JP7790056B2 - 磁気センサ - Google Patents
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Description
本発明は、磁気インピーダンス効果を利用した磁気センサの出力におけるS/Nの低下を抑制することを目的とする。
このような磁気センサにおいて、感受素子は、軟磁性体層より導電性が高い導電体層を、さらに備え、導電体層は、一対の軟磁性体層が非磁性アモルファス金属層を挟んで対向するように積層された積層体の複数の間に設けられていることを特徴とすることができる。
そして、非磁性アモルファス金属層は、Tiを含むアモルファス金属で構成されていることを特徴とすることができる。
ここで、非磁性アモルファス金属層は、CrTi及びAlTiのいずれかであることを特徴とすることができる。
さらに、非磁性アモルファス金属層がCrTiである場合、厚さが15nm以上且つ50nm以下の範囲であることを特徴とすることができる。
そして、非磁性アモルファス金属層は、NiとPとを主としたアモルファス金属で構成され、Pの原子%が19%以上且つ31%以下であることを特徴とすることができる。
また、非磁性アモルファス金属層が、厚さが15nm以上且つ50nm以下の範囲のCrTiであり、感受素子は、軟磁性体層を軟磁性体層の厚さ方向から見た場合に、還流磁区が形成されていないことを特徴とすることができる。
さらに、非磁性アモルファス金属層は、NiとPとを主としたアモルファス金属で構成され、Pの原子%が19%以上且つ31%以下であり、感受素子は、軟磁性体層を軟磁性体層の厚さ方向から見た場合に、還流磁区が形成されていないことを特徴とすることができる。
さらに、このような磁気センサにおいて、感受素子の長手方向の端部に対向するように薄膜磁石上に積層され、薄膜磁石の発生する磁束が感受素子を長手方向に透過するように誘導する一対のヨークを、さらに備え、ヨークは、複数の軟磁性体層と、軟磁性体層の間に積層される非磁性アモルファス金属層とを備えることを特徴とすることができる。
図1(a)~(b)は、本実施の形態が適用される磁気センサ1の一例を説明する図である。図1(a)は、磁気センサ1の平面図、図1(b)は、図1(a)におけるIB-IB線での断面図である。
図1(b)に示すように、本実施の形態が適用される磁気センサ1は、非磁性の基板10上に設けられた硬磁性体(硬磁性体層103)で構成された薄膜磁石20と、薄膜磁石20に対向して設けられた磁界を感受する感受部30とを備える。なお、磁界を磁場と表記することがある。
磁気センサ1の断面構造については、後に詳述する。
感受部30は、複数の感受素子31と、隣接する感受素子31をつづら折りに直列接続する接続部32と、電流供給のための電線が接続される端子部33a、33bとを備える。図1(a)に示す磁気センサ1の感受部30では、4個の感受素子31が、長手方向が並列するように配置されている。この感受素子31が、磁気インピーダンス効果によって磁界を感受する磁気インピーダンス効果素子である。感受素子31は、例えば、長手方向の長さが1mm~2mm、短手方向の幅が50μm~150μmである。また、隣接する感受素子31同士の間隔は、50μm~150μmである。
なお、感受素子31の長手方向に磁力線が十分透過する場合には、ヨーク40を備えなくてもよい。
密着層101は、基板10に対する制御層102の密着性を向上させるための層である。密着層101としては、Cr又はNiを含む合金を用いるのがよい。Cr又はNiを含む合金としては、CrTi、CrTa、NiTa等が挙げられる。密着層101の厚さは、例えば5nm~50nmである。なお、基板10に対する制御層102の密着性に問題がなければ、密着層101を設けることを要しない。なお、本明細書においては、Cr又はNiを含む合金の組成比を示さない。以下、組成比を明示する場合を除き、同様である。
なお、制御層102を構成するCr等を含む合金及び薄膜磁石20を構成するCo合金の結晶成長を促進するために、基板10を100℃~600℃に加熱するとよい。この加熱により、制御層102を構成するCr等を含む合金が結晶成長しやすくなり、hcp構造を持つ硬磁性体層103が面内に磁化容易軸を持つように結晶配向されやすくなる。つまり、硬磁性体層103の面内に磁気異方性が付与されやすくなる。
図2(a)~(b)は、本実施の形態が適用される感受部30のそれぞれの感受素子31の構成を説明する図である。図2(a)は、図1(b)に示した磁気センサ1における感受素子31の拡大断面図、図2(b)は、感受素子31における磁化方向を示す図である。なお、図2(b)における矢印は、磁化方向を示す。なお、図2(a)~(b)は、感受素子31の短手方向の断面図である。
ここで、導電体層107は、感受素子31の抵抗を低減するために設けられている。例えば、導電体層107は、軟磁性体層105に比べて導電性が高い層である。なお、導電性が高いとは、例えばシート抵抗が小さいことをいう。
また、図2(a)において軟磁性体層105a、105b、105c、105dとして示すそれぞれの軟磁性体層105の厚さは、10nm以上且つ2000nm以下の範囲とすることができ、100nm以上且つ1000nm以下の範囲とすることが好ましい。
また、非磁性アモルファス金属層106の厚さは、非磁性アモルファス金属層106を構成する材料によっても異なる。後述するが、薄すぎる場合は、感受素子31のS/Nが小さくなり、厚すぎる場合は、非磁性アモルファス金属層106を挟んで対向する軟磁性体層105同士の反強磁性結合エネルギーが弱くなるおそれがある。
なお、アモルファス合金、アモルファス金属とは、結晶のような原子の規則的な配列を有しない構造を有し、スパッタリング法などで形成されるものをいう。
導電体層107を用いることについては、後に詳述する。
接続部32及び端子部33を構成する導電体層110は、導電性に優れた導電体であればよく、例えば、Ag、Cu、Au、Al等が用いられるが特に限定されるものではない。また、接続部32及び端子部33を、感受素子31と一体に形成してもよい。このようにすることで、接続部32及び端子部33を、別途形成することを要しない。
なお、薄膜磁石20のN極とS極とをまとめて両磁極と表記し、N極とS極とを区別しない場合は磁極と表記する。
続いて、磁気センサ1の作用について説明する。
図3は、磁気センサ1の感受部30における感受素子31の長手方向に印加された磁界Hと感受部30のインピーダンスZとの関係を説明する図である。図3において、横軸が磁界H、縦軸がインピーダンスZである。感受部30のインピーダンスZは、2個の端子部33間に高周波電流を供給して(流して)測定される。
そして、磁気センサ1において、感受素子31の長さを長くしたり、並列させる感受素子31の個数を多くしたりすると、感受素子31同士の間隙や感受素子31(感受部30)とヨーク40との間隙が多くなるため、浮遊容量の影響が大きくなりやすい。この結果、磁気センサ1の感度の低下が顕著になるものと考えられる。
ところで、磁気インピーダンス効果素子として感受素子31を備える従来の磁気センサでは、感受素子31の構造によっては、磁気センサからの出力における信号(Signal)と雑音(Noise)との比であるS/Nが低下してしまう場合がある。例えば、感受素子31が1層の軟磁性体層から構成される場合、S/Nが低下してしまう場合がある。これは、感受素子31に磁化の向きが環状を呈する還流磁区(詳細については後述する。)が形成され、バイアス磁界Hbの近傍において、磁界Hの変化に伴って還流磁区を構成する磁壁が移動することによるものと推測される。
以下、感受素子31に形成される還流磁区によって磁気センサのS/Nが低下する現象について、具体的に説明する。
初透磁率範囲において、感受素子31には、それぞれの磁化Mの向きが異なる複数の磁区が形成されている。図4(a)を参照してより具体的に説明すると、感受素子31は、磁化Mの向きが磁化容易軸方向(短手方向)を向く第1の磁区D1及び第2の磁区D2と、磁化Mの向きが磁化困難軸方向(長手方向)を向く第3の磁区D3及び第4の磁区D4とを有している。このとき、第1の磁区D1及び第2の磁区D2は互いに逆向きであり、第3の磁区D3及び第4の磁区D4も互いに逆向きである。そして、これら4つの磁区は、図中時計回り方向に、「第1の磁区D1」→「第3の磁区D3」→「第2の磁区D2」→「第4の磁区D4」→「第1の磁区D1」となるように循環して配置される。その結果、これら4つの磁区は、全体としてみたときに、磁化Mの向きが環状を呈する還流磁区を形成している。
磁界Hが、感受素子31を構成する軟磁性体層105の特性(材料、構造、寸法など)に基づいて定まる磁壁移動磁界Hwを超えると、各還流磁区では、隣接する磁区同士の間に存在する磁壁の位置が磁界Hの作用に伴って移動する、磁壁移動が生じる。図4(b)を参照してより具体的に説明すると、各還流磁区では、磁界Hと磁化Mの向きとが同じ第4の磁区D4と、第4の磁区D4に隣接する第1、第2の磁区D1、D2との間に存在する磁壁が、第4の磁区D4の面積を増加させる側に移動する。また、磁界Hと磁化Mの向きとが逆の第3の磁区D3と、第3の磁区D3に隣接する第1、第2の磁区D1、D2との間に存在する磁壁が、第3の磁区D3の面積を減少させる側に移動する。その結果、第4の磁区D4の面積は、図4(a)に示す初透磁率範囲のときよりも増加し、残りの第1の磁区D1~第3の磁区D3の各面積は、初透磁率範囲のときよりも減少する。
磁界Hが、感受素子31を構成する軟磁性体層105の特性(材料、構造、寸法など)に基づいて定まる磁化回転磁界Hrを超えると、各還流磁区では、隣接する磁区同士の間に存在する磁壁の位置が略固定された状態で、磁化Mの向きが磁界Hの向きとは異なる磁区において、磁化Mの向きが磁界Hの向きと同じ側を向くように磁化回転が生じる。図4(c)を参照してより具体的に説明すると、磁化Mの向きが磁界Hの向きとは異なる第1~第3の磁区D1~D3のそれぞれにおいて、磁化Mの向きが磁界Hの向きと同じ側を向くように徐々に回転していく、磁化回転が生じる。このとき、第4の磁区D4は、自身の磁化の向きが既に磁界Hの向きと一致していることから、そのままの状態を維持する。
磁界Hが、上記異方性磁界Hkを超えると、各還流磁区における磁化Mの向きが、磁界Hの向きに揃う。図4(d)を参照してより具体的に説明すると、第1~第3の磁区D1~D3における磁化Mの向きが、第4の磁区D4における磁化Mの向きに揃う。その結果として、隣接する磁区同士の間に存在していた磁壁が消滅し、感受素子31が1つの磁区(単磁区)で形成されることになる。
したがって、磁壁の不連続な移動に伴うノイズを低減し、磁気センサから得られる出力におけるS/Nの低下を抑制するためには、感受素子31に形成される磁区を大きくし、感受素子31に還流磁区が形成されないようにすることが好ましい。
これに対し、本実施の形態の磁気センサ1における感受素子31は、二つの軟磁性体層105が非磁性アモルファス金属層106を介して対向するように構成されている。このようにすることで、感受素子31に還流磁区が形成されにくくしている。なお、図2(a)に示したように、本実施の形態の磁気センサ1における感受素子31では、誘電体層104(図1(b)参照)上に、軟磁性体層105a、非磁性アモルファス金属層106a、軟磁性体層105b、導電体層107、軟磁性体層105c、非磁性アモルファス金属層106b、軟磁性体層105dが順に積層されて構成されている。
以下、本実施の形態が適用される感受素子31の磁区構造を、非磁性アモルファス金属層106の厚さとの関係において説明する。
感受素子31は、図2(a)に示したように、軟磁性体層105a、非磁性アモルファス金属層106a、軟磁性体層105b、導電体層107、軟磁性体層105c、非磁性アモルファス金属層106b、軟磁性体層105dが順に積層されて構成されている。そして、軟磁性体層105(軟磁性体層105a、105b、105c、105d)は、厚さ250nmのCo80Nb17Zr3(数字は、原子%)である。非磁性アモルファス金属層106a、106bは、CrTi(原子%は共に50%)である。導電体層107は、厚さ300nmのAgである。
ただし、図6(a)は、非磁性アモルファス金属層106a、106bを含まない場合(CrTi=0nmと表記)であって、軟磁性体層105aと軟磁性体層105bとが一体となった500nmのCo80Nb17Zr3の軟磁性体層と、軟磁性体層105cと軟磁性体層105dとが一体となった500nmのCo80Nb17Zr3の軟磁性体層とが、Agの導電体層を挟んで積層されている。
図6(b)は、CrTiの非磁性アモルファス金属層106a、106bの厚さが15nmの場合(CrTi=15nmと表記)、図6(c)は、CrTiの非磁性アモルファス金属層106a、106bの厚さが30nmの場合(CrTi=30nmと表記)、図6(d)は、CrTiの非磁性アモルファス金属層106a、106bの厚さが50nmの場合(CrTi=50nmと表記)である。なお、図6(a)~(d)は、外部磁界を印加していない状態(0Oe)において、ネオアーク社製のNeomagnesia Liteを用いて撮影した。
これに対して、図6(b)~(d)に示すように、CrTiの非磁性アモルファス金属層106a、106bの厚さが15nm以上において、感受素子31に、磁区(還流磁区)が観察されない。つまり、Co80Nb17Zr3を軟磁性体層105とし、非磁性アモルファス金属層106がCrTiである場合、CrTiの非磁性アモルファス金属層106の厚さが15nm以上であれば、磁区が観察されない。つまり、CrTiの非磁性アモルファス金属層106は、軟磁性体層105における磁区の発生を抑制する層として機能する。
なお、非磁性アモルファス金属層106の代わりに、Ru又はSiO2の非磁性体層を用いても、磁区の発生が抑制される場合がある。
よって、これらの磁区の発生を抑制しうる層を、磁区抑制層と表記する。
CrTiの厚さが0nmの場合、つまり磁区抑制層を有しない場合のS/Nは、4.0である。そして、磁区抑制層としてCrTiを用いることで、S/Nは、磁区抑制層を有しない場合より大きくなる。そして、CrTiが厚くなるにしたがいS/Nが向上する。つまり、CrTiの厚さが10nmの場合のS/Nは17.2で、磁区抑制層を有しない場合の4倍である。そして、CrTiの厚さが15nmの場合のS/Nは36.5で、磁区抑制層を有しない場合の9倍である。また、CrTiの厚さが25nm以上且つ50nm以下の場合のS/Nは40で、磁区抑制層を有しない場合の10倍である。言い換えれば、非磁性アモルファス金属であるCrTiを軟磁性体層105の間に磁区抑制層として挟むことにより、S/Nが向上することが分かる。特に、厚さが15nm以上且つ50nm以下のCrTiにおいて、S/Nがほぼ同じであって、厚さ15nmでS/Nの向上が飽和する傾向にある。
この場合も、AlTiが厚くなるにしたがいS/Nが大きくなる。つまり、AlTiの厚さが15nmの場合のS/Nは5.6であり、磁区抑制層を有しない場合(CrTiの0nmにおける4.0)の1.4倍である。AlTiの厚さが30nmの場合のS/Nは36.1になり、磁区抑制層を有しない場合の9倍である。そして、AlTiの厚さが35nmの場合のS/Nは32.5、AlTiの厚さが40nmの場合のS/Nは35.1である。つまり、AlTiの厚さが30nm以上において、S/Nは、ほぼ35である。このS/Nは、磁区抑制層を有しない場合の8.8倍である。
AlTiにおけるS/N向上の傾向は、CrTiの場合と同様で、厚くなるとS/Nが向上するが、ある厚さで飽和する。しかし、AlTiにおいてS/Nが飽和に達する厚さ(30nm)は、CrTiの場合(15nm)に比べて大きい。また、AlTiにおいて飽和に達したS/N(35)は、CrTiにおいて飽和に達したS/N(40)に比べて小さい。
この場合も、NiPが厚くなるにしたがいS/Nが大きくなる。つまり、NiPの厚さが15nmの場合のS/Nは20.2であり、磁区抑制層を有しない場合(CrTiの0nmにおける4.0)の5.1倍である。NiPの厚さが20nmの場合のS/Nは21.6になり、NiPの厚さが25nmの場合のS/Nは37.9になる。そして、NiPの厚さが30nmの場合のS/Nは41になり、磁区抑制層を有しない場合の10倍である。
この場合も、SiO2が厚くなるにしたがいS/Nが大きくなる。つまり、SiO2の厚さが30nmの場合、S/Nは9.3であり、磁区抑制層を有しない場合(CrTiの0nmにおける4.0)の2.3倍となる。そして、SiO2の厚さが50nmの場合のS/Nは15.9であり、磁区抑制層を有しない場合の4.0倍となる。しかし、このS/N(15.9)は、磁区抑制層としてCrTi、AlTi又はNiPを用いた場合に飽和に達したS/N(40、35、41)に比べて小さい。
感受素子31は、前述した構成と同じである。
感受素子31は、軟磁性体層、非磁性体層(Ru)、及び軟磁性体層が順に積層して構成されている。軟磁性体層は、500nmのCo85Nb12Zr3で構成され、非磁性体層(Ru)は、厚さ1.8nmのRuで構成されている。なお、磁区抑制層が0nmとは、非磁性体層(Ru)を有しない場合である。つまり、磁区抑制層が0nmでは、感受素子31が、厚さ1000nmのCo85Nb12Zr3の単層で構成されている。
磁区抑制層として、CrTiと同様に非磁性アモルファス金属であるAlTi、NiP、CrB、CrTa、CoWを用いた場合も同様である。
次に、磁気センサ1の製造方法の一例を説明する。
基板10は、上述したように、非磁性材料からなる基板であって、例えばガラス、サファイアといった酸化物基板やシリコン等の半導体基板、あるいは、アルミニウム、ステンレススティール、ニッケルリンメッキなどを施した金属等の金属基板である。基板10には、研磨機などを用いて、例えば曲率半径Raが0.1nm~100nmの筋状の溝又は筋状の凹凸が設けられていてもよい。なお、この筋状の溝又は筋状の凹凸の筋の方向は、硬磁性体層103によって構成される薄膜磁石20のN極とS極とを結ぶ方向に設けられているとよい。このようにすることで、硬磁性体層103における結晶成長が、溝の方向へ促進される。よって、硬磁性体層103により構成される薄膜磁石20の磁化容易軸がより溝方向(薄膜磁石20のN極とS極とを結ぶ方向)に向きやすい。つまり、薄膜磁石20の着磁をより容易にする。
そして、軟磁性体層109を構成するCo合金を成膜(堆積)する。
また、密着層101、制御層102、硬磁性体層103及び誘電体層104を形成する工程の後に、密着層101、制御層102、硬磁性体層103、誘電体層104を、平面形状が四角形(図1(a)に示した磁気センサ1の平面形状)になるように加工してもよい。
なお、ここで説明した製造方法は、これらの製造方法に比べ、工程が簡略化される。
図9(a)~(b)は、本実施の形態における感受部30のそれぞれの感受素子31の変形例の構成を説明する図である。なお、図9(a)~(b)では、図2(a)に示したものと同様な部材については、同じ符号を付している。
非磁性アモルファス金属層106としては、非磁性アモルファス金属層106を挟んで対向する軟磁性体層105を反強磁性結合させる作用を有する非磁性のアモルファス金属を用いることができ、具体的には、CrTi、AlTi、NiP、CrB、CrTa、CoW等が挙げられる。
感受素子31′であっても、磁区の発生が抑制されて、S/Nが向上する。
非磁性アモルファス金属層106としては、非磁性アモルファス金属層106を挟んで対向する軟磁性体層105を反強磁性結合させる作用を有する非磁性のアモルファス金属を用いることができ、具体的には、CrTi、AlTi、NiP、CrB、CrTa、CoW等が挙げられる。
感受素子31″であっても、磁区の発生が抑制されて、S/Nが向上する。
Claims (12)
- 複数の軟磁性体層と、
複数の前記軟磁性体層の間に設けられる非磁性アモルファス金属層と、を有し、
前記非磁性アモルファス金属層を挟んで対向する前記軟磁性体層が反強磁性結合し、磁気インピーダンス効果により磁界を感受する感受素子を備える磁気センサ。 - 前記感受素子は、
前記軟磁性体層より導電性が高い導電体層を、さらに備え、
前記導電体層は、
一対の前記軟磁性体層が前記非磁性アモルファス金属層を挟んで対向するように積層された積層体の複数の間に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の磁気センサ。 - 前記非磁性アモルファス金属層は、Tiを含むアモルファス金属で構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気センサ。
- 前記非磁性アモルファス金属層は、CrTi及びAlTiのいずれかであることを特徴とする請求項3に記載の磁気センサ。
- 前記非磁性アモルファス金属層がCrTiである場合、厚さが15nm以上且つ50nm以下の範囲であることを特徴とする請求項4に記載の磁気センサ。
- 前記非磁性アモルファス金属層は、Ni及びPを含むアモルファス金属で構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気センサ。
- 前記非磁性アモルファス金属層は、NiとPとを主としたアモルファス金属で構成され、Pの原子%が19%以上且つ31%以下であることを特徴とする請求項6に記載の磁気センサ。
- 前記非磁性アモルファス金属層は、厚さが30nm以上のAlTiで構成されており、
前記感受素子は、前記軟磁性体層を当該軟磁性体層の厚さ方向から見た場合に、還流磁区が形成されていないことを特徴とする請求項4に記載の磁気センサ。 - 前記感受素子は、前記軟磁性体層を当該軟磁性体層の厚さ方向から見た場合に、還流磁区が形成されていないことを特徴とする請求項5に記載の磁気センサ。
- 前記非磁性アモルファス金属層の厚さは30nm以上であり、
前記感受素子は、前記軟磁性体層を当該軟磁性体層の厚さ方向から見た場合に、還流磁区が形成されていないことを特徴とする請求項7に記載の磁気センサ。 - 非磁性の基板と、
前記基板と前記感受素子との間に、硬磁性体で構成され面内方向に磁気異方性を有する薄膜磁石と、をさらに備え、
前記感受素子は、長手方向と短手方向とを有し、当該長手方向が前記薄膜磁石の発生する磁界の方向に向いていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の磁気センサ。 - 前記感受素子の前記長手方向の端部に対向するように前記薄膜磁石上に積層され、当該薄膜磁石の発生する磁束が当該感受素子を当該長手方向に透過するように誘導する一対のヨークを、さらに備え、
前記ヨークは、複数の前記軟磁性体層と、当該軟磁性体層の間に積層される非磁性アモルファス金属層とを備えることを特徴とする請求項11に記載の磁気センサ。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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