により遊技者に対して違和感や不快感を与えてしまうことはない。従って、センター役物(後壁部材)において脱型痕跡部が目立たないことで、当該センター役物を有する遊技盤(遊技機)の見栄えを良くすることができ、遊技者に対する訴求力の高い遊技機を提供することができる。
また、隣接して設けられている脱型痕跡部の形態を揃えるようにすることが望ましい。これにより、遊技者から後壁部材の脱型痕跡部が見えてしまっても、隣接している脱型痕跡部の形態を揃えるようにしているため、当該脱型痕跡部を模様のように感じさせることができ、脱型痕跡部が見えてもセンター役物の見栄えが悪化することはないと共に、遊技者に対して違和感や不快感を与えてしまうことはない。
手段2:手段1の構成において、
「前記脱型痕跡部は、前方から見え辛い部位に設けられている」
ものであることを特徴とする。
ここで、「前方から見え辛い部位」としては、「板面が前後方向を向いた板状の部位の後面」、「前方に設けられている他の部材(例えば、第一部材、第二部材、装飾シール、など)と前後方向が重なる部位」、「板面が前後方向を向いた板状の部位の前面で、前方に設けられている他の部材と前後方向が重なる部位」、「板面が前後方向に対して直交する方向を向いている板状の部位における端面」、等が挙げられる。
ところで、遊技者から脱型痕跡部が見えると、後壁部材(センター役物)の見栄えが悪くなり、遊技者に対して違和感や不快感を与えてしまう恐れがある。
手段2の構成によると、脱型痕跡部は、前方から見え辛い部位に設けられているものである([発明を実施するための形態]では、脱型痕跡部2519、第三部材2523、図102、及び図103等の記載を参照)。
これにより、後壁部材の流通領域を流通している遊技球の動きを楽しむために、遊技者が後壁部材に注目することとなるが、後壁部材では前方から見え辛い部位に脱型痕跡部を設けているため、本遊技機の前方にいる遊技者から脱型痕跡部を見え難くすることができ、脱型痕跡部による見栄えの悪化を抑制させることができると共に、脱型痕跡部により遊技者に対して違和感や不快感を与えてしまうことはない。従って、センター役物(後壁部材)において脱型痕跡部が目立たないことで、当該センター役物を有する遊技盤(遊技機)の見栄えを良くすることができ、遊技者に対する訴求力の高い遊技機を提供することができる。
なお、隣接して設けられている脱型痕跡部の形態を揃えるようにすることが望ましい。これにより、遊技者から後壁部材の脱型痕跡部が見えてしまっても、隣接している脱型痕跡部の形態を揃えるようにしているため、当該脱型痕跡部を模様のように感じさせることができ、脱型痕跡部が見えてもセンター役物の見栄えが悪化することはないと共に、遊技者に対して違和感や不快感を与えてしまうことはない。
このように、上記の解決手段によれば、センター役物において流通している遊技球を見え易くすることが可能な遊技機を提供することができる。
(技術的特徴の解決手段と実施形態との関係)
本実施形態のパチンコ機1の遊技盤5における遊技パネル1100は上記解決手段の遊技板に、本実施形態における遊技パネル1100の開口部1112は上記解決手段の開口に、本実施形態におけるセンター役物2500及びステージユニット2520は上記解決手段のセンター役物に、本実施形態のステージユニット2520の第三部材2523は上記解決手段の後壁部材に、本実施形態における脱型痕跡部2519は上記解決手段の脱型痕跡部に、それぞれ相当している。
また、本実施形態におけるワープ通路2516、ステージ2518、球通路部2523d、及び流通領域2523iは上記解決手段の流通領域に、本実施形態における第三部材2523の後壁部2523aの前側の面は上記解決手段の後面に、実施形態における第三部材2523の上壁部2523bの下側の面は上記解決手段の上面に、それぞれ相当している。
(技術的特徴の特徴的な作用効果)
本実施形態のパチンコ機1によれば、遊技盤5のセンター役物2500には、ステージ2518やワープ通路2516のような遊技球Bが流通する流通領域2523iが設けられていると共に、センター役物2500(ステージユニット2520)の第三部材2523の後壁部2523a及び上壁部2523bは、流通領域2523iの後面及び上面を構成しているため、流通領域2523iを流通している遊技球Bが後方や上方へ脱落することはなく、流通領域2523iを流通(転動)している遊技球Bの動きによって遊技者を楽しませることができる。この際に、第三部材2523では、成形時に形成される脱型痕跡部2519を、遊技球Bが流通する流通領域2523iよりも外側に設けているため、脱型痕跡部2519が流通領域2523iを流通している遊技球Bと重なって見えることはなく、遊技者に対して流通領域2523iを流通している遊技球Bを見え易くすることができる。従って、流通領域2523iを流通している遊技球Bの動きに違和感や不快感を与えてしまうことはなく、遊技球Bの動きを楽しませることができる。
また、第三部材2523において、脱型痕跡部2519を流通領域2523iよりも外側の部位に設けていることから、流通領域2523iを流通している遊技球Bが脱型痕跡部2519に接触することはないため、脱型痕跡部2519が遊技球Bの流通を阻害することはなく、センター役物2500における遊技球Bの流通精度を高めることができる。従って、センター役物2500において流通する遊技球Bに対して設計通りの動きをさせることができ、意図したように遊技者を楽しませられるパチンコ機1を提供することができる。
更に、第三部材2523の流通領域2523iを流通している遊技球Bの動きを楽しむために、遊技者が第三部材2523に注目することとなるが、第三部材2523では前方から見え辛い部位に脱型痕跡部2519を設けているため、本パチンコ機1の前方にいる遊技者から脱型痕跡部2519を見え難くすることができ、脱型痕跡部2519による見栄えの悪化を抑制させることができると共に、脱型痕跡部2519により遊技者に対して違和感や不快感を与えてしまうことはない。従って、センター役物2500(第三部材2523)において脱型痕跡部2519が目立たないことで、当該センター役物2500を有する遊技盤5(パチンコ機1)の見栄えを良くすることができ、遊技者に対する訴求力の高いパチンコ機1を提供することができる。
また、遊技者から第三部材2523の脱型痕跡部2519が見えてしまっても、隣接している脱型痕跡部2519の形態を揃えるようにしているため、当該脱型痕跡部2519を模様のように感じさせることができ、脱型痕跡部2519が見えてもセンター役物2500(第三部材2523)の見栄えが悪化することはないと共に、遊技者に対して違和感や不快感を与えてしまうことはない。
[8-8c-4e.小括E]
(技術的特徴の背景)
パチンコ機のような遊技機には、前方を遊技球が流通する遊技板の前面よりも前方へ突出している突出壁部を有する枠状のセンターフレームが設けられており、突出壁部によって枠内への遊技球の侵入を阻止すると共に、枠よりも外側の部位に遊技球が流通する領域を形成して、遊技球の動きを楽しませられるようにしたものが知られている(例えば、特許文献:特開2021-13673号公報)。
しかしながら、この種の遊技機では、機種やメーカーが違っても似たような形態のセンターフレームが設けられているため、代わり映えがせず、センターフレームだけでは他の遊技機との差別化を図ることが困難であった。
そこで、以下の解決手段では、上記の実情に鑑み、遊技者に対する訴求力を高めることが可能なセンターフレームを備えた遊技機の提供を課題とするものである。
(技術的特徴の解決手段)
手段1:遊技機において、
「遊技板の開口縁に取付けられるセンターフレームを有する遊技盤を備えた遊技機であって、
前記センターフレームは、
遊技板の前面よりも前方に突出している突出壁部を備え、
該突出壁部の前端面に脱型痕跡部が設けられている」
ことを特徴とする。
ここで、「センターフレーム」としては、センター役物を構成しているものであり、遊技板の開口の縁に沿った枠状のものであっても良いし、遊技板の開口の縁に沿った方向へ複数に分割されているものであっても良い。また、「センターフレーム」としては、一つの部材で構成されていても良いし、複数の部材で構成されていても良い。
また、「突出壁部」としては、「遊技板の前面から遊技球の半径(或いは、直径)よりも長く前方に突出しているもの」、「遊技板の前面から、遊技板に植設されている障害釘の前端までと、同じような長さで前方に突出しているもの」、等が挙げられる。
更に、「脱型痕跡部」は、成形品を成形型(金型)から取出すための機構(例えば、エジェクタピン、押上げコア、直上げコア、突出しコア、等)により成形品に付いた痕跡のことであり、他の部位と比較して微小に凹んでいたり凸っていたり傾斜していたりする。この「脱型痕跡部」の形状としては、「半円形のような円形の一部の形状」、「円形」、「三角形」、「四角形」、「五角形」、「六角形」、「多角形」、「不定形」、「星形」、「ハート形」、等が挙げられる。
手段1の構成によると、遊技板の開口縁に取付けられるセンターフレームを有する遊技盤を備えた遊技機であって、センターフレームは、遊技板の前面よりも前方に突出している突出壁部を備え、突出壁部の前端面に脱型痕跡部が設けられているものである([発明を実施するための形態]では、[8-8c-2c.前方突出部の脱型痕跡部]の章、脱型痕跡部2519、センターフレーム2510、前方突出部2511、図99及び図104等の記載を参照)。
これにより、遊技板の開口縁に取付けられているセンターフレームに、前方へ突出している突出壁部が設けられているので、当該突出壁部により遊技板の開口内へ遊技球が脱落(侵入)することを阻止することができると共に、遊技板の前面におけるセンターフレームよりも外側の部位において、遊技球が流下する領域(遊技領域)を形成することができ、当該領域を流下する遊技球の動きによって遊技者を楽しませることができる。そして、センターフレームの突出壁部の前端面に、センターフレーム(成形品)の成形時に形成された脱型痕跡部を設けているため、脱型痕跡部が見えることでセンターフレームを目立たせることができ、センターフレームに遊技者の関心を引き付けさせることができる。従って、センターフレームにおける突出壁部の前端面に設けられている脱型痕跡部により、遊技者に対して、従来とは全く異なるセンターフレームが設けられていると認識させて、遊技者の関心を強く引き付けさせることができ、遊技者に対する訴求力の高い遊技機を提供することができる。
また、脱型痕跡部は、センターフレームにおけるその他の部位と比較して形態が異なっているため、後方に設けられている液晶表示装置やLEDなどからの光が当たると、他の部位とは異なった光方をすることとなる。これにより、センターフレームにおける突出壁部の前端面において、脱型痕跡部が他の部位とは異なった光方をすることで目立つこととなり、遊技者の関心を強く引き付けさせることができると共に、脱型痕跡部か光ることでセンターフレームを奇麗に見せることができる。
なお、突出壁部に、遊技球が流通する遊技領域を二つに区画している区画部を有するようにした上で、その区画部の前端面には脱型痕跡部が設けないようにしても良い。これにより、センターフレームの突出壁部のうち遊技領域を二つに区画している区画部の前端面には、脱型痕跡部を設けていないため、遊技者に対して、当該区画部が突出壁部における脱型痕跡部が設けられている部位とは異なる部位であると認識させることが可能となり、区画部が枠を構成する部位ではないと認識させることができ、遊技領域5aが左右に分割されていることを認識させることができる。
また、上記のように区画部の前端面には脱型痕跡部を設けない場合、突出壁部における脱型痕跡部が設けられている部位よりも区画部が目立ち難くなるため、区画部の存在に気付かせ難くすることができ、遊技者に対して、区画部の部位を跨いで遊技球が行き来できると錯覚させることができる。
また、隣接して設けられている脱型痕跡部の形態を揃えるようにすることが望ましい。これにより、センターフレームにおける突出壁部の前端面に設けられている脱型痕跡部を模様のように見せることができ、センターフレームの見栄えを良くすることができる。
手段2:手段1の構成において、
「前記突出壁部は、
遊技球が流通する遊技領域を二つに区画している区画部を有しており、該区画部の前端面には前記脱型痕跡部が設けられていない」
ものであることを特徴とする。
ここで、「区画部」としては、「センターフレームの枠内に設けられているステージの端部(例えば右端)に設けられている上下に延びている部位」、「センターフレームから下方へ延出している部位」、「センターフレームの左辺側又は右辺側において、複数の球通路を区画している部位」、等が挙げられる。
手段2の構成によると、突出壁部は、遊技球が流通する遊技領域を二つに区画している区画部を有しており、区画部の前端面には脱型痕跡部が設けられていないものである([発明を実施するための形態]では、前方突出部2511の区画部2511aの記載を参照)。
これにより、センターフレームの突出壁部のうち遊技領域を二つに区画している区画部の前端面には、脱型痕跡部を設けていないため、遊技者に対して、当該区画部が突出壁部における脱型痕跡部が設けられている部位とは異なる部位であると認識させることが可能となり、区画部が枠を構成する部位ではないと認識させることができ、遊技領域5aが左右に分割されていることを認識させることができる。
或いは、区画部の前端面には脱型痕跡部を設けていないため、突出壁部における脱型痕跡部が設けられている部位よりも区画部が目立ち難くなり、区画部の存在に気付かせ難くすることができ、遊技者に対して、区画部の部位を跨いで遊技球が行き来できると錯覚させることができる。
このように、上記の解決手段によれば、遊技者に対する訴求力を高めることが可能なセンターフレームを備えた遊技機を提供することができる。
(技術的特徴の解決手段と実施形態との関係)
本実施形態のパチンコ機1の遊技盤5における遊技パネル1100は上記解決手段の遊技板に、本実施形態における遊技パネル1100の開口部1112は上記解決手段の開口に、本実施形態におけるセンター役物2500のセンターフレーム2510及びステージユニット2520の第一部材2521は上記解決手段のセンターフレームに、本実施形態におけるセンターフレーム2510の前方突出部2511及び第三部材2523の上壁部2523bは上記解決手段の突出壁部に、本実施形態における前方突出部2511の区画部2511aは上記解決手段の区画部に、それぞれ相当している。
(技術的特徴の特徴的な作用効果)
本実施形態のパチンコ機1によれば、遊技盤5における遊技パネル1100の開口部1112の内周縁に取付けられているセンター役物2500のセンターフレーム2510に、前方へ突出している前方突出部2511が設けられているので、当該前方突出部2511により遊技パネル1100の開口部1112内へ遊技球Bが脱落(侵入)することを阻止することができると共に、遊技パネル1100の前面におけるセンターフレーム2510よりも外側の部位において、遊技球Bが流下する遊技領域5aを形成することができ、当該遊技領域5aを流下する遊技球Bの動きによって遊技者を楽しませることができる。そして、センターフレーム2510の前方突出部2511及び第三部材2523の上壁部2523bの前端面に、センターフレーム2510(成形品)等の成形時に形成された脱型痕跡部2519を設けているため、脱型痕跡部2519が見えることでセンターフレーム2510を目立たせることができ、センターフレーム2510に遊技者の関心を引き付けさせることができる。従って、センターフレーム2510における前方突出部2511等の前端面に設けられている脱型痕跡部2519により、遊技者に対して、従来とは全く異なるセンターフレーム2510が設けられていると認識させて、遊技者の関心を強く引き付けさせることができ、遊技者に対する訴求力の高いパチンコ機1を提供することができる。
また、脱型痕跡部2519は、センターフレーム2510におけるその他の部位と比較して形態が異なっているため、後方に設けられている演出表示装置1600やLEDなどからの光が当たると、他の部位とは異なった光方をすることとなる。これにより、センターフレーム2510における前方突出部2511の前端面において、脱型痕跡部2519が他の部位とは異なった光方をすることで目立つこととなり、遊技者の関心を強く引き付けさせることができると共に、脱型痕跡部2519か光ることでセンターフレーム2510を奇麗に見せることができる。
更に、前方突出部2511に、遊技球Bが流通する遊技領域5aを二つに区画している区画部2511aを有するようにした上で、その区画部2511aの前端面には脱型痕跡部2519を設けないようにしているため、遊技者に対して、当該区画部2511aが前方突出部2511における脱型痕跡部2519が設けられている部位とは異なる部位であると認識させることが可能となり、区画部2511aが枠を構成する部位ではないと認識させることができ、遊技領域5aが左右に分割されていることを認識させることができる。
また、或いは、区画部2511aの前端面には脱型痕跡部2519を設けていないため、前方突出部2511における脱型痕跡部2519が設けられている部位や上壁部2523bよりも区画部2511aが目立ち難くなるため、区画部2511aの存在に気付かせ難くすることができ、遊技者に対して、区画部2511aの部位を跨いで遊技球Bが行き来できると錯覚させることができる。
また、隣接して設けられている脱型痕跡部2519の形態を揃えるようにしているため、センターフレーム2510における前方突出部2511の前端面に設けられている脱型痕跡部2519を模様のように見せることができ、センターフレーム2510の見栄えを良くすることができる。
[8-8c-4f.小括F]
(技術的特徴の背景)
パチンコ機のような遊技機には、前方を遊技球が流通する遊技板に取付けられる枠状のセンター役物に、遊技球を左右に転動させた後に遊技板の前面側に放出するステージが設けられているものが知られている(例えば、特許文献:特開2021-13673号公報)。この種の遊技機では、ステージを転動する遊技球が、ステージにおける所望の部位から放出されるか否かによって遊技者を楽しませられるようにしている。
しかしながら、従来の遊技機では、センター役物のステージにおいて、予め決められた複数か所(例えば、3か所)の部位の何れかから遊技球が放出されるようにしているため、センター役物での遊技球の動きが単調になり易く、遊技者によっては遊技球の動きに飽きて興趣が低下してしまう恐れがあった。
そこで、以下の解決手段では、センター役物での遊技球の動きを楽しませて遊技者の興趣の低下を抑制させることが可能な遊技機の提供を課題とするものである。
(技術的特徴の解決手段)
手段1:遊技機において、
「遊技板の開口縁に取付けられるセンター役物を有する遊技盤を備えた遊技機であって、
前記センター役物は、
遊技板の前面に当接する取付板部と、遊技球が転動する転動面の前方に設けられている前壁板部と、を備え、
前記取付板部には、先端へ向かうほど後方へ移動するように傾斜している表傾斜部が設けられていると共に、前記前壁板部には、先端へ向かうほど前方へ移動するように傾斜している裏傾斜部が設けられている」
ことを特徴とする。
ここで、「センター役物」としては、遊技板の開口の縁に沿った枠状のものであっても良いし、遊技板の開口の縁に沿った方向へ複数に分割されているものであっても良い。また、「センター役物」としては、一つの部材で構成されていても良いし、複数の部材(ユニット)で構成されていても良い。
また、取付板部と前壁板部との関係としては、取付板部と前壁板部とが一体に形成されていても良いし、取付板部と前壁板部とが別体に形成されていても良い。
手段1の構成によると、遊技板の開口縁に取付けられるセンター役物を有する遊技盤を備えた遊技機であって、センター役物は、遊技板の前面に当接する取付板部と、遊技球が転動する転動面の前方に設けられている前壁板部と、を備え、取付板部には、先端へ向かうほど後方へ移動するように傾斜している表傾斜部が設けられていると共に、前壁板部には、先端へ向かうほど前方へ移動するように傾斜している裏傾斜部が設けられているものである([発明を実施するための形態]では、[8-8c-1.ステージユニット]及び[8-8c-3.ステージユニットの第二実施形態]の章、ステージユニット2520及びステージユニット2520A、表傾斜部2521c、裏傾斜部2522e、図98及び図109等の記載を参照)。
これにより、センター役物に設けられている転動面を遊技球が転動することにより、当該遊技球の動きを遊技者に楽しませることができる。この際に、転動面の前方に設けられている前壁板部に、先端へ向かうほど前方へ移動するように傾斜している裏傾斜部が設けられているため、転動面を転動している遊技球が前壁板部の後面に当接すると、当該遊技球の勢いによっては裏傾斜部を上り、前壁板部を越えて転動面から前方へこぼれることとなる。従って、遊技球が転動面の思わぬ部位から前壁板部を乗り越えて前方へこぼれるため、遊技者を驚かせることができ、遊技球の動きを楽しませて興趣の低下を抑制させることができる。また、遊技板の前面におけるセンター役物の左側を流下する遊技球は、俗にいう道釘に沿って第一始動口に向かって転動して行くが、その際に、道釘等の障害釘によって上方へ跳ね上がった遊技球は、上方の取付板部に表傾斜部が設けられているため、その動きが阻害されることはなく、自然な挙動となる。
また、センター役物における取付板部の先端に表傾斜部を設けているため、遊技球が表傾斜部の面に当たることで取付板部の先端の角には当たることはなく、取付板部が欠けたり割れたりすることはない。
また、センター役物の前壁板部に裏傾斜部を設けているため、遊技板からセンター役物を取外す際に、前壁板部の先端が薄くなっていることで指を引っ掛け易くすることができ、センター役物の取外作業を楽にすることができる。
なお、センター役物において、裏傾斜部の下方に表傾斜部が設けられていることが望ましい。これにより、裏傾斜部の下方に表傾斜部を有した取付板部を設けるようにしているため、転動面を転動している遊技球が、裏傾斜部により前壁板部を越えて前方へこぼれると、必ず取付板部の前面を流下(転動)した上で、表傾斜部を転動して遊技板の前面側へ受け渡すことができ、上述した作用効果を確実に奏することが可能な遊技機を提供することができる。
また、前壁板部における裏傾斜部が設けられている上方に上壁部を設ける場合、前壁板部と上壁部との間に遊技球が通過可能な空間を設けるようにすることが望ましい。これにより、転動面を転動している遊技球が裏傾斜部により上方へ案内されて前壁板部を乗り越えようとした時に、当該遊技球が前壁板部と上壁部との間を通って確実に前方へこぼれることができ、上述した作用効果を確実に奏することが可能な遊技機を提供することができる。
また、上記のように、前壁板部の上方に遊技球が通過可能な空間をあけて上壁部が設けられている場合、遊技板からセンター役物を取外す時に、前壁板部と上壁部との間に指を挿入して引っ張ることが可能となる。この際に、前壁板部の先端に裏傾斜部を設けていることから、前壁板部の先端が薄くなっているため、前壁板部と上方の部材との間に指が挿入し易くなっており、前壁板部の先端に指を引っ掛けて容易に引っ張ることができ、センター役物の取外作業を楽に行うことができる。
手段2:手段1の構成において、
「前記裏傾斜部の下方には前記表傾斜部が設けられている」
ものであることを特徴とする。
手段2の構成によると、裏傾斜部の下方に表傾斜部が設けられているものである([発明を実施するための形態]では、表傾斜部2521c、裏傾斜部2522e、図98及び図109等の記載を参照)。
これにより、裏傾斜部の下方に表傾斜部を有した取付板部を設けるようにしているため、転動面を転動している遊技球が、裏傾斜部により前壁板部を越えて前方へ放出されると、必ず取付板部の前面を流下(転動)した上で、表傾斜部を転動して遊技板の前面側へ受け渡すことができ、上述した作用効果を確実に奏することが可能な遊技機を提供することができる。
このように、上記の解決手段によれば、センター役物での遊技球の動きを楽しませて遊技者の興趣の低下を抑制させることが可能な遊技機を提供することができる。
(技術的特徴の解決手段と実施形態との関係)
本実施形態のパチンコ機1の遊技盤5における遊技パネル1100は上記解決手段の遊技板に、本実施形態における遊技パネル1100の開口部1112は上記解決手段の開口に、本実施形態におけるセンター役物2500、ステージユニット2520及びステージユニット2520Aは上記解決手段のセンター役物に、本実施形態におけるセンターフレーム2510のフランジ部2512は上記解決手段の取付板部に、本実施形態におけるステージ2518及び第二部材2522の転動面部2522aは上記解決手段の転動面に、本実施形態における第一部材2521の表傾斜部2521cは上記解決手段の表傾斜部に、本実施形態における第二部材2522の前壁板部2522bは上記解決手段の前壁板部に、本実施形態における第二部材2522の裏傾斜部2522eは上記解決手段の裏傾斜部に、それぞれ相当している。
(技術的特徴の特徴的な作用効果)
本実施形態のパチンコ機1によれば、遊技盤5のセンター役物2500に設けられている転動面としてのステージ2518を遊技球Bが転動することにより、当該遊技球Bの動きを遊技者に楽しませることができる。この際に、ステージ2518の前方に設けられている第二部材2522の前壁板部2522bに、先端へ向かうほど前方へ移動するように傾斜している裏傾斜部2522eが設けられているため、ステージ2518を転動している遊技球Bが前壁板部2522bの後面に当接すると、当該遊技球Bの勢いによっては裏傾斜部2522eを上り、前壁板部2522bを越えてステージ2518から前方へこぼれることとなる。従って、遊技球Bがステージ2518の思わぬ部位から前壁板部2522bを乗り越えて前方へこぼれるため、遊技者を驚かせることができ、遊技球Bの動きを楽しませて興趣の低下を抑制させることができる。また、遊技パネル1100の前面におけるセンター役物2500の左側を流下する遊技球Bは、俗にいう道釘に沿ってセンター役物2500の下方に設けられている第一始動口2002に向かって転動して行くが、その際に、道釘等の障害釘Nによって上方へ跳ね上がった遊技球Bは、上方のフランジ部2512に表傾斜部2521cが設けられているため、その動きが阻害されることはなく、自然な挙動となる。
また、センター役物2500におけるフランジ部2512の先端に表傾斜部2521cを設けているため、遊技球Bが表傾斜部2521cの面に当たることでフランジ部2512の先端の角には当たることはなく、フランジ部2512が欠けたり割れたりすることはない。
また、前壁板部2522bにおける裏傾斜部2522eが設けられている部位と、その上方に設けられている第三部材2523の上壁部2523bとの間に、遊技球Bが通過可能な空間を設けているため、遊技球Bが前壁板部2522bと上壁部2523bとの間を通って確実に前方へこぼれることができる。
また、前壁板部2522bと上壁部2523bとの間に遊技球Bが通過可能な空間を設けているため、遊技パネル1100からセンター役物2500(ステージユニット2520、ステージユニット2520A)を取外す時に、前壁板部2522bと上壁部2523bとの間に指を挿入して引っ張ることが可能となる。この際に、前壁板部2522bの先端に裏傾斜部2522eを設けていることから、前壁板部2522bの先端が薄くなっているため、前壁板部2522bと上壁部2523bとの間に指が挿入し易くなっており、前壁板部2522bの先端に指を引っ掛けて容易に引っ張ることができ、センター役物の取外作業を楽に行うことができる。
[8-8c-5.第一アタッカユニット]
次に、センター役物2500における第一アタッカユニット2530について、主に図85、図92及び図93等を参照して説明する。第一アタッカユニット2530は、センター役物における右上隅の部位を構成している。第一アタッカユニット2530は、ステージユニット2520と同様にセンターフレーム2510の一部を有している。この第一アタッカユニット2530は、第一始動口2002への遊技球Bの入球により抽選された第一特別図柄や第二始動口2004への遊技球Bの入球により抽選された第二特別図柄等の抽選結果に応じて遊技球Bを受入可能に開閉する第一大入賞口2005と、第一大入賞口2005に入球した遊技球Bを検知する第一大入賞口センサ2503と、第一大入賞口2005を開閉可能としている第一大入賞口扉2531と、第一大入賞口扉2531を進退させる第一アタッカソレノイド2532と、を有している。
第一大入賞口扉2531は、板面を上下方向へ向けた平板状で、左右方向に延出している。この第一大入賞口扉2531は、前後方向へ進退可能に設けられており、前進位置の状態では、第一大入賞口2005への遊技球Bの入球を不能とし、後退位置の状態では、第一大入賞口2005への遊技球Bの入球が可能となる。
第一アタッカソレノイド2532は、第一始動口2002への入球により抽選された第一特別図柄、第二始動口2004への入球により抽選された第二特別図柄、等の抽選結果に応じて第一大入賞口扉2531を進退させて、第一大入賞口2005を開閉させるためのものである。この第一アタッカソレノイド2532は、非通電時には、図示しないバネの付勢力により、第一大入賞口扉2531が前進して第一大入賞口2005が閉鎖されている。
この第一アタッカユニット2530は、第一大入賞口2005に入球して第一大入賞口センサ2503に検知された遊技球Bを後方へ案内して、裏ユニット3000の裏球誘導ユニット3100に受け渡す。第一アタッカユニット2530から受け渡された遊技球Bは、裏球誘導ユニット3100を通って本体枠4における循環球経路ユニット600のセーフ球受口600bへ排出される。一方、第一大入賞口2005に入球しなかった遊技球Bは、下方に設けられているゲートユニット2540へ放出される。
[8-8c-6.ゲートユニット]
次に、センター役物2500におけるゲートユニット2540について、主に図85、図92及び図93等を参照して説明する。ゲートユニット2540は、センター役物2500における右辺の上下方向中央部分の部位を構成している。ゲートユニット2540は、上方に第一アタッカユニット2530が設けられていると共に、下方に第二アタッカユニット2550が設けられている。つまり、ゲートユニット2540は、第一アタッカユニット2530と第二アタッカユニット2550との間に設けられている。
ゲートユニット2540は、ステージユニット2520等と同様にセンターフレーム2510の一部を有している。ゲートユニット2540は、遊技球Bが通過可能なゲート2003と、遊技球Bを受入可能に常時開口している普通入賞口2011と、ゲート2003における遊技球Bの通過や普通入賞口2011への遊技球Bの入球により抽選された普通図柄の抽選結果に応じて開閉する第二始動口2004と、入球した遊技球Bを遊技領域5a外へ排出するサブアウト口2023と、を有している。
また、ゲートユニット2540は、ゲート2003での遊技球Bの通過を検知するゲートセンサ2501と、第二始動口2004に入球した遊技球Bを検知する第二始動口センサ2502と、第二始動口2004を開閉可能としている第二始動口扉2541と、第二始動口扉2541を進退させる始動口ソレノイド2542と、を備えている。第二始動口2004は、ゲート2003の直下に設けられている。
第二始動口扉2541は、板面を上下方向へ向けた平板状で、左右方向に延出している。第二始動口扉2541は、前後方向へ進退可能に設けられており、前進位置の状態では、第二始動口2004への遊技球Bの入球を可能とし、後退位置の状態では、第二始動口2004への遊技球Bの入球を不能としている。
始動口ソレノイド2542は、ゲート2003における遊技球Bの通過により抽選された普通図柄、普通入賞口2011への遊技球Bの入球により抽選された普通図柄、の抽選結果に応じて第二始動口扉2541を進退させて、第二始動口2004を開閉させるためのものである。この始動口ソレノイド2542は、非通電時には、図示しないバネの付勢力により、第二始動口扉2541が後退して第二始動口2004が入球不能(閉鎖)されている。
ゲートユニット2540は、第二始動口2004に入球して第二始動口センサ2502により検知された遊技球Bを、後方へ案内し、裏ユニット3000の裏球誘導ユニット3100に受け渡す。第二始動口センサ2502に検知されて裏球誘導ユニット3100に受け渡された遊技球Bは、裏球誘導ユニット3100を通って本体枠4における循環球経路ユニット600のセーフ球受口600bへ排出される。また、ゲートユニット2540は、普通入賞口2011に入球した遊技球Bを、後方へ案内して、裏ユニット3000の裏球誘導ユニット3100に受け渡す。普通入賞口2011に入球して裏球誘導ユニット3100に受け渡された遊技球Bは、普通入賞口センサ3003に検知された後に、裏球誘導ユニット3100を通って本体枠4における循環球経路ユニット600のセーフ球受口600bへ排出される。
また、ゲートユニット2540は、サブアウト口2023に入球した遊技球Bを、後方へ案内して、裏ユニット3000の裏球誘導ユニット3100に受け渡す。サブアウト口2023に入球して裏球誘導ユニット3100に受け渡された遊技球Bは、裏球誘導ユニット3100を通って本体枠4における循環球経路ユニット600のアウト球受口600aに排出される。
一方、ゲートユニット2540において、第二始動口2004、普通入賞口2011、サブアウト口2023、の何れにも入球しなかった遊技球Bは、下方へ誘導されて下方に設けられている第二アタッカユニット2550へ放出される。
[8-8c-7.第二アタッカユニット]
次に、センター役物2500における第二アタッカユニット2550について、主に図85、図92及び図93等を参照して説明する。第二アタッカユニット2550は、センター役物2500における右下隅の部位を構成しており、左側にステージユニット2520が隣接していると共に、上側にゲートユニット2540が隣接している。
第二アタッカユニット2550は、ステージユニット2520等と同様にセンターフレーム2510の一部を有している。第二アタッカユニット2550は、一つの一般入賞口2001と、第一始動口2002への遊技球Bの入球により抽選された第一特別図柄や第二始動口2004への遊技球Bの入球により抽選された第二特別図柄等の抽選結果に応じて遊技球Bを受入可能に開閉する第二大入賞口2006と、二つのサブアウト口2023と、を有している。
この第二アタッカユニット2550は、第二大入賞口2006に入球した遊技球Bを検知する第二大入賞口センサ2504と、第二大入賞口2006を開閉可能としている第二大入賞口扉2551と、第二大入賞口扉2551を進退させる第二アタッカソレノイド2552と、を有している。
第二大入賞口扉2551は、板面を上下方向へ向けた平板状で、左右方向に延出している。この第二大入賞口扉2551は、前後方向へ進退可能に設けられており、前進位置の状態では、第二大入賞口2006への遊技球Bの入球を不能とし、後退位置の状態では、第二大入賞口2006への遊技球Bの入球が可能となる。
第二アタッカソレノイド2552は、第一始動口2002への入球により抽選された第一特別図柄、第二始動口2004への入球により抽選された第二特別図柄、等の抽選結果に応じて第二大入賞口扉2551を進退させて、第二大入賞口2006を開閉させるためのものである。この第二アタッカソレノイド2552は、非通電時には、図示しないバネの付勢力により、第二大入賞口扉2551が前進して第二大入賞口2006が閉鎖されている。
この第二アタッカユニット2550は、一般入賞口2001に入球した遊技球Bを後方へ案内して、裏ユニット3000の裏球誘導ユニット3100に受け渡す。一般入賞口2001に入球して裏球誘導ユニット3100に受け渡された遊技球Bは、一般入賞口センサ3001に検知された上で、裏球誘導ユニット3100を通って本体枠4における循環球経路ユニット600のセーフ球受口600bへ排出される。第二大入賞口2006に入球して第二大入賞口センサ2504に検知された遊技球Bを後方へ案内して、裏ユニット3000の裏球誘導ユニット3100に受け渡す。第二大入賞口2006に入球して裏球誘導ユニット3100に受け渡された遊技球Bは、裏球誘導ユニット3100を通って本体枠4における循環球経路ユニット600のセーフ球受口600bへ排出される。
また、第二アタッカユニット2550は、サブアウト口2023に入球した遊技球Bを、後方へ案内して、裏ユニット3000の裏球誘導ユニット3100に受け渡す。サブアウト口2023に入球して裏球誘導ユニット3100に受け渡された遊技球Bは、裏球誘導ユニット3100を通って本体枠4における循環球経路ユニット600のアウト球受口600aに排出される。
一方、第二アタッカユニット2550において、一般入賞口2001、第二大入賞口2006、サブアウト口2023、の何れにも入球しなかった遊技球Bは、第二アタッカユニット2550の左方の遊技領域5a内に放出されるが、他のユニットの入賞口に入球することなくアウト口1008に受入れられて、遊技領域5a外に排出される。
[8-8c-8.センター左上ユニット]
次に、センター役物2500におけるセンター左上ユニット2560について、主に図85、図92及び図93等を参照して説明する。センター左上ユニット2560は、枠状のセンター役物2500における上辺の部位と左辺上部の部位とを構成しており、ステージユニット2520の左上端部と第一アタッカユニット2530の上端とを結ぶように設けられている。
このセンター左上ユニット2560は、ステージユニット2520等と同様にセンターフレーム2510の一部を有している。
[8-9.遊技領域内での遊技球の流れ]
次に、遊技領域5a内での遊技球Bの流れについて、主に図85等を参照して詳細に説明する。遊技盤5に組立てた状態では、センター役物2500が遊技領域5aの略中央に設けられている。図示は省略するが、遊技領域5a内において、センター役物2500の左外側の部位と下側の部位、及び、ゲートユニット2540における普通入賞口2011の上方の部位、に複数の障害釘が所定のゲージ配列で植設されている。また、センター役物2500の左側でサイドユニット2200の左端上方に、遊技球Bの当接により回転する風車(図示は省略)が設けられている。
センター役物2500の左側へ打込まれた遊技球Bは、複数の障害釘Nに当接することで案内されて、或る程度の確率でワープ入口2515に進入する。ワープ入口2515に進入した遊技球Bは、ワープ通路2516を通ってセンター役物2500の枠内に設けられているワープ出口2517から右方へ放出され、第二部材2522の複数の突起部2522dに当接することで減速されてステージ2518に供給される。
ステージ2518に供給された遊技球Bは、ステージ2518上を左右方向へ転動し、中央放出部2518a又はサイド放出部2518bの何れかから遊技領域5a内へ還流するように放出される。ステージ2518の中央放出部2518aは、遊技領域5a内の左右方向中央で第一始動口2002の直上に設けられているため、中央放出部2518aから放出された遊技球Bは、高い確率で第一始動口2002に受入れられる。中央放出部2518aの左右両側のサイド放出部2518bから放出された遊技球Bは、或る程度の確率で第一始動口2002に受入れられる。
第一始動口2002に受入れられた遊技球Bは、遊技パネル1100の後方へ誘導されて、裏ユニット3000の裏球誘導ユニット3100に受け渡される。第一始動口2002に入球して裏球誘導ユニット3100に受け渡された遊技球Bは、第一始動口センサ3002に検知された後に、裏球誘導ユニット3100から下方の循環球経路ユニット600のセーフ球受口600bへ排出される。第一始動口センサ3002により遊技球Bが検知されると、所定個数の遊技球Bが払出される特典が付与されると共に、所定条件を充足している状態(例えば、第一特別図柄の保留数が4未満の状態)で、遊技者に有利となる有利遊技状態の発生を可能としている第一特別図柄の抽選が実行される。なお、抽選された第一特別図柄を、第一特別抽選結果とも称する。
ステージ2518から放出されて第一始動口2002に受入れられなかった遊技球Bは、アウト口1008に受入れられて遊技領域5a外へ排出される。アウト口1008に受入れられた遊技球Bは、遊技パネル1100の後方へ誘導された上で、下方の循環球経路ユニット600のアウト球受口600aへ排出される。
センター役物2500の左外側へ打込まれ、ワープ入口2515に進入しなかった遊技球Bは、風車の中心よりも右側を流通した場合では、高い確率で、センター役物2500の下辺に沿って斜めに列設されている道釘に沿うように右方へ流下する。風車の中心よりも右側を流通した遊技球Bは、第一始動口2002やサイドユニット2200に設けられている一般入賞口2001やサブアウト口2023に受入れられる可能性がある。また、風車の中心よりも右側を流通した遊技球Bは、サイドユニット2200に設けられている一般入賞口2001やサブアウト口2023に受入れられることがある。第一始動口2002、一般入賞口2001、及びサブアウト口2023に受入れられなかった遊技球Bは、アウト口1008に受入れられて遊技領域5a外へ排出される。
サイドユニット2200に設けられている一般入賞口2001に受入れられた遊技球Bは、遊技パネル1100の後方へ誘導された上で裏ユニット3000の裏球誘導ユニット3100に受け渡される。この遊技球Bは、一般入賞口センサ3001に検知された上で、下方の循環球経路ユニット600のセーフ球受口600bへ排出される。一般入賞口センサ3001に遊技球Bが検知されると、所定個数の遊技球Bを払出す特典が付与される。
一方、サイドユニット2200に設けられているサブアウト口2023に受入れられた遊技球Bは、遊技パネル1100の後方に誘導された後に、裏ユニット3000の裏球誘導ユニット3100に受け渡され、裏球誘導ユニット3100から下方へ排出される。サイドユニット2200において、一般入賞口2001及びサブアウト口2023の何れにも受入れられなかった遊技球Bは、アウト口1008に受入れられて遊技領域5a外へ排出される。
続いて、センター役物2500の右側には、上下に長い球通路が設けられており、その球通路には上から順に、第一大入賞口2005、ゲート2003、第二始動口2004、サブアウト口2023、普通入賞口2011、第二大入賞口2006、一般入賞口2001及びサブアウト口2023、が設けられている。センター役物2500の右側では、普通入賞口2011の直上に夫々複数の障害釘Nが植設されている。
遊技領域5a内へ右打ちされてセンター役物2500の右側に進入した遊技球Bは、初めに第一アタッカユニット2530の第一大入賞口2005を閉鎖している第一大入賞口扉2531上を転動する。この第一大入賞口2005は、第一始動口2002への遊技球Bの受入れにより抽選された第一特別図柄(第一特別抽選結果)、第二始動口2004への遊技球Bの受入れにより抽選された第二特別図柄(第二特別抽選結果)、に応じて(例えば、抽選された特別図柄(特別抽選結果)が、「大当り」、「中当り」、「小当り」、等の時)、第一アタッカソレノイド2532により第一大入賞口扉2531が後退して開放される。第一大入賞口2005の開閉パターンは、第一特別図柄や第二特別図柄の抽選結果に応じて異なっている。
従って、第一大入賞口2005が開放されているタイミングで、遊技球Bが流通(転動)してくると、当該遊技球Bが第一大入賞口2005に受入れられる。これにより、第一大入賞口2005が開閉する特別図柄が抽選されると、遊技者に対して、遊技球Bが第一大入賞口2005に受入れられるように、第一大入賞口2005が設けられているセンター役物2500の右側を遊技球Bが流通するように、「右打ち」を行わせることができる。
第一大入賞口2005に受入れられた遊技球Bは、下方に設けられている第一大入賞口センサ2503に検知される。第一大入賞口センサ2503により遊技球Bが検知されると、所定数の遊技球Bを払出す特典が付与される。また、第一大入賞口センサ2503に検知された遊技球Bは、後方の裏球誘導ユニット3100に受け渡され、裏球誘導ユニット3100から下方の循環球経路ユニット600のセーフ球受口600bに排出される。
第一アタッカユニット2530において第一大入賞口2005に受入れられなかった遊技球Bは、下方に設けられているゲートユニット2540に進入する。ゲートユニット2540では、上から順に、ゲート2003、第二始動口2004、サブアウト口2023、普通入賞口2011、が設けられている。従って、ゲートユニット2540では、遊技球Bがゲート2003を通過する可能性があると共に、第二始動口2004や普通入賞口2011、サブアウト口2023、に入球する可能性がある。ゲート2003は、遊技球Bが常時通過できるように設けられている。また、普通入賞口2011とサブアウト口2023は、遊技球Bを常時受入可能に開口している。一方、第二始動口2004は、通常の状態では受入不能に閉鎖されている。
遊技球Bがゲート2003を通過すると、その下方に設けられている第二始動口扉2541へ向かって流下することとなる。この際に、ゲート2003の通過により遊技球Bがゲートセンサ2501に検知されると、所定条件を充足している状態(例えば、普通図柄の保留数が4未満の状態)で、第二始動口2004への遊技球Bの受入れを可能とする普通図柄の抽選が実行される。なお、抽選された普通図柄を、普通抽選結果とも称する。
そして、ゲート2003を通過した遊技球Bは、第二始動口扉2541が設けられている部位へ向かって流下することとなるが、通常の状態では、第二始動口扉2541は後退しており、遊技球Bが第二始動口扉2541上に当接することはない。従って、遊技球Bは、第二始動口扉2541の部位を素通りして第二始動口2004に入球することなく流下する。
一方、ゲート2003での遊技球Bの通過や普通入賞口2011への入球、により抽選された普通図柄の抽選結果として、「普通当り」が抽選されると、始動口ソレノイド2542により第二始動口扉2541が前進して、第二始動口2004が受入可能な開放された状態となる。この状態で、遊技球Bが第二始動口扉2541に当接すると、その第二始動口扉2541に案内されて遊技球Bが第二始動口2004に入球する。
第二始動口2004に受入れられた遊技球Bは、第二始動口センサ2502に検知された後に、裏ユニット3000の裏球誘導ユニット3100に受け渡された上で、裏球誘導ユニット3100から下方の循環球経路ユニット600のセーフ球受口600bに排出される。第二始動口センサ2502により遊技球Bが検知されると、所定個数の遊技球Bを払出す特典が付与されると共に、所定条件を充足している状態(例えば、第二特別図柄の保留数が4未満の状態)で、遊技者に有利となる有利遊技状態の発生を可能としている第二特別図柄の抽選が実行される。なお、抽選された第二特別図柄を、第二特別抽選結果とも称する。
第二始動口扉2541の部位を通過して流下した遊技球Bは、所定の確率でサブアウト口2023や普通入賞口2011に入球する。この遊技球Bが普通入賞口2011に入球すると、後方へ誘導されて裏ユニット3000の裏球誘導ユニット3100に受け渡され、普通入賞口センサ3003により検知された上で、裏球誘導ユニット3100から下方の循環球経路ユニット600のセーフ球受口600bに排出される。普通入賞口センサ3003に遊技球Bが検知されると、所定個数の遊技球Bを払出す特典が付与されると共に、所定条件を充足している状態(例えば、普通図柄の保留数が4未満の状態)で、第二始動口2004への遊技球Bの受入れを可能とする普通図柄の抽選が実行される。
従って、上流のゲート2003において、遊技球Bが通過した際に、普通図柄の抽選結果として「普通当り」が抽選されなかった場合でも、下流の普通入賞口2011に入球すると、普通図柄の抽選が行われるため、一つの遊技球Bで普通図柄の抽選の機会が二度あることとなり、遊技者を楽しませることができる。
一方、サブアウト口2023に入球した遊技球Bは、遊技パネル1100の後方に誘導された後に、裏ユニット3000の裏球誘導ユニット3100に受け渡され、裏球誘導ユニット3100から下方へ排出される。
このゲートユニット2540において、第二始動口2004、普通入賞口2011、サブアウト口2023、の何れにも入球しなかった遊技球Bは、ゲートユニット2540から下方の第二アタッカユニット2550へ流下する。
第二アタッカユニット2550へ流下してきた遊技球Bは、高い確率で第二大入賞口扉2551側へ流下すると、第二大入賞口扉2551側へ流下しなかった遊技球Bは、サブアウト口2023に入球し、後方の裏球誘導ユニット3100を通して下方へ排出される。
第二大入賞口扉2551は、通常の状態では前方へ突出して第二大入賞口2006を閉鎖している。そのため、通常の状態で第二大入賞口扉2551に流下してきた遊技球Bは、第二大入賞口扉2551上を左方へ転動した後に、第二アタッカユニット2550から遊技領域5a内に放出される。第二アタッカユニット2550から遊技領域5a内に放出する部位は、第一始動口2002の左方で第一始動口2002よりも若干高い位置に設けられており、当該位置から下方へ放出される。この部位の下方には、第二アタッカユニット2550において左方へ張り出している一般入賞口2001とサブアウト口2023とが左右に並んで設けられており、何れかに入球する可能性がある。また、第二大入賞口扉2551上を左方へ転動して、第二アタッカユニット2550の一般入賞口2001及びサブアウト口2023に入球しなかった遊技球Bは、アウト口1008から外部に排出される。
第二アタッカユニット2550の第二大入賞口2006は、第一始動口2002への遊技球Bの受入れにより抽選された第一特別図柄(第一特別抽選結果)、第二始動口2004への遊技球Bの受入れにより抽選された第二特別図柄(第二特別抽選結果)、に応じて(例えば、抽選された特別図柄(特別抽選結果)が、「大当り」、「中当り」、「小当り」、等の時)、第二アタッカソレノイド2552により第二大入賞口扉2551が後退して開放される。第二大入賞口2006の開閉パターンは、第一特別図柄や第二特別図柄の抽選結果に応じて異なっている。
この第二大入賞口2006が開放されているタイミングで、遊技球Bが流通(転動)してくると、当該遊技球Bが第二大入賞口2006に受入れられる。これにより、第二大入賞口2006が開閉する特別図柄が抽選されると、遊技者に対して、遊技球Bが第二大入賞口2006に受入れられるように、第二大入賞口2006が設けられているセンター役物2500の右側を遊技球Bが流通するように、「右打ち」を行わせることができる。
第二大入賞口2006に受入れられた遊技球Bは、下方に設けられている第二大入賞口センサ2504に検知される。第二大入賞口センサ2504により遊技球Bが検知されると、所定数の遊技球Bを払出す特典が付与される。第二大入賞口センサ2504に検知された遊技球Bは、後方の裏球誘導ユニット3100に受け渡され、裏球誘導ユニット3100から下方の循環球経路ユニット600のセーフ球受口600bに排出される。
本実施形態では、第一大入賞口2005や第二大入賞口2006が開閉して遊技者が有利となる有利遊技状態が発生する第一特別図柄や第二特別図柄の特別図柄の抽選において、第一始動口2002が遊技球Bを受入可能に常時開口しているのに対して、第二始動口2004がゲート2003での遊技球Bの通過や普通入賞口2011への遊技球Bの受入れにより抽選される普通抽選が「普通当り」の時のみ所定パターンで遊技球Bを受入可能にしている。これにより、第二始動口2004よりも第一始動口2002の方が、遊技球Bが受入れられる可能性が高くなっている。
このようなことから、通常の状態では、遊技者に対して、第一始動口2002に遊技球Bが受入れられるように、センター役物2500の左側を遊技球Bが流下するように、遊技球Bの打込操作を行わせることができ、複数の障害釘により案内される遊技球Bの動きを見せて、遊技球Bによるパチンコ機1本来の遊技を楽しませることができると共に、第一始動口2002への遊技球Bの受入れに対する期待感を高めさせることができる。
そして、第一始動口2002へ遊技球Bが受入れられることで、第一特別図柄の抽選結果として「当り」(例えば、「小当り」、「中当り」、「大当り」、「役物当り」、等)が抽選されると、第一大入賞口2005又は第二大入賞口2006が所定のパターンで開閉するため、第一大入賞口2005又は第二大入賞口2006に遊技球Bが受入れられるように、センター役物2500の右側を狙った遊技球Bの打込操作(所謂、「右打ち」)を楽しませることができる共に、第一大入賞口2005又は第二大入賞口2006への遊技球Bの受入れに対する期待感を高めさせることができる。
このセンター役物2500の右側には、ゲート2003と普通入賞口2011が設けられており、ゲート2003での遊技球Bの通過や普通入賞口2011への遊技球Bの入球により第二始動口2004が受入可能となる普通図柄の抽選が行われるため、右側に打込んだ遊技球Bがゲート2003を通過するか否か、普通入賞口2011に入球するか否か、によって遊技者を楽しませることができると共に、第二始動口2004が受入可能となった時に、第二始動口2004に遊技球Bが受入れられるか否かによっても遊技者を楽しませることができる。
[8-10.裏ユニット]
次に、遊技盤5における裏ユニット3000について、主に図83及び図84等を参照して詳細に説明する。裏ユニット3000は、遊技盤5(パチンコ機1)に作用する振動を検知する振動センサ1040(図112を参照)と、一般入賞口2001に受入れられて遊技パネル1100の後方に誘導された遊技球Bを検知する一般入賞口センサ3001と、第一始動口2002に受入れられて遊技パネル1100の後方に誘導された遊技球Bを検知する第一始動口センサ3002と、普通入賞口2011に受入れられて遊技パネル1100の後方に誘導された遊技球Bを検知する普通入賞口センサ3003と、を備えている。
裏ユニット3000は、遊技パネル1100の後面に取付けられ前方が開放されている箱状で後壁3010aに演出表示装置1600を取付けるための四角い開口部3010bを有している裏箱3010と、裏箱3010の後壁3010aに左右方向へスライド可能に設けられており演出表示装置1600を着脱させるためのロックスライダ3020と、裏箱3010の後壁にヒンジ回転可能に取付けられている裏基板ユニット3040と、を備えている。
また、裏ユニット3000は、裏箱3010の前端付近で下辺と右辺とに沿うように設けられており遊技パネル1100の後方へ案内された遊技球Bを誘導して下方への循環球経路ユニット600に排出する裏球誘導ユニット3100と、裏箱3010の前端付近に設けられており所定の装飾が施されている枠状の裏前装飾ユニット3200と、裏球誘導ユニット3100及び裏前装飾ユニット3200の後方で裏箱3010内に設けられている裏第一演出ユニット3300と、裏第一演出ユニット3300と裏箱3010の後壁3010aとの間に設けられている裏第二演出ユニット3400と、を有している。
裏箱3010は、開口部3010bが、演出表示装置1600の外形と対応した大きさに形成されており、演出表示装置1600を後方から挿入可能に設けられている。裏箱3010の後壁3010aにおける開口部3010bよりも下方の後面には、主制御ユニット1300が取付けられる。
また、裏箱3010は、前端から外方へ延出しており遊技パネル1100に取付けるための固定片部3010cと、開口部3010bの上辺において上方へ向かって凹んでいる二つの固定溝3010dを有している。これら固定溝3010dには、演出表示装置1600の上固定片1601がそれぞれ挿入される。
更に、裏箱3010は、後壁3010aにおける開口部3010bよりも右側(背面視において左側)に、裏基板ユニット3040の軸部3041aが上方から挿入される軸支部3010eと、開口部3010bよりも左側に、裏基板ユニット3040の係止爪3041bが係止される係止部3010fと、を有している。
ロックスライダ3020は、裏箱3010の後壁3010aの後面における開口部3010bよりも下側の部位において、左右方向へスライド可能に取付けられている。このロックスライダ3020は、裏箱3010の開口部3010bに演出表示装置1600を挿入した状態で、左右の所定方向へスライドさせると、演出表示装置1600の下固定片1602の移動をロックさせて、演出表示装置1600が裏箱3010から外れないようにロックすることができる。
裏基板ユニット3040は、正面視の形状がL字型で前後に薄い箱状の基板ボックス3041と、基板ボックス3041内に収容されているパネル中継基板及び演出駆動基板(図示は省略)と、を備えている。基板ボックス3041は、L字型の上下に延びている部位の外側辺に、裏箱3010の軸支部3010eに回転可能に支持される二つの軸部3041aを有している。また、基板ボックス3041は、L字型の左右に延びている部位の先端に、裏箱3010の係止部(図示は省略)に係止される係止爪3041bを有している。
裏球誘導ユニット3100は、アウト口1008、始動口ユニット2100、サイドユニット2200、センター役物2500、により遊技パネル1100の前面側から後方へ案内された遊技球Bを、下方に設けられている本体枠4の循環球経路ユニット600へ排出するためのものである。この裏球誘導ユニット3100には、一般入賞口センサ3001、第一始動口センサ3002、普通入賞口センサ3003、が設けられている。
また、裏球誘導ユニット3100は、アウト口1008及びサブアウト口2023に入球した遊技球Bを誘導して下方に設けられている循環球経路ユニット600のアウト球受口600aに排出するアウト球誘導路3101と、一般入賞口2001、第一始動口2002、第二始動口2004、第一大入賞口2005、第二大入賞口2006、普通入賞口2011、に入球した遊技球Bを誘導して下方に設けられている循環球経路ユニット600のセーフ球受口600bに排出するセーフ球誘導路3102と、を有している。
裏前装飾ユニット3200は、裏箱3010内における前端縁付近に取付けられており、裏箱3010の内面に沿うように枠状に形成されている。裏前装飾ユニット3200の下辺と右辺は、裏球誘導ユニット3100の後方に位置している。裏前装飾ユニット3200は、裏箱3010の上辺に沿って左右に延びている裏前上装飾体3210と、裏箱3010の左辺に沿って上下に延びている裏前左装飾体3220と、を有している。
また、裏前装飾ユニット3200は、図示は省略するが、裏前上装飾体3210の後方に設けられ前面に複数のLEDが実装されている裏前上装飾基板と、裏前左装飾体3220の後方に設けられ前面に複数のLEDが実装されている裏前左装飾基板と、を有している。裏前装飾ユニット3200は、裏前上装飾基板のLEDにより裏前上装飾体3210を発光装飾させることができると共に、裏前左装飾基板のLEDにより裏前左装飾体3220を発光装飾させることができる。
更に、裏前装飾ユニット3200は、裏前左装飾体3220におけるセンター役物2500のワープ入口2515付近の部位に、磁気センサ1050を有している。
裏第一演出ユニット3300は、裏箱3010内における裏前装飾ユニット3200の後方に設けられている。裏第一演出ユニット3300は、裏箱3010の内面に沿って枠状に形成されており裏第二演出ユニット3400の裏第二ベースに取付けられる裏第一ベース(図示は省略)と、裏第一ベースの枠内において左右方向へ跨ると共に上下方向へスライド(昇降)可能に設けられている裏第一昇降装飾体3310と、裏第一昇降装飾体3310の左右方向中央において前後方向に延びた軸芯周り回転可能に設けられている円形の裏第一回転装飾体3320と、を有している。
また、図示は省略するが、裏第一演出ユニット3300は、裏第一昇降装飾体3310の後方で裏第一回転装飾体3320よりも左右両外側にそれぞれ設けられておりそれぞれの前面に複数のLEDが実装されている裏第一左装飾基板及び裏第一右装飾基板と、裏第一回転装飾体3320の後方に設けられており前面に複数のLEDが実装されている裏第一中装飾基板と、を有している。裏第一演出ユニット3300は、裏第一左装飾基板のLEDにより裏第一昇降装飾体3310の左側部分を発光装飾させることができると共に、裏第一右装飾基板のLEDにより裏第一昇降装飾体3310の右側部分を発光装飾させることができる。また、裏第一演出ユニット3300は、裏第一中装飾基板のLEDにより裏第一回転装飾体3320を発光装飾させることができる。
更に、図示は省略するが、裏第一演出ユニット3300は、裏第一昇降装飾体3310を昇降させるための裏第一昇降機構と、裏第一回転装飾体3320を回転させるための裏第一回転機構と、を有している。
この裏第一演出ユニット3300は、裏第一昇降機構によって、裏第一昇降装飾体3310が、最も下方へ移動して枠状のセンター役物2500の下辺から一部が枠内に突出している待機位置の状態(図79を参照)と、センター役物2500の上辺から一部が枠内に突出している上昇位置の状態と、の間で昇降することができる。
また、裏第一演出ユニット3300は、裏第一昇降装飾体3310が何れの位置においても、裏第一回転機構により裏第一回転装飾体が前後方向に延びた軸芯周りに回転することができる。
裏第二演出ユニット3400は、裏第一演出ユニット3300と裏箱3010の後壁3010aとの間に設けられ、裏箱3010内に取付けられている。この裏第二演出ユニット3400の前側には裏第一演出ユニット3300が取付けられる。裏第二演出ユニット3400は、裏箱3010の内面に沿った枠状で裏箱3010に取付けられる裏第二ベース(図示は省略)と、裏第二ベースの枠内において左右方向へ跨ると共に上下方向へスライド(昇降)可能に設けられている裏第二昇降装飾体3410と、裏第二ベースの上辺に沿うように設けられている裏後上装飾体3420と、を有している。裏後上装飾体3420は、正面視において、その上端が裏前上装飾体3210の下端よりも上方に位置するように設けられており、前後方向において裏前上装飾体3210とは一部が重なっている(図79等を参照)。
また、図示は省略するが、裏第二演出ユニット3400は、裏第二昇降装飾体3410の後方に設けられ前面に複数のLEDが実装されている裏第二装飾基板と、裏第二昇降装飾体3410を昇降させるための裏第二昇降機構と、を有している。
裏第二演出ユニット3400は、裏第二装飾基板のLEDにより裏第二昇降装飾体3410を発光装飾させることができる。また、裏第二演出ユニット3400は、裏第二昇降機構によって、裏第二昇降装飾体3410が、裏第一昇降装飾体3310の後方において、最も下方へ移動して枠状のセンター役物2500の下辺から一部が枠内に突出している待機位置の状態(図110を参照)と、センター役物2500の上辺から一部が枠内に突出している上昇位置の状態と、の間で昇降することができる。
[8-11.遊技盤による演出]
続いて、遊技盤5による演出について、主に図79、図110及び図111を参照して詳細に説明する。図110は、通常の状態から裏第一昇降装飾体を下端の待機位置から上端の上昇位置までの間の中間の位置へ移動させた状態で示す遊技盤の正面図である。図111は、通常の状態から裏第二昇降装飾体を下端の待機位置から上端の上昇位置までの間の中間の位置へ移動させた状態で示す遊技盤の正面図である。
本実施形態の遊技盤5は、図79等に示すように、主にセンター役物2500の枠内を通して、後方に設けられている裏ユニット3000や演出表示装置1600の表示画面等が視認可能となっている。詳述すると、センター役物2500の枠内における上辺の部位では、裏前上装飾体3210と裏後上装飾体3420とが上下に並んで視認可能に設けられている。また、センター役物2500の枠内における下辺の部位では、裏第一昇降装飾体3310の上部の一部が視認可能となっている。なお、裏第二昇降装飾体3410は、裏第一昇降装飾体3310の後方に位置して視認不能となっている。
この通常の状態では、センター役物2500の枠内を通して演出表示装置1600に表示されている演出画像を充分に視認することができる。
本実施形態の遊技盤5は、裏ユニット3000の裏第一演出ユニット3300を使用して図110に示すような演出(可動演出)を実行することができる。この演出は、裏第一昇降装飾体3310を下端の待機位置から上昇させて、例えば、センター役物2500の枠内の上下方向中央に位置させる。これにより、裏第一昇降装飾体3310が、後方に設けられている演出表示装置1600の表示画面の中央に位置するため、遊技者を驚かせることができると共に、何か良いことがあるのではないかと思わせることができる。
また、図110の状態では、裏第一昇降装飾体3310により演出表示装置1600の表示画面が上下二つに分割された状態となるため、裏第一昇降装飾体3310の上側と下側とで異なる演出画像を表示させることで、遊技者を楽しませることができる。
そして、この状態で、裏第一昇降装飾体3310の中央に設けられている裏第一回転装飾体3320を回転させると、遊技者を更に驚かせることができ、遊技者に対してチャンスが到来したと思わせることができる。
続いて、本実施形態の遊技盤5は、裏ユニット3000の裏第二演出ユニット3400を使用して図111に示すような演出(可動演出)を実行することができる。この演出は、裏第二昇降装飾体3410を下端の待機位置から上昇させて、例えば、センター役物2500の枠内の上下方向中央に位置させる。これにより、当初の待機位置では裏第一昇降装飾体3310の後方に隠れて視認不能になっていた裏第二昇降装飾体3410が上昇して視認可能な状態となるため、裏第二昇降装飾体3410の出現により遊技者を驚かせることができ、チャンスが到来したと思わせて遊技に対する期待感を高めさせることができる。
また、図111の状態では、裏第二昇降装飾体3410により演出表示装置1600の表示画面が上下二つに分割された状態となるため、裏第二昇降装飾体3410の上側と下側とで異なる演出画像を表示させることで、遊技者を楽しませることができる。
なお、図示は省略するが、本実施形態の遊技盤5では、裏第一昇降装飾体3310の昇降と、裏第二昇降装飾体3410の昇降と、を組み合わせた演出(可動演出)を実行することができる。
[8-12.制御構成]
次に、遊技盤5の各種制御を行う制御構成について、図112を参照して説明する。図112は、遊技盤の制御構成を概略で示すブロック図である。なお、図112では、枠制御基板740に接続されているセンサ、ソレノイド、モータ、LED、等の電子部品の一部を省略して示している。
パチンコ機1の主な制御構成は、図示するように、遊技盤5に取付けられる主制御基板1310及び周辺制御基板1510と、本体枠4に取付けられる枠制御基板740と、から構成されており、夫々の制御が分担されている。主制御基板1310は、遊技動作(遊技の進行)を制御する。周辺制御基板1510は、主制御基板1310からのコマンドに基づいて遊技中の各種演出を制御する周辺制御部1511と、周辺制御部1511からのコマンドに基づいて演出表示装置1600での演出画像の表示を制御する演出表示制御部1512と、を備えている。
枠制御基板740には、ハンドル回転センサ163、ハンドルタッチセンサ162、発射停止スイッチ161、等が接続されている。また、枠制御基板740には、球送ソレノイド706、発射ソレノイド553、等が接続されている。
主制御基板は、四つの7セグメントLEDからなるベースモニタ1310aを有している。この主制御基板1310には、アウト球を検知するアウト球センサ605、セーフ球を検知するセーフ球センサ606、一般入賞口センサ3001、ゲートセンサ2501、普通入賞口センサ3003、第一始動口センサ3002、第二始動口センサ2502、第一大入賞口センサ2503、第二大入賞口センサ2504、等が接続されている。また、主制御基板1310には、磁気センサ1050、振動センサ1040、等が接続されている。更に、主制御基板1310には、始動口ソレノイド2542、第一アタッカソレノイド2532、第二アタッカソレノイド2552、等が接続されている。
周辺制御基板1510には、本体枠スピーカ503、演出表示装置1600、等の他に、各種の装飾基板や駆動モータ、移動を検知するセンサ、等が接続されている。
[9.遊技盤ロック部材と教示部との関係1]
次に、本体枠4に対して遊技盤5を着脱不能にする遊技盤ロック部材506(遊技盤ロック部材1030)と、教示部1035との関係について図113~図115等を参照して詳細に説明する。図113は、本体枠に遊技盤を取付けた状態で外枠と共に示す正面図である。図114(a)は図113において遊技盤に設けられている遊技盤ロック部材をアンロック位置の状態で拡大して示す説明図であり、(b)は(a)のアンロック位置の状態から遊技盤ロック部材をロック位置の状態にして示す説明図である。図115(a)は図113において本体枠に設けられている遊技盤ロック部材をアンロック位置の状態で拡大して示す説明図であり、(b)は(a)のアンロック位置の状態から遊技盤ロック部材をロック位置の状態にして示す説明図である。
まず、本体枠4には、本体枠ベースユニット500の本体枠ベース501に、前方から遊技盤5が挿入される遊技盤挿入部502が設けられている。遊技盤挿入部502は、前後方向が開放された四角い筒枠状に形成されている。この遊技盤挿入部502の内面における下辺の部位は、ベース壁部501bの上端面であり遊技盤5が載置される。ベース壁部501bの上端面の左右方向中央付近に、上方へ突出している遊技盤規制部501cが設けられている。また、遊技盤挿入部502の内面における右辺の部位には、右方へ窪んでいるロック溝502nが設けられている。ロック溝502nは、上下に離隔して二つ設けられている。
また、本体枠ベースユニット500には、遊技盤挿入部502の下辺(ベース壁部501bの上端面)よりも下方で本体枠スピーカ口501dの右方の位置に、扇状の遊技盤ロック部材506が設けられている。遊技盤ロック部材506は、本体枠ベース501の前面において、前後に延びた軸周りに回転可能に取付けられている。詳述すると、遊技盤ロック部材506は、全体がベース壁部501bの上端面よりも下方に位置しているアンロック位置と、一部がベース壁部501bの上端面よりも上方に突出しているロック位置との間で、回転可能に取付けられている。
一方、遊技盤5には、外形が四角形の前構成部材1000の右端付近に上下方向へ離隔して設けられている二つのロック部材保持部1013と、各ロック部材保持部1013に保持されている遊技盤ロック部材1030と、を備えている。二つのロック部材保持部1013は、上下方向が本体枠ベース501における二つのロック溝502nと一致するように設けられている。各遊技盤ロック部材1030は、ロック部材保持部1013において、左右方向へスライド可能に保持されている。詳述すると、遊技盤ロック部材1030は、全体が前構成部材1000の右端よりも左方に位置しているアンロック位置と、一部(先端)が前構成部材1000の右端よりも右方へ突出しているロック位置との間で、スライド可能に設けられている。
また、遊技盤5には、前構成部材1000における下端付近にロック溝1031が設けられている。ロック溝1031は、本体枠ベース501に取付けられている遊技盤ロック部材506と一致するような部位に設けられている。ロック溝1031は、前構成部材1000の前面から後方へ向かって凹んでいると共に、下方へ開放されている。
ここで、本体枠4に対する遊技盤5の着脱について説明する。本体枠4に遊技盤5を取付ける場合は、まず、本体枠4の遊技盤ロック部材506をアンロック位置の状態にすると共に、遊技盤5の遊技盤ロック部材1030をアンロック位置の状態にする。この状態で、遊技盤5の遊技領域5aを前方へ向けて、前方から遊技盤5を本体枠4の遊技盤挿入部502に挿入する。その後、本体枠4の遊技盤ロック部材506をロック位置へ回転させると共に、遊技盤5の遊技盤ロック部材1030をロック位置へスライドさせる。
これにより、本体枠4の遊技盤ロック部材506の一部が遊技盤5のロック溝1031に挿入された状態となると共に、遊技盤5の遊技盤ロック部材1030の先端が本体枠4のロック溝502nに挿入された状態となり、遊技盤5の前方への移動が規制され、遊技盤5が本体枠4に対して取外不能にロックされた状態となる。本実施形態では、本体枠4の遊技盤ロック部材506と、遊技盤5の二つの遊技盤ロック部材1030との三つにより、本体枠4に対して遊技盤5を強固にロックすることができる。
なお、本体枠4から遊技盤5を取外す場合は、上記とは逆の動作をすることで、遊技盤5のロックを解除することができ、遊技盤5を本体枠4から取外すことができる。
ところで、本実施形態では、本体枠4に対して遊技盤5が取外不能にロックされていることを確認可能な教示部1035が遊技盤5に設けられている(図114(a)および図115(a)を参照)。遊技盤5の教示部1035は、円形の模様からなり、ロック部材保持部1013と、ロック溝1031とに設けられている。
ロック部材保持部1013に設けられている教示部1035は、ロック部材保持部1013の底部前面において、アンロック位置の遊技盤ロック部材1030よりも右方の部位に設けられている。この教示部1035は、遊技盤ロック部材1030をロック位置へスライドさせると、前方に遊技盤ロック部材1030が重なって前方から視認不能になる(図114(b)を参照)。また、教示部1035は、遊技盤ロック部材1030と接触しないように設けられており、本体枠4に対して遊技盤5の着脱、つまり、ロック位置とアンロック位置との間でロック部材の変位、を繰り返しても教示部1035が摩耗することはない。
また、ロック溝1031に設けられている教示部1035は、ロック溝1031の底部前面に設けられている。この教示部1035は、遊技盤ロック部材506をロック位置へ回転させると、前方に遊技盤ロック部材506が重なって前方から視認不能になる(図115(b)を参照)。また、教示部1035は、遊技盤ロック部材506と接触しないように設けられており、本体枠4に対して遊技盤5の着脱、つまり、ロック位置とアンロック位置との間でロック部材の変位、を繰り返しても教示部1035が摩耗することはない。
このように、本実施形態によれば、本体枠4に遊技盤5を装着して遊技盤ロック部材506および遊技盤ロック部材1030を、アンロック位置からロック位置にすると、それまで視認可能であった教示部1035が遊技盤ロック部材506や遊技盤ロック部材1030に覆われて視認不能となる。これにより、教示部1035が見えなくなることで、遊技盤ロック部材506や遊技盤ロック部材1030がロック位置の状態であることが判り、本体枠4に対して遊技盤5が取外不能にロックされていることを確認することができる。
なお、教示部1035としては、円形の模様からなるものを示したが、これに限定するものではなく、三角形、四角形、五角形、六角形、その他の多角形、星形、ひし形、ハート形、クローバー形、などの形状(模様)の他に、幾何学模様、文字、記号、マーク、所定のキャラクタやロゴ、などの形状(模様)としても良い。
また、教示部1035としては、設けられている部材に対して、別体として設けられていても良いし、一体的に設けられていても良い。別体として設けられている教示部1035としては、「シールに施されているもの」、「塗装されているもの」、等が挙げられる。また、一体的に設けられている教示部1035としては、「成形により凹凸を有するように形成されているもの」、「インサート成形されているもの」、等が挙げられる。
成形により形成される教示部1035としては、成形用の金型に予め教示部の形状が刻印されているものであっても良いし、脱型痕跡部を教示部としても良い。ここで、脱型痕跡部とは、成形型(金型)を使用して製品を成形した後に、当該製品を成形型から取出すための機構(例えば、エジェクタピン、押上げコア、直上げコア、突出しコア、等)により製品に付いた押出痕跡のことである。
[9-1.遊技盤ロック部材と教示部との関係2]
続いて、上記とは異なる形態の遊技盤ロック部材506と教示部1035との関係について、図116を参照して詳細に説明する。図116(a)は図113とは異なる遊技盤ロック部材と教示部との関係をアンロック位置の状態で示す説明図であり、(b)は(a)のアンロック位置の状態からロック位置の状態にして示す説明図である。なお、図116では、遊技盤5の右上隅の部位を拡大して示している。
この実施形態では、本体枠4に、遊技盤5を前方から押えるためのクランプ型の遊技盤ロック部材506が設けられている。遊技盤ロック部材506は、正面視において、遊技盤5よりも外方に位置しているアンロック位置と、一部が遊技盤5と重なっているロック位置との間で、基端側が左右方向に延びた軸周りに対して回動可能に設けられている。遊技盤ロック部材506は、詳細な図示は省略するが、遊技盤5の右上隅と右下隅とを押さえられるように、二つ設けられている。
一方、遊技盤5には、前面における右上隅と右下隅とにゼブラ模様の注意喚起部1036が設けられていると共に、注意喚起部1036における遊技盤ロック部材506により前方から押えられる部位に星形の教示部1035が設けられている。注意喚起部1036は、遊技盤ロック部材506により遊技盤5を押さえ付ける際に、作業者に対して手指などが遊技盤ロック部材506に挟まれてしまわないように、注意を喚起するためのものである。従って、作業者が注意喚起部1036を見ることで、その付近に遊技盤ロック部材506が存在していることが判り、作業性を向上させることができると共に、ロックする際に、遊技盤ロック部材506に挟まれないように注意させることができ、本体枠4に対する遊技盤5の取付作業の安全性を高めることができる。
本実施形態でも、本体枠4に遊技盤5を装着した状態で、遊技盤ロック部材506をアンロック位置からロック位置へ移動させると、教示部1035の前方が遊技盤ロック部材506により覆われて、教示部1035が視認不能となる。これにより、教示部1035が見えなくなることで、遊技盤ロック部材506がロック位置の状態であることが判り、本体枠4に対して遊技盤5が取外不能にロックされていることを確認することができる。
ところで、遊技盤5に遊技盤ロック部材を設ける場合、遊技盤5において、遊技盤ロック部材をロック位置へ移動させると、教示部1035が隠されて視認不能になる。そして、この状態で、教示部1035が見えていないことに気付かずに遊技盤5を本体枠4の遊技盤挿入部502に挿入しようとすると、遊技盤5から遊技盤ロック部材の一部が突出しているため、遊技盤5を遊技盤挿入部502に挿入することができなかったり、遊技盤ロック部材や本体枠4が破損したりする恐れがある。これに対して、本実施形態では、遊技盤5を本体枠4にロックするための遊技盤ロック部材506を、遊技盤5とは別の本体枠4に設けているため、遊技盤5が本体枠4から取外されている状態では、遊技盤5の教示部1035が遊技盤ロック部材506によって隠されることはないと共に、遊技盤5から遊技盤ロック部材の一部が突出することはない。従って、遊技盤5を本体枠4の遊技盤挿入部502に挿入する際に、教示部1035の視認性に気を付ける必要は無いと共に、本体枠4や遊技盤ロック部材506が破損することはない。
なお、教示部1035としては、星形の模様からなるものを示したが、これに限定するものではなく、三角形、四角形、五角形、六角形、その他の多角形、円形、ひし形、ハート形、クローバー形、などの形状(模様)の他に、幾何学模様、文字、記号、マーク、所定のキャラクタやロゴ、などの形状(模様)としても良い。
また、教示部1035としては、設けられている部材に対して、別体として設けられていても良いし、一体的に設けられていても良い。別体として設けられている教示部1035としては、「シールに施されているもの」、「塗装されているもの」、等が挙げられる。また、一体的に設けられている教示部1035としては、「成形により凹凸を有するように形成されているもの」、「インサート成形されているもの」、等が挙げられる。
成形により形成される教示部1035としては、成形用の金型に予め教示部の形状が刻印されているものであっても良いし、脱型痕跡部を教示部としても良い。
また、教示部1035は、遊技盤ロック部材506と接触しないように設けても良い。これにより、本体枠4に対して遊技盤5の着脱、つまり、ロック位置とアンロック位置との間でロック部材の変位、を繰り返しても教示部1035が摩耗することはない。
[9-2.小括]
上記の教示部1035に関しては、以下のような様々な技術的特徴を有している。
(技術的特徴の背景)
パチンコ機のような遊技機は、遊技ホールの島設備などに外枠を介して取付けられる本体枠と、遊技が行われる遊技領域を有しており本体枠に対して前方から着脱可能に取付けられる遊技盤と、遊技領域を前方から視認可能としていると共に遊技盤を前方から閉鎖するように開閉可能に設けられている扉枠と、を備えている。この種の遊技機には、本体枠から遊技盤を取外不能にロックするロック部材が設けられている(例えば、特許文献:特開2021-058420号公報)。
しかしながら、本体枠に遊技盤を取付けた時に、ロック部材による遊技盤のロックが不完全な状態であると、遊技盤がガタ付くことで遊技に影響を与えてしまい、遊技者の遊技に対する興趣を低下させてしまう恐れがある。
そこで、以下の手段では、上記の実情に鑑み、本体枠への遊技盤のロックを確認できるようにすることで遊技への影響を回避させることが可能な遊技機の提供を課題とするものである。
(技術的特徴の解決手段)
手段1:遊技機において、
「遊技球が流下する遊技領域が設けられている遊技盤と、該遊技盤を着脱可能に支持している本体枠と、を備えた遊技機であって、
前記本体枠に対して前記遊技盤が着脱不能なロック位置と、着脱可能なアンロック位置との間で変位するロック部材を具備しており、
該ロック部材の変位によって視認性が変化する教示部が設けられている」
ことを特徴とする。
ここで、「ロック部材」としては、「ロック位置とアンロック位置との間でスライドするもの」、「ロック位置とアンロック位置との間で前後方向の軸まわりに回転するもの」、「ロック位置とアンロック位置との間で左右方向または上下方向の軸まわりに回転するもの」、などが挙げられる。また、ロック部材は、本体枠に設けられていても良いし、遊技盤に設けられていても良い。
また、「教示部」としては、「成形型(金型)に施された刻印による凹部または凸部」、「成形型(金型)から取出すための機構(例えば、エジェクタピン、押上げコア、直上げコア、突出しコア、等)により付いた脱型痕跡部」、「印刷または塗装された加飾部」、「装飾シートに施された注意喚起部のような特定の部位」、「貼り付けられているシール」、などが挙げられる。
更に、「教示部」としては、「半円形のような円形の一部の形状」、「円形」、「三角形」、「四角形」、「五角形」、「六角形」、「多角形」、「不定形」、「星形」、「ハート形」、「幾何学模様」、「記号」、「文字」、などが挙げられる。
また、視認性が変化する「教示部」としては、ロック部材がロック位置の時に視認不能または視認困難となっても良いし、ロック部材がアンロック位置の時に視認不能または視認困難となっても良い。
手段1の構成によると、遊技球が流下する遊技領域が設けられている遊技盤と、遊技盤を着脱可能に支持している本体枠と、を備えた遊技機であって、本体枠に対して遊技盤が着脱不能なロック位置と、着脱可能なアンロック位置との間で変位するロック部材を具備しており、ロック部材の変位によって視認性が変化する教示部が設けられているものである([発明を実施するための形態]では、[9.遊技盤ロック部材と教示部との関係1~3]の章、遊技盤ロック部材506、遊技盤ロック部材1030、教示部1035、図113~図116などの記載を参照)。
本構成によれば、ロック部材をアンロック位置にした状態で、本体枠に遊技盤を取付けてロック部材をロック位置へ変位させると、本体枠に対して遊技盤が取外不能にロックされた状態となる。この際に、ロック部材をアンロック位置からロック位置へ変位させると、教示部の視認性が変化する(例えば、教示部がロック部材に覆われて視認不能となる)。これにより、ロック部材がロック位置の状態であることを教示部の視認性の変化によって確認することができ、本体枠に対して遊技盤を確実にロックさせることができると共に、本体枠への遊技盤のロックが不完全なことによる遊技の影響を回避させることができ、本遊技機での遊技を楽しませて興趣の低下を抑制させることができる。
なお、変位するロック部材と接触しないように教示部を設けるようにすることが望ましい。これにより、本体枠に対する遊技盤の着脱、つまり、ロック位置とアンロック位置との間でロック部材の変位、を繰り返しても、教示部が摩耗することはない。
また、ロック部材を本体枠に設けると共に、教示部を遊技盤に設けるようにすることが望ましい。ところで、遊技盤にロック部材を設ける場合、遊技盤において、ロック部材をロック位置へ変位(移動)させると、教示部が隠されて視認不能になるが、この状態で、教示部が見えていないことに気付かずに遊技盤を本体枠に取付けようとすると、遊技盤からロック部材の一部が突出しているため、遊技盤を本体枠に取付けることができなかったり、ロック部材や本体枠が破損したりする恐れがある。これに対して、ロック部材を、本体枠に設ける場合、遊技盤が本体枠から取外されている状態では、遊技盤の教示部がロック部材によって隠されることはないと共に、遊技盤からロック部材の一部が突出することはない。従って、遊技盤を本体枠に取付ける際に、教示部の視認性に気を付ける必要は無いと共に、本体枠やロック部材が破損することはない。
また、教示部の周りに注意喚起部を設けるようにしても良い。ここで、注意喚起部とは、作業者に対して、当該部位がロック部材により保持(押圧)される部位であることを喚起させるものであり、「ゼブラ模様」、「黄色や赤色のような警告を想起する警告色」、「文字による喚起」、などが挙げられる。これにより、注意喚起部を見ることで、その付近にロック部材が存在していることが判り、作業性を向上させることができると共に、ロックする際に、ロック部材に挟まれないように注意させることができ、本体枠に対する遊技盤の取付作業の安全性を高めることができる。
更に、前方に遊技領域が設けられている遊技盤の遊技板を、本体枠に装着した時に、後方から視認可能に教示部を設けるようにしても良い。つまり、遊技盤における透明な遊技板を本体枠に装着した状態で、本体枠を後方から見ると、遊技板を通して教示部を視認することができるようにしても良い。これにより、例えば、ロック部材をロック位置へ変位させた時に、教示部とロック部材とが前後に重なるようにする場合、ロック部材をロック位置へ変位させた状態で後方から見ると、教示部とロック部材とが重なって見えることとなる。従って、遊技機(遊技盤)の開発において、本体枠に遊技板を装着した上で、ロック部材をロック位置へ変位させた状態で後方から教示部の部位を見ることで、本体枠に対して遊技板を確実に取付けることができるか否かを確認することができ、開発を手助け(支援)することができる。
このように、上記の解決手段によれば、本体枠への遊技盤のロックを確認できるようにすることで遊技への影響を回避させることが可能な遊技機を提供することができる。
(技術的特徴の解決手段と実施形態との関係)
本実施形態における本体枠4における本体枠ベースユニット500の遊技盤ロック部材506、遊技盤ロック部材506、および遊技盤5の遊技盤ロック部材1030は上記解決手段のロック部材に、本実施形態における教示部1035は上記解決手段の教示部に、本実施形態における遊技パネル1100は上記解決手段の遊技板に、それぞれ相当している。
(本実施形態の特徴的な作用効果)
本実施形態によれば、遊技盤ロック部材506、遊技盤ロック部材1030(以下では単に遊技盤ロック部材506と記載する)をアンロック位置にした状態で、本体枠4に遊技盤5を取付けて遊技盤ロック部材506をロック位置へ変位させると、本体枠4に対して遊技盤5が取外不能にロックされた状態となる。この際に、遊技盤ロック部材506をアンロック位置からロック位置へ変位させると、教示部1035の視認性が変化する(ここでは、教示部1035が遊技盤ロック部材506に覆われて視認不能となる)。これにより、遊技盤ロック部材506がロック位置の状態であることを教示部1035の視認性の変化によって確認することができ、本体枠4に対して遊技盤5を確実にロックさせることができると共に、本体枠4への遊技盤5のロックが不完全なことによる遊技の影響を回避させることができ、本パチンコ機1での遊技を楽しませて興趣の低下を抑制させることができる。
また、本実施形態によれば、変位する遊技盤ロック部材506と接触しないように教示部1035を設けているため、本体枠4に対する遊技盤5の着脱、つまり、ロック位置とアンロック位置との間で遊技盤ロック部材506の変位、を繰り返しても、教示部1035が摩耗することはない。
また、図116の本実施形態によれば、遊技盤ロック部材506を本体枠4に設けると共に、教示部1035を遊技盤5に設けるようにしている。ところで、遊技盤5に遊技盤ロック部材1030を設ける場合、遊技盤5において、遊技盤ロック部材1030をロック位置へ変位(移動)させると、教示部1035が隠されて視認不能になるが、この状態で、教示部1035が見えていないことに気付かずに遊技盤5を本体枠4に取付けようとすると、遊技盤5から遊技盤ロック部材1030の一部が突出しているため、遊技盤5を本体枠4に取付けることができなかったり、遊技盤ロック部材1030や本体枠4が破損したりする恐れがある。これに対して、遊技盤ロック部材506を、本体枠4に設けているため、遊技盤5が本体枠4から取外されている状態では、遊技盤5の教示部1035が遊技盤ロック部材506によって隠されることはないと共に、遊技盤5から遊技盤ロック部材の一部が突出することはない。従って、遊技盤5を本体枠4に取付ける際に、教示部1035の視認性に気を付ける必要は無いと共に、本体枠4や遊技盤ロック部材506が破損することはない。
また、図116の本実施形態によれば、教示部1035の周りに注意喚起部1036を設けているため、その注意喚起部1036を見ることで、その付近に遊技盤ロック部材506が存在していることが判り、作業性を向上させることができると共に、ロックする際に、遊技盤ロック部材506に挟まれないように注意させることができ、本体枠4に対する遊技盤5の取付作業の安全性を高めることができる。
なお、前方に遊技領域5aが設けられている遊技盤5の遊技パネル1100を、本体枠4に装着した時に、後方から視認可能に教示部1035を設けるようにしても良い。この場合、遊技盤ロック部材1030をロック位置へ変位させた状態で本体枠4の後方から見ると、教示部1035と遊技盤ロック部材1030とが重なって見えることとなる。従って、パチンコ機1(遊技盤5)の開発において、本体枠4に遊技パネル1100を装着した上で、遊技盤ロック部材1030をロック位置へ変位させた状態で後方から教示部1035の部位を見ることで、本体枠4に対して遊技パネル1100(遊技盤5)を確実に取付けることができるか否かを確認することができ、開発を手助け(支援)することができる。
[10.センター役物以外に設けられている特定痕跡部]
次に、遊技盤5におけるセンター役物2500以外に設けられている特定痕跡部について説明する。まず、特定痕跡部とは、製品を金型(成形型)から脱型することで製品に付いた脱型痕跡部、射出成形する際の溶融樹脂の流入口であるゲート跡、成形型に意図的に刻印した刻設部、などが挙げられる。以下では、特定痕跡部として脱型痕跡部2519を例にして説明することとし、脱型痕跡部2519以外であっても特定痕跡部に含まれるものであれば、脱型痕跡部2519による後述する作用効果と同様の作用効果を奏することができる。脱型痕跡部2519は、成形型(金型)を使用して製品を成形した後に、当該製品を成形型から取出すための機構(例えば、エジェクタピン、押上げコア、直上げコア、突出しコア、等)により製品に付いた押出痕跡のことである。脱型痕跡部2519は、隣接する平面部位と比較して微小に凹んでいたり凸っていたり傾斜していたりする。
脱型痕跡部2519は、板状の部材における板面、板状あるいは堰状の部材の端面、などに設けられている。脱型痕跡部2519の形状としては、三角形、四角形、五角形、六角形、のような多角形、円形、半円形、星形、ハート形やクローバー形のような不定形、などが挙げられる(図99を参照)。
[10-1.前構成部材に設けられている脱型痕跡部]
次に、遊技盤5の前構成部材1000に設けられている脱型痕跡部2519について、主に図117~図123などを参照して詳細に説明する。図117は遊技盤における前構成部材、機能表示ユニット、および遊技パネルを分離させて前から見た分解斜視図であり、図118は遊技盤における前構成部材、機能表示ユニット、および遊技パネルを分離させて後ろから見た分解斜視図である。なお、図117および図118では、遊技パネル1100の開口部1112を省略して示している。
前構成部材1000と遊技パネル1100と機能表示ユニット1400との関係は、図117および図118に示すように、前構成部材1000における左上隅に設けられている機能表示ユニット取付部1011に、機能表示ユニット1400が後方から取付けられると共に、前構成部材1000が遊技パネル1100の前面に取付けられている。これらを組付けた状態では、機能表示ユニット1400の一部(接続コネクタ1402bの部位)が後方へ露出している。
[10-1a.内レールに設けられている脱型痕跡部]
内レールユニット1060の内レール1002に設けられている脱型痕跡部2519について、主に図119などを参照して説明する。図119(a)は前構成部材における内レールユニットの正面図であり、(b)は前構成部材における内レールユニットの背面図である。
まず、前構成部材1000の内レールユニット1060は、内レール1002、アウト誘導部1003、および右下レール1004の一部により構成されており、アウト口1008を有している。詳細は後述するが、内レールユニット1060の先端(上端)には、球逆流防止ユニット1061が設けられている。
また、内レールユニット1060には、本体枠4に対する扉枠3の開放を検知可能な扉枠中開放スイッチ1060aが設けられている。この扉枠中開放スイッチ1060aは、近接センサであり、本体枠4に遊技盤5を取付けた状態で、本体枠4に対して扉枠3を閉じると、扉枠3の接近を検知することにより、扉枠3が閉状態であることを検知することができる。
ところで、遊技者が扉枠3に設けられている演出操作ユニット250を強く引っ張ることによって、扉枠3と本体枠4との間にある程度の隙間が形成されると、扉枠3が扉枠中開放スイッチ1060aから離れるため、扉枠3が非検知の状態となり、扉枠3が本体枠4に対して開放されていなくても、扉枠3が開状態であると検知することができる。つまり、扉枠3と本体枠4(遊技盤5)の間に隙間が形成されていることを検知することができる。これにより、扉枠3を引っ張ることで本体枠4との間に隙間を形成して不正行為を行おうとしても、扉枠中開放スイッチ1060aにより隙間の形成を検知して警告を発するようにすることができるため、不正行為が行われることを防止することができる。
内レール1002は、透明な帯板状に形成されている。内レール1002は、帯板の両側面を前後方向へ向けた状態で、正面視において円弧状に形成されている。この内レール1002は、後面に複数の脱型痕跡部2519が設けられている(図119(b)を参照)。換言すると、内レール1002には、遊技球Bと接触しない面で、且つ、前方に遊技領域5aが設けられる平板状の遊技パネル1100と対向する面(後面)に、複数の脱型痕跡部2519が設けられている。
この内レール1002によれば、脱型痕跡部2519を後面に設けているため、前方から脱型痕跡部2519が目立ち難くなり、脱型痕跡部2519が見えることによる見栄えの悪化を防止することができる。また、脱型痕跡部2519を後面に設けているため、遊技球Bが脱型痕跡部2519に接触することはなく、遊技球Bの動きに対して脱型痕跡部2519が影響を与えることはない。従って、遊技領域5aを流通している遊技球Bの動きに違和感や不快感を与えてしまうことはなく、遊技球Bの動きを楽しませることができる。
[10-1b.球逆流防止ユニットに設けられている脱型痕跡部]
次に、内レールユニット1060の先端の球逆流防止ユニット1061に設けられている脱型痕跡部2519について、主に図120などを参照して説明する。図120(a)は逆流防止部材が開状態の時の内レールユニットの先端に設けられている球逆流防止ユニットを拡大して示す説明図であり、(b)は逆流防止部材が閉状態の時の内レールユニットの先端に設けられている球逆流防止ユニットを拡大して示す説明図であり、(c)は逆流防止部材の正面図であり、(d)は逆流防止部材の背面図である。
内レールユニット1060(内レール1002)の先端(上端)に設けられている球逆流防止ユニット1061は、遊技領域5a内に打ち込まれた遊技球Bが、外レール1001と内レール1002との間側へ戻ることを防止するためのものである。
球逆流防止ユニット1061は、遊技球Bの逆流を防止するための逆流防止部材1007と、逆流防止部材1007の基端側が収容される収容凹部1061aと、収容凹部1061a内において逆流防止部材1007の基端側を前後方向に延びた軸周りに対して回動可能に支持するための円柱状の軸支部1061bと、を備えている。
逆流防止部材1007は、図120(c)および(d)に示すように、球逆流防止ユニット1061の軸支部1061bが挿入される円筒状の基端部1007aと、基端部1007aから所定方向へ平板状に延出している逆流防止片部1007bと、基端部1007aから逆流防止片部1007bとは反対側へ突出している錘部1007cと、を有している。この逆流防止部材1007は、錘部1007cの重量が逆流防止片部1007bの重量よりも大きくなるように形成されている。従って、基端部1007aを軸支させた状態では、逆流防止片部1007bが基端部1007aから上方へ延出した状態となる。逆流防止部材1007は、遊技盤5に組立てた状態では、軸支部1061bの軸方向(前後方向)において、収容凹部1061aの前壁との間、および、遊技パネル1100との間、に隙間が形成されるように取付けられている。
球逆流防止ユニット1061の収容凹部1061aは、後方および左方へ開放された容器状に形成されている。軸支部1061bは、球逆流防止ユニット(内レール1002)とは別部材であり、円柱状の金属により形成されている。軸支部1061bは、前端が収容凹部1061aにおける前壁の後面に取付けられている。
球逆流防止ユニット1061は、通常の状態では、逆流防止部材1007が、その逆流防止片部1007bが基端部1007aからほぼ垂直に立ち上がっており、逆流防止片部1007bが内レール1002の側面に対して交差するように上方へ延出している閉位置の状態となっている(図120(b)を参照)。この閉位置の状態では、逆流防止片部1007bの先端と外レール1001との間の距離が、遊技球Bの直径よりも短くなっている。
この通常の状態で、球発射ユニット550から遊技球Bが発射されると、その遊技球Bは、外レール1001と内レール1002との間を通って上方へ移動し、逆流防止片部1007bに左下方から当接する。そして、遊技球Bの勢いに応じて、逆流防止片部1007bが右方へ移動する方向、つまり、時計回りの方向へ逆流防止部材1007が回動し、逆流防止片部1007bが内レール1002に沿った開位置の状態(図120(a)を参照)となり、当該遊技球Bが遊技領域5a内へ進入することとなる。その後、遊技球Bが逆流防止部材1007の部位を通過すると、重力の作用により逆流防止部材1007が自動的に通常の状態、つまり、閉位置の状態に復帰する。
ところで、逆流防止部材1007が閉位置の状態では、逆流防止部材1007の錘部1007cが、収容凹部1061aの内壁を構成している右壁に接触している。従って、逆流防止部材1007は、これ以上、逆流防止片部1007bの先端が左方へ移動する方向、つまり、反時計回りの方向への回動することが規制されている。これにより、逆流防止片部1007bに右方から遊技球Bが当接しても、逆流防止部材1007が回動することはない。従って、遊技領域5a内に打ち込まれた遊技球Bが、外レール1001と内レール1002との間の部位に戻ろうとして、右方から逆流防止片部1007bに当接しても、逆流防止部材1007が反時計回りの方向へ回動することはなく、逆流防止片部1007bが遊技球Bを跳ね返すこととなり、遊技球Bが球発射ユニット550側へ戻ることはない。
本実施形態では、球逆流防止ユニット1061において脱型痕跡部2519が設けられている。具体的に説明すると、図120に示すように、収容凹部1061aの内壁を構成している前壁の後面に脱型痕跡部2519が設けられている。この脱型痕跡部2519は、逆流防止部材1007が閉位置の時に、逆流防止部材1007の錘部1007cと前後方向が重なる部位に設けられている。これにより、遊技盤5の組立ての際に、逆流防止部材1007を回動させて、逆流防止部材1007(錘部1007c)が収容凹部1061aの脱型痕跡部2519と重なるか否かを見ることで、逆流防止部材1007の動作を確認することができる。換言すると、収容凹部1061aの脱型痕跡部2519が、逆流防止部材1007の動作の目安になる。
また、収容凹部1061aの脱型痕跡部2519を、逆流防止部材1007が閉位置の時に前後に重なる部位に設けているため、通常の状態では、逆流防止部材1007と脱型痕跡部2519とが前後方向に重なっており、後方の逆流防止部材1007(錘部1007c)の存在によって脱型痕跡部2519が前方から見え難くなっている。一方、逆流防止部材1007が開位置の状態では、脱型痕跡部2519の後方に逆流防止部材1007(錘部1007c)が位置していないため、脱型痕跡部2519が見え易くなるが、逆流防止部材1007が開位置の状態である時間は、遊技球Bが通過する僅かな時間であるため、収容凹部1061aに設けられている脱型痕跡部2519の存在に気付き難い。このようなことから、遊技者からは収容凹部1061aの脱型痕跡部2519に気付き難いため、その脱型痕跡部2519の存在により遊技盤5の見栄えが悪くなることはない。
更に、収容凹部1061aの脱型痕跡部2519は、逆流防止部材1007と接触しないように設けられているため、脱型痕跡部2519が逆流防止部材1007の動作を妨げることはない。
また、本実施形態では、逆流防止部材1007においても脱型痕跡部2519が設けられている。逆流防止部材1007の脱型痕跡部2519は、図120(d)に示すように、後面に設けられている。つまり、逆流防止部材1007では、遊技球Bに接触しない面で、且つ、遊技者が直接見ることのない遊技パネル1100と対向する面に設けられている。これにより、遊技球Bの流通を阻害することはないと共に、遊技盤5の見栄えが悪くなることはない。
また、逆流防止部材1007の後面と遊技パネル1100の前面との間には隙間が設けられているため、逆流防止部材1007の後面に設けられている脱型痕跡部2519が遊技パネル1100に接触することはなく、脱型痕跡部2519によって逆流防止部材1007の動作が妨げられることはない。
なお、上記では、球逆流防止ユニット1061を内レール1002の先端において、一体的に設けているものを示したが、これに限定するものではなく、球逆流防止ユニット1061と内レール1002とが別部材(別体)により構成されていても良い。
また、上記では、球逆流防止ユニット1061を内レール1002に設けているものを示したが、これに限定するものではなく、球逆流防止ユニット1061を外レール1001側に設けても良い。
[10-1c.前構成部材における証紙貼付部に設けられている脱型痕跡部]
続いて、前構成部材1000における証紙貼付部1012に設けられている脱型痕跡部2519について、主に図121などを参照して説明する。図121は、前構成部材において証紙貼付部と証紙台座とを分離させて斜視図で示す説明図である。証紙貼付部1012は、前構成部材1000における右下レール1004の下方の部位の前面において凹んでいる収容凹部1012aと、収容凹部1012a内に取付けられ前面に証紙1012dが貼り付けられる証紙台座1012bと、を備えている。
証紙1012dは、本パチンコ機1(遊技盤5)のメーカー、製造番号、遊技盤の種類、などを特定可能な内容が記載されているシールである。詳述すると、「証紙」は、横長の台形の底辺に横長の長方形が接している変五角形の外形を呈している証紙本体を有しており、証紙本体の全面に所定の模様が施されている。この証紙本体の横長の長方形の部位に、パチンコ機などの遊技機の組合証、遊技盤の種類、メーカー名が、記載されている。また、「証紙」は、証紙本体の色によって、遊技盤の種類を識別可能としている。更に、「証紙」は、証紙本体における台形の部位に、製造業者記号、製造番号、及び二次元バーコード、が記載されている製造番号票のシールが貼り付けられている。製造番号票の二次元バーコードには、情報ID(例えば、本遊技盤のID、組となる主制御基板のID、組となる周辺制御基板のID、等)、種別、製造業者記号、製造年、製造番号、等の情報が入れられている。このようなことから、本実施形態の「証紙」は、証紙本体(所謂、証紙)と製造番号票と、を組み合わせたものである。
収容凹部1012aは、前方および下方へ開放されている。証紙台座1012bは、図示するように、外周縁から後方へ突出している周壁部1012cを有しており、後方へ開放された浅い箱状に形成されている。この証紙台座1012bは、透明な部材により形成されている。証紙台座1012bは、図示は省略するが、収容凹部1012aに収容された状態で、取付ビスにより前面側から前構成部材1000に取付けられると共に、当該取付ビスが覆われるように証紙1012dが貼り付けられる。
本実施形態では、証紙台座1012bの後面に脱型痕跡部2519が設けられている。詳述すると、証紙台座1012bの脱型痕跡部2519は、証紙1012dと前後方向が重なる部位に設けられている。これにより、証紙台座1012bの前面に証紙1012dを貼り付けると、証紙台座1012bの脱型痕跡部2519が証紙1012dによって隠されて前方からは見えなくなる。これにより、証紙貼付部1012の見栄えが悪くなることはないと共に、証紙1012dが貼り付けられていないと脱型痕跡部2519が見えるため、証紙1012dの貼り付け忘れに気付かせることが可能となる。
また、本実施形態では、証紙1012dが貼り付けられる証紙台座1012bの後面に脱型痕跡部2519を設けているため、証紙台座1012bの前面には脱型痕跡部2519による凹凸がない。これにより、証紙台座1012bの前面に貼り付けられている証紙1012dに、脱型痕跡部2519による凹凸や皺が生じることはなく、証紙1012dによる表示を見え易くすることができ、遊技者の興趣の低下を抑制させることができる。
また、本実施形態では、証紙台座1012bの後面に脱型痕跡部2519よりも後方に突出している周壁部1012cを設けているため、証紙台座1012bの脱型痕跡部2519が後方の部材(収容凹部1012aの底面)に接触することはなく、脱型痕跡部2519の接触によるガタ付きが生じることはない。従って、証紙台座1012bに対して何らかの振動が伝わっても、証紙台座1012bがガタ付くことはなく、証紙台座1012bに貼り付けられている証紙1012dの表示を良好に視認することができる。
更に、本実施形態では、証紙台座1012bに、外周縁から脱型痕跡部2519よりも後方に突出している周壁部1012cを設けているため、周壁部1012cによって証紙台座1012bの外周縁を補強することができ、証紙台座1012bの強度・剛性を高めることができる。従って、温度や湿度などの環境変化や経年変化などにより証紙台座1012bが歪んでしまうことを低減させることができ、証紙1012dによる表示を長期に亘って良好な状態に維持することができる。
また、本実施形態では、収容凹部1012a内に取付けられる証紙台座1012bの前面に証紙1012dを貼り付けるようにしているため、遊技盤5を再利用する際に、証紙台座1012bのみを取外せば良くい。証紙台座1012bを取外す際に、貼り付けられている証紙1012dを破って剥がす必要があるため、証紙1012dに対する懸念がない。
なお、本実施形態では、収容凹部1012aの前面に脱型痕跡部2519を設けても良い。収容凹部1012aの脱型痕跡部2519は、証紙台座1012bに貼り付けられている証紙1012dによって前方から隠されるため、遊技盤5の見栄えが悪くなることない。また、証紙1012dが貼り付けられていないと、収容凹部1012aの脱型痕跡部2519が見えるため、証紙1012dの貼り付け忘れに気付かせることが可能となる。
また、本実施形態では、証紙台座1012bの脱型痕跡部2519を、証紙1012dと前後方向が重ならない部位、換言すると、証紙1012dによって隠されない部位、に設けるようにしても良い。これにより、脱型痕跡部2519によって証紙1012dを貼り付ける位置を示唆することが可能となる。
[10-1d.前構成部材における情報表示部に設けられている脱型痕跡部]
続いて、前構成部材1000における遊技盤第一情報表示部1015のような情報表示部に設けられている脱型痕跡部2519について、図122などを参照して説明する。図122(a)は前構成部材における遊技盤第一情報表示部と第一情報シール台座とを分解すると共にそれぞれに脱型痕跡部を記して斜視図で示す説明図であり、(b)は第一情報シール台座において脱型痕跡部と突起部との関係を断面で示す説明図である。
ここでは、情報表示部として遊技盤第一情報表示部1015を例にして説明する。
遊技盤第一情報表示部1015の主な構成については、[8-1a.遊技盤第一情報表示部]の章で説明しており、ここでの詳細な説明は省略する。
遊技盤第一情報表示部1015は、前構成部材1000の前面において浅く凹んでいる収容凹部1015aと、収容凹部1015aに収容され、前面に遊技盤5にかかる情報が記載された第一情報シール1017が貼り付けられ第一情報シール台座1016と、を主に備えている。第一情報シール台座1016は、前面に第一情報シール1017が貼り付けられる平板状の台板1016aと、台板1016aの後面において格子状に設けられている複数の突起部1016eと、を有している。第一情報シール1017(スペックシール)には、大当り確率、賞球数、大当りラウンド数、カウント数、などの遊技盤5のスペックが表示されている。
遊技盤第一情報表示部1015には、収容凹部1015aの前面と、第一情報シール台座1016における台板1016aの後面と、にそれぞれ複数の脱型痕跡部2519が設けられている。
収容凹部1015aの前面に設けられている複数の脱型痕跡部2519は、第一情報シール台座1016の突起部1016eに対して前後方向が重ならない位置に設けられている。これにより、収容凹部1015aに第一情報シール台座1016を取付けた時に、収容凹部1015aの脱型痕跡部2519が突起部1016eに接触することはない。
第一情報シール台座1016に設けられている複数の脱型痕跡部2519は、突起部1016eにより格子状に区画されている区画内に設けられている。突起部1016eは、図122(b)に示すように、脱型痕跡部2519よりも突出している。これにより、第一情報シール台座1016を収容凹部1015aに取付けた時に、第一情報シール台座1016の脱型痕跡部2519が収容凹部1015aの前面に接触することはない。
本実施形態によれば、第一情報シール台座1016を収容凹部1015aに取付けた時に、それぞれの脱型痕跡部2519が相手側に接触することはないため、第一情報シール台座1016をガタ付かせることかなく取付けることができる。
また、収容凹部1015aに設けられている脱型痕跡部2519は、第一情報シール台座1016を取付けることにより、第一情報シール台座1016(第一情報シール1017)によって隠されるため、収容凹部1015aの脱型痕跡部2519が見えなくなることで、第一情報シール台座1016の取付けを確認することができる。
また、本実施形態では、第一情報シール1017が貼り付けられる第一情報シール台座1016の台板1016aの後面に脱型痕跡部2519を設けているため、台板1016aの前面には脱型痕跡部2519による凹凸がない。これにより、台板1016aの前面に貼り付けられている第一情報シール1017に、脱型痕跡部2519による凹凸や皺が生じることはなく、第一情報シール1017による表示を見え易くすることができ、遊技者の興趣の低下を抑制させることができる。
更に、本実施形態では、第一情報シール台座1016に、格子状に後方へ突出している突起部1016eを設けているため、突起部1016eによって第一情報シール台座1016を補強することができ、第一情報シール台座1016の強度・剛性を高めることができる。従って、温度や湿度などの環境変化や経年変化などにより第一情報シール台座1016が歪んでしまうことを低減させることができ、第一情報シール1017による表示を長期に亘って良好な状態に維持することができる。
また、本実施形態では、第一情報シール台座1016の脱型痕跡部2519を、第一情報シール1017と前後方向が重なる部位に設けられている。これにより、第一情報シール台座1016の前面に第一情報シール1017を貼り付けると、第一情報シール台座1016の脱型痕跡部2519が第一情報シール1017によって隠されて前方からは見えなくなる。これにより、遊技盤第一情報表示部1015の見栄えが悪くなることはないと共に、第一情報シール1017が貼り付けられていないと脱型痕跡部2519が見えるため、第一情報シール1017の貼り付け忘れに気付かせることが可能となる。
また、本実施形態では、第一情報シール台座1016の脱型痕跡部2519を、第一情報シール1017と前後方向が重ならない部位、換言すると、第一情報シール1017によって隠されない部位、に設けるようにしても良い。これにより、脱型痕跡部2519によって第一情報シール1017を貼り付ける位置を示唆することが可能となる。
なお、上記では、脱型痕跡部2519が設けられている情報表示部として遊技盤第一情報表示部1015を示したが、これに限定するものではなく、遊技盤第二情報表示部1020や遊技盤第三情報表示部1025などとしても良い。遊技盤第二情報表示部1020の第二情報シール1022(版権シール)には、遊技盤5の版権に関する情報が表示されている。また、遊技盤第三情報表示部1025の第三情報シール1027(AMシール)には、遊技盤5の検定に関する情報が表示されている。
[10-1e.前構成部材における装飾体に設けられている脱型痕跡部]
続いて、前構成部材1000における装飾体に設けられている脱型痕跡部2519について、主に図123などを参照して説明する。ここでは、前構成部材1000の装飾体として、証紙台座1012bを例にして説明する。図123は、前構成部材における装飾体としての証紙台座を後ろから見た斜視図である。
証紙台座1012bは、平板状の台板の外周縁から後方へ突出している周壁部1012cを有している。この実施形態では、証紙台座1012bの後面と、周壁部1012cの後端面と、にそれぞれ脱型痕跡部2519が設けられている。台板の後面の脱型痕跡部2519は、前面に貼り付けられた証紙1012dと前後方向が重なる部位に設けられている。
本実施形態によれば、台板の後面に加えて、周壁部1012cの後端面にも複数の脱型痕跡部2519を設けているため、証紙台座1012bを射出成形して金型から脱型する際に、台板の後面のみに脱型痕跡部2519を設ける場合と比較して、周壁部1012cの部位においてもエジェクタピンなどの脱型機構に押して脱型させることができ、金型からの脱型時における変形を低減させることができる。
また、本実施形態によれば、証紙台座1012bの前面には脱型痕跡部2519による凹凸がないため、証紙台座1012bの前面に貼り付けられている証紙1012dに、脱型痕跡部2519による凹凸や皺が生じることはなく、証紙1012dによる表示を見え易くすることができ、遊技者の興趣の低下を抑制させることができる。
また、本実施形態によれば、台板の後面の脱型痕跡部2519は、前面に証紙1012dを貼り付けることで隠すことができると共に、周壁部1012cの脱型痕跡部2519は、その後端面に設けられているため、前方からは見え難くなっている。これにより、遊技者側からは脱型痕跡部2519が見え難いため、証紙台座1012bに脱型痕跡部2519が設けられていても見栄えが悪くなることはない。
更に、本実施形態によれば、証紙台座1012b(台板)の脱型痕跡部2519を証紙1012dと前後方向が重なる部位に設けているため、証紙1012dが貼り付けられていないと、台板の脱型痕跡部2519が見えるため、証紙1012dの貼り付け忘れに気付かせることが可能となる。
また、本実施形態によれば、証紙台座1012bに、外周縁から後方に突出している周壁部1012cを設けているため、周壁部1012cによって証紙台座1012bの外周縁を補強することができ、証紙台座1012bの強度・剛性を高めることができる。従って、温度や湿度などの環境変化や経年変化などにより証紙台座1012bが歪んでしまうことを低減させることができ、証紙1012dによる表示を長期に亘って良好な状態に維持することができる。
なお、上記では、証紙1012dが貼り付けられる証紙台座1012bを示したが、これに限定するものではなく、装飾シールが貼り付けられるシール台座としても良い。また、上記では、前構成部材1000ひいては遊技パネル1100の前方に取付けられる部材として証紙台座1012bを示したが、これに限定するものではなく、装飾性を有する装飾体としても良い。
[10-1f.前構成部材の機能表示ユニット取付部に設けられている脱型痕跡部]
続いて、前構成部材1000の機能表示ユニット取付部1011に設けられている脱型痕跡部2519について、図124などを参照して詳細に説明する。図124は前構成部材と機能表示ユニットとを分離させて後ろから見た分解斜視図において機能表示ユニット取付部の部位を機能表示ユニットと共に拡大して示す説明図である。
機能表示ユニット取付部1011は、図124に示すように、後方へ開放された箱状の収容凹部1011aと、収容凹部1011aの前壁において貫通している開口部1011bと、収容凹部1011aの側壁に設けられている係止爪1011cと、を備えている。収容凹部1011aには、後方から機能表示ユニット1400が収容される。開口部1011bは、機能表示ユニット1400における表示部1401bが前方へ臨むように設けられている。係止爪1011cは、収容凹部1011aに機能表示ユニット1400を収容させると、弾性変形した後に機能表示ユニット1400の後面に係止される。
この機能表示ユニット取付部1011には、図124に示すように、収容凹部1011aの内壁を構成している前壁の後面に脱型痕跡部2519が設けられている。この脱型痕跡部2519は、機能表示ユニット1400の接続コネクタ1402bに対して前後方向が重なる部位に設けられている。これにより、収容凹部1011aに機能表示ユニット1400を取付ける際に、脱型痕跡部2519を目安にすることで機能表示ユニット1400を正しい向きに取付けることができる。
また、収容凹部1011aに脱型痕跡部2519を設けているため、収容凹部1011aに機能表示ユニット1400を取付けると、後方からは機能表示ユニット1400に遮られて脱型痕跡部2519が見えなくなる。脱型痕跡部2519と機能表示ユニット1400とが前後方向に重なった状態となるため、前方からは透明な前構成部材1000を通して脱型痕跡部2519が見え辛くなる。このようなことから、脱型痕跡部2519の視認性が変化するため、機能表示ユニット1400が取付けられているか否かを確認することができる。
更に、収容凹部1011aに機能表示ユニット1400を取付けると、前方からは収容凹部1011aの脱型痕跡部2519が見え辛くなるため、脱型痕跡部2519によって見栄えが悪化することはない。
[10-2.機能表示ユニットに設けられている脱型痕跡部]
続いて、機能表示ユニット1400に設けられている脱型痕跡部2519について、図125および図126などを参照して説明する。図125(a)は機能表示ユニットを分解して前から見た分解斜視図であり、(b)は機能表示ユニットを分解して後ろから見た分解斜視図である。図126は、LED孔の部位に脱型痕跡部が設けられている第一ケースを後ろから見た斜視図である。
機能表示ユニット1400は、主制御基板1310からの制御信号に基づき複数のLEDを用いて、遊技状態(遊技状況)や、普通図柄の抽選結果や特別図柄の抽選結果、普通図柄や特別図柄の保留数、などを表示するものである。
機能表示ユニット1400は、後方へ開放された前後方向が浅い容器状の第一ケース1401と、第一ケース1401内に後方から挿入される機能表示基板1402と、機能表示基板1402を後方から覆うように第一ケース1401に取付けられる第二ケース1403と、第一ケース1401の前面に貼り付けられる機能表示シール1404と、を備えている。
第一ケース1401は、上下に長く形成されており、右下隅が円弧状に切欠かれている。第一ケース1401は、平板状で外周が四角形の前壁部1401aと、前壁部1401aの下端から下方へ延出していると共に前面が前壁部1401aよりも前方へ突出している表示部1401bと、表示部1401bの後面から前壁部1401aの後面よりも後方へ突出しているリフレクタ部1401cと、リフレクタ部1401cにおいて前後に貫通している複数のLED孔1401dと、を有している。
また、第一ケース1401は、前壁部1401aおよび表示部1401bで構成されている外周縁からリフレクタ部1401cよりも後方へ延出している周壁部1401eと、前壁部1401aおよび表示部1401bそれぞれの後面から後方へ突出している基板位置決部1401fと、を有している。
表示部1401bは、前壁部1401aに対して左方および下方へ突出していると共に、前壁部1401aとの間で段差が形成されるように前方へ突出している。表示部1401bは、右下隅が、外レール1001に沿うように円弧状に切欠かれている。この表示部1401bは、前面に機能表示シール1404が貼り付けられると共に、前構成部材1000における機能表示ユニット取付部1011の開口部1011bに後方から挿入される。
リフレクタ部1401cは、背面視において、外レール1001の接線方向へ長い四角形に形成されている。複数のLED孔1401dは、リフレクタ部1401cの長手方向へ三列に列設されている。複数のLED孔1401dは、それぞれ機能表示基板1402に設けられている各LEDと対応するように設けられている。周壁部1401eは、第一ケース1401の全周に亘って設けられている。
基板位置決部1401fは、機能表示基板1402の前面が当接する平坦な平坦部と、平坦部から後方へ突出している位置決ピンと、を有している。位置決ピンは、機能表示基板1402に設けられている位置決孔に挿入される。
機能表示基板1402は、外周形状が第一ケース1401の内周に沿った形状である。機能表示基板1402は、前面の下部に設けられている複数のLED1402aと、後面の上端付近に設けられている接続コネクタ1402bと、を有している。
第二ケース1403は、外周形状が第一ケース1401の内周に沿った形状で平板状の後壁部1403aと、後壁部1403aの周縁から前方へ短く突出している周壁部1403bと、周壁部1403bの前端面から前方へ突出しており機能表示基板1402の後面に当接する当接部1403cと、を有している。
周壁部1403bは、後壁部1403aの全周に亘って設けられている。この第二ケース1403は、後方から第一ケース1401の周壁部1401e内に挿入される。従って、機能表示ユニット1400に組立てた状態では、第二ケース1403が第一ケース1401の後端よりも後方へ突出していない。
この機能表示ユニット1400には、第一ケース1401および第二ケース1403に、それぞれ複数の脱型痕跡部2519が設けられている。
まず、第一ケース1401には、図125(b)に示すように、前壁部1401aおよび表示部1401bそれぞれの後面と、周壁部1401eの後端面とに、複数の脱型痕跡部2519が設けられている。
前壁部1401aおよび表示部1401bそれぞれの後面に設けられている脱型痕跡部2519は、複数のLED孔1401dを避けた部位に設けられている。換言すると、第一ケース1401における周壁部1401eに囲まれた内側の部位には、複数のLED孔1401dを避けて脱型痕跡部2519を設けている。つまり、リフレクタ部1401cには脱型痕跡部2519を設けていない。これにより、第一ケース1401を射出成形して金型から脱型する際に、エジェクタピンなどの脱型機構に押されてLED孔1401dが変形することはなく、機能表示基板1402のLED1402aからの光を確実に通すことができる。
また、前壁部1401aおよび表示部1401bそれぞれの後面に設けられている脱型痕跡部2519は、機能表示基板1402を第一ケース1401内に挿入した時に、機能表示基板1402によって隠れる部位に設けられている。これにより、機能表示ユニット1400を組立てる際に、後方から機能表示基板1402を第一ケース1401内に挿入すると、前壁部1401aや表示部1401bに設けられている脱型痕跡部2519が見えなくなるため、機能表示基板1402が確実に挿入されているか否かの目視確認を助けることができる。
更に、第一ケース1401における周壁部1401eの後端面に脱型痕跡部2519を設けているため、遊技盤5に組立てた状態では、第一ケース1401の脱型痕跡部2519が前方から見えることはなく、見栄えが悪くなることはない。
次に、第二ケース1403には、図125(a)に示すように、後壁部1403aの前面と、周壁部1403bの前端面と、にそれぞれ複数の脱型痕跡部2519が設けられている。
第二ケース1403の後壁部1403aに設けられている脱型痕跡部2519は、機能表示基板1402に対して、前後方向が重なる部位に設けられている。これにより、機能表示ユニット1400を組立てにおいて、例えば、予め第二ケース1403の前面側に機能表示基板1402をセットすると、後壁部1403aの脱型痕跡部2519が機能表示基板1402に隠れて見えなくなるため、第二ケース1403に対して機能表示基板1402が確実にセットされているか否かの目安になる。
また、第二ケース1403は、機能表示ユニット1400に組立てた状態では、第一ケース1401の内部に収容されるため、周壁部1403bの前端面に脱型痕跡部2519が設けられていても、前方(遊技者)から見えることはなく、見栄えが悪化することはない。
なお、上記の実施形態では、第一ケース1401のリフレクタ部1401cに脱型痕跡部2519を設けていない例を示したが、これに限定するものではなく、図126に示すように、LED孔1401dを避けるようにリフレクタ部1401cの後面に脱型痕跡部2519を設けても良い。この場合、LED孔1401dの後端付近を後方へ向かってテーパ状に広がった形状にしておくと、第一ケース1401を射出成形して金型から脱型する際のエジェクタピンなどの押圧による変形を吸収することができる。
また、第一ケース1401の前壁部1401aにおいて、機能表示基板1402の電子部品としての接続コネクタ1402bに対して前後方向が重なる部位に脱型痕跡部2519を設けても良い。これにより、当該脱型痕跡部2519を目安にして機能表示基板1402を正しい向きにして組立てることができる。なお、電子部品としては、接続コネクタ1402bの他に、LEDドライバー、抵抗器、コンデンサ、などを挙げることができ、第一ケース1401や第二ケース1403における電子部品に対して前後方向が重なる部位に脱型痕跡部2519を設けるようにしても良い。
更に、上記の実施形態では、機能表示ユニット1400として、前側に設けられる第一ケース1401に機能表示基板1402を取付けるものを示したが、これに限定するものではなく、機能表示基板1402を後側の第二ケース1403に取付けるようにしても良い。この場合も、脱型痕跡部2519を上記と同様に設けても良い。
また、上記の実施形態では、機能表示ユニット1400として、第一ケース1401内に第二ケース1403が収容されるものを示したが、これに限定するものではなく、第二ケース1403の外周形状を第一ケース1401の外周形状と同じにして、第一ケース1401の後側に第二ケース1403が取付けられる物としても良い。この場合も、脱型痕跡部2519を上記と同様に設けることにより、上記と同様の作用効果を奏することができる。
また、上記の実施形態では、機能表示ユニット1400として、第一ケース1401が前構成部材1000とは別体のものを示したが、これに限定するものではなく、前構成部材1000の機能表示ユニット取付部1011を第一ケース1401として前構成部材1000と一体のものとしても良い。この場合、機能表示ユニット取付部1011において第一ケース1401と同様の脱型痕跡部2519を設けても良い。
更に、上記の実施形態では、機能表示ユニット1400として、機能表示基板1402の後方を覆う第二ケース1403を備えたものを示したが、これに限定するものではなく、第二ケース1403を備えていない機能表示ユニット1400としても良い。
ところで、本実施形態では、機能表示ユニット1400の第一ケース1401および第二ケース1403が、有色(例えば、黒色、白色、など)の合成樹脂により構成されている。本実施形態では第一ケース1401および第二ケース1403を黒色にしているため、遊技盤5の前面において機能表示ユニット1400を目立ち難くすることができ、相対的に機能表示基板1402に設けられているLED1402aからの光を目立たせることができる。これにより、機能表示ユニット1400における遊技状態としての特別図柄などの発光表示を見え易くすることができる。
また、第一ケース1401(第二ケース1403)を有色にしているため、所定のLED孔1401dと対応している機能表示基板1402の所定のLED1402aからの光によって、対応していないLED孔1401dが光ってしまうことはなく、誤表示を防止することができる。
また、第一ケース1401(第二ケース1403)を有色にしているため、後方からの光や、機能表示基板1402において前方へ反射した光、などによって、LED1402aが発光していないにも関わらず、LED孔1401dが光って見えてしまうことを回避させることができ、機能表示ユニット1400における発光表示の誤認を低減させることができる。
また、本実施形態では、第一ケース1401および第二ケース1403において、遊技者側(前方)から見えない部位に特定痕跡部1405を設けている(図125を参照)。特定痕跡部1405は、文字や記号などの刻印である。本実施形態では、特定痕跡部1405により、機能表示ユニット1400の型番や、第一ケース1401および第二ケース1403の材質などが表記されている。また、本実施形態では、特定痕跡部1405が、第一ケース1401や第二ケース1403における後方を向いている面に設けられている。これらのことから、特定痕跡部1405が遊技者側からは見えないため、特定痕跡部1405が設けられていても見栄えが悪くなることはない。また、特定痕跡部1405により、遊技盤5の組立ての際に、第一ケース1401と第二ケース1403との組合せを確認することができると共に、第一ケース1401と第二ケース1403との向きを合わせることができる。
また、第一ケース1401や第二ケース1403に設けられている特定痕跡部1405によって、機能表示ユニット1400(第一ケース1401、第二ケース1403)を区別したり、正規品であるか否かを判別したりすることが可能となる。
更に、第一ケース1401や第二ケース1403に設けられている特定痕跡部1405を見ることで、リサイクルする際の材料の分別が容易になる。
また、特定痕跡部1405は、第一ケース1401や第二ケース1403において、機能表示基板1402における電子部品としての接続コネクタ1402bに近い部位に設けている。これにより、特定痕跡部1405を目安にすることで、第一ケース1401や第二ケース1403に対して機能表示基板1402を正しい向きにすることが可能である。
なお、第一ケース1401や第二ケース1403に設けられている特定痕跡部1405を、脱型痕跡部2519としても良い。
更に、本実施形態では、第一ケース1401に基板位置決部1401fを設けていると共に、第二ケース1403に当接部1403cを設けているため、機能表示ユニット1400に組立てた状態では、第一ケース1401の前壁部1401aおよび表示部1401bそれぞれの後面と、機能表示基板1402の前面との間に隙間が形成されている。また、第二ケース1403の後壁部1403aの前面と、機能表示基板1402の後面との間にも隙間が形成されている。これら隙間により、LED1402aなどの電子部品からの熱を逃がし易くすることができる。
また、本実施形態では、第二ケース1403に、機能表示基板1402の接続コネクタ1402bが通る開口部1403dを有している。この機能表示ユニット1400では、接続コネクタ1402bが機能表示基板1402の上端付近に設けられている。従って、第二ケース1403の開口部1403dも、後壁部1403aの上端付近に設けられている。これにより、機能表示基板1402におけるLED1402aなどの電子部品からの熱を、第二ケース1403の開口部1403dから外部へ逃がすことができる。
更に、本実施形態では、機能表示基板1402の表面が第一ケース1401や第二ケース1403とは異なる色に着色されている。具体的には、機能表示基板1402の表面に、第一ケース1401や第二ケース1403などの黒色とは異なる白色に着色されている。機能表示基板1402の表面の色(白色)は、ソルダレジストによるものである。これにより、機能表示基板1402の色が、第一ケース1401や第二ケース1403の色と異なっているため、機能表示ユニット1400を組立てる際に、機能表示基板1402の組み忘れに気付き易くすることができる。
また、機能表示基板1402の表面を白色に着色しているため、LED1402aからの光を反射させ易くすることができ、より明るく発光表示させることが可能となる。
また、本実施形態では、機能表示ユニット1400を、遊技領域5aの外側で遊技盤5の左上隅に設けている。また、機能表示ユニット1400では、遊技領域5aに近い下端付近に複数のLED1402a(発光表示部)を設けていると共に、遊技領域5aから遠い上端付近に接続コネクタ1402bを設けている。換言すると、遊技領域5aと接続コネクタ1402bとの間に複数のLED1402aを設けている。これにより、特別図柄のような遊技状態を表示する機能表示部(複数のLED1402a)を、遊技領域5aの近くに設けているため、遊技状態の表示を見え易くすることができる。なお、機能表示ユニット1400を設ける位置を、遊技盤5の左下隅、右上隅、右下隅、などとしても良い。
また、機能表示ユニット1400は、第一ケース1401、機能表示基板1402および第二ケース1403が前後に並んでいることから、前後方向の遮音性が高くなっている。これにより、大当り遊技中などにおいて実行される演出のサウンドに対して、後方に設けられている可動演出ユニットの作動音(モータ音)などのような演出サウンドとは異なるノイズを、機能表示ユニット1400により遮音して低減させることが可能となり、大当り演出などでの演出サウンドをより楽しませることができる。
[10-4.小括]
上記のセンター役物2500以外に設けられている脱型痕跡部2519に関しては、以下のような様々な技術的特徴を有している。
[10-4a.小括A]
(技術的特徴の背景)
パチンコ機のような遊技機には、遊技領域を遊技球が流下することにより変化する遊技状態を表示可能な機能表示部が設けられている。機能表示部には、複数のLEDが設けられたLED基板を有しており、各LEDの点灯・点滅などにより、例えば、遊技球の入球により抽選された特別図柄や普通図柄などを表示することができる。この機能表示部として、LED基板を収容する基板ケースを有する者が提案されている(例えば、特許文献:特開2008-228867号公報)。これにより、機能表示部をユニット化することで部品の共通化を図ることが可能となる。
ところで、機能表示部において、基板ケースに対してLED基板の取付けが不完全であると、LEDの位置や向きが本来とは変ってしまい、誤った表示がなされてしまう恐れがある。
そこで、以下の手段では、上記の実情に鑑み、遊技状態を表示する機能表示部のLED基板を正しく取付けさせることが可能な遊技機の提供を課題とするものである。
(技術的特徴の解決手段)
手段1:遊技機において、
「遊技領域を遊技球が流下することにより変化する遊技状態を表示可能な機能表示部を備えた遊技機であって、
前記機能表示部は、
複数のLEDを有しているLED基板と、
該LED基板を収容する基板ケースと、を具備し、
該基板ケースの底面における前記LED基板と対面する部位に脱型痕跡部が設けられている」
ことを特徴とする。
ここで、「機能表示部」とは、遊技領域において遊技球が流下することにより変化する遊技状態として、遊技球の入球または通過により抽選された普通図柄、遊技球の入球により抽選された特別図柄、表示が保留されている普通図柄の保留数、表示が保留されている特別図柄の保留数、大当り遊技のような所定パターンの有利遊技状態の繰り返し数(ラウンド数)、などの少なくとも一つを表示するものである。
また、「基板ケース」としては、「第一ケースと第二ケースとでLED基板を前後から挟むように収容するもの」、「LED基板の前側のみを覆うように収容するもの(例えば、第一ケース)」、「LED基板の後側のみを覆うように収容するもの(例えば、第二ケース)」、などが挙げられる。
また、「基板ケース」としては、遊技盤(例えば、前構成部材)に取付けた状態で少なくとも表示部分が前方へ露出するものであっても良いし、遊技盤に取付けた状態で前方が表示用の部材(例えば、表示用シート)により覆われるものであっても良い。
更に、「脱型痕跡部」は、基板ケースを成形型(金型)から取出すための機構(例えば、エジェクタピン、押上げコア、直上げコア、突出しコア、等)により基板ケースに付いた痕跡のことであり、他の部位と比較して微小に凹んでいたり凸っていたり傾斜していたりする。この「脱型痕跡部」の形状としては、「半円形のような円形の一部の形状」、「円形」、「三角形」、「四角形」、「五角形」、「六角形」、「多角形」、「不定形」、「星形」、「ハート形」、等が挙げられる。
手段1の構成によると、遊技領域を遊技球が流下することにより変化する遊技状態を表示可能な機能表示部を備えた遊技機であって、機能表示部は、複数のLEDを有しているLED基板と、LED基板を収容する基板ケースと、を具備し、基板ケースの底面におけるLED基板と対面する部位に脱型痕跡部が設けられているものである([発明を実施するための形態]では、[10-2.機能表示ユニットに設けられている脱型痕跡部]の章、機能表示ユニット1400、第一ケース1401、機能表示基板1402、第二ケース1403、脱型痕跡部2519、図124~図126などの記載を参照)。
本構成によれば、遊技領域を遊技球が流下することにより変化する遊技状態を表示可能な機能表示部において、基板ケースにおけるLED基板と対面する部位に脱型痕跡部を設けている。これにより、LED基板を基板ケース内に収容すると、基板ケースの底面に設けられている脱型痕跡部がLED基板に隠れて見えなくなるため、LED基板が基板ケースに確実に収容(挿入)されているか否かの目視確認を助けることができる。従って、基板ケースに対してLED基板を正しく取付けることができ、機能表示部において誤った表示がなされることはない。
また、基板ケースにLED基板を収容すると、基板ケースの脱型痕跡部がLED基板によって覆われるため、基板ケースの底面の脱型痕跡部が外部から見えることはなく、見栄えが悪くなることはない。
なお、基板ケースにLED基板の複数のLEDと対応する複数のLED孔が設けられている場合、複数のLED孔を避けた部位に脱型痕跡部を設けることが望ましい。これにより、基板ケースの製造時において、基板ケースを射出成形して金型から脱型する際に、エジェクタピンなどの脱型機構に押されてLED孔が変形することはなく、LED基板のLEDからの光を確実に通すことができる。
また、LED基板に、LEDとは異なる電子部品が設けられており、基板ケースの脱型痕跡部を、電子部品が設けられている領域と対向する部位に設けるようにしても良い。これにより、基板ケースにLED基板を収容させる際に、基板ケースの脱型痕跡部とLED基板の電子部品とが重なるようにすることで、基板ケースに対するLED基板を正しい向きにすることが可能となるため、遊技機の製造において、基板ケースの脱型痕跡部を目安にしてLED基板を正しい向きにして組立てることができる。
手段2:手段1の構成において、
「前記LED基板は、
前記LEDとは異なる電子部品を更に有しており、
前記脱型痕跡部は、
前記電子部品が設けられている領域と対向する部位に設けられている」
ものであることを特徴とする。
ここで、「電子部品」としては、「接続コネクタ」、「LEDドライバー」、「抵抗器」、「コンデンサ」、などが挙げられる。
手段2の構成によると、LED基板は、LEDとは異なる電子部品を更に有しており、脱型痕跡部は、電子部品が設けられている領域と対向する部位に設けられているものである([発明を実施するための形態]では、機能表示基板1402の接続コネクタ1402b、図125などの記載を参照)。
本構成によれば、基板ケースにLED基板を収容させる際に、基板ケースの脱型痕跡部とLED基板の電子部品とが重なるようにすることで、基板ケースに対するLED基板を正しい向きにすることが可能となる。これにより、遊技機の製造において、基板ケースの脱型痕跡部を目安にしてLED基板を正しい向きにして組立てることができる。
このように、上記の解決手段によれば、遊技状態を表示する機能表示部のLED基板を正しく取付けさせることが可能な遊技機を提供することができる。
(技術的特徴の解決手段と実施形態との関係)
本実施形態における遊技盤5の機能表示ユニット1400は上記解決手段の機能表示部に、本実施形態における機能表示ユニット1400の第一ケース1401および第二ケース1403は上記解決手段の基板ケースに、本実施形態における機能表示基板1402は上記解決手段のLED基板に、本実施形態における機能表示基板1402の接続コネクタ1402bは上記解決手段の電子部品に、本実施形態における脱型痕跡部2519は上記解決手段の脱型痕跡部に、それぞれ相当している。
(本実施形態の特徴的な作用効果)
本実施形態によれば、遊技盤5の遊技領域5aを遊技球Bが流下することにより変化する遊技状態を表示可能な機能表示ユニット1400において、第一ケース1401と第二ケース1403とで構成される基板ケースにおいて、LED基板としての機能表示基板1402と対面する部位に脱型痕跡部2519を設けている。これにより、機能表示基板1402を第一ケース1401などの内部に収容すると、第一ケース1401などの底面に設けられている脱型痕跡部2519が機能表示基板1402に隠れて見えなくなるため、機能表示基板1402が第一ケース1401などに確実に収容(挿入)されているか否かの目視確認を助けることができる。従って、第一ケース1401などに対して機能表示基板1402を正しく取付けることができ、機能表示ユニット1400において誤った表示がなされることはない。
また、本実施形態によれば、機能表示ユニット1400において、第一ケース1401などに機能表示基板1402を収容すると、第一ケース1401などの底面に設けられている脱型痕跡部2519が機能表示基板1402によって覆われるため、第一ケース1401などの底面の脱型痕跡部2519が外部から見えることはなく、見栄えが悪くなることはない。
更に、本実施形態によれば、第一ケース1401において、機能表示基板1402の複数のLED1402aと対応する複数のLED孔1401dを避けた部位に脱型痕跡部2519を設けているため、第一ケース1401の製造時において、第一ケース1401を射出成形して金型から脱型する際に、エジェクタピンなどの脱型機構に押されてLED孔1401dが変形することはなく、機能表示基板1402のLED1402aからの光を確実に通すことができる。
また、本実施形態によれば、機能表示基板1402に、LED1402aとは異なる電子部品としての接続コネクタ1402bを設けていると共に、第一ケース1401など底面の脱型痕跡部2519を、接続コネクタ1402bが設けられている領域と対向する部位に設けるようにしている。これにより、第一ケース1401などに機能表示基板1402を収容させる際に、第一ケース1401などの底面の脱型痕跡部2519と接続コネクタ1402bとが重なるようにすることで、第一ケース1401などに対する機能表示基板1402を正しい向きにすることが可能となるため、パチンコ機1(遊技盤5)の製造において、第一ケース1401などの底面の脱型痕跡部2519を目安にして機能表示基板1402を正しい向きにして組立てることができる。
[10-4b.小括B]
(技術的特徴の背景)
パチンコ機のような遊技機には、遊技領域を遊技球が流下することにより変化する遊技状態を表示可能な機能表示部が設けられている(例えば、特許文献:特開2008-228867号公報)。機能表示部には、複数のLEDが設けられたLED基板を有しており、各LEDの点灯・点滅などにより、例えば、遊技球の入球により抽選された特別図柄や普通図柄などを表示することができる。
しかしながら、何らかの理由により機能表示部での表示が見え難くなると、遊技者によっては機能表示部での表示が遊技状態とは異なっていると誤認してしまい、不信感を覚えることで遊技に対する興趣を低下させてしまう恐れがある。
そこで、以下の手段では、上記の実情に鑑み、遊技状態を表示する機能表示部での表示の誤認を低減させることが可能な遊技機の提供を課題とするものである。
(技術的特徴の解決手段)
手段1:遊技機において、
「遊技領域を遊技球が流下することにより変化する遊技状態を表示可能な機能表示部を備えた遊技機であって、
前記機能表示部は、
複数のLEDを有しているLED基板と、
該LED基板の前方に設けられており、各前記LEDごとに対応している複数の窓部を有する前カバーと、を具備し、
該前カバーの後面において前記窓部を避けた部位に脱型痕跡部が設けられている」
ことを特徴とする。
ここで、「機能表示部」とは、遊技領域において遊技球が流下することにより変化する遊技状態として、遊技球の入球または通過により抽選された普通図柄、遊技球の入球により抽選された特別図柄、表示が保留されている普通図柄の保留数、表示が保留されている特別図柄の保留数、大当り遊技のような所定パターンの有利遊技状態の繰り返し数(ラウンド数)、などの少なくとも一つを表示するものである。
また、「前カバー」としては、「遊技盤の最前面を構成する部材(例えば、前構成部材)に取付けられるもの」、「遊技盤の最前面を構成する部材(例えば、前構成部材)」、などが挙げられる。
また、「窓部を避けた部位」としては、「複数の窓部からなる窓部群(例えば、リフレクタ部)から離れた部位」、「窓部の周縁付近の部位」、「前カバーの周縁から後方へ延出している周壁部の後端面の部位」、などが挙げられる。
更に、「脱型痕跡部」は、前カバーを成形型(金型)から取出すための機構(例えば、エジェクタピン、押上げコア、直上げコア、突出しコア、等)により前カバーに付いた痕跡のことであり、他の部位と比較して微小に凹んでいたり凸っていたり傾斜していたりする。この「脱型痕跡部」の形状としては、「半円形のような円形の一部の形状」、「円形」、「三角形」、「四角形」、「五角形」、「六角形」、「多角形」、「不定形」、「星形」、「ハート形」、等が挙げられる。
手段1の構成によると、遊技領域を遊技球が流下することにより変化する遊技状態を表示可能な機能表示部を備えた遊技機であって、機能表示部は、複数のLEDを有しているLED基板と、LED基板の前方に設けられており、各LEDごとに対応している複数の窓部を有する前カバーと、を具備し、前カバーの後面において窓部を避けた部位に脱型痕跡部が設けられているものである([発明を実施するための形態]では、[10-2.機能表示ユニットに設けられている脱型痕跡部]の章、機能表示ユニット1400、第一ケース1401、LED孔1401d、機能表示基板1402、脱型痕跡部2519、図124~図126などの記載を参照)。
本構成によれば、遊技領域を遊技球が流下することにより変化する遊技状態を表示可能な機能表示部において、LED基板の前方に設けられている前カバーに、LED基板の各LEDと対応している窓部をそれぞれ設けているため、当該窓部により対応しているLEDの点灯・点滅を明確に見せることができる。そして、本構成では、前カバーの後面において、複数の窓部を避けて脱型痕跡部を設けている。これにより、前カバーの製造時において、前カバーを射出成形して金型から脱型する際に、エジェクタピンなどの脱型機構に押されて窓部が変形することはなく、LED基板のLEDからの光を確実に通すことができる。このようなことから、機能表示部での表示を見え易くすることができるため、遊技者に対して機能表示部での遊技状態の表示の誤認を低減させることができ、誤認により不信感を覚えてしまうことはないと共に、遊技者に対して本遊技機での遊技を楽しませることができ、遊技に対する興趣の低下を抑制させることができる。
また、機能表示部における前カバーの後面に脱型痕跡部を設けているため、前方の遊技者からは前カバーの脱型痕跡部が見えることはなく、見栄えが悪くなることはない。
なお、前カバーの脱型痕跡部を、複数の窓部からなる窓部群から離れた部位に設けるようにしても良い。これにより、上述と同様に、前カバーの製造時において窓部が変形することはなく、LED基板のLEDからの光を確実に通すことができ、上記と同様の作用効果を奏することができる。
また、前カバーにLED基板が収容されるようにすると共に、前カバーの後面におけるLED基板と対面する部位に脱型痕跡部を設けるようにしても良い。これにより、LED基板を前カバーに収容すると、前カバーの後面に設けられている脱型痕跡部がLED基板に隠れて見えなくなるため、LED基板が前カバーに確実に収容(挿入)されているか否かの目視確認を助けることができる。従って、前カバーに対してLED基板を正しく取付けることができるため、窓部に対してLEDがズレることはなく、窓部を通してLEDの発光(点灯・点滅)を確実に遊技者側へ見せることができ、機能表示部において遊技状態の表示が誤認されることはない。
また、LED基板に、LEDとは異なる電子部品が設けられており、前カバーの脱型痕跡部を、電子部品が設けられている領域と対向する部位に設けるようにしても良い。これにより、前カバーとLED基板とを合わせる際に、前カバーの脱型痕跡部とLED基板の電子部品とが重なるようにすることで、前カバーに対してLED基板を正しい向きにすることが可能となるため、遊技機の製造において、前カバーの脱型痕跡部を目安にしてLED基板を正しい向きにして組立てることができる。
手段2:手段1の構成において、
「前記脱型痕跡部は、
複数の前記窓部からなる窓部群から離れた部位に設けられている」
ことを特徴とする。
手段2の構成によると、脱型痕跡部は、複数の窓部からなる窓部群から離れた部位に設けられているものである([発明を実施するための形態]では、第一ケース1401のリフレクタ部1401c、図125などの記載を参照)。
本構成によれば、機能表示部の前カバーにおいて、複数の窓部からなる窓部群から離れた部位に脱型痕跡部を設けているため、上述と同様に、前カバーの製造時において窓部が変形することはなく、LED基板のLEDからの光を確実に通すことができ、上記と同様の作用効果を奏することができる。
このように、上記の解決手段によれば、遊技状態を表示する機能表示部での表示の誤認を低減させることが可能な遊技機を提供することができる。
(技術的特徴の解決手段と実施形態との関係)
本実施形態における遊技盤5の機能表示ユニット1400は上記解決手段の機能表示部に、本実施形態における機能表示ユニット1400の第一ケース1401は上記解決手段の前カバーに、本実施形態における第一ケース1401のLED孔1401dは上記解決手段の窓部に、本実施形態における第一ケース1401のリフレクタ部1401cは上記解決手段の窓部群が設けられている部位に、本実施形態における機能表示基板1402は上記解決手段のLED基板に、本実施形態における脱型痕跡部2519は上記解決手段の脱型痕跡部に、それぞれ相当している。
(本実施形態の特徴的な作用効果)
本実施形態によれば、遊技盤5の遊技領域5aを遊技球Bが流下することにより変化する遊技状態を表示可能な機能表示ユニット1400において、機能表示基板1402の前方に設けられている第一ケース1401に、機能表示基板1402の各LED1402aと対応しているLED孔1401dをそれぞれ設けているため、当該LED孔1401dにより対応しているLED1402aの点灯・点滅を明確に見せることがでる。この際に、第一ケース1401の後面において、複数のLED孔1401dを避けて脱型痕跡部2519を設けている。これにより、第一ケース1401の製造時において、第一ケース1401を射出成形して金型から脱型する際に、エジェクタピンなどの脱型機構に押されてLED孔1401dが変形することはなく、機能表示基板1402のLED1402aからの光を確実に通すことができる。このようなことから、機能表示ユニット1400での表示を見え易くすることができるため、遊技者に対して機能表示ユニット1400での遊技状態の表示の誤認を低減させることができ、誤認により不信感を覚えてしまうことはないと共に、遊技者に対して本パチンコ機1での遊技を楽しませることができ、遊技に対する興趣の低下を抑制させることができる。
また、本実施形態によれば、機能表示ユニット1400における第一ケース1401の後面に脱型痕跡部2519を設けているため、前方の遊技者からは第一ケース1401の脱型痕跡部2519が見えることはなく、見栄えが悪くなることはない。
更に、本実施形態によれば、第一ケース1401の脱型痕跡部2519を、複数のLED孔1401dからなる窓部群が設けられているリフレクタ部1401cから離れた部位に設けているため、上述と同様に、第一ケース1401の製造時においてLED孔1401dが変形することはなく、機能表示基板1402のLED1402aからの光を確実に通すことができ、上記と同様の作用効果を奏することができる。
また、本実施形態によれば、第一ケース1401に機能表示基板1402が収容されるようにしていると共に、第一ケース1401の後面における機能表示基板1402と対面する部位に脱型痕跡部2519を設けるようにしている。これにより、機能表示基板1402を第一ケース1401に収容すると、第一ケース1401の後面に設けられている脱型痕跡部2519が機能表示基板1402に隠れて見えなくなるため、機能表示基板1402が第一ケース1401に確実に収容(挿入)されているか否かの目視確認を助けることができる。従って、第一ケース1401に対して機能表示基板1402を正しく取付けることができるため、LED孔1401dに対してLED1402aがズレることはなく、LED孔1401dを通してLED1402aの発光(点灯・点滅)を確実に遊技者側へ見せることができ、機能表示ユニット1400において遊技状態の表示が誤認されることはない。
また、本実施形態によれば、機能表示基板1402に、LED1402aとは異なる電子部品としての接続コネクタ1402bが設けられており、第一ケース1401の脱型痕跡部2519を、接続コネクタ1402bが設けられている領域と対向する部位に設けるようにしている。これにより、第一ケース1401と機能表示基板1402とを合わせる際に、第一ケース1401の脱型痕跡部2519と機能表示基板1402の接続コネクタ1402bとが重なるようにすることで、第一ケース1401に対して機能表示基板1402を正しい向きにすることが可能となるため、パチンコ機1の製造において、第一ケース1401の脱型痕跡部2519を目安にして機能表示基板1402を正しい向きにして組立てることができる。
[10-4c.小括C]
(技術的特徴の背景)
パチンコ機のような遊技機には、遊技領域を遊技球が流下することにより変化する遊技状態を表示可能な機能表示部が設けられている(例えば、特許文献:特開2008-228867号公報)。機能表示部には、複数のLEDが設けられたLED基板を有しており、各LEDの点灯・点滅などにより、例えば、遊技球の入球により抽選された特別図柄や普通図柄などを表示することができる。
ところで、遊技状態を表示する機能表示部の見栄えが悪いと、遊技者によっては幻滅してしまい、遊技に対する興趣を低下させてしまう恐れがある。
そこで、以下の手段では、上記の実情に鑑み、遊技状態を表示する機能表示部の見栄えの悪化を低減させて遊技者の興趣の低下を抑制させることが可能な遊技機の提供を課題とするものである。
(技術的特徴の解決手段)
手段1:遊技機において、
「遊技領域を遊技球が流下することにより変化する遊技状態を表示可能な機能表示部を有する遊技盤を備えた遊技機であって、
前記機能表示部は、
複数のLEDを有しているLED基板と、
該LED基板に対して前後方向の一方側に設けられているカバーと、を具備し、
該カバーは、
外周縁から前後方向の他方側へ突出している堰部を有しており、
該堰部の先端面に脱型痕跡部が設けられている」
ことを特徴とする。
ここで、「機能表示部」とは、遊技領域において遊技球が流下することにより変化する遊技状態として、遊技球の入球または通過により抽選された普通図柄、遊技球の入球により抽選された特別図柄、表示が保留されている普通図柄の保留数、表示が保留されている特別図柄の保留数、大当り遊技のような所定パターンの有利遊技状態の繰り返し数(ラウンド数)、などの少なくとも一つを表示するものである。
また、「カバー」としては、「LED基板の前側に設けられる前カバー(第一ケース)」、「LED基板の後側に設けられる後カバー(第二ケース)」、などが挙げられる。また、「前カバー」としては、「遊技盤の最前面を構成するもの(例えば、前構成部材)」、「遊技盤の最前面を構成する取付部材(例えば、前構成部材)に後方から取付けられるもの」、などが挙げられる。
更に、「脱型痕跡部」は、カバーを成形型(金型)から取出すための機構(例えば、エジェクタピン、押上げコア、直上げコア、突出しコア、等)によりカバーに付いた痕跡のことであり、他の部位と比較して微小に凹んでいたり凸っていたり傾斜していたりする。この「脱型痕跡部」の形状としては、「半円形のような円形の一部の形状」、「円形」、「三角形」、「四角形」、「五角形」、「六角形」、「多角形」、「不定形」、「星形」、「ハート形」、等が挙げられる。
手段1の構成によると、遊技領域を遊技球が流下することにより変化する遊技状態を表示可能な機能表示部を有する遊技盤を備えた遊技機であって、機能表示部は、複数のLEDを有しているLED基板と、LED基板に対して前後方向の一方側に設けられているカバーと、を具備し、カバーは、外周縁から前後方向の他方側へ突出している堰部を有しており、堰部の先端面に脱型痕跡部が設けられているものである([発明を実施するための形態]では、[10-2.機能表示ユニットに設けられている脱型痕跡部]の章、機能表示ユニット1400、第一ケース1401、機能表示基板1402、第二ケース1403、脱型痕跡部2519、図124および図125などの記載を参照)。
本構成によれば、遊技領域を遊技球が流下することにより変化する遊技状態を表示可能な機能表示部において、LED基板における前後方向の一方側に設けられているカバーにおける堰部の先端面に脱型痕跡部を設けている。つまり、カバーにおける幅の狭い堰部の先端面に脱型痕跡部を設けているため、脱型痕跡部を目立ち難くすることができる。これにより、カバーにおける堰部の先端面が遊技者側から見えても、脱型痕跡部が目立ち難いため、脱型痕跡部による見栄えの悪化を低減させることができ、脱型痕跡部が見えることにより遊技者の遊技に対する興趣の低下を抑制させることができる。
なお、機能表示部を、取付部材に対して後方から取付けられるようにすると共に、取付部材の後面における機能表示部と重なる部位に脱型痕跡部を設けるようにしても良い。これにより、取付部材の後面における機能表示部と重なる部位に脱型痕跡部を設けているため、取付部材に後方から機能表示部を取付けると、取付部材の後面の脱型痕跡部が機能表示部に隠れて見えなくなり、機能表示部が取付部材に確実に取付けられているか否かの目視確認を助けることができる。
また、上記のように、取付部材の後面に脱型痕跡部を設ける場合、取付部材の後面において、機能表示部における特定の部位(例えば、LED孔から離れた前壁部、LED基板の接続コネクタのような電子部品、など)の前方に位置するように脱型痕跡部を設けるようにしても良い。これにより、取付部材に機能表示部を取付ける際に、取付部材の脱型痕跡部と機能表示部の特定の部位とが前後に重なるようにすることで、取付部材に対する機能表示部を正しい向きにすることが可能となるため、遊技機の製造において、取付部材の脱型痕跡部を目安にして機能表示部を正しい向きにして組立てることができる。
更に、カバーを、LED基板の前方に設けられる前カバーとしても良い。これにより、堰部の先端面が後方を向くため、その先端面に設けられている脱型痕跡部が前方の遊技者からは見ることはできず、脱型痕跡部により見栄えが悪化することはない。
また、カバーを、LED基板の前方に設けられる前カバーと、LED基板の後方に設けられる後カバーとで構成し、前カバーの堰部の先端面(後端面)と後カバーの堰部の先端面(前端面)とが互いに対面するようにしても良い。これにより、それぞれの堰部の先端面に設けられている脱型痕跡部が、相手側の堰部によって隠されるため、遊技者側から脱型痕跡部が見えることはなく、脱型痕跡部により機能表示部の見栄えが悪くなることはない。また、この場合、機能表示部に組立てた状態では、前カバーおよび後カバーそれぞれの堰部の先端面に設けられている脱型痕跡部が、相手側の堰部によって隠されるため、堰部の先端面の脱型痕跡部が見えるか否かによって、機能表示部が正しく組立てられているか否かを確認することができる。
また、カバーを、LED基板の前方に設けられる前カバーと、LED基板の後方に設けられる後カバーとで構成し、前カバーの堰部で囲まれた部位の内側に、後カバーがその堰部ごと挿入されるようにしても良い。これにより、前カバーの堰部や後カバーの堰部それぞれの先端面に設けられている脱型痕跡部が前方の遊技者側からは見えないため、脱型痕跡部により機能表示部の見栄えが悪くなることはない。
更に、カバーとしてLED基板の前方に設けられる前カバーを含むものとすると共に、前カバーにLED基板の各LEDと対応する窓部(LED孔)を設けるようにしても良い。これにより、前カバーにおける堰部の先端面に脱型痕跡部を設けているため、当該脱型痕跡部が窓部から離れた部位に設けられることとなる。従って、前カバーの製造時において、前カバーを射出成形して金型から脱型する際に、エジェクタピンなどの脱型機構に押されても、当該部位(脱型痕跡部の部位)が窓部から離れているため、窓部が変形することはなく、LED基板のLEDからの光を確実に通すことができる。このようなことから、機能表示部での表示を見え易くすることができるため、遊技者に対して機能表示部での表示の誤認を低減させることができ、誤認により不信感を覚えてしまうことはないと共に、遊技者に対して本遊技機での遊技を楽しませることができ、遊技に対する興趣の低下を抑制させることができる。
手段2:手段1の構成において、
「前記機能表示部は、
取付部材に対して後方から取付けられるものであり、
該取付部材は、
後面における前記機能表示部と重なる部位に前記脱型痕跡部が設けられている」
ものであることを特徴とする。
ここで、「取付部材」としては、「遊技盤の最前面を構成する部材(例えば、前構成部材)」、「前方に遊技領域が設けられる平板状の遊技パネル(遊技板)の前面に取付けられる部材」、などが挙げられる。
手段2の構成によると、機能表示部は、取付部材に対して後方から取付けられるものであり、取付部材は、後面における機能表示部と重なる部位に脱型痕跡部が設けられているものである([発明を実施するための形態]では、前構成部材1000の機能表示ユニット取付部1011、機能表示ユニット1400、脱型痕跡部2519、図124などの記載を参照)。
本構成によれば、取付部材の後面における機能表示部と重なる部位に脱型痕跡部を設けているため、取付部材に後方から機能表示部を取付けると、取付部材の後面の脱型痕跡部が機能表示部に隠れて見えなくなり、機能表示部が取付部材に確実に取付けられているか否かの目視確認を助けることができる。
なお、取付部材の後面において、機能表示部における特定の部位(例えば、LED孔から離れた前壁部、LED基板の接続コネクタのような電子部品、など)の前方に位置するように脱型痕跡部を設けるようにしても良い。これにより、取付部材に機能表示部を取付ける際に、取付部材の脱型痕跡部と機能表示部の特定の部位とが前後に重なるようにすることで、取付部材に対する機能表示部を正しい向きにすることが可能となるため、遊技機の製造において、取付部材の脱型痕跡部を目安にして機能表示部を正しい向きにして組立てることができる。
このように、上記の解決手段によれば、遊技状態を表示する機能表示部の見栄えの悪化を低減させて遊技者の興趣の低下を抑制させることが可能な遊技機を提供することができる。
(技術的特徴の解決手段と実施形態との関係)
本実施形態における遊技盤5の前構成部材1000は上記解決手段の取付部材に、機能表示ユニット1400は上記解決手段の機能表示部に、本実施形態における機能表示ユニット1400の第一ケース1401および第二ケース1403は上記解決手段のカバーに、本実施形態における第一ケース1401の周壁部1401eおよび第二ケース1403の周壁部1403bは上記解決手段の堰部に、本実施形態における機能表示基板1402は上記解決手段のLED基板に、本実施形態における脱型痕跡部2519は上記解決手段の脱型痕跡部に、それぞれ相当している。
(本実施形態の特徴的な作用効果)
本実施形態によれば、遊技盤5の遊技領域5aを遊技球Bが流下することにより変化する遊技状態を表示可能な機能表示ユニット1400において、機能表示基板1402における前後方向の一方側に設けられている第一ケース1401や第二ケース1403における周壁部1401eや周壁部1403bの先端面に脱型痕跡部2519を設けている。つまり、第一ケース1401などにおける幅の狭い周壁部1401eの先端面に脱型痕跡部2519を設けているため、脱型痕跡部2519を目立ち難くすることができる。これにより、第一ケース1401などにおける周壁部1401eの先端面が遊技者側から見えても、脱型痕跡部2519が目立ち難いため、脱型痕跡部2519による見栄えの悪化を低減させることができ、脱型痕跡部2519が見えることにより遊技者の遊技に対する興趣の低下を抑制させることができる。
また、本実施形態によれば、機能表示ユニット1400を、前構成部材1000の機能表示ユニット取付部1011に対して後方から取付けられるようにすると共に、機能表示ユニット取付部1011(収容凹部1011a)の後面における機能表示ユニット1400と重なる部位に脱型痕跡部2519を設けるようにしている。これにより、機能表示ユニット取付部1011に後方から機能表示ユニット1400を取付けると、機能表示ユニット取付部1011の後面の脱型痕跡部2519が機能表示ユニット1400に隠れて見えなくなり、機能表示ユニット1400が機能表示ユニット取付部1011に確実に取付けられているか否かの目視確認を助けることができる。
また、本実施形態によれば、機能表示ユニット取付部1011の後面において、機能表示ユニット1400における特定の部位としての(例えば、第一ケース1401の前壁部1401a、機能表示基板1402の接続コネクタ1402bのような電子部品、など)の前方に位置するように脱型痕跡部2519を設けている。これにより、機能表示ユニット取付部1011に機能表示ユニット1400を取付ける際に、機能表示ユニット取付部1011の脱型痕跡部2519と機能表示ユニット1400の特定の部位とが前後に重なるようにすることで、機能表示ユニット取付部1011に対する機能表示ユニット1400を正しい向きにすることが可能となるため、パチンコ機1(遊技盤5)の製造において、機能表示ユニット取付部1011の脱型痕跡部2519を目安にして機能表示ユニット1400を正しい向きにして組立てることができる。
更に、本実施形態によれば、機能表示基板1402の前方に設けられるカバーとしての第一ケース1401の周壁部1401eの先端面に脱型痕跡部2519を設けている。これにより、周壁部1401eの先端面が後方を向くため、その先端面に設けられている脱型痕跡部2519が前方の遊技者からは見ることはできず、脱型痕跡部2519により見栄えが悪化することはない。
また、本実施形態によれば、機能表示ユニット1400において、機能表示基板1402の前方に設けられる第一ケース1401の周壁部1401eで囲まれた部位の内側に、機能表示基板1402の後方に設けられる第二ケース1403がその周壁部1403bごと挿入されるようにしている。これにより、第一ケース1401の周壁部1401eや第二ケース1403の周壁部1403bそれぞれの先端面に設けられている脱型痕跡部2519が前方の遊技者側からは見えないため、脱型痕跡部2519により機能表示ユニット1400の見栄えが悪くなることはない。
更に、本実施形態によれば、機能表示ユニット1400において、第一ケース1401の周壁部1401eの先端面(後端面)と第二ケース1403の周壁部1403bの先端面(前端面)とが互いに対面するようにした場合、それぞれの周壁部1401eまたは周壁部1403bの先端面に設けられている脱型痕跡部2519が、相手側の周壁部1403bまたは周壁部1401eによって隠されるため、遊技者側から脱型痕跡部2519が見えることはなく、脱型痕跡部2519により機能表示ユニット1400の見栄えが悪くなることはない。また、この場合、機能表示ユニット1400に組立てた状態では、第一ケース1401の周壁部1401eや第二ケース1403の周壁部1403bそれぞれの先端面に設けられている脱型痕跡部2519が、相手側の周壁部1403bまたは周壁部1401eによって隠されるため、周壁部1401eや周壁部1403bの先端面の脱型痕跡部2519が見えるか否かによって、機能表示ユニット1400が正しく組立てられているか否かを確認することができる。
また、本実施形態によれば、機能表示ユニット1400において、第一ケース1401における周壁部1401eの先端面に脱型痕跡部2519を設けているため、当該脱型痕跡部2519がLED孔1401dから離れた部位に設けられている。従って、第一ケース1401の製造時において、第一ケース1401を射出成形して金型から脱型する際に、エジェクタピンなどの脱型機構に押されても、当該部位(脱型痕跡部2519の部位)がLED孔1401dから離れているため、LED孔1401dが変形することはなく、機能表示基板1402のLED1402aからの光を確実に通すことができる。このようなことから、機能表示ユニット1400での表示を見え易くすることができるため、遊技者に対して機能表示ユニット1400での表示の誤認を低減させることができ、誤認により不信感を覚えてしまうことはないと共に、遊技者に対して本パチンコ機1での遊技を楽しませることができ、遊技に対する興趣の低下を抑制させることができる。
[10-4d.小括D]
(技術的特徴の背景)
パチンコ機のような遊技機には、遊技球が流下することにより遊技が行われる遊技領域と、遊技領域内へ遊技球を案内するレール部材と、を有する遊技盤を備えている(例えば、特許文献:特開2019-41871号公報)。
ところで、遊技盤の見栄えが悪いと、遊技者によっては幻滅してしまい、遊技に対する興趣を低下させてしまう恐れがある。
そこで、以下の手段では、上記の実情に鑑み、遊技盤の見栄えの悪化を低減させて遊技者の興趣の低下を抑制させることが可能な遊技機の提供を課題とするものである。
(技術的特徴の解決手段)
手段1:遊技機において、
「遊技球が流下する遊技領域が前方に設けられている遊技板を有する遊技盤を備えた遊技機であって、
前記遊技盤は、
発射された遊技球を前記遊技領域の上部へ案内する球通路を形成し、前記遊技板から前方へ突出していると共に前記球通路に沿って上下に延出しているレール部材を有しており、
該レール部材の後端面に脱型痕跡部が設けられている」
ことを特徴とする。
ここで、「レール部材」としては、「遊技盤の中央に近い側の内レール」、「遊技盤の中央に近い側の内レールよりも外側に設けられている外レール」、などが挙げられる。また、遊技領域から球通路への遊技球の逆流を防止する逆流防止弁がレール部材に設けられていても良いし、逆流防止弁がレール部材に設けられていなくても良い。
また、「脱型痕跡部」は、レール部材を成形型(金型)から取出すための機構(例えば、エジェクタピン、押上げコア、直上げコア、突出しコア、等)によりレール部材に付いた痕跡のことであり、他の部位と比較して微小に凹んでいたり凸っていたり傾斜していたりする。この「脱型痕跡部」の形状としては、「半円形のような円形の一部の形状」、「円形」、「三角形」、「四角形」、「五角形」、「六角形」、「多角形」、「不定形」、「星形」、「ハート形」、等が挙げられる。
手段1の構成によると、遊技球が流下する遊技領域が前方に設けられている遊技板を有する遊技盤を備えた遊技機であって、遊技盤は、発射された遊技球を遊技領域の上部へ案内する球通路を形成し、遊技板から前方へ突出していると共に球通路に沿って上下に延出しているレール部材を有しており、レール部材の後端面に脱型痕跡部が設けられているものである([発明を実施するための形態]では、[10-1a.内レールに設けられている脱型痕跡部]の章、前構成部材1000、外レール1001、内レール1002、図117~図120などの記載を参照)。
本構成によれば、遊技球を遊技領域へ案内するレール部材の後端面に脱型痕跡部を設けていることから、遊技盤における遊技者の視線が行く部位としてのレール部材において、遊技者側からは脱型痕跡部を目立ち難くすることができるため、脱型痕跡部が見えることによる遊技盤の見栄えの悪化を低減させることができ、遊技者の遊技に対する興趣の低下を抑制させることができる。
また、レール部材の後端面に脱型痕跡部を設けているため、遊技球がレール部材の脱型痕跡部に接触することはなく、遊技球の動きに対して脱型痕跡部が影響を与えることはない。従って、遊技領域を流通している遊技球の動きに違和感や不快感を与えてしまうことはなく、遊技球の動きを楽しませて興趣の低下を抑制させることができる。
なお、遊技盤に、球通路への遊技球の逆流を防止する逆流防止弁を更に設けると共に、逆流防止弁における遊技球と接触しない部位に脱型痕跡部を設けるようにしても良い。これにより、球通路への遊技球の逆流を防止する逆流防止弁によって、遊技領域内の遊技球が球通路へ逆流することはなく、遊技球を遊技領域内において確実に流下させることができ、遊技者に対して遊技球による遊技を楽しませることができる。そして、この場合、逆流防止弁では、遊技球と接触しない部位に脱型痕跡部を設けているため、逆流防止弁の脱型痕跡部が遊技球の動きに影響を与えることはなく、遊技者に対して違和感なく遊技球の動きを楽しませて興趣の低下を抑制させることができる。
また、上記のように逆流防止弁を設ける場合、逆流防止弁の後面のような遊技者から見え難い部位に脱型痕跡部を設けることが望ましい。これにより、脱型痕跡部によって逆流防止弁の見栄えが悪くなることはなく、遊技盤の見栄えが悪くなることはない。
更に、上記のように逆流防止弁を設ける場合、遊技盤に逆流防止弁を開閉可能に支持するホルダ部を設けると共に、ホルダ部における所定位置(閉位置または開位置)の逆流防止弁と重なる部位に脱型痕跡部を設けるようにしても良い。これにより、例えば、逆流防止弁が閉位置の時に、ホルダ部の脱型痕跡部が逆流防止弁と重なるようにする場合、通常は逆流防止弁が閉位置の状態であるため、逆流防止弁とホルダ部の脱型痕跡部とが重なっており、逆流防止弁の存在によって脱型痕跡部が遊技者側から見え難くなっている。一方、逆流防止弁が開位置の状態では、ホルダ部の脱型痕跡部と逆流防止弁とが重なっていないため、脱型痕跡部が見え易くなるが、逆流防止弁が開位置の状態である時間は、遊技球が逆流防止弁の部位を通過する僅かな時間であるため、ホルダ部に設けられている脱型痕跡部の存在に気付き難い。このようなことから、遊技者からはホルダ部の脱型痕跡部に気付き難いため、その脱型痕跡部により遊技盤の見栄えが悪くなることはない。
また、上記のように、逆流防止弁を開閉可能に支持するホルダ部を設ける場合、ホルダ部において、閉位置や開位置のような所定位置の逆流防止弁と重なる部位に脱型痕跡部を設けているため、遊技盤の組立ての際に、逆流防止弁を動作させて、逆流防止弁がホルダ部の脱型痕跡部と重なるか否かを見ることで、逆流防止弁の動作を確認することができ、ホルダ部の脱型痕跡部を逆流防止弁の動作の目安にすることができる。
手段2:手段1の構成において、
「前記遊技盤は、
前記球通路への遊技球の逆流を防止する逆流防止弁を、更に有しており、
該逆流防止弁における遊技球と接触しない部位に前記脱型痕跡部が設けられている」
ものであることを特徴とする。
ここで、「逆流防止弁」としては、レール部材に設けられていても良いし、レール部材とは別に設けられていても良い。
手段2の構成によると、遊技盤は、球通路への遊技球の逆流を防止する逆流防止弁を、更に有しており、逆流防止弁における遊技球と接触しない部位に脱型痕跡部が設けられているものである([発明を実施するための形態]では、逆流防止部材1007、球逆流防止ユニット1061、図120などの記載を参照)。
本構成によれば、球通路への遊技球の逆流を防止する逆流防止弁を備えているため、遊技領域内の遊技球が球通路へ逆流することはなく、遊技球を遊技領域内において確実に流下させることができ、遊技者に対して遊技球による遊技を楽しませることができる。そして、この逆流防止弁では、遊技球と接触しない部位に脱型痕跡部を設けているため、逆流防止弁の脱型痕跡部が遊技球の動きに影響を与えることはなく、遊技者に対して違和感なく遊技球の動きを楽しませて興趣の低下を抑制させることができる。
なお、逆流防止弁の後面のような遊技者から見え難い部位に脱型痕跡部を設けることが望ましい。これにより、脱型痕跡部によって逆流防止弁の見栄えが悪くなることはなく、遊技盤の見栄えが悪くなることはない。
手段3:手段2の構成において、
「前記遊技盤は、
前記逆流防止弁を開閉可能に支持するホルダ部を有しており、
該ホルダ部には、所定位置の前記逆流防止弁と重なる部位に前記脱型痕跡部が設けられている」
ものであることを特徴とする。
ここで、「ホルダ部」としては、レール部材に設けられていても良いし、レール部材とは別に設けられていても良い。
手段3の構成によると、遊技盤は、逆流防止弁を開閉可能に支持するホルダ部を有しており、ホルダ部には、所定位置(閉位置または開位置)の逆流防止弁と重なる部位に脱型痕跡部が設けられているものである([発明を実施するための形態]では、逆流防止部材1007、球逆流防止ユニット1061、図120などの記載を参照)。
本構成によれば、例えば、逆流防止弁が閉位置の時に、ホルダ部の脱型痕跡部が逆流防止弁と重なるようにする場合、通常は逆流防止弁が閉位置の状態であるため、逆流防止弁とホルダ部の脱型痕跡部とが重なっており、逆流防止弁の存在によって脱型痕跡部が遊技者側から見え難くなっている。一方、逆流防止弁が開位置の状態では、ホルダ部の脱型痕跡部と逆流防止弁とが重なっていないため、脱型痕跡部が見え易くなるが、逆流防止弁が開位置の状態である時間は、遊技球が逆流防止弁の部位を通過する僅かな時間であるため、ホルダ部に設けられている脱型痕跡部の存在に気付き難い。このようなことから、遊技者からはホルダ部の脱型痕跡部に気付き難いため、その脱型痕跡部により遊技盤の見栄えが悪くなることはない。
また、ホルダ部において、閉位置や開位置のような所定位置の逆流防止弁と重なる部位に脱型痕跡部を設けているため、遊技盤の組立ての際に、逆流防止弁を動作させて、逆流防止弁がホルダ部の脱型痕跡部と重なるか否かを見ることで、逆流防止弁の動作を確認することができ、ホルダ部の脱型痕跡部を逆流防止弁の動作の目安にすることができる。
このように、上記の解決手段によれば、遊技盤の見栄えの悪化を低減させて遊技者の興趣の低下を抑制させることが可能な遊技機を提供することができる。
(技術的特徴の解決手段と実施形態との関係)
本実施形態の遊技盤5における前構成部材1000の外レール1001および内レール1002は上記解決手段のレール部材に、本実施形態における外レール1001と内レール1002とで形成される通路は上記解決手段の球通路に、本実施形態における逆流防止部材1007は上記解決手段の逆流防止弁に、本実施形態における球逆流防止ユニット1061の収容凹部1061aは上記解決手段のホルダ部に、本実施形態における遊技パネル1100は上記解決手段の遊技板に、本実施形態における脱型痕跡部2519は上記解決手段の脱型痕跡部に、それぞれ相当している。
(本実施形態の特徴的な作用効果)
本実施形態のパチンコ機1によれば、遊技球Bを遊技領域5aへ案内する内レール1002の後端面に脱型痕跡部2519を設けていることから、遊技盤5における遊技者の視線が行く部位としての内レール1002において、遊技者側から脱型痕跡部2519を目立ち難くすることができるため、内レール1002の脱型痕跡部2519が見えることによる遊技盤5の見栄えの悪化を低減させることができ、遊技者の遊技に対する興趣の低下を抑制させることができる。
また、本実施形態によれば、内レール1002の後端面に脱型痕跡部2519を設けているため、遊技球Bが内レール1002の脱型痕跡部2519に接触することはなく、遊技球Bの動きに対して脱型痕跡部2519が影響を与えることはない。従って、遊技領域5aを流通している遊技球Bの動きに違和感や不快感を与えてしまうことはなく、遊技球Bの動きを楽しませて興趣の低下を抑制させることができる。
更に、本実施形態によれば、外レール1001と内レール1002とで形成される球通路への遊技球Bの逆流を防止する逆流防止部材1007によって、遊技領域5a内の遊技球Bが外レール1001と内レール1002との間側へ逆流することはなく、遊技球Bを遊技領域5a内において確実に流下させることができ、遊技者に対して遊技球Bによる遊技を楽しませることができる。そして、この逆流防止部材1007では、遊技球Bと接触しない部位に脱型痕跡部2519を設けているため、逆流防止部材1007の脱型痕跡部2519が遊技球Bの動きに影響を与えることはなく、遊技者に対して違和感なく遊技球Bの動きを楽しませて興趣の低下を抑制させることができる。
また、本実施形態によれば、逆流防止部材1007の後面のような遊技者から見え難い部位に脱型痕跡部2519を設けているため、脱型痕跡部2519によって逆流防止部材1007の見栄えが悪くなることはなく、遊技盤5の見栄えが悪くなることはない。
更に、本実施形態によれば、逆流防止部材1007が閉位置の時に、球逆流防止ユニット1061における収容凹部1061aの脱型痕跡部2519が逆流防止部材1007と重なるようにしている。通常は逆流防止部材1007が閉位置の状態であるため、逆流防止部材1007と収容凹部1061aの脱型痕跡部2519とが重なっており、逆流防止部材1007の存在によって脱型痕跡部2519が遊技者側から見え難くなっている。一方、逆流防止部材1007が開位置の状態では、収容凹部1061aの脱型痕跡部2519と逆流防止部材1007とが重なっていないため、脱型痕跡部2519が見え易くなるが、逆流防止部材1007が開位置の状態である時間は、遊技球Bが逆流防止部材1007の部位を通過する僅かな時間であるため、収容凹部1061aに設けられている脱型痕跡部2519の存在に気付き難い。このようなことから、遊技者からは収容凹部1061aの脱型痕跡部2519に気付き難いため、その脱型痕跡部2519により遊技盤5の見栄えが悪くなることはない。
また、本実施形態によれば、球逆流防止ユニット1061の収容凹部1061aにおいて、閉位置や開位置のような所定位置の逆流防止部材1007と重なる部位に脱型痕跡部2519を設けているため、遊技盤5の組立ての際に、逆流防止部材1007を動作させて、逆流防止部材1007が収容凹部1061aの脱型痕跡部2519と重なるか否かを見ることで、逆流防止部材1007の動作を確認することができ、収容凹部1061aの脱型痕跡部2519を逆流防止部材1007の動作の目安にすることができる。
[10-4e.小括E]
(技術的特徴の背景)
パチンコ機のような遊技機には、遊技球が流下することにより遊技が行われる遊技領域を有する遊技盤を備えていると共に、遊技盤には遊技機(遊技盤)に関する情報が表示された証紙が貼り付けられている(例えば、特許文献:特開2022-49227号公報)。この種の遊技機では、証紙の他に、遊技盤の機種やスペックなどが表示された機種シールやスペックシールなども遊技盤に貼り付けられている。
ところで、証紙やスペックシールなどの特定シールに表示されている内容が見え辛いと、遊技者によっては当該遊技機に幻滅してしまい、遊技に対する興趣を低下させてしまう恐れがある。
そこで、以下の手段では、上記の実情に鑑み、証紙のような特定シールによる表示を見え易くして遊技者の興趣の低下を抑制させることが可能な遊技機の提供を課題とするものである。
(技術的特徴の解決手段)
手段1:遊技機において、
「遊技球が流下する遊技領域を有する遊技盤を備えた遊技機であって、
前記遊技盤は、
前記遊技領域の外周縁を構成している前構成部材に対して前方から着脱可能に設けられ、前面に特定シールが貼り付けられるシール台座を有しており、
該シール台座は、
後面に脱型痕跡部が設けられていると共に、該脱型痕跡部よりも後方へ突出している突出部が設けられている」
ことを特徴とする。
ここで、「前構成部材」としては、「前方に遊技領域が設けられる平板状の遊技パネル(遊技板)の前面に取付けられる部材」、「遊技領域を区画する外レールのようなレール部材が設けられている部材」、「前方に遊技領域が設けられる平板状の遊技パネル(遊技板)と一体形成されている部材」、などが挙げられる。
また、「特定シール」としては、「遊技機(遊技盤)のメーカー名(製造業者名)、製造番号、遊技盤の種類、などの遊技盤に関する情報が表示されている証紙」、「大当り確率、賞球数、大当りラウンド数、カウント数、などの遊技盤のスペックに関する情報が表示されているスペックシール」、「遊技機(遊技盤)の版権に関する情報が表示されている版権シール」、「遊技機(遊技盤)の検定に関する情報が表示されているAMシール」、などが挙げられる。
更に、着脱可能な「シール台座」としては、「係止爪の係止により着脱可能とされているもの」、「取付ビスにより着脱可能とされているもの」、などが挙げられる。
また、「脱型痕跡部」は、シール台座を成形型(金型)から取出すための機構(例えば、エジェクタピン、押上げコア、直上げコア、突出しコア、等)によりシール台座に付いた痕跡のことであり、他の部位と比較して微小に凹んでいたり凸っていたり傾斜していたりする。この「脱型痕跡部」の形状としては、「半円形のような円形の一部の形状」、「円形」、「三角形」、「四角形」、「五角形」、「六角形」、「多角形」、「不定形」、「星形」、「ハート形」、等が挙げられる。
更に、シール台座の「突出部」としては、「柱状に突出しているもの」、「リブ状に突出しているもの」、「格子状に突出しているもの」、「壁状(堰状)に突出しているもの」、などが挙げられる。
手段1の構成によると、遊技球が流下する遊技領域を有する遊技盤を備えた遊技機であって、遊技盤は、遊技領域の外周縁を構成している前構成部材に対して前方から着脱可能に設けられ、前面に特定シールが貼り付けられるシール台座を有しており、シール台座は、後面に脱型痕跡部が設けられていると共に、脱型痕跡部よりも後方へ突出している突出部が設けられているものである([発明を実施するための形態]では、[10-1.前構成部材に設けられている脱型痕跡部]の章、前構成部材1000、証紙貼付部1012、遊技盤第一情報表示部1015、脱型痕跡部2519、図121および図122などの記載を参照)。
本構成によれば、遊技球による遊技が行われる遊技領域を有する遊技盤において、証紙のような特定シールが貼り付けられるシール台座の後面に脱型痕跡部を設けているため、シール台座の前面には脱型痕跡部による凹凸がない。これにより、シール台座の前面に貼り付けられている特定シールに、脱型痕跡部による凹凸や皺が生じることはなく、特定シールによる表示を見え易くすることができ、遊技者の興趣の低下を抑制させることができる。
また、シール台座の後面に脱型痕跡部よりも後方に突出している突出部を設けているため、シール台座の脱型痕跡部が後方の部材に接触することはなく、脱型痕跡部の接触によるガタ付きが生じることはない。従って、シール台座に対して何らかの振動が伝わっても、シール台座がガタ付くことはなく、シール台座に貼り付けられている特定シールの表示を良好に視認することができる。
なお、突出部を、リブ状、格子状、壁状、のようにシール台座の後面に沿って延びているようなものとすることが望ましい。これにより、突出部によりシール台座の強度・剛性を高めることができるため、温度や湿度などの環境変化や経年変化などによりシール台座が歪んでしまうことを低減させることができ、特定シールによる表示を長期に亘って良好な状態に維持することができる。
また、シール台座を着脱可能に取付けている部位(例えば、係止爪、取付ビス、など)へのアプローチが、シール台座に貼り付けられている特定シールにより阻害されるようにすることが望ましい。これにより、遊技盤の組立て中やリサイクルなどにおいて遊技盤からシール台座を取外す場合、シール台座に貼り付けられている特定シールを剥がしたり破ったりする必要があり、シール台座を取外した痕跡が残ることとなるため、仕損じ品やリユース品であるか否かを判別することが可能となると共に、シール台座を取外すには特定シールを破る必要があるため、特定シール(証紙)に対する懸念がない。
また、シール台座の脱型痕跡部を、特定シールと前後方向が重ならない部位、換言すると、特定シールによって隠されない部位、に設けるようにしても良い。これにより、脱型痕跡部によって特定シールを貼り付ける位置を示唆することが可能となる。
また、シール台座を透明な部材で構成すると共に、脱型痕跡部を特定シールと前後方向が重なる部位に設けるようにしても良い。これにより、シール台座の前面に特定シールを貼り付けると、シール台座の脱型痕跡部が特定シールによって隠されて前方からは見えなくなり、特定シールが貼り付けられていないと脱型痕跡部が見えるため、遊技盤の組立て時において、特定シールの貼り付け忘れに気付かせることが可能となる。
更に、シール台座の突出部を、少なくとも外周縁に沿って設けるようにしても良い。つまり、シール台座に、外周縁から脱型痕跡部よりも後方に突出している壁状の突出部(堰部、周壁部、など)を設けるようにしても良い。これにより、上記と同様の作用効果を奏することができると共に、突出部によってシール台座の外周縁を補強することができ、シール台座の強度・剛性を高めることができる。従って、温度や湿度などの環境変化や経年変化などによりシール台座が歪んでしまうことを低減させることができ、特定シールによる表示を長期に亘って良好な状態に維持することができる。
手段2:手段1の構成において、
「前記シール台座は、
前記突出部が少なくとも外周縁に沿って設けられている」
ものであることを特徴とする。
手段2の構成によると、シール台座は、突出部が少なくとも外周縁に沿って設けられているものである([発明を実施するための形態]では、証紙台座1012b、第一情報シール台座1016、図121および図122などの記載を参照)。
本構成によれば、シール台座の突出部を、外周縁に沿って設けている。つまり、シール台座に、外周縁から脱型痕跡部よりも後方に突出している壁状の突出部(堰部、周壁部、など)を設けている。これにより、上記と同様の作用効果を奏することができると共に、突出部によってシール台座の外周縁を補強することができ、シール台座の強度・剛性を高めることができる。従って、温度や湿度などの環境変化や経年変化などによりシール台座が歪んでしまうことを低減させることができ、特定シールによる表示を長期に亘って良好な状態に維持することができる。
このように、上記の解決手段によれば、証紙のような特定シールによる表示を見え易くして遊技者の興趣の低下を抑制させることが可能な遊技機を提供することができる。
(技術的特徴の解決手段と実施形態との関係)
本実施形態の遊技盤5における証紙台座1012b、第一情報シール台座1016、第二情報シール台座1021、第三情報シール台座1026は上記解決手段のシール台座に、本実施形態における証紙1012d、第一情報シール1017、第二情報シール1022、第三情報シール1027は上記解決手段の特定シールに、本実施形態における周壁部1012cおよび突起部1016eは上記解決手段の突出部に、本実施形態における脱型痕跡部2519は上記解決手段の脱型痕跡部に、それぞれ相当している。
(本実施形態の特徴的な作用効果)
本実施形態のパチンコ機1によれば、遊技球Bによる遊技が行われる遊技領域5aを有する遊技盤5において、証紙1012dや第一情報シール1017のような特定シールが貼り付けられるシール台座(証紙台座1012b、第一情報シール台座1016)の後面に脱型痕跡部2519を設けているため、シール台座の前面には脱型痕跡部2519による凹凸がない。これにより、証紙台座1012bや第一情報シール台座1016の前面に貼り付けられている証紙1012dや第一情報シール1017に、脱型痕跡部による凹凸や皺が生じることはなく、証紙1012dや第一情報シール1017による表示を見え易くすることができ、遊技者の興趣の低下を抑制させることができる。
また、本実施形態によれば、証紙台座1012bや第一情報シール台座1016の後面に脱型痕跡部2519よりも後方に突出している周壁部1012cや突起部1016eを設けているため、証紙台座1012bや第一情報シール台座1016の脱型痕跡部2519が後方の部材に接触することはなく、脱型痕跡部2519の接触によるガタ付きが生じることはない。従って、証紙台座1012bや第一情報シール台座1016に対して何らかの振動が伝わっても、証紙台座1012bや第一情報シール台座1016がガタ付くことはなく、証紙台座1012bや第一情報シール台座1016に貼り付けられている証紙1012dや第一情報シール1017の表示を良好に視認することができる。
更に、本実施形態によれば、証紙台座1012bや第一情報シール台座1016に、壁状の周壁部1012cや格子状の突起部1016eを設けていることから、周壁部1012cや突起部1016eにより証紙台座1012bや第一情報シール台座1016の強度・剛性を高めることができるため、温度や湿度などの環境変化や経年変化などにより証紙台座1012bや第一情報シール台座1016が歪んでしまうことを低減させることができ、証紙1012dや第一情報シール1017による表示を長期に亘って良好な状態に維持することができる。
また、本実施形態によれば、証紙台座1012bを着脱可能に取付けている取付ビスへのアプローチが、証紙台座1012bに貼り付けられている証紙1012dにより阻害されるようにしているため、遊技盤5の組立て中やリサイクルなどにおいて遊技盤5から証紙台座1012bを取外す場合、証紙台座1012bに貼り付けられている証紙1012dを剥がしたり破ったりする必要があり、証紙台座1012bを取外した痕跡が残ることとなるため、仕損じ品やリユース品であるか否かを判別することが可能となると共に、証紙1012dが破られることで証紙1012dに対する懸念がない。
また、本実施形態によれば、証紙台座1012bや第一情報シール台座1016を透明な部材で構成すると共に、脱型痕跡部2519を証紙1012dや第一情報シール1017と前後方向が重なる部位に設けている。これにより、証紙台座1012bや第一情報シール台座1016の前面に証紙1012dや第一情報シール1017を貼り付けると、証紙台座1012bや第一情報シール台座1016の脱型痕跡部2519が証紙1012dや第一情報シール1017によって隠されて前方からは見えなくなり、証紙1012dや第一情報シール1017が貼り付けられていないと脱型痕跡部2519が見えるため、遊技盤5の組立て時において、証紙1012dや第一情報シール1017の貼り付け忘れに気付かせることが可能となる。
[11.その他]
[11-1.外部取付用機能部]
次に、パチンコ機1における外部取付用機能部としての特定ネジ部521(拡張用領域520)について図127~図130などを参照して説明する。図127は、特定ネジ部が設けられているパチンコ機の背面下部を示す説明図である。図128(a)はパチンコ機の背面下部における複数の特定ネジ部が設けられている部位を拡大して示す説明図であり、(b)は(a)においてA-A線で切断した断面図である。図129は、パチンコ機を遊技ホールの島設備に取付けると共に特定ネジ部に開放防止装置のワイヤを取付けた状態を示す説明図である。図130(a)は特定ネジ部の近傍に特定部としての成形痕が設けられている例を示す説明図であり、(b)は特定ネジ部の近傍に特定部としての刻印が設けられている例を示す説明図であり、(c)は特定ネジ部の近傍に特定部としてのシールが貼り付けられている例を示す説明図である。
本実施形態のパチンコ機1は、本体枠4の後面における外枠2における下枠体14よりも上方の部位で、且つ、左右方向の中央に対して、扉枠ヒンジ機構110とは反対側(開放側、錠ユニット780が設けられている側、右枠体12側)の部位に、複数の拡張用領域520(図127において二点鎖線により囲まれている領域)が設けられている。拡張用領域520は、取付けられる取付対象物(例えば、後述する取付金具6c)よりも広い大きさの領域である。
複数の拡張用領域520には、後方へ開放された孔(ネジ孔)からなる特定ネジ部521がそれぞれ設けられている(図127などを参照)。そして、各特定ネジ部521には、特定ネジ522がねじ込まれている(図128を参照)。また、拡張用領域520には、特定ネジ部521の近傍から後方へ突出する突出部523が設けられている。突出部523は、左右方向や上下方向に延出している。
本実施形態では、複数の拡張用領域520は、左右方向の異なる位置に設けられている。また、複数の拡張用領域520は、上下方向の異なる位置に設けられている。更に、複数の拡張用領域520は、前後方向の異なる位置に設けられている。
具体的には、第一拡張用領域520aは、左右方向が球揚上ユニット650の球揚上機構660よりも背面視右方(本体枠4の左右方向中央寄り)の位置であり、上下方向が球揚上機構660の下端と略同じ高さであり、前後方向が外枠2よりも後方の位置に設けられている。第一拡張用領域520aは、外枠2の後面から後方へL1の距離に設けられている。この第一拡張用領域520aでは、特定ネジ部521の上方において突出部523が、特定ネジ522の頭部よりも後方へ突出している。なお、突出部523の左右方向の長さはw1である。
第二拡張用領域520bは、左右方向が球揚上ユニット650よりも背面視左方(第一拡張用領域520aよりも背面視左方である本体枠4の開放側寄り)の位置であり、上下方向が第一拡張用領域520aよりも上方且つ球揚上入口通路651と略同じ高さであり、前後方向が第一拡張用領域520aよりも前方且つ外枠2の前後方向中央付近の位置に設けられている。第二拡張用領域520bは、外枠2の後面から前方へL2の距離に設けられている。この第二拡張用領域520bでは、突出部523が、特定ネジ部521の周りを囲むように設けられていると共に、特定ネジ522の頭部よりも短く(低く)後方へ突出している。第二拡張用領域520bにおける突出部523の左右方向の長さw2は、第一拡張用領域520aの突出部523の左右方向の長さw1よりも短い。つまり、第一拡張用領域520aの突出部523と、第二拡張用領域520bの突出部523とでは、左右方向の長さや前後方向の突出長さが異なっている。
第三拡張用領域520cは、左右方向が球揚上ユニット650よりも背面視左方で第一拡張用領域520aと第二拡張用領域520bとの間の位置であり、上下方向が第二拡張用領域520bの下方で第一拡張用領域520aよりもやや上方の高さであり、前後方向が第二拡張用領域520bよりも後方で外枠2の後端よりも前方の位置に設けられている。この第三拡張用領域520cは、外枠2の後面から前方へL3の距離に設けられており、このL3は第二拡張用領域520bにおける外枠2の後面からの距離L2よりも短い。
本実施形態では、複数の拡張用領域520が、本体枠4の本体枠スピーカボックス504におけるボックス本体部504bの後面やボックス拡張部504cの後面に設けられている。また、特定ネジ522は、座付ネジとされている。
続いて、本実施形態における図129などを参照して遊技ホールにおける外部取付用機能部(特定ネジ部521)の作用について説明する。まず、遊技ホールでは、島設備IFに外枠2を取付けることによりパチンコ機1が設置されている。島設備IFに取付けられた外枠2には、扉枠3と、遊技盤5が取付けられる本体枠4とが、それぞれ開閉可能に取付けられている。従って、島設備IFに取付けられた外枠2に対して本体枠4を前方に開く(開放する)ことで、本体枠4の後面に取付けられている枠基板ユニット730(枠制御基板740)や、遊技盤5の後面に取付けられている主制御ユニット1300(主制御基板1310)、などにアプローチすることが可能となる。
そして、遊技ホールでは、枠基板ユニット730や主制御ユニット1300などへの不正行為に対する対策として、不正な本体枠4の開放を防止する開放防止装置6を取付けるようにしている。開放防止装置6としては、容器状の本体6aから外部へ延出しているワイヤ6bの先端に取付金具6cが設けられているものが知られている。この種の開放防止装置6は、容器状の本体6aと、本体6aから外部に延出しているワイヤ6bとを備え、本体6aを島設備IF側に取付けると共に、ワイヤ6bの先端に設けられている取付金具6cを本体枠4の後面に取付けることで、ワイヤ6bにより本体枠4が前方へ開かないようにしている。
詳述すると、開放防止装置6は、島設備IFに取付けられる容器状の本体6aと、本体6aから先端が外方へ延出しているワイヤ6bと、ワイヤ6bの先端に取付けられている取付金具6cと、本体6a内に設けられておりワイヤ6bを巻取ための巻取リール(図示は省略)と、ワイヤ6bを巻き取る方向へ巻取リールが回転するように付勢しているゼンマイバネ(図示は省略)と、本体6a内に設けられており巻取リールの回転を阻止可能なロックソレノイド(図示は省略)と、を備えている。本実施形態では、本体6aを島設備IFの後面に取付けている。
開放防止装置6におけるワイヤ6bの先端の取付金具6cには、取付孔が設けられており、その取付孔を介して取付金具6cが特定ネジ522により特定ネジ部521に取付けられる。
開放防止装置6は、ロックソレノイドが非通電(ロック)の状態では、ワイヤ6bを繰り出す方向への巻取リールの回転が阻止され、ロックソレノイドが通電(アンロック)の状態では、ワイヤ6bを繰り出す方向への巻取リールの回転が許容される。なお、ワイヤ6bを巻き取る方向への巻取リールの回転は、ロックソレノイドの通電・非通電に関係なく回転することが可能である。この開放防止装置6は、ワイヤ6bの先端の取付金具6cを本体枠4の後面に取付けた状態で、本体枠4を閉じると共に、ロック機構により巻取リールの回転をロックすることで、ワイヤ6bの繰り出しが阻止され、外枠2に対して本体枠4の開放が防止される。
本実施形態では、図129に示すように、パチンコ機1を遊技ホールの島設備IFに取付けた状態では、三つの拡張用領域520のうち、第一拡張用領域520aは島設備IFの後面よりも後方に位置しており、第二拡張用領域520bと第三拡張用領域520cとは島設備IFの後面よりも前方に位置している。
ところで、開放防止装置6の取付金具6cを、本体6aよりも後方に位置している拡張用領域520(ここでは第一拡張用領域520a)の特定ネジ部521に取付けた場合、外枠2に対して本体枠4を開ける方向へ移動(ヒンジ回転)させると、第一拡張用領域520a(取付金具6c)と、開放防止装置6の本体6aとの間の距離が、当初はその距離が短くなった後に長くなるように変化するため、ワイヤ6bが本体6aから繰り出される方向へ引っ張られるようになるまで、本体枠4が移動してしまい、本体枠4がある程度開いて外枠2との間に隙間ができてしまう問題が生じる。そして、その開いた隙間を通してワイヤ6bが切断された場合、開放防止装置6が無効化されてしまい、不正行為を防止することができなくなる。
上記のような問題に対して、本実施形態では、複数の拡張用領域520を前後方向の異なる位置に設けているため、開放防止装置6におけるワイヤ6bの先端の取付金具6cを、島設備IFの後面に取付けられている本体6aよりも前方に位置している第二拡張用領域520b(第三拡張用領域520cでも良い)に取付けている。これにより、本体枠4を開く方向へ移動させると、第二拡張用領域520b(取付金具6c)と、本体6aとの間の距離が、ただちに長くなる方向へ変化しようとし、ワイヤ6bが本体6aから繰り出される方向へ引っ張られることとなる。しかしながら、開放防止装置6では、ロックソレノイドによりワイヤ6bの繰り出しが阻止されているため、本体枠4が開く方向へヒンジ回転することはなく、本体枠4の開放を阻止して不正行為が行われることを防止することができる。
また、第二拡張用領域520bでは、特定ネジ部521の近傍に後方へ突出する突出部523を設けているため、取付金具6cがワイヤ6bを介して引っ張られることで特定ネジ部521の軸芯周りに回転しようとしても、取付金具6cが突出部523に当接して回転が阻止される。これにより、特定ネジ部521に対して特定ネジ522が緩むことはなく、取付金具6cが外れることはない。
また、この第二拡張用領域520bでは、突出部523が特定ネジ522の頭部よりも低く後方へ突出しているため、特定ネジ部521の下方に突出部523が存在していても、突出部523にワイヤ6bが接触することはない。
なお、島設備IFの大きさは様々であるため、例えば、図129において二点鎖線で示すように、島設備IFの後面(開放防止装置6の本体6a)が第一拡張用領域520aよりも後方に位置している場合は、ワイヤ6bの取付金具6cを第一拡張用領域520aに取付けても良い。この場合、第一拡張用領域520aでは、特定ネジ部521の上方に突出部523を設けているため、その突出部523により取付金具6cの回転を阻止することができると共に、ワイヤ6bが突出部523に接触することはない。
ところで、パチンコ機1や島設備IFによっては、島設備IFにおける開放防止装置6の本体6aを取付可能な位置が限られてしまう場合がある。そして、本体6aの取付位置が限られることにより、本体6aを取付けた位置に対して取付金具6cを取付ける位置によってはワイヤ6bが他の部材に接触してしまい、ワイヤ6bや他の部材にダメージを与えて不具合が発生する恐れがある。これに対して、本実施形態では、上述したように、複数の拡張用領域520を、前後方向に加えて、左右方向および上下方向の異なる位置に設けているため、開放防止装置6の本体6aを取付けた位置に対して、最適な位置に設けられている拡張用領域520を選択してその拡張用領域520に取付金具6cを取付けることができるため、ワイヤ6bが他の部材に接触することを回避させることができ、多様な形態のパチンコ機1や島設備IFに対応することができる。
ここで、従来のパチンコ機には、開放防止装置6の取付金具6cを取付けるための専用の部位(拡張用領域)を設けていないため、パチンコ機が設置される遊技ホール側では、本体枠の後面における適当な部位に取付金具6cを取付けていた。具体的には、所定の部材を取付けている既存の取付ネジを取外した上で、その取付ネジを使用して取付金具6cを共締めしたり、基板ボックスなどの後面に新たな取付ネジを使用して取付金具6cを取付けたりしていた。そして、取付金具6cを共締めした場合、既存の取付ネジを取外すことで、その取付ネジにより取付けられていた部材の取付状態が変化してしまい、不具合が発生する恐れがある。例えば、球揚上ユニット650を取付けている取付ネジを取外した上で、取付金具6cを共締めしたような場合、一旦、取付ネジが取外されることで球揚上ユニット650の取付状態が変化したり、取付金具6cを共締めすることにより取付ネジによる取付け強度が低下することで球揚上ユニット650の取付状態が変化したりして、遊技球Bを循環させることができなくなる恐れがある。
一方、基板ボックスなどの後面に取付金具6cが取付けられた場合、ワイヤ6bの繰り出しがロックされた状態で本体枠が前方へ強く引っ張られると、基板ボックスが破損してしまい、遊技ができなくなる恐れがある。
上記のような問題に対して、本実施形態では、開放防止装置6の取付金具6cを取付可能な特定ネジ部521を有する複数の拡張用領域520を設けているため、従来のように、取付金具6cを取付けるために、他の部材を取付けている既存の取付ネジを取外して共締めしたり、基板ボックスなどに新たな取付ネジを使用して取付けたり、する必用がない。
また、拡張用領域520における特定ネジ部521に、他の部材を取付けている取付ネジとは形態の異なる特定ネジ522(ここでは、座付ネジ)を取付けている(ねじ込んでいる)ため、特定ネジ522を見ることで取付金具6cを取付ける部位(拡張用領域520の部位)を容易に認識することができると共に、取付金具6cを取付けるために新たな取付ネジを用意する必要はない。また、特定ネジ522を座付ネジとしていることから、取付対象物(取付金具6c)との当接面積を大きくすることができるため、取付対象物をキズ付け難くすることができると共に、固定強度を高めることができる。
また、複数の拡張用領域520を、本体枠スピーカボックス504に設けているため、仮に、本体枠4が前方へ強く引っ張られて特定ネジ部521(本体枠スピーカボックス504)が破損しても、影響を受けるのが本体枠スピーカボックス504のみであり、本パチンコ機1での遊技に対する影響は殆どない。なお、本実施形態では、本体枠スピーカボックス504に複数の拡張用領域520(特定ネジ部521)を設けたものを示したが、これに限定するものではなく、本体枠ベース501や錠ユニット780などに特定ネジ部521を設けるようにしても良い。
更に、複数の拡張用領域520を、本体枠4における枠基板ユニット730の下方(本体枠4の下部)で、本体枠スピーカボックス504の後面に設けているため、開放防止装置6のワイヤ6bを切断したり取外したりするような不正行為を抑制することができる。詳述すると、拡張用領域520は、本体枠4が開放されても見にくい位置(本体枠4の下部)に設けられ、且つ、拡張用領域520の上方に位置する枠基板ユニット730は、外部から俯瞰したときに「拡張用領域520を目隠しする部材」として機能することができる。つまり、拡張用領域520は、本体枠4が開放されたときに、外部から俯瞰しても認識されにくくしてある。これにより、拡張領域520、つまり、拡張領域520に取付けられているワイヤ6b(取付金具6c、特定ネジ522)の位置把握を困難にすることができ、開放防止装置6のワイヤ6bを切断したり取外したりするような不正行為も抑制できる。
上記の実施形態では、拡張用領域520における特定ネジ部521として、パチンコ機1を構成している部材の取付けに関与しないものを示したが、これに限定するものではなく、部材の取付けに関与している特定ネジ部521’としても良い(図128(a)を参照)。この場合、当該部材は、特定ネジ部521’の取付ネジ(特定ネジ522)を取外しても部材の取付状態が維持されるものとする。具体的には、当該部材としては、特定ネジを含む複数の取付ネジにより取付けられているもの、位置決めピンなどにより位置決めされているもの、などが挙げられる。このような特定ネジ部521’でも、上記と同様に、他の取付ネジとは異なる形態の特定ネジ522をねじ込んで(取付けて)おくことが望ましい。そして、この特定ネジ部521’に取付金具6cを取付ける場合は、特定ネジ部521’から特定ネジ522を取外した後に、その特定ネジ522を使用して取付金具6cを部材と一緒に共締めして取付ける。
また、上記の実施形態では、拡張用領域520(外部取付用機能部)として開放防止装置6におけるワイヤ6bの先端に設けられている取付金具6cを取付けるものを示したが、これに限定するものではなく、例えば、ホール側へのアース線を取付けるようにしても良い。この場合、拡張用領域520(特定ネジ部521)が設けられる部位は、金属の部位や金属メッキの部位であることが望ましいが、静電気対策として合成樹脂のような非金属の部位であっても良い。
更に、上記の実施形態では、拡張用領域520(特定ネジ部521)の部位を示唆する特定部として他の取付ネジとは形態が異なる座付ネジからなる特定ネジ522を示したが、これに限定するものではなく、特定部を他の取付ネジとは異なる色や形状の取付ネジとしても良いし、図130に示すような特定部としても良い。或いは、拡張用領域520ごとにネジの種類(例えば、ナベ頭ネジ、皿頭ネジ、六角頭ネジ(六角ボルト)、六角穴付きネジ、など)を変えてもいい。その上で、ネジの径およびピッチを同じにしておき、ネジを別の拡張用領域520に付けられるようにしても良い。これによりホール側での選択自由度が増す。
詳述すると、図130(a)の例は、特定ネジ部521の近傍に、特定部としての成形痕524を設けたものである。ここで、成形痕524としては、「成形型(金型)を使用して製品を成形した後に、当該製品を成形型から取出すための機構(例えば、エジェクタピン、押上げコア、直上げコア、突出しコア、等)により製品に付いた押出痕跡(脱型痕跡部)」、「金型に溶融樹脂を射出成形するための注入口(ゲート)跡」、「射出成形の金型の割面によるパーティングライン」、などが挙げられる。これにより、成形痕524によって特定ネジ部521の位置を容易に特定することができる。
また、図130(b)の例は、特定ネジ部521の近傍に、特定部としての刻印525を設けたものである。この刻印525は、特定ネジ部521が設けられる部材の成形時において、成形型によって形成されたものである。刻印525としては、矢印、記号、文字、などが挙げられる。これにより、刻印525によって特定ネジ部521の位置を容易に特定することができる。なお、刻印525は、凹んでいても良いし、突出していても良い。刻印525が突出している場合は、刻印525に突出部523の機能を持たせても良い。
更に、図130(c)の例は、特定ネジ部521の近傍に、特定部としてのシール526を貼り付けたものである。このシール526には、特定ネジ部521を示す、文字、矢印、記号、などが表記されているものであっても良いし、文字などが表記されておらず部材とは異なる色に着色されているだけのものであっても良い。これにより、シール526によって特定ネジ部521の位置を容易に特定することができる。
[11-2.特定汎用部材の特徴1]
続いて、パチンコ機1における特定汎用部材の特徴1について、主に図131~図133を参照して詳細に説明する。図131(a)は遊技盤における前構成部材の一部を構成している区画部材の背面図であり、(b)は(a)の区画部材の一部を透明な遊技パネルと共に後ろから斜視図で示す説明図であり、(c)は区画部材と遊技パネルとの関係を断面で模式的に示す説明図である。図132(a)は図131の区画部材において凹部の内部に別部材が設けられていない例を断面で模式的に示す説明図であり、(b)は(a)に対して凹部の内部に別部材が設けられている例を断面で模式的に示す説明図である。図133(a)は外側壁および内側壁と強化壁との間に段差を有する区画部材と遊技パネルとの関係を断面で模式的に示す説明図であり、(b)は外側壁が後方へ延出し内側壁と強化壁との間に段差を有しない区画部材と遊技パネルとの関係を断面で模式的に示す説明図であり、(c)は外側壁が後方へ延出し内側壁と強化壁との間に段差を有する区画部材と遊技パネルとの関係を断面で模式的に示す説明図である。
ここでは、特定汎用部材として、遊技盤5における遊技領域5aの外周縁を区画する前構成部材1000の一部である区画部材1070を例に説明する。図131に示す区画部材1070は、外レール1001および右レール1005それぞれの上部と、衝止部1006と、を有している。なお、図131に示す区画部材1070は、図79などに示す前構成部材1000のものとは実施形態が異なっている。
区画部材1070は、外縁を形成する外側壁1071と、外側壁1071よりも遊技領域5aに近い位置に設けられる内側壁1072と、外側壁1071と内側壁1072とを繋ぐように設けられる強化壁1073と、を有している。強化壁1073の後端面は、外側壁1071および内側壁1072それぞれの後端面と同一面上に設けられている。従って、強化壁1073の後端面と、外側壁1071および内側壁1072それぞれの後端面との間には段差がない。
また、区画部材1070は、外側壁1071の前端と内側壁1072の前端とを繋ぐように設けられている前側壁1074を、更に有している。更に、区画部材1070は、外側壁1071と内側壁1072と強化壁1073と前側壁1074とにより囲まれている凹部1075を複数有している。凹部1075は、後方へ開放されている。
この区画部材1070には、図131において網掛けで示すように、特定痕跡部として、複数の脱型痕跡部2519が後面に設けられている。ここで、脱型痕跡部2519とは、成形型(金型)を使用して製品を成形した後に、当該製品を成形型から取出すための機構(例えば、エジェクタピン、押上げコア、直上げコア、突出しコア、等)により製品に付いた押出痕跡のことである。脱型痕跡部2519は、隣接する平面部位と比較して微小に凹んでいたり凸っていたり傾斜していたりする。本実施形態の区画部材1070は、外側壁1071、内側壁1072、及び前側壁1074、それぞれの後面に脱型痕跡部2519を設けている。なお、強化壁1073には、脱型痕跡部2519を設けていない。
区画部材1070における外側壁1071の後端面に設けられている脱型痕跡部2519は、図131(a)などに示すように、半円形であり、半円状の円弧部分が内側壁1072側に向くように設けられている。また、外側壁1071の脱型痕跡部2519は、半円形の弦の部分が、内側壁1072とは反対側の辺縁に設けられている。外側壁1071に設けられている一部の脱型痕跡部2519は、外側壁1071と強化壁1073との接続部分の近傍に設けられている。外側壁1071に設けられている半円形の脱型痕跡部2519は、その半径が外側壁1071の厚さと略同じである。なお、外側壁1071の後端面において、外側壁1071の板厚よりも幅の広い部位には、円形の脱型痕跡部2519を設けている。
区画部材1070における内側壁1072の後端面に設けられている脱型痕跡部2519は、図131(a)などに示すように、半円形であり、半円状の円弧部分が外側壁1071側に向くように設けられている。また、内側壁1072の脱型痕跡部2519は、半円形の弦の部分が、外側壁1071とは反対側の辺縁に設けられている。内側壁1072に設けられている一部の脱型痕跡部2519は、内側壁1072と強化壁1073との接続部分の近傍に設けられている。内側壁1072に設けられている半円形の脱型痕跡部2519は、その半径が内側壁1072の厚さと略同じである。
区画部材1070における前側壁1074の後面に設けられている脱型痕跡部2519は、図131などに示すように、円形である。前側壁1074の脱型痕跡部2519は、外側壁1071や内側壁1072に沿うように設けられている。また、前側壁1074の一部の脱型痕跡部2519は、強化壁1073を間にして両側に設けられている。換言すると、前側壁1074の後面には、強化壁1073を間にして、対称の位置、或いは、対称に近い位置、に脱型痕跡部2519を設けている。前側壁1074の脱型痕跡部2519は、外側壁1071や内側壁1072などの半円形の脱型痕跡部2519の半径の1倍~2.5倍の半径の円形である。
この区画部材1070は、図131(b)に示すように、透明な遊技パネル1100の前側に設けられており、遊技パネル1100の後方から、区画部材1070の裏面や脱型痕跡部2519などを視認することが可能である。これにより、遊技盤5の製造時において、透明な遊技パネル1100を通して区画部材1070の脱型痕跡部2519を見ることで、区画部材1070の取付位置や取付向きなどを確認することができる。
本実施形態の区画部材1070は、強化壁1073の後端面に脱型痕跡部2519を設けていないため、区画部材1070の成形時においてエジェクタピンなどにより強化壁1073の後端面が押圧されて変形するようなことなく、成形時におけるダメージを抑制することができると共に、区画部材1070の見栄えが悪くなることはない。従って、遊技領域5aを流通する遊技球Bが区画部材1070に接触しても、遊技球Bが設計とは異なる動きをすることはないため、遊技者に対して不信感を与えてしまうことはなく、本パチンコ機1による遊技を楽しませることができる。
また、本実施形態の区画部材1070は、外側壁1071と内側壁1072とを繋いでいる強化壁1073を設けているため、強化壁1073により強度・剛性を高めることができ、内側壁1072に遊技球Bが当接しても変形したり破損したりすることはない。
更に、本実施形態の区画部材1070は、外側壁1071および内側壁1072それぞれの後端面における強化壁1073との接続部分の近傍に脱型痕跡部2519を設けている。つまり、区画部材1070を成形型から脱型する際に、外側壁1071および内側壁1072それぞれの後端面における強化壁1073との接続部分の近傍の部位をエジェクタピンなどにより押圧するようにしているため、強化壁1073の後端面が押圧されなくても、強化壁1073などをスムーズに金型から抜き出すことができ、成形時におけるダメージを抑制することができる。
また、本実施形態の区画部材1070は、外側壁1071および内側壁1072にそれぞれ設けている脱型痕跡部2519を、半円状の円弧部分を相手側に向くように設けている。つまり、半円形の脱型痕跡部2519は、外部から視認可能な区画部材1070の製品面(表面)に接近するほど広くなっている。これにより、区画部材1070の製造において、成形型から脱型する際に、エジェクタピンなどにより後端面における製品面側の部位が十分な力で押されることで、金型から綺麗に取外すことができ、区画部材1070の見栄えが悪くなることはないと共に、変形のようなダメージを抑制することができる。
また、本実施形態の区画部材1070は、外側壁1071および内側壁1072にそれぞれ設けている脱型痕跡部2519を、半円状の円弧部分を相手側に向くように設けているため、区画部材1070を金型を用いて射出成形により製造する際に、半円形の脱型痕跡部2519と対応するエジェクタピンの形状を円柱状にすることが可能となり、エジェクタピンや金型などにかかるコスト、つまり、区画部材1070ひいてはパチンコ機1にかかるコストの増加を抑制させることができる。
更に、本実施形態の区画部材1070は、前側壁1074の後面に、強化壁1073を間にして両側に脱型痕跡部2519を設けている。詳述すると、前側壁1074の後面には、強化壁1073を間にして、対称の位置、或いは、対称に近い位置、に脱型痕跡部2519を設けている。これにより、区画部材1070の製造において、区画部材1070を成形型から脱型する際に、強化壁1073の後端面をエジェクタピンなどで押圧しなくても、強化壁1073などをスムーズに金型から抜き出すことができるため、成形時におけるダメージを抑制することができ、区画部材1070の見栄えが悪くなることはない。
本実施形態の区画部材1070は、外側壁1071、内側壁1072、及び強化壁1073それぞれの後端面が同一面上に位置している(図131(b)を参照)。つまり、この区画部材1070は、外側壁1071の後端面と強化壁1073の後端面との間には段差がないと共に、内側壁1072の後端面と強化壁1073の後端面との間にも段差がない。これにより、区画部材1070の強度・剛性が高められている。
この区画部材1070は、外側壁1071の後端面の脱型痕跡部2519と、内側壁1072の後端面の脱型痕跡部2519とは前後方向が同じ位置に設けられており、前側壁1074の後面の脱型痕跡部2519は外側壁1071や内側壁1072の脱型痕跡部2519よりも前方の位置に設けられている。
また、区画部材1070は、前方に遊技領域5aが形成される透明な遊技パネル1100の前側に設けられる。従って、区画部材1070の後端面は、遊技パネル1100の前面と接触可能である。これにより、外側壁1071の脱型痕跡部2519や内側壁1072の脱型痕跡部2519が突出しているような場合は、脱型痕跡部2519が遊技パネル1100と接触する。
本実施形態の区画部材1070は、遊技領域5aの外周縁を区画するものであることから、遊技球Bが接触することにより振動する場合がある。そして、区画部材1070が振動する場合、外側壁1071の後端面や内側壁1072の後端面と遊技パネル1100との間で擦れにより粉が生じる可能性がある。そこで、本実施形態の区画部材1070は、後方(擦れの相手となる遊技パネル1100の方向)へ開放された凹部1075を設けているため、擦れにより生じた粉を当該凹部1075により回収することができる。この区画部材1070は、遊技パネル1100に組付けると、凹部1075が外部と連通しないように閉鎖される。従って、擦れにより生じた粉が遊技領域5a内に侵入することにより、遊技球Bの動き、つまり、遊技に影響を与えてしまうことはない。
なお、凹部1075に関する別例として、「内部に別部材1080が挿入されない凹部1075A(図132(a)を参照)」「内部に別部材1080(所定の装飾装置や発光装置など)が挿入される凹部1075B」を有する場合には、凹部1075Aについては区画部材1070を遊技パネル1100に組付けられた際に外部と連通しないように完全に閉鎖されるようにしてもよいが、凹部1075Bについては区画部材1070を遊技パネル1100に組付けられた際に、少なくとも一部が外部と連通して完全に閉鎖されないようにしてもよい。連通部1071aを形成しておくことで、粉が蓄積して内部に設ける別部材1080に不具合が生ずることを抑制できる。なお、連通部1071aを形成する場合は、図示するように、粉が遊技領域5a側に入らないように、外側壁1071側に形成しておくことが好ましい。
上記の実施形態では、外側壁1071の後端面および内側壁1072の後端面と、強化壁1073の後端面との間に段差を有しない区画部材1070を示したが、これに限定するものではなく、図133に示すような形態の区画部材としても良い。
具体的には、図133(a)に示す区画部材1070Aは、外側壁1071の後端面および内側壁1072の後端面と、強化壁1073の後端面との間に段差を有している。詳述すると、区画部材1070Aは、外側壁1071の後端面と内側壁1072の後端面とが、同一面上に位置しており、それぞれの面が遊技パネル1100の前面と接触可能に設けられている。一方、強化壁1073の後端面は、外側壁1071の後端面および内側壁1072の後端面よりも前方に位置している。区画部材1070Aは、遊技パネル1100に取付けた時に、外側壁1071の後端面と内側壁1072の後端面とが、遊技パネル1100の前面に接触可能である。
この区画部材1070Aは、上記の区画部材1070と同様に、外側壁1071の後端面と、内側壁1072の後端面と、前側壁1074の後面と、に複数の脱型痕跡部2519が設けられている。そして、区画部材1070Aは、強化壁1073の後端面には脱型痕跡部2519が設けられていない。この区画部材1070Aも、上記の区画部材1070と同様の作用効果を奏することができる。
また、区画部材1070Aは、外側壁1071及び内側壁1072と強化壁1073との間に段差を設けている。つまり、強化壁1073の後端面を、外側壁1071の後端面や内側壁1072の後端面よりも前方に設けているため、仮に、区画部材1070Aの製造時(成形時)において強化壁1073が変形しても、強化壁1073が前側壁1074や内側壁1072よりも後方へ突出することはない。従って、パチンコ機1(遊技盤5)の組立ての際に、変形した強化壁1073が遊技パネル1100のような他の部材と接触して組立てを阻害することはなく、確実に組立てることができる。
また、図133(b)に示す区画部材1070Bは、外側壁1071の後端が内側壁1072の後端及び強化壁1073の後端よりも後方に突出しており、外側壁1071の後端面と強化壁1073の後端面との間に段差を有していると共に、内側壁1072の後端面と強化壁1073の後端面との間には段差を有していない。この区画部材1070Bは、遊技パネル1100に取付けた時に、外側壁1071の後部(内側壁1072よりも後方の部位)が遊技パネル1100の側方に位置し、内側壁1072の後端面と強化壁1073の後端面とが、遊技パネル1100の前面に接触可能である。なお、外側壁1071の後端面は、遊技パネル1100の後面と同じ位置であっても良いし、遊技パネル1100の後面よりも前方の位置であっても良いし、遊技パネル1100の後面よりも後方の位置であっても良い。
この区画部材1070Bは、上記の区画部材1070と同様に、外側壁1071の後端面と、内側壁1072の後端面と、前側壁1074の後面と、に複数の脱型痕跡部2519が設けられている。そして、区画部材1070Bは、強化壁1073の後端面には脱型痕跡部2519が設けられていない。この区画部材1070Bも、上記の区画部材1070と同様の作用効果を奏することができる。また、区画部材1070Bは、外側壁1071の後部により遊技パネル1100の側面を隠したり装飾したりすることが可能である。
更に、図133(c)に示す区画部材1070Cは、外側壁1071の後端が内側壁1072の後端及び強化壁1073の後端よりも後方に突出しており、外側壁1071の後端面と強化壁1073の後端面との間に段差を有していると共に、内側壁1072の後端が強化壁1073の後端よりも後方に突出しており、内側壁1072の後端面と強化壁1073の後端面との間にも段差を有している。この区画部材1070Cは、遊技パネル1100に取付けた時に、外側壁1071の後部(内側壁1072よりも後方の部位)が遊技パネル1100の側方に位置し、内側壁1072の後端面が、遊技パネル1100の前面に接触可能である。なお、外側壁1071の後端面は、遊技パネル1100の後面と同じ位置であっても良いし、遊技パネル1100の後面よりも前方の位置であっても良いし、遊技パネル1100の後面よりも後方の位置であっても良い。
この区画部材1070Cは、上記の区画部材1070と同様に、外側壁1071の後端面と、内側壁1072の後端面と、前側壁1074の後面と、に複数の脱型痕跡部2519が設けられている。そして、区画部材1070Cは、強化壁1073の後端面には脱型痕跡部2519が設けられていない。この区画部材1070Cも、上記の区画部材1070と同様の作用効果を奏することができる。また、区画部材1070Cは、外側壁1071の後部により遊技パネル1100の側面を隠したり装飾したりすることが可能である。
また、区画部材1070Cは、外側壁1071及び内側壁1072と強化壁1073との間に段差を設けている。つまり、強化壁1073の後端面を、外側壁1071の後端面や内側壁1072の後端面よりも前方に設けているため、仮に、区画部材1070Cの製造時(成形時)において強化壁1073が変形しても、強化壁1073が内側壁1072よりも後方へ突出することはない。従って、パチンコ機1(遊技盤5)の組立ての際に、変形した強化壁1073が遊技パネル1100のような他の部材と接触して組立てを阻害することはなく、確実に組立てることができる。
なお、上記では、前構成部材1000の一部として、外レール1001および右レール1005それぞれの上部を構成する区画部材1070(区画部材1070A~区画部材1070C)を示したが、前構成部材1000の他の部位を構成する区画部材についても上記と同様の構成である。また、前構成部材1000の一部を構成している区画部材1070の脱型痕跡部2519は、前構成部材1000の残りの部位を構成している部材の脱型痕跡部と共通の態様(例えば、円形状や半円形状)にすることが望ましい。或いは、区画部材1070の脱型痕跡部2519の態様を、区画部材1070が取付けられる遊技パネル1100に取付けられる他の部材(例えば、内レールユニット1060、始動口ユニット2100、サイドユニット2200、サイド左上ユニット2300、センター役物2500、など)の脱型痕跡部の態様と共通にすることが望ましい。これにより、製造時やリユース時などにおいて異なる機種の区画部材などが混在していても、それらの脱型痕跡部2519の態様を確認することで、同じ機種に使用する(組となる)区画部材などを判別することができ、組み間違いを防止することができると共に、作業性を高めることができる。
また、上記では、脱型痕跡部2519の形状として、円形状や半円形状のものを示したが、これに限定するものではなく、図99(c)に示すような四角形、図99(d)に示すような大きな円の一部、図99(e)に示すような長い四角形、などの他に、三角形、五角形、六角形、のような多角形、星形、ハート形、のような不定形、としても良い。
更に、上記では、外側壁1071および内側壁1072の後端面に特定痕跡部として脱型痕跡部2519を設けるものを示したが、これに限定するものではなく、特定痕跡部を、「金型に溶融樹脂を射出成形するための注入口(ゲート)跡」、「射出成形の金型の割面によるパーティングライン」、などとしても良い。
また、上記の実施形態では、複数の強化壁1073のうちの全部の強化壁1073の後端面に、特定痕跡部(脱型痕跡部2519)を設けていないものを示したが、これに限定するものではなく、複数の強化壁1073のうちの一部の強化壁1073に、特定痕跡部(脱型痕跡部2519)を設けないものとしても良い。
更に、上記では、特定汎用部材として前構成部材1000を構成する区画部材1070を示したが、これに限定するものではなく、例えば、扉枠3における扉枠トップ装飾体301、扉枠右サイド装飾体341、本体枠4における本体枠ベース501、表ユニット2000における始動口ユニット2100、サイドユニット2200、サイド左上ユニット2300、センター役物2500(センターフレーム2510)、などとしても良い。
[11-3.特定汎用部材の特徴2]
次に、パチンコ機1における特定汎用部材の特徴2について、主に図134~図137などを参照して詳細に説明する。図134(a)は遊技盤における前構成部材の一部を構成している区画部材と遊技パネルとの関係を断面で模式的に示す説明図であり、(b)は(a)を背面から示す説明図であり、(c)は区画部材の一部を後ろから斜視図で示す説明図である。図135(a)は図134とは異なる形態の特定非接触部を設けた区画部材の一部を背面から示す説明図であり、(b)は図134とは異なる特定接触部を設けた区画部材の一部を背面から示す説明図であり、(c)は(a)の特定非接触部と(b)の特定接触部とを設けた区画部材の一部を背面から示す説明図である。図136(a)は外側壁及び内側壁と強化壁との間に段差を有する区画部材を模式的に断面で示す説明図であり、(b)は(a)を背面から示す説明図である。図137(a)は外側壁が後方へ延出し内側壁と強化壁との間に段差を有しない区画部材を模式的に断面で示す説明図であり、(b)は(a)を背面から示す説明図である。
本実施形態の特定汎用部材は、基本部材に取付けられるものであり、以下では、基本部材を遊技パネル1100とすると共に、特定汎用部材を、遊技盤5における遊技領域5aの外周縁を区画する前構成部材1000の一部である区画部材1070として説明する。区画部材1070は、外縁を形成する外側壁1071と、外側壁1071よりも遊技領域5aに近い位置に設けられる内側壁1072と、外側壁1071と内側壁1072とを繋ぐように設けられる強化壁1073と、を有している。この区画部材1070は、強化壁1073の後端面と、外側壁1071および内側壁1072それぞれの後端面との間には段差を有していない。
また、区画部材1070は、外側壁1071の前端と内側壁1072の前端とを繋ぐように設けられている前側壁1074と、外側壁1071と内側壁1072と強化壁1073と前側壁1074とにより囲まれて後側が開放された凹部1075と、を有している。この区画部材1070は、図131に示す区画部材1070と同じ構成である。
この区画部材1070には、図134においてクロスハッチングで示すように、複数の脱型痕跡部2519が後面に設けられている。ここで、脱型痕跡部2519とは、成形型(金型)を使用して製品を成形した後に、当該製品を成形型から取出すための機構(例えば、エジェクタピン、押上げコア、直上げコア、突出しコア、等)により製品に付いた押出痕跡のことである。脱型痕跡部2519は、隣接する平面部位と比較して微小に凹んでいたり凸っていたり傾斜していたりする。本実施形態の区画部材1070は、外側壁1071、内側壁1072、及び前側壁1074、それぞれの後面に脱型痕跡部2519を設けている。なお、強化壁1073には、脱型痕跡部2519を設けていない。
区画部材1070に設けられている複数の脱型痕跡部2519について詳述する。まず、外側壁1071では、その後端面に半円形状の脱型痕跡部2519が設けられている。この脱型痕跡部2519は、半円状の円弧部分が内側壁1072側に向くように設けられている。また、外側壁1071の脱型痕跡部2519は、外側壁1071と強化壁1073との接続部分の近傍に設けられている。
内側壁1072では、その後端面に半円形状の脱型痕跡部2519が設けられている。この脱型痕跡部2519は、半円状の円弧部分が外側壁1071側に向くように設けられている。また、内側壁1072の脱型痕跡部2519は、内側壁1072と強化壁1073との接続部分の近傍に設けられている。
前側壁1074では、その後面に円形状の脱型痕跡部2519が設けられている。前側壁1074の脱型痕跡部2519は、外側壁1071や内側壁1072に沿うように設けられていると共に、強化壁1073を間にして、対称の位置、または、対称に近い位置、に設けられている。この前側壁1074の脱型痕跡部2519は、外側壁1071や内側壁1072などの半円形の脱型痕跡部2519の半径の1倍~2.5倍の半径の円形である。
本実施形態の区画部材1070は、基本部材としての遊技パネル1100に取付けた状態で遊技パネル1100と接触すると共に、遊技パネル1100から取外した状態では外部から視認可能となる外側壁1071の後端面や内側壁1072の後端面のような接触領域1076(図134(b)及び(c)において濃い網掛けで示す領域)を有している。また、区画部材1070は、遊技パネル1100に取付けた状態で遊技パネル1100とは接触しない前側壁1074の後面のような非接触領域1077(図134(b)及び(c)において薄い網掛けで示す領域)を有している。
この区画部材1070では、接触領域1076に遊技パネル1100と接触する特定接触部1078を設けていると共に、非接触領域1077に遊技パネル1100と接触しない特定非接触部1079を設けている。本実施形態では、特定接触部1078と特定非接触部1079を、それぞれ脱型痕跡部2519としている。
なお、特定接触部1078と特定非接触部1079とは略同一の識別態様であれば良い。ここでの識別態様とは、サイズ、形状、色、構成(成形痕、刻印、塗料、シール、など)、などのことであり、それらのうちの少なくとも一つが類似(完全同一であっても良いし、完全同一でなくても良い)しているものであれば良い。
これにより、区画部材1070が振動することにより遊技パネル1100との間に摩擦が生じると、接触領域1076に設けられている特定接触部1078(脱型痕跡部2519)が摩耗し、その識別態様(例えば、視認性)が変化することとなる。一方、非接触領域1077に設けられている特定非接触部1079(脱型痕跡部2519)は、遊技パネル1100とは接触しておらず摩耗しないため、その識別態様(視認性)が変化することはない。従って、接触領域1076における識別態様が変化した特定接触部1078と、識別態様が変化しない非接触領域1077の特定非接触部1079とを比較することで、区画部材1070の消耗度合いを確認することが可能となり、区画部材1070がリユース可能か否かの判断材料にすることができる。例えば、接触領域1076の特定接触部1078が、非接触領域1077の特定非接触部1079と同じように見える場合は、リユース可能とする。一方、接触領域1076の特定接触部1078が摩耗して、非接触領域1077の特定非接触部1079とは明らかに異なって見える場合は、リユース不可とする。
また、本実施形態では、接触領域1076の特定接触部1078を、外側壁1071や内側壁1072における強化壁1073との接続部分に設けているため、強化壁1073を目安にすることで、接触領域1076における特定接触部1078が設けられている部位(位置)を知ることが可能となる。或いは、非接触領域1077である前側壁1074の後面において、強化壁1073を間にして両側(対称)に一対の特定非接触部1079を設けているため、当該一対の特定非接触部1079を目安にすることで、接触領域1076における特定接触部1078が設けられている部位(位置)を知ることが可能となる。このようなことにより、接触領域1076の特定接触部1078を簡単に探すことができ、当該特定接触部1078の摩耗具合を確認してリユース可能か否かを判断し易くすることができる。
更に、本実施形態では、区画部材1070における特定接触部1078の近傍に凹部1075を設けているため、特定接触部1078において摩擦により生じた粉を凹部1075により回収することができ、生じた粉が遊技に影響を与えたり、パチンコ機1の見栄えを悪くしたりすることはない。
また、本実施形態では、区画部材1070において、特定接触部1078及び特定非接触部1079を、区画部材1070が成形される際に生じる成形痕としての脱型痕跡部2519としているため、特定接触部1078や特定非接触部1079を設けるために、成形型に刻印を設けたり、塗料を塗布したり、シールを貼り付けたり、する必要はなく、パチンコ機1にかかるコストの増加を抑制させることができる。
更に、本実施形態では、区画部材1070を透明な遊技パネル1100に取付けていることから、区画部材1070を遊技パネル1100から取外さなくても、透明な遊技パネル1100を通して特定接触部1078および特定非接触部1079を視認可能であるため、区画部材1070を取外す前に、特定接触部1078と特定非接触部1079とを比較して区画部材1070がリユース可能か否かを判別することができる。
なお、上記の実施形態では、非接触領域1077の特定非接触部1079を脱型痕跡部2519としたものを示したが、これに限定するものではなく、図135(a)に示すように、特定非接触部1079を刻印としても良い。詳述すると、図135(a)は、非接触領域1077に設けられている特定非接触部1079を矢印状の刻印としたものである。特定非接触部1079は、その矢印が特定接触部1078を指し示している。これにより、非接触領域1077の特定非接触部1079を見ることで、接触領域1076における特定接触部1078が設けられている部位(位置)を容易に知ることができ、リユース可能か否かの判別作業の作業性を高めることができる。
また、上記の実施形態では、接触領域1076の特定接触部1078を脱型痕跡部2519としたものを示したが、これに限定するものではなく、図135(b)に示すように、特定接触部1078を浮彫状(凸状)のものとしても良い。この特定接触部1078でも、区画部材1070を基本部材としての遊技パネル1100に取付けると、特定接触部1078が遊技パネル1100と接触するため、区画部材1070が振動することにより特定接触部1078が摩耗して視認性が変化することとなり、上記と同様の作用効果を奏することができる。
更に、上記の実施形態では、特定接触部1078と特定非接触部1079とを脱型痕跡部2519としたものを示したが、これに限定するものではなく、図135(c)に示すように、接触領域1076に設けられている特定接触部1078を浮彫状(凸状)とすると共に、非接触領域1077に設けられている特定非接触部1079を矢印状の刻印としても良い。これにより、非接触領域1077の特定非接触部1079を見ることで、接触領域1076における特定接触部1078が設けられている部位(位置)を容易に知ることができる。更に、特定接触部1078が遊技パネル1100と接触することで摩耗して視認性が変化するため、特定接触部1078と特定非接触部1079とを比較することで、リユース可能か否かを判断することが可能となる。
また、上記の実施形態では、一つの区画部材1070に特定接触部1078と特定非接触部1079とを設けるものを示したが、これに加えて予備的な特定非接触部1079を当該パチンコ機1に設けられる他部材(例えば、前構成部材1000における区画部材1070とは異なる部材、内レールユニット1060、機能表示ユニット1400、表ユニット2000、など)に設けるようにしても良い。なお、他部材の特定非接触部1079についても、何らの部材と接触しないように非接触な配置形態としておくことが望ましい。これにより、他部材の特定非接触部1079を用いて特定非接触部1079同士を比較でき、仮に区画部材1070の特定非接触部1079が何らかの事情で破損してしまっている場合には、そうした事実を発見することができ、区画部材1070がリユース可能か否かを一層効果的に判断することが可能となる。
また、上記の実施形態では、区画部材1070として、外側壁1071及び内側壁1072と強化壁1073との間に段差を有していないものを示したが、これに限定するものではなく、図136に示すような、外側壁1071及び内側壁1072と強化壁1073との間に段差を有する区画部材1070Aとしても良い。この区画部材1070Aでは、外側壁1071の後端面と内側壁1072の後端面とが遊技パネル1100と接触可能な接触領域1076となり、強化壁1073の後端面と前側壁1074の後面とが遊技パネル1100と接触しない非接触領域1077となる。この区画部材1070Aでも上記と同様の作用効果を奏することができる。また、この区画部材1070Aでは、強化壁1073の後端面が、基本部材としての遊技パネル1100と接触しない非接触領域1077となるため、強化壁1073の後端面を特定非接触部1079としても良い。
また、上記の実施形態では、区画部材1070として、外側壁1071及び内側壁1072と強化壁1073との間に段差を有していないものを示したが、これに限定するものではなく、図137に示すような、外側壁1071の後端が内側壁1072の後端及び強化壁1073の後端よりも後方に突出し、外側壁1071の後端面と強化壁1073の後端面との間に段差を有していると共に、内側壁1072の後端面と強化壁1073の後端面との間には段差を有していない区画部材1070Bとしても良い。
この区画部材1070Bでは、内側壁1072の後端面と強化壁1073の後端面とが遊技パネル1100と接触可能な接触領域1076となり、外側壁1071の後端面と前側壁1074の後面とが遊技パネル1100と接触しない非接触領域1077となる。この区画部材1070Bでも上記と同様の作用効果を奏することができる。なお、この区画部材1070Bでは、外側壁1071の後端面の脱型痕跡部2519を、特定非接触部1079としても良い。また、図示は省略するが、区画部材1070Bを、図133(c)に示すような、内側壁1072と強化壁1073との間にも段差を有する区画部材1070Cとしても良い。
更に、上記の実施形態では、脱型痕跡部2519を特定接触部1078や特定非接触部1079としたものを示したが、これに限定するものではなく、「金型に溶融樹脂を射出成形するための注入口(ゲート)跡」、「射出成形の金型の割面によるパーティングライン」、などの成形痕としても良い。
また、上記の実施形態では、特定接触部1078として、脱型痕跡部2519を含む成形痕や浮彫状(凸状)のものを示したが、これに限定するものではなく、塗料やシールなどとしても良い。また、特定接触部1078の形状としては、半円形や四角形の他に、円形、三角形や五角形のような多角形、文字、記号、マーク、などとしても良い。
また、上記の実施形態では、特定非接触部1079として脱型痕跡部2519を含む成形痕、刻印、強化壁1073、などとしたものを示したが、これに限定するものではなく、塗料やシールなどとしても良い。また、特定非接触部1079の形状としては、円形状や矢印状の他に、三角形や四角形のような多角形、文字、記号、マーク、などとしても良い。
また、上記の実施形態では、区画部材1070とする特定汎用部材を、透明な遊技パネル1100とする基本部材に取付けることにより、特定汎用部材を基本部材から取外さなくても、特定接触部1078および特定非接触部1079を透明な基本部材を通して視認可能なものを示したが、これに限定するものではなく、基本部材を不透明とし、不透明な基本部材から特定汎用部材を取外した状態で、特定接触部1078および特定非接触部1079が視認可能となるようにしても良い。
更に、上記の実施形態では、特定汎用部材として前構成部材1000を構成する区画部材1070を示したが、これに限定するものではなく、例えば、扉枠3における扉枠トップ装飾体301、扉枠右サイド装飾体341、本体枠4における本体枠ベース501、表ユニット2000における始動口ユニット2100、サイドユニット2200、サイド左上ユニット2300、センター役物2500(センターフレーム2510)、などのリユース可能な部材としても良い。
[11-4.ハーネス部]
次に、パチンコ機1におけるハーネス部1700について、主に図138及び図139などを参照して詳細に説明する。図138(a)は一部のハーネス部と共に示す遊技盤の背面図であり、(b)は(a)の要部を拡大して示す説明図である。図139は、基板と複数のハーネス部との関係を模式的に示す説明図である。パチンコ機1(遊技盤5)には、主制御基板1310、周辺制御基板1510、パネル中継基板3042、演出駆動基板3043、のような複数の基板1730が設けられている。また、パチンコ機1には、基板1730同士を接続するための複数のハーネス部1700が設けられている。
ハーネス部1700は、一対のコネクタ1710と、一対のコネクタ1710同士を繋いでいる複数の電線1720と、から構成されている。換言すると、複数の電線1720の両端にそれぞれコネクタ1710が設けられている。一つのハーネス部1700においては、両端のコネクタ1710の大きさや色などが同じである。コネクタ1710は、電線1720の数によって大きさや色などが異なっている。
一方、基板1730には、ハーネス部1700のコネクタ1710を接続するためのソケット1731が設けられている。ソケット1731は、接続されるコネクタ1710の大きさや色と対応する大きさや色である。
本実施形態では、図138及び図139に示すように、三つのハーネス部1700を例示しており、電線1720の数が多い順に、第一ハーネス部1701、第二ハーネス部1702、第三ハーネス部1703、としている。
ハーネス部1700について更に詳述すると、ハーネス部1700は、少なくとも一本の特定電線1721と、特定電線1721よりも本数が多い一般電線1722と、を有している。特定電線1721と一般電線1722との間では、色相、明度、彩度、の少なくとも一つが異なっている。従って、一つのハーネス部1700において、特定電線1721と一般電線1722とを見分けることが可能である。この特定電線1721の色相などにより、当該ハーネス部1700を他のハーネス部と区別したり、当該ハーネス部1700を接続する基板1730を特定したり、することが可能となる。
更に、ハーネス部1700は、特定電線1721の色よりも一般電線1722の色の方が明度または彩度が低くなるように構成されている特定ハーネス部1700Aと、特定電線1721の色よりも一般電線1722の色の方が明度または彩度が高くなるように構成されている一般ハーネス部1700Bと、を有している。本実施形態では、第一ハーネス部1701と第二ハーネス部1702とが特定ハーネス部1700Aであり、第三ハーネス部1703が一般ハーネス部1700Bである。従って、第一ハーネス部1701の特定電線1721の色や第二ハーネス部1702の特定電線1721の色よりも、第三ハーネス部1703の特定電線1721の色の方が明度または彩度が低い。
なお、詳細な図示は省略するが、本実施形態では、複数のハーネス部1700のうち、特定ハーネス部1700Aを除いた少なくとも一つのハーネス部1700では、そのコネクタ1710の色の方が、特定ハーネス部1700Aの一般電線1722の色よりも明度または彩度が高くなるように構成している。
特定ハーネス部1700Aは、一般ハーネス部1700Bと比較して、暗い感じの一般電線1722を多数有しているため、汚れが目立ち難い。一方、一般ハーネス部1700Bは、特定ハーネス部1700Aと比較して、明るい感じの一般電線1722を多数有しているため、汚れが目立ち易い。従って、実際の汚れは同じであっても、特定ハーネス部1700Aの方が汚れが目立ち難く、汚れていないように見えるため、特定ハーネス部1700Aをリユースすることが可能となる。この際に、汚れが目立つ一般ハーネス部1700Bを見ることで本来の汚れ具合を確認することができるため、一般ハーネス部1700Bの汚れ具合によって特定ハーネス部1700Aがリユース可能か否かを判断することができる。つまり、汚れが目立ち難いからと言っても、一般ハーネス部1700Bの汚れ具合を判断材料とすることにより、汚れすぎているような特定ハーネス部1700Aをリユースしないようにすることが可能となる。
複数のハーネス部1700を遊技盤5に取付けた状態では、図138に示すように、一つのハーネス部1700において特定電線1721が複数の一般電線1722に隠れるようにする。詳述すると、特定電線1721の多くの部分が、複数の一般電線1722と遊技盤5の後面との間に位置するようにしている。これにより、特定電線1721が汚れ難い。従って、特定ハーネス部1700Aの特定電線1721において、一般電線1722により隠れる部分は汚れる前の本来の色であるのに対して、一般電線1722により隠れない部分は汚れた色となるため、それら二つの部分を比較することによっても、当該特定ハーネス部1700Aがリユース可能か否かの判断材料とすることができる。
また、本実施形態では、特定ハーネス部1700Aの一般電線1722の色よりも明度または彩度の高い色の特定示唆部1740が設けられている(図138を参照)。この特定示唆部1740は、パチンコ機1(遊技盤5)の汚れ具合を確認することが可能なものである。本実施形態の特定示唆部1740は、主制御ユニット1300における基板カバー1340の後面に貼り付けられているシールである。なお、詳細な図示は省略するが、本実施形態の特定示唆部1740は、汚れ具合の確認機能に加えて、貼り付けられている主制御基板1310(主制御ユニット1300)に関する文字や記号などが表記されており、主制御基板1310などを特定するための機能も兼用している。
本実施形態によれば、複数のハーネス部1700として、多数の一般電線1722が比較的暗い色の特定ハーネス部1700Aと、多数の一般電線1722が比較的明るい色の一般ハーネス部1700Bと、を有するようにしているため、一般ハーネス部1700Bの汚れ具合により、汚れが目立ち難い特定ハーネス部1700Aがリユース可能か否かを判断(判別)することが可能となる。
また、本実施形態によれば、特定ハーネス部1700Aにおいて、比較的明るい色の特定電線1721が、比較的暗い色の一般電線1722に隠れるようにパチンコ機1(遊技盤5)に取付けているため、特定ハーネス部1700Aの特定電線1721において、一般電線1722により隠れる部分と、一般電線1722により隠れない部分と、の汚れ具合を比較することにより、本来の汚れ具合を確認することができ、当該特定ハーネス部1700Aがリユース可能か否かの判断材料とすることができる。
また、本実施形態によれば、特定ハーネス部1700Aにおいて、数の多い一般電線1722の色よりも明るい感じの色の特定電線1721を、複数の一般電線1722に隠れるようにしているため、明るい色の特定電線1721に汚れが付着し難くすることができ、特定ハーネス部1700Aの汚れを全体的に目立ち難くすることができる。
また、本実施形態によれば、遊技盤5の後面に、特定ハーネス部1700Aの一般電線1722の色よりも明るい感じの色の特定示唆部1740を設けているため、特定示唆部1740を見ることで本来の汚れ具合を確認することができ、特定ハーネス部1700Aがリユース可能か否かの判断材料とすることができる。
更に、本実施形態によれば、特定ハーネス部1700Aを除いた残りのハーネス部1700の一部に、特定ハーネス部1700Aの一般電線1722の色より明るい感じの色のコネクタ1710を設けているため、当該コネクタ1710により本来の汚れ具合を確認することができ、特定ハーネス部1700Aがリユース可能か否かを判断することが可能となる。
また、本実施形態によれば、複数のハーネス部1700を、パチンコ機1(遊技盤5)の外部から視認可能に設けているため、パチンコ機1に取付けられている状態でも、一般ハーネス部1700Bの汚れ具合を見ることで、特定ハーネス部1700Aがリユース可能か否かを判断することが可能となる。
なお、上記の実施形態では、特定示唆部1740としてシールを示したが、これに限定するものではなく、一部のハーネス部1700のコネクタ1710、基板1730の一部のソケット1731、などとしても良い。また、上記の実施形態では、特定示唆部1740として、主制御基板1310などを特定する機能と兼用するものを示したが、これに限定するものではなく、周辺制御基板1510、演出表示装置1600、パネル中継基板3042、演出駆動基板3043、などを特定する機能と兼用するようにしても良いし、他の機能とは兼用しないものとしても良い。
ところで、本実施形態では、特定ハーネス部1700Aをリユース対象としていると共に、一般ハーネス部1700Bをリユース非対象としていることから、特定ハーネス部1700Aと一般ハーネス部1700Bとは、以下のような関係が挙げられる。
(特定ハーネス部と一般ハーネス部との関係その1)
例えば、一般ハーネス部1700Bは、汚れ確認時に抜き差しする頻度が高い。そこで電源投入状態でも汚れ確認できるように、一般ハーネス部1700Bについては接続状態から未接続に変化したこと(離脱)に基づくエラー報知処理を行わないようにしても良い。これにより、管理者の汚れ確認時に周囲の客に嫌悪感を与えないようにできる。これに対して、特定ハーネス部1700Aは汚したくないので安易に抜き差ししてほしくない。そこで電源投入状態でのリユース対象部品への接触を抑制するように、特定ハーネス部1700Aについては接続状態から未接続に変化したこと(離脱)に基づき特別なエラー報知処理を行うようにしても良い。特別なエラー報知処理としては、「抜き差ししないでください」などの特別な注意喚起メッセージ音を出力したり、裏面側から認識できる所定の発光部が警告用の発光(赤点灯等)を行ったり、警告用の消灯を行ったりするものなどが例示できる。これにより、リユース対象部品にむやみに触れさせないようにできる。
(特定ハーネス部と一般ハーネス部との関係その2)
特定ハーネス部1700Aは、一般ハーネス部1700Bよりも汚れ難い位置に設けることが望ましい。換言すると、パチンコ機1において、一般ハーネス部1700Bは、特定ハーネス部1700Aよりも汚れ易い位置に設ける方が良い。これは、一般ハーネス部1700Bが特定ハーネス部1700Aよりも汚れにくい位置に設けられると、汚れ具合を確認するための比較対象の意味がなくなるためである。
具体的な位置関係としては、例えば、上下の位置関係であれば、一般ハーネス部1700Bの方が特定ハーネス部1700Aよりも上方に設けることが望ましい。これにより、上方から落下してくるゴミや塵が、上方の一般ハーネス部1700Bに付着することとなり、一般ハーネス部1700Bが確実に汚れることで汚れ具合の比較対象として十分に役立つと共に、特定ハーネス部1700Aが汚れ難くなる。
一方、前後(奥行)の位置関係であれば、一般ハーネス部1700Bの方が特定ハーネス部1700Aよりも後側(奥方)に設けることが望ましい。これにより、後側に行くほど島設備内の中央に接近するため、島設備内における中央側からのゴミや塵が一般ハーネス部1700Bに接触し易くなり、一般ハーネス部1700Bが汚れ易くなると共に特定ハーネス部1700Aを汚れ難くすることができる。
更に、左右の位置関係であれば、一般ハーネス部1700Bの方が特定ハーネス部1700Aよりも扉枠3や本体枠4などのヒンジ側に位置するように設けることが望ましい。これにより、ヒンジ側に近いほど奥まっていることから、ゴミや塵などが溜まり易いため、一般ハーネス部1700Bの方を特定ハーネス部1700Aの方よりも汚れ易くすることができる。なお、特定ハーネス部1700Aを開放側にあまり近付けないようすることが望ましい。これは、特定ハーネス部1700Aが開放側に近いと、本体枠4などを開放させる時に、作業者が特定ハーネス部1700Aに触れ易くなり、作業者が特定ハーネス部1700Aを汚してしまう恐れを回避させるためである。
(特定ハーネス部と一般ハーネス部との関係その3)
一般ハーネス部1700Bを、特定ハーネス部1700Aよりも見え易い位置に設けることが望ましい。これにより、汚れが目立つ一般ハーネス部1700Bが特定ハーネス部1700Aよりも見え易いため、汚れ具合を認識し易くできる。特定ハーネス部1700Aと一般ハーネス部1700Bとの具体的な配置関係としては、例えば、上下の配置関係であれば、一般ハーネス部1700Bの方が特定ハーネス部1700Aよりも上になるように配置することが望ましく、奥行(前後)の配置関係であれば、一般ハーネス部1700Bの方が特定ハーネス部1700Aよりも奥方(後側)になるように配置することが望ましく、左右の配置関係であれば、一般ハーネス部1700Bの方が特定ハーネス部1700Aよりも本体枠4などの開放側になるように配置することが望ましい。
(特定ハーネス部と一般ハーネス部との関係その4)
一般ハーネス部1700Bは、特定ハーネス部1700Aよりも電線1720の数を少なくすることが望ましい。これにより、特定ハーネス部1700Aの電線1720の数よりも、一般ハーネス1700Bの電線1720の数を少なくすることで、一般ハーネス部1700Bにかかるコストを特定ハーネス部1700Aにかかるコストよりも低減させることができる。つまり、一般ハーネス部1700Bは、リユースしないため、構成している電線1720の数が少ないことで、リユースにかかるコストを低減させることができる。
(特定ハーネス部と一般ハーネス部との関係その5)
特定ハーネス部1700Aでは複数の電線1720を結束バンドで束ねるようにし、一般ハーネス部1700Bでは複数の電線1720を結束バンドで束ねないようにしても良い。この際に、特定ハーネス部1700Aでは単に複数の電線1720を結束バンドで束ねるだけではなく、特定ハーネス部1700Aを裏箱3010などに設けられているフックと一緒に結束バンドで束ねるようにしても良い。これにより、特定ハーネス部1700Aが結束バンドにより束ねられていることで、容易には取外せないものであることを認識させることができ、特定ハーネス部1700Aに触らせないようにすることができる。なお、特定ハーネス部1700Aを束ねる結束バンドの色を明るい感じのものとしても良く、結束バンドを特定示唆部1740として機能させるようにしても良い。
また、複数のハーネス部1700同士を結束バンドにより束ねる場合は、特定ハーネス部1700Aと一般ハーネス部1700Bとを一緒に束ねないようにしても良い。この際に、特定ハーネス部1700Aを束ねている結束バンドと、一般ハーネス部1700Bを束ねている結束バンドと、において、互いの色や大きさ(バンドの幅)などを異ならせて何れのハーネス部1700が束ねられているのか判別できるようにしても良い。これにより、特定ハーネス部1700Aをリユースする際に、一般ハーネス部1700Bが一緒に束ねられていないため、一般ハーネス部1700Bに付着している汚れが特定ハーネス部1700Aに付着することはない。
更に、特定ハーネス部1700Aと一般ハーネス部1700Bとを結束バンドで一緒に束ねる場合は、一般ハーネス部1700Bを外側(後側)に位置させて束ねるようにすることが望ましい。これにより、特定ハーネス部1700Aに触れ難くすることができると共に、特定ハーネス部1700Aを汚れ難くすることができる。
[11-5.小括]
上記のその他の構成に関しては、以下のような様々な技術的特徴を有している。
[11-5a.小括A]
(技術的特徴の背景)
パチンコ機のような遊技機は、遊技ホールの島設備に取付けられる枠状の外枠と、外枠に対して開閉可能に取付けられると共に前方から遊技領域を有する遊技盤が取付けられる本体枠と、遊技領域を前方から視認可能に閉鎖するとともに本体枠に対して開閉可能に取付けられる扉枠と、を備えている。この種の遊技機では、遊技盤の後面に遊技を制御するための主制御基板が取付けられており、遊技ホールの島設備に取付けた状態では、本体枠を前方へ開く(開放する)ことにより、後面に取付けられている主制御基板に対してアプローチすることが可能となる。
ところで、遊技ホールでは、主制御基板などへの不正行為の対策として、本体枠の不正な開放を防止するための開放防止装置を取付けるようにしている。この開放防止装置としては、島設備側に取付けられる本体と、本体から繰り出されるワイヤと、ワイヤの繰り出しを阻止可能なロック機構と、を備えたものが提案されている(例えば、特許文献:特開2007-14532号公報)。この開放防止装置のワイヤの先端を本体枠の後面に取付けることで、本体枠の不正な開放を防止することができる。
しかしながら、従来の遊技機では、遊技ホール側において、開放防止装置のワイヤを、本体枠の後面の適当な部位に取付けていた。そのため、遊技にかかる重要部材(例えば、球循環機構)を取付けている取付ネジを取外した上で、その取付ネジを利用して共締めによりワイヤが取付けられた場合、重要部材の取付け状態が変化して、不具合が発生してしまう恐れがあった。
そこで、以下の解決手段では、上記の実情に鑑み、球循環機構へのダメージを抑制させることが可能な遊技機の提供を課題とするものである。
(技術的特徴の解決手段)
手段1:遊技機において、
「開閉可能な本体枠を具備する遊技機において、
前記本体枠の下部には所定の球循環機構が設けられ、
前記本体枠の下部における左右方向中央より開放側には、特定ネジ部を有する特定領域が形成され、
前記特定ネジ部にねじ込まれているネジを取外しても前記特定ネジ部が設けられている部材の取付状態を維持可能であり、
前記特定ネジ部を有する前記特定領域の近傍には、後方側に突出する突出部が設けられている」
ことを特徴とする遊技機。
ここで、「球循環機構」とは、遊技球による遊技が行われる遊技領域よりも下方へ流下した遊技球を回収して、遊技領域へ遊技球を発射する球発射装置に供給することが可能な機構であり、遊技機内において遊技球を循環させる機構である。当該遊技球は、遊技機から外部へ排出されることはない。
また、「特定領域」としては、「特定ネジ部に取付けられる取付対象物と同じ大きさの領域」、「特定ネジ部に取付けられる取付対象物と同じ大きさの領域に、取付対象物を取付けるための工具や作業者の手指などを挿入可能な広さの領域を加えた大きさの領域」、などが挙げられる。
また、「特定ネジ部」としては、「単にネジがねじ込まれているだけで、当該ネジにより特定ネジ部が設けられている部材を取付けていないもの」、「ねじ込まれているネジにより特定ネジ部が設けられている部材を取付けているが、当該ネジを取外しても特定ネジ部が設けられている部材の取付状態が維持される(変化しない)もの」、などが挙げられる。
手段1の構成によると、開閉可能な本体枠を具備する遊技機において、本体枠の下部には所定の球循環機構が設けられ、本体枠の下部における左右方向中央より開放側には、特定ネジ部を有する特定領域が形成され、特定ネジ部にねじ込まれているネジを取外しても特定ネジ部が設けられている部材の取付状態を維持可能であり、特定ネジ部を有する特定領域の近傍には、後方側に突出する突出部が設けられているものである([発明を実施するための形態]では、[11-1.外部取付用機能部]の章、拡張用領域520、特定ネジ部521、特定ネジ522、突出部523、および図127~図130などの記載を参照)。
本構成によれば、遊技機内において遊技球を循環させる球循環機構が設けられている遊技機において、前方へ開閉可能に設けられている本体枠の下部に、ネジがねじ込まれている特定ネジ部を設けているため、本遊技機を設置する遊技ホールにおいて、特定ネジ部のネジを取外した上で、そのネジを使用して遊技ホール側が所望する部材を取付けることができる。この際に、特定ネジ部が設けられている部材は、特定ネジ部にねじ込まれているネジを取外しても、当該部材の取付状態が維持されることから、当該部材の取付状態が変化することはないため、本体枠に設けられている球循環機構に影響が及ぼされることはない。また、特定ネジ部の近傍に後方へ突出する規制部を設けていることから、ネジにより特定ネジ部に取付けられる所望の部材が、特定ネジ部を中心にして回転しようとしても、所望の部材の一部が突出部に当接するため、所望の部材の回転を阻止することができ、所望の部材の取付状態を良好に維持させることができる。
具体的に詳述すると、例えば、遊技ホールにおいて、島設備に設置されている遊技機に対して、不正な本体枠の開放を防止する開放防止装置を取付ける場合、本体枠の下部の特定領域に特定ネジ部を設けているため、特定ネジ部にねじ込まれているネジを利用して、開放防止装置の本体から繰り出されているワイヤの先端を取付けることができる。つまり、特定ネジ部を予め設けているため、遊技ホール側においてワイヤの先端を取付けるために、所定の部材を取付けている取付ネジを取外されることはない。そして、特定ネジ部にワイヤの先端を取付けた状態で、本体枠を前方へ開放させようとすると、ワイヤが引っ張られることとなるため、本体においてワイヤの繰り出しが阻止されて、本体枠が前方へ開放されることはなく、不正な開閉が防止される。この際に、特定ネジ部(特定領域)を、本体枠における左右方向中央よりも開放側に設けているため、本体枠を不正に前方へ開放しようとしても、開放防止装置のワイヤによって十分に阻止することができる。また、特定ネジ部には予めネジがねじ込まれているため、ワイヤを取付けるために遊技ホール側で別のネジを用意する必要はない。更に、特定領域の近傍に後方へ突出する突出部を設けていることから、ワイヤの先端側が特定ネジ部を中心にして回転しようとしても、ワイヤの先端(例えば、取付金具)の一部が突出部に当接するため、ワイヤ先端の取付金具の回転を阻止することができ、ワイヤの取付状態を良好に維持することができる。また、ワイヤの先端が取付けられる部材は、特定ネジ部のネジを取外しても、その部材の取付状態が維持されることから、当該部材の取付状態が変化することはないため、本体枠に設けられている球循環機構に影響が及ぼされることはなく、球循環機構へのダメージを抑制させることができる。
なお、特定ネジ部を、球循環機構とは異なる部材に設けることが望ましい。これにより、不正行為により本体枠が前方へ無理やり引っ張られてワイヤの先端が取付けられている特定ネジ部の部位が破損しても、球循環機構へのダメージを抑制させることができる。
また、特定ネジ部を、前後方向の異なる位置に複数設けるようにしても良い。これにより、遊技ホールの島設備において開放防止装置の本体が取付けられる前後方向の位置に対して、前後方向が異なる複数の特定ネジ部の中から、開放防止装置の本体よりも前方に位置している特定ネジ部を選択して、ワイヤの先端を取付けることが可能となる。従って、ワイヤが本体から前方へ繰り出されるようにすることができるため、開放防止装置によって本体枠が不正に開放されることを確実に防止することができる。
また、特定ネジ部を、左右方向の異なる位置に複数設けるようにしても良い。これにより、遊技ホールの島設備の状況により開放防止装置の本体が取付けられた位置に対して、左右方向が異なる複数の特定ネジ部の中から、ワイヤが接触しないような最適な位置に設けられている特定ネジ部を選択して、当該特定ネジ部にワイヤの先端を取付けることができる。従って、開放防止装置のワイヤが他の部材に接触しないようにすることができるため、ワイヤの接触による不具合の発生を回避させることができる。
更に、特定領域に、特定ネジ部と対応する特定部が設けるようにしても良い。これにより、特定部を見ることにより、特定ネジ部の位置を把握(特定)することが可能となる。従って、間違えて特定ネジ部とは異なる部位に開放防止装置のワイヤの先端を取付けてしまうことを防止することができる。
また、特定ネジ部を複数設け、複数の特定ネジ部のうちの第一特定ネジ部が配置される第一特定領域に対応する突出部と、第二特定ネジ部が配置される第二特定領域に対応する突出部とは、突出方向の突出長さ、または、突出方向に直交する方向の長さ、の少なくとも一方が異なるようにすることが望ましい。これにより、特定ネジ部に取付ける取付対象物(例えば、開放防止装置のワイヤの先端)の大きさに対応する突出部を備えた特定ネジ部(第一特定ネジ部または第二特定ネジ部)を選択して取付けることができる。従って、様々な形態の取付対象物に対応することができ、汎用性を高めることができる。
手段2:手段1の構成において、
「前記特定ネジ部は、
前後方向の異なる位置に複数設けられているものである」
ことを特徴とする。
ところで、遊技機が取付けられる島設備は、その奥行き(遊技機の前後方向)が様々であるため、島設備に取付けられる開放防止装置の本体よりも特定ネジ部が後方に位置していると、特定ネジ部に取付けられたワイヤは本体から後方へ繰り出された状態となる。この状態で本体枠を前方へ開放させようとすると、ワイヤが緩むため、本体枠が前方へある程度開いてしまい、その開いた隙間を通して不正行為が行われてしまう恐れがある。
手段2の構成によると、特定ネジ部は、前後方向の異なる位置に複数設けられているものである([発明を実施するための形態]では、拡張用領域520、特定ネジ部521、図128(b)及び図129などの記載を参照)。
本構成によれば、特定ネジ部を前後方向の異なる位置に複数設けているため、遊技ホールの島設備において開放防止装置の本体が取付けられる前後方向の位置に対して、前後方向が異なる複数の特定ネジ部の中から、開放防止装置の本体よりも前方に位置している特定ネジ部を選択して、ワイヤの先端を取付けることが可能となる。これにより、ワイヤが本体から前方へ繰り出されるようにすることができるため、開放防止装置によって本体枠が不正に開放されることを確実に防止することができる。
手段3:手段1の構成において、
「前記特定ネジ部は、
左右方向の異なる位置に複数設けられているものである」
ことを特徴とする。
ところで、遊技機が取付けられる島設備には、様々な機器(部材)が取付けられているため、島設備に取付けられる開放防止装置の本体に対して、特定ネジ部が左右方向へ大きく離れているような場合、本体枠を閉じている時や前方へ開いた時に、特定ネジ部に取付けられているワイヤが他の部材に接触していると、擦れによりワイヤや他の部材にダメージを与えてしまう恐れがある。
手段3の構成によると、特定ネジ部は、左右方向の異なる位置に複数設けられているものである([発明を実施するための形態]では、特定ネジ部521、図128(a)などの記載を参照)。
本構成によれば、特定ネジ部を左右方向の異なる位置に複数設けているため、遊技ホールの島設備の状況により開放防止装置の本体が取付けられた位置に対して、左右方向が異なる複数の特定ネジ部の中から、ワイヤが接触しないような最適な位置に設けられている特定ネジ部を選択して、当該特定ネジ部にワイヤの先端を取付けることができる。これにより、開放防止装置のワイヤが他の部材に接触しないようにすることができるため、ワイヤの接触による不具合の発生を回避させることができる。
手段4:手段1の構成において、
「前記特定領域には、
前記特定ネジ部と対応する特定部が設けられているものである」
ことを特徴とする。
ここで、「特定部」としては、「他の取付ネジとは異なる態様のネジ(特定ネジ、座付ネジ、ナベ頭ネジ、など)」、「成形型(金型)を使用して製品を成形した後に、当該製品を成形型から取出すための機構(例えば、エジェクタピン、押上げコア、直上げコア、突出しコア、等)により製品に付いた成形痕としての押出痕跡」、「金型に溶融樹脂を射出成形するための成形痕としての注入口(ゲート)跡」、「射出成形の金型の割面による成形痕としてのパーティングライン」、「部材の成形型(金型)による矢印、記号、文字、などの刻印」、「矢印、記号、文字、などが表記されているシール」、などが挙げられる。
手段4の構成によると、特定領域には、特定ネジ部と対応する特定部が設けられているものである([発明を実施するための形態]では、特定ネジ522、成形痕524、刻印525、シール526、図127~図130などの記載を参照)。
本構成によると、特定領域に特定ネジ部と対応する特定部を設けているため、特定部を見ることにより、特定ネジ部の位置を把握(特定)することが可能となる。これにより、間違えて特定ネジ部とは異なる部位に開放防止装置のワイヤの先端を取付けてしまうことを防止することができる。
手段5:手段1の構成において、
「前記特定ネジ部は複数設けられ、
複数の前記特定ネジ部のうちの第一特定ネジ部が配置される第一特定領域に対応する前記突出部と、第二特定ネジ部が配置される第二特定領域に対応する前記突出部とは、突出方向の突出長さ、または、突出方向に直交する方向の長さ、の少なくとも一方が異なるものである」
ことを特徴とする。
手段5の構成によると、特定ネジ部は複数設けられ、複数の特定ネジ部のうちの第一特定ネジ部が配置される第一特定領域に対応する突出部と、第二特定ネジ部が配置される第二特定領域に対応する突出部とは、突出方向の突出長さ、または、突出方向に直交する方向の長さ、の少なくとも一方が異なるものである([発明を実施するための形態]では、第一拡張用領域520a、第二拡張用領域520b、図128などの記載を参照)。
本構成によると、複数の特定ネジ部(特定領域)において、第一特定領域の突出部と、第二特定領域の突出部とは、突出方向の突出長さ、突出方向に直交する方向の長さ、の少なくとも一方を異ならせているため、特定ネジ部に取付ける取付対象物(例えば、開放防止装置のワイヤの先端)の大きさに対応する突出部を備えた特定ネジ部(第一特定ネジ部または第二特定ネジ部)を選択して取付けることができる。これにより、様々な形態の取付対象物に対応することができ、汎用性を高めることができる。
このように、上記の解決手段によれば、球循環機構へのダメージを抑制させることが可能な遊技機を提供することができる。
(技術的特徴の解決手段と実施形態との関係)
本実施形態における本体枠4の拡張用領域520(第一拡張用領域520a、第二拡張用領域520b、第三拡張用領域520c)は上記解決手段の特定領域に、本実施形態における特定ネジ部521及び特定ネジ部521’は上記解決手段の特定ネジ部に、本実施形態における特定ネジ522は上記解決手段のネジに、本実施形態における突出部523は上記解決手段の突出部に、本実施形態における特定ネジ522、成形痕524、刻印525、シール526は上記解決手段の特定部に、本実施形態における球揚上ユニット650は上記解決手段の球循環機構に、それぞれ相当している。
(本実施形態の特徴的な作用効果)
本実施形態のパチンコ機1によれば、遊技ホールにおいて、島設備に設置されている本パチンコ機1に対して、不正な本体枠4の開放を防止する開放防止装置6を取付ける場合、本体枠4の裏面下部の拡張用領域520に特定ネジ部521を設けているため、特定ネジ部521にねじ込まれている特定ネジ522を利用して、開放防止装置6の本体6aから繰り出されているワイヤ6bの先端の取付金具6cを取付けることができる。つまり、特定ネジ部521を予め設けているため、遊技ホール側においてワイヤ6bの先端の取付金具6cを取付けるために、所定の部材を取付けている他の取付ネジを取外されることはない。そして、特定ネジ部521にワイヤ6bの先端の取付金具6cを取付けた状態で、本体枠4を前方へ開放させようとすると、ワイヤ6bが引っ張られることとなるため、本体6aにおいてワイヤ6bの繰り出しが阻止されて、本体枠4が前方へ開放されることはなく、不正な開閉が防止される。
この際に、特定ネジ部521(拡張用領域520)を、本体枠4における左右方向中央よりも開放側に設けているため、本体枠4を不正に前方へ開放しようとしても、開放防止装置6のワイヤ6bによって十分に阻止することができる。また、特定ネジ部521には予め特定ネジ522がねじ込まれているため、ワイヤ6bの先端の取付金具6cを取付けるために遊技ホール側で別の取付ネジを用意する必要はない。更に、拡張用領域520の近傍に後方へ突出する突出部523を設けていることから、ワイヤ6bの先端の取付金具6cが特定ネジ部521を中心にして回転しようとしても、取付金具6cの一部が突出部523に当接するため、取付金具6cの回転を阻止することができ、ワイヤ6bの取付状態を良好に維持することができる。また、ワイヤ6bの先端の取付金具6cが取付けられる部材(ここでは、本体枠スピーカボックス504)は、特定ネジ部521の特定ネジ522を取外しても、本体枠スピーカボックス504の取付状態が維持されることから、当該本体枠スピーカボックス504の取付状態が変化することはないため、本体枠4に設けられている球循環機構としての球揚上ユニット650に影響が及ぼされることはなく、球揚上ユニット650へのダメージを抑制させることができる。
また、本実施形態によれば、特定ネジ部521を、球揚上ユニット650とは異なる部材である本体枠スピーカボックス504に設けているため、不正行為により本体枠4が前方へ無理やり引っ張られてワイヤ6bの先端の取付金具6cが取付けられている特定ネジ部521の部位が破損しても、球揚上ユニット650へのダメージを抑制させることができる。
また、本実施形態によれば、特定ネジ部521(拡張用領域520)を、前後方向の異なる位置に複数設けるようにしているため、遊技ホールの島設備において開放防止装置6の本体6aが取付けられる前後方向の位置に対して、前後方向が異なる複数の特定ネジ部521の中から、開放防止装置6の本体6aよりも前方に位置している特定ネジ部521を選択して、ワイヤ6bの先端の取付金具6cを取付けることが可能となる。これにより、ワイヤ6bが本体6aから前方へ繰り出されるようにすることができるため、開放防止装置6によって本体枠4が不正に開放されることを確実に防止することができる。
また、本実施形態によれば、特定ネジ部521を、左右方向の異なる位置に複数設けるようにしているため、遊技ホールの島設備の状況により開放防止装置6の本体6aが取付けられた位置に対して、左右方向が異なる複数の特定ネジ部521の中から、ワイヤ6bが接触しないような最適な位置に設けられている特定ネジ部521を選択して、当該特定ネジ部521にワイヤ6bの先端の取付金具6cを取付けることができる。これにより、開放防止装置6のワイヤ6bが他の部材に接触しないようにすることができるため、ワイヤ6bの接触による不具合の発生を回避させることができる。
更に、本実施形態によれば、拡張用領域520に、特定ネジ部521と対応する特定ネジ522、成形痕524、刻印525、シール526などの特定部を設けるようにしているため、特定部を見ることにより、特定ネジ部521の位置を把握(特定)することが可能となる。これにより、間違えて特定ネジ部521とは異なる部位に開放防止装置6におけるワイヤ6bの先端の取付金具6cを取付けてしまうことを防止することができる。
また、本実施形態によれば、第一拡張用領域520aに対応する突出部523と、第二拡張用領域520bに対応する突出部523とは、突出方向の突出長さ、突出方向に直交する方向の長さ、が異なるようにしているため、特定ネジ部521に取付ける取付対象物としての開放防止装置6の取付金具6cの大きさに対応する突出部523を備えた特定ネジ部521を選択して取付けることができる。これにより、様々な形態の取付金具6cに対応することができ、汎用性を高めることができる。
[11-5b.小括B]
(技術的特徴の背景)
パチンコ機のような遊技機には、遊技球の流下により遊技が行われる遊技領域が設けられていると共に、その遊技領域の外周を区画する前構成部材が設けられている(例えば、特許文献:特開2023-6833号公報)。前構成部材は、少なくとも一つの区画部材により構成されている。
ところで、区画部材において、成形時に変形のようなダメージを受けていると、そのダメージにより遊技球の流れに影響を与えてしまい、遊技球が設計とは異なる動きをしてしまう恐れがある。
そこで、以下の解決手段では、上記の実情に鑑み、成形時におけるダメージを抑制させることが可能な区画部材が設けられている遊技機の提供を課題とするものである。
(技術的特徴の解決手段)
手段1:遊技機において、
「遊技領域の外側に区画部材が設けられる遊技盤を備えた遊技機において、
前記区画部材は、
外縁を形成する外側壁と、
該外側壁よりも前記遊技領域に近い位置に設けられる内側壁と、
前記外側壁と前記内側壁とを繋ぐように設けられる特定強化壁と、を有し、
前記区画部材の成形の際に生じうる特定痕跡部は、前記外側壁および前記内側壁の一方あるいは両方の後端部に形成し、前記特定強化壁の後端部には形成しない」
ことを特徴とする。
ここで、「区画部材」としては、「一つの部材で遊技領域を囲むように形成されているもの(一つで前構成部材を構成しているもの)」、「複数の部材で遊技領域を囲むように形成されているもの(複数に分割されているもの、前構成部材の一部を構成しているもの)」、などが挙げられる。
また、「強化壁」としては、外側壁および内側壁の後端部同士の間に段差が設けられてなくても良いし、外側壁または内側壁の後端部同士の間に段差が設けられていても良い。また、「特定強化壁」としては、複数の強化壁のうちの全部の強化壁であっても良いし、一部の強化壁であっても良い。
更に、「特定痕跡部」としては、「成形型(金型)を使用して製品を成形した後に、当該製品を成形型から取出すための機構(例えば、エジェクタピン、押上げコア、直上げコア、突出しコア、等)により製品に付いた押出痕跡(脱型痕跡部)」、「金型に溶融樹脂を射出成形するための注入口(ゲート)跡」、「射出成形の金型の割面によるパーティングライン」、などが挙げられる。この「特定痕跡部」の形状としては、「半円形のような円形の一部の形状」、「円形」、「三角形」、「四角形」、「五角形」、「六角形」、「多角形」、「不定形」、「星形」、「ハート形」、などが挙げられる。
手段1の構成によると、遊技領域の外側に区画部材が設けられる遊技盤を備えた遊技機において、区画部材は、外縁を形成する外側壁と、外側壁よりも遊技領域に近い位置に設けられる内側壁と、外側壁と内側壁とを繋ぐように設けられる特定強化壁と、を有し、区画部材の成形の際に生じうる特定痕跡部は、外側壁および内側壁の一方あるいは両方の後端部に形成し、特定強化壁の後端部には形成しないものである([発明を実施するための形態]では、[11-2.特定汎用部材の特徴1]の章、区画部材1070、脱型痕跡部2519、図131~図133などの記載を参照)。
本構成によれば、遊技盤における遊技領域の外側に設けられる区画部材において、外側壁および内側壁の後端部に、成形の際に生じうる特定痕跡部を設けるようにすると共に、外側壁と内側壁とを繋いでいる特定強化壁の後端部には特定痕跡部を設けないようしている。これにより、区画部材の成形時においてエジェクタピンなどにより特定強化壁の後端部が押圧されて変形するようなことなく、成形時におけるダメージを抑制することができると共に、区画部材の見栄えが悪くなることはない。従って、区画部材の変形が抑制されていることから、遊技領域を流通する遊技球が区画部材に接触しても、遊技球が設計とは異なる動きをすることはないため、遊技者に対して不信感を与えてしまうことはなく、本遊技機による遊技を楽しませることができる。
また、区画部材には、外側壁と内側壁とを繋いでいる特定強化壁を設けているため、特定強化壁を含む強化壁により区画部材の強度・剛性を高めることができ、内側壁に遊技球が当接しても変形したり破損したりすることはない。
なお、特定痕跡部を、少なくとも外側壁と特定強化壁との接続部分の近傍に設けることが望ましい。つまり、区画部材を成形型から脱型する際に、外側壁の後端部における特定強化壁との接続部分の近傍の部位をエジェクタピンなどにより押圧するようにしている。これにより、特定強化壁の後端部が押圧されなくても、外側壁の後端部における特定強化壁との接続部分の近傍の部位をエジェクタピンなどにより押圧するようにしているため、特定強化壁などをスムーズに金型から抜き出すことができ、成形時におけるダメージを抑制することができる。
また、特定痕跡部を、半円形に形成し、外側壁に形成される特定痕跡部を、半円状の円弧部分が内側壁側に向くように設けるようにすることが望ましい。これにより、外側壁の後端部に設けられている半円形の特定痕跡部を、外部から視認可能な区画部材の製品面(表面)に接近するほど広くなるように設けているため、区画部材の製造において、成形型から脱型する際に、エジェクタピンなどにより外側壁の後端部における製品面側の部位が十分な力で押圧されることで、金型から綺麗に取外すことができ、区画部材の見栄えが悪くなることはないと共に、変形のようなダメージを抑制することができる。
また、特定痕跡部を、半円形に形成し、内側壁に形成された特定痕跡部を、半円状の円弧部分が外側壁側に向くように設けるようにすることが望ましい。これにより、内側壁の後端部に設けている半円形の特定痕跡部を、外部から視認可能な区画部材の製品面(表面)に接近するほど広くなるように設けているため、区画部材の製造において、成形型から脱型する際に、エジェクタピンなどにより内側壁の後端部における製品面側の部位が十分な力で押圧されることで、金型から綺麗に取外すことができ、区画部材の見栄えが悪くなることはないと共に、変形のようなダメージを抑制することができる。
更に、区画部材を、透明な遊技板の前側に設けると共に、遊技板の後側から特定痕跡部を確認可能に設けるようにしても良い。これにより、透明な遊技板の後方から、区画部材に設けられている特定痕跡部を視認することが可能であるため、遊技機(遊技盤)の製造時(組立時)において、透明な遊技板を通して区画部材の特定痕跡部を見ることで、区画部材の取付位置や取付向きなどを確認することができる。
また、区画部材において、特定強化壁と、外側壁または内側壁とのそれぞれの後端部同士の間に段差を設けるようにしても良い。これにより、仮に、区画部材の製造時(成形時)において特定強化壁が変形しても、特定強化壁の後端部が前側壁や内側壁などの後端部よりも突出することはない。従って、遊技機(遊技盤)の組立ての際に、変形した特定強化壁が遊技板のような他の部材と接触して組立てを阻害することはなく、確実に組立てることができる。
また、特定痕跡部を、区画部材と遊技盤に設ける他の部材とで共通の態様に設けることが望ましい。これにより、区画部材に設けている特定痕跡部を、遊技盤に設ける他の部材の特定痕跡部と共通の態様にしているため、製造時やリユース時などにおいて異なる機種の区画部材などが混在していても、それらの特定痕跡部の態様を確認することで、同じ機種に使用する(組となる)区画部材などを判別することができ、組み間違いを防止することができると共に、作業性を高めることができる。
また、区画部材において、特定痕跡部の近傍に凹部を設けるようにしても良い。これにより、区画部材が他の部材(基本部材)との間で振動して擦れることにより粉が生じても、その粉を凹部により回収することができるため、擦れにより生じた粉が遊技領域に侵入することを防止することができ、遊技球の動き(遊技)に影響を与えたり、遊技機の見栄えが悪くなったり、することはない。
手段2:手段1の構成において、
「前記特定痕跡部は、
少なくとも前記外側壁と前記特定強化壁との接続部分の近傍に設けられている」
ことを特徴とする。
手段2の構成によると、特定痕跡部は、少なくとも外側壁と特定強化壁との接続部分の近傍に設けられているものである([発明を実施するための形態]では、区画部材1070、外側壁1071、強化壁1073、脱型痕跡部2519、図131、などの記載を参照)。
本構成によれば、少なくとも外側壁の後端部における特定強化壁との接続部分の近傍に特定痕跡部を設けている。つまり、区画部材を成形型から脱型する際に、外側壁の後端部における特定強化壁との接続部分の近傍の部位をエジェクタピンなどにより押圧するようにしている。これにより、特定強化壁の後端部が押圧されなくても、外側壁の後端部における特定強化壁との接続部分の近傍の部位をエジェクタピンなどにより押圧するようにしているため、特定強化壁などをスムーズに金型から抜き出すことができ、成形時におけるダメージを抑制することができる。
手段3:手段1の構成において、
「前記特定痕跡部は、半円形に形成されており、
前記外側壁に形成された前記特定痕跡部は、半円状の円弧部分が前記内側壁側に向くように設けられている」
ことを特徴とする。
手段3の構成によると、特定痕跡部は、半円形に形成されており、外側壁に形成された特定痕跡部は、半円状の円弧部分が内側壁側に向くように設けられているものである([発明を実施するための形態]では、区画部材1070、外側壁1071、脱型痕跡部2519、図131、などの記載を参照)。
本構成によれば、外側壁の後端部に設けている特定痕跡部を、半円状の円弧部分を相手側に向くように設けている。つまり、半円形の特定痕跡部は、外部から視認可能な区画部材の製品面(表面)に接近するほど広くなるように設けているため、区画部材の製造において、成形型から脱型する際に、エジェクタピンなどにより外側壁の後端部における製品面側の部位が十分な力で押圧されることで、金型から綺麗に取外すことができ、区画部材の見栄えが悪くなることはないと共に、変形のようなダメージを抑制することができる。
手段4:手段1の構成において、
「前記特定痕跡部は、半円形に形成されており、
前記内側壁に形成された前記特定痕跡部は、半円状の円弧部分が前記外側壁側に向くように設けられている」
ことを特徴とする。
手段4の構成によると、特定痕跡部は、半円形に形成されており、内側壁に形成された特定痕跡部は、半円状の円弧部分が外側壁側に向くように設けられているものである([発明を実施するための形態]では、区画部材1070、内側壁1072、脱型痕跡部2519、図131、などの記載を参照)。
本構成によれば、内側壁の後端部に設けている特定痕跡部を、半円状の円弧部分を相手側に向くように設けている。つまり、半円形の特定痕跡部は、外部から視認可能な区画部材の製品面(表面)に接近するほど広くなるように設けているため、区画部材の製造において、成形型から脱型する際に、エジェクタピンなどにより内側壁の後端部における製品面側の部位が十分な力で押圧されることで、金型から綺麗に取外すことができ、区画部材の見栄えが悪くなることはないと共に、変形のようなダメージを抑制することができる。
手段5:手段1の構成において、
「前記区画部材は、透明な遊技板の前側に設けられており、該遊技板の後側から前記特定痕跡部が確認可能に設けられている」
ことを特徴とする。
手段5の構成によると、区画部材は、透明な遊技板の前側に設けられており、遊技板の後側から特定痕跡部が確認可能に設けられているものである([発明を実施するための形態]では、区画部材1070、遊技パネル1100、脱型痕跡部2519、図131、などの記載を参照)。
本構成によれば、区画部材を、透明な遊技板の前側に設けていることから、遊技板の後方から、区画部材に設けられている特定痕跡部を視認することが可能であるため、遊技機(遊技盤)の製造時(組立時)において、透明な遊技板を通して区画部材の特定痕跡部を見ることで、区画部材の取付位置や取付向きなどを確認することができる。
手段6:手段1の構成において、
「前記特定強化壁は、
前記外側壁または前記内側壁の後端部同士の間に段差が設けられている」
ことを特徴とする。
手段6の構成によると、特定強化壁は、外側壁または内側壁の後端部同士の間に段差が設けられているものである([発明を実施するための形態]では、区画部材1070、外側壁1071、内側壁1072、強化壁1073、図131~図133、などの記載を参照)。
本構成によれば、区画部材において、特定強化壁と、外側壁または内側壁の後端部同士との間に段差を設けているため、仮に、区画部材の製造時(成形時)において特定強化壁が変形しても、特定強化壁の後端部が前側壁や内側壁などの後端部よりも突出することはない。これにより、遊技機(遊技盤)の組立ての際に、変形した特定強化壁が遊技板のような他の部材と接触して組立てを阻害することはなく、確実に組立てることができる。
手段7:手段1の構成において、
「前記特定痕跡部は、
前記区画部材と前記遊技盤に設ける他の部材とで共通の態様に設けられている」
ことを特徴とする。
ここで、「遊技盤における他の部材」としては、「区画部材が前構成部材の一部を構成しているものの場合、前構成部材における残りの部位を構成している部材」、「区画部材が取付けられる遊技板(遊技パネル)と同じ遊技板に取付けられる部材(例えば、内レールユニット、始動口ユニット、サイドユニット、サイド左上ユニット、センター役物、アタッカユニット、など)」、などが挙げられる。
手段7の構成によると、特定痕跡部は、区画部材と遊技盤に設ける他の部材とで共通の態様に設けられているものである([発明を実施するための形態]では、前構成部材1000、区画部材1070、などの記載を参照)。
本構成によれば、区画部材に設けている特定痕跡部を、遊技盤に設ける他の部材の特定痕跡部と共通の態様にしているため、製造時やリユース時などにおいて異なる機種の区画部材などが混在していても、それらの特定痕跡部の態様を確認することで、同じ機種に使用する(組となる)区画部材などを判別することができ、組み間違いを防止することができると共に、作業性を高めることができる。
手段8:手段1の構成において、
「前記区画部材は、
前記特定痕跡部の近傍に凹部が設けられている」
ことを特徴とする。
ところで、区画部材は、遊技領域の外側に設けられていることから、内側壁に遊技球が接触することにより、区画部材が取付けられている部材(例えば、遊技板のような基本部材)に対して区画部材が振動する場合がある。そして、区画部材が基本部材に対して振動すると、区画部材における基本部材と接触している部位(例えば、特定痕跡部)が擦れにより粉が生じる恐れがあり、生じた粉が遊技領域に侵入することによって遊技球の動き(遊技)に影響を与えたり、遊技機の見栄えが悪くなったりする恐れがある。
手段8の構成によると、区画部材は、特定痕跡部の近傍に凹部が設けられているものである([発明を実施するための形態]では、区画部材1070、凹部1075、図131~図133、などの記載を参照)。
本構成によれば、区画部材において、特定痕跡部の近傍に凹部を設けているため、区画部材が他の部材(基本部材)との間で振動して擦れることにより粉が生じても、その粉を凹部により回収することができる。これにより、生じた粉が遊技領域に侵入することを防止することができ、遊技球の動き(遊技)に影響を与えたり、遊技機の見栄えが悪くなったり、することはない。
このように、上記の解決手段によれば、成形時におけるダメージを抑制させることが可能な区画部材が設けられている遊技機を提供することができる。
(技術的特徴の解決手段と実施形態との関係)
本実施形態の遊技盤5における前構成部材1000の区画部材1070、区画部材1070A、区画部材1070B、区画部材1070Cは上記解決手段の区画部材に、本実施形態における外側壁1071は上記解決手段の外側壁に、本実施形態における内側壁1072は上記解決手段の内側壁に、本実施形態における強化壁1073は上記解決手段の特定強化壁に、本実施形態における凹部1075は上記解決手段の凹部に、本実施形態における遊技パネル1100は上記解決手段の遊技板に、本実施形態における脱型痕跡部2519は上記解決手段の特定痕跡部に、それぞれ相当している。
(本実施形態の特徴的な作用効果)
本実施形態のパチンコ機1によれば、遊技盤5における遊技領域5aの外側に設けられる前構成部材1000の一部を構成している区画部材1070において、外側壁1071および内側壁1072の後端面に、成形の際に生じうる特定痕跡部としての脱型痕跡部2519を設けるようにすると共に、外側壁1071と内側壁1072とを繋いでいる強化壁1073の後端面には特定痕跡部としての脱型痕跡部2519を設けないようしている。これにより、区画部材1070の成形時においてエジェクタピンなどにより強化壁1073の端部が押圧されて変形するようなことなく、成形時におけるダメージを抑制することができると共に、区画部材1070の見栄えが悪くなることはない。従って、区画部材1070の変形が抑制されていることから、遊技領域5aを流通する遊技球Bが区画部材1070に接触しても、遊技球Bが設計とは異なる動きをすることはないため、遊技者に対して不信感を与えてしまうことはなく、本パチンコ機1による遊技を楽しませることができる。
また、本実施形態によれば、区画部材1070には、外側壁1071と内側壁1072とを繋いでいる強化壁1073を設けているため、強化壁1073により区画部材1070の強度・剛性を高めることができ、内側壁1072に遊技球Bが当接しても変形したり破損したりすることはない。
更に、本実施形態によれば、区画部材1070において、少なくとも外側壁1071の後端面における強化壁1073との接続部分の近傍に脱型痕跡部2519を設けていることから、区画部材1070を成形型から脱型する際に、外側壁1071の後端面における強化壁1073との接続部分の近傍の部位をエジェクタピンなどにより押圧するようにしている。これにより、強化壁1073の後端面が押圧されなくても、外側壁1071の端部における強化壁1073との接続部分の近傍の部位をエジェクタピンなどにより押圧するようにしているため、強化壁1073などをスムーズに金型から抜き出すことができ、成形時におけるダメージを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、区画部材1070において、外側壁1071に形成される脱型痕跡部2519を、半円状の円弧部分が内側壁1072側に向くように設けている。つまり、外側壁1071の後端面に設けている半円形の脱型痕跡部2519を、外部から視認可能な区画部材1070の製品面(表面)に接近するほど広くなるように設けているため、区画部材1070の製造において、成形型から脱型する際に、エジェクタピンなどにより外側壁1071の端部における製品面側の部位が十分な力で押圧されることで、金型から綺麗に取外すことができ、区画部材1070の見栄えが悪くなることはないと共に、変形のようなダメージを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、区画部材1070において、内側壁1072に形成された脱型痕跡部2519を、半円状の円弧部分が外側壁1071側に向くように設けている。つまり、内側壁1072の後端面に設けている半円形の脱型痕跡部2519を、外部から視認可能な区画部材1070の製品面(表面)に接近するほど広くなるように設けているため、区画部材1070の製造において、成形型から脱型する際に、エジェクタピンなどにより内側壁1072の端部における製品面側の部位が十分な力で押圧されることで、金型から綺麗に取外すことができ、区画部材1070の見栄えが悪くなることはないと共に、変形のようなダメージを抑制することができる。
更に、本実施形態によれば、区画部材1070を、透明な遊技パネル1100の前側に設けると共に、遊技パネル1100の後側から脱型痕跡部2519を確認可能に設けるようにしていることから、透明な遊技パネル1100の後方から、区画部材1070に設けられている脱型痕跡部2519を視認することが可能であるため、パチンコ機1(遊技盤5)の製造時(組立時)において、透明な遊技パネル1100を通して区画部材1070の脱型痕跡部2519を見ることで、区画部材1070の取付位置や取付向きなどを確認することができる。
また、本実施形態によれば、区画部材1070A(区画部材1070C)において、強化壁1073と、外側壁1071または内側壁1072とのそれぞれの後端面同士の間に段差を設けるようにしているため、仮に、区画部材1070A(区画部材1070C)の製造時(成形時)において強化壁1073が変形しても、強化壁1073の後端面が外側壁1071や内側壁1072などの後端面よりも後方へ突出することはない。従って、パチンコ機1(遊技盤5)の組立ての際に、変形した強化壁1073が遊技パネル1100のような他の部材と接触して組立てを阻害することはなく、確実に組立てることができる。
また、本実施形態によれば、区画部材1070に設けている脱型痕跡部2519を、遊技盤5に設ける他の部材(例えば、前構成部材1000を構成している部材のうち区画部材1070を除いた部材)の脱型痕跡部2519と共通の態様にしているため、製造時やリユース時などにおいて異なる機種の区画部材1070などが混在していても、それらの脱型痕跡部2519の態様を確認することで、同じ機種に使用する(組となる)区画部材1070などを判別することができ、組み間違いを防止することができると共に、作業性を高めることができる。
また、本実施形態によれば、区画部材1070において、脱型痕跡部2519の近傍に凹部1075を設けていることから、区画部材1070が遊技パネル1100との間で振動して擦れることにより粉が生じても、その粉を凹部1075により回収することができるため、擦れにより生じた粉が遊技領域5aに侵入することを防止することができ、遊技球Bの動き(遊技)に影響を与えたり、パチンコ機1の見栄えが悪くなったり、することはない。
[11-5c.小括C]
(技術的特徴の背景)
資源の有効利用などの観点から、リサイクルやリユースなどが容易な部材を備えた遊技機が提案されている(例えば、特許文献:特開2022-168897号公報)。ところで、遊技機から取外した部材をリユース(再利用)するような場合、作業者によっては、汚れや消耗などによりリユースに不適格な部材をリユースに回してしまう恐れがあった。
そこで、以下の解決手段では、上記の実情に鑑み、リユースの可否を容易に判別することが可能な部材を備えた遊技機の提供を課題とするものである。
(技術的特徴の解決手段)
手段1:遊技機において、
「所定の基本部材に対して取外可能に設けられる特定汎用部材を備えた遊技機において、
前記特定汎用部材は、
前記基本部材に取付けた状態にて該基本部材と接触可能とされる領域であり、且つ、前記基本部材から取外した状態にて外部から視認可能な領域である特定領域と、
前記基本部材に取付けた状態にて該基本部材と接触不能な領域とされる非特定領域と、を有し、
前記特定領域には、前記基本部材と接触可能な第一特定部が設けられ、
前記非特定領域には、前記基本部材と接触不能な第二特定部が設けられ、
前記第一特定部と前記第二特定部は、略同一の識別態様とされる」
ことを特徴とする。
ここで、「基本部材」としては、「前方に遊技領域が設けられる遊技板(遊技パネル)」、「遊技板の後側に取付けられる裏箱」、「外枠」、「外枠に対して開閉可能に取付けられる本体枠の本体枠ベース」、「本体枠または外枠に対して開閉可能に取付けられる扉枠の扉枠本体」、などが挙げられる。
また、「特定汎用部材」としては、「遊技領域の外側に設けられる前構成部材」、「遊技領域内に設けられる部材(例えば、内レールユニット、始動口ユニット、サイドユニット、サイド左上ユニット、センター役物、アタッカユニット、など)」、「遊技機の前面の扉枠において取外可能に設けられている装飾部材(例えば、扉枠トップ装飾体、扉枠左サイド装飾体、扉枠右サイド装飾体、など)」、「前方に遊技領域が設けられる遊技パネルの後側に取付けられる部材(例えば、裏箱、裏球誘導ユニット、裏基板ユニット、など)」、などが挙げられる。
更に、「第一特定部」としては、「特定汎用部材の成形の際に生じる成形痕」、「凸状の刻印(浮彫)」、「塗布された塗料」、などが挙げられる。また、「成形痕」としては、「成形型(金型)を使用して製品を成形した後に、当該製品を成形型から取出すための機構(例えば、エジェクタピン、押上げコア、直上げコア、突出しコア、等)により製品に付いた押出痕跡」、「金型に溶融樹脂を射出成形するための注入口(ゲート)跡」、「射出成形の金型の割面によるパーティングライン」、などが挙げられる。
また、「第一特定部」の形状としては、「円形状」、「半円形状」、「楕円形状」、「三角形、四角形、五角形、六角形、のような多角形」、「星形、ハート形、矢印、のような不定形」、「記号」、「文字」、などが挙げられる。
更に、「第二特定部」としては、「特定汎用部材の成形の際に生じる成形痕」、「凸状や凹状の刻印」、「塗布された塗料」、「シール」、「強化壁」、などが挙げられる。
また、「第二特定部」の形状としては、「円形状」、「半円形状」、「楕円形状」、「三角形、四角形、五角形、六角形、のような多角形」、「星形、ハート形、矢印、のような不定形」、「記号」、「文字」、などが挙げられる。
また、第一特定部と第二特定部とにおける「略同一の識別態様」としては、サイズ、形状、色、構成(成形痕、刻印、塗料、シール、など)、などの少なくとも一つが類似(完全同一であっても良いし、完全同一でなくても良い)であれば良い。例えば、第一特定部と第二特定部とは、構成や形状などが同じであっても良いし、構成や形状の一方が異なっていても良い。
手段1の構成によると、所定の基本部材に対して取外可能に設けられる特定汎用部材を備えた遊技機において、特定汎用部材は、基本部材に取付けた状態にて基本部材と接触可能とされる領域であり、且つ、基本部材から取外した状態にて外部から視認可能な領域である特定領域と、基本部材に取付けた状態にて基本部材と接触不能な領域とされる非特定領域と、を有し、特定領域には、基本部材と接触可能な第一特定部が設けられ、非特定領域には、基本部材と接触不能な第二特定部が設けられ、第一特定部と第二特定部は、略同一の識別態様とされるものである([発明を実施するための形態]では、[11-3.特定汎用部材の特徴2]の章、区画部材1070、接触領域1076、非接触領域1077、特定接触部1078、特定非接触部1079、脱型痕跡部2519、図134~図137などの記載を参照)。
本構成によれば、基本部材に特定汎用部材を取付けた状態では、特定汎用部材における基本部材と接触可能な特定領域に設けられている第一特定部が基本部材と接触している。この状態で、本遊技機が使用されることにより、特定汎用部材が基本部材に対して相対的に振動し、第一特定部と基本部材との間で摩擦が生じることとなる。そして、使用された本遊技機をリサイクルなどにより分解して、基本部材から特定汎用部材が取外されると、特定汎用部材における特定領域に設けられている第一特定部が視認可能となる。この際に、特定汎用部材の第一特定部は、基本部材との摩擦により識別態様(例えば、視認性)が変化している。一方、特定汎用部材における非特定領域に設けられている第二特定部は、基本部材と接触しないため、本遊技機が使用されても基本部材との間で摩擦が生じることはなく、第二特定部の識別態様が変化することはない。このようなことから、取外した特定汎用部材をリユースする際に、摩擦により摩耗することで識別態様の変化した第一特定部と、識別態様が変化していない第二特定部とを比較することにより、特定汎用部材がリユース可能であるか否かの判断材料とすることができ、リユースの可否を容易に判別することができる。
この特定汎用部材に対するリユースの可否の判別としては、例えば、第一特定部と第二特定部とが同じように見える場合はリユース可能と判別し、第一特定部と第二特定部とが明らかに異なって見える(第一特定部に多くのキズが付いている、第一特定部が削れて消滅している、など)場合はリユース不可と判別することが可能である。
なお、第二特定部を、第一特定部の近傍に設けることが望ましい。これにより、特定汎用部材をリユースする際に、第二特定部を見ることで第一特定部の位置を容易に特定することができ、特定汎用部材がリユース可能か否かの判別作業の作業性を高めることができる。
また、特定汎用部材を基本部材に取付けている状態で、基本部材を通して第一特定部および第二特定部を視認可能とするようにしても良い。これにより、特定汎用部材を取外す前に、第一特定部と第二特定部とを比較して特定汎用部材がリユース可能か否かを判別することができる。
また、特定汎用部材に、板状の壁部と、壁部の側壁から延出している複数の強化壁と、を備え、第一特定部を、特定領域である壁部の端部における強化壁との接続部分の近傍に設けると共に、第一特定部の近傍の強化壁に、非特定領域の第二特定部として壁部の端部との間に段差を設けるようにしても良い。これにより、基本部材と接触可能な壁部の端部における強化壁との接続部分の近傍に第一特定部を設けていると共に、基本部材と接触しない強化壁を第二特定部としているため、第二特定部を見ることで、第一特定部の位置を容易に特定することができ、特定汎用部材がリユース可能か否かの判別作業の作業性を高めることができる。
また、上記のように、特定汎用部材に、壁部と壁部から延出している複数の強化壁とを設けるようにする場合、強化壁により特定汎用部材の強度・剛性を高めることができ、変形や破損などがし難いものとすることができる。
更に、特定汎用部材における第一特定部の近傍に凹部を設けるようにすることが望ましい。これにより、第一特定部の近傍に凹部を設けているため、第一特定部において摩擦により生じた粉を凹部により回収することができ、生じた粉が遊技に影響を与えたり、遊技機の見栄えを悪くしたりすることはない。
また、第一特定部および第二特定部の少なくとも一方を、特定汎用部材の成形の際に生じる成形痕としても良い。これにより、第一特定部や第二特定部を、特定汎用部材が成形される際に生じる成形痕としているため、第一特定部や第二特定部を設けるために、成形型に刻印を設けたり、塗料を塗布したり、シールを貼り付けたり、する必要はなく、遊技機にかかるコストの増加を抑制させることができる。
また、特定汎用部材を、板状の壁部と、壁部の側壁から延出している強化壁と、で構成し、壁部の後端部に第一特定部を設けると共に、第一特定部を成形痕としての脱型痕跡部とし、強化壁の後端部には特定痕跡部(成形痕)としての脱型痕跡部を設けないようにしても良い。これにより、特定汎用部材の成形時においてエジェクタピンなどにより強化壁の後端部が押圧されて変形するようなことなく、成形時におけるダメージを抑制することができると共に、特定汎用部材の見栄えが悪くなることはない。従って、特定汎用部材の変形が抑制されていることから、例えば、特定汎用部材に遊技球が接触しても、遊技球が設計とは異なる動きをすることはないため、遊技者に対して不信感を与えてしまうことはなく、本遊技機による遊技を楽しませることができる。
更に、上記のように、特定汎用部材に、板状の壁部と、壁部の側壁から延出している複数の強化壁と、を備え、第一特定部を壁部の後端部における強化壁との接続部分の近傍に設けると共に、強化壁の後端部と壁部の後端部との間に段差を設けるようにする場合、更に、第一特定部を、半円形に形成すると共に、壁部の後端部に設けられた第一特定部を、半円状の円弧部分を強化壁が接続されている側壁側に向けて設けるようにしても良い。これにより、壁部の後端部に設けられている第一特定部を半円形としているため、その形状により第一特定部であることを特定することができ、その第一特定部を見ることにより上記と同様の作用効果を奏することができる。
また、上記のように、壁部の後端部に半円形の第一特定部を設けるようにする場合、壁部の後端部に設けられる第一特定部を成形痕としての脱型痕跡部とすると共に、強化壁の後端部には脱型痕跡部を設けないようにしても良い。これにより、壁部の後端部に設けられている半円形の第一特定部(脱型痕跡部)を、外部から視認可能な特定汎用部材の製品面(表面)に接近するほど広くなるように設けているため、特定汎用部材の製造において、成形型から脱型する際に、エジェクタピンなどにより壁部の後端部における製品面側の部位が十分な力で押圧されることで、金型から綺麗に取外すことができ、特定汎用部材の見栄えが悪くなることはないと共に、変形のようなダメージを抑制することができる。
手段2:手段1の構成において、
「前記特定汎用部材は、板状の壁部と、該壁部の側壁から延出している複数の強化壁と、を備え、
前記第一特定部は、前記特定領域である前記壁部の後端部における前記強化壁との接続部分の近傍に設けられており、
前記第一特定部の近傍の前記強化壁は、前記非特定領域の前記第二特定部として前記壁部の後端部との間に段差が設けられている」
ことを特徴とする。
手段2の構成によると、特定汎用部材は、板状の壁部と、壁部の側壁から延出している複数の強化壁と、を備え、第一特定部は、特定領域である壁部の後端部における強化壁との接続部分の近傍に設けられており、第一特定部の近傍の強化壁は、非特定領域の第二特定部として壁部の端部との間に段差が設けられているものである([発明を実施するための形態]では、区画部材1070A、外側壁1071、内側壁1072、強化壁1073、脱型痕跡部2519、図136、などの記載を参照)。
本構成によれば、基本部材と接触可能な壁部の後端部における強化壁との接続部分の近傍に第一特定部を設けていると共に、基本部材と接触しない強化壁を第二特定部としているため、第二特定部を見ることで、第一特定部の位置を容易に特定することができ、特定汎用部材がリユース可能か否かの判別作業の作業性を高めることができる。
また、特定汎用部材に、壁部と壁部から延出している複数の強化壁とを設けているため、強化壁により特定汎用部材の強度・剛性を高めることができ、変形や破損などがし難いものとすることができる。
手段3:手段1の構成において、
「前記特定汎用部材は、
前記第一特定部の近傍に凹部が設けられている」
ことを特徴とする。
ところで、特定汎用部材の第一特定部は、基本部材との摩擦により識別態様が変化するようにしているため、擦れにより第一特定部が摩耗して粉が生じることとなるが、生じた粉が遊技に影響を与えたり、見栄えを悪くしたりする恐れがある。
手段3の構成によると、特定汎用部材には、第一特定部の近傍に凹部が設けられているものである([発明を実施するための形態]では、区画部材1070、凹部1075、図134~図137、などの記載を参照)。
本構成によれば、第一特定部の近傍に凹部を設けているため、第一特定部において摩擦により生じた粉を凹部により回収することができ、生じた粉が遊技に影響を与えたり、遊技機の見栄えを悪くしたりすることはない。
手段4:手段1の構成において、
「前記第一特定部および前記第二特定部の少なくとも一方は、
前記特定汎用部材の成形の際に生じる成形痕である」
ことを特徴とする。
ここで、「成形痕」としては、「成形型(金型)を使用して製品を成形した後に、当該製品を成形型から取出すための機構(例えば、エジェクタピン、押上げコア、直上げコア、突出しコア、等)により製品に付いた押出痕跡」、「金型に溶融樹脂を射出成形するための注入口(ゲート)跡」、「射出成形の金型の割面によるパーティングライン」、などが挙げられる。
手段4の構成によると、第一特定部および第二特定部の少なくとも一方は、特定汎用部材の成形の際に生じる成形痕である([発明を実施するための形態]では、特定接触部1078、特定非接触部1079、脱型痕跡部2519、図134~図137、などの記載を参照)。
本構成によれば、第一特定部や第二特定部を、特定汎用部材が成形される際に生じる成形痕としているため、第一特定部や第二特定部を設けるために、成形型に刻印を設けたり、塗料を塗布したり、シールを貼り付けたり、する必要はなく、遊技機にかかるコストの増加を抑制させることができる。
なお、特定汎用部材を、板状の壁部と、壁部の側壁から延出している強化壁と、で構成し、壁部の後端部に第一特定部を設けると共に、第一特定部を成形痕としての脱型痕跡部とし、強化壁の後端部には成形痕としての脱型痕跡部を設けないようにしても良い。これにより、特定汎用部材の成形時においてエジェクタピンなどにより強化壁の後端部が押圧されて変形するようなことなく、成形時におけるダメージを抑制することができると共に、特定汎用部材の見栄えが悪くなることはない。従って、特定汎用部材の変形が抑制されていることから、例えば、特定汎用部材に遊技球が接触しても、遊技球が設計とは異なる動きをすることはないため、遊技者に対して不信感を与えてしまうことはなく、本遊技機による遊技を楽しませることができる。
手段5:手段2の構成において、
「前記第一特定部は、半円形に形成されており、
前記壁部の後端部に設けられた前記第一特定部は、半円状の円弧部分を前記強化壁が接続されている側壁側に向けて設けられている」
ことを特徴とする。
手段5の構成によると、第一特定部は、半円形に形成されており、壁部の後端部に設けられた第一特定部は、半円状の円弧部分を強化壁が接続されている側壁側に向けて設けられているものである([発明を実施するための形態]では、外側壁1071、内側壁1072、強化壁1073、脱型痕跡部2519、図134~図137、などの記載を参照)。
本構成によれば、壁部の後端部に設けられている第一特定部を半円形としているため、その形状により第一特定部であることを特定することができ、その第一特定部を見ることにより上記と同様の作用効果を奏することができる。
なお、壁部の後端部に設けられる第一特定部を成形痕としての脱型痕跡部とすると共に、強化壁の後端部には成形痕としての脱型痕跡部を設けないようにしても良い。これにより、壁部の後端部に設けられている半円形の第一特定部(脱型痕跡部)を、外部から視認可能な特定汎用部材の製品面(表面)に接近するほど広くなるように設けているため、特定汎用部材の製造において、成形型から脱型する際に、エジェクタピンなどにより壁部の後端部における製品面側の部位が十分な力で押圧されることで、金型から綺麗に取外すことができ、特定汎用部材の見栄えが悪くなることはないと共に、変形のようなダメージを抑制することができる。
このように、上記の解決手段によれば、リユースの可否を容易に判別することが可能な部材を備えた遊技機を提供することができる。
(技術的特徴の解決手段と実施形態との関係)
本実施形態の前構成部材1000における区画部材1070(区画部材1070A~区画部材1070C)は上記解決手段の特定汎用部材に、本実施形態における遊技パネル1100は上記解決手段の基本部材に、本実施形態における外側壁1071及び内側壁1072は上記解決手段の壁部に、本実施形態における接触領域1076は上記解決手段の特定領域に、本実施形態における非接触領域1077は上記解決手段の非特定領域に、本実施形態における特定接触部1078及び脱型痕跡部2519は上記解決手段の第一特定部に、本実施形態における特定非接触部1079及び脱型痕跡部2519は上記解決手段の第二特定部に、本実施形態における脱型痕跡部2519は上記解決手段の成形痕に、それぞれ相当している。
(本実施形態の特徴的な作用効果)
本実施形態のパチンコ機1によれば、遊技盤5において、前構成部材1000を構成している特定汎用部材としての区画部材1070には、特定接触部1078と特定非接触部1079とが略同一の識別態様で設けられている。この区画部材1070を遊技パネル1100に取付けた状態では、区画部材1070における遊技パネル1100と接触可能な接触領域1076に設けられている特定接触部1078が遊技パネル1100と接触している。この状態で、本パチンコ機1が使用されることにより、区画部材1070が遊技パネル1100に対して相対的に振動し、特定接触部1078と遊技パネル1100との間で摩擦が生じることとなる。そして、使用された本パチンコ機1をリサイクルなどにより分解して、遊技パネル1100から区画部材1070が取外されると、区画部材1070における接触領域1076に設けられている特定接触部1078が視認可能となる。この際に、区画部材1070の特定接触部1078は、遊技パネル1100との摩擦により識別態様(例えば、視認性)が変化している。一方、区画部材1070における非接触領域1077に設けられている特定非接触部1079は、遊技パネル1100と接触しないため、本パチンコ機1が使用されても遊技パネル1100との間で摩擦が生じることはなく、特定非接触部1079の識別態様が変化することはない。このようなことから、取外した区画部材1070をリユースする際に、摩擦により摩耗することで識別態様の変化した特定接触部1078と、識別態様が変化していない特定非接触部1079とを比較することにより、区画部材1070がリユース可能であるか否かの判断材料とすることができ、リユースの可否を容易に判別することができる。
この区画部材1070に対するリユースの可否の判別としては、例えば、特定接触部1078と特定非接触部1079とが同じように見える場合はリユース可能と判別し、特定接触部1078と特定非接触部1079とが明らかに異なって見える(特定接触部1078に多くのキズが付いている、特定接触部1078が削れて消滅している、など)場合はリユース不可と判別することが可能である。
更に、本実施形態によれば、特定非接触部1079を、特定接触部1078の近傍に設けているため、区画部材1070をリユースする際に、特定非接触部1079を見ることで特定接触部1078の位置を容易に特定することができ、区画部材1070がリユース可能か否かの判別作業の作業性を高めることができる。
また、本実施形態によれば、区画部材1070を遊技パネル1100に取付けている状態で、透明な遊技パネル1100を通して特定接触部1078および特定非接触部1079を視認可能としているため、区画部材1070を取外す前に、特定接触部1078と特定非接触部1079とを比較して区画部材1070がリユース可能か否かを判別することができる。
また、本実施形態によれば、区画部材1070A(区画部材1070C)では、遊技パネル1100と接触可能な外側壁1071や内側壁1072の後端面における強化壁1073との接続部分の近傍に特定接触部1078を設けていると共に、遊技パネル1100と接触しない強化壁1073の後端面を特定非接触部1079としているため、特定非接触部1079、つまり、強化壁1073を見ることで、特定接触部1078の位置を容易に特定することができ、区画部材1070がリユース可能か否かの判別作業の作業性を高めることができる。
また、本実施形態によれば、区画部材1070に、外側壁1071や内側壁1072から延出している複数の強化壁1073を設けているため、強化壁1073により区画部材1070の強度・剛性を高めることができ、変形や破損などがし難いものとすることができる。
更に、本実施形態によれば、区画部材1070における特定接触部1078の近傍に凹部1075を設けているため、特定接触部1078において摩擦により生じた粉を凹部1075により回収することができ、生じた粉が遊技に影響を与えたり、パチンコ機1の見栄えを悪くしたりすることはない。
また、本実施形態によれば、特定接触部1078や特定非接触部1079の少なくとも一方を、区画部材1070が成形される際に生じる成形痕(脱型痕跡部2519)としているため、特定接触部1078や特定非接触部1079を設けるために、成形型に刻印を設けたり、塗料を塗布したり、シールを貼り付けたり、する必要はなく、パチンコ機1にかかるコストの増加を抑制させることができる。
また、本実施形態によれば、区画部材1070において、外側壁1071や内側壁1072の後端面に、特定接触部1078としての脱型痕跡部2519を設けると共に、強化壁1073の後端面には脱型痕跡部2519を設けないようにしているため、区画部材1070の成形時においてエジェクタピンなどにより強化壁の端部が押圧されて変形するようなことなく、成形時におけるダメージを抑制することができると共に、区画部材1070の見栄えが悪くなることはない。従って、区画部材1070の変形が抑制されていることから、例えば、区画部材1070に遊技球Bが接触しても、遊技球Bが設計とは異なる動きをすることはないため、遊技者に対して不信感を与えてしまうことはなく、本パチンコ機1による遊技を楽しませることができる。
更に、本実施形態によれば、区画部材1070において、外側壁1071や内側壁1072の後端面に、脱型痕跡部2519からなる特定接触部1078を半円形としているため、その形状により特定接触部1078であることを特定することができ、その特定接触部1078を見ることにより上記と同様の作用効果を奏することができる。
また、本実施形態によれば、区画部材1070において、外側壁1071や内側壁1072の後端面に設けられる特定接触部1078を、強化壁1073が接続されている側壁側へ円弧部分を向けた半円形とすると共に、特定接触部1078を成形痕としての脱型痕跡部2519とし、強化壁1073の後端面には脱型痕跡部2519を設けてない。これにより、外側壁1071や内側壁1072の後端面に設けられている半円形の特定接触部1078(脱型痕跡部2519)を、外部から視認可能な区画部材1070の製品面(表面)に接近するほど広くなるように設けているため、区画部材1070の製造において、成形型から脱型する際に、エジェクタピンなどにより外側壁1071や内側壁1072の後端面における製品面側の部位が十分な力で押圧されることで、金型から綺麗に取外すことができ、区画部材1070の見栄えが悪くなることはないと共に、変形のようなダメージを抑制することができる。
[11-5d.小括D]
(技術的特徴の背景)
パチンコ機のような遊技機には、遊技や演出などを制御する複数の基板が設けられており、それら基板が複数のハーネス(ハーネス部)によって電気的に接続されている(例えば、特許文献:特開2022-109544号公報)。ハーネスは、複数の電線によって構成されている。ところで、資源の有効活用などの観点から、ハーネスをリユースする場合、作業者によっては汚れてリユースに不向きなハーネスを、リユースに回してしまう恐れがあった。
そこで、以下の解決手段では、上記の実情に鑑み、リユースの可否を容易に判別することが可能なハーネス部を備えた遊技機の提供を課題とするものである。
(技術的特徴の解決手段)
手段1:遊技機において、
「複数の電線を有するハーネス部を備えた遊技機において、
前記ハーネス部は、
少なくとも一本の特定電線と該特定電線よりも本数が多い一般電線を有し、
前記ハーネス部のうちの第一ハーネス部は、
前記特定電線の色よりも前記一般電線の色の方が明度または彩度が低くなるように構成され、
前記ハーネス部のうちの第二ハーネス部は、
前記特定電線の色よりも前記一般電線の色の方が明度または彩度が高くなるように構成されてなる」
ことを特徴とする。
手段1の構成によると、複数の電線を有するハーネス部を備えた遊技機において、ハーネス部は、少なくとも一本の特定電線と特定電線よりも本数が多い一般電線を有し、ハーネス部のうちの第一ハーネス部は、特定電線の色よりも一般電線の色の方が明度または彩度が低くなるように構成され、ハーネス部のうちの第二ハーネス部は、特定電線の色よりも一般電線の色の方が明度または彩度が高くなるように構成されているものである([発明を実施するための形態]では、[11-4.ハーネス部]の章、ハーネス部1700、特定ハーネス部1700A、一般ハーネス部1700B、電線1720、特定電線1721、一般電線1722、図138及び図139などの記載を参照)。
本構成によれば、少なくとも一本の特定電線と特定電線よりも本数が多い一般電線とで構成されているハーネス部が複数設けられている遊技機において、複数のハーネス部に、特定電線の色よりも一般電線の色の方が明度または彩度が低い第一ハーネス部と、特定電線の色よりも一般電線の色の方が明度または彩度が高い第二ハーネス部と、を備えるようにしている。これにより、遊技機の使用により複数のハーネス部に汚れが付着すると、実際の汚れ具合は同じであっても、第一ハーネス部では数の多い一般電線の色が暗い感じであるため汚れが目立ち難く、第二ハーネス部では数の多い一般電線の色が明るい感じであるため汚れが目立ち易くなる。従って、汚れが目立ち難い第一ハーネス部をリユースに回すことが可能となる。この際に、汚れが目立つ第二ハーネス部を見ることにより、本来の汚れ具合を確認することができるため、第二ハーネス部の汚れ具合により、汚れすぎている第一ハーネス部はリユースしないようにし、汚れが軽微な第一ハーネス部はリユースに回すことができ、リユースの可否を容易に判別することが可能である。
なお、第一ハーネス部において、特定電線が複数の一般電線に隠れるように取付けることが望ましい。これにより、第一ハーネス部において、数の多い一般電線の色よりも明るい感じの色の特定電線を、複数の一般電線に隠れるようにしているため、明るい色の特定電線に汚れが付着し難くすることができ、第一ハーネス部の汚れを全体的に目立ち難くすることができる。
また、上記のように、第一ハーネス部において、特定電線を複数の一般電線に隠れるように取付ける場合、色が明るい感じの特定電線が汚れ難くなるため、第一ハーネス部をリユースする際に、第一ハーネス部の特定電線において、一般電線により隠れる部分と、一般電線により隠れない部分、との汚れ具合を比較することにより、本来の汚れ具合を確認することができ、当該第一ハーネス部がリユース可能か否かの判断材料とすることができる。
更に、遊技機に、第一ハーネス部の一般電線よりも明度または彩度の高い特定部を設けるようにしても良い。これにより、第一ハーネス部の一般電線の色よりも明度または彩度の高い(明るい感じの)色の特定部を設けているため、当該特定部を見ることにより本来の汚れ具合を確認することができ、第一ハーネス部がリユース可能か否かを容易に判別することが可能となる。
また、複数のハーネス部において、それぞれの両端にコネクタを設けると共に、第一ハーネス部を除いた少なくとも一つのハーネス部のコネクタを、第一ハーネス部の一般電線よりも明度または彩度が高くすることが望ましい。これにより、複数のハーネス部のうち、第一ハーネス部を除いた一部のハーネス部におけるコネクタの色を、第一ハーネス部における一般電線の色よりも明るい感じの色としているため、そのコネクタを見ることにより本来の汚れ具合を確認することができ、第一ハーネス部がリユース可能か否かを容易に判別することが可能となる。
また、複数のハーネス部を、外部から視認可能に配置することが望ましい。これにより、複数のハーネス部が遊技機に取付けられている状態で、外部から複数のハーネス部を視認することができるため、遊技機からハーネス部を取外す前に、第二ハーネス部の汚れ具合を見ることで、第一ハーネス部がリユース可能か否かを判別することができる。
手段2:手段1の構成において、
「前記第一ハーネス部は、
前記特定電線が複数の前記一般電線に隠れるように取付けられている」
ことを特徴とする。
手段2の構成によると、第一ハーネス部は、特定電線が複数の一般電線に隠れるように取付けられているものである([発明を実施するための形態]では、特定ハーネス部1700A、特定電線1721、図138、などの記載を参照)。
本構成によれば、第一ハーネス部において、数の多い一般電線の色よりも明るい感じの色の特定電線を、複数の一般電線に隠れるようにしているため、明るい色の特定電線に汚れが付着し難くすることができ、第一ハーネス部の汚れを全体的に目立ち難くすることができる。
また、上述したように、第一ハーネス部において、特定電線を複数の一般電線に隠れるようにしていることから、色が明るい感じの特定電線が汚れ難くなるため、第一ハーネス部をリユースする際に、第一ハーネス部の特定電線において、一般電線により隠れる部分と、一般電線により隠れない部分、との汚れ具合を比較することにより、本来の汚れ具合を確認することができ、当該第一ハーネス部がリユース可能か否かの判断材料とすることができる。
手段3:手段1の構成において、
「前記第一ハーネス部の前記一般電線よりも明度または彩度の高い特定部が設けられている」
ことを特徴とする。
ここで、「特定部」としては、「ハーネス部を構成しているコネクタ」、「ハーネス部のコネクタが接続される基板のソケット」、「基板ボックスなどに貼り付けられるシール」、などが挙げられる。
手段3の構成によると、遊技機に、第一ハーネス部の一般電線よりも明度または彩度の高い特定部が設けられているものである([発明を実施するための形態]では、特定示唆部1740、図138及び図139、などの記載を参照)。
本構成によれば、第一ハーネス部の一般電線の色よりも明度または彩度の高い(明るい感じの)色の特定部を設けているため、当該特定部を見ることにより本来の汚れ具合を確認することができ、第一ハーネス部がリユース可能か否かを容易に判別することが可能となる。
手段4:手段1の構成において、
「複数の前記ハーネス部は、
それぞれの両端にコネクタが設けられており、
前記第一ハーネス部を除いた少なくとも一つの前記ハーネス部の前記コネクタが、前記第一ハーネス部の前記一般電線よりも明度または彩度が高い」
ことを特徴とする。
手段4の構成によると、複数のハーネス部には、それぞれの両端にコネクタが設けられており、第一ハーネス部を除いた少なくとも一つのハーネス部のコネクタが、第一ハーネス部の一般電線よりも明度または彩度が高いものである([発明を実施するための形態]では、一般ハーネス部1700B、コネクタ1710、図139、などの記載を参照)。
本構成によれば、複数のハーネス部のうち、第一ハーネス部を除いた一部のハーネス部におけるコネクタの色を、第一ハーネス部における一般電線の色よりも明るい感じの色としているため、そのコネクタを見ることにより本来の汚れ具合を確認することができ、第一ハーネス部がリユース可能か否かを容易に判別することが可能となる。
手段5:手段1の構成において、
「複数の前記ハーネス部は、
外部から視認可能に配置されている」
ことを特徴とする。
手段5の構成によると、複数のハーネス部は、外部から視認可能に配置されているものである([発明を実施するための形態]では、ハーネス部1700、図138、などの記載を参照)。
本構成によれば、複数のハーネス部が遊技機に取付けられている状態で、外部から複数のハーネス部を視認することができるため、遊技機からハーネス部を取外す前に、第二ハーネス部の汚れ具合を見ることで、第一ハーネス部がリユース可能か否かを判別することができる。
このように、上記の解決手段によれば、リユースの可否を容易に判別することが可能なハーネス部を備えた遊技機を提供することができる。
(技術的特徴の解決手段と実施形態との関係)
本実施形態におけるハーネス部1700は上記解決手段のハーネス部に、本実施形態における特定ハーネス部1700A、第一ハーネス部1701、第二ハーネス部1702は上記解決手段の第一ハーネス部に、本実施形態における一般ハーネス部1700B、第三ハーネス部1703は上記解決手段の第二ハーネス部に、本実施形態における第三ハーネス部1703のコネクタ1710は上記解決手段のコネクタに、それぞれ相当している。
本実施形態における電線1720は上記解決手段の電線に、本実施形態における特定電線1721は上記解決手段の特定電線に、本実施形態における一般電線1722は上記解決手段の一般電線に、本実施形態における第三ハーネス部1703のコネクタ1710、基板1730のソケット1731、特定示唆部1740は上記解決手段の特定部に、それぞれ相当している。
(本実施形態の特徴的な作用効果)
本実施形態のパチンコ機1によれば、少なくとも一本の特定電線1721と特定電線1721よりも本数が多い一般電線1722とで構成されているハーネス部1700が複数設けられており、複数のハーネス部1700には、特定電線1721の色よりも一般電線1722の色の方が明度または彩度が低い特定ハーネス部1700Aと、特定電線1721の色よりも一般電線1722の色の方が明度または彩度が高い一般ハーネス部1700Bと、を備えるようにしている。これにより、パチンコ機1の使用により複数のハーネス部1700に汚れが付着すると、実際の汚れ具合は同じであっても、特定ハーネス部1700Aでは数の多い一般電線1722の色が暗い感じであるため汚れが目立ち難く、一般ハーネス部1700Bでは数の多い一般電線1722の色が明るい感じであるため汚れが目立ち易くなる。従って、汚れが目立ち難い特定ハーネス部1700Aをリユースに回すことが可能となる。この際に、汚れが目立つ一般ハーネス部1700Bを見ることにより、本来の汚れ具合を確認することができるため、一般ハーネス部1700Bの汚れ具合により、汚れすぎている特定ハーネス部1700Aはリユースしないようにし、汚れが軽微な特定ハーネス部1700Aはリユースに回すことができ、リユースの可否を容易に判別することが可能である。
また、本実施形態によれば、特定ハーネス部1700Aにおいて、数の多い一般電線1722の色よりも明るい感じの色の特定電線1721を、複数の一般電線1722に隠れるようにしているため、明るい色の特定電線1721に汚れが付着し難くすることができ、特定ハーネス部1700Aの汚れを全体的に目立ち難くすることができる。
また、本実施形態によれば、特定ハーネス部1700Aにおいて、特定電線1721を複数の一般電線1722に隠れるように取付けていることから、色が明るい感じの特定電線1721が汚れ難くなるため、特定ハーネス部1700Aをリユースする際に、特定ハーネス部1700Aの特定電線1721において、一般電線1722により隠れる部分と、一般電線1722により隠れない部分と、の汚れ具合を比較することにより、本来の汚れ具合を確認することができ、当該特定ハーネス部1700Aがリユース可能か否かの判断材料とすることができる。
更に、本実施形態によれば、パチンコ機1に、特定ハーネス部1700Aの一般電線1722の色よりも明度または彩度の高い色(明るい感じの色)の特定部としての特定示唆部1740を設けるようにしているため、当該特定示唆部1740を見ることにより本来の汚れ具合を確認することができ、特定ハーネス部1700Aがリユース可能か否かを容易に判別することが可能となる。
また、本実施形態によれば、複数のハーネス部1700のうち、特定ハーネス部1700Aを除いた一部のハーネス部1700(一般ハーネス部1700B)における両端のコネクタ1710の色を、特定ハーネス部1700Aにおける一般電線1722の色よりも明るい感じの色としているため、そのコネクタ1710を見ることにより本来の汚れ具合を確認することができ、特定ハーネス部1700Aがリユース可能か否かを容易に判別することが可能となる。
また、本実施形態によれば、複数のハーネス部1700を、外部から視認可能に配置していることから、複数のハーネス部1700がパチンコ機1に取付けられている状態で、外部から複数のハーネス部1700を視認することができるため、パチンコ機1からハーネス部1700を取外す前に、一般ハーネス部1700Bの汚れ具合を見ることで、特定ハーネス部1700Aがリユース可能か否かを判別することができる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、上記した実施形態は本技術思想を逸脱しない限り、適宜変更が可能である。すなわち、上記実施形態の一部を変更したり、上記複数の実施形態を組み合わせたりしたものであっても本技術思想を適用可能とされる。
例えば、上記の実施形態では、パチンコ機1として賞球が遊技者に払出されない封入式遊技機や管理遊技機と呼ばれる遊技機に適用したものを示したが、これに限定するものではなく、賞球が遊技者に払出されるパチンコ機、スロットマシン、パチスロ機、パチンコ機とパチスロ機とを融合させてなる遊技機、など適用(応用)しても良く、この場合でも、上記と同様の作用効果を奏することができる。
1 パチンコ機
2 外枠
3 扉枠
4 本体枠
5 遊技盤
5a 遊技領域
650 球揚上ユニット(球循環機構)
660 球揚上機構(球循環機構)
668 揚上機構ベース
668b カセット取付凹部(装着部)
800 球磨カセット(球磨ユニット)
800A 球磨カセット(球磨ユニット)
801 カセット本体(ユニット構成部材)
801a 側壁
801c 後壁(接触壁)
801v 取手(取手部)
802 カセット蓋(ユニット構成部材)
802a 側壁
803 ローラ(ユニット構成部材)
804 球磨布(球磨部材、ユニット構成部材)
805 テンションバネ(ユニット構成部材)
806 球磨送歯車(ユニット構成部材)
807 球磨従動歯車(ユニット構成部材)
808 布ガイド(ユニット構成部材)
811 第一識別痕
812 第二識別痕
813 第三識別痕

Claims (1)

  1. 前面側に遊技球の流下領域を有する遊技板と、前記遊技板に取り付けられ、遊技球が左右に転動可能な所定のステージ部を有するセンター役物と、を具備する遊技盤を備えた遊技機であって、
    前記センター役物は、成型の過程で生じた脱型痕跡部を有しており、
    前記ステージ部は遊技球を左右に転動させたのちに特定の領域に向けて前記遊技球を落下可能に構成され、
    前記ステージ部は、
    自身が遊技板に取付けられ、前記ステージ部を転動する遊技球の球流路の前壁を兼ねている第一部材と、
    前記球流路の底壁を構成している第二部材と、
    前記球流路の後壁を構成している第三部材と、
    を備え、
    前記第二部材は単一の部材で構成されており、
    前記第一部材と前記第三部材とがネジ止めされており、
    前記第二部材は、前記第一部材と前記第三部材とに挟まれていると共に、それぞれに対してネジ止めされておらず、位置決ピンと位置決孔とからなる位置決手段により位置決めされており、
    前記第二部材には、遊技球が接触する接触領域と、遊技球が接触しない非接触領域と、を有し、前記第二部材の脱型痕跡部は前記非接触領域に設けられ、
    前記第三部材には、遊技球が接触し得る特別領域と、遊技球が接触しない非特別領域と、を有し、前記第三部材の脱型痕跡部は前記非特別領域に設けられ、
    前記第二部材には、遊技球が転動する転動部と、前記転動部を転動する遊技球を前記特定の領域に向けて落下させることが可能な中央放出部を有し、前記第二部材の脱型痕跡部の少なくとも一部は、前記中央放出部の仮想中心線を境に略左右対称となるように設けており、
    さらに、前記第二部材の位置決めピンの少なくとも一部は、前記中央放出部の仮想中心線を境に略左右対称となるように設ける
    ことを特徴とする遊技機。
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