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JP7777966B2 - 積層コイル部品 - Google Patents
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JP7777966B2 - 積層コイル部品 - Google Patents

積層コイル部品

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Description

本発明は、積層コイル部品に関する。
素体と、素体の内部に配置されているコイルとを備えている積層コイル部品が差いられている(たとえば、特許文献1)。特許文献1において、コイルは、所定方向に延在するコイル軸を有している。コイルは、複数のコイル導体と、互いに隣り合うコイル導体を連結する連結導体とを含んでいる。複数のコイル導体は、コイル軸方向に積層されていると共に上記コイル軸方向から見てコイルの内周を画定する。複数のコイル導体は、連結導体に接しているパッド部と、パッド部に接続されていると共にコイル軸の周方向に延在する本体部とを含んでいる。
実開平06-060114号公報
上記のような構成を有する積層コイル部品において、パッド部と連結導体との電気的な接続の信頼性が確保されるように、連結導体に接するパッド部の面積を確保することが考えられる。しかしながら、パッド部の面積が大きいほど、積層コイル部品を所望の構成とすることが困難になる。
たとえば、積層コイル部品のコンパクト化を図る場合、コイル軸方向における素体の側面とコイル導体との距離の縮小も検討される。この場合、製造公差を考慮せずに素体の側面とコイル導体との距離とが設計されれば、製造時にパッド部が素体の側面から露出してしまうおそれがある。パッド部が素体の側面から露出することを防止するために、単に、素体の側面とコイル導体との距離が拡大されれば、コイルの内径が縮小される。特許文献1のようにパッド部がコイル軸方向から見てコイル軸側に張り出す場合には、パッド部が張り出した分だけコイルの内径が縮小する。コイルの特性はコイルの内径に関係しており、コイルの内径が縮小されればコイルの特性が変化する。
本発明の一つの態様は、コイル導体の電気的な接続の信頼性の確保と積層コイル部品のコンパクト化とが両立されながら、コイルにおいて所望の特性が実現され得る積層コイル部品を提供することを目的とする。
本発明の一つの態様における積層コイル部品は、素体と、コイルとを備えている。コイルは、素体の内部に配置されている。コイルは、所定方向に延在するコイル軸を有している。コイルは、複数のコイル導体と、少なくとも一つの連結導体とを含んでいる。複数のコイル導体は、コイル軸方向に積層されている。少なくとも一つの連結導体は、コイル軸方向において互いに隣り合うコイル導体を連結している。複数のコイル導体は、第一、第二、及び、第三コイル導体を含んでいる。第一、第二、及び、第三コイル導体は、コイル軸方向から見て互いに重なった領域を有していると共にコイル軸方向において順に配列されている。第二コイル導体は、本体部と、パッド部とを含んでいる。本体部は、コイル軸の周方向に延在している。パッド部は、本体部に接続されており、連結導体を介して第一コイル導体と連結されており、コイル軸方向から見て第三コイル導体よりもコイル軸から離れる方向に張り出しており、かつ、コイル軸方向に直交する仮想面に対して傾斜している。
この積層コイル部品において、第二コイル導体に含まれているパッド部は、コイル軸方向から見てコイル軸から離れる方向に第三コイル導体から張り出しており、かつ、コイル軸方向に直交する仮想面に対して傾斜している。この場合、コイルの内径の縮小が抑制されながら、連結導体に接するパッド部の面積の確保と、素体の側面とコイル導体との距離の確保とが両立され得る。連結導体に接するパッド部の面積の確保と、素体の側面とコイル導体との距離の確保とが両立されれば、コイル導体の電気的な接続の信頼性の確保と積層コイル部品のコンパクト化とが両立され得る。したがって、コイル導体の電気的な接続の信頼性の確保と積層コイル部品のコンパクト化とが両立されながら、コイルにおいて所望の特性が実現され得る。
上記一つの態様において、第二コイル導体のパッド部の一部は、コイル軸方向から見て、第三コイル導体が有している上記領域に含まれていてもよい。この場合、積層コイル部品のさらなるコンパクト化が図られながら、コイルにおいて所望の特性が実現され得る。
上記一つの態様において、第二コイル導体は、連結導体を介して、第三コイル導体と連結されているパッド部をさらに含んでいてもよい。この場合、第二コイル導体において、第一コイル導体と連結されているパッド部は、他のパッド部において連結されている第三コイル導体から張り出している。この場合、積層コイル部品のさらなるコンパクト化が図られながら、第一コイル導体と第二コイル導体とを連結する連結導体の配置スペースが確保され得る。
上記一つの態様において、第一コイル導体に連結されているパッド部と、第三コイル導体に連結されているパッド部とは、コイル軸方向から見て、当該積層コイル部品において線対称又は点対称な位置に配置されていてもよい。この場合、積層コイル部品において、コイルが安定して配置され得る。この構造において、歩留まりが向上し得る。
上記一つの態様において、コイルは、それぞれ互いに異なる連結導体に接していると共に第二コイル導体のパッド部を含んでいる複数のパッド部を含んでいてもよい。複数のパッド部は、コイル軸方向から見て、当該積層コイル部品において線対称又は点対称な位置に配置されていてもよい。この場合、積層コイル部品において、コイルが安定して配置され得る。この構造において、歩留まりが向上し得る。
上記一つの態様において、パッド部の幅は、本体部の幅よりも大きくてもよい。この場合、連結導体に接するパッド部の面積が確保されながら、コイルの内径の縮小がさらに抑制され得る。
上記一つの態様において、複数のコイル導体は、コイル軸方向から見て複数の角を有する環形状に配置されていてもよい。パッド部は、複数の角の1つを形成していてもよい。
上記一つの態様において、第二コイル導体のパッド部は、第三コイル導体の角と重なっていてもよい。第二コイル導体のパッド部によって形成される上記角の曲率半径は、第三コイル導体のうちコイル軸方向から見て第二コイル導体のパッド部と重なっている部分の曲率半径よりも小さくてもよい。この場合、連結導体に接するパッド部の面積の確保と、コイルの内径の縮小の抑制とが、より容易に実現され得る。
本発明の一つの態様は、コイル導体の電気的な接続の信頼性の確保と積層コイル部品のコンパクト化とが両立されながら、コイルにおいて所望の特性が実現され得る積層コイル部品を提供する。
本実施形態における積層コイル部品の斜視図である。 積層コイル部品の断面図である。 (a)から(h)は、積層コイル部品を構成する複数の層の一部を示す図である。 積層コイル部品の部分断面図である。 (a)から(d)は、本実施形態の変形例における積層コイル部品を構成する複数の層の一部を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態が詳細に説明される。図面の説明において、同一又は同等の要素には同一符号が用いられ、重複する説明は省略される。
まず、図1から図4を参照して、本実施形態における積層コイル部品1の概略構成を説明する。図1は、本実施形態における積層コイル部品1の斜視図である。X軸方向、Y軸方向、及び、Z軸方向は、互いに交差する方向である。本実施形態における積層コイル部品は、複数の層をZ軸方向に積層することによって形成されている。層間の境界は、視認できない程度に一体化されている。本実施形態において、X軸方向、Y軸方向、及び、Z軸方向は、互いに直交している。
図1に示されているように、積層コイル部品1は、素体2と、外部電極3,4とを備えている。たとえば、外部電極3が第一外部電極の場合、外部電極4が第二外部電極に相当する。積層コイル部品1は、たとえば、電子機器にはんだ実装される。電子機器は、たとえば、回路基板又は電子部品を含んでいる。本実施形態において、素体2は、Z軸方向に積層された複数の素体層によって形成されている。
素体2は、たとえば、絶縁性を有する。素体2は、たとえば磁性材料により構成されている。磁性材料は、たとえば、Ni-Cu-Zn系フェライト材料、Ni-Cu-Zn-Mg系フェライト材料、及び、Ni-Cu系フェライト材料から選択された少なくとも一つを含んでいる。素体2を構成する磁性材料には、Fe合金等が含まれていてもよい。素体2は、非磁性材料から構成されていてもよい。非磁性材料は、たとえば、ガラスセラミック材料、及び、誘電体材料から選択された少なくとも一つを含んでいる。
素体2は、たとえば、直方体形状を呈している。直方体形状は、角部及び稜線部が面取りされている直方体の形状、角部及び稜線部が丸められている直方体の形状を含んでいる。素体2の形状は、直方体形状に限定されない。たとえば、素体2は円柱形状を呈していてもよい。
素体2は、その外表面として、一対の端面2a,2bと、一対の側面2c,2dと、一対の側面2e,2fとを有している。たとえば、各側面2e,2fの面積は、端面2a、端面2b、側面2c、及び、側面2dのいずれの面積よりも大きい。たとえば、一対の端面2a,2bと、一対の側面2c,2dと、一対の側面2e,2fとは、それぞれ平面である。
一対の端面2a,2bは、Z軸方向で互いに対向している。一対の側面2c,2dは、X軸方向で互いに対向している。一対の側面2e,2fは、Y軸方向で互いに対向している。素体2は、たとえば、Z軸方向の長さに比して及びX軸方向の長さが小さい。素体2は、たとえば、Z軸方向及びY軸方向の長さに比してX軸方向の長さが小さい。素体2のX軸方向、Y軸方向、及び、Z軸方向における長さ比はこれに限定されない。Z軸方向は、たとえば長手方向である。
一対の外部電極3,4は、互いに離間して素体2の外表面に配置されている。一対の外部電極3,4は、Z軸方向において互いに対向している。一対の外部電極3,4は、Z軸方向において互いに離れている。
一対の外部電極3,4は、既知の手法によって形成される。一対の外部電極3,4は、たとえば、金属材料から構成されている。金属材料は、たとえば、銅、銀、金、ニッケル、又はクロムである。一対の外部電極3,4は、たとえば、電極層にめっき処理が施されることによって形成されている。電極層は、たとえば、導電性ペーストからなる。導電性ペーストは、たとえば、ディップ法、印刷法、又は転写法によって付与されている。めっき処理は、たとえば、電解めっき又は無電解めっきである。このめっき処理によって、導電性ペーストの外表面にめっき層が形成される。
外部電極3は、たとえば、部分3a,3b,3cを含んでいる。外部電極3の部分3aは、端面2aに設けられている。外部電極3の部分3bは、一対の側面2c,2dに設けられている。外部電極3の部分3cは、一対の側面2e,2fに設けられている。外部電極3の部分3aは、たとえば、端面2aの全面を覆っている。外部電極3の部分3b,3cは、たとえば、一対の側面2c,2dと一対の側面2e,2fとの一部を覆っている。外部電極3の部分3aは、外部電極3の部分3b,3cに連結されている。
各側面2c,2dにおいて、外部電極3の部分3bに覆われている領域は、たとえば、矩形状を呈している。各側面2e,2fにおいて、外部電極3の部分3cに覆われている領域は、たとえば、矩形状を呈している。本明細書において、「連結」とは、直接的に接した状態において接続されていることを意味する。「直接的に接する」とは、本明細書において示した他の部材を介することなく、互いに接続されることを意味する。「直接的に接する」は、本明細書に明示されていない部材を介して接続されることを除外しない。
外部電極4は、たとえば、部分4a,4b,4cを含んでいる。外部電極4の部分4aは、端面2bに設けられている。外部電極4の部分4bは、一対の側面2c,2dに設けられている。外部電極4の部分4cは、一対の側面2e,2fに設けられている。外部電極4の部分4aは、たとえば、端面2bの全面を覆っている。外部電極4の部分4b,4cは、たとえば、一対の側面2c,2dと一対の側面2e,2fとの一部を覆っている。外部電極4の部分4aは、外部電極4の部分4b,4cに連結されている。各側面2c,2dにおいて、外部電極4の部分4bに覆われている領域は、たとえば、矩形状を呈している。各側面2e,2fにおいて、外部電極4の部分4cに覆われている領域は、たとえば、矩形状を呈している。
積層コイル部品1は、さらに、図2、図3(a)から図3(h)、及び図4に示されているように、素体2の内部に配置されたコイル10を備えている。コイル10は、Z軸方向に延在するコイル軸AXを有している。すなわち、Z軸方向は、コイル軸方向に相当する。図2は、積層コイル部品のXY軸平面に平行な面における断面図である。図3(a)から図3(h)は、積層コイル部品1を構成する複数の層の一部を示している。図4は、積層コイル部品のYZ軸平面に平行な面における断面図である。図4に示されている断面の位置は、図2に示されている積層コイル部品1のIV-IV線における断面の位置に相当する。
コイル10は、複数のコイル導体7と、少なくとも一つの連結導体8とを含んでいる。コイル導体7は、内部導体層に相当する。連結導体8は、たとえば、ビアである。たとえば、コイル10は、複数のコイル導体7と複数の連結導体8とによって形成されている。コイル10は、外部電極3と外部電極4とを電気的に接続する。換言すれば、一対の外部電極3,4は、複数のコイル導体7を介して互いに電気的に接続されている。コイル10に含まれている複数の連結導体8のうち少なくとも二つは、Z軸方向から見て、重なっている。本明細書において、「重なる」とは、互いに重なった領域を有していることを意味しており、一部のみが重なっている場合を含んでいる。
図2に示されているように、複数のコイル導体7は、Z軸方向に積層されている。連結導体8は、一対のコイル導体7の間に位置する素体2を貫通して、Z軸方向において互いに隣り合う一対のコイル導体7を連結する。複数のコイル導体7は、複数の連結導体8を介して、互いに電気的に接続されている。複数のコイル導体7、及び、複数の連結導体8は、導電材料により構成されている。導電材料は、たとえば、Ag及びPdから選択された少なくとも一つを含んでいる。
複数のコイル導体7は、Z軸方向から見て、コイル10の内周10a及び外周10bを画定している。コイル10に含まれている複数のコイル導体7のうち少なくとも二つは、Z軸方向から見て、互いに重なった領域を有している。本実施形態において、各コイル導体7は、パッド部11と、本体部12とを含んでいる。本体部12は、コイル軸AXの周方向に延在している。同一のコイル導体7に含まれるパッド部11と本体部12とは、互いに接続されている。
パッド部11と連結導体8とは、互いに接している。パッド部11は、連結導体8を介して、当該パッド部11を含むコイル導体7と隣り合うコイル導体7のパッド部11と連結されている。パッド部11は、Z軸方向から見て、当該パッド部11を含むコイル導体7と隣り合うコイル導体7の本体部12と一部のみ重なっている。パッド部11は、Z軸方向から見て、コイル軸AXから離れる方向に、当該パッド部11を含むコイル導体7と隣り合うコイル導体7よりも張り出している。パッド部11は、Z軸方向から見て、コイル軸AXから離れる方向に、当該パッド部11を含むコイル導体7と隣り合うコイル導体7よりも張り出した張り出し部分と、当該パッド部11を含むコイル導体7と隣り合うコイル導体7と重なった重なり部分と、を含んでいる。Z軸方向から見て、パッド部11がコイル軸AXから離れる方向に隣り合うコイル導体7から張り出している長さは、パッド部11がコイル軸AXに近づく方向に隣り合うコイル導体7から張り出している長さよりも大きい。
図4に示されているように、コイル10に含まれている複数のパッド部11のうち少なくとも一つは、Z軸方向に直交する仮想面に対して傾斜している。以下、Z軸方向に直交する仮想面に対して傾斜しているパッド部を「傾斜パッド部」とも言う。「仮想面」は、XY軸平面に相当する。たとえば、この仮想面に対して傾斜しているパッド部11は、コイル軸AXから離れるにしたがって、Z軸方向において、当該パッド部11と連結導体8を介して連結されたパッド部11から離れるように傾斜している。たとえば、パッド部11は、当該パッド部11の上記張り出し部分が当該パッド部11の上記重なり部分よりも、当該パッド部11と連結導体8を介して連結されたパッド部11から離れるように傾斜している。
複数のコイル導体7は、たとえば、Z軸方向から見て複数の角15を有する環形状に配置されている。換言すれば、複数のコイル導体7は、Z軸方向から見て、多角形の内周及び外周を有している。Z軸方向から見て、複数のコイル導体7に囲まれている素体2は、多角形状を呈している。図2に示されている構成において、複数のコイル導体7はZ軸方向から見て4つの角15を有する環形状に配置されており、複数のコイル導体7に囲まれている素体2はZ軸方向から見て矩形状を呈している。本実施形態において、パッド部11は、複数の角15の1つを形成している。傾斜パッド部は、複数の角15の1つを形成している。本体部12は、複数の角15の少なくとも1つを形成している。
本実施形態において、各コイル導体7の角15は、湾曲している。パッド部11によって形成される角17は、湾曲している。本体部12によって形成される角18は、湾曲している。パッド部11は、角18と重なっている。Z軸方向から見て、互いに重なっているパッド部11と本体部12とにおいて、角17は、コイル軸AXから離れる方向に、角18よりも張り出している。パッド部11によって形成される角17の曲率半径は、本体部12によって形成される角15の曲率半径よりも小さい。たとえば、パッド部11は、当該パッド部11の角17が当該パッド部11のうち当該角17よりもコイル軸AX側に位置している部分よりも、Z軸方向において、当該パッド部11と連結導体8を介して連結されたパッド部11から離れるように傾斜している。
パッド部11の幅W1は、本体部12の幅W2よりも大きい。パッド部11の幅W1は、幅方向におけるパッド部11の長さである。本体部12の幅W2は、幅方向における本体部12の長さである。幅方向とは、たとえば、各コイル導体7が延在する延在方向とZ軸方向とに直交する方向である。各コイル導体7が延在する延在方向は、各コイル導体7の本体部12が連続している方向である。換言すれば、パッド部11の幅W1及び本体部12の幅W2は、それぞれ、Z軸方向から見たコイル導体7の微小領域において、当該コイル導体7が連続している方向と直交する方向における長さである。
本実施形態において、各コイル導体7は、本体部12の両端に接続されている一対のパッド部11を含んでいる。一対のパッド部11は、パッド部11aとパッド部11bとを含んでいる。パッド部11aとパッド部11bとは、それぞれ、連結導体8に接している。複数のコイル導体7のうち、Z軸方向において互いに隣り合うコイル導体7のパッド部11aとパッド部11bとが、連結導体8によって互いに連結されている。本体部12は、1つのコイル導体7に含まれる一対のパッド部11a,11bに接続されている。パッド部11aは本体部12の一端に接続されており、パッド部11bは本体部12の他端に接続されている。
パッド部11a,11bは、たとえば、Z軸方向から見て、矩形状を呈している。「矩形状」は、角が丸められた形状、又は、角を面取りされた形状も含んでいる。パッド部11a,11bの形状は、矩形状でなくてもよい。本実施形態の変形例として、パッド部11a,11bは、たとえば、Z軸方向から見て、円形状を呈していてもよい。
コイル10に含まれる複数のパッド部11のうち、互いに異なる連結導体8に接しているパッド部11は、たとえば、Z軸方向から見て、当該積層コイル部品1において線対称又は点対称な位置に配置されている。本実施形態において、同一のコイル導体7に含まれるパッド部11aとパッド部11bとは、Z軸方向から見て、当該積層コイル部品1において線対称又は点対称な位置に配置されている。
次に、図3(a)~図3(h)を参照して、コイル10の構造についてさらに詳細に説明する。図3(a)~図3(h)に示されているように、積層コイル部品1は、複数の層1a,1b,1c,1d,1e,1f,1g,1hを含んでいる。各層1a~1hは、平面視で矩形状を呈している。各層1a~1hの厚さ方向は、Z軸方向に対応する。積層コイル部品1において、端面2a側から順に、層1a、層1b、層1c、層1d、層1e、層1fが積層されている。さらに、積層コイル部品1において、端面2a側から順に、層1c、層1d、層1e、層1f、層1g、層1hが積層されている。たとえば、積層コイル部品1は、端面2a側から順に、3個の層1aと、1個の層1bと、層1c、層1d、層1e、層1fからなる複数のセットと、1個の層1gと、3個の層1hとが積層されることによって形成されている。たとえば、積層コイル部品1において、層1c、層1d、層1e、層1fからなる13個のセットが繰り返し積層されている。この構成によって、コイル10は、+Z軸方向にコイル軸AXに沿って左回りに進行する螺旋構造を有している。
積層コイル部品1は、素体2、複数のコイル導体7、及び、複数の連結導体8に加えて、複数の内部端子層20を含んでいる。内部端子層20は、素体2の内部に配置された内部導体であり、たとえば、コイル導体7及び連結導体8と同様の材料によって形成されている。
素体2は、複数の層1a~1hの一部を構成している。素体2は、Z軸方向に積層された複数の素体層9a~9hを含んでいる。複数の素体層9a~9hは、たとえば、セラミックシートである。素体2は、たとえば、積層された複数のグリーンシートの熱処理によって形成される。熱処理の温度は、たとえば850~900℃程度である。
複数のコイル導体7は、互いに離間しているコイル導体21,22,23,24を含んでいる。複数のコイル導体21,22,23,24は、Z軸方向において、コイル導体21、コイル導体22、コイル導体23、コイル導体24の順に配列されている。複数のコイル導体21,22,23,24は、Z軸方向から見て互いに重なるように配置されている。換言すれば、複数のコイル導体21,22,23,24は、Z軸方向から見て互いに重なった領域Rを有している。コイル導体24が第一コイル導体に相当する場合、コイル導体21が第二コイル導体に相当し、コイル導体22が第三コイル導体に相当する。
少なくとも一つの連結導体8は、互いに離間している連結導体31,32,33,34,35を含んでいる。連結導体31は、層1bの内部端子層20のパッド部11とコイル導体21のパッド部11aとを連結している。連結導体32は、コイル導体21のパッド部11bとコイル導体22のパッド部11aとを連結している。連結導体33は、コイル導体22のパッド部11bとコイル導体23のパッド部11aとを連結している。連結導体34は、コイル導体23のパッド部11bとコイル導体24のパッド部11aとを連結している。連結導体35は、層1fが層1gと隣接している場合には、コイル導体24のパッド部11bと層1gの内部端子層20のパッド部11とを連結している。連結導体35は、層1fが層1cと隣接している場合には、コイル導体24のパッド部11bとコイル導体21のパッド部11aとを連結している。
本実施形態において、少なくとも1つの連結導体8は、複数の連結導体32と、複数の連結導体33と、複数の連結導体34と、複数の連結導体35とを含んでいる。たとえば、連結導体32,33,34,35は、それぞれ、互いに異なる位置に配置された同一のパターンを有するコイル導体に連結されている連結導体32,33,34,35と、Z軸方向から見て重なるように配置されている。たとえば、複数の連結導体33は、互いに異なる位置に配置された同一のパターンを有するコイル導体22に連結されており、Z軸方向から見て、互いに重なるように配置されている。連結導体31と連結導体35とは、Z軸方向から見て、互いに重なるように配置されている。
複数のコイル導体7は、複数の層1c~1fの一部を構成している。複数の内部端子層20は、複数の層1a,1b,1g,1hの一部を構成している。複数のコイル導体7及び複数の内部端子層20は、Z軸方向に積層されている。複数の連結導体8は、互いに隣り合う層1a~1hにおけるコイル導体7又は内部端子層20を連結する。
各層1a~1hにおいて、コイル導体7及び内部端子層20は、Z軸方向から見て、素体層9a~9hに囲まれている。互いに隣り合う層1a~1hにおいて、コイル導体7、及び、内部端子層20は、Z軸方向から見て、少なくとも一部が互いに重なるように配置されている。コイル導体7、及び、内部端子層20は、端面2a,2b、側面2c,2d、及び側面2e,2fから離間して配置されている。
積層コイル部品1において、層1aは、素体層9aと、内部端子層20とにより構成されている。素体層9aには、内部端子層20の形状に対応する形状を有し、内部端子層20が嵌め込まれる欠損部が設けられている。層1aにおいて、内部端子層20は、Z軸方向から見て、たとえば円形状を呈している。
積層コイル部品1において、層1bは、素体層9bと、内部端子層20とにより構成されている。素体層9bには、内部端子層20の形状に対応する形状を有し、内部端子層20が嵌め込まれる欠損部が設けられている。層1bにおいて、内部端子層20は、コイル導体7と同様にパッド部11を含んでいる。層1bにおいて、内部端子層20は、XY軸平面において、X軸及びY軸と交差する方向に延在している。層1bの内部端子層20の一端は、層1aの内部端子層20と連結導体8を介して連結されている。層1bの内部端子層20の他端に、パッド部11が配置されている。層1bにおける内部端子層20のパッド部11は、Z軸方向から見て、コイル導体21のパッド部11a、コイル導体24のパッド部11b、及び、層1gにおける内部端子層20のパッド部11と重なっている。層1bにおける内部端子層20のパッド部11の一部は、Z軸方向から見て、コイル導体22,23の本体部12と重なっている。換言すれば、層1bにおける内部端子層20のパッド部11の一部は、Z軸方向から見て、コイル導体22,23が有している上記領域Rに含まれている。
積層コイル部品1において、層1cは、素体層9cと、コイル導体21とにより構成されている。素体層9cには、コイル導体21の形状に対応する形状を有し、コイル導体21が嵌め込まれる欠損部が設けられている。コイル導体21の本体部12は、Z軸方向から見て、+X軸方向へ開いているU字形状を呈している。コイル導体21において、パッド部11a及びパッド部11bは、+Y軸方向に順に配列されており、本体部12の両端に接続されている。コイル導体21のパッド部11aは、連結導体31を介して層1bのパッド部11に連結されている。
コイル導体21のパッド部11aは、Z軸方向から見て、層1bにおける内部端子層20のパッド部11、コイル導体24のパッド部11b、及び、層1gにおける内部端子層20のパッド部11と重なっている。コイル導体21のパッド部11aの一部は、Z軸方向から見て、コイル導体22,23の本体部12と重なっている。換言すれば、コイル導体21のパッド部11aの一部は、Z軸方向から見て、コイル導体22,23が有している上記領域Rに含まれている。コイル導体21のパッド部11bの一部は、Z軸方向から見て、コイル導体23,24の本体部12と重なっている。換言すれば、コイル導体21のパッド部11bの一部は、Z軸方向から見て、コイル導体23,24が有している上記領域Rに含まれている。
コイル導体21のパッド部11aは、Z軸方向から見て、コイル導体22の角18と重なっている。コイル導体21のパッド部11aによって形成される角17の曲率半径は、コイル導体22のうちZ軸方向から見てコイル導体21のパッド部11aと重なっている角18の曲率半径よりも小さい。コイル導体21のパッド部11bは、Z軸方向から見て、コイル導体24の角18と重なっている。コイル導体21のパッド部11bによって形成される角17の曲率半径は、コイル導体24のうちZ軸方向から見てコイル導体21のパッド部11bと重なっている角18の曲率半径よりも小さい。
積層コイル部品1において、層1dは、素体層9dと、コイル導体22とにより構成されている。素体層9dには、コイル導体22の形状に対応する形状を有し、コイル導体22が嵌め込まれる欠損部が設けられている。コイル導体22の本体部12は、Z軸方向から見て、+Y軸方向へ開いているU字形状を呈している。コイル導体22において、パッド部11a及びパッド部11bは、-X軸方向に順に配列されており、本体部12の両端に接続されている。コイル導体22のパッド部11aは、連結導体32を介して層1cのパッド部11bに連結されている。
コイル導体22のパッド部11aは、Z軸方向から見て、コイル導体21のパッド部11bと重なっている。コイル導体22のパッド部11aの一部は、Z軸方向から見て、コイル導体23,24の本体部12と重なっている。換言すれば、コイル導体22のパッド部11aの一部は、Z軸方向から見て、コイル導体23,24が有している上記領域Rに含まれている。コイル導体22のパッド部11bの一部は、Z軸方向から見て、コイル導体21,24の本体部12と重なっている。換言すれば、コイル導体22のパッド部11bの一部は、Z軸方向から見て、コイル導体21,24が有している上記領域Rに含まれている。
コイル導体22のパッド部11aは、Z軸方向から見て、コイル導体23の角18と重なっている。コイル導体22のパッド部11aによって形成される角17の曲率半径は、コイル導体23のうちZ軸方向から見てコイル導体22のパッド部11aと重なっている角18の曲率半径よりも小さい。コイル導体22のパッド部11bは、Z軸方向から見て、コイル導体21の角18と重なっている。コイル導体22のパッド部11bによって形成される角17の曲率半径は、コイル導体21のうちZ軸方向から見てコイル導体22のパッド部11bと重なっている角18の曲率半径よりも小さい。
積層コイル部品1において、層1eは、素体層9eと、コイル導体23とにより構成されている。素体層9eには、コイル導体23の形状に対応する形状を有し、コイル導体23が嵌め込まれる欠損部が設けられている。コイル導体23の本体部12は、Z軸方向から見て、-X軸方向へ開いているU字形状を呈している。コイル導体23において、パッド部11a及びパッド部11bは、-Y軸方向に順に配列されており、本体部12の両端に接続されている。コイル導体23のパッド部11aは、連結導体33を介して層1dのパッド部11bに連結されている。
コイル導体23のパッド部11aは、Z軸方向から見て、コイル導体22のパッド部11bと重なっている。コイル導体23のパッド部11aの一部は、Z軸方向から見て、コイル導体21,24の本体部12と重なっている。換言すれば、コイル導体23のパッド部11aの一部は、Z軸方向から見て、コイル導体21,24が有している上記領域Rに含まれている。コイル導体23のパッド部11bの一部は、Z軸方向から見て、コイル導体21,22の本体部12と重なっている。換言すれば、コイル導体23のパッド部11bの一部は、Z軸方向から見て、コイル導体21,22が有している上記領域Rに含まれている。
コイル導体23のパッド部11aは、Z軸方向から見て、コイル導体24の角18と重なっている。コイル導体23のパッド部11aによって形成される角17の曲率半径は、コイル導体24のうちZ軸方向から見てコイル導体23のパッド部11aと重なっている角18の曲率半径よりも小さい。コイル導体23のパッド部11bは、Z軸方向から見て、コイル導体22の角18と重なっている。コイル導体23のパッド部11bによって形成される角17の曲率半径は、コイル導体22のうちZ軸方向から見てコイル導体23のパッド部11bと重なっている角18の曲率半径よりも小さい。
積層コイル部品1において、層1fは、素体層9fと、コイル導体24とにより構成されている。素体層9fには、コイル導体24の形状に対応する形状を有し、コイル導体24が嵌め込まれる欠損部が設けられている。コイル導体24の本体部12は、Z軸方向から見て、-Y軸方向へ開いているU字形状を呈している。コイル導体24において、パッド部11a及びパッド部11bは、+X軸方向に順に配列されており、本体部12の両端に接続されている。コイル導体24のパッド部11aは、連結導体34を介して層1eのパッド部11bに連結されている。
コイル導体24のパッド部11aは、Z軸方向から見て、コイル導体23のパッド部11bと重なっている。コイル導体24のパッド部11aの一部は、Z軸方向から見て、コイル導体21,22の本体部12と重なっている。換言すれば、コイル導体24のパッド部11aの一部は、Z軸方向から見て、コイル導体21,22が有している上記領域Rに含まれている。コイル導体24のパッド部11bの一部は、Z軸方向から見て、コイル導体22,23の本体部12と重なっている。換言すれば、コイル導体24のパッド部11bの一部は、Z軸方向から見て、コイル導体22,23が有している上記領域Rに含まれている。
コイル導体24のパッド部11aは、Z軸方向から見て、コイル導体21の角18と重なっている。コイル導体24のパッド部11aによって形成される角17の曲率半径は、コイル導体21のうちZ軸方向から見てコイル導体24のパッド部11aと重なっている角18の曲率半径よりも小さい。
コイル導体24のパッド部11bは、Z軸方向から見て、コイル導体23の角18と重なっている。コイル導体24のパッド部11bによって形成される角17の曲率半径は、コイル導体23のうちZ軸方向から見てコイル導体24のパッド部11bと重なっている角18の曲率半径よりも小さい。
積層コイル部品1において、層1gは、素体層9gと、内部端子層20とにより構成されている。素体層9gには、内部端子層20の形状に対応する形状を有し、内部端子層20が嵌め込まれる欠損部が設けられている。層1gにおいて、内部端子層20は、コイル導体7と同様にパッド部11を含んでいる。層1gにおいて、内部端子層20は、XY軸平面において、X軸及びY軸と交差する方向に延在している。層1gの内部端子層20の一端にパッド部11が配置されており、このパッド部11が連結導体35を介して層1fのパッド部11bに連結されている。層1gにおける内部端子層20のパッド部11は、Z軸方向から見て、コイル導体21のパッド部11a、コイル導体24のパッド部11b、及び、層1bにおける内部端子層20のパッド部11と重なっている。層1gにおける内部端子層20のパッド部11の一部は、Z軸方向から見て、コイル導体22,23の本体部12と重なっている。換言すれば、層1gにおける内部端子層20のパッド部11は、Z軸方向から見て、コイル導体22,23が有している上記領域Rに含まれている。
積層コイル部品1において、層1hは、素体層9hと、内部端子層20とにより構成されている。素体層9hには、内部端子層20の形状に対応する形状を有し、内部端子層20が嵌め込まれる欠損部が設けられている。層1hにおいて、内部端子層20は、Z軸方向から見て、たとえば円形状を呈している。層1hの内部端子層20は、連結導体8を介して層1gのパッド部11に連結されている。
図4は、連結導体35を通るように積層コイル部品1をYZ軸面に平行に切断した断面図である。図4に示されている構成において、コイル導体21のパッド部11bは、Z軸方向から見てコイル軸AXから離れる-Y軸方向に、コイル導体22から張り出している。Z軸方向から見て、コイル導体21のパッド部11がコイル軸AXから離れる方向にコイル導体23から張り出している長さは、コイル導体21のパッド部11がコイル軸AXに近づく方向にコイル導体23から張り出している長さよりも大きい。コイル導体21のパッド部11aは、Z軸方向に直交する仮想面に対して傾斜している。図4において、コイル導体21のパッド部11aと連結導体35を介して連結されているコイル導体24のパッド部11bは、Z軸方向に直交する仮想面に沿って延在している。
図4に示されている構成の変形例として、コイル導体21のパッド部11aと連結導体35を介して連結されているコイル導体24のパッド部11bは、Z軸方向に直交する仮想面に対して傾斜していてもよい。この変形例において、コイル導体21のパッド部11aがZ軸方向に直交する仮想面に沿って延在していてもよい。連結導体35によって互いに連結されているパッド部11aとパッド部11bとの双方が、Z軸方向に直交する仮想面に対して傾斜していてもよい。コイル導体22,23,24のパッド部11が、同様の構成を有していてもよい。
次に、図5(a)から図5(d)を参照して、本実施形態の変形例における積層コイル部品について説明する。図5(a)から図5(d)は、本実施形態の変形例における積層コイル部品を構成する複数の層の一部を示す図である。この変形例は、概ね、上述した積層コイル部品1と類似又は同じである。本変形例は、層1c~1fにおけるコイル導体7の形状に関して、上述した実施形態と相違する。以下、上述した積層コイル部品1との相違点を主として説明する。図5(a)から図5(d)は、それぞれ、図3(c)から図3(f)に示されている層に相当する層1c~1fを示している。
本変形例において、複数のコイル導体7は、互いに離間しているコイル導体41,42,43,44を含んでいる。コイル導体41,42,43,44は、それぞれ、コイル導体21,22,23,24に相当する。コイル導体41,42,43,44は、それぞれ、角15として、パッド部11によって形成される角17と、本体部12によって形成される角58とを含んでいる。角58は、面取された形状を呈している。角58は、Z軸方向から見て、X軸及びY軸に対して傾斜した方向に延在している直線状を呈している。換言すれば、角58は、XY軸面内において、X軸及びY軸に対して傾斜した方向に延在している直線状を呈している。
次に、本実施形態及び変形例における積層コイル部品1による作用効果について説明する。積層コイル部品1において、コイル導体7のパッド部11は、Z軸方向から見てコイル軸AXから離れる方向に他のコイル導体7よりも張り出しており、かつ、Z軸方向に直交する仮想面に対して傾斜している。
たとえば、積層コイル部品1において、コイル導体21のパッド部11は、Z軸方向から見てコイル軸AXから離れる方向にコイル導体23よりも張り出しており、かつ、Z軸方向に直交する仮想面に対して傾斜している。この場合、コイル10の内径の縮小が抑制されながら、連結導体8に接するパッド部11の面積の確保と、素体2の端面2a,2b及び側面2e,2fとコイル導体7との距離の確保とが両立され得る。連結導体8に接するパッド部11の面積の確保と、素体2の端面2a,2b及び側面2e,2fとコイル導体7との距離の確保とが両立されれば、コイル導体7の電気的な接続の信頼性の確保と積層コイル部品1のコンパクト化とが両立され得る。したがって、コイル導体7の電気的な接続の信頼性の確保と積層コイル部品1のコンパクト化とが両立されながら、コイル10において所望の特性が実現され得る。
複数のコイル導体7と複数の連結導体8とがZ軸方向において重なっている場合、局所的に応力が付与される。この結果、素体にクラックが生じるおそれがある。上述した構成によれば、応力が分散され、素体2におけるクラックの発生が抑制され得る。
たとえば、コイル導体21のパッド部11の一部は、Z軸方向から見て、コイル導体22と重なっている。換言すれば、コイル導体21のパッド部11の一部は、Z軸方向から見て、コイル導体22が有している上記領域Rに含まれている。この場合、積層コイル部品1のさらなるコンパクト化が図られながら、コイル10において所望の特性が実現され得る。
たとえば、コイル10は、それぞれ互いに異なる連結導体8に接している複数のパッド部11を含んでいる。複数のパッド部11は、Z軸方向から見て、当該積層コイル部品1において線対称又は点対称な位置に配置されている。たとえば、コイル導体24に連結されているパッド部11aと、コイル導体22に連結されているパッド部11bとは、Z軸方向から見て、当該積層コイル部品1において線対称又は点対称な位置に配置されている。これら場合、積コイル部品において、コイルが安定して配置され得る。たとえば、積層する際にZ軸方向に直交する方向において均等に力が与えられることによって、積層ずれが抑制され得る。この構造によれば、歩留まりが向上し得る。
たとえば、パッド部11の幅W1は、本体部12の幅W2よりも大きい。この場合、連結導体8に接するパッド部11の面積が確保されながら、コイル10の内径の縮小がさらに抑制され得る。
複数のコイル導体7は、Z軸方向から見て複数の角15を有する環形状に配置されている。パッド部11は、複数の角15の1つを形成している。この場合、コイル導体21のパッド部11によって形成される上記角17の曲率半径は、コイル導体22のうちZ軸方向から見てコイル導体21のパッド部11と重なっている角18の曲率半径よりも小さい。この場合、連結導体8に接するパッド部11の面積の確保と、コイル10の内径の縮小の抑制とが、より容易に実現され得る。
以上、本発明の実施形態及び変形例について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態及び変形例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
たとえば、積層コイル部品1において、複数のコイル導体7のパターンの数は4であった。しかし、複数のコイル導体7のパターンの数は、4未満であってもよいし、5以上であってもよい。
積層コイル部品1において、Z軸方向から見て、パッド部11はコイル軸AXに近づく方向にも他のコイル導体7から張り出している。しかし、パッド部11は、コイル軸AXに近づく方向には他のコイル導体7から張り出していなくてもよい。
1…積層コイル部品、2…素体、7,21,22,23,24,41,42,43,44…コイル導体、8,31,32,33,34,35…連結導体、10…コイル、10a…内周、11,11a,11b…パッド部、12…本体部、15,17,18,58…角、AX…コイル軸、R…領域、W1,W2…幅。

Claims (9)

  1. 素体と、
    前記素体の内部に配置されていると共に所定方向に延在するコイル軸を有しているコイルと、を備え、
    前記コイルは、コイル軸方向に積層されている複数のコイル導体と、前記コイル軸方向において互いに隣り合う前記コイル導体を連結している少なくとも一つの連結導体とを含んでおり、
    前記複数のコイル導体は、前記コイル軸方向から見て互いに重なった領域を有していると共に前記コイル軸方向において順に配列されている第一、第二、及び、第三コイル導体を含んでおり、
    前記第二コイル導体は、
    前記コイル軸の周方向に延在している本体部と、
    前記本体部に接続されており、前記連結導体を介して前記第一コイル導体と連結されており、前記コイル軸方向から見て前記第三コイル導体よりも前記コイル軸から離れる方向に張り出しており、かつ、前記コイル軸方向に直交する仮想面に対して、前記コイル軸から離れるにしたがって、前記コイル軸方向において前記第一コイル導体から離れるように傾斜しているパッド部と、を含んでいる、積層コイル部品。
  2. 前記第二コイル導体の前記パッド部の一部は、前記コイル軸方向から見て、前記第三コイル導体が有している前記領域に含まれている、請求項1に記載の積層コイル部品。
  3. 前記第二コイル導体は、前記連結導体を介して、前記第三コイル導体と連結されているパッド部をさらに含んでいる、請求項1又は2に記載の積層コイル部品。
  4. 前記第一コイル導体に連結されている前記パッド部と、前記第三コイル導体に連結されている前記パッド部とは、前記コイル軸方向から見て、当該積層コイル部品において線対称又は点対称な位置に配置されている、請求項3に記載の積層コイル部品。
  5. 前記コイルは、それぞれ互いに異なる前記連結導体に接していると共に前記第二コイル導体の前記パッド部を含んでいる複数のパッド部を含んでおり、
    前記複数のパッド部は、前記コイル軸方向から見て、当該積層コイル部品において線対称又は点対称な位置に配置されている、請求項1から4のいずれか一項に記載の積層コイル部品。
  6. 前記パッド部の幅は、前記本体部の幅よりも大きい、請求項1から5のいずれか一項に記載の積層コイル部品。
  7. 前記複数のコイル導体は、前記コイル軸方向から見て複数の角を有する環形状に配置されており、
    前記パッド部は、前記複数の角の1つを形成している、請求項1から6のいずれか一項に記載の積層コイル部品。
  8. 前記第二コイル導体の前記パッド部は、前記第三コイル導体の前記角と重なっており、
    前記第二コイル導体の前記パッド部によって形成される前記角の曲率半径は、前記第三コイル導体のうち前記コイル軸方向から見て前記第二コイル導体の前記パッド部と重なっている前記角の曲率半径よりも小さい、請求項7に記載の積層コイル部品。
  9. 前記本体部は、前記コイル軸方向から見て面取りされた形状を有する角を含んでいる、請求項1から6のいずれか一項に記載の積層コイル部品。

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