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JP7787233B2 - 基礎及び基礎の防蟻構造 - Google Patents
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JP7787233B2 - 基礎及び基礎の防蟻構造 - Google Patents

基礎及び基礎の防蟻構造

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Description

本発明は、基礎及び基礎の防蟻構造に関するものである。
従来から、基礎の外周側(建物と反対側)に断熱材が設置される外断熱工法は、高い断熱性を発揮することが知られている。
基礎の外周側に設置された断熱材は土壌に接しているため、断熱材における土壌に接している部分を通って建物に白蟻が浸入する虞がある。そこで、断熱材が白蟻被害を受けないような方法が提案されている。例えば、下記の特許文献1では、断熱材の外側に繊維体を貼り付けて、現場で繊維体に防蟻薬液を吹き付ける方法が開示されている。
特許第4612962号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、施工時には断熱材を防蟻処理することができるものの、年月の経過とともに防蟻性が低くなってしまうという問題点がある。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、断熱材を継続して防蟻することができる基礎及び基礎の防蟻構造を提供する。
本発明に係る基礎は、基礎部と、前記基礎部における建物と反対側に配置された断熱層と、前記断熱層における前記基礎部と反対側に配置された連通層と、を備え、前記連通層は、上下方向に連通し防蟻薬液が通過可能な縦連通部を有し、前記連通層を通過した前記防蟻薬液は、前記断熱層の下端部よりも低い位置まで到達可能である
このように構成された基礎では、断熱層における基礎部と反対側に配置された連通層は、上下方向に連通し防蟻薬液が通過可能な縦連通部を有している。連通層の縦連通部の上側に防蟻薬液を注入すると、防蟻薬液は縦連通部を下方に進んでいって土壌に到達して、断熱層の下側に防蟻薬液が土壌に浸み込んだ薬液層が形成される。よって、縦連通部に定期的に防蟻薬液を注入することで、断熱層(断熱材)を継続して防蟻することができる。
また、防蟻薬液は、断熱層の下端部よりも低い位置まで到達可能である。よって、防蟻薬液は断熱層の下端部よりも低い位置で土壌に浸み込んで、断熱層の下部を確実に防蟻することができる。
本発明に係る基礎では、前記連通層は、複数の前記縦連通部と、前記複数の縦連通部を互いに連通する横連通部と、を有していてもよい。
このように構成された基礎では、連通層は、複数の縦連通部を互いに連通する横連通部を有している。よって、注入された防蟻薬液を、連通層の内部を横方向にも通過させて、広範囲に行き渡らせることができる。
本発明に係る基礎では、連通層は、前記断熱層の長さ方向の略全長にわたって配置されていてもよい。
このように構成された基礎では、連通層は、断熱層の長さ方向の略全長にわたって配置されている。よって、断熱層の長さ方向の略全長にわたって防蟻することができる。
本発明に係る基礎は、前記断熱層と前記連通層とは接合されて一体に形成されていてもよい。
このように構成された基礎では、断熱層と連通層とは接合されて一体に形成されている。よって、断熱層と連通層とが一体となった部材を基礎部に取り付ければよいため、断熱層及び連通層を容易に設置することができる。
本発明に係る基礎は、前記連通層における前記断熱層と反対側に不織布を含む繊維層を備えていてもよい。
このように構成された基礎では、連通層における断熱層と反対側には、不織布を含む繊維層が配置されている。よって、連通層の外周側にモルタルを設ける場合に、モルタルの接着性を高めることができる。
本発明に係る基礎の防蟻構造は、基礎部と、前記基礎部における建物と反対側に配置された断熱層と、前記断熱層における前記基礎部と反対側に配置された連通層と、を備える基礎と、前記連通層の下側に形成された薬液層と、を備え、前記連通層は、上下方向に連通し防蟻薬液が通過可能な縦連通部を有し、前記薬液層には、前記縦連通部を通過した前記防蟻薬液が含まれている。
このように構成された基礎の防蟻構造では、断熱層における基礎部と反対側に配置された連通層は、上下方向に連通し防蟻薬液が通過可能な縦連通部を有している。連通層の縦連通部の上側に防蟻薬液を注入すると、防蟻薬液は縦連通部を下方に進んでいって土壌に到達して、断熱層の下側に防蟻薬液が土壌に浸み込んだ薬液層が形成される。よって、縦連通部に定期的に防蟻薬液を注入することで、断熱層(断熱材)を継続して防蟻することができる。
本発明に係る防蟻断熱材は、建物の基礎部に当接する第一面を有する断熱層と、前記断熱層における前記第一面と反対側の第二面に設けられた連通層と、前記連通層における前記断熱層と反対側に設けられ、不織布を含む繊維層と、を備え、前記連通層は、前記連通層の厚さ方向と直交する方向に連通し防蟻薬液が通過可能な縦連通部を有する。
このように構成された防蟻断熱材では、断熱層における基礎部と反対側に配置された連通層は、上下方向に連通し防蟻薬液が通過可能な縦連通部を有している。連通層の縦連通部の上側に防蟻薬液を注入すると、防蟻薬液は縦連通部を下方に進んでいって土壌に到達して、断熱層の下側に防蟻薬液が土壌に浸み込んだ薬液層が形成される。よって、縦連通部に定期的に防蟻薬液を注入することで、断熱層(断熱材)を継続して防蟻することができる。
本発明に係る基礎の防蟻方法は、上記の基礎を設置する基礎設置工程と、前記縦連通部の上側から前記防蟻薬液を注入する防蟻薬液注入工程と、を備える。
このように構成された基礎の防蟻方法では、防蟻薬液注入工程で、連通層の縦連通部の上側に防蟻薬液を注入すると、防蟻薬液は縦連通部を下方に進んでいって土壌に到達して、断熱層の下側に防蟻薬液が土壌に浸み込んだ薬液層が形成される。よって、縦連通部に定期的に防蟻薬液を注入することで、断熱層(断熱材)を継続して防蟻することができる。
本発明に係る基礎及び基礎の防蟻構造によれば、断熱材を継続して防蟻することができる。
本発明の一実施形態に係る基礎の防蟻構造を示す模式的な断面図である。 本発明の一実施形態に係る基礎の防蟻構造の連通層の鉛直断面図である。 本発明の一実施形態に係る基礎の防蟻構造の連通層の構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る基礎の防蟻構造の試験体を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る基礎の防蟻構造の試験体を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る基礎の防蟻構造の試験の様子を示す断面図である。 本発明の一実施形態の変形例に係る基礎の防蟻構造を示す模式的な断面図である。
本発明の一実施形態に係る基礎、基礎の防蟻構造、防蟻断熱材及び防蟻方法について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る基礎の防蟻構造を示す模式的な断面図である。
図1に示す本実施形態に係る基礎の防蟻構造100は、基礎10と、薬液層6と、を備える。基礎10は、基礎部1と、防蟻断熱材2と、表面層5と、を備えている。
基礎部1は、例えばコンクリート造や鉄筋コンクリート造等の構造体である。基礎部1の下部は、土壌G内に埋設されている。図1では、建物Bの外周部を示していて、基礎部1には、外壁部B1が立設されている。
以下の説明において、建物B側(X1で示す側)を屋内側と称し、建物Bと反対側を屋外側(X2で示す側)と称する。屋内側と屋外側とを結ぶ方向を、屋内外方向(Xで示す方向)と称する。
防蟻断熱材2は、断熱層20と、連通層30と、を有する。断熱層20は、連通層30の屋内側に配置されている。
断熱層20は、平板状に形成されている。断熱層20の板面は、屋内外方向を向いている。断熱層20は、例えばポリスチレンフォーム、ウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム、フェノールフォーム等の樹脂製の断熱材で構成されている。
断熱層20における屋内側を向く面(第一面)20bは、基礎部1の屋外側を向く面(以下「外面」と称する)1aに当接している。
断熱層20は、基礎部1が延びる長さ方向の略全長、且つ基礎部1の上下方向の略全長にわたって配置されている。基礎部1が延びる長さ方向は、水平方向に沿うとともに、屋内外方向と直交する方向である。なお、断熱層20は、基礎部1の長さ方向の略全長にわたって配置されておらず、基礎部1の長さ方向に対して部分的に配置されていてもよい。断熱層20は、基礎部1の上下方向の略全長にわたって配置されておらず、基礎部1の上下方向に対して部分的に配置されていてもよい。断熱層20は、基礎部1の外面1aに当接して配置されていれば、大きさや形状は適宜設定可能である。
連通層30は、断熱層20における基礎部1と反対側に配置されている。換言すると、連通層30は、断熱層20の屋外側に配置されている。連通層30は、平板状に形成されている。連通層30の板面は、屋内外方向を向いている。なお、図1では、連通層30を模式的に示している。
図2は、連通層30の鉛直断面図である。
図2に示すように、連通層30は、第1面部31と、第2面部32と、本体部36と、を有している。連通層30は、例えばポリプロピレン、塩化ビニル、ポリカーボネート等の樹脂製である。
第1面部31及び第2面部32は、平板状に形成されている。第1面部31及び第2面部32の板面は、屋内外方向を向いている。第2面部32は、第1面部31の屋外側に間隔を空けて配置されている。
本体部36は、平板部37と、複数の凸部38と、を有している。平板部37は、平板状に形成されている平板部37の板面は、屋内外方向を向いている。平板部37は、第1面部31に当接している。凸部38は、平板部37から屋外側に突出している。凸部38の頂部は、第2面部32に当接している。
図3は、連通層30の構成を示し、第2面部32を取り除いて屋外側から見た図である。
図3に示すように、屋外側から見て、凸部38は円形状をしている。複数の凸部38は、上下方向及び左右方向(平板部37の板面に沿うとともに上下方向と直交する方向)に間隔を有して配置されている。
上側の段とその直下の下側の段とでは、凸部38の左右方向の位置がずれて配置されている。これによって、各凸部38には1段間隔を空けた上下の凸部38の間には、上下方向に延びる空間である縦連通部41が形成されている。左右に隣り合う縦連通部41どうしは、左右方向に延びる空間である横連通部42で接続されている。縦連通部41及び横連通部42は、第1面部31と第2面部32との間に形成された空間である。縦連通部41及び横連通部42は、連通層30の厚さ方向(屋内外方向)と直交する方向に連通している。なお、本実施形態では、連通層30に複数の凸部38が形成されることによって、複数の凸部38の間で縦連通部41及び横連通部42が形成されているが、連通層30の内部の構成は適宜設定可能である。
連通層30の最も上側に位置する縦連通部41及び横連通部42の少なくとも一方は、上方に開口するようになっている。連通層30の最も下側に位置する縦連通部41及び横連通部42の少なくとも一方は、下方に開口するようになっている。縦連通部41及び横連通部42には、後述する防蟻薬液Sが通過可能である。
図1に示すように、連通層30の第1面部31は、断熱層20における屋外側を向く面(第二面)20aに当接している。断熱層20と連通層30とは、接合されて一体に形成されている。
連通層30は、断熱層20が延びる長さ方向の略全長、且つ断熱層20の上下方向の略全長にわたって配置されている。なお、連通層30は、断熱層20の長さ方向の略全長にわたって配置されておらず、断熱層20の長さ方向に対して部分的に配置されていてもよい。連通層30は、断熱層20の上下方向の略全長にわたって配置されておらず、断熱層20の上下方向に対して部分的に配置されていてもよい。連通層30は、断熱層20に当接して配置されていれば、大きさや形状は適宜設定可能である。
連通層30は、凸部38の頂部が屋外側を向くように配置されているが、これに限られない。凸部38の頂部が屋内側を向くように、連通層30が配置されていてもよい。
図1に示すように、表面層5は、連通層30の屋外側に設けられている。表面層5は、連通層30の屋外側を保護する機能を有し、モルタル等で構成されている。表面層5は、連通層30の下端部30dよりも高い位置にまでしか到達していないが、連通層30の下端部30dと同じ高さまで到達するように形成されていてもよい。
連通層30及び表面層5は、外壁部B1よりも屋外側に張り出している。連通層30及び表面層5の上方を覆うように、水切りCが設けられている。
防蟻薬液Sは、連通層30の第1面部31と第2面部32との間に注入可能である。注入された防蟻薬液Sは、上方に開口する縦連通部41及び横連通部42の少なくとも一方から、下方に移動する。図3に矢印で示すように、防蟻薬液Sは縦連通部41を下方に通過すると、凸部38に当たって、凸部38の上面に沿うように横連通部42を通って左右両側(連通層30の長さ方向)に広がっていく。縦連通部41を通り、横連通部42を通りと繰り返して、左右両側に広がりつつ下方に進んでいく。
図1に示すように、連通層30の縦連通部41及び横連通部42を通過した防蟻薬液Sは、土壌Gに浸み込む。薬液層6は、土壌Gに浸み込んだ防蟻薬液Sである。薬液層6は、連通層30の下端部30dよりも低い位置まで到達している。薬液層6は、連通層30及び断熱層20の下方に広がっている。
防蟻薬液Sは、白蟻を防除する薬剤であれば適宜選択可能である。防蟻薬液Sとして、伝搬性防蟻薬剤を用いることが好ましい。
次に、伝搬性防蟻薬剤を用いて防蟻処理を行なうことに関する説明を行なう。ここで、伝搬性蟻薬剤とは、グルーミング等の白蟻の習性を利用して、白蟻から白蟻へ薬剤を伝搬させて、より多くの白蟻を駆除する蟻薬剤である。
本実施形態に使用される殺虫剤としては、下記に示すように、伝播効果が期待できる非忌避性、遅効性薬剤が使用できる。
メタジアミド系化合物類:ブロフラニリド
ネオニコチノド系化合物類:イミダクロプリド、クロチアニジン、ニテンピラム、アセタミプリド、チアメトキサム、チアクロプリド、ジノテフラン
ピロール系化合物類:クロルフェナピル
フェニルピラゾール系化合物類:アセトプロール、エチプロール、フィプロニル、バニリプロール、ピリプロール、ピラフルプロール、TI-809
幼若ホルモン様物質や、キチン合成阻害物質等の昆虫成長制御剤:ピリプロキシフェン、メトプレン、ハイドロプレン、フェノキシカルブ、ジフルベンズロン、テフルベンズロン、フルフェノクスロン、ビストリフルロン、ヘキサフルムロン、トリフルムロン、ノバルロン、クロルフルアズロン、ルフェヌノン、ノビフルムロンブプロフェジン、エキサゾール、シロマジン
アントラニルアミド系化合物類:クロラントラニリプロール
オキサジアジン系化合物類:インドキサカルブ
ネライストキシン系化合物類:カルタップ、ベンスルタップ、チオシクラム、モノスルタップ、ビスルタップ
メソイオン系化合物類:ジクロロメゾチアズ
ホウ素系化合物類:ホウ酸、硼砂
その他:ヒドラメチルノン、スルフルアミド等
製剤の例としては、乳剤、エマルジョン剤、マイクロエマルジョン剤、フロアブル剤、水和剤、水溶剤、懸濁剤等が挙げられるが、薬剤によっては、マイクロカプセル化等の製剤技術を用いて、さらに非忌避性、遅効性を高めた製剤を用いる方がより効果的な場合もある。
また、殺虫剤原体としては、非忌避性、遅効性薬剤でなくても、マイクロカプセル化等の製剤技術により、伝播効果のある製剤とできる場合、有機リン系化合物類、ピレスロイド様・ピレスロイド系化合物類、カーバメート系化合物類などの殺虫剤も使用できる。なお、マイクロカプセル化した場合、製剤は懸濁剤等となる。
その他の殺虫剤を系統別に挙げると下記のとおりである。
有機リン系化合物類:プロペタンホス、アセフェート、リン化アルミニウム、ブタチオホス、キャドサホス、クロルエトキシホス、クロルフェンビンホス、クロルピリホス、クロルピリホスメチル、シアノホス、ダイアジノン、DCIP、ジクロフェンチオン、ジクロルボス、ジメトエート、ジメチルビンホス、ジスルホトン、EPN、エチオン、エトプロホス、エトリムホス、フェンチオン、フエニトロチオン、ホスチアゼート、ホルモチオン、リン化水素、イソフェンホス、イソキサチオン、マラチオン、メスルフェンホス、メチダチオン、モノクロトホス、ナレッド、オキシデプロホス、パラチオン、ホサロン、ホスメット、ピリミホスメチル、ピリダフェンチオン、キナルホス、フェントエート、プロフェノホス、プロパホス、プロチオホス、ピラクロホス、サリチオン、スルプロホス、テブピリムホス、テメホス、テトラクロルビンホス、テルブホス、チオメトン、トリクロルホン、バミドチオン、ホキシム
ピレスロイド様、ピレスロイド系化合物類:エトフェンプロックス、シラフルオフェン、ペルメトリン、アクリナトリン、アレスリン、ベンフルスリン、ベーターシフルトリン、ビフェントリン、シクロプロトリン、シフルトリン、シハロトリン、シペルメトリン、ジメフルトリン、デルタメトリン、エスフェンバレレート、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、フルフェンプロックス、フルメトリン、フルバリネート、ハルフェンプロックス、イミプロトリン、メトフルトスリン、プラレトリン、プロフルトリン、ピレトリン、レスメトリン、シグマ-サイパーメスリン、テフルトリン、トラロメトリン
カーバメート系化合物類:フェノブカルブ、アラニカルブ、ベンダイオカルブ、ベンフラカルブ、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、クロエトカルブ、エチオフェンカルブ、フェノチオカルブ、フェノキシカルブ、フラチオカルブ、イソプロカルブ、メトルカルブ、メソミル、メチオカルブ、NAC、オキサミル、ピリミカーブ、プロポキスル、XMC、チオジカルブ、キシリルカルブ
ジベンゾイルヒドラジン系化合物類:クロマフェノジド、ハロフェノジド、メトキシフェノジド、テブフェノジド
バチルス・チューリンゲンシス菌トキシン系化合物類:バチルス・チューリンゲンシス菌の生芽胞及び産生結晶毒素
トロポロン系化合物類:ヒノキチオール、α-ツヤプリシン、γ-ツヤプリシン、β-ドラブリンおよびノートカチン
アルキルアミンアセテート:炭素数8~18の混合または単一アルキルアミンアセテート
フタル酸ジアミド系化合物類:フルベンジアミド
マクロライド系化合物類:アバメクチン、エマメクチン、ミルベメクチン、ミルベマイシンオキシム、モキシデクチン、スピノサド
トリアジン系化合物類:トリプロピルイソシアヌレート
ナフタリン系化合物類:モノクロルナフタリン
塩素化ジアルキルエーテル添加系化合物:オクタクロロジプロピルエーテル
その他:ピリダリル等
次に、基礎の防蟻方法について説明する。
基礎設置工程を行う。
基礎部1を構築する。基礎部1の屋外側に、防蟻断熱材2を設ける。防蟻断熱材2の断熱層20を基礎部1に接着剤等によって貼り付ける。防蟻断熱材2の連通層30の屋外側に表面層5を設ける。
次に、防蟻薬液注入工程を行う。
水切りCの下側に注入器Dの先端部を差し込んで、連通層30の上側から防蟻薬液Sを注入する。連通層30の最も上側に位置する縦連通部41及び横連通部42の少なくとも一方に対して、上側から防蟻薬液Sを注入する。防蟻薬液Sは、連通層30の内部を左右両側に広がって、下方に進んでいく。連通層30の上側から、連通層30の長さ方向に間隔を空けて複数箇所に注入する。注入する間隔は、1m程度等適宜設定可能である。防蟻薬液Sは土壌Gにまで到達すると、土壌Gに浸み込んで薬液層6となる。
定期的に防蟻薬液Sを注入する。注入するスパンは5年や10年等、適宜設定可能である。
(試験結果)
次に、上記に示す実施形態について行った試験について説明する。
図4に示すように、ケースCの底に土壌Gを入れる。ケースCは、上方に開口する箱状をしている。ケースCの正面には、透明のパネルPが設けられている。ケースC内に、断熱層20に連通層30を貼り付けた防蟻断熱材2を入れる。図5に示すように、防蟻断熱材2をパネルPに沿うようにするとともに、防蟻断熱材2の下部が土壌Gに埋まるようにする。
断熱層20として、スタイロフォーム(登録商標)(900mm×600mm×50mm)を使用した。連通層30として、盟和産業(株)製のメイトーン(900mm×600mm×5mm)を使用した。
防蟻断熱材2の連通層30の上側から薬液を注入する。図6に示すように、ケースCの中央からそれぞれ距離L離れた2点Aから薬液を注入する。Lは225mmである。使用する薬剤の製品名はエクスガード(登録商標)HE(三井化学クロップ&ライフソリューション(株)製、有効成分含有量8.73%(フィプロニル))であり、希釈倍率は150倍であり、注入量は2.25L/nであり、注入箇所は2箇所であり、注入間隔(2L)は450mmである。
計測点(1)~(7)の有効成分濃度(ppm)及び平均濃度を、表1に示す。なお、(1)から(5)の距離は、4L=900mmである。(1)と(2)との間、(4)と(5)との間の距離もそれぞれL=225mmである。表1に示すように、(1)~(7)に均一に拡散していることが分かる。
このように構成された基礎10、基礎の防蟻構造、防蟻断熱材2及び防蟻方法では、断熱層20の屋外側に配置された連通層30は、上下方向に連通し防蟻薬液Sが通過可能な縦連通部41を有している。連通層30の縦連通部41の上側に防蟻薬液Sを注入すると、防蟻薬液Sは縦連通部41を下方に進んでいって土壌Gに到達して、断熱層20の下側に防蟻薬液Sが土壌Gに浸み込んだ薬液層6が形成される。よって、縦連通部41に定期的に防蟻薬液Sを注入することで、断熱層20を継続して防蟻することができる。
また、連通層30は、複数の縦連通部41を互いに連通する横連通部42を有している。よって、注入された防蟻薬液Sを、連通層30の内部を連通層30の長さ方向にも通過させて、広範囲に行き渡らせることができる。
また、連通層30は、断熱層20の長さ方向の略全長にわたって配置されている。よって、断熱層20の長さ方向の略全長にわたって防蟻することができる。
また、防蟻薬液Sは、断熱層20の下端部20dよりも低い位置まで到達可能である。よって、防蟻薬液Sは断熱層20の下端部20dよりも低い位置で土壌Gに浸み込んで、断熱層20の下部を確実に防蟻することができる。
また、断熱層20と連通層30とは接合されて一体の防蟻断熱材2を有している。よって、防蟻断熱材2を基礎部1に取り付ければよいため、断熱層20及び連通層30を容易に設置することができる。
(変形例)
次に、本発明の一実施形態の変形例に係る基礎の防蟻構造について、主に図7を用いて説明する。以下の変形例の説明において、上述の実施形態と同一又は同様な部材及び部分には同一の符号を用いて説明を省略し、実施形態と異なる構成について説明する。
図7は、本発明の一実施形態の変形例に係る基礎の防蟻構造を示す模式的な断面図である。
図7に示すように、本変形例に係る基礎の防蟻構造100Aの防蟻断熱材2Aは、断熱層20と、連通層30と、繊維層70と、を備えている。繊維層70は、連通層30における断熱層20と反対側に配置されている。換言すると、繊維層70は、連通層30の屋外側に配置されている。繊維層70は、不織布を含む部材である。不織布は、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリエチレン等の樹脂製である。
防蟻断熱材2Aでは、断熱層20、連通層30及び繊維層70が接合されて一体として構成されている。繊維層70の屋外側に、表面層5が設けられている。
このように構成された基礎の防蟻構造100Aでは、上下方向に連通し防蟻薬液Sが通過可能な縦連通部41を有している。連通層30の縦連通部41の上側に防蟻薬液Sを注入すると、防蟻薬液Sは縦連通部41を下方に進んでいって土壌Gに到達して、断熱層20の下側に防蟻薬液Sが土壌Gに浸み込んだ薬液層6が形成される。よって、縦連通部41に定期的に防蟻薬液Sを注入することで、断熱層20を継続して防蟻することができる。
また、連通層30の屋外側には、不織布を含む繊維層70が配置されている。よって、連通層30の屋外側に表面層5を設ける場合に、表面層5を構成するモルタルの接着性を高めることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において構成要素の組み合わせを変えたり、各構成要素に種々の変更を加えたり、削除したりすることが可能である。以下にいくつか変更を例示するが、これらはすべてではなく、それ以外の変更も可能である。また、これらの変更が2以上適宜組み合わされてもよい。
連通層30は、上下方向に連通する縦連通部41を有していればよくて、横連通部42を有していなくてもよい。例えば、連通層30を上下方向に貫通する貫通孔が連通層30の長さ方向に間隔を有して複数もうけられていてもよい。
断熱層20と連通層30とが接合されて一体に形成された防蟻断熱材2であるが、これに限られない。断熱層20と連通層30とは別々の部材であって、施工現場で基礎部1に断熱層20を取り付けた後に連通層30を取り付けてもよい。
1 基礎部
2,2A 防蟻断熱材
6 薬液層
10 基礎
20 断熱層
30 連通層
41 縦連通部
42 横連通部
70 繊維層
100,100A 防蟻構造
B 建物
S 防蟻薬液

Claims (6)

  1. 基礎部と、
    前記基礎部における建物と反対側に配置された断熱層と、
    前記断熱層における前記基礎部と反対側に配置された連通層と、を備え、
    前記連通層は、上下方向に連通し防蟻薬液が通過可能な縦連通部を有し、
    前記連通層を通過した前記防蟻薬液は、前記断熱層の下端部よりも低い位置まで到達可能である基礎。
  2. 前記連通層は、
    複数の前記縦連通部と、
    前記複数の縦連通部を互いに連通する横連通部と、を有する請求項1に記載の基礎。
  3. 前記連通層は、前記断熱層の長さ方向の略全長にわたって配置されている請求項1または2に記載の基礎。
  4. 前記断熱層と前記連通層とは接合されて一体に形成されている請求項1または2に記載の基礎。
  5. 前記連通層における前記断熱層と反対側に不織布を含む繊維層を備える請求項1または2に記載の基礎。
  6. 基礎部と、
    前記基礎部における建物と反対側に配置された断熱層と、
    前記断熱層における前記基礎部と反対側に配置された連通層と、を備える基礎と、
    前記連通層の下側に形成された薬液層と、を備え、
    前記連通層は、上下方向に連通し防蟻薬液が通過可能な縦連通部を有し、
    前記薬液層には、前記縦連通部を通過した前記防蟻薬液が含まれている基礎の防蟻構造。
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