JP7780118B2 - 地図データ処理装置、干渉評価システム、地図データ処理方法及びプログラム - Google Patents
地図データ処理装置、干渉評価システム、地図データ処理方法及びプログラムInfo
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Description
本発明は、地図データ処理装置、干渉評価システム、地図データ処理方法及びプログラムに関する。
近年、多種多様な無線通信システムの普及に伴って、周波数リソースの逼迫が課題となっている。周波数リソースは有限であることから、無線通信システムでは、複数の利用者がそれぞれ利用する電波どうしの電波干渉(以下、単に「干渉」という。)を回避するために、利用者間で互いに調整が必要となる。また、無線通信インフラを構築する通信事業者も、自社の無線通信システムあるいは他社の無線通信システムが新設される時には、自社の既存の無線通信システムが利用する電波との干渉を回避するために調整が必要となる。
このように、限りある周波数リソースを有効活用するためには、複数の無線局の間で生じる干渉を考慮したシステム設計が要求される。一般的に、無線通信システムが構築される際には、このような干渉を定量的に評価する干渉評価が予め行われ、評価結果に基づいてシステム設計が行われる。このような干渉評価を実施するためには、干渉を生じさせる与干渉局による無線通信に関する情報、干渉を受ける被干渉局による無線通信に関する情報、及び与干渉局と被干渉局との間の様々な環境条件によって減衰する干渉波の伝搬損失に基づいて干渉計算が行われる必要がある。ここでいう環境条件とは、例えば、干渉局と被干渉局との間の、距離、地形、構造物の存在、及び、道路の幅等がある。
従来、このような干渉評価は、電波伝搬損失や無線通信装置の仕様等に関する専門の知識やスキルを有する専門家によって、例えば汎用的な表計算ソフトウェア等を用いて行われてきた。以下、従来の汎用的な表計算ソフトウェア等を用いた干渉評価の一例について簡単に説明する。
例えば、図37は、汎用的な表計算ソフトウェアを利用した干渉計算画面の一例を示す図である。図37に示されるように、干渉計算画面の左側の部分には、干渉計算に用いられる複数のパラメータ(以下、「干渉計算パラメータ」という。)の項目が列挙されている。干渉計算パラメータの各項目は、「送信側諸元」、「受信側諸元」、「送信電力構造」、「伝搬損失」及び「受信側電力構造」の5つのカテゴリのいずれかに分類されている。列挙されたこれらの干渉計算パラメータには、具体的な個々の干渉評価の事例に合わせて、適切な値が設定される必要がある。
また、図37に示される干渉計算画面の右側の部分には、干渉計算の計算結果を折れ線グラフによって表した回線設計グラフが表示される。この回線設計グラフは、干渉計算画面の左側の部分に列挙された各干渉計算パラメータにそれぞれ設定された値に基づいて生成される。図37に示されるように、回線設計グラフは、左側から右側へ向かって順に、「与干渉送信側系」、「伝搬損失/追加損失」及び「被干渉受信側系」の干渉計算パラメータの値に基づいて計算された送信電力の電力値を示している。これにより、送信電力構造が表される。また、回線設計グラフは、システム雑音電力に対して許容INR(Interference-to-Noise Ratio)が考慮された被干渉マージンの値を示している。これにより、計算された送信電力の電力値と被干渉マージンの値との差分値である不足干渉抑圧量が算出される。
図37に一例として示された干渉計算画面では、干渉計算の計算結果として、計算された送信電力の電力値が被干渉マージンの値を満たしていない。すなわち、被干渉局が与干渉局から受ける干渉の影響に対して、被干渉局における許容干渉電力量が許容範囲を超過する。したがって、この場合には、与干渉局と被干渉局とを同時に利用(共用)することができないと判定される。これにより、図37に示される干渉計算画面では、「判定結果」の項目の表示領域に、共用が不可能であることを示す「×」印が表示される。
また、例えば、図38は、汎用的な表計算ソフトウェアを利用した干渉計算画面のその他の一例を示す図である。図38に示されるように、干渉計算画面の左側の部分には、複数の干渉計算パラメータの項目が列挙されている。干渉計算パラメータの各項目は、「送信側諸元」、「受信側諸元」、「伝搬損失」及び「受信側電力構造」の4つのカテゴリのいずれかに分類されている。前述の通り、列挙されたこれらの干渉計算パラメータには、具体的な個々の干渉評価の事例に合わせて、適切な値が設定される必要がある。
但し、図38に示される干渉計算画面の場合、カテゴリとして表示された「送信側諸元」が示す送信側の装置とは、通信の無線装置ではなく、不要波を放射する電化製品等である。すなわち、図38は、電化製品等が放射する不要波を干渉波と見立てて回線設計を行う場合における干渉計算画面が例示されたものである。この例においては、干渉計算のための「送信元諸元」の干渉計算パラメータとして、放射される不要波の送信電力密度の値が用いられる。
また、図38に示される干渉計算画面の右側の部分には、図37と同様に、回線設計グラフが表示される。図38に一例として示された干渉計算画面では、干渉計算の計算結果として、送信側での雑音電力は受信側の許容干渉電力より小さい値となっている。すなわち、この場合、受信側は、送信側からの干渉の影響を許容可能であることになる。したがって、この場合には、送信側の装置と受信側の装置とを同時に利用(共用)することができると判定される。これにより、図38に示す干渉計算画面では、「判定結果」の項目の表示領域に、共用が可能であることを示す「○」印が表示される。
このような汎用的な表計算ソフトウェアを用いた従来の干渉評価の技術に対し、近年、無線通信に関する専門的な知識やスキルを有していない人でも干渉評価を行うことができる干渉評価ソフトウェアが用いられるようになってきた。例えば、非特許文献1で扱われ、並びに非特許文献4に記載された干渉評価ソフトウェアは、干渉の度合いを計算する計算式である複数の電波伝搬式の中から適切な電波伝搬式をユーザに提示することで、干渉評価の支援を行うことができる。
"無線システムの共用条件を判定する干渉評価ソフトウェア 運用を抜本的にスマート化する技術", つくばフォーラム2022, 展示番号2-03,NTT展示, 2022年5月18日~19日
小林 富士男, 三藤 雅俊, 尾関 孝史, "市街地地図における道路の抽出と復元", 福山大学工学部紀要, 第23巻, pp.67-72, 1999年10月, [令和5年1月11日検索], インターネット (URL: https://cir.nii.ac.jp/crid/1050845762531764864)
山内 仁, 友野 晃, 金川 明弘, "路傍色相情報に基づいた形状統合による道路地図作成プローブシステム", 情報処理学会論文誌, Vol.52, No.1, pp.257-268,2011年1月
"Tsukuba年史 ワイヤレスアクセス技術 干渉評価ソフトウェア", NTTアクセスサービスシステム研究所, 2018年, [令和5年1月11日検索], インターネット (URL: https://www.rd.ntt/as/history/wireless/wi0512.html)
前述の通り、非特許文献1に記載、並びに非特許文献4で扱われた干渉評価ソフトウェアは適切な電波伝搬式をユーザに提示することができる。しかしながら、この電波伝搬式を計算するためには、地図情報から得られる各種データの値を、電波伝搬式の変数(以下、「伝搬式パラメータ」という。)に入力する必要がある。このような伝搬式パラメータの項目として、例えば「平均道路幅」がある。道路幅は、干渉評価の対象の無線局が設置されるエリアに存在する複数の建物の間の距離、及び当該エリアに存在する複数の建物の密集度等との相関が高い。そのため、干渉の度合いは、無線局間に存在する道路幅によっても大きな違いが生じる。このようなことから、干渉評価においては、より正確な平均道路幅の値が伝搬式パラメータに入力されることが望ましい。
例えば、非特許文献2に記載の技術は、市街地地図から道路を抽出して欠損部分を修復することができる。また、例えば、非特許文献3に記載の動的地図作成システムは、車載カメラとGPSレシーバを用いて一般車両をプローブカーとして地図作成を行うことができる。しかしながら、これらの従来技術は、いずれも道路地図を作成するための技術であり、平均道路幅を算出するための技術ではない。仮に、非特許文献2又は非特許文献3に記載の従来技術を用いて平均道路幅を算出しようとした場合、計算量が膨大になることが予想される。
なぜならば、一般的に、特に市街地のような場所を始め、多くの場所において多数の道路が存在しており、かつ、同じ道路の中でも道路幅は地点によって様々であることが多いからである。そのため、従来技術では、例えば、多数の道路の各々について道路幅が変化する多数の地点を図から抽出する作業を目視で行い、抽出された地点における道路幅の計測を人手で行って平均道路幅を道路ごとに計算することが必要になり、その計算量は膨大になる。
上記事情に鑑み、本発明は、計算量の増大を抑えつつ、地図情報から平均道路幅をより精度高く算出することができる地図データ処理装置、干渉評価システム、地図データ処理方法及びプログラムの提供を目的としている。
本発明の一態様は、道路の縁の位置と前記道路の中心の位置との位置関係を特定可能な地図を示す地図データを取得する地図情報取得部と、前記地図における評価対象範囲を示す情報を取得する範囲情報取得部と、前記評価対象範囲を所定の間隔の区切り線で区切って格子状に分割する範囲分割部と、各々の格子の中に存在する前記道路の縁の位置と前記道路の中心の位置とに基づいて、前記評価対象範囲の中に存在する前記道路の平均道路幅を算出する道路幅算出部と、を備える地図データ処理装置である。
また、本発明の一態様は、地図データ処理装置と、干渉評価装置と、を有する干渉評価システムであって、前記地図データ処理装置は、道路の縁の位置と前記道路の中心の位置との位置関係を特定可能な地図を示す地図データを取得する地図情報取得部と、前記地図における評価対象範囲を示す情報を取得する範囲情報取得部と、前記評価対象範囲を所定の間隔の区切り線で区切って格子状に分割する範囲分割部と、各々の格子の中に存在する前記道路の縁の位置と前記道路の中心の位置とに基づいて、前記評価対象範囲の中に存在する前記道路の平均道路幅を算出する道路幅算出部と、前記道路の平均道路幅の値を前記干渉評価装置へ出力する道路幅出力部と、を備え、前記干渉評価装置は、前記地図データ処理装置から出力された前記道路の平均道路幅の値を取得する道路幅取得部と、前記道路の平均道路幅の値を、無線基地局間を伝搬する電波の伝搬損失を計算する計算式の変数に入力して前記伝搬損失を算出する伝搬損失算出部と、を備える干渉評価システムである。
また、本発明の一態様は、コンピュータが実行する地図データ処理方法であって、道路の縁の位置と前記道路の中心の位置との位置関係を特定可能な地図を示す地図データを取得する地図情報取得ステップと、前記地図における評価対象範囲を示す情報を取得する範囲情報取得ステップと、前記評価対象範囲を所定の間隔の区切り線で区切って格子状に分割する範囲分割ステップと、各々の格子の中に存在する前記道路の縁の位置と前記道路の中心の位置とに基づいて、前記評価対象範囲の中に存在する前記道路の平均道路幅を算出する道路幅算出ステップと、を有する地図データ処理方法である。
また、本発明の一態様は、上記の地図データ処理装置としてコンピュータを機能させるプログラムである。
本発明により、計算量の増大を抑えつつ、地図情報から平均道路幅をより精度高く算出することを可能にする。
以下、実施形態の地図データ処理装置、干渉評価システム、地図データ処理方法及びプログラムについて、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明では、まず本発明の一実施形態である3種類のデータ処理装置について、第1の実施形態、第1の実施形態の変形例、及び第2の実施形態として、それぞれ説明する。その後に、これら3種類のデータ処理装置のいずれかと連携して干渉評価システムを構成する、本発明の一実施形態である干渉評価装置1について説明する。
<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態における地図データ処理装置100によって行われる平均道路幅の算出の方法の基本的な概念について説明する。
以下、本発明の第1の実施形態における地図データ処理装置100によって行われる平均道路幅の算出の方法の基本的な概念について説明する。
地図データ処理装置100は、地図データを取得し、取得された地図データの中で平均道路幅を算出する範囲、すなわち、干渉評価の対象とする範囲(以下、「評価対象範囲」という。)の指定を受けて、評価対象範囲に存在する道路の平均道路幅を算出する。第1の実施形態において地図データ処理装置100に入力される地図データには、各道路の両側の縁(以下、「道路縁」ともいう。)の位置を示す情報と、両側の道路縁の中央の位置を示す線(以下、「道路中心線」という。)とが少なくとも含まれている。第1の実施形態における地図データ処理装置100は、評価対象範囲をより小さな格子状の(メッシュ状の)エリアに区切る線(以下、「区切り線」という。)と道路中心線との交点となる位置と、片側の道路縁の位置とに基づいて、平均道路幅をより簡単に算出する。
図1は、本発明の第1の実施形態における地図データ処理装置100による平均道路幅の算出に用いられる地図及び評価対象範囲の一例を示す図である。地図データ処理装置100は、例えば外部のシステム等からネットワークを介して地図情報を取得する。あるいは、地図データ処理装置100は、例えば記憶媒体に記憶された地図情報を読み出す。
図1は、上記の地図情報に基づく地図miが示されている。一例として、図1に示される地図miは、市街地の一部の地図である。地図miには、道路を表す線、建物等の構造物の輪郭を表す線、公園内の通路を表す線などが実線で示されている。図1に示される地図miでは、道路の縁を示す道路縁r、及び、道路の中央の位置(すなわち、両側の道路縁から均等の距離となる位置)を示す道路中心線cが実線で示されている。このような、道路縁の位置、及び道路中心線の位置を特定することができる地図情報として、例えば、国土地理院が提供する地図情報を用いることができる。
また、地図miでは、平均道路幅を算出する範囲を表す評価対象範囲eが破線で示されている。評価対象範囲eは、例えば、干渉評価を行うユーザによって指定される。評価対象範囲eは、例えば、地図データ処理装置100が備えるユーザインタフェース(操作入力部)を用いて指定される。あるいは、評価対象範囲eは、例えば、干渉評価に関する処理を行う干渉評価装置を用いて指定され、指定された評価対象範囲eを示す情報がネットワークを介して地図データ処理装置100に入力される。なお、干渉評価装置については、後に詳しく説明する。
また、地図miでは、複数の区切り線dが点線で示されている。区切り線dは、評価対象範囲eをより小さな格子状の(メッシュ状の)エリアに均等に区切る線である。隣り合う区切り線dの間隔は、例えば、区切り線dによって作られる格子(メッシュ)1つの大きさが、地図mi内(あるいは、評価対象範囲e内)に存在する区画の大きさより小さくなるように設定される。ここでいう区画とは、道路によって囲まれた領域(例えば、建物や公園等が存在する領域)である。すなわち、第1の実施形態では、区切り線dによって作られる格子の大きさは、例えば地図mi内に含まれる区画の大きさに応じて決定される。
具体的には、例えば、干渉評価を行うユーザが、評価対象範囲eに含まれる区画のうち最も面積が小さい区画を目視によって特定する。そして、ユーザは、地図データ処理装置100が備えるユーザインタフェース(操作入力部)を用いて、区切り線dによって作られる格子の大きさが、特定された区画の大きさより小さくなるように区切り線dの間隔を調整する。例えば、ユーザは、特定された区画が矩形である場合、区画の短い方の辺の長さより、区切り線dによって作られる格子の辺の長さのほうが短くなるように、区切り線dの間隔を調整する。
あるいは、例えば、地図データ処理装置100は、評価対象範囲eに含まれる区画の各々を画像解析によって抽出し、最も面積が小さい区画を特定する。なお、画像解析には既存の画像認識技術を用いることができる。なお、地図から区画を抽出する処理について機械学習を行うことにより、抽出精度をさらに高めることが可能である。そして、地図データ処理装置100は、区切り線dによって作られる格子の大きさが、画像解析によって特定された区画の大きさより小さくなるように、区切り線dの間隔を調整する。
区切り線dによって作られる格子(メッシュ)1つの大きさが、例えば地図mi内(あるいは、評価対象範囲e内)で最小の区画の大きさより小さくなるように設定されることによって、地図データ処理装置100は、地図mi(あるいは、評価対象範囲e内)内に存在する全ての道路中心線cと区切り線dとを交差させるようにすることができる。例えば、区画内に存在する裏路地のような道路の長さは、区画の一辺と同一の長さしかないような場合もある。このような場合でもあっても、区切り線dによって作られる格子(メッシュ)1つの大きさが、最小の区画の大きさより小さくなるように設定されることによって、必ずどこか一か所以上の位置において、道路中心線cと区切り線dとが交差することになる。したがって、本実施形態における地図データ処理装置100は、小さな区画の一辺の長さと同じ長さしかない短い道路であっても、道路幅を算出することができる。
なお、図1では、図面を見易くして説明を分かり易くするため、区切り線dの間隔を実際よりも広めにとったものが示されている。図1では、例えば裏路地のような道幅が狭い道路は無いものとされており、道幅が狭い道路には道路中心線cも示されていない。図1では、より道幅が広い幹線道路のみによって囲まれた範囲を区画と認識して区切り線dの間隔が設定された状態が示されている。したがって、評価対象範囲eに含まれる全ての道路の平均道路幅をより正確に算出するためには、例えば裏路地のような道幅が狭い道路によって囲まれた範囲も区画であるものと認識して、区切り線dの間隔をより狭く設定する必要がある。より正確な平均道路幅が得られるほど、干渉評価の精度もより向上する。
地図miにおいて、評価対象範囲e、及び区切り線dによって作られる格子の大きさが決定されると、地図データ処理装置100は、評価対象範囲e内の、道路中心線cと区切り線dとが交わる位置である交点iを全て抽出する。図1では、交点iは白抜きの丸印で示されている。図1に例示される評価対象範囲eの場合、図示されるように、交点iとなる箇所は36箇所である。
評価対象範囲e内の交点iが抽出されると、地図データ処理装置100は、交点iの各々について、当該交点iの位置から最短距離の道路縁rまでの距離を計測する。図2は、図1の評価対象範囲eに内に存在する交点iの1つの周辺の領域の拡大図である。図2には、道路の両側の道路縁rと、両側の道路縁rとの間の中央の位置であるに道路中心線cと、区切り線dと、道路中心線cと区切り線dとが交わる1つの交点iが示されている。
地図データ処理装置100は、交点iから道路縁rまでの最短距離Lを算出する。具体的には、地図データ処理装置100は、例えば、交点iの位置において道路中心線cと垂直になる方向に交点iから線を伸ばしていった場合に、その線が道路縁rと交差する位置を特定する。なお、道路中心線cと垂直になる方向は2方向あるが、地図データ処理装置100は、いずれかの方向を任意に選択する。
そして、地図データ処理装置100は、特定された位置と交点iとの間の距離を測定し、測定結果となる値を最短距離Lとする。さらに、地図データ処理装置100は、測定された最短距離Lの値を2倍することによって、交点iにおける道路幅を算出する。
なお、道路中心線cの位置が、両側の道路縁rの位置から正確に均等の距離となる位置であるならば、交点iから道路縁rまでの最短距離Lは、交点iからどちら側の道路縁rまでの距離を計測したとしても、計測結果は同じになるはずである。しかしながら、実際の地図においては、道路中心線cと両側の道路縁rの各々との間の双方の距離には多少の誤差が生じていることがある。
しかしながら、第1の実施形態における地図データ処理装置100は、道路中心線cと両側の道路縁rの各々との間の双方の距離には誤差がないものと見なす。そして、地図データ処理装置100は、道路中心線cと垂直になる2つの方向のうち一方の方向を任意に選択して、距離を計測し、計測された距離を2倍した値を道路幅と見なす。このような構成を備えることによって、第1の実施形態における地図データ処理装置100は、1つの交点iの位置における道路幅の計測を1度の計測で済ませることができるため、計測に係る処理を軽減させている。
また、このような構成を備えることによって、第1の実施形態における地図データ処理装置100は、片側の道路縁rの位置を示す情報が欠落していることがあっても、もう一方の側の道路縁rの位置に基づいて道路幅を算出することができる。例えば図1に示されるように、交点iの位置によっては、片側の道路縁rの線が、地名や施設の名称の記載に隠れており、当該道路縁rの位置を示す情報が欠落していることがある。
なお、このような場合には、第1の実施形態における地図データ処理装置100は、まず道路中心線cと垂直になる2つの方向のうち一方の方向を任意に選択し、選択された方向の道路縁rの位置を示す情報が欠落している場合に、もう一方の方向を改めて選択して、交点iと道路縁rとの間の最短距離Lを測定するようにすればよい。
第1の実施形態における地図データ処理装置100は、評価対象範囲eの中に存在する全ての交点iの位置について、それぞれ最短距離Lを計測し、計測結果を2倍して道路幅を算出する。したがって、例えば図1に例示される地図miの評価対象範囲eの場合、交点iは36箇所存在することから、地図データ処理装置100は36回の計測処理を行う。
地図データ処理装置100は、計測された全ての道路幅の値を合算する。そして、地図データ処理装置100は、合算された値を交点iの個数で除算することによって平均道路幅を算出する。したがって、図1に例示される地図miの評価対象範囲eの場合、交点iは36箇所存在することから、計測された全ての道路幅の合計値を36で割ることによって評価対象範囲e内の平均道路幅の値を算出する。
なお、前述の通り、図1では、図面を見易くして説明を分かり易くするため、図1では、例えば裏路地のような道幅が狭い道路は無いものと見なされている。しかしながら、実際には道幅が狭い道路の存在も考慮して平均道路幅が算出されることが望ましい。以下、道幅が狭い道路の存在も考慮した場合に、どの程度の計算量の増大が生じるかについて説明する。
平均道路幅を算出する際の計算量は、交点iの個数に比例する。ここで、交点iの個数をCiと表すものする。すなわち、図1に例示される地図mi、評価対象範囲e、及び区切り線dの間隔の場合、図1の場合の交点iの個数をCi_fig1と表すものとすると、Ci_fig1=36である。
仮に、より道幅が狭い道路の存在も考慮して区画が特定され、特定された区画より格子の大きさが小さくなるように区切り線dの間隔が設定された場合に、その間隔が、図1の場合と比べて1/Nmの長さになったものとする。この場合、格子の個数は図1の場合と比べてNm2倍の個数となる。更に、図1に示される例においては存在しないものと見なされた道幅が狭い道路の個数は、図1で存在すると見なされた道路の個数のNr倍の個数であるものとする。このような場合における交点iの個数Ciは、以下の(1)式によって表すことができる。
Ci=Nr×Nm2×Ci_fig1 ・・・(1)
ここで、一般的な市街地における1つの幹線道路に対する裏路地の数を鑑みて、仮に、Nr=5、及びNm=4とするならば、以下の(2)式によって、交点iの個数は2880個程度となることが分かる。
Ci=5×42×36=2880 ・・・(2)
したがって、多くとも、図1に例示されるような評価対象範囲eの大きさである場合、交点iの数は、たかだか5000個以内であると推測される。昨今の情報処理装置の計算能力を鑑みると、上記の36回の計測処理を5000回の計算処理とすることは、特段、処理時間の増大には繋がらないものと考えられる。上記の(1)に示されるように、交点iの個数は、たかだかNmの2乗のオーダとなる。したがって、計算処理の回数もたかだかNmの2乗のオーダであり、この点を鑑みても、特段、処理時間の増大には繋がらないものと考えられる。
なお、図2には、一例として、略水平方向に伸びる道路縁rと垂直方向に延びる区切り線dとの交点iの位置における道路幅の測定について示されている。もちろん、この逆に、略垂直方向に伸びる道路縁rと水平方向に延びる区切り線dとの交点iの位置における道路幅の測定についても、同様の方法で行うことができる。また、その他にも、略水平方向に伸びる道路縁rと、同じく水平方向に延びる区切り線dとが交差する場合や、略垂直方向に伸びる道路縁rと、同じく垂直方向に延びる区切り線dとが交差する場合もある。さらに、道路が、曲がっていたり、蛇行していたりしていれば、道路縁rと、垂直方向及び水平方向に延びるそれぞれの区切り線dとが、互いに近い距離で不規則に交差するような場合も考えられる。
このような場合には、地図データ処理装置100は、ある一定の規則を予め設けておき、当該規則に従って、道路幅を算出する交点iを絞り込むようにしてもよい。例えば、地図データ処理装置100は、垂直方向の区切り線d及び水平方向の区切り線dの両方と道路縁rが交差している道路については、いずれか一方の方向(垂直方向または水平方向)の区切り線dと道路縁rとの交点iのみについて道路幅を算出するようにしてもよい。また、例えば、地図データ処理装置100は、垂直方向の区切り線d及び水平方向の区切り線dの両方と道路縁rが交差している道路については、交点iの数が多い方の方向の区切り線dと道路縁rとの交点iのみについて道路幅を算出するようにしてもよい。
また、例えば、地図データ処理装置100は、垂直方向の区切り線d及び水平方向の区切り線dの両方と道路縁rが交差している道路については、道路の両端の位置を結んだ直線の角度が水平方向により近い場合には、垂直方向の区切り線dと道路縁rとの交点iのみについて道路幅を算出し、道路の両端の位置を結んだ直線の角度が垂直方向により近い場合には、水平方向の区切り線dと道路縁rとの交点iのみについて道路幅を算出するようにしてもよい。上記のような構成を備えることで、第1の実施形態における地図データ処理装置100は、平均道路幅の算出にかかる計算量の増大を抑制することができる。
[地図データ処理装置の機能構成]
以下、地図データ処理装置100の機能構成について説明する。図3は、本発明の第1の実施形態における地図データ処理装置100の機能構成を示すブロック図である。
以下、地図データ処理装置100の機能構成について説明する。図3は、本発明の第1の実施形態における地図データ処理装置100の機能構成を示すブロック図である。
図3に示されるように、地図データ処理装置100は、地図データ取得部101と、道路情報抽出部102と、評価対象範囲指定部103と、区切り線間隔指定部104と、交点抽出部105と、距離計測部106と、道路幅算出部107と、道路幅情報記憶部108と、平均道路幅算出部109と、平均道路幅情報出力部110とを含んで構成される。
地図データ取得部101は、地図情報を取得する。地図データ取得部101は、取得された地図情報を、道路情報抽出部102へ出力する。
この地図情報が示す地図は、例えば干渉評価を行う対象の地域に限定された予め絞り込まれた範囲の地図であってもよいし、一般的な地域全体の地図(例えば、全国、地方、都道府県、市町村等の全体地図)等であってもよい。
この地図情報が示す地図には、少なくとも、道路の道路縁r及び道路中心線cの位置を示す情報が含まれている必要がある。あるいは、この地図情報が示す地図には、少なくとも、道路の道路縁r及び道路中心線cの位置を特定するために必要な情報が含まれている必要がある。このような、道路縁の位置、及び道路中心線の位置を特定することができる地図情報として、例えば、国土地理院が提供する地図情報を用いることができる。以下、道路の道路縁r及び道路中心線cの位置を示す情報、あるいは、道路の道路縁r及び道路中心線cの位置を特定するために必要な情報を、「道路情報」ともいう。
地図データ取得部101は、例えば、外部の装置等からネットワークを介して地図情報を取得する。ここでいう外部の装置とは、例えば、地図データ処理装置100によって算出された平均道路幅の値を用いて干渉評価を行う干渉評価装置等である。あるいは、ここでいう外部の装置はとは、例えば、インターネットを介して地図情報を提供するウェブサイト(例えば、国土地理院のウェブサイト)を公開するサーバ装置である。あるいは、地図データ処理装置100は、例えば、記憶媒体に記憶された地図情報を読み出すことによって地図情報を取得する。ここでいう記憶媒体とは、例えば、光学ディスク、磁気ディスク、又は半導体メモリ等である。
道路情報抽出部102は、地図データ取得部101から出力された地図情報を取得する。道路情報抽出部102は、取得された地図情報から道路情報を抽出する。道路情報抽出部102は、取得された地図情報、及び抽出された道路情報を、評価対象範囲指定部103へ出力する。
評価対象範囲指定部103は、道路情報抽出部102から出力された地図情報及び道路情報を取得する。また、評価対象範囲指定部103は、評価対象範囲eを示す情報を取得する。評価対象範囲指定部103は、取得された地図情報、道路情報、及び評価対象範囲eを示す情報を、区切り線間隔指定部104へ出力する。
評価対象範囲指定部103は、例えば、外部の装置等からネットワークを介して評価対象範囲eを示す情報を取得する。ここでいう外部の装置とは、例えば、地図データ処理装置100によって算出された平均道路幅の値を用いて干渉評価を行う干渉評価装置等である。
あるいは、評価対象範囲指定部103は、例えば、地図データ処理装置100が備える操作入力部(不図示)をユーザが操作することによって入力される評価対象範囲eを示す情報を取得する。この場合、例えば、評価対象範囲指定部103は、取得された地図情報及び道路情報に基づく地図miを、地図データ処理装置100が備える表示部(不図示)に表示させる。ユーザは、表示部(不図示)に表示された地図miを参照しながら、操作入力部(不図示)を用いて評価対象範囲eを指定する操作を行う。具体的には、例えば、ユーザは、表示部(不図示)に表示された地図mi上で評価対象範囲eとなる矩形の範囲の大きさを調整することによって、評価対象範囲eを指定する。
なお、操作入力部(不図示)は、例えば、キーボード、マウス、及び入力ボタン等の入力デバイス、又はこれの入力デバイスの組み合わせによって構成される。なお、操作入力部(不図示)は、例えば、表示部(不図示)と一体化された、タッチパネル等の入出力デバイスであってもよい。また、表示部(不図示)は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ、又はCRT(Cathode-Ray Tube)ディスプレイ等の表示装置である。なお、これらの操作入力部(不図示)及び表示部(不図示)は地図データ処理装置100に内蔵されていてもよいし、操作入力部(不図示)及び表示部(不図示)のうち少なくとも一方が外付けの装置であってもよい。
区切り線間隔指定部104は、評価対象範囲指定部103から出力された、地図情報、道路情報、及び評価対象範囲eを示す情報を取得する。また、区切り線間隔指定部104は、区切り線dの間隔を示す情報を取得する。なお、区切り線間隔指定部104は、区切り線dによって作られる格子(メッシュ)の大きさ示す情報を取得するようにしてもよい。区切り線間隔指定部104は、地図情報、道路情報、評価対象範囲eを示す情報、及び区切り線dの間隔を示す情報を、交点抽出部105へ出力する。
区切り線間隔指定部104は、例えば、外部のシステム等からネットワークを介して区切り線dの間隔を示す情報を取得する。ここでいう外部のシステムはとは、例えば、地図データ処理装置100によって算出された平均道路幅の値を用いて干渉評価を行う干渉評価装置等である。前述の通り、ここで取得される情報に基づく区切り線dの間隔は、地図mi内(あるいは、評価対象範囲e内)の区画の大きさより区切り線dによって作られる格子の大きさのほうが小さくなるように調整された間隔である。
あるいは、区切り線間隔指定部104は、例えば、地図データ処理装置100が備える操作入力部(不図示)をユーザが操作することによって入力される区切り線dの間隔を示す情報を取得する。この場合、例えば、区切り線間隔指定部104は、取得された地図情報及び道路情報に基づく地図mi、及び取得された情報に基づく評価対象範囲eを、地図データ処理装置100が備える表示部(不図示)に表示させる。ユーザは、表示部(不図示)に表示された地図mi及び評価対象範囲eを参照しながら、操作入力部(不図示)を用いて区切り線dの間隔を指定する操作を行う。
具体的には、例えば、ユーザは、表示部(不図示)に表示された地図mi上で区切り線dの間隔を調整する操作を行う。ここで、ユーザは、表示部(不図示)に表示された地図miの中で(あるいは、評価対象範囲eの中で)最も小さい区画を目視等によって特定し、特定された区画の大きさより区切り線dによって作られる格子の大きさのほうが小さくなるように区切り線dの間隔を調整する。
交点抽出部105は、区切り線間隔指定部104から出力された、地図情報、道路情報、評価対象範囲eを示す情報、及び区切り線dの間隔を示す情報を取得する。交点抽出部105は、取得されたこれらの情報に基づいて、評価対象範囲e内に存在する全ての道路中心線cの位置と、区切り線dの位置とを特定する。交点抽出部105は、特定された道路中心線cと区切り線dとが交わる位置である交点iを全て抽出する。交点抽出部105は、抽出された全ての交点iの位置を特定する。交点抽出部105は、地図情報、道路情報、評価対象範囲eを示す情報、及び全ての交点iの位置を示す情報を距離計測部106へ出力する。
距離計測部106は、交点抽出部105から出力された地図情報、道路情報、評価対象範囲eを示す情報、及び全ての交点iの位置を示す情報を取得する。距離計測部106は、取得された地図情報と道路情報と評価対象範囲eを示す情報とに基づいて、評価対象範囲e内に存在する全ての道路の道路縁rの位置を特定する。距離計測部106は、交点iの各々について、交点iの位置と道路縁rとの最短距離Lをそれぞれ計測する。距離計測部106は、各々の交点iの位置における最短距離Lの値と、交点iの個数を示す情報とを、道路幅算出部107へ出力する。
具体的には、距離計測部106は、例えば、交点iの位置において道路中心線cと垂直になる方向に交点iから線を伸ばしていった場合に、その線が道路縁rと交差する位置を特定する。なお、道路中心線cと垂直になる方向は2方向あるが、地図データ処理装置100は、いずれかの方向を任意に選択する。そして、距離計測部106は、特定された位置と交点iとの間の距離を測定し、測定結果となる値を最短距離Lとする。
道路幅算出部107は、距離計測部106から出力された、各々の交点iの位置における最短距離Lの値と、交点iの個数を示す情報とを取得する。道路幅算出部107は、各々の交点iの位置における最短距離Lの値をそれぞれ2倍することによって、各々の交点iの位置における道路幅を算出する。道路幅算出部107は、算出された各々の交点iの位置における道路幅の値と、交点iの個数を示す情報とを、道路幅情報記憶部108に記憶させる。
なお、距離計測部106が最短距離Lを計測し、道路幅算出部107が道路幅を算出して、算出された道路幅の値を道路幅情報記憶部108に記憶させるまでの処理は、交点iごとに一つひとつ順に処理がなされるような構成(すなわち、ループ処理がなされる構成)であってもよいし、全ての交点iについてまとめて処理がなされるような構成であってもよい。
平均道路幅算出部109は、全ての交点iの位置におけるそれぞれの道路幅の値と、交点iの個数を示す情報とを道路幅情報記憶部108が記憶した場合、これらの情報を読み出す。平均道路幅算出部109は、読み出された全ての道路幅の値を合算する。そして、平均道路幅算出部109は、合算された値を、読み出された交点iの個数で除算することによって、平均道路幅を算出する。平均道路幅算出部109は、算出された平均道路幅の値を平均道路幅情報出力部110へ出力する。
平均道路幅情報出力部110は、平均道路幅算出部109から出力された平均道路幅の値を取得する。平均道路幅情報出力部110は、取得された平均道路幅の値を、例えばネットワークを介して外部の装置へ出力する。ここでいう外部の装置とは、例えば、地図データ処理装置100によって算出された平均道路幅の値を用いて干渉評価を行う干渉評価装置等である。この場合、平均道路幅情報出力部110は、ネットワークに接続する通信インターフェースを含んで構成される。
あるいは、平均道路幅情報出力部110は、取得された平均道路幅の値を、地図データ処理装置100が備える表示部(不図示)に表示させる。この場合、ユーザが、表示部(不図示)に表示された平均道路幅の値を参照して、平均道路幅の値を例えば外部の装置等に入力する。ここでいう外部の装置とは、前述の通り、例えば、地図データ処理装置100によって算出された平均道路幅の値を用いて干渉評価を行う干渉評価装置等である。
[地図データ処理装置の動作]
以下、地図データ処理装置100の動作の一例について説明する。図4は、本発明の第1の実施形態における地図データ処理装置100の動作を示すフローチャートである。
以下、地図データ処理装置100の動作の一例について説明する。図4は、本発明の第1の実施形態における地図データ処理装置100の動作を示すフローチャートである。
地図データ取得部101は、例えば地図情報を提供するウェブサイト(例えば、国土地理院のウェブサイト)を公開するサーバ装置等からインターネットを介して、地図情報を取得する(ステップS001)。地図データ取得部101は、取得された地図情報を道路情報抽出部102へ出力する。
道路情報抽出部102は、地図データ取得部101から出力された地図情報を取得する。道路情報抽出部102は、取得された地図情報から、道路の道路縁r及び道路中心線cの位置を示す道路情報を抽出する(ステップS002)。道路情報抽出部102は、取得された地図情報、及び抽出された道路情報を、評価対象範囲指定部103へ出力する。
評価対象範囲指定部103は、道路情報抽出部102から出力された地図情報及び道路情報を取得する。また、評価対象範囲指定部103は、取得された地図情報及び道路情報に基づく地図miを、地図データ処理装置100が備える表示部(不図示)に表示させる。ユーザは、表示部(不図示)に表示された地図miを参照しながら、操作入力部(不図示)を用いて評価対象範囲eとなる矩形の範囲の大きさを調整することによって、評価対象範囲eを指定する(ステップS003)。評価対象範囲指定部103は、地図情報、道路情報、及び指定された評価対象範囲eを示す情報を区切り線間隔指定部104へ出力する。
区切り線間隔指定部104は、評価対象範囲指定部103から出力された、地図情報、道路情報、及び評価対象範囲eを示す情報を取得する。また、区切り線間隔指定部104は、取得された地図情報及び道路情報に基づく地図mi、及び取得された情報に基づく評価対象範囲eを、地図データ処理装置100が備える表示部(不図示)に表示させる。
ユーザは、表示部(不図示)に表示された地図miの中で(あるいは、評価対象範囲eの中で)最も小さい区画を目視等によって特定し、特定された区画の大きさより区切り線dによって作られる格子の大きさのほうが小さくなるように区切り線dの間隔を調整する。これにより、評価対象範囲eが、所望の大きさの格子状(メッシュ状)に区切られる(ステップS004)。区切り線間隔指定部104は、地図情報、道路情報、評価対象範囲eを示す情報、及び区切り線dの間隔を示す情報を、交点抽出部105へ出力する。
交点抽出部105は、区切り線間隔指定部104から出力された、地図情報、道路情報、評価対象範囲eを示す情報、及び区切り線dの間隔を示す情報を取得する。交点抽出部105は、取得されたこれらの情報に基づいて、評価対象範囲e内に存在する全ての道路中心線cの位置と、区切り線dの位置とを特定する。交点抽出部105は、特定された道路中心線cと区切り線dとが交わる位置である交点iを全て抽出する(ステップS005)。交点抽出部105は、抽出された全ての交点iの位置を特定する。交点抽出部105は、地図情報、道路情報、評価対象範囲eを示す情報、及び全ての交点iの位置を示す情報を距離計測部106へ出力する。
距離計測部106は、交点抽出部105から出力された地図情報、道路情報、評価対象範囲eを示す情報、及び全ての交点iの位置を示す情報を取得する。距離計測部106は、交点iの位置において道路中心線cと垂直になる方向に交点iから線を伸ばしていった場合に、その線が道路縁rと交差する位置を特定する。なお、道路中心線cと垂直になる方向は2方向あるが、地図データ処理装置100は、いずれかの方向を任意に選択する。そして、距離計測部106は、特定された位置と交点iとの間の最短距離Lを計測する(ステップS006)。距離計測部106は、各々の交点iの位置における最短距離Lの値と、交点iの個数を示す情報とを、道路幅算出部107へ出力する。
道路幅算出部107は、距離計測部106から出力された、各々の交点iの位置における最短距離Lの値と、交点iの個数を示す情報とを取得する。道路幅算出部107は、各々の交点iの位置における最短距離Lの値をそれぞれ2倍することによって、各々の交点iの位置における道路幅を算出する(ステップS007)。道路幅算出部107は、算出された各々の交点iの位置における道路幅の値と、交点iの個数を示す情報とを、道路幅情報記憶部108に記憶させる。
ステップS005において抽出された全ての交点iにおいて道路幅が算出されるまで、上記のステップS006~ステップS007の処理が繰り返し実行される(ステップS008)。
平均道路幅算出部109は、全ての交点iの位置におけるそれぞれの道路幅の値と、交点iの個数を示す情報とを道路幅情報記憶部108が記憶した場合(ステップS008・YES)、これらの情報を読み出す。平均道路幅算出部109は、読み出された全ての道路幅の値を合算する。そして、平均道路幅算出部109は、合算された値を、読み出された交点iの個数で除算することによって、平均道路幅を算出する(ステップS009)。平均道路幅算出部109は、算出された平均道路幅の値を平均道路幅情報出力部110へ出力する。
平均道路幅情報出力部110は、平均道路幅算出部109から出力された平均道路幅の値を取得する。平均道路幅情報出力部110は、取得された平均道路幅の値を、例えば、ネットワークを介して、地図データ処理装置100によって算出された平均道路幅の値を用いて干渉評価を行う干渉評価装置へ出力する(ステップS010)。以上で、図4のフローチャートが示す地図データ処理装置100の動作が終了する。
以上説明したように、本発明の第1の実施形態における地図データ処理装置100は、地図情報を取得し、取得された地図情報に基づく地図miの中で平均道路幅の算出の対象とする評価対象範囲eの指定を受け付ける。第1の実施形態において地図データ処理装置100に入力される地図情報には、各道路の両側の道路縁rの位置を示す情報と、両側の道路縁の中央の位置を示す道路中心線cの位置を示す情報とが少なくとも含まれている。第1の実施形態における地図データ処理装置100は、評価対象範囲eをより小さな格子状の(メッシュ状の)エリアに区切る区切り線dと道路中心線cとが交差する交点iの位置と、片側の道路縁の位置との間の最短距離Lを計測し、計測値を2倍することで、交点iにおける道路幅を算出する。そして、地図データ処理装置100は、各交点iにおける道路幅の平均値を算出することで、評価対象範囲eに存在する道路の平均道路幅を算出する。
このような構成を備えることで、本発明の第1の実施形態における地図データ処理装置100は、計算量の増大を抑えつつ、地図情報から平均道路幅をより精度高く算出することができる。
また、以上説明したように、本発明の第1の実施形態における地図データ処理装置100は、区切り線dによって作られる格子(メッシュ)1つの大きさが、例えば地図mi内(あるいは、評価対象範囲e内)で最小の区画の大きさより小さくなるように設定する。このような構成を備えることで、地図データ処理装置100は、地図mi(あるいは、評価対象範囲e内)内に存在する全ての道路中心線cと区切り線dとを交差させるようにすることができる。
これにより、地図データ処理装置100は、小さな区画の一辺の長さと同じ長さしかない短い道路における交点iも含めて、地図mi(あるいは、評価対象範囲e内)内に存在する全ての交点iを抽出することができるため、平均道路幅をより精度高く算出することができる。
また、以上説明したように、本発明の第1の実施形態における地図データ処理装置100は、道路中心線cと垂直になる2つの方向のうち一方の方向を任意に選択して、道路縁rまでの最短距離を計測し、計測された距離を2倍した値を道路幅と見なして平均道路幅を算出する。
このような構成を備えることで、第1の実施形態における地図データ処理装置100は、道路幅の計測対象とする場所の数を交点iの個数だけに抑えるとともに、1つの交点iの位置における道路幅の計測を1度の計測で済ませることができるため、計測に係る計算量の増大を抑制することができる。
また、このような構成を備えることによって、第1の実施形態における地図データ処理装置100は、片側の道路縁rの位置を示す情報が欠落していることがあっても、もう一方の側の道路縁rの位置に基づいて道路幅を算出することができる。これにより、第1の実施形態における地図データ処理装置100は、平均道路幅をより精度高く算出することができる。
また、一般的に、平均道路幅の算出の精度と計算量とはトレードオフの関係にあるが、以上説明した第1の実施形態における地図データ処理装置100によれば、ユーザは、格子(メッシュ)の大きさ(すなわち区切り線dの間隔)を変更することによって、所望の算出精度及び計算量となるように容易に調整を行うことができる。
<第1の実施形態の変形例>
以下、本発明の第1の実施形態の変形例における地図データ処理装置100aについて説明する。なお、前述の第1の実施形態の変形例における地図データ処理装置100の構成と構成が同様である範囲に関しては説明を省略し、地図データ処理装置100の構成と異なる点を中心に説明する。
以下、本発明の第1の実施形態の変形例における地図データ処理装置100aについて説明する。なお、前述の第1の実施形態の変形例における地図データ処理装置100の構成と構成が同様である範囲に関しては説明を省略し、地図データ処理装置100の構成と異なる点を中心に説明する。
以下、本発明の第1の実施形態の変形例における地図データ処理装置100aによって行われる平均道路幅の算出の方法の基本的な概念について説明する。
前述の第1の実施形態における地図データ処理装置100と同様に、地図データ処理装置100aは、地図情報を取得し、取得された地図情報の中で平均道路幅を算出する評価対象範囲eの指定を受けて、評価対象範囲eに存在する道路の平均道路幅を算出する。第1の実施形態の変形例において地図データ処理装置100aに入力される地図情報には、各道路の両側の道路縁rの位置を示す情報と、両側の道路縁の中央の位置を示す道路中心線cとが少なくとも含まれている。第1の実施形態の変形例における地図データ処理装置100aは、評価対象範囲eをより小さな格子状の(メッシュ状の)エリアに区切る区切り線dと道路中心線cとが交わる交点iの位置と道路縁rの位置とに基づいて、平均道路幅をより簡単に算出する。
ここで、前述の第1の実施形態における地図データ処理装置100と、第1の実施形態の変形例における地図データ処理装置100aとが異なる点は、第1の実施形態における地図データ処理装置100は、交点iの位置と片側の道路縁rの位置との距離を2倍した距離を道路幅と見なすのに対し、第1の実施形態の変形例における地図データ処理装置100aは、交点iの位置と両側の道路縁rの位置との距離をそれぞれ計測して、この2つの距離を合算することによって道路幅を算出する。これにより、第1の実施形態の変形例における地図データ処理装置100aは、前述の第1の実施形態における地図データ処理装置100と比べて、平均道路幅の値を算出するために2倍程度の計算量が必要になるものの、その一方で、より正確な平均道路幅の値を算出することができる。
前述の第1の実施形態と同様の方法によって評価対象範囲e内の交点iが抽出されると、地図データ処理装置100aは、交点iの各々について、当該交点iの位置から両側の道路縁rまでの最短距離をそれぞれ計測する。図5は、図1の評価対象範囲eに内に存在する交点iの1つの周辺の領域の拡大図である。図5には、道路の両側の道路縁rと、両側の道路縁rとの間の中央の位置であるに道路中心線cと、区切り線dと、道路中心線cと区切り線dとが交わる1つの交点iが示されている。
地図データ処理装置100aは、一方の方向の交点iから道路縁rまでの最短距離L1と、もう一方の方向の交点iから道路縁rまでの最短距離L2とを算出する。
具体的には、地図データ処理装置100aは、交点iの位置において道路中心線cと垂直になる方向が2方向あるうち、一方の方向に交点iから線を伸ばしていった場合に、その線が道路縁rと交差する位置を特定する。そして、地図データ処理装置100aは、特定された位置と交点iとの間の距離を測定し、測定結果となる値を最短距離L1とする。次に、地図データ処理装置100aは、残りのもう一方の方向に交点iから線を伸ばしていった場合に、その線が道路縁rと交差する位置を特定する。そして、地図データ処理装置100aは、特定された位置と交点iとの間の距離を測定し、測定結果となる値を最短距離L2とする。
そして、地図データ処理装置100aは、測定された最短距離L1と最短距離L2を合算することによって、交点iにおける道路幅を算出する。
なお、道路中心線cの位置が、両側の道路縁rの位置から正確に均等の距離となる位置であるならば、交点iから道路縁rまでの最短距離Lは、交点iからどちら側の道路縁rまでの距離を計測したとしても、計測結果は同じになるはずである。しかしながら、実際の地図においては、道路中心線cと両側の道路縁rの各々との間の双方の距離には多少の誤差が生じていることがある。そのため、第1の実施形態の変形例における地図データ処理装置100aのように、道路中心線cと両側の道路縁rの各々との間の双方の距離を計測する構成を備えることで、より正確に平均道路幅を算出することが可能になる。
第1の実施形態の変形例における地図データ処理装置100は、評価対象範囲eの中に存在する全ての交点iの位置について、それぞれ最短距離L1と最短距離L2を計測し、この2つの値を足して道路幅を算出する。したがって、例えば図1に例示される地図miの評価対象範囲eの場合、交点iは36箇所存在することから、地図データ処理装置100aは72回(=36×2)の計測処理を行う。
地図データ処理装置100aは、計測された全ての道路幅の値を合算する。そして、地図データ処理装置100は、合算された値を交点iの個数で除算することによって平均道路幅を算出する。したがって、図1に例示される地図miの評価対象範囲eの場合、交点iは36箇所存在することから、計測された全ての道路幅の合計値を36で割ることによって評価対象範囲e内の平均道路幅の値を算出する。
なお、前述の通り、図1では、図面を見易くして説明を分かり易くするため、図1では、例えば裏路地のような道幅が狭い道路は無いものと見なされている。しかしながら、実際には道幅が狭い道路の存在も考慮して平均道路幅が算出されることが望ましい。以下、道幅が狭い道路の存在も考慮した場合に、どの程度の計算量の増大が生じるかについて説明する。
前述の通り、平均道路幅を算出する際の計算量は、交点iの個数に比例する。仮に、道幅が狭い道路の存在も考慮して区画が特定され、特定された区画より格子の大きさが小さくなるように区切り線dの間隔が設定された場合における交点iの個数Ciは、(1)式によって表すことができることを上記において説明した。そして、一般的な市街地における1つの幹線道路に対する裏路地の数を鑑みると、(2)式の計算によって、交点iの個数は概算で2880個程度となることを説明した。したがって、前述の第1の実施形態における地図データ処理装置100では、図1に例示されるような評価対象範囲eの大きさである場合、交点iの数は、たかだか5000個以内であると推測されることを説明した。したがって、第1の実施形態における地図データ処理装置100は、この場合、たかだか5000回の距離の計測処理を行うことになる。
一方、第1の実施形態の変形例における地図データ処理装置100aの計算量は、前述の通り、第1の実施形態における地図データ処理装置100の計算量の2倍程度である。したがって、第1の実施形態の変形例における地図データ処理装置100aは、図1に例示されるような評価対象範囲eの大きさである場合、たかだか10000回(=5000×2)の距離の計測処理を行うことになる。
昨今の情報処理装置の計算能力を鑑みると、上記の5000回の計測処理を10000回の計算処理とすることは、特段、処理時間の増大には繋がらないものと考えられる。上記の(1)に示されるように、交点iの個数は、たかだかNmの2乗のオーダとなる。したがって、計算処理の回数もたかだかNmの2乗のオーダであり、この点を鑑みても、特段、処理時間の増大には繋がらないものと考えられる。
[地図データ処理装置の機能構成]
以下、地図データ処理装置100aの機能構成について説明する。図6は、本発明の第1の実施形態の変形例における地図データ処理装置100aの機能構成を示すブロック図である。
以下、地図データ処理装置100aの機能構成について説明する。図6は、本発明の第1の実施形態の変形例における地図データ処理装置100aの機能構成を示すブロック図である。
図6に示されるように、地図データ処理装置100aは、地図データ取得部101と、道路情報抽出部102と、評価対象範囲指定部103と、区切り線間隔指定部104と、交点抽出部105と、二方向距離計測部106aと、道路幅算出部107aと、道路幅情報記憶部108と、平均道路幅算出部109と、平均道路幅情報出力部110とを含んで構成される。
前述の図3に示される第1の実施形態における地図データ処理装置100の機能構成と、第1の実施形態の変形例における地図データ処理装置100aの機能構成とが異なる点は、距離計測部106の代わりに二方向距離計測部106aが備えられ、道路幅算出部107の代わりに道路幅算出部107aが備えられている点である。
二方向距離計測部106aは、交点抽出部105から出力された地図情報、道路情報、評価対象範囲eを示す情報、及び全ての交点iの位置を示す情報を取得する。二方向距離計測部106aは、取得された地図情報と道路情報と評価対象範囲eを示す情報とに基づいて、評価対象範囲e内に存在する全ての道路の道路縁rの位置を特定する。二方向距離計測部106aは、交点iの各々について、交点iの位置と一方の道路縁rとの最短距離L1と、交点iの位置ともう一方の道路縁rとの最短距離L2とを、それぞれ計測する。二方向距離計測部106aは、各々の交点iの位置における最短距離L1及び最短距離L2の値と、交点iの個数を示す情報とを、道路幅算出部107aへ出力する。
具体的には、二方向距離計測部106aは、交点iの位置において道路中心線cと垂直になる方向が2方向あるうち、一方の方向に交点iから線を伸ばしていった場合に、その線が道路縁rと交差する位置を特定する。そして、二方向距離計測部106aは、特定された位置と交点iとの間の距離を測定し、測定結果となる値を最短距離L1とする。次に、二方向距離計測部106aは、もう一方の方向に交点iから線を伸ばしていった場合に、その線が道路縁rと交差する位置を特定する。そして、二方向距離計測部106aは、特定された位置と交点iとの間の距離を測定し、測定結果となる値を最短距離L2とする。
道路幅算出部107aは、二方向距離計測部106aから出力された、各々の交点iの位置における最短距離L1及び最短距離L2の値と、交点iの個数を示す情報とを取得する。道路幅算出部107aは、各々の交点iの位置における最短距離L1の値と最短距離L2の値とを合算することによって、各々の交点iの位置における道路幅を算出する。道路幅算出部107aは、算出された各々の交点iの位置における道路幅の値と、交点iの個数を示す情報とを、道路幅情報記憶部108に記憶させる。
なお、二方向距離計測部106aが最短距離L1及び最短距離L2を計測し、道路幅算出部107aが道路幅を算出して、算出された道路幅の値を道路幅情報記憶部108に記憶させるまでの処理は、交点iごとに一つひとつ順に処理がなされるような構成(すなわち、ループ処理がなされる構成)であってもよいし、全ての交点iについてまとめて処理がなされるような構成であってもよい。
[地図データ処理装置の動作]
以下、地図データ処理装置100aの動作の一例について説明する。図7は、本発明の第1の実施形態の変形例における地図データ処理装置100aの動作を示すフローチャートである。
以下、地図データ処理装置100aの動作の一例について説明する。図7は、本発明の第1の実施形態の変形例における地図データ処理装置100aの動作を示すフローチャートである。
なお、図7に示されるフローチャートのステップS101からステップS105までの動作は、前述の図4に示されるフローチャートのステップS001からステップS005までの動作と同様であるため、説明を省略する。また、図7に示されるフローチャートのステップS109からステップS110までの動作は、前述の図4に示されるフローチャートのステップS009からステップS010までの動作と同様であるため、説明を省略する。
二方向距離計測部106aは、交点抽出部105から出力された地図情報、道路情報、評価対象範囲eを示す情報、及び全ての交点iの位置を示す情報を取得する。二方向距離計測部106aは、交点iの位置において道路中心線cと垂直になる方向が2方向あるうち、一方の方向に交点iから線を伸ばしていった場合に、その線が道路縁rと交差する位置を特定する。そして、二方向距離計測部106aは、特定された位置と交点iとの間の最短距離L1を計測する。また、二方向距離計測部106aは、もう一方の方向に交点iから線を伸ばしていった場合に、その線が道路縁rと交差する位置を特定する。そして、二方向距離計測部106aは、特定された位置と交点iとの間の最短距離L2を計測する。(ステップS106)。二方向距離計測部106aは、各々の交点iの位置における最短距離L1の値及び最短距離L2の値と、交点iの個数を示す情報とを、道路幅算出部107aへ出力する。
道路幅算出部107aは、二方向距離計測部106aから出力された、各々の交点iの位置における最短距離L1の値及び最短距離L2の値と、交点iの個数を示す情報とを取得する。道路幅算出部107aは、各々の交点iの位置における最短距離L1の値と最短距離L2の値とをそれぞれ合算することによって、各々の交点iの位置における道路幅を算出する(ステップS107)。道路幅算出部107aは、算出された各々の交点iの位置における道路幅の値と、交点iの個数を示す情報とを、道路幅情報記憶部108に記憶させる。
ステップS105において抽出された全ての交点iにおいて道路幅が算出されるまで、上記のステップS106~ステップS107の処理が繰り返し実行される(ステップS108)。
以上説明したように、本発明の第1の実施形態の変形例における地図データ処理装置100aは、地図情報を取得し、取得された地図情報に基づく地図miの中で平均道路幅の算出の対象とする評価対象範囲eの指定を受け付ける。第1の実施形態の変形例において地図データ処理装置100aに入力される地図情報には、各道路の両側の道路縁rの位置を示す情報と、両側の道路縁の中央の位置を示す道路中心線cの位置を示す情報とが少なくとも含まれている。第1の実施形態における地図データ処理装置100aは、評価対象範囲eをより小さな格子状の(メッシュ状の)エリアに区切る区切り線dと道路中心線cとが交差する交点iの位置と、一方の方向の道路縁rの位置との間の最短距離L1と、もう一方の方向の道路縁rの位置との間の最短距離L2とをそれぞれ計測し、これらの計測値を合算することで、交点iにおける道路幅を算出する。そして、地図データ処理装置100aは、各交点iにおける道路幅の平均値を算出することで、評価対象範囲eに存在する道路の平均道路幅を算出する。
このような構成を備えることで、本発明の第1の実施形態の変形例における地図データ処理装置100aは、計算量の増大を抑えつつ、地図情報から平均道路幅をより精度高く算出することができる。
また、以上説明したように、本発明の第1の実施形態の変形例における地図データ処理装置100aは、道路中心線cと垂直になる2つの方向について、道路縁rまでの最短距離(最短距離L1及び最短距離L2)をそれぞれ計測し、計測された距離を合算することによって道路幅を算出して、平均道路幅を算出する。
このような構成を備えることで、第1の実施形態の変形例における地図データ処理装置100aは、前述の1の実施形態における地図データ処理装置100と比べて、さらに精度高く平均道路幅を算出することができる。その一方で、第1の実施形態の変形例における地図データ処理装置100aは、道路幅の計測対象とする場所の数を交点iの個数だけに抑えるとともに、1つの交点iの位置における道路幅の計測を2度の計測で済ませることができるため、計測に係る計算量の増大を抑制することができる。
また、前述の通り、平均道路幅の算出の精度と計算量とはトレードオフの関係にあるが、以上説明した第1の実施形態の変形例における地図データ処理装置100aによれば、ユーザは、格子(メッシュ)の大きさ(すなわち区切り線dの間隔)を変更することによって、所望の算出精度及び計算量となるように容易に調整を行うことができる。
<第2の実施形態>
以下、本発明の第2の実施形態における地図データ処理装置100bによって行われる平均道路幅の算出の方法の基本的な概念について説明する。
以下、本発明の第2の実施形態における地図データ処理装置100bによって行われる平均道路幅の算出の方法の基本的な概念について説明する。
地図データ処理装置100bは、前述の第1の実施形態における地図データ処理装置100と同様に、地図データを取得し、取得された地図データの中で平均道路幅を算出する範囲である評価対象範囲eの指定を受けて、評価対象範囲eに存在する道路の平均道路幅を算出する。第2の実施形態において地図データ処理装置100bに入力される地図データには、例えば各道路の両側の道路縁rの位置等の道路の領域であるか否かを示す情報と、両側の道路縁rの中央の位置を示す道路中心線cとが少なくとも含まれている。
第2の実施形態における地図データ処理装置100bは、評価対象範囲をより小さな格子状の(メッシュ状の)エリアに区切り、区切られた一つの格子(以下、「メッシュ」という。)の面積を算出する。以下、メッシュ1つあたりの面積を「単位面積」ともいう。地図データ処理装置100bは、メッシュが地図内の道路の位置に該当するメッシュであるか否か(より正確には、メッシュ内で道路の領域が占める割合が相対的に多いメッシュであるか否か)を判定する。以下、地図内の道路の位置に該当するメッシュを、単に「道路に該当するメッシュ」ともいう。
地図データ処理装置100bは、評価対象範囲e内の道路に該当するメッシュの個数を集計する。また、地図データ処理装置100bは、評価対象範囲e内に存在する全ての道路の道路中心線cの総延長の長さを算出する。そして、地図データ処理装置100bは、単位面積に対して道路に該当するメッシュの個数を乗算することで、道路に該当するメッシュの総面積を算出する。さらに、地図データ処理装置100bは、道路に該当するメッシュの総面積の値を、道路の道路中心線cの総延長の値で除算することによって、平均道路幅をより簡単に算出することができる。
すなわち、第2の実施形態における地図データ処理装置100bは、道路に該当するメッシュの個数に単位面積を乗算して得られる面積が、評価対象範囲e内に存在する全ての道路の面積であるものと見なしている。そして、道路中心線cの長さと道路幅とを掛け合わせたものが道路の面積であることから、地図データ処理装置100bは、評価対象範囲e内に存在する全ての道路の面積を、道路中心線cの総延長の値で除算することによって、評価対象範囲e内に存在する全ての道路の平均道路幅を算出している。
したがって、第2の実施形態における地図データ処理装置100bによる平均道路幅の算出処理においては、道路と判定されたメッシュの総面積が地図上の道路の総面積に近似する程度に、1つのメッシュの大きさ(すなわち、単位面積)が設定される必要がある。前述の第1の実施形態及び第1の実施形態の変形例では、メッシュの大きさは地図内の区画の大きさに応じて適切な大きさに設定される必要があったが、これに対し、第2の実施形態では、メッシュの大きさは道路内の道路幅の広さに応じて適切な大きさに設定される必要がある。
図8は、本発明の第2の実施形態における地図データ処理装置100bによる平均道路幅の算出に用いられる地図mi及び評価対象範囲eの一例を示す図である。地図データ処理装置100は、例えば外部のシステム等からネットワークを介して地図情報を取得する。図8は、上記の地図データに基づく地図miが示されている。一例として、図8に示される地図miは、市街地の一部の地図である。なお、説明を分かり易くするため、前述の第1の実施形態において例示した図1に示される地図miと、図8に示される地図miとは、同一の範囲のものを使用して説明する。
地図miには、道路を表す線、建物等の構造物の輪郭を表す線、公園内の通路を表す線などが実線で示されている。図8に示される地図miでは、道路縁r及び道路中心線cが実線で示されている。また、地図miでは、評価対象範囲eが破線で示されている。評価対象範囲eは、例えば、干渉評価を行うユーザによって、地図データ処理装置100が備えるユーザインタフェース(操作入力部)を用いて指定される。
また、地図miでは、複数の区切り線dが点線で示されている。第2の実施形態では、隣り合う区切り線dの間隔は、例えば、地図mi内(あるいは、評価対象範囲e内)に存在する道路の道路幅(特に、細い道路の道路幅)の2倍以下の広さになるように設定される。すなわち、第2の実施形態では、区切り線dによって作られる格子の大きさは、地図mi内に含まれる道路幅(特に、細い道路の道路幅)の広さに応じて決定される。
具体的には、例えば、干渉評価を行うユーザが、評価対象範囲eに含まれる道路のうち最も道路幅が狭い道路を目視によって特定する。そして、ユーザは、地図データ処理装置100bが備えるユーザインタフェース(操作入力部)を用いて、隣り合う区切り線dの間隔が、例えば、特定された道路の道路幅の広さの2倍以下になるように調整する。
なお、図8では、図面を見易くして説明を分かり易くするため、区切り線dの間隔を実際よりも広めにとったものが示されている。図8では、例えば裏路地のような道幅が狭い道路は無いものとされており、道幅が狭い道路には道路中心線cも示されていない。図8では、より道幅が広い幹線道路のみを対象として、区切り線dの間隔が設定された状態が示されている。したがって、評価対象範囲eに含まれる全ての道路の平均道路幅をより正確に算出するためには、例えば裏路地のような道幅が狭い道路によって囲まれた範囲も評価対象に含めて、区切り線dの間隔をより狭く設定する必要がある。より正確な平均道路幅が得られるほど、干渉評価の精度もより向上する。
地図miにおいて、評価対象範囲e、及び隣り合う区切り線dの間隔(すなわち、区切り線dによって作られるメッシュの大きさ)が決定されると、地図データ処理装置100bは、メッシュの面積(単位面積)を算出する。また、地図データ処理装置100bは、評価対象範囲e内の全てのメッシュについて、道路に該当するメッシュであるか否かをそれぞれ判定する。なお、図8では、道路に該当するメッシュjには網掛けがなされており、道路に該当しないと判定されたメッシュと区別して示されている。
なお、道路に該当するメッシュであるか否かについて判定は、例えば、任意の画像認識技術を用いて行われてもよいし、ユーザによって目視で行われてもよい。
なお、道路に該当するメッシュであるか否かについて判定は、道路縁rの位置等の情報に基づいてメッシュ内で道路が占める割合を算出し、メッシュ内で道路が占める割合が所定の閾値以上(例えば、50%以上)である場合に、道路に該当するメッシュであると判定されるようにしてもよい。
なお、前述のように、隣り合う区切り線dの間隔が、狭い道路の道路幅の広さの2倍以下になるように設定されることで、あるメッシュが狭い道路を含むように位置していた場合には、当該メッシュ内でこの狭い道路が占める割合が50%以上になり易くなる。これにより、このようなメッシュが、道路に該当するメッシュであると正しく判定される可能性がより高くなる。
なお、前述の通り、図1では、図面を見易くして説明を分かり易くするため、図1では、例えば裏路地のような道幅が狭い道路は無いものと見なされている。しかしながら、実際には道幅が狭い道路の存在も考慮して平均道路幅が算出されることが望ましい。以下、道幅が狭い道路の存在も考慮した場合に、どの程度の計算量のとなるかについて説明する。
前述の通り、第2の実施形態における地図データ処理装置100bは、評価対象範囲e内の道路に該当するメッシュの総面積の値を、評価対象範囲e内の道路の道路中心線cの総延長の値で除算することによって、平均道路幅を算出する。すなわち、地図データ処理装置100bは、以下の(3)式の計算を行うことによって平均道路幅を算出する。
平均道路幅=(評価対象範囲内の道路に該当するメッシュの総数)×(メッシュの単位面積)÷(評価対象範囲内の道路の道路中心線の総延長) ・・・(3)
なお、図8に例示される評価対象範囲eは、区切り線dによって14行×20列に区切られており、メッシュの総数は280個(=14×20)である。すなわち、この場合、道路に該当するメッシュであるか否かの判定処理等の1つのメッシュに対して行われる計算処理は280回行われることになる。しかしながら、図8は、裏路地のような道幅の狭い道路は評価の対象外として区切り線dの間隔が設定されており、より正確な平均道路幅を算出するためには、さらに区切り線dの間隔を狭くして、一つひとつのメッシュをより小さくする必要がある。
裏路地のような細い道路も評価対象とするため、評価対象範囲eをより細かいメッシュに区切ることを考えた場合、例えば計算量は以下のようになる。仮に、評価対象範囲eが500メートル四方の広さであるものとして、細い道路の道幅が3メートル程度であるものとする。前述の通り、区切り線dの間隔は細い道路の道幅の2倍以下に設定されることは望ましいため、例えば、区切り線dの間隔は5メートル程度(≦3×2)に設定されればよい。したがって、500メートル四方の評価対象範囲eを、5メートル間隔の区切り線dで区切ることになるため、この場合、評価対象範囲eに含まれるメッシュの総数は、以下の(4)式で計算されるように、10000個程度となる。
(500÷5)×(500÷5)=10000 ・・・(4)
したがって、評価対象範囲eが500メートル四方の広さである場合、メッシュ総数は、たかだか10000個程度であり、道路に該当するメッシュであるか否かの判定処理等の1つのメッシュに対して行われる計算処理は、たかだか10000回程度であると推測される。昨今の情報処理装置の計算能力を鑑みると、上記の数百回程度の計算処理を10000回の計算処理とすることは、特段、処理時間の増大には繋がらないものと考えられる。
なお、評価対象範囲e内の道路の道路中心線cの総延長の長さを求めるにあたって、直線の道路については、評価対象範囲e内における当該道路の両端の位置に基づいて、一度に長さを算出することができる。一方、道路が蛇行している場合には、このように一度に長さを算出することはできない。このような場合には、例えば、メッシュごとに道路中心線cの長さを算出して、算出された値を合算すればよい。第2の実施形態では、メッシュは道路の長さに対して十分に小さく設定されることから、仮に一つひとつのメッシュ内の道路は直線であると見なしたとしても、道路全体としては、算出された道路中心線cの長さと実際の道路中心線cの長さとにの間には大きな誤差は生じにくいと考えられる。
[地図データ処理装置の機能構成]
以下、地図データ処理装置100bの機能構成について説明する。図9は、本発明の第2の実施形態における地図データ処理装置100bの機能構成を示すブロック図である。
以下、地図データ処理装置100bの機能構成について説明する。図9は、本発明の第2の実施形態における地図データ処理装置100bの機能構成を示すブロック図である。
図9に示されるように、地図データ処理装置100bは、地図データ取得部101と、道路情報抽出部102と、評価対象範囲指定部103と、区切り線間隔指定部104bと、単位面積算出部111と、道路領域判定部112と、道路領域集計部113と、道路長計測部114と、道路長集計部115と、平均道路幅算出部109bと、平均道路幅情報出力部110とを含んで構成される。
なお、地図データ処理装置100bの、地図データ取得部101、道路情報抽出部102、評価対象範囲指定部103、及び平均道路幅算出部109の構成は、それぞれ、前述の図3に示される第1の実施形態における地図データ処理装置100の、同一の符号が付された、地図データ取得部101、道路情報抽出部102、評価対象範囲指定部103、及び平均道路幅算出部109の構成と同様であるため、説明を省略する。
区切り線間隔指定部104bは、評価対象範囲指定部103から出力された、地図情報、道路情報、及び評価対象範囲eを示す情報を取得する。また、区切り線間隔指定部104bは、区切り線dの間隔を示す情報を取得する。なお、区切り線間隔指定部104bは、区切り線dによって作られる格子(メッシュ)の大きさ示す情報を取得するようにしてもよい。区切り線間隔指定部104bは、地図情報、道路情報、評価対象範囲eを示す情報、及び区切り線dの間隔を示す情報を、単位面積算出部111へ出力する。
区切り線間隔指定部104bは、例えば、外部のシステム等からネットワークを介して区切り線dの間隔を示す情報を取得する。ここでいう外部のシステムはとは、例えば、地図データ処理装置100bによって算出された平均道路幅の値を用いて干渉評価を行う干渉評価装置等である。ここで取得される情報に基づく区切り線dの間隔は、例えば、地図mi内(あるいは、評価対象範囲e内)の最も細い道路の道路幅の2倍以下に調整された間隔である。
あるいは、区切り線間隔指定部104bは、例えば、地図データ処理装置100bが備える操作入力部(不図示)をユーザが操作することによって入力される区切り線dの間隔を示す情報を取得する。この場合、例えば、区切り線間隔指定部104bは、取得された地図情報及び道路情報に基づく地図mi、及び取得された情報に基づく評価対象範囲eを、地図データ処理装置100bが備える表示部(不図示)に表示させる。ユーザは、表示部(不図示)に表示された地図mi及び評価対象範囲eを参照しながら、操作入力部(不図示)を用いて区切り線dの間隔を指定する操作を行う。
具体的には、例えば、ユーザは、表示部(不図示)に表示された地図mi上で区切り線dの間隔を調整する操作を行う。ここで、ユーザは、表示部(不図示)に表示された地図miの中で(あるいは、評価対象範囲eの中で)最も細い道路の道路幅の2倍以下になるように区切り線dの間隔を調整する。
単位面積算出部111は、区切り線間隔指定部104bから出力された、地図情報、道路情報、評価対象範囲eを示す情報、及び区切り線dの間隔を示す情報を取得する。単位面積算出部111は、取得されたこれらの情報に基づいて、メッシュ1つあたりの面積(単位面積)算出する。単位面積算出部111は、地図情報、道路情報、評価対象範囲eを示す情報、区切り線dの間隔を示す情報、及び単位面積の値を、道路領域判定部112へ出力する。
道路領域判定部112は、単位面積算出部111から出力された、地図情報、道路情報、評価対象範囲eを示す情報、区切り線dの間隔を示す情報、及び単位面積の値を取得する。道路領域判定部112は、取得された情報に基づく評価対象範囲eに含まれる全てのメッシュについて、当該メッシュごとに道路に該当するメッシュであるか否かを判定する。道路領域判定部112は、地図情報、道路情報、評価対象範囲eを示す情報、区切り線dの間隔を示す情報、単位面積の値、及び道路に該当するメッシュであるか否かについてのメッシュごとの判定結果を示す情報を道路領域集計部113へ出力する。
道路領域集計部113は、道路領域判定部112から出力された、地図情報、道路情報、評価対象範囲eを示す情報、区切り線dの間隔を示す情報、単位面積の値、及び道路に該当するメッシュであるか否かについてのメッシュごとの判定結果を示す情報を取得する。道路領域集計部113は、取得された道路に該当するメッシュであるか否かについてのメッシュごとの判定結果に基づいて、評価対象範囲e内の道路に該当するメッシュの総数をカウントする。道路領域集計部113は、地図情報、道路情報、評価対象範囲eを示す情報、区切り線dの間隔を示す情報、単位面積の値、及び道路に該当するメッシュの総数の値を、道路長計測部114へ出力する。
道路長計測部114は、道路領域集計部113から出力された、地図情報、道路情報、評価対象範囲eを示す情報、区切り線dの間隔を示す情報、単位面積の値、及び道路に該当するメッシュの総数の値を取得する。道路長計測部114は、取得された地図情報、道路情報、評価対象範囲eを示す情報、区切り線dの間隔を示す情報に基づいて、評価対象範囲e内の各道路の道路中心線cの長さを計測する。道路長計測部114は、単位面積の値、道路に該当するメッシュの総数の値、及び道路ごとの道路中心線cの長さの値を、道路長集計部115へ出力する。
道路長集計部115は、道路長計測部114から出力された、単位面積の値、道路に該当するメッシュの総数の値、及び道路ごとの道路中心線cの長さの値を取得する。道路長集計部115は、取得された道路ごとの道路中心線cの長さの値を合算することで、評価対象範囲e内の全ての道路の道路中心線cの総延長を集計する。道路長集計部115は、単位面積の値、道路に該当するメッシュの総数の値、及び道路中心線cの総延長を示す値を、平均道路幅算出部109bへ出力する。
平均道路幅算出部109bは、道路長集計部115から出力された、単位面積の値、道路に該当するメッシュの総数の値、及び道路中心線cの総延長を示す値を取得する。平均道路幅算出部109bは、取得された単位面積の値に対して、取得された道路に該当するメッシュの総数の値を乗算することで、評価対象範囲e内の道路の総面積を算出する。そして、平均道路幅算出部109bは、算出された道路の総面積の値を、取得された道路中心線cの総延長を示す値によって除算することによって、評価対象範囲e内の全ての道路の平均道路幅を算出する。平均道路幅算出部109bは、算出された平均道路幅の値を平均道路幅情報出力部110へ出力する。
[地図データ処理装置の動作]
以下、地図データ処理装置100bの動作の一例について説明する。図10は、本発明の第2の実施形態における地図データ処理装置100の動作を示すフローチャートである。
以下、地図データ処理装置100bの動作の一例について説明する。図10は、本発明の第2の実施形態における地図データ処理装置100の動作を示すフローチャートである。
なお、図10に示されるフローチャートのステップS201からステップS204までの動作は、前述の図4に示されるフローチャートのステップS001からステップS004までの動作と同様であるため、説明を省略する。
区切り線間隔指定部104bは、地図情報、道路情報、評価対象範囲eを示す情報、及び区切り線dの間隔を示す情報を、単位面積算出部111へ出力する。単位面積算出部111は、区切り線間隔指定部104bから出力された、地図情報、道路情報、評価対象範囲eを示す情報、及び区切り線dの間隔を示す情報を取得する。単位面積算出部111は、取得されたこれらの情報に基づいて、メッシュ1つあたりの面積(単位面積)算出する(ステップS205)。単位面積算出部111は、地図情報、道路情報、評価対象範囲eを示す情報、区切り線dの間隔を示す情報、及び単位面積の値を、道路領域判定部112へ出力する。
道路領域判定部112は、単位面積算出部111から出力された、地図情報、道路情報、評価対象範囲eを示す情報、区切り線dの間隔を示す情報、及び単位面積の値を取得する。道路領域判定部112は、取得された情報に基づく評価対象範囲eに含まれる全てのメッシュについて、当該メッシュごとに道路に該当するメッシュであるか否かを判定する(ステップS206)。道路領域判定部112は、地図情報、道路情報、評価対象範囲eを示す情報、区切り線dの間隔を示す情報、単位面積の値、及び道路に該当するメッシュであるか否かについてのメッシュごとの判定結果を示す情報を道路領域集計部113へ出力する。
道路領域集計部113は、道路領域判定部112から出力された、地図情報、道路情報、評価対象範囲eを示す情報、区切り線dの間隔を示す情報、単位面積の値、及び道路に該当するメッシュであるか否かについてのメッシュごとの判定結果を示す情報を取得する。道路領域集計部113は、道路に該当するメッシュである場合(ステップS207・Yes)にはカウンタの値に1を加算し(ステップS008)、道路に該当するメッシュではない場合(ステップS207・No)にはカウンタの値を変更しない。これにより、道路に該当するメッシュの個数がカウントされる。道路に該当するメッシュの個数の集計が完了した場合(ステップS209・Yes)、道路領域集計部113は、地図情報、道路情報、評価対象範囲eを示す情報、区切り線dの間隔を示す情報、単位面積の値、及び道路に該当するメッシュの総数の値を、道路長計測部114へ出力する。
道路長計測部114は、道路領域集計部113から出力された、地図情報、道路情報、評価対象範囲eを示す情報、区切り線dの間隔を示す情報、単位面積の値、及び道路に該当するメッシュの総数の値を取得する。道路長計測部114は、取得された地図情報、道路情報、評価対象範囲eを示す情報、区切り線dの間隔を示す情報に基づいて、評価対象範囲e内の各道路の道路中心線cの長さを計測する(ステップS210)。道路長計測部114は、単位面積の値、道路に該当するメッシュの総数の値、及び道路ごとの道路中心線cの長さの値を、道路長集計部115へ出力する。
道路長集計部115は、道路長計測部114から出力された、単位面積の値、道路に該当するメッシュの総数の値、及び道路ごとの道路中心線cの長さの値を取得する。道路長集計部115は、取得された道路ごとの道路中心線cの長さの値を合算することで、評価対象範囲e内の全ての道路の道路中心線cの総延長を集計する(ステップS211)。全ての道路中心線cについて、長さの値の合算が完了し、総延長の値が得られた場合(ステップS212・Yes)、道路長集計部115は、単位面積の値、道路に該当するメッシュの総数の値、及び道路中心線cの総延長を示す値を、平均道路幅算出部109bへ出力する。
平均道路幅算出部109bは、道路長集計部115から出力された、単位面積の値、道路に該当するメッシュの総数の値、及び道路中心線cの総延長を示す値を取得する。平均道路幅算出部109bは、取得された単位面積の値に対して、取得された道路に該当するメッシュの総数の値を乗算することで、評価対象範囲e内の道路の総面積を算出する。そして、平均道路幅算出部109bは、算出された道路の総面積の値を、取得された道路中心線cの総延長を示す値によって除算することによって、評価対象範囲e内の全ての道路の平均道路幅を算出する(ステップS213)。平均道路幅算出部109bは、算出された平均道路幅の値を平均道路幅情報出力部110へ出力する。
平均道路幅情報出力部110は、平均道路幅算出部109bから出力された平均道路幅の値を取得する。平均道路幅情報出力部110は、取得された平均道路幅の値を、例えば、ネットワークを介して、地図データ処理装置100bによって算出された平均道路幅の値を用いて干渉評価を行う干渉評価装置へ出力する(ステップS214)。以上で、図10のフローチャートが示す地図データ処理装置100bの動作が終了する。
以上説明したように、本発明の第2の実施形態における地図データ処理装置100bは、地図情報を取得し、取得された地図情報に基づく地図miの中で平均道路幅の算出の対象とする評価対象範囲eの指定を受け付ける。第2の実施形態において地図データ処理装置100bに入力される地図情報には、各道路の両側の道路縁rの位置等の道路の領域であるか否かを示す情報と、両側の道路縁rの中央の位置を示す道路中心線cとが少なくとも含まれている。第2の実施形態における地図データ処理装置100bは、評価対象範囲をより小さな格子状の(メッシュ状の)エリアに区切り、区切られた一つメッシュの面積(単位面積)を算出する。地図データ処理装置100bは、メッシュが地図内の道路に該当するメッシュであるか否かを判定する。また、地図データ処理装置100bは、評価対象範囲e内の道路に該当するメッシュの個数を集計する。また、地図データ処理装置100bは、評価対象範囲e内に存在する全ての道路の道路中心線cの総延長の長さを算出する。そして、地図データ処理装置100bは、単位面積に対して道路に該当するメッシュの個数を乗算することで、道路に該当するメッシュの総面積を算出する。さらに、地図データ処理装置100bは、道路に該当するメッシュの総面積の値を、道路の道路中心線cの総延長の値で除算することによって、平均道路幅を算出する。
このような構成を備えることで、本発明の第2の実施形態における地図データ処理装置100bは、計算量の増大を抑えつつ、地図情報から平均道路幅をより精度高く算出することができる。
また、以上説明したように、第2の実施形態における地図データ処理装置100bによる平均道路幅の算出処理においては、道路と判定されたメッシュの総面積が地図上の道路の総面積に近似する程度に、1つのメッシュの大きさ(単位面積)が設定される必要がある。そのため、第2の実施形態では、メッシュの大きさは道路内の道路幅の広さに応じて適切な大きさに設定される必要があり、隣り合う区切り線dの間隔が、例えば、地図mi内(あるいは、評価対象範囲e内)に存在する道路の道路幅(特に、細い道路の道路幅)の2倍以下の広さになるように設定される。このような構成を備えることで、地図データ処理装置100bは、地図mi(あるいは、評価対象範囲e内)内に存在する、例えば裏路地のような道幅が狭い道路も含む全ての道路を対象として平均道路幅を算出することができるため、当該平均道路幅をより精度高く算出することができる。
また、以上説明したように、第2の実施形態における地図データ処理装置100bは、道路に該当するメッシュの個数に単位面積を乗算して得られる面積が、評価対象範囲e内に存在する全ての道路の面積であるものと見なす。そして、地図データ処理装置100bは、評価対象範囲e内に存在する全ての道路の面積を、道路中心線cの総延長の値で除算することによって、評価対象範囲e内に存在する全ての道路の平均道路幅を算出している。このような構成を備えることで、第2の実施形態における地図データ処理装置100bは、平均道路幅の算出に係る計算量の増大を抑制することができる。
また、前述の通り、平均道路幅の算出の精度と計算量とはトレードオフの関係にあるが、以上説明した第2の実施形態における地図データ処理装置100bによれば、ユーザは、格子(メッシュ)の大きさ(すなわち区切り線dの間隔)を変更することによって、所望の算出精度及び計算量となるように容易に調整を行うことができる。
(干渉評価装置の構成)
前述の通り、第1の実施形態における地図データ処理装置100、第1の実施形態の変形例における地図データ処理装置100a、及び第2の実施形態における地図データ処理装置100bは、平均道路幅を算出する装置である。算出された平均道路幅の値は、例えば、当該平均道路幅の値を用いて干渉評価を行う干渉評価装置へ出力される。例えば、平均道路幅の値は、干渉評価装置が干渉計算を行う際に用いる電波伝搬式(以下、「伝搬損失計算式」ともいう。)の変数の1つになっている。すなわち、干渉評価装置は、前述の各実施形態における地図データ処理装置から取得した平均道路幅の値を電波伝搬式の変数に代入して干渉計算を行う。
前述の通り、第1の実施形態における地図データ処理装置100、第1の実施形態の変形例における地図データ処理装置100a、及び第2の実施形態における地図データ処理装置100bは、平均道路幅を算出する装置である。算出された平均道路幅の値は、例えば、当該平均道路幅の値を用いて干渉評価を行う干渉評価装置へ出力される。例えば、平均道路幅の値は、干渉評価装置が干渉計算を行う際に用いる電波伝搬式(以下、「伝搬損失計算式」ともいう。)の変数の1つになっている。すなわち、干渉評価装置は、前述の各実施形態における地図データ処理装置から取得した平均道路幅の値を電波伝搬式の変数に代入して干渉計算を行う。
前述の各実施形態における地図データ処理装置と、例えば以下に説明する干渉評価装置1とによって、干渉評価システムが構成される。以下、本発明の一実施形態に係る干渉評価装置1について、(特許文献1から引用した)図面を参照しながら説明する。
[干渉評価装置の機能の概要]
以下、干渉評価装置1の機能の概要について説明する。
図11は、本発明の一実施形態に係る干渉評価装置1の機能の概要を示す概略図である。
以下、干渉評価装置1の機能の概要について説明する。
図11は、本発明の一実施形態に係る干渉評価装置1の機能の概要を示す概略図である。
干渉評価装置1が備える主な機能として、複数の与干渉局情報及び複数の被干渉局情報をデータベース(以下「DB」という。)に格納して管理する局DB管理機能がある。与干渉局情報には、送信電力、周波数及び帯域幅、アンテナ利得及びフィルタ特性等を示す情報が含まれる。また、被干渉局情報には、周波数及び帯域幅、アンテナ利得及びフィルタ特性、許容干渉電力等を示す情報が含まれる。
また、干渉評価装置1が備えるその他の主な機能として、伝搬損失算出ソフトウェア又は計算モデルによって、与干渉局情報と被干渉局情報とから伝搬損失を計算する伝搬損失計算機能がある。伝搬損失ソフトウェアは、地図情報を用いて伝搬損失を計算するソフトウェアである。計算モデルは、伝搬損失計算式から伝搬損失を計算するためのモデルである。
また、干渉評価装置1が備えるその他の機能として、伝搬損失計算機能による計算結果に基づいて与干渉局と被干渉局との共用が可能か否かを判定する合否判定機能、あるいは、伝搬損失計算機能による計算結果によって算出される受信信号強度を示す情報を出力する受信信号強度出力機能がある。
また、干渉評価装置1が備えるその他の機能として、前述の各機能によって利用又は生成される情報を視覚的に表した表示画面を表示するGUI(Graphical User Interface)表示機能がある。GUI表示機能によって表示される、与干渉局情報及び被干渉局情報の選択を行わせるための表示画面では、局情報DB管理機能によってDB化された与干渉局情報及び被干渉局情報の中から、所望の与干渉局情報及び被干渉局情報がそれぞれ選択可能に表示される。伝搬損失計算機能は、選択された与干渉局情報及び被干渉局情報を伝搬損失計算に利用する。
なお、図11に示されるように、GUI表示機能によって表示される各表示画面において、ユーザに対して、ガイダンス(あるいは、アドバイスやコメント)を表示するガイダンス(アドバイス、コメント)表示機能があってもよい。ガイダンス(あるいは、アドバイスやコメント)は、例えば、アノテーション(注釈)の形式で表示される。
[干渉評価装置の機能構成]
図12は、本発明の一実施形態に係る干渉評価装置1の機能構成を示すブロック図である。図12に示されるように、干渉評価装置1は、制御部10と、入力設定・選択・登録変更指示部11と、干渉法(メニュー)選択部12と、局情報入力・登録部13と、与・被干渉局選択部14と、履歴選択部15と、少なくとも1つの計算条件設定部16と、少なくとも1つの計算結果表示指定部17と、干渉電力計算・合否判定部18と、計算結果の図表示部19と、記憶部20と、入出力部30と、を含んで構成される。
図12は、本発明の一実施形態に係る干渉評価装置1の機能構成を示すブロック図である。図12に示されるように、干渉評価装置1は、制御部10と、入力設定・選択・登録変更指示部11と、干渉法(メニュー)選択部12と、局情報入力・登録部13と、与・被干渉局選択部14と、履歴選択部15と、少なくとも1つの計算条件設定部16と、少なくとも1つの計算結果表示指定部17と、干渉電力計算・合否判定部18と、計算結果の図表示部19と、記憶部20と、入出力部30と、を含んで構成される。
干渉評価装置1は、情報処理装置(例えば、パーソナルコンピュータ等の汎用コンピュータ、又はタブレット型端末などの小型情報端末)を含んで構成される。
制御部10は、干渉評価装置1の各機能ブロックが実行する処理を制御する。制御部10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサを含んで構成される。
記憶部20は、図12に示されるように、局DB201と、履歴保存部202と、地図情報DB203と、を含む。記憶部20は、例えば、磁気ディスク、半導体メモリ等の記憶媒体、又はこれら記憶媒体の組み合わせを含んで構成される。
入出力部30は、図12に示されるように、操作入力部301と、表示部302とを含む。操作入力部301は、ユーザによる操作入力を受け付ける入力部材(例えば、キーボード及びマウス等)を含んで構成される。表示部302は、ユーザに対して提示される表示画面を表示する出力部材(例えば、液晶ディスプレイ等)を含んで構成される。なお、操作入力部301と表示部302とが、入出力機能を有する1つの部材(例えば、タッチパネル等)によって構成されてもよい。
なお、入力設定・選択・登録変更指示部11と、干渉法(メニュー)選択部12と、局情報入力・登録部13と、与・被干渉局選択部14と、履歴選択部15と、少なくとも1つの計算条件設定部16と、少なくとも1つの計算結果表示指定部17と、干渉電力計算・合否判定部18と、計算結果の図表示部19とは、制御部10によって実行されるソフトウェアプログラムによって実装される機能であってもよい。この場合、例えば、このソフトウェアプログラムは、記憶部20に記憶されており、制御部10によって読み出され、実行される。
入力設定・選択・登録変更指示部11は、ユーザによる操作入力によって操作入力部301から入力された情報を取得する。入力設定・選択・登録変更指示部11は、干渉評価装置1の各機能ブロックによって認識可能な、入力設定・選択・登録変更等を示す指示に変換して、各機能ブロックへ出力する。具体的には、入力設定・選択・登録変更指示部11は、例えば、操作入力部301から入力された電気信号を、干渉評価装置1の各機能ブロックを構成するソフトウェアプログラムに対して入力される入力データに変換する。
地図情報DB203は、地図情報を記憶するデータベースである。ここでいう地図情報とは、例えば、位置(例えば、緯度及び経度など)ごとの標高や存在する物体(例えば、建物、道路又は川など)を示す情報である。地図情報DB203は、干渉評価の対象とされる無線局の位置及び干渉評価結果等を、地図上へ表示させるために用いられる。
なお、前述の各実施形態における地図データ処理装置は、この地図情報DB203から地図情報を取得するようにしてもよい。この場合、この地図情報が示す地図には、少なくとも、前述の道路の道路縁r及び道路中心線cの位置を特定するために必要な情報が含まれている必要がある。
計算結果表示指定部17は、ユーザからの指示を示す、操作入力部301から入力された指示情報に基づいて、干渉評価における計算結果等を、表示部302に表示される地図上でどのように表示させるかについての指定を行う。
計算結果の図表示部19は、計算結果表示指定部17による指定に基づいて、干渉評価の評価結果を、表示部302に表示される地図上へ表示させる。
履歴保存部202は、過去に干渉評価の対象とした無線局に対する干渉評価時の計算条件及び評価結果を示す情報(以下「履歴情報」ともいう。)を蓄積する。履歴保存部202に記憶された履歴情報は、新たな干渉評価において活用される。
履歴選択部15は、ユーザからの指示を示す、操作入力部301から入力された指示情報に基づいて、履歴保存部202に蓄積された履歴情報を、どのように選択して活用させるかについての指定を行う。
局DB201(局情報記憶部)は、干渉評価の対象になる無線局に関する情報からなるデータベースである。
与・被干渉局選択部14(局情報選択部)は、ユーザからの指示を示す、操作入力部301から入力された指示情報に基づいて、局DB201に記憶された、無線局に関する情報を選択して干渉評価に利用させる。
局情報入力・登録部13は、ユーザからの指示を示す、操作入力部301から入力された指示情報に基づいて、無線局に関する情報を、局DB201に対して入力し、登録させる。
干渉法(メニュー)選択部12は、ユーザからの指示を示す、操作入力部301から入力された指示情報に基づいて、どのような干渉評価を行うかの決定を行う。
計算条件設定部16は、干渉法(メニュー)選択部12によって選択された干渉法における干渉評価の計算条件を設定する。計算条件設定部16は、与・被干渉局選択部14によって選択された無線局に関する情報を用いて、干渉評価の計算条件を設定することができる。
なお、前述の無線局の情報の選択や干渉評価の計算条件の設定は、入力設定・選択・登録変更指示部11を介して行われる。
干渉電力計算・合否判定部18は、干渉電力の計算及び合否判定を行う。計算条件設定部16によって、評価対象となる無線局に関する情報の選択、及び、干渉評価の計算条件の設定がなされた後、入力設定・選択・登録変更指示部11を介して計算実行の指示が干渉電力計算・合否判定部18に対してなされると、干渉電力計算・合否判定部18は、干渉電力の計算を実行する。干渉電力計算・合否判定部18は、干渉電力の計算の実行結果に基づく干渉電力の値と、干渉が許容できる値とを比較して、合否判定を行う。ここでいう合否判定とは、評価対象の無線局である与干渉局と、この与干渉局からの影響を受ける被干渉局とが、共用可能であるか否かを示す判定である。
計算結果表示指定部17は、干渉電力計算・合否判定部18から出力された、干渉評価の計算結果を示す情報を、履歴保存部202へ蓄積させたり、前述のように、表示部302に表示される地図上に表示させたりする。
計算条件設定部16及び計算結果表示指定部17は、前述のように、それぞれ複数存在することがある。この場合、複数の計算条件設定部16及び複数の計算結果表示指定部17は、それぞれ互いに、部分的に機能が異なる。これら複数の計算条件設定部16及び複数の計算結果表示指定部17は、ユーザからの指示を示す、操作入力部301から入力された指示情報に基づく干渉評価の種類に応じてそれぞれ選択され、用いられる。
以下、図11を参照しながら説明した干渉評価装置1の機能の概要(以下、単に「機能概要」という。)と、図12を参照しながら説明した干渉評価装置1の機能構成(以下、単に「機能構成」という。)との関係について説明する。
前述の機能概要における、複数の与干渉局情報及び複数の被干渉局情報をDBに格納して管理する局DB管理機能は、前述の機能構成における、局情報入力・登録部13及び与・被干渉局選択部14に相当する。
また、前述の機能概要における、伝搬損失算出ソフトウェア又は計算モデルによって、与干渉局情報と被干渉局情報とから伝搬損失を計算する伝搬損失計算機能は、前述の機能構成における、少なくとも1つの計算条件設定部16及び干渉電力計算・合否判定部18の一部に相当する。
なお、前述の各実施形態における地図データ処理装置によって算出された平均道路幅の値は、例えば、伝搬損失算出ソフトウェア又は計算モデルによって実現される与干渉局情報と被干渉局情報とから伝搬損失を計算する伝搬損失計算機能において用いられる。すなわち、地図データ処理装置によって算出された平均道路幅の値は、例えば、計算条件設定部16及び干渉電力計算・合否判定部18において用いられる。
また、前述の機能概要における、(伝搬損失計算機能による計算結果に基づいて与干渉局と被干渉局との共用が可能か否かを判定する)合否判定機能は、前述の機能構成における、干渉電力計算・合否判定部18の一部及び計算結果表示指定部17による結果表示機能に相当する。
また、前述の機能概要における、(伝搬損失計算機能による計算結果によって算出される受信信号強度を示す情報を出力する)受信信号強度出力機能は、前述の機能構成における、干渉電力計算・合否判定部18の一部及び計算結果表示指定部17による結果表示機能に相当する。
以下、前述の、干渉評価装置1が備えるGUI表示機能によって生成される表示画面の画面例等を参照しながら、干渉評価装置1が備える各機能の詳細について説明する。
[メインメニュー画面]
以下、表示部302に表示されるメインメニュー画面について説明する。
図13は、本発明の一実施形態に係る干渉評価装置1によって表示されるメインメニュー画面の一例を示す模式図である。図示されるように、メインメニュー画面mには、「干渉検討」、「相互変調検討」、「簡易置局検討」及び「管理ツール」の4つのメニューが表示される。各メニューには、それぞれサブメニューが含まれる。
以下、表示部302に表示されるメインメニュー画面について説明する。
図13は、本発明の一実施形態に係る干渉評価装置1によって表示されるメインメニュー画面の一例を示す模式図である。図示されるように、メインメニュー画面mには、「干渉検討」、「相互変調検討」、「簡易置局検討」及び「管理ツール」の4つのメニューが表示される。各メニューには、それぞれサブメニューが含まれる。
なお、メインメニュー画面mは、干渉法(メニュー)選択部12によって生成されて、表示部302によって表示される。また、干渉法(メニュー)選択部12は、操作入力部301によって入力された情報に基づいて、表示部302によるメインメニュー画面mの表示を制御する。
図13に示されるように、「干渉検討」のメニューに属するサブメニューには「地図」及び「モデル」、「簡易置局検討」のメニューに属するサブメニューには「簡易置局検討」、「相互変調検討」のメニューに属するサブメニューには「選択禁止周波数計算」及び「妨害波レベル検討」、及び、「管理ツール」のメニューに属するサブメニューには「局DB管理」がある。
各サブメニューはそれぞれ選択ボタンとなっており、各サブメニューのいずれかが、ユーザによる操作入力部301による操作入力に基づいて選択される(すなわち、選択ボタンが押下される)ことによって、干渉評価装置1は各種の処理を開始する。
図13に示すメインメニュー画面mにおいて、「干渉検討」、「簡易置局検討」及び「相互変調検討」のメニューに属するサブメニューは、ユーザが干渉評価を行う場合に選択されるサブメニューである。これらのサブメニューは、どのような干渉計算の方法による干渉評価を用いるかを選択させる(すなわち、用いる干渉評価の種類を選択させる)ために設けられたサブメニューである。
また、図13に示すメインメニュー画面mにおいて、「管理ツール」のメニューに属するサブメニュー(「局DB管理」)は、ユーザが干渉評価装置1に関する設定や情報の管理を行う場合に選択されるサブメニューである。
図13に示されるメインメニュー画面mにおいて、「干渉検討」、「簡易置局検討」、「相互変調検討」のいずれかのメニューに含まれるいずれかのサブメニューに相当する選択ボタンが押下されると、このメインメニュー画面mから、選択されたサブメニューに対応する干渉評価を行うための干渉計算の条件設定画面へ、画面遷移する。
以下に、図13に示したメインメニュー画面mに含まれる各メニューの機能についてそれぞれ説明する。図14は、本発明の一実施形態に係る干渉評価装置1によって生成されるメインメニュー画面に表示される各メニューの機能を説明するための機能一覧表である。
「干渉検討」のメニューに属するサブメニューである「地図」は、干渉を発生させる与干渉局又は干渉源の具体的な位置及び干渉の影響を受ける被干渉局の具体的な位置のうち少なくとも一方を干渉計算の条件設定に指定することによって行われる干渉評価(以下、「地図ベースでの干渉評価」という。)」を行う場合に、ユーザによって選択されるサブメニューである。
また、詳細については後述するが、地図ベースでの干渉評価においては、干渉評価結果、地図上での与干渉局及び被干渉局の配置、与干渉局と被干渉局との間の地形情報等も、プロフィール図によって示される。
なお、図14に示した機能一覧表には示されていないが、地図ベースでの干渉評価の種類はさらに細分化される。詳細については後述するが、地図ベースでの干渉評価のための干渉計算には、「地点計算」と、「面的計算」と、「衛星と地上局の計算」とがある。
なお、地図ベースでの干渉計算に含まれる複数種類の干渉計算(すなわち、「地点計算」、「面的計算」、「衛星と地上局の計算」)、及びモデルベースでの干渉計算等、干渉計算の種類ごとに、(図12に示されるように)それぞれ計算条件設定部16、及び計算結果表示指定部17が設けられる。
地点計算は、与干渉局の位置と被干渉局の位置とがいずれも特定されている場合において用いられる評価計算である。地点計算による地図ベースでの干渉評価では、特定されている与干渉局の位置と被干渉局の位置とに基づいて、与干渉局と被干渉局との間に生じる干渉が計算される。これにより、干渉が許容できるか否かの合否判定がなされる。また、被干渉局において干渉が許容される許容量と、干渉の影響を受けた場合における干渉量と、の差分値が算出される。
面的計算は、与干渉局の位置及び被干渉局の位置のうちいずれか一方が特定されている場合において用いられる評価計算である。面的計算による地図ベースでの干渉評価では、特定されている与干渉局の位置又は被干渉局の位置を基準として、地図上において、その位置の周囲が格子状(メッシュ状)に区切られる。そして、位置が特定されていない与干渉局又は被干渉局をメッシュ上に配置した場合における、与干渉局と被干渉局との間の干渉量が算出される。これにより、干渉の影響が生じる範囲及び干渉を許容できる範囲が地図上に示される。
衛星と地上局の計算は、地上局の位置が特定されている場合において用いられる評価計算である。衛星と地上局の計算による地図ベースでの干渉評価では、静止・軌道周回にかかわらず、衛星による干渉の影響が生じるか否かが判定される。また、衛星による干渉の影響が生じる場合、その影響が許容できるか否かが判定される。また、その逆に、(位置が特定されている)地上局からの干渉が衛星に対して影響を与える否かについても判定される。
「干渉検討」のメニューに属するサブメニューである「モデル」は、「与干渉局や被干渉局の位置が曖昧(または、不明)である場合において、モデル的な条件を干渉計算の条件設定に指定することによって行われる干渉評価(以下、「モデルベースでの干渉評価」という。)」を行う場合に、ユーザによって選択されるサブメニューである。モデル的な条件とは、例えば、与干渉局と被干渉局との間の距離、及び、与干渉局及び被干渉局それぞれの相対的なアンテナ方向の角度等に基づく指定条件である。
モデルベースでの干渉評価では、個々の無線局が設置された地理的な環境に依存することなく、与干渉局と被干渉局との間の距離をどの程度確保すれば(すなわち、どの程度の離隔をとれば)干渉の影響を受けないかを示す指標が求められる。
「簡易置局検討」のメニューに属するサブメニューである「簡易置局検討」は、「与干渉局及び被干渉局のうちいずれか一方の位置が特定されている場合において、干渉の影響がある(与干渉局と被干渉局とが共用不可能である)エリア及び干渉の影響がない(与干渉局と被干渉局とが共用可能である)エリアを算出することによって行われる干渉評価」を行う場合に、ユーザによって選択されるサブメニューである。簡易置局検討による干渉評価では、干渉レベルを示す計算結果が、地図上においてヒートマップ表示される。
前述のように、「相互変調検討」のメニューに属するサブメニューには、「選択禁止周波数選択」と「妨害波レベル検討」とがある。相互変調検討とは、2つの異なる周波数f1及びf2の干渉波が、さらに別の周波数であるf3(=2f1±f2)に影響を与える現象(3次高調波)の検討である。この相互変調検討に用いられる「選択禁止周波数計算」及び「妨害波レベル検討」の内容については説明を省略する。
前述の、図13に示されるメインメニュー画面及び図14に示される機能一覧表が示すように、干渉評価装置1によれば、ユーザは、複数の干渉評価の方法の中から所望の方法を容易に選択でき、選択された方法に応じた干渉計算が行われて干渉評価がなされる。
「管理ツール」のメニューに属するサブメニューである「局DB管理」は、「干渉評価の対象となる与干渉局や被干渉局の局情報を、局DBにおいて管理(例えば、追加、編集又は干渉計算における活用)」する場合に、ユーザによって選択されるサブメニューである。
[局DB管理]
以下、表示部302に表示される局DB管理画面について説明する。図15は、本発明の一実施形態に係る干渉評価装置1によって表示される局DB管理画面の一例を示す模式図である。図15に示される局DB管理画面smは、与干渉局及び被干渉局となる無線局の局情報を管理するための設定画面である。
以下、表示部302に表示される局DB管理画面について説明する。図15は、本発明の一実施形態に係る干渉評価装置1によって表示される局DB管理画面の一例を示す模式図である。図15に示される局DB管理画面smは、与干渉局及び被干渉局となる無線局の局情報を管理するための設定画面である。
なお、局DB管理画面smは、局情報入力・登録部13によって生成されて、表示部302によって表示される。また、局情報入力・登録部13は、操作入力部301によって入力された情報に基づいて、表示部302による局DB管理画面smの表示を制御する。
図15に示されるように、局DB管理画面smには、新たな局情報を局DB201へ登録させるための「追加」ボタン、既に局DB201に記憶されている局情報の内容を修正させるための「修正」ボタン、及び、局DB201に記憶されている局情報を削除させるための「削除」ボタンが配置されている。
また、図15に示されるように、局DB管理画面smの下部には、局情報の一覧が表示される。この一覧に表示される局情報は、局DB管理画面smの上部の「絞込み条件」の欄に表示された「周波数帯」や「局名」等の項目による絞り込み条件に合致した局情報である。この局情報の一覧に表示された局情報の中から、少なくとも1つの局情報が選択された状態で、「修正」ボタン又は「削除」ボタンが押下されることにより、局DB201に記憶されている局情報の修正又は削除がなされる。
例えば、図15に示す局DB管理画面smにおいて、「周波数帯」のプルダウンメニューにおいて「2GHz」が選択された状態で「表示」ボタンが押下された場合、「システム名」の欄にシステム名のリストが表示される。図15においては、「システム_21」、「システム_22」「システム_23」、「システム_24」及び「システム_25」が表示されている。
ここで、「システム_24」と「システム_23」の2か所のチェックボックスが選択された状態で「表示」ボタンが押下されると、局DB管理画面smの下部に、「システム_24」と「システム_23」のどちらかに該当する無線局の局情報の一覧が表示される。図15に示されるように、局情報の一覧には、各無線局の「局名」、各無線局が設置されている位置を示す情報(「緯度」及び「経度」)、各無線局に対向する無線局の位置を示す情報(「緯度2」及び「経度2」)、各無線局において使用されている「システム名」、このシステムによる無線通信における「中心周波数」等が表示される。
なお、これら「周波数帯」や「中心周波数」により干渉評価の対象とする無線局の候補を絞り込むことは、干渉評価においては重要となる。なぜならば、無線システムにおける干渉は、同じ周波数帯を使用するシステム間や、中心周波数が近いシステム間において発生するためである。
図15に例示された局DB管理画面smにおいては、4つの無線局(局「1」、局「2」、局「3」及び局「4」)が局情報の一覧に列挙されている。例えば、局情報の一覧の最上段には、局名が「局2」であり、この無線局がある位置は緯度が「35.65XX」及び経度が「139.89XX」であり、対向する無線局の位置は緯度が「35.73XX」及び経度が「139.94XX」であり、システム名が「システム_23」であり、中心周波数が「2.24XXMHz」である局情報が表示されている。また、例えば、局情報の一覧の4段目(最下段)には、局名が「局1」であり、この無線局がある位置は緯度が「35.39XX」及び経度が「139.58XX」であり、対向する無線局の位置は緯度が「35.52XX」及び経度が「139.91XX」であり、システム名が「システム_24」であり、中心周波数が「2.24XXMHz」である局情報が表示されている。
また、図15に示される局DB管理画面smにおいては、局情報の一覧の3段目の局情報がハイライト表示(強調表示)されている。このハイライト表示は、局情報の一覧において特定の局情報が選択されていることを表す。このように、局情報の一覧から特定の局が選択された状態で、局DB管理画面の下部に配置された「追加」ボタン、「修正」ボタン又は「削除」ボタンが押下されることにより、新たな局情報の追加、局DB201に記憶されている局情報の修正、又は、局DB201に記憶されている局情報の削除がなされる。
このように、図15に示す局DB管理画面smによって、干渉計算において用いられる、無線局(与干渉局情報及び被干渉局情報)の局情報を記憶する、局DB201の管理を行うことができる。
以下、表示部302に表示される局DB編集画面について説明する。図16は、本発明の一実施形態に係る干渉評価装置1によって表示される局DB編集画面の一例を示す模式図である。図16に示す局DB編集画面seは、局DB201に記憶された局情報を編集するための設定画面である。
なお、局DB編集画面seは、局情報入力・登録部13によって生成されて、表示部302によって表示される。また、局情報入力・登録部13は、操作入力部301によって入力された情報に基づいて、表示部302による局DB編集画面seの表示を制御する。
図16に示されるように、局DB編集画面seの上部には、「地上局」、「衛星」及び「通信システム以外」の項目のうちいずれか1つを選択するためのラジオボタンが配置されている。このうち、どの項目に対するラジオボタンが選択されたかによって、局DB編集画面seの下部に表示される項目が異なる。
図16に例示する局DB編集画面seにおいては、「地上局」のラジオボタンが選択された状態である。そのため、例えば、「衛星」において必要な「軌道の高度」のような設定項目は非表示となっている。例えば、「通信システム以外」のラジオボタン選択された場合には、「アンテナ諸元」に関する設定項目が非表示となる。
図16に示されるように、局DB編集画面seにおいて設定される局情報の項目は、「局名」、「位置(緯度・経度)」、「システム諸元」及び「アンテナ諸元」に分類できる。システム諸元の属する設定項目には、「周波数帯」、「システム名」、「フィルタ特性」、「装置種別」、「偏波」、「送信電力」、「送信帯域幅」及び「被干渉所要I/N」がある。
「周波数帯」は、無線通信として使用される周波数の帯域を示す。この「周波数帯」の値は、干渉評価の対象とする無線局の候補の絞り込みの際に重要となるパラメータである。
なお、図16に例示する局DB編集画面seにおいては、「中心周波数」を設定する設定項目が表示されていないが、表示させるようにしてもよい。この「中心周波数」も、「周波数帯」と同様に、干渉評価において対象の無線局とするか否かを決定する際に重要となるパラメータである。例えば、与干渉局と被干渉局とにおいて、中心周波数が同一又は近似している場合、その与干渉局と被干渉局は干渉評価の対象とされ、中心周波数が大きく異なる場合、その与干渉局と被干渉局は干渉評価の対象外とされる。
「システム名」は、通信に用いられる無線システムの名称を示す。「フィルタ特性」は、周波数帯に従うフィルタの特性を示す。「装置種別」は、無線システムにおける無線装置の種類を示す。「偏波」の設定項目では、プルダウンメニューにより、「垂直偏波(V偏波)」、「水平偏波(H偏波)」、又は(例えば、衛星等においては)「円偏波」が選択される。「送信電力」は、無線送信からアンテナへ電波として送信される電力を示す。
「送信帯域幅」は、搬送波の変調で占める周波数の範囲を示す。なお、送信帯域幅は、「占有帯域幅」あるいは単に「帯域幅」とも呼ばれる。送信帯域幅は、無線伝送に使われる最高周波数と最低周波数との差に基づいて算出される。「被干渉所要I/N」は、許容干渉電力の判定基準となる指標値である。具体的には、システム雑音NS[dBm]と被干渉所要I/N[dBm]とを合算した値(NS+被干渉所要I/N[dBm])が許容干渉電力となる。
図16に示されるように、「アンテナ諸元」の設定項目は、送信側の設定項目と受信側の設定項目とがある。なお、通信に用いられる無線局は、多くの場合、送信アンテナと受信アンテナとが共用されている。そのため、送信側と受信側の双方のパラメータの値は、多くの場合、同一の値である。しかしながら、送信アンテナと受信アンテナとが別々のアンテナで構成される場合であっても対応できるように、図16に示す局DB編集画面seにおいては、送信側と受信側とで、アンテナに関する諸元をそれぞれ設定できる構成となっている。
図16に示されるように、「アンテナ諸元」の設定項目には、(送信、受信ともに)「アンテナ名」、「アンテナ利得」、「アンテナ方位角」、「アンテナ地上高」及び「アンテナ仰角」がある。
アンテナ名は、無線局に設置されているアンテナを示す。「アンテナ利得」は、アンテナにより送信電力に作用する利得を示し、アンテナパターンの指向性も含まれる。「アンテナ方位角」は、アンテナが向いている水平面での方向を示す。なお、一般的な無線通信においては、この「アンテナ方位角」が示す方位に、関連する対向局が位置することが多い。「アンテナ地上高」は、設置されているアンテナの地上からの高さを示す。地形を考慮して干渉評価が行われる場合には、この「アンテナ地上高」に標高が加算された値が干渉計算に用いられる.「アンテナ仰角」は、アンテナの垂直面での方向を示す。
図16に示されるように、「対向局」の設定項目は、プルダウンメニューで選択可能に構成されている。そのため、局DB201に記憶されている無線局を、プルダウンメニューに表示された無線局の候補の中から、所望の無線局を選択することが可能である。または、DBに記憶された無線局の数が多い場合は、図15の局DB管理での画面seで絞り込まれ一覧表示された局をプルダウンメニューに表示して、選択できるようにしてもよい。そして、「対向局」が選択された後、「対向局」の項目の左隣りに表示されている「←(左矢印)」のボタンが押下されると、無線局の位置(緯度、経度)と、選択された対向局の位置(緯度、経度)とから、自動的にアンテナ方位角が計算され、計算された値を自動的に設定させることが可能である。なお、アンテナ方位角は、例えば、北方向を0度として時計回りにした角度である。
このように、「対向局」がプルダウンメニューによって選択された後、「←(左矢印)」のボタンからアンテナ方位角を設定することができる機能は、送信アンテナと受信アンテナのそれぞれに対して設けられている。例えば、中継局の場合には、送信アンテナのアンテナ方位角と受信アンテナのアンテナ方位角とが、それぞれ異なる対向局の方向であることがある。
なお、上記の各設定項目の値が登録又は修正され、局DB編集画面seの下部に配置された「保存」ボタンが押下されることにより、局DB201への新たな局情報の追加、又は、既に局DB201に記憶されている局情報の修正がなされる。
前述のように、干渉評価装置1では、自動的にアンテナ方向が対向局から自動的に計算されて設定されるため、アンテナパターン特性の減衰を考慮した干渉評価において、より正確な値を簡易に得ることができる。
以下に、局DB管理における表示画面の画面遷移について説明する。図17は、本発明の一実施形態に係る干渉評価装置1によって表示される表示画面の画面遷移を説明するための図である。
図17に示されるように、メインメニュー画面から、局DB管理画面へ遷移する。さらに、局DB管理画面から、局DB編集画面へ遷移する。なお、ここでいうメインメニュー画面とは、例えば図13に示したメインメニュー画面mであり、ここでいう局DB管理画面とは、例えば図15に示した局DB管理画面smであり、ここでいう局DB編集画面とは、例えば図16に示した局DB編集画面seである。
これらの表示画面を介して管理及び編集される局情報は、後述する計算条件設定の画面において与干渉局及び被干渉局が設定される際に、選択的に用いられる。これにより、ユーザは、干渉評価を行う際に、与干渉局及び被干渉局の情報を詳細に調べる必要がなく、局DB201に記憶された局情報の中から所望の局情報を選ぶことができる。これにより、干渉評価がより容易になる。
[地図ベースでの干渉評価]
以下、地図ベースでの干渉評価について説明する。図18は、本発明の一実施形態に係る干渉評価装置1によって表示される地図ベースでの干渉評価における実行条件指定画面の一例を示す模式図である。
以下、地図ベースでの干渉評価について説明する。図18は、本発明の一実施形態に係る干渉評価装置1によって表示される地図ベースでの干渉評価における実行条件指定画面の一例を示す模式図である。
なお、図18に示される実行条件指定画面h1は、計算条件設定部16によって生成されて、表示部302によって表示される。また、計算条件設定部16は、操作入力部301によって入力された情報に基づいて、表示部302による実行条件指定画面h1の表示を制御する。
図18に示されるように、実行条件指定画面h1の最上段には、「計算方法」を指定する項目が表示されている。図18では、この「計算方法」を指定する項目において、ラジオボタンによって「地点計算」がチェックされることにより、「地点計算」が選択されている。
このように、「計算方法」を指定する項目において「地点計算」が選択された場合、実行条件指定画面h1は、図18に示すような画面となる。すなわち、実行条件指定画面h1は、予め与干渉局の位置と被干渉局の位置とがそれぞれ既知である場合において、これら与干渉局と被干渉局との間の干渉を計算するための実行条件を指定する画面である。
図18に示されるように、実行条件指定画面h1には、「与干渉選択」ボタン及び「被干渉選択」ボタンが配置されている。この「与干渉選択」ボタン及び「被干渉選択」ボタンが押下されることにより、局DB201に記憶された局情報の中から、与干渉局として設定する無線局の局情報及び被干渉局として設定する無線局の局情報をそれぞれ選択して、干渉計算の実行条件として指定することができる。
「与干渉選択」ボタン及び「被干渉選択」ボタンが押下され、与干渉局及び被干渉局の局情報が指定された場合、実行条件指定画面h1の中段に表示された「与・被干渉情報」の一覧表示領域には、局DB201から読み出された局情報であって、上記指定された局情報のリストが表示される。図18に示されるように、「与・被干渉情報」の一覧表示領域に表示されるリストには、「与/被」、「局名」、「緯度1」、「経度1」、「緯度2」、「経度2」、「システム名」及び「アンテナ名」の項目が含まれる。
「与/被」の項目の欄には、選択された無線局が与干渉局であるか被干渉局であるかの区別を示す情報(すなわち、「与干渉」又は「被干渉」のいずれかの値)が表示される。「局名」の項目の欄には、選択された与干渉局又は被干渉局の名称が表示される。「緯度1」及び「経度1」の項目の欄には、選択された与干渉局又は被干渉局が設置された地点の緯度及び経度がそれぞれ表示される。
「緯度2」及び「経度2」の項目の欄には、選択された与干渉局又は被干渉局に対向している対向局が設置された地点の緯度及び経度がそれぞれ表示される。「システム名」の項目の欄には、選択された与干渉局又は被干渉局に使用されている無線システムの名称が表示される。「アンテナ名」の項目の欄には、選択された与干渉局又は被干渉局に使用されているアンテナの名称が表示される。
図18に例示する実行条件指定画面h1では、「与・被干渉情報」の一覧表示領域に表示されたリストには、選択された4つの無線局の局情報が表示されている。図示されるように、リストの最上段に表示された局情報は、「与/被」、「局名」、「緯度1」、「経度1」、「システム名」及び「アンテナ名」の項目に表示された情報は、それぞれ、「与干渉」、「局2」、「35.65X」、「139.84X」、「システム_52」及び「B」である。
これは、リストの最上段に表示された局情報に示される無線局が、「与干渉局」として選択された無線局であり、名称が「局2」であり、緯度及び経度が「35.65X」、「139.84X」である地点に設置されており、使用されている無線システムの名称が「システム_52」であり、使用されているアンテナの名称が「B」である無線局であることを表している。
図18に示される実行条件指定画面h1において指定された、干渉計算の実行条件を示す情報は、一時保存され、後に履歴保存部202に登録される。この一時保存及び履歴保存部202への登録は、実行条件指定画面h1の下段に配置された「一時保存」ボタンが押下されることによって行われる。
また、実行条件指定画面h1の上段右側にある「履歴選択」ボタンが押下されることにより、過去の干渉計算において指定された実行条件を示す情報を履歴保存部202から読み出すことができる。これにより、履歴保存部202に記憶された履歴情報の中から、過去の干渉計算において指定された実行条件を流用して実行条件の指定を行うことが可能になる。「履歴選択」ボタンが押下されると、例えば、図19に示すような履歴選択画面h2に画面遷移する。
図19は、本発明の一実施形態に係る干渉評価装置1によって表示される地図ベースでの干渉評価における履歴選択画面の一例を示す模式図である。図19に示す履歴選択画面h2では、履歴保存部202に記憶された履歴情報が読み出されて、表示される。また、履歴選択画面h2では、表示された履歴情報の中から、過去の干渉計算において指定された所望の実行条件が選択されて、干渉計算の実行条件に流用される。
なお、図19に示す履歴選択画面h2は、履歴選択部15によって生成されて、表示部302によって表示される。また、履歴選択部15は、操作入力部301によって入力された情報に基づいて、表示部302による履歴選択画面h2の表示を制御する。
図19に示されるように、履歴選択画面h2の左側の部分には「履歴フォルダ一覧」の表示欄が表示され、右側の部分には「計算条件」の表示欄が表示される。「履歴フォルダ一覧」の表示欄には、例えば、「20171108100502_地点計算」及び「20171108100831_モデル計算」等のフォルダ名のリストが表示されている。このリストに含まれるフォルダ名は、履歴保存部202において、履歴情報が格納されたフォルダ(履歴フォルダ)のフォルダ名である。
例えば、図19に示されるように、「履歴フォルダ一覧」の表示欄に表示されたリストにおいて、「20171121091351_面的計算」が選択されると、選択された履歴フォルダに格納された履歴情報が「計算条件」の表示欄に表示される。図19に例示する履歴選択画面h2の「計算条件」の表示欄には、例えば、与干渉局及び被干渉局に関する情報、及び計算条件を示す情報等が表示される。与干渉局及び被干渉局に関する情報には、例えば、局名、設置位置(緯度及び経度)、システム名、装置種別等が含まれる。
また、図19に例示する履歴選択画面h2の「履歴フォルダ一覧」の表示欄では、「面的計算」の履歴フォルダが選択されているため、「計算条件」の表示欄には「エリア指定」に関する情報が表示される。この「エリア指定」に関する情報には、面的な計算を行う領域の範囲を示す情報(すなわち、面的な計算を行う領域の、(北の方向を上とした地図における)左上の地点と右下の地点のそれぞれの緯度及び経度)が含まれる。
また、図19に例示する履歴選択画面h2の「計算条件」の表示欄には、与干渉局のアンテナ方向を示す情報、及び計算レベルを示す情報等が表示される。ここで、アンテナ方向が“最悪”とは、被干渉局の方向にアンテナが向いていることを指す。この他に、被干渉局に対し一定角度ズレのアンテナ方向や与干渉アンテナがある特定の方向を指定することなどがある。また、計算レベルについては,“最悪(自由空間損失計算)”以外に地形や建物による減衰考慮等がある。
このように、履歴選択画面h2において、「履歴フォルダ一覧」の表示欄に表示されたリストに含まれる履歴フォルダの一つひとつについて、その履歴フォルダに格納された履歴情報の詳細(干渉計算の実行条件等)が表示させることが可能である。これにより、ユーザは、履歴選択画面h2において履歴情報の詳細を一つひとつ確認しながら、履歴情報の選択を行うことができる。
すなわち、履歴選択画面h2は、各履歴情報による干渉評価の方法(例えば、地点計算、面的計算及びモデル計算等)と、干渉計算の実行条件(例えば、局名、種類、位置及びシステム名等)との両方を、ユーザが同時に確認を行いながら履歴情報を選択することができる仕組みを有している。この仕組みよって、これから行う干渉評価において、より適切な履歴情報の選択が可能になる。
なお、図19に例示する履歴選択画面h2の「計算条件」の表示欄には、「履歴フォルダ一覧」の表示欄に表示されたリストにおいて選択された履歴フォルダの名称(「履歴フォルダ名」)も表示されている。これにより、ユーザは、選択された履歴情報に含まれる、干渉評価の方法を示す情報と干渉計算の実行条件を示す情報とを、「計算条件」の表示欄のみを参照するだけで確認することができる。
なお、「履歴フォルダ一覧」の表示欄に表示されたリストの中から履歴フォルダが選択された場合、履歴選択画面h2の下段に配置された「選択」ボタンが、押下が不可能な状態から押下が可能な状態へと切り替わる。この「選択」ボタンが押下されると、図18に示した実行条件指定画面h1において、履歴情報に基づく干渉計算の実行条件が設定される。
具体的には、例えば、図19に例示する履歴選択画面h2の場合、選択された“20171121091351_面的計算”の履歴フォルダに格納された履歴情報には、図18に示した干渉評価の計算方法(「地点計算」)と干渉計算の実行条件指定の対象となる与干渉局と被干渉局とに加えて、計算レベル指定を示す情報(「地形による減衰考慮」、「建物による減衰考慮」及び「追加損出考慮」のそれぞれを指定する情報)も含まれている。これにより、ユーザは、履歴フォルダ一覧の中から履歴フォルダを選択するだけで、干渉計算の実行条件として設定が必要な全ての設定項目について設定を行うことできる。
以下に、干渉計算の実行条件として設定される与干渉局及び被干渉局を選択する局選択画面について説明する。図20は、本発明の一実施形態に係る干渉評価装置1によって表示される局選択画面の一例を示す模式図である。図20に示す局選択画面ssは、図18に示した実行条件指定画面h1において、「与干渉選択」ボタン又は「被干渉選択」ボタンが押下された場合に表示される画面である。
なお、局選択画面ssは、局情報入力・登録部13によって生成されて、表示部302によって表示される。また、局情報入力・登録部13は、操作入力部301によって入力された情報に基づいて、表示部302による局選択画面ssの表示を制御する。
図20に示されるように、局選択画面ssの上段に表示された「絞込み条件」の表示領域に、「周波数帯」を選択するプルダウンメニューが配置されている。また、「周波数帯」の表示領域の下側には「システム名」の表示領域が配置され、システム名のリストが表示されている。上記のプルダウンメニューにより、無線局が使用する周波数帯が選択されると、リストに表示されるシステム名の絞り込みがなされる。
例えば、図20に例示する局選択画面ssは、プルダウンメニューによって、5GHz帯の周波数帯が選択された状態を表している。これにより、「システム名」のリストには、5GHz帯を使用する無線システムのシステム名のみが表示される。なお、一般的に、干渉計算の対象とする無線局の候補を周波数帯によって絞り込むことは重要である。なぜならば、同一の周波数帯であるならば、異なる無線システム間であっても、干渉の影響が発生することがあるからである。
同一の無線システムである場合には、干渉が発生する。ユーザは、同一の無線システム同士の干渉評価を行う場合には、「システム名」のリストから同一の無線システムを選択して「表示」ボタンを押下する。「表示」ボタンが押下されると、図20に示されるように、局選択画面ssの下段の表示領域には無線局のリストが表示される。表示されたリストの中から、干渉評価の対象とする無線局の選択が可能である。
また、干渉計算の対象とする無線局の候補を、「装置種別」(例えば、中継局、基地局又は端末局等)によって絞り込むこともできる。図20に例示する局選択画面ssでは、「装置種別」はプルダウンメニューによって選択可能であるため、ユーザは、容易に装置種別を選択して、干渉計算の対象とする無線局の候補を絞り込むことができる。「装置種別」が選択されて、「表示」ボタンが押下されると、リストに表示される無線局の絞り込みが行われる。これにより、ユーザは、絞り込まれた無線局の中から干渉評価の対象とする無線局を容易に選択することができる。
図20に例示された局選択画面ssでは、「システム名」のリストには、「システム_55」、「システム_56」、「システム_57」、「システム_58」及び「システム_59」が表示されている。ここで、例えば図20に示されるように、「システム_57」のチェックボックスのみが選択された場合、「システム_57」に該当する無線システムを使用する無線局のリストが局選択画面ssの下段に表示される。
図20に例示された局選択画面ssでは、4つの無線局の局情報からなるリストが表示されている。例えば、リストの最上段に表示された局情報は、「局名」が「局1」であり、「局種別」が「地上局」であり、緯度が「36.47.XX」であり、経度が「135.21.XX」であり、「システム名」が「システム_57」であり、及び中心周波数が「5.XXX(GHz)」である。
図20に示される局選択画面ssに表示された複数の無線局の局情報の中から所望の無線局の局情報が選択されることにより、選択された無線局の局情報が、図18に示した実行条件指定画面h1において干渉計算の実行条件として設定される。例えば、図20に例示する局選択画面ssでは、リストの2段目に表示された局情報がチェックボックスによって選択されている。ユーザは、所望の無線局の局情報をリストの中からチェックボックスによって選択し、局選択画面ssの下段に配置された「OK」ボタンを押下する。これにより、ユーザは、所望の無線局を、与干渉局又は被干渉局として容易に設定することができる。
なお、図20に示される局選択画面ssは、干渉評価の対象とする無線局を、周波数帯によって絞り込む場合の画面例である。しかしながら、「周波数帯」ではなく、「中心周波数」によって絞り込むことも可能である。例えば、ユーザは、図20に示す局選択画面ssに表示された「中心周波数」の表示領域において、「5.000」~「5.999」「GHz」と指定して「表示」ボタンを押下する。これにより、干渉評価の対象とする無線局の候補が、中心周波数よって絞り込まれる。
なお、一般的に、同一の周波数帯を使用する異なる無線システム同士、又は、中心周波数が近い値である異なる無線システム同士の場合、干渉の影響があることがあるため、周波数帯及び中心周波数は、干渉評価を行う上で重要なパラメータである。なお、干渉評価の対象とする無線局を中心周波数によって絞り込む場合には、図16に示した局DB編集画面seに入力する各種パラメータ(例えば、送信帯域幅等)を考慮して、中心周波数の値にある程度幅を持たせて、絞込みの条件として設定する必要がある。
以下、地図ベースでの干渉評価における干渉計算(第1干渉計算)の実行条件指定について、3つの例を示す。ここでいう3つの例とは、「地点間の計算」、「面的な計算」及び「衛星と地上の局間の干渉計算」である。
なお、「衛星と地上の局間の干渉計算」では、本発明の各実施形態における地図データ処理装置によって算出された平均道路幅の値が用いられないため、ここでは説明を省略する。
まず、「地点間の計算」について説明する。図21は、本発明の一実施形態に係る干渉評価装置1によって表示される実行条件指定画面の一例を示す模式図である。図21に示される実行条件指定画面hpは、地点間の計算による干渉計算の実行条件を設定する画面の一例である。
なお、図21に示される実行条件指定画面hpは、計算条件設定部16によって生成されて、表示部302によって表示される。また、計算条件設定部16は、操作入力部301によって入力された情報に基づいて、表示部302による実行条件指定画面hpの表示を制御する。
図示されるように、実行条件指定画面hpの最上段には、「計算方法」を指定する項目が表示されている。図21では、この「計算方法」を指定する項目において、ラジオボタンによって「地点計算」がチェックされることにより、地点間の計算が選択されている。
ここで、地点間の計算とは、与干渉局の位置及び被干渉局の位置がそれぞれ既知である場合において、これらの与干渉局の位置及び被干渉局の位置に基づいて干渉計算を行い、被干渉局に干渉の影響が発生するか否かを判定するものである。
図21に示されるように、実行条件指定画面hpの「与・被干渉情報」の表示領域には、干渉計算の対象として選択された与干渉局の局情報及び被干渉局の局情報のリストが表示される。図示されるように、このリストに表示される局情報には、与干渉局であるか被干渉局であるかを区別する項目である「与/被」、「局名」、無線局が設置された位置を示す「緯度1」及び「経度1」、無線局において使用されている無線システムの名称を示す「システム名」、及び無線局において使用されているアンテナの名称を示す「アンテナ名」が表示されている。
また、図21に示す実行条件指定画面hpに表示された与干渉局の局情報及び被干渉局の局情報のリストでは、2つの与干渉局の局情報と2つの被干渉局の局情報とが、それぞれ含まれている。すなわち、4つの無線局が干渉評価の対象とされている。
例えば、図21に示されるように、リストの最上段には、「与/被」が「与干渉」であり、「局名」が「局2」であり、「緯度1」が「35.65X」であり、「経度1」が「139.84X」であり、「システム名」が「システム_52」であり、及び「アンテナ名」が「B」である局情報が表示されている。また、例えば、図21に示されるように、リストの2段目は、選択された状態となっており、この2段目には、「与/被」が「与干渉」であり、「局名」が「局3」であり、「緯度1」が「35.58X」であり、「経度1」が「139.74X」であり、「システム名」が「システム_52」であり、及び「アンテナ名」が「B」である局情報が表示されている。
また、図21に示されるように、実行条件指定画面hpの下段には、干渉計算の実行条件として、「地形による減衰」、「建物による減衰」、及び「追加損失」の3つを考慮するか否かを選択するためのチェックボックスが表示されている。これらの項目について考慮することが選択された場合、必要な地形情報及び建物の高さ情報を含む地図情報に基づいて減衰が算出され、ユーザの判断に基づいて追加損失量が設定され、干渉計算に反映される。
なお、上記の必要な地形情報には、例えば、前述の各実施形態における地図データ処理装置によって計算された平均道路幅の値も含まれる。
なお、干渉計算における電波の減衰を計算する計算式(電波伝搬式、あるいは、伝搬損失算出式ともいう。)として、例えば、2乗則、あるいは、地理的に見通しが遮られた場合にリッジを考慮して計算する、自由空間損失+リッジ損の計算式、また、特開2013-26884に記載の計算式(同特許文献内の(1)~(8)式)等を用いることができる。さらには、拡張秦式、ITU-R勧告P.1411に規定された計算式等を選択することもできる。
例えば、このような干渉計算における電波の減衰を計算する計算式の変数の1つとして、平均道路幅の値が含まれる。
次に、「面的な計算」について説明する。図22は、本発明の一実施形態に係る干渉評価装置1によって表示される実行条件指定画面の一例を示す模式図である。図22に示す実行条件指定画面hsは、面的な計算による干渉計算の実行条件を設定する画面の一例である。
なお、図22に示される実行条件指定画面hsは、計算条件設定部16によって生成されて、表示部302によって表示される。また、計算条件設定部16は、操作入力部301によって入力された情報に基づいて、表示部302による実行条件指定画面hsの表示を制御する。
図示されるように、実行条件指定画面hsの最上段には、「計算方法」を指定する項目が表示されている。図22では、この「計算方法」を指定する項目において、ラジオボタンによって「面的計算」がチェックされることにより、面的な計算が選択されている。
ここで、面的な計算とは、与干渉局の位置と被干渉局の位置のうち、一方の無線局(例えば、被干渉局)の位置を固定し、もう一方の無線局(例えば、与干渉局)がどのエリア(範囲)にある場合に干渉の影響があるかを範囲で示すものである。具体的には、前者の無線局(例えば、被干渉局)の周辺で指定された範囲が格子状(メッシュ状)に区切られ、各格子(メッシュ)に後者の無線局(例えば、与干渉局)が存在するものと仮定して、干渉計算が面的に行われる。これにより、前者の無線局(例えば、被干渉局)に対して干渉の影響がある範囲が判定される。
図22に示されるように、実行条件指定画面hsの「与・被干渉情報」の表示領域には、図21に示した実行条件指定画面hpと同様に、干渉計算の対象として選択された与干渉局の局情報及び被干渉局の局情報のリストが表示される。
図示されるように、このリストに表示される局情報には、与干渉局であるか被干渉局であるかを区別する項目である「与/被」、「局名」、無線局が設置された位置を示す「緯度1」及び「経度1」、無線局において使用されている無線システムの名称を示す「システム名」、及び無線局において使用されているアンテナの名称を示す「アンテナ名」が表示されている。
また、図22に示されるように、実行条件指定画面hsの下段には、図21に示した実行条件指定画面hpに表示される減衰や損失考慮の有無を指定するための項目(すなわち、干渉計算の実行条件として、「地形による減衰」、「建物による減衰」、及び「追加損失」の3つを考慮するか否かを選択するためのチェックボックス)に加えて、干渉計算を実行するエリアを指定するための「エリア指定」(2つの緯度及び経度による範囲指定)の項目と、「与干渉局アンテナ方向」の項目が表示されている。
「与干渉局アンテナ方向」の項目においては、「最悪」(すなわち、最悪条件)が指定された場合、常に与干渉局のアンテナ方向が被干渉局側へ向く場合についての干渉計算がなされる。この与干渉局のアンテナが被干渉局側に向いている時には、最も干渉量が大きくなる。
また、「与干渉局アンテナ方向」の項目においては、与干渉局のアンテナ方向を東西南北によって指定したり、被干渉局の方向に対して常に一定角度を取るように指定したりして、干渉量を計算することも可能である。図22に示されるように、「与干渉局アンテナ方向」は、ラジオボタンによって選択される。
なお、干渉計算における電波の減衰を計算する計算式(電波伝搬式、あるいは、伝搬損失算出式ともいう。)として、例えば、2乗則、あるいは、自由空間損失+リッジ損の計算式、また、特開2013-26884に記載の計算式(同特許文献内の(1)~(8)式)等を用いることができる。さらには、拡張秦式、ITU-R勧告P.1411に規定された計算式等を選択することもできる。
例えば、このような干渉計算における電波の減衰を計算する計算式の変数の1つとして、平均道路幅の値が含まれる。
このように、3つの異なる計算(すなわち、「地点間の計算」、「面的な計算」及び「衛星と地上の局間の干渉計算」における計算条件について、基本的には共通の表示形式で実行条件指定画面が表示される。また、計算条件に応じて、それぞれの項目について、設定が必要な項目か否かが判定される。そして、この判定結果に従って、各項目への入力の可否が設定される。これにより、ユーザは、設定が必要な項目を容易に認識することができ、干渉計算をより容易に実行することができる。
以下、地図ベースでの干渉評価における干渉計算の計算結果表示について説明する。図23は、本発明の一実施形態に係る干渉評価装置1によって表示される計算結果表示画面の一例を示す模式図である。図23には、地点間の計算による計算結果を示す結果表示画面rpと、面的な計算による計算結果を示す結果表示画面rsとが示されている。
なお、図23に示す結果表示画面rp及び結果表示画面rsは、計算結果表示指定部17によって生成されて、表示部302によって表示される。また、計算結果表示指定部17は、操作入力部301によって入力された情報に基づいて、表示部302による結果表示画面rp及び結果表示画面rsの表示を制御する。これら2つの結果表示画面は、図23に図示されるように、「個別評価結果」のタブと「地図表示」のタブをそれぞれ選択することによって切り替わる。
計算結果表示画面rpの「個別評価結果」の表示領域には、図21に示される実行条件指定画面hpにおいて干渉評価の対象として選択された4つの無線局について、図21に示される実行条件指定画面hpにおいて設定された干渉計算の実行条件によって干渉計算された場合における計算結果が示されている。
また、計算結果表示画面rsの「地図結果」の表示領域には、図22に示される実行条件指定画面hpにおいて干渉評価の対象として選択された無線局について、図22に示される実行条件指定画面hsにおいて設定された干渉計算の実行条件によって干渉計算された場合における計算結果が示されている。
計算結果表示画面rp及び計算結果表示画面rsともに、画面の上段には、干渉計算の対象とする与干渉局、被干渉局、及び計算条件が表示される。
また、計算結果表示画面rpには、指向性による減衰や追加損失を考慮するか否かをそれぞれ指定する、評価計算の実行条件の設定の表示領域が表示される。この干渉計算の実行条件の選択に応じて、プロフィール図が表示される。プロフィール表示については後に詳しく説明する。
また、計算結果表示画面rpの下段には、評価の対象となる与干渉局と被干渉局との組み合わせ及び計算結果を示すリストが表示される。ここでは、「局2」と「局3」とを与干渉局とし、「局1」と「局4」とを被干渉局とした場合に、それぞれの与干渉局と被干渉局との組合せにおける干渉計算結果の数値が示されている。また、その干渉結果の数値(括弧内の数値)が共用可能な数値であるか否かの判定結果を示す情報(数値)と、その干渉計算結果が許容できるか否かを示す情報が(「○」印又は「×」印によって)示されている。
計算結果表示画面rsには、指向性による減衰や追加損失を考慮するか否かをそれぞれ指定する、評価計算の実行条件の設定の表示領域が表示される。また、計算結果表示画面rsの下段には、地形による減衰を考慮して計算するのか、建物による減衰を考慮して計算するのか、又はいずれも考慮せず最悪値を計算するのか、を選択させるためのラジオボタンが表示される。この干渉計算の実行条件の選択に応じて、地図が表示される。地図表示については後に詳しく説明する。
以下に、図23に示される計算結果表示画面rpにおいて表示条件の設定がなされた、地点間の計算による干渉計算の結果表示例を示す。図24は、本発明の一実施形態に係る干渉評価装置1によって表示される干渉評価結果画面の一例を示す模式図である。図24には、地点間の計算による干渉計算の計算結果を地図に表す干渉評価結果画面mpと、地点間の計算による干渉計算の計算結果をプロフィール図に表す干渉評価結果画面pfとが示されている。
なお、図24に示される干渉評価結果画面mp及び干渉評価結果画面pfは、計算結果の図表示部19によって生成されて、表示部302によって表示される。また、計算結果の図表示部19は、操作入力部301によって入力された情報に基づいて、表示部302による干渉評価結果画面mp及び干渉評価結果画面pfの表示を制御する。
干渉評価結果画面mpでは、2つの与干渉局と2つの被干渉局とに関する、互いの位置関係及び距離が地図上に表されている。なお、実線の三角印によって表示された無線局は、地図の左側の「ファイル」欄に表示されたチェックボックスが選択された無線局を示している。また、破線の三角印によって表示された無線局は、地図の左側の「ファイル」欄に表示されたチェックボックスが選択されていない無線局を示している。
また、干渉評価結果画面mpに示される地図においては、チェックボックスが選択された与干渉局から2つの被干渉局までの距離は、図24に示されるように、それぞれ「2.4km」及び「1.7km」であることが表されている。また、3つの無線局(チェックボックスが選択された、1つの与干渉局と2つの被干渉局)のアンテナ方向が、(北の方向を基準となる0°とした上で)時計回りにそれぞれ320°(北北西の方向)、120°(ほぼ南東方向)、85°(ほぼ南方向)であることが地図上に表されている。
また、地図の左側に表示されたファイル欄において、干渉評価結果画面mpの地図上に示される2つの与干渉局及び2つの被干渉局、2組の与干渉局と被干渉局間との直線距離等を示す項目が、パーツ一覧としてそれぞれツリー表示されている。ユーザは、このツリー表示において、各パーツをそれぞれ表示させるか否かを、チェックボックスを選択することによって切換えることができる。
干渉評価結果画面pfに示されるプロフィール図には、特定の与干渉局と特定の被干渉局とを結ぶ直線上の地形変化や建物の存在等の状況が示される。図24に例示された干渉評価結果画面pfにおいては、与干渉局及び被干渉局ともに、アンテナの高さ10m前後であることが示されている。また、与干渉局及び被干渉局との間の距離が2.4km程度であることが示されている。また、与干渉局及び被干渉局を結ぶ直線上の地形には、80m未満ではあるが起伏があるため互いに見通すことができないことが示されている。また、主に2つのエッジを超えて干渉波が及んでいることが示されている。
このように、地図表示やプロフィール表示において、与干渉局と被干渉局の箇所が表示される事によって、ユーザは無線局の位置関係等を容易に把握することができる。
図25は、本発明の一実施形態に係る干渉評価装置1によって表示される計算結果画面の一例を示す模式図である。図25には、面的な計算による干渉計算の計算結果を示す計算結果表示画面rs2が示されている。
なお、図25に示される計算結果表示画面rs2は、計算結果表示指定部17によって生成されて、表示部302によって表示される。また、計算結果表示指定部17は、操作入力部301によって入力された情報に基づいて、表示部302による結果表示画面rs2の表示を制御する。
図25に示される計算結果表示画面rs2は、別途、計算条件が設定されて、計算実行がなされた後の状態を表している。計算結果表示画面rs2では、干渉計算の計算結果を表示させる際の、表示条件の選択項目が示されている。図25に示されるように、干渉計算の計算結果を表示させる条件の選択項目として、指向性による減衰量を考慮するか否かを選択する項目、及び追加損失を考慮するか否かを選択する項目がある。
さらに、図25に示されるように、干渉計算の計算結果を表示させる条件の選択項目として、地形による減衰を考慮するか否か、建物による減衰を考慮するか否か、あるいは、地形による減衰及び建物による減衰の両方を考慮しない最悪値とするか、を選択する項目がある。
なお、図25に例示された計算結果表示画面rs2は、指向性による減衰量、及び追加損失を考慮して干渉計算に反映させ、地形や建物による減衰を考慮しない最悪値で干渉量を面的計算する、という条件が設定された状態を表している。
図26は、本発明の一実施形態に係る干渉評価装置1によって表示される干渉評価結果画面の一例を示す模式図である。図26には、面的な計算による干渉計算の計算結果を地図に表す干渉評価結果画面mp2が示されている。
なお、図26に示される干渉評価結果画面mp2は、計算結果の図表示部19によって生成されて、表示部302によって表示される。また、計算結果の図表示部19は、操作入力部301によって入力された情報に基づいて、表示部302による干渉評価結果画面mp2の表示を制御する。
干渉評価結果画面mp2では、被干渉局に対する与干渉局からの干渉影響が許容できない範囲と許容できる範囲とが地図上に示されている。すなわち、干渉影響が許容できない範囲は地図上において「干渉エリア」として表されており、干渉影響が許容できる範囲は地図上において干渉許容エリアとして表されている。
干渉評価結果画面mp2に表示された地図において、被干渉局の位置が示されており、被干渉局では南東方向に指向性のアンテナが向けられている。これにより、干渉評価結果画面mp2に表示された地図において、被干渉局から南東方向(図27の図中の右下方向)に干渉の影響を受ける範囲(干渉エリア)が広がっていることが表されている。また、干渉エリアと干渉許容エリアとの境界線上に位置する与干渉局が一例として挙げられている。
また、地図の左側に表示されたファイル欄において、干渉評価結果画面mp2の地図上に示される、与干渉局、被干渉局、干渉エリア、干渉許容エリア等を示す項目が、パーツ一覧としてそれぞれツリー表示されている。ユーザは、このツリー表示において、各パーツをそれぞれ表示させるか否かを、チェックボックスを選択することによって切り換えることができる。
上記において、干渉計算の計算結果を、例えば、干渉評価結果画面pf、干渉評価結果画面mp又は干渉評価結果画面mp2のような、プロフィール図や地図上に表示させることができることについて説明した。なお、以下に、干渉評価装置1が、個々の与干渉局と被干渉局との間の干渉計算についてのそれぞれの計算結果から、複数の与干渉局全てが1つの被干渉局に対して与える干渉の影響(総合的な干渉の影響)を、再計算することなく提示することができる点について説明する。この提示は、例えば、図21に示した実行条件指定画面hpにおいて設定される干渉計算の実行条件に関する設定内容や、図23に示される計算結果表示画面rpや計算結果表示画面rsにおいて設定される計算結果の表示に関する設定内容が一部変更されるだけで実現される。
前述の通り、図21示される実行条件指定画面hpにおいて、干渉計算における計算条件の設定がなされる。以下に、実行条件指定画面hpにおいて設定される干渉計算の条件について、さらに詳しく説明する。
前述のように、図21に示される実行条件指定画面hpの上段には、干渉評価の対象とする無線局の局情報のリストが表示されている。なお、図21に示される実行条件指定画面hpでは、4つの無線局が選択され、これら4つの無線局の局情報がそれぞれ表示されている。
図示されるように、干渉評価の対象とする無線局の局情報のリストの最上段に表示された局情報では、干渉の種別を示す「与/被」の項目の値が干渉を与える与干渉局を示す「与干渉」であり、「局名」が「局2」であり、無線局が設置される位置の緯度及び経度を示す「緯度1」及び「経度1」がそれぞれ「35.65X」及び「139.84X」であり、「システム名」が「システム_52」であり、「アンテナ名」が「B」である。また、図示されるように、干渉評価の対象とする無線局の局情報のリストの2段目に表示された局情報はハイライト表示されている。干渉評価の対象とする無線局の局情報のリストの2段目に表示された局情報では、干渉の種別を示す「与/被」が「与干渉」であり、「局名」が「局3」であり、「緯度1」及び「経度1」がそれぞれ「35.58X」及び「139.74X」であり、「システム名」が「システム_52」であり、「アンテナ名」が「B」である。
また、図示されるように、干渉評価の対象とする無線局の局情報のリストの3段目に表示された局情報では、干渉の種別を示す「与/被」の項目の値が干渉を受ける被干渉局を示す「被干渉」であり、「局名」が「局4」であり、「緯度1」及び「経度1」がそれぞれ「35.46X」及び「139.62X」であり、「システム名」が「システム_52」であり、「アンテナ名」が「A」である。また、図示されるように、干渉評価の対象とする無線局の局情報のリストの4段目(最下段)に表示された局情報では、干渉の種別を示す「与/被」が「被干渉」であり、「局名」が「局1」であり、「緯度1」及び「経度1」がそれぞれ「35.39X」及び「139.58X」であり、「システム名」が「システム_51」であり、「アンテナ名」が「A」である。
図21に示される実行条件指定画面hpの下段では、局情報以外の、干渉計算における計算条件が選択指定される。図21に示される実行条件指定画面hpにおいては、地形による減衰を考慮した干渉計算を「2乗則+リッジ損」で実施することが指定されている。すなわち、自由空間での距離に応じた電力の減衰に加えて、山や丘などの地形に応じた減衰を考慮した干渉量が計算される。また、「建物による減衰考慮」の項目は選択されていない。また、指定した数値(単位[dB])の追加損失が考慮されるように設定されている。
なお、上記の地形による減衰を考慮した干渉計算では、例えば、前述の各実施形態における地図データ処理装置によって算出された平均道路幅も考慮される。
前述の通り、図21に示される実行条件指定画面hpでは、それぞれ2つずつの与干渉局と被干渉局とを干渉評価の対象とする設定がなされた。ユーザは、この設定に対して部分的な設定変更を行うだけで、干渉評価の対象を変更すること(例えば、3つの与干渉局と1つの被干渉局とを干渉評価の対象とすること)等ができる。
以下に、図21に示される実行条件指定画面hpにおいて設定された干渉計算の計算条件のうち、対象局の種別のみを変更させた設定によって干渉計算を実行した場合について説明する。
図27は、本発明の一実施形態に係る干渉評価装置1によって表示される計算結果表示画面の一例を示す模式図である。図27には、計算結果表示画面rp2と計算結果表示画面rp3とが表示されている。
なお、図27に示される計算結果表示画面rp2及び計算結果表示画面rp3は、計算結果表示指定部17によって生成されて、表示部302によって表示される。また、計算結果表示指定部17は、操作入力部301によって入力された情報に基づいて、表示部302による計算結果表示画面rp2及び計算結果表示画面rp3の表示を制御する。
計算結果表示画面rp2の下段には、干渉計算の計算結果がされる。図27に示されるように、計算結果表示画面rp2の下段には、3つタブ(「個別評価結果」、「総合評価結果」及び「地図表示」)がある。図27に示す計算結果表示画面rp2には、「個別評価結果」のタブが選択されて、干渉計算の対象となる与干渉局と被干渉局との組合せ及び計算結果を示すリストが表示される。図27に示されるように、計算結果表示画面rp2には、3つの計算結果がリストで表示されている。
計算結果表示画面rp2に示されているリストの最上段には、与干渉局が「局2」であり、被干渉局が「局4」である無線局の組み合わせにおいて、与干渉局のアンテナが被干渉局の方向を向く最悪値における計算結果が「○」(すなわち、干渉の影響が許容できる範囲内であるという結果)であり、許容干渉所要I/N(閾値)に対する余裕量が「2.9dB」であるという計算結果が示されている。さらに、地形を考慮した場合における干渉計算の計算結果が「○」であり、許容干渉所要I/Nに対する余裕量が「13.2dB」であるという計算結果が示されている。
また、計算結果表示画面rp2に示されているリストの2段目には、与干渉局が「局3」であり、被干渉局が「局4」である無線局の組み合わせにおいて、与干渉局のアンテナが被干渉局の方向を向く最悪値における計算結果が「○」であり、許容干渉所要I/Nに対する余裕量が「10.7dB」であるという計算結果が示されている。さらに、地形を考慮した場合における干渉計算の計算結果が「○」であり、許容干渉所要I/Nに対する余裕量が「38.3dB」であるという計算結果が示されている。
また、計算結果表示画面rp2に示されているリストの3段目には、与干渉局が「局1」であり、被干渉局が「局4」である無線局の組み合わせにおいて、与干渉局のアンテナが被干渉局の方向を向く最悪値における計算結果が「○」であり、許容干渉所要I/Nに対する余裕量が「5.4dB」であるという計算結果が示されている。さらに、地形を考慮した場合における干渉計算の計算結果が「○」であり、許容干渉所要I/Nに対する余裕量が「16.7dB」であるという計算結果が示されている。
このように、計算結果表示画面rp2において「個別評価結果」のタブが選択された場合には、1つの与干渉局と複数の(3つの)被干渉局との組み合わせにおける、それぞれの干渉計算をした計算結果が示されている。
ここで、計算結果表示画面rp2において「総合評価結果」のタブが選択された場合の画面が、図27に示す計算結果表示画面rp3である。計算結果表示画面rp3では、前述の、3組の与干渉局と被干渉局との組み合わせ(すなわち、「局2」と「局4」、「局3」と「局4」及び「局1」と「局4」の組み合わせ)における評価計算の計算結果を全て纏めた総合評価結果が示される。
図27に示されるように、計算結果表示画面rp3において、与干渉局を「局2」、「局3」及び「局1」とし、被干渉局を「局4」とした場合における総合評価結果が示されている。この総合評価結果では、最悪値における計算結果が「×」であり、許容干渉所要I/Nに対する余裕量がマイナスの値である「-4.1dB」であるという計算結果が示されている。また、この総合評価結果では、地形を考慮した場合における干渉計算の計算結果が「○」であり、許容干渉所要I/Nに対する余裕量が「8.2dB」であるという計算結果が示されている。
このように、複数の与干渉局と被干渉局との組み合わせにおいて、それぞれ干渉計算を行った場合における個々の計算結果が何れも「○」(すなわち、干渉が許容できる範囲内であるという結果)であったとしても、それら複数の与干渉局全てから1つの被干渉局への干渉の影響をまとめた場合、干渉計算の計算結果が「×」(すなわち、干渉の影響を許容することができない範囲内であるという結果)であることがある。
このような計算結果にもなりうる複数の与干渉局による影響を考慮した干渉計算を、(冒頭で図37及び図38を参照しながら説明したような)従来の汎用的な表計算ソフトウェアによって行う場合、複雑な作業となるため、ユーザにかかる作業負担が大きくなる。この例では、与干渉局が3局と被干渉局が1局で3組の与/被干渉局の組合せである。しかし、仮に与/被干渉の両局がそれぞれ10局となる例では合計100通りの組合せになるため、従来での干渉検討の手法では煩雑でさらに膨大な作業量になる。
一方、前述の干渉評価装置1によれば、ユーザは、図21に示される実行条件指定画面hpにおいて干渉計算の計算条件を設定しておき、図27に示される計算結果表示画面rp3のように「総合評価結果」のタブを選択するだけで、複雑な作業を行うことなく、干渉評価の計算を参照することができる。さらに、計算結果表示画面rp3において、ユーザは、許容干渉所要I/Nに対する余裕量がプラスの値であるか否か、及び余裕量の数値を容易に把握することができる。
このように、図27に示される計算結果表示画面rp3では、個々の与干渉局から被干渉局への干渉の影響に関する評価結果と、複数の与干渉局から被干渉局への干渉の影響に関する評価結果と、を「個別評価結果」のタグと「総合評価結果」のタグとを切り替えるだけでそれぞれ表示される。これにより、干渉の影響を回避するために、複数の与干渉局を比較したり、特定の与干渉局を除外することによって干渉の影響を回避可能であるか否かを検討したりすることも容易になる。
なお、例えば、計算結果表示画面rp2に表示される「個別評価結果」を求める干渉計算、及び計算結果表示画面rp3に表示される「総合評価結果」を求める干渉計算は、実行条件指定画面に配置された「計算実行」ボタンが押下されることによって実行開始される。従って、図27に示される計算結果表示画面rp2あるいは計算結果表示画面rp3が表示された時点においては、「個別評価結果」と「総合評価結果」とがそれぞれ既に得られている状態である。
以下に、地図ベースでの干渉評価に関する画面遷移について説明する。図28は、本発明の一実施形態に係る干渉評価装置1によって表示される画面の遷移を示す画面遷移図である。図28に示される画面遷移図では、地図ベースでの干渉評価(すなわち、与干渉局の位置及び被干渉局の位置のうち少なくとも一方が既知である場合における干渉評価)における、画面遷移の状態を表す。
図28に示される画面遷移図では、主要な画面が表示されている状態が、実線による囲みによって示されている。図示されるように、主要な画面とは、「メニュー」画面、「計算条件設定(地図)」画面、「履歴選択利用」画面、及び「計算結果(地図)表示・設定」画面である。
ここでいう「メニュー」画面は、図13に示されるメインメニュー画面mに相当する。また、ここでいう「計算条件設定(地図)」画面は、図18に示される実行条件指定画面h1、図21に示される実行条件指定画面hp、及び図22される示した実行条件指定画面hsに相当する。また、ここでいう「履歴選択利用」画面は、図19に示される履歴選択画面h2に相当する。また、ここでいう「計算結果(地図)表示・設定」画面は、図23に示される計算結果表示画面rp及び計算結果表示画面rs、及び図27に示される計算結果表示画面rp2及び計算結果表示画面rp3に相当する。
また、図28に示される画面遷移図では、上記の主要な画面以外の画面(以下、「サブ画面」という。)が表示されている状態が、破線による囲みによって示されている。図示されるように、サブ画面とは、「局情報編集」画面、「与干渉局・被干渉局の選択」画面、「計算実行」画面、「アンテナパターン表示」画面、「プロフィール表示」画面、「結果地図表示」画面、及び「ヒートマップ表示」画面である。
ここでいう「局情報編集」画面は、図16に示される局DB編集画面seに相当する。また、ここでいう「与干渉局・被干渉局の選択」画面とは、図20に示される局選択画面ssに相当する。また、ここでいう「プロフィール表示」画面とは、図24に示される干渉評価結果画面pfに相当する。また、ここでいう「結果地図表示」画面とは、図24に示される干渉評価結果画面mpに相当する。また、ここでいう「ヒートマップ表示」画面とは、図26に示される干渉評価結果画面mp2に相当する。なお、「計算実行」画面は干渉計算の実行中である状態を示す画面であり、「アンテナパターン表示」画面はアンテナパターンを表示する画面であるが、その詳細については説明を省略する。
なお,図28に示される画面遷移図において、画面状態間の遷移を示す矢印に付された記載は、遷移元の画面における遷移指示の方法の一例を示したものであり、例えば、押下されるボタンの名称等を示している。
図28に示される画面遷移図に表すように、「局情報編集」画面及び「与干渉局・被干渉局の選択」画面へは、「計算設定条件(地図)」画面から遷移可能である。これにより、ユーザは、「計算設定条件(地図)」画面から、干渉評価に関係する無線局の局情報を編集したり、干渉計算に用いる与干渉局又は被干渉局を選択して局情報を読み出したりすることができる。
また、「計算条件設定(地図)」画面から「計算実行」画面へは、干渉計算の全ての実行条件が設定され、図18に示される実行条件指定画面h1、図21に示される実行条件指定画面hp、又は図22に示される実行条件指定画面hsに配置された「計算実行」ボタンが押下されることによって遷移する。
また、「計算結果(地図)表示・設定」画面からは、「プロフィール表示」画面、「結果地図表示」画面及び「ヒートマップ表示」画面へ遷移可能である。これにより、ユーザは、「計算結果(地図)表示・設定」画面において所望の表示方法を選択して、干渉計算の計算結果を参照することができる。
「アンテナパターン表示」画面へは、「計算条件設定(地図)」画面及び「計算結果(地図)表示・設定」画面のいずれからも遷移可能である。これにより、ユーザは、干渉計算の実行の前後いずれにおいても、アンテナパターンを確認することができる。
以下に、干渉評価において履歴選択をする場合の、干渉計算の実行条件の設定における画面遷移について説明する。図29は、本発明の一実施形態に係る干渉評価装置1によって表示される画面の遷移を示す画面遷移図である。
上記において、「計算条件設定(地図)」画面に相当する画面として、図21に示される地点間の計算の実行条件を指定するための実行条件指定画面hp、及び図22に示される面的な計算の実行条件を指定するための実行条件指定画面hsについて説明した。これらの実行条件指定画面のうち、どの実行条件指定画面へ遷移するかについての判断は、干渉評価装置1の制御部10によって自動的に行われる。
具体的には、図21に示される実行条件指定画面hp及び図22に示される実行条件指定画面hsの最上段に配置されたラジオボタンのうち、「地点計算」が選択された場合には実行条件指定画面hpに自動的に切り替わり、「面的計算」が選択された場合には実行条件指定画面hsに自動的に切り替わる。
また、その他、図19に示される履歴選択画面h2において、「地点計算」の履歴フォルダが選択された場合には実行条件指定画面hpへ自動的に遷移し、「面的計算」の履歴フォルダが選択された場合には実行条件指定画面hsへ自動的に遷移する。
[モデルベースでの干渉評価]
以下、モデルベースでの干渉評価について説明する。図30は、本発明の一実施形態に係る干渉評価装置1によって表示される干渉評価結果画面の一例を示す模式図である。図30には、モデルベースでの干渉評価による干渉計算(第2干渉計算)の計算結果を地図に表す干渉評価結果画面mp3が示されている。
以下、モデルベースでの干渉評価について説明する。図30は、本発明の一実施形態に係る干渉評価装置1によって表示される干渉評価結果画面の一例を示す模式図である。図30には、モデルベースでの干渉評価による干渉計算(第2干渉計算)の計算結果を地図に表す干渉評価結果画面mp3が示されている。
なお、図30に示される干渉評価結果画面mp3は、計算結果の図表示部19によって生成されて、表示部302によって表示される。また、計算結果の図表示部19は、操作入力部301によって入力された情報に基づいて、表示部302による干渉評価結果画面mp3の表示を制御する。
図30に示される干渉評価結果画面mp3の地図上において、被干渉局、離隔距離及びリッジ距離が示されている。また、離隔距離として、最悪値で求められた離隔距離と、リッジありの計算条件で求められた離隔距離とがそれぞれ示されている。リッジありの計算条件で求められた離隔距離とは、地図上の地形に基づいて被干渉局からの見通しを遮蔽する点が考慮された離隔距離である。また、最悪値で求められた離隔距離とは、そのような地形によるリッジを考慮しない計算条件によって計算された離隔距離である。
リッジ距離は、リッジありの計算条件での離隔距離を求める場合におけるリッジの位置を示したものである。図30に例示された干渉評価結果画面mp3の地図上においては、リッジ距離は、最悪値の半分の長さ(被干渉局からの距離)となる距離を表している。なお、ここでいう離隔距離とは、被干渉局が干渉の影響を受けないために必要となる距離を示す。
このように、干渉評価装置1は、前述の地図ベースでの干渉評価による干渉計算の計算結果を地図上に表示するだけでなく、モデルベースでの干渉評価による干渉計算の計算結果についても、テキスト表示だけではなく地図上に表示させることができる。
以下に、モデルベースでの干渉評価に関する画面遷移について説明する。図31は、本発明の一実施形態に係る干渉評価装置1によって表示される画面の遷移を示す画面遷移図である。図31に示される画面遷移図では、モデルベースでの干渉評価(すなわち、与干渉局の位置及び被干渉局の位置がいずれも不明確である場合における干渉評価)における、画面遷移の状態を表す。
図31に示される画面遷移図には、主要な画面が表示されている状態が、実線による囲みによって示されている。図示されるように、主要な画面とは、「メニュー」画面、「計算条件設定(モデル)」画面、「履歴選択利用」画面、及び「計算結果(モデル)表示・設定」画面である。ここでいう「メニュー」画面は、図13に示されるメインメニュー画面mに相当する。また、ここでいう「履歴選択利用」画面は、図19に示した履歴選択画面h2に相当する。
また、図31に示される画面遷移図では、サブ画面が表示されている状態が、破線による囲みによって示されている。図示されるように、サブ画面とは、「計算実行」画面、「アンテナパターン表示」画面、「結果地図表示」画面、及び「局選択」画面である。ここでいう「結果地図表示」画面が、図30に示される干渉評価結果画面mp3に相当する。
なお,図31に示される画面遷移図において、画面状態間の遷移を示す矢印に付された記載は、遷移元の画面における遷移指示の方法の一例を示したものであり、例えば、押下されるボタンの名称等を示している。
図31に示されるように、地図ベースでの干渉評価と同様、モデルベースでの干渉評価においても、「計算条件設定(モデル)」画面から「履歴選択利用」画面へ遷移することができる。また、地図ベースでの干渉評価と同様、「計算条件設定(モデル)」画面において干渉計算の全ての実行条件が設定されて、「計算実行」ボタンが押下されることによって、「計算実行」画面を介して、「計算結果(モデル)表示・設定」画面へ遷移する。
また、図31に示されるように、地図ベースでの干渉評価と同様、「アンテナパターン表示」画面へは、「計算条件設定(モデル)」画面及び「計算結果(モデル)表示・設定」画面のいずれからも遷移可能である。ここで、地図ベースでの干渉評価と異なる点としては、「計算結果(モデル)表示・設定」画面から「局選択」画面へ遷移することが可能な点である。これにより、モデルベースでの干渉評価による干渉計算であっても、計算結果が、干渉の影響範囲が具体的な位置として地図上に投影されるため、ユーザは視覚的に干渉の影響を認識することが可能になる。
以下に、履歴選択利用に関する画面遷移について説明する。図32は、本発明の一実施形態に係る干渉評価装置1によって表示される画面の遷移を示す画面遷移図である。
なお、図32に示される画面遷移図においては、「計算条件設定(地図)」画面及び「計算条件設定(モデル)」画面から、「計算実行」画面や「計算結果表示」画面への遷移については、記載を省略している。また、参考として、「メニュー」画面から、「局DB管理」画面及び「局DB編集」画面への遷移も示している。なお、ここでいう「局DB管理」画面とは、図15に示される局DB管理画面smに相当する。また、ここでいう「局DB編集」画面とは、図16に示される局DB編集画面seに相当する。
図32に示されるように、「メニュー」画面から、「計算条件設定(地図)」画面及び「計算条件設定(モデル)」画面の双方へ遷移することができる。なお、「計算条件設定(地図)」画面とは、与干渉局及び被干渉局の詳細な情報を用いる地図ベースでの干渉評価による干渉計算の実行条件を設定するための画面である。また、「計算条件設定(モデル)」画面とは、与干渉局及び被干渉局の詳細な情報を必要としないモデルベースでの干渉評価による干渉計算の実行条件を設定するための画面である。
なお、地図ベースでの干渉評価と同様に与干渉局及び被干渉局の位置を示す情報を用いる簡易置局設計における計算条件を設定するための画面である「計算条件設定(簡易置局設計)」画面、及び、妨害波レベルを計算するための画面である「計算条件設定(妨害波レベル計算)」画面へは、「メニュー」画面において適切なボタンが押下されることによって遷移する。
「計算条件設定(地図)」画面、「計算条件設定(簡易置局設計)」画面、及び「計算条件設定(妨害波レベル計算)」画面からは、「与・被干渉局の選択」画面へ遷移することができる。ここで、干渉評価の対象とする無線局が設定されると、「計算条件設定(地図)」画面へ再び遷移する。
また、与干渉局及び被干渉局の詳細な情報を必要としないモデルベースでの干渉評価による干渉計算の実行条件を設定するための画面である「計算条件設定(モデル)」画面へは、「メニュー」画面において適切なボタンが押下されることによって遷移する。
さらに、上記説明した「メニュー」画面からそれぞれ遷移可能な「計算条件設定(地図)」画面及び「計算条件設定(モデル)」画面のどちらからでも、「履歴選択利用」画面への遷移が可能である。例えば、図18に示される実行条件指定画面h1、図21に示される実行条件指定画面hp、又は図22に示される実行条件指定画面hsに配置された「履歴選択」ボタンが押下されることによって、図19に示される履歴選択画面h2へ遷移する。
「履歴選択利用」画面から参照される履歴保存部202には、過去に行われた干渉評価の履歴を含む履歴フォルダが残されている。この履歴フォルダの中から、例えば類似した過去の干渉計算の実行条件を読み出して、干渉計算の実行条件として利用することが可能である。このとき、既に設定していた実行条件とは異なる実行条件にあたる履歴情報フォルダを選択することも可能である。例えば、地図ベースの干渉評価に関する設定を行うための「計算条件設定(地図)」画面から「履歴選択利用」画面へ遷移した場合であっても、モデルベースの干渉計算の履歴フォルダが選択された場合には、遷移元の画面とは異なる「計算条件設定(モデル)」画面へ遷移する。
このように、干渉評価装置1が提供する干渉評価のメニューには、地図ベースの干渉評価、モデルベースの干渉評価、及び簡易置局設計等があるが、どの干渉評価においても必要となる局情報は、全て共通の局DB201から選択して利用可能である。図16に示される局DB編集画面seにおいて干渉検討において使用される各種パラメータが入力されて登録されるが、この登録された各種パラメータの全てが、全ての種類の干渉評価において常に使用されるというわけではない。
しかしながら、一部のパラメータ(共通パラメータ)については全ての干渉評価において共通して使用され、その他のパラメータ(個別パラメータ)については特定の干渉評価においてのみ使用される。干渉評価装置1は、共通パラメータと個別パラメータとをまとめて局DB201によって管理するため、選択メニューとして用意されている異なる種類の干渉評価それぞれにおいて、必要な局情報は共通の局DB201から読み出しが可能である。このように、必要な局情報が共通の局DB201から入手できることは、干渉評価を容易にする上で効果が大きい。なぜならば、干渉評価においては、干渉評価の対象とする無線局の設計仕様及び設置状況等の情報を収集して、収集されたそれら様々な情報に基づいて干渉計算がなされるためである。
[干渉評価装置と地図データ処理装置との連携]
以下、干渉評価装置1と前述の各実施形態における地図データ処理装置100(又は100a,100b)との連携について説明する。図33は、本発明の一実施形態における干渉評価装置1と地図データ処理装置との連携の概要を示す模式図である。また、図34は、本発明の一実施形態における干渉評価装置1と地図データ処理装置との連携処理の流れを示すフローチャートである。
以下、干渉評価装置1と前述の各実施形態における地図データ処理装置100(又は100a,100b)との連携について説明する。図33は、本発明の一実施形態における干渉評価装置1と地図データ処理装置との連携の概要を示す模式図である。また、図34は、本発明の一実施形態における干渉評価装置1と地図データ処理装置との連携処理の流れを示すフローチャートである。
図33に示されるように、まず、干渉評価装置1及び地図データ処理装置100,100a又は100b(以下、総称して「地図データ処理装置100」という。)が、共に、干渉評価の対象とする範囲の地図を示す地図情報(以下、「1次情報」ともいう。)を予め取得する。
なお、1次情報は、例えば、干渉評価装置1が地図データ処理装置100に対して1次情報の取得を要求し、地図データ処理装置100を介して干渉評価装置1が1次情報を取得する構成であってもよい。
なお、図33には、地図情報DB203が地図データ処理装置100の外部に置かれている構成が示されているが、このような構成に限られるものではない。例えば、地図情報DB203は、前述の図12に示されるように地図情報DB203が干渉評価装置1の中に備えられている構成であってもよいし、地図データ処理装置100の中に備えられている構成であってもよい。
図34に示されるように、干渉評価装置1は、地図データ処理装置100へ、平均道路幅の値を要求するメッセージを送信する(ステップS301)。なお、このメッセージによって要求される情報は、少なくとも平均道路幅の値が含まれていればよく、その他の必要な情報(地図データ処理装置100が地図情報から解析可能な情報)がさらに含まれていてもよい。
次に、地図データ処理装置100は、干渉評価装置1から送信されたメッセージを受信すると、前述の各実施形態において説明した処理を実行して、地図データを解析し、評価対象範囲e内の道路の平均道路幅の値(以下、「2次情報」ともいう。)を算出する。地図データ処理装置100は、地図に基づいて算出された2次情報を干渉評価装置1へ返送する(ステップS302)。
次に、干渉評価装置1は、地図データ処理装置100から返送された2次情報を取得する。干渉評価装置1は、返送された値を干渉計算の入力条件として自動的に設定し、干渉評価を実行する(ステップS303)。以上で、図34のフローチャートが示す干渉評価装置1と地図データ処理装置100との連携処理が終了する。
一般的に、精度の高い干渉評価を行うためには、地図情報そのもの(すなわち、1次情報)だけでは、必要な情報として不十分であることが多い。本実施形態のように、地図の一次情報を解析して2次情報(平均道路幅の値など)を算出することができる地図データ処理装置100と連携することで、干渉評価装置1は、より精度の高い干渉評価を行ことができる。また、必要な2次情報が変わったり、増えたりしたような場合でも、本実施形態によれば、地図データ処理装置100を置き換える又は更新することで対処することが可能であるため、より柔軟な干渉評価システムの構築を実現することができる。
以下、干渉評価装置1と地図データ処理装置100とが上記のように連携する場合の干渉評価における、干渉評価装置1での画面遷移について説明する。図35は、本発明の一実施形態に係る干渉評価装置1によって表示される画面の遷移を示す画面遷移図である。図35に示される画面遷移は,前述の図28に示される画面遷移から、干渉評価装置1と地図データ処理装置100とが上記のように連携する場合の干渉評価における画面の遷移のみが抜粋され、必要な遷移条件が加筆されたものである。
図35に示される画面遷移図には、干渉評価ソフトウェアにおける主な操作画面である、メニュー画面、計算条件設定画面、計算実行中画面、及び計算結果表示・設定画面の状態がそれぞれ楕円形で示されている。まず、干渉評価装置1において干渉評価ソフトウェアが起動すると、メニュー画面が表示される。これにより、干渉評価ソフトウェアに実装されている各機能の選択が可能になる。
なお、図35においては、干渉評価を考慮した簡易置局検討に関連する機能に関する画面遷移のみが抜粋して示されている。メニュー画面にて簡易置局検討が選択されると、計算条件設定画面へと遷移する.この計算条件設定画面には、前述の地図データ処理装置100から平均道路幅の値を取得するための操作メニューも含まれている。干渉評価の計算に用いられる伝搬損失式のユーザによる選択、及び当該伝搬損失式の変数に平均道路幅の値を自動で代入する処理は、この計算条件設定画面にて行われる。
計算条件設定画面において干渉評価における全ての計算条件の設定がされ、計算実行ボタンが押されると、干渉評価の計算が実行中であることを示す計算実行中画面に遷移する。計算が完了すると、計算結果表示・設定画面へ遷移する。これにより、ユーザは、干渉評価の結果を確認して干渉の発生有無を確認することができる。
計算条件設定画面を閉じる操作がなされると再び計算条件設定画面へ戻るように画面遷移し、さらに計算条件設定画面を閉じる操作がなされると再びメニュー画面へ戻るように画面遷移する。
図36は、本発明の一実施形態に係る干渉評価装置1によって表示される実行条件指定画面の一例を示す模式図である。図36に示される実行条件指定画面hrは、前述の図22に示される実行条件指定画面hsに相当する画面であり、図36に示される実行条件指定画面hrのほうには、干渉評価に用いられる平均道路幅の値を取得及び自動設定するためのユーザインタフェースが追加されている。また、画面遷移の観点では、図36に示される実行条件指定画面hrは、図35に示される計算条件設定画面に相当する画面である。
実行条件指定画面hrでは、干渉評価に用いる計算条件(例えば、伝搬損失式など)を選択して干渉評価の計算の実行開始を指示することができる。また、実行条件指定画面hrでは、干渉評価において必要な情報(例えば、平均道路幅の値)を地図データ処理装置100に対して要求し、地図データ処理装置100から必要な情報を取得する操作が可能である。なお、その計算の実行開始前に、実行条件指定画面hrから、評価対象の無線局に関する局情報を編集する局情報編集画面へ遷移することも可能である。
例えば、図36に例示された実行条件指定画面hrでは、大きく分けて4つの実行条件指定が行われる。4つの実行条件指定とは、図36に示されるように、例えば、送信局情報の指定、簡易置局検討諸元の指定、エリア指定、及び計算レベル指定である。
送信局情報の指定では、干渉評価の対象とする送信局(与干渉局)及び受信局の指定、及び、当該送信局から放射される電波による干渉の影響範囲を算出するために必要な各種指定が行われる。具体的には、図36に示されるように、送信局の位置、無線の仕様などが設定される。なお、ここでは、具体的な指定操作については別画面に一度遷移して行われ、指定された送信局及び設定内容が送信局情報として実行条件指定画面hrに示されている。なお、選択される送信局の数は1つでもよいし、複数でもよい。
簡易置局検討諸元の指定では、各メッシュの評価点(すなわち、前述の各メッシュの中央の位置)における受信局の地上高、当該評価点における最低受信感度、及び当該評価点に受信用のアンテナが配置された場合における空中線利得及び給電線損失などの受信局に関する情報が設定される。
また、図36に示されるように、この簡易置局検討諸元の指定の一部である画面エリアrwには、「道路幅読み込み」及び「道路幅条件保存」の2つのボタンの画像が表示されている。「道路幅読み込み」ボタンが押下されると、干渉計算に必要な情報である平均道路幅の値の要求するメッセージが地図データ処理装置100へ送信され、当該平均道路幅の値が地図データ処理装置100から返送される。さらに、「道路幅条件保存」ボタンが押下されると、返送された平均道路幅の値が保存され、当該平均道路幅の値が伝搬損失式の変数に自動的に代入されるようになる。
エリア指定では、前述の評価対象範囲eが指定される。例えば、矩形である評価対象範囲eの左上の座標と右下の座標とが、緯度及び経度の数値等を用いて指定される。また、1つのメッシュの大きさ(単位面積)の指定に繋がる、前述の区切り線dの間隔も、このエリア指定において指定される。
計算レベル指定では、干渉評価に用いられる伝搬損失式を選択することができる。例えばここでは、伝搬損失式として、自由空間損失(2乗則)の計算式、自由空間損失(2乗則)+リッジ損の計算式、特開2013-26884に記載の計算式(同特許文献内の(1)~(8)式)等を用いることができる。さらには、拡張秦式、ITU-R勧告P.1411に規定された計算式等を選択することもできる。そして、前述の簡易置局検討諸元の指定において平均道路幅の値の保存がされているならば、選択された伝搬損失式の変数にその値が自動的に設定される。
なお、以上説明した干渉評価システムは、干渉評価装置1と平均道路幅を算出可能な地図データ処理装置100とが連携する構成であるが、このように、干渉評価を行う装置と、地図情報を解析する装置とを別々の装置としているため、目的に応じて容易にツールの置き換えを行うことができる。具体期には、平均道路幅の値以外の情報を地図情報から抽出することができる別の地図データ処理装置と干渉評価装置1とを連携させることも容易に実現できる。また、干渉評価以外の用途で平均道路幅の値を使用する別の装置と地図データ処理装置100とを連携させることも容易に実現できる。
上述した実施形態によれば、地図データ処理装置は、地図情報取得部と、範囲情報取得部と、範囲分割部と、道路幅算出部とを備える。例えば、地図データ処理装置は、実施形態における地図データ処理装置100,100a又は100bであり、地図情報取得部は、実施形態における地図データ取得部101であり、範囲情報取得部は、実施形態における評価対象範囲指定部103であり、範囲分割部は、実施形態における区切り線間隔指定部104である。地図情報取得部は、道路の縁の位置と道路の中心の位置との位置関係を特定可能な地図を示す地図データを取得する。例えば、道路の縁の位置は、実施形態における道路縁rであり、道路の中心の位置は、実施形態における道路中心線cであり、地図データは、実施形態における地図情報である。範囲情報取得部は、地図における評価対象範囲を示す情報を取得する。例えば、評価対象範囲は、実施形態における評価対象範囲eである。範囲分割部は、評価対象範囲を所定の間隔の区切り線で区切って格子状に分割する。例えば、区切り線は、実施形態における区切り線dである。道路幅算出部は、各々の格子の中に存在する道路の縁の位置と道路の中心の位置とに基づいて、評価対象範囲の中に存在する道路の平均道路幅を算出する。例えば、格子は、実施形態におけるメッシュである。
なお、上記の地図データ処理装置において、道路幅算出部は、交点抽出部と、距離計測部と、交点道路幅算出部と、平均道路幅算出部とを備えていてもよい。例えば、地図データ処理装置は、実施形態における地図データ処理装置100又は100aであり、交点抽出部は、実施形態における交点抽出部105であり、距離計測部は、実施形態における距離計測部106であり、交点道路幅算出部は、実施形態における道路幅算出部107であり、平均道路幅算出部は、実施形態における平均道路幅算出部109である。交点抽出部は、道路の中心の位置を示す道路中心線と区切り線との交点を抽出する。例えば、交点は、実施形態における交点iである。距離計測部は、交点から道路の縁の位置までの最短距離を交点ごとに計測する。例えば、最短距離は、実施形態における最短距離L、又は最短距離L1及び最短距離L2である。交点道路幅算出部は、最短距離に基づいて交点の位置における道路の道路幅を算出する。平均道路幅算出部は、交点ごとの道路幅に基づいて平均道路幅を算出する。
なお、上記の地図データ処理装置において、距離計測部は、交点から片側の道路の縁の位置までの最短距離を計測し、道路幅算出部は、最短距離を2倍することによって道路幅を算出するようにしてもよい。例えば、地図データ処理装置は、実施形態における地図データ処理装置100であり、最短距離は、実施形態における最短距離Lである。
なお、上記の地図データ処理装置において、距離計測部は、交点から一方の側の道路の縁の位置までの最短距離である(上記の最短距離L1にあたる)第1最短距離と、交点からもう一方の側の道路の縁の位置までの最短距離である(上記の最短距離L2にあたる)第2最短距離と、をそれぞれ計測し、道路幅算出部は、第1最短距離と第2最短距離とを合算すること(それら最短距離L1と最短距離L2との和)によって道路幅を算出するようにしてもよい。例えば、地図データ処理装置は、実施形態における地図データ処理装置100aであり、第1最短距離は、実施形態における最短距離L1であり、第2最短距離は、実施形態における最短距離L2である。
なお、上記の地図データ処理装置において、道路幅算出部は、単位面積算出部と、道路領域判定部と、道路領域集計部と、道路長集計部と、平均道路幅算出部とを備えていてもよい。例えば、単位面積算出部は、実施形態における単位面積算出部111っであり、道路領域判定部は、実施形態における道路領域判定部112であり、道路領域集計部は、実施形態における道路領域集計部113であり、道路長集計部は、実施形態における道路長集計部115であり、平均道路幅算出部は、実施形態における平均道路幅算出部109bである。単位面積算出部は、格子の面積である単位面積を算出する。道路領域判定部は、格子が地図の中の道路の領域に位置するか否かを格子ごとに判定する、道路領域集計部は、道路の領域に位置すると判定された格子の個数を集計する。例えば、道路の領域に位置すると判定された格子は、実施形態における道路に該当するメッシュである。道路長集計部は、評価対象範囲の中に存在する道路の中心の位置を示す道路中心線の長さの合計値を算出する。平均道路幅算出部は、単位面積に対して道路の領域に位置すると判定された格子の個数を乗算することによって道路の領域に位置すると判定された格子の総面積を算出し、算出された格子の総面積を道路中心線の長さの合計値で除算することによって平均道路幅を算出する。
また、上述した実施形態によれば、干渉評価システムは、地図データ処理装置と、干渉評価装置とを有する。例えば、地図データ処理装置は、実施形態における地図データ処理装置100,100a又は100bであり、干渉評価装置は、実施形態における干渉評価装置1である。地図データ処理装置は、地図情報取得部と、範囲分割部と、道路幅算出部と、道路幅出力部とを備える。例えば、道路幅算出部は、実施形態における平均道路幅情報出力部110である。地図情報取得部は、道路の縁の位置と道路の中心の位置との位置関係を特定可能な地図を示す地図データを取得する。範囲情報取得部は、地図における評価対象範囲を示す情報を取得する。範囲分割部は、評価対象範囲を所定の間隔の区切り線で区切って格子状に分割する。道路幅算出部は、各々の格子の中に存在する道路の縁の位置と道路の中心の位置とに基づいて、評価対象範囲の中に存在する道路の平均道路幅を算出する。道路幅出力部は、道路の平均道路幅の値を干渉評価装置へ出力する。干渉評価装置は、道路幅取得部と、伝搬損失算出部とを備える。例えば、道路幅取得部は、実施形態における計算条件設定部16であり、伝搬損失算出部は、実施形態における干渉電力計算・合否判定部18である。道路幅取得部は、地図データ処理装置から出力された道路の平均道路幅の値を取得する。伝搬損失算出部は、道路の平均道路幅の値を、無線基地局間を伝搬する電波の伝搬損失を計算する計算式の変数に入力して伝搬損失を算出する。例えば、電波の伝搬損失を計算する計算式は、実施形態における伝搬損失式(電波伝搬式)である。
以上、本発明の各実施形態における地図データ処理装置、及び本発明の一実施形態における干渉評価装置1について説明した。なお、本発明の各実施形態における地図データ処理装置、及び本発明の一実施形態における干渉評価装置1は、コンピュータとプログラムによっても実現することができ、そのプログラムを記録媒体に記録することも、ネットワークを通して提供することも可能である。
上記した各実施形態における地図データ処理装置、及び本発明の一実施形態における干渉評価装置1をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組合せで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1…干渉評価装置、10…制御部、11…入力設定・選択・登録変更指示部、12…干渉法(メニュー)選択部、13…局情報入力・登録部、14…与・被干渉局選択部、15…履歴選択部、16…計算条件設定部、17…計算結果表示指定部、18…干渉電力計算・合否判定部、19…図表示部、20…記憶部、30…入出力部、100,100a,100b…地図データ処理装置、101…地図データ取得部、102…道路情報抽出部、103…評価対象範囲指定部、104,104b…区切り線間隔指定部、105…交点抽出部、106…距離計測部、106a…二方向距離計測部、107,107a…道路幅算出部、108…道路幅情報記憶部、109,109b…平均道路幅算出部、110…平均道路幅情報出力部、111…単位面積算出部、112…道路領域判定部、113…道路領域集計部、114…道路長計測部、115…道路長集計部、202…履歴保存部、301…操作入力部、302…表示部
Claims (8)
- 道路の縁の位置と前記道路の中心の位置との位置関係を特定可能な地図を示す地図データを取得する地図情報取得部と、
前記地図における評価対象範囲を示す情報を取得する範囲情報取得部と、
前記評価対象範囲を所定の間隔の区切り線で区切って格子状に分割する範囲分割部と、
各々の格子の中に存在する前記道路の縁の位置と前記道路の中心の位置とに基づいて、前記評価対象範囲の中に存在する前記道路の平均道路幅を算出する道路幅算出部と、
を備える地図データ処理装置。 - 前記道路幅算出部は、
前記道路の中心の位置を示す道路中心線と区切り線との交点を抽出する交点抽出部と、
前記交点から前記道路の縁の位置までの最短距離を前記交点ごとに計測する距離計測部と、
前記最短距離に基づいて前記交点の位置における前記道路の道路幅を算出する交点道路幅算出部と、
前記交点ごとの前記道路幅に基づいて平均道路幅を算出する平均道路幅算出部と、
を備える
請求項1に記載の地図データ処理装置。 - 前記距離計測部は、前記交点から片側の前記道路の縁の位置までの前記最短距離を計測し、
前記道路幅算出部は、前記最短距離を2倍することによって前記道路幅を算出する
請求項2に記載の地図データ処理装置。 - 前記距離計測部は、前記交点から一方の側の前記道路の縁の位置までの前記最短距離である第1最短距離と、前記交点からもう一方の側の前記道路の縁の位置までの前記最短距離である第2最短距離と、をそれぞれ計測し、
前記道路幅算出部は、前記第1最短距離と前記第2最短距離とを合算することによって前記道路幅を算出する
請求項2に記載の地図データ処理装置。 - 前記道路幅算出部は、
前記格子の面積である単位面積を算出する単位面積算出部と、
前記格子が前記地図の中の前記道路の領域に位置するか否かを前記格子ごとに判定する道路領域判定部と、
前記道路の領域に位置すると判定された前記格子の個数を集計する道路領域集計部と、
前記評価対象範囲の中に存在する前記道路の中心の位置を示す道路中心線の長さの合計値を算出する道路長集計部と、
前記単位面積に対して前記道路の領域に位置すると判定された前記格子の個数を乗算することによって前記道路の領域に位置すると判定された前記格子の総面積を算出し、算出された前記格子の総面積を前記道路中心線の長さの合計値で除算することによって前記平均道路幅を算出する平均道路幅算出部と、
を備える請求項1に記載の地図データ処理装置。 - 地図データ処理装置と、干渉評価装置と、を有する干渉評価システムであって、
前記地図データ処理装置は、
道路の縁の位置と前記道路の中心の位置との位置関係を特定可能な地図を示す地図データを取得する地図情報取得部と、
前記地図における評価対象範囲を示す情報を取得する範囲情報取得部と、
前記評価対象範囲を所定の間隔の区切り線で区切って格子状に分割する範囲分割部と、
各々の格子の中に存在する前記道路の縁の位置と前記道路の中心の位置とに基づいて、前記評価対象範囲の中に存在する前記道路の平均道路幅を算出する道路幅算出部と、
前記道路の平均道路幅の値を前記干渉評価装置へ出力する道路幅出力部と、
を備え、
前記干渉評価装置は、
前記地図データ処理装置から出力された前記道路の平均道路幅の値を取得する道路幅取得部と、
前記道路の平均道路幅の値を、無線基地局間を伝搬する電波の伝搬損失を計算する計算式の変数に入力して前記伝搬損失を算出する伝搬損失算出部と、
を備える
干渉評価システム。 - コンピュータが実行する地図データ処理方法であって、
道路の縁の位置と前記道路の中心の位置との位置関係を特定可能な地図を示す地図データを取得する地図情報取得ステップと、
前記地図における評価対象範囲を示す情報を取得する範囲情報取得ステップと、
前記評価対象範囲を所定の間隔の区切り線で区切って格子状に分割する範囲分割ステップと、
各々の格子の中に存在する前記道路の縁の位置と前記道路の中心の位置とに基づいて、前記評価対象範囲の中に存在する前記道路の平均道路幅を算出する道路幅算出ステップと、
を有する地図データ処理方法。 - 請求項1から5のうちいずれか一項に記載の地図データ処理装置としてコンピュータを機能させるプログラム。
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2023
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