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JP7777478B2 - 玄関ドア装置 - Google Patents
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JP7777478B2 - 玄関ドア装置 - Google Patents

玄関ドア装置

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Description

本開示は、玄関ドア装置に関する。
従来、ドア本体を丁番によって枠体に開閉可能に取り付けたドア装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このドア装置は、枠体側丁番部材とドア本体側丁番部材とを上下方向に貫通するピンを配置することで、ピンを回転軸として開閉するように構成されている。ピンが配置される枠体側丁番部材の貫通孔とピンとの間には、ドア装置がピンを回転軸として開閉可能なように、僅かなクリアランスが設けられている。
特開2005-336851号公報
上記のドア装置は、室内用であり、ドア本体の移動速度を制御するドアクローザ(ドア開閉制御機構)は設けられていない。このドア装置を、例えば、ドアクローザが設けられた玄関ドアに適用した場合に、ドア本体の開閉を行うと、ドア本体には、ドアクローザがドア本体を引っ張る力が作用する。そのため、ドア本体を急反転する開閉を行った場合には、枠体側丁番部材の貫通孔とピンとの間に設けられている僅かなクリアランスにより、ピンが、急激に室内側に寄ってしまったり、急激に室外側に寄ってしまったりして、枠体側丁番部材が左右前後に移動することがあった。よって、ドア本体の開閉の際に、丁番の左右前後の全方向への移動を抑制できる玄関ドア装置が求められている。
本開示は、丁番の左右前後の全方向への移動を抑制できる玄関ドア装置を提供することを目的とする。
本開示は、枠体と、前記枠体に丁番を介して開閉可能に取り付けられるドア本体と、を備え、前記丁番は、前記枠体に固定され、上下方向に延びる枠体側円筒部を有する枠体側丁番部材と、前記ドア本体に固定され、前記枠体側丁番部材の上方に配置され、上下方向に延びるドア本体側円筒部と、前記ドア本体側円筒部の上下方向の途中において周方向に沿って切り欠かれて形成される切り欠き部と、を有するドア本体側丁番部材と、前記ドア本体側丁番部材の前記ドア本体側円筒部を軸方向に貫通すると共に、下端部が前記枠体側丁番部材の前記枠体側円筒部の内部に配置される軸部材と、前記切り欠き部に配置され、前記ドア本体側丁番部材に係止される係止部を有するリング部材と、を備える、玄関ドア装置に関する。
玄関ドア装置を室外側から見た正面図である。 玄関ドア装置におけるドア本体と枠体とを分解して示す斜視図である。 玄関ドア装置における上用丁番を一部分解して一方側から見た斜視図である。 玄関ドア装置における上用丁番を一部分解して他方側から見た斜視図である。 玄関ドア装置における上用丁番を分解して示す斜視図である。 玄関ドア装置における上用丁番を示す縦断面図である。 図6のA-A線断面図である。 図6のB-B線断面図である。 図6のC-C線断面図である。 玄関ドア装置におけるドア本体の吊り込み作業を示す図である。
以下、本開示の玄関ドア装置の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1に示すように、玄関ドア装置1は、建物躯体の開口部に設けられる枠体2と、この枠体2の内側に、複数の丁番4,5を介して開閉可能に取り付けられるドア本体3と、を備える。
枠体2は、上枠21と、下枠22と、左右の縦枠23,24とを矩形に枠組みすることによって構成される。枠体2の下枠22は必ずしも設けられなくてもよい。本実施形態の玄関ドア装置1は、ドア本体3を枠体2に対して室外側に向けて開く外開きタイプのドア装置である。以下の図中に示されるX方向は、玄関ドア装置1の室外側を示す。
ドア本体3は、吊元側に高さ方向に所定の間隔をあけて配置される少なくとも2つの丁番4,5を介して、枠体2の縦枠24に開閉可能に取り付けられる。本実施形態の玄関ドア装置1は、高さ方向の上位及び中位に配置される2つの上用丁番4,4と、下位に配置される1つの下用丁番5との3つの丁番を有する。本開示の玄関ドア装置1は、上用丁番4,4に特徴を有する。2つの上用丁番4,4は同一構成である。
ドア本体3の吊元側の上端には、ドアクローザ31(ドア開閉制御機構)が設けられている。ドアクローザ31のリンク部は、枠体2の上枠21に接続される。ドアクローザ31は、ドア本体3の移動速度を制御する。ドアクローザ31は、ドア本体3を開放位置から閉鎖位置に移動させる力を作用させる減速装置(図示せず)が内蔵されており、開かれたドア本体3はドアクローザ31によって自動的に閉鎖位置に移動する。また、ドアクローザ31は、ドア本体3の位置によって付与する力を調整可能に構成されており、ドアクローザ31によって閉鎖位置へのドア本体3の急激な移動が妨げられている。
まず、図2を参照して、上用丁番4及び下用丁番5の概要について説明する。上用丁番4は、縦枠24の内面24aに固定される枠体側丁番部材41と、ドア本体3の吊元側の外側面3aに固定されるドア本体側丁番部材42と、によって構成される。枠体側丁番部材41及びドア本体側丁番部材42は、金属製の板材によって形成される。ドア本体側丁番部材42は、枠体側丁番部材41の上方に配置される。ドア本体側丁番部材42は、円筒部422を貫通する軸部材43によって、枠体側丁番部材41に対して開閉可能に連結される。ドア本体側丁番部材42には、上方から円筒部422の外側を覆う軸カバー44が取り付けられる。軸カバー44は、天面を有する円筒状に形成され、下方が開口する。軸カバー44は、上下方向に延びるスリット441を有する。
下用丁番5は、縦枠24の内面24aに取り付けられる枠体側丁番部材51と、ドア本体3の吊元側の外側面3aに取り付けられるドア本体側丁番部材52と、によって構成される。枠体側丁番部材51及びドア本体側丁番部材52は、金属製の板材によって形成される。
枠体側丁番部材51は、縦枠24の内面24aに取り付けられる羽根板部511と、羽根板部511の側方に連続して設けられ、縦枠24から室外側に突出して配置される円筒部512と、を有する。下軸孔513の上端には、軸受部材514が取り付けられる。
ドア本体側丁番部材52は、枠体側丁番部材51の上方に配置される。ドア本体側丁番部材52は、ドア本体3の吊元側の外側面3aに取り付けられる羽根板部521と、羽根板部521の側方に連続して設けられ、ドア本体3から室外側に突出して配置される円筒部522と、を有する。ドア本体側丁番部材52は、円筒部522を貫通する軸部材53によって、枠体側丁番部材51に対して開閉可能に連結される。円筒部522の上端には、ドア本体3の高さを微調整できる調整ねじ523が設けられている。ドア本体側丁番部材52には、上方から円筒部522の外側を覆う軸カバー54が取り付けられる。
次に、上用丁番4の構成について、さらに詳しく説明する。枠体側丁番部材41は、金属製の板材によって形成される。図2~図6に示すように、枠体側丁番部材41は、縦枠24の内面24aに取り付けられる矩形状の羽根板部411と、羽根板部411の側方に連続して設けられ、縦枠24から室外側に突出して配置される円筒部412(枠体側円筒部)と、を有する。羽根板部411には、縦枠24の内面24aにねじ止めするためのねじが貫通する複数のねじ孔411aが設けられる。図6では、軸カバー44は省略されている。
円筒部412は、羽根板部411の側方に延びる板材を円筒状に巻き込むことによって形成される。円筒部412は、上下方向に延びる。これによって、円筒部412の内側には、枠体側丁番部材41を縦方向に貫通する下軸孔413(図5及び図6参照)が形成される。円筒状に巻き込んだ板材の先端は、羽根板部411と円筒部412との境界部に近接し、下軸孔413内を縦方向に延びる凹溝部414(図5参照)を形成している。下軸孔413の上端には、仮吊り込み軸受部材6(軸受部材)が取り付けられる。この仮吊り込み軸受部材6についてはさらに後段で説明する。下軸孔413の下端は、義星415によって塞がれる。
ドア本体側丁番部材42は、金属製の板材によって形成される。ドア本体側丁番部材42は、ドア本体3の吊元側の外側面3aに取り付けられる矩形状の羽根板部421と、羽根板部421の側方に連続して設けられ、ドア本体3から室外側に突出して配置される円筒部422(ドア本体側円筒部)と、を有する。羽根板部421には、ドア本体3の外側面3aにねじ止めするためのねじが貫通する複数のねじ孔421aが設けられる。
円筒部422は、羽根板部421の側方に延びる板材を円筒状に巻き込むことによって形成される。円筒部422は、上下方向に延びる。円筒部422の内側には、ドア本体側丁番部材42を縦方向に貫通する上軸孔423(図5及び図6参照)が形成される。この上軸孔423の内径は、枠体側丁番部材41の下軸孔413の内径よりも小さく、軸部材43の軸部431の外径に略等しい。円筒状に巻き込んだ板材の先端は、羽根板部421と円筒部422との境界部に近接し、上軸孔423内を縦方向に延びる凹溝部424(図5参照)を形成している。
円筒部422の上下方向の途中には、上部開口部425(切り欠き部)と、下部開口部426(切り欠き部)と、が設けられている。上部開口部425及び下部開口部426は、円筒部422の上下に離れて形成される。上部開口部425には、上側軸止めリング45(リング部材)が配置され、下部開口部426には、下側軸止めリング46(リング部材)が配置される。上側軸止めリング45及び下側軸止めリング46は、円筒部422の上下に離れて配置される。
上部開口部425は、円筒部422の上端近傍に設けられる。上部開口部425は、上下方向に幅を有し、円筒部422の周方向に沿って全周に亘って切り欠かれて形成される。
上部開口部425には、樹脂製の環状部材からなる上側軸止めリング45が挿入されて配置される。上側軸止めリング45は、円筒部422に対して軸方向に移動不能に配置される。
上側軸止めリング45は、上下方向に幅を有する筒状に形成される。上側軸止めリング45は、図5に示すように、外形が円筒状に形成され、内面が円筒状に形成される。
上側軸止めリング45は、図7に示すように、リング状に形成されるリング本体450と、外側に突出する突起451(係止部)と、スリット452と、窪み部453と、を有する。
突起451は、リング本体450の周方向の一部において外側に突出する。突起451は、軸カバー44のスリット441を貫通して、ドア本体側丁番部材42の羽根板部421側に突出する。突起451は、ドア本体側丁番部材42の羽根板部421における円筒部422側の端部に係止される。
突起451は、図7に示すように、突起本体451aと、第1端部突起451bと、第2端部突起451cと、を有する。第1端部突起451b及び第2端部突起451cは、ドア本体側丁番部材42の羽根板部421の厚さ方向の両端部に形成される。これにより、突起451は、第1端部突起451b及び第2端部突起451cが、ドア本体側丁番部材42の羽根板部421における円筒部422側の端部を厚さ方向に挟み込むことで、羽根板部421における円筒部422側の端部を係止する。
スリット452は、図5及び図7に示すように、リング本体450の周方向の一部を内外方向に貫通して切り欠いて上下方向に延びるスリット状に形成される。上側軸止めリング45は、周方向の一部に設けられるスリット452によって弾性的に拡開可能である。上側軸止めリング45は、弾性的に拡開した状態で、円筒部422の径方向外側から上部開口部425に挿入され、上軸孔423に挿入された軸部材43の軸部431の外周に嵌着される。上側軸止めリング45は、円筒部422に対して軸方向に移動不能である。上側軸止めリング45は、円筒部422の凹溝部424を横断するように配置され、凹溝部424内に段部427を形成する(図6参照)。
窪み部453は、図7に示すように、リング本体450と突起451の接続部分に形成される。窪み部453は、リング本体450と突起451の接続部分が細くなるように、リング本体450側に屈曲する窪みにより形成されている。窪み部453が設けられることで、突起451は、リング本体450側に倒れやすくなる。
下部開口部426は、図3~図6に示すように、円筒部422の下端近傍に設けられる。下部開口部426は、上下方向に幅を有し、円筒部422の周方向に沿って全周に亘って切り欠かれて形成される。
下部開口部426には、樹脂製の環状部材からなる下側軸止めリング46が挿入されて配置される。下側軸止めリング46は、円筒部422に対して軸方向に移動不能に配置される。
下側軸止めリング46は、上下方向に幅を有する筒状に形成される。下側軸止めリング46は、図5に示すように、外形が多角形筒状に形成され、内面が円筒状に形成される。下側軸止めリング46と上側軸止めリング45とは、外観形状(外形)を異ならせて構成されている。これにより、組み立ての際に、下側軸止めリング46と上側軸止めリング45との取り違いを防止できる。
下側軸止めリング46は、図8に示すように、リング状に形成されるリング本体460と、外側に突出する突起461(係止部)と、内周に凹んで形成され上下方向に延びる凹溝部462と、を有する。
突起461は、リング本体460の周方向の一部において外側に突出する。突起461は、軸カバー44のスリット441を貫通して、ドア本体側丁番部材42の羽根板部421側に突出する。突起461は、ドア本体側丁番部材42の羽根板部421における円筒部422側の端部に係止される。
突起461は、図8に示すように、突起本体461aと、第1端部突起461bと、第2端部突起461cと、を有する。第1端部突起461b及び第2端部突起461cは、ドア本体側丁番部材42の羽根板部421の厚さ方向の両端部に形成される。これにより、突起461は、第1端部突起461b及び第2端部突起461cが、ドア本体側丁番部材42の羽根板部421における円筒部422側の端部を厚さ方向に挟み込むことで、羽根板部421における円筒部422側の端部を係止する。
軸部材43は、金属製の棒状体であり、上用丁番4の回動軸を構成する。軸部材43は、図3~図6に示すように、長尺に延びる軸部431と、軸部431の上端に設けられ、軸部431よりも大径の頭部432と、を有する。軸部431は、ドア本体側丁番部材42の上軸孔423の長さよりも長尺に形成される。詳しくは、軸部431は、図6に示すように、上軸孔423の上端から最も深く挿入されたときに、円筒部422の上軸孔423を軸方向に貫通して上軸孔423の下端から突出し、枠体側丁番部材41の下軸孔413内に十分な長さで挿入可能な長さを有する。軸部431の下端431aは、枠体側丁番部材41の円筒部412の内部に配置される。
軸部材43の軸部431の外径は、ドア本体側丁番部材42の円筒部422の内径よりも僅かに小さい。本実施形態においては、図6において、軸部材43の軸部431の外径の直径は、ドア本体側丁番部材42の円筒部422の内径の直径よりも、例えば、0.3mm小さく形成されており、0.3mmのクリアランスが設けられている。
軸部材43の軸部431の外周面には、図5及び図6に示すように、径方向外側に向けて突出する突起433が設けられる。突起433は、軸部431の上下方向の途中に配置される。突起433は、図6に示すように、軸部材43の軸部431が上軸孔423内に最も深く挿入されても、上軸孔423の下端から下方に抜け出さない位置に設けられる。
軸部材43の軸部431は、図5に示すように、突起433を上軸孔423内の凹溝部424に位置合わせした状態で、上軸孔423内に挿入される。これによって、突起434と凹溝部424とが係合すると共に、上下方向の下方側に配置され下側軸止めリング46の凹溝部462とが係合して、軸部材43は、凹溝部424に沿って上軸孔423内を上下に直線的にスライド可能である。これに対し、上軸孔423の内径は軸部431の外径に略等しいため、図9に示すように、突起433と凹溝部424とが係合することによって、軸部材43は、上軸孔423に対して軸周りに回転不能である。
枠体側丁番部材41の下軸孔413の内径は、図6において、軸部材43の突起433を含む軸部431の外径以上である。そのため、軸部431の突起433が下軸孔413内に配置された軸部材43は、ドア本体3の開閉操作によってドア本体側丁番部材42が回転するのに伴って、下軸孔413に対して軸周りに回転可能である。
ドア本体3の吊り込み作業時、上軸孔423内の軸部材43は、作業者の操作によって、図6中の鎖線で示す位置まで上方にスライドされる。このとき、軸部431は、上部軸止めリング45の内面を摺動し、突起433が、上部軸止めリング45によって凹溝部424内に形成される段部427に下方から当接する。これによって、軸部材43の上位置が規制されるとともに、軸部材43は、上部軸止めリング45の摩擦力によって、上位置に保持される。このとき、軸部431の下端431aは、図6に示すように、上軸孔423の下端から下方に突出する。軸部431の突起433は、上軸孔423の下端から下方に抜け出た位置に配置される。この状態において、突起433は、上軸孔423の凹溝部424に係合したままであるため、軸部材43が上軸孔423に対して軸周りに回転することはない。
次に、枠体側丁番部材41の仮吊り込み軸受部材6について、図3~図6を参照して説明する。仮吊り込み軸受部材6は、樹脂材によって成形された一体成形品であり、枠体側丁番部材41の上端に取り付けられる。
仮吊り込み軸受部材6は、上下方向に延びる筒状に形成される。仮吊り込み軸受部材6は、ドア本体側丁番部材42に貫通された軸部材43の下端を受け入れる。仮吊り込み軸受部材6は、枠体側丁番部材41の下軸孔413内に挿入される挿入筒部61と、挿入筒部61の上端に設けられるフランジ部62と、フランジ部62の上面に設けられる円筒壁部63と、を有する。
挿入筒部61の外径は、図6において、下軸孔413の内径に略等しい。挿入筒部61の内側には、ドア本体側丁番部材42の上軸孔423を貫通する軸部材43の軸部431が挿入される軸挿入孔612が形成される。軸挿入孔612は、挿入筒部61を貫通している。軸挿入孔612の内径は、軸部431の外径よりも僅かに大きい。本実施形態においては、軸挿入孔612の内径の直径は、軸部材43の軸部431の外径の直径よりも、例えば、0.3mm大きく形成されており、0.3mmのクリアランスが設けられている。
挿入筒部61の軸方向の長さは、図6中の実線に示すように、ドア本体側丁番部材42の上軸孔423内の軸部材43が最も下方に押し込まれたときに、軸部431の下端431aが、挿入筒部61の下端61aよりも上方に位置する長さを有する。つまり、挿入筒部61の下端61aは、軸部材43の下端431aよりも下方に位置する。軸部431の下部の全部が挿入筒部61の内部に配置されており、軸部431の下部は、挿入筒部61に覆われて保持されている。本実施形態においては、例えば挿入筒部61の長さLは30mmである。これにより、軸部431の下部が挿入筒部61に覆われて保持されるため、軸部431の下部を保持する保持力を向上できる。
挿入筒部61の外周面には、図5に示すように、軸方向に延びる1本の突条部611が設けられる。挿入筒部61は、突条部611を下軸孔413内の凹溝部414に位置合わせした状態で、下軸孔413内に挿入される。これによって、仮吊り込み軸受部材6は、ドア本体側丁番部材42の円筒部422の上部に回転不能に設けられており、下軸孔413に対して軸周りに回転不能に取り付けられる。
フランジ部62は、挿入筒部61の外径よりも大径であり、挿入筒部61の上端において径方向外側に張り出している。フランジ部62は、円筒部412の上端面に当接し、挿入筒部61を下軸孔413の上端に保持する。
円筒壁部63は、フランジ部62の上面に開口する軸挿入孔612の外周を略円筒状に取り囲むように設けられる。円筒壁部63の内側は、軸挿入孔612に連通している。仮吊り込み軸受部材6が下軸孔413に取り付けられた際、円筒壁部63は、枠体側丁番部材41の上端から上方に向けて突出する。円筒壁部63の外径は、フランジ部62の外径よりも小さく、ドア本体側丁番部材42の円筒部422の外径に略等しい。
円筒壁部63には、図3~図5に示すように、切り欠き部631が設けられる。切り欠き部631は、円筒壁部63の壁部の一部を、円筒壁部63の上端からフランジ部62の上面にかけて所定の幅で除去した形状を有する。切り欠き部631の幅は、軸部材43の軸部431の外径よりも大きく、軸部431の下端431aを、円筒壁部63の内側に横方向から挿入可能な幅を有する。
以上のように構成される上用丁番4において、上側軸止めリング45には、周方向の一部において外側に突出する突起451が設けられている。突起451は、ドア本体側丁番部材42の羽根板部421における円筒部422側の端部に係止される。また、下側軸止めリング46には、周方向の一部において外側に突出する突起461が設けられている。突起461は、ドア本体側丁番部材42の羽根板部421における円筒部422側の端部に係止される。
そのため、ドアクローザ31が設けられたドア本体3において、ドア本体3を急反転する開閉を行っても、上側軸止めリング45の突起451がドア本体側丁番部材42の羽根板部421における円筒部422側の端部に係止されると共に、下側軸止めリング46の突起461がドア本体側丁番部材42の羽根板部421における円筒部422側の端部に係止されるため、上用丁番4の左右前後の全方向への移動を抑制できる。
次に、ドア本体3の吊り込み作業の手順について説明する。吊り込み作業に先立ち、上用丁番4のドア本体側丁番部材42の軸部材43を、図6中の鎖線で示すように、最も上方に引き上げて上位置に配置する。
まず、図10に示すように、下用丁番5のドア本体側丁番部材52を、下用丁番5の枠体側丁番部材51に連結する。詳しくは、軸部材53の下端部を、枠体側丁番部材51の円筒部512の上端に設けられる軸受部材514に挿入する。
続いて、2つの上用丁番4の連結を行う。詳しくは、下用丁番5が連結されたドア本体3を、下用丁番5を支点として、縦枠24に向けて移動させることによって、上用丁番4のドア本体側丁番部材42から下方に突出する軸部材43の軸部431の下端431aを横方向に移動させる。軸部431の下端431aを仮吊り込み軸受部材6の切り欠き部631(図3参照)に通過させることによって、軸部431を円筒壁部63の内側に挿入する。これによって、ドア本体側丁番部材42は、仮吊り込み軸受部材6の上端面に載置され、ドア本体3の仮吊り込みが完了する。
仮吊り込み完了後、ドア本体3を室外側に向けて所定角度だけ開操作すると、ドア本体3の開動作に伴うドア本体側丁番部材42の回転に伴って軸部材43が回転する。軸部材43の回転によって、上側軸止めリング45の突起451は、窪み部453(図5及び図7参照)により、リング本体450側に倒れることで、図7に示すように、ドア本体側丁番部材42の羽根板部421における円筒部422側の端部が嵌まり込んで係止される。
その後、軸部材43を、図6において実線で示すように、最も下方まで押し込む。この状態において、仮吊り込み軸受部材6の挿入筒部61の下端61aは、軸部材43の下端431aは、挿入筒部61の下端61aよりも上方に位置する。その後、下用丁番5の高さ調整ねじ523(図2参照)をドライバー等によって回転させることによって、ドア本体3の高さを微調整する。
本実施形態に係る玄関ドア装置1は、以下の効果を奏する。すなわち、本実施形態の玄関ドア装置1においては、上用丁番4は、枠体2に固定され、上下方向に延びる円筒部412を有する枠体側丁番部材41と、ドア本体3に固定され、枠体側丁番部材41の上方に配置され、上下方向に延びる円筒部422と、円筒部422の上下方向の途中に形成される切り欠き部(上部開口部425,下部開口部426)と、を有するドア本体側丁番部材42と、ドア本体側丁番部材42の円筒部422を軸方向に貫通すると共に、下端部が枠体側丁番部材41の円筒部412の内部に配置される軸部材43と、切り欠き部(上部開口部425,下部開口部426)に配置され、ドア本体側丁番部材42に係止される突起451,461を有するリング部材(上側軸止めリング45,下側軸止めリング46)と、を備える。これにより、ドア本体3において、ドア本体3を急反転する開閉を行っても、リング部材(上側軸止めリング45,下側軸止めリング46)の突起451がドア本体側丁番部材42の羽根板部421における円筒部422側の端部に係止されるため、上用丁番4の左右前後の全方向への移動を抑制できる。
本実施形態においては、仮吊り込み軸受部材6の挿入筒部61の下端61aは、軸部材43の下端431aよりも下方に位置する。これにより、軸部431の下部が挿入筒部61に覆われて保持されるため、軸部431の下部を保持する保持力を向上できる。
本実施形態においては、リング部材(上側軸止めリング45,下側軸止めリング46)は、上下に離れて設けられる。これにより、上下方向の複数箇所において、突起451がドア本体側丁番部材42の羽根板部421における円筒部422側の端部に係止されるため、上用丁番4の左右前後の全方向への移動を一層抑制できる。
本実施形態においては、下側軸止めリング46と上側軸止めリング45とは、外観形状(外形)を異ならせて構成されている。これにより、組み立ての際に、下側軸止めリング46と上側軸止めリング45との取り違いを防止できる。
本実施形態においては、上側軸止めリング45は、周方向の一部を内外方向に貫通して切り欠いて形成されたスリット452を有する。上側軸止めリング45は、周方向の一部に設けられるスリット452によって弾性的に拡開可能である。これにより、組み立ての際に、上側軸止めリング45は、上軸孔423に挿入された軸部材43の軸部431の外周に嵌めやすい。よって、組み立てる際の作業性を向上できる。
本実施形態においては、上側軸止めリング45において、リング本体450と突起451との接続部分には、窪み部453が形成される。窪み部453により、突起451は、ドア本体側丁番部材42の羽根板部421における円筒部422側の端部に係止されやすくなる。よって、組み立てる際の作業性を向上できる。
本実施形態においては、ドア本体3は、ドア本体3の移動速度を制御するドアクローザ31を有する。これにより、ドアクローザ31が設けられたドア本体3において、ドア本体3を急反転する開閉を行っても、リング部材(上側軸止めリング45,下側軸止めリング46)の突起451がドア本体側丁番部材42の羽根板部421における円筒部422側の端部に係止されるため、上用丁番4の左右前後の全方向への移動を抑制できる。
以上、本開示の好ましい実施形態について説明した。本開示は、上述した実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
1 玄関ドア装置、 2 枠体、 3 ドア本体、4 上用丁番(丁番)、6 仮吊り込み軸受部材(軸受部材)、31 ドアクローザ(ドア開閉制御機構)、41 枠体側丁番部材、42 ドア本体側丁番部材、43 軸部材、45 上側軸止めリング(リング部材)、46 下側軸止めリング(リング部材)、412 円筒部(枠体側円筒部)、422 円筒部(ドア本体側円筒部)、425 上部開口部(切り欠き部)、426 下部開口部(切り欠き部)、450,460 リング本体、451,461 突起(係止部)、452 スリット

Claims (7)

  1. 枠体と、前記枠体に丁番を介して開閉可能に取り付けられるドア本体と、を備え、
    前記丁番は、
    前記枠体に固定され、上下方向に延びる枠体側円筒部を有する枠体側丁番部材と、
    前記ドア本体に固定され、前記枠体側丁番部材の上方に配置され、上下方向に延びるドア本体側円筒部と、前記ドア本体側円筒部の上下方向の途中において周方向に沿って切り欠かれて形成される切り欠き部と、を有するドア本体側丁番部材と、
    前記ドア本体側丁番部材の前記ドア本体側円筒部を軸方向に貫通すると共に、下端部が前記枠体側丁番部材の前記枠体側円筒部の内部に配置される軸部材と、
    前記切り欠き部に配置され、前記ドア本体側丁番部材に係止される係止部を有するリング部材と、を備える、玄関ドア装置。
  2. 前記枠体側丁番部材の前記枠体側円筒部の上端に回転不能に設けられ、上下方向に延びる筒状に形成され、前記ドア本体側丁番部材に貫通された前記軸部材の下端を受け入れる軸受部材を備え、
    前記軸受部材の下端は、前記軸部材の下端よりも下方に位置する、請求項1に記載の玄関ドア装置。
  3. 前記リング部材は、上下に離れて複数設けられる、請求項1又は2に記載の玄関ドア装置。
  4. 複数の前記リング部材のうちの少なくとも2つのリング部材は、外観形状を異ならせて構成される、請求項3に記載の玄関ドア装置。
  5. 前記リング部材は、周方向の一部を内外方向に貫通して切り欠いて形成されたスリットを有する、請求項1~4のいずれかに記載の玄関ドア装置。
  6. 前記リング部材は、リング本体と、前記リング本体の周方向の一部において外側に突出する前記係止部と、を有し、
    前記リング本体と前記係止部との接続部分には、窪み部が形成される、請求項1~5のいずれかに記載の玄関ドア装置。
  7. 前記ドア本体は、前記ドア本体の移動速度を制御するドア開閉制御機構を備える、請求項1~6のいずれかに記載の玄関ドア装置。
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