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JP7789194B2 - 異常診断装置、異常診断システム、異常診断方法及びプログラム - Google Patents
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JP7789194B2 - 異常診断装置、異常診断システム、異常診断方法及びプログラム - Google Patents

異常診断装置、異常診断システム、異常診断方法及びプログラム

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Description

本開示は、異常診断装置、異常診断システム、異常診断方法及びプログラムに関わる。
従来、電動機及び電動機を動力源とするポンプ、ファン、ブロア等の負荷設備から構成される回転機械設備が多数存在する。例えば、電動機及び負荷設備の異常診断は、電動機の駆動電流を周波数解析した結果から、異常により変動する信号強度を検出することにより行われている。
しかし、ポンプのキャビテーション、異物又はエアの噛み込み等の故障モードに伴って発生する電動機の微小なトルク変動は、周期性を持ちにくいため当該駆動電流の波形を周波数解析した結果において特定のスペクトルピークとして現れにくい。そのため、微小なトルク変動を伴う故障モードによる異常を診断することは困難であった。
そこで、微小なトルク変動を伴う故障モードによる異常を診断する方法が検討されている。例えば、特許文献1の異常診断装置では、電動機の駆動電流を周波数解析し、予め設定された周波数範囲から基本波及び高調波を除外した後、当該周波数範囲において上位から予め設定された数の強度値を合算して劣化度を算出することにより、キャビテーションを原因とする異常が発生した場合の電動機の異常診断を行っている。
特開2020―153965公報
しかしながら、特許文献1の方法では、キャビテーション以外の故障モード、又はインバータ駆動の影響で生じたノイズがキャビテーションと同時に発生した場合、予め設定された周波数範囲に基本波及び高調波以外のスペクトルピークが発生し、強度値の合算に当該スペクトルピークが含まれることになってしまう。これにより、微小なトルク変動を検出する精度が低下し、微小なトルク変動を伴う故障モードによる異常を精度よく診断することが困難であるという課題があった。
本開示は、上述した課題を解決するためになされたものであり、微小なトルク変動を伴う故障モードによる異常を精度よく診断できる異常診断装置等を提供することを目的とする。
本開示に係る異常診断装置は、回転機械設備の異常を診断する異常診断装置であって、電動機の電流信号を格納する電流信号記憶部と、電流信号記憶部に格納された電流信号の波形を周波数解析する周波数解析部と、周波数解析部が電流信号の波形を周波数解析した結果である周波数解析結果において、予め定められた周波数範囲の中で、複数のスペクトルピークを含むように特徴周波数帯に属するデータを抽出する特徴周波数帯抽出部と、特徴周波数帯に属するデータから複数のスペクトルピークを検出し、特徴周波数帯に属するデータから複数のスペクトルピークとして検出されたデータを除外し、複数のスペクトルピークとして検出されたデータを除外した特徴周波数帯に属するデータに含まれる、信号強度の総和を算出する特徴量算出部と、総和が第1の閾値以上の場合、回転機械設備が異常と診断する異常診断部と、を備え、第1の閾値は、回転機械設備の駆動開始から予め設定された期間に蓄積された総和に統計処理を施した値であり、特徴量算出部は、総和のデータ数と第1の閾値のデータ数とが異なる場合、第1の閾値のデータから信号強度の高いデータを順に除外し、又は総和のデータから信号強度の高いデータを順に除外して、総和のデータ数と第1の閾値のデータ数とを一致させることを特徴とする。
本開示に係る異常診断装置は、回転機械設備の異常を診断する異常診断装置であって、電動機の電流信号を格納する電流信号記憶部と、電流信号記憶部に格納された電流信号の波形を周波数解析する周波数解析部と、周波数解析部が電流信号の波形を周波数解析した結果である周波数解析結果において、予め定められた周波数範囲の中で、複数のスペクトルピークを含むように特徴周波数帯に属するデータを抽出する特徴周波数帯抽出部と、特徴周波数帯に属するデータを信号強度の強度順に並び変え、特徴周波数帯に属するデータから信号強度が第2の閾値以上であるデータを除外し、信号強度が第2の閾値以上であるデータを除外した特徴周波数帯に属するデータに含まれる、信号強度の総和を算出する特徴量算出部と、総和が第1の閾値以上の場合、回転機械設備が異常と診断する異常診断部と、を備え、第1の閾値は、回転機械設備の駆動開始から予め設定された期間に蓄積された総和に統計処理を施した値であり、特徴量算出部は、総和のデータ数と第1の閾値のデータ数とが異なる場合、第1の閾値のデータから信号強度の高いデータを順に除外し、又は総和のデータから信号強度の高いデータを順に除外して、総和のデータ数と第1の閾値のデータ数とを一致させることを特徴とする。
本開示に係る異常診断システムは、回転機械設備の異常を診断する異常診断システムであって、電動機の電流信号を格納する電流信号記憶部と、電流信号記憶部に格納された電流信号の波形を周波数解析する周波数解析部と、周波数解析部が電流信号の波形を周波数解析した結果である周波数解析結果において、予め定められた周波数範囲の中で、複数のスペクトルピークを含むように特徴周波数帯に属するデータを抽出する特徴周波数帯抽出部と、特徴周波数帯に属するデータから複数のスペクトルピークを検出し、特徴周波数帯に属するデータから複数のスペクトルピークとして検出されたデータを除外し、複数のスペクトルピークとして検出されたデータを除外した特徴周波数帯に属するデータに含まれる、信号強度の総和を算出する特徴量算出部と、総和が第1の閾値以上の場合、回転機械設備が異常と診断する異常診断部と、を備え、第1の閾値は、回転機械設備の駆動開始から予め設定された期間に蓄積された総和に統計処理を施した値であり、特徴量算出部は、総和のデータ数と第1の閾値のデータ数とが異なる場合、第1の閾値のデータから信号強度の高いデータを順に除外し、又は総和のデータから信号強度の高いデータを順に除外して、総和のデータ数と第1の閾値のデータ数とを一致させることを特徴とする。
本開示に係る異常診断システムは、回転機械設備の異常を診断する異常診断システムであって、電動機の電流信号を格納する電流信号記憶部と、電流信号記憶部に格納された電流信号の波形を周波数解析する周波数解析部と、周波数解析部が電流信号の波形を周波数解析した結果である周波数解析結果において、予め定められた周波数範囲の中で、複数のスペクトルピークを含むように特徴周波数帯に属するデータを抽出する特徴周波数帯抽出部と、特徴周波数帯に属するデータを信号強度の強度順に並び変え、特徴周波数帯に属するデータから信号強度が第2の閾値以上であるデータを除外し、信号強度が第2の閾値以上であるデータを除外した特徴周波数帯に属するデータに含まれる、信号強度の総和を算出する特徴量算出部と、総和が第1の閾値以上の場合、回転機械設備が異常と診断する異常診断部と、を備え、第1の閾値は、回転機械設備の駆動開始から予め設定された期間に蓄積された総和に統計処理を施した値であり、特徴量算出部は、総和のデータ数と第1の閾値のデータ数とが異なる場合、第1の閾値のデータから信号強度の高いデータを順に除外し、又は総和のデータから信号強度の高いデータを順に除外して、総和のデータ数と第1の閾値のデータ数とを一致させることを特徴とする。
本開示に係る異常診断方法は、電動機に流れる電流信号を検出する電流信号検出ステップと、電流信号検出ステップで検出された電流信号の波形を周波数解析する周波数解析ステップと、周波数解析ステップが電流信号の波形を周波数解析した結果である周波数解析結果において、予め定められた周波数範囲の中で、複数のスペクトルピークを含むように特徴周波数帯に属するデータを抽出する特徴周波数帯抽出ステップと、特徴周波数帯に属するデータから複数のスペクトルピークを検出し、特徴周波数帯に属するデータから複数のスペクトルピークとして検出されたデータを除外するデータ除外ステップと、複数のスペクトルピークとして検出されたデータを除外した特徴周波数帯に属するデータに含まれる、信号強度の総和を算出する特徴量算出ステップと、総和が第1の閾値以上か否かを判定する判定ステップと、総和が第1の閾値以上の場合、回転機械設備が異常と診断する異常診断ステップと、を備え、第1の閾値は、回転機械設備の駆動開始から予め設定された期間に蓄積された総和に統計処理を施した値であり、特徴量算出ステップは、総和のデータ数と第1の閾値のデータ数とが異なる場合、第1の閾値のデータから信号強度の高いデータを順に除外し、又は総和のデータから信号強度の高いデータを順に除外して、総和のデータ数と第1の閾値のデータ数とを一致させることを特徴とする。
本開示に係る異常診断方法は、回転機械設備の異常を診断する異常診断方法であって、電動機に流れる電流信号を検出する電流信号検出ステップと、電流信号検出ステップで検出された電流信号の波形を周波数解析する周波数解析ステップと、周波数解析ステップが電流信号の波形を周波数解析した結果である周波数解析結果において、予め定められた周波数範囲の中で、複数のスペクトルピークを含むように特徴周波数帯に属するデータを抽出する特徴周波数帯抽出ステップと、特徴周波数帯に属するデータを信号強度の強度順に並び変え、特徴周波数帯に属するデータから信号強度が第2の閾値以上であるデータを除外するデータ除外ステップと、信号強度が第2の閾値以上であるデータを除外した特徴周波数帯に属するデータに含まれる、信号強度の総和を算出する特徴量算出ステップと、総和が第1の閾値以上か否かを判定する判定ステップと、総和が第1の閾値以上の場合、回転機械設備が異常と診断する異常診断ステップと、を備え、第1の閾値は、回転機械設備の駆動開始から予め設定された期間に蓄積された総和に統計処理を施した値であり、特徴量算出ステップは、総和のデータ数と第1の閾値のデータ数とが異なる場合、第1の閾値のデータから信号強度の高いデータを順に除外し、又は総和のデータから信号強度の高いデータを順に除外して、総和のデータ数と第1の閾値のデータ数とを一致させることを特徴とする。
本開示に係るプログラムは、回転機械設備の異常を診断するプログラムであって、コンピュータに、電動機に流れる電流信号を検出する電流信号検出ステップと、電流信号検出ステップで検出された電流信号の波形を周波数解析する周波数解析ステップと、周波数解析ステップが電流信号の波形を周波数解析した結果である周波数解析結果において、予め定められた周波数範囲の中で、複数のスペクトルピークを含むように特徴周波数帯に属するデータを抽出する特徴周波数帯抽出ステップと、特徴周波数帯に属するデータから複数のスペクトルピークを検出し、特徴周波数帯に属するデータから複数のスペクトルピークとして検出されたデータを除外するデータ除外ステップと、複数のスペクトルピークとして検出されたデータを除外した特徴周波数帯に属するデータに含まれる、信号強度の総和を算出する特徴量算出ステップと、総和が第1の閾値以上か否かを判定する判定ステップと、総和が第1の閾値以上の場合、回転機械設備が異常と診断する異常診断ステップと、を実行させ、第1の閾値は、回転機械設備の駆動開始から予め設定された期間に蓄積された総和に統計処理を施した値であり、特徴量算出ステップは、総和のデータ数と第1の閾値のデータ数とが異なる場合、第1の閾値のデータから信号強度の高いデータを順に除外し、又は総和のデータから信号強度の高いデータを順に除外して、総和のデータ数と第1の閾値のデータ数とを一致させることを特徴とする。
本開示に係るプログラムは、回転機械設備の異常を診断するプログラムであって、コンピュータに、電動機に流れる電流信号を検出する電流信号検出ステップと、電流信号検出ステップで検出された電流信号の波形を周波数解析する周波数解析ステップと、周波数解析ステップが電流信号の波形を周波数解析した結果である周波数解析結果において、予め定められた周波数範囲の中で、複数のスペクトルピークを含むように特徴周波数帯に属するデータを抽出する特徴周波数帯抽出ステップと、特徴周波数帯に属するデータを信号強度の強度順に並び変え、特徴周波数帯に属するデータから信号強度が第2の閾値以上であるデータを除外するデータ除外ステップと、信号強度が第2の閾値以上であるデータを除外した特徴周波数帯に属するデータに含まれる、信号強度の総和を算出する特徴量算出ステップと、総和が第1の閾値以上か否かを判定する判定ステップと、総和が第1の閾値以上の場合、回転機械設備が異常と診断する異常診断ステップと、を実行させ、第1の閾値は、回転機械設備の駆動開始から予め設定された期間に蓄積された総和に統計処理を施した値であり、特徴量算出ステップは、総和のデータ数と第1の閾値のデータ数とが異なる場合、第1の閾値のデータから信号強度の高いデータを順に除外し、又は総和のデータから信号強度の高いデータを順に除外して、総和のデータ数と第1の閾値のデータ数とを一致させることを特徴とする。
本開示によれば、微小なトルク変動を伴う故障モードによる異常を精度よく診断できる。
実施の形態1に係る異常診断装置の概略構成を示す図である。 実施の形態1に係る異常診断装置の概略構成を示す図である。 実施の形態1に係る診断結果出力部の概略構成を示す図である。 実施の形態1に係る監視診断部のハードウェア構成を示す図である。 実施の形態1に係る異常診断装置の処理フローを示すフローチャートである。 実施の形態1に係る電流検出部が測定する電流信号の波形の一例を示す図である。 実施の形態1に係る電流検出部が測定した電流信号の周波数解析結果の一例を示す図である。 実施の形態1に係る電流検出部が測定した電流信号の周波数解析結果の一例を示す図である。 実施の形態1に係る電流検出部が測定した電流信号の周波数解析結果の一例を示す図である。 実施の形態1に係る異常診断装置の別の概略構成を示す図である。 実施の形態1に係る異常診断装置の別の概略構成を示す図である。 図11の回路の概略構成図である。 実施の形態1の変形例1に係る異常診断システムの概略構成を示す図である。 実施の形態1に変形例2係る異常診断システムの概略構成を示す図である。 実施の形態2に係る異常診断装置の概略構成を示す図である。 実施の形態2に係る異常診断装置の処理フローを示すフローチャートである。 実施の形態2に係る電流検出部が測定した電流信号の周波数解析結果の一例を示す図である。 実施の形態2に係るソートデータの一例を示す図である。 実施の形態2の変形例1に係る異常診断システムの概略構成を示す図である。 実施の形態2に変形例2係る異常診断システムの概略構成を示す図である。 実施の形態3に係る異常診断装置の概略構成を示す図である。 実施の形態3に係る異常診断装置の処理フローを示すフローチャートである。 実施の形態4に係る異常診断装置の概略構成を示す図である。 実施の形態4に係る異常診断装置の処理フローを示すフローチャートである。 実施の形態5に係る異常診断装置の概略構成を示す図である。 実施の形態5に係る異常診断装置の処理フローを示すフローチャートである。
以下、本開示の実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。なお、図面は模式的に示されたものであり、異なる図面にそれぞれ示されている画像のサイズおよび位置の相互関係は、必ずしも正確に記載されたものではなく、適宜変更され得る。また、以下の説明では、同様の構成要素には同じ符号を付して図示し、それらの名称および機能も同一又は同様のものとする。よって、それらについての詳細な説明を省略する場合がある。
実施の形態1.
図1~図9を用いて本実施の形態における異常診断装置101について説明する。
図1において、異常診断装置101は、電動機5に接続されている配線9A、9B、9Cのいずれかに接続された電流検出部1と、監視診断部2と、診断結果出力部3とを有する。
電流検出部1は、配線9A、9B、9Cに流れる電流を計測しており、これにより電動機5を駆動する駆動電流を取得する。電流検出部1は、取得した駆動電流を電流信号として監視診断部2に出力する。監視診断部2は、回転機械設備4の異常を判定する。監視診断部2は、回転機械設備4の異常を判定すると、判定結果を診断結果出力部3に送る。診断結果出力部3は、異常の発生有無を監視担当者に知らせる。
電動機5は、三相交流モータであり、商用電源8にインバータ7を介して接続され、インバータ7により駆動される。
インバータ7は、商用電源8に接続され、商用電源8からの交流電力を直流電力に変換するAC-DCコンバータと、直流電力を交流電力に変換するDC-ACコンバータとを組み合わせて構成されており、DC-ACコンバータが変換した交流電力を電動機5に供給する。
回転機械設備4は、電動機5と、電動機5に接続され電動機5を動力源とする負荷設備6とを有する。例えば、負荷設備6は、電動機5を動力源として駆動する水ポンプ、真空ポンプ、ファン、ブロア等である。
一例として、異常診断装置101を浄水場、下水処理場などの水処理プラントを始めとした公共プラント監視制御システムに適用する場合について説明する。水処理プラントで使用される取水ポンプ、送水ポンプ等の負荷設備6は電動機5によって駆動される。異常診断装置101は、電動機5に接続されている配線9A、9B、9Cのいずれかに接続された電流検出部1から取得した電流信号を用いて、監視診断部2にて負荷設備6と電動機5から構成される回転機械設備4の異常診断を行う。監視診断部2により判定された回転機械設備4の異常は、診断結果出力部3に送られ、異常の発生の有無を水処理プラントの運転管理オペレータに知らせる。
本実施の形態では、回転機械設備4は、インバータ7により駆動される電動機5と、負荷設備6である水ポンプとを有し、電流検出部1から入力される電流信号を分析することにより、微小なトルク変動を伴う水ポンプのキャビテーションによる異常を診断する例を説明する。
キャビテーションとは、液体が低圧状態となった場合に、液体が気化して気泡が発生する現象のことである。また、気泡が発生した後に、再度液体が低圧状態ではなくなった場合、発生した気泡が大きな衝撃と共に消滅する。そのため、水ポンプ内でキャビテーションが発生することにより、発生した気泡が水ポンプ内の液体の流れを妨害するため、水ポンプの揚水能力が低下する。加えて、水ポンプ内でキャビテーションが消滅することにより、気泡消滅時に発生した衝撃によって水ポンプの損傷、貫通孔の発生等の異常が発生するおそれがある。
なお、本実施の形態において、電動機5に接続されている商用電源8のいずれかに電流検出部1が接続される例を示したが、電流検出部1を商用電源8の各相に設置してもよい。この場合でも、いずれかの相を計測すればよい。
また、本実施の形態において、微小なトルク変動を伴う水ポンプのキャビテーションによる異常を検知する例を示したが、微小なトルク変動を伴う水ポンプのキャビテーション以外の故障モードによる異常を検知してもよい。例えば、水ポンプのキャビテーション以外の故障モードには、水ポンプにおける異物の噛み込み、エアの噛み込み、真空ポンプにおける副生成物の堆積、軸受けの摩耗、ファンにおける羽の欠損等がある。
図2において、監視診断部2は、メモリ部21と、解析部22とを有する。メモリ部21は、電流信号記憶部21Aと、判定基準記憶部21Bと、異常判定記憶部21Cとを有する。解析部22は、周波数解析部22Aと、特徴周波数帯抽出部22Bと、特徴量算出部221Cと、異常診断部22Dとを有する。図3において、診断結果出力部3は、表示部31Aと、警報部31Bと、外部出力通信部31Cとを有する。
図4は、本実施の形態における監視診断部2のハードウェア構成を示す図である。監視診断部2は、送受信装置23、プロセッサ(CPU:Central Processing Unit)24、メモリ(ROM:Read Only Memory)25、およびメモリ(RAM:RandomAccess Memory)26を含んで構成される。監視診断部2は、メモリ25に予め格納されたプログラムをプロセッサ24が処理することで、回転機械設備4の異常を診断し、診断結果を出力する。
監視診断部2においては、メモリ25に格納された所定のプログラムをプロセッサ24が実行することで、各種の機能モジュールが実現される。機能モジュールには、解析部22が含まれる。なお、メモリ25およびメモリ26には、メモリ部21が含まれる。送受信装置23は、監視診断部2に接続された電流検出部1との間及び監視診断部2に接続された診断結果出力部3との間で信号を送受信する。
なお、監視診断部2の各機能モジュールは、上記の通り予め設定されたプログラムに従ってプロセッサ24がソフトウェア処理を実行することにより実現してもよいし、少なくとも一部について、各機能モジュールに相当する機能を有する電子回路等のハードウェアにより所定の数値・論理演算処理を実行するように構成されてもよい。
図5を用いて、異常診断装置101に含まれる各構成の詳細な説明とともに本実施の形態における異常診断装置101の処理フローについて説明する。以下に示すステップで構成されるフローチャートは予め定められた条件が成立する毎に繰り返し実行される。
ステップS1において、電流検出部1は、電動機5に流れる電流を測定し、電流信号記憶部21Aへ電流信号を出力する。電流信号記憶部21Aは、電流信号を格納する。
図6は、電流検出部1が検出した電流信号の波形を示す図である。縦軸は電流値を、横軸は時間を表す。電流信号の波形は、点線(U相)、破線(V相)、実線(W相)で示されている。
そして、ステップS2において、周波数解析部22Aは、電流信号記憶部21Aから取得した電流信号の波形を周波数解析する。
図7は、図6の点線で示されたU相の電流信号の波形の周波数解析結果を示す図である。縦軸は電流パワースペクトル、横軸は周波数を示す。図7に示される周波数解析結果は、電源周波数が50Hzの場合を示しており、電源周波数である50Hz、及び電源周波数の3次成分である150Hzにてスペクトルピークを有する。
電源周波数とは、商用電源8の周波数であり、電源周波数の3次成分とは、電源周波数に対して3倍の周波数のことである。周波数は、電源周波数に対してx倍の周波数を持つとき、電源周波数のx次成分であると表現される。xは、0以上の整数である。
ここで、図7に示される周波数解析結果が、電源周波数、電源周波数の3次成分にスペクトルピークを有する理由を説明する。
インバータ7による電力変換の過程において、AC-DCコンバータにより商用電源8からの交流電力を直流電力に変換する際に、コンバータ回路の動作により電源周波数を持つ基本波と電源周波数の整数倍の周波数をもつ高調波が合成された歪んだ波形の電流が発生する。この歪んだ波形の電流が電圧波形に影響を与え、電圧波形を歪ませる。歪んだ波形の電圧を印加した機器にも同様に歪んだ波形の電流が流れる。
このような理由により、図7に示される周波数解析結果は、電源周波数、電源周波数の3次成分にスペクトルピークを有する。また、本実施の形態において、U相の電流信号の波形を周波数解析する例を示したが、他の単一の相、複数の相又は全ての相の電流信号を周波数解析してもよい。
また、図7では電源周波数が50Hzの例を示したが、以降の異常診断装置101の処理フローの説明では、電源周波数が60Hzである場合の処理フローを説明する。
そして、図5のステップS3において、特徴周波数帯抽出部22Bは、予め定められた周波数範囲の中で、複数のスペクトルピークを含むように特徴周波数帯に属するデータを抽出する。本実施の形態では、電源周波数の0次成分から2次成分の周波数範囲の中で、複数のスペクトルピークを含むように特徴周波数帯に属するデータを抽出する。
具体的には、周波数解析部22Aから入力されたU相の電流信号の周波数解析結果のデータから、電源周波数の0次成分である0Hzから2次成分である120Hzまでの周波数範囲を特徴周波数帯として、この特徴周波数帯に属するデータを抽出する。
ここで、特徴周波数帯とは、後述する特徴量の算出に用いられる周波数範囲のことである。
次に、電源周波数の0次成分から2次成分の周波数範囲を特徴周波数帯として、この特徴周波数帯に属するデータを抽出する理由を説明する。負荷設備6にキャビテーションが発生した場合、キャビテーションが発生しない場合と比較して負荷設備6を駆動させるために必要となる電動機5のトルクが微小に変動する。また、電動機5のトルクは電流値によって決定されるため、電動機5のトルクが微小に変動することにより、電動機5の駆動電流にも影響を与える。
結果、微小なトルク変動の影響を受けた電流信号の周波数解析結果は、電源周波数近傍の周波数範囲である電源周波数の0次成分から2次成分の周波数範囲で信号強度が増加する。
図8は負荷設備6に微小なトルク変動が発生した場合と発生しない場合の電流信号の周波数解析結果を比較したグラフの一例である。縦軸は電流パワースペクトル、横軸は周波数を示す。微小なトルク変動が発生した場合は実線で、微小なトルク変動が発生しない場合は点線で示し、電源周波数を60Hz、電動機5の回転周波数を30Hzとする。回転周波数とは、電動機5の回転速度を周波数として表記したものである。
実線で示されるように、微小なトルク変動が発生した場合の信号強度は、微小なトルク変動が発生しない場合と比較して、電源周波数である60Hzを中心として低周波側と高周波側に電源周波数±40Hzの周波数範囲、すなわち20Hz~100Hzの周波数範囲で増加することが確認できる。
このような理由により、電源周波数の0次成分である0Hzから2次成分である120Hzの周波数範囲を特徴周波数帯として抽出する。
また、図8では電源周波数近傍の周波数範囲である電源周波数の0次成分から2次成分の周波数範囲における、微小なトルク変動の影響について示したが、電源周波数の5次成分近傍の周波数範囲である電源周波数の4次成分から6次成分の周波数範囲、電源周波数の7次成分近傍の周波数範囲である電源周波数の6次成分から8次成分の周波数範囲においても同様に微小なトルク変動の影響を受ける。
加えて、図8に示すように、電源周波数の0次成分から2次成分の周波数範囲内において、電源周波数の両側に複数のスペクトルピークが出現する。図8では、電源周波数±回転周波数の周波数、すなわち30Hzと90Hzにおいて、後述する変調波の側帯波成分のスペクトル12Aがスペクトルピークとして出現する。また、電源周波数±20Hzの周波数、すなわち40Hzと80Hzにおいて、後述するインバータ7のスイッチング動作に起因するノイズ成分のスペクトル12Bがスペクトルピークとして出現する。
変調波とは、DC-ACインバータの電力制御方式であるPWM(Pulse Width Modulation)制御に用いられる要素の一つである。ここで、変調波は基本波であり、変調波の周波数である変調波周波数は電源周波数に相当する。
変調波の側帯波成分は、電動機5の回転周波数に依存し、変調波周波数の両側に回転周波数分ずれた周波数において現れる。図8では、電源周波数±回転周波数の周波数において変調波の側帯波成分のスペクトル12Aが出現する。
インバータ7のスイッチング動作に起因するノイズ成分は、インバータ7による電力変換の過程において、DC-ACインバータにより直流電力を交流電力に変換する際に、インバータ回路のスイッチング動作により、AC-DCコンバータから出力される直流電圧と、電動機5に出力される交流電圧とは、電源周波数と電源周波数の整数倍の周波数で僅かに変動する。その僅かに変動した値がインバータ7のスイッチング動作に起因するノイズ成分のスペクトル12Bとして現れる。
図8では、電源周波数±20Hzにおいてノイズ成分のスペクトル12Bが出現したが、使用するインバータ7の制御方法、種類等により、電源周波数±20Hzとは異なる周波数にも出現する場合がある。
なお、変調波の側帯波成分のスペクトル12A及びインバータ7のスイッチング動作に起因するノイズ成分のスペクトル12Bは、インバータ駆動の影響で生じるノイズの例である。
また、側帯波成分のスペクトル12A及びノイズ成分のスペクトル12Bが、電源周波数の0次成分から2次成分の周波数範囲内に出現する例を示したが、キャビテーション以外の異常が同時に発生した場合は、側帯波成分のスペクトル12A及びノイズ成分のスペクトル12Bとは異なるスペクトルピークが当該周波数範囲に出現する場合もある。
なお、電源周波数の0次成分から2次成分の周波数範囲の中で複数のスペクトルピークを含むように特徴周波数帯に属するデータを抽出する例を示したが、これに限られない。電源周波数の4次成分から6次成分の周波数範囲、電源周波数の6次成分から8次成分の周波数範囲等の中で複数のスペクトルピークを含むように特徴周波数帯に属するデータを抽出してもよい。
例えば、電源周波数が50Hzである場合と電源周波数が60Hzである場合の両方に対応するように、0Hzから120Hzの周波数範囲、200Hzから360Hzの周波数範囲、300Hzから480Hzに含まれる周波数範囲等の中で複数のスペクトルピークを含むように特徴周波数帯に属するデータを抽出してもよい。
図9は、図8に示す電流信号の周波数解析結果を比較したグラフから特徴周波数帯、すなわち0~120Hzの周波数範囲に属するデータを抽出した場合を示す図である。
図5のステップS3において、特徴周波数帯抽出部22Bは、周波数解析部22Aから入力されたU相の電流信号の周波数解析結果のデータから、図9に示すような特徴周波数帯に属するデータを抽出する。
図5のステップS31において、特徴量算出部221Cは、特徴周波数帯抽出部22Bから入力された特徴周波数帯に属するデータから、電源周波数のスペクトル、電源周波数の2次成分のスペクトル、側帯波成分のスペクトル12A及びノイズ成分のスペクトル12Bをスペクトルピークとして検知し、除外する。
例えば、スペクトルピークの検知方法は、特徴周波数帯に属するデータのうち、信号強度が高い上位から予め定められた個数のデータをスペクトルピークとして検知する方法がある。ほかにも、特徴周波数帯を予め定められた周波数刻みで分割して、分割された各範囲それぞれにおいて、各範囲内における各信号強度の平均値を取り、分割された各範囲内における各信号強度と平均値とを比較し、平均値を上回る信号強度のデータをスペクトルピークとして検知する方法等が挙げられる。
図9の特徴周波数帯に属するデータにステップS31を適用した場合、特徴周波数帯に属するデータから電源周波数のスペクトル、電源周波数の2次成分のスペクトル、側帯波成分のスペクトル12A及びノイズ成分のスペクトル12Bがスペクトルピークとして検知され、除外される。
また、本実施の形態において、特徴周波数帯に属するデータから側帯波成分のスペクトル12A及びノイズ成分のスペクトル12Bを除外する例を示したが、側帯波成分のスペクトル12A及びノイズ成分のスペクトル12B以外を原因とするスペクトルピークが特徴周波数帯に出現した場合は、同様に側帯波成分のスペクトル12A及びノイズ成分のスペクトル12B以外を原因とするスペクトルピークも除外する。つまり、特徴周波数帯に出現するスペクトルピークは、微小なトルク変動を伴う故障モードによる異常の診断に使用されないように除外する。
ここで、図5のステップS31において特徴周波数帯に属するデータからスペクトルピークを除外する理由を説明する。図8に示すように微小なトルク変動が発生した場合、微小なトルク変動の影響を受けた電流信号の周波数特性は、電源周波数±40Hzの周波数範囲で信号強度が増加する。一方で、微小なトルク変動による電流変化は微小であるため、特徴周波数帯における信号強度の増加もスペクトルピークと比較して微小となる。ここで、特徴周波数帯に属するデータにスペクトルピークが含まれると、微小な信号強度の変化がスペクトルピークに埋もれてしまう恐れがある。このような理由により、ステップS31において特徴周波数帯に属するデータからスペクトルピークを除外する。
そして、図5のステップS41において、特徴量算出部221Cは、スペクトルピークを除外した特徴周波数帯に属するデータから特徴量を算出する。当該特徴量は、スペクトルピークを除外した特徴周波数帯に属するデータを用いて、このデータに含まれる全ての信号強度の総和を計算することで算出できる。すなわち、特徴量は、本実施の形態では、スペクトルピークを除外した特徴周波数帯に属するデータに含まれる、全ての信号強度の総和である。
ここで、信号強度とは、電流値又は電流パワースペクトルのことである。図9において、特徴量は、スペクトルピークを除外した特徴周波数帯に属するデータに含まれる、全ての電流パワースペクトルの総和に相当する。
そして、図5のステップS4Aにおいて、特徴量算出部221Cは、初期学習記録期間をT、予め定められた期間をTとして、初期学習記録期間Tが予め定められた期間Tより小さいか否かを判定する。
ここで、初期学習記録とは、回転機械設備4の駆動開始から予め定められた期間において、ステップS41で特徴量を算出し、当該特徴量を判定基準記憶部21Bに蓄積することであり、初期学習記録期間とは、後述する判定基準を生成するために、初期学習記録を繰り返し実行する予め定められた期間のことである。
初期学習記録期間Tが予め定められた期間Tより小さい場合(ステップS4A:YESの場合)に、処理をステップS4Bに進め、初期学習記録期間Tが予め定められた期間T以上である場合(ステップS4A:NOの場合)に、処理をステップS4Eに進める。具体的には、初期学習記録期間Tが予め定められた期間Tより小さい場合とは、回転機械設備4の駆動開始から初期学習記録期間までを指し、初期学習記録期間Tが予め定められた期間T以上である場合とは、初期学習記録期間終了後、異常診断装置101が回転機械設備4の異常診断を行う期間を指す。
そして、ステップS4Bにおいて、特徴量算出部221Cは、特徴量を判定基準記憶部21Bに蓄積し、初期学習記録を行う。
そして、ステップS4Cにおいて、特徴量算出部221Cは、初期学習記録期間Tが予め定められた期間Tより小さいか否かを判定する。初期学習記録期間Tが予め定められた期間Tより小さい場合(ステップS4C:YESの場合)に、処理をステップS1に進め、初期学習記録期間Tが予め定められた期間T以上である場合(ステップS4C:NOの場合)に、処理をステップS4Dに進める。
そして、ステップS4Dにおいて、特徴量算出部221Cは、初期学習記録により、回転機械設備4の駆動開始から予め定められた期間Tの間に、判定基準記憶部21Bに蓄積した特徴量に統計処理を施すことで、第1の閾値である判定基準を生成し、生成した判定基準を判定基準記憶部21Bに格納する。
例えば、判定基準を生成するための統計処理の方法としては、判定基準記憶部21Bに蓄積した特徴量の平均、ばらつきσ、2σ、3σ等を算出することにより生成する方法がある。
そして、ステップS4Eにおいて、異常診断部22Dは、特徴量が第1の閾値以上か否かを判定する。特徴量が第1の閾値以上である場合(ステップS4E:YESの場合)に、処理をステップS5に進め、特徴量が第1の閾値より小さい場合(ステップS4E:NOの場合)に、処理をステップS7に進める。
そして、ステップS5において、異常診断部22Dは、回転機械設備4が異常であると診断し、診断結果を異常判定記憶部21Cに出力する。
ここで、特徴量算出部221Cは、初期学習により生成された判定基準のデータ数と特徴量のデータ数とが異なる場合、判定基準と特徴量の比較を正確に行えないため、判定基準のデータ数と特徴量のデータ数とを揃える処理を行う。判定基準のデータ数が特徴量のデータ数よりも多い場合、判定基準のデータから信号強度の高いデータを順に除外し、判定基準のデータ数と特徴量のデータ数とを一致させる。また、判定基準のデータ数が特徴量のデータ数よりも少ない場合、特徴量のデータから信号強度の高いデータを順に除外し、特徴量のデータ数と判定基準のデータ数とを一致させる。
例えば、判定基準のデータ数と特徴量のデータ数とが異なるのは、周波数解析の分解能が同じであるが、特徴周波数帯に属するデータを抽出する際の当該特徴周波数帯の周波数範囲が異なる場合等が挙げられる。
そして、ステップS6において、診断結果出力部3は異常判定記憶部21Cから診断結果を取得する。それにより、診断結果出力部3は、診断結果をディスプレイ等の表示部31Aに表示し、警報部31Bは、回転機械設備4が異常であると診断された場合に警報音を鳴らす、あるいは異常ランプの点灯又は点滅等により警報を発報し、外部出力通信部31Cは、診断結果を制御装置盤、PC(Personal Computer)、クラウドサーバ等の外部装置に送信する。
そして、ステップS7において、異常診断部22Dは、異常診断を継続するか否かを判定する。異常診断を継続する場合(ステップS7:YESの場合)に、処理をステップS1に進め、異常診断を継続しない場合(ステップS7:NOの場合)に、処理を終了する。
例えば、異常診断を継続するか否かの判定方法は、異常診断部22Dに異常診断を継続する期間を予め設定し、異常診断を継続する期間を超過した場合、異常診断を継続しないと判定する方法等が挙げられる。例えば、異常診断を継続する期間は、回転機械設備4が稼働している期間等が挙げられる。
このように、図5のステップS1~ステップS7により、回転機械設備4の異常を診断する。
このように本実施の形態の異常診断装置101は、スペクトルピークとして検出されたデータを除外した特徴周波数帯に属するデータに含まれる、全ての信号強度の総和と第1の閾値とを比較することで、回転機械設備4の異常診断を行う。これにより、微小なトルク変動による微小な信号強度の変化がスペクトルピークに埋もれてしまうことを防止し、微小なトルク変動の検出精度を向上させ、その結果、微小なトルク変動を伴う故障モードによる異常を精度よく診断することができる。
このように本実施の形態の異常診断装置101は、回転機械設備4の異常を診断する異常診断装置101であって、電動機5の電流信号を格納する電流信号記憶部21Aと、電流信号記憶部21Aに格納された電流信号の波形を周波数解析する周波数解析部22Aと、周波数解析部22Aが電流信号の波形を周波数解析した結果である周波数解析結果において、予め定められた周波数範囲の中で、複数のスペクトルピークを含むように特徴周波数帯に属するデータを抽出する特徴周波数帯抽出部22Bと、特徴周波数帯に属するデータから複数のスペクトルピークを検出し、特徴周波数帯に属するデータから複数のスペクトルピークとして検出されたデータを除外し、複数のスペクトルピークとして検出されたデータを除外した特徴周波数帯に属するデータに含まれる、信号強度の総和を算出する特徴量算出部221Cと、総和が第1の閾値以上の場合、回転機械設備4が異常と診断する異常診断部22Dと、を備える。このようにして、微小なトルク変動による微小な信号強度の変化がスペクトルピークに埋もれてしまうことを防止し、微小なトルク変動の検出精度を向上させ、その結果、微小なトルク変動を伴う故障モードによる異常を精度よく診断することができる。
このように本実施の形態の異常診断方法は、電動機5に流れる電流信号を検出する電流信号検出ステップS1と、電流信号検出ステップS1で検出された電流信号の波形を周波数解析する周波数解析ステップS2と、周波数解析ステップS2が電流信号の波形を周波数解析した結果である周波数解析結果において、予め定められた周波数範囲の中で、複数のスペクトルピークを含むように特徴周波数帯に属するデータを抽出する特徴周波数帯抽出ステップS3と、特徴周波数帯に属するデータから複数のスペクトルピークを検出し、特徴周波数帯に属するデータから複数のスペクトルピークとして検出されたデータを除外するデータ除外ステップS31と、複数のスペクトルピークとして検出されたデータを除外した特徴周波数帯に属するデータに含まれる、信号強度の総和を算出する特徴量算出ステップS41と、総和が第1の閾値以上か否かを判定する判定ステップS4Eと、総和が第1の閾値以上の場合、回転機械設備4が異常と診断する異常診断ステップS5と、を備える。このようにして、微小なトルク変動による微小な信号強度の変化がスペクトルピークに埋もれてしまうことを防止し、微小なトルク変動の検出精度を向上させ、その結果、微小なトルク変動を伴う故障モードによる異常を精度よく診断することができる。
このように本実施の形態のプログラムは、回転機械設備4の異常を診断するプログラムであって、コンピュータに、電動機5に流れる電流信号を検出する電流信号検出ステップS1と、電流信号検出ステップS1で検出された電流信号の波形を周波数解析する周波数解析ステップS2と、周波数解析ステップS2が電流信号の波形を周波数解析した結果である周波数解析結果において、予め定められた周波数範囲の中で、複数のスペクトルピークを含むように特徴周波数帯に属するデータを抽出する特徴周波数帯抽出ステップS3と、特徴周波数帯に属するデータから複数のスペクトルピークを検出し、特徴周波数帯に属するデータから複数のスペクトルピークとして検出されたデータを除外するデータ除外ステップS31と、複数のスペクトルピークとして検出されたデータを除外した特徴周波数帯に属するデータに含まれる、信号強度の総和を算出する特徴量算出ステップS41と、総和が第1の閾値以上か否かを判定する判定ステップS4Eと、総和が第1の閾値以上の場合、回転機械設備4が異常と診断する異常診断ステップS5と、を実行させることを特徴とする。このようにして、微小なトルク変動による微小な信号強度の変化がスペクトルピークに埋もれてしまうことを防止し、微小なトルク変動の検出精度を向上させ、その結果、微小なトルク変動を伴う故障モードによる異常を精度よく診断することができる。
なお、本実施の形態において、電動機5がインバータ7により駆動される例を示したが、図10に示すように、電動機5が複数個の配線用遮断器10A、10B、10Cと複数個の電磁接触器11A、11B、11Cとを介して商用電源8に接続され、商用電源8により駆動されてもよい。
また、本実施の形態において、異常診断装置101は、電流検出部1と、監視診断部2と、診断結果出力部3とを有する例を示したが、電流検出部1及び診断結果出力部3は、異常診断装置101とは異なる外部の装置に設けられてもよい。
また、本実施の形態において、図11に示すように、異常診断装置101は、インバータ7に内蔵された、インバータ制御のために電動機5の交流母線に流れる電流を検出する電流検出部71と、プロセッサ(CPU)とメモリで構成されるインバータ制御装置72と、を活用し、電流検出部1、監視診断部2、および診断結果出力部3の少なくとも1つがインバータ7に実装されていてもよい。図12は図11の機能構成図を回路で示した概略図である。図12では、電流検出部1、監視診断部2、および診断結果出力部3の全てがインバータ7に実装されている例を示している。
インバータ制御装置72のハードウェア構成は、図4で示した監視診断部2のハードウェア構成と同様である。送受信装置23、プロセッサ(CPU:Central Processing Unit)24、メモリ(ROM:Read Only Memory)25、およびメモリ(RAM:RandomAccess Memory)26を含んで構成される。インバータ制御装置72は、メモリ25に予め格納されたプログラムをプロセッサ24が処理することで、電流検出部71の出力結果から電動機5に流れる電流情報と電動機5に設けられた回転角センサ(図では省略)で検出された電動機の角度より3相/dq変換を行い、d軸電流検出値とq軸電流検出値を検出してメモリ26に記憶し、これと上位制御装置から与えられたd軸電流指令値、q軸電流指令値を比較してd軸電圧指令値、q軸電圧指令値を算出する。算出したd軸、q軸電圧指令値と電動機5の回転位置情報を2相3相変換し、送受信装置23により電動機5の巻線に電圧指令値を出力する。このようなインバータ制御装置72のプロセッサ24とメモリ25、26を活用し、インバータ制御装置72に、監視診断部2および診断結果出力部3を備えることが可能である。電流検出部71の1相を電流検出部1として使用し、メモリ25に所定のプログラムを格納し、このプログラムをプロセッサ24が実行することで、監視診断部2の各種の機能モジュールが実現される。
また、本実施の形態において、電源周波数の0次成分から2次成分の周波数範囲の中で複数のスペクトルピークを含むように特徴周波数帯に属するデータを抽出し、抽出した特徴周波数帯に属するデータを用いて回転機械設備の異常診断を行う例を示したが、複数の周波数範囲の中で、それぞれ複数のスペクトルピークを含むように特徴周波数帯に属するデータを抽出し、抽出した複数の特徴周波数帯に属するデータを用いて回転機械設備の異常診断を行ってもよい。
例えば、電源周波数の0次成分から2次成分の周波数範囲及び電源周波数の4次成分から6次成分の周波数範囲の中で、複数のスペクトルピークを含むように特徴周波数に属するデータをそれぞれ抽出し、電源周波数の0次成分から2次成分の周波数範囲の中で抽出した特徴周波数帯及び電源周波数の4次成分から6次成分の周波数範囲の中で抽出した特徴周波数帯に属するデータを用いて回転機械設備の異常診断を行ってもよい。
また、本実施の形態において、異常診断に用いる判定基準は、回転機械設備の駆動開始から予め定められた期間、算出した特徴量を判定基準記憶部21Bに蓄積する初期学習記録を繰り返し行い、蓄積した特徴量に統計処理を施すことにより生成される例を示したが、事前に判定基準記憶部21Bに所定の判定基準を設定して格納しておいてもよい。
<変形例1>
図13は実施の形態1の変形例1に係る異常診断システム201を示す図である。図1に示した構成例では、電流検出部1と、監視診断部2と、診断結果出力部3とが一体化された異常診断装置101を備え、異常診断装置101が回転機械設備4の異常診断を行うが、図13に示した異常診断システム201は、監視診断部2及び診断結果出力部3を備えるサーバ30と、電動機5-1~5-n及び負荷設備6-1~6-nを備える回転機械設備4-1~4-nに接続された電流検出部1-1~1-nと、を備え、電流検出部1-1~1-nとサーバ30とがネットワークを介して接続される。nは、回転機械設備4-1~4-nの数であり、1以上の整数である。電流検出部1-1~1-nは、それぞれ対応する回転機械設備4-1~4-nの電流信号を測定する。この場合、異常診断システム201の監視診断部2は、回転機械設備4-1~4-nに対応する電流検出部1-1~1-nから電流信号を、ネットワークを介して取得する。これ以外の異常診断システム201の動作及び構成は実施の形態1に示した例と同様である。
このように変形例の図13に示す異常診断システム201は、各回転機械設備4-1~4-nに異常診断装置101を設けることが不要となる効果を奏する。
電動機5-1~5-nは、同一の機種の電動機5-1~5-nであってもよいし、少なくも一部が他の電動機5-1~5-nと異なる機種であってもよい。負荷設備6-1~6-nは、同一の種類の負荷設備6-1~6-nであってもよいし、少なくとも一部が他の種類と異なっていてもよい。
このように本実施の形態の異常診断システム201は、回転機械設備4の異常を診断する異常診断システム201であって、電動機5の電流信号を格納する電流信号記憶部21Aと、電流信号記憶部21Aに格納された電流信号の波形を周波数解析する周波数解析部22Aと、周波数解析部22Aが電流信号の波形を周波数解析した結果である周波数解析結果において、予め定められた周波数範囲の中で、複数のスペクトルピークを含むように特徴周波数帯に属するデータを抽出する特徴周波数帯抽出部22Bと、特徴周波数帯に属するデータから複数のスペクトルピークを検出し、特徴周波数帯に属するデータから複数のスペクトルピークとして検出されたデータを除外し、複数のスペクトルピークとして検出されたデータを除外した特徴周波数帯に属するデータに含まれる、信号強度の総和を算出する特徴量算出部221Cと、総和が第1の閾値以上の場合、回転機械設備4が異常と診断する異常診断部22Dと、を備える。このようにして、微小なトルク変動による微小な信号強度の変化がスペクトルピークに埋もれてしまうことを防止し、微小なトルク変動の検出精度を向上させ、その結果、微小なトルク変動を伴う故障モードによる異常を精度よく診断することができる。加えて、各回転機械設備4-1~4-nに異常診断装置101を設けることが不要となる効果を奏する。
<変形例2>
図14は実施の形態1の変形例2に係る異常診断システム202を示す図である。図1に示した構成例では、電流検出部1と、監視診断部2と、診断結果出力部3とが一体化された異常診断装置101を備え、異常診断装置101が回転機械設備4の異常診断を行うが、図14に示した異常診断システム202は、電動機5-1~5-n及び負荷設備6-1~6-nを備える回転機械設備4-1~4-nに接続された電流検出部1-1~1-n、並びに監視診断部2-1~2-nを備える異常診断装置202-1~202-nと、データ取得部42及び診断結果出力部3を備えるサーバ40と、を備え、異常診断装置202-1~202-nとサーバ40とがネットワークを介して接続される。この場合、異常診断装置202-1~202-nは診断結果を、ネットワークを介して送信し、サーバ40の診断結果出力部3は、異常診断装置202-1~202-nから診断結果を、ネットワークを介して取得する。これ以外の異常診断システム202の動作及び構成は実施の形態1に示した例と同様である。
このように本変形例の図14に示す異常診断システム202は、回転機械設備4-1~4-nの診断結果を一括して表示することができ、各回転機械設備4-1~4-n間の比較、全体の管理等が容易となる。
このように本実施の形態の異常診断システム202は、回転機械設備4の異常を診断する異常診断システム202であって、電動機5の電流信号を格納する電流信号記憶部21Aと、電流信号記憶部21Aに格納された電流信号の波形を周波数解析する周波数解析部22Aと、周波数解析部22Aが電流信号の波形を周波数解析した結果である周波数解析結果において、予め定められた周波数範囲の中で、複数のスペクトルピークを含むように特徴周波数帯に属するデータを抽出する特徴周波数帯抽出部22Bと、特徴周波数帯に属するデータから複数のスペクトルピークを検出し、特徴周波数帯に属するデータから複数のスペクトルピークとして検出されたデータを除外し、複数のスペクトルピークとして検出されたデータを除外した特徴周波数帯に属するデータに含まれる、信号強度の総和を算出する特徴量算出部221Cと、総和が第1の閾値以上の場合、回転機械設備4が異常と診断する異常診断部22Dと、を備える。このようにして、微小なトルク変動による微小な信号強度の変化がスペクトルピークに埋もれてしまうことを防止し、微小なトルク変動の検出精度を向上させ、その結果、微小なトルク変動を伴う故障モードによる異常を精度よく診断することができる。加えて、回転機械設備4-1~4-nの診断結果を一括して表示することができ、各回転機械設備4-1~4-n間の比較、全体の管理等が容易となる。
実施の形態2.
図15~図18を用いて本実施の形態における異常診断装置102について説明する。
実施の形態1において、スペクトルピークを除外した特徴周波数帯に属するデータに含まれる、全ての信号強度の総和と第1の閾値とを比較することで回転機械設備4の異常診断を行う構成について説明したが、本実施の形態では、特徴周波数帯に属するデータを信号強度が強度順に並び変えたソートデータを作成し、信号強度が予め定められた第2の閾値以上のデータを特徴周波数帯から除外する点が実施の形態1と異なる。それ以外の構成は実施の形態1と同様であり、実施の形態1と同一のもの又は相当するものには同一の符号を付している。
本実施の形態の異常診断装置102は、実施の形態1の異常診断装置101と異なり、図15に示すように、監視診断部2が特徴量算出部221Cの代わりに特徴量算出部222Cを備える。
図16を用いて、異常診断装置102に含まれる各構成の詳細な説明とともに本実施の形態における異常診断装置102の処理フローについて説明する。ステップS32、ステップS42以外の処理は実施の形態1と同様である。
ステップS32において、特徴量算出部222Cは、特徴周波数帯抽出部22Bで抽出された特徴周波数帯に属するデータを信号強度が強度順に並び替えたソートデータを作成し、信号強度が予め定められた第2の閾値以上のデータを特徴周波数帯から除外する。
例えば、第2の閾値の決定方法は、特徴周波数帯に属するデータの中で最下限の信号強度を決定し、最下限の信号強度+10dBの値を第2の閾値とする等が挙げられる。
図17及び図18を用いて、ステップS32の具体例を示す。
図17は、図7に示した電流信号の周波数解析結果を比較したグラフから、電源周波数±20Hzの周波数範囲、すなわち40Hz~80Hzの周波数範囲に含まれるデータを特徴周波数帯に属するデータとして抽出した場合を示す図である。縦軸は信号強度の一種である電流パワースペクトル、横軸は周波数を示す。ステップS2において周波数解析部22Aが電流信号を0.25Hzの分解能で周波数解析した場合、特徴周波数帯に属するデータ数は160個となり、160個のデータを信号強度が強度順に並び変えていく。
例えば、先述の第2の閾値の決定方法を用いると、図17において最下限の信号強度を-60dBと決定した場合、第2の閾値は-50dBとなる。
図18は図17に示した特徴周波数帯における160個のデータを信号強度が強度順に紙面左、すなわち0から、紙面右、すなわち160まで並び替えたソートデータを示す図である。縦軸は信号強度の一種である電流パワースペクトル、横軸はデータ順位を示す。図18では、実線で示されるように、信号強度が強度順にデータ順位が割り振られる。加えて、予め設定された第2の閾値である-50dBより信号強度(電流パワースペクトル)が高いデータをソートデータから除外している。
そして、図16のステップS42において、特徴量算出部222Cは、第2の閾値より信号強度が高いデータを除外した特徴周波数帯に属するデータから特徴量を算出する。当該特徴量は、本実施の形態では、第2の閾値以上の信号強度を持つデータを除外した特徴周波数帯に属するデータに含まれる、全ての信号強度の総和に相当する。
このように本実施の形態の異常診断装置102は、特徴周波数帯に属するデータを信号強度が強度順に並び変えたソートデータを作成し、信号強度が予め定められた第2の閾値以上のデータを特徴周波数帯に属するデータから除外する。第2の閾値以上のデータを除外した特徴周波数帯に属するデータに含まれる、全ての信号強度の総和と第1の閾値とを比較することで、回転機械設備4の異常診断を行う。これにより、微小なトルク変動による微小な信号強度の変化がスペクトルピークに埋もれてしまうことを防止し、微小なトルク変動の検出精度を向上させ、その結果、微小なトルク変動を伴う故障モードによる異常を精度よく診断することができる。
このように本実施の形態の異常診断装置102は、回転機械設備4の異常を診断する異常診断装置102であって、電動機5の電流信号を格納する電流信号記憶部21Aと、電流信号記憶部21Aに格納された電流信号の波形を周波数解析する周波数解析部22Aと、周波数解析部22Aが電流信号の波形を周波数解析した結果である周波数解析結果において、予め定められた周波数範囲の中で、複数のスペクトルピークを含むように特徴周波数帯に属するデータを抽出する特徴周波数帯抽出部22Bと、特徴周波数帯に属するデータを信号強度の強度順に並び変え、特徴周波数帯に属するデータから信号強度が第2の閾値以上であるデータを除外し、信号強度が第2の閾値以上であるデータを除外した特徴周波数帯に属するデータに含まれる、信号強度の総和を算出する特徴量算出部222Cと、総和が第1の閾値以上の場合、回転機械設備4が異常と診断する異常診断部22Dと、を備える。このようにして、微小なトルク変動による微小な信号強度の変化がスペクトルピークに埋もれてしまうことを防止し、微小なトルク変動の検出精度を向上させ、その結果、微小なトルク変動を伴う故障モードによる異常を精度よく診断することができる。
このように本実施の形態の異常診断方法は、回転機械設備4の異常を診断する異常診断方法であって、電動機5に流れる電流信号を検出する電流信号検出ステップS1と、電流信号検出ステップS1で検出された電流信号の波形を周波数解析する周波数解析ステップS2と、周波数解析ステップS2が電流信号の波形を周波数解析した結果である周波数解析結果において、予め定められた周波数範囲の中で、複数のスペクトルピークを含むように特徴周波数帯に属するデータを抽出する特徴周波数帯抽出ステップS3と、特徴周波数帯に属するデータを信号強度の強度順に並び変え、特徴周波数帯に属するデータから信号強度が第2の閾値以上であるデータを除外するデータ除外ステップS32と、信号強度が第2の閾値以上であるデータを除外した特徴周波数帯に属するデータに含まれる、信号強度の総和を算出する特徴量算出ステップS42と、総和が第1の閾値以上か否かを判定する判定ステップS4Eと、総和が第1の閾値以上の場合、回転機械設備4が異常と診断する異常診断ステップS5と、を備える。このようにして、微小なトルク変動による微小な信号強度の変化がスペクトルピークに埋もれてしまうことを防止し、微小なトルク変動の検出精度を向上させ、その結果、微小なトルク変動を伴う故障モードによる異常を精度よく診断することができる。
このように本実施の形態のプログラムは、回転機械設備4の異常を診断するプログラムであって、コンピュータに、電動機5に流れる電流信号を検出する電流信号検出ステップS1と、電流信号検出ステップS1で検出された電流信号の波形を周波数解析する周波数解析ステップS2と、周波数解析ステップS2が電流信号の波形を周波数解析した結果である周波数解析結果において、予め定められた周波数範囲の中で、複数のスペクトルピークを含むように特徴周波数帯に属するデータを抽出する特徴周波数帯抽出ステップS3と、特徴周波数帯に属するデータを信号強度の強度順に並び変え、特徴周波数帯に属するデータから信号強度が第2の閾値以上であるデータを除外するデータ除外ステップS32と、信号強度が第2の閾値以上であるデータを除外した特徴周波数帯に属するデータに含まれる、信号強度の総和を算出する特徴量算出ステップS42と、総和が第1の閾値以上か否かを判定する判定ステップS4Eと、総和が第1の閾値以上の場合、回転機械設備4が異常と診断する異常診断ステップS5と、を実行させることを特徴とする。このようにして、微小なトルク変動による微小な信号強度変化がスペクトルピークに埋もれてしまうことを防止し、微小なトルク変動の検出精度を向上させ、その結果、微小なトルク変動を伴う故障モードによる異常を精度よく診断することができる。
<変形例1>
図19を用いて、実施の形態2の変形例1に係る異常診断システム203について説明する。
実施の形態1の変形例1では、図13を参照しつつ、特徴量算出部221Cを含む監視診断部2及び診断結果出力部3を備えるサーバ30と、電動機5-1~5-n及び負荷設備6-1~6-nを備える回転機械設備4-1~4-nに接続された電流検出部1-1~1-nと、を備える構成について説明したが、本変形例では、監視診断部2が実施の形態2に係る監視診断部2である点が実施の形態1の変形例1とは異なる。それ以外の構成は実施の形態1の変形例1と同様であり、実施の形態1の変形例1と同一のもの又は相当するものには同一の符号を付している。
このように本変形例の図19に示す異常診断システム203は、各回転機械設備4-1~4-nに異常診断装置102を設けることが不要となる効果を奏する。
このように本実施の形態の異常診断システム203は、回転機械設備4の異常を診断する異常診断システム203であって、電動機5の電流信号を格納する電流信号記憶部21Aと、電流信号記憶部21Aに格納された電流信号の波形を周波数解析する周波数解析部22Aと、周波数解析部22Aが電流信号の波形を周波数解析した結果である周波数解析結果において、予め定められた周波数範囲の中で、複数のスペクトルピークを含むように特徴周波数帯に属するデータを抽出する特徴周波数帯抽出部22Bと、特徴周波数帯に属するデータを信号強度の強度順に並び変え、特徴周波数帯に属するデータから信号強度が第2の閾値以上であるデータを除外し、信号強度が第2の閾値以上であるデータを除外した特徴周波数帯に属するデータに含まれる、信号強度の総和を算出する特徴量算出部222Cと、総和が第1の閾値以上の場合、回転機械設備4が異常と診断する異常診断部22Dと、を備える。このようにして、微小なトルク変動による微小な信号強度の変化がスペクトルピークに埋もれてしまうことを防止し、微小なトルク変動の検出精度を向上させ、その結果、微小なトルク変動を伴う故障モードによる異常を精度よく診断することができる。加えて、各回転機械設備4-1~4-nに異常診断装置102を設けることが不要となる効果を奏する。また、回転機械設備4-1~4-nの診断結果を一括して表示することができ、各回転機械設備4-1~4-n間の比較、全体の管理等が容易となる。
<変形例2>
図20を用いて、実施の形態の変形例2に係る異常診断システム204について説明する。
実施の形態1の変形例2では、図14を参照しつつ、電動機5-1~5-n及び負荷設備6-1~6-nを備える回転機械設備4-1~4-nに接続された電流検出部1-1~1-n、並びに監視診断部2-1~2-nを備える異常診断装置202-1~202-nと、データ取得部42及び診断結果出力部3を備えるサーバ40と、を備える構成について説明したが、本変形例では、異常診断装置が電流検出部1-1~1-n、並びに実施の形態2に係る監視診断部2-1~2-nを備える異常診断装置204-1~204-nである点が実施の形態1の変形例2とは異なる。それ以外の構成は実施の形態1の変形例2と同様であり、実施の形態1の変形例2と同一のもの又は相当するものには同一の符号を付している。
このように本変形例の図20に示す異常診断システム204は、回転機械設備4-1~4-nの診断結果を一括して表示することができ、各回転機械設備4-1~4-n間の比較、全体の管理等が容易となる。
このように本実施の形態の異常診断システム204は、回転機械設備4の異常を診断する異常診断システム204であって、電動機5の電流信号を格納する電流信号記憶部21Aと、電流信号記憶部21Aに格納された電流信号の波形を周波数解析する周波数解析部22Aと、周波数解析部22Aが電流信号の波形を周波数解析した結果である周波数解析結果において、予め定められた周波数範囲の中で、複数のスペクトルピークを含むように特徴周波数帯に属するデータを抽出する特徴周波数帯抽出部22Bと、特徴周波数帯に属するデータを信号強度の強度順に並び変え、特徴周波数帯に属するデータから信号強度が第2の閾値以上であるデータを除外し、信号強度が第2の閾値以上であるデータを除外した特徴周波数帯に属するデータに含まれる、信号強度の総和を算出する特徴量算出部222Cと、総和が第1の閾値以上の場合、回転機械設備4が異常と診断する異常診断部22Dと、を備える。このようにして、微小なトルク変動による微小な信号強度の変化がスペクトルピークに埋もれてしまうことを防止し、微小なトルク変動の検出精度を向上させ、その結果、微小なトルク変動を伴う故障モードによる異常を精度よく診断することができる。加えて、回転機械設備4-1~4-nの診断結果を一括して表示することができ、各回転機械設備4-1~4-n間の比較、全体の管理等が容易となる。
実施の形態3.
図21及び図22を用いて本実施の形態における異常診断装置103について説明する。
実施の形態1又は2において、微小なトルク変動を伴う故障モードによる異常を精度よく診断する構成について説明したが、本実施の形態では、微小なトルク変動を伴う故障モードによる異常を精度よく診断し、さらに回転機械設備4に異常が発生している間の運転時間の合計を算出する点が実施の形態1又は2と異なる。それ以外の構成は実施の形態1又は2と同様だが、例として実施の形態2と同様の特徴量算出部222Cを有する場合について説明する。実施の形態1又は2と同一のもの又は相当するものには同一の符号を付している。
本実施の形態の異常診断装置103は、実施の形態1の異常診断装置101又は実施の形態2の異常診断装置102と異なり、図21に示すように、監視診断部2が異常指標記憶部213D及び異常指標算出部223Eをさらに備える。
図22を用いて、異常診断装置103に含まれる各構成の詳細な説明とともに本実施の形態における異常診断装置103の処理フローについて説明する。ステップS5A、ステップS5B及びステップS63以外の処理は実施の形態1又は2と同様であり、実施の形態1又は2と同一のもの又は相当するものには同一の符号を付している。
ステップS5Aにおいて、異常判定記憶部21Cは、異常診断部22Dから出力された診断結果を蓄積する。
そして、ステップS5Bにおいて、異常指標算出部223Eは、異常判定記憶部21Cから取得した異常診断結果を用いて、回転機械設備4に異常が発生している間の運転時間の合計を異常累積時間として算出し、異常指標記憶部213Dに異常累積時間を出力する。
そして、ステップS63において、診断結果出力部3は異常指標記憶部213Dから異常累積時間を取得する。診断結果出力部3は、実施の形態1又は実施の形態2で異常判定記憶部21Cから取得した診断結果に加えて、異常累積時間をディスプレイ等の表示部31Aに表示し、外部出力通信部31Cが、異常累積時間を制御装置盤、PC、クラウドサーバ等の外部装置に出力する等して異常累積時間を監視担当者に知らせ、異常累積時間の傾向監視を行う。
このように本実施の形態の異常診断装置103は、実施の形態1又は2の効果に加えて、回転機械設備4に異常が発生している間の運転時間の合計を算出することで、異常診断結果と共に回転機械設備4に異常が発生した異常累積時間を監視担当者に知らせ、異常累積時間の傾向監視を行うことができる。加えて、複数の回転機械設備4の異常累積時間を比較することで、回転機械設備4のメンテナンスおよび更新のタイミングの決定に有益な指標として活用することができる。
なお、本実施の形態において、異常指標算出部223Eが異常累積時間を算出する例を示したが、異常診断装置103とは異なる外部の装置が異常累積時間を算出してもよい。
実施の形態4.
図23及び図24を用いて本実施の形態における異常診断装置104について説明する。
実施の形態3において、微小なトルク変動を伴う故障モードによる異常を精度よく診断し、さらに回転機械設備4に異常が発生している間の運転時間の合計を異常累積時間として算出する構成について説明したが、本実施の形態では、異常を引き起こす回転機械設備4の運転条件を推定する点が実施の形態3と異なる。それ以外の構成は実施の形態3と同様であり、実施の形態3と同一のもの又は相当するものには同一の符号を付している。
本実施の形態の異常診断装置104は、実施の形態3の異常診断装置103と異なり、図23に示すように、監視診断部2が異常指標記憶部213D及び異常指標算出部223Eの代わりに異常指標記憶部214D及び異常指標算出部224Eを備えるとともに、運転条件記憶部21Eをさらに備える。
運転条件記憶部21Eは、回転機械設備4の時々刻々の運転条件を格納する。運転条件は、例えば、水処理プラント等の公共プラント監視制御システムに適用する場合における、負荷設備6である水ポンプから送水される水の流量、水ポンプから送水される水の水圧、水ポンプへ水を流入又は排出する入出力配管の弁の開度等である。
図24を用いて、異常診断装置104に含まれる各構成の詳細な説明とともに本実施の形態における異常診断装置104の処理フローについて説明する。ステップS5C、ステップS5D、ステップS5E及びステップS64以外の処理は実施の形態3と同様であり、実施の形態3と同一のもの又は相当するものには同一の符号を付している。なお、図24は、図22に示した処理フローのうち、ステップS4EでYESと判定された後からステップS7までの処理に対応するものであり、説明の便宜上この部分のみを抜き出して表示している。
ステップS5Cにおいて、異常指標算出部224Eは、異常累積時間を用いて回転機械設備4の単位運転時間当たりの異常累積時間及び第3の閾値である総運転時間当たりの異常累積時間を算出する。
ここで、単位運転時間当たりの異常累積時間は、単位運転において回転機械設備4に異常が発生した時間の割合、総運転時間当たりの異常累積時間は、総運転時間において回転機械設備4に異常が発生した時間の割合を指す。
単位運転時間当たりの異常累積時間は、単位運転時間に回転機械設備4に異常が発生している間の運転時間の合計を単位運転時間で割ることにより算出される。
総運転時間当たりの異常累積時間は、回転機械設備4の駆動開始から現在までに回転機械設備4に異常が発生している間の運転時間の合計を回転機械設備4の駆動開始から現在までの運転時間で割ることにより算出される。
そして、ステップS5Dにおいて、異常指標算出部224Eは、単位運転時間当たりの異常累積時間と総運転時間当たりの異常累積時間を比較する。異常指標算出部224Eは、単位運転時間当たりの異常累積時間が総運転時間当たりの異常累積時間以上となった場合、その際に実行されていた回転機械設備4の運転条件を運転条件記憶部21Eから取得する。
そして、ステップS5Eにおいて、異常指標算出部224Eは、異常が回転機械設備4に発生した場合、その際に回転機械設備4に対して実際に出されていた運転条件を異常発生の原因として推定する。つまり、異常指標算出部224Eは、運転条件記憶部21Eから取得した運転条件を用いて、異常を引き起こす回転機械設備4の運転条件を異常発生運転条件として推定する。加えて、異常指標算出部224Eは、異常指標記憶部214Dに異常発生運転条件を出力する。
そして、ステップS64において、診断結果出力部3は異常指標記憶部214Dから異常発生運転条件を取得する。診断結果出力部3は、実施の形態1又は実施の形態2で異常判定記憶部21Cから取得した診断結果に加えて、異常発生運転条件をディスプレイ等の表示部31Aに表示し、外部出力通信部31Cが、異常発生運転条件を制御装置盤、PC、クラウドサーバ等の外部装置に出力する等して異常発生運転条件を監視担当者に知らせ、異常発生運転条件の傾向監視を行う。
このように本実施の形態の異常診断装置104は、実施の形態1又は2の効果に加えて、異常を引き起こす回転機械設備4の運転条件を推定することで、異常診断結果と共に異常を引き起こす回転機械設備4の運転条件を監視担当者に知らせ、異常発生運転条件の傾向監視を行うことができる。加えて、異常発生運転条件を推定することで、回転機械設備4の運転条件の決定に有益な指標として活用することができる。
なお、本実施の形態において、異常指標算出部224Eが異常発生運転条件を算出する例を示したが、異常診断装置104とは異なる外部の装置が異常発生運転条件を算出してもよい。
実施の形態5.
図25及び図26を用いて本実施の形態における異常診断装置105について説明する。
実施の形態4において、異常を引き起こす回転機械設備4の運転条件を推定する構成について説明したが、本実施の形態では、回転機械設備4の劣化進行度を算出する点が実施の形態4と異なる。それ以外の構成は実施の形態4と同様であり、実施の形態4と同一のもの又は相当するものには同一の符号を付している。
本実施の形態の異常診断装置105は、実施の形態4の異常診断装置104と異なり、図25に示すように、監視診断部2が異常指標記憶部214D及び異常指標算出部224Eの代わりに異常指標記憶部215D及び異常指標算出部225Eを備える。
図26を用いて、異常診断装置105に含まれる各構成の詳細な説明とともに本実施の形態における異常診断装置105の処理フローについて説明する。ステップS5F及びステップS65以外の処理は実施の形態4と同様であり、実施の形態4と同一のもの又は相当するものには同一の符号を付している。
なお、図26は、図22に示した処理フローのうち、ステップS4EでYESと判定された後からステップS7までの処理に対応するものであり、説明の便宜上この部分のみを抜き出して表示している。
ステップS5Fにおいて、異常指標算出部225Eは、回転機械設備4の劣化進行度として、ステップS41又はステップS42で算出された特徴量とステップS5Bで算出された異常発生累積時間との積、ステップS41又はステップS42で算出された特徴量とステップS5Cで算出された回転機械設備4の単位時間当たりの異常累積時間との積、あるいはステップS41又はステップS42で算出された特徴量とステップS5Cで算出された回転機械設備4の総運転時間当たりの異常累積時間との積を算出する。
ここで、劣化進行度は、回転機械設備4に発生した異常を原因とする回転機械設備4の劣化の進行度合いを示す指標である。
そして、ステップS65において、診断結果出力部3は異常指標記憶部215Dから劣化進行度を取得する。診断結果出力部3は、実施の形態1又は実施の形態2で異常判定記憶部21Cから取得した診断結果に加えて、劣化進行度をディスプレイ等の表示部31Aに表示し、外部出力通信部31Cが、劣化進行度を制御装置盤、PC、クラウドサーバ等の外部装置に出力する等して劣化進行度を監視担当者に知らせ、劣化進行度の傾向監視を行う。
このように本実施の形態の異常診断装置105は、実施の形態1又は2の効果に加えて、劣化進行度を算出することで、異常診断結果と共に劣化進行度を監視担当者に知らせ、劣化進行度の傾向監視を行うことができる。加えて、複数の回転機械設備4の劣化進行度を比較することで、回転機械設備4のメンテナンスおよび更新のタイミングの決定に有益な指標として活用することができる。
なお、本実施の形態において、異常指標算出部225Eが劣化進行度を算出する例を示したが、異常診断装置105とは異なる外部の装置が劣化進行度を算出してもよい。
実施の形態6.
実施の形態1又は2において、微小なトルク変動を伴う故障モードによる異常を精度よく診断する構成について説明し、実施の形態3において、回転機械設備4に異常が発生している間の運転時間の合計を異常累積時間として算出する構成について説明し、実施の形態4において、異常を引き起こす回転機械設備4の運転条件を推定する構成について説明し、実施の形態5において、回転機械設備4の劣化進行度を算出する構成について説明した。
本実施の形態では、異常検知または異常累積時間、異常を引き起こす回転機械設備4の運転条件、回転機械設備4の劣化進行度を起点に劣化進行を抑制する運転条件に制御する点が実施の形態1~5と異なる。
例えば、回転機械設備4のなかでもポンプ設備では、既述した通り、微小なトルク変動を伴う故障モードとしてキャビテーションがある。キャビテーションはポンプ内部で局所的に液体の流速が速くなることで、圧力が低下し、液体の飽和蒸気圧力を下回ると、液体が蒸気化することで発生する。さらに、蒸気から液体に戻る際の急激な体積変化によって衝撃が発生し、ポンプに損傷を与える。このようなキャビテーションを抑制するために、キャビテーションが発生する運転条件よりも回転機械設備4の回転速度を低下させることで、液体の流速を低下させる。
キャビテーション抑制を提示として説明したが、実施の形態1又は2において、異常を検知した場合に、回転機械設備4の回転速度をフィードバック制御することで異常の発生を抑制することができる。また、実施の形態3で算出された異常累積時間に応じて異常の発生を抑制する制御を回転機械設備4にフィードバックしてもよい。また、実施の形態5で算出された劣化進行度に応じて異常の発生を抑制する制御を回転機械設備4にフィードバックしてもよい。また、実施の形態4で推定した異常を引き起こす回転機械設備4の運転条件を回避した運転を行う制御をフィードバックしてもよい。この場合、回転機械設備の運転条件を格納する運転条件記憶部により、異常と診断された場合に実行されていた前回転機械設備の運転条件を記憶しておくことが必要である。
本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1 電流検出部、2 監視診断部、3 診断結果出力部、4 回転機械設備、5 電動機、6 負荷設備、7 インバータ、8 商用電源、101、102、103、104、105 異常診断装置。

Claims (26)

  1. 回転機械設備の異常を診断する異常診断装置であって、
    電動機の電流信号を格納する電流信号記憶部と、
    前記電流信号記憶部に格納された電流信号の波形を周波数解析する周波数解析部と、
    前記周波数解析部が前記電流信号の波形を周波数解析した結果である周波数解析結果において、予め定められた周波数範囲の中で、複数のスペクトルピークを含むように特徴周波数帯に属するデータを抽出する特徴周波数帯抽出部と、
    前記特徴周波数帯に属するデータから前記複数のスペクトルピークを検出し、前記特徴周波数帯に属するデータから前記複数のスペクトルピークとして検出されたデータを除外し、前記複数のスペクトルピークとして検出されたデータを除外した前記特徴周波数帯に属するデータに含まれる、信号強度の総和を算出する特徴量算出部と、
    前記総和が第1の閾値以上の場合、前記回転機械設備が異常と診断する異常診断部と、
    を備え
    前記第1の閾値は、前記回転機械設備の駆動開始から予め設定された期間に蓄積された前記総和に統計処理を施した値であり、
    前記特徴量算出部は、前記総和のデータ数と前記第1の閾値のデータ数とが異なる場合、前記第1の閾値のデータから信号強度の高いデータを順に除外し、又は前記総和のデータから信号強度の高いデータを順に除外して、前記総和のデータ数と前記第1の閾値のデータ数とを一致させる異常診断装置。
  2. 回転機械設備の異常を診断する異常診断装置であって、
    電動機の電流信号を格納する電流信号記憶部と、
    前記電流信号記憶部に格納された電流信号の波形を周波数解析する周波数解析部と、
    前記周波数解析部が前記電流信号の波形を周波数解析した結果である周波数解析結果において、予め定められた周波数範囲の中で、複数のスペクトルピークを含むように特徴周波数帯に属するデータを抽出する特徴周波数帯抽出部と、
    前記特徴周波数帯に属するデータを信号強度の強度順に並び変え、前記特徴周波数帯に属するデータから前記信号強度が第2の閾値以上であるデータを除外し、前記信号強度が前記第2の閾値以上であるデータを除外した前記特徴周波数帯に属するデータに含まれる、前記信号強度の総和を算出する特徴量算出部と、
    前記総和が第1の閾値以上の場合、前記回転機械設備が異常と診断する異常診断部と、
    を備え
    前記第1の閾値は、前記回転機械設備の駆動開始から予め設定された期間に蓄積された前記総和に統計処理を施した値であり、
    前記特徴量算出部は、前記総和のデータ数と前記第1の閾値のデータ数とが異なる場合、前記第1の閾値のデータから信号強度の高いデータを順に除外し、又は前記総和のデータから信号強度の高いデータを順に除外して、前記総和のデータ数と前記第1の閾値のデータ数とを一致させる異常診断装置。
  3. 前記信号強度は、電流信号の電流値又は電流パワースペクトルである、請求項1又は2に記載の異常診断装置。
  4. 前記予め定められた周波数範囲は、電源周波数の0次成分から2次成分の周波数範囲である、請求項3に記載の異常診断装置。
  5. 前記予め定められた周波数範囲は、電源周波数の4次成分から6次成分の周波数範囲である、請求項3に記載の異常診断装置。
  6. 前記予め定められた周波数範囲は、電源周波数の6次成分から8次成分の周波数範囲である、請求項3に記載の異常診断装置。
  7. 前記予め定められた周波数範囲は、0Hzから120Hzの周波数範囲である、請求項3に記載の異常診断装置。
  8. 前記予め定められた周波数範囲は、200Hzから360Hzの周波数範囲である、請求項3に記載の異常診断装置。
  9. 前記予め定められた周波数範囲は、300Hzから480Hzの周波数範囲である、請求項3に記載の異常診断装置。
  10. 前記電動機と前記電動機に電力を供給する商用電源とを接続する配線に接続され、前記電動機を駆動する電流を検出し、検出した電流の電流信号を前記電流信号記憶部に出力する電流検出部と、
    をさらに備える、請求項3に記載の異常診断装置。
  11. 前記回転機械設備の運転条件を格納する運転条件記憶部と、をさらに備え、
    異常と診断された場合に実行されていた前記回転機械設備の運転条件を回避して前記回転機械設備を運転させることを特徴とする請求項1または2に記載の異常診断装置。
  12. 前記異常診断部が前記回転機械設備を異常と診断した場合、前記異常診断部の診断結果を格納する異常判定記憶部と、をさらに備える、請求項3に記載の異常診断装置。
  13. 前記診断結果を表示する表示部、前記回転機械設備が異常と診断された場合に警報を発報する警報部、及び外部装置に前記診断結果を送信する外部出力通信部、のうちの少なくとも一つを有する診断結果出力部と、
    をさらに備える、請求項12に記載の異常診断装置。
  14. 前記異常判定記憶部に格納された診断結果を用いて、前記回転機械設備に異常が発生している間の運転時間の合計である異常累積時間を算出する異常指標算出部と、
    をさらに備える、請求項12に記載の異常診断装置。
  15. 前記回転機械設備の運転条件を格納する運転条件記憶部と、をさらに備え、
    前記異常指標算出部は、前記回転機械設備の単位運転時間当たりの前記異常累積時間を算出し、前記回転機械設備の単位運転時間当たりの異常累積時間が第3の閾値以上となった場合、その際に実行されていた前記回転機械設備の運転条件を、前記回転機械設備に異常を引き起こす異常発生運転条件として推定する、請求項14に記載の異常診断装置。
  16. 前記異常発生運転条件を回避して前記回転機械設備を運転させることを特徴とする請求項15に記載の異常診断装置。
  17. 前記異常指標算出部は、前記回転機械設備の総運転時間当たりの前記異常累積時間を算出し、前記総和と前記異常累積時間のとの積、前記総和と前記回転機械設備の単位運転時間当たりの前記異常累積時間との積又は前記総和と前記回転機械設備の総運転時間当たりの前記異常累積時間との積である劣化進行度を算出する、請求項14に記載の異常診断装置。
  18. 前記回転機械設備の運転条件を格納する運転条件記憶部と、をさらに備え、
    前記劣化進行度に応じて、異常と診断された場合に実行されていた運転条件を回避して前記回転機械設備を運転させることを特徴とする請求項17に記載の異常診断装置。
  19. 回転機械設備の異常を診断する異常診断システムであって、
    電動機の電流信号を格納する電流信号記憶部と、
    前記電流信号記憶部に格納された電流信号の波形を周波数解析する周波数解析部と、
    前記周波数解析部が前記電流信号の波形を周波数解析した結果である周波数解析結果において、予め定められた周波数範囲の中で、複数のスペクトルピークを含むように特徴周波数帯に属するデータを抽出する特徴周波数帯抽出部と、
    前記特徴周波数帯に属するデータから前記複数のスペクトルピークを検出し、前記特徴周波数帯に属するデータから前記複数のスペクトルピークとして検出されたデータを除外し、前記複数のスペクトルピークとして検出されたデータを除外した前記特徴周波数帯に属するデータに含まれる、信号強度の総和を算出する特徴量算出部と、
    前記総和が第1の閾値以上の場合、前記回転機械設備が異常と診断する異常診断部と、
    を備え
    前記第1の閾値は、前記回転機械設備の駆動開始から予め設定された期間に蓄積された前記総和に統計処理を施した値であり、
    前記特徴量算出部は、前記総和のデータ数と前記第1の閾値のデータ数とが異なる場合、前記第1の閾値のデータから信号強度の高いデータを順に除外し、又は前記総和のデータから信号強度の高いデータを順に除外して、前記総和のデータ数と前記第1の閾値のデータ数とを一致させる異常診断システム。
  20. 回転機械設備の異常を診断する異常診断システムであって、
    電動機の電流信号を格納する電流信号記憶部と、
    前記電流信号記憶部に格納された電流信号の波形を周波数解析する周波数解析部と、
    前記周波数解析部が前記電流信号の波形を周波数解析した結果である周波数解析結果において、予め定められた周波数範囲の中で、複数のスペクトルピークを含むように特徴周波数帯に属するデータを抽出する特徴周波数帯抽出部と、
    前記特徴周波数帯に属するデータを信号強度の強度順に並び変え、前記特徴周波数帯に属するデータから前記信号強度が第2の閾値以上であるデータを除外し、前記信号強度が前記第2の閾値以上であるデータを除外した前記特徴周波数帯に属するデータに含まれる、前記信号強度の総和を算出する特徴量算出部と、
    前記総和が第1の閾値以上の場合、前記回転機械設備が異常と診断する異常診断部と、
    を備え
    前記第1の閾値は、前記回転機械設備の駆動開始から予め設定された期間に蓄積された前記総和に統計処理を施した値であり、
    前記特徴量算出部は、前記総和のデータ数と前記第1の閾値のデータ数とが異なる場合、前記第1の閾値のデータから信号強度の高いデータを順に除外し、又は前記総和のデータから信号強度の高いデータを順に除外して、前記総和のデータ数と前記第1の閾値のデータ数とを一致させる異常診断システム。
  21. 前記回転機械設備の運転条件を格納する運転条件記憶部と、をさらに備え、
    異常と診断された場合に実行されていた前記回転機械設備の運転条件を回避して前記回転機械設備を運転させることを特徴とする請求項19または20に記載の異常診断システム。
  22. 回転機械設備の異常を診断する異常診断方法であって、
    電動機に流れる電流信号を検出する電流信号検出ステップと、
    前記電流信号検出ステップで検出された電流信号の波形を周波数解析する周波数解析ステップと、
    前記周波数解析ステップが前記電流信号の波形を周波数解析した結果である周波数解析結果において、予め定められた周波数範囲の中で、複数のスペクトルピークを含むように特徴周波数帯に属するデータを抽出する特徴周波数帯抽出ステップと、
    前記特徴周波数帯に属するデータから前記複数のスペクトルピークを検出し、前記特徴周波数帯に属するデータから前記複数のスペクトルピークとして検出されたデータを除外するデータ除外ステップと、
    前記複数のスペクトルピークとして検出されたデータを除外した前記特徴周波数帯に属するデータに含まれる、信号強度の総和を算出する特徴量算出ステップと、
    前記総和が第1の閾値以上か否かを判定する判定ステップと、
    前記総和が第1の閾値以上の場合、前記回転機械設備が異常と診断する異常診断ステップと、
    を備え
    前記第1の閾値は、前記回転機械設備の駆動開始から予め設定された期間に蓄積された前記総和に統計処理を施した値であり、
    前記特徴量算出ステップは、前記総和のデータ数と前記第1の閾値のデータ数とが異なる場合、前記第1の閾値のデータから信号強度の高いデータを順に除外し、又は前記総和のデータから信号強度の高いデータを順に除外して、前記総和のデータ数と前記第1の閾値のデータ数とを一致させることを特徴とする異常診断方法。
  23. 回転機械設備の異常を診断する異常診断方法であって、
    電動機に流れる電流信号を検出する電流信号検出ステップと、
    前記電流信号検出ステップで検出された電流信号の波形を周波数解析する周波数解析ステップと、
    前記周波数解析ステップが前記電流信号の波形を周波数解析した結果である周波数解析結果において、予め定められた周波数範囲の中で、複数のスペクトルピークを含むように特徴周波数帯に属するデータを抽出する特徴周波数帯抽出ステップと、
    前記特徴周波数帯に属するデータを信号強度の強度順に並び変え、前記特徴周波数帯に属するデータから前記信号強度が第2の閾値以上であるデータを除外するデータ除外ステップと、
    前記信号強度が前記第2の閾値以上であるデータを除外した前記特徴周波数帯に属するデータに含まれる、前記信号強度の総和を算出する特徴量算出ステップと、
    前記総和が第1の閾値以上か否かを判定する判定ステップと、
    前記総和が第1の閾値以上の場合、前記回転機械設備が異常と診断する異常診断ステップと、
    を備え、
    前記第1の閾値は、前記回転機械設備の駆動開始から予め設定された期間に蓄積された前記総和に統計処理を施した値であり、
    前記特徴量算出ステップは、前記総和のデータ数と前記第1の閾値のデータ数とが異なる場合、前記第1の閾値のデータから信号強度の高いデータを順に除外し、又は前記総和のデータから信号強度の高いデータを順に除外して、前記総和のデータ数と前記第1の閾値のデータ数とを一致させることを特徴とする異常診断方法。
  24. 前記回転機械設備の運転条件を格納する運転条件記憶ステップと、をさらに備え、
    前記回転機械設備が異常と診断された場合に実行されていた前記回転機械設備の運転条件を回避して前記回転機械設備を運転させることを特徴とする請求項22または23に記載の異常診断方法。
  25. 回転機械設備の異常を診断するプログラムであって、
    コンピュータに、
    電動機に流れる電流信号を検出する電流信号検出ステップと、
    前記電流信号検出ステップで検出された電流信号の波形を周波数解析する周波数解析ステップと、
    前記周波数解析ステップが前記電流信号の波形を周波数解析した結果である周波数解析結果において、予め定められた周波数範囲の中で、複数のスペクトルピークを含むように特徴周波数帯に属するデータを抽出する特徴周波数帯抽出ステップと、
    前記特徴周波数帯に属するデータから前記複数のスペクトルピークを検出し、前記特徴周波数帯に属するデータから前記複数のスペクトルピークとして検出されたデータを除外するデータ除外ステップと、
    前記複数のスペクトルピークとして検出されたデータを除外した前記特徴周波数帯に属するデータに含まれる、信号強度の総和を算出する特徴量算出ステップと、
    前記総和が第1の閾値以上か否かを判定する判定ステップと、
    前記総和が第1の閾値以上の場合、前記回転機械設備が異常と診断する異常診断ステップと、
    を実行させ
    前記第1の閾値は、前記回転機械設備の駆動開始から予め設定された期間に蓄積された前記総和に統計処理を施した値であり、
    前記特徴量算出ステップは、前記総和のデータ数と前記第1の閾値のデータ数とが異なる場合、前記第1の閾値のデータから信号強度の高いデータを順に除外し、又は前記総和のデータから信号強度の高いデータを順に除外して、前記総和のデータ数と前記第1の閾値のデータ数とを一致させることを特徴とするプログラム。
  26. 回転機械設備の異常を診断するプログラムであって、
    コンピュータに、
    電動機に流れる電流信号を検出する電流信号検出ステップと、
    前記電流信号検出ステップで検出された電流信号の波形を周波数解析する周波数解析ステップと、
    前記周波数解析ステップが前記電流信号の波形を周波数解析した結果である周波数解析結果において、予め定められた周波数範囲の中で、複数のスペクトルピークを含むように特徴周波数帯に属するデータを抽出する特徴周波数帯抽出ステップと、
    前記特徴周波数帯に属するデータを信号強度の強度順に並び変え、前記特徴周波数帯に属するデータから前記信号強度が第2の閾値以上であるデータを除外するデータ除外ステップと、
    前記信号強度が前記第2の閾値以上であるデータを除外した前記特徴周波数帯に属するデータに含まれる、前記信号強度の総和を算出する特徴量算出ステップと、
    前記総和が第1の閾値以上か否かを判定する判定ステップと、
    前記総和が第1の閾値以上の場合、前記回転機械設備が異常と診断する異常診断ステップと、
    を実行させ
    前記第1の閾値は、前記回転機械設備の駆動開始から予め設定された期間に蓄積された前記総和に統計処理を施した値であり、
    前記特徴量算出ステップは、前記総和のデータ数と前記第1の閾値のデータ数とが異なる場合、前記第1の閾値のデータから信号強度の高いデータを順に除外し、又は前記総和のデータから信号強度の高いデータを順に除外して、前記総和のデータ数と前記第1の閾値のデータ数とを一致させることを特徴とするプログラム。
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