JP7786906B2 - 粉末状増粘剤組成物 - Google Patents
粉末状増粘剤組成物Info
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Description
特許文献1には、4級カチオン基と芳香族アニオン基とを含む特定の4級塩型化合物と、アニオン性芳香族化合物とを、特定のカチオン基/(アニオン基+アニオン性芳香族化合物)モル比で含有するレオロジー改質剤が開示されている。
特許文献2には、異なる2種の両性界面活性剤を併用することを特徴としたレオロジー改質剤が開示されている。
特許文献3には、アミンオキシドの水溶液またはアルコール性水溶液を、ゼオライトに担持させることで粉末化する方法が開示されている。
〔式中、Xは、R1a又はR1b-[CONH-CH2CH2CH2]n-で表される基である。R1aは、炭素数14以上22以下のアルキル基又は炭素数14以上22以下のアルケニル基である。R1bは、炭素数13以上21以下のアルキル基又は炭素数13以上21以下のアルケニル基である。nは1以上3以下の整数である。R2及びR3は、それぞれ独立に、炭素数1以上4以下のアルキル基又は-(C2H4O)pHで表される基である。pは、平均付加モル数であり、R2及びR3の合計で0以上5以下の数である。〕
まず、本発明の粉末状増粘剤組成物について説明する。
本発明の粉末状増粘剤組成物は、(A)上記一般式(1)で表される化合物〔以下、化合物(1)ともいう〕を2種以上〔以下、(A)成分ともいう〕、及び(B)無機粉体〔以下、(B)成分ともいう〕を含み、前記(A)の2種以上の化合物は、互いに一般式(1)中のXが異なっており、前記2種以上の化合物のうち、少なくとも1つは一般式(1)中のXのR1a又はR1bがアルケニル基の化合物である。
本発明の粉末状増粘剤組成物は、(A)成分を(B)成分に担持させた粉末状増粘剤組成物であってよい。例えば、(A)成分を含む液状組成物と(B)成分とを混合することで、(A)成分を(B)成分に担持することができる。
(i)一方のR1a又はR1bがアルキル基であり、他方のR1a又はR1bがアルケニル基である。
(ii)一方のR1a又はR1bの炭素数と、他方のR1a又はR1bの炭素数が異なっている。
(iii)一方のXがR1aであり、他方のXがR1b-[CONH-CH2CH2CH2]n-である。
(iv)Xが共にR1b-[CONH-CH2CH2CH2]n-であり、一方のnと他方のnが異なっている。
(v)前記(i)~(iv)の組み合わせ。
R1aは、炭素数14以上22以下のアルキル基又は炭素数14以上22以下のアルケニル基である。
R1aがアルケニル基の場合、炭素数は、好ましくは18以上、そして、好ましくは22以下である。
R1aがアルキル基の場合、炭素数は、好ましくは16以上、そして、好ましくは22以下である。
R1bは、炭素数13以上21以下のアルキル基又は炭素数13以上21以下のアルケニル基である。
R1bがアルケニル基の場合、炭素数は、好ましくは17以上、そして、好ましくは21以下である。
R1bがアルキル基の場合、炭素数は、好ましくは15以上、そして、好ましくは21以下である。
nは、好ましくは0又は1である。
R2及びR3は、それぞれ独立に、好ましくは炭素数1以上2以下のアルキル基または-(C2H4O)pHで表される基である。
pは、好ましくは0以上3以下の数である。
具体的には、下記一般式(1a)で表される化合物(1a)と、下記一般式(1b)で表される化合物(1b)と、(B)無機粉体と、を含有する粉末状増粘剤組成物が挙げられる。
n1、n2は、それぞれ、独立に0以上3以下の整数である。
R11aは、n1が0のときは炭素数14以上22以下のアルケニル基であり、n1が1~3のときは炭素数13以上21以下のアルケニル基である。
R11bは、n2が0のときは炭素数14以上22以下のアルキル基又は炭素数14以上22以下のアルケニル基であり、n2が1~3のときは炭素数13以上21以下のアルキル基又は炭素数13以上21以下のアルケニル基である。
ただし、n1とn2が同じ数である場合、R11bのアルケニル基はR11aとは異なるアルケニル基である。
R2及びR3は、それぞれ独立に、炭素数1以上4以下のアルキル基又は-(C2H4O)pHで表される基である。pは、平均付加モル数であり、R2及びR3の合計で0以上5以下の数である。〕
一般式(1a)中、n1は、好ましくは0又は1、より好ましくは0である。
一般式(1b)中、n2が0でR11bがアルケニル基の場合、R11bの炭素数は、好ましくは18以上、そして、好ましくは22以下である。
一般式(1b)中、n2が1~3でR11bがアルキル基の場合、R11bの炭素数は、好ましくは15以上、そして、好ましくは21以下である。
一般式(1b)中、n2が1~3でR11bがアルケニル基の場合、R11bの炭素数は、好ましくは17以上、そして、好ましくは21以下である。
一般式(1b)中、R11bは、アルキル基が好ましい。
一般式(1b)中、n2は、好ましくは0又は1である。
一般式(1a)又は(1b)中、pは、好ましくは0以上3以下の数である。
n1とn2が同じ数である場合、R11bのアルケニル基はR11aとは異なるアルケニル基である。
n2は、0以上3以下の整数である。
R11aは、炭素数14以上22以下のアルケニル基である。
R11bは、n2が0のときは炭素数14以上22以下のアルキル基又は炭素数14以上22以下のアルケニル基であり、n2が1~3のときは炭素数13以上21以下のアルキル基又は炭素数13以上21以下のアルケニル基である。
ただし、n2が0の場合、R11bのアルケニル基はR11aとは異なるアルケニル基である。
R2及びR3は、それぞれ独立に、炭素数1以上4以下のアルキル基又は-(C2H4O)pHで表される基である。pは、平均付加モル数であり、R2及びR3の合計で0以上5以下の数である。〕
本発明の粉末状増粘剤組成物における(A)成分の含有量は、増粘性の観点から、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1.0質量%以上、更に好ましくは5.0質量%以上、そして、粉末状増粘剤組成物の流動性の観点から、好ましくは60質量%以下、より好ましくは40質量%以下、更に好ましくは20質量%以下である。
(C)成分は、酸型化合物として、総炭素数が6以上12以下であるものが好ましい。(C)成分としては、具体的には、サリチル酸、p-トルエンスルホン酸、スルホサリチル酸、安息香酸、m-スルホ安息香酸、p-スルホ安息香酸、4-スルホフタル酸、5-スルホイソフタル酸、p-フェノールスルホン酸、m-キシレン-4-スルホン酸、クメンスルホン酸、メチルサリチル酸、スチレンスルホン酸、クロロ安息香酸等が挙げられる。これらは塩を形成していていも良い。(C)成分は、2種以上を使用してもよい。(C)成分は、芳香環を有するスルホン酸、芳香環を有するカルボン酸、またはこれらの塩から選ばれる1種以上の化合物が好ましい。
ポリビニルアルコールは、完全鹸化ポリビニルアルコール、又は一部未鹸化のポリビニルアルコール、例えば、中間鹸化ポリビニルアルコール、部分鹸化ポリビニルアルコールであってもよく、部分鹸化ポリビニルアルコールが好ましい。また、アルコールアルコキシレートは、炭化水素基、好ましくは炭素数が好ましくは10以上22以下である炭化水素基と平均付加モル数が好ましくは9以上5000以下であるポリオキシアルキレン基とを有するエーテル化合物であってよい。
(D)成分は、汎用性の観点から、ポリアルキレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンから選択される1種以上の高分子化合物が好ましく、ポリアルキレングリコール、ポリビニルアルコールがより好ましく、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレンオキシドとプロピレンオキシドの共重合体、及びポリビニルアルコールが更に好ましい。
(D)成分において、水溶性とは、20℃の水100gに1g以上溶解する高分子化合物であってよい。
*GPC条件
装置:GPC(HLC-8320GPC)東ソー株式会社製
カラム:G4000PWXL+G2500PWXL(東ソー株式会社製)
溶離液:0.2Mリン酸バッファー/CH3CN=9/1
流量:1.0mL/min
カラム温度:40℃
検出:RI
サンプルサイズ:0.2mg/mL
標準物質:ポリエチレングリコール換算(単分散のポリエチレングリコール:分子量250,000、145,000、87,500、46,000、24,000)
また、前記スラリーは、水硬性組成物であってよい。つまり、本発明の粉末状増粘剤組成物は、水硬性組成物用の粉末状増粘剤組成物であってよい。
また、本発明の粉末状増粘剤組成物は、セメントミルク用の粉末状増粘剤組成物であってよい。
本発明は、本発明の粉末状増粘剤組成物、水及び粉体を含有するスラリー組成物を提供する。
本発明のスラリー組成物は、粉末状増粘剤組成物、水及び粉体を含有するスラリー組成物であって、
粉末状増粘剤組成物は、(A)前記一般式(1)で表される化合物〔以下、化合物(1)ともいう〕を2種以上、及び(B)無機粉体を含み、
前記(A)の2種以上の化合物は、一般式(1)中のXが異なっており、前記2種以上の化合物のうち、少なくとも1つは一般式(1)中のXのR1a又はR1bがアルケニル基の化合物である、スラリー組成物であってよい。前記の粉末状増粘剤組成物は、(A)成分を(B)成分に担持させた粉末状増粘剤組成物であってよい。
本発明のスラリー組成物には、本発明の粉末状増粘剤組成物で述べた事項を適宜適用することができる。
(1)セメント、石膏などの水硬性粉体
(2)フライアッシュ、シリカフューム、火山灰、けい酸白土などのポゾラン作用を持つ粉体
(3)石炭灰、高炉スラグ、けい藻土などの潜在水硬性粉体
(4)カオリン、ケイ酸アルミニウム、クレー、タルク、マイカ、ケイ酸カルシウム、セリサイト、ベントナイトなどのケイ酸塩
(5)炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、塩基性炭酸鉛などの炭酸塩
(6)硫酸カルシウム、硫酸バリウムなどの硫酸塩
(7)ストロンチウムクロメート、ピグメントイエローなどのクロム酸塩
(8)モリブデン酸亜鉛、モリブデン酸カルシウム亜鉛、モリブデン酸マグネシウムなどのモリブデン酸塩
(9)アルミナ、酸化アンチモン、酸化チタニウム、酸化コバルト、四酸化三鉄、三酸化ニ鉄、四酸化三鉛、一酸化鉛、酸化クロムグリーン、三酸化タングステン、酸化イットリウムなどの金属酸化物
(10)水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化鉄、メタチタン酸などの金属水酸化物
(11)炭化ケイ素、炭化タングステン、炭化ホウ素、炭化チタンなどの金属炭化物
(12)窒化アルミニウム、窒化ケイ素、窒化ホウ素、ジルコニア、チタン酸バリウム、サチンホワイト、カーボンブラック、グラファイト、クロムイエロー、硫化水銀、ウルトラマリン、パリスブルー、チタニウムイエロー、クロムバーミリオン、リトポン、アセト亜ヒ酸銅、ニッケル、銀、パラジウム、チタン酸ジルコン酸鉛などの、上記(1)~(11)に分類されない他の無機粉体
また、本発明のスラリー組成物が、前記化合物(1a)と前記化合物(1b)とを含有する場合、前記化合物(1b)の含有量は、水100質量部に対して、幅広い温度で高い粘弾性を得る観点から、好ましくは0.01質量部以上、より好ましくは0.02質量部以上、更に好ましくは0.03質量部以上、そして、ハンドリング性の観点から、好ましくは4.00質量部以下、より好ましくは2.00質量部以下、更に好ましくは1.00質量部以下である。ここでの水は、スラリー組成物の水相部分の水である。
本発明のスラリー組成物は、化合物(1a)と化合物(1b)の合計含有量が所定の範囲内であり、かつ化合物(1a)と化合物(1b)の各含有量が所定の範囲内であることが好ましい。
ここで、水/粉体比(W/P)は、スラリー組成物中の水と粉体の質量百分率(質量%)であり、水/粉体×100で算出される。なお、スラリー組成物に含まれる粉末状増粘剤組成物は、スラリー組成物中の粉体に対して微量であるので、この水/粉体比(W/P)には、本発明の粉末状増粘剤組成物は含まれない(以下、同じである。)。
本発明のスラリー組成物として、水硬性スラリー組成物が挙げられる。以下、水硬性スラリー組成物について説明する。
本発明は、本発明の粉末状増粘剤組成物、水、及び水硬性粉体を含有する、水硬性スラリー組成物を提供する。すなわち、本発明の水硬性スラリー組成物は、本発明の粉末状増粘剤組成物、水、及び水硬性粉体を含有する。
白色ポルトランドセメント、エコセメント(例えばJIS R5214等)が挙げられる。これらの中でも、水硬性スラリー組成物の必要な強度に達するまでの時間を短縮する観点から、早強ポルトランドセメント、普通ポルトランドセメント、耐硫酸性ポルトランドセメント及び白色ポルトランドセメントから選ばれるセメントが好ましく、早強ポルトランドセメント、及び普通ポルトランドセメントから選ばれるセメントがより好ましい。
ここで、水/水硬性粉体比(W/P)は、水硬性スラリー組成物中の水と水硬性粉体の質量百分率(質量%)であり、水/水硬性粉体×100で算出される。水/水硬性粉体比は、水和反応により硬化する物性を有する粉体の量に基づいて算出される。またW/Pは、水硬性粉体がセメントである場合は、W/Cで表記される場合がある。
なお、水硬性粉体が、セメントなどの水和反応により硬化する物性を有する粉体の他、ポゾラン作用を有する粉体、潜在水硬性を有する粉体、及び石粉(炭酸カルシウム粉末)から選ばれる粉体を含む場合、本発明では、それらの量も水硬性粉体の量に算入する。また、水和反応により硬化する物性を有する粉体が、高強度混和材を含有する場合、高強度混和材の量も水硬性粉体の量に算入する。これは、水硬性粉体の質量が関係する他の質量部などにおいても同様である。
本発明は、本発明の粉末状増粘剤組成物、水及び粉体を混合する、スラリー組成物の製造方法を提供する。
本発明のスラリー組成物の製造方法は、水及び粉体を混合したスラリーに、本発明の粉末状増粘剤組成物を混合する、スラリー組成物の製造方法であってよい。
本発明のスラリー組成物の製造方法は、(A)成分を含む液体組成物と(B)成分とを予め混合した粉末状増粘剤組成物を、水及び粉体と混合する、スラリー組成物の製造方法であってよい。前記粉体は水硬性粉体であってよい。
本発明のスラリー組成物の製造方法には、本発明の粉末状増粘剤組成物、及びスラリー組成物で述べた事項を適宜適用することができる。本発明のスラリー組成物の好ましい含有量は、本発明のスラリー組成物の製造方法における好ましい配合量と置き換えて適用することができる。
本発明は、本発明のスラリー組成物を用いた充填工法を提供する。本発明の充填工法は、例えば、空洞充填工法、空隙充填工法、間隙充填工法、裏込め工法、ひび割れ補修工法、杭周固定工法、杭引き抜き工法であってよい。
本発明の充填工法は、例えば、地盤を、掘削攪拌ロッドを用いて支持層まで掘削した後、掘削孔に本発明のスラリー組成物を注入する、充填工法であってよい。本発明の充填工法において、本発明のスラリー組成物を、根固め液や杭周固定液として使用できる。本発明のスラリー組成物は、水硬性組成物、すなわち本発明の水硬性スラリー組成物であってよい。
本発明は、粉体と水を含むスラリーに、上記本発明の粉末状増粘剤組成物を添加するスラリーの均質性向上方法を提供する。スラリーは、水硬性組成物であってよい。また、粉末状増粘剤組成物は、(A)成分を(B)成分に担持させた粉末状増粘剤組成物であってよい。
本発明の均質性向上方法には、本発明の粉末状増粘剤組成物、スラリー組成物及びスラリー組成物の製造方法で述べた事項を適宜適用することができる。
実施例1及び比較例1では、下記(A)両性界面活性剤、(B)無機粉体、(C)アニオン性芳香族化合物、(D)水溶性高分子化合物、その他成分などを用いた。
<(A)両性界面活性剤>
・(a-1):オレイルジメチルアミンオキシド(一般式(1a)中、R11a:炭素数18のアルケニル基(オレイル基)、n1:0、R2:メチル基、R3:メチル基)
・(a-2):オレイン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド(一般式(1a)中、R11a:炭素数17のアルケニル基、n1:1、R2:メチル基、R3:メチル基)
・(a-3):ステアリルジメチルアミンオキシド(一般式(1a)中、R11a:炭素数18のアルキル基(ステアリル基)、n1:0、R2:メチル基、R3:メチル基)
<(A’)比較両性界面活性剤>
・(a’-1):オクチルジメチルアミンオキシド(一般式(1a)中、R11a:炭素数8のアルキル基(オクチル基)、n1:0、R2:メチル基、R3:メチル基)
なお、上記(A)成分及び(A’)成分は、それぞれ有効固形分30質量%と水を含む組成物を使用した。
・(b-1):シリカ粉体、ニップシール NS-K(東ソー・シリカ株式会社製)
・(b-2):高炉スラグ微粉末、エスメント 4000(日鉄高炉セメント株式会社製)
・(c-1):メタキシレンスルホン酸ナトリウムの1水塩結晶、SXS-Y(伊藤忠ケミカルフロンティア株式会社製)
<(D)水溶性高分子>
・(d-1):ポリエチレングリコール 4,000(富士フイルム和光純薬株式会社製)、平均重量分子量2,700~3,300
・(d-2):Poly(ethyleneoxide) average MV 200,000,powder(Merck KGaA製)
<その他成分>
・上水道水(和歌山県和歌山市上水)
・プロピレングリコール(富士フイルム和光純薬株式会社製)
・MC:メチルセルロース、メトローズ SM-4000(信越化学工業株式会社製)
・HPMC:ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メトローズ 90SH-4000(信越化学工業株式会社製)
・HEMC:ヒドロキシエチルセルロース、PMC-50UF(LOTTEChemical Corporation製)
コーヒーミルGCM-56(デバイススタイルホールディングス)に、上記(B)成分、(C)成分及び(D)成分を表1記載の割合で入れた後に、(A)成分及びその他成分を添加し、粉体が均質となるまで1分間混合し、粉末状増粘剤組成物を製造した。粉末状増粘剤組成物は、目開き600μmの篩を通過したものを試験に用いた。
水硬性粉体として普通ポルトランドセメント(比重3.16、太平洋セメント株式会社製)をJIS R 5201記載のホバート型のミキサーに投入し、次いで、水として上水道水(比重1.00、和歌山県和歌山市上水)を添加し62rpmで1分間混練し、スラリーを調製した。このとき、水硬性粉体と水は、表1の質量部で用いた。
次いで、(2)記載の方法で調製した粉末状増粘剤組成物、又は比較粉末状増粘剤を、(3)記載の方法で調製したスラリーに添加し、さらに1分間混練して、粉末状増粘剤組成物又は比較粉末状増粘剤によって改質されたスラリー組成物を得た。
次いで、(4)記載の方法で調製したスラリー組成物を採取して目開き1.18mmの篩上に展開し、振とう機MVS-1N(アズワン株式会社製)により1分加振することでスラリー組成物を通過させ、その重量を測定することで、下記式に基づいて目開き1.18mm篩通過率(%)を算出した。結果を表1に記載する。なお、この篩通過率の算出は3回実施し、表1には3回の平均値を示した。
目開き1.18mm篩通過率(%)=〔篩を通過したスラリー組成物重量(g)×100〕/〔篩にかけたスラリー組成物の総重量(g)〕
(5)記載の方法で調製したスラリー組成物を500mLのディスポーザブルカップにサンプリングし、20℃下で、B型粘度計(RION株式会社製、VISCO TESTER VT-04E、ローターNo.1、回転数:62.5rpm)を用いて測定を実施し、スラリー組成物の粘度を測定した。結果を表1に記載する。
(5)記載の方法で調製したスラリー組成物を用いて、JSCE-F504-1999記載の方法に従って供試体を作成し、JSCE-G 505-2010記載の方法に従って、供試体の材齢28日一軸圧縮強度を測定・記録した。結果を表1に記載する。
※2:その他成分は、水:プロピレングリコールを1:1の質量比で含む。
※3:スラリー組成物に含まれる水100質量部に対する質量部である。
※4:比較例1-11は、(A)成分と(B)成分を、別々にスラリー組成物に混ぜて調製した。
Claims (15)
- (A)下記一般式(1)で表される両性界面活性剤を2種以上〔以下、(A)成分という〕、及び(B)無機粉体を含み、(A)成分は、下記一般式(11a)で表される化合物(11a)と、下記一般式(1b)で表される化合物(1b)を含み、(A)成分を(B)成分に担持させた、粉末状増粘剤組成物。
〔式中、Xは、R1a又はR1b-[CONH-CH2CH2CH2]n-で表される基である。R1aは、炭素数14以上22以下のアルキル基又は炭素数14以上22以下のアルケニル基である。R1bは、炭素数13以上21以下のアルキル基又は炭素数13以上21以下のアルケニル基である。nは1以上3以下の整数である。R2及びR3は、それぞれ独立に、炭素数1以上4以下のアルキル基又は-(C2H4O)pHで表される基である。pは、平均付加モル数であり、R2及びR3の合計で0以上5以下の数である。〕
〔式中、
n2は、1以上3以下の整数である。
R 11a は、炭素数14以上22以下のアルケニル基である。
R 11b は、炭素数13以上21以下のアルキル基又は炭素数13以上21以下のアルケニル基である。
R 2 及びR 3 は、それぞれ独立に、炭素数1以上4以下のアルキル基又は-(C 2 H 4 O) p Hで表される基である。pは、平均付加モル数であり、R 2 及びR 3 の合計で0以上5以下の数である。〕 - スラリー用である、請求項1に記載の粉末状増粘剤組成物。
- スラリーは、水硬性組成物である、請求項2に記載の粉末状増粘剤組成物。
- さらに、(C)アニオン性芳香族化合物を含む、請求項1~3の何れか1項に記載の粉末状増粘剤組成物。
- さらに、(D)水溶性高分子化合物を含む、請求項1~4の何れか1項に記載の粉末状増粘剤組成物。
- セメントミルク用である、請求項1~5の何れか1項に記載の粉末状増粘剤組成物。
- 請求項1~6の何れか1項に記載の粉末状増粘剤組成物、水及び粉体を含有する、スラリー組成物。
- 水(W)と粉体(P)の質量比(W/P)が40質量%以上200質量%以下である、請求項7に記載のスラリー組成物。
- 請求項1~6の何れか1項に記載の粉末状増粘剤組成物と、水と、粉体と、を混合する、スラリー組成物の製造方法。
- 水(W)と粉体(P)の質量比(W/P)が40質量%以上200質量%以下である、請求項9に記載のスラリー組成物の製造方法。
- 前記粉末状増粘剤組成物は、(A)成分を含む液状組成物と(B)成分とを混合した粉末状増粘剤組成物であり、
粉体と水を含むスラリーに、前記粉末状増粘剤組成物を添加する、請求項9又は10に記載のスラリー組成物の製造方法。 - 粉体と水を含むスラリーに、請求項1~6の何れか1項に記載の粉末状増粘剤組成物を添加する、スラリーの均質性向上方法。
- 前記スラリーは、水硬性組成物である、請求項12に記載のスラリーの均質性向上方法。
- 請求項7又は8に記載のスラリー組成物を用いた、充填工法。
- 地盤を、掘削攪拌ロッドを用いて支持層まで掘削した後、掘削孔に前記スラリー組成物を注入する、請求項14に記載の充填工法。
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