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JP7779232B2 - 下肢運動機器及び運動システム - Google Patents
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JP7779232B2 - 下肢運動機器及び運動システム - Google Patents

下肢運動機器及び運動システム

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Description

本発明は、下肢運動機器及び運動システムに関する。
特許文献1は、足漕ぎ運動機器を開示している。
特開平10-94577号公報
特許文献1の構成では、下肢運動するに際し、足部の柔軟性を改善させることができない。
本開示の目的は、下肢運動を行う際に足部の柔軟性を改善する技術を提供することにある。
本開示の観点によれば、一対のペダルと、前記一対のペダルが所定の軌道に沿って繰り返し移動するように前記一対のペダルを案内する機器本体と、を含み、利用者が前記一対のペダルに両足を乗せて下肢運動を行う、下肢運動機器であって、各ペダルは、前記機器本体に対する前足部の相対的なロール旋回を抑制すると共に前記前足部に対する後足部の相対的なロール旋回を許容するように構成され、これにより、前記下肢運動に際して前記前足部と前記後足部との相対的なロール旋回が発生する、下肢運動機器が提供される。以上の構成によれば、下肢運動を行う際に足部の柔軟性を改善することができる。
各ペダルは、前記前足部を収容可能であって、前記機器本体に対して相対的にロール旋回不能なカップ部と、前記カップ部を内側に絞る緊縮手段と、を含み、前記緊縮手段によって前記カップ部を内側に絞ることで、前記機器本体に対する前記前足部の相対的なロール旋回を抑制すると共に前記前足部に対する前記後足部の相対的なロール旋回を許容してもよい。以上の構成によれば、下肢運動を行う際に足部の柔軟性を改善するペダルを簡素な構成で実現できる。
各ペダルは、前記前足部に装着可能であって、前記機器本体に対して相対的にロール旋回不能な前装具と、前記後足部に装着可能な後装具と、前記前装具と前記後装具が相対的にロール旋回自在となるように前記前装具と前記後装具を連結する連結部と、を含み、前記前足部に前記前装具を装着すると共に前記後足部に前記後装具を装着することで、前記機器本体に対する前記前足部の相対的なロール旋回を抑制すると共に前記前足部に対する前記後足部の相対的なロール旋回を許容してもよい。以上の構成によれば、下肢運動を行う際に足部の柔軟性を改善するペダルを簡素な構成で実現できる。
各ペダルは、前記前足部を搭載可能であって、前記機器本体に対して相対的にロール旋回不能な前プレートと、前記前プレートに固定され、前記前足部の足指(toes)で把持可能な把持バーと、を含み、前記前足部を前記前プレートに乗せて、前記前足部の前記足指で前記把持バーを把持することで、前記機器本体に対する前記前足部の相対的なロール旋回を抑制すると共に前記前足部に対する前記後足部の相対的なロール旋回を許容してもよい。以上の構成によれば、下肢運動を行う際に足部の柔軟性を改善するペダルを簡素な構成で実現できる。
各ペダルは、前記機器本体に対する前記前足部の相対的なヨー旋回を許容するように構成されていてもよい。以上の構成によれば、下肢と体幹との運動連鎖を効率よく発生させることができる。
上記の前記下肢運動機器と、前記下肢運動機器を用いて前記下肢運動するに際し前記利用者が着座する着座部と、を含み、前記着座部は、前記機器本体に対して相対的にロール旋回自在に構成されている、運動システムが提供される。以上の構成によれば、下肢と体幹との運動連鎖を効率よく発生させることができる。
前記着座部は、更に、前記機器本体に対して相対的にヨー旋回自在に構成されていてもよい。以上の構成によれば、下肢と体幹との運動連鎖を効率よく発生させることができる。
本開示によれば、下肢運動を行う際に足部の柔軟性が改善される。
利用者が座位のまま足漕ぎ運動機器を用いて足漕ぎ運動を行っている様子を示す図である。(第1実施形態) 椅子の斜視図である。(第1実施形態) 椅子の正面断面図である。(第1実施形態) 骨盤の平面図である。(第1実施形態) ペダルの側面断面図である。(第1実施形態) ペダルの側面断面図である。(第2実施形態) ペダルの斜視図である。(第3実施形態) ペダルの側面断面図である。(第3実施形態) 椅子の斜視図である。(変形例) 椅子の正面断面図である。(変形例) ベローズ式バルーンの正面図である。(変形例) コイルスプリングの正面図である。(変形例)
(第1実施形態)
以下、図1から図5を参照して、本開示の第1実施形態を説明する。
図1には、運動システム100を示している。図1に示すように、運動システム100は、椅子1と足漕ぎ運動機器2を含む。利用者Uは、椅子1に座った状態で足漕ぎ運動機器2を用いて足漕ぎ運動を行う。
足漕ぎ運動機器2は、膝関節及び股関節、足首関節の伸展及び屈曲を反復的に伴う下肢運動を実現する下肢運動機器の一具体例である。従って、足漕ぎ運動は、下肢運動の一具体例である。足漕ぎ運動機器2は、足漕ぎ運動機器2の設置床に置かれる機器本体3と、一対のクランク4と、一対のペダル5と、を含む。一対のペダル5は、一対のクランク4にそれぞれピッチ旋回自在に設けられている。一対のクランク4は、機器本体3によってピッチ旋回自在に設けられている。利用者Uは、椅子1に座った状態で、両足Fを一対のペダル5にそれぞれ乗せ、右脚RLと左脚LLを交互に踏み出すことでいわゆる足漕ぎ運動を行う。このとき、右脚RL及び左脚LLの膝関節、股関節、足首関節の伸展及び屈曲が繰り返される。典型的には、右脚RLの膝関節が伸展するとき、左脚LLの膝関節が屈曲する。右脚RLの股関節が伸展するとき、左脚LLの股関節が屈曲する。右脚RLの足首関節が伸展するとき、左脚LLの足首関節が屈曲する。これにより、一対のペダル5は、互いに逆位相でクランク軸4aまわりに回転する。即ち、足漕ぎ運動機器2は、両足Fがクランク軸4aを中心とする円軌道を描く下肢運動を実現する。換言すれば、機器本体3は、一対のペダル5が円軌道に沿って繰り返し移動するように一対のペダル5を案内する。円軌道は、所定の軌道の一具体例である。
なお、足漕ぎ運動機器2は、下肢運動機器の一例に過ぎない。即ち、下肢運動機器は足漕ぎ運動機器2に限定されない。下肢運動機器は、利用者Uが椅子1に座った状態で、両足Fを床面に対して平行な直線軌道に沿って往復移動させる下肢運動を実現するものであってもよい。直線軌道は、所定の軌道の一具体例である。下肢運動機器は、利用者Uが立位姿勢のまま下肢運動を実現するものであってもよい。
以下、まず、椅子1について一通り説明し、次に、各ペダル5について詳細に説明する。
(椅子1)
図2には、椅子1の斜視図を示している。図2に示すように、椅子1は、椅子本体6と複数の脚7を有する。椅子本体6は、複数の脚7によって支持されている。
図3には、椅子1の正面断面図を示している。図3に示すように、椅子本体6は、着座部10と、着座部10を支持する支持機構11と、カバー12と、を含む。支持機構11は、着座部10の下方(inferior)に配置される。即ち、着座部10は、支持機構11の上方(superior)に配置される。
着座部10は、利用者Uが着座する部分である。着座部10は、上方を向く座面10aと下方を向く下面10bを有する。図2及び図3に示すように、座面10aは、後方(posterior)に向かって高くなるように若干傾斜している。着座部10は、利用者Uが着座したときの利用者Uと着座部10の間の圧力を分散させるのに適した柔らかい素材から成る。典型的には、着座部10は、ウレタンフォームに代表される連続気泡構造体、又は、ポリエチレンフォームやゴムスポンジに代表される独立気泡構造体である。
着座部10には、着座部10に着座した利用者Uの骨盤を着座部10に対して相対的に位置決めするための凹部が形成されてもよい。凹部は、典型的には、利用者の臀部及び右大腿及び左大腿を収容するように形成される。これに代えて、着座部10には、着座部10に着座した利用者Uの臀部の位置を指示するための線が描かれていてもよい。このようにすることで、着座部10と利用者Uの骨盤との望ましい位置関係を実現することができる。
支持機構11は、着座部10をロール揺動可能及びヨー揺動可能に支持する機構である。支持機構11は、ヨー揺動機構13及びロール揺動機構14を含む。ロール揺動機構14は、ヨー揺動機構13の上方に配置される。しかし、これに代えて、ロール揺動機構14は、ヨー揺動機構13の下方に配置されてもよい。ヨー揺動機構13は、省略することもできる。
ヨー揺動機構13は、上方に配置される上支持板13a、下方に配置される下支持板13b、上支持板13aと下支持板13bの間に配置される軸受13c、を含む。即ち、上支持板13aは軸受13cの上方に配置され、下支持板13bは軸受13cの下方に配置される。複数の脚7は、下支持板13bから下方に突出するように下支持板13bに固定されている。上支持板13aは、軸受13cにより、下支持板13bに対して相対的にヨー揺動自在となっている。本実施形態において、軸受13cは転がり軸受である。しかし、これに代えて、軸受13cは滑り軸受であってもよい。上支持板13a及び下支持板13bは、利用者Uから受ける荷重程度では容易には撓まないような十分な剛性を有する板であって、例えば、木製、金属製、樹脂製である。
ロール揺動機構14は、上方に配置される上支持板15、下方に配置される複数のバルーン16、を含む。即ち、上支持板15は、複数のバルーン16の上方に配置される。複数のバルーン16は、上支持板15の下方に配置される。上支持板15は、利用者Uから受ける荷重程度では容易には撓まないような十分な剛性を有する板であって、例えば、木製、金属製、樹脂製である。上支持板15は、着座部10の下面10bに設けられることで、利用者Uが着座部10に着座したときに着座部10が下方に向かって凸となるように撓むことを防止する。
各バルーン16は、上下方向で圧縮された際に上方に向かって反発力を発生し得る弾性体の一具体例である。各バルーン16は、気体が封入された袋体の一具体例である。即ち、各バルーン16は、気体を所定の圧力で封入することで膨らんで所定の形状を呈する。本実施形態において、各バルーン16は、気体が封入された状態で下方に凸の半球状を呈する。各バルーン16は、典型的には、塩化ビニル樹脂製である。
複数のバルーン16は、右坐骨バルーン16R、左坐骨バルーン16L、尾骨バルーン16Tを含む。右坐骨バルーン16Rは、着座部10の下に配置され、着座部10に着座した利用者Uの右脚側の坐骨である右脚側坐骨に対応する右脚側弾性体の一具体例である。左坐骨バルーン16Lは、着座部10の下に配置され、着座部10に着座した利用者Uの左脚側の坐骨である左脚側坐骨に対応する右脚側弾性体の一具体例である。尾骨バルーン16Tは、着座部10の下に配置され、着座部10に着座した利用者Uの尾骨に対応する尾骨弾性体の一具体例である。
図4には、利用者Uが着座部10に着座したときの利用者Uの骨盤の平面図を示している。右坐骨バルーン16Rは、利用者Uが着座部10に着座したときの利用者Uの右脚側坐骨に対して対応的に配置されている。左坐骨バルーン16Lは、利用者Uが着座部10に着座したときの利用者Uの左脚側坐骨に対して対応的に配置されている。尾骨バルーン16Tは、利用者Uが着座部10に着座したときに利用者Uの尾骨に対して対応的に配置されている。
更に具体的には、図4に示す平面視において、右坐骨バルーン16Rの中心と左坐骨バルーン16Lの中心の間の距離D1は、右脚側坐骨の下端と左脚側坐骨の下端の間の距離D2よりも長い。即ち、図4に示す平面視で、右坐骨バルーン16Rは、右脚側坐骨の下端よりも若干外側(Lateral)に配置されている。同様に、左坐骨バルーン16Lは、左脚側坐骨の下端よりも若干外側に配置されている。この配置によれば、骨盤が右側にロールしたときの右坐骨バルーン16Rの反発力が、骨盤が左側にロールさせるように、骨盤を効果的に押し戻す。同様に、骨盤が左側にロールしたときの左坐骨バルーン16Lの反発力が、骨盤が右側にロールさせるように、骨盤を効果的に押し戻す。従って、利用者Uにとって少ない負荷で、骨盤を左右に交互にリズミカルにロールさせることができるようになる。ただし、右坐骨バルーン16Rは右脚側坐骨の下端の直下に配置されてもよく、左坐骨バルーン16Lは左脚側坐骨の下端の直下に配置されてもよい。
このように、右坐骨バルーン16R及び左坐骨バルーン16Lを設けることで、利用者Uが着座部10に着座して足漕ぎ運動機器2を用いて足漕ぎ運動を実施した際に、利用者Uの骨盤が左右にロール旋回するので、下肢から体幹への上方性運動連鎖を発生させることができ、下肢をトレーニングすると同時に体幹もトレーニングすることができる。即ち、腹直筋や腹横筋、脊柱起立筋に代表される体幹筋の運動も同時に実現することができるだろう。ここで、利用者Uの骨盤のロール旋回とは、右脚側坐骨が左脚側坐骨よりも相対的に低くなること、又は、右脚側坐骨が左脚側坐骨よりも相対的に高くなることを意味する。
一方、図4に示すように、尾骨バルーン16Tは、尾骨の下端の直下に配置されている。即ち、尾骨バルーン16Tの中心16Tcが尾骨の下端の直下に位置している。しかし、尾骨バルーン16Tの中心16Tcは、図4に示す平面視で、尾骨の下端よりも前方(anterior)に配置されてもよく、尾骨の下端よりも後方(posterior)に配置されてもよい。端的に言えば、尾骨バルーン16Tは、右坐骨バルーン16R及び左坐骨バルーン16Lに対して後方に配置されていればよい。以上の構成によれば、尾骨バルーン16Tは、着座部10のピッチ姿勢が安定するように着座部10を支持することができる。
なお、下肢から体幹への上方性運動連鎖を効果的に発生させるには、骨盤のピッチ姿勢を若干前傾姿勢とすることが重要である。このように骨盤のピッチ姿勢を矯正するには、種々の手法が考えられる。即ち、例えば、第1に、尾骨バルーン16Tの内圧を右坐骨バルーン16Rや左坐骨バルーン16Lの内圧よりも高めることである。以上の構成によれば、利用者Uが着座部10に着座した際に、着座部10の前方部分が沈み込むのに対し、着座部10の後方部分の沈み込みが抑制されるので、上記のピッチ姿勢が矯正される。第2に、図2に示すように、着座部10の座面10aが後方に向かってせり上がるように着座部10を形成することである。以上の構成によれば、座面10a自体が後方に向かってせり上がるので、上記のピッチ姿勢が矯正される。第1の手法と第2の手法を組み合わせることも一案である。
図3に戻り、カバー12は、着座部10及び支持機構11を覆い隠すものであって、典型的には布製である。
(各ペダル5)
次に、図5を参照して、各ペダル5を説明する。図5には、足部Fの骨格を併せて示している。図5に示すように、足部Fは、前足部a、中足部b、後足部cの3つの部位に大別される。前足部aは、中足骨と趾骨から構成されている。中足部bは、足根骨から構成されている。後足部cは、距骨と踵骨から構成されている。そして、各ペダル5は、機器本体3に対する前足部aの相対的なロール旋回を抑制すると共に前足部aに対する後足部cの相対的なロール旋回を許容するように構成されている。ここで、前足部aのロール旋回とは、前足部aの、足部Fの足長方向を旋回軸とする旋回を意味する。従って、仮に足部Fの足長方向が鉛直方向になった場合でも、前足部aの、足部Fの足長方向を旋回軸とした旋回はロール旋回と定義される。
各ペダル5は、ベース30、軸受31、カップ部32、靴紐33を含む。
ベース30は、クランク4の先端に対してピッチ旋回自在に連結されている。
軸受31は、ベース30とカップ部32の間に配置され、ベース30とカップ部32を相対的にヨー旋回自在に連結する。
カップ部32は、足部Fの前足部aを収容する部分である。カップ部32は、軸受31に固定されたアウターソール32aと、アウターソール32aに乗せた前足部aを覆うカバー32bと、を含む。カバー32bは、柔軟性及び伸縮性を有する部材であって、典型的には布製である。
靴紐33は、カップ部32を内側に絞る緊縮手段の一具体例である。靴紐33を用いてカップ部32を内側に絞ることで、前足部aを拘束することができる。即ち、前足部aがカップ部32に固定される。これにより、機器本体3に対する前足部aの相対的なロール旋回が抑制される。
一方で、図5に示すように、足部Fの中足部b及び後足部cは、カップ部32に収容されていない。従って、靴紐33を用いてカップ部32を内側に絞っても、中足部b及び後足部cはカップ部32に固定されない。これにより、前足部aに対する後足部cの相対的なロール旋回は許容されることになる。ここで、前足部aに対する後足部cの相対的なロール旋回とは、前足部aに対して後足部cが、足部Fの足長方向を旋回軸として相対的に旋回することを意味する。
利用者Uが足漕ぎ運動機器2を用いて足漕ぎ運動した際、前足部aのロール旋回が抑制される一方で後足部cのロール旋回が許容されているので、下肢の動きに連動して後足部cの前足部aに対する相対的なロール旋回が発生する。これにより、足部Fの柔軟性が改善される。足部Fの柔軟性が改善されると、利用者Uが不整地を歩行したときの利用者Uのバランス能力、即ち歩行姿勢を適切に維持する能力が向上する。また、足部Fの柔軟性改善は、足部Fの内側縦アーチの形成に寄与する。足部Fの内側縦アーチは、歩行時の衝撃を吸収して膝への負担を減らす機能を有する。
以上に、第1実施形態を説明したが、上記第1実施形態は以下の特徴を有する。
即ち、足漕ぎ運動機器2(下肢運動機器)は、一対のペダル5と、一対のペダル5が所定の軌道に沿って繰り返し移動するように一対のペダル5を案内する機器本体3と、を含む。利用者Uは、一対のペダル5に両足Fを乗せて足漕ぎ運動(下肢運動)を行う。各ペダル5は、機器本体3に対する前足部aの相対的なロール旋回を抑制すると共に前足部aに対する後足部cの相対的なロール旋回を許容するように構成され、これにより、足漕ぎ運動に際して前足部aと後足部cとの相対的なロール旋回が発生する。以上の構成によれば、足漕ぎ運動を行う際に足部Fの柔軟性が改善される。
また、各ペダル5は、前足部aを収容可能であって機器本体3に対してロール旋回不能なカップ部32と、カップ部32を内側に絞る靴紐33(緊縮手段)と、を含む。靴紐33によってカップ部32を内側に絞ることで、機器本体3に対する前足部aの相対的なロール旋回を抑制すると共に前足部aに対する後足部cの相対的なロール旋回を許容する。以上の構成によれば、足漕ぎ運動を行う際に足部Fの柔軟性を改善するペダル5を簡素な構成で実現できる。なお、各ペダル5は、前足部aを収容するカップ部32に代えて、前足部aをベース30に拘束する甲バンドを備えていてもよい。
また、各ペダル5は、機器本体3に対する前足部aの相対的なヨー旋回を許容するように構成されている。即ち、図5に示すように、各ペダル5は、軸受31を備えることで、機器本体3に対する前足部aの相対的なヨー旋回を許容する。ここで、前足部aのヨー旋回とは、足部Fの前述したロール旋回軸、及び、ペダル5のクランク4に対するピッチ旋回軸、のいずれに対しても直交する方向を旋回軸とする旋回を意味する。以上の構成によれば、下肢と体幹との運動連鎖を効率よく発生させることができる。
また、運動システム100は、足漕ぎ運動機器2と、足漕ぎ運動機器2を用いて足漕ぎ運動するに際し利用者Uが着座する着座部10と、を含む。着座部10は、ロール旋回自在に構成されている。以上の構成によれば、足漕ぎ運動の際に着座部10がロール揺動することで、下肢と体幹との運動連鎖が発生し、座位姿勢で足漕ぎ運動を行う際に下肢と体幹の運動連鎖を実現することができる。下肢と体幹の運動連鎖とは、下肢から体幹への上方性運動連鎖を意味する。
即ち、着座部10をロール旋回自在に構成したことで、利用者Uが着座部10に着座して足漕ぎ運動機器2を用いて足漕ぎ運動を実施した際に、利用者Uの骨盤が左右にロール旋回するので、下肢から体幹への上方性運動連鎖を発生させることができ、下肢をトレーニングすると同時に体幹もトレーニングすることができる。即ち、腹直筋や腹横筋、脊柱起立筋に代表される体幹筋の運動も同時に実現することができるだろう。
また、着座部10は、更に、ヨー旋回自在に構成されている。ここで、着座部10のヨー旋回とは、足漕ぎ運動機器2の設置面に対する直交方向を旋回軸とする旋回を意味する。以上の構成によれば、利用者Uが着座部10に着座して足漕ぎ運動機器2を用いて足漕ぎ運動を実施した際に、利用者Uの骨盤のヨー旋回が許容されるので、上記の運動連鎖をより効果的に発生させることができる。
図1に示す運動システム100は、足漕ぎ運動機器2(下肢運動機器)と椅子1を含む。足漕ぎ運動機器2は、少なくとも膝関節及び股関節の伸展及び屈曲を反復的に伴う下肢運動を実現する。椅子1は、利用者Uが足漕ぎ運動機器2を用いて下肢運動を実施するに際し利用者Uが着座するものである。図3に示すように、椅子1は、利用者Uが着座する着座部10と、着座部10をロール揺動可能に支持する支持機構11と、を備える。下肢運動の際に着座部10がロール揺動することで、下肢と体幹との運動連鎖が発生する。以上の構成によれば、座位姿勢で下肢運動を行う際に下肢と体幹の運動連鎖を実現することができる。
図3及び図4に示すように、支持機構11は、着座部10の下に配置され、着座部10に着座した利用者Uの右脚側の坐骨である右脚側坐骨に対応する右坐骨バルーン16R(右脚側弾性体)と、着座部10の下に配置され、着座部10に着座した利用者Uの左脚側の坐骨である左脚側坐骨に対応する左坐骨バルーン16L(左脚側弾性体)と、を含む。以上の構成によれば、簡素な構成で、支持機構11を実現できる。
また、右坐骨バルーン16R及び左坐骨バルーン16Lは、気体が封入された袋体である。以上の構成によれば、安価な運動システム100を実現できる。
また、図3に示すように、右坐骨バルーン16R及び左坐骨バルーン16Lは、気体が封入された状態で下方に凸の半球状である。以上の構成によれば、効果的なロール揺動を実現できる。
また、支持機構11は、更に、利用者Uの骨盤のピッチ姿勢を矯正する。以上の構成によれば、下肢から体幹への上方性運動連鎖を効果的に発生させることができる。
また、図3に示すように、支持機構11は、着座部10の下に配置され、着座部10に着座した利用者Uの尾骨に対応する尾骨弾性体として、尾骨バルーン16Tを更に含む。尾骨バルーン16Tにより、利用者Uの骨盤のピッチ姿勢が矯正される。以上の構成によれば、簡素な構成で、支持機構11を実現できる。
また、尾骨弾性体としての尾骨バルーン16Tは、気体が封入された袋体である。以上の構成によれば、尾骨弾性体を安価に実現することができる。
(第2実施形態)
次に、図6を参照して、第2実施形態を説明する。以下、本実施形態が上記第1実施形態と相違する点を中心に説明し、重複する説明は省略する。
図6に示すように、本実施形態のペダル5は、前足部aに装着可能であって、機器本体3に対して相対的にロール旋回不能な前装具としての前方カップ部40と、後足部cに装着可能な後装具としての後方カップ部41と、前方カップ部40と後方カップ部41が相対的にロール旋回自在となるように前方カップ部40と後方カップ部41を連結する連結部42と、を含む。
前方カップ部40は、第1実施形態のカップ部32と同様の構成を有する。即ち、前方カップ部40は、アウターソール40aとカバー40bを有する。アウターソール40aは、カップ部32のアウターソール32aに対応している。カバー40bは、カップ部32のカバー32bに対応している。
後方カップ部41は、後足部cを乗せるアウターソール41aと、アウターソール41aに乗せた後足部cを覆うカバー41bと、アウターソール41a及びカバー41bが後足部cに対して装着された状態を維持するためのバンド41cと、を備える。
連結部42は、足部Fの足長方向で隣り合う前方カップ部40のアウターソール40aと後方カップ部41のアウターソール41aを相対的にロール旋回自在に互いに連結する。前方カップ部40のアウターソール40aと後方カップ部41のアウターソール41aが相対的にロール旋回自在であるとは、詳しくは、足部Fの足長方向を旋回軸として、前方カップ部40のアウターソール40aと後方カップ部41のアウターソール41aが相対的に旋回することを意味する。連結部42は、典型的には、転がり軸受や滑り軸受により実現することができる。連結部42としては、上記の相対的な旋回を実現できるあらゆる素材を採用することができる。従って、連結部42は、十分な柔軟性を有する弾性体であってもよい。連結部42は、更に、前方カップ部40のアウターソール40aと後方カップ部41のアウターソール41aの相対的なピッチ旋回及びヨー旋回を抑制することが好ましい。
以上の構成で、前足部aに前方カップ部40を装着すると共に後足部cに後方カップ部41を装着することで、機器本体3に対する前足部aの相対的なロール旋回を抑制すると共に前足部aに対する後足部cの相対的なロール旋回を許容する。以上の構成によれば、足部Fの柔軟性を改善するペダル5を簡素な構成で実現できる。
(第3実施形態)
次に、図7を参照して、第3実施形態を説明する。以下、本実施形態が上記第1実施形態と相違する点を中心に説明し、重複する説明は省略する。
図7及び図8に示すように、本実施形態のペダル5は、ベース50、軸受51、前プレート52、把持バー53を含む。
ベース50は、クランク4の先端に対してピッチ旋回自在に連結されている。
軸受51は、ベース50と前プレート52の間に配置され、ベース50と前プレート52を相対的にヨー旋回自在に連結する。
前プレート52は、足部Fの前足部aを搭載可能な部分である。前プレート52は、機器本体3に対して相対的にロール旋回不能に構成されている。ここでいうロール旋回とは、前プレート52に前足部aを乗せた足部Fの足長方向を旋回軸とする旋回を意味する。
把持バー53は、バー本体53a、一対の脚部53bを含む。バー本体53aは、ベース50のピッチ旋回軸に対して概ね平行に延びており、一対の脚部53bを介して前プレート52に固定されている。把持バー53は、前プレート52の先端側に設けられている。そして、把持バー53のバー本体53aは、前プレート52から若干上方に離れて配置されることで、図8に示すように、前足部aの足指t(toes)によって把持可能とされている。一方で、後足部cはペダル5によって一切拘束されていない。以上の構成によれば、前足部aを前プレート52に乗せて、前足部aの足指tで把持バー53のバー本体53aを把持することで、機器本体3に対する前足部aの相対的なロール旋回を抑制すると共に前足部aに対する後足部cの相対的なロール旋回を許容する構成が実現される。
以上に、第3実施形態を説明したが、上記第3実施形態は以下の特徴を有する。
即ち、図7及び図8に示すように、各ペダル5は、前足部aを搭載可能であって、機器本体3に対して相対的にロール旋回不能な前プレート52と、前プレート52に固定され、前足部aの足指t(toes)で把持可能な把持バー53と、を含む。前足部aを前プレート52に乗せて、前足部aの足指tで把持バー53を把持することで、機器本体3に対する前足部aの相対的なロール旋回を抑制すると共に前足部aに対する後足部cの相対的なロール旋回を許容する。以上の構成によれば、足部Fの柔軟性を改善するペダル5を簡素な構成で実現できる。
(変形例)
上記各実施形態は、以下のように変更できる。
即ち、上記各実施形態では、図3に示すように、椅子1自体が、着座部10及び支持機構11を備えている。
これに対し、図9及び図10に示すように、既存の椅子20に適用可能な運動補助具21が、着座部10及び支持機構11を備えてもよい。
即ち、運動補助具21は、椅子20の座面20aに搭載して用いられる。詳しくは、図10に示すように、運動補助具21が有する支持機構11のヨー揺動機構13の下支持板13bが椅子20の座面20aと上下方向で対向するように、運動補助具21は、椅子20の座面20aに搭載される。
要するに、上記の変形例は、以下の特徴を有する。
図9及び図10に示すように、運動システム200は、足漕ぎ運動機器2と、椅子20の座面20aに搭載可能であって、利用者Uが足漕ぎ運動機器2を用いて足漕ぎ運動を実施するに際し利用者Uが着座する運動補助具21と、を含む。運動補助具21は、利用者Uが着座する着座部10と、着座部10をロール揺動可能に支持する支持機構11と、を備える。下肢運動の際に着座部10がロール揺動することで、下肢と体幹との運動連鎖が発生する。以上の構成によれば、座位姿勢で下肢運動を行う際に下肢と体幹の運動連鎖を実現することができる。
また、図3及び図10に示すように、上記各実施形態において、各バルーン16は、気体が封入された状態で下方に凸となる半球状を呈している。しかし、これに代えて、各バルーン16は、図11に示すように、長手方向に伸縮自在となるように外周部にベローズ(蛇腹)を有するベローズ式バルーンとしてもよい。この場合、各バルーン16は、その長手方向が鉛直方向となるように配置され得る。また、各バルーン16に代えて、図12に示すように、コイルスプリングを採用してもよい。この場合、コイルスプリングはその長手方向が鉛直方向となるように配置され得る。なお、右坐骨バルーン16Rに代えて配置するコイルスプリングは、椅子1又は運動補助具21の正面視で、内側(medial)に向かって高くなるように斜めに配置してもよい。この場合、骨盤がロール旋回したときに発生するコイルスプリングの反発力が若干内側を向くように作用することになるので、ロール旋回した骨盤を中立状態に効果的に戻すことができるようになる。左坐骨バルーン16Lに代えて配置するコイルスプリングについても同様である。また、各バルーン16に代えて、例えばゴムなどの他の弾性体を採用してもよい。
また、右坐骨バルーン16Rと左坐骨バルーン16L、尾骨バルーン16Tは、別体として構成することに代えて、一体的に構成してもよい。ただし、この場合、右坐骨バルーン16Rと左坐骨バルーン16L、尾骨バルーン16Tそれぞれの内部空間は互いに隔離されていることが望ましい。隔離されていない場合、右坐骨バルーン16R及び左坐骨バルーン16Lが、骨盤がロール旋回したときに反発力を発生させ難いからである。
また、支持機構11は、複数の尾骨バルーン16Tを備えていてもよい。この場合、複数の尾骨バルーン16Tは、何れも右坐骨バルーン16R及び左坐骨バルーン16Lよりも後方に配置されることになる。
また、ヨー揺動機構13は省略することができる。図9において、椅子20自体が座面20aをヨー旋回自在に支持する場合、運動補助具21が有するヨー揺動機構13は省略してもよい。
本開示のペダル5は、あらゆる下肢運動機器に適用することができる。下肢運動機器としては、例示の足漕ぎ運動機器2、エアロバイク(登録商標)、リカンベントバイク、足漕ぎ車椅子が挙げられる。
1 椅子
2 足漕ぎ運動機器
3 機器本体
4 クランク
4a クランク軸
5 ペダル
6 椅子本体
7 脚
10 着座部
10a 座面
10b 下面
11 支持機構
12 カバー
13 ヨー揺動機構
13a 上支持板
13b 下支持板
13c 軸受
14 ロール揺動機構
15 上支持板
16 バルーン
16R 右坐骨バルーン
16L 左坐骨バルーン
16T 尾骨バルーン
16Tc 中心
20 椅子
20a 座面
21 運動補助具
30 ベース
31 軸受
32 カップ部
32a アウターソール
32b カバー
33 靴紐
40 前方カップ部
40a アウターソール
40b カバー
41 後方カップ部
41a アウターソール
41b カバー
41c バンド
42 連結部
50 ベース
51 軸受
52 前プレート
53 把持バー
53a バー本体
53b 脚部
100 運動システム
200 運動システム
U 利用者
F 両足
RL 右脚
LL 左脚
D1 距離
D2 距離
F 足部
a 前足部
b 中足部
c 後足部
t 足指

Claims (2)

  1. 一対のペダルと、
    前記一対のペダルが所定の軌道に沿って繰り返し移動するように前記一対のペダルを案内する機器本体と、
    を含み、
    利用者が前記一対のペダルに両足を乗せて下肢運動を行う、
    下肢運動機器であって、
    各ペダルは、
    前足部(a)に装着可能であって、前記機器本体に対して相対的にロール旋回不能な前装具としての前方カップ部(40)と、
    後足部(c)に装着可能な後装具としての後方カップ部(41)と、
    前記前方カップ部(40)と前記後方カップ部(41)が相対的にロール旋回自在となるように前記前方カップ部(40)と前記後方カップ部(41)を連結する連結部(42)と、
    を含み、
    前記前方カップ部(40)は、前記前足部(a)を乗せるアウターソール(40a)と、前記アウターソール(40a)に乗せた前記前足部(a)を覆うカバー(40b)と、を含み、靴紐(33)によって前記前方カップ部(40)を内側に絞ることで前記前足部(a)を拘束し、これにより、前記前足部(a)を前記前方カップ部(40)に固定するように構成され、
    前記後方カップ部(41)は、前記後足部(c)を乗せるアウターソール(41a)と、前記アウターソール(41a)に乗せた前記後足部(c)を覆うカバー(41b)と、前記アウターソール(41a)及び前記カバー(41b)が前記後足部(c)に対して装着された状態を維持するためのバンド(41c)と、を備え、
    前記連結部(42)は、前記前方カップ部(40)の前記アウターソール(40a)と前記後方カップ部(41)の前記アウターソール(41a)の間に配置された転がり軸受又は滑り軸受であって、前記前方カップ部(40)の前記アウターソール(40a)と前記後方カップ部(41)の前記アウターソール(41a)を相対的にロール旋回自在に連結し、
    前記前足部(a)に前記前方カップ部(40)を装着すると共に前記後足部(c)に前記後方カップ部(41)を装着することで、前記機器本体に対する前記前足部(a)の相対的なロール旋回を抑制すると共に前記前足部(a)に対する前記後足部(c)の相対的なロール旋回を許容するように構成され、これにより、前記下肢運動に際して前記前足部(a)と前記後足部(c)との相対的なロール旋回が発生する、
    下肢運動機器。
  2. 請求項1に記載の前記下肢運動機器と、
    前記下肢運動機器を用いて前記下肢運動するに際し前記利用者が着座する着座部を含む、
    運動システム。
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