本発明の実施形態に係る便検出システムおよび便検出装置について、図1~図16を参照して説明する。図1~図3は、本発明の第1実施形態に係る便検出システムおよび便検出装置を示している。
図1は、本発明の第1実施形態に係る便検出装置が設けられたおむつを示す斜視図である。
図2は、便検出システムを示すブロック図である。
図3は、制御部による排便検出制御を示す流れ図である。
おむつ10は、使用者の尿や便などの排泄物を受けるものであり、例えば使い捨ての紙おむつとなっている。なお、おむつ10は、布おむつでもよい。図1に示すように、おむつ10は、使用者の下腹部に着用される本体部12と、本体部12の内部に敷かれて排泄物を受けるシート部17と、を有している。
本体部12は、使用者の腹側に位置する腹側部13と、使用者の背側に位置する背側部14と、腹側部13と背側部14との間で凹状に凹み使用者の股が挿通する股部15と、を有している。本体部12は、不織布、樹脂フィルム、および吸収シートなどによる積層構造となっている。
背側部14には、一対の面ファスナ部14aが設けられている。使用者は、面ファスナ部14aを腹側部13に接着させることにより、おむつ10を着用できる。シート部17は、例えば白色の不織布などからなり、使用者の臀部や局部と本体部12との間に位置して、使用者の排泄物を受ける。
便検出装置20は、おむつ10内に設けられる。図1に示すように、便検出装置20は、本体部12とシート部17との間に配置される。便検出装置20は、例えば股部15よりも背側部14寄りに配置され、使用者が排泄した便を検知する。便検出装置20は、例えばカラーセンサや光学センサ(輝度センサ)を有している。そして、便検出装置20および便検出システム200は、照光部21、受光部22、記憶部23、制御部24、および報知部25を有している。
照光部21は、シート部17を介しておむつ10を着用した使用者の臀部に向けて光を照射する。照光部21は、例えば白色LEDとなっている。照光部21は、制御部24に接続され、制御部24からの指令信号により点灯および消灯が制御されている。照光部21は、例えば電源(図示せず)が投入(ON)されることにより、電源から制御部24を介して電力が供給されることにより光を照射する。照光部21は、継続して光を照射してもよいし、例えば数十秒~数分ごとに間欠して光を照射してもよい。
受光部22は、照光部21から照射された光の反射光を受光する。具体的には、受光部22は、シート部17からの反射光を受光する。使用者の排便がない状態では、シート部17から反射された白色光を受光部22が受光する。一方、使用者の排便がある状態では、シート部17が白色から便色に染まる。これにより、使用者の排便がある状態では、シート部17から反射された便色光を受光部22が受光する。受光部22は、制御部24に接続され、受光した受光色情報を制御部24に送信する。
便検出装置20に光学センサを用いる場合には、受光部22は便特有の色情報のみを透過させるカラーフィルタを設けてもよい。すなわち、カラーフィルタは、使用者の排便がない状態では反射光を透過しない。使用者の排便がある状態では、受光部22は便特有の色情報を受光する。カラーフィルタを通過した便色を含む光は、輝度の変化に変換され、制御部24に入力される。すなわち、便検出装置20は、2値の便検知光学センサにより便の有無を検知する。
記憶部23には、便特有の便色情報があらかじめ記憶されている。便特有の便色情報とは、便の色である茶系統ないし黒系統の範囲をもった色彩(スペクトル)となっている。また、記憶部23には、例えば制御部24による排便検出結果が時刻とともに記憶される。記憶部23には、図3に示す排便検出制御の制御プログラムが記憶されている。なお、記憶部23は、制御部24に設けられていてもよい。
カラーフィルタを用いた受光部22を用いる場合には、便色は輝度に変換されるため、記憶部は設けられなくてもよい。
記憶部23に記憶する色情報は、検知対象に合わせて変更してもよく、例えば尿の色である黄色系統の範囲を持った色彩でもよく、血の色である赤色系統の範囲を持った色彩でもよい。これにより、制御部24は、尿や血なども便と区別して検知対象とすることができる。
制御部24は、受光部22が受光した受光色情報と、記憶部23に記憶された便色情報と、を比較して排便があるか否かを判定する。制御部24は、照光部21、受光部22、記憶部23、および報知部25に接続されている。制御部24は、受光部22が受光した色彩に関する受光色情報を取得(受信)する。制御部24は、図3に示す排便検出制御を実行する。
カラーフィルタを用いた受光部22を用いる場合、制御部24は、受光部22の輝度の変化を閾値として排便があるか否かを判定する。
便色情報を含む光は受光部22によって電圧値に変換されるため、コンパレータとAND回路を使用して、特定の電圧値が組み合わさった場合のみ報知部25を駆動させる回路を構成してもよく、その場合、制御部24は設けられなくてもよい。
報知部25は、制御部24により排便があると判定された場合に排便を報知する。報知部25は、例えば音発生装置(スピーカ)や振動発生装置(バイブレータ)などである。報知部25は、制御部24の指示により音や振動を発生させる。
例えば、報知部25を振動発生装置とすることで、排便があることを周りにいる人に知られることなく、使用者のみに知らせることができる。報知部25は、例えば便検出装置20のリモコン(図示せず)などでリセットされるまで報知を続ける。これにより、報知部25は、排便があることを使用者が気付くまで報知を続けることができる。なお、報知部25は、連続報知に限らず、例えば数十秒ごとに報知するなど、間欠的に報知してもよい。
図3は、制御部24が実行する排便検出制御の流れ図を示している。図3に示す排便検出制御は、便検出装置20の電源が投入されてからあらかじめ定められた所定の周期で実行される。なお、図3に示す流れ図では、ステップを「S」で示す。
まず、S1では、照光部21を点灯させる。すなわち、制御部24は、照光部21に電力を供給して、照光部21から白色光を照射させて、S2に進む。S2では、色を取得する。すなわち、制御部24は、照光部21から照射された光の反射光を受光した受光部22から受光色情報を取得する。次のS3では、色スペクトル解析を実行する。すなわち、制御部24は、受光部22から受光した受光色情報の色スペクトルを解析して、S4に進む。
S4では、便特有の色スペクトルであったか否かを判定する。すなわち、制御部24は、S3で解析した受光色情報の色スペクトルと、記憶部23に記憶された便色情報の色スペクトルとを比較する。そして、S4で「YES」、すなわち制御部24は、受光色情報の色スペクトルが便色情報の色スペクトルに含まれるならば、S5に進む。S4で「YES」の場合は、受光色情報の色スペクトルが便特有の色である茶系統ないし黒系統となっている。
一方、S4で「NO」、すなわち制御部24は、受光色情報の色スペクトルが便色情報の色スペクトルに含まれないならば、エンドとする。S4で「NO」の場合は、例えば受光色情報の色スペクトルがシート部17の色スペクトル(例えば、白色)などの茶系統ないし黒系統以外の系統色となっている。
S5では、排便報知を実行する。すなわち制御部24は、報知部25から音や振動を発生させて、エンドとする。これにより、おむつ10を着用している使用者は、排便があったことを認識することができる。なお、報知部25からの報知は、上述したようにリモコンなどでリセットされてもよいし、おむつ10を交換して受光色情報が便色情報でなくなることによりリセットされてもよい。
かくして、第1実施形態による便検出装置20および便検出システム200は、カラーセンサからなる便検出装置20の記憶部23に便特有の便色情報を記憶させて、受光部22が便色を受光した場合に排便を報知している。これにより、便検出装置20は、効果的に排便を検出できる。また、便検出装置20は、専用のおむつではなく市販されているおむつ10に使用することができるので、使い勝手を向上することができる。さらに、便検出装置20は、おむつ10が使い捨てであっても、新しいおむつ10に繰り返し使うことができるので、コストを低減させることができる。
次に、図4~図6は、本発明の第2実施形態による便検出装置30および便検出システム300を示している。第2実施形態の特徴は、便検出装置30および便検出システム300は、カラーセンサ31と、端末装置41と、を備えていることを特徴とする。なお、第2実施形態では、上述した第1実施形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略する。
図4は、本発明の第2実施形態に係る便検出システムを示すブロック図である。
図4に示すように、便検出装置30および便検出システム300は、カラーセンサ31と、端末装置41と、を備えている。
カラーセンサ31は、おむつ10内に設けられる。カラーセンサ31は、照光部21、受光部22、第1記憶部32、第1制御部33、および第1通信部34を有する。なお、カラーセンサ31に第1実施形態で説明した報知部25が設けられていてもよい。
第1記憶部32は、例えばカラーセンサ31の電源が投入された時刻や受光部22が受光した受光色情報などが記憶される。また、第1記憶部32には、図5に示す受光色検出制御の制御プログラムが記憶されている。なお、第1記憶部32は、第1制御部33に設けられていてもよい。
第1制御部33は、照光部21、受光部22、第1記憶部32、および第1通信部34に接続されている。第1制御部33は、図5に示す受光色検出制御を実行する。第1制御部33は、受光部22が受光した受光色情報を第1通信部34から端末装置41に送信させる。なお、第1制御部33は、カラーセンサ31が報知部25を有している場合には端末装置41から排便ありの判定結果を受信したときに、報知部25から音や振動を出力させる。
第1通信部34は、受光部22が受光した受光色情報を端末装置41に向けて送信する。第1通信部34は、第1制御部33により制御されている。第1通信部34は、受光色情報を連続して送信し続けてもよいし、間欠的(例えば、数十秒~数分ごと)に受光色情報を送信してもよい。なお、第1通信部34は、カラーセンサ31が報知部を有している場合には端末装置41から排便検出結果(排便あり信号)を受信する。
端末装置41は、カラーセンサ31と通信する。端末装置41は、例えばカラーセンサ31を設けたおむつ10を着用している使用者自身の管理装置(例えば、携帯端末)であったり、使用者を介護している介護者の管理装置(例えば、携帯端末やデスクトップパソコン)であったりしている。端末装置41は、無線によりカラーセンサ31に接続されている。なお、端末装置41は、有線によりカラーセンサ31に接続されていてもよい。そして、端末装置41は、第2通信部42、第2記憶部43、第2制御部44、および報知部45を有している。
第2通信部42は、カラーセンサ31の第1通信部34から送信された受光色情報を受信する。なお、第2通信部42は、カラーセンサ31が報知部25を有している場合には第1通信部34に向けて排便検出結果(排便あり信号)を送信する。
第2記憶部43には、便特有の便色情報があらかじめ記憶されている。便特有の便色情報とは、便の色である茶系統ないし黒系統の範囲をもった色彩(スペクトル)となっている。第2記憶部43は、本発明の記憶部を構成している。第2記憶部43には、例えば第2通信部42が受信した受光色情報がその時刻とともに記憶される。また、第2記憶部43には、第2制御部44による排便検出結果(排便あり結果)が時刻とともに記憶される。第2記憶部43には、図6に示す排便検出制御の制御プログラムが記憶されている。なお、第2記憶部43は、第2制御部44に設けられていてもよい。
第2制御部44は、第2通信部42が受信した受光色情報と、第2記憶部43に記憶された便色情報と、を比較して排便があるか否かを判定する。第2制御部44は、本発明の制御部を構成するもので、第2通信部42、第2記憶部43、および報知部45に接続されている。第2制御部44は、図6に示す排便検出制御を実行する。
報知部45は、第2制御部44により排便があると判定された場合に排便を報知する。報知部45は、例えば画像や文字情報を表示する表示部、音発生装置(スピーカ)、振動発生装置(バイブレータ)などである。報知部45は、第2制御部44の指示により画像表示、音、振動などを発生させる。報知部45は、画像表示、音、振動のうち少なくとも1つにより排便があることを報知する。
端末装置41が使用者の携帯端末などである場合には、使用者は端末装置41により排便があったことを確認することができる。使用者の端末装置41に排便があったことを報知させることにより、例えば使用者の臀部でカラーセンサ31自体による音や振動の発生による不快感を低減できる。一方、端末装置41が介護者のもの(例えば、管理端末など)である場合には、介護者は端末装置41により使用者に排便があったことを確認することができる。これにより、介護者は、使用者の排便状態を直接確認することなく、使用者から離れた場所で使用者の排便状態を認識することができる。また、介護者は、使用者に排便があったことを早急に認識することができるので、早期におむつ10を交換することができる。
図5は、カラーセンサの制御部による受光色検出制御を示す流れ図である。
図6は、端末装置の制御部による排便検出制御を示す流れ図である。
図5、図6に示す制御は、あらかじめ定められた所定の周期で実行される。なお、図5、図6に示す流れ図では、ステップを「S」で示す。
まず、カラーセンサ31の第1制御部33で実行される受光色検出制御について、図5を参照して説明する。S11、S12は、図3に示すS1、S2と同様の制御が実行される。そして、次のS13では、色情報信号(受光色情報)を送信する。すなわち、第1制御部33は、受光部22が受光した受光色情報を第1通信部34から端末装置41の第2通信部42に送信させて、エンドとする。第1制御部33は、受光色情報を連続して第1通信部34から第2通信部42に送信させてもよいし、間欠的(例えば、数十秒から数分ごと)に送信させてもよい。
次に、端末装置41の第2制御部44で実行される排便検出制御について、図6を参照して説明する。S21では、色情報信号(受光色情報)を受信する。すなわち、第2制御部44は、第2通信部42で受信した受光色情報を第2記憶部43に記憶させる。次のS22、S23は、図3に示すS3、S4と同様の制御が実行される。
そして、次のS24では、排便報知を実行する。すなわち第2制御部44は、画像表示、音、振動などにより排便があったことを報知部45から報知して、エンドとする。報知部45は、例えば「排便がありました」などの文字表示やおむつマークなどの画像表示により、使用者に排便があったことを報知する。また、報知部45は、文字表示や画像表示に限らず、振動や音を発生させてもよい。
かくして、第2実施形態による便検出装置30および便検出システム300は、おむつ10に設けられたカラーセンサ31とは離れた位置にある端末装置41に排便があったことを報知している。これにより、例えば端末装置41が使用者自身のものである場合には、使用者は、周りの人に気付かれることなく、端末装置41により排便があったことを確認することができる。使用者の端末装置41に排便があったことを報知させることにより、例えば使用者の臀部でカラーセンサ31自体による音や振動の発生による不快感を低減できる。
一方、端末装置41が介護者のものである場合には、介護者は、端末装置41により使用者に排便があったことを確認することができる。これにより、介護者は、使用者の排便状態を直接確認することなく、使用者から離れた場所で使用者の排便状態を認識することができる。また、介護者は、使用者に排便があったことを早急に認識することができるので、排便後の早期におむつ10を交換することができる。
次に、図7~図12は、本発明の第3実施形態に係る便検出システム400を示している。第3実施形態による便検出システム400の特徴は、端末装置41で複数の使用者の排便状態を管理するものである。なお、第3実施形態では、上述した第1、第2実施形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略する。
図7は、本発明の第3実施形態に係る便検出システムを示すブロック図である。
図8は、端末装置の報知部に表示される排便情報を示す正面図である。
図7に示すベッド100は、例えば介護施設や病院などの施設に用いられている。ベッド100には、おむつ10を着用した使用者(被介護者や入院患者など)が就寝している。各使用者が着用しているおむつ10のカラーセンサ31は、無線により端末装置41に接続されている。各使用者のカラーセンサ31は、おむつ10内の受光色情報を端末装置41に送信している。端末装置41は、例えば施設内の管理室に設置されている。なお、端末装置41は、それぞれの介護者が携帯する携帯端末でもよい。
図8は、端末装置41の報知部45に表示される排便情報の一例を示している。図8に示す報知部45は、端末装置41の表示部となっている。端末装置41は、施設内にいる使用者のうち、おむつ10を着用している使用者が何号室を利用しているかが分かるようになっている。すなわち、カラーセンサ31は、施設内の各部屋(部屋番号)に紐づけられている。カラーセンサ31と各部屋との紐づけは、端末装置41でなされてもよいし、専用の装置およびカラーセンサ31でなされてもよい。なお、カラーセンサ31は、各使用者に紐づけられていてもよい。
図8に示すように、おむつ10を使用している使用者の号室には、色枠51~53およびおむつマーク55が表示されている。介護者は、色枠51~53およびおむつマーク55を確認することにより、おむつ10を着用している使用者が何号室を利用しているかを確認できる。なお、図8では、おむつ10の使用者が6人表示されているが、図7では、説明の便宜のために3人の使用者を示しており、他の使用者は省略している。
報知部45は、例えば青色枠51(一点鎖線で示す)からの色の変化により、排便情報を表示している。第2制御部44により排便がないと判定している場合には、青色枠51が表示される。一方、第2制御部44により排便があると判定している場合には、青色枠51から赤色枠52(実線で示す)に変更される。また、第2制御部44により便秘状態と判定された場合には、青色枠51から黄色枠53(点線で示す)に変更される。なお、排便情報は、色表示に限らず点滅、点灯表示などでもよいし、文字表示などでもよい。また、排便ありの場合には、音や振動により報知してもよい。
これにより、介護者は、各部屋の使用者を直接確認することなく、端末装置41により複数の使用者の排便情報を得ることができる。従って、介護者は、使用者に排便があった場合に、早急に使用者のおむつ交換を行うことができる。
図9は、排便の有無および便秘を表示する場合の流れ図である。図9に示す排便情報制御の制御プログラムは、第2記憶部43にあらかじめ記憶されている。
図9に示す排便情報制御は、あらかじめ定められた所定の周期で実行される。なお、図9に示す流れ図では、ステップを「S」で示す。
S31では、排便ありか否かを判定する。この排便ありか否かの判定は、図5、図6の制御処理に基づき実行される。そして、S31で「YES」、すなわち排便ありと判定された場合には、S32に進む。一方、S31で「NO」、すなわち排便なしと判定された場合には、S33に進む。
S32では、排便ありを報知する。すなわち、第2制御部44は、報知部45に排便ありを示す赤色枠52を表示させて、エンドとする。これにより、介護者は、排便があった使用者を端末装置41で確認することができる。
S33では、前回の排便からの経過時間が経過時間閾値以内か否かを判定する。すなわち、第2制御部44は、第2記憶部43に記憶された前回の排便時刻から現在時刻までの経過時間を算出する。経過時間閾値は、第2記憶部43に記憶されており、数十時間(例えば、48時間など)に設定されている。経過時間閾値は、使用者ごとに個別に設定されていてもよい。
そして、S33で「YES」、すなわち前回の排便から現在までの経過時間が経過時間閾値以内であると判定された場合には、S34に進む。一方、S33で「NO」、すなわち前回の排便から現在までの経過時間が経過時間閾値を超えていると判定された場合には、S35に進む。
S34では、排便なしを報知する。すなわち、第2制御部44は、報知部45に排便なしを示す青色枠51を表示させて、エンドとする。これにより、介護者は、排便がされていない使用者を端末装置41で確認することができる。
S35では、便秘を報知する。すなわち、第2制御部44は、報知部45に便秘を示す黄色枠53を表示させて、エンドとする。これにより、介護者は、便秘状態となっている使用者を端末装置41で確認することができる。このように、第2制御部44は、使用者の排便の有無および便秘状態を監視している。従って、介護を円滑に行うことができるとともに、使用者の健康管理もあわせて行うことができる。
次に、図10は、報知部に表示される各階における排便時刻情報を示す正面図である。
図10に示すように、報知部45は、各階の排便時刻情報を表示する。排便時刻情報は、各使用者の排便時刻を表示してもよいし、各階における所定時間内(例えば、1時間内)での排便回数の総数を表示してもよい。
第2制御部44は、各使用者の排便時刻を第2記憶部43に記憶させる。そして、第2制御部44は、各階ごとに使用者の排便時刻を報知部45に表示させる。第2制御部44は、例えば各階ごとに排便分布情報を報知部45に表示させる。例えば、図10に示すように、1階の部屋にいる使用者は、1時30分~2時30分の間に排便が多いことが表示される。2階にいる使用者は、3時30分~4時30分の間に排便が多いことが表示される。また、3階にいる使用者は、5時30分~6時30分の間に排便が多いことが表示される。
各使用者の排便時間は、基本的にはある程度の周期性をもって行われる。例えば、各階ごとに担当の介護者が分かれているとすると、同じ階で複数の使用者の排便時間が重なった場合には、後の使用者のおむつ交換が遅れるおそれがある。そこで、報知部45に各階ごとの排便分布を表示することで、各階におけるおむつ交換が忙しい時間帯とそうでない時間帯とを認識することができる。これにより、例えば1階にいる使用者と2階にいる使用者とを入れ替えたりすることで、おむつ交換の時間帯を分散させることができる。これにより、各階を担当する介護者は、使用者の排便後速やかにおむつ交換を行うことができる。従って、各階の担当者が少なくても余裕をもった介護を行うことができる。
次に、過去の排便情報から各使用者の排便予測を算出する場合について説明する。排便予測は、近いうちに排便がなされる可能性があることを示唆するものである。
図8に示すように、排便予測は、例えばおむつマーク55の複数の態様により表示される。図8では、排便予測を「高」「中」「低」の3段階で示している。排便予測「高」は、例えばおむつマーク55内に「高」表示がなされる。排便予測「中」は、例えばおむつマーク55内に「中」表示がなされる。排便予測「低」は、例えばおむつマーク55内に「低」表示がなされる。なお、排便予測の表示は、これに限らず、例えば色の表示や点灯、点滅表示などでもよい。また、排便予測表示は、3段階に限らず、2段階でもよいし、4段階以上でもよい。
図8に示すように、介護者は、101号室の使用者に排便予測「低」が表示されており、青色枠51となっているので、排便がなされる可能性が低いことを認識できる。また、介護者は、202号室の使用者に排便予測「中」が表示されており、青色枠51となっているので、排便がなされる可能性が中位であることを認識できる。一方、介護者は、301号室の使用者に排便予測「中」の表示がなされているが、赤色枠52となっているので、すでに排便がなされていることを認識できる。介護者は、例えば排便予測が「低」や「中」である場合に排便がなされたときには使用者の体調不良などを懸念することができる。
介護者は、201号室の使用者に排便予測「高」の表示がなされているが、赤色枠52となっているので、すでに排便がなされていることを認識できる。一方、介護者は、302号室の使用者に排便予測「高」の表示がなされているが、青色枠51となっているので、まだ排便がなされていないことを認識できる。このような場合、介護者は、302号室の使用者にトイレで排便を促すことができる。
これにより、おむつ10内に排便を行うことを低減させることができる。従って、例えば通常トイレで排泄を行っている使用者が念のためにおむつ10を着用している場合などでは、おむつ10内に排便するよりも前にトイレで排便させることができるので、使用者の精神状態を良好に保つことができるとともに、円滑な介護を行うことができる。なお、105号室の使用者は、便秘状態を示す黄色枠53が表示されているので、排便予測は表示されていない。しかし、これに限らず、便秘状態と判定されている使用者は、常に排便予測「高」が表示されていてもよい。
次に、第2制御部44が行う排便予測制御について、図11、図12を参照して説明する。
図11は、排便回数に基づいて排便予測を行う場合の流れ図である。
図11に示す排便予測制御は、あらかじめ定められた所定の周期で実行される。また、図11に示す排便予測制御は、例えば数日間にわたる排便情報を第2記憶部43に記憶(蓄積)した後に実行される。なお、図11に示す流れ図では、ステップを「S」で示す。
まず、S41では、現在の時刻が過去の排便時刻よりも所定時間前か否かを判定する。この所定時間は、例えば第2記憶部43に記憶されている過去の排便時刻のうち最も早い排便時刻の数十分前(例えば、20~30分前)となっている。所定時間は、使用者ごとに異なっていてもよい。そして、S41で「YES」、すなわち現在の時刻が過去の排便時刻よりも所定時間前になったと判定された場合には、S42に進む。一方、S41で「NO」、すなわち現在の時刻が過去の排便時刻よりも所定時間前になっていないと判定された場合には、エンドとする。なお、S41で「NO」の場合に、S46に進んでもよい。
S42では、記憶された排便回数が第1回数閾値以上か否かを判定する。排便回数は、例えば8時00分から8時30分の間など区分けされた期間(例えば20~30分区切り)の排便回数を算出する。一例を挙げると、6日前と5日前に8時05分、4日前と3日前に8時25分、2日前と1日前に8時15分に排便があったとすると、第2記憶部43に記憶された排便回数は8時00分から8時30分の間で6回となる。第1回数閾値は、排便がある可能性が高いことを示唆するための閾値となっている。第1回数閾値は、毎日なされる排便の規則的な周期性を考慮した数値となっており、例えば5回以上に設定されている。
そして、S42で「YES」、すなわち記憶された排便回数が第1回数閾値以上であると判定された場合には、S43に進む。一方、S42で「NO」、すなわち記憶された排便回数が第1回数閾値未満であると判定された場合には、S44に進む。
S43では、排便予測「高」を報知する。すなわち、図8に示すように、第2制御部44は、おむつマーク55内に「高」表示を報知部45にさせる。介護者は、この「高」表示を確認することで、使用者の排便時間が迫っていることを認識することができる。従って、介護者は、使用者がおむつ10内に排便を行う前に、トイレで排便するのを促すことができる。
S44では、記憶された排便回数が第2回数閾値以上か否かを判定する。第2回数閾値は、第1回数閾値よりも小さい数値となっており、例えば5回未満に設定されている。第2回数閾値は、例えば食事などにより通常とは異なるタイミングでなされた排便を想定して設定されている。S44では、S42と同様の判定処理が実行される。そして、S44で「YES」、すなわち記憶された排便回数が第2回数閾値以上であると判定された場合には、S45に進む。一方、S44で「NO」、すなわち記憶された排便回数が第2回数閾値未満であると判定された場合には、S46に進む。
S45では、排便予測「中」を報知する。すなわち、図8に示すように、第2制御部44は、おむつマーク55内に「中」表示を報知部45にさせる。介護者は、この「中」表示を確認することで、使用者が稀に排便することがある時間帯が近づいているのを認識することができる。
S46では、排便予測「低」を報知する。すなわち、図8に示すように、第2制御部44は、おむつマーク55内に「低」表示を報知部45にさせる。介護者は、この「低」表示を確認することで、過去に排便があった時間帯が近づいているけれども、使用者が排便を行う可能性が低いことを認識することができる。なお、S41で「NO」の場合にS46に進んだ場合には、「低」表示により現在が過去に使用者の排便がない時間帯であることを認識できる。
図12は、排便時間に基づいて排便予測を行う場合の流れ図である。
図12に示す排便予測制御は、あらかじめ定められた所定の周期で実行される。また、図12に示す排便予測制御は、例えば排便情報(排便あり)を第2記憶部43に記憶(蓄積)した後に実行される。なお、図12に示す流れ図では、ステップを「S」で示す。
S51では、現在の時刻と、記憶された排便時刻と、の時間差が第1時間差閾値以下か否かを判定する。第1時間差閾値は、現在の時刻と記憶された排便時刻との時間差が小さい時間として設定されており、数十分(例えば、20~30分)に設定されている。換言すると、第1時間差閾値は、過去の排便時刻に近い時間帯として設定されている。また、記憶された排便時刻は、前日に記憶された排便時刻のみを用いてもよく、過去に記憶された全ての排便時刻を用いてもよい。
そして、S51で「YES」、すなわち現在の時刻と、記憶された排便時刻と、の時間差が第1時間差閾値以下であると判定された場合には、S52に進む。一方、S51で「NO」、すなわち現在の時刻と、記憶された排便時刻と、の時間差が第1時間差閾値を超えていると判定された場合には、S53に進む。
S52では、排便予測「高」を報知する。すなわち、図8に示すように、第2制御部44は、おむつマーク55内に「高」表示を報知部45にさせる。介護者は、この「高」表示を確認することで、使用者の排便時間が迫っていることを認識することができる。例えば、第1時間差閾値が20分に設定されていたならば、現在の時刻が過去の排便時刻の20分以内となっていることを認識できる。従って、介護者は、使用者がおむつ10内に排便を行う前に、トイレで排便するのを促すことができる。
S53では、現在の時刻と、記憶された排便時刻と、の時間差が第2時間差閾値以下か否かを判定する。第2時間差閾値は、第1時間差閾値よりも大きな値に設定されている。第2時間差閾値は、現在の時刻が記憶された排便時刻からやや離れた時間(例えば、1~2時間)として設定されている。
そして、S53で「YES」、すなわち現在の時刻と、記憶された排便時刻と、の時間差が第2時間差閾値以下であると判定された場合には、S54に進む。一方、S53で「NO」、すなわち現在の時刻と、記憶された排便時刻と、の時間差が第2時間差閾値を超えていると判定された場合には、S55に進む。
S54では、排便予測「中」を報知する。すなわち、図8に示すように、第2制御部44は、おむつマーク55内に「中」表示を報知部45にさせる。介護者は、この「中」表示を確認することで、もうすぐ使用者の排便時間になることを認識することができる。例えば、第2時間差閾値が1時間に設定されていたならば、現在の時刻が過去の排便時刻の20分以上1時間以内となっていることを認識できる。
S55では、排便予測「低」を報知する。すなわち、図8に示すように、第2制御部44は、おむつマーク55内に「低」表示を報知部45にさせる。介護者は、この「低」表示を確認することで、使用者の排便時間が遠いことを認識することができる。例えば、第2時間差閾値が1時間に設定されていたならば、現在の時刻が過去の排便時刻まで1時間以上あることを認識できる。このように、図12に示す排便予測制御では、過去の排便時間に近づくに従って、排便予測が「低」から「中」を介して「高」となる。従って、介護者は、排便予測の表示を確認しながら、複数の使用者の介護を円滑に行うことができる。
次に、図13~図15は、本発明の第4実施形態に係る便検出システム500を示している。第4実施形態による便検出システム500の特徴は、ベッド100上の使用者の状態に基づき、報知部45でなされる排便情報の報知態様を変化させるものである。なお、第4実施形態では、上述した第1~第3実施形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略する。
図13は、本発明の第4実施形態に係る便検出システムを示すブロック図である。
図14は、端末装置の報知部に表示される排便情報および使用者の状態を示す正面図である。
図13に示すように、ベッド100には、使用者のベッド100上の状態を検出する状態検出装置60が備えられている。この状態検出装置60は、ベッド100のマットレスの下に敷かれている。状態検出装置60は、例えば使用者の寝返り、呼吸、心拍などの体動を検出することにより、使用者の離床、起き上り、覚醒、および睡眠を検出する。状態検出装置60は、無線または有線により端末装置41に接続され、ベッド100上の使用者の状態を端末装置41に送信している。
図14に示すように、端末装置41の報知部45は、ベッド100上の使用者の状態を表示する状態表示部45aと、おむつ交換の優先順位を示す優先順位表示部45bと、を有している。状態表示部45aは、各使用者の離床状態(例えば、202号室)、起上状態(例えば、201号室)、覚醒状態(例えば101号室)、および睡眠状態(例えば、102号室)を表示している。なお、状態表示部45aは、使用者の状態を文字表示してもよい。また、状態表示部45aは、おむつマーク55や青色枠51および赤色枠52により、おむつ10を着用している使用者の排便情報を表示している。また、状態表示部45aは、各使用者の心拍や呼吸などの情報も表示している。
端末装置41は、使用者に排便がある場合には、使用者のベッド100上の状態により報知部45の報知態様を変化させる。優先順位表示部45bは、例えば複数の使用者に排便がなされている場合に、どの使用者のおむつ交換を優先すべきかを表示する。
例えば、認知症の使用者などは、おむつ10内に排便すると介護者を待たずにおむつ10を脱ぐまたは手で排便を触ってしまうおそれがある。一方、睡眠中の使用者は、排便があってもおむつ10を脱いでしまうおそれは少ない。また、睡眠中の使用者を起こさなければおむつ交換はできない。そこで、この例では、睡眠状態にある使用者に排便があっても、排便ありの表示(赤色枠52)はなされないよう設定することができる。そして、第2制御部44は、使用者が覚醒状態となった場合に、青色枠51から赤色枠52に切り替えるとともに、優先順位表示部45bに表示させる。
端末装置41の第2制御部44は、おむつ10を着用している使用者の目が覚めている(睡眠状態でない)場合に、おむつ交換の優先順位をつけている。優先順位は、離床状態が一番高く、次いで起上状態、最後に覚醒状態となっている。
図14に示すように、優先順位表示部45bは、排便がある使用者が複数人いる場合には、離床状態となっている使用者(例えば、202号室)を一番上に表示する。そして、優先順位表示部45bは、その下に起上状態となっている使用者(例えば、201号室)を表示する。また、優先順位表示部45bは、一番下に覚醒状態となっている使用者(例えば、101号室)を表示する。同じ状態の使用者が複数人いる場合(例えば、離床が22人など)には、その状態に最初になった使用者の優先順位を高くする。なお、優先順位は、色や点滅、文字表示などにより表示してもよい。すなわち、報知部45は、ベッド100上の使用者の状態に応じて、排便ありを報知する報知態様が異なっている。
図15は、使用者の状態に基づきおむつ交換の優先順位を決定する場合の流れ図である。
図15に示す優先順位表示制御の制御プログラムは、第2記憶部43に記憶され、あらかじめ定められた所定の周期で実行される。なお、図15に示す流れ図では、ステップを「S」で示す。
S61では、排便ありか否かを判定する。この排便ありか否かの判定は、図5、図6の制御処理に基づき実行される。そして、S61で「YES」、すなわち排便ありと判定された場合には、S62に進む。一方、S61で「NO」、すなわち排便なしと判定された場合には、エンドとする。
S62では、離床か否かを判定する。すなわち、第2制御部44は、状態検出装置60から送信された状態信号(生体信号)に基づき、使用者の状態が離床となっているか否かを判定する。離床状態は、例えば状態検出装置60が使用者の体動を検出していない場合とすることができる。そして、S62で「YES」、すなわち使用者が離床していると判定した場合にはS63に進む。一方、S62で「NO」、すなわち使用者が離床していないと判定した場合にはS64に進む。
S63では、第1優先順位として報知する。すなわち、第2制御部44は、排便がある使用者が離床している場合を第1優先に決定して、第2記憶部43に記憶させる。そして、第2制御部44は、この使用者を第1優先順位として報知部45に報知させて、エンドとする。
S64では、起き上りか否かを判定する。すなわち、第2制御部44は、状態検出装置60から送信された状態信号(生体信号)に基づき、使用者の状態が起き上がりとなっているか否かを判定する。起上状態は、例えば状態検出装置60により横たわっている状態から起き上がる動作の生体信号を検出した場合とすることができる。そして、S64で「YES」、すなわち使用者が起き上がっていると判定した場合にはS65に進む。一方、S64で「NO」、すなわち使用者が起き上がっていないと判定した場合にはS66に進む。
S65では、第2優先順位として報知する。すなわち、第2制御部44は、排便がある使用者が起き上がっている場合を第2優先に決定する。そして、第2制御部44は、この使用者を第2優先順位として報知部45に報知させて、エンドとする。なお、第2制御部44は、第2記憶部43に第1優先の使用者が記憶されていなければ、第2優先の使用者を第1優先に繰り上げて、報知部45に報知させる。
S66では、覚醒か否かを判定する。すなわち、第2制御部44は、状態検出装置60から送信された状態信号(生体信号)に基づき、使用者の状態が覚醒となっているか否かを判定する。覚醒状態は、例えば状態検出装置60により横たわっている状態での呼吸や心拍による生体信号や使用者の活動量(体動の有無、大きさ、継続時間など)を基に検出することができる。そして、S66で「YES」、すなわち使用者が覚醒していると判定した場合にはS67に進む。一方、S66で「NO」、すなわち使用者が覚醒していないと判定した場合には、エンドとする。
S67では、第3優先順位として報知する。すなわち、第2制御部44は、排便がある使用者が覚醒している場合を第3優先に決定する。そして、第2制御部44は、この使用者を第3優先順位として報知部45に報知させて、エンドとする。なお、第2制御部44は、第2記憶部43に第1優先や第2優先の使用者が記憶されていなければ、第3優先の使用者を第1または第2優先に繰り上げて、報知部45に報知させる。
このように、報知部45は、排便があり活動していると考えられる使用者(離床)を第1優先表示とし、排便がありベッド100上にいる使用者(起き上がり)を第2優先表示とし、排便があり睡眠から目覚めたばかりである使用者(覚醒)を第3優先表示とすることで、おむつ交換の順位を報知している。これにより、介護者は、複数の使用者のうちおむつ交換を優先すべき使用者を端末装置41の報知部45で確認することができる。従って、使用者に早期におむつ交換を行うことができるとともに、介護を円滑に行うことができる。
介護者は、おむつ交換がなされた場合には端末装置41でおむつ交換完了の処理(リセット)を行う。これにより、報知部45に表示された使用者の排便あり情報を削除することができる。なお、第2制御部44は、おむつ交換により排便なしの判定を行うことで、報知部45に表示された使用者を自動で削除してもよい。
なお、優先順位は、使用者の状態に限らず、排便時間の順番に基づき設定されてもよい。例えば、第2制御部44は、上から下に向けて排便がなされた順番で報知部45の優先順位表示部45bに報知させることができる。これにより、介護者は、上から順番におむつ交換をすればよいことを簡単に確認することができる。また、排便後の早期におむつ交換がなされるので、便漏れや使用者が便を触ってしまうことを抑制できるとともに、使用者の不快感を早期に軽減させることができる。なお、優先順位表示部45bの表示は、過去順、最新順など切り替えができるようになっていてもよい。
また、例えば優先順位は、排便時間と、使用者の状態と、を組み合わせて判断してもよい。例えば、複数の使用者の排便時間が同じ時間帯(例えば、30分間の内)でなされた場合には、その中で使用者の状態により優先順位を判断してもよい。一例を挙げると、同じ時間帯で排便がなされた各使用者の優先順位は、離床、起上り、覚醒、睡眠の順番で優先順位を決定してもよい。
また、使用者の状態が変化したら、例えば点滅表示や音などで報知部45に報知させてもよい。この場合、最初に設定された優先順位の位置を維持した状態でもよいし、他の使用者の状態と比較して優先順位を更新してもよい。
図16は、端末装置の報知部に表示される使用者の設定画面を示す説明図である。
病院や介護施設に入所している使用者は、寝たきりの状態であったり、認知症の状態であったり、各使用者によってその状態が異なっている。そこで、介護者は、端末装置41で排便情報の報知や優先順位を使用者ごとに設定できるようにしてもよい。
介護者は、端末装置41で使用者ごとに排便ありの優先順位を設定できるようにしてもよい。例えば、使用者ごとに優先順位(高、中、低)を設定することができる。また、介護者は、使用者ごとに睡眠時での排便ありの通知をするか否かを端末装置41で設定することができるようにしてもよい。また、介護者は、排便ありの通知を端末装置41での表示に加えて、音を発生させるか否かを設定できるようにしてもよい。この場合、例えば優先順位が「高」の使用者にのみ音を発生させるようにしてもよい。これにより、介護者は、優先順位「高」に設定された使用者の排便ありの情報を早期に確認することができる。
なお、端末装置41で管理する使用者が1人の場合でも、上述したような排便情報の通知の有無を設定できるようにしてもよい。例えば、介護者は、使用者の睡眠時の排便には表示のみとし、覚醒時や起き上り時の排便には表示とともに音を発生させるなど、任意に設定できるようにしていてもよい。
なお、上述した第2実施形態では、カラーセンサ31から受光色情報を受信して、第2制御部44で排便があるか否かを判定した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明の態様はこれに限らず、例えばカラーセンサ31の第1制御部33で排便があるか否かを判定して、第1通信部34から端末装置41に排便判定の結果(排便あり信号)を送信してもよい。そして、端末装置41は、カラーセンサ31から送信された排便あり信号により、報知部45に排便があることを報知させてもよい。このことは、第3、第4実施形態についても同様である。
また、上述した第4実施形態では、使用者が睡眠状態にあるときには排便があっても青色枠51の状態を維持させた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明の態様はこれに限らず、例えば使用者が睡眠状態にあっても排便されたことを表示してもよい。このような場合には、報知部45は、優先順位表示部45bの一番下(第4優先順位)に睡眠状態で排便ありの使用者を表示してもよい。
また、上述した第4実施形態では、使用者の状態(離床、起き上り、覚醒、睡眠)に基づき、優先順位を決定した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明の態様はこれに限らず、例えば複数の使用者ごとの事情(人の属性)を通知条件に反映させてもよい。例えば、肌トラブルを持っている使用者など、特定の使用者について排便を検知した場合には、迅速におむつ交換を実施する必要があるため、最先に通知するように優先順位の設定をすることも可能である。
次に、図17、図18は、本発明の第1変形例に係る便検出装置70および便検出システム600を示している。第1変形例による便検出装置70および便検出システム600は、照光部21と受光部22とを有する検知部72と、制御部24を有する本体部76と、がケーブル74を介して接続されていることを特徴としている。なお、第1変形例では、上述した実施形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略する。
図17は、本発明の第1変形例に係る便検出装置が設けられたおむつを示す斜視図である。
図18は、便検出システムを示すブロック図である。
便検出装置70は、照光部21と、受光部22と、を有する検知部72と、検知部72から延びるケーブル74と、ケーブル74に接続され制御部24を有する本体部76と、を備えている。また、本体部76は、制御部24の他に、記憶部23および報知部25を有している。
図17に示すように、検知部72とケーブル74とは、袋状シート部80の内部に挿入された状態で、おむつ10の内部に配設される。袋状シート部80は、シート部17に変えて用いられるものである。袋状シート部80は、長さ方向の一側が開口部80aとなった袋体からなり、防水性を有している。検知部72およびケーブル74は、開口部80aから袋状シート部80の内部に挿入され、その状態でおむつ10内に配設される。袋状シート部80は、おむつ10内に配設されたときに、開口部80aがおむつ10の外部に位置するような長さに形成されている。袋状シート部80は、例えば防水性を有する透明フィルムの外周面に不織布が接着されている。
検知部72は、袋状シート部80に付着した便色を検知して、ケーブル74を介して本体部76の制御部24に検出信号(受光色情報)を送信する。検知部72およびケーブル74は、防水性の袋状シート部80により排泄物の汚染から保護されている。これにより、便検出装置70は、おむつ10および袋状シート部80を交換するだけで、簡単に再使用することができる。
本体部76は、検知部72がおむつ10内に配設された場合に、おむつ10の外部に位置する。すなわち、ケーブル74の長さは、検知部72がおむつ10内に配設された場合に、本体部76がおむつ10の外部に位置するように設定されている。本体部76は、例えば面ファスナやクリップ(いずれも図示せず)などにより、おむつ10に取り付けられる。
制御部24は、受信した受光色情報から排便の有無を判定する。制御部24は、例えば受光した色の濃さや明るさの変化を検出して排便の有無を判定する。制御部24は、排便があったと判定した場合には報知部25を作動させる。報知部25は、音、振動、およびランプにより排便があることを報知する。
次に、検知部72の配設向きについて説明する。
おむつ10内における検知部72は、排便を検知できればその配設向きは任意である。例えば、検知部72は、照光部21と受光部22とがおしりに向いていてもよい。また、例えば、検知部72は、照光部21と受光部22とがおしりに沿って向いていてもよい。このような場合、排尿は、おむつ10の吸収性物質に浸透するが、排便は、吸収性物質に浸透しきれなかったものが堆積物となる。検知部72は、この堆積物を検知することで排便による受光色情報を得ることができる。例えば、検知部72は、照光部21と受光部22とがおしりとは反対側に向いていてもよい。このような場合、検知部72は、吸収性物質により、照光部21と受光部22との下側に染み込んだ排便を検知することができる。
第1変形例による便検出装置70によれば、本体部76がおむつ10の外部に配設されるので、おむつ10内に配設される検知部72およびケーブル74を可及的に小さくすることができる。これにより、おむつ10を使用する使用者の違和感や不快感を低減させることができる。
次に、図19は、本発明の第2変形例に係る便検出装置90を示している。第2変形例による便検出装置90は、本体部95に光導波部材が接続されていることを特徴としている。第2変形例では、光導波部材として、光ファイバを例に挙げて説明する。なお、第2変形例では、上述した実施形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略する。
図19は、本発明の第2変形例に係る便検出装置を示す斜視図である。
図19に示すように、便検出装置90は、照光部92aを有する第1光ファイバ92(第1光導波部材)と、受光部93aを有する第2光ファイバ93(第2光導波部材)と、第1光ファイバ92および第2光ファイバ93に接続され制御部24を有する本体部95と、を備えている。照光部92aは、第1光ファイバ92の先端側に設けられている。受光部93aは、第2光ファイバ93の先端側に設けられている。
便検出装置90は、例えば2本の第1光ファイバ92と、1本の第2光ファイバ93と、を有している。この例では、第2光ファイバ93が2本の第1光ファイバ92に挟まれている。なお、第1光ファイバ92と第2光ファイバ93とは、それぞれ少なくとも1本有していればよい。第1光ファイバ92と第2光ファイバ93とは、例えば外径がそれぞれ1.5mm程度の円筒状に形成されている。なお、第1光ファイバ92と第2光ファイバ93とは、円筒状に限らず、角筒状に形成されていてもよい。
第1光ファイバ92の先端側は、おむつ10内に位置する部分であり、光を照射する照光部92aとなっている。一方、第2光ファイバ93の先端側は、おむつ10内に位置する部分であり、第1光ファイバ92から照射された光の反射光を受光する受光部93aとなっている。第1光ファイバ92の基端側および第2光ファイバ93の基端側には、本体部95に接続されるコネクタ94が設けられている。
本体部95は、制御部24の他に、記憶部23、報知部25、光源96、およびセンサ部97を有している。また、本体部95は、コネクタ94が接続される接続部95aを有している。光源96は、例えばLEDからなり、制御部24により制御されている。光源96は、第1光ファイバ92に向けて光を照射する。光源96の光は、第1光ファイバ92内を伝わって、照光部92aから照射される。
第2光ファイバ93の受光部93aは、第1光ファイバ92の照光部92aから照射された光の反射光を受光する。センサ部97は、受光部93aから第2光ファイバ93内を伝わった反射光を受光する。センサ部97は、受光した反射光の信号(受光色情報)を制御部24に送信する。制御部24は、受光した受光色情報から排便の有無を判定する。
第2変形例による便検出装置90によれば、第1、第2光ファイバ92、93が本体部95から着脱可能となっている。これにより、便検出装置90は、第1、第2光ファイバ92、93のみを交換することができるので、コストを削減することができる。
なお、上述した実施形態および変形例では、受光部22、93aがシート部17や袋状シート部80を介して排便を検知した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明の態様はこれに限らず、例えばシート部17や袋状シート部80を有していなくてもよい。すなわち、受光部22、93aに付着した排便を検知してもよい。
また、第1変形例による便検出装置70の本体部76は、第2実施形態に示すような第1通信部34を有していてもよい。すなわち、カラーセンサ31は、照光部21および受光部22と、第1制御部33、第1記憶部32、および第1通信部34と、が別体となっていてもよい。このことは、第2変形例ついても同様である。
以上説明した実施形態に基づく便検出システムおよび便検出装置として、例えば以下に述べる態様のものが考えられる。
第1の態様によれば、便検出システムは、おむつを着用した使用者の臀部に向けて光を照射する照光部と、前記光の反射光を受光する受光部と、前記受光部が受光した受光色情報から排便があるか否かを判定する制御部と、前記制御部により排便があると判定された場合に排便を報知する報知部と、を備えている。
第2の態様によれば、第1の態様において、便特有の便色情報があらかじめ記憶された記憶部をさらに備え、前記制御部は、前記受光色情報と、前記記憶部に記憶された前記便色情報と、を比較して排便があるか否かを判定する。
第3の態様によれば、第2の態様において、前記おむつ内に設けられたカラーセンサと、前記カラーセンサと通信する端末装置と、を備え、前記カラーセンサは、前記照光部と、前記受光部と、前記記憶部と、前記制御部と、前記制御部による判定結果を送信する第1通信部と、を有し、前記端末装置は、前記第1通信部から送信された判定結果を受信する第2通信部と、前記報知部と、を有する。
第4の態様によれば、第2の態様において、前記おむつ内に設けられたカラーセンサと、前記カラーセンサと通信する端末装置と、を備え、前記カラーセンサは、前記照光部と、前記受光部と、前記受光部が受光した受光色情報を送信する第1通信部と、を有し、前記端末装置は、前記第1通信部から送信された受光色情報を受信する第2通信部と、前記記憶部と、前記制御部と、前記報知部と、を有する。
第5の態様によれば、第3または第4の態様において、前記記憶部は、区分けされた所定時間内での排便回数を記憶し、前記制御部は、前記排便回数が回数閾値以上の場合には前記報知部に排便予測を報知させる。
第6の態様によれば、第3または第4の態様において、前記記憶部は、排便時刻を記憶し、前記制御部は、現在の時刻と、前記排便時刻との時刻差が時間差閾値以下の場合には前記報知部に排便予測を報知させる。
第7の態様によれば、第3~第6のいずれか1つの態様において、前記おむつを着用した使用者のベッド上の状態を検出する状態検出装置をさらに備え、前記状態検出装置は、使用者のベッド上の状態を前記端末装置に送信し、前記端末装置は、使用者に排便がある場合には、使用者のベッド上の状態により前記報知部の報知態様を変化させる。
第8の態様によれば、第7の態様において、前記端末装置は、複数の使用者の排便状態および前記ベッド上の状態を管理し、前記状態検出装置は、使用者の離床状態、起上状態、および覚醒状態を検出し、前記端末装置は、排便があり、かつ離床状態となっている使用者の報知態様を他の使用者の報知態様よりも優先した態様で前記報知部に報知させる。
第9の態様によれば、便検出装置は、光を照射する照光部と、前記光の反射光を受光する受光部と、前記受光部が受光した受光色情報から排便があるか否かを判定する制御部と、前記制御部により排便があると判定された場合に排便を報知する報知部と、を備えている。
第10の態様によれば、第9の態様において、前記照光部と、前記受光部と、を有する検知部と、前記検知部から延びるケーブルと、前記ケーブルに接続され前記制御部を有する本体部と、を備えている。
第11の態様によれば、第9の態様において、前記照光部を有する第1光導波部材と、前記受光部を有する第2光導波部材と、前記第1光導波部材および前記第2光導波部材に接続され前記制御部を有する本体部と、を備えている。
前述の実施形態は、本発明を具現化した例であり、本発明はこれらの実施形態には限定されない。例えば、前述の実施形態において、いくつかの構成要素を追加、削除または変更したものも本発明に含まれる。