JP7779693B2 - 電鋳方法及び電鋳物の製造方法 - Google Patents
電鋳方法及び電鋳物の製造方法Info
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Description
本開示の他の実施形態が解決しようとする課題は、上記電鋳方法を用いた電鋳物の製造方法を提供することである。
<1> 導電性を有し、かつ、表面にパターンを有する基材を備え、
パターンの凸部の表面が非導電性であり、
基材の表面の少なくとも一部の面内方向に、シート抵抗が500Ω/□以上である下地層が形成されている、電鋳用原盤
を陰極に用い、電鋳液中で電鋳用原盤の表面上に電鋳物を形成する工程、
を含む、電鋳方法。
<2> 導電性を有する基材が、n型半導体を含む、<1>に記載の電鋳方法。
<3> 上記表面に、2Å~50Åの厚みの酸化膜が形成されている、<1>又は<2>に記載の電鋳方法。
<4> 下地層は、凸部以外の領域に形成されている、<1>~<3>のいずれか1つに記載の電鋳方法。
<5> 下地層の23℃における水との接触角が、45°以下である、<1>~<4>のいずれか1つに記載の電鋳方法。
<6> 下地層が、真空成膜により形成されたものである、<1>~<5>のいずれか1つに記載の電鋳方法。
<7> 下地層の厚みが、0.5nm~4nmである、<1>~<6>のいずれか1つに記載の電鋳方法。
<8> 下地層が、導電性材料と非導電性材料との相分離により形成された膜である、<1>~<5>のいずれか1項に記載の電鋳方法。
<9> 下地層が、不連続構造を有する膜である、<1>~<8>のいずれか1つに記載の電鋳方法。
<10> 下地層が、金属を含む、<1>~<9>のいずれか1つに記載の電鋳方法。
<11> 電鋳液から析出する金属が、下地層を構成する金属と同一の金属を含む、<10>に記載の電鋳方法。
<12> 電鋳液から析出する金属が、ニッケルを主成分とするものである、<1>~<11>のいずれか1つに記載の電鋳方法。
<13> <1>~<12>のいずれか1つに記載の電鋳方法により電鋳物を形成する工程、及び
電鋳物を電鋳用原盤から剥離する工程
を含む、電鋳物の製造方法。
<14> 上記剥離する工程後、電鋳用原盤を洗浄する工程を含み、
上記洗浄する工程、上記電鋳物を形成する工程、及び上記剥離する工程を含むサイクルを1回以上行う、<13>に記載の電鋳物の製造方法。
<15> 上記1回以上のサイクルの少なくとも1つのサイクルが、上記洗浄する工程と、上記電鋳物を形成する工程との間に、上記下地層を形成する工程を含む、<14>に記載の電鋳物の製造方法。
本開示の他の実施形態によれば、上記電鋳方法を用いた電鋳物の製造方法を提供することができる。
本開示中に段階的に記載されている数値範囲において、一つの数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。また、本開示中に記載されている数値範囲において、その数値範囲の上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
本開示において、材料中の各成分の量は、材料中の各成分に該当する物質が複数存在する場合は、特に断らない限り、材料中に存在する複数の物質の合計量を意味する。
本開示において、2以上の好ましい態様の組み合わせは、より好ましい態様である。
本開示において、「工程」という語は、独立した工程だけでなく、他の工程と明確に区別できない場合であっても、その工程の所期の目的が達成されれば、本用語に含まれる。
本開示において、「n型半導体」とは、電荷を運ぶキャリアとして自由電子が使われる半導体のことをいう。
本開示に係る電鋳方法は、
導電性を有し、かつ、表面にパターンを有する基材を備え、
パターンの凸部の表面が非導電性であり、
基材の表面の少なくとも一部の面内方向に、シート抵抗が500Ω/□以上である下地層が形成されている、電鋳用原盤
を陰極に用い、電鋳液中で電鋳用原盤の表面上に電鋳物を形成する工程、
を含む。
また、下地層が設けられた領域では、面内の導電性が低いため、電鋳の進行が抑制され得る。更に、凸部の表面が非導電性であるパターンによっても、電鋳の進行が抑制される。そのため、電鋳物中で電鋳の進行度が異なる部分が生じ、電鋳物の形状制御(例えば、スルーホール形成、凹凸形成等)が可能となる。
電鋳用原盤は、
導電性を有し、かつ、表面にパターンを有する基材を備え、
パターンの凸部の表面が非導電性であり、
基材の表面の少なくとも一部の面内方向に、シート抵抗が500Ω/□以上である下地層が形成されている。
下地層が設けられる「基材の表面」は、パターンを含む。
パターンの凸部とは、基材の表面にパターンが設けられて基材上に突出するパターン全体を指してもよいし、パターンが凸状に突出する部分を有する場合はパターンのうちの凸部を指してもよい。後者の場合、凸部のみの表面が非導電性であってもよいし、凸部を含むパターン全体の表面が非導電性であってもよい。
上記した中でも、電鋳物との密着性を向上する観点から、n型半導体は、シリコン系半導体であることが好ましい。シリコン系半導体としては、単結晶シリコン、多結晶シリコン、アモルファスシリコン、ポリシリコン等が挙げられる。
無機絶縁膜がシリコン系酸化膜であることにより、パターン上におけるニッケル等の電鋳をより抑制することができ、所望の形成を有する電鋳物を製造することができる。また、無機絶縁膜がシリコン系酸化膜であることにより、基材との密着性を向上することができる。更に、上記パターンを備える基材を備える電鋳用原盤によれば、形成した電鋳物を電鋳用原盤から剥離する際に、パターンまで剥離してしまうことを抑制することができ、パターンの再形成を行う必要がないため、電鋳物の連続製造に適しており、好ましい。
シリコン系酸化膜としては、上記シリコン系半導体の酸化物を含む膜を使用することができる。
無機絶縁膜の厚みの上限は、特に限定されるものではなく、例えば、10μm以下とすることができる。
無機絶縁膜の厚みは、後述する酸化膜の厚みと同じ測定方法により測定してよく、表面段差計により測定してもよい。
下地層が不連続構造を有するか否かは、下地層を走査電子顕微鏡で観察することにより、以下のようにして判定することができる。
すなわち、粒子が孤立し、隣の粒子との重なりがほぼ無い状態、いわゆる島状構造が観察される下地層について、不連続構造を有すると判定する。
また、例えば、Co等の金属とSiO2等の酸化物(絶縁体)とからなる複合ターゲットを用いて、スパッタリング法により相分離構造を形成することもできる。この場合、Co粒子の周囲をSiO2が取り囲むような形態となり、不連続構造を有する膜を形成することができる。
下地層が真空成膜により形成される場合、下地層の厚みは、成膜条件から計算された値であってよい。また、下地層の厚みは、エリプソメータにより測定したものであってもよい。
酸化膜の厚みの測定は、23℃±2℃、50±5%RHの大気中において、エリプソメータを用いて行う。エリプソメータとしては、溝尻光学工業所製の自動エリプソメータDVA-36L又はこれと同程度の装置を使用することができる。
下地層の23℃における水との接触角を45°以下とすることにより、電鋳用原盤と電鋳物との間の気泡の噛み込みを抑制することができ、噛みこまれた気泡により電鋳物の表面粗さが上昇し、欠陥が発生してしまうことを抑制することができる。
接触角計としては、例えば、協和界面化学株式会社製のDMo-701又はこれと同程度の装置を使用することができる。
電鋳用原盤の製造方法は特に限定されない。例えば、導電性を有し、かつ、表面にパターンを有する基材の表面にドライエッチングを施した後、上述のように真空成膜、相分離等により下地層を形成することにより、電鋳用原盤を得ることができる。
真空成膜により下地層を形成する条件は特に限定されず、公知の条件を用いてよい。また、条件を適宜調整することにより、不連続構造を有する膜である下地層を形成することができる。上述のように、例えば、下地層(金属からなる層)が真空成膜により形成される場合、下地層は、4nm以上であると、連続構造を有し、4nm未満(例えば、2nm以下)の厚みであると、不連続構造を有する傾向がある。
また、相分離により下地層を形成する条件は特に限定されず、導電性材料と非導電性材料とを含む組成物の組成、塗布・乾燥条件等を適宜調整してよい。
基材をドライエッチングすることにより、基材表面に既に形成されている酸化膜を除去することができる。
ドライエッチングには、希ガス、フッ素系ガス、及び塩素系ガスからなる群から選択される1つ以上のガスを用いることが好ましい。上記ガスを使用することにより、酸化膜が基材表面に残存してしまうことを抑制することができる。
希ガスとしては、Heガス、Arガス等を使用することができる。
フッ素系ガスとしては、SF6ガス、CF4ガス、CHF3ガス、C2F6ガス、C4F8ガス等を使用することができる。
塩素系ガスとしては、Cl2ガス、CHCl3ガス、CH2Cl2ガス、CCl4ガス、BCl3ガス等を使用することができる。
これらの処理を行うことで、基材表面に残存する有機物を除去し、電鋳物の密着性をより高めることができ、また、親水性を高めて、水に対する接触角を低減することができる。
以下、表面にパターンを備える基材の製造方法の一実施形態を図2(A)~図2(E)を参照して説明する。
レジストは、特に制限されるものではなく、従来からフォトリソグラフィに使用されるフォトレジスト等を使用することができる。
レジスト膜22のパターン状の露光は、図2(C)に示すように、従来公知のパターニングマスク23を使用することにより行うことができる。
電鋳用原盤を陰極に用い、電鋳液中で電鋳用原盤の表面上に電鋳物を形成する。
陽極として使用することができる材料は特に限定されるものではなく、例えば、ニッケル板を使用することができる。
例えば、電流密度は、5A/dm2~10A/dm2とすることができ、通電時間は、10分間~2時間とすることができる。
本開示に係る電鋳物の製造方法は、
本開示に係る電鋳方法により電鋳物を形成する工程、及び
電鋳物を前記電鋳用原盤から剥離する工程
を含む。
電鋳物を形成する工程は、電鋳方法において上述した通りである。
電鋳用原盤からの電鋳物の剥離方法は、特に限定されるものではなく、従来公知の方法により行うことができる。
電鋳物の製造方法は、電鋳物を電鋳用原盤から剥離する工程の後、電鋳用原盤を洗浄する工程を含むことができる。この態様において、電鋳物の製造方法は、洗浄する工程、電鋳物を形成する工程、及び剥離する工程を含むサイクルを1回以上行うことが好ましい。これにより、電鋳用原盤を再度作製することなく、複数回連続で電鋳物を製造することができる。
挙げられる。
以下のように、図2に示す製造プロセスと同様の操作を経てパターン付きの基材を作製した。
n型シリコン系半導体を含む基材(厚さ725μm)を用意し、基材の一方の表面を熱酸化することにより、厚さ2μmの無機絶縁膜を形成した。無機絶縁膜は、二酸化シランを含むシリコン系酸化膜であった。
次いで、レジストマスクを剥離し、無機絶縁膜により形成されるパターン(厚み:2μm)が基材表面に凸状に設けられた基材を作製した。パターンの厚みは、基材表面にある凸部の段差を表面段差計で測定することにより得た。
成膜条件:
ターゲット:Ni
Arガス流量:13.8sccm
投入電力:0.9kW
下地層のシート抵抗を測定する際には、電鋳用原盤の基材の表面に下地層を形成するのと同じ条件で、下地層を絶縁基板(石英ガラス)に形成し、絶縁基板上に形成された下地層のシート抵抗を測定した。そして、絶縁基板上に形成された下地層のシート抵抗を、電鋳用原盤の基材の表面に形成された下地層のシート抵抗値とした。
下地層の形成前に硫酸過水への浸漬を行い、また、パターンを有する基材を23℃、湿度50%RHの環境に18時間静置し、25Åの厚みの酸化膜を基材の表面に形成した以外は、実施例1と同様にして、電鋳用原盤を製造した。下地層の観察を実施例1と同様に行い、また、シート抵抗、及び接触角についても実施例1と同様にして測定した。
下地層の厚みを表1に記載のように変更した以外は、実施例2と同様にして、電鋳用原盤を製造した。下地層の観察を実施例1と同様に行い、また、シート抵抗、及び接触角についても実施例1と同様にして測定した。
パターンを有する基材電鋳用原盤を23℃、湿度70%RHの環境に192時間静置し、50Åの厚みの酸化膜を基材の表面に形成したこと以外は、実施例1と同様にして、電鋳用原盤を製造した。下地層の観察を実施例1と同様に行い、また、シート抵抗、及び接触角についても実施例1と同様にして測定した。
<実施例6>
RF(Radio Frequency)スパッタリング法を用いて、以下の条件により、パターンを有する基材上に下地層(Ni/SiO2相分離スパッタリング膜)を形成した以外は実施例1と同様にして、電鋳用原盤を製造した。シート抵抗、及び接触角についても実施例1と同様にして測定した。
成膜条件:
ターゲット:Ni/SiO2ターゲット
Arガス流量:13.8sccm
投入電力:0.5kW
以上のようにして、パターン凸部表面を含む基板全面に6nmの厚みの下地層が形成されている電鋳用原盤を作製した。下地層の厚みは、上記成膜条件から計算した値である。
n型シリコン系半導体を含む基材の代わりにp型シリコン系半導体を含む基材を用い、かつ、下地層の厚みを表1に記載のように変更した以外は、実施例1と同様にして、電鋳用原盤を製造した。シート抵抗、及び接触角についても実施例1と同様にして測定した。
下地層の厚みを表1に記載のように変更した以外は、実施例1と同様にして、電鋳用原盤を製造した。下地層の観察を実施例1と同様に行い、また、シート抵抗、及び接触角についても実施例1と同様にして測定した。
シリコン系半導体を含む基材(厚さ725μm)を用意し、基材表面に、スピンコートによりレジスト(ローム・アンド・ハース電子材料株式会社製、MICROPOSITTM S1818G)を塗布し、レジスト膜を形成し、レジスト膜に対し、パターン状に露光を行った。露光後、現像液を使用し、レジスト膜の非露光部を洗浄することにより除去し、基材上にレジストマスクを形成した。
次いで、レジストマスクを剥離し、n型シリコン系半導体により形成されるパターン(厚み:2μm)を有する基材を作製した。パターンの厚みは、基材表面にある凸部の段差を表面段差計で測定することにより得た。
以上のようにして、基材の表面の全面(すなわち、パターンの凸部以外の領域の全面、パターンの凸部の全面)に2nmの厚みの下地層が形成されている電鋳用原盤を作製した。下地層の観察を実施例1と同様に行い、また、シート抵抗、及び接触角についても実施例1と同様にして測定した。
下地層を形成しなかったこと以外は、実施例1と同様にして、電鋳用原盤を製造した。シート抵抗、及び接触角についても実施例1と同様にして測定した。
実施例及び比較例において製造した電鋳用原盤を陰極として、スルファミン酸ニッケル電鋳液に浸漬し、6.2A/dm2の電流密度で50分間に通電を行うことで、電鋳用原盤の酸化膜形成面にニッケルを電鋳させ、厚さ50μmの電鋳物を製造した。なお、陽極としては、ニッケル板を使用した。
また、電流密度を6.2A/dm2、通電時間を10分間に変更し、上記と同様にして、厚さ10μmの電鋳物を製造した。
製造された電鋳物を目視により観察し、下記評価基準に基づいて評価した。P1及びP2が実用可能水準である。評価結果を表1に示す。
(評価基準)
P1:厚さ50μmの電鋳物及び厚さ10μmの電鋳物のいずれにおいても電鋳用原盤からの剥離が確認されなかった。
P2:厚さ50μmの電鋳物において電鋳用原盤からの剥離が確認されたが、厚さ10μmの電鋳物において電鋳用原盤からの剥離が確認されなかった。
F:厚さ50μmの電鋳物及び厚さ10μmの電鋳物のいずれにおいても剥離が確認された。
電鋳用原盤と電鋳物との剥離性の評価において製造した電鋳物について、電鋳用原盤のパターン上で形成された部分を観察し、下記評価基準に基づいて評価した。A及びBが実用可能水準である。
(評価基準)
A:厚さ50μmの電鋳物及び厚さ10μmの電鋳物のいずれにおいてもスルーホールが形成された。
B:厚さ50μmの電鋳物ではスルーホールが形成されなかったが、厚さ10μmの電鋳物ではスルーホールが形成された。
C:厚さ50μmの電鋳物及び厚さ10μmの電鋳物のいずれにおいてもスルーホールが形成されなかった。
電鋳用原盤と電鋳物との剥離性の評価において製造した電鋳物を電鋳用原盤から剥離し、電鋳物の剥離面の表面粗さRaを、非接触3D表面粗さ/形状測定機(ZYGO社製、New View 7300)を用いて測定した。測定結果を表1に示す。
なお、電鋳物を製造する際、電鋳物の電鋳用原盤からの剥離が確認された比較例については、電鋳物の表面粗さRaの測定を行わなかったため、表1においては、「-」と記載している。
また、実施例の電鋳用原盤において、下地層の23℃における水との接触角は45°以下であるため、電鋳物の表面粗さRaが2.0nm以下と小さかった。
更に、実施例の電鋳用原盤を用いることで、厚さ50μmの電鋳物及び厚さ10μmの電鋳物の少なくとも一方においてスルーホールを形成することができた。
これに対して、比較例1及び2では、下地層のシート抵抗が231Ω/□と低いため、厚さ50μmの電鋳物及び厚さ10μmの電鋳物のいずれにおいてもスルーホールが形成されず、形状制御をすることができなかった。
また、比較例3では、非導電性のパターンではなくn型シリコン系半導体のパターンを有するため、厚さ50μmの電鋳物及び厚さ10μmの電鋳物のいずれにおいてもスルーホールが形成されず、形状制御をすることができなかった。
また、比較例4では、下地層が形成されていないため、電鋳中に電鋳物が剥離した。
ここで、以下の方法により実施例の電鋳用原盤の繰り返し使用適性を評価した。
まず、実施例1~実施例6の電鋳用原盤から、電鋳用原盤と電鋳物との剥離性の評価において製造した電鋳物を剥離し、電鋳用原盤を、関東化学株式会社製のSH303により洗浄した。
洗浄後、上記した方法により電鋳用原盤上に下地層を形成し、ニッケルを電鋳させ、電鋳物を製造した。すなわち、洗浄する工程と、電鋳物を形成する工程との間に、下地層を形成する工程を行った。
洗浄する工程、下地層を形成する工程、電鋳物を形成する工程、及び剥離する工程を1サイクルとし、これを5サイクル繰り返し行った。
電鋳物の剥離後、各実施例の電鋳用原盤が備える基材表面のパターンを目視により観察したところ、いずれのパターンも剥離していないことが確認され、繰り返しの使用が可能であることが確認できた。
また、各サイクルにおいて製造される電鋳物に対して上記電鋳用原盤と電鋳物との密着性の評価を実施したところ、各実施例における評価結果は同じであり、複数回の使用により、電鋳物との密着性が低下していないことも確認できた。
11 下地層
12 基材
13 パターン
20 基材
21 無機絶縁膜
22 レジスト膜
23 パターニングマスク
24 レジストマスク
25 パターン
26 パターンを有する基材
31 下地層
32 電鋳物
33 パターン
34 基材
Claims (13)
- 導電性を有し、かつ、表面にパターンを有する基材を備え、
前記パターンの凸部の表面が非導電性であり、
前記基材の表面の少なくとも一部に、シート抵抗が500Ω/□以上であり、厚みが0.5nm~4nmであり、かつ、金属を含む下地層が形成されている、電鋳用原盤
を陰極に用い、電鋳液中で表面にパターンを有する前記基材を備える前記電鋳用原盤の表面上に電鋳物を形成する工程、
を含む、電鋳方法。 - 前記導電性を有する基材が、n型半導体を含む、請求項1に記載の電鋳方法。
- 表面にパターンを有する基材を備える前記電鋳用原盤の表面に、2Å~50Åの厚みの酸化膜が形成されている、請求項1又は請求項2に記載の電鋳方法。
- 前記下地層は、前記凸部以外の領域に形成されている、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の電鋳方法。
- 前記下地層の23℃における水との接触角が、45°以下である、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の電鋳方法。
- 前記下地層が、真空成膜により形成されたものである、請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の電鋳方法。
- 前記下地層が、導電性材料と非導電性材料との相分離により形成された膜である、請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の電鋳方法。
- 前記下地層が、不連続構造を有する膜である、請求項1~請求項7のいずれか1項に記載の電鋳方法。
- 前記電鋳液から析出する金属が、前記下地層を構成する金属と同一の金属を含む、請求項1~請求項8のいずれか1項に記載の電鋳方法。
- 前記電鋳液から析出する金属が、ニッケルを主成分とするものである、請求項1~請求項9のいずれか1項に記載の電鋳方法。
- 請求項1~請求項10のいずれか1項に記載の電鋳方法により電鋳物を形成する工程、及び
前記電鋳物を前記電鋳用原盤から剥離する工程
を含む、電鋳物の製造方法。 - 前記剥離する工程後、前記電鋳用原盤を洗浄する工程を含み、
前記洗浄する工程、前記電鋳物を形成する工程、及び前記剥離する工程を含むサイクルを1回以上行う、請求項11に記載の電鋳物の製造方法。 - 前記1回以上のサイクルの少なくとも1つのサイクルが、前記洗浄する工程と、前記電
鋳物を形成する工程との間に、前記下地層を形成する工程を含む、請求項12に記載の電鋳物の製造方法。
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