JP7779461B2 - 金型搬送装置 - Google Patents
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Description
金型搬送装置は、底面を介して金型を載せながら金型を搬送方向に搬送させる第1搬送機構と、金型の底面から鉛直方向に離れた位置に第2駆動力を与えながら金型を搬送方向に搬送させる第2搬送機構と、を備える。
金型搬送装置は、第1搬送機構と第2搬送機構を同時に駆動して、金型を搬送させる。
第1実施形態に係る金型搬送装置1Aを、図1~図4を参照しながら説明する。
金型搬送装置1Aは、例えば保管庫から金型DEの搬入・搬出位置19に搬入された新たに射出成形に供される金型DEを金型配置領域117に向けて搬送する。金型配置領域117まで搬送された金型DEは固定型盤111、可動型盤113に取り付けられ、射出成形を待つ。金型DEを金型配置領域117から搬出する際には、上記の搬入手順とは逆の手順にて搬送が行われる。
金型DEは、一組の固定金型DE1と可動金型DE2の組み合わせからなる。固定金型DE1と可動金型DE2を区別する必要がない場合には金型DEと総称する。
金型搬送装置1Aが適用される射出成形機100の主要な構成要素を説明する。
射出成形機100は、型締装置110と射出装置120を備えている。
型締装置110は、固定金型DE1が取り付けられる固定型盤111と、可動金型DE2が取り付けられる可動型盤113と、を備える。固定型盤111に取り付けられる固定金型DE1と可動型盤113に取り付けられる可動金型DE2の間に成形品に対応するキャビティが形成され、このキャビティに射出装置120から溶融状態の樹脂を射出することにより成形品が得られる。射出成形の際に固定金型DE1と可動金型DE2の間に型締め力を与えるために、型締装置110は固定型盤111と可動型盤113を貫通する複数のタイバー115および油圧シリンダなどの図示を省略する駆動源を備えている。固定型盤111と可動型盤113の間には固定金型DE1および可動金型DE2が配置、固定される金型配置領域117が構成される。本実施形態においては、金型DEは固定金型DE1と可動金型DE2からなる一組の金型DEを例示するが、所謂ファミリーモールド成形等の複数のキャビティあるいは複数の金型を用いて成形を行うために、固定型盤111および可動型盤113に複数組の固定金型DE1と可動金型DE2からなる金型DEを取り付けてもよい。
金型搬送装置1Aは、図1および図2に示すように、搬送テーブル10の搬入・搬出位置19から射出成形機100の金型配置領域117に向けて金型DEが搬送され、または、金型配置領域117から搬入・搬出位置19に向けて金型DEが搬送される搬送テーブル10を備える。また、金型搬送装置1Aは、搬送テーブル10において、その底面SSを介して金型DEを載せながら搬送方向Xに駆動力を負荷して搬送する第1搬送機構20を備える。さらに、金型搬送装置1Aは、金型DEの底面SSから鉛直方向V(重力方向に対して逆方向)に離れた位置で金型DEに搬送方向Xに駆動力を負荷して搬送する第2搬送機構40Aを備える。なお、固定金型DE1と可動金型DE2を区別する必要がない場合には、両者が金型DEと総称される。
金型搬送装置1Aにおいて、図1および図2に示すように、搬送方向X、幅方向Yおよび高さ方向Zが定義される。本実施形態における方向とは、二つの向きを含む総称である。例えば、搬送方向Xは、搬入・搬出位置19から金型配置領域117への向き(X1)と金型配置領域117から搬入・搬出位置19への向き(X2)とを含む。
搬送テーブル10は、第1搬送機構20と第2搬送機構40Aを備える。金型搬送装置1Aは、第1搬送機構20と第2搬送機構40Aを同時に駆動させながら金型DEを協働して搬送テーブル10の上を搬送する。
第1搬送機構20は、駆動源により自転する回転体の一例であるローラに金型DEをその底面SSを介して載せながら金型DEを搬送する回転体駆動機構からなる。
第1搬送機構20は、図1および図2に示すように、搬送方向Xにそれぞれが間隔を空けて並ぶ搬送ローラ21と、それぞれの搬送ローラ21の幅方向Yの一方端に搬送ローラ21と同軸上に固定されるスプロケット23と、を備える。
それぞれの搬送ローラ21は、回転可能に搬送テーブル10にその両端が支持される。また、搬送ローラ21は、載せられる金型DEの荷重が負荷されても耐えられるように、材質、寸法が特定される。搬送ローラ21の一部を遊転ローラに置き換えることもできる。
第1駆動源27は正転および逆転が可能な例えば電動モータ(第1電動モータ)から構成される。図1には矢印で示される第1駆動源27が正転される例が示されている。第1駆動源27が正転すると、第1搬送機構20は金型DEを金型配置領域117に向けて向きX1に搬送することができる。第1駆動源27が逆転すると、第1搬送機構20は金型DEを金型配置領域117から搬入・搬出位置19に向けて向きX2に搬送することができる。いずれの搬送においても、金型DEは搬送ローラ21に載せられており、搬送ローラ21による駆動力がその底面SSに加えられる。
なお本実施形態における搬送ローラ21は金型DEを載せる外周面が一例として平坦であるが、本発明におけるローラはこれに限らない。例えば、外周面に歯が形成されるチェーン駆動機構を構成するスプロケットのように、外周面に凹凸が形成されるローラを自転する回転体として用いてもよい。金型DEを搬送するローラが外周面に凹凸を有していれば、金型DEに備えられた図示しない断続的な溝または孔と外周面の凹凸が係止されることで搬送時の搬送ローラ21における金型DEの滑りを防止できる。
また、ここでは単純に搬送ローラ21に載せて他の機械的な手段で把持するなどの拘束をしないことを前提としているが、本発明における「載せる」とは金型DEが機械的に拘束される場合を含んでいる。例えば、金型DEの底面SSの浮き上がりを抑えるなどの鉛直方向Vに緩く拘束される場合などである。
次に、第2搬送機構40Aは、駆動源により進退移動するスネークチェーンを用いて金型DEを搬送するチェーン駆動機構からなる。第2搬送機構40Aは、幅方向Yの中央において、搬送ローラ21に載せられる金型DEに駆動力を加える。本実施形態において第2搬送機構40Aはスネークチェーンを例示するが、スネークチェーンに限ることなく巻き取り可能で且つ軸方向に推力を伝達できる部材であれば支障ない。
スネークチェーン41は、一例として、外リンク42と内リンク43の2種類のリンク要素を交互に組み合わせて連結されている。
次に、図3および図4を参照して、金型搬送装置1Aを用いて金型DEを搬入・搬出位置19から射出成形機100の金型配置領域117に向けて搬送する動作を説明する。なお、図3の上側の図は金型DEが搬入・搬出位置19に置かれ搬送が開始される状態を示し、図3の下側の図は金型DEが金型配置領域117までの搬送の途中の状態を示している。
次に、金型搬送装置1により得られる効果について説明する。
[搬送動作における金型DEの挙動に対する効果:図5]
金型DEの搬送の過程において、図5(a),(b)に示すように、第1搬送機構20による第1-1駆動力P11または第1-2駆動力P12だけが加えられているものとすると、第1-1駆動力P11または第1-2駆動力P12が金型DEに伝達されるのは搬送ローラ21に接する金型DEの底面SSである。ここで、第1-1駆動力P11は加速時を示し、第1-2駆動力P12は減速時を示している。
図5(c)は加速時の例を示しているが、減速時には図5(c)と逆向きの荷重、駆動力およびモーメントが生じることにより、金型DEの背面BS(後端面)の浮き上がりを防止できる。
一般的に金型DEは大重量物であるので、増速のための高加速度を得られるような大きな第1-1駆動力P11を負荷した際に発生するモーメントM11であっても、モーメントM11の大部分は金型DEの重量による慣性により打ち消される。このため打ち消されずに残ったモーメントM11に対向させる第2-1駆動力P21は大推力である必要はない。また、第2-1駆動力P21が第1-1駆動力P11よりも大きい場合、金型DEの搬送推力は第2-1駆動力P21が主となるため、スネークチェーン41に発生する金型DEからの反力が大きくなる。この場合、鋼製のスネークチェーン41の各ピン部で屈曲が生じ推力を低下させるおそれがあるため、加速時にはP11>P21であることが好ましい。P11>P21を前提として、P21=(0.1~0.3)×P11の範囲で浮き上がりを防止できる。この第1-1駆動力P11および第2-1駆動力P21の関係は、第2実施形態における加速時にも当てはまる。
射出成形機100により樹脂製品の生産について高い効率が求められるところ、金型DEの搬送および交換に要する時間を短くすることが求められる。これに対応するには金型DEの搬送を高速度化すればよいが、金型搬送装置1はこの搬送の高速度化に適している。
例えば、単一の搬送機構、例えば第1搬送機構20により金型DEを搬送するものとすると、搬送の高速度化を図るには、第1搬送機構20の第1駆動源27を高出力化する必要があり、そのためには第1駆動源27を大型化する必要がある。この大型化は設置スペースを増大させるため、設置スペースの増大に見合う敷地を確保しなければならない。また、第1駆動源27の大型化はその構成部材の大型化を招くが、大型の構成部材は市販のものが使えずに個別の注文が必要となるなど構成部材のコスト増大を招く。
金型搬送装置1Aは、第1搬送機構20と第2搬送機構40Aの二つの搬送機構を備え、かつ、第1搬送機構20による金型DEの搬送速度V20と第2搬送機構40Aによる金型DEの搬送速度V40を前述したように同期させる。そうすることにより、金型DEが第1搬送機構20の搬送ローラ21の上で滑ることが防止され、搬送ローラ21による搬送力とスネークチェーン41の搬送力のそれぞれが損失することなく金型DEの搬送に費やされる。したがって、金型搬送装置1Aによれば、金型DEの搬送速度および搬送位置を高速に且つ高精度に制御することができる。
第2搬送機構40Aにスネークチェーン41を用いることにより、第2搬送機構40Aの省スペース化することができる。スネークチェーン41は巻き取りまたは巻き出しが可能であることから、長尺物であるチェーンを丸めてコンパクトに納めることができる。またスネークチェーン41に代えて巻き取りまたは巻き出しが可能で且つ搬送方向Xに推力を伝達できる機構であっても同様の効果が得られる。
次に、第2実施形態に係る金型搬送装置1Bについて、図6を参照して説明する。金型搬送装置1Aの第2搬送機構40Aはチェーン駆動機構を用いて金型DEを進退移動させるのに対して、金型搬送装置1Bにおける第2搬送機構40Bは流体圧によるピストン・シリンダ機構を用いて金型DEを進退移動させる。第1搬送機構20については、金型搬送装置1Bと金型搬送装置1Aは同じ構成を備えており、図6および図7に、第1実施形態と同じ符号を付すことで説明を省略する。
図7を参照して、金型搬送装置1Bを用いて金型DEを搬入・搬出位置19から射出成形機100の金型配置領域117に向けて搬送する動作を説明する。なお、図7の上側の図は金型DEが搬入・搬出位置19に置かれ搬送が開始される状態を示し、図7の下側の図は金型DEが金型配置領域117までの搬送の途中の状態を示している。
金型搬送装置1Bによれば、チェーン駆動機構により金型DEを搬送する効果を除いて、金型搬送装置1Aと同様の効果が奏されるのに加えて以下の効果が奏される。
第2搬送機構40Bにピストン・シリンダ機構50を用いることにより、金型DEの背面BSに作用させる金型搬送力を効率よく金型DEに負荷することができる。ピストン・シリンダ機構50は推力方向の剛性が高く、推力方向以外の方向(例えば推力方向に対して垂直方向)に屈曲するなどして油圧による推力を損失することがなく、金型DEに負荷することができる。
例えば、第1実施形態および第2実施形態において、第2搬送機構40A,40Bは、向きX1に金型DEを搬送する際に金型DEの背面BSを押す第2-1駆動力P21を加えるか、または、向きX2に金型DEの搬送速度を減速する際に金型DEの背面BSを引っ張る第2-2駆動力P22を加えるが、本発明はこれに限らない。つまり、向きX1に金型DEを搬送する際に金型DEの前面FSに接合片49,57を取り付けて引っ張る第2-1駆動力P21を加えるか、または、向きX2に金型DEの搬送速度を減速する際に金型DEの前面FSに接合片49,57を取り付けて押す第2-2駆動力P22を加えることもできる。
10 搬送テーブル
19 搬入・搬出位置
20 第1搬送機構
21 搬送ローラ
23 スプロケット
25 ローラ駆動チェーン
27 第1駆動源
40A,40B 第2搬送機構
41 スネークチェーン
42 外リンク
43 内リンク
46 スプロケット
47 第2駆動源
49 接合片
49,57 接合片
50 ピストン・シリンダ機構
51 シリンダ
53 ピストン・ロッド
55 ピストン・ヘッド
100 射出成形機
110 型締装置
111 固定型盤
113 可動型盤
115 タイバー
117 金型配置領域
120 射出装置
121 加熱シリンダ
123 射出ノズル
DE 金型
DE1 固定金型
DE2 可動金型
FS 前面
BS 背面
SS 底面
G 重心
M11,M12,M21 モーメント
P11 第1-1駆動力
P12 第1-2駆動力
P21 第2-1駆動力
W11,W12,W21 荷重
V 鉛直方向
H 水平方向
X 搬送方向
Y 幅方向
Z 高さ方向
Claims (5)
- 固定金型と可動金型を組み合わせてなる少なくとも一組の金型を搬送方向に沿って搬送させる金型搬送装置であって、
底面を介して前記金型を載せながら前記金型を前記搬送方向に搬送させる第1搬送機構と、
前記金型の前記底面から鉛直方向に離れた位置に第2駆動力を与えながら前記金型を前記搬送方向に搬送させる第2搬送機構と、を備え、
前記第2搬送機構は、チェーン駆動機構または流体圧シリンダ駆動機構からなり、
前記第1搬送機構と前記第2搬送機構を同時に駆動して、前記金型を搬送させる、
ことを特徴とする金型搬送装置。
- 前記第1搬送機構は、
前記搬送方向に並び、前記金型が載せられる複数の自転する回転体を備える駆動機構からなる、
請求項1に記載の金型搬送装置。
- 前記第1搬送機構の駆動源である第1電動モータと前記第2搬送機構の駆動源である第2電動モータが、電気制御的にまたは機械的に同期する、請求項1または請求項2に記載の金型搬送装置。
- 前記第2搬送機構は、
前記第1搬送機構による搬送の加速時または減速時に前記金型に生じ得るモーメントに対向する向きの荷重を与えながら前記金型を搬送させる、
請求項1または請求項2に記載の金型搬送装置。
- 前記加速時において、
前記第1搬送機構による前記金型の第1-1駆動力P11と、
前記第2搬送機構による前記金型の第2-1駆動力P21とが、
P11>P21の関係を有し、
前記減速時において、
前記第1搬送機構による前記金型の第1-2駆動力P12と、
前記第2搬送機構による前記金型の第2-2駆動力P22とが、
P12≦P22の関係を有する、
請求項4に記載の金型搬送装置。
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| JP2022066768A JP7779461B2 (ja) | 2022-04-14 | 2022-04-14 | 金型搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Country Status (1)
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