以下、本開示の一実施形態を添付図面に従って説明する。なお、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本開示、その適用物、あるいは、その用途を制限することを意図するものではない。さらに、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは必ずしも合致していない。
なお、本明細書において、「第1」、「第2」などの用語は、説明のためだけに用いられるものであり、相対的な重要性または技術的特徴の順位を明示または暗示するものとして理解されるべきではない。「第1」と「第2」と限定されている特徴は、1つまたはさらに多くの当該特徴を含むことを明示または暗示するものである。
(実施の形態1)
[全体構成]
図1は、本開示に係る実施の形態1の誘導加熱調理器1の一例の概略斜視図である。図2は、本開示に係る実施の形態1の誘導加熱調理器1の主要な構成を示す概略ブロック図である。なお、図中に示すX-Y-Z座標系は、発明の理解を助けるためのものであって、発明を限定するものではない。X軸方向は左右方向を示し、Y軸方向は奥行き方向を示し、Z軸方向は鉛直方向を示している。
図1に示すように、誘導加熱調理器1は、加熱調理対象Tを収容する調理容器Cを誘導加熱する調理器である。本明細書では、調理容器Cは、加熱対象物の一例として説明している。加熱対象物は、調理容器Cに限定されず、誘導加熱される対象物であればよい。
図1に示すように、誘導加熱調理器1は、筐体10、トッププレート20及びトップフレーム30を備える。また、図2に示すように、誘導加熱調理器1は、静電容量式タッチスイッチ40、発光素子41、センサ50及び制御部60を備える。本実施形態の誘導加熱調理器1は、いわゆるビルトインタイプの誘導加熱調理器である。誘導加熱調理器1は、キッチンカウンタの開口部に筐体10が埋め込まれ、開口部の周縁上にトッププレート20およびトップフレーム30が載置される。
<筐体>
筐体10は、誘導加熱調理器1の各構成要素を収納する。筐体10は、加熱コイル11、センサ50及び制御部60を収納する。例えば、筐体10は、上部が開口された箱型の形状を有する。
加熱コイル11は、トッププレート20の下方に配置され、加熱対象物を誘導加熱する。本実施形態では、3つの加熱コイル11が筐体10内に配置されている。なお、加熱コイル11の数は3つに限定されない。例えば、加熱コイル11の数は、1つ以上であってもよい。
<トッププレート>
トッププレート20は、筐体10の上部に配置され、加熱対象物を載置する。トッププレート20は、例えば、耐熱ガラスによって作製される。トッププレート20は、平面視で矩形状を有する。本明細書では、「平面視」とは鉛直方向、即ち、Z軸方向から見ることを意味する。あるいは、「平面視」とは、トッププレート20の厚み方向から見ることを意味してもよい。
<トップフレーム>
トップフレーム30は、トッププレート20の外周に配置される。トップフレーム30は、平面視で奥行き方向(Y軸方向)におけるトッププレート20の手前側に配置され、且つ左右方向(X軸方向)におけるトッププレート20の両側に配置される。
トップフレーム30は、樹脂フレーム31及び金属フレーム32を含む。本実施形態では、樹脂フレーム31は、平面視で奥行き方向(Y軸方向)におけるトッププレート20の手前側に配置される。金属フレーム32は、左右方向(X軸方向)におけるトッププレート20の両側に配置される。左右方向(X軸方向)において、2つの金属フレーム32がトッププレート20を挟むように配置されている。
樹脂フレーム31は、樹脂で構成されており、透光性を有する。「透光性を有する」とは、光を透過可能であることを意味する。樹脂フレーム31は、透明の樹脂部材又は半透明の樹脂部材で構成されていてもよい。また、樹脂フレーム31は、耐熱性を有する。
樹脂フレーム31は、例えば、PC(ポリカーボネート)、PMMA(アクリル)、PET(ポリエチレンテレフタラート)、PEN(ポリエチレンナフタート)、TPX(ポリメチルペンテン)、POR(ポリオール)又はPEI(ポリイミド)等で作製されていてもよい。また、樹脂フレーム31は、例えば、光学用エポキシ樹脂で作製されていてもよい。
金属フレーム32は、金属で構成されている。金属フレーム32は、例えば、ステンレスで作製されていてもよい。
樹脂フレーム31は、操作表示部33を含む。操作表示部33とは、ユーザによって誘導加熱調理器1の操作が行われる操作部と、誘導加熱調理器1の制御の状態を表示する表示部と、を含む。「誘導加熱調理器1の操作」とは、例えば、加熱コイル11の加熱の開始/停止の操作、加熱コイル11の火力、即ち加熱の強さの設定操作、又は誘導加熱調理器1の主電源のON/OFFの操作を含む。「誘導加熱調理器1の制御の状態」とは、例えば、加熱をしている状態、加熱を停止している状態、加熱の強さ、主電源のON/OFFの状態を含む。本実施形態では、操作表示部33は、操作部と表示部とが一体で構成されている。また、本実施形態では、3つの加熱コイル11をそれぞれ操作できるように、3つの操作表示部33が設けられている。
図3は、操作表示部33の一例を拡大して示す概略拡大図である。図4Aは、図3の誘導加熱調理器1をA-A線で切断した部分断面図である。図3及び図4Aに示すように、操作表示部33は、樹脂フレーム31の外面に設けられている。
操作表示部33は、後述する静電容量式タッチスイッチ40により静電容量の変化を検出することによって、誘導加熱調理器1の操作を可能にしている。例えば、ユーザは、指で操作表示部33を触れることによって誘導加熱調理器1の操作を行う。また、操作表示部33は、透光性を有する樹脂フレーム31に、後述する発光素子41からの光を照射することによって、誘導加熱調理器1の制御の状態を表す。例えば、加熱コイル11により加熱が行われている間、樹脂フレーム31の所定の位置に青色光を照射し続け、加熱コイル11による加熱が行われていない間、青色光の照射を停止する。これにより、ユーザは青色光を目視できる場合、加熱をしている状態であることを認識し、青色光が目視できない場合、加熱が停止している状態であることを認識できる。
操作表示部33は、火力操作表示部34、加熱操作表示部35及び主電源操作表示部36を含む。火力操作表示部34、加熱操作表示部35及び主電源操作表示部36は、樹脂フレーム31において左右方向(X軸方向)に一列に配置されている。
火力操作表示部34は、加熱コイル11の火力、即ち、加熱の強さを操作する部分である。また、火力操作表示部34は、火力、即ち加熱の強さを表示する部分である。火力操作表示部34は、複数の火力操作表示部34a~34jを有する。本実施形態では、火力操作表示部34は、10個の火力操作表示部34a~34jを有する。本明細書では、図3に示す10個の火力操作表示部34a~34jを左から右へ向かって第1~第10の火力操作表示部34a~34jと称してもよい。
第1~第10の火力操作表示部34a~34jは、左右方向(X軸方向)に一列に配置されている。図3において、第1~第10の火力操作表示部34a~34jは、火力レベル1~10に対応する。「火力レベル」とは、加熱の強さの度合いを示し、数値が大きくなるほど加熱コイル11による加熱の強さが大きくなることを意味する。よって、火力レベル1は加熱の強さが最小であり、火力レベル10は加熱の強さが最大であることを示す。ユーザは、第1~第10の火力操作表示部34a~34jのうちのいずれかを指で触ることによって、火力を設定することができる。例えば、最も左側に配置される第1火力操作表示部34aを指で触った場合、加熱コイル11の火力レベルが「1」に設定される。あるいは、第5火力操作表示部34eを指で触った場合、加熱コイル11の火力レベルが「5」に設定される。
加熱操作表示部35は、加熱コイル11の加熱の開始又は停止を操作する部分である。ユーザは、加熱操作表示部35を指で触ることによって、加熱の開始と停止とを切り替えることができる。
主電源操作表示部36は、誘導加熱調理器1の主電源のON又はOFFを操作する部分である。ユーザは、主電源操作表示部36を指で触ることによって、主電源のONとOFFとを切り替えることができる。
火力操作表示部34、加熱操作表示部35及び主電源操作表示部36には、それぞれ、樹脂フレーム31から突出する凸部が設けられている。火力操作表示部34、加熱操作表示部35及び主電源操作表示部36に設けられる凸部の形状は、異なっていてもよい。ユーザは、指で凸部を触ることによって火力操作表示部34、加熱操作表示部35及び主電源操作表示部36を操作する。
次に、樹脂フレーム31の構成について詳細に説明する。図4Aに示すように、樹脂フレーム31は、第1樹脂フレーム37及び第2樹脂フレーム38を有する。
第1樹脂フレーム37は、トッププレート20の下面20b及び外周20cに配置されている。第1樹脂フレーム37は、トッププレート20の下面20bから外周20cに向かって延び、トッププレート20の外周20cに沿ってトッププレート20の上面20aに向かって屈曲している。
第2樹脂フレーム38は、第1樹脂フレーム37よりも外側で第1樹脂フレーム37に沿って配置されている。即ち、第2樹脂フレーム38は、第1樹脂フレーム37より外側で、トッププレート20の下面20bから外周20cに向かって延び、トッププレート20の外周20cに沿ってトッププレート20の上面20aに向かって屈曲している。
例えば、第1樹脂フレーム37及び第2樹脂フレーム38の断面形状は、略L字形状を有する。第1樹脂フレーム37及び第2樹脂フレーム38は、例えば、15度以上90度以下の角度で屈曲している。第1樹脂フレーム37及び第2樹脂フレーム38は、好ましくは25度以上75度以下、より好ましくは30度以上50度以下の角度で屈曲している。
本実施形態では、第1樹脂フレーム37及び第2樹脂フレーム38は、鋭角に屈曲しているため、樹脂フレーム31の外面に傾斜面39を形成している。傾斜面39は、トッププレート20の外周20cにおいてトッププレート20の厚み方向(Z軸方向)に対して傾斜している。操作表示部33は、傾斜面39に設けられている。また、樹脂フレーム31の屈曲部分において、第1樹脂フレーム37の厚みは大きく、本実施形態では第2樹脂フレーム38の厚みより大きくなっている。また、第1樹脂フレーム37の厚みは、樹脂フレーム31の上面31aに向かうにつれて小さくなっている。第2樹脂フレーム38は、屈曲部分を除いて略一定の厚みを有する。このように、第1樹脂フレーム37厚みを工夫することによって、発光素子41から照射される光を目視しやすいように拡散することができる。また、第2樹脂フレーム38の厚みを略一定にすることによって、静電容量式タッチスイッチ40による静電容量の検出の精度を向上させることができる。
樹脂フレーム31の上面31aは、トッププレート20の上面20aよりも低くなっている。即ち、樹脂フレーム31の上面31aは、トッププレート20の上面20aと下面20bとの間に配置されている。これにより、高温になった加熱対象物がトッププレート20上を移動した場合でも、樹脂フレーム31に接触することを避けることができる。
<静電容量タッチスイッチ>
図4Aに示すように、静電容量式タッチスイッチ40は、トップフレーム30の樹脂フレーム31に配置される。具体的には、静電容量式タッチスイッチ40は、第1樹脂フレーム37と第2樹脂フレーム38との間に配置されている。即ち、静電容量式タッチスイッチ40は、第1樹脂フレーム37と第2樹脂フレーム38とに挟まれて保持されている。
静電容量式タッチスイッチ40は、樹脂フレーム31の操作表示部33に配置されている。具体的には、静電容量式タッチスイッチ40は、奥行き方向(Y軸方向)から見て、操作表示部33と重なる位置に配置されている。静電容量式タッチスイッチ40は、操作表示部33で発生する静電容量の変化を検出する。例えば、静電容量式タッチスイッチ40は、ユーザが指で操作表示部33を触ることによって生じた静電容量の変化を検出する。
検出された静電容量の情報は、制御部60に送信される。
静電容量式タッチスイッチ40は、例えば、フィルムタイプの静電容量式タッチスイッチである。「フィルムタイプの静電容量式タッチスイッチ」とは、フィルムのように薄い形状を有する。また、静電容量式タッチスイッチ40は、可撓性を有する。このため、静電容量式タッチスイッチ40は、樹脂フレーム31の形状に沿って屈曲して配置できる。
また、静電容量式タッチスイッチ40は、透光性を有し、光を透過する。
図4Bは、静電容量式タッチスイッチ40の構成の一例を示す上面図である。図4Bに示すように、静電容量式タッチスイッチ40は、透光性を有する透光性フィルム40aと、透光性フィルム40aに設けられ、光を遮光する遮光部40bとで構成されていてもよい。
また、透光性フィルム40aには、端子部40cが設けられている。例えば、透光性フィルム40aは、端子部40cを介して、静電容量式タッチスイッチ40を制御する基板と接続される。
遮光部40bは、透光性フィルム40aに遮光性の塗膜が印刷されることによって形成される。また、遮光部40bは、誘導加熱調理器1の制御の状態又は操作を示す形状を有する照光部40dを有する。照光部40dは、発光素子41から光L1を照射されることによって、誘導加熱調理器1の制御の状態又は操作を示す形状を操作表示部33に照光する。誘導加熱調理器1の制御の状態又は操作を示す形状は、例えば、文字、絵、模様又はピクトグラム等を含む。照光部40dは、透光性フィルム40aに誘導加熱調理器1の制御の状態又は操作を示す形状を模った遮光性の塗膜が印刷されることによって形成される。照光部40dは、光を透過する部分と、遮光する部分と、で構成されており、発光素子41からの光L1が照射されることによって、誘導加熱調理器1の制御の状態又は操作を示す形状を操作表示部33に照光する。
なお、静電容量式タッチスイッチ40は、透光性フィルム40aに限定されず、操作表示部33に配置され、且つ透光性を有する透明電極で構成されていてもよい。また、遮光部40bは、透光性フィルム40aよりも手前に配置されていてもよく、奥に配置されていてもよい。また、遮光部40bは、遮光性の塗膜の印刷によって形成されることに限定されず、光を遮光できる部材で構成されていればよい。
<発光素子>
発光素子41は、トッププレート20の下方に配置され、樹脂フレーム31に対して光L1を照射する。発光素子41は、例えば、LEDである。発光素子41は、異なる複数の色の光を照射する。例えば、発光素子41は、赤色、青色、緑色又は白色などの光を照射する。
発光素子41は、静電容量式タッチスイッチ40に実装されている。発光素子41が発した光L1は、第1樹脂フレーム37、静電容量式タッチスイッチ40及び第2樹脂フレーム38を通って、操作表示部33に照射される。また、発光素子41から発した光L1は、樹脂フレーム31が屈曲する部分で拡散される。樹脂フレーム31が屈曲する部分では、光L1が様々な角度で屈折するため、拡散されやすい。これにより、操作表示部33においてユーザが操作する部分に光L1が照射される。
本実施形態では、複数の発光素子41が左右方向(X軸方向)に配置されている。発光素子41は、火力操作表示部34、加熱操作表示部35及び主電源操作表示部36の数に応じて設けられてもよい。例えば、10個の火力操作表示部34a~34jに対し、それぞれ赤色光を照射する10個の発光素子41が配置されてもよい。1個の加熱操作表示部35に対して青色光を照射する1個の発光素子41が配置されてもよい。1個の主電源操作表示部36に対して白色光を照射する1個の発光素子41が配置されてもよい。あるいは、10個の火力操作表示部34a~34jに対し、それぞれ赤色光を照射する10個の発光素子41及び白色光を照射する10個の発光素子41が配置されてもよい。1個の加熱操作表示部35に対して青色光を照射する発光素子41及び白色光を照射する発光素子41が配置されてもよい。
発光素子41から発した光L1が操作表示部33に照射されることによって、誘導加熱調理器1の制御の状態を表すことができる。例えば、加熱操作表示部35が青色に光ることによって、加熱コイル11の加熱が行われていることを表すことができる。あるいは、第1~第10の火力操作表示部34a~34jのうち赤色に光っている火力操作表示部34a~34jの数によって、加熱コイル11の火力レベルを表すことができる。
<センサ>
図2に戻って、センサ50は、加熱対象物に関する情報を検出するセンサである。センサ50は、第1センサ51及び第2センサ52を含む。
第1センサ51は、加熱対象物の温度情報を検出する温度センサである。第1センサ51は、例えば、サーミスタ、熱電対又は赤外線センサを用いることができる。図1に示すように、第1センサ51は、トッププレート20の下方であって、加熱コイル11が配置される加熱領域R1内に配置される。即ち、第1センサ51は、トッププレート20上において加熱領域R1内に載置される加熱対象物の温度情報を検出する。
第2センサ52は、平面視で樹脂フレーム31と加熱コイル11との間の領域RS1に加熱対象物が載置されているか否かに関する情報を検出センサである。第2センサ52は、例えば、温度センサ、静電容量センサ又は輝度センサである。温度センサは、例えば、サーミスタ、熱電対又は赤外線センサ、測温抵抗体を用いることができる。加熱対象物が載置されているか否かに関する情報は、例えば、温度、静電容量又は輝度に関する情報である。
センサ50で検出された情報は、制御部60に送信される。
図1に示すように、第2センサ52は、トッププレート20の下方であって、筐体10内に配置されている。また、平面視で、第2センサ52は、樹脂フレーム31と加熱コイル11との間に配置されている。
<制御部>
図2に戻って、制御部60は、加熱コイル11及び発光素子41を制御する。制御部60は、静電容量式タッチスイッチ40からの静電容量の情報に基づいて、加熱コイル11の出力及び発光素子41からの光L1の照射を制御する。具体的には、制御部60は、静電容量式タッチスイッチ40からの静電容量の変化の情報に基づいて、加熱コイル11の火力、加熱の開始/停止又は主電源のON/OFFを制御する。また、制御部60は、静電容量式タッチスイッチ40からの静電容量の変化の情報に基づいて、発光素子41からの光L1の照射を制御する。
例えば、制御部60は、静電容量式タッチスイッチ40で検出した静電容量の変化が所定の閾値を超えているか否かに基づいて、操作表示部33におけるユーザの操作を検出できる。
例えば、加熱コイル11による加熱が行われていない状態で、ユーザが加熱操作表示部35を指で触ると、静電容量式タッチスイッチ40が加熱操作表示部35と対応する位置で静電容量の変化を検出する。制御部60は、静電容量式タッチスイッチ40で検出した静電容量の変化が所定の閾値を超えている場合、加熱コイル11に電流を供給し、加熱を開始する。また、制御部60は、加熱操作表示部35に対応する発光素子41をONにし、加熱コイル11の加熱が行われている間、加熱操作表示部35に光を照射し続ける。
同様に、加熱コイル11による加熱が行われている状態で、ユーザが加熱操作表示部35を指で触ると、静電容量式タッチスイッチ40が加熱操作表示部35と対応する位置で静電容量の変化を検出する。制御部60は、静電容量式タッチスイッチ40で検出した静電容量の変化が所定の閾値を超えている場合、加熱コイル11への電流の供給を停止し、加熱を停止する。また、制御部60は、加熱操作表示部35に対応する発光素子41をOFFにし、加熱操作表示部35への光の照射を停止する。
このように、制御部60は、静電容量式タッチスイッチ40で検出した静電容量の変化の情報に基づいて、加熱コイル11及び発光素子42を連動して制御している。
また、制御部60は、センサ50で検出した加熱対象物に関する情報に基づいて、加熱コイル11及び発光素子41を制御する。
例えば、制御部60は、第1センサ51で検出した温度情報に基づいて、加熱コイル11及び発光素子41を制御する。制御部60は、第1センサ51で検出した加熱対象物の温度が所定の閾値を超えている場合、加熱コイル11の加熱を停止し、発光素子41を点滅させてもよい。あるいは、制御部60は、第1センサ51で検出した加熱対象物の温度が所定の閾値を超えている場合、加熱コイル11の出力を低下させ、発光素子41を点滅させてもよい。あるいは、制御部60は、第1センサ51で検出した加熱対象物の温度が所定の閾値を超えている場合、加熱コイル11の出力を維持しつつ、発光素子41を点滅させてもよい。
例えば、制御部60は、第2センサ52で検出した情報に基づいて、加熱対象物が加熱コイル11と樹脂フレーム31との間にあるか否かを判定する。加熱対象物が加熱コイル11と樹脂フレーム31との間にある場合、制御部60は、加熱コイル11の加熱を停止する。また、制御部60は、火力操作表示部34a~34j及び加熱操作表示部35に対応する複数の発光素子41を点滅させる。あるいは、制御部60は、加熱コイル11の加熱を停止させずに、複数の発光素子41を点滅させてもよい。
制御部60は、半導体素子等で実現可能である。制御部60は、例えば、マイコン、CPU、MPU、GPU、DSP、FPGA、ASICで構成することができる。制御部60の機能は、ハードウェアのみで構成してもよいし、ハードウェアとソフトウェアとを組み合わせることにより実現してもよい。制御部60は、メモリなどの記憶部に格納されたデータやプログラムを読み出して種々の演算処理を行うことで、所定の機能を実現する。
例えば、制御部60は、加熱コイル11の出力を制御するインバータ、又は発光素子41を制御する回路などを含む制御回路で実現できる。
[誘導加熱調理器の動作の一例]
図5及び図6A-6Gを用いて、誘導加熱調理器1の動作の一例について説明する。
図5は、加熱コイル11の制御の一例を示すタイミングチャートである。図5は、加熱を開始して火力レベルを「4」に変更した後、火力レベルを「8」に変更して加熱を行う例を示す。図6A-6Gは、操作表示部33の動作の一例を示す部分拡大図である。なお、図5及び図6B-6F中の「P1~P5」は、操作表示部33においてユーザが操作した箇所と順番を示す。
図6Aは、ユーザが操作表示部33を指で操作する前の状態を示す。図6Aに示す例では、誘導加熱調理器1が通電されていない状態である。このため、火力操作表示部34、加熱操作表示部35及び主電源操作表示部36には、発光素子41からの光が照射されていない。
図6B~図6Dに示すように、誘導加熱調理器1が通電された状態で、ユーザは操作表示部33において主電源操作表示部36、加熱操作表示部35及び火力操作表示部34を順番に指で操作する。具体的には、ユーザは、主電源操作表示部36、加熱操作表示部35及び第4火力操作表示部34dを順番に指でタッチする。ユーザがタッチした箇所では静電容量が変化する。静電容量式タッチスイッチ40は、操作表示部33で生じた静電容量の変化を検出する。このため、制御部60は、静電容量式タッチスイッチ40で検出した静電容量の変化に基づいて、操作表示部33のどの部分が操作されたかを判定できる。
制御部60は、静電容量式タッチスイッチ40で検出した静電容量の変化に基づいて、主電源操作表示部36への操作P1、加熱操作表示部35への操作P2及び第4火力操作表示部34dへの操作P3を検出する。操作P1及びP2によって、図5に示すように、制御部60は、誘導加熱調理器1の主電源をONにし、加熱コイル11の加熱を開始し、加熱コイル11の火力レベルを「6」に設定する。図5に示す例では、火力レベルを設定する前に、加熱開始の操作が行われているため、加熱が開始された直後は火力レベルを「6」に設定している。その後、操作P3によって、制御部60は、加熱コイル11の火力レベルを「4」に設定する。
なお、図5及び図6B~図6Dでは、ユーザが主電源操作表示部36、加熱操作表示部35及び火力操作表示部34を順番に操作する例について説明したが、これに限定されない。例えば、加熱操作表示部35への操作P2と火力操作表示部34への操作P3との順番は入れ替わってもよい。
制御部60は、誘導加熱調理器1の制御の状態を表示するために、発光素子41による光の照射を制御する。例えば、制御部60は、誘導加熱調理器1が通電された状態である場合、図6Bに示すように、発光素子41から白色光LW12を発し、白色光LW12を主電源操作表示部36に照射する。これにより、主電源操作表示部36が白色に光り、誘導加熱調理器1の主電源が操作可能な待機状態になっていることを示す。
次に、制御部60は、主電源がONの場合、図6Cに示すように、発光素子41から白色光LW1~LW11を発し、白色光LW1~LW11を第1~第10の火力操作表示部34a~34j及び加熱操作表示部35に照射する。これにより、第1~第10の火力操作表示部34a~34j及び加熱操作表示部35が白色に光り、加熱コイル11による加熱待機である状態を示す。この状態で、ユーザが加熱操作表示部35をタッチ(すなわち操作P2を入力)すると、火力レベル「6」で加熱が開始される。
図5に示すように火力レベル「6」で加熱が行われている間、制御部60は、図6Dに示すように、第1~第6の火力操作表示部34a~34fへの白色光LW1~LW6の照射を停止し、発光素子41から赤色光LR1~LR6を発する。これにより、赤色光LR1~LR6が第1~第6の火力操作表示部34a~34fに照射され、第1~第6の火力操作表示部34a~34fが赤色に光る。また、制御部60は、第7~第10の火力操作表示部34g~34jへの白色光LW7~LW10の照射を継続する。これにより、第7~第10の火力操作表示部34g~34jが白色に光る。このように、制御部60は、第1~第10の火力操作表示部34a~34jのうち第1~第6の火力操作表示部34a~34fを赤色に光らせることによって、火力レベルが「6」に設定されていることを示す。
次に、火力レベル「6」で加熱をしている間に、ユーザが第4火力操作表示部34dへの操作P3を行った場合について説明する。
図6Dに示すように、ユーザが第4火力操作表示部34dを指でタッチする操作P3を行うと、図5に示すように、制御部60は、加熱コイル11の火力レベルを「4」に設定する。
また、制御部60は、操作P3を検出すると、図6Eに示すように、第1~第4の火力操作表示部34a~34dへの赤色光LR1~LR4の照射を継続する。これにより、第1~第4の火力操作表示部34a~34dが赤色に光る。また、制御部60は、第5及び第6の火力操作表示部34e,34fへの赤色光LR5,LR6の照射を停止し、発光素子41から白色光LW5,LW6を発する。また、制御部60は、第7~第10の火力操作表示部34g~34jへの白色光LW7~LW10の照射を継続する。これにより、白色光LW5~LW10が第5~第10の火力操作表示部34e~34jに照射され、第5~第10の火力操作表示部34e~34jが白く光る。また、制御部60は、このように、制御部60は、第1~第10の火力操作表示部34a~34jのうち第1~第4の火力操作表示部34a~34dを赤色に光らせることによって、火力レベルが「4」に設定されていることを示す。
次に、火力レベル「4」で加熱をしている間に、ユーザが第8火力操作表示部34hへの操作P4を行った場合について説明する。
図6Eに示すように、ユーザが第8火力操作表示部34hを指でタッチする操作P4を行うと、図5に示すように、制御部60は、加熱コイル11の火力レベルを「8」に設定する。
また、制御部60は、操作P4を検出すると、図6Fに示すように、第1~第4の火力操作表示部34a~34dへの赤色光LR1~LR4の照射を継続する。また、制御部60は、第5~第8の火力操作表示部34e~34hへの白色光LW5~LW8の照射を停止し、発光素子41から赤色光LR5~LR8を発する。これにより、赤色光LR5~LR8が第5~第8の火力操作表示部34e~34hに照射され、第5~第8の火力操作表示部34e~34hが赤く光る。また、制御部60は、第9及び第10の火力操作表示部34i,34jへの白色光LW9,LW10の照射を継続する。これにより、白色光LW9,LW10が第9及び第10の火力操作表示部34i,34jに照射され、第9及び第10の火力操作表示部34i,34jが白く光る。このように、制御部60は、第1~第10の火力操作表示部34a~34jのうち第1~第8の火力操作表示部34a~34hを赤色に光らせることによって、火力レベルが「8」に設定されていることを示す。
次に、火力レベル「8」で加熱をしている間に、ユーザが加熱操作表示部35への操作P5を行った場合について説明する。
図6Fに示すように、ユーザが加熱操作表示部35を指でタッチする操作P5を行うと、図5に示すように、制御部60は、加熱コイル11の加熱を停止する。
また、制御部60は、操作P5を検出すると、図6Gに示すように、加熱操作表示部35への青色光LB1の照射、及び第1~第8の火力操作表示部34a~34hへの赤色光LR1~LR8の照射を停止する。次に、制御部60は、発光素子41から加熱操作表示部35へ白色光LW11を照射すると共に、発光素子41から第1~第10の火力操作表示部34a~34jへ白色光LW1~LW10を照射する。これにより、火力操作表示部34及び加熱操作表示部35が白色に光り、加熱を停止し、誘導加熱調理器1が待機状態であることを示す。
なお、図5に示す例では、加熱停止の操作が行われると、火力レベルを「0」に設定する例について示しているが、これに限定されない。例えば、制御部60は、加熱停止前の火力レベルの設定情報を記憶部に記憶してもよい。制御部60は、加熱が再開されたとき、記憶部に記憶された設定情報に基づいて、火力レベルを自動的に設定してもよい。
[誘導加熱調理器の動作の別例]
図7及び図8A-8Bを用いて、誘導加熱調理器1の動作の別例について説明する。
図7は、加熱コイル11の制御の別例を示すタイミングチャートである。図7は、第1センサ51の検出温度に基づく加熱コイル11の制御の一例を示す。図8A及び図8Bは、操作表示部33の動作の一例を示す部分拡大図である。なお、図7中の「P1~P3」は、図5に示す操作P1~P3と同様である。
図7に示すように、加熱コイル11による加熱を行っている間に、第1センサ51の検出温度が所定の閾値S1を超えたとき、制御部60は、加熱コイル11の加熱を停止する。
また、図8A及び図8Bに示すように、制御部60は、第1~第10の火力操作表示部34a~34j、加熱操作表示部35及び主電源操作表示部36に照射する複数の発光素子41を点滅させる。即ち、制御部60は、図8Aに示す表示と図8Bに示す表示とを交互に行う。
このように、異常発熱などの異常状態になったとき、第1~第10の火力操作表示部34a~34j、加熱操作表示部35及び主電源操作表示部36が点滅して表示される。これにより、ユーザに対して異常状態を示すエラーや警告を知らせることができる。
図9を用いて、誘導加熱調理器1の動作の更なる別例について説明する。
図9は、加熱コイル11の制御の更なる別例を示すタイミングチャートである。図9は、第2センサ52の検出した情報に基づく加熱コイル11の制御の一例を示す。図9に示す例では、第2センサ52は温度センサであり、加熱コイル11と樹脂フレーム31との間の領域RS1の温度を検出する。
図9に示すように、加熱コイル11による加熱を行っている間に、第2センサ52の検出温度が所定の閾値S2を超えたとき、制御部60は、加熱コイル11と樹脂フレーム31との間の領域RS1に加熱対象物が載置されていると判定する。この場合においても、制御部60は、図8A及び図8Bに示すように、第1~第10の火力操作表示部34a~34j、加熱操作表示部35及び主電源操作表示部36に照射する複数の発光素子41を点滅させてもよい。
なお、誘導加熱調理器1の動作の別例においては、第1~第10の火力操作表示部34a~34j、加熱操作表示部35及び主電源操作表示部36に照射する複数の発光素子41を点滅させる例について説明したが、これに限定されない。例えば、制御部60は、第1~第10の火力操作表示部34a~34j、加熱操作表示部35及び主電源操作表示部36に照射する複数の発光素子41の点滅のタイミングをずらしてもよい。
[効果]
実施の形態1に係る誘導加熱調理器1によれば、以下の効果を奏することができる。
誘導加熱調理器1は、キッチンカウンタに埋め込まれる誘導加熱調理器1であって、筐体10、トッププレート20、トップフレーム30及び静電容量式タッチスイッチ40を備える。筐体10は、加熱コイル11を収納する。トッププレート20は、筐体10の上部に配置され、加熱対象物を載置する。トップフレーム30は、トッププレート20の外周に配置される。静電容量式タッチスイッチ40は、トップフレーム30に配置される。トップフレーム30は、樹脂で構成された樹脂フレーム31を含み、静電容量式タッチスイッチ40は、樹脂フレーム31に配置される。
このような構成により、使い勝手を向上させることができる。例えば、トップフレーム30に配置した静電容量式タッチスイッチ40によって、誘導加熱調理器1の操作をすることが可能となる。このため、ユーザはトップフレーム30をタッチ操作することによって、誘導加熱調理器1の操作をすることができる。
また、トップフレーム30で誘導加熱調理器1の操作が可能となったことにより、トッププレート20に操作表示部を設ける場合に比べて、加熱領域を広げることができる。あるいは、トッププレート20上で、ユーザが調理をするためのスペースを作ることもできる。
誘導加熱調理器1は、トッププレート20の下方に配置され、樹脂フレーム31に対して光を照射する発光素子41をさらに備え、樹脂フレーム31は、透光性を有する。このような構成により、発光素子41から発した光L1が樹脂フレーム31を透過することができる。これにより、樹脂フレーム31を透過する発光素子41の光L1によって、例えば、誘導加熱調理器1の制御の状態を表すことができる。
樹脂フレーム31は、ユーザからの操作を受け付ける操作表示部33を含む。静電容量式タッチスイッチ40は、操作表示部33に配置され、発光素子41の光L1は、操作表示部33に照射される。このような構成により、誘導加熱調理器1の操作性が向上すると共に、ユーザに誘導加熱調理器1の制御の状態を容易に知らせることができる。その結果、使い勝手をさらに向上できる。
誘導加熱調理器1は、加熱コイル11及び発光素子41を制御する制御部60をさらに備える。静電容量式タッチスイッチ40は、操作表示部33の静電容量の変化を検出する。制御部60は、検出した静電容量の変化に基づいて、加熱コイル11の加熱及び発光素子41の光L1の照射を制御する。このような構成により、静電容量の変化に基づいて加熱コイル11の加熱及び発光素子41の発光の制御が可能となり、操作性が向上する。
制御部60は、検出した静電容量の変化に基づいて、加熱コイル11の加熱の強さ又は加熱の開始/停止を制御し、加熱コイル11の制御に応じて発光素子41からの光L1の照射を制御する。このような構成により、操作表示部33に発生する静電容量の変化に基づいて加熱コイル11の加熱及び発光素子41の光L1の照射を連動させて制御できる。これにより、使い勝手をさらに向上できる。
誘導加熱調理器1は、加熱対象物に関する情報を検出するセンサ50をさらに備える。制御部60は、センサ50で検出された加熱対象物に関する情報に基づいて、発光素子41の光L1の照射を制御する。このような構成により、制御部60は、センサ50の検出した情報に基づいて発光素子41を制御できる。例えば、センサ50によって異常を検知した場合、制御部60は、発光素子41の光L1の照射パターンを変更することによって、警告又はエラーの状態を示すことができる。
センサ50は、加熱コイル11により加熱される加熱領域R1に配置され、加熱対象物の温度情報を検出する第1センサ51を含む。制御部60は、第1センサ51で検出された温度情報に基づいて、発光素子41の光L1の照射を制御する。このような構成により、例えば、加熱対象物の異常発熱を検知した場合に、制御部60は、発光素子41を点滅させたりすることによって、ユーザに警告又はエラーを知らせることができる。
センサ50は、平面視で樹脂フレーム31と加熱コイル11との間の領域RS1に加熱対象物が載置されているか否かに関する情報を検出する第2センサ52を含む。制御部60は、第2センサ52で検出された情報に基づいて、発光素子41の光L1の照射を制御する。このような構成により、例えば、樹脂フレーム31と加熱コイル11との間の領域RS1に加熱対象物が載置されている場合、制御部60は、発光素子41の光L1の照射パターンを変更することによって、警告又はエラーの状態を示すことができる。これにより、樹脂フレーム31の近傍に高温になった加熱対象物が配置されることを抑制できる。
静電容量式タッチスイッチ40は、フィルムタイプの静電容量式タッチスイッチである。このような構成により、トップフレーム30に静電容量式タッチスイッチ40を配置しやすく、又、静電容量の変化を検出しやすくなる。
樹脂フレーム31は、第1樹脂フレーム37及び第2樹脂フレーム38を含む。第1樹脂フレーム37は、トッププレート20の下面20b及び外周20cに配置される。第2樹脂フレーム38は、第1樹脂フレーム37よりも外側で、第1樹脂フレーム37に沿って配置される。静電容量式タッチスイッチ40は、第1樹脂フレーム37と第2樹脂フレーム38との間に配置される。このような構成により、樹脂フレーム31に静電容量式タッチスイッチ40を配置しやすく、又、静電容量の変化をより検出しやすくなる。
発光素子41は、静電容量式タッチスイッチ40に実装され、樹脂フレーム31に対して光L1を照射する。このような構成により、発光素子41を制御する基板を省略でき、コンパクト化が可能となる。
トッププレート20は、平面視で奥行き方向(Y軸方向)及び左右方向(X軸方向)を有する矩形状を有する。トップフレーム30は、金属で構成された金属フレーム32を含む。樹脂フレーム31は、平面視で奥行き方向(Y軸方向)におけるトッププレート20の手前側に配置され、金属フレーム32は、平面視で左右方向(X軸方向)におけるトッププレート20の両側に配置される。このような構成により、トッププレート20の奥行き方向の手前側で誘導加熱調理器1の操作ができるため、操作性が向上する。また、トッププレート20の左右方向における両側に金属フレーム32が配置されることによって、トッププレート20の左右方向における両側の強度を担保できる。
樹脂フレーム31の上面31aは、トッププレート20の上面20aよりも低い。このような構成により、加熱対象物がトッププレート20上を移動し、樹脂フレーム31が配置されている位置に来たとしても、樹脂フレーム31が加熱対象物に接触することを避けることができる。
樹脂フレーム31は、トッププレート20の外周20cにおいてトッププレート20の厚み方向(Z軸方向)に対して傾斜する傾斜面39を有する。このような構成により、ユーザが樹脂フレーム31をタッチ操作しやすくなり、使い勝手をさらに向上できる。また、樹脂フレーム31に発光素子41の光L1が照射されて誘導加熱調理器1の制御の状態を表す場合、ユーザは樹脂フレーム31に照射された光L1を視認しやすくなる。
なお、本実施形態では、樹脂フレーム31が平面視で奥行き方向(Y軸方向)におけるトッププレート20の手前側に配置される例について説明したが、これに限定されない。例えば、樹脂フレーム31は、平面視で左右方向(X軸方向)におけるトッププレート20の片側又は両側に配置されてもよい。
本実施形態では、操作表示部33が操作部と表示部とが一体で構成されている例について説明したが、これに限定されない。例えば、操作表示部33において、操作部と表示部とが分離していてもよい。
本実施形態では、静電容量式タッチスイッチ40がフィルムタイプである例について説明したが、これに限定されない。例えば、静電容量式タッチスイッチ40は、基板で構成されていてもよい。
本実施形態では、発光素子41が静電容量式タッチスイッチ40に実装される例について説明したが、これに限定されない。発光素子41は、静電容量式タッチスイッチ40に実装されていなくてもよい。
本実施形態では、発光素子41が赤色光、青色光又は白色光を照射する例について説明したが、これに限定されない。発光素子41が照射する光の色は任意に設計してもよい。
本実施形態では、異常発熱時などの異常状態を検出した場合、発光素子41が点滅する例について説明したが、これに限定されない。例えば、異常状態を検出した場合、発光素子41の照射する光の色を変更してもよい。
本実施形態では、異常状態を検出した場合、制御部60が加熱コイル11の加熱を停止する例について説明したが、これに限定されない。例えば、異常状態を検出した場合、制御部60は、加熱コイル11の出力を低下させてもよい。
本実施形態では、異常状態を検出した場合、制御部60が発光素子41の照射を制御する例について説明したが、これに限定されない。例えば、加熱対象物が設定した火力レベルに達した場合に、制御部60は、発光素子41から発する光の色を変更してもよいし、発光素子41の光の照射を停止してもよい。あるいは、制御部60は、誘導加熱調理器1の故障を検出したとき、発光素子41の光L1の照射を制御してもよい。
本実施形態では、トップフレーム30の樹脂フレーム31のみに操作表示部33を備える例について説明したが、これに限定されない。例えば、筐体10に操作表示部33よりも詳細な操作又は表示を行うことができる別の操作表示部を設けてもよい。あるいは、トッププレート20に詳細な操作又は表示を行うことができる別の操作表示部を設けてもよい。
<変形例1>
図10は、変形例1の誘導加熱調理器1Aの概略斜視図である。図10に示すように、変形例1の誘導加熱調理器1Aは、筐体10に設けられる操作表示部70をさらに備える点で実施の形態1の誘導加熱調理器1と異なる。変形例1の誘導加熱調理器1Aのその他の構成は、実施の形態1の誘導加熱調理器1と同じである。
操作表示部70は、樹脂フレーム31の操作表示部33と比べて、加熱コイル11の詳細な操作、及び詳細な制御の状態の表示を行う。例えば、操作表示部70は、加熱コイル11の加熱設定、タイマー又は自動メニューのうち少なくとも1つを操作又は表示する。
操作表示部70は、複数の操作ボタン及びディスプレイを含む。複数の操作ボタンは、誘導加熱調理器1Aの詳細な制御を行うための入力装置である。ディスプレイは、加熱コイル11の加熱の状態、加熱設定などの情報を表示する。
このように、誘導加熱調理器1Aは、詳細な操作又は表示を行うために樹脂フレーム31以外に操作表示部70を設けてもよい。
<変形例2>
図11は、変形例2の誘導加熱調理器1Bの主要な構成を示す概略ブロック図である。図11に示すように、変形例2の誘導加熱調理器1Bは、第3センサ53をさらに備える点で実施の形態1の誘導加熱調理器1と異なる。変形例2の誘導加熱調理器1Bのその他の構成は、実施の形態1の誘導加熱調理器1と同じである。
第3センサ53は、ユーザの操作表示部33への近接に関する情報を検出する。第3センサ53は、ユーザが操作表示部33に近接したことを非接触で検出する人感センサであり、例えば、赤外線センサ、静電容量センサ又は超音波センサ等を用いることができる。ユーザの操作表示部33への近接に関する情報は、例えば、温度、静電容量又は距離の情報であってもよい。第3センサ53は、ユーザの操作表示部33への近接に関する情報を制御部60に送信する。
変形例2では、制御部60は、第3センサ53で検出したユーザの操作表示部33への近接に関する情報に基づいて、発光素子41の光L1の照射を制御する。具体的には、制御部60は、第3センサ53で検出した情報に基づいて、ユーザが操作表示部33に近接しているか否かを判定する。ユーザが操作表示部33に近接している場合、制御部60は、誘導加熱調理器1Bを通電し、発光素子41から白色光LW12を発し、白色光LW12を主電源操作表示部36に照射する。ユーザが操作表示部33に近接していない場合、制御部60は、誘導加熱調理器1Bを通電せず、発光素子41から白色光LW12を発さない。
このような構成により、第3センサ53によって操作表示部33へのユーザの近接を検知した場合に、例えば、主電源操作表示部36を光らせて、ユーザに対して操作開始を促すことができる。また、ユーザが操作表示部33に近接していないとき、発光素子41からの光L1の照射を停止しているため、消費電力を低減することができる。
<変形例3>
図12は、変形例3の誘導加熱調理器1Cの主要な構成を示す概略ブロック図である。図12に示すように、変形例3の誘導加熱調理器1Cは、通信部80をさらに備える点で実施の形態1の誘導加熱調理器1と異なる。変形例3の誘導加熱調理器1Cのその他の構成は、実施の形態1の誘導加熱調理器1と同じである。
通信部80は、ユーザが携帯するモバイル通信機器2と近距離無線通信する。モバイル通信機器2は、例えば、スマートフォン、タブレットPC又はリモートコントローラである。通信部80は、例えば、赤外線通信、Wi-Fi(登録商標)又はBluetooth(登録商標)を介してモバイル通信機器2と近距離無線通信する。
変形例3では、制御部60は、通信部80がモバイル通信機器2と近距離無線通信しているか否かを判定する。制御部60は、通信部80がモバイル通信機器2と近距離無線通信しているか否かの判定結果に基づいて、発光素子41の光L1の照射を制御する。例えば、通信部80がモバイル通信機器2と近距離無線通信している場合、制御部60は、ユーザが操作表示部33に近接していると判定し、誘導加熱調理器1Cを通電し、発光素子41から白色光LW12を発し、白色光LW12を主電源操作表示部36に照射する。通信部80がモバイル通信機器2と近距離無線通信していない場合、制御部60は、ユーザが操作表示部33に近接していないと判定し、誘導加熱調理器1Cを通電せず、発光素子41から白色光LW12を発させない。
このような構成により、通信部80がモバイル通信機器2と近距離無線通信している場合に、例えば、制御部60は、主電源操作表示部36を光らせて、ユーザに対して操作開始を促すことができる。また、通信部80がモバイル通信機器2と近距離無線通信していないとき、制御部60は、発光素子41からの光L1の照射を停止しているため、消費電力を低減することができる。
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、上記実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施形態にも適用可能である。
本開示は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術に熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本開示の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
(実施形態の概要)
(1)本開示の誘導加熱調理器は、キッチンカウンタに埋め込まれる誘導加熱調理器であって、加熱コイルを収納する筐体と、筐体の上部に配置され、加熱対象物を載置するトッププレートと、前記トッププレートの外周に配置されるトップフレームと、トップフレームに配置される静電容量式タッチスイッチと、を備え、トップフレームは、樹脂で構成された樹脂フレームを含み、静電容量式タッチスイッチは、樹脂フレームに配置される。
(2)(1)の誘導加熱調理器は、トッププレートの下方に配置され、樹脂フレームに対して光を照射する発光素子をさらに備えてもよく、樹脂フレームは、透光性を有していてもよい。
(3)(2)の誘導加熱調理器において、樹脂フレームは、ユーザからの操作を受け付ける操作表示部を含んでもよく、静電容量式タッチスイッチは、操作表示部に配置されてもよく、発光素子の光は、操作表示部に照射されてもよい。
(4)(2)又は(3)の誘導加熱調理器は、加熱コイル及び発光素子を制御する制御部をさらに備えてもよく、静電容量式タッチスイッチは、操作表示部の静電容量の変化を検出してもよく、制御部は、検出した静電容量の変化に基づいて、加熱コイルの加熱及び発光素子の光の照射を制御してもよい。
(5)(4)の誘導加熱調理器において、制御部は、検出した静電容量の変化に基づいて、加熱コイルの加熱の強さ又は加熱の開始/停止を制御してもよく、加熱コイルの制御と連動して発光素子の光の照射を制御してもよい。
(6)(2)又は(3)の誘導加熱調理器は、加熱対象物に関する情報を検出するセンサと、センサで検出された加熱対象物に関する情報に基づいて、発光素子の光の照射を制御する制御部と、をさらに備えてもよい。
(7)(6)の誘導加熱調理器において、センサは、加熱コイルにより加熱される加熱領域に配置され、加熱対象物の温度情報を検出する第1センサを含んでもよく、制御部は、第1センサで検出された温度情報に基づいて、発光素子の光の照射を制御してもよい。
(8)(6)又は(7)の誘導加熱調理器において、センサは、平面視で樹脂フレームと加熱コイルとの間の領域に加熱対象物が載置されているか否かに関する情報を検出する第2センサを含んでもよく、制御部は、第2センサで検出された情報に基づいて、発光素子の光の照射を制御してもよい。
(9)(2)又は(3)の誘導加熱調理器は、加熱コイル及び発光素子を制御する制御部をさらに備えてもよく、制御部は、誘導加熱調理器の故障を検出したとき、発光素子の光の照射を制御してもよい。
(10)(2)又は(3)の誘導加熱調理器は、ユーザの操作表示部への近接に関する情報を検出する第3センサと、第3センサで検出されたユーザの操作表示部への近接に関する情報に基づいて、発光素子の前記光の照射を制御する制御部と、をさらに備えてもよい。
(11)(2)又は(3)の誘導加熱調理器は、ユーザが携帯するモバイル通信機器と近距離無線通信する通信部と、通信部がモバイル通信機器と近距離無線通信しているか否かを判定し、判定結果に基づいて、発光素子の光の照射を制御する制御部と、をさらに備えてもよい。
(12)(1)~(11)のいずれかの誘導加熱調理器において、静電容量式タッチスイッチは、フィルムタイプの静電容量式タッチスイッチであってもよい。
(13)(3)の誘導加熱調理器において、静電容量式タッチスイッチは、操作表示部に配置され、且つ透光性を有する透明電極を含んでもよい。
(14)(3)の誘導加熱調理器において、静電容量式タッチスイッチは、透光性を有する透光性フィルムと、透光性フィルムに設けられ、光を遮光する遮光部と、を含んでもよく、遮光部は、誘導加熱調理器の制御の状態又は操作を示す形状を有し、且つ発光素子により照射されることによって、操作表示部に当該形状を照光する照光部を有していてもよい。
(15)(12)~(14)のいずれかの誘導加熱調理器において、樹脂フレームは、トッププレートの下面及び外周に配置される第1樹脂フレームと、第1樹脂フレームよりも外側で、第1樹脂フレームに沿って配置される第2樹脂フレームと、を含んでもよく、静電容量式タッチスイッチは、第1樹脂フレームと第2樹脂フレームとの間に配置されてもよい。
(16)(12)~(15)のいずれかの誘導加熱調理器において、静電容量式タッチスイッチに実装され、樹脂フレームに対して光を照射する発光素子をさらに備えてもよく、樹脂フレームは、透光性を有してもよい。
(17)(1)~(16)のいずれかの誘導加熱調理器において、トッププレートは、平面視で奥行き方向及び左右方向を有する矩形状を有してもよく、トップフレームは、金属で構成された金属フレームを含んでもよく、樹脂フレームは、平面視で奥行き方向におけるトッププレートの手前側に配置されてもよく、金属フレームは、平面視で左右方向におけるトッププレートの両側に配置されてもよい。
(18)(1)~(17)のいずれかの誘導加熱調理器において、樹脂フレームの上面は、トッププレートの上面よりも低くてもよい。
(19)(1)~(18)のいずれかの誘導加熱調理器において、樹脂フレームは、トッププレートの外周においてトッププレートの厚み方向に対して傾斜する傾斜面を有していてもよい。
(20)(1)~(19)のいずれかの誘導加熱調理器は、筐体又はトッププレートに設けられ、且つ加熱コイルの加熱設定、タイマー又は自動メニューのうち少なくとも1つを操作又は表示する操作表示部をさらに備えてもよい。