JP7779495B2 - 核酸検出用蛍光色素 - Google Patents
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Description
項1.
下記の式(I)の化合物。
各R1は独立して炭素数1-6のアルキルであり、
各R2は独立して、炭素数1-6のアルキル及びハロゲンから成る群から選択される基であり、
XはS又はOであり、
各R3は独立して、炭素数1-6のアルキル及びハロゲンから成る群から選択される基であり、
各R4はフェニル基であり、
各R5は独立して水素、炭素数1-6のアルキル、及びハロゲンから成る群から選択される基であり、
mは0、1又は2であり、
sは独立して0、1、2、3又は4であり、
tは独立して0、1、2、3又は4であり、
Aは、下記のいずれかであり、
Lは、-CO-(CH2-O-CH2)n-CO-(nは2から6までの範囲の整数である)、-CO-(CH2CH2-O-CH2CH2)p-CO-(pは2から6までの範囲の整数である)、又は-(CH2)q-(qは2~6の整数である)であり、
Y-はカウンターアニオンである。)
項2.
下記の式(Ia)の化合物である項1に記載の化合物。
各R1は独立してメチルまたはエチルであり、
Aは、下記のいずれかであり、
Lは、-CO-(CH2-O-CH2)n-CO-(nは2~6の整数である)、-CO-(CH2CH2-O-CH2CH2)p-CO-(pは2~6の整数である)、又は-(CH2)q-(qは2~6の整数である)であり、
Y-はカウンターアニオンである。)
項3.
項1又は2に記載の化合物からなる蛍光色素。
項4.
下記の式(II)の化合物。
各R1は独立して炭素数1-6のアルキルであり、
各R2は独立して炭素数1-6のアルキル及びハロゲンから成る群から選択される基であり、
XはS又はOであり、
各R3は独立して炭素数1-6のアルキル、及びハロゲンから成る群から選択される基であり、
各R4はフェニル基であり、
各R5は独立して水素、炭素数1-6のアルキル、及びハロゲンから成る群から選択される基であり、
mは0、1又は2であり、
sは独立して0、1、2、3又は4であり、
tは独立して0、1、2、3又は4であり、
Bは、下記のいずれかであり、
R6及びR8は独立して水素又は炭素数1-6のアルキルであり、R7は-(CH2)r-(rは2~6の整数である)であり、
R9は水素又は-COO-R12で表されるエステルであり、R12は炭素数1-6のアルキルである。)
Y-はカウンターアニオンである。)
項5.
項1又は2に記載の化合物を備えた、試料中の核酸を検出するためのキット。
項6.
試料中の核酸と、項1又は2に記載の化合物とを、接触させること、及び
前記核酸と前記化合物の複合体の蛍光強度を検出すること
を含む核酸の検出方法。
項7.
前記核酸を支持体上に固定化させる工程をさらに含み、
前記蛍光強度は、支持体上の前記核酸と前記化合物の複合体の蛍光強度を検出することを含む項6に記載の検出方法。
項8.
前記接触させる工程は、前記試料と前記化合物とを混合して混合液を調製することを含み、
前記固定化させる工程は、前記混合液を電気泳動によりゲル上に固定することを含む、項7に記載の検出方法。
項9.
前記核酸がDNA又はRNAである項6に記載の方法。
各R1は独立して炭素数1-6のアルキルであり、
各R2は独立して炭素数1-6のアルキル及びハロゲンから成る群から選択される基であり、
XはS又はOであり、
各R3は独立して炭素数1-6のアルキル及びハロゲンから成る群から選択される基であり、
各R4はフェニル基であり、
各R5は独立して水素、炭素数1-6のアルキル、及びハロゲンから成る群から選択される基であり、
mは0、1又は2であり、
sは独立して0、1、2、3又は4であり、
tは独立して0、1、2、3又は4であり、
Aは、下記のいずれかであり、
Lは、-CO-(CH2-O-CH2)n-CO-(nは2~6の整数である)、-CO-(CH2CH2-O-CH2CH2)p-CO-(pは2~6の整数である)、又は-(CH2)q-(qは2~6の整数である)であり、
Y-はカウンターアニオンである。
各R1は独立してメチルまたはエチルであり、
Aは、下記のいずれかであり、
Lは、-CO-(CH2-O-CH2)n-CO-(nは2~6の整数である)、-CO-(CH2CH2-O-CH2CH2)p-CO-(pは2~6の整数である)、又は-(CH2)q-(qは2~6の整数である)であり、
Y- はカウンターアニオンである。
各R1は独立して炭素数1-6のアルキルであり、
各R2は独立して炭素数1-6のアルキル及びハロゲンから成る群から選択される基であり、
XはS又はOであり、
各R3は独立して炭素数1-6のアルキル及びハロゲンから成る群から選択される基であり、
各R4はフェニル基であり、
各R5は独立して水素、炭素数1-6のアルキル、及びハロゲンから成る群から選択される基であり、
mは0、1又は2であり、
sは独立して0、1、2、3又は4であり、
tは独立して0、1、2、3又は4であり、
Bは、下記のいずれかであり、
R6及びR8は独立して水素又は炭素数1-6のアルキルであり、R7は-(CH2)r-(rは2~6の整数である)であり、
R9は水素又は-COO-R12で表されるエステルであり、R12は炭素数1-6のアルキルである。)
Y-はカウンターアニオンである。)
R9、R11、及びR12の各々の炭素数1-6のアルキルとしては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert-ペンチル、ヘキシル、イソヘキシルが挙げられるが、これらに限定されない。
各R1は独立してメチルまたはエチルであり、
Bは、下記のいずれかであり、
R6及びR8は独立して水素又は炭素数1-6のアルキルであり、R7は-(CH2)r-(rは2~6の整数である)であり、
R9は水素又は-COO-R12で表されるエステルであり、R12は炭素数1-6のアルキルである。)
Y-はカウンターアニオンである。)
本発明の上記態様の核酸検出方法は、特定塩基配列を含む標的DNA又はRNAの定性又は定量分析方法として利用することができる。また、本方法は、疾患の診断、疾患の診断補助、遺伝子診断等の臨床診断分野での利用に有用である。
下記スキーム3に従って、色素の骨格となる化合物を合成した。化合物8は、化合物1を出発原料として特許文献1の米国特許第5658751号に記載の方法などを参考に、以下の手順に従って合成した。
化合物1(2.42 g, 15.2 mmol)、化合物2(3.70 g, 30.4 mmol)、酢酸銅(II)(2.75 g, 15.2 mmol)、ピリジン(1.23 mL, 15.2 mmol)、トリエチルアミン(2.12 mL, 7.6 mmol)、モレキュラーシーブス3A(1 g)を50 mLのジクロロメタンに加えて、室温で一晩攪拌した。反応溶液を濾過し、濾液をロータリーエバポレーターで溶媒留去した。
残留物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、ジクロロメタンで抽出した。有機層に硫酸ナトリウムを加えて乾燥させた後、溶液を濾過し、濾液をロータリーエバポレーターで溶媒留去した。残留物をアミノシリカゲルを用いたクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン = 10:90から 30:70の直線勾配)によって精製し、白色の固体である化合物3(1.7 g, 7.2 mmol, 収率48%)を得た。
化合物3(820 mg, 3.5 mmol)を35 mLのジクロロメタン(超脱水)に溶解し、塩化ホスホリル(1.1 mg, 7.0 mmol)と触媒量のN,N-ジメチルホルムアミドを加えて50℃で6時間還流した。室温に戻した後、反応液をロータリーエバポレーターで溶媒留去し、残留物を酢酸エチル:ジエチルエーテル = 1:1の溶媒で洗うことで、化合物4の粗精製物を得た。
化合物5(3.6 g, 20 mmol)と化合物6(3.1 mL, 20 mmol)を混合し、130℃で3時間加熱した後に室温に戻すことで、淡黄色の化合物7(7.2 g, 20 mmol)を得た。
化合物4(粗精製物, ~3.5 mmol)に化合物7(900 mg, 2.45 mmol)を加え、室温で激しく攪拌した後に、トリエチルアミン(6 mL)を加えて、さらに5分間攪拌した。この反応液に15 mLの濃塩酸を加え、0℃で30分間撹拌した。暗紫色の反応混合物に水を加え、ジクロロメタンで抽出した。有機層に硫酸ナトリウムを加えて乾燥させた後、溶液を濾過し、濾液をロータリーエバポレーターで溶媒留去した。残留物をC18カラムを用いた逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル(0.1% トリフルオロ酢酸を含む):水(0.1% トリフルオロ酢酸を含む) = 10:90から 30:70の直線勾配)で粗精製することで、化合物8の粗精製物を得た。
化合物8の粗精製物(0.52 g)に1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペラジン(1.2 g, 54 mmol)と1,2-ジクロロエタン(20 mL)を加え、50℃で2時間撹拌した。室温に冷ました後に、反応溶液をロータリーエバポレーターで溶媒留去した。さらに、残留物をアミノシリカゲルを用いたクロマトグラフィー(メタノール:酢酸エチル = 0:100から 50:50の直線勾配)によって粗精製し、化合物9の粗精製物を得た。
化合物9の粗精製物にトリフルオロ酢酸(3 mL)を加えて0℃で20分間撹拌した後、反応溶液をロータリーエバポレーターで溶媒留去した。残留物をC18カラムを用いた逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル(0.1% トリフルオロ酢酸を含む):水(0.1% トリフルオロ酢酸を含む) = 1:99から 100:0の直線勾配)で精製することで、赤色固体としての化合物10(193 mg, 0.34 mmol, 収率9.8%(化合物3を出発原料とした4ステップ))を得た。
スキーム4に従って、実施例1で合成した化合物をリンカーで結合し、本発明の式(I)の化合物に包含される、DNA結合部位を二箇所有する新規蛍光色素群の合成に成功した。
化合物10(20 mg, 0.035 mmol)を3 mLのジクロロメタン(超脱水)に溶解し、トリエチルアミンを1滴と塩化アセチルを1滴加え、0℃で30分間撹拌した。反応液に2 mLのメタノールを加え、さらに5分間室温で撹拌した。反応溶液をロータリーエバポレーターで溶媒留去し、残留物をC18カラムを用いた高速液体クロマトグラフィー(アセトニトリル(0.1% トリフルオロ酢酸を含む):水(0.1% トリフルオロ酢酸を含む) = 30:70から100:0の直線勾配)で精製することで、赤色固体としての化合物11(16 mg, 0.026 mmol, 収率75%)を得た。
3,6-ジオキサオクタン二酸(6.4 mg, 0.036 mmol)、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(46 mg, 0.24 mmol)、N-ヒドロキシこはく酸イミド(27.5 mg, 0.24 mmol)、N, N-ジイソプロピルエチルアミン(80 μL, 0.46 mmol)を3 mLのN,N-ジメチルホルムアミド(超脱水)に溶解し、3 mLのN,N-ジメチルホルムアミド(超脱水)に溶解した化合物10(54 mg, 0.096 mmol)を加えた後、室温で一晩撹拌した。反応溶液をロータリーエバポレーターで溶媒留去し、残留物をC18カラムを用いた高速液体クロマトグラフィー(アセトニトリル(0.1% トリフルオロ酢酸を含む):水(0.1% トリフルオロ酢酸を含む) = 30:70から 100:0の直線勾配)で精製することで、赤色固体としての化合物12(7.1 mg, 0.056 mmol, 収率16%)を得た。
3,6,9-トリオキサウンデカン二酸(2.8 mg, 0.016 mmol)、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(4.0 mg, 0.021 mmol)、N-ヒドロキシこはく酸イミド(2.0 mg, 0.017 mmol)、N, N-ジイソプロピルエチルアミン(8.0 μL, 0.046 mmol)を3 mLのN,N-ジメチルホルムアミド(超脱水)に溶解し、3 mLのN,N-ジメチルホルムアミド(超脱水)に溶解した化合物10(17 mg, 0.030 mmol)を加えた後、室温で一晩撹拌した。反応溶液をロータリーエバポレーターで溶媒留去し、残留物をC18カラムを用いた高速液体クロマトグラフィー(アセトニトリル(0.1% トリフルオロ酢酸を含む):水(0.1% トリフルオロ酢酸を含む) = 30:70から 100:0の直線勾配)で精製することで、赤色固体としての化合物13(3.3 mg, 0.0025 mmol, 収率17%)を得た。
3,6,9,12-テトラオキサテトラデカン二酸(3.2 mg, 0.012 mmol)、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(7.4 mg, 0.039 mmol)、N-ヒドロキシこはく酸)を3 mLのN,N-ジメチルホルムアミド(超脱水)に溶解し、3 mLのN,N-ジメチルホルムアミド(超脱水)に溶解した化合物10(17 mg, 0.030 mmol)を加えた後、室温で一晩撹拌した。反応溶液をロータリーエバポレーターで溶媒留去し、残留物をC18カラムを用いた高速液体クロマトグラフィー(アセトニトリル(0.1% トリフルオロ酢酸を含む):水(0.1% トリフルオロ酢酸を含む) = 30:70から 100:0の直線勾配)で精製することで、赤色固体としての化合物14(2.2 mg, 0.0016 mmol, 収率14%)を得た。
SYBR Gold、SYBR Green I、実施例2で製造した化合物11、化合物13、及び化合物14をそれぞれ約1 μMとなるようにTEバッファー(pH 8.0)800 μLに溶解し、光路長0.5 cmの石英製セルを用いて吸収スペクトルおよび蛍光スペクトルを測定した。次に、それぞれの溶液にデオキシリボ核酸(サケ精液由来)500-1000 bpのTE buffer溶液 (970 ng/μl)を10 μlずつ加え、同様にして吸収・蛍光スペクトルを測定した。
(結果)
図3(H)、(I)、(J)に示されるように、化合物11、化合物13、及び化合物14はDNAを添加することで、強い蛍光増大が見られた。化合物11、化合物13、及び化合物14は、DNAとの結合によって波長520nmの蛍光が500倍以上に上昇した。リンカーの鎖長による蛍光強度の大きな違いは見られなかった。
SYBR Gold、SYBR Green I、化合物11、化合物13、化合物14のそれぞれの色素(終濃度:200、400、800 nM)とデオキシリボ核酸(サケ精液由来)500-1000 bp (終濃度:0.5、1、2、3、4、6、8.5、12 μM)のTEバッファー(pH 8.0)溶液を96ウェルプレート上で調製し、プレートリーダーを用いて蛍光強度を測定した(励起波長:475 nm、蛍光波長:520 nm)。得られた結果をMcGhee-von Hippelの式(数1)でフィッティングすることによって、解離定数(Kd)と色素が結合する部位に占める塩基対の数(N)を求めた。
図4(A)-(E)はDNA濃度と各化合物の蛍光強度を示すグラフである。表1に、解離定数Kdと色素が結合する部位に占める塩基対の数Nを示す。
化合物13(n=3)が最も高いDNA結合能力を示した。化合物13は、市販の蛍光試薬と比較して低い解離定数を示した。また、化合物13と化合物14では色素が結合する部位に占める塩基対の数Nの値が増加しており、二箇所の塩基対に同時にインターカレートしていることが示された。
Gene Ruler 50 bp DNA Ladder (Thermo Fisher Scientific)に含まれる50, 100, 150, 200 bpのDNA量がそれぞれ3500, 700, 140, 70, 23 pgとなる溶液を8%ポリアクリルアミドゲルにロードし、TBEバッファーを用いて100 Vで30分間の電気泳動を行った。泳動後のゲルをSYBR Gold、SYBR Green I、化合物11、化合物13または化合物14のTEバッファー溶液(各1 μM)で30分間染色し、ゲルイメージャー iBright FL1500 Imaging System(Thermo Fisher Scientific)で蛍光検出した(励起波長:455-485 nm、蛍光波長:508-557 nm、露光時間:2秒)。
(結果)
図5に示されるように、どの色素を用いても、検出感度に大きな差は見られなかった。その理由としては、本条件下ではDNAに対する色素量が過剰であったためと考えられる。SYBR Goldはバックグラウンドノイズの強度が高いが、化合物11、化合物13、及び化合物14はSYBR Gold に比較してバックグラウンドノイズの強度が低く、DNA結合時の蛍光強度との差がより明確であった。
Gene Ruler 50 bp DNA Ladder (Thermo Fisher Scientific)に含まれる50, 100, 150, 200 bpのDNA量がそれぞれ3500, 700, 140 pgとなり、SYBR Gold、SYBR Green I、化合物11、化合物13または化合物14がそれぞれ最終濃度0.67 μMとなる溶液各6 μLを8%ポリアクリルアミドゲルにロードし、TBEバッファーを用いて100 Vで30分間の電気泳動を行った。泳動後のゲルをゲルイメージャー iBright FL1500 Imaging System(Thermo Fisher Scientific)で蛍光検出し(励起波長:455-485 nm、蛍光波長:508-557 nm、露光時間:0.4秒)、それぞれのバンドの蛍光強度を定量解析した。
(結果)
図6及び表2に示すように、化合物13及び化合物14は、二量体であることで、DNA 検出力が向上し、化合物11の単量体と比較してDNA 結合力が向上したことが示された。また、化合物13(n = 3)は化合物14(n = 4) に比較して検出感度が高く、鎖長として最適である可能性がある。化合物13は、市販の蛍光試薬と比較して低い解離定数を示し、DNA先染め条件での電気泳動試験において高い蛍光を示すことに成功した。
Gene Ruler 50 bp DNA Ladder (Thermo Fisher Scientific)に含まれる全DNA量が10 ngとなり、SYBR Gold、化合物13または化合物14が最終濃度2 μMとなる溶液各4 μL、または、がん患者の実検体から抽出したcfDNAサンプルに含まれる全DNA量が3.9 ngとなり、SYBR Gold、化合物13または化合物14が最終濃度0.5 μM、1 μM,または2 μMとなる溶液各4 μLを12%ポリアクリルアミドゲルにロードし、TBEバッファーを用いて350 Vで30分間の電気泳動を行った。泳動後のゲルにゲル撮影装置(Bio-Pyramid;Mecan Imaging製)に内蔵された470 nmのLED光を照射し、デジタルカメラ(XZ-2;OLYMPUS製)で撮影した(露光時間8秒)。
(結果)
図7に四角枠で囲んで示すように、cfDNA/ctDNAに特徴的な160bp付近のバンドが染色できた。バンドの蛍光強度をImageJにより定量解析したところ、160 bp付近のcfDNAのピークの蛍光強度は、化合物13 と化合物14ではほぼ同じで、いずれの化合物の蛍光強度もSYBR Goldより強かった(図8)。検出試薬に市販のSYBRGoldを用いたときよりも、今回開発した化合物13(n=3)や化合物14(n=4)のほうがより高感度にcfDNA/ctDNAのバンドを検出できることが示された。
Claims (9)
- 下記の式(I)の化合物。
(式中、
各R1は独立して炭素数1-6のアルキルであり、
各R2は独立して、炭素数1-6のアルキル及びハロゲンから成る群から選択される基であり、
XはS又はOであり、
各R3は独立して、炭素数1-6のアルキル及びハロゲンから成る群から選択される基であり、
各R4はフェニル基であり、
各R5は独立して水素、炭素数1-6のアルキル、及びハロゲンから成る群から選択される基であり、
mは0、1又は2であり、
sは独立して0、1、2、3又は4であり、
tは独立して0、1、2、3又は4であり、
Aは、下記のいずれかであり、
(式中、R6及びR8は独立して水素又は炭素数1-6のアルキルであり、R7は-(CH2)r-(rは2から6までの範囲の整数である)である。)
Lは、-CO-(CH2-O-CH2)n-CO-(nは2から6までの範囲の整数である)、-CO-(CH2CH2-O-CH2CH2)p-CO-(pは2から6までの範囲の整数である)、又は-(CH2)q-(qは2~6の整数である)であり、
Y-はカウンターアニオンである。) - 下記の式(Ia)の化合物である請求項1に記載の化合物。
(式中、
各R1は独立してメチルまたはエチルであり、
Aは、下記のいずれかであり、
(式中、R6及びR8は独立して水素又は炭素数1-6のアルキルであり、R7は-(CH2)r-(rは2~6の整数である)である。)
Lは、-CO-(CH2-O-CH2)n-CO-(nは2~6の整数である)、-CO-(CH2CH2-O-CH2CH2)p-CO-(pは2~6の整数である)、又は-(CH2)q-(qは2~6の整数である)であり、
Y-はカウンターアニオンである。) - 請求項1又は2に記載の化合物からなる蛍光色素。
- 下記の式(II)の化合物。
(式中、
各R1は独立して炭素数1-6のアルキルであり、
各R2は独立して炭素数1-6のアルキル及びハロゲンから成る群から選択される基であり、
XはS又はOであり、
各R3は独立して炭素数1-6のアルキル、及びハロゲンから成る群から選択される基であり、
各R4はフェニル基であり、
各R5は独立して水素、炭素数1-6のアルキル、及びハロゲンから成る群から選択される基であり、
mは0、1又は2であり、
sは独立して0、1、2、3又は4であり、
tは独立して0、1、2、3又は4であり、
Bは、下記のいずれかであり、
(式中、R10は水素又は-COO-R11で表されるエステルであり、R11は炭素数1-6のアルキルであり、
R6及びR8は独立して水素又は炭素数1-6のアルキルであり、R7は-(CH2)r-(rは2~6の整数である)であり、
R9は水素又は-COO-R12で表されるエステルであり、R12は炭素数1-6のアルキルである。)
Y-はカウンターアニオンである。) - 請求項1又は2に記載の化合物を備えた、試料中の核酸を検出するためのキット。
- 試料中の核酸と、請求項1又は2に記載の化合物とを、接触させること、及び
前記核酸と前記化合物の複合体の蛍光強度を検出すること
を含む核酸の検出方法。 - 前記核酸を支持体上に固定化させる工程をさらに含み、
前記蛍光強度は、支持体上の前記核酸と前記化合物の複合体の蛍光強度を検出することを含む請求項6に記載の検出方法。 - 前記接触させる工程は、前記試料と前記化合物とを混合して混合液を調製することを含み、
前記固定化させる工程は、前記混合液を電気泳動によりゲル上に固定することを含む、請求項7に記載の検出方法。 - 前記核酸がDNA又はRNAである請求項6に記載の方法。
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