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JP7782207B2 - グリッドコンピューティングの管理方法及び管理システム - Google Patents
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JP7782207B2 - グリッドコンピューティングの管理方法及び管理システム - Google Patents

グリッドコンピューティングの管理方法及び管理システム

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Description

ここに開示された技術は、グリッドコンピューティングの管理方法及び管理システムに関する技術分野に属する。
特許文献1には、車両に搭載された演算資源を用いたグリッドコンピューティングシステムに関する技術が開示されている。特許文献1では、複数の処理装置の少なくともいずれかの処理能力が不足している場合に、管理サーバから車両にグリッドコンピューティングへの参加指示を送信するように構成されている。
特許文献2には、車両のユーザに提供されるサービスの内容をユーザごとに管理する技術が開示されている。特許文献2では、車両のユーザがサービスを利用するとき、車両に付与された車両ID及び当該ユーザに付与されたユーザIDの両方に関連付けられたライセンス情報を記憶部から読み出し、当該車両のユーザに提供するサービスの内容をサービス管理部を通じて管理する。
特開2020-160661号公報 特開2019-109816号公報
ところで、車両の非稼働時に、車両の演算資源を用いてグリッドコンピューティングの演算(以下、「グリッド演算」ともいう)を実行させるにあたり、グリッド演算における各演算資源の客観的な品質が求められる。したがって、グリッド演算の開始や停止について、所有者やドライバの意図しない演算の開始や停止が行われるのは好ましくない。一方で、商用車や社用車(以下、「商用車等」という)のような場合や、家族での自家用車の共用のような場合において、複数のユーザで1台の車両をシェアすることが想定される。
演算資源の客観的な品質を高めるために、グリッド演算の開始や停止のたびに、車両を使用する可能性のあるメンバー全員に問い合わせをすることも考えられるが、非常に煩雑かつ複雑になる恐れがある。また、車両の状況が把握できない場合も想定され、そういった場合には、グリッド演算の開始や停止の正しい判断ができないという課題がある。
ここに開示された技術は斯かる点に鑑みてなされたものであり、グリッド演算における演算資源の客観的な品質を確保しつつ、車両を使用する可能性のあるメンバー全員に問い合わせをするといった煩雑さや手続きの複雑さを解消することを目的とする。
前記課題を解決するために、本開示の第1態様では、管理サーバを用いて車両に搭載された演算資源を活用したグリッドコンピューティングを管理する管理方法を対象として、前記車両には、ドライバを認識するセンサが設けられ、オペレータまたは前記車両の所有者により指定された前記車両のドライバ候補者を登録ユーザとしてユーザテーブルに登録する登録工程と、前記管理サーバが、前記車両の利用予約状況を管理する予約テーブルに、オペレータまたは前記車両の利用者により指定された日時に当該車両の利用予約を設定する予約設定工程と、前記予約テーブルの予約日時に前記センサで前記予約テーブルに登録された登録ユーザによる前記車両の運転が確認された場合に、前記管理サーバが、当該車両におけるグリッドコンピューティングの演算開始及び演算停止を承認する操作を受け付ける対象ユーザを、演算開始の直前に運転していた前記登録ユーザに設定する管理ユーザ設定工程とを備える、という構成にした。
上記第1態様によると、車両におけるグリッドコンピューティングの演算開始及び演算停止を承認する操作を受け付ける対象ユーザを直前に運転していた登録ユーザに設定している。これにより、グリッド演算における演算資源の客観的な品質を確保しつつ、車両を使用する可能性のあるメンバー全員に問い合わせをするといった煩雑さや手続きの複雑さを解消することができる。
本開示の第2態様では、管理サーバを用いて車両に搭載された演算資源を活用したグリッドコンピューティングを管理する管理システムを対象として、前記車両は、ドライバを認識するセンサを備え、前記管理サーバは、制御部と、登録ユーザが登録されるユーザテーブル及び車両の利用予約状況を管理する予約テーブルが記憶される記憶部とを備え、前記管理サーバの制御部は、オペレータまたは前記車両の所有者により指定された前記車両のドライバ候補者を前記登録ユーザとして前記ユーザテーブルに登録する登録工程と、オペレータまたは前記車両の利用者により指定された日時における当該車両の利用予約を前記予約テーブルに設定する予約設定工程と、前記予約テーブルの予約日時に前記センサで前記予約テーブルに登録された登録ユーザによる前記車両の運転が確認された場合に、当該車両におけるグリッドコンピューティングの演算開始及び演算停止を承認する操作を受け付ける対象ユーザを前記演算開始の直前に運転していた前記登録ユーザに設定する管理ユーザ設定工程とを実行する、という構成にした。
上記第2態様によると、第1態様と同様に、グリッド演算における演算資源の客観的な品質を確保しつつ、車両を使用する可能性のあるメンバー全員に問い合わせをするといった煩雑さや手続きの複雑さを解消することができる。
以上説明したように、ここに開示された技術によると、グリッド演算における演算資源の客観的な品質を確保しつつ、車両を使用する可能性のあるメンバー全員に問い合わせをするといった煩雑さや手続きの複雑さを解消することができる。
実施形態のシステムの構成を例示する概略図 グリッドコンピューティングについて説明するための概念図 車両の構成を例示するブロック図 クライアントサーバの構成を例示するブロック図 管理サーバの構成を例示するブロック図 グリッドコンピューティングシステムの動作例を示すフローチャート グリッドコンピューティングシステムの動作例を示すフローチャート グリッド開始条件の判定フローの一例を示すフローチャート
実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図中同一または相当部分には同一の符号を付すものとし、繰り返しの説明を省略する場合がある。また、以下の実施形態では、本開示の内容に関連性の高い構成を中心に説明する。なお、以下の実施形態は、例示的なものであり、記載の有無や例示した数値等によって本開示の内容を限定する意図はまったくない。
<第1実施形態>
(グリッドコンピューティングシステム)
図1は、実施形態のグリッドコンピューティングシステム1(以下、単に「システム1」ともいう)の構成を例示する。
このシステム1は、複数の車両10と、複数のクライアント端末30と、管理サーバ50とを備える。これらの構成要素は、通信網6を経由して互いに通信可能である。複数の車両10の各々には、演算装置102が搭載される。管理サーバ50は、管理装置の一例である。
〔グリッドコンピューティング〕
図2に示すように、実施形態のシステム1では、複数の演算装置102によりグリッドコンピューティング(以下、単に「グリッドG」ともいう)が構成され、複数の演算装置102のうち利用可能な演算装置102にアプリケーションジョブ(以下、単に「ジョブ」ともいう)のジョブデータD1の演算を実行させるグリッド演算が行われる。
なお、車両10が走行している場合、車両10の走行制御のために演算装置102の計算能力が必要となり、演算装置102が稼働状態となる。一方、例えば、車両10が駐車されて車両10の電源がオフ状態になると、車両の走行制御に対する演算装置102の計算能力が実質的に不要となる。そこで、車両10の非稼働中(例えば、駐車中)に上記のグリッド演算が実行される。
〔車両〕
車両10には、電池(図示省略)が搭載される。電池の電力は、演算装置102などの車載機器に供給される。このような車両10の例としては、電気自動車、プラグインハイブリッド自動車などが挙げられる。
図3に示すように、車両10は、通信部101と、演算装置(プロセッサ)102と、記憶部103と、乗員センサ111と、運転操作センサ112と、車両状態センサ113と、位置センサ114とを備える。以下の説明では、乗員センサ111、運転操作センサ112、車両状態センサ113、及び位置センサ114を総称してセンサ群110という場合がある。
-通信部-
通信部101は、通信網6を介して管理サーバ50と情報やデータを送受信する。通信部101により受信された情報やデータは、演算装置102に送られる。
-演算装置-
演算装置102は、車両10の各部を制御する。この例では、演算装置102は、センサ群110から得られた各種の情報に応じて各種のアクチュエータ(図示省略)を制御する。なお、演算装置102として、車両10の制御に用いられる演算装置に加えて、グリッドコンピューティング専用、すなわち、車両10の制御に関わらない演算装置を搭載してもよい。
演算装置102は、1または複数のプロセッサ及び1または複数のメモリを有する。演算装置102は、車両内の1箇所にまとめて配置されていてもよいし、車両内に分散して配置されてもよい。プロセッサの例としては、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)などが挙げられる。メモリは、プロセッサを動作させるためのプログラム、プロセッサの処理結果を示す情報やデータなどを記憶する。
本開示では、演算装置102の中でグリッドコンピューティングの演算・処理に利用可能なリソースを、説明の便宜上「演算資源」と称して説明する。
なお、演算資源は、車両10の制御に用いられるリソースを兼用してもよいし、車両の制御に使用しないグリッドコンピューティング専用のCPUやGPUを用いてもよい。
また、例えば、演算資源としての利用を許可される時間帯と、演算資源としての利用を制限する時間帯とが分けられていてもよい。すなわち、単一のCPUが、ある時間帯では演算資源としてカウントされ、他の時間帯では演算資源としてカウントされないとしてもよい。GPUについても同様である。
また、CPUが単一または複数のコアで実現されている場合において、その複数のコアの一部が演算資源としてカウントされ、それ以外のコアは演算資源としてカウントされないとしてもよい。GPUについても同様である。
-乗員センサ-
乗員センサ111は、ドライバを認証するのに必要な情報を取得する。乗員センサ111は、特に限定されないが、例えば、ドライバの顔が撮影可能な位置に設置された車内カメラ(図示省略)を含む。車内カメラによって撮像された画像は、演算装置102に送信される。演算装置102では、運転者の顔画像を抽出し、ドライバを特定する。
ドライバの特定方法は特に限定されないが、例えば、深層学習の技術を用いることができる。深層学習を用いる場合、抽出した顔画像と特定した運転者の情報は、人間モデルに入力として与えられる。人間モデルは、例えば深層学習によって生成された学習済みモデルである。
乗員センサ111として、虹彩認識、指紋センサ、声紋センサ、身体計測センサ等の生体情報センサを用いてもよい。また、車内カメラの画像と上記各センサ等で取得された情報を複合的に利用して運転者を特定するようにしてもよい。
ドライバを認証する認証部は、例えば、乗員センサと演算装置102で実現できる。なお、乗員センサ111で取得された情報を管理サーバ50に送信し、演算装置102の機能の一部または全部を管理サーバ50の制御部502で実現してもよい。ただし、車両内において認証部の機能を完結させることで、よりセキュアな処理を実現できる。
-運転操作センサ-
運転操作センサ112は、ドライバの運転操作を検出する。運転操作センサ112として、例えば、アクセル開度センサ、シフトセンサ、ブレーキセンサ及び操舵角センサ等が例示される。運転操作センサ112での検出信号は、演算装置102に送信される。駐車状態を検知する駐車検知部は、運転操作センサ112及び演算装置102で実現できる。例えば、ブレーキセンサでサイドブレーキがかけられた状態であることが検知され、かつ、シフトセンサでシフトレバーがパーキングに設定されたことが検知されたとき、演算装置102は車両10が駐車状態であると判断する。なお、演算装置102は、運転操作センサ112に加えて、後述する位置センサ114や車両状態センサ113の検知情報を用いる等、複合的な情報に基づいて駐車状態を検知するようにしてもよい。
-車両状態センサ-
車両状態センサ113は、車両10の状態を取得する。車両状態センサ113は、例えば、車速センサ、加速度センサ、ヨーレートセンサ等で構成される。運転操作センサ112での検出信号は、演算装置102に送信される。前述のとおり、車両状態センサ113が駐車検知部の一部を構成してもよい。
車両状態センサ113は、車両10のドアロック状態を検知するセンサを含む。具体的に、車両状態センサ113は、ドアの開閉状態の検知、車両に設けられたドアのロック状態の検知、ボンネットの開閉状態の検知、及び、リフトゲートの位置やトランクの開閉状態の検知をするリッドセンサを含む。リッドセンサは、ドアロック状態を検知するロック検知部の一例である。
なお、ロック検知部の具体的態様は、リッドセンサに限定されない。例えば、キーレスエントリー装置やイモビライザー認証装置からの施錠信号に基づいてドアロック用のアクチュエータが作動された場合に、そのアクチュエータを作動させたことに基づいて車両がドアロック状態にあると判断としてもよい。
-位置センサ-
位置センサ114は、全地球測位システム(Global Positioning System:GPS)を利用して、車両10の位置(車両位置情報)を検出する。運転操作センサ112で取得された情報は、演算装置102に送信される。
前述のとおり、車両状態センサ113が駐車検知部の一部を構成してもよい。具体的に、例えば、演算装置102は、運転操作センサ等で車両の停車が確認された位置が駐車場等の駐車可能領域であれば駐車と判断し、停車位置が交差点等の駐車不可領域であれば駐車とは判断しない、としてもよい。
-記憶部-
記憶部103は、各種の情報やデータを記憶する。記憶部103の具体的な構成は、特に限定されない。例えば、チップに内蔵されたメモリで実現されてもよいし、HDD(Hard disk drive)、SSD(Solid State Drive)で実現されてもよいし、DVDやBDのような光ディスクで実現されてもよい。
この例では、記憶部103は、車両情報D10及びユーザ情報D20を記憶する。車両情報D10には、車両基本情報D11と、車両状態情報D13と、稼働情報D15が含まれる。
〈車両基本情報〉
車両基本情報D11は、車両識別情報及びリソース情報を含む。
車両識別情報は、VINのように車両を識別するための情報が含まれる。
リソース情報は、演算資源(CPUやGPUなど)に関する情報である。リソース情報は、例えば、演算資源ごとに付与された演算資源ID、各演算資源の性能を示す性能情報を含む。演算資源の性能には、演算資源の計算能力(具体的には最大計算能力)、演算資源におけるCPUとGPUの比率などが含まれる。演算資源の計算能力は、例えば、それぞれの演算資源が単位時間当たりに計算することができるデータ量である。
〈車両状態情報〉
車両状態情報D13は、車両10の状態を示す情報であり、例えば、車両位置情報、車両通信情報、車両電源情報等を含む。
車両位置情報は、車両10の位置(緯度および経度)を示す。例えば、車両位置情報は、位置センサ114で取得される。
車両通信情報は、車両10と通信網6との通信状態を示す情報、車両10と管理サーバ50との通信帯域の情報を含む。車両通信情報は、例えば、所定時間毎に更新される。
車両電源情報は、車両10の電源の状態を示す情報、車両電池残量情報、車両充電情報などを含む。例えば、車両電源情報は、イグニッション電源のオン/オフ、アクセサリ電源のオン/オフなどを示す。車両電池残量情報は、車両10に搭載された電池(図示省略)の残量を示す。車両充電情報は、充電設備(図示省略)において車両10が充電中であるか否かを示す。
〈稼働情報〉
稼働情報D15は、例えば、車両10の走行履歴を示す車両走行情報と、演算装置102の稼働履歴を示す稼働履歴情報と、演算装置102の稼働予定を示す稼働予定情報を含む。
車両走行情報は、例えば、車両10の位置と時刻とを関連付けて示す。なお、走行履歴情報に加えて、車両10の未来の走行予定を示す走行予定情報が含まれてもよい。
稼働履歴情報は、例えば、演算装置102の演算資源の利用率及び/またはジョブの処理量と、時刻とを関連付けて示す。稼働履歴情報は、通常稼働履歴と、グリッド稼働履歴とを含む。通常稼働履歴は、例えば、車両の走行やカーナビ、音楽再生等のサービスの提供等のように、ユーザーの利用のために演算装置102を稼働させた履歴を示す情報である。グリッド稼働履歴は、グリッドコンピューティング処理を実行するために演算装置102を稼働させた履歴を示す情報である。
稼働予定情報は、例えば、演算装置102の未来の利用状況を示す利用予定情報などを示す。
〈ユーザ情報〉
ユーザ情報D20は、車両を運転する可能性があるドライバ候補者(以下、「登録ユーザ」という)に関する情報であり、例えば、主ユーザ情報D21と副ユーザ情報D22を含む。
主ユーザ情報D21は、車両10に登録された主となるユーザである主ユーザに関する情報である。主ユーザとは、例えば、商用車等の場合、主としてその商用車等を使用する従業員、利用頻度が最も高い従業員などである。
主ユーザ情報D21は、主ユーザを特定するための情報を含む。主ユーザを特定するための情報とは、例えば、あらかじめ撮影された主ユーザの写真や、あらかじめ登録された主ユーザの虹彩情報、指紋情報、及び/または、声紋情報を含む。主ユーザ情報D21は、主ユーザが変更された場合、更新される。例えば、商用車等であれば担当するドライバが変更されたりした際に更新される。なお、主ユーザ情報D21として、主ユーザの連絡先(例えば、主ユーザが所有する端末装置40のメールアドレス等)が登録されていてもよい。
副ユーザ情報D22は、車両10に登録された主ユーザ以外に運転する可能性のあるユーザ(「副ユーザ」と称する)に関する情報である。副ユーザ情報D22は、副ユーザを特定するための情報を含む。副ユーザを特定するための情報とは、例えば、あらかじめ撮影された副ユーザの写真や、あらかじめ登録された副ユーザの虹彩情報、指紋情報、及び/または、声紋情報を含む。副ユーザ情報D22は、追加や削除等の更新ができる。例えば、車両10の所有者が副ユーザとして家族や友人等を追加・削除したり、商用車等であれば、運転する可能性のある従業員が副ユーザとして登録され得る。なお、副ユーザ情報D22として、副ユーザの連絡先(例えば、副ユーザが所有する端末装置40のメールアドレス等)が登録されていてもよい。
なお、運転する可能性があるすべてのドライバ候補者について、主ユーザと副ユーザとを区別せずに管理してもよい。ユーザ情報D20に登録される主ユーザ及び副ユーザは、登録ユーザの一例である。
〔クライアント端末〕
クライアント端末30は、クライアントにより所有される。クライアントは、ジョブデータの計算を依頼する。このようなクライアントの例としては、企業、研究機関、教育機関などが挙げられる。
図4に示すように、クライアント端末30は、通信部301と、記憶部303と、制御部302とを備える。
-通信部-
通信部301は、管理サーバ50と双方向通信が可能に接続され、相互間での情報やデータを送受信する。通信部301により受信された情報やデータは、制御部302に送られる。
-演算部-
制御部302は、クライアント端末30の各部を制御する。制御部302は、1または複数のプロセッサ、1または複数のメモリなどを有する。メモリは、プロセッサを動作させるためのプログラム、プロセッサの処理結果を示す情報やデータなどを記憶する。
-記憶部-
記憶部303は、情報やデータを記憶する。この例では、記憶部303は、クライアント情報D31と、ジョブデータD1とを記憶する。
〈クライアント情報〉
クライアント情報D31は、クライアントに関する情報である。クライアント情報D31は、クライアントに設定されたクライアントID、クライアントにより所有されるクライアント端末30に設定されたクライアント端末ID、担当者名、住所、電話番号などを含む。
〈ジョブデータ〉
ジョブデータD1は、ジョブに対応するデータであり、ジョブの実施のために処理されるデータである。
なお、ジョブデータD1は、計算タイプにより分類可能である。計算タイプの例としては、CPU系の計算タイプ、GPU系の計算タイプなどが挙げられる。CPU系の計算タイプのジョブデータD1では、シミュレーション計算など、条件分岐の多い複雑な計算が要求される傾向にある。GPU系の計算タイプのジョブデータD1では、画像処理や機械学習など、膨大な量の単純計算が要求される傾向にある。
〈ジョブ情報〉
ジョブデータD1に付随してジョブに関するジョブ情報D32が記憶される。ジョブ情報D32は、例えば、ジョブの名称情報、ジョブの内容情報、ジョブデータの計算タイプ、処理条件、必要計算能力、ジョブの納期情報などを含む。
〔管理サーバ〕
管理サーバ50は、グリッドコンピューティングの運営を管理する。換言すると、システム1は、管理サーバ50を備える。管理サーバ50は、システム1を運営する事業者により所有される。
図5に示すように、管理サーバ50は、通信部501と、制御部502と、記憶部503とを備える。管理サーバ50は、1または複数のプロセッサ及び1または複数のメモリなどを有する。
-通信部-
通信部501は、車両10やクライアント端末30と双方向通信が可能に接続され、相互間での情報やデータを送受信する。通信部501により受信された情報やデータは、制御部502に送られる。
-記憶部-
記憶部503には、各種の情報やデータが記憶される。記憶部503の具体的な構成は、特に限定されない。例えば、チップに内蔵されたメモリで実現されてもよいし、HDD(Hard disk drive)、SSD(Solid State Drive)で実現されてもよいし、DVDやBDのような光ディスクで実現されてもよい。
この例では、記憶部503には、車両情報テーブルD51、ジョブテーブルD53、マッチングテーブルD55、ユーザテーブルD56、ジョブデータD1、及び演算結果データD2が格納される。
〈車両情報テーブル〉
車両情報テーブルD51は、車両情報を管理するためのテーブルである。車両情報テーブルD51には、例えば、各車両の車両情報D10がリスト化されて格納されている。
〈ジョブテーブル〉
ジョブテーブルD53は、クライアントから依頼されたジョブを管理するためのテーブルである。ジョブテーブルD53には、ジョブ毎に、そのジョブに設定された受付番号、そのジョブを依頼したクライアントに設定されたクライアントID、そのジョブの名称および内容などが登録される。また、ジョブテーブルD53には、ジョブ毎に、そのジョブに対応するジョブデータD1の計算タイプおよび処理条件、そのジョブデータD1の計算に必要となる計算能力である必要計算能力、そのジョブに設定された納期などが登録される。ジョブテーブルD53では、それぞれのジョブデータD1がどのクライアントから依頼されたジョブなのかがわかるように紐づけされている。
〈マッチングテーブル〉
マッチングテーブルD55は、マッチング工程でのマッチングの結果を管理するためのテーブルである。マッチングテーブルD55には、ジョブ毎に、そのジョブに設定された受付番号、そのジョブに対応するジョブデータD1に設定されたジョブデータID、マッチング処理によりそのジョブデータに対して割り当てられた車両の車両識別情報などが登録される。
〈ユーザテーブル〉
ユーザテーブルD56は、各車両10の登録ユーザ(例えば、主ユーザ及び副ユーザ)を管理するためのテーブルである。ユーザテーブルD56には、例えば、各車両の車両識別情報と、それぞれの車両の主ユーザの識別情報及び副ユーザの識別情報とが紐づけされて、リスト化されて格納されている。主ユーザの識別情報及び副ユーザの識別情報の形態は特に限定されないが、例えば、各ユーザに付された識別IDであってもよいし、各ユーザの氏名等であってもよい。また、ユーザテーブルには、主ユーザ及び副ユーザの連絡先が登録されている。
なお、管理サーバ50で認証部の機能の一部を実現する場合、記憶部503にユーザ情報D20に相当する情報(車両から受信した写真や生体情報等のデータに基づいて主ユーザを特定するのに必要な情報)を格納しておく必要がある。
〈予約テーブル〉
予約テーブルD57は、車両の利用予約を管理するテーブルである。例えば、車両10が特定の企業が従業員(以下、ユーザという)に使用させる商用車等の場合に、その商用車等の利用予約を管理するテーブルである。なお、普段使用するユーザが決まっている場合には、そのユーザを主ユーザとして登録し、それ以外のユーザの使用についてのみ予約テーブルD57で管理するようにしてもよい。
〈ジョブデータ〉
記憶部503に記憶されるジョブデータD1は、後述するジョブ受付処理でクライアント端末から受け付けられたジョブのデータである。
〈演算結果データ〉
記憶部503に記憶される演算結果データD2は、後述するグリッドコンピューティング処理により各車両10で実行されたジョブの計算結果のデータである。
-制御部-
この例では、制御部502は、グリッドコンピューティングの運営や管理に関する一連の制御及び処理を実行する機能を有する。例えば、後述する図7のフロー図内での制御や処理を実行する。なお、以下の説明では、説明の便宜上、管理サーバ50を主体をとして動作や処理についての記載をしているが、制御部502がその処理や制御に寄与することで実現される場合がある。
制御部502は、クライアント端末30から受信した情報やデータを記憶部503に記憶する。例えば、制御部502は、クライアント端末30からジョブデータD1を受信すると、ジョブデータD1を記憶部503に保存する。また、制御部502は、クライアント端末30からジョブ情報D32を受信すると、記憶部503のジョブテーブルD53に登録する。
制御部502は、それぞれの車両10及び/または主ユーザの端末装置40から受信された情報及び/またはデータを記憶部503に記憶する。制御部502は、例えば、車両10から車両情報D10(車両走行情報、リソース情報を含む)を受信すると、記憶部503の車両情報テーブルD51に登録する。また、制御部502は、例えば、主ユーザの端末装置40から副ユーザの追加/削除連絡を受信すると、ユーザテーブルD56のユーザ情報を更新する。
〔グリッドコンピューティングシステムの動作〕
以下において、グリッドコンピューティングシステムの動作例について、図6~図8のフローチャートを参照しつつ説明する。図6は、車両の動作や車両での制御・処理を中心に記載したフローチャートである。図7は、図6と同じ内容の動作について、車両と管理装置の間の連携、及び管理装置と主ユーザの所有する端末装置の間における連携という観点で記載したフローチャートである。図6と図7において、同じ処理については、同じ符号を付している。また、図8は、グリッド開始条件の判定フローの一例を示している。
-ステップS11(S41,S51)-
ステップS11では、車両の所有者により指定されたドライバ候補者が、車両のユーザテーブルに登録ユーザとして登録される。
例えば、車両の所有者が車室内に設けられた乗員センサ111を登録ユーザを登録するための登録モードに設定し、車両の停車中または走行中に主ユーザの情報が登録されるようにしてもよい。また、主ユーザが所有する端末装置40を用いて登録されてもよい。
主ユーザの登録情報は、記憶部103にユーザ情報D20として格納される。また、車両10に主ユーザの連絡先が登録されてもよい。その登録方法は、特に限定されず、従来から広く知られている方法を用いることができる。
ステップS51に示すように、管理サーバ50は、例えば、管理サーバ50が管理する車両について、オペレータにより指定されたドライバ候補者を登録ユーザとしてユーザテーブルD56に登録する。例えば、管理サーバ50が企業に設置されている場合に、企業が所有する商用車等について、オペレータが、運転する可能性のあるドライバ候補者を登録ユーザとしてユーザテーブルD56に登録する。この例では、図1に示すように、車両11に登録ユーザとして主ユーザP11が登録され、車両12に登録ユーザとして主ユーザP21と副ユーザP22が登録されている。
なお、端末装置40から管理サーバ50に対して、車両10の主ユーザが登録されてもよい。すなわち、車両の所有者により指定された車両のドライバ候補者を登録ユーザとして管理サーバ50に登録してもよい。
-ステップS12、S13-
ステップS12では、車両10のイグニッション電源がON(電気自動車の場合、駆動電源がON)されて、車両10の走行が開始される。次のステップS13において、演算装置102は、車両の走行開始から駐車までの間に、センサ群110からの入力情報に基づいて、走行中の車両を運転するドライバを認識する。そして、車両を運転しているドライバがあらかじめ登録された登録ユーザと一致する場合、そのドライバをその車両におけるグリッド演算の承認手続き及び変更手続きができる管理ユーザに設定する。
-ステップS14-
ステップS14において、例えば、車両10が駐車場に入って駐車領域に入り、イグニッション電源がOFF(電気自動車の場合、駆動電源がOFF)されて、走行状態から駐車状態となる。そうすると、駐車検知部(例えば、運転操作センサ112及び車両状態センサ113)により車両の駐車状態が検知され、フローは次のステップS15に進む。
-ステップS15-
ステップS15では、演算装置102は、グリッド開始条件が充足されているかどうかを判定する。具体的には、例えば、グリッド開始条件として、駐車検知部で車両の駐車が検知されている状態において、ドライバの降車が確認された後に、ロック検知部で車両のドアロック状態が検知されることという条件が設定される。
図8には、グリッド開始条件の判定フローの一例を示す。図8の例では、演算装置102は、ステップS151~ステップS154の判定を並行して実行する。ステップS151では、リッドセンサを用いてドアの開閉状態を判定する。ステップS152では、リッドセンサを用いてドアロック状態を判定する。ステップS153では、リッドセンサを用いてボンネットの開閉状態を判定する。ステップS154では、リッドセンサを用いて、リフトゲートの位置やトランクの開閉状態を判定する。
次のステップS155において、演算装置102は、ステップS151~ステップS154の判定結果に基づいて、車両10のドアロック状態を判定する。例えば、演算装置102は、車室が閉塞されかつそれらがロックされた状態となっていれば、ドアロック状態の判定結果としてOKである、すなわち、グリッド開始条件が充足されていると判定する。この例では、演算装置102は、ステップS151ですべてのドアが閉状態であること、ステップS152ですべてのドアがロック状態であること、ステップS153でボンネットが閉状態であること、かつ、ステップS154でリフトゲートが閉位置にありトランクが閉状態であることが検知された場合に、グリッド開始条件が充足されていると判定する。そして、ステップS155でOK判定となれば、フローは次のステップS16(図6参照)に進む。
-ステップS17~S20-
図6及び図7に戻り、ステップS17では、演算装置102は、グリッド演算を開始することについて管理ユーザへの問い合わせ依頼を管理サーバ50に送信する。
より具体的には、図7のステップS52において、管理サーバ50は、車両12から上記の問い合わせ依頼を受信すると、記憶部503のユーザテーブルD56を参照して、直前に運転している登録ユーザ(管理ユーザ)の連絡先に、これから車両12でグリッド演算を実行してよいかの確認連絡を送信する。
ステップS42において、端末装置40は、管理サーバ50から上記の確認連絡を受信すると、その内容を表示画面に表示し、管理ユーザの応答操作を受け付ける。端末装置40は、管理ユーザからの応答操作情報を取得すると、その応答結果を管理サーバに送信する。
ステップS53において、管理サーバ50は、端末装置42から管理ユーザの応答結果を受信すると、その内容を車両10に送信する。
車両において、次のステップS18では、管理ユーザからの使用許可が出たか否かが判定される。図7では、管理ユーザは、車両10でのグリッド演算を許可した例を示している。
ステップS54において、管理サーバ50の制御部502は、依頼対象となるアプリケーションジョブ用のジョブデータD1を車両12に送信する。なお、管理サーバ50は、図7の場合と同様に、車両12から送信要求を受けた後に、車両12にジョブデータD1を送信するようにしてもよい。
ステップS22において、演算装置102は、管理サーバ50からジョブデータD1を受信する。その後、演算装置102は、ジョブデータD1を用いてグリッド演算を開始する(ステップS23)。演算装置102は、グリッド演算が終了すると(ステップS23)、その演算結果を管理サーバ50に送信する(ステップS24)。管理サーバ50において、演算装置102からの演算結果が受信されると、一連の処理は終了となる。なお、駐車時間に余裕がある場合に、ステップS20の処理を繰り返し実行してもよい。
一方で、ステップS53において管理サーバ50が受信した応答結果が、車両12でのグリッド演算を許可しない場合、図6のステップS18において、許可なしの判定となり、車両12では、グリッド演算が実行されることなく、一連の処理が終了する。
なお、以上の実施形態を適宜組み合わせて実施してもよい。以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、ここに開示する技術、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。すなわち、前述の実施形態は単なる例示に過ぎず、本開示の範囲を限定的に解釈してはならない。本開示の範囲は請求の範囲によって定義され、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本開示の範囲内のものである。
以上説明したように、ここに開示する技術は、グリッドコンピューティングを管理する技術として有用である。
10 車両
50 管理サーバ(管理装置)
101 通信部
111 乗員センサ(センサ)
112 運転操作センサ(駐車検知部)
113 車両状態センサ(駐車検知部、ロック検知部)
501 通信部
503 記憶部
D56 ユーザテーブル
D57 予約テーブル

Claims (2)

  1. 管理サーバを用いて車両に搭載された演算資源を活用したグリッドコンピューティングを管理する管理方法であって、
    前記車両には、ドライバを認識するセンサが設けられ、
    前記管理サーバの制御部が、オペレータまたは前記車両の所有者により指定された前記車両のドライバ候補者を登録ユーザとしてユーザテーブルに登録する登録工程と、
    前記管理サーバの制御部が、前記車両の利用予約状況を管理する予約テーブルに、オペレータまたは前記車両の利用者により指定された日時に当該車両の利用予約を設定する予約設定工程と、
    前記予約テーブルの予約日時に前記センサで前記予約テーブルに登録された登録ユーザによる前記車両の運転が確認された場合に、前記管理サーバの制御部が、当該車両におけるグリッドコンピューティングの演算開始及び演算停止を承認する操作を受け付ける対象ユーザを、演算開始の直前に運転していた前記登録ユーザに設定する管理ユーザ設定工程とを備える、
    グリッドコンピューティングの管理方法。
  2. 管理サーバを用いて車両に搭載された演算資源を活用したグリッドコンピューティングを管理する管理システムであって、
    前記車両は、ドライバを認識するセンサを備え、
    前記管理サーバは、
    制御部と、
    登録ユーザが登録されるユーザテーブル及び車両の利用予約状況を管理する予約テーブルが記憶される記憶部とを備え、
    前記管理サーバの制御部は、
    オペレータまたは前記車両の所有者により指定された前記車両のドライバ候補者を前記登録ユーザとして前記ユーザテーブルに登録する登録工程と、
    オペレータまたは前記車両の利用者により指定された日時における当該車両の利用予約を前記予約テーブルに設定する予約設定工程と、
    前記予約テーブルの予約日時に前記センサで前記予約テーブルに登録された登録ユーザによる前記車両の運転が確認された場合に、当該車両におけるグリッドコンピューティングの演算開始及び演算停止を承認する操作を受け付ける対象ユーザを前記演算開始の直前に運転していた前記登録ユーザに設定する管理ユーザ設定工程とを実行する、
    グリッドコンピューティングの管理システム。
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