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JP7780282B2 - 車両用制御装置 - Google Patents
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JP7780282B2 - 車両用制御装置 - Google Patents

車両用制御装置

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Description

本発明は、車両に設けられる車両用制御装置に関する。
自動車等の車両には、プライマリプーリおよびセカンダリプーリからなる無段変速機が搭載されている(特許文献1~3参照)。この無段変速機を変速させる際には、プライマリプーリおよびセカンダリプーリに対する油圧制御が実行される。これにより、プライマリプーリおよびセカンダリプーリの溝幅を制御することができ、各プーリに対する駆動チェーンの巻き付け径を変化させることができるため、無段変速機をロー側やハイ側に変速させることができる。
特開平4―78371号公報 特開2018―54027号公報 特開2020―172983号公報
また、無段変速機の変速比を制御する際には、制御バルブを用いてプライマリプーリに対する作動油の供給制御を実行することが一般的である。また、制御バルブを用いて作動油の流量を制御することにより、無段変速機の変速速度を制御することが可能である。ところで、制御バルブを構成するスプールやハウジング等に摩耗が生じた場合には、部品間の隙間が増えて制御バルブ内の流路断面積が変化するため、無段変速機の変速速度を適切に制御することが困難となっていた。すなわち、制御バルブの摩耗は無段変速機の制御精度を低下させる要因であるため、制御バルブの摩耗による異常状態を適切に判定することが求められている。
本発明の目的は、制御バルブの異常状態を適切に判定することにある。
一実施形態の車両用制御装置は、車両に設けられる車両用制御装置であって、プライマリ油室を備えるプライマリプーリと、セカンダリ油室を備えるセカンダリプーリと、を有する無段変速機を有する。前記車両用制御装置は、前記プライマリ油室および前記セカンダリ油室に接続され、前記プライマリ油室および前記セカンダリ油室に作動油を圧送するオイルポンプを有する。前記車両用制御装置は、前記オイルポンプと前記プライマリ油室とを接続する油路に設けられ、前記無段変速機のアップシフト時に前記プライマリ油室に作動油を供給する制御バルブを有する。前記車両用制御装置は、互いに通信可能に接続されるプロセッサおよびメモリを備え、前記制御バルブを介して前記無段変速機を制御する制御システムを有する。前記制御システムは、前記無段変速機の変速比を段階的に制御するステップ変速モードでのアップシフト開始時に、前記無段変速機の変速比が大きいほどに上限変速速度を高く設定する。前記制御システムは、前記ステップ変速モードでのアップシフト中において、前記無段変速機の変速速度が前記上限変速速度を上回る場合に、前記制御バルブが異常状態であると判定する。
一実施形態の車両用制御装置は、無段変速機の変速比を段階的に制御するステップ変速モードでのアップシフト開始時に、無段変速機の変速比に基づいて上限変速速度を設定し、ステップ変速モードでのアップシフト中において、無段変速機の変速速度が上限変速速度を上回る場合に、制御バルブが異常状態であると判定する。これにより、制御バルブの異常状態を適切に判定することができる。
本発明の一実施の形態である車両用制御装置を備えた車両の構成例を示す図である。 車両用制御装置の構成例を示す図である。 各制御ユニットの基本構造を簡単に示した図である。 ステップ変速モードで用いられる目標変速段の一例を示す図である。 車速およびアクセル開度に基づき設定される目標変速段の一例を示す図である。 バルブボディを構成する油圧回路の一部を簡単に示す図である。 ダウンシフト時におけるアップシフトバルブおよびダウンシフトバルブの作動状況を示す図である。 アップシフト時におけるアップシフトバルブおよびダウンシフトバルブの作動状況を示す図である。 バルブ摩耗判定制御の実行手順の一例を示すフローチャートである。 バルブ摩耗判定制御に用いられる上限変速速度の一例を示す図である。 バルブ摩耗判定制御の実行状況の一例を示すタイミングチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一または実質的に同一の構成や要素については、同一の符号を付して繰り返しの説明を省略する。
[車両構成]
図1は本発明の一実施の形態である車両用制御装置10を備えた車両11の構成例を示す図である。図1に示すように、車両11には、エンジン12および無段変速機13等からなるパワートレイン14が搭載されている。また、パワートレイン14の出力軸15には、プロペラ軸16およびデファレンシャル機構17を介して車輪18が連結されている。なお、図示するパワートレイン14は、後輪駆動用のパワートレインであるが、これに限られることはなく、前輪駆動用や全輪駆動用のパワートレインであっても良い。
図2は車両用制御装置10の構成例を示す図である。図2に示すように、パワートレイン14は、プライマリプーリ20、セカンダリプーリ21および駆動チェーン22からなる無段変速機13を有している。無段変速機13のプライマリプーリ20には、プライマリ軸23、前後進切替機構24およびトルクコンバータ25を介してエンジン12が連結されている。また、無段変速機13のセカンダリプーリ21には、セカンダリ軸26、出力軸15、プロペラ軸16、およびデファレンシャル機構17を介して車輪18が連結されている。なお、プライマリプーリ20の回転方向を切り替える前後進切替機構24は、図示しない前進クラッチ、後退ブレーキおよび遊星歯車列等によって構成される。
無段変速機13のプライマリプーリ20は、プライマリ軸23に固定される固定シーブ30と、プライマリ軸23に軸方向に移動自在に設けられる可動シーブ31と、を有している。可動シーブ31の背面側にはプライマリ油室32が区画されており、このプライマリ油室32に供給される作動油圧(プライマリ圧)を制御することにより、可動シーブ31を移動させてシーブ30,31間の溝幅を変化させることができる。同様に、無段変速機13のセカンダリプーリ21は、セカンダリ軸26に固定される固定シーブ33と、セカンダリ軸26に軸方向に移動自在に設けられる可動シーブ34と、を有している。可動シーブ34の背面側にはセカンダリ油室35が区画されており、このセカンダリ油室35に供給される作動油圧(セカンダリ圧)を制御することにより、可動シーブ34を移動させてシーブ33,34間の溝幅を変化させることができる。つまり、プライマリ油室32およびセカンダリ油室35に対する作動油圧を制御することにより、プーリ溝幅を変化させて駆動チェーン22の巻き付け径を変化させることができ、無段変速機13を変速させることができる。
パワートレイン14を構成する無段変速機13や前後進切替機構24等を制御するため、パワートレイン14には複数の電磁バルブや油路等からなるバルブボディ36が設けられている。また、バルブボディ36には、エンジン12等によって駆動されるオイルポンプ37が接続されている。オイルポンプ37から圧送される作動油は、バルブボディ36を経て供給先や圧力等が制御され、無段変速機13や前後進切替機構24等に対して供給される。また、バルブボディ36を介して無段変速機13等を制御するため、バルブボディ36には変速制御ユニット38が接続されている。
また、エンジン12の吸気マニホールド40には、吸入空気量を調整するスロットルバルブ41が設けられている。さらに、エンジン12には、吸気ポートやシリンダ内に燃料を噴射するインジェクタ42が設けられており、イグナイタや点火プラグ等からなる点火装置43が設けられている。このようなエンジン12の運転状況を制御するため、スロットルバルブ41、インジェクタ42および点火装置43等には、エンジン制御ユニット44が接続されている。
[制御システム]
図2に示すように、車両用制御装置10には、パワートレイン14等を制御するため、複数の電子制御ユニットからなる制御システム50が設けられている。制御システム50を構成する電子制御ユニットとして、前述した変速制御ユニット38およびエンジン制御ユニット44が設けられるとともに、これらの制御ユニット38,44に制御信号を出力する車両制御ユニット51が設けられている。これらの制御ユニット38,44,51は、CANやLIN等の車載ネットワーク52を介して互いに通信可能に接続されている。車両制御ユニット51は、各種制御ユニット38,44,51や後述する各種センサからの入力情報に基づき、エンジン12および無段変速機13等の作動目標を設定する。そして、エンジン12や無段変速機13等の作動目標に応じた制御信号を生成し、これらの制御信号を各種制御ユニット38,44に出力する。
車両制御ユニット51に接続されるセンサとして、車両11の走行速度である車速を検出する車速センサ60、エンジン12の回転速度であるエンジン回転数を検出するエンジン回転数センサ61、アクセルペダルの操作量(以下、アクセル開度と記載する。)を検出するアクセルセンサ62、およびブレーキペダルの操作量を検出するブレーキセンサ63がある。また、車両制御ユニット51に接続されるセンサとして、プライマリプーリ20の回転速度を検出するプライマリ回転数センサ64、およびセカンダリプーリ21の回転速度を検出するセカンダリ回転数センサ65がある。なお、車両制御ユニット51には、制御システム50を起動する際に運転者によって操作されるスタートスイッチ66が接続されている。また、車両制御ユニット51には、運転者に対する通知情報を表示するディスプレイ67が接続されている。
図3は各制御ユニット38,44,51の基本構造を簡単に示した図である。図3に示すように、各制御ユニット38,44,51は、プロセッサ70およびメモリ71等が組み込まれたマイクロコントローラ72を有している。メモリ71には所定のプログラムが格納されており、プロセッサ70によってプログラムの命令セットが実行される。プロセッサ70とメモリ71とは、互いに通信可能に接続されている。なお、図示する例では、マイクロコントローラ72に1つのプロセッサ70と1つのメモリ71が組み込まれているが、これに限られることはなく、マイクロコントローラ72に複数のプロセッサ70を組み込んでも良く、マイクロコントローラ72に複数のメモリ71を組み込んでも良い。
また、各制御ユニット38,44,51には、入力変換回路73、駆動回路74、通信回路75、外部メモリ76および電源回路77等が設けられている。入力変換回路73は、各種センサから入力される信号を、マイクロコントローラ72に入力可能な信号に変換する。駆動回路74は、マイクロコントローラ72から出力される信号に基づき、前述したバルブボディ36等のアクチュエータに対する駆動信号を生成する。通信回路75は、マイクロコントローラ72から出力される信号を、他の制御ユニットに向けた通信信号に変換する。また、通信回路75は、他の制御ユニットから受信した通信信号を、マイクロコントローラ72に入力可能な信号に変換する。さらに、電源回路77は、マイクロコントローラ72、入力変換回路73、駆動回路74、通信回路75および外部メモリ76等に対し、安定した電源電圧を供給する。また、不揮発性メモリ等の外部メモリ76には、非通電時にも保持すべきデータ等が記憶される。
[ステップ変速モード]
無段変速機13を変速させる制御モードの一例として、変速比を段階的に制御するステップ変速モードについて説明する。図4はステップ変速モードで用いられる目標変速段の一例を示す図であり、図5は車速およびアクセル開度に基づき設定される目標変速段の一例を示す図である。また、図4に示す特性線Lowは無段変速機13が制御可能なロー側の最大変速比を示す線であり、特性線Highは無段変速機13が制御可能なハイ側の最小変速比を示す線である。なお、変速比とは、セカンダリプーリ21の回転速度(セカンダリ回転数Ns)に対するプライマリプーリ20の回転速度(プライマリ回転数Np)の比(Np/Ns)である。このため、変速比の値が大きいほど、変速比がロー側であることを意味し、変速比の値が小さいほど、変速比がハイ側であることを意味している。
図4に示すように、変速比を段階的に制御するステップ変速モードにおいては、無段変速機13の目標変速比つまり擬似的な目標変速段の一例として、複数の固定変速比R1~R6が設定されている。また、図5に示すように、制御システム50は、車速およびアクセル開度に基づいて、ステップ変速モードの目標変速段を設定する。つまり、制御システム50は、車速が高いほどに高速段側(ハイ側)の目標変速段を設定する一方、車速が低いほどに低速段側(ロー側)の目標変速段を設定する。また、制御システム50は、アクセル開度が小さいほどに高速段側の目標変速段を設定する一方、アクセル開度が大きいほどに低速段側の目標変速段を設定する。そして、前述のように車速およびアクセル開度に基づき目標変速段が設定されると、この目標変速段に向けて無段変速機13のアップシフトやダウンシフトが実行される。なお、ステップ変速モードにおいては、車速およびアクセル開度に基づき目標変速段を自動的に切り替えるだけでなく、運転者の手動操作であるシフトレバー操作やパドル操作等に基づき目標変速段を切り替えても良い。
[バルブボディ]
続いて、プライマリプーリ20やセカンダリプーリ21に対する作動油の供給制御を行うバルブボディ36について説明する。図6はバルブボディ36を構成する油圧回路の一部を簡単に示す図である。図6に示すように、バルブボディ36には、トロコイドポンプやギアポンプ等のオイルポンプ37が接続されている。エンジン12等に駆動されるオイルポンプ37は、オイルパン80に貯留された作動油を吸引し、プライマリプーリ20やセカンダリプーリ21に向けて作動油を圧送する。このオイルポンプ37の吐出口にはライン圧路81が接続されており、ライン圧路81には基本油圧のライン圧PLを調圧するライン圧制御バルブ82が接続されている。また、ライン圧PLに調圧された作動油が流れるライン圧路81は、プライマリプーリ20に向かう分岐油路83とセカンダリプーリ21に向かう分岐油路84とに分岐している。
ライン圧路81から分岐する一方の分岐油路83は、アップシフトバルブ(制御バルブ)85およびプライマリ油路86,87を介して、プライマリプーリ20のプライマリ油室32に接続されている。このように、オイルポンプ37とプライマリ油室32とは、ライン圧路81、分岐油路83、プライマリ油路86,87からなる油路88を介して接続されており、この油路88にはアップシフトバルブ85が設けられている。また、プライマリプーリ20のプライマリ油室32には、プライマリ油路87,89を介して、ダウンシフトバルブ90が接続されている。さらに、ライン圧路81から分岐する他方の分岐油路84は、セカンダリ制御バルブ91及びセカンダリ油路92を介して、セカンダリプーリ21のセカンダリ油室35に接続されている。
図示するライン圧制御バルブ82、セカンダリ制御バルブ91、アップシフトバルブ85、ダウンシフトバルブ90は、パイロット流体によって作動状態が制御されるパイロット操作バルブである。ライン圧制御バルブ82には電磁バルブ82aからパイロット圧P1が供給されており、ライン圧制御バルブ82はパイロット圧P1の大きさに応じてライン圧PLを調圧する。また、セカンダリ制御バルブ91には電磁バルブ91aからパイロット圧P2が供給されており、セカンダリ制御バルブ91はパイロット圧P2の大きさに応じてセカンダリ圧を調圧する。さらに、アップシフトバルブ85には電磁バルブ85aからパイロット圧P3が供給されており、アップシフトバルブ85はパイロット圧P3の大きさに応じてアップシフト時のプライマリ油室32への流量を調整する。一方、ダウンシフトバルブ90には電磁バルブ90aからパイロット圧P4が供給されており、ダウンシフトバルブ90はパイロット圧P4の大きさに応じてダウンシフト時のプライマリ油室32からの流量を調整する。
アップシフトバルブ85は、ハウジング100とこれに移動自在に収容されるスプール101とを有している。アップシフトバルブ85のハウジング100には、入力ポート102および出力ポート103が形成されている。ハウジング100の入力ポート102には、ライン圧PLに調圧された作動油が流れる分岐油路83が接続されており、ハウジング100の出力ポート103には、プライマリ油室32に連通するプライマリ油路86が接続されている。また、アップシフトバルブ85のスプール101を作動させるため、スプール101の一端側にはバネ部材104が組み付けられており、スプール101の他端側にはパイロット圧室105が区画されている。ハウジング100にはパイロット圧室105に連通するパイロットポート106が形成されており、パイロットポート106にはパイロット圧路107が接続されている。このパイロット圧路107には変速制御ユニット38によって制御される電磁バルブ85aが接続されており、パイロット圧室105には電磁バルブ85aによって調圧されたパイロット圧P3が供給される。
ダウンシフトバルブ90は、ハウジング110とこれに移動自在に収容されるスプール111とを有している。ダウンシフトバルブ90のハウジング110には、入力ポート112および排出ポート113が形成されている。ハウジング110の入力ポート112には、プライマリ油室32に連通するプライマリ油路89が接続されており、ハウジング110の排出ポート113には、オイルパン80に向かう排出油路118が接続されている。また、ダウンシフトバルブ90のスプール111を作動させるため、スプール111の一端側にはバネ部材114が組み付けられており、スプール111の他端側にはパイロット圧室115が区画されている。ハウジング110にはパイロット圧室115に連通するパイロットポート116が形成されており、パイロットポート116にはパイロット圧路117が接続されている。このパイロット圧路117には変速制御ユニット38によって制御される電磁バルブ90aが接続されており、パイロット圧室115には電磁バルブ90aによって調圧されたパイロット圧P4が供給される。
なお、セカンダリ制御バルブ91によって調圧されるセカンダリ圧、つまりセカンダリ油室35に供給されるセカンダリ圧は、駆動チェーン22のスリップを防止する観点から、目標変速段や入力トルク等に基づき制御される。また、アップシフトバルブ85およびダウンシフトバルブ90によって調圧されるプライマリ圧、つまりプライマリ油室32に供給されるプライマリ圧は、無段変速機13の変速比を制御する観点から、目標変速段やセカンダリ圧等に基づき制御される。また、バルブボディ36には図示しない複数の圧力センサが設けられており、これらの圧力センサによってライン圧、プライマリ圧、セカンダリ圧等が検出される。
[ダウンシフト]
図7はダウンシフト時におけるアップシフトバルブ85およびダウンシフトバルブ90の作動状況を示す図である。図7に示すように、ダウンシフト時には、電磁バルブ85aによるパイロット圧P3の供給を遮断することにより、アップシフトバルブ85のスプール101はバネ力によって矢印A1方向に移動した状態に保持される。つまり、アップシフトバルブ85の入力ポート102と出力ポート103とは互いに遮断されており、アップシフトバルブ85は作動油を供給しない遮断状態に保持される。そして、ダウンシフト時には、電磁バルブ90aによってパイロット圧P4を高めることにより、ダウンシフトバルブ90のスプール111をバネ力に抗して矢印B1方向に移動させる。これにより、ダウンシフトバルブ90の入力ポート112と排出ポート113とを互いに連通させることができ、矢印FL1で示すように、プライマリ油室32内の作動油を入力ポート112から排出ポート113を経て排出することができる。
すなわち、図6に矢印X1で示すように、プライマリ油室32からダウンシフトバルブ90を介して作動油が排出され、プライマリ油室32内のプライマリ圧が低下することから、プライマリプーリ20の可動シーブ31が固定シーブ30から離れる方向に移動する。さらに、プライマリプーリ20に対する駆動チェーン22の巻き付け径が縮小することから、セカンダリプーリ21に対する駆動チェーン22の巻き付け径を拡大させるように、セカンダリプーリ21の可動シーブ34は固定シーブ33に近づく方向に移動する。このように、プライマリ油室32からダウンシフトバルブ90を介して作動油を排出させ、プライマリ油室32内のプライマリ圧を低下させる。これにより、プライマリプーリ20に対する駆動チェーン22の巻き付け径を縮小することができ、無段変速機13の変速比を低速段側(ロー側)に変化させることができる。
ここで、図7に示すように、スプール111が備える弁体119の外周面には、テーパ状のノッチ120が形成されている。つまり、ダウンシフトバルブ90の入力ポート112と排出ポート113とを互いに連通させる際には、スプール111のノッチ120を介して入力ポート112と排出ポート113とが互いに連通することになる。この連通流路として機能するノッチ109はテーパ状に形成されることから、パイロット圧P4の大きさによってスプール111の停止位置を調整することにより、入力ポート112と排出ポート113とを連通させる流路の断面積を調整することができる。すなわち、パイロット圧P4によってスプール111の停止位置を調整することにより、入力ポート112から排出ポート113に向かう作動油の流量を制御することができ、ダウンシフト時の変速速度を制御することができる。
[アップシフト]
図8はアップシフト時におけるアップシフトバルブ85およびダウンシフトバルブ90の作動状況を示す図である。図8に示すように、アップシフト時には、電磁バルブ90aによるパイロット圧P4の供給を遮断することにより、ダウンシフトバルブ90のスプール111はバネ力によって矢印B2方向に移動した状態に保持される。つまり、ダウンシフトバルブ90の入力ポート112と排出ポート113とは互いに遮断されており、ダウンシフトバルブ90は作動油を排出しない遮断状態に保持される。そして、アップシフト時には、電磁バルブ85aによってパイロット圧P3を高めることにより、アップシフトバルブ85のスプール101をバネ力に抗して矢印A2方向に移動させる。これにより、アップシフトバルブ85の入力ポート102と出力ポート103とを互いに連通させることができ、矢印FL2で示すように、分岐油路83からの作動油を入力ポート102から出力ポート103に供給することができる。
すなわち、図6に矢印X2で示すように、アップシフトバルブ85からプライマリ油室32に作動油が供給され、プライマリ油室32内のプライマリ圧が上昇することから、プライマリプーリ20の可動シーブ31が固定シーブ30に近づく方向に移動する。さらに、プライマリプーリ20に対する駆動チェーン22の巻き付け径が拡大することから、セカンダリプーリ21に対する駆動チェーン22の巻き付け径を縮小させるように、セカンダリプーリ21の可動シーブ34は固定シーブ33から離れる方向に移動する。このように、アップシフトバルブ85からプライマリ油室32に作動油が供給され、プライマリ油室32内のプライマリ圧が高められる。これにより、プライマリプーリ20に対する駆動チェーン22の巻き付け径を拡大することができ、無段変速機13の変速比を高速段側(ハイ側)に変化させることができる。
ここで、図8に示すように、スプール101が備える弁体108の外周面には、テーパ状のノッチ109が形成されている。つまり、アップシフトバルブ85の入力ポート102と出力ポート103とを互いに連通させる際には、スプール101のノッチ109を介して入力ポート102と出力ポート103とが互いに連通することになる。このように、連通流路として機能するノッチ109はテーパ状に形成されることから、パイロット圧P3の大きさによってスプール101の停止位置を調整することにより、入力ポート102と出力ポート103とを連通させる流路の断面積を調整することができる。すなわち、パイロット圧P3によってスプール101の停止位置を調整することにより、入力ポート102から出力ポート103に向かう作動油の流量を制御することができ、アップシフト時の変速速度を制御することができる。
[アップシフトバルブの摩耗]
前述したように、無段変速機13をアップシフトさせる際には、パイロット圧P3を制御してスプール101の停止位置を調整することにより、アップシフトバルブ85の入力ポート102から出力ポート103に向かう作動油の流量が制御される。これにより、無段変速機13をアップシフトさせる際の変速速度を制御することができ、エンジン出力等に合わせて無段変速機13を適切な変速速度で制御することができる。ここで、ステップ変速モードにおいてアップシフトが実行される場合を想定すると、変速比を連続的に変化させる無段変速モード等に比べて変速速度が大幅に高いことから、アップシフトバルブ85にかかる負荷が大きくハウジング100等を摩耗させてしまう虞がある。
すなわち、ステップ変速モードにおいてアップシフトが実行される状況とは、アップシフトバルブ85を通過する作動油の流速が高い状況であり、入力ポート102から高速で流入する作動油によってスプール101が径方向に押される状況である。このため、ハウジング100の内周面に対してスプール101が強く押し付けられ、ハウジング100やスプール101に摩耗を発生させてしまう虞がある。このように、ステップ変速モードでのアップシフトにより、ハウジング100やスプール101を摩耗させてしまうと、入力ポート102から出力ポート103に向かう作動油の流量を制御することが困難となるため、アップシフト時の変速速度を高精度に制御することが困難となる。そこで、制御システム50は、後述するバルブ摩耗判定制御を実行することにより、アップシフトバルブ85の摩耗状況を判定するとともに、アップシフトバルブ85を過度な摩耗から保護する保護処理を実行する。
[バルブ摩耗判定制御:フローチャート]
以下、制御システム50によって実行されるバルブ摩耗判定制御について説明する。図9はバルブ摩耗判定制御の実行手順の一例を示すフローチャートであり、図10はバルブ摩耗判定制御に用いられる上限変速速度XSの一例を示す図である。なお、図9のフローチャートに示される各ステップには、制御システム50を構成する1つまたは複数のプロセッサ70によって実行される処理が示されている。また、図9に示されるバルブ摩耗判定制御は、運転者によってスタートスイッチ66が操作され、車両制御ユニット51等からなる制御システム50が起動された後に、制御システム50によって所定周期毎に実行される制御である。
図9に示すように、ステップS10では、ステップ変速モードにおいてアップシフトが開始されたか否かが判定される。ステップS10において、ステップ変速モードでのアップシフトが開始されたと判定された場合には、ステップS11に進み、アップシフト開始時の変速段(以下、アップシフト変速段と記載する。)が読み込まれる。続くステップS12では、アップシフト変速段に基づいて、アップシフト中に許容される上限変速速度XSが設定される。つまり、ステップS12では、アップシフト開始時における無段変速機13の変速比に基づいて、アップシフト中に許容される上限変速速度XSが設定される。
ここで、図10に示すように、上限変速速度XSは、アップシフト変速段が低速段になるにつれて大きく設定される。例えば、アップシフト変速段が第2速(R2)である場合、つまり第2速から第3速(R2→R3)にアップシフトする場合には、上限変速速度XSとして「Xs2」が設定される。また、アップシフト変速段が第1速(R1)である場合、つまり第1速から第2速(R1→R2)にアップシフトする場合には、上限変速速度XSとして前述の「Xs2」よりも高い「Xs1」が設定される。このように、アップシフト変速段が低速段であるほどに、アップシフト中に許容される上限変速速度XSが高く設定されている。
前述したように、ステップS12において上限変速速度XSが設定されると、ステップS13に進み、アップシフト中に無段変速機13の変速速度Ssが算出される。ステップS13においては、所定の演算期間(例えば50msec)と、この演算期間における変速比変化量とに基づき、無段変速機13の変速速度Ssが算出される。このように、変速速度Ssが算出されると、ステップS14に進み、変速速度Ssが上限変速速度XSを上回るか否かが判定される。ステップS14において、変速速度Ssが上限変速速度XS以下であると判定された場合には、アップシフトバルブ85が正常に機能していることから、ステップS15に進み、アップシフトが完了したか否かが判定される。ステップS15において、アップシフトが完了していないと判定された場合には、再びステップS13に戻り、アップシフト中の変速速度Ssが算出されるとともに、変速速度Ssが上限変速速度XSを上回るか否かが判定される。
そして、ステップS15において、アップシフトが完了したと判定された場合、つまりアップシフト開始から完了までの期間に亘り、無段変速機13の変速速度Ssが上限変速速度XS以下であった場合には、ステップS16に進み、アップシフトバルブ85が正常状態であると判定されてルーチンを抜ける。つまり、アップシフト中の変速速度Ssが上限変速速度XS以下である状況とは、アップシフトバルブ85からプライマリ油室32に供給される作動油の流量が適切な状況である。すなわち、アップシフト中の変速速度Ssが上限変速速度XS以下である状況とは、アップシフトバルブ85を通過する作動油の流量が適切に絞られた状況であり、ハウジング100やスプール101等に過度な摩耗が生じていない状況である。このため、アップシフト開始から完了までの期間に亘り、無段変速機13の変速速度Ssが上限変速速度XS以下であった場合には、アップシフトバルブ85が正常状態であると判定されてルーチンを抜ける。
一方、ステップS14において、アップシフト中の変速速度Ssが上限変速速度XSを上回ると判定された場合には、ステップS17に進み、アップシフトバルブ85が異常状態であると判定される。つまり、アップシフト中の変速速度Ssが上限変速速度XSを上回る状況とは、アップシフトバルブ85からプライマリ油室32に過度な流量で作動油が供給される状況である。すなわち、アップシフト中の変速速度Ssが上限変速速度XSを上回る状況とは、アップシフトバルブ85を通過する作動油の流量が適切に絞られていない状況であり、ハウジング100やスプール101等の摩耗が進行している状況であると考えられる。このため、変速速度Ssが上限変速速度XSを上回った場合には、ハウジング100やスプール101等の摩耗が進行しており、アップシフトバルブ85が異常状態であると判定される。
ステップS17において、アップシフトバルブ85が異常状態であると判定されると、ステップS18に進み、アップシフトバルブ85を保護する保護処理として、アップシフト時の変速速度を低下させる処理が実行される。この変速速度の低下処理においては、アップシフト時の目標変速速度として、バルブ正常時に設定される目標変速速度S1よりも低い新たな目標変速速度S2が設定される。これにより、その後のステップ変速モードでアップシフトを実行する際の変速速度を下げることができ、アップシフトバルブ85にかかる負荷を下げて摩耗の進行を抑制することができる。なお、目標変速速度S1よりも低い新たな目標変速速度S2を設定する際には、アップシフト開始から完了までの目標変速時間を長く設定しても良い。つまり、目標変速速度S1に対応する目標変速時間よりも長い新たな目標変速時間を設定することにより、目標変速速度S1よりも低い新たな目標変速速度S2を設定しても良い。
また、ステップS17において、アップシフトバルブ85が異常状態であると判定されると、ステップS19に進み、アップシフトバルブ85を保護する保護処理として、運転者に対してアップシフトバルブ85の異常状態を通知する処理が実行される。ステップS19においては、例えば、無段変速機13の異常を示す警告灯が点灯されるとともに、整備工場等への入庫を促すメッセージがディスプレイ67に表示される。このように、運転者に対してアップシフトバルブ85の点検や修理を促すことにより、アップシフトバルブ85の故障を回避することができるため、長期間に亘って無段変速機13の変速品質を適切に維持することができる。
[バルブ摩耗判定制御:タイミングチャート]
図11はバルブ摩耗判定制御の実行状況の一例を示すタイミングチャートである。図11には、ステップ変速モードにおいて第1速R1から第2速R2にアップシフトされる状況が示されている。また、図11において、実線で示した変速比α1および変速速度α2は互いに対応しており、破線で示した変速比β1および変速速度β2は互いに対応している。
図11に時刻t1で示すように、ステップ変速モードでのアップシフトが開始されると、アップシフト開始時の変速段R1に基づいて、アップシフト中に許容される上限変速速度Xs1が設定される。そして、時刻t1から時刻t2までの期間、つまりアップシフト開始から完了までの期間に亘り、実線で示すように変速速度α2が上限変速速度Xs1以下である場合には、アップシフトバルブ85が正常状態であると判定される。すなわち、変速速度α2が上限変速速度Xs1以下である場合には、アップシフトバルブ85によって十分に作動油の流量が絞られている状況であるため、アップシフトバルブ85が正常状態であると判定される。なお、アップシフト時の変速速度α2は、バルブ正常時に設定される目標変速速度S1に向けて制御されている。
一方、破線で示すように、アップシフト中の変速速度β2が上限変速速度Xs1を上回る場合には(符号a10)、アップシフトバルブ85によって十分に作動油の流量が絞られていない状況であるため、アップシフトバルブ85が異常状態であると判定される(符号b10)。このように、アップシフトバルブ85が異常状態であると判定されると、アップシフト時の目標変速速度として、それまでの目標変速速度S1よりも低い新たな目標変速速度S2が設定される。これにより、アップシフトバルブ85が異常状態であると判定された場合には、その後のアップシフト時の変速速度を下げることができ、アップシフトバルブ85にかかる負荷を下げて摩耗の進行を抑制することができる。なお、目標変速速度S1,S2としては、変速段毎に目標変速速度S1,S2を変えて設定しても良く、全ての変速段に共通の目標変速速度S1,S2を設定しても良い。
これまで説明したように、制御システム50は、ステップ変速モードでのアップシフト開始時に、アップシフト変速段に基づいて上限変速速度XSを設定する。また、制御システム50は、ステップ変速モードでのアップシフト中において、無段変速機13の変速速度Ssが上限変速速度XSを上回る場合に、アップシフトバルブ85が異常状態であると判定する。これにより、アップシフトバルブ85の摩耗による異常を適切に判定することができる。しかも、制御システム50は、上限変速速度XSとして固定値を使用するのではなく、無段変速機13の変速比に基づいて上限変速速度XSを設定している。つまり、制御システム50は、アップシフト変速段が低速段であるほどに、上限変速速度XSを高く設定している。このように、無段変速機13の変速比に応じて上限変速速度XSを変化させることにより、アップシフトバルブ85が異常状態であるか否かをより適切に判定することができる。
ここで、アップシフト変速段が低速段である状況とは、無段変速機13に対して大きなトルク容量が要求される状況であり、油圧回路のライン圧PLが高く調整される状況である。つまり、アップシフトバルブ85に同一の摩耗が生じている状況であっても、アップシフト変速段が低速段である場合には、アップシフト変速段が高速段である場合に比べて、ライン圧PLが高いことからアップシフトバルブ85を通過する作動油の流量が多くなり易い。すなわち、アップシフト変速段が低速段である場合には、アップシフト変速段が高速段である場合に比べて、無段変速機13の変速速度Ssが高まり易くなっている。
このため、上限変速速度XSとして固定値を使用していた場合には、上限変速速度XSを適切に設定することが困難であった。すなわち、高速段に合わせて上限変速速度XSの値を設定すると、アップシフト変速段が低速段である場合には、変速速度Ssが上限変速速度XSを上回り易くなるため、アップシフトバルブ85が異常であると誤判定してしまう虞がある。一方、低速段に合わせて上限変速速度XSの値を設定すると、アップシフト変速段が高速段である場合には、変速速度Ssが上限変速速度XSを上回り難くなるため、アップシフトバルブ85が正常であると誤判定してしまう虞がある。これに対し、無段変速機13の変速比に応じて上限変速速度XSを変化させることにより、アップシフト変速段に応じて上限変速速度XSを適切に設定することができるため、アップシフトバルブ85が異常状態であるか否かをより適切に判定することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。前述の説明では、複数の制御ユニット38,44,51によって制御システム50を構成しているが、これに限られることはない。例えば、1つの制御ユニットによって制御システム50を構成しても良い。また、前述の説明では、エンジン12によってオイルポンプ37を駆動しているが、これに限られることはなく、電動モータによってオイルポンプ37を駆動しても良い。
前述の説明では、プライマリプーリ20のプライマリ油室32に対して、作動油の供給を制御するアップシフトバルブ85を接続するとともに、作動油の排出を制御するダウンシフトバルブ90を接続しているが、これに限られることはない。つまり、プライマリプーリ20のプライマリ油室32に対して、作動油の供給および排出を制御する1つの制御バルブを接続しても良い。また、図9に示した例では、アップシフトバルブ85を保護する保護処理として、アップシフト時の変速速度を低下させる処理を実行するとともに、運転者にアップシフトバルブ85の異常状態を通知する処理を実行しているが、これに限られることはない。例えば、アップシフトバルブ85を保護する保護処理として、アップシフト時の変速速度を低下させる処理だけを実行しても良く、運転者にアップシフトバルブ85の異常状態を通知する処理だけを実行しても良い。
前述の説明では、無段変速機13の変速モードとして、変速比を段階的に制御するステップ変速モードを用いているが、このステップ変速モードに加えて他の変速モードを用いても良い。例えば、無段変速機13の変速モードとして、変速比を連続的に制御する無段変速モードを用いることが可能である。この無段変速モードを実行する際に、制御システム50は、アクセル開度および車速に基づき所定の変速特性マップを参照し、無段変速モードで用いる目標変速比を設定する。例えば、走行中にアクセルペダルが踏み込まれた場合には、増加するアクセル開度に応じて目標プライマリ回転数が引き上げられ、無段変速機13の目標変速比がロー側に向けて連続的に制御される。一方、走行中にアクセルペダルの踏み込みが緩められた場合には、減少するアクセル開度に応じて目標プライマリ回転数が引き下げられ、無段変速機13の目標変速比がハイ側に向けて連続的に制御される。
10 車両用制御装置
11 車両
13 無段変速機
20 プライマリプーリ
21 セカンダリプーリ
32 プライマリ油室
35 セカンダリ油室
37 オイルポンプ
50 制御システム
70 プロセッサ
71 メモリ
85 アップシフトバルブ(制御バルブ)
88 油路
XS 上限変速速度
Ss 変速速度
S1 目標変速速度
S2 目標変速速度

Claims (3)

  1. 車両に設けられる車両用制御装置であって、
    プライマリ油室を備えるプライマリプーリと、セカンダリ油室を備えるセカンダリプーリと、を有する無段変速機と、
    前記プライマリ油室および前記セカンダリ油室に接続され、前記プライマリ油室および前記セカンダリ油室に作動油を圧送するオイルポンプと、
    前記オイルポンプと前記プライマリ油室とを接続する油路に設けられ、前記無段変速機のアップシフト時に前記プライマリ油室に作動油を供給する制御バルブと、
    互いに通信可能に接続されるプロセッサおよびメモリを備え、前記制御バルブを介して前記無段変速機を制御する制御システムと、
    を有し、
    前記制御システムは、前記無段変速機の変速比を段階的に制御するステップ変速モードでのアップシフト開始時に、前記無段変速機の変速比が大きいほどに上限変速速度を高く設定し、
    前記制御システムは、前記ステップ変速モードでのアップシフト中において、前記無段変速機の変速速度が前記上限変速速度を上回る場合に、前記制御バルブが異常状態であると判定する、
    車両用制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両用制御装置において、
    前記制御システムは、前記制御バルブが異常状態であると判定した場合に、アップシフト時の目標変速速度をそれまでよりも低い新たな目標変速速度に設定する、
    車両用制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の車両用制御装置において、
    前記制御システムは、前記制御バルブが異常状態であると判定した場合に、運転者に前記制御バルブの異常状態を通知する、
    車両用制御装置。
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