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JP7786308B2 - 車両の制御装置 - Google Patents
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JP7786308B2 - 車両の制御装置 - Google Patents

車両の制御装置

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Description

本発明は、電動機を動力源とする車両の制御装置に関する。
特許文献1には、電動機やインバータなどの異常を検出するため、指示電流値から算出した第1のトルク推定値と、実際に電動機へ供給された実電流値から算出した第2のトルク推定値とを比較し、これらの乖離量が閾値を超えた場合、電動機への電力供給を遮断することが記載されている。
特開2010-273500号公報
ところで、特許文献1では、電動機へ供給される指示電流値及び実電流値から算出された値によって異常を検知するため、電動機に生じる問題を特定できない。従って、実際に電動機の出力が低下していることを検出して対策を講じることができないという問題があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、電動機を動力源とする車両において、電動機の実際の出力低下を検出して対策を講じることができる車両の制御装置を提供することにある。
本発明の要旨とするところは、(a)永久磁石が内蔵された電動機を動力源とする車両の制御装置であって、(b)前記電動機に所定の電流値が供給されたときの前記電動機の指示トルクと、実際に出力された実トルクと、のトルク差が、前記指示トルクに対する指示電流の関係の補正を実行するための予め設定されている所定値以上であり、且つ、前記電動機に前記所定の電流値が供給されたときの前記電動機の実トルクが、前記関係の補正によって対策可能な閾値として予め設定されている最低保証トルク以上であった場合、前記指示トルクに対する指示電流の関係を補正するためのトルク補正制御用マップを用いて、前記指示電流と前記指示トルクとの関係を補正するトルク補正制御を実行し、(c)前記電動機の減磁が顕著になることで、前記電動機に前記所定の電流値が供給されたときの前記電動機の実トルクが、前記予め設定されている最低保証トルク未満の場合、前記トルク補正制御を実行しないで、その旨を運転者に報知することを特徴とする。
本発明によれば、所定の電流値が供給されたときの電動機の指示トルクと実トルクとのトルク差が、前記指示トルクに対する指示電流の関係の補正を実行するための所定値以上であった場合、実トルクが最低保証トルク以上出力されているか否かが判定され、最低保証トルク以上出力されている場合には、指示電流と指示トルクとの関係が補正されるため、電動機の出力低下に対して前記補正による対策が施される。一方、前記電動機の減磁が顕著になることで、実トルクが最低保証トルク未満になった場合には、指示電流と指示トルクとの関係の補正では電動機の出力低下を抑制できないことが運転者に報知され、運転者はそれに応じた対策を取ることができる。
本発明が適用された電動車両の概略構成を説明する骨子図であって、且つ、車両を制御する制御系を説明する為の図である。 電動機に供給される電流に対する指示トルクとMGトルクとの関係を示す図である。 電子制御装置の制御作動の要部を説明する為のフローチャートである。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比及び形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明が適用された電動車両10(以下、車両10)の概略構成を説明する骨子図であって、且つ、車両10を制御する制御系を説明する図である。車両10は、動力源としての電動機MGを備えている。又、車両10は、電動機MGと駆動輪12との間の動力伝達経路上に、ギヤボックス16、デファレンシャル装置18等を備えている。電動機MG及びギヤボックス16は、ケース19に収容されている。
車両10において、電動機MGの動力が、ギヤボックス16及びデファレンシャル装置18等を経由して駆動輪12に伝達される。
電動機MGは、インバータ20を介してバッテリ22に接続されている。電動機MGは、後述する電子制御装置40によってインバータ20が制御されることにより、電動機MGの出力トルクであるMGトルクTmgが制御される。
ギヤボックス16は、電動機MGの回転を減速する減速歯車機構である。電動機MG及びギヤボックス16には、例えばポンプ用モータ26によって駆動される電動オイルポンプ28から吐出される油が、冷却油又は潤滑油として供給される。
車両10は、走行制御をはじめとする各種制御を実行する電子制御装置40を備えている。電子制御装置40には、各種センサ(42、44、46、50、52、54、56、58、60)に基づく各種信号が入力される。例えば、シフト操作ポジションPsh、アクセル開度θacc、ブレーキ信号Bon、車速Vに相当する駆動輪12の回転速度である車輪速Nr、車両加速度G、電動機MGの回転角θmg及びMG回転速度Nmg、電動機MGへ供給される電流Img、バッテリ22のバッテリ温度THbat、バッテリ充放電電流Ibat、バッテリ電圧Vbat、電動機MGの実トルクであるMGトルクTmgなどを表す信号が入力される。
電子制御装置40からは、車両10に備えられた各装置に各種指令信号が出力される。例えば、電動機MGのMG制御指令信号Sm、電動オイルポンプ28のオイルポンプ制御指令信号Seopなどが出力される。
電子制御装置40は、電動機MGを制御する電動機制御部80、及び、報知部82を機能的に備えている。電動機制御部80は、予め規定されている駆動要求量マップに、例えばアクセル開度θacc及び車速Vを適用することで、運転者による車両10の駆動要求量(例えば駆動輪12における要求駆動トルクTrdem)を算出する。電動機制御部80は、伝達損失、補機負荷、ギヤボックス16のギヤ比γg等を考慮して、要求駆動トルクTrdemを実現するように、電動機MGを制御するMG制御指令信号Smを出力する。このとき、電動機制御部80は、予め規定されている電動機MGの指示電流Iindiに対する指示MGトルクTmgindi(指示トルク)の関係に基づいて、電動機MGに供給する指示電流Iindiを決定する。
ところで、電動機MGには永久磁石が内蔵されており、例えば永久磁石の磁束が減少する減磁が発生すると、電動機MGの指示トルクである指示MGトルクTmgindiに対して、実トルクであるMGトルクTmgが低下する虞がある。これに対して、電動機制御部80は、先ず、所定の電流値Iaが指示電流として電動機MGに供給されたとき、所定の電流値Iaに対応する指示MGトルクTmgindiと、実際に出力された実トルクであるMGトルクTmgとのトルク差ΔTmg(=|Tmgindi-Tmg|)を算出し、そのトルク差ΔTmgが予め設定されている所定値ΔTlim以上であるか否かを判定する。所定の電流値Iaは、予め規定された値である。又、所定値ΔTlimは、予め実験的又は設計的に求められ、後述するトルク補正制御を実行するか否かの判定閾値である。尚、実トルクであるMGトルクTmgは、例えばトルク計測手段としてのトルクセンサ60によって随時検出される。
電動機制御部80は、トルク差ΔTmgが所定値ΔTlim以上である場合、さらに、電動機MGに所定の電流値Iaが供給されたときの実トルクであるMGトルクTmgが、予め設定されている最低保証トルクTmgmin未満であるか否かを判定する。最低保証トルクTmgminは、予め実験的又は設計的に求められ、電動機MGの出力低下を、補正によって対策可能な範囲の閾値とされている。
電動機制御部80は、MGトルクTmgが最低保証トルクTmgmin以上であった場合、指示電流Iindiと指示MGトルクTmgindiとの関係を補正するトルク補正制御を実行する。その結果、電動機MGの寿命が長くなる。一方、電動機制御部80は、MGトルクTmgが最低保証トルクTmgmin未満であった場合、補正が限界であると判断され、報知部82は、その旨を運転者に報知する。具体的には、報知部82は、発音装置62又は車内ディスプレイ64に、補正が限界である旨を運転者に報知する為の報知信号Sinfoを出力する。
図2は、電動機MGへの指示電流Iindiに対する指示MGトルクTmgindi及びMGトルクTmgの関係を示している。図2(a)は、電動機MGが正常な場合の関係を示し、図2(b)は、電動機MGにおいて減磁が発生した場合の関係を示し、図2(c)は、補正が限界である場合の関係を示している。
図2(a)に示す電動機MGが正常な場合には、破線で示す指示MGトルクTmgindiと、実線で示すMGトルクTmgと、が略一致する。一方、電動機MGに減磁が発生した場合には、図2(b)に示すように、指示MGトルクTmgindiとMGトルクTmgとの間に乖離が生じる。これに関連して、所定の電流値Iaにおいて、指示MGトルクTmgindiとMGトルクTmgとのトルク差ΔTmgが所定値ΔTlim以上になる。このとき、トルク保証制御が実行される。図2(c)は、減磁が顕著になることで補正が限界である場合を示している。このとき、所定の電流値Iaでの指示MGトルクTmgindiが最低保証トルクTmgmin未満となり、運転者への報知が必要になる。
図3は、電子制御装置40の制御作動の要部を説明する為のフローチャートであり、電動機MGのMGトルクTmgの低下に対して適切な対策をとることができる制御作動を説明する為のフローチャートである。このフローチャートは、車両運転中において繰り返し実行される。
先ず、電動機制御部80の制御機能に対応するステップ(以下、ステップを省略)S10では、所定の電流値Iaが供給されたときの指示MGトルクTmgindiとMGトルクTmgとのトルク差ΔTmgが所定値ΔTlim以上であるか否かが判定される。S10の判定が否定された場合、本ルーチンが終了させられる。S10の判定が肯定された場合、電動機制御部80の制御機能に対応するS20において、所定の電流値IaのときのMGトルクTmg(実トルク)が最低保証トルクTmgmin未満であるか否かが判定される。S20の判定が肯定された場合、報知部82の制御機能に対応するS30において、補正の限界と判断され、その旨が発音装置62や車内ディスプレイ64を介して運転者に報知される。S20の判定が否定された場合、電動機制御部80の制御機能に対応するS40において、トルク補正制御が実行される。
トルク補正制御は、電動機MGの指示電流Iindiと指示MGトルクTmgindiとの関係を新たな関係に補正(更新)する制御である。トルク補正制御は、トルク補正制御用マップを用いて上記関係を補正する。トルク補正制御用マップは、図3のS40に示されるような、走行中の指示電流Iindiに対するMGトルクTmg(実トルク)を随時記憶することで作成される。例えば、指示電流Iindiが電流値I1であるときに、MGトルクTmgがトルク値T1であった場合、それら電流値I1及びトルク値T1がトルク補正制御用マップに記憶される。トルク補正制御を実行する際には、トルク補正制御用マップに基づいて、新たな指示電流Iindiと指示トルクTmgindiとの関係に更新する。例えば、トルク補正制御用マップのMGトルクTmgを指示トルクTmgindiに置き替えることで、新たな指示電流Iindiと指示トルクTmgindiとの関係が求められる。
上述のように、本実施例によれば、所定の電流値Iaにおける電動機MGの指示トルクTmgindiとMGトルクTmgとのトルク差ΔTmgが所定値ΔTlim以上であった場合、MGトルクTmgが最低保証トルクTmgmin以上出力されているか否かが判定され、最低保証トルクTmgmin以上出力されている場合には、指示電流Iindiと指示トルクTmgindiとの関係が新たに補正されるため、電動機MGの出力低下に対して補正による対策が施される。更に、MGトルクTmgが最低保証トルクTmgmin未満になった場合には、補正では電動機MGの出力低下を抑制できないことが運転者に報知され、部品の交換などそれに応じた対策を取ることができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例では、車両10は電動機MGのみを動力源とする電動車両であったが、エンジン及び電動機を動力源とするハイブリッド車両であっても、本発明を適用することができる。例えば、エンジンと、第1電動機と、エンジンの動力を第1電動機及び出力軸に分配する動力分配機構と、前記出力軸に動力伝達可能に接続された第2電動機と、を備えたハイブリッド車両であってもよい。又は、エンジンと、電動機と、エンジンと電動機との間に介挿されたクラッチと、電動機と駆動輪との間に介挿されたトルクコンバータ及び自動変速機と、を備えたハイブリッド車両であってもよい。上記形式において、トルクコンバータを有さないハイブリッド車両であってもよい。又は、エンジンと、エンジンと駆動輪との間に介挿されたベルト式の無段変速機と、無段変速機のプライマリプーリ又はセカンダリプーリに動力伝達可能に接続された電動機と、を備えたハイブリッド車両であってもよい。又は、エンジンと、エンジンに動力伝達可能に接続された第1電動機と、駆動輪に動力伝達可能に接続された第2電動機と、第1電動機と第2電動機との間の動力伝達経路に介挿されたクラッチ及びギヤボックスと、を備えたハイブリッド車両であってもよい。
又、前述の実施例では、トルクセンサ60によって電動機MGの実トルクであるMGトルクTmgが直接検出されていたが、電動機MGの角加速度αmgに基づいてMGトルクTmgを間接的に算出するものでも構わない。
尚、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:車両 40:電子制御装置(制御装置) MG:電動機

Claims (1)

  1. 永久磁石が内蔵された電動機を動力源とする車両の制御装置であって、
    前記電動機に所定の電流値が供給されたときの前記電動機の指示トルクと、実際に出力された実トルクと、のトルク差が、前記指示トルクに対する指示電流の関係の補正を実行するための予め設定されている所定値以上であり、且つ、前記電動機に前記所定の電流値が供給されたときの前記電動機の実トルクが、前記関係の補正によって対策可能な閾値として予め設定されている最低保証トルク以上であった場合、前記指示トルクに対する指示電流の関係を補正するためのトルク補正制御用マップを用いて、前記指示電流と前記指示トルクとの関係を補正するトルク補正制御を実行し、
    前記電動機の減磁が顕著になることで、前記電動機に前記所定の電流値が供給されたときの前記電動機の実トルクが、前記予め設定されている最低保証トルク未満の場合、前記トルク補正制御を実行しないで、その旨を運転者に報知する
    ことを特徴とする車両の制御装置。
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